JP2010020999A - 電子放出源用ペースト - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高寿命な電子放出素子を形成するための非酸素雰囲気下で熱分解性の良い感光性樹脂を用いた電子放出源用ペーストおよびそれを用いた電子放出素子を提供することを課題とする。
【解決手段】針状炭素、無機粉末および感光性樹脂を含む電子放出源用ペーストであって、感光性樹脂が、(メタ)アクリル酸エステルと重合性不飽和モノマーとの共重合体にエチレン性不飽和二重結合を有する化合物を付加させた感光性樹脂であり、さらに、(1)感光性樹脂の酸価が25mgKOH/g未満であること、および(2)(メタ)アクリル酸エステルがイソブチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートおよびアクロレインからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含むことを特徴とする電子放出源用ペースト。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子放出源用ペーストおよびそれを用いた電子放出素子に関する。
カーボンナノチューブは物理的・化学的耐久性に優れているだけでなく、電界放出に適した先鋭な先端形状と大きなアスペクト比を持っている。そのため、カーボンナノチューブを電子放出源とした電界放出型ディスプレイ(FED)、電界放出を用いた液晶用バックライトや照明等の研究が盛んに行われている。
このカーボンナノチューブを用いた電子放出源を作製する方法の一つに、カーボンナノチューブを含むペーストを用いて、カソード電極上にカーボンナノチューブを有する膜を作製する方法がある(特許文献1参照)。この方法は、カソード電極上にカーボンナノチューブを含むペーストをスクリーン印刷し、その後焼成することによってペースト中の有機成分を分解除去、さらにこのカーボンナノチューブを有する膜にレーザー照射法、プラズマ法、テープ剥離法等の起毛処理を行うことによって電子放出源を作製するものである。しかしながら、本方法ではスクリーンマスクのメッシュ限界により、100μm以下の微細な電子放出源パターンを、形成することが困難であった。
一方、高精細な電子放出源パターンを得る方法として、カーボンナノチューブを含むペーストに感光性有機成分を加えることで、フォトリソグラフィーにより微細なパターンを一括形成することができる電子放出源の作製方法が提案されている(特許文献2、3参照)。この方法によれば、光重合開始剤と光重合性モノマーを含むペーストをカソード電極上に全面印刷した後、乾燥させたペースト塗布膜にパターンマスクを用いて紫外線を照射、その後現像することで微細な電子放出源パターンを形成することが可能である。しかし、本方法を用いて電子放出源パターンを形成した場合、感光性有機成分の熱分解性が悪い場合には、焼成工程で有機残渣が発生してしまう。この電子放出源中の残渣は、電界印加時に分解・ガス化するためパネル真空度の低下などを引き起こし、電子放出素子の寿命を大きく低下させる原因であった。
一方、熱分解性の良い感光性樹脂として、アクリロイル基またはメタアクリロイル基を含有する樹脂が提案されている。(特許文献4、5参照)この方法によると、熱分解がアセタールまたはヘミアセタールエステル構造に起因するため、450℃付近で焼成が可能であるとしている。しかし、この方法を用いて450℃付近で焼成を行うには、酸素雰囲気下が必要条件であり、窒素、水素、アルゴンなどの非酸素雰囲気下で行うと樹脂の熱分解性は大きく低下してしまう。電子放出源を形成する際、カーボンナノチューブの酸化を防止する目的から、焼成工程は窒素、水素、アルゴンなどの非酸素雰囲気下で行うことが好ましく、また、基板材料の耐熱性の観点からも焼成温度は、500℃以下が好ましい。このため前記感光性樹脂を用いた場合では十分な熱分解性が得られない課題があった。
特開2001−176380号公報(第8段落) 特表2004−504690号公報(第18段落) 特開2005−56818号公報(請求項7) 特開2003−249161号公報(請求項2) 特開2003−195497号公報(請求項1)
本発明は上記課題に着目し、高寿命な電子放出素子を形成するための電子放出源用ペーストおよびそれを用いた電子放出素子を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、針状炭素、無機粉末および感光性樹脂を含む電子放出源用ペーストであって、感光性樹脂が、(メタ)アクリル酸エステルと重合性不飽和モノマーとの共重合体にエチレン性不飽和二重結合を有する化合物を付加させた感光性樹脂であり、さらに、(1)感光性樹脂の酸価が25mgKOH/g未満であること、および(2)(メタ)アクリル酸エステルがイソブチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートおよびアクロレインからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含むことを特徴とする電子放出源用ペーストである。
本発明によれば、ゲート電極上や電子放出源周辺、さらには電子放出源内などに発生していた有機残渣が大幅に低減され、高寿命な電子放出素子が得られる。
本発明は、針状炭素、無機粉末および感光性樹脂を含む電子放出源用ペーストであって、感光性樹脂が、(メタ)アクリル酸エステルと重合性不飽和モノマーとの共重合体にエチレン性不飽和二重結合を有する化合物を付加させた感光性樹脂であり、さらに、(1)感光性樹脂の酸価が25mgKOH/g未満であること、および(2)(メタ)アクリル酸エステルがイソブチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートおよびアクロレインからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含むことを特徴とする電子放出源用ペーストである。
一般に電界放出型ディスプレイに用いられる電子放出源には、モリブデンに代表される金属材料や、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、カーボンナノコイル、カーボンナノツイストといった針状炭素、ダイアモンド、ダイアモンドライクカーボン、グラファイト、カーボンブラックに代表される炭素系材料があり、本発明では低い仕事関数特性によって低電圧駆動が可能である針状炭素を用いる。針状炭素の中でもカーボンナノチューブは高アスペクト比であるため良好な電気放出特性を持つことからより好ましい。カーボンナノチューブには単層、または2層、3層等の多層カーボンナノチューブがあるが、本発明で用いるカーボンナノチューブは、層数の異なるカーボンナノチューブの混合物としてもよい。また、カーボンナノチューブはアモルファスカーボンや触媒金属等の不純物を含むことがあるため、熱や酸によって精製することで純度を高めて使用することもできる。電子放出源用ペーストに対するカーボンナノチューブの含有量は0.1〜20重量%であることが好ましい。また0.1〜10重量%であることがより好ましく、0.5〜5重量%であることがさらに好ましい。カーボンナノチューブの含有量が0.1重量%未満であると、電子放出源からの電子放出量が小さくなり、電子放出電圧が高くなることや、輝度が低下する恐れがある。カーボンナノチューブの含有量が20重量%を越えると、電子放出源用ペースト中でのカーボンナノチューブの分散性が悪くなり、ペーストの塗布性が低下することや均一なパターン形成性が得られなくなる。
