JP2010022913A - 造粒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被造粒物を造粒して形状の安定した造粒物を得ることが可能な造粒装置を提供する。
【解決手段】波形ベルト20を互いに平行に配置された複数のシャフト間を通過させ、波形ベルトに凸部20aと凹部20bが形成されるように、波形ベルトを波形状に移動する。被造粒物60に対して、ベルトの凸部と凹部間に形成された傾斜面20cに沿った上昇と該上昇後被造粒物の自重による傾斜面に沿った落下とを繰り返す造粒運動を与えて、被造粒物60を造粒し造粒物61を生成する。このような構成では、被造粒物は何回もベルトの傾斜面に沿った上昇と下降を繰り返すうちに、次第に大きな粒状となって形状の安定した造粒物が生成される。
【選択図】図14

Description

本発明は、灰混練機より排出された混練湿灰等の被造粒物を造粒する造粒装置に関する。
従来灰固化装置は、ゴミ焼却場でゴミを焼却する際に発生する粒度の細かい飛灰にセメントと水(加湿水)とを加えることにより飛灰を固形化するようになされている。これにより飛灰が飛散することなくゴミ処分場まで運搬でき、さらに埋め立てることができるので、飛灰の飛散や飛灰に含まれる有害重金属の溶出等による二次公害を防ぐことができる。
そこで飛灰固化混練機にて、飛灰とセメントと加湿水を混練し固化流体を生成するが、この混練状態が不適当であると、全ての飛灰を固形化できないという課題があった。
従来の造粒装置は、例えば、下記の特許文献1に開示されたもので、造粒材を混練して不完全固化粒体を排出口から排出する飛灰固化混練機と、飛灰固化混練機の排出口の下方に配設され固化粒体を搬送し乍ら養生するための養生コンベアと、飛灰固化混練機の排出口と養生コンベアとの間に配設されたカバーと、飛灰固化混練機の排出口下方に造粒材担持体を配設し、造粒材担持体はその上面が低所より高所へ移動可能な無端の造粒ベルトが少くとも斜めに間隔をおいて配した上下のプーリに巻掛けられ、何れかのプーリ、又は両プーリが駆動装置に連結されている固化粒体造粒器であって、飛灰固化混練機の排出口との間の高さ方向の距離を調節できる支持手段に支持され前記カバー内に配設された固化粒体造粒器と、を有する。
特開平6−277488号公報
ところが、適切な造粒物を得るために、造粒ベルトの長さを変更したり傾斜を変更したりする必要があった。また上記のように造粒材が十分に造粒ベルトに滞留するように調整しても、造粒物毎に滞留していた時間が異なり不揃いであった。
また上記従来の造粒装置は、飛灰固化混練機にて造粒した後、別途搬送手段が必要であった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、形状の安定した造粒物を得ることが可能な造粒装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明は、
ベルト上に投入された被造粒物をベルトで搬送しながら造粒する造粒装置であって、
ベルトを互いに平行に配置された複数のシャフト間を通過させ、ベルトに凸部と凹部が形成されるようにベルトを波形状に移動させるベルト移動機構を設け、
前記ベルトを波形状に移動させ、被造粒物に対して、前記ベルトの凸部と凹部間に形成された傾斜面に沿った上昇と該上昇後被造粒物の自重による傾斜面に沿った落下とを繰り返す造粒運動を与えて、被造粒物を造粒させることを特徴とする。
また、本発明では、前記ベルトを、前記複数のシャフトとともに、水平方向に搬送するベルト搬送機構が設けられる。
本発明によれば、ベルトを波形状に移動させるようにしているので、ベルトに凸部と凹部が形成される。そして、被造粒物は、ベルトの凸部と凹部間に形成された傾斜面に沿って上昇するとともに、上昇後その自重によって傾斜面に沿って落下し、凹部に堆積したのち、再び上昇する運動を与えられるので、被造粒物は何回も上昇と下降を繰り返すうちに、次第に大きな粒状となって形状の安定した造粒物を得ることができる。
