JP2010023953A - ターゲット給送装置、記録装置及びターゲット給送方法 - Google Patents

ターゲット給送装置、記録装置及びターゲット給送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ターゲットを給送する際に、該ターゲットの先端が接触するリタードローラに偏摩耗が発生することを抑制できるターゲット給送装置、記録装置及びターゲット給送方法を提供する。
【解決手段】ASF13は、給紙ローラ32と、リタードローラ37と、給紙ローラ32を回転させるべく駆動する紙送りモータ23と、リタードローラ37の回転角度を検出するためのロータリエンコーダ40と、リタードローラ37の回転角度を調整させるべく駆動する強制回転モータ41と、各モータ23,41の駆動を制御する制御ユニット51とを備える。制御ユニット51の紙送り制御部57は、ロータリエンコーダ40からの検出信号に基づきリタードローラ37の回転角度を検出し、該検出結果に応じて強制回転モータ41の駆動を制御した後、給紙ローラ32の円弧面32aに接触した記録用紙を給紙させるべく紙送りモータ23の駆動を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録用紙などのターゲットを給送するターゲット給送装置、ターゲット給送装置を備える記録装置、及び記録用紙などのターゲットを給送するターゲット給送方法に関する。
従来、装置本体内に給送されたターゲット(記録用紙)に記録処理を施す記録装置として、例えば特許文献1に記載のインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が提案されている。こうしたプリンタには、記録用紙を1枚毎に自動給送するターゲット給送装置としての自動給紙装置(以下、ASF(Auto Sheet Feeder )という。)が設けられている。
ここで、上記プリンタにおけるASFは、複数枚の記録用紙が積重されるホッパーと、該ホッパー上の各記録用紙のうち最上位の記録用紙を装置本体内に給送するための給送ローラと、該給送ローラの回転に基づき従動回転可能なリタードローラとを備えている。これら各ローラの外周面側には、記録用紙との摩擦力を高めるためにスリーブ状のゴム部材がそれぞれ取着されている。そして、1枚の記録用紙を装置本体内に給送する場合には、ホッパーが最上位の記録用紙を給送ローラに押し付けるための給送位置に変位し、給送ローラが給紙モータの駆動によって回転する。すると、最上位の記録用紙は、給送ローラの回転によってホッパーから装置本体内に向けて送出され、その先端がリタードローラの外周面の周方向における一部に接触する。その後の給送ローラの更なる回転によって、ホッパーから送出された記録用紙は、給送ローラとリタードローラに挟持された状態で装置本体内に給送され、該装置本体内で記録処理が行われていた。
特開2006−89221号公報
ところで、ASFにて記録用紙を給送する場合、リタードロータの外周面には、給送ローラの回転によって順番に給送される各記録用紙の先端がそれぞれ接触する。この際、リタードローラの位相(即ち、回転位置)の調整は行われないため、リタードローラの外周面の周方向における各位置に記録用紙の先端が満遍なく接触するとは限らない。換言すると、給送ローラの円周方向における長さとリタードローラの円周方向における長さとの関係によっては、リタードローラの外周面の特定位置(即ち、リタードローラに取着されたゴム部材の周方向における特定位置)に各記録用紙の先端が集中的に接触する可能性がある。こうした場合、リタードローラの外周面の特定位置は、特定位置以外の位置に比して記録用紙の先端との接触回数が多い分だけ摩耗度合が大きくなってしまう。特に、普通紙に比して剛性が強い記録用紙(例えば、写真印刷用の記録用紙)を装置本体内に給送する場合には、リタードローラの外周面の特定位置の摩耗、即ちリタードローラの偏摩耗が顕著に現れるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ターゲットを給送する際に、該ターゲットの先端が接触するリタードローラに偏摩耗が発生することを抑制できるターゲット給送装置、記録装置及びターゲット給送方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のターゲット給送方法は、給送ローラを回転させて該給送ローラの外周面に接触したターゲットを給送方向における下流側に送出し、該送出されたターゲットの先端が前記給送ローラの回転に基づき従動回転するリタードローラの外周面の一部に接触した後、前記ターゲットを前記給送ローラと前記リタードローラによって挟持させ、この状態で前記給送ローラを回転させることにより前記ターゲットを前記給送方向における下流側に給送するターゲット給送方法において、前記ターゲットの給送時には、前記ターゲットの先端が前記リタードローラに接触する前に、該リタードローラの外周面の周方向における特定位置への前記ターゲットの先端の接触頻度が他の位置に比して高くなることを回避するように前記リタードローラの位相を調整し、その後、前記給送ローラの回転によって前記ターゲットを前記給送方向における下流側に給送するようにした。
