JP2010023619A - 車室内構造 - Google Patents

車室内構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010023619A
JP2010023619A JP2008186173A JP2008186173A JP2010023619A JP 2010023619 A JP2010023619 A JP 2010023619A JP 2008186173 A JP2008186173 A JP 2008186173A JP 2008186173 A JP2008186173 A JP 2008186173A JP 2010023619 A JP2010023619 A JP 2010023619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
vehicle
vertical wall
interior structure
vehicle interior
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008186173A
Other languages
English (en)
Inventor
Keita Iwasaki
圭太 岩崎
Tsukasa Fujimoto
宰 藤本
Sadaji Mabuchi
貞二 馬渕
Makoto Ito
伊藤  誠
Yoshihiro Oishi
義浩 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2008186173A priority Critical patent/JP2010023619A/ja
Publication of JP2010023619A publication Critical patent/JP2010023619A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】比較的簡易な構成で、車両用シートを車室内でスムーズに移動させることができる車室内構造を得る。
【解決手段】フロア部40には、車両上下方向の段差44が形成され、この段差44の縦壁44Aは、シート18を標準位置と後退位置との間で案内する方向に沿って設定されている。これに対し、シート18にはガイドピン50が設けられてフロア部40側に突出しており、シート18の移動時には、ガイドピン50が段差44の縦壁44Aに水平方向に支持されて弾性変形することにより衝撃を吸収しながら、ガイドピン50が段差44の縦壁44Aに沿って移動することでシート18を段差44の縦壁44Aに沿った方向に案内する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車室内でシート前後方向及びシート幅方向に変位可能とされた車両用シートを備えた車室内構造に関する。
車両室内においては、シート前後方向及びシート幅方向に変位可能とされたシートが配設されている場合がある(例えば、特許文献1参照)。このようなシートは、種々の方向や場所に移動することができるようになっている。
特開平10−181393号公報
しかしながら、このようなシートでは、例えば、車室内のトリム類等を回避するようにかつスムーズに移動させる複雑な機構が必要となっている。
本発明は、上記事実を考慮して、比較的簡易な構成で、車両用シートを車室内でスムーズに移動させることができる車室内構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車室内構造は、乗員着座用のシートクッションを備え、車室内でシート前後方向及びシート幅方向に変位可能とされた車両用シートと、前記車室の底部を構成し、車両上下方向の段差が形成されると共に前記車両用シートを第一位置と第二位置との間で案内する方向に沿って前記段差の縦壁が設定されたフロア部と、前記車両用シートに設けられて前記フロア部側に突出し、前記車両用シートの移動時に前記段差の縦壁に支持されて弾性変形することにより衝撃を吸収すると共に前記段差の縦壁に沿った方向に前記車両用シートを案内する突出部材と、を有する。
請求項1に記載する本発明の車室内構造によれば、車両用シートは、乗員着座用のシートクッションを備えて車室内でシート前後方向及びシート幅方向に変位可能となっている。また、車室の底部を構成するフロア部には、車両上下方向の段差が形成され、この段差の縦壁は、車両用シートを第一位置と第二位置との間で案内する方向に沿って設定されている。これに対し、車両用シートには突出部材が設けられてフロア部側に突出しており、車両用シートの移動時には、突出部材が段差の縦壁に支持されて弾性変形することにより衝撃を吸収しながら段差の縦壁に沿った方向に車両用シートを案内する。このため、車両用シートは、突出部材によって移動時の衝撃が吸収されながら、第一位置と第二位置との間で案内される。
請求項2に記載する本発明の車室内構造は、請求項1記載の構成において、前記車両用シートがシート上下方向の軸線回りに回転可能とされ、前記突出部材が前記車両用シートの側面視で前記軸線に対しシート前方側及びシート後方側にそれぞれ設けられている。
