JP2010022151A - 車両用電源装置 - Google Patents

車両用電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010022151A
JP2010022151A JP2008181366A JP2008181366A JP2010022151A JP 2010022151 A JP2010022151 A JP 2010022151A JP 2008181366 A JP2008181366 A JP 2008181366A JP 2008181366 A JP2008181366 A JP 2008181366A JP 2010022151 A JP2010022151 A JP 2010022151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
power
power supply
main battery
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008181366A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Nakane
巌 中根
Susumu Kaneshige
進 兼重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2008181366A priority Critical patent/JP2010022151A/ja
Publication of JP2010022151A publication Critical patent/JP2010022151A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】主電池の低温による電池性能低下あるいは高温による電池寿命の低下を防止することができる技術を提供する。
【解決手段】主電池210の温度Tmが下限温度設定値Tminと上限温度設定値Tmaxの範囲内である場合には、切換スイッチ240および250を主電池210側に切り換える。Tmが下限温度設定値Tminより低い場合には、切換スイッチ240および250を、高内部抵抗を有する第1の補助電池220側に切り換える。これにより、第1の補助電池220の発熱作用によって主電池210が加熱される。Tmが上限温度設定値Tmaxより高い場合には、回生制動時に、切換スイッチ240および250を、低内部抵抗を有する第2の補助電池230側に切り換える。これにより、第2の補助電池230の吸熱作用によって、主電池210が冷却される。
【選択図】図1

Description

本発明は、
本発明は、充電可能な電池を有する車両用電源装置に関し、特に、低温による電池の性能低下や高温による電池の寿命短縮を防止することができる車両用電源装置に関する。
電気自動車では、充電可能な電池を有する車両用電源装置から走行用モータ等に電力が供給される。車両用電源装置の電池としては、鉛酸電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の種々の二次電池が用いられている。通常、車両用電源装置に用いられている電池は、低温では電池の性能が低下し、高温では電池の寿命が短くなる。従来、特許文献1には、低温での電池の性能の低下を防止するために、低温時には、ヒータ等の加熱装置によって電池を加熱する車両用電源装置が開示されている。また、特許文献2には、高温時には、太陽電池からの電力によって駆動される冷却ファンによって電池を冷却する車両用電源装置が開示されている。
特開平9−182309号公報 特開2004−80914号公報
特許文献1に開示されている車両用電源装置および特許文献2に開示されている車両用電源装置では、電池の放電動作および充電動作を継続しながら加熱装置によって電池を加熱し、あるいは、冷却ファンによって電池を冷却している。このため、電池を効率よく加熱あるいは冷却することができない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、低温による電池の性能低下あるいは高温による電池の寿命短縮を効率よく防止することができる技術を提供することを目的とする。
以下の各発明は、充電可能な電池を有する電源部と、電源部とモータの間に設けられた電力変換装置と、モータ駆動時には、電源部からモータに駆動電力が供給されるように電力変換装置を制御し、回生制動時には、モータから電源部に回生電力が供給されるように電力変換装置を制御する制御装置を備える車両用電源装置に関する。なお、一般的に、電源部は、複数の電池(セル)からなる電源ユニットを複数備え、複数の電源ユニットが直列あるいは並列に接続されて構成される。以下の各発明の「主電池」は、典型的には、電源ユニットが対応する。
一つの発明では、電源部は、主電池と、充電時および放電時に発熱する第1の補助電池を有しているとともに、主電池と第1の補助電池を切り換える切換スイッチを有している。主電池としては、所望の時間の間電力を供給可能な電池が用いられる。第1の補助電池としては、放電時および充電時の少なくとも一方で発熱し、発熱動作によって主電池を加熱することができる電池が用いられる。主電池と第1の補助電池は、同じ種類の電池を用いるのが好ましい。そして、主電池と第1の補助電池は、第1の補助電池の発熱動作によって主電池が加熱されるように熱結合される。主電池と第1の補助電池を熱結合する態様としては、例えば、熱伝達が可能な間隔で配置する態様や、主電池と第1の補助電池の間に熱伝達媒体を設ける態様等を用いることができる。主電池と第1の補助電池は、少なくとも、主電池の温度が下限温度設定値よりも低い時に熱結合されていればよい。例えば、常時接近して配置する態様や、主電池の温度が下限温度設定値より低くなった時に接近させる態様を用いることができる。また、切換スイッチとしては、主電池と第1の補助電池を切り換えることができる種々の構成のスイッチを用いることができる。
そして、制御装置は、主電池の温度Tmと下限温度設定値Tminが、[Tmin≦Tm]の条件を満足する場合には、切換スイッチを主電池側に切り換える。一方、[Tm<Tmin]の条件を満足する場合には、モータ駆動時および回生制動時の少なくとも一方で、切換スイッチを記第1の補助電池側に切り換える。下限温度設定値Tminは、主電池の性能が低下する温度、例えば、[0℃]に設定される。第1の補助電池として、放電時および充電時に発熱する電池を用いる場合には、切換スイッチを、充電時と放電時の一方で第1の補助電池側に切り換えてもよく、充電時と放電時の双方で第1の補助電池側に切り換えてもよい。充電時に切り換えスイッチを第1の補助電池側に切り換えることにより、第1の補助電池への回生(回線電力の供給)が主電池への回生より優先して行われる(優先回生)。また、放電時に切り換えスイッチを第1の補助電池側に切り換えることにより、第1の補助電池からの給電(駆動電力の供給)が主電池からの給電より優先して行われる(優先給電)。なお、第1の補助電池や主電池の残容量に応じて切換スイッチを制御するのが好ましい。この時、主電池と第1の補助電池は熱結合されているため、第1の補助電池の放熱動作によって主電池が加熱される。
本発明では、主電池の温度が下限温度設定値より低い時には、第1の補助電池への優先回生および第1の補助電池からの優先給電の少なくとも一方が行われるため、第1の補助電池の放熱動作によって主電池を効率よく加熱することができる。したがって、低温による主電池の性能低下を効率よく防止することができる。
本発明は、主電池の温度が下限温度設定値より低くなるが、上限温度設定値より高くなることが殆どない環境において好適に用いることができる。
他の発明では、電源部は、主電池と、充電時に発熱する第2の補助電池を有しているとともに、主電池と第2の補助電池を切り換える切換スイッチを有している。第2の補助電池としては、充電時に吸熱動作によって主電池を冷却することができる電池が用いられる。例えば、リチウムイオン電池が用いられる。主電池と第2の補助電池は、同じ種類の電池を用いるのが好ましい。そして、主電池と第2の補助電池は、第2の補助電池の吸熱動作によって主電池が冷却されるように熱結合される。主電池と第2の補助電池を熱結合する態様としては、例えば、熱伝達が可能な間隔で配置する態様や、主電池と第2の補助電池の間に熱伝達媒体を設ける態様等を用いることができる。主電池と第2の補助電池は、少なくとも、主電池の温度が上限温度設定値よりも高い時に熱結合されていればよい。例えば、常時接近して配置する態様や、主電池の温度が上限温度設定値より高くなった時に接近させる態様を用いることができる。また、切換スイッチとしては、主電池と第2の補助電池を切り換えることができる種々の構成のスイッチを用いることができる。
そして、制御装置は、主電池の温度Tmと上限温度設定値Tmaxが、[Tm≦Tmax]の条件を満足する場合には、切換スイッチを主電池側に切り換える。一方、[Tmax<Tm]の条件を満足する場合には、回生制動時に、切換スイッチを記第2の補助電池側に切り換える。上限温度設定値Tmaxは、主電池の寿命が短くなる温度、例えば、[30℃]に設定される。充電時に切り換えスイッチを第2の補助電池側に切り換えることにより、第2の補助電池への回生(回線電力の供給)が主電池への回生より優先して行われる(優先回生)。この時、主電池と第2の補助電池は熱結合されているため、第2の補助電池の吸熱動作によって主電池が冷却される。なお、[Tmax<Tm]の条件が満足される場合には、充電時と放電時の双方で切り換えスイッチを第2の補助電池側に切り換えてもよい。このように構成する場合には、第2の補助電池からの給電(駆動電力の供給)および第2の補助電池への回生が主電池からの給電および主電池への回生より優先して行われる(優先給電)。
