JP2010025175A - スクリュグロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリュグロメットの留め付け状態の解除時にネジ体に噛み合っていた部材がこのネジ体側と分離してしまわないようにする。
【解決手段】グロメット本体1は、頭部10と、この頭部10側から入れ込まれたネジ体2の螺進操作により頭部10側に移動される先端部分110を備えた脚部11とを有し、頭部10側に移動される先端部分110をこの先端部分110と頭部10との間の脚部11の中間部分111の内側に入り込ませてこの中間部分111を拡開させるように構成されている。ネジ体2の軸端部21cに、この拡開状態からのネジ体2の螺退操作によってネジ体2と脚部11の先端部分110とのかみ合わせが解かれたときに、この先端部分110のネジ体2からの脱落を阻止する阻止手段3を備ている。
【選択図】図6

Description

この発明は、対象物に形成された取付穴にその一部を入れ込ませた後のネジ体の螺進操作によりこの一部を拡開させてこの対象物に留め付けられると共に、かかるネジ体の螺退操作によりこの拡開を解いてこの留め付けを解くように構成されたスクリュグロメットの改良に関する。
中空の軸部を備えた本体と、この本体に薄肉部を介して連結された中空の栓体とから構成されたスクリューグロメットがある。(特許文献1参照)かかるスクリューグロメットにあっては、本体の軸部を板状部材の取付孔に挿通した後、この本体のフランジ側から本体内にネジを螺入することで前記栓体を頭部側に引き寄せ、これによって前記軸部を拡開させて前記板状部材に留め付くようになっている。かかる留め付けの解除は螺入したネジの螺退操作によりなされるが、栓体とネジとのかみ合わせを解く位置までこの螺退操作をしてしまうと、本体の軸部内からの栓体の脱落が生じ、再度の留め付けに支障を生じさせてしまう。かかるスクリューグロメットにおいては、留め付け状態において本体の軸部と栓体とを係止させる構造も持たせているが、拡開された本体が経年変化により所期の弾性を喪失してしまっているとこの係止状態は維持しがたいところである。
特公平4−72082号公報(特に第3頁第5欄24行〜43行)
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のスクリュグロメットにおいて、その留め付け状態の解除時に、スクリュグロメットを構成するネジ体に噛み合っていた部材(特許文献1における栓体)がこのネジ体側と分離してしまわないようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、第一の観点から、スクリュグロメットを、ネジ体と、グロメット本体とからなるスクリュグロメットであって、
グロメット本体は、頭部と、この頭部側から入れ込まれたネジ体の螺進操作により頭部側に移動される先端部分を備えた脚部とを有し、頭部側に移動される先端部分をこの先端部分と頭部との間の脚部の中間部分の内側に入り込ませてこの中間部分を拡開させるように構成されていると共に、
ネジ体の軸端部に、この拡開状態からのネジ体の螺退操作によってネジ体と脚部の先端部分とのかみ合わせが解かれたときに、この先端部分のネジ体からの脱落を阻止する阻止手段を備ているものとした。
また、前記課題を達成するために、この発明にあっては、第二の観点から、スクリュグロメットを、ネジ体と、グロメット本体とからなるスクリュグロメットであって、
グロメット本体は、頭部と、この頭部側から入れ込まれたネジ体の螺進操作により頭部側に移動される先端部分を備えた脚部とを有し、頭部側に移動される先端部分をこの先端部分と頭部との間の脚部の中間部分の内側に入り込ませてこの中間部分を拡開させるように構成されていると共に、
この拡開状態からのネジ体の螺退操作の螺退寸法を、このネジ体と脚部の先端部分とのかみ合わせを解かせない範囲に抑止する抑止手段を備えているものとした。
このように構成されたスクリュグロメットにあっては、前記螺退操作によってネジ体とのかみ合わせの解かれた先端部分は、中間部分から抜け出して脱落してしまうことがなく、スクリュグロメットの再使用などに支障を生じさせることがない。
