JP2006170371A - スラストころ軸受 - Google Patents

スラストころ軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2006170371A
JP2006170371A JP2004366434A JP2004366434A JP2006170371A JP 2006170371 A JP2006170371 A JP 2006170371A JP 2004366434 A JP2004366434 A JP 2004366434A JP 2004366434 A JP2004366434 A JP 2004366434A JP 2006170371 A JP2006170371 A JP 2006170371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter portion
cage
roller bearing
thrust roller
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004366434A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihito Nakajima
義仁 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2004366434A priority Critical patent/JP2006170371A/ja
Publication of JP2006170371A publication Critical patent/JP2006170371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 転動体として針状ころ等のころを用い、軸に作用するスラスト荷重を支持するスラストころ軸受に関し、保持器と軌道輪との接触面積を小さくし、回転トルクの低減を図ることができる。
【解決手段】 円周方向に所定間隔で複数のポケット18を有した環状の鋼板からなる保持器11と、各ポケット18に収納したころ12とを備えたスラストころ軸受10において、保持器11は、径方向において鋼板の軸方向に複数回屈曲させてなり、かつ、内径部15と、外径部16と、内径部15と外径部16との間に位置する中間部17とからなり、外径部16ならびに中間部17の軸方向高さを、内径部15の軸方向高さより小さくしたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、転動体として針状ころ等のころを用い、軸に作用するスラスト荷重を支持するスラストころ軸受に関する。
従来、自動車のエアコンディショナに用いられる斜板式コンプレッサにおいて、軸に作用するスラスト荷重を支持するスラストころ軸受が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
スラストころ軸受30は、図6に示すように、一対の軌道輪34,35の間に回転可能に保持器31を設け、保持器31の円周方向に所定間隔に形成した複数のポケット32にそれぞれころ33を収納して構成されている。
保持器31は、図7に示すように、一枚板の鋼板をプレス加工してなる環状のプレス鋼板製であり、ころ33がポケット32から飛び出すのを防ぐために、径方向(図の左右方向)において鋼板の厚み方向に複数回屈曲させてなる断面W字形に形成されている。
スラストころ軸受30は、各ポケット32に収納したころ33を軌道輪34,35により挟み付けた状態で、例えば斜板式コンプレッサのハウジングと軸との間に組み込み、スラスト荷重を支持する。
スラストころ軸受30はころ案内形式であるが、保持器31が回転中に軸方向(図の上下方向)に動き、軌道輪34,35と接触することがあった。保持器31の軸方向高さHは、径方向において同一であるため、保持器31の軸方向両側面と軌道輪34,35との接触面積が大きくなり、その結果、すべりによる回転トルクが増大するという問題があった。
また、特許文献2,3に記載のように、保持器の軸方向高さを不均一としたものもあるが、保持器と軌道輪との接触面積を小さくするものではなかった。
特開平11−351245号公報 特開平8−14251号公報 特開2002−250347号公報
したがって、本発明は、保持器と軌道輪との接触面積を小さくし、回転トルクを低減することを解決すべき課題とする。
本発明は、円周方向に所定間隔で複数のポケットを有した環状の板材からなる保持器と、各ポケットに収納したころとを備えたスラストころ軸受において、保持器は、径方向において板材の軸方向に複数回屈曲させてなり、かつ、径方向一部において軸方向高さを小さくしたものである。
具体的には、保持器は、内径部と、外径部と、内径部と外径部との間に位置する中間部とからなり、外径部ならびに中間部の軸方向高さを、内径部の軸方向高さより小さくしたり、あるいは中間部の軸方向高さを、内径部ならびに外径部の軸方向高さより小さくする。
本発明のスラストころ軸受によると、保持器は径方向一部において軸方向高さを小さくしたので、当該軸方向高さを小さくした部分において、保持器の軸方向側面と軌道輪とが接触せず、よって保持器と軌道輪との接触面積が小さくなる。
本発明によれば、保持器と軌道輪との接触面積を小さくし、回転トルクの低減を図ることができる。
