JP2010020875A - 情報記録再生システム,情報記録再生方法及びプログラム - Google Patents

情報記録再生システム,情報記録再生方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の記録媒体を有する記録媒体ユニットに対して情報の記録・再生を行う場合に、媒体判別等の媒体認識処理が完了して本来の情報記録・再生動作が開始可能になるまでにかかる時間を短縮した情報記録再生システムを提供する。
【解決手段】光ディスク21〜25を有する光ディスクユニット1に光ディスク21〜25の媒体情報を一括して記憶したICタグ4を設け、情報記録再生システム7は、ICタグ4から媒体情報を読み取るICタグリーダライタ8と、この読み取った媒体情報に従ってドライブ装置を動作させるコントローラ11とを装備している。ICタグ4には、光ディスク21〜25に共通する情報である共通媒体情報が記憶されており、コントローラ11は、共通媒体情報に基づいて媒体認識処理を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の記録媒体を収納してなる記録媒体ユニットと、この記録媒体ユニットに情報の記録・再生を行う情報記録再生システム、及びこのシステムによる情報記録再生方法,情報記録再生用プログラムに関する。
情報処理技術の分野では、コンピュータの情報処理能力の向上に伴って、取り扱う情報量が爆発的に増加しており、1つの記録媒体で情報の全てを記録しきれない場合が多くなっており、このような場合は、例えば、情報を複数枚の光ディスクに分割して記録することになる。
しかし、このように複数の記録媒体に情報を分割して記録する場合、1つの記録媒体に対する記録あるいは再生が終了する度に、ドライブからの記録媒体の排出と挿入を繰り返さなくては成らないので、記録・再生に多大な労力と時間を費やしてしまう。
そこで、これを鑑みた技術として、1つのカートリッジ内に複数の記録媒体が格納された記録媒体ユニットと、この記録媒体ユニットを1つの記録媒体として情報の記録・再生を行う情報記録再生システムとが広く知られている。この記録媒体ユニットを用いた技術によって、大量の情報を効率よく記録・再生することができるようになった。
一方、通常の情報記録再生装置は、記録媒体に対して情報の記録・再生を行う前段階に、この記録媒体の媒体種別や特性といった媒体情報を取得して媒体判別を行っている。例えば、特許文献1乃至4に開示されているように、光ディスク装置では、光ディスクの特定の記憶領域にその光ディスクに関する情報を記録しておき、最初にその特定の記憶領域の情報を再生することで媒体情報を得ていた。また、特許文献5に開示された関連技術は、1つの磁気テープを収納したカートリッジに非接触な補助記憶媒体を備え、その補助記憶媒体に磁気テープに関する情報を記憶させておくことで、磁気テープからの情報読み取り時間の短縮を図っている。いずれの場合においても記録媒体に媒体情報を付加するといった構成をとっている。
しかし、これらを上述した記録媒体ユニットを用いた技術に適用した場合、記録媒体ユニット内の複数の記録媒体の個々に媒体情報が記録されていることになり、全ての記録媒体から媒体情報を読み取るまでにはかなりの時間がかってしまうという不都合があった。
この不都合を改善するための関連技術として、特許文献6に、複数枚の光ディスクについての履歴情報や固有情報を記録するICタグを装備したマガジン(記録媒体ユニット)と、このマガジンのICタグと交信して情報の読み書きをするリーダライタを装備しマガジンを装着した際に読み出したタグ情報に基づいてマガジン内の光ディスクに情報の記録又は再生を行うディスクチェンジャシステムが開示されている。
この特許文献6に開示された技術によれば、マガジン内の複数の光ディスクについての固有情報を、マガジンに収納された光ディスクを直接1枚ずつ読まなくても、ICタグから読み書きできることになり、情報の記録又は再生をするために必要な調整時間を短縮することができる。
同様の技術として、特許文献7には、マガジンに収納された複数の記録媒体に関する管理情報を記録するICカードをそのマガジンに併設し、このICカードから読み出した管理情報に基づいて情報の記録再生動作を実行するオートチェンジャ装置が開示されている。
再特WO2004−29943号公報 特開2004−103163号公報 特開2004−296050号公報 特開2007−4976号公報 再特WO2000−17880号公報 特開2008−65921号公報 特開平8−167278号公報