本発明の電子放出源ペーストに用いる感光性樹脂は、(メタ)アクリル酸エステルと重合性不飽和モノマーとの共重合体にエチレン性不飽和二重結合を有する化合物を付加させたものであり、その酸価が25mgKOH/g未満である。(メタ)アクリル酸エステルは、汎用樹脂の原料として広く使われているため安価に入手することができ、窒素雰囲気における熱分解率も高いため好ましく用いられる。(メタ)アクリル酸エステルと重合性不飽和モノマーとの共重合反応は、反応温度や重合時間により比較的容易に制御することができる。また、得られた共重合体にエチレン性不飽和二重結合を有する化合物を付加させる方法は、感光性樹脂の酸価を容易に制御できるため好ましく用いられる。このとき、例えば反応温度を70℃以上にするか、反応時間を5時間以上とすることで、共重合体側鎖末端に存在するアミノ基、チオール基、水酸基、またはカルボキシ基とエチレン性不飽和二重結合を有する化合物の付加反応を、高効率で進行させることができ、酸価25mgKOH/g未満の感光性樹脂を得ることができる。
酸価が25mgKOH/g未満であることで、官能基に由来する水素結合の相互作用が弱まるため、非酸素雰囲気下においても熱分解性がよくなる。その結果、非酸素雰囲気下で電子放出源パターンの低温焼成を行っても、ゲート電極上や電子放出源周辺、または電子放出源内などに発生する有機残渣を抑制することができる。有機残渣は、電界印加時に分解・ガス化してパネル真空度の低下などを引き起こし、電子放出素子の寿命を大きく低下させるものであるが、本発明ではこの有機残渣を抑制できるため、電子放出源の寿命が飛躍的に向上する。酸価は、より好ましくは15mgKOH/g未満であり、さらに好ましくは10mgKOH/g未満であり、特に好ましくは5mgKOH/g未満である。感光性樹脂の酸価は、JIS−K0070(1992)に準拠して測定することができる。
本発明に用いられる(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ペンチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、2−n−ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、2―エチルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、ヘプタデカフロロデシルアクリレート、2−ヒロドキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、オクタフロロエチルアクリレート、トリフロロエチルアクリレート、ステアリルアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリラート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリラート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、グリセロールアクリレート、ネオペンチルグリコールアクリレート、プロピレングリコールアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アクリルアミド、アミノエチルアクリレート、また前記化合物の分子内のアクリレートの一部もしくは全てをメタクリレートに変えた化合物などが挙げられる。
また、本発明においては、前記化合物のなかでも、イソブチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートおよびアクロレインからなる群より選ばれる1種以上を含むことが重要である。前記4種類からなる群の化合物は、窒素雰囲気下での熱分解性が特に高く、共重合の反応性も制御しやすいためである。これらの(メタ)アクリル酸エステルの含有量は、感光性樹脂中30〜95mol%の範囲であることが好ましく、より好ましくは50〜95mol%の範囲であり、さらに好ましくは70〜95mol%の範囲である。
共重合体成分を構成する重合性不飽和モノマーには、アミノ基、チオール基、水酸基またはカルボキシ基を有する化合物が好ましく用いられる。このような化合物を用いると、共重合体の側鎖にこれらの基を導入することができる。共重合体の側鎖にこれらの基があると、共重合体に付加させるエチレン性不飽和二重結合を有する化合物の付加量を調整することができる。中でも、窒素雰囲気下での熱分解率とエチレン性不飽和二重結合を有する化合物との反応性からカルボキシ基を有する化合物がより好ましい。具体的には、メタクリル酸、アクリル酸、クロトン酸、3−ブテン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などが挙げられるが、この限りではなく、1種または2種以上を混合してもよい。
前記共重合体を構成する重合性不飽和モノマーは、感光性樹脂中1〜50mol%の範囲で含有することができ、好ましくは3〜30mol%であり、さらに好ましくは5〜20mol%である。重合性不飽和モノマーの共重合割合が前記範囲内にあると、窒素雰囲気における樹脂の熱分解性が向上し、さらに所望の二重結合密度を得ることができるため好ましい。
(メタ)アクリル酸エステルと重合性不飽和モノマーから得られる共重合体は、公知の方法を適用したラジカル重合により得られる。
本発明に用いられるエチレン性不飽和二重結合を有する化合物としては、前記共重合体の側鎖および/または末端に有するアミノ基、チオール基、水酸基またはカルボキシ基に対する反応性の観点から、グリシジル基を有することが好ましい。このような化合物としては、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、グリシジルビニルエーテル、[2−(ビニルオキシ)エチル]グリシジルエーテル、[2−[2−(アリルオキシ)エトキシ]エチル]グリシジルエーテル、3−ペンテン酸グリシジル、4−ペンテン酸グリシジル、4−ヘキセン酸グリシジル、5−ヘキセン酸グリシジルなどが挙げられる。とりわけ、CH=C(CH)COOCHCH(OH)CH−の構造を有する化合物が好ましく用いられる。これらは、単独で使用しても2種以上を混合して使用してもよい。付加反応の際に用いられるエチレン性不飽和二重結合を有する化合物の量は、酸価を前記範囲に調整できる程度の量であり、通常、前記重合性不飽和モノマーと等量もしくはそれ以上の量を添加することが好ましい。エチレン性不飽和二重結合を有する化合物の添加量が前記重合性不飽和モノマーよりも少ない場合、所望の酸価を有する樹脂は得ることが難しい。
感光性樹脂の二重結合密度は、樹脂1kgに対して0.5〜3.0mol/kgであることが好ましく、さらに0.5〜1.5mol/kgであることが好ましい。二重結合密度が大きいと窒素雰囲気での熱分解率が下がる傾向にある。このため二重結合密度が前記範囲内にあれば、感光性樹脂は窒素雰囲気で良好な熱分解性を示しつつ光重合により十分な硬化性を得ることができる。前記感光性樹脂の二重結合密度は、JIS−K0070(1992)に準拠してヨウ素価を測定し、その値から、二重結合密度(mol/kg)=10×ヨウ素価/253.81(ヨウ素分子の分子量)によって算出することができる。
