JP2010021840A - Rfidタグおよびrfidタグの製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】共振回路の共振周波数を、簡単かつ精細に調整することができるRFIDタグおよびそのRFIDタグの製法を提供する。
【解決手段】RFIDタグ1は、一端部にインダクタンスを調整することが可能な円弧状部32を有するコイルパターン30が板面に形成されたプリント基板2と、円弧状部32上の位置でコイルパターン30と接して導通する第1のコネクタピン43A、第1のコネクタピン43Aから円弧状部32の曲率半径Rに相当する距離だけ離れた位置に設けられコイルパターン30のコイル部31の内端部31Bでコイルパターン30と接して導通する第2のコネクタピン43Bを備えるブリッジ片4とを有する。ブリッジ片4は第2のコネクタピン43Bを回動中心として回動することにより第1のコネクタピン43Aが円弧状部32上を移動する。
【選択図】図2

Description

この発明は、アンテナコイルとコンデンサとから成る共振回路を有し、アンテナコイルを構成するコイルパターンが基板の板面に形成されているRFIDタグおよびその製法に関する。
近年、荷物の管理工場や工場の製造ラインなどには、搬送される物品に種々の情報が書き込まれた記憶媒体を取り付け、読み書き処理装置(リーダライタ)を用いてこの記憶媒体との間で無線通信を行うことにより、記憶媒体に対して非接触で情報の読み取りや書き込みを行うシステムが導入されている。このシステムは、「RFIDシステム」と呼ばれ、搬送物品に取り付けられる記憶媒体は、「RFIDタグ」または「非接触ICタグ」などと呼ばれている。
図19は、RFIDシステムが工場の製造ラインに導入された例を示している。RFIDタグ100は、物品搬送用のパレット104に取り付けられ、搬送される物品125とともにラインを移動する。リーダライタ101は、RFIDタグ100との交信を行うためのアンテナ部102とコントローラ103とを有し、コントローラ103には、例えばパーソナルコンピュータなどの外部機器(図示せず)が接続される。コントローラ103は、外部機器からのコマンドに応じてアンテナ部102を介してRFIDタグ100との間で交信を行い、RFIDタグ100に対して情報の読み書き処理を実行する。
図20は、上記したRFIDシステムの電気的な構成を示している。
RFIDタグ100は、プリント基板上に通信用のアンテナコイル105、アンテナコイル105と共振回路を構成するコンデンサ106の他、情報を格納するためのメモリ107、復調回路108、変調回路109、電源生成回路110、制御回路111などが設けられている。上記の各構成は、アンテナコイル105を除き、ICチップ112内に内蔵されている。
リーダライタ101のアンテナ部102には、送信用のコイル113、受信用のコイル114、変調回路115、復調回路116、制御回路117などが組み込まれている。コントローラ103には、制御回路118のほか、アンテナ部102や外部機器に対応するインターフェース回路119,120(図中、下位I/F回路119、上位I/F回路120として示す。)が組み込まれている。
RFIDタグ100がリーダライタ101のアンテナ部102の交信領域に入ると、アンテナ部102から送信される電磁波がRFIDタグ100内のアンテナコイル105を貫通してアンテナコイル105に誘導起電力が生じる。内部電源を持たないRFIDタグ100は、このアンテナコイル105に発生した誘導起電力を電源生成回路110が直流に変換して制御回路111に供給することにより、制御回路111がリーダライタ101からのコマンドに応答する処理や、前記コマンドに対する応答情報を含む電磁波をリーダライタ101に送信する処理などを実行する。
一般にリーダライタ101からは、所定の周波数(例えば、13.56MHz)の電磁波がRFIDタグ100に送信される。そのため、RFIDタグ100においては、リーダライタ101と安定した通信を行うために、以下の数式(1)で表される、共振周波数f、すなわち、共振回路を構成するアンテナコイル105のインダクタンスLとコンデンサ106の静電容量Cとで決まる共振周波数fを、上記の所定の周波数(13.56MHz)に合わせる必要がある。
Figure 2010021840
これらアンテナコイル105のインダクタンスLやコンデンサ106の静電容量Cは、RFIDタグ100の設計段階において設定され、設計どおりにアンテナコイル105やコンデンサ106が形成されれば、所定の共振周波数(13.56MHz)を有するRFIDタグ100が得られる。しかしながら、実際には、RFIDタグの製造段階において、例えばICチップ112に内蔵するコンデンサ106の静電容量Cが変動し、この静電容量Cの変動に起因して共振周波数fが所定の周波数(13.56MHz)からずれることがある。このような共振周波数fのずれが生じると、通信可能距離が短くなるなど、通信効率が低下するという問題が生じる。