また、ベルトを波形状に移動させるようにしているので、ベルトには複数の凸部と凹部が形成され、複数の傾斜面が形成される。したがって、一つの傾斜面を乗り越えても、次の傾斜面で同様な上昇と下降を繰り返す造粒運動が与えられるので、被造粒物の量や粘性に合わせた適切な造粒が可能となる。
また、ベルトは複数のシャフトとともに、搬送させることができるので、ベルトの波形形状を維持したまま造粒物を次のステーション、例えば乾燥ステーションに搬送することができ、一連のプロセスを自動化することが可能となる。この場合、ベルトを波形状に移動させながらベルトを搬送させると、造粒を行いながら、造粒物を次のステーションに移動させることができるので、更に効率的なプロセスを行うことができる。
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
<構成>
以下、図1〜図5により本発明の一実施例を説明する。図1は本発明による造粒装置の全体構成を示す斜視図、図2は造粒装置の正面図、図3はその上面図、図4は図2のA−A’線に沿った断面図、図5は図2のB−B’線に沿った断面図である。
全体を符号10で示す造粒装置は、図1に示すように、4本の支柱11〜13(1本は不可視)に支持されており、前段に設けられた混練装置(不図示)によって混練されてホッパー14から波形ベルト20上に投入される水分を含んだ飛灰などの混練湿灰(被造粒物)を造粒しながら搬送し、造粒物として造粒箱15に排出する。
混練湿灰が投入されると波形ベルト20は、図1、図3に示すように、矢印で示した搬送方向に交互に一巡して配置された金属あるいはプラスチック製の複数の造粒シャフト(第1のシャフト)30と送りシャフト(第2のシャフト)32間を縫うように通過する所定の摩擦抵抗を持ったゴムあるいは布で形成されたベルトである。波形ベルト20は、水平方向に波形状に移動して折り返され、続いて逆方向に水平方向に波形状に移動して元のところに戻るように周回移動されるエンドレスベルトとして構成される。
図4に示すように、造粒シャフト30には、波形ベルト20の幅方向に見て両側にローププーリ31、31’と造粒プーリ37、37’が回転自在に取り付けられ、また図5に示すように送りシャフト32には、波形ベルト20とほぼ同幅のベルトプーリ33が固定して取り付けられる。
波形ベルト20の表面には、ベルトの幅方向に見て一端側と他端側にそれぞれ摩擦抵抗のあるゴムなどで形成された2本のガードロープ21、21’が平行に取り付けられ、波形ベルト20は、ガードロープ21、21’が造粒シャフト30のローププーリ31、31’に摩擦接触するように掛け渡され、また、波形ベルト20の裏面が送りシャフト32のベルトプーリ33に摩擦接触するように掛け渡されることにより波形形状にされる。この状態が、図6(a)、(b)に図示されており、波形ベルト20だけを取り出した状態が図7(a)に、また波形ベルト20の骨格だけが模式的に図7(b)に図示されている。
波形ベルトとは、このように、ベルトを平行に配置された複数のシャフト(30、32)間を蛇行して通過させ、ベルトを波形状にしたものをいう。このようにベルトを波形状の波形ベルト20とすることにより、波形ベルト20には、図7(a)、(b)に示したように、複数の凸部20aと凹部20bを交互に形成される。
各造粒シャフト30の両端部には、移動用スプロケット34、34’が造粒シャフト30に対して回転自在に取り付けられ(図4)、各送りシャフト32の両端部には、移動用スプロケット35、35’が固定して取り付けられる(図5)。
造粒シャフト30の移動用スプロケット34と、送りシャフト32の移動用スプロケット35と、図1に示した移動用モータ26のモータ軸に固定されたスプロケット27とには、チェーン28が掛け渡される。移動用モータ26が回転すると、チェーン27、移動用スプロケット35を介して送りシャフト32並びにこのシャフト32に固定されているベルトプーリ33が時計方向に回転し、このベルトプーリ33と摩擦接触する波形ベルト20が波形状に移動する。波形ベルト20が移動すると、そのガードロープ21、21’と摩擦接触するローププーリ31、31’及びこれらのプーリを支持する造粒シャフト30が反時計方向に回転する。このとき、造粒シャフト30が回転しても、移動用スプロケット34は、これに対して回転自在であるので、移動用スプロケット34には、トルクは伝達されず、チェーン28を介した造粒シャフト30と送りシャフト32の駆動に支障が発生することはない。
