JP2013013245A - 蓄電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の蓄電素子を並列接続および直列接続の間で切り替える。
【解決手段】 複数の蓄電素子(11)は、バスバー(12)を介して直列に接続される。駆動ユニット(13,14,15)は、複数の蓄電素子の直列接続を許容する第1位置と、直列接続を解除する第2位置との間で、バスバーを移動させる。接続ライン(L1,L2)は、複数の蓄電素子を並列に接続する。接続ラインには、スイッチ(21b,21c)が設けられており、スイッチは、各蓄電素子の並列接続を許容するオン状態と、並列接続を遮断するオフ状態との間で切り替わる。コントローラは、駆動ユニットおよびスイッチを制御して、複数の蓄電素子を直列接続および並列接続の間で切り替える。
【選択図】 図2
【解決手段】 複数の蓄電素子(11)は、バスバー(12)を介して直列に接続される。駆動ユニット(13,14,15)は、複数の蓄電素子の直列接続を許容する第1位置と、直列接続を解除する第2位置との間で、バスバーを移動させる。接続ライン(L1,L2)は、複数の蓄電素子を並列に接続する。接続ラインには、スイッチ(21b,21c)が設けられており、スイッチは、各蓄電素子の並列接続を許容するオン状態と、並列接続を遮断するオフ状態との間で切り替わる。コントローラは、駆動ユニットおよびスイッチを制御して、複数の蓄電素子を直列接続および並列接続の間で切り替える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数の蓄電素子を直列接続および並列接続の間で切り替えることができる蓄電システムに関する。
複数の単電池を直列に接続することにより、組電池を構成していることがある。複数の単電池を直列に接続することにより、組電池の要求出力を確保することができる。
直列に接続された複数の単電池では、例えば、単電池の劣化状態や自己放電特性のバラツキによって、複数の単電池における電圧やSOC(State of Charge)にバラツキが発生してしまう。複数の単電池は、直列に接続されているため、電圧やSOCにバラツキが発生すると、組電池の充放電を効率良く行うことができないことがある。
例えば、組電池を充電するときには、最大の電圧値(又はSOC)を示す単電池を基準として、充電が制限されてしまい、他の単電池を十分に充電することができなくなってしまう。また、組電池を放電するときには、最小の電圧値(又はSOC)を示す単電池を基準として、放電が制限されてしまい、他の単電池を十分に放電することができなくなってしまう。
本発明である蓄電システムは、バスバーを介して直列に接続される複数の蓄電素子を有する。駆動ユニットは、複数の蓄電素子の直列接続を許容する第1位置と、直列接続を解除する第2位置との間で、バスバーを移動させる。接続ラインは、複数の蓄電素子を並列に接続する。接続ラインには、スイッチが設けられており、スイッチは、各蓄電素子の並列接続を許容するオン状態と、並列接続を遮断するオフ状態との間で切り替わる。コントローラは、駆動ユニットおよびスイッチを制御して、複数の蓄電素子を直列接続および並列接続の間で切り替える。
蓄電システムには、電圧センサを設けることができる。電圧センサは、各蓄電素子の電圧に関する情報をコントローラに出力する。コントローラは、複数の蓄電素子における電圧の差が閾値よりも大きいとき、駆動ユニットを介してバスバーを第2位置に移動させるとともに、スイッチをオン状態に切り替える。例えば、駆動ユニットを介してバスバーを第2位置に移動させた後に、スイッチをオン状態に切り替えることができる。
すなわち、複数の蓄電素子における電圧の差が閾値よりも大きいときには、複数の蓄電素子を、直列接続から並列接続に切り替えることができる。複数の蓄電素子を並列に接続することにより、複数の蓄電素子の間で循環電流を流して、複数の蓄電素子における電圧差を縮めることができる。電圧差としては、例えば、最大電圧および最小電圧の差を用いることができる。
電圧センサは、接続ラインの一部を用いて、各蓄電素子の電圧を検出することができる。これにより、複数の蓄電素子を並列に接続するための接続ラインと、各蓄電素子の電圧を検出するための検出ラインとを別々に設ける場合に比べて、小型化および低コスト化を図ることができる。
駆動ユニットは、バスバーを保持するホルダと、ホルダを移動させる駆動機構とで構成することができる。駆動機構は、バスバーが第1位置および第2位置の間で移動するように、ホルダを移動させる。複数のバスバーを用いるときには、1つのホルダによって、複数のバスバーを保持することができる。これにより、1つのホルダを移動させるだけで、複数のバスバーを、第1位置および第2位置の間で容易に移動させることができる。
