JP2010022174A - 電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電装置および電源電力変換装置の組を複数個備える電源システムにおいて、負荷装置の状態に応じて損失を適切に抑制する。
【解決手段】モータジェネレータMG1,MG2を含む負荷装置の状態に応じて、電源システムへの要求パワーおよびコンバータ10,12の出力電圧の目標電圧が設定される。要求パワーが基準値より低く、かつ、目標電圧VRに照らしてコンバータ10,12による昇圧動作が不要のときには、上アームONモードが選択される。上アームONモードでは、蓄電装置B1,B2のうちの出力電圧が高い方に対応する一方のコンバータでは、上アームのスイッチング素子Q1またはQ3がオンに固定され、下アームのスイッチング素子Q2またはQ4がオフに固定される。他方のコンバータは動作を停止されて、各新陳グ素子がオフされる。
【選択図】図2

Description

この発明は、電源システムに関し、より特定的には、蓄電装置および電力変換装置の組を複数個備える電源システムにおける損失を抑制するための制御技術に関する。
近年、走行駆動力源として電動機を搭載するハイブリッド自動車や電気自動車などの電動車両において、加速性能や走行持続距離などの走行性能を高めるために、蓄電機構の大容量化が進んでいる。そして、蓄電機構を大容量化するための一手法として、複数個の蓄電装置を並列に配置する構成が提案されている。
たとえば、特開2003−209969号公報(特許文献1)には、複数の電源ステージを備える電源制御システムを開示する。この電源制御システムは、互いに並列されて少なくとも1つインバータに直流電力を供給する複数の電源ステージを備える。そして各電源ステージは、電池およびブースト/バックDC/DCコンバータを含む。
特許文献1に開示される電源制御システムにおいては、複数の電源ステージにそれぞれ含まれる複数の電池を均等に充放電させてインバータへの出力電圧を維持するように、それら複数の電源ステージが制御される。
また、特開2008−17661号公報(特許文献2)には、蓄電装置およびコンバータの2つの組が並列接続された構成において、要求パワーが基準値よりも小さいときにはコンバータのいずれか一方が動作し、かつ他方が停止するように制御することが記載されている。このようにすると、要求パワーが小さい動作時に、コンバータでの電力損失を抑制することが可能となる。
特開2003−209969号公報 特開2008−17661号公報
ここで、上記のように蓄電装置および電力変換装置の組を複数個備えた電源システムでは、負荷装置の要求パワーに従った電力が入出力されるように、複数の電力変換装置が制御される。この際に、要求パワーが低いときには、当該要求パワーに制御するための電力変換装置の動作によって生じる電力損失が無視できなくなる状況が生じる。すなわち、要求パワーが小さい領域では、コンバータの損失が相対的に大きくなりやすい。しかしながら、特開2003−209969号公報(特許文献1)では、電源制御システムの損失を抑制するための各電源ステージの制御方法が具体的に開示されていない。
また、特開2008−17661号公報(特許文献2)のように負荷が車両駆動力発生用の交流電動機を含む構成では、交流電動機の動作状態によって、コンバータに要求される出力電圧値が異なってくるケースがある。しかしながら、特許文献2では、要求パワーに応じて2つのコンバータの動作・停止を制御することについては記載しているものの、コンバータに要求される出力電圧とコンバータの動作・停止の制御との関係については、記載していない。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、蓄電装置および電源電力変換装置の組を複数個備える電源システムにおいて、負荷装置の状態に応じて損失を適切に抑制することが可能な電源システムの構成を提供することである。
この発明による電源システムは、負荷装置へ電力の入出力を制御する電源システムであって、複数の蓄電装置と、複数の電力変換装置と、各電力変換装置の動作を制御する制御装置とを備える。複数の電力変換装置は、負荷装置と接続される電源配線と複数の蓄電装置との間にそれぞれ接続され、各々が、複数の蓄電装置のうちの対応する蓄電装置と電源配線との間で双方向の直流電力変換を行なうように構成される。そして、各電力変換装置は、対応する蓄電装置および電源配線の間の電流経路に介挿接続される電力用半導体スイッチング素子と、対応する蓄電装置から電源配線へ向かう方向を順方向として、電力用半導体スイッチング素子と並列に接続されるダイオード素子とを含む。制御装置は、複数の蓄電装置のうちの最高出力電圧の蓄電装置を判別する電圧判定部と、負荷装置の状態に応じて、電源配線の電圧目標値を設定する目標値設定部と、モード判定部とを含む。モード判定部は、負荷装置からの要求パワーが基準値より低く、かつ、設定された電圧目標値が各電力変換装置による昇圧動作を不要とする値であるときに、最高出力電圧の蓄電装置に対応する電力変換装置において電力用半導体スイッチング素子をオン固定するとともに、残余の電力変換装置の動作を停止させる第1の動作モードを選択する。
上記電源装置によれば、負荷装置の状態に応じて、電力変換装置による昇圧動作の要否および要求パワーのレベルに応じて、出力電圧が最も高い蓄電装置に対応する電力変換装置で電力用半導体スイッチング素子をオン状態に固定するとともに、他の電力変換装置の動作を停止させる動作モード(第1の動作モード)を選択することができる。したがって、電力用半導体スイッチング素子のオンによって蓄電装置間に短絡電流が発生することを確実に防止した上で、スイッチング損失を抑制するための第1の動作モードを負荷装置の状態に応じて適切に選択できる。
好ましくは、電圧判定部は、複数の電力変換装置の所定の動作状態下における複数の蓄電装置からの出力電流の挙動に基づいて、最高出力電圧の蓄電装置を判別する。
このようにすると、複数の蓄電装置の出力電圧を検出するセンサの精度に依存することなく、出力電圧が最高である蓄電装置の判別、すなわち第1の動作モードにおいてスイッチング素子をオン固定する電力変換装置の選択を適切に実行することができる。
さらに好ましくは、電源システムは、各蓄電装置の出力電圧を測定する電圧検出器をさらに備える。そして、電圧判定部は、測定された出力電圧の差が所定値より大きいときには電圧検出器による測定値に従って最高出力電圧の蓄電装置を判別する一方で、出力電圧の差が所定値以下のときには、複数の蓄電装置からの出力電流の挙動に基づいて最高出力電圧の蓄電装置を判別する。
このようにすると、各蓄電装置の出力電圧を検出するセンサの検出精度を過度に要求することなく、スイッチング損失を抑制するための第1の動作モードを実行できる。
また、さらに好ましくは、電圧判定部は、複数の電圧変換装置のうちの1つによって電源電圧の電圧を徐々に低下させるように制御した状態における、その他の電圧変換装置に対応する蓄電装置からの出力電流の挙動に基づいて、最高出力電圧の蓄電装置を判別する。
このようにすると、電流検出回路等の新たなハード機構を配置することなく、複数の蓄電装置のうちのいずれの出力電圧が最高値であるかを判定することができる。
あるいは、さらに好ましくは、電源システムは、複数の蓄電装置のうちの第1および第2の蓄電装置の間に接続されて、所定方向の電流発生を検知するように構成された電流検出回路を含む。そして、電圧判定部は、各電力変換装置の動作を停止させた状態における、電流検出回路による電流発生の検知の有無に基づいて、最高出力電圧の蓄電装置を判別する。