そのため、この共振周波数fのずれを調整する必要があり、一般的には、RFIDタグのプリント基板に静電容量の調整が可能な調整用のコンデンサなどを別途設け、調整用のコンデンサの静電容量を増減させることにより共振周波数fの調整が行われている。しかし、例えばPETなどを材料とするプリント基板が用いられているRFIDタグの場合には、調整用のコンデンサをプリント基板に実装することが困難であり、また、調整用のコンデンサを別途設けると、配線が複雑になったり、実装部品の増加に伴い断線が生じる可能性が高まるなどの問題が生じるため、極力調整用のコンデンサなどを使用しないことが望ましい。
そこで、RFIDタグのアンテナコイルの経路長さを変化させてそのインダクタンスLを増減させることにより、調整用のコンデンサなどを用いずに共振周波数fを調整することが可能なRFIDタグが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたRFIDタグは、図21に示すように、プリント基板121の表面に渦巻き状のアンテナパターン122が形成されるとともに、コンデンサを内蔵したICチップ123が搭載されたブリッジ片124がアンテナパターン122上に架け渡されたものである。このRFIDタグでは、アンテナパターン122に対してブリッジ片124を架け渡す位置を変えることにより、アンテナパターン122の経路長さを調整できるようになっている。例えば、ブリッジ片124を同図のように右下がりの状態でアンテナパターン122に架け渡すと、アンテナパターン122の経路長さが短くなり、ブリッジ片124を右上がりの状態で架け渡すと、アンテナパターン122の経路長さが長くなる。その結果、アンテナパターン122のインダクタンスが増減し、共振周波数を調整することが可能である。
特許第4006585号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたRFIDタグでは、アンテナパターン122に対するブリッジ片124の架け渡し方を自在に変えることができないため、アンテナパターンの経路長さを細かく調整することができず、そのため、共振周波数の調整が粗いものとなり、共振周波数を所定の周波数に正確に合わせることが困難である。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、アンテナコイルとコンデンサとから成る共振回路を有するRFIDタグにおいて、共振回路の共振周波数を、簡単かつ精細に調整することができるRFIDタグおよびそのRFIDタグの製法を提供することを目的とする。
この発明によるRFIDタグは、アンテナコイルとコンデンサとから成る共振回路を有し、アンテナコイルを構成するコイルパターンが基板の板面に形成されて成るものであり、前記のコイルパターンは、一端部にインダクタンスを調整するための円弧状部を有し、目的とする共振周波数が得られる円弧状部上の選ばれた第1の位置とコイルパターンの他端部の側の決められた第2の位置とが、基板上に配備されたブリッジ片に形成された導体部分によって共振回路のコンデンサに電気接続されている。前記のブリッジ片は、前記第1の位置でコイルパターンの一端部の円弧状部と接して導体部分と導通させる第1の接点部と、前記第2の位置でコイルパターンの他端部またはコイルパターンの他端部と電気的に結ばれる導電パターンと接して導体部分と導通させる第2の接点部と、第1の接点部から円弧状部の曲率半径に相当する距離だけ離れた位置に設けられる支点部とを有し、基板上の円弧状部の曲率中心に当たる位置にブリッジ片の支点部が支持されている。
この発明の上記した構成において、「第2の位置」は典型的にはコイルパターンの他端部上の位置であるが、必ずしもそれに限られない(詳細は後述する。)。
上記したRFIDタグを製作するのに用いるこの発明の製法は、一端部にインダクタンスを調整するための円弧状部を有するコイルパターンが板面に形成された基板と、円弧状部上の選ばれた位置でコイルパターンと接して導通する第1の接点部、コイルパターンの他端部の側の決められた位置でコイルパターンの他端部またはコイルパターンの他端部と電気的に結ばれる導電パターンと接して導通する第2の接点部、第1、第2の各接点部を共振回路のコンデンサに電気接続するための導体部分、および第1の接点部から円弧状部の曲率半径に相当する距離だけ離れた位置に設けられる支点部を有するブリッジ片とを用意する準備工程と、基板上の円弧状部の曲率中心に当たる位置で支点部を支持し円弧状部上に第1の接点部が位置するようにして基板上にブリッジ片を配備した後、支点部を回動中心としてブリッジ片を回動させることにより第1の接点部を円弧状部上を移動させてインダクタンスを変化させつつ共振周波数を測定し、その測定値が目的とする共振周波数に一致したとき、その位置で第1の接点部の移動を止めてブリッジ片を位置決めする位置決め工程と、位置決めされたブリッジ片の第1の接点部を円弧状部に、第2の接点部をコイルパターンの他端部の側の決められた位置に、それぞれ導通状態で固定する組付工程とを一連に実施してRFIDタグを製作することを特徴とするものである。
上記した構成のRFIDタグによれば、支点部を回動中心としたブリッジ片の回動により、第1の接点部がコイルパターンの一端部の円弧状部上を移動することによりコイルパターンの経路長さが順次変わっていくので、第1の接点部の円弧状部上の位置を選択するだけで共振周波数の調整を細かく行うことが可能である。よって、たとえ共振回路を構成するコンデンサの静電容量にばらつきがあったとしても、共振周波数を目的とする共振周波数に正確に合わせることができる。
