JP2010025249A - スラストころ軸受 - Google Patents

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宏 城
孝 ▲すぎ▼本
Takashi Sugimoto
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Abstract

【課題】第1、第2の両軌道輪が相対的に偏心して回転する際の保持器の柱部に対するころからの応力を低減することができ、保持器の柱部の破損を防止することができるスラストころ軸受を提供する。
【解決手段】複数個のころ10と、これら複数のころ10を転動可能に保持するポケット23を有する保持器20と、複数のころ10に対する軌道面33、37をそれぞれ有する第1、第の両軌道輪30、35とを備える。第1、第2の両軌道輪30、35の各軌道面33、37の摩擦係数に大小の差を設ける。これによって、第2の軌道輪35の軌道面37ところ10との間の摩擦力を、第1の軌道輪30の軌道面33ところ10との間の摩擦力よりも小さくしてある。
【選択図】図3

Description

この発明はスラストころ軸受に関する。
車両のトランスミッションや空調用圧縮機等に用いられるスラストころ軸受は、図4と図5に示すように、複数個のころ110と、これら複数のころ110を転動可能に保持するポケット123を有する保持器120と、複数のころ110に対する軌道面132、137をそれぞれ有する第1、第2の両軌道輪130、135とを備える。
そして、第1、第2の両軌道輪130、135の各軌道面132、137は所定の表面粗さで形成されている。
なお、スラストころ軸受において、例えば、特許文献1に開示されているように、第1、第2の両軌道輪の各軌道面、内径面、外径面に摩擦力低減層を設けた構造のものが知られている。
特開2005−344877号公報
ところで、スラストころ軸受においては、軸受回転時の際、第1の軌道輪130に対し第2の軌道輪135が半径方向へ相対的に移動し、これによって第1、第2の両軌道輪130、135の中心がずれることがある。
例えば、図5に示すように、第1、第2の両軌道輪130、135の中心P1’、P2’が偏心量A’だけずれて第1、第2の両軌道輪130、135が相対回転されると、第2の軌道輪135の軌道面137と、複数のころ110の転動面(外周面)との相対的な摺動速度がころ110の配置角度位置によってそれぞれ異なる。そして、図5に向かって第2の軌道輪135の軌道面137の左半部においてころ110の遅れが発生し、右半部においてころ110の進みが発生する。
すると、例えば、図5の横軸線上にある左右のころ110a、110bのうち、右側のころ110aにおいてはころ110aが保持器120の柱部124を押し、左側のころ110bにおいては保持器120の柱部124がころ110bを押す。このため、保持器120の柱部124がころ110a、110bからの応力によって破損される恐れがある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、第1、第2の両軌道輪が相対的に偏心して回転する際の保持器の柱部に対するころからの応力を低減することができ、保持器の柱部の破損を防止することができるスラストころ軸受を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係るスラストころ軸受は、複数個のころと、これら複数のころを転動可能に保持するポケットを有する保持器と、前記複数のころに対する軌道面をそれぞれ有する第1、第2の両軌道輪とを備えたスラストころ軸受であって、
前記第1、第2の両軌道輪の各軌道面の摩擦係数に大小の差を設け、
前記第2の軌道輪の軌道面と前記ころとの間の摩擦力を、前記第1の軌道輪の軌道面と前記ころとの間の摩擦力よりも小さくしてあることを特徴とする。
前記構成によると、第2の軌道輪の軌道面ところとの間の摩擦力を、第1の軌道輪の軌道面ところとの間の摩擦力よりも小さくすることによって、第1の軌道輪に対し第2の軌道輪が偏心して相対的に回転したときの保持器の柱部に対するころからの応力を摩擦力を小さくした分だけ低減することができる。これによって、保持器の柱部の破損を防止して耐久性の向上を図ることができる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
(実施例1)
この発明の実施例1を図1〜図3にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係るスラストころ軸受を示す側断面図である。図2は第1の軌道輪を示す側断面図である。図3は第1の軌道輪に対し第2の軌道輪が半径方向へ相対的に移動して偏心した状態を示す側断面図である。
図1に示すように、スラストころ軸受(スラスト針状ころ軸受も含む)は、複数個のころ10と、保持器20と、ころ10の一方の軌道面32を有する第1の軌道輪30と、ころ10の他方の軌道面37を有する第2の軌道輪35とを備えている。