本発明では、主電池の温度が上限温度設定値より高い時には、第2の補助電池への優先回生が行われるため、第2の補助電池の吸熱動作によって主電池を効率よく冷却することができる。したがって、高温による主電池の寿命短縮を効率よく防止することができる。
本発明は、主電池の温度が上限温度設定値より高くなるが、下限温度設定値り低くなることが殆どない環境において好適に用いることができる。
さらに他の発明では、電源部は、主電池と、充電時および放電時に発熱する第1の補助電池と、充電時に発熱する第2の補助電池を有しているとともに、主電池と第1の補助電池および第2の補助電池を切り換える切換スイッチを有している。主電池、第1の補助電池および第2の補助電池は、同じ種類の電池を用いるのが好ましい。そして、主電池と第1の補助電池および第2の補助電池は、第1の補助電池の発熱動作によって主電池が加熱され、第2の補助電池の吸熱動作によって主電池が冷却されるように熱結合される。熱結合の態様としては、前述した態様を用いることができる。切換スイッチとしては、主電池、第1の補助電池および第2の補助電池を切り換えることができる種々の構成のスイッチを用いることができる。
そして、制御装置は、主電池の温度Tmと下限温度設定値Tminおよび上限温度設定値Tmaxが、[Tmin≦Tm≦Tmax]の条件を満足する場合には、切換スイッチを主電池側に切り換える。一方、[Tm<Tmin]の条件を満足する場合には、モータ駆動時および回生制動時の少なくとも一方で、切換スイッチを記第1の補助電池側に切り換える。また、[Tmax<Tm]の条件を満足する場合には、回生制動時に、切換スイッチを第2の補助電池側に切り換える。下限温度設定値Tminは、主電池の性能が低下する温度に設定され、上限温度設定値Tmaxは、主電池の寿命が短くなる温度に設定される。これにより、[Tm<Tmin]の条件が満足される場合には、第1の補助電池への優先回生あるいは第1の補助電池からの優先給電が行われ、第1の補助電池の放熱動作によって主電池が加熱される。また、[Tmax<Tm]の条件が満足される場合には、第2の補助電池への優先回生が行われ、第2の補助電池の吸熱動作によって主電池が冷却される。
本発明では、主電池の温度が下限温度設定値より低い時には、第1の補助電池への優先回生および第1の補助電池からの優先給電の少なくとも一方が行われるため、第1の補助電池の放熱動作によって主電池を効率よく加熱することができる、また、主電池の温度が上限温度設定値より高い時には、第2の補助電池への優先回生が行われるため、第2の補助電池の吸熱動作によって主電池を効率よく冷却することができる。したがって、低温による主電池の性能低下や高温による主電池の寿命短縮を効率よく防止することができる。
本発明は、主電池の温度が下限温度設定値より低くなり、また、主電池の温度が上限温度設定値より高くなる環境において好適に用いることができる。
本発明の異なる形態では、第1の補助電池として、主電池より内部抵抗が大きい電池が用いられている。これにより、第1の補助電池の放熱動作による主電池の加熱をより効率よく行うことができる。
本発明のさらに異なる形態では、第2の補助電池として、主電池より内部抵抗が小さい電池が用いられている。これにより、第2の補助電池の吸熱動作による主電池の冷却をより効率よく行うことができる。
さらに他の発明では、電源部は、主電池と補助電池を有しているとともに、主電池と補助電池を切り換える切換スイッチを有している。また、主電池を加熱する加熱装置を有している。加熱装置としては、ヒータ等を用いることができる。主電池と補助電池は、同じ種類の電池を用いるのが好ましい。
そして、制御装置は、主電池の温度Tmと下限温度設定値Tminが、[Tmin≦Tm]の条件を満足する場合には、切換スイッチを主電池側に切り換える。一方、[Tm<Tmin]の条件を満足する場合には、切換スイッチを補助電池側に切り換えるとともに、加熱装置によって主電池が加熱されるように加熱装置を制御する。例えば、補助電池から加熱装置に電力が供給されるように電力変換装置を制御する。
本発明では、主電池の温度が下限温度設定値より低い時には、補助電池への優先回生および補助電池からの優先給電が行われるため、加熱装置によって主電池を効率よく加熱することができる、したがって、低温による主電池の性能低下を効率よく防止することができる。
本発明は、主電池の温度が下限温度設定値より低くなるが、上限温度設定値より高くなることが殆どない環境において好適に用いることができる。
さらに他の発明では、電源部は、主電池と補助電池を有しているとともに、主電池と補助電池を切り換える切換スイッチを有している。また、主電池を冷却する冷却装置を有している。冷却装置としては、冷却ファン等を用いることができる。主電池と補助電池は、同じ種類の電池を用いるのが好ましい。
そして、制御装置は、主電池の温度Tmと上限温度設定値Tmaxが、[Tm≦Tmax]の条件を満足する場合には、切換スイッチを主電池側に切り換える。一方、[Tmax<Tm]の条件を満足する場合には、切換スイッチを補助電池側に切り換えるとともに、冷却装置によって主電池が冷却されるように冷却装置を制御する。例えば、補助電池から冷却装置に電力が供給されるように電力変換装置を制御する。
本発明では、主電池の温度が上限温度設定値より高い時には、補助電池への優先回生および補助電池からの優先給電が行われるため、冷却装置によって主電池を効率よく冷却することができる、したがって、高温による主電池の寿命短縮を効率よく防止することができる。
本発明は、主電池の温度が上限温度設定値より高くなるが、下限温度設定値より低くなることが殆どない環境において好適に用いることができる。
さらに他の発明では、電源部は、主電池と補助電池を有しているとともに、主電池と補助電池を切り換える切換スイッチを有している。また、主電池を加熱する加熱装置と主電池を冷却する冷却装置を有している。加熱装置としては、ヒータ等を用いることができ、冷却装置としては、冷却ファン等を用いることができる。主電池と補助電池は、同じ種類の電池を用いるのが好ましい。
そして、制御装置は、主電池の温度Tmと下限温度設定値Tminが、[Tmin≦Tm≦Tmax]の条件を満足する場合には、切換スイッチを主電池側に切り換える。一方、[Tm<Tmin]の条件を満足する場合には、切換スイッチを補助電池側に切り換えるとともに、加熱装置によって主電池が加熱されるように加熱装置を制御する。また、[Tmax<Tm]の条件を満足する場合には、切換スイッチを補助電池側に切り換えるとともに、冷却装置によって主電池が冷却されるように冷却装置を制御する。
本発明では、主電池の温度が下限温度設定値より低い時および上限温度より高い時には、補助電池への優先回生および補助電池からの優先給電が行われる。これにより、加熱装置によって主電池を効率よく加熱することができ、また、冷却装置によって主電池を効率よく冷却することができる。したがって、低温による主電池の性能低下および高温による主電池の寿命短縮を効率よく防止することができる。
本発明は、主電池の温度が下限温度設定値より低くなり、また、主電池の温度が上限温度設定値より高くなる環境において好適に用いることができる。
更に他の発明では、電源部は、主電池と、主電池に並列に接続されたキャパシタと、主電池とキャパシタ間の温度差によって電力を発生する熱発電装置を有している。また、主電池を冷却する冷却装置を備えている。熱発電装置は、典型的には、温度差によって電力を発生する熱電変換素子によって構成される。熱電変換素子としては、公知の種々の熱電変換素子を用いることができる。冷却装置としては、例えば、冷却ファンが用いられる。
そして、熱発電装置から発生された電力が冷却装置に供給されるように構成されている。例えば、熱発電装置から発生された電力が冷却装置に供給されるように電力変換装置を構成する。なお、主電池の温度Tmを検出する温度検出器を設け、主電池の温度Tmが上限温度設定値Tmaxより高い[Tmax<Tm]場合に、熱発電装置から発生された電力を冷却装置に供給し、主電池の温度が上限設定値以下[Tm≦Tmax]である場合には、熱発電装置から発生された電力を他の負荷や主電池に供給するように構成するのが好ましい。例えば、熱発電装置から発生された電力を、冷却装置あるいは他の負荷や主電池に供給することができるように電力変換装置を構成し、制御装置によって電力変換装置を制御することによって実現することができる。
本発明では、主電池に並列にキャパシタが接続されているため、加速時等のように短時間の電力増加に容易に応答することができる。また、主電池とキャパシタ間の温度差によって発生した電力を用いて冷却装置を駆動するため、主電池を効率よく冷却することができる。
他の形態では、冷却装置として冷却ファンが用いられている。これにより、安価な冷却装置を用いることができる。
本発明を用いることにより、低温による主電池の性能低下あるいは高温による主電池の寿命短縮を効率よく防止することができる。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明の車両用電源装置の一実施の形態が図1に示されている。なお、図1には、本実施の形態の車両用電源装置が設けられた電気自動車100が示されている。