また、造粒装置10の奥側(図1で右側、図3で上側、図4、図5で左側)にも、同様な機構が設けられ、造粒シャフト30の移動用スプロケット34’の手前側と、送りシャフト32の移動用スプロケット35’の手前側には、チェーン28’が、造粒シャフト30の移動用スプロケット34’の奥側と、送りシャフト32の移動用スプロケット35の奥側には、チェーン28”がそれぞれ掛け渡される。このような構成とすることにより、モータ26の駆動力を各送りシャフト30に均等に伝達することができる。なお、チェーン28’、28”を用いた2重のチェーンではなく、手前側のチェーン28と同様に、一つのチェーンを一巡して掛け渡すようにしてもよい。また、波形ベルト20の移動が円滑であれば、奥側のチェーン28’、28”、移動用スプロケット34’、35’を省略して手前側だけの機構だけで波形ベルト20と移動させることができる。
上述した移動用モータ26、および移動用モータ26によって回転される送りシャフト32、ベルトプーリ33、それに従動する造粒シャフト30、ローププーリ31、31’、などは、波形ベルト20を波形形状を保持してエンドレスに水平方向に移動させるベルト移動機構を構成する。
なお、各造粒シャフト30には、ローププーリ31、31’に隣接してその内側に寄せスクリュー36、36’が設けられている。この寄せスクリュー36、36’は、後述するように、混練湿灰を波形ベルト20の幅方向に見てベルト中心部に寄せるためのもので、寄せスクリュー36、36’の螺旋方向は、それぞれ造粒シャフト30が回転したとき混練湿灰を波形ベルト20の中心部に寄せる方向になっている。
また、造粒装置10には、前側に搬送チェーン50が、奥側に搬送チェーン50’が設けられ、前側の搬送チェーン50の詳細な構成が、図9〜図10に示されている。搬送チェーン50は、図11に示すように、金属製のチェーン板51〜54を一巡して連結したチェーンである。チェーン板51、52の左端部に形成された穴51a、52aとチェーン板53、54の右端部に形成された穴53b、54bには、造粒シャフト30の小径部30aが挿通され、また、チェーン板53、54の左端部に形成された穴53a、54aとチェーン板51、52の右端部に形成された穴51b、52bには、送りシャフト32の小径部32aが挿通される。チェーン板51〜54に形成された穴の径は、造粒シャフト30と送りシャフト32がチェーン板に対して自在に回転できるように、造粒シャフト30と送りシャフト32の各小径部30a、32aの径より大きな値となっている。
後側の搬送チェーン50’も、前側の搬送チェーン50と同様な構成となっており、搬送チェーン50、50’のチェーン板は造粒シャフト30と送りシャフト32によって一巡するように連結される。逆の言い方をすると、造粒シャフト30と送りシャフト32はそれぞれ図11に示すように等間隔D1で交互に一巡する形で支持される。
搬送チェーン50は、図1、図10に図示したように、投入口側の搬送用スプロケット44と、排出側の搬送用スプロケット45に掛け渡される。搬送用スプロケット44、45の周縁部には、それぞれ45度の等間隔で切欠部44a、45aが形成されており、各切欠部44a、45aには、搬送用スプロケット44、45の回転に応じてそれぞれ造粒シャフト30と送りシャフト32の小径部30a、32aが順次係合する。このような係合を可能にするために、図11に示す各シャフト30、32の軸芯間の距離D1は、隣接する切欠部の角度間隔に従って定められる。図1に示すように、後側の搬送チェーン50’も、同様に、投入口側の搬送用スプロケット(不可視)と排出側の搬送用スプロケット45’に掛け渡される。
上述した排出側の搬送用スプロケット45、45’は、図1、図5、図8に示したように、搬送シャフト43に固定され、この搬送シャフト43は、造粒装置10の梁に固定された軸受け46、46’に軸承される。図1に示したように、投入口側の搬送用スプロケット44も、軸受け48に軸承されている搬送シャフト47に固定される。投入口側の搬送チェーンと係合する他方の搬送用スプロケットも、図1では、不可視であるが、搬送シャフト47に固定されている。