本発明の最良の実施形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
図1はスラストころ軸受の部分断面図、図2はスラストころ軸受の保持器の部分平面図、図3はスラストころ軸受の保持器の部分断面図である。
スラストころ軸受10は、一対の軌道輪13,14の間に、保持器11にて保持された複数のころ12を組み込んで構成されている。
軌道輪13,14は、環状の薄肉鋼板製で、プレスによる絞り加工にて形成されている。また、軌道面には浸炭窒化あるいは浸炭焼入れによって表面硬化層が形成されている。
保持器11は、一枚板の鋼板をプレス加工してなる環状のプレス鋼板製であり、径方向において鋼板の厚み方向に複数回屈曲させ、内径部15、外径部16、内径部15と外径部16との間に位置する中間部17とからなる断面W字形に形成されている。すなわち、内径部15は軸方向片側に屈曲させた先端を折り返してなり、外径部16は軸方向片側に屈曲させた先端を径方向外向きに折り曲げてなり、中間部17は内径部15ならびに外径部16の屈曲方向と同一方向に突出させた断面台形状に形成されている。なお、保持器11の材質は鋼板に限らず、例えば強化樹脂製等であってもよい。
中間部17には円周方向に所定間隔に複数のポケット18がプレスによる打ち抜き加工により形成されている。ポケット18の内周面には、収納したころ12が飛び出すのを防止するためのころ止め用突起19,20,21がかしめ等により形成されている。ころ12は、中央のころ止め用突起19にて保持器11の片面側への抜け止めが行われ、両側のころ止め用突起20,21にて保持器11の他の片面側への抜け止めが行われる。
保持器11は、外径部16ならびに中間部17の軸方向高さhが、内径部15の軸方向高さHより小さく設定されている。すなわち、保持器11の軸方向両面において、内径部15が外径部16ならびに中間部17に対して、それぞれ寸法sだけ突出している。なお、内径部15の軸方向両面における突出寸法sは、それぞれ等しい大きさであってもよく、あるいは異なる大きさであってもよい。
スラストころ軸受10は、各ポケット18に収納したころ12を軌道輪13,14により挟み付けた状態で、例えば斜板式コンプレッサのハウジングと軸との間に組み込み、スラスト荷重を支持する。
保持器11は、外径部16ならびに中間部17の軸方向高さhを、内径部15の軸方向高さHより小さくしたので、保持器11が回転中に軸方向に動いた場合、軸方向高さを小さくした外径部16ならびに中間部17は軌道輪13,14と接触せず、内径部15のみが軌道輪13,14と接触し、保持器11と軌道輪13,14との接触面積が小さくなり、すべり抵抗を低減でき、回転トルクを小さくすることができる。
また、内径部15が軌道輪13,14に接触してガイドされることにより、接触面積を最も小さくでき、しかもモーメント荷重も小さくすることができる。すなわち、環状の保持器11において、その内径側ほど軌道輪13,14と接触する円周距離が小さく、よって保持器11の内径部15と軌道輪13,14との接触面積が最も小さくなり、すべりによる回転トルクをより一層低減することができる。また、環状の保持器11において、軌道輪13,14と接触した際に保持器11に作用するモーメント荷重は外周側ほど大きくなり、よって保持器11の内径部15と軌道輪13,14とを接触させた場合におけるモーメント荷重が小さくなり、その結果、回転トルクをより一層低減することができる。
さらに、内径部15は外径部16ならびに中間部17に対して、軸方向両側においてそれぞれ寸法sだけ突出しており、保持器11が軸方向両側のいずれの方向に動いても、保持器11と軌道輪13,14との接触面積が小さくなり、均等に回転トルクを小さくすることができる。
本発明の他の実施形態を図4および図5に基づいて説明する。
図4はスラストころ軸受の部分断面図、図5はスラストころ軸受の保持器の部分断面図である。
本実施形態におけるスラストころ軸受25の保持器11は、中間部17の軸方向高さhを、内径部15ならびに外径部16の軸方向高さHより小さくしたものである。すなわち、保持器11の軸方向片面において、内径部15ならびに外径部16が中間部17に対して、寸法sだけ突出している。
このように構成しても、保持器11と軌道輪13との接触面積を小さくし、回転トルクの低減を図ることができる。
なお、軸方向高さを小さくするのは、内径部15、外径部16、中間部17のいずれの箇所であってもよく、また軸方向両側あるいは片側のいずれにおいて軸方向高さを小さくしてもよい。
また、保持器の断面形状は、径方向において鋼板の軸方向に複数回屈曲させてなるものであればよく、前記実施形態のような断面W形に限らない。
本発明は、自動車のエアコンディショナに用いられる斜板式コンプレッサや自動変速機等におけるスラストころ軸受として有用である。
本発明の実施の形態におけるスラストころ軸受の部分断面図 本発明の実施の形態におけるスラストころ軸受の保持器の部分平面図 本発明の実施の形態におけるスラストころ軸受の保持器の部分断面図 本発明の他の実施の形態におけるスラストころ軸受の部分断面図 本発明の他の実施の形態におけるスラストころ軸受の保持器の部分断面図 従来例のスラストころ軸受の部分断面図 従来例のスラストころ軸受の保持器の部分断面図
符号の説明
10,25 スラストころ軸受
11 保持器
12 ころ
13,14 軌道輪
15 内径部
16 外径部
17 中間部
18 ポケット