上記構成によれば、給送ローラの回転によって送出されるターゲットの先端がリタードローラの外周面に接触する前に、該リタードローラの位相が調整される。その結果、リタードローラの外周面の周方向における特定位置にターゲットの先端が集中的に接触することが回避される。したがって、ターゲットを給送する際に、該ターゲットの先端が接触するリタードローラに偏摩耗が発生することを抑制できる。
本発明のターゲット給送装置は、外周面に接触したターゲットを給送方向における下流側に給送すべく回転する給送ローラと、該給送ローラの回転に基づき従動回転可能なリタードローラと、前記給送ローラを回転させるべく駆動する給送用駆動手段とを備え、前記給送ローラの外周面にターゲットが接触した状態で前記給送用駆動手段が駆動することにより前記給送方向の下流側に送出された前記ターゲットの先端が前記リタードローラの外周面の一部に接触した後、前記ターゲットを前記給送ローラと前記リタードローラによって挟持し、該挟持した前記ターゲットを前記給送方向における下流側に給送するターゲット給送装置において、前記リタードローラの位相を検出する位相検出手段と、前記リタードローラを回転させるべく駆動する調整用駆動手段と、前記リタードローラの外周面の周方向における特定位置への前記ターゲットの先端の接触頻度が他の位置に比して高くなることを回避するように、前記位相検出手段によって検出される前記リタードローラの位相に応じて前記調整用駆動手段の駆動を制御した後、前記給送ローラの外周面に接触したターゲットを給送させるべく前記給送用駆動手段の駆動を制御する制御手段と、をさらに備えた。
上記構成によれば、ターゲットの給送が開始される前に、リタードローラの位相が調整されるため、リタードローラの外周面の周方向における特定位置にターゲットの先端が集中的に接触することが回避される。したがって、ターゲットを給送する際に、該ターゲットの先端が接触するリタードローラに偏摩耗が発生することを抑制できる。
本発明のターゲット給送装置は、前記リタードローラの位相毎に前記ターゲットの先端との接触回数を記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記記憶手段から前記ターゲットの先端との接触頻度が最も高い位置に相当する位相とは異なる他の位相を読み出し、前記リタードローラの外周面のうち前記読み出した他の位相と対応する位置に前記ターゲットの先端が接触するように前記調整用駆動手段の駆動を制御した後、前記給送ローラの外周面に接触したターゲットを給送させるべく前記給送用駆動手段の駆動を制御する。
上記構成によれば、リタードローラの外周面においてターゲットを給送する際に該ターゲットの先端が接触した位置に対応する位相が、ターゲットを給送する毎に記憶手段に記憶される。そして、ターゲットの給送時には、記憶手段からリタードローラの外周面の周方向における各位置のうちターゲットの先端との接触頻度が最も高い位置に相当する位相とは異なる他の位相が読み出され、該他の位相に応じてリタードローラの位相調整が行われる。そのため、リタードローラの偏摩耗が良好に抑制される。
本発明のターゲット給送装置は、前記ターゲットの給送数を計測する数計測手段をさらに備え、前記制御手段は、前記数計測手段によって計測された給送数が予め設定された給送数閾値以上になった場合に、前記位相検出手段によって検出される前記リタードローラの位相に応じて前記調整用駆動手段の駆動を制御した後、前記ターゲットを給送させるべく前記給送用駆動手段の駆動を制御する。
上記構成によれば、給送数閾値毎にリタードローラの位相調整が行われる。そのため、ターゲットを給送する毎にリタードローラの位相調整が行われる場合に比して、制御負荷の増大が抑制される。
本発明のターゲット給送装置は、ターゲットを保持可能なホッパーをさらに備え、該ホッパーは、ターゲットを給送させる毎に前記給送ローラから離間した離間位置から該給送ローラに接近する接近位置に移動するように構成され、該ホッパーが前記接近位置に移動した場合には、前記ホッパー上のターゲットが前記給送ローラの外周面に接触するようになっており、前記数計測手段は、前記ホッパーが前記離間位置から前記接近位置に移動した回数を前記ターゲットの給送数として計測する。
上記構成によれば、ホッパーが離間位置から接近位置に移動する回数がターゲットの給送数として計測される。そのため、ターゲットの給送数を計測するためのセンサなどを別途設ける必要がない分、ターゲット給送装置の部品点数の増加が抑制される。