各蓄電素子は、バスバーと接触する電極端子を有する。ここで、複数の蓄電素子における電極端子は、同一平面内に配置することができる。複数の電極端子を同一平面内に配置すれば、この同一平面内に沿ってバスバーを配置することができ、バスバーを容易に移動させることができる。蓄電素子の出力は、例えば、車両を走行させるために用いることができる。
本発明では、バスバーを用いて複数の蓄電素子を直列に接続することにより、複数の蓄電素子を用いて、要求出力を確保することができる。また、接続ラインおよびスイッチを用いて、複数の蓄電素子を並列に接続することにより、複数の蓄電素子の間で循環電流を流して、複数の蓄電素子における電圧のバラツキを抑制することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池システムについて、図1を用いて説明する。図1は、電池システムの構成を示す図である。本実施例の電池システムは、車両に搭載することができる。
本実施例の電池システムは、電池パック10を有する。電池パック10は、直列に接続された複数の単電池(蓄電素子に相当する)11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。電池パック10を構成する単電池11の数は、要求出力などに基づいて、適宜設定することができる。
監視ユニット21は、各単電池11の端子間電圧を検出し、検出結果をコントローラ30に出力する。電流センサ22は、電池パック10に流れる充放電電流を検出し、検出結果をコントローラ30に出力する。
コントローラ30は、メモリ30aを有しており、メモリ30aは、コントローラ30が所定処理を行うための各種の情報を格納している。本実施例では、メモリ30aが、コントローラ30に内蔵されているが、コントローラ30の外部にメモリ30aを設けることもできる。
電池パック10の正極端子には、システムメインリレーSMR−Bが接続されている。システムメインリレーSMR−Bは、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。電池パック10の負極端子には、システムメインリレーSMR−Gが接続されている。システムメインリレーSMR−Gは、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。
システムメインリレーSMR−Gには、システムメインリレーSMR−Pおよび制限抵抗23が並列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pは、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。制限抵抗23は、電池パック10を負荷(具体的には、インバータ31)と接続するときに、突入電流が流れるのを抑制するために用いられる。
電池パック10をインバータ31と接続するとき、コントローラ30は、まず、システムメインリレーSMR−Bをオフからオンに切り替えるとともに、システムメインリレーSMR−Pをオフからオンに切り替える。これにより、制限抵抗23に電流が流れることになる。
次に、コントローラ30は、システムメインリレーSMR−Gをオフからオンに切り替えた後に、システムメインリレーSMR−Pをオンからオフに切り替える。これにより、電池パック10およびインバータ31の接続が完了する。一方、電池パック10およびインバータ31の接続を遮断するとき、コントローラ30は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替える。
インバータ31は、電池パック10からの直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ32に出力する。モータ・ジェネレータ32としては、例えば、三相交流モータを用いることができる。モータ・ジェネレータ32は、インバータ31からの交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータ32によって生成された運動エネルギは、車輪に伝達される。
車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータ32は、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。インバータ31は、モータ・ジェネレータ32が生成した交流電力を直流電力に変換し、直流電力を電池パック10に出力する。これにより、電池パック10は、回生電力を蓄えることができる。
本実施例では、電池パック10をインバータ31に接続しているが、これに限るものではない。具体的には、電池パック10を昇圧回路に接続し、昇圧回路をインバータ31に接続することができる。昇圧回路を用いることにより、電池パック10の出力電圧を昇圧することができる。また、昇圧回路は、インバータ31から電池パック10への出力電圧を降圧することができる。
