JP4831252B1 - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触型ICカードなどの通信対象と通信を行う際に、主に通信を行う通信装置の通信主面において、幅広い範囲で良好な通信をすることができる通信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】コイル部2と、コイル部2に近接して配置された金属体と、コイル部2及び金属体を備える筐体25、26と、を備え、コイル部2の開口部は金属体に対して略垂直であり、コイル部2の巻き方向が金属体の最端部に略平行であり、コイル部2を、金属体の、筐体25、26における主に通信を行う通信主面30側でない面の端部に配置することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、RF−ID、すなわちICカードやICタグなどの無線通信媒体との通信を行う通信装置に関するものである。
近年、携帯電話などの携帯端末にRF−ID用無線タグを内蔵したものや、非接触型ICカードやICタグを読み取る機能を搭載したものが普及している。そして、(特許文献1)のようにアンテナのコイル軸が基板に対して垂直であるアンテナ装置を用いた通信装置が多く用いられている。
特許第4325621号公報
しかしながら、(特許文献1)のようにコイル軸が基板に対して垂直である構造では、後に詳細に説明するが、例えば非接触型ICカードを基板に対して平行にし、アンテナ装置の真上に位置すると情報を読み取ることができるが、その他の方向では読み取りが難しい。すなわち、基板である金属体に対してコイル軸が垂直であると、ループ上アンテナのほぼ真上では磁力線が一方向に流れる。その結果、非接触型ICカードには一方向の磁力線が働き、非接触型ICカードに電流が発生して、携帯端末と非接触型ICカードとが通信を行う。しかしながら、ループ上アンテナのほぼ真上方向以外、特にループ上アンテナのほぼ直横方向では、アンテナ側から外側に向かう磁力線と、外側からアンテナ側へ向かう磁力線とが発生する。従って、アンテナのほぼ直横に金属体に対してほぼ垂直に非接触型ICカードを位置させると、非接触型ICカードに対して両方向の磁力線が働いて打ち消しあう。その結果、非接触型ICカードに電流を発生させることができず、携帯端末と非接触型ICカードとが通信を行うことができない。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、主に通信を行う通信装置の通信主面において、幅広い範囲で良好な通信をすることができる通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、コアと、このコアに導体を巻回してなるコイル部とを有したアンテナと、前記アンテナが近接配置される配置面を有した金属体と、前記アンテナ及び前記金属体を収納し、主として無線通信媒体に向けられる通信主面を有した筐体と、を備え、前記アンテナの開口面は前記金属体の前記配置面に対して略垂直であり、前記アンテナの端部が前記金属体の端部に略平行であり、
前記アンテナを、前記筐体の前記通信主面とは反対側に位置する通信背面の前記金属体の端部に配置することを特徴とする通信装置とした。
本発明によれば、主に通信を行う通信装置の通信主面において、幅広い範囲で良好な通信をすることができる通信装置を提供することができる。
本発明の実施例におけるアンテナの概念図 本発明の実施例におけるアンテナ装置の概念図 本発明の実施例におけるアンテナ装置を搭載した携帯端末を分解した場合の斜視図 図2に示すアンテナ装置から発生する磁力線を示す概念図 従来例におけるアンテナ装置の概念図 本発明の他の実施例におけるアンテナの概念図 本発明の他の実施例におけるアンテナ装置の概念図 本発明の他の実施例におけるアンテナ装置を搭載した携帯端末を分解した場合の斜視図 図7に示すアンテナ装置から発生する磁力線を示す概念図