本発明の記録装置は、上記ターゲット給送装置と、前記ターゲットに対して記録処理を行う記録手段と、を備えた。
上記構成によれば、記録装置に設けられたターゲット給送装置のリタードローラの位相を調整する制御構成を備えることにより、記録装置全体のメンテナンスにかかる労力を低減させたり、記録装置自体の寿命を長くさせたりすることが可能となる。
以下、本発明のターゲット給送装置、記録装置及びターゲット給送方法を具体化した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は図1に矢印で示す前後方向(副走査方向)、左右方向(主走査方向)、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンタ11は、略矩形箱状をなすフレーム12を備えている。このフレーム12の後面側には、ターゲットとしての記録用紙Pを1枚ずつ前方(給送方向における下流側)に給紙(給送)するターゲット給送装置としての自動給紙装置(以下、ASF(Auto Sheet Feeder )という。)13が設けられている。また、フレーム12内には、図2に示すように、ASF13によって給紙された記録用紙Pを支持するプラテン14と、記録用紙Pのうち該プラテン14に支持される部分に対して記録処理を施す記録手段としての記録機構15とが設けられている。さらに、フレーム12内には、プラテン14の後側に配置される紙送りローラ16と、プラテン14の前側に配置される排紙ローラ17とが設けられている。
記録機構15は、図2(a)(b)及び図3に示すように、左右方向に延びるガイド軸18に沿って左右方向に往復移動可能なキャリッジ19と、該キャリッジ19を左右方向に往復移動させるためのキャリッジモータ20とを備えている。キャリッジ19上には、複数種類のインクを収容したインクカートリッジ21が着脱可能に搭載される一方、キャリッジ19の下面側には、インクカートリッジ21から供給されたインクを吐出可能な記録ヘッド22が設けられている。そして、記録機構15は、プラテン14上に給紙された記録用紙Pに対して記録ヘッド22からインクを吐出させることにより、記録処理を行うようになっている。
紙送りローラ16は、搬送駆動ローラ16aと搬送従動ローラ16bとの一対から構成されると共に、排紙ローラ17は、排紙駆動ローラ17aと排紙従動ローラ17bとの一対から構成されている。そして、各駆動ローラ16a,17aは、図3に示すように、同一の駆動源である紙送りモータ23(例えばステッピングモータ)によって駆動されるようになっており、紙送りローラ16及び排紙ローラ17は、それぞれ協働して記録用紙Pの紙送り・排紙などを行うようになっている。
次に、ASF13について図1〜図3に基づき説明する。
図1及び図2(a)(b)に示すように、ASF13には、給紙トレイ25、ホッパー26、エッジガイド27及び用紙サポート28を有する用紙ガイド29が設けられている。ホッパー26は、給紙トレイ25の上側であって、且つフレーム12の後面に対して斜状をなすように配置されている。また、ホッパー26は、その上端部の軸26aを中心として所定角度の範囲内で傾動可能な状態で給紙トレイ25に支持されている。また、ホッパー26と給紙トレイ25との間には、ホッパー26に対して給紙トレイ25から離間する方向(図2では左上方向)への付勢力を付与する圧縮ばね30が設けられている。そして、ホッパー26は、該ホッパー26に積重される記録用紙Pを給紙不能な退避位置(図2(a)に示す位置)と、記録用紙Pを給紙するための接近位置(図2(b)に示す位置)との二位置間で移動可能とされている。
ホッパー26の下端の上斜め前方には、左右方向に延びる第1回転軸31と、該第1回転軸31を中心に回転可能な給送ローラとしての給紙ローラ32とが設けられており、該給紙ローラ32の外周側には、記録用紙Pとの摩擦力を高めるためにスリーブ状のゴム部材33が取着されている。給紙ローラ32は、側面視略D字型の形状であって、その外周面(即ち、ゴム部材33の外周面)は、軸心からの距離が一定の円弧面32aと、軸心からの距離が円弧面32aより短い平坦面32bとから構成されている。そして、ホッパー26が接近位置に配置された状態で給紙ローラ32が回転した場合、ホッパーに積重される各記録用紙Pのうち最上位の記録用紙Pは、給紙ローラ32の円弧面32aに圧接され、ホッパー26の前方に送出されるようになっている。