このようにすると、電力検出回路を配置することによって、簡易かつ確実に、2つの蓄電装置間の出力電圧の高低を判別することができる。
また好ましくは、モード判定部は、要求パワーが基準値以上であるときには、複数の電力変換装置のうちの1つによって電源配線の電圧を目標電圧とするための電圧制御を実行するとともに、残余の電力変換装置では、対応する蓄電装置の入出力電流を制御する電流制御を実行する第2の動作モードを選択する。また、モード判定部は、要求パワーが基準値より低く、かつ、電圧目標値が各電力変換装置による昇圧動作を必要とする値であるときに、複数の電力変換装置のうちの1つによって電源配線の電圧を目標電圧とするための電圧制御を実行するとともに、残余の電力変換装置の動作を停止させる第3の動作モードを選択する。
このようにすると、負荷装置からの要求パワーおよび電源システムへの出力電圧要求に従って、複数の電力変換装置を適切に作動させて、負荷装置との間で要求に従った電力の授受を実行できる。
好ましくは、電源システムは車両に搭載され、負荷装置は、車両の駆動力を発生する交流回転電機と、交流回転電機と電源配線との間で、交流回転電機が指令値に従って動作するように双方向の電力変換を行なうように構成されたインバータとを含む。そして、目標値設定部は、交流回転電機の回転速度およびトルクに応じて、目標電圧を設定する。
このようにすると、比較的広い出力範囲(回転数,トルク)を有する車両駆動力発生用の交流回転電機を負荷装置に含む電源システムにおいて、負荷装置の状態に応じて設定される電源システムの出力電圧要求値および負荷装置の要求パワーに基づいて、適切に第1の動作モードを選択することによって、電源システムの損失低下、すなわち車両のエネルギー効率の向上(燃費向上)を図ることが可能となる。
この発明によれば、蓄電装置および電源電力変換装置の組を複数個備える電源システムにおいて、負荷装置の状態に応じて損失を適切に抑制することが可能である。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中における同一または相当部分には同一の符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明による電源システムを搭載した車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。図1を参照して、このハイブリッド車両1000は、エンジン2と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構4と、車輪6とを備える。また、ハイブリッド車両1000は、蓄電装置B1,B2と、コンバータ10,12と、コンデンサCと、インバータ20,22と、ECU(Electronic Control Unit)100とをさらに備える。
なお、蓄電装置B1,B2は、本発明における「複数の蓄電装置」およびに対応し、コンバータ10,12は、本発明における「複数の電圧変換装置」および「複数の電圧変換装置」に対応する。また、インバータ20,22およびモータジェネレータMG1,MG2は、この発明における「負荷装置」を構成する。また、蓄電装置B1,B2およびコンバータ10,12、ならびに、これらに付随するセンサ、制御要素によって、本発明の「電源システム」が構成される。
ハイブリッド車両1000は、エンジン2およびモータジェネレータMG2を動力源として走行する。動力分割機構4は、エンジン2とモータジェネレータMG1,MG2とに結合されてこれらの間で動力を分配する。動力分割機構4は、たとえば、サンギヤ、プラネタリキャリヤおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構から成り、この3つの回転軸がエンジン2およびモータジェネレータMG1,MG2の回転軸にそれぞれ接続される。なお、モータジェネレータMG1のロータを中空にしてその中心にエンジン2のクランク軸を通すことにより、エンジン2およびモータジェネレータMG1,MG2を動力分割機構4に機械的に接続することができる。また、モータジェネレータMG2の回転軸は、図示されない減速ギヤや作動ギヤによって車輪6に結合される。
そして、モータジェネレータMG1は、エンジン2によって駆動される発電機として動作し、かつ、エンジン2の始動を行ない得る電動機として動作するものとしてハイブリッド車両1000に組込まれる。モータジェネレータMG2は、車輪6を駆動する電動機としてハイブリッド車両1000に組込まれる。
蓄電装置B1,B2は、充放電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。蓄電装置B1は、コンバータ10へ電力を供給し、また、電力回生時には、コンバータ10によって充電される。蓄電装置B2は、コンバータ12へ電力を供給し、また、電力回生時には、コンバータ12によって充電される。
なお、たとえば、蓄電装置B1には、蓄電装置B2よりも出力可能最大電力が大きい二次電池を用いることができ、蓄電装置B2には、蓄電装置B1よりも蓄電容量が大きい二次電池を用いることができる。これにより、2つの蓄電装置B1,B2を用いてハイパワーかつ大容量の直流電源を構成することができる。また、蓄電装置B1,B2の少なくとも一方に大容量のキャパシタを用いてもよい。
コンバータ10は、ECU100からの信号PWC1に基づいて蓄電装置B1からの電圧を昇圧し、その昇圧した電圧を正極ラインPLMへ出力する。また、コンバータ10は、インバータ20,22から正極ラインPLMを介して供給される回生電力を信号PWC1に基づいて蓄電装置B1の電圧レベルに降圧し、蓄電装置B1を充電する。さらに、コンバータ10は、ECU100からシャットダウン信号SD1を受けるとスイッチング動作を停止する。
コンバータ12は、コンバータ10に並列して正極ラインPLMおよび負極ラインNLに接続される。そして、コンバータ12は、ECU100からの信号PWC2に基づいて蓄電装置B2からの電圧を昇圧し、その昇圧した電圧を正極ラインPLMへ出力する。また、コンバータ12は、インバータ20,22から正極ラインPLMを介して供給される回生電力を信号PWC2に基づいて蓄電装置B2の電圧レベルに降圧し、蓄電装置B2を充電する。さらに、コンバータ12は、ECU100からシャットダウン信号SD2を受けるとスイッチング動作を停止する。
コンデンサCは、正極ラインPLMと負極ラインNLとの間に接続され、正極ラインPLMと負極ラインNLとの間の電圧変動を平滑化する。正極ラインPLMおよび負極ラインNLの間の直流電圧VHは、蓄電装置B1,B2およびコンバータ10,12によって構成される「電源システム」から、インバータ20,22およびモータジェネレータMG1,MG2による「負荷装置」への出力電圧に相当する。この直流電圧VHについて、以下では、システム電圧VHとも称する。また、正極ラインPLMは、本発明での「電源配線」に対応する。
インバータ20は、ECU100からの信号PWI1に基づいて正極ラインPLMからの直流電圧を3相交流電圧に変換し、その変換した3相交流電圧をモータジェネレータMG1へ出力する。また、インバータ20は、エンジン2の動力を用いてモータジェネレータMG1が発電した3相交流電圧を信号PWI1に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を正極ラインPLMへ出力する。