しかしながら、特許文献6及び7に開示された技術では、マガジンに収納された記録媒体数分のレコードを有するテーブルデータをICタグ(ICカード)に記憶させていたが、これでは、光ディスクユニット(マガジン)に収納する光ディスクの枚数に比例して、ICタグに記憶される媒体情報の情報量が増加する。例えば、100枚の光ディスクを収納する光ディスクユニットでは、各光ディスクに対応して100レコードの情報がICタグに記憶されることになる。
ICタグに記憶される媒体情報の情報量が増加すると、媒体認識にかかる時間が長くなり、記録媒体ユニットの装着から本来の情報記録・再生動作が開始可能になるまでにかかる時間が増大してしまうという不都合があった。
そこで、本発明は、上記関連技術の不都合を改善し、複数の記録媒体を有する記録媒体ユニットが情報記録再生システムに装着されてから本来の情報記録・再生が開始可能になるまでにかかる調整時間を短縮して利便性の向上を図った情報記録再生システム,情報記録再生方法及びプログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体ユニットは、複数の情報媒体を格納してなり、この複数の記録媒体とは別に情報を記憶する補助記憶部を備え、この補助記憶部は、当該記録媒体ユニット内の複数の記録媒体に共通する情報である共通媒体情報を記憶したことを特徴とする。
また、本発明の情報記録再生システムは、上述した情報媒体ユニットから取り出された記録媒体に対して情報の記録・再生を行うドライブ装置と、記録媒体ユニットから記録媒体を取り出してドライブ装置まで搬送する媒体搬送機構と、情報媒体ユニットから記録媒体が取り出される前に記録媒体ユニットの補助記憶部から媒体情報を読み取る媒体情報読取手段と、この読み取られた媒体情報に基づいてドライブ装置の動作を制御するドライブ制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の情報記録再生方法は、複数の記録媒体を収納してなる記録媒体ユニットに装備された補助記憶部から前記複数の記録媒体に共通する情報である共通媒体情報を媒体情報読取手段が読み取り、記録媒体ユニットから記録媒体をドライブ装置に搬入し、このドライブ装置が、媒体情報読取手段に読み取られた共通媒体情報に基づいて動作して記録媒体に情報の記録・再生を行うことを特徴とする。
またさらに、本発明の情報記録再生用プログラムは、複数の記録媒体を有した記録媒体ユニットに装備された補助記憶部から読み出された媒体情報のうち前記記録媒体ユニット内の複数の記録媒体に共通する情報である共通媒体情報を入力する媒体情報入力機能と、記録媒体ユニット内の記録媒体を個別に装填し情報の記録・再生を行うドライブ装置の動作を前記共通媒体情報に基づいて制御するドライブ制御機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明は以上のように構成されるため、これにより、記録媒体ユニット内の複数の記録媒体に共通する媒体情報に関しては、共通媒体情報で予め確認することができ、記録媒体がドライブ装置に搬送される度に固有情報を検索する必要が無いので、その分、媒体認識処理の効率が上がり、記録媒体に対して情報の記録・再生を行うための調整時間が短縮され利便性が向上するという従来にない優れた情報記録再生システム,情報記録再生方法及びプログラムを提供することができる。
以下、本発明における一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における記録媒体ユニットとしての光ディスクユニット1の外観を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態の情報記録再生システム7の全体構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の光ディスクユニット1は、複数の記録媒体として光ディスク21〜25をケース5内に収納し、ケース5の正面に設けられた入出口31,32,33,34,35から光ディスク21〜25を出し入れ可能とした構成となっている。この光ディスクユニット1は、ケース5の外壁面に補助記憶部としてRFID(Radio Frequency IDentification)のICタグ4を備えている。