なお、本実施形態では、ホッパー26及び給紙ローラ32は、上記紙送りモータ23からの動力が伝達された場合にそれぞれ駆動するようになっている。すなわち、紙送りモータ23の動力伝達経路上には、図3に示すように、クラッチ34が設けられており、該クラッチ34は、キャリッジ19が左右方向における一端(例えば左端)に移動して図示しないクラッチレバー(トリガレバー)を押すことにより係合状態になる。また、給紙ローラ32からホッパー26への動力伝達経路上には、カム機構35が設けられている。そして、クラッチ34を係合状態にして紙送りモータ23を駆動させた場合、給紙ローラ32は、紙送りモータ23からの動力が伝達されて回転するようになっている。また、ホッパー26は、紙送りモータ23からの動力が給紙ローラ32及びカム機構35を介して伝達された場合に、退避位置と接近位置との二位置間で移動するようになっている。したがって、本実施形態では、紙送りモータ23が、給紙ローラ32を回転させるべく駆動する給送用駆動手段として機能するようになっている。
給紙トレイ25の左端部には、図2(a)(b)に示すように、記録用紙Pをプラテン14上に向けて案内するための案内部36が形成されており、該案内部36の上端近傍位置には、給紙ローラ32と対向するように配置されたリタードローラ37が設けられている。このリタードローラ37は、図示しない付勢手段によって給紙ローラ32側に付勢されると共に、第1回転軸31と略平行をなすように配置された第2回転軸38を中心に回転可能とされている。リタードローラ37の外周側には、記録用紙Pとの摩擦力を高めるためにスリーブ状のゴム部材39が取着されている。そして、給紙ローラ32が回転した場合、リタードローラ37は、その外周面37a(即ち、ゴム部材39の外周面)が給紙ローラ32の円弧面32aに圧接する間、該給紙ローラ32に対して従動回転するようになっている。なお、リタードローラ37は、給紙ローラ32の円弧面32aには圧接可能である一方、給紙ローラ32の平坦面32bには圧接不能(接触不能)とされている。また、リタードローラ37は、その外周面37aの円周方向における長さに整数値を乗算した値が給紙ローラ32の円弧面32aの円周方向における長さと同等の値となるように構成されている。
第2回転軸38には、図3に示すように、リタードローラ37の回転角度(位相)を検出するためのロータリエンコーダ40が設けられており、該ロータリエンコーダ40からは、リタードローラ37の回転角度や回転速度などに応じた検出信号が後述する制御装置50に出力されるようになっている。また、第2回転軸38には、調整用駆動手段としての強制回転モータ41(例えばステッピングモータ)からの動力をリタードローラ37に伝達するための減速機構42が接続されている。そして、強制回転モータ41が駆動した場合、リタードローラ37は、減速機構42を介して伝達された動力によって主動的に回転するようになっている。
ここで、本実施形態のASF13によって記録用紙Pを給紙する場合、以下のように作用する。すなわち、キャリッジ19が左右方向における一端に移動して上記クラッチレバーが押されることにより、クラッチ34が係合状態になる。この状態で紙送りモータ23が駆動すると、該紙送りモータ23からの駆動力がクラッチ34を介して給紙ローラ32に伝達され、該給紙ローラ32が回転する。また、紙送りモータ23からの駆動力がカム機構35を介してホッパー26に伝達され、該ホッパー26は、退避位置から接近位置まで移動する。すると、ホッパー26に積重される各記録用紙Pのうち最上位の記録用紙Pは、回転する給紙ローラ32の円弧面32aに押し付けられ、前方に向けて送出される。そして、給紙ローラ32によって送出された記録用紙Pの先端Paは、図4(a)に示すように、リタードローラ37の外周面37aの周方向における一部に接触する。なお、図4(a)(b)では、リタードローラ37が、その大きさを誇張して描かれている。
こうした記録用紙Pは、図4(b)に示すように、その後の給紙ローラ32の回転によって該給紙ローラ32とリタードローラ37とにより挟持され、この状態で各ローラ32,37が連れ回りすることによりプラテン14側(給送方向における下流側)に給紙される。その後、記録用紙Pが紙送りローラ16を構成する各ローラ16a,16bに挟持されると、記録用紙Pは、紙送りローラ16によってプラテン14上に紙送りされる。このように紙送りローラ16による紙送りが行われる際には、クラッチ34が解放状態となりホッパー26の駆動や給紙ローラ32の回転が停止される。なお、円弧面32aの円周方向における長さは、外周面37aの円周方向における長さの整数倍であるため、1回の給紙が終了した時点におけるリタードローラ37の回転角度は、給紙前の回転角度と同一角度となる。
次に、本実施形態の制御装置50について図3に基づき説明する。
図3に示すように、制御装置50は、デジタルコンピュータなどから構成される制御ユニット51(図3にて一点鎖線で囲まれた部分)と、キャリッジモータ20、紙送りモータ23及び強制回転モータ41を駆動させるためのモータドライバ52,53,54と、記録ヘッド22を駆動させるためのヘッドドライバ55とを備えている。