図3に示すように、保持器20は、鋼板のプレス加工によって形成され、内径側環状部21と、外径側環状部22と、これら内・外径側の両環状部21、22の周方向に所定間隔を隔てて掛け渡され、かつころ10を転動可能に保持するためのポケット23を区画形成する複数の柱部24とを備えて断面略M字状をなしている。
また、外径側環状部22の外周縁には、外径方向に張り出された張出縁29が形成されている。
なお、ポケット23のころ10を抜け止めするために、隣接する柱部24の相対する面の径方向中間部25と径方向両側部27には、ポケット23内に向けて対向状に突出する抜止突部(図示しない)が必要に応じて突出される。
図1〜図3に示すように、第1、第2の両軌道輪30、35は、鋼板のプレス加工によって形成され、第1、第2の両軌道輪30、35の対向面には、環状をなす軌道面32、37がそれぞれ形成されている。
また、第1の軌道輪30の外径縁には、第2の軌道輪35に向けて直角に突出する外径側環状部31が形成され、この外径側環状部31の先端縁には中心側に向けて曲げ形成され、保持器20の張出縁29に係合可能で抜け止めをなす抜止縁31aが形成されている。
また、第1の軌道輪30の内径縁には第2の軌道輪35と反対側へ向けて直角に突出する筒状部34が形成されている。
また、第2の軌道輪35の内径縁には、第1の軌道輪30と反対側へ向けて直角に突出する筒状部36が形成されている。
第1、第2の両軌道輪30、35の各軌道面32、37の摩擦係数に大小の差が設けられている。
この実施例1において、第2の軌道輪35の軌道面37の摩擦係数が第1の軌道輪30の軌道面32の摩擦係数よりも小さく設定されており、これによって第2の軌道輪35の軌道面37ところ10との間の摩擦力が、第1の軌道輪30の軌道面32ところ10との間の摩擦力よりも小さく設定されている。
また、第2の軌道輪35の軌道面37の摩擦係数を第1の軌道輪30の軌道面32の摩擦係数よりも小さく設定するために、例えば、表面粗さを変更したり、表面処理を施したり、材料を変更したり、第2の軌道輪35の軌道面37に潤滑油を保持する多数の細かい凹部(ディンプル)を形成したり、あるいは、これら表面粗さ、表面処理、材料等の変更を組み合わせることによって摩擦係数に大小の差を設けることが可能である。
上述したように構成されるこの実施例1に係るスラストころ軸受において、軸受回転時の際、第1の軌道輪30に対し第2の軌道輪35が半径方向へ相対的に移動し、これによって第1、第2の両軌道輪30、35の中心P1、P2がずれることがある。
例えば、図3に示すように、第1、第2の両軌道輪30、35の中心P1、P2が偏心量Aだけずれて第1、第2の両軌道輪30、35が相対回転されることがある。
すると、第2の軌道輪35の軌道面37と、複数のころ10の転動面(外周面)との相対的な摺動速度がころ10の配置角度位置によってそれぞれ異なる。これによって、ころ10の遅れ・進みが発生する(図5参照)。
この際、第2の軌道輪35の軌道面37ところ10との間の摩擦力が、第1の軌道輪30の軌道面32ところ10との間の摩擦力よりも小さいため、ころ10は第1の軌道輪30の軌道面32に追従して転動する。そして、第1の軌道輪30に対し第2の軌道輪35が偏心して相対的に回転したときの保持器20の柱部24に対するころ10からの応力を前記の摩擦力を小さくした分だけ低減することができる。
この結果、ころ10の遅れ・進みが発生したとしても、保持器20の柱部24の破損を防止して耐久性の向上を図ることができる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施可能である。
この発明の実施例1に係るスラストころ軸受を示す側断面図である。 同じく第1の軌道輪を示す側断面図である。 同じく第1の軌道輪に対し第2の軌道輪が半径方向へ相対的に移動して偏心した状態を示す側断面図である。 従来のスラストころ軸受の第1の軌道輪に対し第2の軌道輪が半径方向へ相対的に移動して偏心した状態を示す側断面図である。 同じく平面図である。
符号の説明
10 ころ
20 保持器
21 内径側環状部
22 外径側環状部
23 ポケット
24 柱部
30 第1の軌道輪
32 軌道面
35 第2の軌道輪
37 軌道面

Claims (1)

  1. 複数個のころと、これら複数のころを転動可能に保持するポケットを有する保持器と、前記複数のころに対する軌道面をそれぞれ有する第1、第2の両軌道輪とを備えたスラストころ軸受であって、
    前記第1、第2の両軌道輪の各軌道面の摩擦係数に大小の差を設け、
    前記第2の軌道輪の軌道面と前記ころとの間の摩擦力を、前記第1の軌道輪の軌道面と前記ころとの間の摩擦力よりも小さくしてあることを特徴とするスラストころ軸受。
JP2008188471A 2008-07-22 2008-07-22 スラストころ軸受 Pending JP2010025249A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11319994B2 (en) * 2019-11-21 2022-05-03 Jtekt Corporation Thrust roller bearing

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