JP2010018293A - 包装体製造装置、包装体製造方法及び包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】内面に調味料を付着させることができる包装体を製造する包装体製造装置、包装体製造方法及び包装体を提供すること。
【解決手段】一方の面Fsaに調味料Sが付着された不織布層が形成され他方の面Fsbに合成樹脂と溶着するシール層が形成された帯状のフィルムFが、筒状形成部10において、不織布層Fsaを内側に、シール層Fsbを外側にして筒状に巻かれ、封止テープ配設部23において、筒状に巻かれた帯状のフィルムFの両側部にまたがって外側から長手方向に沿ってシール層Fsbと溶着する封止テープTが配設され、溶着部13において、外面Fsbと封止テープTとが両側部の双方で長手方向に沿って溶着されて形成された筒状フィルムF1に内容物Cが充填されて包装体を得る。帯状のフィルムFが筒状形成部10に供給される前に不織布層Fsaに調味料Sを付着する調味料付着部27を備えてもよい。
【選択図】図1
【解決手段】一方の面Fsaに調味料Sが付着された不織布層が形成され他方の面Fsbに合成樹脂と溶着するシール層が形成された帯状のフィルムFが、筒状形成部10において、不織布層Fsaを内側に、シール層Fsbを外側にして筒状に巻かれ、封止テープ配設部23において、筒状に巻かれた帯状のフィルムFの両側部にまたがって外側から長手方向に沿ってシール層Fsbと溶着する封止テープTが配設され、溶着部13において、外面Fsbと封止テープTとが両側部の双方で長手方向に沿って溶着されて形成された筒状フィルムF1に内容物Cが充填されて包装体を得る。帯状のフィルムFが筒状形成部10に供給される前に不織布層Fsaに調味料Sを付着する調味料付着部27を備えてもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は包装体製造装置、包装体製造方法及び包装体に関し、特に内面に調味料を付着できる包装体を製造する包装体製造装置、包装体製造方法及び包装体に関する。
ソーセージやスティックチーズ等の内容物を筒状フィルムに充填し、両端を結紮して製造される包装体は、帯状のフィルムを筒状に巻き側縁部を重ね縦シールして筒状フィルムを形成する機構と、筒状フィルムに内容物を充填する機構と、内容物が充填された筒状フィルムの両端を結紮する機構とを備える包装体製造装置で製造できることが知られている。このような包装体製造装置では、帯状のフィルムを筒状に巻き側縁部を重ねてシールする際、筒状に巻いたフィルムの一方の側縁部の内面と他方の側縁部の内面とを重ね合わせてシールするいわゆる合掌貼りか、一方の側縁部の外面と他方の側縁部の内面とを重ね合わせてシールするいわゆる封筒貼りが行われるため、合掌貼りの場合は少なくとも内面が、封筒貼りの場合は内外面共に、加熱溶着可能な合成樹脂の層(シール層)が形成された帯状のフィルムが用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−231639号公報(段落0030、0032等)
ところで、筒状フィルムの内面に調味料を付着させることができれば、包装体の製造後の消費者の手元に渡るまでの間に、例えば燻製処理等の調味を行うことが可能となり、内容物の多様化を図ることが可能になる。しかし、上記の包装体製造装置で製造される包装体は、少なくとも筒状フィルムの内面にシール層を採用せざるを得ないため、内面に調味料を付着させることが難しかった。
本発明は上述の課題に鑑み、内面に調味料を付着させることができる包装体を製造する包装体製造装置、包装体製造方法及び包装体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る包装体製造装置は、例えば図1に示すように、一方の面Fsaに調味料Sが付着された不織布層が形成され、他方の面Fsbに合成樹脂と溶着するシール層が形成された帯状のフィルムFを、不織布層Fsaを内側にしシール層Fsbを外側にして筒状に巻く筒状形成部10と;筒状に巻かれた帯状のフィルムFの両側部Fi、Fj(例えば図2参照)に、両側部Fi、Fj(例えば図2参照)にまたがって外側から長手方向に沿ってシール層Fsbと溶着する合成樹脂の封止テープTを配設する封止テープ配設部23と;筒状に巻かれた帯状のフィルムFの外面Fsbと封止テープTとを両側部Fi、Fj(例えば図2参照)の双方で長手方向に沿って溶着する溶着部13とを備える。
このように構成すると、帯状のフィルムの調味料が付着された不織布層を内側にして筒状に巻くので、フィルム内面への調味料の保持量を増やすことができ、製造後にも内容物の調味が可能な包装体を製造することができる包装体製造装置になる。