制御ユニット51は、CPU、ROM、RAM、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及び不揮発性メモリ(例えばEEPROM)などを備えた構成とされている。そして、制御ユニット51は、ハードウェア及びソフトウェアのうち少なくとも一方によりそれぞれ実現される機能部分として、記録制御部56、制御手段としての紙送り制御部57及び記憶手段としてのメモリ部58を備えている。
記録制御部56は、図示しないホストコンピュータからインターフェースIFを介して記録データを受信した場合に、キャリッジモータ20を駆動させてキャリッジ19を左右方向に移動(走査)させるための制御指令をモータドライバ52に出力するようになっている。また、記録制御部56は、受信した記録データに応じた画像を記録用紙Pに記録させるための制御指令をヘッドドライバ55に出力するようになっている。
紙送り制御部57は、図示しないホストコンピュータからインターフェースIFを介して記録データを受信した場合などに、ホッパー26に積重される各記録用紙Pのうち最上位の記録用紙Pを給紙させるための制御指令を各モータドライバ52〜54に出力するようになっている。
メモリ部58には、不揮発性メモリなどから構築されるものであって、リタードローラ37の回転角度毎に記録用紙Pの先端Paの接触回数が記憶される。すなわち、上述したように、ASF13の駆動によって記録用紙Pを給紙する場合には、該記録用紙Pの先端Paがリタードローラ37の外周面37aの周方向における一部に接触する。そのため、メモリ部58には、記録用紙Pの給紙が行われる毎に、その記録内容が更新される。なお、本実施形態のメモリ部58には、所定角度(例えば「10°」)毎に記録用紙Pの先端Paが記憶される。
次に、本実施形態の紙送り制御部57が実行する紙送り制御処理ルーチンについて図5に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、紙送り制御部57は、キャリッジ19が左右方向における一端に移動して上記クラッチレバーが押されてクラッチ34が係合状態になる毎に紙送り制御処理ルーチンを実行する。この紙送り制御処理ルーチンにおいて、紙送り制御部57は、給紙した記録用紙Pの合計である給紙枚数(給送数)Nが予め設定された給紙枚数閾値(給送数閾値)KN以上であるか否かを判定する(ステップS10)。この給紙枚数閾値KNは、後述するリタードローラ回転角度調整処理を実行するタイミングを図るための閾値(例えば「50」枚)であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS10の判定結果が否定判定(N<KN)である場合、紙送り制御部57は、その処理を後述するステップS13に移行する。
一方、ステップS10の判定結果が肯定判定(N≧KN)である場合、紙送り制御部57は、給紙枚数Nを「0(零)」にリセットし(ステップS11)、リタードローラ回転角度調整処理を実行する(ステップS12)。すなわち、リタードローラ回転角度調整処理において、紙送り制御部57は、ロータリエンコーダ40からの検出信号に基づき現時点のリタードローラ37の回転角度を検出する。したがって、本実施形態では、ロータリエンコーダ40及び紙送り制御部57により、位相検出手段が構成される。
続いて、紙送り制御部57は、リタードローラ37の外周面37aの周方向における各位置のうち記録用紙Pの先端Paとの接触回数が最も少ない位置(以下、「所望接触位置」という。)に対応する回転角度(以下、「所望回転角度」という。)をメモリ部58から読み出す。この際、所望接触位置が複数存在する場合、紙送り制御部57は、各所望接触位置のうちリタードローラ37の回転量が最も少なくなる所望接触位置に対応する回転角度を所望回転角度としてメモリ部58から読み出す。そして、紙送り制御部57は、リタードローラ37の現時点の回転角度と所望回転角度とが同一角度である場合、リタードローラ37の回転角度の調整を行うことなく、リタードローラ回転角度調整処理を終了し、その処理を後述するステップS13に移行する。
一方、紙送り制御部57は、リタードローラ37の現時点の回転角度と所望回転角度とが異なる場合、リタードローラ37の回転角度が所望回転角度となるように、強制回転モータ41の駆動を制御してリタードローラ37を回転させる。そして、紙送り制御部57は、リタードローラ37の回転角度が所望回転角度になった場合に、強制回転モータ41の駆動を停止させ、リタードローラ回転角度調整処理を終了し、その処理を次のステップS13に移行する。