図2に示すように、本実施形態の情報記録再生システム7は、図1に示す光ディスクユニット1を交換可能に装着して情報の記録又は再生を行うシステムである。ここで、本実施形態では、光ディスクユニット1に格納された複数の光ディスク21〜25が5枚であるが、この光ディスクの枚数は5枚に限ったものではない。
情報記録再生システム7は、図2に示すように、光ディスクユニット1の外壁面に設けられたICタグ4に対して媒体情報を読み書きするICタグリーダライタ8と、光ディスク21,22,23,24,25を個別に装填して情報の記録または再生を行うドライブ装置である光ディスクドライブ91,92,93,94,95と、光ディスクユニット1から光ディスク21,22,23,24,25を取り出して光ディスクドライブ91,92,93,94,95へ搬送するディスク搬送機構10と、システム全体の動作制御及び外部PC(Personal Computer)6との間の通信制御を行うコントローラ11とから構成されている。コントローラ11は、ICタグリーダライタ8が読み取った媒体情報に基づいて光ディスクドライブ91,92,93,94,95の動作を制御する機能を有している。
光ディスクユニット1に設けられたICタグ4は、ICチップとアンテナとを組み込んだ構成であり、ICチップには、情報を繰り返し書き換えることができるメモリが搭載されている。本実施形態のICタグ4は、光ディスクユニット1内の光ディスク媒体に関する媒体情報を一括してメモリに記憶している。
本実施形態では、通常の光ディスクのリードイン領域等に記録されていた媒体情報を、光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25について一括してICタグ4に記憶させておくことで、光ディスク21〜25それぞれに対して個別に媒体情報を読み書きする動作を省略でき、情報の記録又は再生をするための準備時間を短縮することができた。
図3は、光ディスクユニット1に備え付けられたICタグ4に記憶された媒体情報の一例を示す説明図である。ICタグ4に記憶された媒体情報には、図3(a)に示す共通媒体情報と、図3(b)に示す固有媒体情報とが含まれている。
共通媒体情報は、光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25に共通する情報であり、本実施形態では、図3(a)に示すように、光ディスクユニット1の管理番号(識別番号),光ディスク21〜25の種類,光ディスク21〜25の製造日時を共通媒体情報としている。
光ディスクユニット1の管理番号とは、光ディスクユニット1に対して予め与えられたオリジナルの番号である。光ディスク21〜25の種類とは、光ディスクユニット1に格納されている光ディスク21〜25の種類を示しており、光ディスク21〜25の記録層が1層構造なのか2層構造なのかといった記録層数の情報と追記型なのか繰り返し記録型なのかといった記録方式の情報とを示している。光ディスクの製造日時とは、光ディスク21〜25が製造された日時を示している。図3(a)において、光ディスク21〜25の種類として記録された「R−SL」とは、‘R’が追記型を示し‘SL’が1層構造であることを示している。
この共通媒体情報は、光ディスクユニット1を製造する時点で明らかになる情報なので、光ディスクユニット1の製造工程でICタグ4に記録される。
固有媒体情報は、光ディスクユニット1内の光ディスク21,22,23,24,25それぞれに対して個別に記録された情報であり、本実施形態では、図3(b)に示すように、光ディスクの管理番号(識別番号)と、各記録媒体の情報記録・再生時の特性を示す物理量情報として記録再生パワー情報,サーボ調整情報,ディスク使用情報,再生性能情報とを対応付けて固有媒体情報としている。
記録再生パワー情報は、光ディスクドライブ91,92,93,94,95が光ディスク21,22,23,24,25に情報を再生記録する時に用いる再生光・記録光の光量が示されている。サーボ調整情報は、光ディスクドライブ91,92,93,94,95で光ディスク21,22,23,24,25に情報を記録再生するときの光ディスクと対物レンズとの相対的な位置・角度といったサーボ情報を示している。ディスク使用情報は、個々の光ディスク21,22,23,24,25においてどの部分が使用されているのかといったアドレス情報である。再生性能情報は、個々の光ディスク21,22,23,24,25において、その光ディスクの情報が以前に再生されたときの再生SNR(Signal to Noise ratio)といった再生性能指標の情報を示している。