上記のような感光性樹脂は、窒素雰囲気下にて昇温速度5℃/分で昇温したとき、430℃での熱分解率が95重量%以上であることが好ましい。本発明の感光性樹脂の中でも、このような熱分解率を示す感光性樹脂を有する電子放出源用ペーストを用いると、非酸素雰囲気下での電子放出源パターンの低温焼成時に発生する有機残渣を極めて抑制することができる。
窒素雰囲気下、昇温速度5℃/分で昇温したとき、前記感光性樹脂の430℃における熱分解率は、より好ましくは97重量%以上であり、さらに好ましくは99重量%以上である。有機残渣を抑制するためには、熱分解率は高ければ高いほど好ましい。
感光性樹脂の熱分解率は、TG測定装置(TGA−50、(株)島津製作所(株)製)にて測定した値を元に以下の式にて算出することができる。測定条件は、TG測定装置に約20mgの試料をセットした後、窒素雰囲気下で流量80ml/分、昇温速度5℃/分で500℃まで昇温し、昇温中の試料の重量を測定する。熱分解率(T)を求める式は、
T=(前記条件で測定された430℃における試料重量)/(昇温開始時の試料重量)×100
である。
感光性樹脂の重量平均分子量(Mw)は20000〜150000、かつ数平均分子量(Mn)が10000〜100000、Mw/Mnが1.0〜3.0の範囲内であることが好ましい。重量平均分子量が20000以上であれば、光に対する十分な硬化性と焼成工程における良好な熱分解性が得られる傾向にあり、重量平均分子量と数平均分子量が前記範囲内であれば粘度が適切で、十分な取り扱い性が得られる。Mw/Mnの範囲を1.0〜3.0とすることで光に対する硬化性のばらつきを抑制できる。感光性樹脂の重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)はテトラヒドロフランを移動相としたサイズ排除クロマトグラフィーにより測定した値である。カラムはShodex KF−803を用い、重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)はポリスチレン換算により計算することができる。
本発明に用いられる感光性樹脂の含有量は、電子放出源用ペースト全体のうち1〜90重量%の範囲であることが好ましく、5〜60重量%であることがより好ましく、さらに5〜30重量%であることが好ましい。感光性樹脂が前記範囲内にあれば、電子放出源ペーストは光重合により十分な硬化性が得られ、またカーボンナノチューブや無機粉末もペースト中において良好な分散性を維持することができるため好ましい。
本発明の電子放出源用ペーストは、上記の感光性樹脂以外に、光重合性モノマー、光重合開始剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、有機溶剤を適宜含むことができる。さらに必要に応じて増感剤、増感助剤、可塑剤、増粘剤、酸化防止剤、分散剤、有機あるいは無機の沈殿防止剤やレベリング剤等の添加成分を含んでもよい。
本発明の電子放出源用ペーストに添加される光重合性モノマーは、具体例としてアルコール類(例えば、エタノール、プロパノール、ヘキサノール、オクタノール、シクロヘキサノール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなど)のアクリル酸エステルまたは(メタ)アクリル酸エステル、カルボン酸(例えば、酢酸プロピオン酸、安息香酸、アクリレート、メタクリレート、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、酒石酸、クエン酸など)とグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジル、またはテトラグリシジルメテキシリレンジアミンとの反応生成物、アミド誘導体(例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミドなど)、エポキシ化合物とアクリレートまたはメタクリレートとの反応物などを挙げることができる。また、多官能の光重合性モノマーにおいて、不飽和基は、アクリル基、メタクリル基、ビニル基、アリル基が混合して存在してもよい。本発明では、これらを1種または2種以上使用することができる。
光重合性モノマーを用いる場合の含有量は、感光成分に対し0.01〜50重量%の範囲であり、好ましくは、0.05〜20重量%であり、より好ましくは0.1〜10重量%ある。重合性モノマーの含有量が0.01重量%以上であれば、光硬化による精細なパターン加工ができ、50重量%以下であれば、露光後の架橋密度が高くなるため生じる現像液に対する溶解性が低下することや焼成時の脱バインダー不良を防ぐことができるため好ましい。なお、「感光成分」とは、感光性樹脂、光重合性モノマーおよび光重合開始剤をいう。以下の説明においても同様とする。
光重合開始剤には、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノンo-ベンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4−メチルフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニル−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィンオキサイド、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル、2,2−ビイミダゾール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−イソプロピルフェニル)−1−プロパノン、p−t−ブチルジクロロアセトフェノン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルキオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、ベンジルメトキシエチルアセタール、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイド、2−エチルアンスラキノン、アントラキノン、メチルフェニルグリオキシエステル、2−t−ブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、β−クロルアントラキノン、アントロン、ベンズアントロン、ジベンゾスベロン、4−アジドベンザルアセトフェノン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロヘキサン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサン、2−フェニル−1,2−ブタジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニルプロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1,3−ジフェニルプロパントリオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、ナフタレンスルフォニルクロリド、キノリンスルホニルクロリド、N−フェニルチオアクリドン、4,4−アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルジスルフィド、ベンズチアゾールジスルフィド、トリフェニルフォスフィン、カンファーキノン、四臭化炭素、トリブロモフェニルスルホン、過酸化ベンゾイルおよびエオシン、メチレンブルーなどの光還元性の色素とアスコルビン酸、トリエタノールアミンなどの還元剤の組み合わせなどが挙げられる。本発明ではこれらを1種類または2種類以上使用することができる。