この発明の上記した構成において、コイルパターンの「円弧状部」は、コイルパターンの最も外側の周回部分の端部に決められた角度範囲にわたって設けてもよいし、コイルパターンの最も内側の周回部分の端部に決められた角度範囲にわたって設けてもよい。また、「円弧状部」は、一般には基板のコイルパターンが形成されている面(以下、この面を「表面」といい、反対側の面を「裏面」という。)に設けられるが、これに限らず、基板の裏面に決められた角度範囲にわたって設けてもよい。この場合は、表面のコイルパターンと裏面の円弧状部とをスルーホールを介して導通させるようにする。
「ブリッジ片」は、その先端部に第1の接点部を設け、基端部の異なる位置に第2の接点部と支点部とをそれぞれ設けるような構成でもよく、基端部の同じ位置に第2の接点部と支点部とを重ねて設けて、第2の接点部が支点部を兼ねるような構成であってもよい。この構成にすると、支点部が第2の接点部も兼ねるので、ブリッジ片の構成を簡素化できる。
この発明の好ましい実施態様においては、ブリッジ片は、導体部分としての導電パターンが印刷された帯板状のプリント基板により形成されており、帯板状のプリント基板上に、共振回路のコンデンサを内蔵したICチップが実装されている。この実施態様では、コイルパターンは、ブリッジ片の導電パターンを介して、その一端部の円弧状部上の第1の位置と他端部の側の第2の位置とがICチップに電気接続されて共振回路が構成される。
なお、ICチップは、必ずしもブリッジ片上に実装される必要はなく、基板上のコイルパターンの他端部の側に実装されていてもよい。ICチップを帯板状のプリント基板上に実装する実施態様の場合は「第2の位置」は通常、コイルパターンの他端部上に設定されるが、ICチップをコイルパターンが形成された基板上に実装する実施態様の場合は「第2の位置」は、コイルパターンの他端部と電気的に結ばれる導電パターン上に設定される。
なお、共振回路を構成するコンデンサは、必ずしもICチップに内蔵されている必要はなく、基板に実装されていてもよい。
この発明の好ましい実施態様においては、円弧状部は、ブリッジ片の第1の接点部と接触する摺動面が、表面の絶縁被膜を剥がして導電面を露出させることにより形成されている。この実施態様によれば、コイルパターンの円弧状部以外の部分は、表面が絶縁被膜に覆われているため、コイルパターンは円弧状部以外の部分でブリッジ片と導通することはない。
この発明の好ましい一実施態様においては、円弧状部には、ブリッジ片の第1の接点部を構成するピンが挿入されるスルーホールが等角度位置毎に形成されている。この実施態様によれば、第1の接点部を構成するピンをいずれかのスルーホールに挿入して例えば半田接合により固定することで、第1の接点部を円弧状部に強固に固定できるようになる。
この発明の他の好ましい実施態様においては、円弧状部には、ブリッジ片の第1の接点部を構成するピンが挿入されるスリットが全長にわたって形成されている。この実施態様によれば、第1の接点部を構成するピンをスリットに挿入して例えば半田接合により固定することで、第1の接点部を円弧状部に強固に固定できるうえ、円弧状部の等角度位置にスルーホールを形成した実施態様では円弧状部に対する第1の接点部の接続位置を一定角度置きにしか設定できなかったのを、この実施態様では連続的に設定でき、アンテナコイルのインダクタンスを細かく調整することができる。
この発明の他の好ましい実施態様においては、円弧状部には、ブリッジ片の第1の接点部を構成するピンが挿入されるスリットが全長にわたって形成されるとともに、スリットの一側縁にはピンの引っ掛かる位置決め部が等角度位置毎に形成されている。この実施態様によれば、円弧状部に対する第1の接点部の接続位置の位置決めが容易となる。
この発明によれば、支点部を回動中心としてブリッジ片を回動させ、ブリッジ片の第1の接点部をコイルパターンの一端部の円弧状部上を移動させることで、コイルパターンの経路長さを調整するようにしたから、アンテナコイルのインダクタンスを細かく変えることができ、共振周波数の調整を精細に行うことが可能である。
図1は、この発明の一実施例であるRFIDタグ1の構成を示している。
このRFIDタグ1は、合成樹脂製の一対のケース体10,11の間にプリント基板2(以下、単に「基板2」という。)を組み込み、各ケース体10,11を一体化した構成のものである。基板2は、例えばガラスエポキシ基板やフレキシブル基板などの絶縁性を有する平板状の基材により構成されている。基板2の外形は各ケース体10,11より小さく、ケース体11の内周面12と一致した形状に形成されている。
基板2の表面には、アンテナコイル3を構成するコイルパターン30が形成され、そのコイルパターン30上にICチップ5が実装されたブリッジ片4が配備されている。この実施例のICチップ5には、アンテナコイル3と共振回路を構成するコンデンサ(図示せず)が内蔵されている。