電気自動車100は、車輪110、車輪110を駆動する走行用モータ120、電源部140、電力変換装置150、冷却ファン160、冷却ファン160を駆動する冷却ファン用モータ170、制御装置180等を有している。なお、図1に示されている電気自動車100では、走行用モータ120が一部の車輪110に設けられているが、走行用モータ120を全ての車輪110に設けることもできる。また、1台の走行用モータ120によって1つの車輪110を駆動しているが、1台の走行用モータ120によって複数の車輪110を駆動するように構成することもできる。本発明の車両用電源装置は、電源部140、電力変換装置150、制御装置180、温度検出器211、311等により構成される。
電源部140は、複数の電源ユニットを直列接続あるいは並列接続することによって構成される。図1では、説明を簡単にするために、第1の電源ユニット140aと第2の電源ユニット240aが直列に接続されて構成されている電源部140が示されている。なお、一般的に、各電源ユニットは、複数の単位電池(セル)により構成され、例えば、「電池ユニット」あるいは「セルスタック」と呼ばれる。第1の電源ユニット140aと第2の電源ユニット140bは同じ構成である。すなわち、第1の電池ユニット140a、第2の電源ユニット140bは、それぞれ、主電池210、310、第1の補助電池220、320、第2の補助電池230、330、切換スイッチ240と250、340と350により構成されている。主電池210、310、第1の補助電池220、320、第2の補助電池230、330は、それぞれ、正極端子210a、310a、220a、320a、230a、330aと、負極端子210b、310b、220b、320b、230b、330bを有している。主電池210、310、第1の補助電池220、320、第2の補助電池230、330としては、例えば、鉛酸電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の種々の充電可能な2次電池が用いられる。また、第1の電源ユニット140a、第2の電源ユニット140bには、主電池210、310の温度を検出して温度検出信号を出力する温度検出器211、311が設けられている。主電池210、310の温度としては、主電池210、310の周囲の温度を用いることもできる。また、主電池210、310の温度は、主電池210、310の電流や電圧に基づいて検出することもできる。
主電池210(310)としては、一般的に、長時間に亘って、所望のエネルギー密度、出力密度、内部抵抗を有する電池が用いられる。例えば、エネルギー密度が100〜200Wh/kg、出力密度が400〜700W/kg、内部抵抗が3mΩである電池が用いられる。主電池210(310)は、一般的に、放電時および充電時に発熱する(熱を発生する)。
図2に、主電池210(310)の充電時の温度変化の一例が、丸を付した曲線で示されている。
第1の補助電池220(320)は、主電池210(310)の温度Tmが下限温度設定値Tminより低い時(温度が低い時)に、主電池210(310)を加熱するために用いられる。このため、第1の補助電池220(320)としては、発熱する(熱を発生する)電池が用いられる。
2次電池は、放電時および充電時の少なくとも一方で発熱する。なお、多くの2次電池は、放電時および充電時に発熱する。したがって、第1の補助電池220(320)としては、このような放電時および充電時の少なくとも一方で発熱する電池を用いることができる。好適には、放電時および充電時に発熱する電池が用いられる。第1の補助電池220(320)として、放電時および充電時の少なくとも一方で発熱する電池を用いる場合には、主電池210(310)の温度Tmが下限設定温度Tminより低い時に、第1の補助電池220(320)の放電および充電の少なくとも一方、あるいは双方を行う。また、放電時及び充電時に発熱する電池を用いる場合には、主電池210(310)の温度が下限設定値Tminより低い時に、第1の補助電池220(320)の放電および充電を行う。「電池の放電」は、走行用モータ120に駆動電力を供給することを意味し、「電池の充電」は、走行用モータ120の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電池に供給する(電池を充電する)ことを意味する。
なお、第1の補助電池220(320)としては、主電池210(310)よりエネルギー密度が大きく、出力密度が小さく、内部抵抗が大きい電池(高内部抵抗電池)を用いるのが好ましい。一般的に、内部抵抗が大きいと、エネルギー密度は大きいが、出力密度は小さい。
また、第1の補助電池220(320)の発熱動作によって主電池210(310)が加熱されるように、主電池210(310)と第1の補助電池220(320)は熱結合される。本実施の形態では、第1の補助電池220(320)は、主電池210(310)と接触した状態で配置されている。
図2に、第1の補助電池220(320)の充電時の温度変化の一例が、四角を付した曲線で示されている。
第2の補助電池230(320)は、主電池210(310)の温度Tmが上限温度設定値Tmaxより高い時(温度が高いとき)に、主電池210(310)を冷却するために用いられる。このため、第2の補助電池220(320)としては、吸熱する(熱を吸収する)電池が用いられる。
例えば、リチウムイオン電池では、放電時における発熱量は、電池反応に付随するエントロピー変化による発熱量と、電池内部の電圧降下による発熱量の和で表される。一方、放電時の発熱量は、電池反応に付随するエントロピー変化による吸熱量と、電池内部の電圧降下による発熱量の差で表される。リチウムイオン電池は、リチウム酸化物系の正極材と、炭素系の負極材を有している。ここで、電池反応による吸熱量が、電池内部の電圧降下による発熱量より大きいと、充電時に吸熱(熱を吸収)する。したがって、第2の補助電池230(330)としては、このような充電時に吸熱する電池を用いることができる。第2の補助電池230(330)としてこのような電池を用いる場合には、主電池210(310)の温度が上限設定値Tmaxより高い時に、第2の補助電池230(330)の充電を行う。勿論、第2の補助電池230(330)の充電と放電の双方を行ってもよい。
なお、第2の補助電池230(330)としては、主電池210(310)よりエネルギー密度が小さく、出力密度が大きく、内部抵抗が小さい電池(低内部抵抗電池)を用いるのが好ましい。一般的に、内部抵抗が小さいと、出力密度は大きいが、エネルギー密度は小さい。
また、第2の補助電池230(330)の吸熱動作によって主電池210(310)が冷却されるように、主電池210(310)と第2の補助電池230(330)は熱結合される。本実施の形態では、第2の補助電池230(330)は、主電池210(310)と接触した状態で配置されている。
好適には、主電池210(310)、第1の補助電池220(320)、第2の補助電池230(330)として、同じ種類の電池(例えば、リチウムイオン電池)が用いられる。
図3に、第2の補助電池230(330)の充電時の温度変化の一例が、三角を付した曲線で示されている。
第1電源ユニット140aの切換スイッチ240と250は、主電池210、第1の補助電池220、第2の補助電池340のいずれかを選択するように切り換えられる。本実施の形態では、切換スイッチ240は、固定接点240a、240b、240c、240dと、一端側が固定接点240aに接続され、他端側が移動可能な可動片240xを有している。そして、固定接点240b〜240dは、それぞれ、第2の補助電池220の正極端子220a、主電池210の正極端子210a、第2の補助電池230の正極端子230aに接続されている。また、切換スイッチ250は、固定接点250a、250b、250c、250dと、一端側が固定接点250aに接続され、他端側が移動可能な可動片250xを有している。そして、固定接点250b〜250dは、それぞれ、第2の補助電池220の負極端子220b、主電池210の負極端子210b、第2の補助電池230の負極端子230bに接続されている。これにより、切換スイッチ140の可動片240xと切換スイッチ250の可動片250xが、固定接点240cと250cに接続される(主電池側に切り換えられる)ことによって主電池210が選択され、固定接点240bと250bに接続される(第1の補助電池側に切り換えられる)ことによって第1の補助電池220が選択され、固定接点240dと250dに接続される(第2の補助電池側に切り換えられる)ことによって第2の補助電池230が選択され、
同様に、切換スイッチ340と350によって、主電池310、第1の補助電池320、第2の補助電池330のいずれかが選択される。
図1では、切換スイッチ240の固定接点240aが正極側の電力線に接続され、切換スイッチ340の固定接点340aと切換スイッチ250の固定接点250aが接続され、切換スイッチ350の固定接点250aが負極側の電力線に接続されている。これにより、正極側の電力線と負極側の電力線の間に、第1の電源ユニット140aで選択された電池と第2のユニット140bで選択された電池が直列に接続される。
なお、切換スイッチ240と250(340と350)のうち一方は省略することもできる。例えば、切換スイッチ250(350)を省略し、主電池210(310)の負極端子210b(310b)、第1の補助電池220(320)の負極側端子220b(320b)、第2の補助電池230(330)の負極側端子230b(330b)を共通に接続することができる。