光重合開始剤の含有量は感光成分に対し、0.01〜20重量%の範囲であり、好ましくは0.05〜10重量%で、より好ましくは0.1〜10重量%である。光重合開始剤の含有量が0.01重量%以上であれば、光照射に対し十分な光感度を得ることができ、20重量%以下であれば露光後の架橋密度が高くなるため生じる現像液に対する溶解性の低下を防ぐことや、現像後のペースト残存率を小さくすることが期待できるため好ましい。
また、重合開始剤と共に増感剤を使用することで、感度を向上させたり、反応に有効な波長範囲を拡大することができる。増感剤の具体的例は、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2,3−ビス(4−ジエチルアミノベンザル)シクロペンタノン、2,6−ビス(4−ジメチルアミノベンザル)シクロヘキサノン、2,6−ビス(4−ジメチルアミノベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、ミヒラーケトン、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジメチルアミノ)カルコン、4,4−ビス(ジエチルアミノ)カルコン、p−ジメチルアミノシンナミリデンインダノン、p−ジメチルアミノベンジリデンインダノン、2−(p−ジメチルアミノフェニルビニレン)イソナフトチアゾール、1,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニルビニレン)イソナフトチアゾール、1,3−ビス(4−ジメチルアミノベンザル)アセトン、1,3−カルボニルビス(4−ジエチルアミノベンザル)アセトン、3,3−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N−フェニル−N−エチルエタノールアミン、N−フェニルエタノールアミン、N−トリルジエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、ジエチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、3−フェニル−5−ベンゾイルチオテトラゾール、1−フェニル−5−エトキシカルボニルチオテトラゾール等が挙げられる。本発明ではこれらを1種または2種以上使用することができる。
なお、増感剤の中には光重合開始剤としても使用できるものがある。増感剤が本発明の感光性ペーストに含まれる場合、その含有量は感光成分に対して通常0.05〜10重量%、より好ましくは0.1〜10重量%である。増感剤の含有量が0.05重量%以上であれば、光照射に対し十分な増感効果を得ることができ該ペーストの光感度を向上させることが期待できる。また、該剤の含有量を10重量%以下にすることで、現像後のペースト残存率を小さくすることが期待できるため好ましい。
本発明の電子放出源用ペーストに用いる紫外線吸収剤は、波長領域300〜550nmの範囲に紫外線吸収がある有機系染料が好ましく、紫外線吸収スペクトルの最大吸収波長(λmax)が波長300〜550nmの範囲にある有機系染料がさらに好ましい。具体例としては、アゾ系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、クマリン系、キサテン系、キノリン系、アントラキノン系、ベンゾエート系、ベンゾイン系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、ヒンダードアミン系、シアノアクリレート系、トリアジン系、アミノ安息香酸系、キノン系などが挙げられ、1種または2種以上を組み合わせて用いることもできる。
電子放出源用ペースト中の感光成分に対する紫外線吸収剤の含有量は0.001〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.01〜5重量%である。紫外線吸収剤の含有量が、0.001重量%以上であれば該剤の添加効果が得られ、現像後のペースト残存率が小さい精細なパターンを得ることができる。該剤の含有量が10重量%以下であれば、露光光の透過率が低下し膜厚が薄くなることを防ぐことができる。膜厚が薄くなると十分な量のカーボンナノチューブが電子放出源内に残らないので、好ましくない。
本発明では紫外線吸収剤だけでなく重合禁止剤を用いてもよく、その具体的な例としては、ヒドロキノン、ヒドロキノンのモノエステル化物、N−ニトロソジフェニルアミン、フェノチアジン、p−t−ブチルカテコール、N−フェニルナフチルアミン、2,6−ジ−t−ブチル−p−メチルフェノール、クロラニール、ピロガロールなどが挙げられ、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
電子放出源用ペースト中の感光成分に対する重合禁止剤の含有量は0.01〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.02〜5重量%である。重合禁止剤の含有量が、0.01重量%以上であれば、該剤の添加効果が期待でき、10重量%以下であれば光重合反応の阻害を防ぐことができる。
本発明の電子放出源用ペーストに添加する有機溶剤の具体例として、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル類、アセトン、エチルメチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、トルエン、キシレン、ベンジルアルコールなどの芳香族炭化水素類、テルピネオール、アセチルテルピネオール、ブチルカルビトール、エチルセルソルブ、エチレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレングリコールジアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、エチレングリコールモノアリールエーテル類、ポリエチレングリコールモノアリールエーテル類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル類、ジプロピレングリコールジアルキルエーテル類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ソルベントナフサなどが挙げられるが、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、単独もしくは2種以上混合して用いてもよい。