この発明にかかるスクリュグロメットによれば、これをを構成する先端部分と中間部分及びネジ体側とを、その留め付け解いた状態においても常時分離させることなく組み合わせておくことができる。
以下、図1〜図12に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1〜図5はこの発明を適用して構成されたスクリュグロメットGの基本的構成例をそれぞれ示しており、特に図5はこのスクリュグロメットGを構成するグロメット本体1の中間部分111を弾性的に拡開させて二枚の板状体P’、P’を留め付け合わせた様子を示している。
図6〜図12は前記基本的構成例の一部に変更を加えて構成されたスクリュグロメットGのバリエーションの一部をそれぞれ示している。主たる具体的変更箇所は、要約すると次の通りである。
図6に示されれるバリエーション:ネジ体2の軸21の延長と阻止手段3の形成
図7に示されれるバリエーション:ネジ体2の軸21の延長と阻止手段3の形成
図8に示されれるバリエーション:ネジ体2の軸21の延長と阻止手段3の形成
図9に示されれるバリエーション:ネジ体2の軸21の延長と阻止手段3の形成
図10に示されれるバリエーション:グロメット本体1への抑止手段4の形成
図11および図12に示されれるバリエーション:グロメット本体1の脚部11の外形の変更
この実施の形態にかかるスクリュグロメットGは、対象物Pに形成された取付穴Paにその一部を入れ込ませた後のネジ体2の螺進操作によりこの一部を拡開させてこの対象物Pに留め付けられると共に、かかるネジ体2の螺退操作によりこの拡開を解除してこの留め付けを解くように構成されたものである。
典型的には、かかるスクリュグロメットGは、前記取付穴Paが貫通状態に形成された二以上の部材、典型的には、かかる取付穴Paが形成された二枚の板状体P’、P’の留め付けに利用される。この場合、互いの取付穴Paを連通させるようにしてかかる二枚の板状体P’、P’を重ね合わせた後、両取付穴Pa、PaにスクリュグロメットGの一部を入れ込ませて前記のようにこの一部を拡開させることにより、スクリュグロメットGを介してかかる二枚の板状体P’、P’を連結させることができる。(図5)
かかるスクリュグロメットGは、頭部10と脚部11とを備えたグロメット本体1を有している。図示の例では、前記螺進操作により前記拡開を生じさせるネジ体2をかかるグロメット本体1にあらかじめ組み合わせてスクリュグロメットGを構成させている。図示の例では、かかるスクリュグロメットGは、グロメット本体1の頭部10が入り込まない大きさをもって形成された取付穴Paに対しグロメット本体1の脚部11を入れ込ませた後のかかるネジ体2の螺進操作によってこの脚部11の一部を拡開させて、かかる拡開された脚部11の一部と頭部10との間で対象物Pを表裏(あるいは前後、あるいはまた内外、あるいはまた上下、あるいはまた左右)から挟み込んでこの対象物Pに留め付くようになっている。図示の例では、グロメット本体1にかかる拡開機能を持たせるために、かかるグロメット本体1はプラスチック製とされている。ネジ体2はネジ頭20と、雄ネジ21aを持った軸21とを備えたものであり、典型的にはプラスチック製あるいは金属製とされる。
図示の例では、かかるネジ体2は、円板状をなすネジ頭20と、このネジ頭20の一面側のその中央に軸基部21bを一体に連接させた軸21とから構成されている。かかるネジ頭20の他面側にはドライバなどの工具の先端を収める操作用孔20aが形成されている。
一方、グロメット本体1は、図示の例では、頭部10を円板状とし、脚部11を中空の角筒状をなすように構成させている。頭部10の外径より脚部11は細く構成されている。脚部11はその筒一端を頭部10の一面側のその中央に一体に連接させている。頭部10にはこのように頭部10に連接された脚部11の内部に連通する貫通穴10aが形成されている。頭部10の他面側には、かかる貫通穴10aを内側に位置させて周回立ち上がり部10bが形成されている。この周回立ち上がり部10bの内径はネジ体2のネジ頭20の径に略等しくなっており、ネジ体2はこの周回立ち上がり部10b内にネジ頭20を納めるようにして、頭部10の貫通穴10aを通じて脚部11内にその軸21を入れ込ませてグロメット本体1に組み合わされている。なお、かかるグロメット本体1は、図11および図12に示されるように、脚部11を中空の円筒状をなすように構成させておいても良い。
