JP2010025250A - スラストころ軸受 - Google Patents

スラストころ軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2010025250A
JP2010025250A JP2008188472A JP2008188472A JP2010025250A JP 2010025250 A JP2010025250 A JP 2010025250A JP 2008188472 A JP2008188472 A JP 2008188472A JP 2008188472 A JP2008188472 A JP 2008188472A JP 2010025250 A JP2010025250 A JP 2010025250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller bearing
cage
thrust roller
race
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008188472A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Kotani
一之 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2008188472A priority Critical patent/JP2010025250A/ja
Publication of JP2010025250A publication Critical patent/JP2010025250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】軸受回転時において、レースの軌道面に対する保持器の柱部の軸方向端面の接触によるレースの軌道面の油膜破損を抑制することができるスラストころ軸受を提供する。
【解決手段】複数個のころ10と、内・外径の両環状部21、22と、これら両環状部21、22を連結しかつ複数のころ10を転動可能に保持するポケット23を区画形成する柱部24とを有する保持器20とを備える。保持器20の柱部24の軸方向両端面には、レース30、35の軌道面32、37との間において潤滑油の引き込み方向の入口側が広くなるように周方向へ傾斜する傾斜面26、28が形成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、複数個のころと、これら複数のころを保持する保持器とを備えたスラストころ軸受に関する。
従来、スラストころ軸受において、一枚の鋼板がプレス加工されることで形成される保持器は、内外径側の両環状部と、これら両環状部を連結しかつ複数のころを転動可能に保持するポケットを区画形成する柱部とを有している。
そして、柱部の径方向中間部は一方のレースの軌道面に接近して対向し、柱部の径方向両側部は他方のレースの軌道面に接近して対向している。
なお、スラストころ軸受において、例えば、特許文献1に開示されているように、保持器の柱部の径方向中間部が接近するレースに対し、保持器の外径側環状部との間の平均スキマよりも内径側環状部との間の平均スキマを大きくすることで、保持器のポケットの内側縁に供給される潤滑油量を増大させて摩耗を抑制するようにしたものがある。
特開2006−22846号公報
ところで、従来のスラストころ軸受の保持器は、そのポケットにころを保持した状態において僅かではあるが軸方向や径方向に移動可能である。
このようなことから、軸受回転時において、保持器の柱部の軸方向端面(径方向中間部の端面あるいは径方向両側部の端面)が両レースの軌道面に断続的に接触して摺動し、これによって軌道面の油膜が破損される恐れがある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、軸受回転時において、レースの軌道面に対する保持器の柱部の軸方向端面の接触によるレースの軌道面の油膜破損を抑制することができるスラストころ軸受を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係るスラストころ軸受は、複数個のころと、内・外径側の両環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数のころを転動可能に保持するポケットを区画形成する柱部とを有する保持器とを備えたスラストころ軸受であって、
前記保持器の柱部の軸方向両端面には、レースの軌道面との間において潤滑油の引き込み方向の入口側が広くなるように周方向へ傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、軸受回転時において、保持器の柱部の軸方向両端面の傾斜面によって潤滑油が円滑に引き込まれるため、レースの軌道面に対し保持器の柱部の軸方向端面が接触したとしてもレースの軌道面の油膜破損を良好に抑制することができる。
仮に、レースの軌道面の油膜が破損したとしても、前記したように潤滑油が円滑に引き込まれるため、レースの軌道面の油膜破損箇所に油膜が迅速に再生される。この結果、スラストころ軸受の耐摩耗性、耐焼き付き性の向上を良好に図ることができ耐久性に優れる。
請求項2に係るスラストころ軸受は、請求項1に記載のスラストころ軸受であって、
保持器の柱部の傾斜面には、潤滑油が保持される多数の凹部が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、保持器の柱部の傾斜面に形成された多数の凹部(ディンプル)に潤滑油が保持されるため、スラストころ軸受の耐摩耗性、耐焼き付き性の向上に効果が大きい。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