ステップS13において、紙送り制御部57は、ホッパー26の駆動及び給紙ローラの回転を開始させるべく紙送りモータ23の駆動を開始させる。そして、紙送り制御部57は、ホッパー26がホップアップしたか(即ち、ホッパー26が退避位置から接近位置に移動したか)否かを判定する(ステップS14)。この判定結果が否定判定である場合、紙送り制御部57は、ホッパー26からの記録用紙Pの送出が未だなされていないと判断し、ステップS14の判定処理が肯定判定になるまで該判定処理を繰り返し実行する。一方、ステップS14の判定結果が肯定判定である場合、紙送り制御部57は、ホッパー26に積重される各記録用紙Pのうち最上位の記録用紙Pが給紙ローラ32の外周面(詳しくは、円弧面32a)に押し付けられたものと判断し、給紙枚数Nを更新する(ステップS15)。したがって、本実施形態では、紙送り制御部57が、数計測手段としても機能する。
そして、紙送り制御部57は、メモリ部58の記憶内容を更新する(ステップS16)。すなわち、リタードローラ37の外周面37aのうち現時点の回転角度に対応する位置と記録用紙Pの先端Paとの接触回数が1回だけ増加するため、メモリ部58には、今回の給紙に関する情報を付加した状態で、リタードローラ37の回転角度毎の記録用紙Pの先端Paの接触回数が新たに記憶される。その後、紙送り制御部57は、紙送り制御処理ルーチンを終了する。
次に、本実施形態における記録用紙Pの給紙方法(ターゲット給送方法)について説明する。なお、前提として、メモリ部58に記憶される給紙枚数Nが「49」枚であるものとする。
さて、ホッパー26から記録用紙Pを給紙させるべくクラッチ34が係合状態になると、紙送りモータ23の駆動に基づきホッパー26が離間位置から接近位置に向けて移動し始めると共に、給紙ローラ32が回転し始める。この際、給紙枚数Nは給紙枚数閾値KN未満であるため、リタードローラ37の回転角度の調整は行われない。そして、ホッパー26が接近位置まで移動すると、該ホッパー26に積重される各記録用紙Pのうち最上位の記録用紙Pが給紙ローラ32によってホッパー26から送出され、該送出された記録用紙Pの先端Paがリタードローラ37の外周面の周方向における一部に接触する。こうした記録用紙Pは、その後の各ローラ32,37の回転によってプラテン14側に給紙される。なお、ホッパー26が離間位置から接近位置まで1回移動したため、メモリ部58に記憶される給紙枚数Nは、「50」枚に更新される。
その後、クラッチ34が再び係合状態になると、給紙枚数Nが給紙枚数閾値KN以上となるため、リタードローラ回転角度調整処理が実行される。すなわち、今回の給紙時において記録用紙Pの先端Paがリタードローラ37の外周面37aの周方向における各位置のうち最も接触回数の少ない所望接触位置に接触するように、強制回転モータ41の駆動によってリタードローラ37の回転角度が調整される。すなわち、リタードローラ37の回転角度が所望回転角度に調整される。こうしたリタードローラ回転角度調整処理の終了後に、紙送りモータ23が回転し始め、ホッパー26に積重される各記録用紙Pのうち最上位の記録用紙Pが給紙される。その結果、今回給紙される記録用紙Pは、その先端Paがリタードローラ37の外周面の周方向における各位置のうち記録用紙Pの先端Paとの接触回数が少ない所望接触位置に接触し、その後、各ローラ32,37に挟持される。そして、記録用紙Pは、各ローラ32,37の連れ回りによってプラテン14側に給紙される。なお、給紙枚数Nは、リタードローラ回転角度調整処理が実行されるため、「0(零)」枚にリセットされる。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)記録用紙Pの給紙が開始される前に、リタードローラ37の回転角度が調整され、その後、記録用紙Pをホッパー26からプラテン14の上側に給紙させるべく給紙ローラ32の回転が開始される。そのため、記録用紙Pの給紙が開始される前にリタードローラ37の回転角度が調整されない従来の場合に比して、リタードローラ37の外周面37aのうち周方向における特定位置への記録用紙Pの先端Paの接触頻度が他の位置に比して高くなることが回避される。したがって、記録用紙Pを給紙する際に、該記録用紙Pの先端Paが接触するリタードローラ37に偏摩耗が発生することを抑制できる。また、リタードローラ37の外周側に設けられたゴム部材39の寿命を長くすることができ、長期に亘って記録用紙Pを1枚ずつ好適に給紙させることができる。
(2)リタードローラ37の外周面37aのうち記録用紙Pを給紙する際に該記録用紙Pの先端Paが接触した位置の回転角度が、記録用紙Pを給紙する毎にメモリ部58に記憶される。そして、記録用紙Pの給紙時には、メモリ部58からリタードローラ37の外周面37aの周方向における各位置のうち記録用紙Pの先端Paとの接触回数が最も多い位置とは異なる位置(本実施形態では、接触回数が最も少ない位置)に対応する所望回転角度が読み出され、該所望回転角度に応じてリタードローラ37の回転角度の調整が行われる。そのため、リタードローラ37の外周面37aのうち周方向における特定位置に記録用紙Pの先端Paが集中的に接触することを確実に回避できる。