インバータ22は、ECU100からの信号PWI2に基づいて正極ラインPLMからの直流電圧を3相交流電圧に変換し、その変換した3相交流電圧をモータジェネレータMG2へ出力する。また、インバータ22は、車両の回生制動時、車輪6からの回転力を受けてモータジェネレータMG2が発電した3相交流電圧を信号PWI2に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を正極ラインPLMへ出力する。
モータジェネレータMG1,MG2の各々は、3相交流回転電機であり、たとえば3相交流同期電動発電機から成る。モータジェネレータMG1は、インバータ20によって回生駆動され、エンジン2の動力を用いて発電した3相交流電圧をインバータ20へ出力する。また、モータジェネレータMG1は、エンジン2の始動時、インバータ20によって力行駆動され、エンジン2をクランキングする。モータジェネレータMG2は、インバータ22によって力行駆動され、車輪6を駆動するための駆動力を発生する。また、モータジェネレータMG2は、車両の回生制動時、インバータ22によって回生駆動され、車輪6から受ける回転力を用いて発電した3相交流電圧をインバータ22へ出力する。
上記電源システムには、蓄電装置B1に対して配置される、電圧センサ42、電流センサ52、および温度センサ62と、蓄電装置B2に対して配置される、電圧センサ44、電流センサ54、および温度センサ64が設けられる。
電圧センサ42は、蓄電装置B1の電圧VB1を検出してECU100へ出力する。温度センサ62は、蓄電装置B1の温度T1を検出してECU100へ出力する。電流センサ52は、蓄電装置B1からコンバータ10へ入出力される電流IB1を検出してECU100へ出力する。
電圧センサ44は、蓄電装置B2の電圧VB2を検出してECU100へ出力する。温度センサ64は、蓄電装置B2の温度T2を検出してECU100へ出力する。電流センサ54は、蓄電装置B2からコンバータ12へ入出力される電流IB2を検出してECU100へ出力する。
さらに、コンデンサCの端子間電圧、すなわちシステム電圧VHを検出するための電圧センサ46が配置される。電圧センサ46による検出値は、ECU100へ出力される。
ECU100は、コンバータ10を制御するための信号PWC1,SD1,UA1を生成し、負荷装置の状態に応じて選択されたいずれかの信号をコンバータ10へ出力する。また、ECU100は、コンバータ12を制御するための信号PWC2,SD2,UA2を生成し、いずれかの信号をコンバータ12へ出力する。
また、ECU100は、負荷装置の駆動のために電源システムに対して要求されるパワー(以下では「要求パワー」と称する。)PRの入力を受ける。たとえば、要求パワーPRは、アクセルペダルの開度や車両速度などに基づいて、ハイブリッド車両1000の全体を統合制御する車両ECU(図示せず)によって演算される。
さらに、ECU100は、インバータ20,22をそれぞれ駆動するための信号PWI1,PWI2を生成し、その生成した信号PWI1,PWI2をそれぞれインバータ20,22へ出力する。
図2は、図1に示したコンバータ10,12の構成を示す回路図である。
図2を参照して、コンバータ10は、電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトルL1とを含む。
本実施の形態において、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」とも称する)としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が適用されるものとするが、制御信号によってオン・オフを制御可能であれば任意のスイッチング素子を適用可能である。たとえば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やバイポーラトランジスタ等についても用いることができる。
スイッチング素子Q1,Q2は、正極ラインPLMと負極ラインNLとの間に直列に接続される。ダイオードD1,D2は、それぞれスイッチング素子Q1,Q2に逆並列に接続される。リアクトルL1の一方端は、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードに接続され、その他方端は、正極ラインPL1に接続される。
コンバータ12は、コンバータ10と同様の構成を有する。コンバータ10の構成において、スイッチング素子Q1,Q2をスイッチング素子Q3,Q4にそれぞれ置き換え、ダイオードD1,D2をダイオードD3,D4にそれぞれ置き換え、リアクトルL1、正極ラインPL1をリアクトルL2、正極ラインPL2にそれぞれ置き換えた構成がコンバータ12の構成に対応する。
コンバータ10,12は、チョッパ回路から成る。そして、コンバータ10(12)は、ECU100(図1)からの信号PWC1(PWC2)に基づいて、正極ラインPL1(PL2)の電圧をリアクトルL1(L2)を用いて昇圧し、その昇圧した電圧を正極ラインPLMへ出力する。具体的には、スイッチング素子Q1(Q3)および/またはスイッチング素子Q2(Q4)のオン・オフ期間比(デューティ)を制御することによって、蓄電装置B1,B2からの出力電圧の昇圧比を制御できる。
一方、コンバータ10(12)は、ECU100(図示せず)からの信号PWC1(PWC2)に基づいて、正極ラインPLMの電圧を降圧し、その降圧した電圧を正極ラインPL1(PL2)へ出力する。具体的には、スイッチング素子Q1(Q3)および/またはスイッチング素子Q2(Q4)のオン・オフ期間比(デューティ)を制御することによって、正極ラインPLMの電圧の降圧比を制御できる。
図3は、図1に示したECU100の機能ブロック図である。図3を参照して、ECU100は、コンバータ制御部200と、インバータ制御部110,120とを含む。
コンバータ制御部200は、電圧センサ42によって検出された電圧VB1、電圧センサ46によって検出された電圧VH、および電流センサ52によって検出された電流IB1に基づいて、コンバータ10のスイッチング素子Q1,Q2をオン・オフするためのPWM(Pulse Width Modulation)信号PWC1を生成する。また、コンバータ10を停止するためのシャットダウン信号SD1および、スイッチング素子Q1およびQ2をオンおよびオフにそれぞれ固定する上アームオン信号UA1を生成する。
そして、コンバータ制御部200は、負荷装置の状態に応じて選択される動作モードに従って、PWM信号PWC1、シャットダウン信号SD1および上アームオン信号UA1のうちの1つを選択的にコンバータ10へ出力する。動作モードの選択については、後程詳細に説明する。
コンバータ制御部200は、同様に、電圧センサ44によって検出された電圧VB2、電圧VH、および電流センサ54によって検出された電流IB2に基づいて、コンバータ12のスイッチング素子Q3,Q4をオン・オフするためのPWM信号PWC2を生成する。また、コンバータ12を停止するためのシャットダウン信号SD2および、スイッチング素子Q3およびQ4をオンおよびオフにそれぞれ固定する上アームオン信号UA2を生成する。
そして、コンバータ制御部200は、負荷装置の状態に応じて選択される動作モードに従って、PWM信号PWC2、シャットダウン信号SD2および上アームオン信号UA2のうちの1つを選択的にコンバータ10へ出力する。
コンバータ制御部200は、さらに、蓄電装置B1,B2のそれぞれの残存容量(SOC(State of Charge)とも呼ばれる)である残存容量SOC1,SOC2を受ける。この残存容量は、たとえば蓄電装置が満充電状態であるときに100%であると定義され、蓄電装置が完全に放電した状態であるときに0%であると定義される。残存容量SOC1(SOC2)は、電圧VB1(VB2)や電流IB1(またはIB2)、温度T1(またはT2)などを用いて、種々の公知の手法により算出することができる。