請求項2に記載する本発明の車室内構造によれば、車両用シートがシート上下方向の軸線回りに回転可能となっており、突出部材が車両用シートの側面視で軸線に対しシート前方側及びシート後方側にそれぞれ設けられている。このため、車両用シートをシート前後方向及びシート幅方向にいずれも変位自在としかつシート上下方向の軸線回りに回転自在な状態にしてシートを変位させた場合にも、前後二本の突出部材が段差の縦壁に支持される。これによって、車両用シートの移動が左右いずれの方向への回転移動を伴っても、一本の突出部材を支点にした車両用シートの無用な回転が抑えられ、前後二本の突出部材によって段差の縦壁に沿った方向に車両用シートが案内される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車室内構造によれば、比較的簡易な構成で、車両用シートを車室内でスムーズに移動させることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車室内構造によれば、車両用シートをシート前後方向及びシート幅方向にいずれも変位自在としかつシート上下方向の軸線回りに回転自在な状態にしてシートを変位させた場合にも、車両用シートの無用な回転が抑えられ、車両用シートをスムーズに移動させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車室内構造について図1〜図5を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
[第1実施形態]
図1には、本実施形態に係る車室内構造10が適用された車両12の車両左側半分の模式的な平面図が示されている。図1に示されるように、例えば、ミニバン等の自動車の車両12における車室14内には、スライド移動可能な車両用シート18(以下、単に「シート18」という)を備えた車両用シート装置16(以下、単に「シート装置16」という)が配設されている。なお、図1では、図を簡略化するために、車室14内において車両前後方向に複数列並べられたシートのうち、二列目シートの車両左側に配置されたシート装置16のみを図示している。
図3には、シート装置16及びその周囲部が側面図にて示されている。図3に示されるように、シート装置16におけるシート18の下部は、乗員着座用のシートクッション20とされている。シートクッション20は、略方形枠状に構成されたシートクッションフレーム(図示省略)を備えており、このシートクッションフレームのシート幅方向両側に互いに平行なロアアーム22を備えている(図5参照)。
ロアアーム22の後端部側と、シートバック24の下端部から突出されたアッパアーム(図示省略)側とはヒンジ結合されており、シートクッション20の後端部には、シートバック24が傾倒可能に支持されている。このシートバック24は、乗員の背もたれとして利用されるようになっている。シートバック24の上端部には、ヘッドレスト26が上下動可能に支持されている。ヘッドレスト26は、乗員の頭部を支持するようになっている。また、シートクッションの側部及び前部には、シールド28が配設されている。シールド28の後端上部は、シートクッション20とシートバック24との連結部を覆っている。
図4には、シート装置16及びその周囲部が図3の4−4線に沿った概略断面図にて示されている。なお、図4では、シートクッション20内の概要構成図示及びそのハッチングを省略する。図3及び図4に示されるように、シートクッション20の下面側には、シート18をシート幅方向(矢印18W方向(図4参照))に変位させるための横スライド機構30が設けられている。横スライド機構30は、ロアアーム22の下面側に固定される前後一対のアッパレール30Aを備えている。前後一対のアッパレール30Aは、長尺状に形成されてシート幅方向(矢印18W方向(図4参照))に延在しており、それぞれロアレール30Bに嵌挿されてスライド可能に支持されている。ロアレール30Bは、アッパレール30Aと共に横スライド機構30の一部を構成し、シート上方側が開口された長尺状に形成され、シート幅方向(矢印18W方向(図4参照))に延在している。ロアレール30Bの下部は、レッグ32上に配設されている。
また、シート装置16は、ロック機構34を備えている。ロック機構34は、横スライド機構30を、移動調整不能なロック状態と、移動調整可能なロック解除状態とに切り替えられるように構成されている。また、シート装置16には、ロック機構34をロック状態とロック解除状態とに切り替えるためのシート操作部(図示省略)が設けられている。