コイルパターン30は、図2および図3に示すように、ほぼ一周する同心円状の複数の周回部分31A〜31Cと、内外の周回部分を連続させるつなぎ部分33A,33Bを含み、所定の曲率半径Rを有する最も外側の周回部分31Aの端部の決められた角度範囲θをインダクタンスを調整するための円弧状部32となしている。このコイルパターン30は、基板2の表面に積層させたAlやCuなどの導電膜をエッチングにより除去することにより形成され、コイルパターン30の表面は、絶縁性のレジストなどの絶縁被膜6により被覆されている。なお、コイルパターン30は、Au、Ni、Cuどの導電性インキを用いて基板2の表面にパターン形状を印刷することにより形成してもよく、この場合には基板2の全面またはコイルパターン30上に絶縁塗装を施すことにより絶縁被膜6をコイルパターン30の表面に被覆させる。
なお、この実施例のコイルパターン30は、同心円状の周回部分31A〜31Cによって形成されているので、周回部分31Aの端部をそのまま円弧状部32とすることができるが、コイルパターン30を渦巻き状に形成する場合は、最も外側または内側の周回部分の端部に所定の曲率半径Rを有する円弧状部を連続して形成することになる。
最も内側の周回部分31Cの内端部31Dは、各周回部分31A〜31Cの中心であり、かつ、円弧状部32の曲率中心に当たる位置(以下、「曲率中心位置O」という。)に向けて折り曲がり先端が曲率中心位置Oに達している。
最も内側の周回部分31Cの内端部31Dの先端(曲率中心位置Oの部分)は、表面に被覆された絶縁被膜6を剥がしてコイルパターン30の表面の導電面を露出させている。この露出部分は、ブリッジ片4の基端部に設けられた第2のコネクタピン43Bをコイルパターン30と導通可能に接触させる接触面33を構成している。RFIDタグの製作段階において、ブリッジ片4の第2のコネクタピン43Bは曲率中心位置Oの接触面33上に回動自由に支持されるので、ブリッジ片4を第2のコネクタピン43Bを支点として回動させると、先端部に設けられた第1のコネクタピン43Aが円弧状部32に沿って移動する。
なお、この実施例では、コイルパターン30の周回部分31A〜31Cの形状は円形であるが、中心Oの回りを周回するものであれば、例えば楕円形や角形であってもよく、その形状は問わない。
円弧状部32は、ブリッジ片4の第1のコネクタピン43Aが移動する軌道と一致し、その上面は、ブリッジ片4の第1のコネクタピン43Aが接触した状態で摺動する摺動面34となっている。この摺動面34は、円弧状部32の全域(角度範囲θ)にわたって、表面に被覆された絶縁被膜6を剥がしてコイルパターン30の表面の導電面を露出させることにより形成されており、第1のコネクタピン43Aは摺動面34との接触でコイルパターン30と導通する。この円弧状部32は、アンテナコイル3のインダクタンスの調整領域を構成しており、RFIDタグの製作段階において、第2のコネクタピン43Bを回動中心としてブリッジ片4を回動させて円弧状部32に対する第1のコネクタピン43Aの接続位置を変化させることにより、アンテナコイル3のインダクタンスが調整され、これにより共振周波数を調整することが可能となっている。
ブリッジ片4は、表面に導電パターン41,42が印刷された帯板状のプリント基板40により形成されている。このプリント基板40の上にICチップ5が実装され、各導電パターン41,42に導通させている。このICチップ5は、共振回路を構成するコンデンサの他、メモリ、復調回路、変調回路、電源生成回路、制御回路などを内蔵し、アンテナコイル3を介して図示しないリーダライタとの間で各種データの通信処理を行う。なお、この実施例のICチップ5は、例えばセラミックやプラスチック製のパッケージ(図示せず)内に収容されており、導電パターン41,42に導通するリード(図示せず)を有している。
ブリッジ片4の先端部には第1のコネクタピン43Aが、基端部には第2のコネクタピン43Bが、それぞれブリッジ片4の裏面から突き出た状態で取り付けられている。各コネクタピン43A,43Bは各導電パターン41,42と導通する。第2のコネクタピン43Bは、第1のコネクタピン43Aから円弧状部32の曲率半径Rに相当する距離だけ離れた位置に位置している。ブリッジ片4は、第2のコネクタピン43Bがコイルパターン30の内端部31Dの曲率中心位置Oに、第1のコネクタピン43Aが目的とする共振周波数(13.56MHz)が得られる円弧状部32上の選ばれた位置に、半田や導電性を有する樹脂などによってそれぞれ導通状態で接合されて、基板2上に固定されている。
上記したRFIDタグ1を製作するには、まず、準備工程として、円弧状部32を有するコイルパターン30が形成された基板2を準備する。また、導電パターン41,42を印刷した帯板状のプリント基板40に第1,第2の各コネクタピン43A,43Bが取り付けられ、かつ、導電パターン41,42上にICチップ5が実装されたブリッジ片4を準備する。
次に、第2のコネクタピン43Bをコイルパターン30の内端部31Dの先端の曲率中心位置Oで支持し、第1のコネクタピン43Aが円弧状部32上に位置するようにしてブリッジ片4を基板2上に掛け渡す。これにより、コイルパターン30の一端部側の円弧状部32と他端部側の内端部31Dとがブリッジ片4の導電パターン41,42を介してICチップ5と電気接続されて共振回路が構成される。第2のコネクタピン43Bを回動中心にしてブリッジ片4を回動させ、第1のコネクタピン43Aを円弧状部32に沿って移動させることにより、アンテナコイル3のインダクタンスを変化させつつ共振回路の共振周波数を測定する。共振回路の共振周波数の測定方法としては、例えば、ネットワーク・アナライザ(アジレント・テクノロジーズ社製)に接続したループアンテナ上に基板2を配備し、その上でブリッジ片4を回動させることでネットワーク・アナライザにより共振回路の共振周波数の測定を行う。