電力変換装置150は、電源部140から走行用モータ120に駆動電力を供給可能であり、また、走行用モータ120から電源部140に回生電力を供給可能に構成されている。また、電力変換装置150は、電源部140から冷却ファン用モータ560や、電気自動車500に搭載されている種々の装置に電力を供給可能に構成されている。電力変換装置150は、例えば、DC−DCコンバータやインバータ(周波数変換装置)等により構成される。電力変換装置150は、1つのDC−DCコンバータやインバータによって構成してもよいし、複数のDC−DCコンバータやインバータによって構成してもよい。
制御装置180は、種々の入力信号に基づいて、切換スイッチ240と250、340と350や、電力変換装置150等を制御する。入力信号としては、温度検出器211、311によって検出された主電池210、310の温度検出信号、前進、ニュートラル、後進を支持するシフトレバー(図示省略)の操作検出信号(前進操作検出信号、ニュートラル操作検出信号、後進操作検出信号)、アクセルペダル(図示省略)の踏込み量検出信号等が用いられる。そして、入力信号に基づいて、主電池210(310)、第1の補助電池220(320)、第2の補助電池230(330)を選択するための切換制御信号を切換スイッチ240と250(340と350)に出力する。また、駆動時には、電源部140から走行用モータ120の所定の駆動電力が供給されるように電力変換装置150を制御し、回生制動時には、走行用モータ120から電源部140に回生電力が供給されるように電力変換装置150を制御する。
次に、本実施の形態の動作を、図3に示されているフローチャートを参照して説明する。
なお、以下の説明では、主電池210と310、第1の補助電池220と320、第2の補助電池230と330として、充電時の温度が図2に示されているように変化する電池が用いられている場合について説明する。
また、第1の電源ユニット140a(切換スイッチ240と250)と第2の電源ユニット140b(切換スイッチ340と350)の動作は同様であるため、以下では、第1の電源ユニット(切換スイッチ240と250)の動作についてのみ説明する。
また、主電池210(310)として、温度が[0℃]より低下すると電池性能が低下し、[30℃]より高くなると電池寿命が低下する電池が用いられている場合について説明する。
図3に示されている動作は、制御装置180によって、適宜のタイミングで開始される。
ステップA1では、主電池210の温度Tmを検出する。主電池210の温度Tmは、温度検出器211から出力される温度検出信号に基づいて検出することができる。主電池210の温度Tmを検出する方法は、これに限定されない。例えば、主電池210の電流や電圧に基づいて検出することもできる。また、主電池21の温度は、主電池21の周囲の温度を用いることもできる。
ステップA2では、ステップA1で検出した主電池210の温度Tmが下限温度設定値Tmin以上であるか否かを判断する。下限温度設定値Tminは、主電池210の性能が低下する虞がある温度に設定される。例えば、[0℃]に設定される。主電池210の温度Tmが下限温度設定値Tmin以上である場合[Tmin≦Tm]にはステップA3に進み、主電池210の温度Tmが下限温度設定値Tmin以下でない[Tm<Tmin]場合にはステップA5に進む。
ステップA3では、ステップA1で検出した主電池210の温度Tmが上限温度設定値Tmax以下であるか否かを判断する。上限温度設定値Tmaxは、主電池210の寿命が短縮する虞がある温度に設定される。例えば、[30℃]に設定される。主電池210の温度Tmが上限温度設定値Tmax以下である場合[Tm≦Tmax]にはステップA4に進み、主電池210の温度Tmが上限温度設定値Tmax以下でない[Tmax<Tm]場合にはステップA7に進む。
ステップA4では、制御装置180は、第1モードで動作する。すなわち、主電池210が選択されるように、切換スイッチ240と250を主電池側(固定接点240c、250c)に切り換える。そして、駆動時には、主電池210から走行用モータ120に駆動電力が供給されるように電力変換装置150を制御し、回生制動時には、走行用モータ120から電源部140側に回生電力が供給されるように電力変換装置150を制御する。その後、処理を終了する。
ステップA5では、制御装置180は、第2モードで動作する。第2モードでは、駆動時には、主電池210からの給電よりも第1の補助電池220からの給電を優先し(優先給電)、また、回生制動時には、主電池210への充電よりも第1の補助電池220への充電を優先する(優先充電)。すなわち、第1の補助電池220が選択されるように、切換スイッチ240と250を第1の補助電池側(固定接点240b、250b)に切り換える。そして、駆動時および回生制動時に、電力変換装置150を制御する。なお、第1の補助電池220からの優先給電および第1の補助電池220への優先充電の一方のみが行われるように、切換スイッチ240と250を制御してもよい。これにより、駆動時および回生制動時の少なくとも一方で、第1の補助電池の発熱動作によって、主電池210が加熱される。
第2モードにおいて、第1の補助電池220が満充電となった時には、第1の補助電池220への優先充電を停止し、主電池210への充電を優先するように切換スイッチ240と250を制御するのが好ましい。
ステップA6では、主電池210の温度Tmが下限温度設定値Tmin以上となったか否かを判断する。主電池210の温度Tmが下限温度設定値Tmin以上となった[Tmin≦Tm]場合には処理を終了し、主電池210の温度Tmが下限温度設定値Tmin以上となっていない[Tm<Tmin]場合にはステップA5に戻る。
ステップA7では、制御装置180は、第3モードで動作する。第3モードでは、駆動時には、主電池210から給電し、また、回生制動時には、主電池210への充電よりも第2の補助電池230への充電を優先する(優先充電)。すなわち、駆動時には、切換スイッチ240と250を主電池側(固定接点240cと250c)に切り換え、回生制動時には、切換スイッチ240と250を第2の補助電池側(固定接点240dと250d)に切り換える。そして、駆動時および回生制動時に、電力変換装置150を制御する。これにより、回生制動時において、第2の補助電池230の吸熱動作によって主電池210が冷却される。
なお、第3モードにおいて、第2の補助電池220が満充電となった時には、第2の補助電池230への優先充電を停止し、主電池210への充電を優先するように切換スイッチ240と250を制御するのが好ましい、
ステップA8では、主電池210の温度Tmが上限温度設定値Tmax以下となったか否かを判断する。主電池210の温度Tmが上限温度設定値Tmax以下となった[Tm≦Tmax]場合には処理を終了し、主電池210の温度Tmが上限温度設定値Tmax以下となっていない[Tmax<Tm]場合にはステップA7に戻る。
以上では、主電池210(310)の温度とTmが下限温度設定値Tminより低くなった場合に主電池210を加熱し、上限温度設定値Tmaxより高くなった場合に主電池210を冷却した。しかしながら、周囲温度が上限設定温度Tmaxより高くなることが殆どない地域では、図3に示した冷却動作は省略することができる。
冷却動作を省略した、本発明の他の実施の形態の動作を、図4に示されているフローチャートを参照して説明する。
図4に示されているフローチャートでは、図3のフローチャートのステップA3、A7、A8が省略されている。そして、ステップB1〜B5では、それぞれ、図3に示されているフローチャートのステップA1、A2、A4、A5、A6の処理と同様の処理が実行される。
また、周囲温度が下限温度設定温度Tminより低くなることが殆どない地域では、図3に示した加熱動作は省略することができる。
加熱動作を省略した、本発明の他の実施の形態の動作を、図5に示されているフローチャートを参照して説明する。
図5に示されているフローチャートでは、図3のフローチャートのステップA2、A5、A6が省略されている。そして、ステップC1〜C5では、それぞれ、図3に示されているフローチャートのステップA1、A3、A4、A7、A8の処理と同様の処理が実行される。
なお、第1の補助電池220(320)、第2の補助電池230(330)の残容量が設定容量まで低下した場合には、第1の補助電池220(320)、第2の補助電池230(330)が充電されるように制御するのが好ましい。例えば、主電池210(310)の温度が下限温度設定値Tminと上限温度設定値Tmaxの範囲内であっても、主電池210(310)の残容量が設定容量以上である場合には、回生制動時に、切換スイッチ240と250(340と350)を第1の補助電池220(320)側あるいは第2の補助電池230(330)側に切り換える。電池の残容量は、例えば、電池の電流や電圧を監視することによって判別することができる。
本発明は、前述した実施の形態の構成に限定されず、種々の他の構成を採用することもできる。
たとえば、第1の補助電池220(320)を主電池210(310)に熱結合する手段として、第1の補助電池220(320)を主電池210(310)に接触させて配置したが、主電池210(310)を加熱する時に第1の補助電池220(320)を主電池210(310)に熱結合させてもよい。主電池210(310)を加熱する時に第1の補助電池220(320)を主電池210(310)に熱結合させる構成も、本願発明の「主電池と第1の補助電池を、当該第1の補助電池の発熱動作によって当該主電池が加熱されるように熱結合される」構成に包含される。