搬送シャフト43並びにこのシャフト43に取り付けられた搬送用スプロケット45、45’は、搬送用モータ40によりチェーン41、搬送シャフト43に固定された搬送用スプロケット42を介して回転される。搬送用スプロケット45、45’が回転すると、その切欠部に順次造粒シャフト30と送りシャフト32が順次係合し、搬送チェーン50、50’を介して投入口側の搬送用スプロケット44並びにこれを軸承する搬送シャフト47が従回転する。
搬送チェーン50、50’は、弛まないように搬送用スプロケット44、45、45’に掛け渡されるので、各造粒シャフト30、送りシャフト32は、ほぼ水平方向に搬送され、搬送用スプロケットのところで折り返されて逆方向に水平に搬送され、エンドレスに周回する。またそれらのシャフト30、32に固定されたプーリ31、31’、33と滑ることなく摩擦係合している波形ベルト20も各シャフト30、32とともにその波形形状を保持してエンドレスに周回する。
搬送用モータ40およびこれによって回転される搬送用スプロケット44、45、45’、それにこれらの搬送用スプロケットに掛け渡される搬送チェーン50、50’などは、造粒シャフト30、送りシャフト32、波形ベルト20を搬送するベルト搬送機構を構成する。
なお、移動用モータ26は、搬送用モータ40と独立して駆動できるように、あるいは搬送用モータ40と同期して駆動できるようになっている。
また、造粒装置10には、後述するように、造粒物を過熱するためのヒーター16が排出側(造粒箱)近傍に設けられる(図1、図2、図5)。
<動作>
次に、このように構成された造粒装置を用いて、被造粒物、例えば混練装置からの混練湿灰を造粒しながら搬送し、固化した粒径の大きな造粒物として排出するプロセスを、図12〜図15を用いて説明する。
図12は、ベルト移動機構により波形ベルト20を波形状に周回移動させるとともに、波形ベルト20を造粒シャフト30、送りシャフトとともに周回して搬送する状態を模式的に示した図である。
搬送用モータ40を停止して、移動用モータ26を作動すると、チェーン28、移動用スプロケット35、35’を介して送りシャフト32並びにこのシャフト32に固定されているベルトプーリ33が回転する。このベルトプーリ33の回転により、このプーリ33と摩擦接触する波形ベルト20が、図13において矢印で示したように、波形状に移動する。このとき、波形ベルト20の移動によりそのガードロープ21、21’と摩擦接触するローププーリ31、31’も従回転し、図1に示すように、波形ベルト20は、造粒シャフト30と送りシャフト32間を蛇行して波形状にエンドレスに周回する。
搬送用モータ40を作動すると、各造粒シャフト30、送りシャフト32、それらのシャフト固定されたプーリ31、31’、33、それにこれらのプーリと滑ることなく摩擦係合している波形ベルト20が水平方向に搬送され、エンドレスに周回する。
今、搬送用モータ40が停止しているとする。図14(a)に示すように、混練装置からホッパー14を経て混練湿灰60が波形ベルト20の凹部20b上に投入される。ベルト移動機構により波形ベルト20が波形状にエンドレスに回転しているので、波形ベルト20の凹部20bに排出された混練湿灰60は、図14(b)に示すように、波形ベルト20の凹部20bから凸部20aに向かう傾斜面20cに沿って上昇する。その傾斜面20cは垂直面に対して傾斜しており、例えば、波形ベルトの凸部20aの最高点と凹部20bの最低点の中間点20dで引いた接線と垂直線との角度は、αとなっている。
混練湿灰60は粘性があるので、波形ベルト20の移動とともに波形ベルト20の傾斜面20cに沿って上昇し始める。一方、混練湿灰60が傾斜面20cの傾斜角度が大きい部分、例えば傾斜角がα以上になると、混練湿灰60の自重により混練湿灰60は、傾斜面20cに沿って凹部20bに向けて落下する(図14(c)、(d))。