(3)本実施形態では、給紙枚数閾値KN毎にリタードローラ37の回転角度の調整が行われる。そのため、記録用紙Pを給紙する毎にリタードローラ37の回転角度を調整する場合に比して、制御負荷の増大を抑制できる。
(4)ホッパー26が離間位置から接近位置に移動する回数が記録用紙Pの給紙枚数Nとして計測される。そのため、記録用紙Pの給紙枚数Nを計測するためのセンサなどを別途設ける必要がない分、インクジェット式プリンタ11の部品点数の増加を抑制できる。
(5)リタードローラ37(詳しくはゴム部材39)の寿命を延ばすことができる分、インクジェット式プリンタ11のメンテナンスにかかる労力を低減させたり、インクジェット式プリンタ11自体の寿命を長くさせたりすることができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、給紙ローラ32と紙送りローラ16との間に光学式のセンサなどから構成される紙検出器を設け、該紙検出器からの出力信号に基づき記録用紙Pの給紙枚数Nを計測してもよい。この場合、紙送り制御部57と紙検出器とにより、数計測手段が構成される。また、クラッチ34が解放状態から係合状態になった回数を記録用紙Pの給紙枚数として計測可能な数計測手段を設けてもよい。
・上記実施形態において、給紙枚数閾値KNは、「2」枚以上であれば「50」枚以外の任意の枚数(例えば「100枚」)であってもよい。
・また、記録用紙Pの給紙を行う毎に、リタードローラ回転角度調整処理を行うようにしてもよい。
・また、リタードローラ回転角度調整処理は、インクジェット式プリンタ11の電源が「オン」にされる際に、初期動作の一環として行ってもよい。
・上記実施形態において、リタードローラ回転角度調整処理では、現時点の回転角度に対応するリタードローラ37の外周面の周方向における位置よりも記録用紙Pの先端Paとの接触回数が少ない位置に対応する回転角度を読み出し、該回転角度に対応する位置に記録用紙Pの先端Paが接触するようにリタードローラ37の回転角度を調整してもよい。このように構成しても、リタードローラ37の偏摩耗を抑制できる。
・上記実施形態において、リタードローラ回転角度調整処理は、今回給紙される記録用紙Pの先端Paがリタードローラ37の外周面37aの一部に接触する前までに完了しておれば任意のタイミングで実行されてもよい。例えば、給紙ローラ32の回転に基づくホッパー26からの記録用紙Pの送出が開始されてから該記録用紙Pの先端Paがリタードローラ37に接触するまでの間に、リタードローラ回転角度調整処理を実行してもよい。この場合、上記実施形態の場合に比して、記録用紙Pの給紙速度を速くすることができる。
・上記実施形態において、紙送りモータ23からの動力がリタードローラ37に伝達されるようにしてもよい。この場合、紙送りモータ23からリタードローラ37への動力伝達経路上には、リタードローラ37の回転角度を調整する場合にのみリタードローラ37に動力が伝達されるように動力伝達切替機構を設けることが望ましい。このように構成すると、紙送りモータ23及び動力伝達切替機構により、調整用駆動手段が構成される。
・上記実施形態において、記録装置を、記録用紙Pの搬送方向(前後方向)と交差する方向において記録ヘッド22が記録用紙Pの幅方向(左右方向)の長さに対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプのプリンタに具体化してもよい。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置におけるトナー噴射装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
・上記実施形態において、記録装置は、レーザープリンタ(1ドラム方式やタンデム方式等)、LEDプリンタ、熱転写プリンタ(昇華型プリンタを含む)などのノンインパクトプリンタでもよいし、ドットインパクトプリンタなどのインパクトプリンタでもよい。
本実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略斜視図。 (a)(b)はASFによって記録用紙が給紙される状態を示す模式図。 インクジェット式プリンタの電気的構成を示すブロック回路図。 (a)は給紙される記録用紙の先端がリタードローラの外周面に接触した状態を示す模式図、(b)は記録用紙が各ローラに挟持された状態を示す模式図。 紙送り制御処理ルーチンを説明するフローチャート。
符号の説明