図2は、電池パック10および監視ユニット21の構成を示す概略図である。
本実施例では、複数の単電池11が一方向に並んで配置されている。単電池11は、正極端子(電極端子ともいう)11aおよび負極端子(電極端子ともいう)11bを有する。正極端子11aおよび負極端子11bは、単電池11の上面に設けられている。複数の単電池11における電極端子11a,11bは、同一平面内に配置されている。
単電池11の内部には、発電要素が収容されている。発電要素は、充放電を行う要素であり、正極素子と、負極素子と、正極素子および負極素子の間に配置されるセパレータとを有する。セパレータは、電解液を含んでいる。電解液を含むセパレータの代わりに、固体電解質層を用いることもできる。
正極素子は、集電板と、集電板の表面に形成された正極活物質層とを有する。正極素子の集電板は、正極端子11aと電気的に接続されている。負極素子は、集電板と、集電板の表面に形成された負極活物質層とを有する。負極素子の集電板は、負極端子11bと電気的に接続されている。
本実施例では、いわゆる角型の単電池11を用いているが、これに限るものではなく、例えば、いわゆる円筒型の単電池11を用いることもできる。角型の単電池11では、発電要素を収容する外装ケースが、矩形状に形成されている。円筒型の単電池11では、発電要素を収容する外装ケースが、円筒状に形成されている。円筒型の単電池11では、単電池11の長手方向における両端に、正極端子11aおよび負極端子11bをそれぞれ設けることができる。
バスバー12は、導電性材料で形成されており、2つの単電池11を直列に接続するために用いられる。具体的には、バスバー12は、一方の単電池11の正極端子11aと、他方の単電池11の負極端子11bとに接触している。電池パック10は、複数のバスバー12を有する。電池パック10の一端に配置された単電池11の正極端子11aは、システムメインリレーSMR−Bと接続されている。電池パック10の他端に配置された単電池11の負極端子11bは、システムメインリレーSMR−Gと接続されている。
ホルダ13は、複数のバスバー12を保持する。ホルダ13は、例えば、樹脂などの絶縁材料で形成することができる。これにより、複数のバスバー12の間で短絡が発生するのを防止できる。複数のバスバー12の間で短絡が発生するのを防止するためには、少なくともホルダ13の表面が絶縁性を有していればよい。
ホルダ13は、バスバー12を電極端子11a,11bに接触させる位置(接触位置という)と、バスバー12を電極端子11a,11bから離す位置(非接触位置という)との間で移動する。ホルダ13は、すべてのバスバー12を保持しているため、ホルダ13が移動すると、すべてのバスバー12も移動する。バスバー12が電極端子11a,11bから離れると、複数の単電池11における直列接続が遮断される。
図3に示すように、ホルダ13は、駆動機構14と機械的に接続されている。図3において、機械的な接続は、実線で示し、電気的な接続は、点線で示している。
駆動機構14は、アクチュエータ15からの動力を受けて、ホルダ13を接触位置および非接触位置の間で移動させる。アクチュエータ15は、コントローラ30からの制御信号を受けて動力を発生する。駆動機構14の具体的な構造は、適宜設定することができ、ホルダ13を接触位置および非接触位置の間で移動させることができればよい。例えば、駆動機構14がアームを含んでおり、アームを用いてホルダ13を移動させることができる。
図4は、ホルダ13が非接触位置にあるときの電池パック10および監視ユニット21の状態を示している。図4に示すように、バスバー12は、電極端子11a,11bから離れており、複数の単電池11の直列接続は遮断されている。
次に、監視ユニット21の構成について、図2および図4を用いて説明する。
監視ユニット21は、複数の電圧センサ21aを有する。電圧センサ21aは、単電池11の数だけ設けられており、対応する単電池11の電圧を検出する。電圧センサ21aの検出結果は、コントローラ30に出力される。
本実施例では、電圧センサ21aが、各単電池11に対して設けられているが、これに限るものではない。例えば、複数の単電池によって1つの電池モジュールが構成されているときには、電圧センサ21aを用いて電池モジュールの電圧を検出することができる。ここで、電池モジュールを用いるときには、バスバーによって、複数の電池モジュールを直列に接続することができる。
監視ユニット21は、第1接続ラインL1および第2接続ラインL2を有する。第1接続ラインL1および第2接続ラインL2は、複数の単電池11を並列に接続するために用いられる。第1接続ラインL1は、複数の単電池11における正極端子11aと接続されており、第2接続ラインL2は、複数の単電池11における負極端子11bと接続されている。