ロアレール30Bのシート下方側のレッグ32は、車室14の底部を構成するフロア部40上において、シート装置16の下端部のシート幅方向両側に一対配置され、シート前後方向(矢印18X方向(図3参照))に延在している。左右一対のレッグ32には、前後スライド機構36のアッパレール36Aが固定されている。前後スライド機構36は、シート18をシート前後方向(矢印18X方向(図3参照))に変位させるための機構である。また、左右一対のアッパレール36Aは、長尺状に形成されてシート前後方向(矢印18X方向(図3参照))に延在しており、それぞれロアレール36Bに嵌挿されてスライド可能に支持されている。左右一対のロアレール36Bは、左右一対のアッパレール36Aと共に前後スライド機構36の一部を構成し、シート上方側が開口された長尺状に形成され、フロア部40に埋設状態で固定されて車両前後方向に延在している(図3参照)。
また、シート装置16は、ロック機構38を備えている。ロック機構38は、前後スライド機構36を、移動調整不能なロック状態と、移動調整可能なロック解除状態とに切り替えられるように構成されている。また、シート装置16には、ロック機構38をロック状態とロック解除状態とに切り替えるためのシート操作部(図示省略)が設けられている。
ここで、本実施形態では、シート18は、ロック機構34、38によって、横スライド機構30及び前後スライド機構36を同時にロック解除状態にすることも可能である。これにより、シート18は、シート前後方向(矢印18X方向(図3参照))へのスライド移動とシート幅方向(矢印18W方向(図4参照))へのスライド移動とが同時に可能な構造となっており、種々の方向や場所に移動することができるようになっている。
図2には、車室14内のフロア部40が斜視図にて示されている。図2に示されるように、フロア部40には、一対のロアレール36Bの間に凹部42が形成されている。凹部42は、車両後方側へ向かうに従って幅狭とされており、凹部42の底面42Aとフロア部40の一般面40Aとの間に車両上下方向の段差44を形成している。
図5には、シート装置16及びその周囲部が平面図にて示されている。図5に示されるように、段差44における車両左側(図中の右側)の縦壁44Aは、その壁面が車両上下方向を含む面を面方向として配置され、車両平面視で前部が略車両前後方向に延在すると共に、前後方向の中間部が車両後方側へ向けて車両右側方向(車両幅方向内側)に入り込むようになだらかに湾曲し、後部が車両後方側へ向けてやや車両右側方向(車両幅方向内側)に傾斜している。
この縦壁44Aは、図1に示されるシート18を第一位置としての標準位置18Aと第二位置としての後退位置18B(二点鎖線で図示)との間で案内する方向(矢印A方向)に沿って設定されている。換言すれば、縦壁44Aの上下端の稜線は、シート18を標準位置18Aと後退位置18Bとの間で案内する方向(矢印A方向)に沿って形成されている。なお、シート18を案内する方向(矢印A方向)は、車両やシートに応じて予め設定された方向であり、本実施形態では、車両後部12Aにて車室14内側に膨出したリヤホイールハウス部58を回避しながら移動させる方向となっている。
図4に示されるように、シート18における車両左側(図中の右側)のロアアーム22には、突出部材としてのガイドピン50が取り付けられている。このガイドピン50は、本実施形態では金属製円柱状の丸棒材が直角に屈曲されてL字状に形成されており、その横棒部52がシート18の車両左側(図中の右側)でシートクッション20の下面側に配設されている。
横棒部52は、シート幅方向(矢印18W方向)に延在してその先端部がロアアーム22に接触しており、取付部材56を介してロアアーム22に固定されている。すなわち、横棒部52は、取付部材56の筒状の一端側挿入部56A内に挿入された状態で取付部材56に溶着され、この状態で取付部材56の他端側板部がロアアーム22に締結されることで、ロアアーム22に固定されている。
ガイドピン50の縦棒部54は、その軸方向をシート上下方向(車両上下方向)としており、横棒部52のロアアーム22側とは反対側の端部側から屈曲されてフロア部40側に突出している。縦棒部54の下端部は、凹部42内に位置して段差44の縦壁44A(縦壁面)に接している。縦棒部54は、シート装置16の横スライド機構30及び前後スライド機構36が同時にロック解除状態にされた状態でのシート18の移動時に段差44の縦壁44Aに水平方向に支持されて弾性変形することにより衝撃を吸収すると共に図5に示される車両平面視で段差44の縦壁44Aに沿った方向にシート18を案内するようになっている。つまり、ガイドピン50及び段差44の縦壁44Aは、シート18の動きを規制(制限)して所望の位置にスムーズに誘導するガイド機構として機能している。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図5に示されるように、シート18は、乗員着座用のシートクッション20を備えて車室14内でシート前後方向(矢印18X方向)及びシート幅方向(矢印18W方向)に変位可能となっている。すなわち、シート装置16の横スライド機構30及び前後スライド機構36がロック機構34、38によって同時にロック解除状態にされると、シート18は、シート前後方向(矢印18X方向)へのスライド移動と同時にシート幅方向(矢印18W方向)へのスライド移動が可能になる。