インバータ制御部110は、モータジェネレータMG1のトルク指令値TR1、モータ電流MCRT1およびロータ回転角θ1、ならびに電圧VHに基づいて、インバータ20に含まれるパワートランジスタをオン/オフするためのPWM信号を生成し、その生成したPWM信号を信号PWI1としてインバータ20へ出力する。
インバータ制御部120は、モータジェネレータMG2のトルク指令値TR2、モータ電流MCRT2およびロータ回転角θ2、ならびに電圧VHに基づいて、インバータ22に含まれるパワートランジスタをオン・オフするためのPWM信号を生成し、その生成したPWM信号を信号PWI2としてインバータ22へ出力する。
なお、トルク指令値TR1,TR2は、たとえば、アクセル開度やブレーキ踏込量、車両速度などに基づいて、図示されない車両ECUによって算出される。また、モータ電流MCRT1,MCRT2およびロータ回転角θ1,θ2の各々は、図示されないセンサによって検出される。
次に、コンバータ10,12の制御について詳細に説明する。まず、図4および図5を用いて、PWM信号を生成するコンバータ制御について説明する。
図4は、コンバータ10,12の通常制御(電圧/電流制御)を説明する機能ブロック図である。
図4を参照して、コンバータ制御部200(図3)は、目標値設定部210と、電圧制御部215−1と、電流制御部215−2とを含む。図4の例では、通常制御時には、コンバータ10が電圧制御されてシステム電圧VHを目標電圧VRに制御する一方で、コンバータ12が電流制御されて、対応の蓄電装置B2の充放電電流を目標電流IRに制御するものとする。
目標値設定部210は、モータジェネレータMG1,MG2のトルク(代表的には、トルク指令値TR1,TR2)および回転速度MRN1,MRN2(指令値あるいは、回転角θ1,θ2の検出に基づく検出値)、ならびに蓄電装置B1,B2のSOC1,SOC2に基づいて、電圧制御されるコンバータの目標電圧VRおよび、電流制御されるコンバータの目標電流IRを生成する。
目標値設定部210は、モータジェネレータMG1および/またはMG2の力行動作時および回生制動時においては、モータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値TR1,TR2および回転速度MRN1,MRN2に応じて、システム電圧VHが適切なレベルとなるように目標電圧VRを設定する。たとえば、図5に示すマップMP0に従って、目標電圧VRは設定される。
図5を参照して、マップMP0は、回転速度MRN(MRN1,MRN2を総括的に示すもの、以下同じ)およびトルク指令値TR(TR1,TR2を総括的に示すもの、以下同じ)の組合わせによって示されるモータ動作点毎に、マップ値として目標電圧VRを有する。マップMP0の参照により、回転速度MRNおよびトルク(トルク指令値TR)に基づいて、モータジェネレータMG1,MG2に応じて適切な目標電圧VRを設定できる。
基本的には、モータジェネレータMG(MG1,MG2)を総括的に示すもの、以下同じ)による誘起電圧よりも高い電圧にシステム電圧VHを設定して、モータ電流の制御が可能となるように、目標電圧VRが設定される。また、システム電圧VHに応じて、モータジェネレータMG1,MG2での損失(銅損、鉄損)、インバータ20,22での損失(オン損失、スイッチング損失)、コンバータ10,12での損失(オン損失、スイッチング損失)、リアクトルL1,L2での損失(銅損、鉄損)等が変化するので、これらの損失特性についても考慮した上で、各モータ動作点でのマップ値(目標電圧VR)を設定することが好ましい。
具体的には、モータジェネレータMG1,MG2のそれぞれに対してマップMP0が別個に設定され、かつ、回転速度MRN1,MRN2およびトルク(トルク指令値TR1,TR2)に基づいたマップMP0の参照により求められた、モータジェネレータMG1,MG2のそれぞれの目標電圧の最大値が、電源システム全体での目標電圧VRに設定される。また、目標電流IRは、蓄電装置B1,B2間の充電レベル(SOC)が均衡するように考慮して設定される。
なお、トルク指令値TR1,TR2の算出は、ユーザによるペダル操作を反映したハイブリッド車両1000全体での要求パワーに基づいて実行される。特に、ハイブリッド自動車では、エンジンの出力パワーとモータジェネレータMG1,MG2の発生パワーとの配分が最適なものとなるように、トルク指令値TR1,TR2が算出される。また、一般的に、トルク指令値TR1,TR2は、蓄電装置B1,B2の入出力可能電力の制限値や、モータジェネレータMG1,MG2あるいはインバータ20,22等の温度上昇度合を反映して、必要に応じて制限される。
再び図4を参照して、電圧制御部215−1は、減算部222−1,226−1と、PI制御部224−1と、変調部228−1とを含む。減算部222−1は、目標電圧VRからシステム電圧VHを減算し、その演算結果をPI制御部224−1へ出力する。PI制御部224−1は、目標電圧VRとシステム電圧VHとの偏差を入力として比例積分演算を行ない、その演算結果を減算部226−1へ出力する。
減算部226−1は、電圧VB1/目標電圧VRで示されるコンバータ10の理論昇圧比の逆数からPI制御部224−1の出力を減算し、その演算結果をデューティ指令Ton1として変調部228−1へ出力する。変調部228−1は、デューティ指令Ton1と図示しない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいてPWM信号PWC1を生成する。
電流制御部215−2は、減算部222−2,226−2と、PI制御部224−2と、変調部228−2とを含む。減算部222−2は、目標電流IRから電流IB2を減算し、その演算結果をPI制御部224−2へ出力する。PI制御部224−2は、目標電流IRと電流IB2との偏差を入力として比例積分演算を行ない、その演算結果を減算部226−2へ出力する。
減算部226−2は、VB2/VRで示されるコンバータ12の理論昇圧比の逆数からPI制御部224−2の出力を減算し、その演算結果をデューティ指令Ton2として変調部228−2へ出力する。変調部228−2は、デューティ指令Ton2と図示されない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいてPWM信号PWC2を生成する。
電圧制御部215−1は、目標電圧VRに対してシステム電圧VHが低い場合、および理論昇圧比の逆数(VB1/VR)が低下した場合には、下アーム素子(Q2)のオン期間比が上昇(または、上アーム素子(Q1)のオフ期間比が上昇)するように、PWM信号PWC1を生成する。
一方、電流制御部215−2は、蓄電装置B2からの出力電流IB2が目標電流IRよりも低いとき、および理論昇圧比の逆数(VB2/VR)が上昇した場合には、下アーム素子(Q4)のオン期間比が上昇するようにPWM信号PWC2を生成する。
なお、電流制御部215−2は、蓄電装置B2の充電時、すなわち目標電流IRが負値(IR<0)に設定される場合には、目標電流IRよりも電流IB2(IB2<0)が低いときに(|IR|<|Ib2|、すなわち充電電流過大時)、上アーム素子(Q3)のオン期間比が低下するようにPWM信号PWC2を生成する。反対に、充電電流不足時(IR<Ib2、すなわち|IR|>|Ib2|のとき)には、上アーム素子(Q3)のオン期間比が上昇するようにPWM信号PWC2が生成される。