本発明の電子放出源用ペーストに有機溶剤を用いる場合の含有量は、電子放出源用ペースト全体のうち1〜90重量%の範囲であるのが好ましく、より好ましくは30〜80重量%であり、さらに好ましくは50〜70重量%である。有機溶剤の含有量が前記範囲内にあれば、良好な塗布性を得ることができ、またカーボンナノチューブや無機粉末もペースト中において良好な分散性を維持することができる。
本発明の電子放出源ペーストは無機粉末を含む。前記無機粉末は、カソード電極基板との接着性が得られるものであればいずれも用いることができるが、カーボンナノチューブの耐熱性が500〜600℃であること、基板ガラスとしてソーダライムガラス(軟化点500℃程度)を用いることなどを考慮すると、無機粉末の焼結温度は500℃以下が好ましく、450℃以下がさらに好ましい。前記焼結温度を有する無機粉末を用いることで、カーボンナノチューブの焼失を抑制し、ソーダライムガラスなどの安価なガラス基板を使用することができる。このような無機粉末の具体例としては、銀、銅、ニッケル、合金、はんだなどの金属粉末、ガラス粉末、もしくはそれらを混ぜて使用することができる。金属粉末は触媒作用によってカーボンナノチューブの焼失を促進することから、本発明の電子放出源用ペーストにおいてはガラス粉末が好ましく用いられる。
本発明で用いるガラス粉末としては、Biを45〜86重量%含有することで、ガラス軟化点を450℃以下に下げることができる。Biはガラスの軟化点を下げることができる。Biが45重量%より少ないと軟化点が高くなりすぎ、86重量%より多いとガラスが不安定になりやすいため好ましくない。より好ましくは、70〜85重量%である。ここで言うガラスの軟化点は示差熱分析(DTA)法を用いてガラス試料100mgを20℃/分、空気中で加熱し、横軸に温度、縦軸に熱量をプロットして得られるDTA曲線より得られる。
ガラス粉末は、Biを45〜86重量%含有されていれば、その他の組成は特に限定されない。好ましくは、45〜86重量%のBi、0.5〜8重量%のSiO、3〜25重量%のB、0〜25重量%のZnOを有するガラス粉末がガラスの安定性と軟化点の制御のしやすさという点で好ましい。
SiOの含有量を0.5〜8重量%とすることでガラスの安定性を向上させることができる。0.5重量%より少ないとその効果が不十分であり、8重量%より多いとガラスの軟化点が高くなりすぎる。より好ましくは0.5〜2重量%である。
の含有量もまた3〜25重量%とすることでガラスの安定性を向上させることができる。3重量%より少ないとその効果が不十分であり、25重量%より多いとガラスの軟化点が高くなりすぎる。より好ましくは3〜10重量%である。
ZnOは含まなくともよいが、25重量%まで含有させることで軟化点を下げることができる。25重量%より多いとガラスが不安定になる。より好ましくは5〜15重量%である。その他にもAl、NaO、CaO、MgO、CeO、KO等を含むことができる。
電子放出源とカソード電極は強固に接着している必要があるが、電子放出源用ペーストに含まれるカーボンナノチューブとガラス粉末の比は、カーボンナノチューブに対し、ガラス粉末が200〜8000重量%であると、優れた接着性を得ることができる。
ガラス粉末の平均粒径は2μm以下が好ましい。2μmより大きいと直径10〜50μmの高精細な円状パターンを形成する際、形状不良の原因となる。さらに好ましくは1μm以下である。ガラス粉末の粒径が小さくなるとガラス粉末が軟化しやすくなるため、より少ないガラス粉末の含有量で電子放出源とカソード電極の接着性を得ることができる。そのため、ガラスの平均粒径が1〜2μmのときはカーボンナノチューブ100重量%に対してガラス粉末が3000〜8000重量%が好ましく、ガラスの平均粒径が1μmより小さいときは、カーボンナノチューブ100重量%に対してガラス粉末が200〜3000重量%であることが好ましい。
ここで平均粒径とは、累積50%粒径(D50)のことをさす。これは一つの粉体の集団の全体積を100%として体積累積カーブを求めたとき、その体積累積カーブが50%となる点の粒径を表したものであり、累積平均径として一般的に粒度分布を評価するパラメータの1つとして利用されているものである。なお、ガラス粉末の粒度分布の測定はマイクロトラック法(日機装(株)製マイクロトラックレーザー回折式粒度分布測定装置による方法)で測定することができる。
本発明の電子放出源用ペーストは、各種成分を所定の組成になるよう調合した後、3本ローラー、ボールミル、ビーズミル等の混練機で均質に混合分散することによって作製することができる。ペースト粘度は、ガラス粉末、増粘剤、有機溶媒、可塑剤および沈殿防止剤等の添加割合によって適宜調整されるが、その範囲は2〜200Pa・sである。例えば、基板への塗布をスリットダイコーター法やスクリーン印刷法以外にスピンコート法やスプレー法で行う場合は、0.001〜5Pa・sが好ましい。
以下に、本発明の電子放出源用ペーストを用いたフィールドエミッション用電子放出源および電子放出素子の作製方法について説明する。なお、電子放出源および電子放出素子の作製は、その他の公知の方法を用いてもよく、後述する作製方法に限定されない。
はじめに電子放出源の作製方法について説明する。電子放出源は、以下に説明するように、本発明の電子放出源用ペーストからなるパターンを基板上に形成後、焼成することにより得られる。まず、本発明の電子放出源用ペーストを用いて基板上に電子放出源のパターンを形成する。基板としては電子放出源を固定するものであればいかなるものでも良く、ガラス基板、セラミック基板、金属基板、フィルム基板などが挙げられ、さらに基板上には導電性を有する膜が形成されていることが好ましい。基板上に電子放出源のパターンを形成する方法としては、一般的なスクリーン印刷法、インクジェット法などの印刷法が好ましく用いられる。また、感光性を付与した電子放出源用ペーストを用いると、フォトリソグラフィーによって微細な電子放出源のパターンを一括で形成することができるため好ましい。具体的には、スクリーン印刷法またはスリットダイコーター等で基板上に本発明の感光性を付与した電子放出源用ペーストを印刷した後、熱風乾燥機で乾燥して電子放出源用ペーストの塗膜を得る。前記塗膜に対して、上面(電子放出源用ペースト側)からフォトマスクを通じて紫外線を照射した後、アルカリ現像液や有機現像液などで現像して電子放出源パターンを形成することができる。次に電子放出源のパターンを焼成する。焼成雰囲気は大気中または窒素などの不活性ガス雰囲気中にて、焼成温度は400〜500℃の温度で焼成する。焼成した電子放出源のパターンには表面処理を行い、表面からカーボンナノチューブが突出した電子放出源が得られる。表面処理の方法としては、粘着性を有するテープまたはローラーを用いた剥離法やレーザー処理法などが用いることができる。
次に電子放出素子の作製方法について説明する。電子放出素子は、本発明の電子放出源用ペーストからなる電子放出源をカソード電極上に形成して背面板を作製し、アノード電極と蛍光体を有する前面板と対向させることにより得ることができる。以下、ダイオード型電子放出素子の作製方法とトライオード型電子放出素子の作製方法について詳細に説明する。