また、本発明の第2の態様に係る包装体製造装置は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様に係る包装体製造装置1において、一方の面Fsaに不織布層が形成され他方の面Fsbに合成樹脂と溶着するシール層が形成された帯状のフィルムFの不織布層Fsaに調味料Sを付着する調味料付着部27を備え;調味料付着部27で調味料Sが付着された帯状のフィルムFが筒状形成部10に供給されるように構成されている。
このように構成すると、帯状のフィルムの不織布層に調味料を付着する調味料付着部を備えるので、帯状のフィルムの製造段階で調味料を付着させなくてよくなり帯状のフィルムの選択の自由度が増すと共に、調味料の付着条件(調味料の種類や量)の変更が容易になる。
また、本発明の第3の態様に係る包装体製造装置は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る包装体製造装置1において、筒状に巻かれた帯状のフィルムFの外面Fsbと封止テープTとが溶着されて形成された筒状フィルムF1に内容物Cを充填する充填部30と;内容物Cが充填された筒状フィルムF1の両端を、合成樹脂又は金属の線材W(例えば図5参照)で結紮する線材結紮部74とを備える。
このように構成すると、筒状フィルムの内面の不織布層に調味料が付着されていても結紮をすることができる。
上記目的を達成するために、本発明の第4の態様に係る包装体製造方法は、例えば図1及び図4を参照して示すと、帯状のフィルムFの一方の面Fsaに調味料Sを付着する調味料付着工程(St1)と;帯状のフィルムFを、調味料Sが付着された面Fsaを内側にして筒状に形成する筒状形成工程(St2)と;筒状に形成された帯状のフィルムFの両側部Fi、Fj(例えば図2参照)を、長手方向に沿って配設した封止テープTを介して接合して筒状フィルムF1を形成する接合工程(St4)と;筒状フィルムF1に内容物Cを充填する充填工程(St5)と;内容物Cが充填された筒状フィルムF1の両端を集束し結紮する集束結紮工程(St7、St8)とを備える。
このように構成すると、帯状のフィルムの調味料が付着された面を内側にして筒状に形成するので、製造後にも内容物の調味が可能な包装体を製造することができる包装体製造方法になる。
上記目的を達成するために、本発明の第5の態様に係る包装体は、例えば図5に示すように、内面に調味料が付着された筒状フィルムF1と;内容物Cが充填された筒状フィルムF1の両端を結紮する結紮手段Wとを備え;筒状フィルムF1は、外面Fsbに合成樹脂と溶着するシール層が形成され、内面Fsaに不織布層が形成され、調味料が不織布層Fsaに付着されて構成されている。
このように構成すると、筒状フィルムは外面に合成樹脂と溶着するシール層が形成されているので、筒状フィルムを帯状のフィルムから生成する際に帯状のフィルムを筒状に巻いた両側部を合成樹脂のテープを介して接合することができ、内面に不織布層を形成することができる。内面に不織布層を形成することで、筒状フィルム内面への調味料の保持量を増やすことができ、製造後にも内容物の調味ができる包装体となる。
本発明によれば、内面に不織布層を形成することで、筒状フィルム内面への調味料の保持量を増やすことができ、製造後にも内容物の調味ができる包装体を製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る包装体製造装置1を説明する。図1は、包装体製造装置1の概略構成図である。包装体製造装置1は、帯状のフィルムとしての帯状フィルムFに調味料Sを付着させる浸漬槽27(dip tank 27)と、帯状フィルムFを筒状に巻く筒状形成部10(tube forming section 10)と、筒状に巻かれた帯状フィルムFに封止テープTを配設する封止テープ配設部としての封止テープ供給装置23(sealing tape feeder 23)と、筒状に巻かれた帯状フィルムFを封止テープTと共に接合する溶着部を構成する縦接合装置13(vertical sealing device 13)と、筒状に巻かれた帯状フィルムFが封止テープTと共に接合されて形成された筒状フィルムF1に内容物Cを充填する充填部としての充填装置30(packing device 30)と、筒状フィルムF1に充填された内容物Cを所定量ごとにロケット包装された包装体R(図5参照)とするしごき装置40(wringer 40)、線材結紮部としての集束結紮装置70(bundling ligating device 70)、及び切断装置(cutting device)としてのカッター81とを備えている。