また、車室14の底部を構成するフロア部40には、車両上下方向の段差44が形成され、この段差44の縦壁44Aは、シート18を標準位置18A(図1参照)と後退位置18B(図1参照)との間で案内する方向(矢印A方向(図1参照))に沿って設定されている。これに対し、シート18にはガイドピン50が設けられてフロア部40側に突出しており(図4参照)、シート18の移動時には、ガイドピン50が段差44の縦壁44Aに水平方向に支持されて弾性変形することにより衝撃を吸収しながら、ガイドピン50が段差44の縦壁44Aに沿って移動することでシート18を段差44の縦壁44Aに沿った方向に案内する。このため、シート18は、ガイドピン50によって移動時の衝撃が吸収されながら、図1に示される標準位置18Aと後退位置18Bとの間で案内される。
以上説明したように、本実施形態に係る車室内構造10によれば、比較的簡易な構成で、シート18を車室14内でスムーズに移動させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る車室内構造について、図6を用いて説明する。図6には、本発明の第2の実施形態に係る車室内構造60におけるシート装置16及びその周囲部が概略断面図(第1の実施形態における図4に相当する概略断面図)にて示されている。なお、図6では、シートクッション20内の概要構成図示及びそのハッチングを省略する。図6に示されるように、車室内構造60は、ガイドピン50(図4参照)に代えて、突出部材としてのガイドピン62を備える点で、第1の実施形態に係る車室内構造10とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図6に示されるように、ガイドピン62は、第1の実施形態におけるガイドピン50の横棒部52(図4参照)と同様の横棒部64を備えると共に、第1の実施形態におけるガイドピン50の縦棒部54(図4参照)と同様の縦棒部66を備えている。同様の横棒部64は、取付部材56を介してロアアーム22に固定されている。また、縦棒部66の下端部側は、急角度で折れ曲がって折り返されており、その折返端部68が段差44の縦壁44A(縦壁面)に接している。縦棒部66と折返端部68との間には、若干の隙間が形成されており、ガイドピン62が段差44の縦壁44Aに水平方向に支持される際にはこの隙間を縮めるようにも弾性変形する構成になっている。すなわち、シート18の移動時には、ガイドピン62が段差44の縦壁44Aに支持されて効果的に弾性変形することにより衝撃を吸収すると共に車両平面視で段差44の縦壁44Aに沿った方向にシート18を案内するようになっている。
このような構成によれば、比較的簡易な構成で、前述した第1実施形態よりもさらに効果的にシート18の移動時の衝撃を吸収することができ、シート18を車室14内で一層スムーズに移動させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る車室内構造について、図7及び図8を用いて説明する。図7には、本発明の第3の実施形態に係る車室内構造70におけるシート装置16及びその周囲部が側面図(第1の実施形態における図3に相当する側面図)にて示されている。また、図8には、車室内構造70におけるシート装置16及びその周囲部が平面図(第1の実施形態における図5に相当する平面図)にて示されている。
これらの図に示されるように、車室内構造70は、シート装置16が横スライド機構30及び前後スライド機構36に加えて回転機構(回動機構)72を備えると共に、シート18にはガイドピン50に加えて突出部材としての第2のガイドピン76が取り付けられている点で、第1の実施形態に係る車室内構造10とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図8に示されるように、回転機構72は、シートクッション20のシート下方側における略中央領域に配設されている。シート18は、この回転機構72によって、シート18がシート上下方向の軸線72A回りに(フロア部40に対して水平方向に)回転可能とされている。また、シート装置16は、ロック機構74を備えている。ロック機構74は、回転機構72を、回転調整不能なロック状態と、回転調整可能なロック解除状態とに切り替えられるように構成されている。また、シート装置16には、ロック機構74をロック状態とロック解除状態とに切り替えるためのシート操作部(図示省略)が設けられている。
ここで、本実施形態では、シート装置16は、ロック機構34、38、74によって、横スライド機構30、前後スライド機構36及び回転機構72を同時にロック解除状態にすることも可能である。これにより、シート18は、シート前後方向(矢印18X方向)へのスライド移動とシート幅方向(矢印18W方向)へのスライド移動とシート上下方向の軸線72A回りの回転が同時に可能な構造となっており、種々の方向や場所に移動することができかつシート18の向きを変えることもできるようになっている。