11…記録装置としてのインクジェット式プリンタ、13…ターゲット給送装置としてのASF、15…記録手段としての記録機構、23…給送用駆動手段としての紙送りモータ、26…ホッパー、32…給送ローラとしての給紙ローラ、32a…外周面としての円弧面、37…リタードローラ、37a…外周面、40…位相検出手段としてのロータリエンコーダ、41…調整用駆動手段としての強制回転モータ、57…位相検出手段、制御手段、数計測手段としての紙送り制御部、58…記憶手段としてのメモリ部、KN…給送数閾値としての給紙枚数閾値、N…給送数としての給紙枚数、P…ターゲットしての記録用紙、Pa…先端。

Claims (6)

  1. 給送ローラを回転させて該給送ローラの外周面に接触したターゲットを給送方向における下流側に送出し、該送出されたターゲットの先端が前記給送ローラの回転に基づき従動回転するリタードローラの外周面の一部に接触した後、前記ターゲットを前記給送ローラと前記リタードローラによって挟持させ、この状態で前記給送ローラを回転させることにより前記ターゲットを前記給送方向における下流側に給送するターゲット給送方法において、
    前記ターゲットの給送時には、前記ターゲットの先端が前記リタードローラに接触する前に、該リタードローラの外周面の周方向における特定位置への前記ターゲットの先端の接触頻度が他の位置に比して高くなることを回避するように前記リタードローラの位相を調整し、その後、前記給送ローラの回転によって前記ターゲットを前記給送方向における下流側に給送するようにしたターゲット給送方法。
  2. 外周面に接触したターゲットを給送方向における下流側に給送すべく回転する給送ローラと、該給送ローラの回転に基づき従動回転可能なリタードローラと、前記給送ローラを回転させるべく駆動する給送用駆動手段とを備え、前記給送ローラの外周面にターゲットが接触した状態で前記給送用駆動手段が駆動することにより前記給送方向の下流側に送出された前記ターゲットの先端が前記リタードローラの外周面の一部に接触した後、前記ターゲットを前記給送ローラと前記リタードローラによって挟持し、該挟持した前記ターゲットを前記給送方向における下流側に給送するターゲット給送装置において、
    前記リタードローラの位相を検出する位相検出手段と、
    前記リタードローラを回転させるべく駆動する調整用駆動手段と、
    前記リタードローラの外周面の周方向における特定位置への前記ターゲットの先端の接触頻度が他の位置に比して高くなることを回避するように、前記位相検出手段によって検出される前記リタードローラの位相に応じて前記調整用駆動手段の駆動を制御した後、前記給送ローラの外周面に接触したターゲットを給送させるべく前記給送用駆動手段の駆動を制御する制御手段と、をさらに備えたターゲット給送装置。
  3. 前記リタードローラの位相毎に前記ターゲットの先端との接触回数を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段から前記リタードローラの外周面の周方向における各位置のうち前記ターゲットの先端との接触頻度が最も高い位置に相当する位相とは異なる他の位相を読み出し、前記リタードローラの外周面の周方向における各位置のうち前記読み出した他の位相と対応する位置に前記ターゲットの先端が接触するように前記調整用駆動手段の駆動を制御した後、前記給送ローラの外周面に接触したターゲットを給送させるべく前記給送用駆動手段の駆動を制御する請求項2に記載のターゲット給送装置。
  4. 前記ターゲットの給送数を計測する数計測手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記数計測手段によって計測された給送数が予め設定された給送数閾値以上になった場合に、前記リタードローラの外周面の周方向における特定位置への前記ターゲットの先端の接触頻度が他の位置に比して高くなることを回避するように、前記位相検出手段によって検出される前記リタードローラの位相に応じて前記調整用駆動手段の駆動を制御した後、前記ターゲットを給送させるべく前記給送用駆動手段の駆動を制御する請求項2又は請求項3に記載のターゲット給送装置。
  5. ターゲットを保持可能なホッパーをさらに備え、
    該ホッパーは、ターゲットを給送させる毎に前記給送ローラから離間した離間位置から該給送ローラに接近する接近位置に移動するように構成され、該ホッパーが前記接近位置に移動した場合には、前記ホッパー上のターゲットが前記給送ローラの外周面に接触するようになっており、
    前記数計測手段は、前記ホッパーが前記離間位置から前記接近位置に移動した回数を前記ターゲットの給送数として計測する請求項4に記載のターゲット給送装置。
  6. 請求項2〜請求項5のうち何れか一項に記載のターゲット給送装置と、
    前記ターゲットに対して記録処理を行う記録手段と、を備えた記録装置。
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