帯状フィルムFは、その幅が、製造されるロケット包装の包装体R(図5参照)の軸直角断面における円周の長さよりも両側部が重なる分(筒状フィルムF1を形成するために重なる分)だけ長く形成されている。帯状フィルムFは、一方の面Fsaに不織布層が形成され、他方の面Fsbにシール層が形成された多層構造となっている。帯状フィルムFは、筒状形成部10において、不織布層が内側(内面)に、シール層が外側(外面)になるように、筒状に巻かれる。つまり、一方の面Fsaは、不織布層が形成された面でもあり、内面でもある。したがって、本明細書では、一方の面の他、不織布層形成面(あるいは不織布層自体)及び内面も符号「Fsa」で表す場合がある。同様に、他方の面の他、シール層形成面(あるいはシール層自体)及び外面も符号「Fsb」で表す場合がある。帯状フィルムFは、不織布層Fsaとシール層Fsbとの間に1つ以上の中間層が存在していてもよい。
帯状フィルムFの不織布層Fsaは、繊維の太さや長さ及び繊維間の間隔が、調味料Sが付着しやすくなるように構成されている。他方、シール層Fsbは、封止テープTと溶着可能で、調味料Sに疎な物質で形成され、典型的には、ポリオレフィン、エチレン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂のいずれかが用いられる。
上記のポリオレフィンとしては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン・α−オレフィン共重合体(その多元共重合体も含む)、又はその線状低密度ポリエチレン(LLDPE)もしくはその超低密度ポリエチレン(VLDPE)が挙げられる。エチレン・α−オレフィン共重合体において、α−オレフィンとしては、炭素数が4〜8の範囲にあるものが好ましく、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等を挙げることができる。これらのα−オレフィンは、共重合体樹脂中に3〜15モル%を含有することが好ましい。また、LLDPEとしては、融点が116〜132℃、密度が0.918〜0.940g/cm3、メルトフローレート(MFR)が0.3〜15g/10minのものが特に好適である。さらに、これらのエチレン・α−オレフィンの共重合体に分子量分布の広い高密度ポリエチレンを配合して又は分子量分布が2つの山のバイノーダル分子量分布とすることにより、その押出成形性を改善することができる。エチレン・α−オレフィン共重合体にブレンドする高密度ポリエチレンとしては、分子量分布(Mw/Mn)が3.0以上、特に3.5〜6.0の範囲にあるものが成形性の改善の点で有効であり、また、密度は0.940〜0.968g/cm3でメルトフローレートは0.3〜30g/10minであるものがよい。
上記のエチレン系共重合体は、コモノマー成分として、(メタ)アクリル酸及びそのエステル、酢酸ビニルが好適である。例えば、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・メタアクリル酸共重合体(EMA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・酢酸ビニル共重合体が好適である。上記の樹脂組成におけるコモノマー成分の含有率は、2〜30質量%が好ましく、さらに5〜20質量%であると押出加工性とシール強度を特に兼ね備えるため好ましい。また、上記のポリエステル系樹脂としては、例えば、多価カルボン酸(ジカルボン酸)とポリアルコール(ジオール)との重縮合体であり、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を好適に用いることができる。ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸(TPA)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDC)であり、ジオール成分としては、エチレングリコール(EG)、1,3−プロパンジオール(PDO)、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)であり、これらの多価カルボン酸(ジカルボン酸)とポリアルコールから組み合わされるポリエステル系樹脂を用いることができる。また、上記のポリスチレン系樹脂は、立体規則性としてアタクチック構造の非結晶性ポリスチレン(70℃以上で軟化する)を好適に用いることができる。