グロメット本体1の脚部11は、先端部分110と中間部分111とに区分されている。先端部分110は、前記頭部10側から入れ込まれたネジ体2の螺進操作により頭部10側に移動されるように構成されている。中間部分111は、かかる先端部分110と頭部10との間にあって、この螺進操作によって頭部10側に移動される先端部分110を内側に入り込ませて拡開されるように構成されている。
図示の例では、中間部分111は、脚部11の軸線x(図3(a)/中心線)に直交する向きの断面において、内外面共に略正方形の輪郭を備えるように構成されている。この中間部分111の内側はネジ体2の軸21の太さよりも広くなっている。また、かかる中間部分111の四隅にはそれぞれ、前記脚部の軸線xに沿ってスリット111aが形成されており、かかる中間部分111における先端部分110側に位置される筒一端111cと頭部10との連接側に位置される筒他端111dとに亘るかかるスリット111aによって中間部分111は四枚の板片111bに分割されている。グロメット本体1の頭部10の貫通穴10aはかかる中間部分111の内側の輪郭に倣った方形穴となっている。なお、図示の例では、かかる頭部10にこの貫通穴10aの対向位置にある一対の隅部に連通して前記周回立ち上がり部10bの形成位置に続く分岐割溝10eが形成されている。(図3(d))
先端部分110は、内側にネジ体2の軸21の通し孔110aを備えている。図示の例では、この通し孔110aにはネジ体2の軸21の雄ネジ21aに対応した雌ネジ110bが形成されている。図示の例では、ネジ体2はその軸端部21c側を、前記螺進操作前の状態において、この先端部分110の雌ネジ110bに雄ネジ21aを噛み合わせて先端部分110内に位置させている。このように先端部分110の内側に雌ネジ110bを形成させておけば、前記螺進操作によって、先端部分110を中間部分111の内側にスムースに入り込ませることができる。図示の例とは別に、先端部分110の内側にこのような雌ネジ110bを形成させない場合には、グロメット本体1にあらかじめネジ体2を組み合わせないでおき、対象物Pの取付穴Paにグロメット本体1の脚部11を入れ込ませた状態からこのグロメット本体1にタッピンねじとしてのネジ体2をねじ込みこのネジ体2のねじ込み(螺進)によって先端部分110を中間部分111の内側に入り込ませてこの中間部分111の拡開による対象物Pへの留め付けをなすようにする。
図示の例では、先端部分110の外面は、脚部11の軸線xに直交する向きの断面において、この軸線方向のいずれの位置においても、略正方形の輪郭形状を持つように構成されている。すなわち、先端部分110は、前記スリット111aにより区分された中間部分111の四枚の板片111bのそれぞれに対応した外面110cを備えている。また、先端部分110は、中間部分111の内側の広さと略等しい太さを備えてこの中間部分111の筒一端111cの内側に入り込んだ筒一端110eを有すると共に、中間部分111の外側の太さと略等しい太さを備えた筒他端110fとを有している。図示の例では、かかる先端部分110と中間部分111とは、先端部分110の筒一端110eの外面110cと中間部分111の筒一端111cの内面111fとの間に架設される薄肉連接部112を介して、連接され合わされている。(図4)また、図示の例では、先端部分110の外側には、先端部分110の四つの隅部のうちの対向位置にある一対の隅部にそれぞれ、脚部11の軸線xに沿ったリブ状をなすガイド部110gが形成されている。このガイド部110gの一端は先端部分110の筒一端110eよりもグロメット本体1の頭部10側に位置され、前記螺進操作前の状態において、このガイド部110gの一端は中間部分111のスリット111aに入り込んでいる。そして、かかる螺進操作により先端部分110が中間部分111の内側により入り込む向きに移動されると、つまり、グロメット本体1の頭部10側に向けて移動されると、このガイド部110gはスリット111aにガイドされてこのスリット111aに沿って移動されるようになっている。