波形ベルト20の凹部20b近辺では、傾斜角は小さいので、混練湿灰60は再び傾斜面20cに沿って上昇し始める。このように、混練湿灰60は、傾斜面20cに沿って登りながらも凸部20aを乗り越える前に自重でころがりながら落下する過程を繰り返すうちに、徐々に径が大きな球状の造粒物61になっていく(図14(d))。
このように、混練湿灰60が傾斜面20cに沿って上昇と落下を繰り返し、混練湿灰60に対して造粒運動が与えられるようにするために、波形ベルト20の凹部20bから凸部20aに対する傾斜面20cの傾斜角度αを、混練湿灰60の波形ベルト20に対する摩擦係数、混練湿灰60の重量、混練湿灰60の粘性などに応じて設定するようにする。
また、混練湿灰60が上記上昇と落下を繰り返すように、移動用モータ26の回転速度を調節する速度調節装置(不図示)を設けて、混練湿灰60の特性に応じて波形ベルト20の移動速度を調節するようにしてもよい。波形ベルト20の移動速度を調節するようにすると、上記傾斜角度αの設定がラフになっていても、混練湿灰60に対して傾斜面20cに沿って上昇と落下を繰り返す造粒運動を与えることができる。
また、波形ベルト20の表面には、ガードロープ21、21’が設けられているので、このガードロープが障壁となって被造粒物60及び/又は造粒物61がガードロープを乗り越えることを防止し、被造粒物60及び/又は造粒物61を波形ベルト20上に乗せておくことが可能となる。また、造粒シャフト30には、寄せスクリュー36、36’が取り付けられているので、被造粒物をベルト中央に寄せることができ、造粒効率を高めることができる。
混練湿灰60が適度な造粒物61となった後、つまり、混練湿灰60がホッパー14から波形ベルト20へ投入された時刻t0から所定時間tが経過した時刻t1に、搬送用モータ40を作動させて造粒シャフト30と送りシャフト32を波形ベルト20とともに、それぞれ水平に図11に示した距離D1移動させて(搬送用スプロケット45、45’の45度回転に相当)、搬送用モータ40を停止する。そして、再び混練湿灰60をホッパー14から波形ベルト20上に所定量投入して、図14(a)〜(d)に示したように混練湿灰60を造粒物61に生成する。搬送用モータ40を作動させるとき、移動用モータ26を停止するようにしてもよいし、また駆動したままにしておいてもよい。
続いて、時間tが経過後、搬送用モータ40を作動させて造粒シャフト30と送りシャフト32を波形ベルト20とともに、それぞれ水平に図11に示した距離D1移動させて、搬送用モータ40を停止し、ホッパー14から混練湿灰60を波形ベルト20上に投入する。
このほぼ3×tの時間が経過後の状態が、図15に図示されている。最初にホッパー14が配置されているステーションS1にあった混練湿灰60は、造粒物61に生成されてヒータ16が配置されているステーションS3に移動しており、そこで乾燥されて水分が除去される。続いて時間tが経過すると、それぞれ造粒物61は、それぞれD1の距離隔てた隣接するステーションS2〜S4に移動する。ステーションS4は、反転排出ステーションであり、造粒物61は波形ベルト20の移動、搬送に従い、波形ベルト20から離れて造粒箱15に落下する。
波形ベルト20は、反転排出ステーションS4のところで折り返して逆方向に移動される。このとき、造粒物61が波形ベルト20に付着していても、波形ベルト20が波形状に逆方向に移動するので、付着した造粒物61に対して剥離効果を与えることができ、造粒物61を波形ベルト20から確実に剥離させることができる。
また、波形ベルト20は波形状になっているので、波形ベルト20には、複数の凸部20aと凹部20bが形成され、複数の傾斜面が形成される。従って、混練湿灰60が造粒されないまま、一つの傾斜面を乗り越えても、次の傾斜面で同様な上昇と下降を繰り返す造粒運動が与えられるので、混練湿灰60の量や粘性に合わせた適切な造粒が可能となる。このため、図15に示したように、投入ステーションS1と乾燥ステーションの間にすくなくとも一つのバッファステーションS2を設け、このステーションS2でも造粒を継続できるようにする。