ダイオード型電子放出素子の作製方法においては、まず、ガラス基板上にカソード電極を形成する。カソード電極は、ITOやクロム等の導電性膜をスパッタ法などによってガラス基板上に成膜することができる。カソード電極上には、前述の方法によって本発明の電子放出源用ペーストを用いて電子放出源を作製し、ダイオード型電子放出素子用の背面板が得られる。次にガラス基板上にアノード電極を形成する。アノード電極はITO等の透明導電性膜をスパッタ法などによってガラス基板上に成膜することができる。ガラス基板上に形成されたアノード電極上に蛍光体を印刷し、ダイオード型電子放出素子の前面板が得られる。ダイオード型電子放出素子用背面板および前面板は、電子放出源と蛍光体が対向するようにスペーサーを挟んで貼り合わせ、容器に接続した排気管で真空排気して、内部の真空度が1×10−3Pa以下の状態で融着することによりダイオード型電子放出素子が得られる。電子放出状態を確認するために、アノード電極に1〜5kVの電圧を供給することで、カーボンナノチューブから電子が放出されて蛍光体にぶつかり、蛍光体の発光を得ることができる。
トライオード型電子放出素子の作製方法においては、まず、ガラス基板上にカソード電極を作製する。カソード電極は、ITOやクロム等の導電性膜をスパッタ法などによって成膜することができる。次いで、カソード電極上に絶縁層を作製する。絶縁層は絶縁材料を印刷法または真空蒸着法などにより、膜厚3〜20μm程度で作製することができる。次いで、絶縁層上にゲート電極層を作製する。ゲート電極層はクロムなどの導電性膜を真空蒸着法などにより形成することで得られる。次いで、絶縁層にエミッタホールを作製する。エミッタホールの作製方法は、まずゲート電極上にレジスト材料をスピンコーター法などで塗布、乾燥し、フォトマスクを通じて紫外線を照射してパターンを転写した後、アルカリ現像液などで現像する。現像によって開口した部分からゲート電極および絶縁層をエッチングすることで、絶縁層にエミッタホールを形成することができる。次いで、前述の方法によって本発明の電子放出源用ペーストを用いてエミッタホール内部に電子放出源を作製し、トライオード型電子放出素子用の背面板が得られる。次にガラス基板上にアノード電極を形成する。アノード電極はITO等の透明導電性膜をスパッタ法などによってガラス基板上に成膜することができる。ガラス基板上に形成されたアノード電極上に蛍光体を印刷し、トライオード型電子放出素子の前面板が得られる。トライオード型電子放出素子用背面板および前面板は、電子放出源と蛍光体が対向するようにスペーサーを挟んで貼り合わせ、容器に接続した排気管で真空排気して、内部の真空度が1×10−3Pa以下の状態で融着することによりダイオード型電子放出素子が得られる。電子放出状態を確認するために、アノード電極に1〜5kV、ゲート電極に20〜150Vの電圧を供給することで、カーボンナノチューブから電子が放出されて蛍光体にぶつかり、蛍光体の発光を得ることができる。
以下に、本発明の実施例を具体的に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
(感光性樹脂合成例1)
窒素雰囲気の反応容器中に3−メトキシ−3−メチルブタノール0.59molを仕込み、オイルバスを用いて95℃まで昇温した。これに、イソブチルメタクリレート0.67mol、メタクリル酸0.058mol、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.0030molおよび3−メトキシ−3−メチルブタノール0.085molからなる混合物を、2時間かけて滴下した。滴下終了後、3−メトキシ−3−メチルブタノール0.17molを加えて、さらに2時間攪拌し重合反応を行った。その後、フェノチアジン0.0050molを添加して重合反応を停止した。引き続き反応容器の温度を75℃に設定し、3−メトキシ−3−メチルブタノール0.25molとフェノチアジン0.0025molからなる混合物を添加し攪拌した後、グリシジルメタクリレート0.063mol、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.0022molおよび3−メトキシ−3−メチルブタノール0.085molからなる混合物を、1時間かけて滴下した。滴下終了後、10時間加熱攪拌し付加反応を終了した。得られた反応溶液を、メタノールで再沈殿することで、不純物が除去された樹脂が得られ、さらに24時間真空乾燥することで、目的の感光性樹脂1を得た。得られた感光性樹脂1の酸価は、1.5mgKOH/g、二重結合密度は、0.6mol/kg、重量平均分子量は65000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、99.9%であった。
(感光性樹脂合成例2)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.56molとメタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を8時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂2を得た。得られた感光性樹脂2の酸価は、4.6mgKOH/g、二重結合密度は、2.1mol/kg、重量平均分子量は64000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、99.0%であった。
(感光性樹脂合成例3)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.56molとメタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を7時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂3を得た。得られた感光性樹脂3の酸価は、8.2mgKOH/g、二重結合密度は、2.2mol/kg、重量平均分子量は64000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、98.5%であった。
(感光性樹脂合成例4)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.56molとメタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を6時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂4を得た。得られた感光性樹脂4の酸価は、12.2mgKOH/g、二重結合密度は、2.2mol/kg、重量平均分子量は61000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、97.7%であった。
(感光性樹脂合成例5)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.56molとメタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を5時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂5を得た。得られた感光性樹脂5の酸価は、24.5mgKOH/g、二重結合密度は、2.0mol/kg、重量平均分子量は63000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、96.2%であった。