また、固有媒体情報は、光ディスク21,22,23,24,25の個々に対して少なくとも1度は記録再生を行わないと既知とならない情報なので、初めて動作する光ディスクユニット1のICタグ4には記録されておらず、光ディスク21,22,23,24,25の各光ディスクに対し情報の記録再生が行われる度に、その光ディスクに対応する部分が記録更新される情報である。
このように、本実施形態の情報記録再生システムでは、光ディスクユニット1のICタグ4に共通媒体情報を記憶させることで、光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25に共通する情報に関しては固有情報から認識対象の光ディスクの情報を検索することなく、共通媒体情報で確認できるので、媒体認識処理の効率が向上する。
従来は、光ディスクユニット内の光ディスクが同一の種類であっても、光ディスク毎に記録された固有情報に媒体種類情報が含まれていたので、光ディスクドライブに光ディスクが搬送される毎に固有情報から対応する光ディスクの情報を検索してディスク種類判別を行わなければならなかったが、本実施形態の情報記録再生システムは、光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25が同一の種類であれば、その光ディスクの種類情報を共通媒体情報としてICタグ4に記憶させるので、媒体種類判別を効率的に行うことができる。
情報記録再生システム7に装備されたICタグリーダライタ8は、ICタグ4と近距離無線通信で交信し、ICタグ4に記憶されている媒体情報を読み取る媒体情報読取手段としての機能と、ICタグ4に固有媒体情報を書き込む媒体情報書込手段としての機能とを備えている。
光ディスクドライブ91,92,93,94,95は、光ディスク21〜25を個別に装填して情報を読み書きするドライブ装置である。本実施形態の情報記録再生システム7は、複数の光ディスクドライブ91〜95を装備することで、複数の光ディスクに対し同時に情報の読み書きを行うことができるように構成している。
ディスク搬送機構10は、光ディスクユニット1から光ディスク21〜25のうちの一枚を取り出して光ディスクドライブ91〜95のうちの1つへ搬送し、且つ光ディスクドライブ91〜95から光ディスクユニット1へ光ディスクを返却する。
コントローラ11は、外部PC6からのデータ記録又は再生の指令に従って、光ディスクドライブ91〜95及びディスク搬送機構10の動作を制御する機能と、ICタグリーダライタ8からの媒体情報に基づいて光ディスクドライブ91〜95の動作を制御する機能とを備えている。
図4は、本実施形態におけるコントローラ11の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態におけるコントローラ11は、図4に示すように、ICタグリーダライタ8がICタグ4から読み取った媒体情報に基づいて光ディスクドライブ91〜95の動作を制御するドライブ制御手段11aと、外部PC6と光ディスクドライブ91〜95とを接続するインタフェース11bと、外部PCからの指令に対応して光ディスク21〜25のいずれかを光ディスクユニット1から光ディスクドライブ91〜95へ搬送するようにディスク搬送機構10を制御する搬送機構制御手段11cとを備えている。
ドライブ制御手段11aは、ICタグリーダライタ8が読み取った媒体情報を入力してこの媒体情報に基づいて光ディスクドライブ91,92,93,94,95の動作を制御する機能を備えている。例えば、ドライブ制御手段11aは、共通媒体情報に含まれる光ディスクの種類情報に基づいて光ディスク21〜25の種類を予め判別し、判別結果に従って動作するように光ディスクドライブ91〜95を制御する。さらに、ドライブ制御手段11aは、固有媒体情報に示されたレーザ光パワーとサーボ調整情報とに従ってサーボを開始するように光ディスクドライブ91〜95を制御する。
また、ドライブ制御手段11aは、光ディスクドライブ91〜95が光ディスク21〜25に情報の記録・再生を行う度に、新規の固有媒体情報を観測し、その新規の固有媒体情報をICタグリーダライタ8に送ってICタグ4に記録更新させる機能を備えている。具体的には、光ディスクドライブ91〜95が光ディスク21〜25に情報の記録・再生を行った後に、その記録再生に係る光パワー,サーボ調整情報.ディスク使用情報,再生性能といった新規の固有媒体情報を光ディスクドライブ91〜95もしくは外部PC6から取得してICタグリーダライタ8に送る。