図7に示されるように、ロアアーム22には、二本のガイドピン50、76が固定されている。なお、ガイドピン76は、ガイドピン50と同様の形状とされてガイドピン50と同様の構造でロアアーム22に固定されており、フロア部40側に突出している。また、図8に示されるガイドピン76は、ガイドピン50と共に、シート18の移動時に段差44の縦壁44Aに水平方向に支持されて弾性変形することにより衝撃を吸収すると共に車両平面視で段差44の縦壁44Aに沿った方向にシート18を案内するようになっている。ここで、図7に示されるように、ガイドピン50は、シート18の側面視で軸線72A(回転中心)に対しシート前方側に設けられ、ガイドピン76は、シート18の側面視で軸線72Aに対しシート後方側に設けられている。なお、本実施形態では、シート18の側面視において、軸線72Aとガイドピン50との間の距離と、軸線72Aとガイドピン76との間の距離とは、同じ距離に設定されている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図8に示されるシート装置16の横スライド機構30、前後スライド機構36、及び回転機構72が同時にロック解除状態にされると、シート18は、シート前後方向(矢印18X方向)及びシート幅方向(矢印18W方向)にいずれもスライド移動自在でかつシート上下方向の軸線72A回りに左右両方向に回転自在の状態になる。この状態でシート18を移動させる場合に、左右いずれへの回転移動を伴っても、図8に示されるように、前後二本のガイドピン50、74が段差44の縦壁44Aに支持される。このため、一本のガイドピン(ガイドピン50又はガイドピン76)を支点にしたシート18の無用な回転が抑えられ、前後二本のガイドピン50、76によって平面視で段差44の縦壁44Aに沿った方向にシート18が案内される。つまり、ガイドピン50、76がシート18の側面視で軸線72Aに対して前後に配設されることで、左右両回転方向の回転を伴う操作(動作)をガイドすることができる。
補足すると、例えば、シート(18)の側面視で軸線(72A)に対しシート前後方向の一方側に二本のガイドピン(突出部材)が設けられるような対比構造では、シート(18)の側面視で軸線(72A)に近い側となるガイドピン(突出部材)を支点として、シート(18)が回転(揺動)してしまう可能性がある。これに対して、本実施形態に係る構造では、前述のように、このような無用の回転(揺動)を抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車室内構造70によれば、シート18をシート前後方向(矢印18X方向)及びシート幅方向(矢印18W方向)にいずれも変位自在としかつシート上下方向の軸線72A回りに回転自在な状態にしてシート18を変位させた場合にも、シート18の無用な回転が抑えられ、シート18をスムーズに移動させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る車室内構造について、図9及び図10を用いて説明する。図9には、本発明の第4の実施形態に係る車室内構造80におけるシート装置16及びその周囲部が側面図(第3の実施形態における図7に相当する側面図)にて示され、図10には、シート装置16及びその周囲部が図9の10−10線に沿った概略断面図にて示されている。なお、図10では、シートクッション20内及び回転機構72の概要構成図示及びそのハッチングを省略する。
これらの図に示されるように、第4の実施形態に係る車室内構造80は、ガイドピン50、76(図7参照)に代えて、突出部材としてのガイド板82を備える点で、第3の実施形態に係る車室内構造70とは異なる。他の構成は、第3の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第3の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図9及び図10に示されるように、このガイド板82は、本実施形態では金属製板材が直角に屈曲されてL字状に形成されており、その横板部84がシート18の車両左側(図中の右側)でシートクッション20の下面側に配設されている。横板部84は、シート幅方向(矢印18W方向)に延在してその先端部がロアアーム22に接触しており、取付部材56を介してロアアーム22に固定されている。
ガイド板82の縦板部86は、シート上下方向(車両上下方向)に延在しており、横板部84のロアアーム22側とは反対側の端部側から屈曲されてフロア部40側に突出している。縦板部86の下端部が凹部42内に位置しており、前後端部86A、86B(図9参照)側が段差44の縦壁44Aに接する構成となっている。換言すれば、ガイド板82は、第3の実施形態におけるガイドピン50、76(図7参照)を繋いで統合したような構造となっている。
縦板部86は、シート装置16の横スライド機構30、前後スライド機構36及び回転機構72が同時にロック解除状態にされた状態でのシート18の移動時に段差44の縦壁44Aに水平方向に支持されて弾性変形することにより衝撃を吸収すると共に平面視での段差44の縦壁44Aに沿った方向にシート18を案内するようになっている。このような構成によっても、前述した第3実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記実施形態では、図1等に示されるシート18が二列目シートで車両左側に配置されたシートを例に挙げて説明したが、シートは、二列目シートで車両右側等に配置されたシートや一列目シート、二列目シート等のような他のシートであってもよい。