請求項1に記載の発明は、コアと、このコアに導体を巻回してなるコイル部とを有したアンテナと、前記アンテナが近接配置される配置面を有した金属体と、前記アンテナ及び前記金属体を収納し、主として無線通信媒体に向けられる通信主面を有した筐体と、を備え、前記アンテナの開口面は前記金属体の前記配置面に対して略垂直であり、前記アンテナの端部が前記金属体の端部に略平行であり、前記アンテナを、前記筐体の前記通信主面とは反対側に位置する通信背面の前記金属体の端部に配置することを特徴とする通信装置であって、主に通信を行う通信装置の通信主面において、幅広い範囲で良好な通信をすることができる通信装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、前記筐体に、表示部を備え、前記通信主面は前記表示部と対向する他の面であり、前記アンテナを、前記金属体の表示部側の面の端部に配置することを特徴とする請求項1に記載の通信装置であって、特に通信主面において、より幅広い範囲で良好な通信をすることができる通信装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、前記筐体内に収納され、前記アンテナと接続された基板を備え、前記金属体は前記基板であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置であって、通信装置の小型化を達成しつつ、主に通信を行う通信装置の通信主面において、幅広い範囲で良好な通信をすることができる通信装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、前記アンテナは、前記金属体の前記配置面に略平行な第1の開口面と、前記金属体の端部で前記配置面に略垂直な第2の開口面とを備えるように折り曲げられ、前記コイル部の一部が前記金属体の端部よりも突出していることを特徴とする請求項1に記載の通信装置であって、特に通信主面において磁界を強くすることができ、さらに幅広い範囲で良好な通信をすることができる通信装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例におけるアンテナの概念図である。図2は、本発明の実施例におけるアンテナ装置の概念図である。
アンテナ装置は、アンテナ入出力用端子4(あるいは5)からもう片方のアンテナ入出力用端子5(あるいは4)までの電流が流れる経路を提供する。またアンテナ装置に含まれるアンテナ1が電流によって生じる磁界、あるいは外界からの磁界によって生じた電流によって信号の送受信を行うものと定義する。また、コイル部2の中心軸をコイル軸Aと定義する。
本実施例では、アンテナ装置によって、例えばRFID(13.56MHz)の電波を送受信できるように調整してある。
本実施例では、コイル軸Aが金属体6の主面に平行な方向のコイル部2と、コア3と、を含んでアンテナ1が構成されている。
また、本実施例では、アンテナ1は、距離Dを隔てて配置された金属体6の最寄の端面Bとコイル軸Aが垂直となるように配置されている。距離Dは0mmから∞まで考えられるが、後述するように、いずれの場合もアンテナ装置として良好な通信性能を有する。なお、図2においては、距離Dは4mmである。
また、コア3には、磁性体を用いることでコイル部2を通過する磁束を増やすことができ、金属体6が近接した場合の通信性能がコア3が磁性体でない場合よりも良くなるので好ましいが、磁性体に限らずセラミックや樹脂などで構成されていてもかまわない。なお、本実施例においては、コア3はフェライトコアであり、コアのサイズは8×20×0.2mmである。
また、コイル部2の導体の巻回数を図2では約2.5ターンで図示している。ただし、巻回数は限定されるものではなく、巻回数は図2に図示している約2.5ターンより多くても少なくてもかまわない。
なお、巻回数を整数回より約0.5ターン増やす、または減らすことは、コイル部2の両端(アンテナ装置との接続部)がコア3を挟んで両サイドにできるため、アンテナ装置を構成しやすくなる。
また、コイル部2の巻き方については、右巻きでも左巻きでもよく、配置する位置に応じて適宜選択することができる。
また、コイル部2とアンテナ装置の導体との接続方法はピンやバネによる接触やはんだ付け、コネクタによる接続など通常利用される接続方法を用いることができる。あるいは、コイル部2とアンテナ装置は1本の繋がった導体で形成してもかまわない。アンテナ入出力用端子4、5は、一般的に知られているように整合回路及びICの入出力端子に接続されるものとする。