第1接続ラインL1および第2接続ラインL2には、電圧センサ21aが接続されており、第1接続ラインL1の一部および第2接続ラインL2の一部は、電圧センサ21aによる電圧検出のときにも使用される。第1接続ラインL1および第2接続ラインL2は、複数の単電池11を並列に接続するためと、単電池11の電圧を検出するために用いられるため、複数の単電池11を並列に接続するためのラインと、電圧を検出するためのラインとを別々に設ける場合に比べて、小型化および低コスト化を図ることができる。
第1接続ラインL1には、複数のスイッチ21bが設けられている。各スイッチ21bは、並列に接続される2つの単電池11における正極端子11aの間に配置されている。スイッチ21bは、コントローラ30からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。スイッチ21bがオンであるとき、2つの単電池11における正極端子11aが接続される。スイッチ21bがオフであるとき、2つの単電池11における正極端子11aの接続が解除される。
第2接続ラインL2には、複数のスイッチ21cが設けられている。スイッチ21cは、並列に接続される2つの単電池11における負極端子11bの間に配置されている。スイッチ21cは、コントローラ30からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。スイッチ21cがオンであるとき、2つの単電池11における負極端子11bが接続される。スイッチ21cがオフであるとき、2つの単電池11における負極端子11bの接続が解除される。
スイッチ21b,21cの両者がオンであれば、複数の単電池11が並列に接続されることになる。図2に示すように、バスバー12が単電池11の電極端子11a,11bに接触しているとき、スイッチ21b,21cはオフである。一方、図4に示すように、バスバー12が単電池11の電極端子11a,11bから離れているとき、スイッチ21b,21cはオンである。
第1接続ラインL1および第2接続ラインL2を用いて、複数の単電池11を並列に接続することにより、複数の単電池11における電圧のバラツキを抑制することができる。複数の単電池11を直列に接続した構成では、製造時における単電池11の個体差や、単電池11の内部抵抗や温度のバラツキなどによって、複数の単電池11では、電圧又はSOC(State of Charge)のバラツキが発生する。
電圧のバラツキが発生すると、単電池11を保護するために、電池パック10の充放電が制限されてしまう。具体的には、最も低い電圧を示す単電池11を基準として、電池パック10の放電が制限されてしまう。ここで、他の単電池11は、放電を続けることができるにもかかわらず、電池パック10の放電が制限されることで、他の単電池11を十分に使用することができなくなってしまう。
また、最も高い電圧を示す単電池11を基準として、電池パック10の充電が制限されてしまう。ここで、他の単電池11は、充電を続けることができるにもかかわらず、電池パック10の充電が制限されることで、他の単電池11を十分に使用することができなくなってしまう。
複数の単電池11を並列に接続したときには、電圧が高い側の単電池11から、電圧が低い側の単電池11に向かって循環電流を流すことができ、複数の単電池11における電圧差を縮めることができる。すなわち、複数の単電池11における電圧を均等化することができる。
図5は、本実施例の電池システムにおける均等化処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、コントローラ30によって実行される。
例えば、コントローラ30は、車両のイグニッションスイッチがオンからオフに切り替わることに応じて、均等化処理を開始させることができる。イグニッションスイッチのオンおよびオフに関する情報は、コントローラ30に入力される。イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わったとき、コントローラ30は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替えることにより、電池パック10およびインバータ31の接続を遮断する。
図5に示す処理を開始するとき、電池パック10および監視ユニット21は、図2に示す状態にある。すなわち、ホルダ13は接触位置にあり、バスバー12は、単電池11の電極端子11a,11bに接触している。また、監視ユニット21のスイッチ21b,21cは、オフである。