測定された共振周波数が、目的とする共振周波数(13.56MHz)と一致するかどうか、あるいは、予め設定した許容範囲内にあるかどうかを判別し、もし、共振周波数が一致しない場合には、その周波数のずれ量を参考にしてブリッジ片4をさらに回動させ、共振回路の共振周波数が目的とする共振周波数と一致するように第1のコネクタピン43Aを円弧状部32上を移動させる。
第1のコネクタピン43Aを図2に示すx方向へ円弧状部32上を移動させると、コイルパターン30の経路長さが長くなり、それに伴いアンテナコイル3のインダクタンスが増加するので、共振回路の共振周波数は低くなる。一方、第1のコネクタピン43Aを図2に示すy方向へ円弧状部32上を移動させると、コイルパターン30の経路長さが短くなり、それに伴いアンテナコイル3のインダクタンスが減少するので、共振回路の共振周波数は高くなる。
共振回路の共振周波数が目的とする共振周波数と一致する円弧状部32上の位置が見つかったとき、その位置で第1のコネクタピン43Aの移動を止めてブリッジ片4の位置決めを完了し、その位置決めした円弧状部32上の位置(第1の位置)で第1のコネクタピン43Aを、コイルパターン30の内端部31Dの先端の曲率中心位置O(第2の位置)で第2のコネクタピン43Bを、それぞれ半田付けなどにより導通状態で固定させることによりブリッジ片4を基板2上に固定する。ブリッジ片4を固定した基板2をケース体11内で支持し、その上方にケース体10を一体化して基板2を組み込むことにより、目的とする共振周波数を有するRFIDタグ1が得られる。
図4に示す他の実施例は、ブリッジ片4の第1のコネクタピン43Aを円弧状部32に固定させるのに、スルーホール35を介在させたものである。この実施例では、円弧状部32の摺動面34に、ブリッジ片4の第1のコネクタピン43Aを挿入することが可能な複数(図示例では、15個)のスルーホール35が等角度位置毎に形成されている。この実施例では、RFIDタグの製作段階において、円弧状部32上の目的とする共振周波数が得られる位置の最も近い位置のスルーホール35に第1のコネクタピン43Aを挿入して、半田付けなどにより第1のコネクタピン43Aをスルーホール35内に固着することにより、第1のコネクタピン43Aを円弧状部32に固定している。
図5に示す実施例は、第1のコネクタピン43Aを円弧状部32に固定させるのに、スリット36を介在させたものである。この実施例では、円弧状部32の摺動面34に、ブリッジ片4の第1のコネクタピン43Aを挿入かつ円弧状部32に沿って移動させることが可能な円弧状のスリット36が全長にわたって形成されている。この実施例では、上記したRFIDタグの製作段階において、第1のコネクタピン43Aをスリット36内に挿入した状態で円弧状部32に沿って移動させ、目的とする共振周波数が得られる位置で第1のコネクタピン43Aを半田付けなどによりスリット36内に固着することにより、第1のコネクタピン43Aを円弧状部32に固定している。
なお、スリット36の一側縁に、図6に示すブリッジ片4の第1のコネクタピン43Aが引っ掛かる位置決め用の溝37を等角度位置毎に形成し、いずれかの溝37に第1のコネクタピン43Aを係合させて円弧状部32に固定するようにしてもよい。溝37の形状としては、鋸歯状(図6(1)参照)、矩形状(図6(2)参照)、湾曲状(図6(3)参照)など、種々の形状が考えられる。また、各溝37の間隔は任意に設定することができる。
上記した各実施例では、アンテナコイル3のインダクタンスの調整領域を構成する円弧状部32をコイルパターン30の最も外側の周回部分31Aの端部に設けているが、これに限らず、図7および図8に示す実施例のように、コイルパターン30の最も内側の周回部分31Cの端部に、決められた角度範囲αにわたって設けることもできる。
この実施例のコイルパターン30は渦巻き状であって、上記した実施例のつなぎ部分33A,33Bに相当する構成は存在しない。円弧状部32は最も内側の周回部分31Cに、基板2の中心側に向かって凸状となるように連続して設けられている。円弧状部32の曲率中心位置Oは基板2の外周側にあり、コイルパターン30の最も外側の周回部分31Aの端部上に位置している。
コイルパターン30の最も外側の周回部分31Aの端部は、表面の絶縁被膜6を剥がしてコイルパターン30の表面の導電面を露出させている。この露出部分は、ブリッジ片4の第2のコネクタピン43Bをコイルパターン30と導通可能に接触させる接触面38を構成している。ブリッジ片4の第2のコネクタピン43Bは曲率中心位置Oの接触面38上に回動自由に支持されるので、ブリッジ片4を第2のコネクタピン43Bを支点として回動させると、第1のコネクタピン43Aがコイルパターン30の円弧状部32上を移動する。
円弧状部32は、全域(角度範囲α)にわたって、表面の絶縁被膜6を剥がしてコイルパターン30の表面の導電面を露出させることにより、その上面にブリッジ片4の第1のコネクタピン43Aがコイルパターン30と導通可能に接触する摺動面34を形成している。RFIDタグの製作段階において、ブリッジ片4を第2のコネクタピン43Bを回動中心として回動させ、第1のコネクタピン43Aを図7に示すs方向またはt方向へ円弧状部32上を移動させて、円弧状部32に対する第1のコネクタピン43Aの接続位置を調整することにより、アンテナコイル3のインダクタンスが調整され、共振回路の共振周波数を目的とする共振周波数に合わせることが可能となっている。