次に、本発明のアンテナ装置を通信装置である携帯端末に搭載する場合について、詳細に説明する。図3は、本発明の実施例におけるアンテナ装置を搭載した携帯端末を分解した場合の斜視図である。
携帯端末20は表示部である液晶パネル21、操作用のボタン22、筐体25と筐体26、その中に収められる基板23、バッテリー24などで構成されている。
なお、上記説明した金属体6は、図3においては基板23となるが、金属体として、筐体26の内面に金属を形成してもよい(筐体26とコイル部2との間に金属膜を設けてもよい)。このように、基板23を金属体6として併用することで、通信装置の小型化が可能となる。
アンテナ装置の線路、アンテナ入出力用端子4、5は板金や金属箔テープ、あるいは印刷などによって形成され、アンテナ1は粘着テープによる貼り付けやビスによる固定などで筐体25の所定の場所に取り付ける。アンテナ入出力用端子4、5に繋がる線路とアンテナ1の接続は、図3ではピン27を使用して接触接続しているが、コネクタなどを用いてもかまわないし、あるいは、はんだ付けや溶接などで取り付けたワイヤーによって行われてもよい。
液晶パネル21を搭載した携帯端末20においては、主に液晶パネル21が設けられた面とは反対である筐体26側の面(図3においては下側面)を無線通信媒体に向けて通信を行うことが一般的である。すなわち、液晶パネル21が設けられた面とは反対の面(図3においては下側面)を本実施例における携帯端末20の通信主面30とする。また、通信主面30とは反対の筐体25側の面は通信背面31である。本願発明においては、通信主面30において、幅広い範囲で良好な通信をすることができる通信機器を得ることを目的とする。
アンテナ1は基板23の筐体25側で、基板23にアンテナ装置の線路、及びアンテナ入出力用端子4、5を備え、筐体26に設けられたコイル部2にピンにより接続され、アンテナ装置が形成されている。また、基板23の長手方向の端部に、コイル部の巻き方向と基板23の端部が平行となるように設置されている。
筐体26と基板23の間にできる空間にはRF−ID用ICや整合回路、他周波用アンテナ、カメラユニット、スピーカー、RFモジュールなどの部品が配置され、これらの部品とアンテナ装置及びコイル部2、コア3が接していても離れていても良好な通信ができる。
また、上述したようにアンテナ装置を形成する際の自由度が高いので、基板23上に形成するアンテナ装置の線路は、基板23に配置されているチップなどを避けて配置することができる。
なお、本実施例では筐体26の平坦な部分に配置しているが、筐体26の曲面に沿って配置することも可能である。
次に、図4を用いてアンテナ装置が発生させる磁界について説明する。図4は、図2に示すアンテナ装置から発生する磁力線を示す概念図である。また、図5は、比較のため、従来例におけるアンテナ装置の概念図を示す。
図4に示すように、本実施例におけるアンテナ装置は、コイル部2を備えるアンテナ1と、アンテナ1に近接して配置された金属体6とを備え、アンテナ1のコイル部2の開口部は金属体6に対して垂直であり、アンテナ1を金属体6の通信主面30とは反対側の面の端部に配置することを特徴とする。なお、金属体6の端部とは、アンテナ1の端部が金属体6の最外端部よりも突出する場合及び、アンテナ1の端部が金属体6の最外端部よりも内側に位置する場合の双方を含み、好ましくは、後述するアンテナ1の端部と金属体6の端部との距離dが約−8mm〜+8mmであることを示す。
対して従来のアンテナ装置は、図5に示すように、アンテナ101の開口部が金属板6に対して平行である。アンテナ入出力用端子へ入った信号によりアンテナ101に電流が流れる。アンテナ101から発生する磁力線が領域Aにおいてはアンテナから離れる方向に一方向である。その結果、領域Aに位置する例えば非接触型ICカードには一方向の磁力線が働き、非接触型ICカードに電流が発生して、携帯端末と非接触型ICカードとが通信を行う。しかしながら、領域Bにおいてはアンテナから離れる方向とアンテナへ向かう方向という、逆向きの磁力線が同時に非接触型ICカードの中を通過するため、非接触型ICカードに誘起される電圧は相殺されて小さくなってしまう。従って、領域B、すなわちアンテナのほぼ直横に金属体6に対してほぼ垂直に非接触型ICカードを位置させると、携帯端末と非接触型ICカードとが通信を行うことができない。すなわち、通信機器の通信主面の、アンテナ装置の真上側(領域A)においてのみ、通信が可能となる。