ステップS101において、コントローラ30は、電圧センサ21aの出力に基づいて、各単電池11の電圧を取得する。ステップS102において、コントローラ30は、複数の単電池11における電圧から、最大値を示す電圧および最小値を示す電圧を特定する。そして、コントローラ30は、最大電圧および最小電圧の差ΔVmaxを算出し、電圧差ΔVmaxが閾値よりも大きいか否かを判別する。
閾値は、予め決めておくことができ、閾値に関する情報は、メモリ30aに記憶することができる。ここで、閾値を小さくするほど、複数の単電池11における電圧のバラツキを低減することができる。一方、閾値を大きくするほど、複数の単電池11における電圧のバラツキを許容することができる。この点に基づいて、閾値を適宜決定することができる。
本実施例では、電圧差ΔVmaxとして、最大電圧および最小電圧の差を用いているが、これに限るものではない。例えば、複数の単電池11のうち、任意の2つの単電池11における電圧差を閾値と比較することもできる。
ステップS102において、電圧差ΔVmaxが閾値よりも大きいときには、ステップS103の処理に進み、そうでなければ、本処理を終了する。
ステップS103において、コントローラ30は、アクチュエータ15を駆動することにより、ホルダ13を接触位置から非接触位置に移動させる。これにより、バスバー12は、単電池11の電極端子11a,11bから離れ、複数の単電池11における直列接続が解除される。
ステップS104において、コントローラ30は、監視ユニット21のスイッチ21b,21cをオフからオンに切り替える。具体的には、コントローラ30は、まず、スイッチ21cをオフからオンに切り替えた後に、スイッチ21bをオフからオンに切り替える。
監視ユニット21のスイッチ21b,21cをオフからオンに切り替えることにより、複数の単電池11が並列に接続される。これにより、複数の単電池11の間で循環電流を流すことができ、均等化処理を行うことができる。循環電流は、単電池11の放電電流となるため、複数の単電池11を並列に接続するための第1接続ラインL1および第2接続ラインL2は、電圧センサ21aの検出線と併用することができる。
図6は、本実施例の電池システムにおいて、均等化処理を終了させるときの処理を示すフローチャートである。図6に示す処理を開始するとき、電池パック10および監視ユニット21は、図4に示す状態にある。すなわち、ホルダ13は非接触位置にあり、バスバー12は、単電池11の電極端子11a,11bから離れている。また、監視ユニット21のスイッチ21b,21cは、オンである。
図6に示す処理は、コントローラ30によって実行される。また、例えば、車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わることに応じて、図6に示す処理を開始させることができる。
ステップS201において、コントローラ30は、監視ユニット21のスイッチ21b,21cをオンからオフに切り替える。具体的には、コントローラ30は、まず、スイッチ21cをオンからオフに切り替えた後に、スイッチ21bをオンからオフに切り替える。これにより、複数の単電池11における並列接続が解除される。
ステップS202において、コントローラ30は、アクチュエータ15を駆動することにより、ホルダ13を非接触位置から接触位置に移動させる。これにより、バスバー12は、単電池11の電極端子11a,11bと接触し、複数の単電池11が直列に接続される。バスバー12は、電極端子11a,11bに接触した状態に保持される。
複数の単電池11を直列に接続した後は、コントローラ30は、システムメインリレーSMR−B,SMR−P,SMR−Gを制御することにより、電池パック10をインバータ31と接続する。
本実施例によれば、電池パック10の充放電を行うときには、複数の単電池11を直列に接続することにより、電池パック10から要求出力を得ることができる。一方、複数の単電池11を直列接続から並列接続に切り替えることにより、複数の単電池11における電圧を均等化することができる。
本実施例では、すべての単電池11を並列に接続して均等化処理を行っているが、これに限るものではない。具体的には、一部(少なくとも2つ)の単電池11だけに対して均等化処理を行うことができる。言い換えれば、特定の単電池11を均等化処理の回路から外すことができる。
図7に示す構成を用いれば、一部の単電池11だけに対して均等化処理を行うことができる。図7では、バスバー12およびホルダ13を省略している。図7に示す構成では、第1接続ラインL1に複数のスイッチ21dが設けられている。第1接続ラインL1は、各単電池11の正極端子11aに対して分岐しており、この分岐部分にスイッチ21dが設けられている。スイッチ21dの数は、単電池11の数と同じである。スイッチ21dは、監視ユニット21に含めることができる。