また、第2の補助電池230(330)を主電池210(310)に熱結合する手段として、第2の補助電池230(330)を主電池210(310)に接触させて配置したが、主電池210(310)を冷却する時に第2の補助電池230(330)を主電池210(310)に熱結合させてもよい。主電池210(310)を冷却する時に第2の補助電池230(330)を主電池210(310)に熱結合させる構成も、本願発明の「主電池と第2の補助電池を、当該第2の補助電池の吸熱動作によって当該主電池が冷却されるように熱結合される」構成に包含される。
また、主電池210(310)の温度が低い時に、第1の補助電池の発熱動作によって主電池210(310)を加熱したが、主電池210(310)を加熱する方法は、これに限定されない。例えば、第1の電源ユニット140a(第2の電源ユニット140b)を主電池210(310)と補助電池により構成するとともに、切換スイッチ240と250(340と350)として、主電池210(310)と補助電池のいずれかを選択可能なスイッチを用いる。この場合、補助電池としては、適宜の電池を用いることができる。また、主電池210(310)を加熱する加熱装置と主電池2310(310)を冷却する冷却装置(冷却ファン160であってもよい)を設ける。そして、主電池210(310)の温度が下限温度設定値Tminと上限温度設定値Tmaxの範囲内である場合には、切換スイッチ240と250(340と350)によって主電池210(310)を選択する。一方、主電池210(310)の温度が下限温度設定値Tminより低い場合には、切換スイッチ240と250(340と350)によって補助電池を選択するとともに、加熱装置によって主電池210(310)が加熱されるように制御する。例えば、補助電池から加熱装置に電力が供給されるように、電力変換装置を制御する。また、主電池210(310)の温度が上限温度設定値Tmaxより高い場合には、切換スイッチ240と250(340と350)によって補助電池を選択するとともに、冷却装置によって主電池210(310)が冷却されるように制御する。例えば、補助電池から冷却装置に電力が供給されるように電力変換装置を制御する。
このように構成する場合でも、低温による主電池210(310)の性能低下や高温による主電池210(310)の寿命短縮の一方あるいは双方を防止することができる。本実施の形態では、電源部、電力変換装置、制御装置、温度検出器、加熱装置および冷却装置の少なくとも一方等によって、本発明の車両用電源装置が構成される。
以上説明したように、本発明では、主電池(210、310)の温度Tmが下限温度設定値Tminより低い場合には、切換スイッチ(240と250、340と350)を補助電池側(例えば、第1の補助電池側)に切り換えるとともに、加熱装置によって主電池(210、310)を加熱するように構成されている。例えば、第1の補助電池(220、320)の放電時および充電時の少なくとも一方での放熱動作によって、主電池(210、310)を加熱する。これにより、低温による主電池(210、310)の性能低下を防止することができる。
また、主電池(210、310)の温度Tmが上限温度設定値Tmaxより高い場合には、切換スイッチ(240と250、340と350)を補助電池側(例えば、第2の補助電池側)に切り換えるとともに、冷却装置によって主電池(210、310)を冷却するように構成されている。例えば、第2の補助電池(220、320)の充電時での吸熱動作によって、主電池(210、310)を冷却する。これにより、高温による主電池(210、310)の寿命低下を防止することができる。
ところで、前述したように、車両用電源装置に用いられている電池は、高温になると、電池寿命が短縮される。そこで、特許文献2には、高温時には、太陽電池からの電力によって駆動される冷却ファンによって電池を冷却する車両用電源装置が開示されている。
しかしながら、特許文献2に開示されている車両用電源装置では、太陽電池からの電力を用いているため、冷却ファンを駆動するのに十分な電力が太陽電池から発生されないことがある。冷却ファンを駆動するのに十分な電力が太陽電池から発生されない場合には、電池から冷却ファンに電力が供給される。このため、効率がよくない。また、太陽電池は、広い設置スペースが必要である。
本発明の他の実施の形態は、小型で効率よく電池を冷却することができる技術を提供することを目的とする。
以下に、本発明の他の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明の車両用電源装置の他の実施の形態が図6に示されている。なお、図6には、本実施の形態の車両用電源装置が設けられている電気自動車500が示されている。
電気自動車500は、車輪510、車輪510を駆動する走行用モータ520、電源部540、電力変換装置550a、550b、冷却ファン560、冷却ファン560を駆動する冷却ファン用モータ570、制御装置580等を有している。なお、図1に示されている電気自動車100では、走行用モータ120が一部の車輪110に設けられているが、走行用モータ120を全ての車輪110に設けることもできる。前述したように、走行用モータ520によって車輪510を駆動する方法としては種々の方法を用いることができる。本発明の車両用電源装置は、電源部540、電力変換装置550a、550b、制御装置580等により構成される。
電源部140は、複数の電源ユニットを直列接続あるいは並列接続することによって構成される。図6では、説明を簡単にするために、第1の電源ユニット540aと第2の電源ユニット540aが直列に接続されて構成されている電源部540が示されている。
なお、一般的に、各電源ユニットは、複数の単位電池(セル)により構成される。第1の電源ユニット540aと第2の電源ユニット540bは同じ構成である。すなわち、第1の電池ユニット540a、第2の電源ユニット540bは、それぞれ、主電池610、710、キャパシタ620、720、熱電変換装置630、730により構成されている。主電池610、710は、それそれ、正極端子610a、710aと、負極端子610b、710bを有している。キャパシタ620、720は、それぞれ、一方側の端子620a、720aと、他方側の端子620b、720bを有している。また、熱電変換装置630、730は、それぞれ、正極端子630a、730aと、負極端子630b、730bを有している。主電池610、710としては、例えば、鉛酸電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の種々の充電可能な2次電池が用いられる。キャパシタ620、720としては、公知の種々の構成のキャパシタが用いられる。また、第1の電源ユニット540a、第2の電源ユニット540bには、主電池610、710の温度を検出して温度検出信号を出力する温度検出器611、711が設けられている。主電池610、710の温度としては、主電池610、710の周囲の温度を用いることもできる。また、主電池610、710の温度は、主電池610、710の電流や電圧に基づいて検出することもできる。
主電池610、710の正極端子610a、710aと負極端子610b、710bは、キャパシタ620、720の一方側の端子620a、720aと他方側の端子620b、720bに接続されている。これにより、キャパシタ620、720は、主電池610、710に並列に接続されている。主電池610、710にキャパシタ620、720が並列に接続されることによって、加速時等の短時間の供給電力の増加に対して、キャパシタ620、720の急速放電によって対応することができる。
また、主電池610の正極端子610aが正極側の主電力線(第1の正極側の電力線)に接続され、主電池610の負極端子610bと主電池710の正極端子620aが接続され、主電池710の負極端子720bが負極側の主電力線(第1の負極側の電力線)に接続されている。また、熱電変換装置630の正極端子630aが正極側の補助電力線(第2の正極側の電力線)に接続され、熱電変換装置630の負極端子630bと熱電変換装置730の正極端子730aが接続され、熱電変換装置730の負極端子730bが負極側の補助電力線(第2の負極側の電力線)に接続されている。これにより、正極側の電力線と負極側の電力線の間に、第1の電源ユニット540aと第2のユニット540bが直列に接続されている。すなわち、電力変換装置550a(第1の電力変換装置)に接続されている正極側の主電力線(第1の正極側の電力線)と負極側の主電力線(第1の負極側の電力線)の間に、第1の電源ユニット540aの、主電池610とキャパシタ620の並列回路と、第2のユニット540bの、主電池710とキャパシタ720の並列回路が直列に接続されている。また、電力変換装置550b(第2の電力変換装置)に接続されている正極側の補助電力線(第2の正極側の電力線)と負極側の補助電力線(第2の負極側の電力線)の間に、第1の電源ユニット540aの熱電変換装置630と第2のユニット540bの熱電変換装置730が直列に接続される。