図4に示した制御構成によって、上アーム素子Q1および/またはQ2ならびに下アーム素子Q3および/またはQ4のスイッチング(オン・オフ)動作による、コンバータ10の電圧制御およびコンバータ12の電流制御によって、システム電圧VHおよび蓄電装置B1,B2の充放電バランスを制御することができる。
これにより、本実施の形態の電源システムでは、力行動作時には、蓄電装置B1,B2から放電された電力を、負荷装置の入力電圧としてのシステム電圧VHに変換して、電源配線(正極ラインPLM)に出力するように電力変換動作が実行される。一方、回生制動動作時には、電源配線(正極ラインPLM)上の充電電力により、蓄電装置B1,B2を充電するように電力変換動作が実行される。
なお、図4では、コンバータ10によって電圧制御が実行される一方で、コンバータ12によって電流制御が実行される構成例が示されるが、電圧制御および電流制御をいずれのコンバータで実行するかについては切換可能である。たとえば、蓄電装置B1,B2のSOC等に応じて、電圧制御/電流制御を行なうコンバータを切換えることが可能である。
(本実施の形態によるコンバータの動作モード制御)
図6は、図3に示したコンバータ制御部200によるコンバータ10,12の動作モード制御の構成を説明する機能ブロック図である。
図6を参照して、コンバータ制御部200(図3)は、コンバータ10を制御するための、電圧/電流制御部220−1、上アームON指示部230−1、シャットダウン指示部235−1および指示選択部240−1を含む。
さらに、コンバータ制御部200(図3)は、コンバータ12を制御するための、電圧/電流制御部220−2、上アームON指示部230−2、シャットダウン指示部235−2および指示選択部240−2と、電圧判定部250と、モード判定部260とを含む。
電圧/電流制御部220−1は、たとえば、図4に示した電圧制御部215−1および電流制御部215−2の一方によって構成され、目標電圧VRに従った電圧制御または目標電流IRに従った電流制御のためのPWM信号PWC1を発生する。上アームON指示部230−1は、コンバータ10を上アームオン固定するための上アームオン信号UA1を発生する。上アームオン信号UA1に従えば、コンバータ10において、上アームのスイッチング素子Q1がオンに固定される一方で、下アームのスイッチング素子Q2はオフに固定される。
シャットダウン指示部235−1は、コンバータ10の動作を停止するためのシャットダウン信号SD1を出力する。シャットダウン信号SD1に従えば、コンバータ10において、スイッチング素子Q1,Q2はいずれもオフに固定される。
指示選択部240−1は、モード判定部260からのモード制御信号MS1に従って、PWM信号PWC1、上アームオン信号UA1およびシャットダウン信号SD1のうちの1つをコンバータ10へ出力する。
同様に、電圧/電流制御部220−2は、たとえば、図4に示した電圧制御部215−1および電流制御部215−2の他方によって構成され、目標電流IRに従った電流制御または目標電圧VRに従った電圧制御のためのPWM信号PWC2を発生する。上アームON指示部230−2は、コンバータ12を上アームオン固定するための上アームオン信号UA2を発生する。上アームオン信号UA2に従えば、コンバータ12において、上アームのスイッチング素子Q3がオンに固定される一方で、下アームのスイッチング素子Q4はオフに固定される。
シャットダウン指示部235−2は、コンバータ12の動作を停止するためのシャットダウン信号SD2を出力する。シャットダウン信号SD2に従えば、コンバータ12において、スイッチング素子Q3,Q4はいずれもオフに固定される。
指示選択部240−2は、モード判定部260からのモード制御信号MS1に従って、PWM信号PWC1、上アームオン信号UA1およびシャットダウン信号SD1のうちの1つをコンバータ10へ出力する。
電圧判定部250は、電圧センサ42,44に検出された電圧VB1,VB2および電流センサ52,54によって検出された電流IB1,IB2に基づいて、蓄電装置B1およびB2のいずれの出力電圧が高いかを判定して、その判定結果を示す信号FVを出力する。すなわち信号FVによって、複数の蓄電装置B1,B2のうちの、出力電圧が最高である蓄電装置(以下、「最高電圧蓄電装置」とも称する)が示されることとなる。
モード判定部260は、負荷装置(インバータ20,22およびモータジェネレータMG1,MG2)の駆動のために、電源システムに対して要求される要求パワーPRと、目標値設定部210によって設定された目標電圧VRとに基づいて、コンバータ10,12の動作モードを判定する。具体的には、モード判定部260は、コンバータ10,12の双方を動作させる「2CNVモード」、コンバータ10,12の一方のみを動作させて電圧制御を実行する「1CNVモード」、および最高電圧蓄電装置に対応するコンバータにおいて上アームのスイッチング素子をオンに固定する一方で、他方のコンバータの動作を停止させる「上アームONモード」のいずれかを選択する。モード判定部260は、上アームONモードでは、電圧判定部250からの信号FVに従って、コンバータ10,12のうちのいずれが最高電圧蓄電装置であるかを判定する。
より詳細には、モード判定部260は、2CNVモードの選択時には、指示選択部240−1,240−2が、PWM信号PWC1,PWC2を選択してコンバータ10,12へ出力するように、モード制御信号MS1,MS2を設定する。また、モード判定部260は、1CNVモードの選択時には、電圧制御を実行させるコンバータ10,12の一方において、PWM信号PWC(PWC1およびPWC2を総括的に表記するもの)が選択され、他方のコンバータにおいて、シャットダウン信号SD(SD1およびSD2を総括的に表記するもの)が選択されるように、モード制御信号MS1,MS2を設定する。なお、1CNVモードにおいて電圧制御を実行させるコンバータについては、コンバータ10,12の所定の一方を固定的に選択するようにしてもよく、そのときの出力電圧やSOCに応じて、電圧制御を実行させるコンバータを都度選択するようにしてもよい。
また、モード判定部260は、上アームONモードでは、信号FVによって示される最高電圧蓄電装置に対応するコンバータに対して、上アームオン信号(UA1,UA2を総括的に表記するもの)が出力され、他方のコンバータに対して、シャットダウン信号SDが出力されるように、モード制御信号MS1,MS2を設定する。
図7は、モード判定部260による動作モード選択の制御処理を説明するフローチャートである。図7に示したフローチャートは、ECU100に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。
図7を参照して、ECU100は、負荷装置の状態に応じて、より具体的には、モータジェネレータMG1,MG2のトルクおよび回転数に応じて、システム電圧VHの目標電圧VRを設定する(ステップS100)。そして、ECU100は、ステップS110により、負荷装置(インバータ20,22およびモータジェネレータMG1,MG2)の駆動のために、電源システムに対して要求される要求パワーPRを取得する。この要求パワーPRは、上位の車両ECU(図示せず)によって車両状態に基づいて決定される。あるいは、ECU100によって、モータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値および回転数の積に基づく演算が実行されてもよい。