(実施例1)
この発明の実施例1を図1〜図3にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係るスラストころ軸受を示す側断面図である。図2は保持器のポケットところの関係を示す平面図である。図3は図2のIII−III線に基づく断面図である。
図1と図2に示すように、スラストころ軸受(スラスト針状ころ軸受も含む)は、複数個のころ10と、保持器20と、ころ10の一方の軌道面32を有する第1のレース30と、ころ10の他方の軌道面37を有する第2のレース35とを備えている。
保持器20は、鋼板のプレス加工によって形成され、内径側環状部21と、外径側環状部22と、これら内・外径側の両環状部21、22の周方向に所定間隔を隔てて掛け渡された複数の柱部24とを備えて断面略M字状をなしている。
また、隣接する柱部24の間にはプレスの打ち抜き加工によってポケット23が形成され、これら各ポケット23にはころ10が転動可能に保持される。なお、ころ10を抜け止めするために、隣接する柱部24の相対する面の径方向中間部25と径方向両側部27には、ポケット23内に向けて対向状に突出する抜止突部(図示しない)が必要に応じて突出される。
保持器20の柱部24の軸方向両端面、すなわち、径方向中間部25の端面及び径方向両側部27の端面には、第1、第2の両レース30、35の軌道面32、37との間において潤滑油の引き込み方向(図3において矢印P及びQ方向)の各入口側が広くなるように周方向へ傾斜する傾斜面26、28がそれぞれ形成されている。
図1と図2に示すように、第1、第2の両レース30、35は、鋼板のプレス加工によって形成され、第1、第2の両レース30、35の対向面には、環状をなす軌道面32、37がそれぞれ形成されている。
また、第1のレース30の外径縁には、第2のレース35に向けて直角に突出する外径側鍔部31が形成され、第2のレース35の内径縁には、第1のレース30に向けて直角に突出する内径側鍔部36が形成されている。
この実施例1に係るスラストころ軸受は上述したように構成される。
したがって、軸受回転時において、例えば、第1のレース30が固定状態にあり、第2のレース35が図3に向かって左方向へ回転している場合には、ころ10が保持器20の柱部24の一壁面を押圧しながら半時計回り方向へ転動される。
これによって、第1、第2の両レース30、35の軌道面32、37と、保持器20の柱部24の径方向中間部25の端面及び径方向両側部27の端面との間には、図3において矢印P及びQ方向へ潤滑油が引き込まれる。
保持器20の柱部24の径方向中間部25の端面及び径方向両側部27の端面には、第1、第2の両レース30、35の軌道面32、37との間において、矢印P及びQ方向への潤滑油の引き込み方向の各入口側が広くなるように周方向へ傾斜する傾斜面26、28がそれぞれ形成されている。
そして、柱部24の傾斜面26、28によって潤滑油が円滑に引き込まれるため、第1、第2の両レース30、35の軌道面32、37に対し保持器20の柱部24の径方向中間部25の端面あるいは径方向両側部27の端面が接触したとしても第1、第2の両レース30、35の軌道面32、37の油膜破損を良好に抑制することができる。
仮に、第1、第2の両レース30、35の軌道面32、37の油膜が破損したとしても、前記したように潤滑油が円滑に引き込まれるため、第1、第2の両レース30、35の軌道面32、37の油膜破損箇所に油膜が迅速に再生される。この結果、スラストころ軸受の耐摩耗性、耐焼き付き性の向上を図ることができ耐久性に優れる。
(実施例2)
次に、この発明の実施例2を図4〜図6にしたがって説明する。
図4はこの発明の実施例2に係るスラストころ軸受を示す側断面図である。図5は保持器を示す上面図である。図6は保持器を示す底面図である。
図4〜図6に示すように、保持器20の柱部24の軸方向両端面、すなわち、径方向中間部25の端面及び径方向両側部27の端面には、実施例1と同様にして、潤滑油の引き込み方向の各入口側が広くなるように周方向へ傾斜する傾斜面26、28がそれぞれ形成されている。そして、これら各傾斜面26、28に、潤滑油が保持される多数の凹部(ディンプル)26a、28aがそれぞれ形成されている。
この実施例2のその他の構成は、実施例1と同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施例2においても実施例1と同様の作用効果を奏する。
特に、この実施例2においては、保持器20の柱部24の傾斜面26、28に形成された多数の凹部26a、28aに潤滑油が保持されるため、スラストころ軸受の耐摩耗性、耐焼き付き性の向上に効果が大きい。
なお、この発明は前記実施例1及び2に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施可能である。
例えば、前記実施例1及び2においては、保持器20の柱部24の軸方向両端面、すなわち、径方向中間部25の端面及び径方向両側部27の端面に周方向の片側へ傾斜する傾斜面26、28が形成される場合を例示したが、図7に示すように、保持器20の柱部24の軸方向両端面、すなわち、径方向中間部25の端面及び径方向両側部27の端面の入口側と出口側が広く中間部が狭い山形状に形成してもよい。すなわち、保持器20の柱部24の径方向中間部25の端面及び径方向両側部27の端面の周方向の中間部を境として両方向へ傾斜する傾斜面26a、26b、28a、28bを形成してもよい。
この場合には、固定状態にある第1のレース30に対し、第2のレース35が図7に向かって左方向へ回転している場合には、傾斜面26a、28aによって潤滑油が円滑に引き込まれる。
また、固定状態にある第1のレース30に対し、第2のレース35が図に向かって右方向へ回転している場合には、保持器20の柱部24の傾斜面26b、28bによって潤滑油が円滑に引き込まれる。