(感光性樹脂合成例6)
合成例1と同様に、n−ブチルメタクリレート0.56molとメタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂6を得た。得られた感光性樹脂6の酸価は、3.5mgKOH/g、二重結合密度は、2.3mol/kg、重量平均分子量は63000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、99.3%であった。
(感光性樹脂合成例7)
合成例1と同様に、2−エチルヘキシルメタクリレート0.56mol、メタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂7を得た。得られた感光性樹脂7の酸価は、4.2mgKOH/g、二重結合密度は、1.8mol/kg、重量平均分子量は55000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、99.2%であった。
(感光性樹脂合成例8)
合成例1と同様に、アクロレイン1.43mol、メタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂8を得た。得られた感光性樹脂8の酸価は、2.8mgKOH/g、二重結合密度は、2.3mol/kg、重量平均分子量は43000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、99.3%であった。
(感光性樹脂合成例9)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.35mol、n−ブチルメタクリレート0.21mol、メタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂9を得た。得られた感光性樹脂9の酸価は、4.3mgKOH/g、二重結合密度は、1.8mol/kg、重量平均分子量は62000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、99.2%であった。
(感光性樹脂合成例10)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.35mol、2−エチルヘキシルメタクリレート0.15mol、メチルメタクリレート0.10mol、メタクリル酸0.12molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.12molとする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂10を得た。得られた感光性樹脂10の酸価は、3.5mgKOH/g、二重結合密度は、1.1mol/kg、重量平均分子量は62000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、99.0%であった。
(感光性樹脂合成例11)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.35mol、2−エチルヘキシルメタクリレート0.10mol、メチルメタクリレート0.20mol、メタクリル酸0.12molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.12molとする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂11を得た。得られた感光性樹脂11の酸価は、3.8mgKOH/g、二重結合密度は、1.1mol/kg、重量平均分子量は65000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、97.1%であった。
(感光性樹脂合成例12)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.21mol、2−エチルヘキシルメタクリレート0.15mol、メチルメタクリレート0.10mol、メタクリル酸0.12molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.35molとする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂12を得た。得られた感光性樹脂12の酸価は、4.5mgKOH/g、二重結合密度は、2.2mol/kg、重量平均分子量は72000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、96.0%であった。
(感光性樹脂合成例13)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.56mol、メタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を3時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂13を得た。得られた感光性樹脂13の酸価は、28mgKOH/g、二重結合密度は、2.0mol/kg、重量平均分子量は66000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、90.4%であった。
(感光性樹脂合成例14)
合成例1と同様に、n−ブチルメタクリレート0.56mol、メタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を2時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂14を得た。得られた感光性樹脂14の酸価は、55mgKOH/g、二重結合密度は、1.7mol/kg、重量平均分子量は65000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、88.7%であった。
(感光性樹脂合成例15)
合成例1と同様に、tert−ブチルメタクリレート0.56mol、メタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を4時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂15を得た。得られた感光性樹脂15の酸価は、20mgKOH/g、二重結合密度は、2.1mol/kg、重量平均分子量は67000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、71.0%であった。
(感光性樹脂合成例16)
合成例1と同様に、メチルメタクリレート0.80mol、メタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を4時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂16を得た。得られた感光性樹脂16の酸価は、13mgKOH/g、二重結合密度は、2.1mol/kg、重量平均分子量は65000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、75.0%であった。