さらに、ECU100は、ステップS120により、ステップS110で取得された要求パワーPRが、基準値Pthよりも高いかどうかを判定する。この基準値Pthは、一方のコンバータを停止させても、すなわち一方の蓄電装置B1,B2の一方によって、要求パワーPRを供給可能な範囲に合わせて設定される。基準値Pthは、蓄電装置B1,B2のスペックに応じた固定値であってもよく、SOC1、SOC2によって可変な値としてもよい。
要求パワーPRが基準値Pthよりも高い場合(ステップS120のYES判定時)には、ECU100は、ステップS140により、動作モードを2CNVモードに設定する。2CNVモードでは、コンバータ10,12の一方が電圧制御され、他方が電流制御される。すなわち、2CNVモードは、本発明での「第2の動作モード」に対応する。
なお、上述のように、電圧制御および電流制御の分担は予め固定されてもよく、そのときの蓄電装置B1,B2の状態に応じて、適宜選択するようにしてもよい。
一方、要求パワーPRが基準値Pth以下のとき(S120のNO判定時)には、ECU100は、ステップS130に処理を進めて、目標電圧VRに照らしてコンバータ10,12による昇圧動作が必要であるかどうかを判断する。
そして、ECU100は、昇圧動作が必要であるとき(S130のYES判定時)には、ステップS150により、動作モードを1CNVモードに設定する。1CNVモードでは、コンバータ10,12の一方で電圧制御が実行され、他方のコンバータがシャットダウン、すなわち動作を停止するように制御される。すなわち、1CNVモードは、本発明での「第3の動作モード」に対応する。なお、電圧制御を実行するコンバータは、コンバータ10,12のうちの一方を固定的に指定してもよく、蓄電装置B1,B2の状態(代表的には出力電圧あるいはSOCの高・低)に応じて都度選択するようにしてもよい。
これに対して、ステップS130がYES判定時のとき、すなわち要求パワーPRが一方の蓄電装置によって供給可能な範囲であり、かつ、コンバータ10,12による昇圧が不要であるときには、ECU100は、コンバータ10,12全体での損失をできるだけ抑制するために、ステップS200により上アームONモードを選択する。この上アームONモードは、本発明での「第1の動作モード」に対応する。
図8は、ステップS200における上アームONモードでの処理を詳細に説明するフローチャートである。
図8を参照して、上アームONモードが指定されると、ECU100は、ステップS210により、電圧判定処理を実行する。電圧判定処理では、複数個の蓄電装置から、出力電圧が最も高い「最高電圧蓄電装置」を判別する。すなわち、蓄電装置B1,B2の出力電圧VB1,VB2の高低が判断される。
そして、ECU210は、VB1≧VB2と判断されたとき(ステップS220のYES判定時)には、ステップS230に処理を進めて、コンバータ10(CNV1)を上アームON固定とする一方で、コンバータ12(CNV2)をシャットダウンする。反対に、VB1<VB2と判断されたとき(ステップS220のNO判定時)には、ECU100は、ステップS240に処理を進めて、コンバータ10(CNV1)をシャットダウンする一方で、コンバータ12(CNV2)を上アームON固定とする。すなわち、最高電圧蓄電装置に対応するコンバータが上アームON固定の対象とされ、残余のコンバータは動作を停止される。
ECU100は、さらに、ステップS250により、上アームON固定モードへの移行シーケンスを実行する。具体的には、ステップS250では、ステップS230,240によって、シャットダウンが指示されたコンバータの各スイッチング素子をターンオフするとともに、上アームON固定が指示されたコンバータによって、システム電圧VHを一定レートで低下させる電圧制御をまず実行する。この処理時には、目標電圧VRが現在の値から最高電圧蓄電装置の出力電圧に向けて一定レートで徐減されていく。そして、システム電圧VHが所定レベル(最高電圧蓄電装置の出力電圧近傍)まで低下すると、上アームON固定が指示されたコンバータにおいて、上アームのスイッチング素子がオン状態に固定される。
なお、図示は省略しているが、ステップS250は、他モードから上アームONモードへの移行時に実行されるものであり、上アームONモードの継続中にはスキップされるものとする。
このように図7および図8に従った制御処理を行なうことにより、電源システムへの要求パワーが単一の蓄電装置によって供給可能な範囲であり、かつ、コンバータ10、12による昇圧動作が不要な目標電圧VRが設定されているときには、上アームONモードを選択して、コンバータ10,12での損失を抑制した上で、電源システムおよび負荷装置間の電力授受を実行できる。
さらに、最高電圧蓄電装置に対応したコンバータを上アームON固定のコンバータに指定することにより、蓄電装置間での短絡電流を生じさせることなく、上アームONモードを開始できる。すなわち、蓄電装置およびコンバータ間を都度リレー等で遮断することなく、他の動作モードから上アームONモードへの移行を実現できる。
ただし、最高電圧蓄電装置を判別する際に、電圧センサ42,44の精度が問題となる。すなわち、検出精度の低い電圧センサの出力値に基づいて、ステップS210,220(図8)の処理を実行すれば、上アームON固定とすべきコンバータを誤って指定してしまい、短絡電流を発生させるおそれがある。その一方で、電圧センサ42,44の高精度化を図れば、コストアップを招いてしまう。
そこで、本実施の形態では、以下に説明するように、電圧センサ42,44の検出精度のみに依存することなく、最高電圧蓄電装置を判別することとする。
図9は、図8のステップS210による電圧判定処理の詳細を示すフローチャートである。
図9を参照して、ECU100は、ステップS211では、電圧センサ42,44による検出値V1,V2の差(絶対値)が、判定値Vthよりも大きいかどうかを判定する。判定値Vthは、電圧センサ42,44の検出精度に合わせて設定される。
ECU100は、|V1−V2|>Vthのとき(S211のYES判定時)、すなわち検出電圧差が大きいときには、電圧センサ42,44の検出値に基づいて、蓄電装置B1,B2の出力電圧VB1,VB2の高低を判断する。
すなわち、ECU100は、ステップS212により、電圧センサ42,44の検出値V1,V2を比較して、V1>V2のとき(S212のYES判定時)には、ステップS213に処理を進めて、VB1>VB2と判断する。反対に、V1≦V2のとき(S212のNO判定時)には、ステップS214に処理を進めて、VB1<VB2と判断する。
一方、|V1−V2|≦Vthのとき(S211のNO判定時)、すなわち電圧センサによる検出値の差が小さいときには、ECU100は、ステップS215〜S219の処理によって、コンバータを所定の動作状態とした下での、蓄電装置B1,B2の出力電流IB1,IB2の挙動に基づいて、出力電圧VB1,VB2の高低を判断する。
具体的には、ECU100は、ステップS215では、一方のコンバータをシャットダウンするか、あるいは、電流制御中のコンバータの目標電流IR=0に設定する。たとえば、2CNVモードにおいて電流制御中のコンバータがシャットダウンの対象とされる。さらに、ECU100は、ステップS216により、他方のコンバータで電圧制御を実行し、目標電圧VRを一定レートで所定値まで徐々に低下させる。ここでは、一例として、ステップS215,S216により、コンバータ12がシャットダウンされ、コンバータ10が電圧制御を実行するものとする。