このように本実施形態の情報記録再生システム7によれば、光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25を直接1枚ずつ読まなくても、光ディスクユニット1のケース5の外面に設置されたICタグ4から光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25に関する媒体情報を一括して読み書きすることができる。よって、複数の光ディスク21〜25それぞれから直接媒体情報を読み書きするよりも、光ディスク媒体の記録・再生をするために必要な調整時間を短縮することができる。
また、ICタグ4には、光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25に共通する情報である共通媒体情報が記憶されているので、情報記録再生システム7側は、この共通媒体情報を確認すれば、この共通の情報に関していちいち固有情報を検索する必要が無くなり、その分、媒体認識処理の効率が向上し、光ディスクユニット1に対して本来の記録・再生が開始可能になるまでの調整時間がより短縮される。
さらに、共通媒体情報は、光ディスクユニット1に格納される光ディスクの枚数が増加しても、情報量が変わらないので、本実施形態のように共通媒体情報を用いると、光ディスクユニット1内の光ディスク数を増やして大容量化しても、タグ情報の増加量は従来に比べて少なくて済み、媒体認識処理の負担が軽減される。
次に、本実施形態の情報記録再生システム7の動作について説明する。ここで、以下の動作説明は、本発明の情報記録再生方法の実施形態となる。
図5は、光ディスクユニット1が情報記録再生システム7に装着されてから情報の記録又は再生を行うまでの情報記録再生システム7の動作を示すフローチャートである。まず、情報記録再生システム7に光ディスクユニット1を装着すると(図5のステップS1)、ICタグリーダライタ8が、光ディスクユニット1の外壁面に設けられたICタグ4から媒体情報を読み取る(図5のステップS2)。
そして、コントローラ11のドライブ制御手段11aが、ICタグリーダライタ8から媒体情報を入力し、共通媒体情報に含まれる光ディスクの種類情報から光ディスクユニット1に格納されている光ディスク21〜25が1層構造なのか2層構造なのか、また追記型なのか繰り返し記録型なのかを予め判別する。
続いて、ドライブ制御手段11aが、ICタグリーダライタ8に読み取られた媒体情報に固有媒体情報が含まれているか否かを判定し(図5のステップS3)、固有媒体情報が含まれていれば、その固有媒体情報を入力後に(図5のステップS4)、ディスク搬送機構10が、光ディスク21〜25のいずれかを光ディスクドライブ91〜95のいずれかへ搬送し(図5のステップS5)、ドライブ制御手段11aが、共通媒体情報と固有媒体情報とに基づいて光ディスクドライブ91〜95の動作を制御し、光ディスクドライブ91〜95が、ドライブ制御手段11aにより予め判別された光ディスク媒体の種類に対応して光ディスク21〜25に情報の記録又は再生を行う(図5のステップS8)。
一方、媒体情報に固有媒体情報が含まれていなかった場合には、まず、ディスク搬送機構10が光ディスク21〜25のいずれかを光ディスクドライブ91〜95のいずれかへ搬送し(図5のステップS6)、光ディスクドライブ91〜95が、光ディスク21〜25に情報の記録再生を行う前に記録再生光パワーなどの調整値を固有媒体情報として特定し(図5のステップS7)、その特定された固有媒体情報に従って情報の記録再生を行う(図5ステップS8)。
図6は、光ディスクドライブ91〜95のいずれかで情報の記録再生を行った光ディスクを光ディスクユニット1内に搬送するまでの情報記録再生システム7の動作を示すフローチャートである。
光ディスクユニット1を情報記録再生システム7から排出する時は、先ず、光ディスクドライブ91〜95から光ディスク21〜25を取り出す(図6のステップS9)。
取り出された光ディスク21〜25をディスク搬送機構10が光ディスクユニット1まで搬送する(図6のステップS10)。続いて、コントローラ11のドライブ制御手段11aが、光ディスクユニット1のICタグ4に固有媒体情報が記憶されていたか否かを判断し(図6のステップS11)、記録されていなかった場合には、記録再生時に光ディスクドライブ91〜95もしくは外部PC6で測定された固有媒体情報を取得してICタグリーダライタ8へ送ってICタグ4に新規に書き込ませてから(図6のステップS13)、光ディスクユニット1を排出する(図6のステップS14)。