なお、図7および図8中、13は基板2の中央部に形成された取付孔13であり、この取付孔13は、RFIDタグ1をパレットや搬送される物品に固定する際のネジの挿入孔となる。
図9〜図11に示す実施例と図12〜図14に示す実施例は、基板2の表面にコイルパターン30の周回部分31A〜31Cおよびつなぎ部分33A,33Bが形成され、基板2の裏面にアンテナコイル3のインダクタンスの調整領域を構成する円弧状部32が形成されるとともに、ブリッジ片4が配備されたものである。基板2の表面のコイルパターン30と基板2の裏面の円弧状部32とは、基板2の厚み方向に沿って形成されたスルーホール50,51によって電気的に接続されている。
図9〜図11に示す実施例では、円弧状部32は、基板2の裏面にほぼ一周する角度範囲βにわたって設けられており、その曲率中心は基板2の中心部に位置している。円弧状部32の一端部32Aは、基板2の表面の最も外側の周回部分31Aの端部と重なる位置にあり、スルーホール50を介して表面のコイルパターン30と電気的に接続されている。円弧状部32の曲率中心位置Oには、ブリッジ片4の第2のコネクタピン43Bが挿入される挿入孔14が形成されている。この挿入孔14は基板2を厚さ方向に沿って貫通し、第2のコネクタピン43Bは、曲率中心位置Oに相当する基板2の表面の位置に位置している最も内側の周回部分31Cの内端部31Dの先端と接触して導通している。ブリッジ片4の第2のコネクタピン43Bは基板2の挿入孔14内に回動自由に支持されており、ブリッジ片4は第2のコネクタピン43Bを支点として回動し、第1のコネクタピン43Aが基板2の外周側に位置する円弧状部32上を移動する。
円弧状部32の上面は、全域(角度範囲β)にわたって、表面の絶縁被膜6を剥がして表面の導電面を露出させることにより、ブリッジ片4の第1のコネクタピン43Aをコイルパターン30と導通可能に接触させる摺動面34となっている。
この実施例では、RFIDタグの製作段階において、第2のコネクタピン43Bを支点としてブリッジ片4を回動させ、第1のコネクタピン43Aを図10に示すu方向またはv方向へ円弧状部32上を移動させることにより、円弧状部32に対する第1のコネクタピン43Aの接続位置を調整し、これにより、アンテナコイル3のインダクタンスを調整して、共振周波数を目的とする共振周波数に合わせている。
図12〜図14に示す実施例では、円弧状部32は、基板2の裏面に決められた角度範囲γにわたって基板2の中心側に向かって凸状となるように設けられている。円弧状部32の曲率中心は、基板2の外周側に位置している。円弧状部32の一端部32Aは、基板2の表面の最も内側の周回部分31Cの端部と重なる位置に位置し、スルーホール51を介してコイルパターン30と電気的に接続されている。円弧状部32の曲率中心位置Oには、ブリッジ片4の第2のコネクタピン43Bが挿入される挿入孔15が形成されている。この挿入孔15は基板2を厚さ方向に沿って貫通し、第2のコネクタピン43Bは、曲率中心位置Oに相当する基板2の表面の位置に位置している最も外側の周回部分31Aの端部と接触して導通している。ブリッジ片4の第2のコネクタピン43Bは基板2の挿入孔15内に回動自由に支持されており、ブリッジ片4は第2のコネクタピン43Bを支点として回動し、第1のコネクタピン43Aが基板2の中央部側に位置する円弧状部32上を移動する。
この実施例では、RFIDタグの製作段階において、第2のコネクタピン43Bを支点としてブリッジ片4を回動させ、第1のコネクタピン43Aを図12に示すw方向またはz方向へ円弧状部32上を移動させることにより、円弧状部32に対する第1のコネクタピン43Aの接続位置を調整し、これにより、アンテナコイル3のインダクタンスを調整して、共振回路の共振周波数を目的とする共振周波数に合わせている。
上記した実施例では、ブリッジ片4の基端部の第2のコネクタピン43Bが、コイルパターン30と接して導通する接点とブリッジ片4の回動中心となる支点とを兼ねた構成となっているが、ブリッジ片4に接点を構成する第2のコネクタピンBとは別に支点を構成する支軸を設けてもよい。
図15および図16に示す実施例では、ブリッジ片7は、その先端部に円弧状部32上の選ばれた位置でコイルパターン30と接して導通する第1のコネクタピン73Aが、その基端部の異なる位置に、コイルパターン30と電気的に結ばれる円弧状の導電パターン80と接して導通する第2のコネクタピン73Bと、ブリッジ片7の回動中心を構成する支軸74とが設けられている。ブリッジ片7は、表面に導電パターン71,72が印刷された帯板状のプリント基板70により形成され、プリント基板70上にコンデンサを内蔵したICチップ5が実装され、各導電パターン71,72に導通させている。
各コネクタピン73A,73Bは導電パターン71,72と導通する。支軸74は、第1のコネクタピン43Aから円弧状部32の曲率半径Rに相当する距離だけ離れた位置に位置している。