そして、この実施の形態にあっては、グロメット本体1の脚部11の中間部分111の前記拡開時においてこの中間部分111の拡開箇所111eの内面111fに接する先端部分110の外面110cが、この拡開箇所111eの内面111fに倣った形状を持つように構成されている。具体的には、かかる脚部11の中間部分111の拡開時においてこの中間部分111の拡開箇所111eの内面111fに接する先端部分110の外面110cが、この拡開箇所111eの内面の湾曲に倣った湾曲を持った湾曲面110dとなっている。(図5)図示の例では、先端部分110の四つの外面110cはそれぞれ、その筒一端110e側から筒他端110f側に向かうに連れて次第に先端部分110を太める向きに湾曲した湾曲面110dを有している。
スクリュグロメットGの脚部11の取付穴Paを備えた対象物Pの、この取付穴Paに脚部11を入れ込ませた後、ネジ体2を螺進操作、つまり、グロメット本体1の頭部10側よりもより先にネジ体2が回りながら入り込む向きにネジ体2を操作させると、先端部分110が頭部10側に近づく向きに移動され、このように移動される先端部分110に内側から押されて中間部分111が拡開される。これによりスクリュグロメットGはその頭部10と拡開箇所111eとの間で対象物Pを挟み込んでこの対象物Pに留め付く。この留め付き状態において、先端部分110の外面110cは中間部分111の拡開箇所111eの内面111fに倣った形状を持つことから、両面110c、111f間にできる限り隙間を生じさせないようにこの両面110c、111fを脚部11の軸線x方向に亘って面的に接触させることができる。(図5)これにより、対象物Pにかかる軸線xに交叉する向きの力が作用された場合であっても、典型的には、スクリュグロメットGを介して留め合わされる二つの対象物P、Pの一方又は双方にこうした向きの力が作用されたときでも、この力の向きにこれら対象物Pの一方又は双方を移動させないようにすることができ、かかる対象物Pのガタつき少ない留め合わせをなすことができる。図示の例では、ネジ体2の軸21の軸基部21bは雄ネジ21aの形成箇所に比べてやや太く構成されており、前記留め付け状態において中間部分111とこの軸基部21bとの間の隙間を小さくして前記ガタつきの減少に寄与するようにしている。
図示の例では、グロメット本体1の脚部11は、先ずこの脚部11の外側の輪郭に倣った方形状をなす対象物Pの取付穴Paに入れ込まれる。(図4)次いでネジ体2を螺進操作させるとそのネジ頭20はグロメット本体1の頭部10に引っかかるのでネジ体2自体は頭部10よりより先に入り込む向きには移動しないが、先端部分110は頭部10に近づく向きの移動力を受ける。先端部分110は前記ガイド部110gによりネジ体2との連れ回りが阻止されて前記スリット111aにガイドされての移動のみが許容されることから、ネジ体2の螺進操作により薄肉連接部112が破断されると共に、先端部分110は徐々に頭部10側に向けて移動され、これにより中間部分111は拡開される。(図5)
かかる対象物PへのスクリュグロメットGの留め付き状態は、ネジ体2を螺退操作することで解除させることができる。図5の状態からネジ体2を螺退操作すると、先端部分110は中間部分111を拡開させた状態でこの中間部分111の内側に嵌り込んでいることから、グロメット本体1内から徐々にネジ体2が抜け出す。前記螺進操作により先端部分110を頭部10側に移動させた寸法分ネジ体2を螺退させた状態からネジ体2をグロメット本体1内に押し込むと先端部分110は中間部分111から螺進操作前の位置に抜け戻り中間部分111の拡開状態は解かれることから対象物PへのスクリュグロメットGの留め付き状態は解除される。
図6〜図10は、図1〜図5に示されるスクリュグロメットGを構成するネジ体2の軸端部21cに、このように前記拡開状態からのネジ体2の螺退操作によってネジ体2と脚部11の先端部分110とのかみ合わせが解かれたときに、この先端部分110のネジ体2からの脱落を阻止する阻止手段3を備えさせた例を示している。これにより、この図6〜図10に示される例にあっては、前記螺退操作によってネジ体2とのかみ合わせの解かれた先端部分110が、中間部分111から抜け出して脱落してしまわないようにして、スクリュグロメットGの再使用などに支障を生じさないようになっている。