上述した実施例において、ベルト移動機構とベルト搬送機構は、独立して、あるいは同期して作動することができる。独立して作動させる場合は、例えば、搬送用モータ40を停止し移動用モータ26を作動させて波形ベルト20を周回移動させ、被造粒物に対して造粒運動を与えて造粒する。被造粒物が造粒されたころに、手動で搬送用モータ40を作動させて、波形ベルト20が1ステーション分移動したときに、搬送用モータ40を手動で停止させる。搬送用モータ40を作動させるときに、移動用モータ26は動作させたままでもよいし、停止させるようにしてもよい。
ベルト移動機構とベルト搬送機構を同期運転するときは、図14に示すように、移動用モータ26を造粒時間t駆動し、造粒時間tが経過するごとに、波形ベルト20が1ステーション分の距離D1搬送されるように、搬送用モータ40を、作動させる。このとき、移動用モータ26は、動作させたままでもよいし、搬送用モータ40が作動するときは、移動用モータ26は停止させるようにしてもよい。このように、搬送用モータ40は間欠駆動されるので、ステッピングモータなどで構成するようにする。
また、移動用モータ26と搬送用モータ40の両方を作動させたまま同期運転を行うようにしてもよい。この場合には、少なくとも被造粒物が乾燥ステーションS4に到達するまでには、造粒を完了させるように、造粒時間tを考慮して波形ベルトの搬送速度、つまり搬送用モータ40の回転速度を調整するにようにする。
なお、波形ベルト20は、エンドレスベルトとして構成されているが、有限の水平方向に延びる波形状に移動されるベルトであってもよい。
また、波形ベルト20のガードロープ21、21’は必ずしも設ける必要はなく、ガードロープ21、21’を設けない場合には、波形ベルト20の表面と造粒プーリ37、37’が摩擦接触するように、波形ベルト20が造粒プーリ37、37’に掛け渡される。
図16は、本発明の造粒装置を、焼却場捕集灰の連続造粒に用いた例で、一般家庭で排出されたごみは焼却炉で焼却された後(ステップT1)、焼却灰として埋立地に埋めたれられるか(ステップT2)、あるいは飛灰として集塵機に投入されて(ステップT3)、集塵捕集灰とされる(ステップT4)。そして、混練機において水、薬品が添加され、被造粒物として混練湿灰が生成される(ステップT5)。この生成された混練湿灰は、上述した造粒装置10にホッパー14を介して投入される。移動用モータ26を作動することによりベルト移動機構を介して波形ベルト20を周回させることにより混練湿灰が造粒物に生成される。搬送用モータ40を作動することにより造粒された混練湿灰は、乾燥ステーションS3に搬送され、反転排出ステーションS4を介して造粒箱15に排出される。造粒箱15に排出された造粒物は、再び焼却炉において焼却される。
このように、図16の例では、公害を発生させない環境保護を考慮した利用が可能となる。
図17は、本発明を、食品などの製品の混合、攪拌、乾燥に利用したもので、一次製品が造粒装置10を用いて波形ベルト20を移動させることにより混合、攪拌し、波形ベルト20を乾燥ステーションに搬送して、製品とされる。造粒装置10による造粒は、混合、攪拌機能を有するので、図17に示したような利用が可能となる。
図18は、茶の葉などの一次製品を造粒装置10により攪拌、煎りを行い、製品とする利用である。造粒装置10による造粒は、混合、煎り拌機能を有するので、図18に示したような利用が可能となる。
本発明による造粒装置の全体構成を示す斜視図である。 図1に示す造粒装置の正面図である。 図1に示す造粒装置の上面図である。 図2のA−A’線に沿った断面図である。 図2のB−B’線に沿った断面図である。 (a)は図3のC−C’線に沿った断面図、(b)は(a)の一部拡大図である。 (a)は波形ベルトの全体を示す斜視図、(b)はその骨格を示す説明図である。 ベルト搬送機構の搬送用スプロケットを示す斜視図である。 搬送チェーンを示す正面図である。 波形ベルトを搬送するベルト搬送機構の正面図である。 搬送チェーンと造粒シャフト並びに送りシャフトの係合状態を示す上面図である。 ベルト搬送機構とベルト移動機構の構成を説明する説明図である。 波形ベルトによる造粒を説明する説明図である。 波形ベルトによる造粒運動を時間の経過に関連して説明する説明図である。 波形ベルトの各種ステーションへの搬送を説明する説明図である。 本発明の産業上の利用可能性を示すブロック図である。 他の産業上の利用可能性を示すブロック図である。 更に他の産業上の利用可能性を示すブロック図である。