円弧状部32は、コイルパターン30の最も外側の周回部分31Aの端部に決められた角度範囲δ1にわたって設けられており、円弧状部32の曲率中心は基板2の中心部に位置する。最も内側の周回部分31Cの端部には、円弧状部32の曲率中心位置Oに向かう直線状の導電パターン83と、曲率中心位置Oを中心とする半径rおよび中心角δ2(ただし、δ2≧δ1)の円弧状の導電パターン80とが一連に連設されている。この円弧状の導電パターン80は、ブリッジ片7の第2のコネクタピン73Bが移動する軌道と一致しており、その上面には、導電パターン80の全域(角度範囲δ2)にわたって、表面の絶縁被膜6を剥がして導電面を露出させることにより、第2のコネクタピン73Bを導通可能に接触させる摺動面81が形成されている。
円弧状部32は、ブリッジ片7の第1のコネクタピン73Aが移動する軌道と一致しており、その上面には、円弧状部32の全域(角度範囲δ1)にわたって、表面に被覆された絶縁被膜6を剥がしてコイルパターン30の表面の導電面を露出させることにより、ブリッジ片7の第1のコネクタピン73Aをコイルパターン30と導通可能に接触させる摺動面34が形成されている。
ブリッジ片7は、支軸74が基板2上の曲率中心位置Oに回動自由に支持され、支軸74を回動中心として回動することにより、先端部の第1のコネクタピン73Aが円弧状部32上を、基端部の第2のコネクタピン73Bが円弧状の導電パターン80上を、それぞれ移動する。円弧状部32に対する第1のコネクタピン73Aの接続位置を図15に示すa方向またはb方向に調整することにより、アンテナコイル3のインダクタンスを調整し、これにより共振回路の共振周波数を目的とする共振周波数に合わせている。
図17および図18に示す実施例では、円弧状部32は、コイルパターン30の最も内側の周回部分31Cの端部に、決められた角度範囲ζ1にわたって連設されている。円弧状部32の曲率中心位置Oは基板2の外周側にあり、コイルパターン30の最も外側の周回部分31Aの端部には、円弧状部32の曲率中心位置Oに向かう直線状の導電パターン84と、曲率中心位置Oを中心とする半径rおよび中心角ζ2(ただし、ζ2≧ζ1)の円弧状の導電パターン85とが一連に連設されている。円弧状の導電パターン85は、ブリッジ片7の第2のコネクタピン73Bが移動する軌道と一致し、その上面には、導電パターン85の全域(角度範囲ζ2)にわたって、表面の絶縁被膜6を剥がして導電面を露出させることにより、第2のコネクタピン43Bを導通可能に接触させる摺動面86が形成されている。
円弧状部32は、ブリッジ片7の第1のコネクタピン73Aが移動する軌道と一致し、その上面には、円弧状部32の全域(角度範囲ζ1)にわたって、表面に被覆された絶縁被膜6を剥がしてコイルパターン30の表面の導電面を露出させることにより、ブリッジ片7の第1のコネクタピン73Aをコイルパターン30と導通可能に接触させる摺動面34が形成されている。
ブリッジ片7は、支軸74が基板2上の曲率中心位置Oに回動自由に支持され、支軸74を回動中心として回動することにより、先端部の第1のコネクタピン73Aが円弧状部32上を、基端部の第2のコネクタピン73Bが円弧状の導電パターン85上を、それぞれ移動する。円弧状部32に対する第1のコネクタピン73Aの接続位置を図17に示すc方向またはd方向に調整することにより、アンテナコイル3のインダクタンスを調整し、これにより共振回路の共振周波数を目的とする共振周波数に合わせている。
なお、図15〜図18の実施例では、共振回路を構成するコンデンサを内蔵したICチップ5は、ブリッジ片4上に実装されているが、図15および図17において一点鎖線P,Qで示す基板2上の位置に実装させてもよい。この場合、ブリッジ片7の表面には1本の直線状の導電パターンが印刷され、各コネクタピン73A,73Bを上記した導電パターン2にそれぞれ導通させる。
さらに、図2〜図5の実施例、図7および図8の実施例、および図9〜図14の実施例においても同様に、ICチップ5をブリッジ片4上ではなく、基板2上の適所に実装させてもよい。
RFIDタグの構成を示す分解斜視図である。 基板の平面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 他の実施例であるRFIDタグの基板の平面図である。 他の実施例であるRFIDタグの基板の平面図である。 位置決め用の溝の形状を示す説明図である。 他の実施例であるRFIDタグの基板の平面図である。 図7のB−B線に沿う断面図である。 他の実施例であるRFIDタグの基板の平面図である。 図9の実施例の基板の背面図である。 図10のC−C線に沿う断面図である。 他の実施例であるRFIDタグの基板の平面図である。 図12の実施例の基板の背面図である。 図13のD−D線に沿う断面図である。 他の実施例であるRFIDタグの基板の平面図である。 図15のE−E線に沿う断面図である。 他の実施例であるRFIDタグの基板の平面図である。 図17のF−F線に沿う断面図である。 RFIDシステムの概要を示す説明図である。 RFIDシステムの電気構成を示すブロック図である。 従来例のRDIDタグの基板の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 RFIDタグ
2 基板
3 アンテナコイル