帯状フィルムFは、ロール状に巻かれ、原反21(flat film roll 21)として回転自在に(帯状フィルムFを引き出すことができるように)支持されている。本実施の形態では、帯状フィルムFは、不織布層Fsaが内側に、シール層Fsbが外側になるようにロール状に巻かれている。原反21と筒状形成部10との間には、原反21から引き出された帯状フィルムFを筒状形成部10に導くガイドローラ22A、22B、22Cが設けられている。
浸漬槽27は、調味料Sを貯留する槽であり、本実施の形態では調味料Sとして燻製液が貯留されている。燻製液は、木酢、あるいは製造される包装体に収容される内容物Cの食感や味わいを整えるために適切な物質が用いられる。浸漬槽27には、帯状フィルムFを案内するガイドローラ28A、28Bが、調味料Sに没入する位置に配設されている。ガイドローラ28A、28Bは、帯状フィルムFの移動に伴って軸まわりに回転するように、浸漬槽27の対向する両側壁に枢支されている。本実施の形態では、ガイドローラ22Aとガイドローラ22Bとの間で、帯状フィルムFがガイドローラ28B、28Aを通り浸漬槽27に貯留された調味料Sに含浸されるように、浸漬槽27が配設されている。また、浸漬槽27には、調味料Sから引き上げられた帯状フィルムFのシール層形成面Fsbに、調味料Sを除去するための風を供給する送風装置29が配設されている。本実施の形態では、帯状フィルムFが搬送される搬送方向下流側の浸漬槽27の壁の上端に取り付けられたステーにより、浸漬槽27上方の帯状フィルムFの移送ルート近傍に送風装置29が位置するように、送風装置29が配設されている。このように送風装置29が配設されていることにより、送風装置29から吹き出された風によって吹き飛ばされたシール層形成面Fsbに付着していた調味料Sが、浸漬槽27内に落ちるようになっている。
筒状形成部10は、帯状フィルムFを円筒状に巻く機構であり、フォーミングショルダー11(forming shoulder 11)と案内筒12(guide pipe 12)とを有している。フォーミングショルダー11は、上下に開口する円筒形状を有している。また、周方向の一箇所で縦方向に延びる円周方向の隙間が形成されている。フォーミングショルダー11は、水平断面の形状が、基本的に円形であるが、縦方向に延びる隙間の部分で、一方が円周から外側に出っ張り、他方が内側に入り込むように形成されている。このように構成されることで、不織布層Fsaの一方の側部とシール層Fsbの他方の側部とが重ねられる、いわゆる封筒貼りが行われるための重なりとなる。さらに、フォーミングショルダー11の上端縁は湾曲傾斜しており、これによって帯状フィルムFは、シール層形成面Fsbがフォーミングショルダー11の内面に沿うように案内され、内面Fsaが不織布層形成面に、外面Fsbがシール層形成面になるように筒状に巻かれ、案内筒12に導かれる。案内筒12は、円筒状の部材であり、筒状に巻かれた帯状フィルムFの内部に位置するように(換言すれば、筒状に巻かれた帯状フィルムFが案内筒12を取り囲むように)、フォーミングショルダー11内から下方に延びるように配設されている。なお、慣例として、フォーミングショルダー11とフォーミングショルダー11の幅(円筒の直径)を規制するフォーミングプレート(不図示)とがまとめてフォーミングプレートと呼称される場合もあるが、本明細書ではフォーミングショルダー11とフォーミングプレート(不図示)とを区別している。
ここで図2を参照して、筒状に巻かれた帯状フィルムFについて説明する。図2は、案内筒12の部分を帯状フィルムFの両側部が重なる部分の方向から見た部分側面図である。上述のように、筒状に巻かれた帯状フィルムFは、内側が不織布層Fsaに、外側がシール層Fsbになっている。筒状に巻かれた帯状フィルムFは、一方の側部Fiの内面Fsaと他方の側部Fjの外面Fsbとが、それぞれの一部分同士で重なっている。この両側部Fi、Fjが重なる部分を接触部Fcということとする。接触部Fcは側部Fi、Fjの一部を占めるものである。本実施の形態では、各側部Fi、Fjは、帯状フィルムFの側端から、横断する方向に、接触部Fcの幅と、後述する2本の溶着線(縦シール)のうち1本分の幅と、余裕分の幅とを加えた幅が長手方向に延びる部分をいう概念とする。