ここで、主電池610、710は、一般的に、放電時および充電時に発熱し(熱を発生し)、温度が上昇する。また、キャパシタ620、720も、充電時および放電時に発熱し、温度が上昇する。ここで、キャパシタ620、720の温度上昇量と主電池610、710の温度上昇量が図8に示されている。図8では、丸が付された曲線によって主電池の温度上昇量が示され、四角が付された曲線によってキャパシタの温度上昇量が示されている。図8に示されているように、キャパシタ620、720の温度上昇量は、主電池610、710の温度上昇量より少ない。すなわち、主電池610、710とキャパシタ620、720間に温度差が発生する。熱電変換装置630、730は、主電池610、710とキャパシタ620、720間の温度差によって電力を発生する。
熱電変換装置630、730としては、公知の熱電変換装置を用いることができる。熱電変換装置630、730は同じ構成である。したがって、熱電変換装置630の一例を図7により説明する。
熱電変換装置630は、複数の単位熱電変換素子により構成される。図7には、簡略化のために、2つの単位熱電変換素子635aと635bが直列に接続された熱電変換装置630が示されている。
単位熱電変換素子635a(635b)は、P型熱電変換部材631、N形熱電変換部材632および導電部材633により構成されている。P型熱電変換部材631は、P型熱電変換材料(例えば、Ca3Co4O9、NaCo2O4等の酸化物系材料、Bi−Te系等の金属系材料)により形成される。N型熱電変換部材632は、N型熱電変換材料(例えば、LaNiO3等の酸化物系材料、Bi−Te系等の金属系材料)によって形成される。導電部材633は、導電性材料(例えば、銅)によって形成され、P型熱電変換部材631の一方側(図7の上側)の端部とN型熱電変換部材632の一方側(図7の上側)の端部を接続する。
そして、単位熱電変換部材635aと635bを直列に接続する。この場合、P型熱電変換部材631とN型熱電変換部材632が交互に配置されるように接続する。図7では、単位熱電変換素子635aのP型熱電変換部材631の他方側(図7の下側)の端部と単位熱電変換素子635bのN型熱電変換部材632の他方側(図7に下側)の端部を導電部材633によって接続する。また、単位熱電変換素子635aと635bを直列に接続した熱電変換装置630の長手方向(図7の左右方向)の両端部に電極を設ける。図7では、熱電変換装置630の長手方向一方側(図7の右側)の端部に配置されている単位熱電変換素子635bのP型熱電変換部材631の他方側(図7の下側)の端部に導電部材633を設けるとともに、この導電部材633に正極端子630aを取り付ける。また、熱電変換装置630の長手方向他方側(図7の左側)の端部に配置されている単位熱電変換素子635aのN型熱電変換部材632の他方側(図7の下側)の端部に導電部材633を設けるとともに、この導電部材633に負極端子630bを取り付ける。
このような熱電変換装置630を、P型熱電変換部材631およびN型熱電変換部材632の両端部に温度差が発生するように配置する。図7では、P型熱電変換部材631およびN型熱電変換部材632の一方側(図7の上側)の端部が、高温部である主電池610側、他方側(図7の下側)の端部が、低温部であるキャパシタ620側となるように配置されている。主電池610およびキャパシタ620から熱電変換装置620に効率よく熱を伝達するには、熱電変換装置620を主電池610およびキャパシタ630に接触させるのが好ましい。この場合、熱電変換装置620と主電池610およびキャパシタ620の間に絶縁部材634を設けて絶縁するのが好ましい。
この場合、P型熱電変換部材631では、正孔が高温側から低温側に移動する。また、N型熱電変換部材632では、電子が高温側から低温側に移動する。したがって、正極端子630aが正、負極端子630bが負となり、矢印の方向に電流が流れる。
制御装置580は、種々の入力信号に基づいて、電力変換装置550a(第1の電力変換装置)および電力変換装置550b(第2の電力変換装置)を制御する。入力信号としては、温度検出器611、711によって検出された主電池610、710の温度検出信号、シフトレバー(図示省略)の操作検出信号(前進操作検出信号、ニュートラル操作検出信号、後進操作検出信号)、アクセルペダル(図示省略)の踏込み量検出信号等が用いられる。
そして、駆動時には、主電池610(710)とキャパシタ620(720)の並列回路により構成される電源部(第1の電源部)から走行用モータ520に所定の駆動電力が供給されるように電力変換装置550aを制御し、回生制動時には、走行用モータ520から主電池610(710)とキャパシタ620(720)の並列回路により構成される電源部(第1の電源部)に回生電力が供給されるように電力変換装置550aを制御する。
また、温度検出器610からの主電池610(710)の温度Tmと上限温度設定値Tmaxを比較する。上限温度設定値Tmaxは、主電池610(710)の寿命が短縮する温度に設定される。そして、主電池6120(710)の温度Tmが上限温度度設定値Tmax以下である[Tm<Tmax]場合には、熱電変換装置630(730)により構成される電源部(第2の電源部)から発生する電力が、走行用モータ520あるいは主電池610(710)とキャパシタ620(720)の並列回路により構成される電源部(第1の電源部)に供給されるように電力変換装置550bや550aを制御する。一方、主電池6120(710)の温度Tmが上限温度度設定値Tmaxより高い[Tmax<Tm]場合には、熱電変換装置630(730)により構成される電源部(第2の電源部)から発生する電力が冷却ファン用モータ570に供給されるように電力変換装置550bを制御する。なお、冷却ファン用モータ570を制御するタイミングは、種々設定することができる。例えば、複数の主電池のいずれかの温度が上限温度設定値より高くなった時、温度が上限温度設定値より高くなった主電池の数が設定数に達したとき等に冷却ファン用モータ570を制御するようにことができる。また、冷却ファン用モータ57の制御を停止するタイミングは、種々設定することができるが、全ての主電池の温度が上下のン度設定値以下となった時点に設定するのが好ましい。
なお、電力変換装置550aと550bは1つの電力変換装置として構成することもできる。電力変換装置550aと550bによって本発明の「電力変換装置」が構成されている。
以上のように、本実施の形態では、主電池と並列にキャパシタを接続しているため、短時間での電力増加要求に対応することができる。また、主電池とキャパシタ間の温度差によって熱電変換装置(熱発電装置)から発生した電力を用いて冷却ファン用モータを制御し、主電池を冷却しているため、主電池を効率よく冷却することができる。また、熱電変換装置(熱発電地置)は小型であるため、容易に配設することができる。
本発明は、前述した実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。電力変換装置の構成は、適宜変更可能である。
主電池、第1の補助電池、第2の補助電池としては、種々の電池を用いることができる。主電池を加熱する方法としては、補助電池の放熱動作を利用して加熱する方法に限定されず、種々の加熱方法を用いることができる。
主電池を冷却する方法としては、補助電池の吸熱動作を利用して冷却する方法に限定されず、種々の冷却方法を用いることができる。
電源ユニット毎に補助電池(例えば、第1の補助電池や第2の補助電池)を設けたが、複数の電源ユニットに対して共通の補助電池を設けてもよいし、全電源ユニットに対して共通の補助電池を設けてもよい。この場合には、複数の電源ユニットあるいは全電源ユニットの主電池のうちいずれか1つあるいは所定数が低温となった時に加熱し、高温となった時に冷却するように構成することができる。
主電池の温度は、電池毎に検出してもよいし、複数の電池(セル)により構成される電源ユニット毎に検出してもよいし、複数の電源ユニット毎に検出してもよい。例えば、温度検出器を、電池毎に設けてもよいし、電源ユニット毎に設けてもよいし、複数の電源ユニットに共通に設けてもよい。これらの温度検出態様で検出した温度は、本発明の「主電池の温度」に包含される。
本発明の車両用電源装置は、電気自動車以外の種々の車両に用いることができる。
本発明の車両用電源装置の第1の実施の形態の概略構成を示す図である。 第1の実施の形態で用いられる主電池、第1の補助電池および第2の補助電池の充電時の温度変化を示す図である。 第1の実施の形態の動作の一例を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。 本発明の車両用電源装置の第4の実施の形態の概略構成を示す図である。 熱電変換装置の一例を示す図である。 第4の実施の形態で用いられる主電池とキャパシタの温度特性を示す図である。
符号の説明
100、500 電気自動車
110、510 車輪
120、520 走行用モータ
140、540 電源部
140a、140b 電源ユニット
150、550a、550b 電力変換装置
160、560 冷却ファン
170、570 冷却ファン用モータ
180、580 制御装置(CPU)
210、310、610、710 主電池
211、311 温度検出器
220、320 第1の補助電池
230、240 第2の補助電池
240、250、340、350 切換スイッチ
620、720 キャパシタ
630、730 熱電変換装置(熱発電装置)

Claims (10)