これによって、第1のレース30に対し、第2のレース35が正逆方向へ回転される場合においても、潤滑油が円滑に引き込まれ、第1、第2の両レース30、35の軌道面32、37の油膜破損を良好に抑制することができる。
この発明の実施例1に係るスラストころ軸受を示す側断面図である。 同じく保持器のポケットところの関係を示す平面図である。 同じく図2のIII−III線に基づく断面図である。 この発明の実施例2に係るスラストころ軸受を示す側断面図である。 同じく保持器を示す上面図である。 同じく保持器を示す底面図である。 保持器の柱部の軸方向両端面が山形状に形成された実施態様を示す説明図である。
符号の説明
10 ころ
20 保持器
21 内径側環状部
22 外径側環状部
23 ポケット
24 柱部
25 径方向中間部
26 傾斜面
27 径方向両側部
28 傾斜面
30 第1のレース
32 軌道面
35 第2のレース
37 軌道面

Claims (2)

  1. 複数個のころと、内・外径側の両環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数のころを転動可能に保持するポケットを区画形成する柱部とを有する保持器とを備えたスラストころ軸受であって、
    前記保持器の柱部の軸方向両端面には、レースの軌道面との間において潤滑油の引き込み方向の入口側が広くなるように周方向へ傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とするスラストころ軸受。
  2. 請求項1に記載のスラストころ軸受であって、
    保持器の柱部の傾斜面には、潤滑油が保持される多数の凹部が形成されていることを特徴とするスラストころ軸受。
JP2008188472A 2008-07-22 2008-07-22 スラストころ軸受 Pending JP2010025250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188472A JP2010025250A (ja) 2008-07-22 2008-07-22 スラストころ軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188472A JP2010025250A (ja) 2008-07-22 2008-07-22 スラストころ軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010025250A true JP2010025250A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41731279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008188472A Pending JP2010025250A (ja) 2008-07-22 2008-07-22 スラストころ軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010025250A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015528553A (ja) * 2012-09-05 2015-09-28 シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG 円筒状の転動体のためのスラスト保持器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015528553A (ja) * 2012-09-05 2015-09-28 シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG 円筒状の転動体のためのスラスト保持器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4946881B2 (ja) 転がり軸受
JP2013174283A (ja) ソリッド形針状ころ軸受
JP2008002486A (ja) 円筒ころ軸受および円筒ころ軸受用保持器
JP2007232114A (ja) スラストころ軸受
JP2010025250A (ja) スラストころ軸受
JP2012219994A (ja) ころがり軸受
JP2012241874A (ja) 円すいころ軸受
JP2016102525A (ja) 自動調心ころ軸受
JP2008002495A (ja) 自動調心ころ軸受
JP2008019937A (ja) 転がり軸受
JP2010091012A (ja) 保持器付ころ軸受
JP2006144921A (ja) 転がり軸受
JP2007170470A (ja) アンギュラ玉軸受用の合成樹脂製保持器およびアンギュラ玉軸受
JP2009092162A (ja) ころ軸受
JP2010090912A (ja) 円筒ころ軸受
JP2007247755A (ja) 複列ころ軸受
JP6485014B2 (ja) 転がり軸受
JP2015132320A (ja) 自動調心ころ軸受
JP5218231B2 (ja) 転がり軸受用保持器、並びにこれを備えた内輪組立体、外輪組立体、および転がり軸受
JP2004332897A (ja) スラスト玉軸受
JP2011127680A (ja) スラストころ軸受
JP2009197960A (ja) アンギュラ玉軸受およびハブユニット軸受
JP2010053887A (ja) スラストころ軸受の保持器
JP2010025249A (ja) スラストころ軸受
JP2024002516A (ja) 保持器付き軸受