再び図1に戻って、包装体製造装置1の構成の説明を続ける。封止テープ供給装置23は、筒状に巻かれた帯状フィルムFの接触部Fc(図2参照)に、接触部Fc(図2参照)を覆うように封止テープTを供給する仕組みである。封止テープTは、設計上の接触部Fc(図2参照)の幅よりも広い幅、典型的には側部Fj(図2参照)と同程度の幅をもつテープであり、ロール状に巻かれ、封止テープ原反24(sealing tape roll 24)として回転自在に(封止テープTを引き出すことができるように)支持されている。封止テープTは、帯状フィルムFの外面Fsbと熱による溶着が可能な合成樹脂で形成されている。封止テープTは、典型的には、塩化ビニリデン系樹脂あるいは、オレフィン系樹脂が用いられ、単層としても多層としてもよい。封止テープ供給装置23は、さらに、封止テープ原反24から引き出された封止テープTを、筒状に巻かれた帯状フィルムFの接触部Fc(図2参照)に導くガイドローラ25A、25B、25C、25Dと、帯状フィルムFの接触部Fc(図2参照)に封止テープTを押しつけて接触部Fc(図2参照)が開かないようにする上部押さえローラ26A及び下部押さえローラ26B(以下、これらを特に区別しない場合は単に「押さえローラ26」と総称する)とを有している。上部押さえローラ26Aと下部押さえローラ26Bとは、上下に離間して設けられている。押さえローラ26は、案内筒12との間に、帯状フィルムFの両側部Fi、Fj(図2参照)及び封止テープTを挟むように構成されている。
縦接合装置13は、筒状に巻かれた帯状フィルムFの両側部Fi、Fj(図2参照)のそれぞれを封止テープTと接合して筒状フィルムF1を形成する装置である。縦接合装置13は、上部押さえローラ26Aと下部押さえローラ26Bとの間に配設されている。
図3に詳細を示すように、本実施の形態では、縦接合装置13は、熱風を吹き付けて外面Fsbと封止テープTとを加熱溶着する熱風加熱溶着(ホットジェットシール)を行う装置である。図3(a)に示すように、縦接合装置13には、熱風を吹き出す吹出孔13hが複数形成されている。吹出孔13hは、典型的には、直径0.1〜2.0mmの円形に形成されている。あるいは図3(b)に示す変形例に係る縦接合装置13Aのように、配設された封止テープTの長手方向に長いその長さが0.1〜10mmのスリット状に形成された吹出孔13sとしてもよい。吹出孔13h(13s)は、封止テープTの幅方向には、封止テープTの幅よりも狭く(例えば1〜30mm)、典型的には封止テープTの幅よりも一回り狭い間隔Hfが空けられ、封止テープTの長手方向には、0.5〜20mmの間隔Hrを空けて、2列に配列されている。縦接合装置13(13A)は、配設された封止テープTと吹出孔13h(13s)との間隔が、典型的には0.5〜5mmになるように配設されている。このような構成により、筒状に巻かれた帯状フィルムFの一方の側部Fi(図2参照)と他方の側部Fj(図2参照)とのそれぞれに、長手方向に延びる線状の溶着(この線状の溶着により2本の縦シール線Li、Lj(図5参照)が形成される)を行うことができるようになっている。2本の溶着線で溶着することにより、一本の溶着線で溶着する場合に比べて溶着線の幅及び/又は溶着圧力を小さくすることができ、接圧による走行抵抗を小さくして、走行速度が脈打つことを抑制することができ、安定したフィルム走行を実現することができる。なお、2本の溶着線を形成するために、2列に配列された吹出孔13h(13S)の各列の間に、所定の高さ(例えば0.1〜3mm程度)及び所定の長さの仕切板(不図示)を設けてもよい。あるいは、各列をそれぞれ挟むように仕切を設けてもよい(この場合各列間の仕切は共有することができる)。
図3に詳細を示すように、本実施の形態では、縦接合装置13は、熱風を吹き付けて外面Fsbと封止テープTとを加熱溶着する熱風加熱溶着(ホットジェットシール)を行う装置である。図3(a)に示すように、縦接合装置13には、熱風を吹き出す吹出孔13hが複数形成されている。吹出孔13hは、典型的には、直径0.1〜2.0mmの円形に形成されている。あるいは図3(b)に示す変形例に係る縦接合装置13Aのように、配設された封止テープTの長手方向に長いその長さが0.1〜10mmのスリット状に形成された吹出孔13sとしてもよい。吹出孔13h(13s)は、封止テープTの幅方向には、封止テープTの幅よりも狭く(例えば1〜30mm)、典型的には封止テープTの幅よりも一回り狭い間隔Hfが空けられ、封止テープTの長手方向には、0.5〜20mmの間隔Hrを空けて、2列に配列されている。縦接合装置13(13A)は、配設された封止テープTと吹出孔13h(13s)との間隔が、典型的には0.5〜5mmになるように配設されている。このような構成により、筒状に巻かれた帯状フィルムFの一方の側部Fi(図2参照)と他方の側部Fj(図2参照)とのそれぞれに、長手方向に延びる線状の溶着(この線状の溶着により2本の縦シール線Li、Lj(図5参照)が形成される)を行うことができるようになっている。2本の溶着線で溶着することにより、一本の溶着線で溶着する場合に比べて溶着線の幅及び/又は溶着圧力を小さくすることができ、接圧による走行抵抗を小さくして、走行速度が脈打つことを抑制することができ、安定したフィルム走行を実現することができる。なお、2本の溶着線を形成するために、2列に配列された吹出孔13h(13S)の各列の間に、所定の高さ(例えば0.1〜3mm程度)及び所定の長さの仕切板(不図示)を設けてもよい。あるいは、各列をそれぞれ挟むように仕切を設けてもよい(この場合各列間の仕切は共有することができる)。