このような状態とすると、シャットダウンされたコンバータ12に対応する蓄電装置B2の出力電圧VB2と、システム電圧VHとの高低に応じて、蓄電装置B2の出力電流の挙動が異なってくる。すなわち、VB2>VHとなると蓄電装置B2からの出力電流(IB2>0)が発生する一方で、VH>VB2のときには出力電流IB2は発生しない(IB2=0)。
したがって、コンバータ12によってシステム電圧VHを低下させつつ(S216)、蓄電装置B2の出力電流IB2を監視することによって、出力電圧VB2の電圧レベルを判別できる。たとえば、ECU100は、システム電圧VHを蓄電装置B1の出力電圧相当まで低下させるまでに、所定値以上の出力電流IB2が発生するか否かを判定することによって、出力電圧VB1,VB2の高低を判断する。
すなわち、目標電圧VR(すなわちシステム電圧VH)が所定値まで低下される間に、所定以上の電流IB2が発生したとき(S217のYES判定時)には、ECU100は、蓄電装置B2の方が蓄電装置B1よりも出力電圧が高い(VB2>VB1)と判断する(ステップS218)。一方、目標電圧VR(すなわちシステム電圧VH)が所定値まで低下されても、所定以上の電流IB2が発生しないとき(S217のNO判定時)には、ECU100は、蓄電装置B2の方が蓄電装置B1よりも出力電圧が低い(VB1>VB2)と判断する(ステップS219)。
このように、図9に示す制御処理によれば、電圧センサ42,44の検出精度のみに依存することなく、一方のコンバータによってシステム電圧VHを所定状態に制御した下での他方のコンバータに対応する蓄電装置からの出力電流挙動を監視することによって、図8のステップS210による電圧判定処理を実行できる。これにより、電圧センサ42,44の検出精度を過度に要求することなく、最高電圧蓄電装置を判別できる。
また、ステップS216での目標電圧VR(システム電圧VH)の低下については、一定レートとすることなく、出力電流に応じて可変レートとしてもよい。具体的には、電流非発生時の低下レートを相対的に大きくするとともに、電流発生後の低下レートを抑制することによって、電圧判定処理の所要時間を短縮することができる。
なお、一般的な電源システムでは、蓄電装置の出力電圧センサは配置されるため、図9ではその検出精度が確保困難な領域に限って、蓄電装置の出力電流挙動に基づく電圧判定処理を実行する構成を例示したが、全領域に渡って電圧センサ42,44の検出値を用いることなく上記電圧判定処理を実行することも原理的には可能であることを確認的に記載する。
あるいは、図10に示すようなハード機構を設けることによっても、図8のステップS210による電圧判定処理を実現することができる。
図10を参照して、蓄電装置B1,B2の間には、蓄電装置B1,B2のうちのいずれの出力電圧が高いかを判別するための電流検出回路300が配置される。
電流判定回路300は、図8のステップS210による電圧判定処理の実行時にオンされるスイッチ素子305と、抵抗素子R1,R2と、フォトカプラ310とを含む。
スイッチ素子305、抵抗素子R1およびフォトカプラ310内の発光ダイオード312は、蓄電装置B1,B2の正極端子間に接続される。発光ダイオード312は、蓄電装置B1の正極端子から蓄電装置B2の正極端子へ向かう方向を順方向として接続される。
フォトカプラ310は、発光ダイオード312の導通時に導通するトランジスタ314を有する。トランジスタ314は、直流電圧VCCおよび接地電圧GNDの間に、ノードN0を介して抵抗素子R2と直列に接続される。
これにより、コンバータ10,12の動作停止時にスイッチ素子305がオンされると、VB1(蓄電装置B1)がVB2(蓄電装置B2)よりも高いときには、発光ダイオード312に電流が流れるのに応答してトランジスタ314が導通する。この結果、ノードN0の電圧が接地電圧GNDとなる。
一方で、スイッチ素子305をオンしても、VB2(蓄電装置B2)がVB1(蓄電装置B1)よりも高いときには、発光ダイオード312は逆バイアスされるため電流が流れない。この結果、トランジスタ314はオフに維持されるため、ノードN0の電圧は、直流電圧VCCに維持される。
したがって、スイッチ素子305のオン期間におけるノードN0の電圧を監視することにより、ECU100は、蓄電装置B1,B2の出力電圧VB1,VB2のうちのいずれかが高いかを判別することができる。このように、電流検出回路300を配置することにより、VB1,VB2の高低、すなわち、最高電圧蓄電装置を判別できるようになる。
以上説明したように、本実施の形態による電源システムによれば、負荷装置(モータジェネレータMG1,MG2)の状態に応じて、コンバータ10,12による昇圧動作の要否および要求パワーPRのレベルに応じて、最高電圧蓄電装置に対応するコンバータで上アームのスイッチング素子をオン状態に固定するとともに、他のコンバータをシャットダウンさせる動作モード(上アームONモード)を選択することができる。したがって、上アーム素子のオンによって蓄電装置間に短絡電流が発生することを確実に防止した上で、スイッチング損失を抑制するための上アームONモードを、負荷装置の状態に応じて適切に選択できる。
(変形例)
以上説明した実施の形態では、蓄電装置B1、B2およびそれぞれに対応するコンバータ10,12が備えられる、すなわち、蓄電装置およびコンバータの組が2個備えられる電源システムについて説明したが、本発明の適用はこのような構成に限定されるものではない。
すなわち、図11に示すように、蓄電装置および対応のコンバータの組が3以上の複数個並列接続される構成の電源システムにおいても、本実施の形態による動作モード制御を適用できる。
なお、蓄電装置が3個以上の場合には、負荷装置からの要求パワーPRに応じて、動作させるコンバータの個数をさらに細分化して設定することができる。そして、2個以上の蓄電装置によって電力を供給する場合には、これらの蓄電装置に対応する2個以上の電力変換装置について、いずれか1個によって電圧制御を実行するとともに、残余のコンバータには電流制御を実行させればよい。
そして、1個の蓄電装置によって要求パワーPRがカバー可能であり、かつ、各コンバータによる昇圧が不要であるときに、上アームONモードを選択すればよい。蓄電装置が3個以上存在するときも、図9の制御処理あるいは図10の電流検出回路の配置によって、複数の蓄電装置から最高電圧蓄電装置を判別することができる。
たとえば、図9の制御処理を適用する場合には、いずれか1つのコンバータによって電圧制御を実行することによって、システム電圧VHを当該電圧制御コンバータに対応する蓄電装置の出力電圧まで低下させる過程で、一番早く出力電流が生じた蓄電装置を最高電圧蓄電装置と判別することができる。その一方で、上記の過程で電圧制御コンバータに対応する蓄電装置以外の蓄電装置のいずれにも出力電流が生じない場合には、電圧制御コンバータに対応する蓄電装置が最高電圧蓄電装置であると判別することができる。
あるいは、図10に示した電流検出回路300を、2個ずつの蓄電装置間に適宜設けることによっても、複数の電流検出回路300からの出力信号の組合せに従って、最高電圧蓄電装置を判別することができる。