また、上記実施形態では、第一位置が標準位置18A、第二位置が後退位置18Bとされているが、第一位置が前進位置等の他の位置、第二位置が標準位置等の他の位置であってもよい。
また、上記実施形態では、フロア部40における段差44の縦壁44Aは、車両平面視で図5等に示された形状とされているが、フロア部における段差の縦壁の車両平面視での形状は、車両用シートを第一位置と第二位置との間で案内する方向に沿って設定された他の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、図2に示されるフロア部40に凹部42が形成され、凹部42の底面42Aとフロア部40の一般面40Aとの間に車両上下方向の段差44が形成されているが、例えば、フロア部(40)に溝部が形成され、溝部の底面とフロア部(40)の一般面(40A)との間に車両上下方向の段差が形成される構成や、フロア部(40)に凸部が形成され、凸部の上面(天面)とフロア部(40)の一般面(40A)との間に車両上下方向の段差が形成される構成としてもよい。
また、上記実施形態では、図4等に示される突出部材としてのガイドピン50、62、76やガイド板82が取付部材56を介してロアアーム22に固定されているが、突出部材は、横スライド機構(30)や前後スライド機構(36)や回転機構(72)がロック解除状態にされてシート本体(18)が変位しても、シートクッション(20)に対する相対位置関係が変化しない他の部材(例えば、アッパレール(30A))に溶接やボルト締結等によって取り付けられることで車両用シート(18)に設けられてもよい。
さらに、上記実施形態では、突出部材としてのガイドピン50、62、76やガイド板82が金属製とされているが、突出部材は、樹脂製等の他の突出部材とされてもよい。
さらにまた、上記第3の実施形態における二本のガイドピン50、76(図7等参照)に代えて、上記第2の実施形態におけるガイドピン62(図6参照)を(二箇所に)配設してもよい。また、上記第4の実施形態におけるガイド板82(図10等参照)に代えて、ガイド板(82)の縦板部(86)の下端部側が急角度で折り返されてかつその折返端部の前後端部側が段差44の縦壁44A(縦壁面)に接するような突出部材としてのガイド板を配設してもよい。
なお、第1、第2の実施形態に係る車室内構造10、60では、第3、第4の実施形態における回転機構72及びロック機構74を備えない構成となっているが、車室内構造は、例えば、第1、第2の実施形態に係る車室内構造10、60に回転機構72及びロック機構74が追加された構成でかつ横スライド機構30と前後スライド機構36とが同時にロック解除状態にされるときに回転機構72がロック解除状態にならないような車室内構造であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る車室内構造が適用された車両の左側半分を示す模式的な平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車室内構造が適用された車室内のフロア部を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車室内構造におけるシート装置及びその周囲部を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車室内構造におけるシート装置及びその周囲部を示す図3の4−4線に沿った概略断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車室内構造におけるシート装置及びその周囲部を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車室内構造におけるシート装置及びその周囲部を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車室内構造におけるシート装置及びその周囲部を示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車室内構造におけるシート装置及びその周囲部を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車室内構造におけるシート装置及びその周囲部を示す側面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車室内構造におけるシート装置及びその周囲部を示す図9の10−10線に沿った概略断面図である。
符号の説明
10 車室内構造
14 車室
18 シート(車両用シート)
18A 標準位置(第一位置)
18B 後退位置(第二位置)
18W シート幅方向
18X シート前後方向
20 シートクッション
40 フロア部