しかしながら、本願は、コイル部2と、コイル部2に近接して配置された金属体6と、コイル部2及び金属体6を備える筐体25、26と、を備え、筐体25、26は、主に通信を行う通信主面30を備え、コイル部2の開口部は金属体6に対して略垂直であり、コイル部2の巻き方向が金属体6の最端部に略平行であり、コイル部2を、金属体6の通信主面30側でない面の端部に配置することを特徴とするため、主に通信を行う通信装置の通信主面において、幅広い範囲で良好な通信をすることができる。なお、コイル部2の開口部は金属体6に対して略垂直であり、コイル部2の開口部と金属体6との角度が80度〜100度程度であると好ましい。また、コイル部2の巻き方向は金属体6の最端部に略平行であるが、コイル部2はらせん状に巻かれるため、コイル部のすべてを金属体6の最端部に平行とすることは難しい。従って、少なくともコイル部の一部の巻き方向が金属体6の最端部に略平行であることが望ましい。また、コイル部2の巻き方向は金属体6の最端部に略平行であり、±10度であることが好ましい。
すなわち、図4において、アンテナ入出力用端子4、5へ入った信号によりアンテナ1に電流が流れる。アンテナ1の開口部は金属体6に対して垂直であるため、領域Bではアンテナ1から発生する磁力線がアンテナ1から離れる方向に一方向である。その結果、領域Bに位置する例えば非接触型ICカードには一方向の磁力線が働き、非接触型ICカードに電流が発生して、本実施例のアンテナ装置を搭載する携帯端末などと非接触型ICカードとが通信を行うことができる。
また、通信主面30側である領域A及びCにおいても、磁力線の向かう方向は一方向である。図4に示すとおり、アンテナ1は金属体6の端部に配置されるため、磁力線は金属体6の端部から放射状に広がっている。特に、アンテナ1から離れる方向の磁力線とアンテナ1へ向かう方向の磁力線の境を結んだ直線である磁界8の軸Xが金属体6に対して傾いているため、より多くの磁界8が金属体6を回り込み、通信主面側での通信可能領域を大きくすることができる。
次に、なぜ磁界8の軸Xが金属体6に対して傾くかについて説明する。アンテナ1によって発生した磁界によって金属体6面に誘起された渦電流が金属体6面に垂直な方向の磁界を生み出す。そのため、アンテナ1から発生する磁界と、金属体6面に誘起された渦電流から発生する磁界とが合成され、その結果、アンテナ1から発生する磁界8は金属体6主面上空では垂直方向に変化し、磁界8の軸Xが金属体6とは離れる側に傾く。
本実施例の構成では、磁界8の軸Xの角度は、金属体6に対して40度〜85度程度となり傾いている。すなわち、アンテナ1が金属体6の端部に配置されなければ、金属体6面上の渦電流による金属体6面に垂直な方向の磁界は小さくなり、磁界8の軸Xは金属体6に対してほぼ垂直のままである。
また、アンテナ1と金属体6との距離Dは0mm〜8mmであるのが好ましい。特に、0mm〜4mmである場合は磁界8の軸Xの角度を55度〜80度と大きく傾けることができる。また、8mm〜12mmであっても、85度程度に傾けることができる。これは、アンテナ1と金属体6とが離れすぎると、金属体6の影響が小さくなり金属体6が磁界8の軸Xを傾ける力が薄れてしまうからである。また、通信距離は金属体6の大きさにも影響され、金属体6が大きく、アンテナを搭載する辺が長いほど通信距離は延びる。
また、図4においては、アンテナ1の端部と金属体6の端部が揃うように配置され、アンテナ1の端部と金属体6の端部との距離dは0mmである。しかしながら、アンテナ1の端部が金属体6の最外端部よりも突出してもよい。アンテナ1と金属体6との距離Dは4mmであり、アンテナ1の端部が金属体6の最外端部よりも突出したとき距離dはプラスである。アンテナ1の端部が金属体6の端部よりも突出することで、金属体6の真上(領域A側)の磁界8が強くなる。しかしながら、アンテナ1の端部が金属体6の端部よりも突出しすぎると金属体6が磁界8の軸Xを傾ける力が薄れてしまう。従って、d=2mmのとき最も角度が傾き、70度となっている。ただし、8mm突出させても角度は85度と傾かせることができる。