  1. 充電可能な電池を有する電源部と、前記電源部からモータに駆動電力を供給しあるいは前記モータから前記電源部に回生電力を供給する電力変換装置と、前記電力変換装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、モータ駆動時には、前記電源部から前記モータに駆動電力が供給されるように前記電力変換装置を制御し、回生制動時には、前記モータから前記電源部に回生電力が供給されるように前記電力変換装置を制御する車両用電源装置であって、
    前記電源部は、主電池と、充電時および放電時に発熱する第1の補助電池を有し、前記主電池と前記第1の補助電池は、当該第1の補助電池の発熱動作によって当該主電池が加熱されるように熱結合されており、
    また、前記主電池と前記第1の補助電池を切り換える切換スイッチを有しており、
    前記制御装置は、前記主電池の温度Tmと下限温度設定値Tminを比較し、[Tmin≦Tm]である場合には、前記切換スイッチを前記主電池側に切り換え、[Tm<Tmin]である場合には、モータ駆動時および回生制動時の少なくとも一方で、前記切換スイッチを前記第1の補助電池側に切り換えることを特徴とする車両用電源装置。
  2. 充電可能な電池を有する電源部と、前記電源部からモータに駆動電力を供給しあるいは前記モータから前記電源部に回生電力を供給する電力変換装置と、前記電力変換装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、モータ駆動時には、前記電源部から前記モータに駆動電力が供給されるように前記電力変換装置を制御し、回生制動時には、前記モータから前記電源部に回生電力が供給されるように前記電力変換装置を制御する車両用電源装置であって、
    前記電源部は、主電池と、充電時に吸熱する第2の補助電池を有し、また、前記主電池と前記第2の補助電池は、当該第2の補助電池の吸熱動作によって当該主電池が冷却されるように熱結合されており、
    また、前記主電池と前記第2の補助電池を切り換える切換スイッチを有しており、
    前記制御装置は、前記主電池の温度Tmと上限温度設定値Tmaxを比較し、[Tm≦Tmax]である場合には、前記切換スイッチを前記主電池側に切り換え、[Tmax<Tm]である場合には、回生制動時に、前記切換スイッチを前記第2の補助電池側に切り換えることを特徴とする車両用電源装置。
  3. 充電可能な電池を有する電源部と、前記電源部からモータに駆動電力を供給しあるいは前記モータから前記電源部に回生電力を供給する電力変換装置と、前記電力変換装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、モータ駆動時には、前記電源部から前記モータに駆動電力が供給されるように前記電力変換装置を制御し、回生制動時には、前記モータから前記電源部に回生電力が供給されるように前記電力変換装置を制御する車両用電源装置であって、
    前記電源部は、主電池と、放電時および充電時に放熱する第1の補助電池と、充電時に吸熱する第2の補助電池を有し、前記主電池と前記第1の補助電池は、当該第1の補助電池の発熱動作によって当該主電池が加熱されるように熱結合され、前記主電池と前記第2の補助電池は、当該第2の補助電池の吸熱動作によって当該主電池が冷却されるように熱結合されており、
    また、前記主電池、前記第1の補助電池と前記第2の補助電池を切り換える切換スイッチを有しており、
    前記制御装置は、前記主電池の温度Tmと下限温度設定値Tminおよび上限温度設定値Tmaxを比較し、[Tmin≦Tm≦Tmax]である場合には、前記切換スイッチを前記主電池側に切り換え、[Tm<Tmin]である場合には、モータ駆動時および回生制動時の少なくとも一方で、前記切換スイッチを前記第1の補助電池側に切り換え、[Tmax<Tm]である場合には、回生制動時に、前記切換スイッチを前記第2の補助電池側に切り換えることを特徴とする車両用電源装置。
  4. 請求項1または3に記載の車両用電源装置であって、前記第1の補助電池は、前記主電池より内部抵抗が大きいことを特徴とする車両用電源装置。
  5. 請求項2または3に記載の車両用電源装置であって、前記第2の補助電池は、前記主電池より内部抵抗が小さいことを特徴とする車両用電源装置。
  6. 充電可能な電源部と、前記電源部からモータに駆動電力を供給しあるいは前記モータから前記電源部に回生電力を供給する電力変換装置と、前記電力変換装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、モータ駆動時には、前記電源部から前記モータに駆動電力が供給されるように前記電力変換装置を制御し、回生制動時には、前記モータから前記電源部に回生電力が供給されるように前記電力変換装置を制御する車両用電源装置であって、
    前記電源部は、主電池と補助電池を有し、
    また、前記主電池と前記補助電池を切り換える切換スイッチと、
    加熱装置を備え、
    前記制御装置は、前記主電池の温度Tmと下限温度設定値Tminを比較し、[Tmin≦Tm]である場合には、前記切換スイッチを前記主電池側に切り換え、[Tm<Tmin]である場合には、前記切換スイッチを前記補助電池側に切り換えるとともに、前記加熱装置によって前記主電池が加熱されるように前記加熱装置を制御することを特徴とする車両用電源装置。
  7. 充電可能な電源部と、前記電源部からモータに駆動電力を供給しあるいは前記モータから前記電源部に回生電力を供給する電力変換装置と、前記電力変換装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、モータ駆動時には、前記電源部から前記モータに駆動電力が供給されるように前記電力変換装置を制御し、回生制動時には、前記モータから前記電源部に回生電力が供給されるように前記電力変換装置を制御する車両用電源装置であって、
    前記電源部は、主電池と補助電池を有し、
    また、前記主電池と前記補助電池を切り換える切換スイッチと、
    冷却装置を有しており、
    前記制御装置は、前記主電池の温度Tmと上限温度設定値Tmaxを比較し、[Tm≦Tmax]である場合には、前記切換スイッチを前記主電池側に切り換え、[Tmax<Tm]である場合には、前記切換スイッチを前記補助電池側に切り換えるとともに、前記冷却装置によって前記主電池が冷却されるように前記冷却装置を制御することを特徴とする車両用電源装置。
  8. 充電可能な電源部と、前記電源部からモータに駆動電力を供給しあるいは前記モータから前記電源部に回生電力を供給する電力変換装置と、前記電力変換装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、モータ駆動時には、前記電源部から前記モータに駆動電力が供給されるように前記電力変換装置を制御し、回生制動時には、前記モータから前記電源部に回生電力が供給されるように前記電力変換装置を制御する車両用電源装置であって、
    前記電源部は、主電池と補助電池を有し、
    また、前記主電池と補助電池を切り換える切換スイッチと、
    加熱装置と、
    冷却装置を有し、
    前記制御装置は、前記主電池の温度Tmと下限温度設定値Tminおよび上限温度設定値Tmaxを比較し、[Tmin≦Tm≦Tmax]である場合には、前記切換スイッチを前記主電池側に切り換え、[Tm<Tmin]である場合には、前記切換スイッチを前記第1の補助電池側に切り換えるとともに、前記加熱装置によって前記主電池が加熱されるように前記加熱装置を制御し、[Tmax<Tm]である場合には、前記切換スイッチを前記補助電池側に切り換えるとともに、前記冷却装置によって前記主電池が冷却されるように前記冷却装置を制御することを特徴とする車両用電源装置。
  9. 充電可能な電源部と、前記電源部からモータに駆動電力を供給しあるいは前記モータから前記電源部に回生電力を供給する電力変換装置と、前記電力変換装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、モータ駆動時には、前記電源部から前記モータに駆動電力が供給されるように前記電力変換装置を制御し、回生制動時には、前記モータから前記電源部に回生電力が供給されるように前記電力変換装置を制御する車両用電源装置であって、
    前記電源部は、主電池と、主電池に並列に接続されたキャパシタと、前記主電池と前記キャパシタ間の温度差によって電力を発生する熱発電装置を有し、
    また、前記主電池を冷却する冷却装置を備え、
    前記熱発電装置から発生された電力が前記冷却装置に供給されるように構成されていることを特徴とする車両用電源装置。
  10. 請求項9に記載の車両用電源装置であって、前記冷却装置は、冷却ファンであることを特徴とする車両用電源装置。
JP2008181366A 2008-07-11 2008-07-11 車両用電源装置 Pending JP2010022151A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008181366A JP2010022151A (ja) 2008-07-11 2008-07-11 車両用電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008181366A JP2010022151A (ja) 2008-07-11 2008-07-11 車両用電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010022151A true JP2010022151A (ja) 2010-01-28