44 段差
44A 縦壁
50 ガイドピン(突出部材)
60 車室内構造
62 ガイドピン(突出部材)
70 車室内構造
72A 軸線
76 ガイドピン(突出部材)
80 車室内構造
82 ガイド板(突出部材)
A 案内する方向

Claims (2)

  1. 乗員着座用のシートクッションを備え、車室内でシート前後方向及びシート幅方向に変位可能とされた車両用シートと、
    前記車室の底部を構成し、車両上下方向の段差が形成されると共に前記車両用シートを第一位置と第二位置との間で案内する方向に沿って前記段差の縦壁が設定されたフロア部と、
    前記車両用シートに設けられて前記フロア部側に突出し、前記車両用シートの移動時に前記段差の縦壁に支持されて弾性変形することにより衝撃を吸収すると共に前記段差の縦壁に沿った方向に前記車両用シートを案内する突出部材と、
    を有する車室内構造。
  2. 前記車両用シートがシート上下方向の軸線回りに回転可能とされ、
    前記突出部材が前記車両用シートの側面視で前記軸線に対しシート前方側及びシート後方側にそれぞれ設けられている請求項1記載の車室内構造。
JP2008186173A 2008-07-17 2008-07-17 車室内構造 Pending JP2010023619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008186173A JP2010023619A (ja) 2008-07-17 2008-07-17 車室内構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008186173A JP2010023619A (ja) 2008-07-17 2008-07-17 車室内構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010023619A true JP2010023619A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41729843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008186173A Pending JP2010023619A (ja) 2008-07-17 2008-07-17 車室内構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010023619A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205530A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニーJohnson Controls Technology Company 乗り物用シート構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205530A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニーJohnson Controls Technology Company 乗り物用シート構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5331055B2 (ja) 車両用シートのスライド装置
WO2014192824A1 (ja) 車両用シート
JP5483557B2 (ja) 車両用シート
JP2007050822A (ja) 自動二輪車のシート高さ変更装置および自動二輪車
JP2007511417A (ja) 自動車用の調節可能なシート及び同シートが設けられた自動車
US11014480B2 (en) Headrest
JP5910816B2 (ja) シート装置
JP2010023619A (ja) 車室内構造
JP3770452B2 (ja) 車両用シート装置
JP2017071338A (ja) 車両用ドアトリム構造
JP5112729B2 (ja) チップアップ・スライド式自動車用シート
JP2015009733A (ja) 車両用シート
JP6756830B2 (ja) 車両用シート
KR102419987B1 (ko) 헤드레스트 모듈
JP2014169044A (ja) 車両用スライドレール装置
JP2011098583A (ja) 乗物シート用リクライニング装置
JP6234949B2 (ja) 乗物用シートのテーブル装置
JP6507195B2 (ja) 乗物用シートのカバー部材取付構造
JP4158643B2 (ja) 車両用シート装置
JP2009035022A (ja) 車両のシート装置
JP4200826B2 (ja) 車両のシート構造
JP6717669B2 (ja) スライドレール
JP2014172529A (ja) 車両の上部車体構造
KR100569365B1 (ko) 자동차용 액티브 헤드레스트장치
JP2008265656A (ja) シート一体型のスイッチアッセンブリ