また、アンテナ1の端部が金属体6の最外端部よりも内側に位置してもよい。このとき、図8では距離dはマイナスで示す。アンテナ1の端部の位置が金属体6の最外端部よりも内側すぎると、金属体6面に誘起される渦電流による垂直方向の磁界が小さくなり、金属体がない場合のアンテナ1の磁界分布に近くなってしまう。従って、d=0mmのとき角度は78度であり、d=−8mmのとき角度は85度である。
以上のことから、アンテナ1を、金属体6の端部に位置することにより、金属体6に流れる電流を最大限活用することができる。また、角度が85度程度であれば本発明の効果は得られ、好ましくは80度以下であるとよい。
次に、図1からアンテナの形状を一部変更した形態について説明する。図6は、本発明の他の実施例におけるアンテナの概念図であり、(a)はアンテナにカバーを装着した場合の概念図、(b)は図6(a)からカバーを外した場合の概念図、(c)は図6(a)からカバーを外したときにコアが割れている場合の概念図、(d)は図6(b)からコアを抜いた場合の概念図である。図7は、本発明の他の実施例におけるアンテナ装置の概念図であり、図8は、本発明の他の実施例におけるアンテナ装置を搭載した携帯端末を分解した場合の斜視図、図9は、図7に示すアンテナ装置から発生する磁力線を示す概念図である。
図6におけるアンテナは、図1のものと折り曲げがある以外にサイズも一部異なるが、基本的な構成は同一である。本実施例においては、フェライトコア3のサイズは8×20×0.2mmであり、8mmの辺において半分の4mmで約90度に折り曲げているが、折り曲げ位置は半分に限定されることはなく、長くても短くてもかまわない。好ましくは折り曲げたコアの先端部分が金属体の面よりも飛び出ている方が良く、アンテナ搭載面の反対面側への磁界が強くできる。その結果、コイル部2は、金属体6に略平行な面40と、金属体6の最端部42の辺と対向する面41とを備える。本実施例においては90度に折り曲げられているが、90度に限定されるわけではない。すなわち、アンテナ1を収容する筐体の形状に合わせて折り曲げることができる。また、折り曲げは、図6(b)のように割れないようにコア3にカーブをつけてもよいし、図6(c)のようにコア3の長手方向に平行な割れ目を入れてもよい。その場合、コイル2がコア3の折れ目にオーバーラップしないよう、図6(c)、(d)に示すようにコア3の折れ目外側はコア3の長手方向に平行にコイル2を巻き、コア3の内側はコア3の長手方向に対して傾いて巻かれる。
図6に示すアンテナは、図7に示すように金属体6に設置される。本実施例では、アンテナ1の折り曲げた部分が金属板6の面から約1mmだけ突出している。金属体6とアンテナ1の金属体6に平行な部分との間隔は約2mmである。また、金属体6は、図8においては基板23となるが、金属体6として、筐体26の内面に金属を形成してもよい(筐体26とコイル部2との間に金属膜を設けてもよい)。このように、基板23を金属体6として併用することで、通信装置の小型化が可能となる。その他は、図3に同様である。
次に、図9を用いて図7のアンテナ装置が発生させる磁界について説明する。
アンテナ1は図9に示すように金属体6の通信主面30とは反対側の面の端部に配置される。アンテナ1はコイル軸方向の長さの約半分の位置で折り曲げられる。従って、コア3は金属体6と平行な面と、略垂直な面とを備え、コイル部2のコイル軸も同様に金属体6と平行な部分と、略垂直な部分とを備える。アンテナ1の略垂直な面は金属体6の面から突出している。このような構成のため、磁界8の軸は大幅に金属体6に対して傾く。また、磁界8は通信主面30側に金属体6の端部から放射状に広がり、通信主面30側において通信可能領域を非常に大きく確保することができる。
次に、図4、図9に示す本実施例のアンテナ装置と図5に示す従来のアンテナ装置との領域A、B、Cに向かう方向おける通信距離を比較した結果を(表1)及び(表2)を使って説明する。領域Aは通信主面におけるアンテナの直上部分であり、領域Bはアンテナ1の真横であり金属体6の延長線上部分である。領域Cは領域Aと領域Bの中間であり、金属体6に対して傾いた方向である。
本実験において、図4、図9に示す本実施例のアンテナ装置は、コア3はフェライトコアであり、アンテナのサイズが8×26×0.4mmである。コイル部2は6.5ターンであり、図4は金属体6とアンテナ1との距離Dは4mmである。図9は金属体6とアンテナ1との距離Dは2mmである。また、図5に示す従来のアンテナ装置は、コア3はフェライトコアであり、アンテナのサイズが15×25×0.4mmである。コイル部2は2ターンであり、金属体6とアンテナ1との距離Dは4mmである。