Claims (3)

  1. 円周方向に所定間隔で複数のポケットを有した環状の板材からなる保持器と、前記各ポケットに収納したころとを備えたスラストころ軸受において、
    前記保持器は、径方向において板材の軸方向に複数回屈曲させてなり、かつ、径方向一部において軸方向高さを小さくした、ことを特徴とするスラストころ軸受。
  2. 前記保持器は、内径部と、外径部と、内径部と外径部との間に位置する中間部とからなり、
    前記外径部ならびに前記中間部の軸方向高さを、前記内径部の軸方向高さより小さくした、ことを特徴とする請求項1に記載のスラストころ軸受。
  3. 前記保持器は、内径部と、外径部と、内径部と外径部との間に位置する中間部とからなり、
    前記中間部の軸方向高さを、前記内径部ならびに前記外径部の軸方向高さより小さくした、ことを特徴とする請求項1に記載のスラストころ軸受。
JP2004366434A 2004-12-17 2004-12-17 スラストころ軸受 Pending JP2006170371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004366434A JP2006170371A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 スラストころ軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004366434A JP2006170371A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 スラストころ軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006170371A true JP2006170371A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36671341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004366434A Pending JP2006170371A (ja) 2004-12-17 2004-12-17 スラストころ軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006170371A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024848A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Jtekt Corp スラスト針状ころ軸受用の保持器及びその製造方法
JP2012007709A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Nsk Ltd スラストころ軸受
US8814440B2 (en) 2007-10-22 2014-08-26 Ntn Corporation Thrust roller bearing

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024848A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Jtekt Corp スラスト針状ころ軸受用の保持器及びその製造方法
US8814440B2 (en) 2007-10-22 2014-08-26 Ntn Corporation Thrust roller bearing
JP2012007709A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Nsk Ltd スラストころ軸受

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1860336B1 (en) Needle roller bearing and method of producing the same
JP3529191B2 (ja) 保持器付自動調心ころ軸受と保持器付自動調心ころ軸受用保持器の製造方法
JP2008025611A (ja) スラストころ軸受
JP2007333022A (ja) 深溝玉軸受
JP2008261476A (ja) スラスト針状ころ軸受
JP2007292195A (ja) 深溝玉軸受
JP2006170371A (ja) スラストころ軸受
JP2004019731A (ja) 自動調心ころ軸受
JP2004156548A (ja) コンプレッサのスラスト荷重を受ける支持構造およびスラスト針状ころ軸受
JP2006017244A (ja) スラストころ軸受
EP1548304A4 (en) ROLLER BEARING AND MOTOR
JP2007333024A (ja) トランスミッション用深溝玉軸受
JP4480636B2 (ja) 針状ころ軸受
JP2006170370A (ja) スラストころ軸受
JP2006144921A (ja) 転がり軸受
JP4311977B2 (ja) スラスト玉軸受
US10323686B2 (en) Radial roller bearing
JP4480639B2 (ja) 針状ころ軸受および外輪の製造方法
JP4508751B2 (ja) スラスト針状ころ軸受
JP2006170369A (ja) スラストころ軸受
JP2007040498A (ja) スラストころ軸受
JP2010025249A (ja) スラストころ軸受
JP2008190564A (ja) スラストころ軸受
JP2010053885A (ja) スラストころ軸受
JP2009144762A (ja) スラストころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090721

A02 Decision of refusal

Effective date: 20091117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02