4,7 ブリッジ片
5 ICチップ
30 コイルパターン
32 円弧状部
35 スルーホール
36 スリット
37 位置決め用の溝
40,70 プリント基板
43A,73A 第1のコネクタピン
43B,73B 第2のコネクタピン
74 支軸
R 曲率半径
O 曲率中心位置

Claims (13)

  1. アンテナコイルとコンデンサとから成る共振回路を有し、アンテナコイルを構成するコイルパターンが基板の板面に形成されて成るRFIDタグにおいて、
    前記のコイルパターンは、一端部にインダクタンスを調整するための円弧状部を有し、目的とする共振周波数が得られる円弧状部上の選ばれた第1の位置とコイルパターンの他端部の側の決められた第2の位置とが、基板上に配備されたブリッジ片に形成された導体部分によって共振回路のコンデンサに電気接続されており、
    前記のブリッジ片は、前記第1の位置でコイルパターンの一端部の円弧状部と接して導体部分と導通させる第1の接点部と、前記第2の位置でコイルパターンの他端部またはコイルパターンの他端部と電気的に結ばれる導電パターンと接して導体部分と導通させる第2の接点部と、第1の接点部から円弧状部の曲率半径に相当する距離だけ離れた位置に設けられる支点部とを有し、基板上の円弧状部の曲率中心に当たる位置にブリッジ片の支点部が支持されて成るRFIDタグ。
  2. ブリッジ片は、導体部分としての導電パターンが印刷された帯板状のプリント基板により形成されており、帯板状のプリント基板上に、共振回路のコンデンサを内蔵したICチップが実装されている請求項1に記載されたRFIDタグ。
  3. 円弧状部は、コイルパターンの最も外側の周回部分の端部に、決められた角度範囲にわたって設けられている請求項1または2に記載されたRFIDタグ。
  4. 円弧状部は、コイルパターンの最も内側の周回部分の端部に、決められた角度範囲にわたって設けられている請求項1または2に記載されたRFIDタグ。
  5. 円弧状部は、ブリッジ片の第1の接点部と接触する摺動面が、表面の絶縁被膜を剥がして導電面を露出させることにより形成されている請求項1,3,4のいずれかに記載されたRFIDタグ。
  6. 円弧状部には、ブリッジ片の第1の接点部を構成するピンが挿入されるスルーホールが等角度位置毎に形成されている請求項1,3,4,5のいずれかに記載されたRFIDタグ。
  7. 円弧状部には、ブリッジ片の第1の接点部を構成するピンが挿入されるスリットが全長にわたって形成されている請求項1,3,4,5のいずれかに記載されたRFIDタグ。
  8. 円弧状部には、ブリッジ片の第1の接点部を構成するピンが挿入されるスリットが全長にわたって形成されるとともに、スリットの一側縁にはピンの引っ掛かる位置決め部が等角度位置毎に形成されている請求項1,3,4,5のいずれかに記載されたRFIDタグ。
  9. 円弧状部は、表面にコイルパターンが形成されている基板の裏面に決められた角度範囲にわたって設けられており、表面のコイルパターンと裏面の円弧状部とがスルーホールを介して導通させている請求項1,3,4,5のいずれかに記載されたRFIDタグ。
  10. ブリッジ片は、先端部に第1の接点部が設けられ、基端部の同じ位置に第2の接点部と支点部とが重ねて設けられている請求項1または2に記載されたRFIDタグ。
  11. ブリッジ片は、先端部に第1の接点部が設けられ、基端部の異なる位置に第2の接点部と支点部とが設けられている請求項1または2に記載されたRFIDタグ。
  12. 基板上のコイルパターンの他端部の側に、共振回路のコンデンサを内蔵したICチップが実装されている請求項1に記載されたRFIDタグ。
  13. アンテナコイルとコンデンサとから成る共振回路を有しアンテナコイルを構成するコイルパターンが基板の板面に形成されて成るRFIDタグの製法であって、
    一端部にインダクタンスを調整するための円弧状部を有するコイルパターンが板面に形成された基板と、円弧状部上の選ばれた位置でコイルパターンと接して導通する第1の接点部、コイルパターンの他端部の側の決められた位置でコイルパターンの他端部またはコイルパターンの他端部と電気的に結ばれる導電パターンと接して導通する第2の接点部、第1、第2の各接点部を共振回路のコンデンサに電気接続するための導体部分、および第1の接点部から円弧状部の曲率半径に相当する距離だけ離れた位置に設けられる支点部を有するブリッジ片とを用意する準備工程と、
    基板上の円弧状部の曲率中心に当たる位置で支点部を支持し円弧状部上に第1の接点部が位置するようにして基板上にブリッジ片を配備した後、支点部を回動中心としてブリッジ片を回動させることにより第1の接点部を円弧状部上を移動させてインダクタンスを変化させつつ共振周波数を測定し、その測定値が目的とする共振周波数に一致したとき、その位置で第1の接点部の移動を止めてブリッジ片を位置決めする位置決め工程と、
    位置決めされたブリッジ片の第1の接点部を円弧状部に、第2の接点部をコイルパターンの他端部の側の決められた位置に、それぞれ導通状態で固定する組付工程とを一連に実施してRFIDタグを製作することを特徴とするRFIDタグの製法。
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