複数の単電池11のうち、配列方向の両端に位置する単電池11に対応するスイッチ21dは、省略することができる。すなわち、両端に位置する単電池11については、これらの単電池11に対応するスイッチ21bをオフにすれば、均等化処理の回路から外すことができる。
スイッチ21dがオフであれば、オフのスイッチ21dに対応した単電池11を、均等化処理の回路から外すことができる。スイッチ21dがオンであれば、オンのスイッチ21dに対応した単電池11に対して、均等化処理を行うことができる。スイッチ21dは、コントローラ30からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。なお、単電池11の電圧を検出するときには、スイッチ21dをオンにしておく必要がある。
図7に示す構成では、第1接続ラインL1にスイッチ21dを設けているが、これに限るものではない。具体的には、第1接続ラインL1にスイッチ21dを設ける代わりに、第2接続ラインL2にスイッチ21dを設けることができる。第2接続ラインL2にスイッチ21dを設けた場合であっても、図7に示す構成と同様の効果を得ることができる。すなわち、スイッチ21dをオフにすれば、オフのスイッチ21dに対応した単電池11を均等化処理の回路から外すことができる。
図7に示す構成では、例えば、電圧差が広がりすぎている一部の単電池11だけに対して均等化処理を行うことができる。具体的には、最大電圧を示す単電池11と、最小電圧を示す単電池11だけを並列に接続して、均等化処理を行うことができる。
10:電池パック 11:単電池(蓄電素子)
11a:正極端子 11b:負極端子
12:バスバー 13:ホルダ
14:駆動機構 15:アクチュエータ
21:監視ユニット 21a:電圧センサ
21b,21c,21d:スイッチ 22:電流センサ
23:制限抵抗 30:コントローラ
30a:メモリ 31:インバータ
32:モータ・ジェネレータ L1:第1接続ライン
L2:第2接続ライン
11a:正極端子 11b:負極端子
12:バスバー 13:ホルダ
14:駆動機構 15:アクチュエータ
21:監視ユニット 21a:電圧センサ
21b,21c,21d:スイッチ 22:電流センサ
23:制限抵抗 30:コントローラ
30a:メモリ 31:インバータ
32:モータ・ジェネレータ L1:第1接続ライン
L2:第2接続ライン
Claims (7)
- バスバーを介して直列に接続される複数の蓄電素子と、
前記複数の蓄電素子の直列接続を許容する第1位置と、前記直列接続を解除する第2位置との間で、前記バスバーを移動させる駆動ユニットと、
前記複数の蓄電素子を並列に接続する接続ラインと、
前記接続ラインに設けられ、前記各蓄電素子の並列接続を許容するオン状態と、前記並列接続を遮断するオフ状態との間で切り替わるスイッチと、
前記駆動ユニットおよび前記スイッチを制御して、前記複数の蓄電素子を前記直列接続および前記並列接続の間で切り替えるコントローラと、
を有することを特徴とする蓄電システム。 - 前記各蓄電素子の電圧に関する情報を前記コントローラに出力する電圧センサを有しており、
前記コントローラは、前記複数の蓄電素子における電圧の差が閾値よりも大きいとき、前記駆動ユニットを介して前記バスバーを前記第2位置に移動させるとともに、前記スイッチを前記オン状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。 - 前記コントローラは、前記駆動ユニットを介して前記バスバーを前記第2位置に移動させた後に、前記スイッチを前記オン状態に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
- 前記電圧センサは、前記接続ラインの一部を用いて、前記各蓄電素子の電圧を検出することを特徴とする請求項2又は3に記載の蓄電システム。
- 前記駆動ユニットは、
前記バスバーを保持するホルダと、
前記バスバーが前記第1位置および前記第2位置の間で移動するように、前記ホルダを移動させる駆動機構と、
を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電システム。 - 前記各蓄電素子は、前記バスバーと接触する電極端子を有しており、
前記複数の蓄電素子における前記電極端子は、同一平面内に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。 - 前記蓄電素子は、車両の走行に用いられるエネルギを出力することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2011
- 2011-06-29 JP JP2011144376A patent/JP2013013245A/ja not_active Withdrawn
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