Family

ID=41706499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008181366A Pending JP2010022151A (ja) 2008-07-11 2008-07-11 車両用電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010022151A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076950A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Toshiba Corp バッテリユニット
JP2011188613A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 電源システム
JP2011217487A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Denso Corp 電池制御システムおよびその制御方法
JP2011229288A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Mitsubishi Electric Corp 車両の蓄電装置
WO2012144148A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 株式会社デンソー 電池温度調整装置
JP2013013317A (ja) * 2012-07-25 2013-01-17 Mitsubishi Electric Corp 車両の蓄電装置
JP2014150623A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蓄電システム及び蓄電装置の制御方法
JP2015050927A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エネルギーアキュムレータを電気再生するための方法
JP2015061369A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 マツダ株式会社 電動車両用電池の選定方法および電動車両
WO2016136674A1 (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 Connexx Systems株式会社 複合電池および複合電池冷却システム
JPWO2014068895A1 (ja) * 2012-10-29 2016-09-08 三洋電機株式会社 車載用電池システム
JP2016529651A (ja) * 2013-06-18 2016-09-23 ルノー エス.ア.エス. 電気化学電池の温度を調整するシステム及び方法
WO2022015065A1 (ko) * 2020-07-17 2022-01-20 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 관리 장치
CN114228459A (zh) * 2021-12-09 2022-03-25 深圳市德力普电池科技有限公司 一种软包锂电池的温度测控方法、装置、设备及存储介质

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076950A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Toshiba Corp バッテリユニット
JP2011188613A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 電源システム
JP2011217487A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Denso Corp 電池制御システムおよびその制御方法
JP2011229288A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Mitsubishi Electric Corp 車両の蓄電装置
US9748614B2 (en) 2011-04-18 2017-08-29 Denso Corporation Battery temperature regulating device
CN103493285A (zh) * 2011-04-18 2014-01-01 株式会社电装 电池温度调节装置
JP2012226895A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Denso Corp 電池温度調整装置
WO2012144148A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 株式会社デンソー 電池温度調整装置
CN103493285B (zh) * 2011-04-18 2016-10-19 株式会社电装 电池温度调节装置
JP2013013317A (ja) * 2012-07-25 2013-01-17 Mitsubishi Electric Corp 車両の蓄電装置
JPWO2014068895A1 (ja) * 2012-10-29 2016-09-08 三洋電機株式会社 車載用電池システム
JP2014150623A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蓄電システム及び蓄電装置の制御方法
JP2016529651A (ja) * 2013-06-18 2016-09-23 ルノー エス.ア.エス. 電気化学電池の温度を調整するシステム及び方法
JP2015050927A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エネルギーアキュムレータを電気再生するための方法
JP2015061369A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 マツダ株式会社 電動車両用電池の選定方法および電動車両
WO2016136674A1 (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 Connexx Systems株式会社 複合電池および複合電池冷却システム
WO2022015065A1 (ko) * 2020-07-17 2022-01-20 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 관리 장치
JP7372481B2 (ja) 2020-07-17 2023-10-31 エルジー エナジー ソリューション リミテッド バッテリー管理装置
CN114228459A (zh) * 2021-12-09 2022-03-25 深圳市德力普电池科技有限公司 一种软包锂电池的温度测控方法、装置、设备及存储介质
CN114228459B (zh) * 2021-12-09 2024-01-30 深圳市德力普电池科技有限公司 一种软包锂电池的温度测控方法、装置、设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010022151A (ja) 車両用電源装置
JP5752151B2 (ja) 電池の内部抵抗を使用して動作性能を改善するための電池パックシステム
JP5295962B2 (ja) 安全性を改良するためのバッテリー装置の制御方法
JP6076944B2 (ja) 高効率操作ハイブリッド型電池パック
JP4400414B2 (ja) 電源装置およびこれを搭載した車両
US9608248B2 (en) Assembled battery and power consumption apparatus
KR100881641B1 (ko) 안전 시스템을 구비한 중대형 전지팩
JP4931378B2 (ja) 車両用の電源装置
JP5617473B2 (ja) 電池加熱装置
US20150229011A1 (en) Battery System and Motor Vehicle
JP3746886B2 (ja) 蓄電装置
JP2010044895A (ja) 電源装置の温度調節装置
JP2012069496A (ja) 電池加熱装置
US11502351B2 (en) Battery pack and control method thereof
JP4135297B2 (ja) 組電池の充電装置、充電方法、および電動車両
WO2012105020A1 (ja) 二次電池の出力制御装置
JP2008226617A (ja) 電源装置
JP2011090873A (ja) 扁平形二次電池モジュール
JP5626195B2 (ja) 蓄電システム
JP2014121213A (ja) 電源システム
JP2011129429A (ja) 蓄電素子の状態判別システム
JP2004311290A (ja) 電池パックの温度差低減装置および電池パック
JP5862229B2 (ja) 車両
JP2013013245A (ja) 蓄電システム
JP6895088B2 (ja) 車載用の補助電源制御装置及び車載用の補助電源装置