図6〜図10に示される各例では、図1〜図5に示される例よりもネジ体2の軸21を長く構成させて、前記螺進操作前の状態において、ネジ体2の軸端部21cが先端部分110の筒他端110fより下方に突き出すようにしている。
そして、図6に示される第一例では、かかる阻止手段3を、前記のように突き出されたネジ体2の軸端部21cに形成されたリング体の嵌め付け部30としている。すなわち、この第一例では、前記のように突き出されたネジ体2の軸端部21cに周回溝30aが形成されており、この周回溝30aにEリングやOリングの内周側を納めるようにしてネジ体2の軸端部21cに図示しないリング体を嵌め付け、このリング体により前記螺退操作によってネジ体2とのかみ合わせの解かれた先端部分110の脱落を阻止できるようにしている。
また、図7に示される第二例では、かかる阻止手段3を、ネジ体2の軸端部21cに形成されたカシメ付け可能部分31としている。すなわち、この第二例では、前記のように突き出されたネジ体2の軸端部21cをカシメ付け、つまり、潰して、この軸端部21cに拡径部31aを形成できるようにしており、このように形成された拡径部31aによって前記螺退操作によってネジ体2とのかみ合わせの解かれた先端部分110の脱落を阻止できるようにしている。
また、図8に示される第三例では、かかる阻止手段3を、ネジ体2の軸端部21cに形成されると共に、脚部11の先端部分110へのネジ体2の螺入時には撓んでこの螺入を許容し、この先端部分110からネジ体2の軸端部21cを抜け出させた螺入位置での撓み戻しによりこの先端部分110に掛合される掛合片32としている。すなわち、この第三例では、ネジ体2の軸端部21cが左右に二分割されて内向きに撓み変形可能な掛合片32としてあると共に、この掛合片32の自由端に外向きに突き出す突部32aが形成されており、左右一対の突部32a、32aの突きだし端間の寸法が先端部分110の通し孔110aの孔径よりもやや大きくなるようにしてある。そしてグロメット本体1へのネジ体2の組み合わせ時にはこの突部32aを先端部分110の通し孔110aの孔内面に接しさせながら一対の掛合片32、32を撓ませてこの通し孔110aへのネジ体2の軸21の螺入を許容させるようにしている。これにより、この第三例では、このように形成された掛合片32によって前記螺退操作によってネジ体2とのかみ合わせの解かれた先端部分110の脱落を阻止できるようにしている。
また、図9に示される第四例では、かかる阻止手段3を、ネジ体2の軸端部21cに形成された抜け止めピンJの打ち込み部33としている。すなわち、この第四例では、前記のように突き出されたネジ体2の軸端部21cにこのネジ体2の軸21の軸線に直交する向きの貫通孔33aが形成されており、この貫通孔33aにピンJを打ち込み、このピンJにより前記螺退操作によってネジ体2とのかみ合わせの解かれた先端部分110の脱落を阻止できるようにしている。
また、図10は、図1〜図5に示されるスクリュグロメットGのグロメット本体1に、前記拡開状態からのネジ体2の螺退操作の螺退寸法を、このネジ体2と脚部11の先端部分110とのかみ合わせを解かせない範囲に抑止する抑止手段4を備えさせた例を示している。この図10に示される例では、グロメット本体1の頭部10における周回立ち上がり部10bの立ち上がり寸法がネジ体2のネジ頭20の厚さ寸法よりも大きく構成されていると共に、この周回立ち上がり部10bの入り口10c側に、ネジ体2の所定の螺退位置でこのネジ体2の頭部10に係当される突起状をなす係当部10dが形成されている。具体的には、この図10に示される例では、ネジ体2はグロメット本体1に対し、周回立ち上がり部10b側を弾性変形させながら前記係当部10dより先にそのネジ頭20を入れ込ませるようにして脚部11に軸21をねじ込ませて組み合わされている。そして、この組み合わせ状態から前記螺進操作により先端部分110を頭部10の側に移動させて中間部分111を拡開させることができるようになっている。そして、この拡開状態からネジ体2を螺退操作したときに、この螺退操作によるグロメット本体1内からのネジ体2の抜け出しがそのネジ頭20に前記係当部10dが当たった位置で阻止され、このときにネジ体2が先端部分110から抜け出さないようになっている。これにより、この図10に示される例にあっても、前記螺退操作によってネジ体2とのかみ合わせの解かれた先端部分110が、中間部分111から抜け出して脱落してしまわないようにして、スクリュグロメットGの再使用などに支障を生じさないようになっている。