一方、ICタグ4に固有媒体情報が記憶されていた場合は、コントローラ11のドライブ制御手段11aが、ICタグリーダライタ8を介して、ICタグ4に記憶されていた固有媒体情報を今回の記録再生時に特定された固有媒体情報の内容に更新する(図6のステップS12)。
このように動作することで、次回、同一の光ディスクユニット1を使用する場合に、ICタグ4に書き込んだ最新の固有媒体情報を利用することができる。
ここで、上述したドライブ制御手段11a,搬送機構制御手段11cについては、その機能内容をプログラム化してコンピュータに実行させるように構成してもよい。
また、上述したRFIDのICタグ4については、光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25に関する媒体情報を一括して記憶できればこれに限らず、接触型のICや磁気ストライプ,バーコード等であってもよい。
このように本実施形態の情報記録再生システム7によれば、光ディスクユニット1のICタグ4から光ディスク21〜25の媒体情報を読み取ることができ、光ディスク21〜25から個別に媒体情報を読み書きする必要がなくなるので、光ディスクユニット1のICタグ4に格納されている光ディスク21〜25に関する媒体情報を効率よく取り扱うことで、記録媒体の記録再生をするために必要な調整時間を短縮することができることを確認できた。
また、ICタグ4に共通媒体情報が記憶されているので、光ディスクユニット1内の光ディスク21〜25に共通する情報に関しては共通媒体情報を確認すれば、各記録媒体に対応付けられた固有情報から検索して確認する必要が無いので、認識処理の効率が向上し、記録媒体に本来の情報記録・再生をするために必要な調整時間をより短縮することができる。
共通媒体情報は、光ディスクユニット1に格納される光ディスクの枚数が増えても、情報量が変わらないので、本実施形態のように共通媒体情報を用いれば、光ディスクユニット1を大容量化しても、ICタグ4に記憶される媒体情報の増加量は従来に比べて少なくて済み、媒体認識処理の負担が軽減される。
ここで、本実施形態は、複数の光ディスクを有する光ディスクユニット1に対して情報の記録・再生を行うような構成であるが、これに限定されることなく、磁気テープや磁気ディスク等の可換記憶媒体を複数格納してなる記録媒体ユニットを用いるシステムに対して適用することも可能である。
本実施形態では、光ディスクユニット1に格納されている複数の光ディスク21,22,23,24,25は全て同じ種類のディスクとしてディスクの種類情報を共通媒体情報としたが、異なる種類のディスクの組み合わせからなる光ディスクユニットの場合は固有媒体情報の中に複数の光ディスク21〜25に対してそれぞれのディスクの種類情報を持たせてやればよい。
また、本実施形態では、光ディスクユニット1に格納されている複数の光ディスク21〜25は全て同じ製造日時のディスクとして製造日時情報を共通媒体情報としたが、異なる製造日時のディスクの組み合わせからなる光ディスクユニットの場合は固有媒体情報の中に複数の光ディスク21〜25に対してそれぞれのディスクの製造日時を持たせてやればよい。
本発明にかかる一実施形態の光ディスクユニットの外観を示す斜視図である。 本発明にかかる一実施形態の情報記録再生システムの構成を示す図である。 図1に開示した実施形態の光ディスクユニットに付されたICタグに記憶された媒体情報を示す図である。 図2に開示した実施形態における情報記録再生システムに搭載されたコントローラの構成を示す機能ブロック図である。 図2に開示した実施形態の情報記録再生システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図2に開示した実施形態の情報記録再生システムの他の動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスクユニット(記録媒体ユニット)
4 ICタグ(補助記憶部)
5 ケース
6 外部PC
7 情報記録再生システム
8 ICタグリーダライタ(媒体情報読取/書込手段)
10 ディスク搬送機構
11 コントローラ
11a ドライブ制御手段
11b インタフェース
11c 搬送機構制御手段
21〜25 光ディスク(記録媒体)
31〜35 入出口
91〜95 光ディスクドライブ(ドライブ装置)

Claims (12)