なお、ハイブリッド車両1000に代えて、内燃機関を搭載しない電気自動車、燃料を用いて電気エネルギーを発生する燃料電池(Fuel Cell)をさらに搭載した燃料電池車にも本発明を適用できる。また、負荷装置を車両駆動力発生用の電動機(モータジェネレータ)に限定することなく、その他の負荷装置に適用される電源システムについても、蓄電装置およびコンバータ(電力変換装置)の組を複数個備える構成であれば、本願発明の適用が可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明による電源システムを搭載した車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。 図1に示したコンバータの構成を示す回路図である。 図1に示したECUの機能ブロック図である。 コンバータの通常制御(PWM制御)を説明する機能ブロック図である。 目標電圧を設定するためのマップ構成を説明する概念図である。 図3に示したコンバータ制御によるコンバータの動作モード制御の構成を説明する機能ブロック図である。 図6に示したモード判定部による動作モード選択の制御処理を説明するフローチャートである。 上アームONモードでの処理を説明するフローチャートである。 図8中の電圧判定処理の詳細を示すフローチャートである。 電圧判定処理のハード機構による実現例を示す回路図である。 電源システムの構成の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
2 エンジン、4 動力分割機構、6 車輪、10,12 コンバータ、20,22 インバータ、42,44,46 電圧センサ、52,54 電流センサ、62,64 温度センサ、110,120 インバータ制御部、200 コンバータ制御部、210 目標値設定部、215−1 電圧制御部、215−2 電流制御部、220−1,220−2 電圧/電流制御部、222−1,222−2,226−1,226−2 減算部、224−1,224−2 PI制御部、228−1,228−2 変調部、230−1,230−2 上アームON指示部、235−1,235−2 シャットダウン指示部、240−1,240−2 指示選択部、250 電圧判定部、260 モード判定部、300 電流検出回路、305 スイッチ素子、310 フォトカプラ、312 発光ダイオード、314 トランジスタ、1000 ハイブリッド車両、B1,B2,B3 蓄電装置、C コンデンサ、D1〜D4 ダイオード、FV 信号(電圧判定結果)、GND 接地電圧、IB1,IB2 出力電流(蓄電装置)、IR 目標電流、L1,L2 リアクトル、MCRT1,MCRT2 モータ電流、MG1,MG2 モータジェネレータ、MP0 マップ(目標電圧VR)、MRN,MRN1,MRN2 回転速度、MS1,MS2 モード制御信号、NL 負極ライン、PL1,PL2,PLM 正極ライン、PR 要求パワー、PWC1,PWC2 PWM信号(コンバータ)、PWI1,PWI2 PWM信号(インバータ)、Q1〜Q4 電力用半導体スイッチング素子、R1,R2 抵抗素子、SD1,SD2 シャットダウン信号、SOC1,SOC2 残存容量、T1,T2 温度、Ton1,Ton2 デューティ指令、TR1,TR2 トルク指令値、UA1,UA2 上アームオン信号、V1,V2 検出値(電圧センサ)、VB1,VB2 出力電圧(蓄電装置)、VH システム電圧、VR 目標電圧、θ1,θ2 ロータ回転角。

Claims (8)

  1. 負荷装置へ電力の入出力を制御する電源システムであって、
    複数の蓄電装置と、
    前記負荷装置と接続される電源配線と前記複数の蓄電装置との間にそれぞれ接続され、各々が、前記複数の蓄電装置のうちの対応する蓄電装置と前記電源配線との間で双方向の直流電力変換を行なうための複数の電力変換装置と、
    各前記電力変換装置の動作を制御する制御装置とを備え、
    各前記電力変換装置は、
    前記対応する蓄電装置および前記電源配線の間の電流経路に介挿接続される電力用半導体スイッチング素子と、
    前記対応する蓄電装置から前記電源配線へ向かう方向を順方向として、前記電力用半導体スイッチング素子と並列に接続されるダイオード素子とを含み、
    前記制御装置は、
    前記複数の蓄電装置のうちの最高出力電圧の蓄電装置を判別する電圧判定部と、
    前記負荷装置の状態に応じて、前記電源配線の電圧目標値を設定する目標値設定部と、
    前記負荷装置からの要求パワーが基準値より低く、かつ、設定された前記電圧目標値が各前記電力変換装置による昇圧動作を不要とする値であるときに、前記最高出力電圧の蓄電装置に対応する電力変換装置において前記電力用半導体スイッチング素子をオン固定するとともに、残余の電力変換装置の動作を停止させる第1の動作モードを選択するモード判定部とを含む、電源システム。
  2. 前記電圧判定部は、前記複数の電力変換装置の所定の動作状態下における前記複数の蓄電装置からの出力電流の挙動に基づいて、前記最高出力電圧の蓄電装置を判別する、請求項1記載の電源システム。
  3. 各前記蓄電装置の出力電圧を測定する電圧検出器をさらに備え、
    前記電圧判定部は、測定された前記出力電圧の差が所定値より大きいときには前記電圧検出器による測定値に従って前記最高出力電圧の蓄電装置を判別する一方で、前記出力電圧の差が前記所定値以下のときには、前記複数の蓄電装置からの出力電流の挙動に基づいて前記最高出力電圧の蓄電装置を判別する、請求項2記載の電源システム。
  4. 前記電圧判定部は、前記複数の電圧変換装置のうちの1つによって前記電源電圧の電圧を徐々に低下させるように制御した状態における、その他の電圧変換装置に対応する前記蓄電装置からの出力電流の挙動に基づいて、前記最高出力電圧の蓄電装置を判別する、請求項2または3記載の電源システム。
  5. 前記複数の蓄電装置のうちの第1および第2の蓄電装置の間に接続されて、所定方向の電流発生を検知するように構成された電流検出回路をさらに備え、
    前記電圧判定部は、各前記電力変換装置の動作を停止させた状態における、前記電流検出回路による電流発生の検知の有無に基づいて、前記最高出力電圧の蓄電装置を判別する、請求項2または3記載の電源システム。
  6. 前記モード判定部は、前記要求パワーが前記基準値以上であるときには、前記複数の電力変換装置のうちの1つによって前記電源配線の電圧を前記目標電圧とするための電圧制御を実行するとともに、残余の電力変換装置では、前記対応する蓄電装置の入出力電流を制御する電流制御を実行する第2の動作モードを選択する、請求項1または2記載の電源システム。
  7. 前記モード判定部は、前記要求パワーが前記基準値より低く、かつ、前記電圧目標値が各前記電力変換装置による昇圧動作を必要とする値であるときに、前記複数の電力変換装置のうちの1つによって前記電源配線の電圧を前記目標電圧とするための電圧制御を実行するとともに、残余の電力変換装置の動作を停止させる第3の動作モードを選択する、請求項1または2記載の電源システム。
  8. 前記電源システムは車両に搭載され、
    前記負荷装置は、
    前記車両の駆動力を発生する交流回転電機と、
    前記交流回転電機と前記電源配線との間で、前記交流回転電機が指令値に従って動作するように双方向の電力変換を行なうように構成されたインバータとを含み、
    前記目標値設定部は、前記交流回転電機の回転速度およびトルクに応じて、前記目標電圧を設定する、請求項1〜7記載の電源システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012100374A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Meidensha Corp 充電器の電流制御装置
JP2017028883A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 京セラ株式会社 蓄電システム及び蓄電池制御方法

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