(表1)は図4、9及び図5に示すアンテナ装置の通信相手が非接触型ICカードの場合であり、(表2)は通信相手がリーダライター装置の場合である。
(表1)、(表2)から明らかなとおり、図4、図9に示す本実施例のアンテナ装置は図5に示す従来のアンテナ装置に比較して、通信主面30において幅広い範囲でバランスよく良好な通信をすることができる。また、領域A〜Cのいずれにおいても本実施例においては、通信をすることができない領域であるヌルはできなかったが、従来例ではヌルができた。
なお、図2はアンテナ装置と金属体6とはある程度の隙間を持って配置されているが、アンテナ1が金属体6上に置かれるような近接配置をしても良い。この場合は、金属体6面に誘起された渦電流が強く、渦電流による金属体6の主面の垂直方向の磁界は強くなり、この垂直方向の磁界とアンテナ1の磁界が合成されて、結果として磁界8の軸Xが金属体6とはより離れる側に傾く。
その結果、例えば非接触型ICカードを領域A及び領域B及び領域Cのどちらに位置させても、良好な通信を行うことができる。
なお、金属体6は例えば携帯端末内の基板となるが、他の金属体、例えばバッテリーや液晶表示パネルなどであってもかまわない。
また、アンテナ装置を構成する導体は、被覆銅線などで構成されてもよいが、金属体6上に形成された電極パターンなどでもかまわない。コイル部2と磁性体コア3も金属体6上に実装されている構成としてもよい。図示していないが、アンテナ1と基板23のあいだの空いているスペースには、他の部品、例えばカメラモジュールやスピーカー、RFモジュール、他周波用のアンテナなどを実装することができる。
また、コイル部2の開口部に平行なアンテナ1の端面と金属体6の端部とが一直線上に揃っていることで、製造しやすいアンテナ装置とすることができる。
また、コイル部2は、金属体6の端部に位置するように配置されており、これにより、金属体6に流れる電流を最大限活用することができる。また、コイル部2のコイルの巻き方向が金属体6の端部に平行であることで、金属体6の端部に多く流れる電流をコイル部2が効率よく拾うことができ、アンテナ装置の特性を良好にすることができる。
本発明のアンテナ装置によれば、通信できる方向が一方向に限られないため、携帯電話などの様々な通信装置のアンテナとして有用である。
1 アンテナ
2 コイル部
3 コア
4、5 アンテナ入出力用端子
6 金属体
8 磁界
20 携帯端末
21 液晶パネル
22 ボタン
23 基板
24 バッテリー
25、26 筐体

Claims (4)

  1. コアと、このコアに導体を巻回してなるコイル部とを有したアンテナと、
    前記アンテナが近接配置される配置面を有した金属体と、
    前記アンテナ及び前記金属体を収納し、主として無線通信媒体に向けられる通信主面を有した筐体と、を備え、
    前記アンテナの開口面は前記金属体の前記配置面に対して略垂直であり、
    前記アンテナの端部が前記金属体の端部に略平行であり、
    前記アンテナを、前記筐体の前記通信主面とは反対側に位置する通信背面の前記金属体の端部に配置することを特徴とする通信装置。
  2. 前記筐体に、表示部を備え、
    前記通信主面は前記表示部と対向する他の面であり、
    前記アンテナを、前記金属体の表示部側の面の端部に配置することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記筐体内に収納され、前記アンテナと接続された基板を備え、
    前記金属体は前記基板であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記アンテナは、前記金属体の前記配置面に略平行な第1の開口面と、前記金属体の端部で前記配置面に略垂直な第2の開口面とを備えるように折り曲げられ、前記コイル部の一部が前記金属体の端部よりも突出していることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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