スクリュグロメットGの基本的構成例の斜視図 スクリュグロメットGの基本的構成例の斜視図 スクリュグロメットGの基本的構成例の正面図((a)図)、同右側面図((b)図)、同平面図((c)図)および同底面図((d)図) スクリュグロメットGの基本的構成例の使用状態を示した断面図(中間部分111の拡開前の状態) スクリュグロメットGの基本的構成例の使用状態を示した断面図(中間部分111の拡開後の状態) スクリュグロメットGのバリエーション(第一例)の斜視構成図 スクリュグロメットGのバリエーション(第二例)の断面構成図(中間部分111の拡開前の状態) スクリュグロメットGのバリエーション(第三例)の断面構成図(中間部分111の拡開前の状態) スクリュグロメットGのバリエーション(第四例)の斜視構成図 スクリュグロメットGのバリエーション(抑止手段4の形成例)の断面構成図(中間部分111の拡開後の状態) スクリュグロメットGのバリエーション(脚部11の形状変更例)の斜視構成図 スクリュグロメットGのバリエーション(脚部11の形状変更例)の斜視構成図
符号の説明
1 グロメット本体
10 頭部
11 脚部
110 先端部分
111 中間部分
2 ネジ体
21c 軸端部
3 阻止手段

Claims (7)

  1. ネジ体と、グロメット本体とからなるスクリュグロメットであって、
    グロメット本体は、頭部と、この頭部側から入れ込まれたネジ体の螺進操作により頭部側に移動される先端部分を備えた脚部とを有し、頭部側に移動される先端部分をこの先端部分と頭部との間の脚部の中間部分の内側に入り込ませてこの中間部分を拡開させるように構成されていると共に、
    ネジ体の軸端部には、この拡開状態からのネジ体の螺退操作によってネジ体と脚部の先端部分とのかみ合わせが解かれたときに、この先端部分のネジ体からの脱落を阻止する阻止手段が備えられていることを特徴とするスクリュグロメット。
  2. 阻止手段を、ネジ体の軸端部に形成されたリング体の嵌め付け部としたことを特徴とする請求項1に記載のスクリュグロメット。
  3. 阻止手段を、ネジ体の軸端部に形成されたカシメ付け可能部分としたことを特徴とする請求項1に記載のスクリュグロメット。
  4. 阻止手段を、ネジ体の軸端部に形成されると共に、脚部の先端部分へのネジ体の螺入時には撓んでこの螺入を許容し、この先端部分からネジ体の軸端部を抜け出させた螺入位置での撓み戻しによりこの先端部分に掛合される掛合片としたことを特徴とする請求項1に記載のスクリュグロメット。
  5. 阻止手段を、ネジ体の軸端部に形成された抜け止めピンの打ち込み部としたことを特徴とする請求項1に記載のスクリュグロメット。
  6. ネジ体と、グロメット本体とからなるスクリュグロメットであって、
    グロメット本体は、頭部と、この頭部側から入れ込まれたネジ体の螺進操作により頭部側に移動される先端部分を備えた脚部とを有し、頭部側に移動される先端部分をこの先端部分と頭部との間の脚部の中間部分の内側に入り込ませてこの中間部分を拡開させるように構成されていると共に、
    この拡開状態からのネジ体の螺退操作の螺退寸法を、このネジ体と脚部の先端部分とのかみ合わせを解かせない範囲に抑止する抑止手段が備えられていることを特徴とするスクリュグロメット。
  7. 抑止手段を、グロメット本体の頭部に形成された、ネジ体の所定の螺退位置でこのネジ体のネジ頭に係当される係当部としたことを特徴とする請求項6に記載のスクリュグロメット。
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JP2006336676A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Daiko So ボルトに結合されたナットが離脱しないようにしたクランプ

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