符号の説明
10 造粒装置
14 ホッパー
15 造粒箱
16 ヒータ
20 波形ベルト
21、21’ ガードロープ
26 移動用モータ
27 スプロケット
28 チェーン
30 造粒シャフト
31、31’ ローププーリ
32 送りシャフト
33 ベルトプーリ
34、34’、35、35’ 移動用スプロケット
36、36’ 寄せスクリュー
37、37’ 造粒プーリ
40 搬送用モータ
43、47 搬送シャフト
44、45、45’ 搬送用スプロケット
46、46’、48 軸受け
50、50’ 搬送チェーン
60 混練湿灰
61 造粒物

Claims (12)

  1. ベルト上に投入された被造粒物をベルトで搬送しながら造粒する造粒装置であって、
    ベルトを互いに平行に配置された複数のシャフト間を通過させ、ベルトに凸部と凹部が形成されるようにベルトを波形状に移動させるベルト移動機構を設け、
    前記ベルトを波形状に移動させ、被造粒物に対して、前記ベルトの凸部と凹部間に形成された傾斜面に沿った上昇と該上昇後被造粒物の自重による傾斜面に沿った落下とを繰り返す造粒運動を与えて、被造粒物を造粒させることを特徴とする造粒装置。
  2. 前記ベルトを、前記複数のシャフトとともに、水平方向に搬送するベルト搬送機構を設けることを特徴とする請求項1に記載の造粒装置。
  3. 前記ベルト移動機構とベルト搬送機構は、独立にあるいは同期して駆動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の造粒装置。
  4. 被造粒物が前記上昇と落下を繰り返すように、被造粒物の特性に応じて前記ベルトの移動速度を調節する速度調節装置を設けることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の造粒装置。
  5. 前記ベルトがエンドレスベルトとして形成され、ベルトは水平方向に波形状に移動して折り返され、続いて逆方向に水平方向に波形状に移動して元のところに戻るように周回移動されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の造粒装置。
  6. 前記ベルトが折り返されるときに、造粒物が排出されることを特徴とする請求項5に記載の造粒装置。
  7. 前記ベルトが折り返されて逆方向に波形状に移動するとき、ベルトに付着した造粒物が剥離されることを特徴とする請求項4又は5に記載の造粒装置。
  8. 造粒物が排出される前のところで造粒物を乾燥させるヒーターが配置されることを特徴とする請求項6又は7に記載の造粒装置。
  9. 前記複数のシャフトは、ベルトの表面と接触するプーリを装着した第1のシャフトと、ベルトの裏面と接触するプーリを装着した第2のシャフトとを交互に水平方向に複数配置したシャフトであり、ベルトを第1と第2のシャフトの各プーリに掛け渡すことによりベルトが波形状にされることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の造粒装置。
  10. ベルトの表面にはガードロープが設けられ、第1のシャフトのプーリには、該ガードロープが掛け渡されることを特徴とする請求項9に記載の造粒装置。
  11. 前記ガードロープは、ベルトの幅方向で一端側と他端側の両側に互いに平行に設けられ、各ガードロープに対応して該ガードロープに接触するプーリが第1のシャフトに設けられることを特徴とする請求項10に記載の造粒装置。
  12. 前記第1のシャフトに、ベルトの幅方向に見て被造粒物をベルト中央に寄せるための寄せスクリューが設けられることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の造粒装置。
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