  1. 複数の情報媒体を格納してなる記録媒体ユニットにおいて、
    前記複数の記録媒体とは別に情報を記憶する補助記憶部を備え、
    この補助記憶部は、当該記録媒体ユニット内の複数の記録媒体に共通する情報である共通媒体情報を記憶したことを特徴とする記録媒体ユニット。
  2. 前記請求項1に記載の記録媒体ユニットにおいて、
    前記共通媒体情報は、当該記録媒体ユニット内の複数の記録媒体の種類を示す情報を含むことを特徴とする記録媒体ユニット。
  3. 前記請求項1又は2に記載の記録媒体ユニットにおいて、
    前記補助記憶部は、当該記録媒体ユニット内の複数の記録媒体それぞれに対する固有の媒体情報を固有媒体情報として記憶することを特徴とする記録媒体ユニット。
  4. 前記請求項3に記載の記録媒体ユニットにおいて、
    前記固有媒体情報は、当該記録媒体ユニット内の複数の記録媒体それぞれの管理番号と、この各記録媒体の情報記録・再生に関する特性を示す物理量情報とを含むことを特徴とする記録媒体ユニット。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報媒体ユニットから取り出された記録媒体に対して情報の記録・再生を行うドライブ装置と、
    前記記録媒体ユニットから記録媒体を取り出して前記ドライブ装置まで搬送する媒体搬送機構と、
    前記情報媒体ユニットから記録媒体が取り出される前に前記記録媒体ユニットの補助記憶部から媒体情報を読み取る媒体情報読取手段と、
    この読み取られた媒体情報に基づいて前記ドライブ装置の動作を制御するドライブ制御手段とを備えたことを特徴とする情報記録再生システム。
  6. 前記請求項5に記載の情報記録再生システムにおいて、
    前記ドライブ装置による前記記録媒体への情報記録・再生実行の後に、この記録・再生に関する記録媒体固有の情報を固有媒体情報として前記記録媒体ユニットの前記補助記憶部に記録・更新する媒体情報書込手段を備えたことを特徴とする情報記録再生システム。
  7. 複数の記録媒体を収納してなる記録媒体ユニットに装備された補助記憶部から前記複数の記録媒体に共通する情報である共通媒体情報を媒体情報読取手段が読み取り、
    前記記録媒体ユニットから前記記録媒体をドライブ装置に搬入し、
    このドライブ装置が、前記媒体情報読取手段に読み取られた共通媒体情報に基づいて動作し前記記録媒体に情報の記録・再生を行うことを特徴とする情報記録再生方法。
  8. 前記請求項7に記載の情報記録再生方法において、
    前記ドライブ装置が前記共通媒体情報に基づいて動作するに際しては、
    前記共通媒体情報に示された記録媒体の種類に対応して記録媒体搬入後直ちに動作することを特徴とする情報記録再生方法。
  9. 前記請求項7又は8に記載の情報記録再生方法において
    前記ドライブ装置が前記記録媒体に情報の記録・再生を行った後に、この記録・再生に関する媒体固有の情報を固有媒体情報として前記記録媒体ユニットの前記補助記憶部に書き込むことを特徴とする情報記録再生方法。
  10. 複数の記録媒体を有した記録媒体ユニットに装備された補助記憶部から読み出された媒体情報のうち前記記録媒体ユニット内の複数の記録媒体に共通する情報である共通媒体情報を入力する媒体情報入力機能と、
    前記記録媒体ユニット内の記録媒体を個別に装填し情報の記録・再生を行うドライブ装置の動作を前記共通媒体情報に基づいて制御するドライブ制御機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする情報記録再生用プログラム。
  11. 前記請求項10に記載の情報記録再生用プログラムにおいて、
    前記ドライブ制御機能は、前記共通媒体情報に含まれた媒体種類情報に基づいて前記記録媒体の種類を予め判別し、この判別結果に対応して記録媒体装填後直ちに動作するように前記ドライブ装置を制御する機能であることを特徴とする情報記録再生用プログラム。
  12. 前記請求項10又は11に記載の情報記録再生用プログラムにおいて、
    前記ドライブ装置による前記記録媒体への情報の記録・再生実行後に、当該記録媒体の記録・再生に関する媒体固有の情報を前記記録媒体ユニットに装備された前記補助記憶部に書き込む媒体情報書込機能を前記コンピュータに実行させることを特徴とする情報記録再生用プログラム。
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