(感光性樹脂合成例17)
合成例1と同様に、イソブチルメタクリレート0.14mol、メチルメタクリレート0.60mol、メタクリル酸0.23molからなる共重合体を合成した。さらにこの共重合体に対して、グリシジルメタクリレートの量を0.23molとし、加熱攪拌の時間を3時間とする以外は実施例1と同様にして感光性樹脂17を得た。得られた感光性樹脂17の酸価は、55mgKOH/g、二重結合密度は、1.7mol/kg、重量平均分子量は75000、窒素雰囲気下430℃における熱分解率は、68.7%であった。
実施例に用いたカーボンナノチューブ、無機粉末、有機成分および物性測定法は次の通りである。
A.カーボンナノチューブ
2層カーボンナノチューブ(東レ(株)製)
B.無機粉末
ガラス粉末:Bi(84重量%)、B(7重量%)、SiO(1重量%)、ZnO(8重量%)の組成のものを用いた。このガラス粉末の軟化点は380℃、平均粒径は0.5μmのものを用いた。
C.有機成分
感光性樹脂:上記感光性樹脂合成例で得られた感光性樹脂(表1)
光硬化性モノマー:“ブレンマーPDP−400”(日本油脂(株)製)
光重合開始剤:“イルガキュア369”(チバ・スペシャリティケミカルズ社製)
紫外線吸収剤:“スダンIV”(東京化成工業(株)製)
重合禁止剤:ハイドロキノンモノメチルエーテル
溶剤:テルピネオール
D.ガラス軟化点の測定
用いたガラス粉末のガラス転移温度を熱機械分析装置(セイコーインスツル(株)製、EXTER6000 TMA/SS)を用いて測定した。ガラス粒子を800℃で溶融し、直径5mm、高さ2cmの円柱状に加工して測定サンプルとした。
E.ガラス粉末の平均粒径測定
用いたガラス粉末の累積50%粒径を粒子径分布測定装置(日機装(株)製、マイクロトラック9320HRA)を用いて測定した。
F.感光性樹脂の熱分解率測定方法
感光性樹脂の熱分解率は、TG測定装置(TGA−50、(株)島津製作所製)にて測定した値を元に以下の式にて算出した。測定条件は、TG測定装置に約20mgの試料をセットした後、窒素雰囲気下で流量80ml/分、昇温速度5℃/分で500℃まで昇温し、昇温中の試料の重量を測定した。
熱分解率(%)=(前記条件で測定された430℃における重量)/(昇温開始時の重量)×100
G.電子放出源の寿命評価方法
電子放出源の寿命評価は、耐電圧・絶縁抵抗試験器(TOS9201、菊水電子工業(株)製)を用いて行った。感光性樹脂と針状炭素と無機粉末を含む電子放出源ペーストを、ソーダライムガラスを基板としITOを蒸着して作製したカソード電極上にスクリーン印刷し、85℃15分乾燥させ、膜厚2μmの塗膜を得た。このペースト塗膜に対してフォトマスクを用いて紫外線を2J/cm照射した後、アセトンを用いて現像することで、3cm×3cmの範囲に100μm角の電子放出源パターンを22500個作製した。このカソード電極基板を窒素雰囲気下430℃で20分焼成した後、テープ剥離法で膜表面を処理することで、カーボンナノチューブを表面に突出させ、電子放出源を作製した。次に、電子放出源を有するカソード電極基板とアノード電極基板を厚さ100μmのスペーサーを介して張り合わせ、真空チャンバー内にセットした。チャンバー内の真空度を1.0×10−4Paにし、アノード電極への印荷電圧を0.5kVに保ち続けたときの電流値の変化を、耐電圧・絶縁抵抗試験器(TOS9201、菊水電子工業(株)製)を用いて測定した。電子放出源の寿命は、初期電流値を1として、測定電流値が0.5を下回るまでの時間(半減期)とした。
実施例1
2層カーボンナノチューブ(東レ(株)製)を直径3mmのジルコニアボールを用いたボールミルにより粉砕し、0.5μmφのガラス粉末、前記感光性樹脂合成例1で得られた感光性樹脂1(表1)、光重合性モノマー、光重合開始剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、溶剤を表2に示す組成比で添加して3本ローラーにて混練し、電子放出源用ペーストを作製した。得られたペーストを用いて前記の方法で電子放出源を作製し、寿命評価を行った。結果は表2に示した。
実施例2〜12
実施例1と同様に、表2に示す組成比の電子放出源用ペーストを作製したこれを用いて実施例1と同様の方法で電子放出源を作製し、寿命評価を行った。結果を表2に示した。
比較例1
2層カーボンナノチューブ(東レ(株)製)を直径3mmのジルコニアボールを用いたボールミルにより粉砕し、0.5μmφのガラス粉末、前記感光性樹脂合成例13で得られた感光性樹脂13(表3)、光重合性モノマー、光重合開始剤、重合禁止剤、溶剤を表4に示す組成比で添加して3本ローラーにて混練し、電子放出源用ペーストを作製した。得られたペーストを用いて前記の方法で電子放出源を作製し、寿命評価を行った。結果は表4に示した。
比較例2〜5
比較例1と同様に、表3に示す組成比の電子放出源用ペーストを作製した。これを用いて実施例1と同様の方法で電子放出源を作製し、寿命評価を行った。結果は表4に示した。
Figure 2010020999
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Figure 2010020999

Claims (4)

  1. 針状炭素、無機粉末および感光性樹脂を含む電子放出源用ペーストであって、感光性樹脂が、(メタ)アクリル酸エステルと重合性不飽和モノマーとの共重合体にエチレン性不飽和二重結合を有する化合物を付加させた感光性樹脂であり、さらに、(1)感光性樹脂の酸価が25mgKOH/g未満であること、および(2)(メタ)アクリル酸エステルがイソブチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートおよびアクロレインからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含むことを特徴とする電子放出源用ペースト。
  2. 感光性樹脂の二重結合密度が、0.5〜3.0mol/kgであることを特徴とする請求項1記載の電子放出源用ペースト。
  3. 感光性樹脂を窒素雰囲気下にて昇温速度5℃/分で昇温したときの430℃での熱分解率が95重量%以上であることを特徴とする請求項1または2記載の電子放出源用ペースト。
  4. 請求項1〜3のいずれか記載の電子放出源用ペーストを用いて形成された電子放出源。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012226021A (ja) * 2011-04-16 2012-11-15 Mitsuteru Kimura 添加物入りフォトレジストとこれを用いた構造体
JP2019163446A (ja) * 2017-06-23 2019-09-26 積水化学工業株式会社 樹脂組成物、無機微粒子分散スラリー組成物、無機微粒子分散シート、全固体電池の製造方法及び積層セラミクスコンデンサの製造方法

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