再び図1に戻って包装体製造装置1の構成の説明を続ける。充填装置30は、形成された筒状フィルムF1に内容物Cを充填するポンプ31とノズル32とを有している。ノズル32は、フォーミングショルダー11の上方に設置されたポンプ31に接続され、先端が案内筒12内へ導入されている。ノズル32の先端は、縦接合装置13より下流側で開口している。なお、ポンプ31は、フォーミングショルダー11の上方ではなく、内容物を適宜補充しやすい他の位置に設置し、配管によりノズル32と連接されていてもよい。特に、練状食品のように比較的重量のある内容物を充填する場合には、地上に設置された容器に貯留された練状食品を、ポンプによりノズル32の位置に圧送して供給するのがよい。案内筒12及びノズル32の下流側に、送り装置である送りローラ14が設けられている。送りローラ14では、筒状フィルムF1内に内容物Cが充填された筒状体15aを、一対の円柱状の送りローラ14が内容物Cを押圧した状態で筒状体15aを下方へ連続して狭圧搬送する。筒状体15aが送りローラ14で下方へ搬送されるのに伴って、原反21から帯状フィルムFが引き出され、封止テープ原反24から封止テープTが引き出されるように構成されている。
しごき装置40は、送りローラ14の下流側に設けられている。しごき装置40のしごきローラ41は、図1において紙面に垂直方向に延びる筒状外面を有し、その直角方向の長さは少なくとも折り幅よりも長いものであり、腕体42により支持されている。なお、「折り幅」とは筒状体15aを扁平にしたときの幅、言い換えれば筒状体15aの円周長の半分の長さをいう。腕体42はその一端42aを中心に揺動可能で、中間部でピン等を介して横部材43が接続されている。一対の横部材43が近接方向に移動すると、一対のしごきローラ41により筒状体15aは挟圧される。横部材43が離間方向へ後退すると、しごきローラ41は筒状体15aを挟圧することはなくなる。このように、走行する筒状体15aに走行方向で所定の距離だけ内容物Cの不在部15bを形成する。しごき装置40は、筒状体15aに内容物Cの不在部15bを扁平に形成できればよく、ローラに限られず、例えば、平らな部材で筒状体15aを両側から押しつぶし、内容物を上下に振り分けるようなものであってもよい。このような押しつぶしも、ここでいう「しごき」の概念に含まれるものとする。
集束結紮装置70は、しごき装置40の下流側に設けられている。集束結紮装置70は、集束板72、73を有する集束装置と、集束装置で集束された不在部15bを金属製や樹脂製等の線材を用いて結紮する結紮部としての結紮機74とを含んで構成されている。線材(金属線材又は合成樹脂線材)の形状は、棒状の線材であればよく、その断面形状は円形、四角形もしくはその角を隅取りする形状、長方形もしくはその角を隅取りする形状、扁平状、楕円状のいずれの形状でも好適に用いることができる。線材の断面の最大径は、0.5〜4mmであることが好ましく、1〜3mmであることがより好ましい。金属線材の材質としては、アルミニウムもしくはその合金、鉄、又はステンレス鋼が好ましい。合成樹脂線材の材質としては、プロピレン単独重合体、プロピレン系共重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、又はポリアミドを好適に用いることができる。合成樹脂線材を用いるときは、その線材を結紮すると同時に加熱溶着することで、結紮した形状を維持する。その加熱手段(不図示)としては超音波加熱溶着が好適である。結紮機74は、2台が上下に離間して配設されている。結紮機74は、その上下が集束板72で挟まれている。集束板72、73は、互いに近接し次いで離れる往復動を行うように構成されている。集束板73は、集束板72、73が近接したときに集束板72を上下から挟む高さに配設されている。集束板72、73には、連続搬送される筒状体15a側の対向縁にV字状あるいはU字状の集束溝が形成されている。集束結紮装置70は、不在部15bが流れてきたときに、対向する集束板72、73を近接させ、このとき左右の集束板72、73が重なり、それぞれの集束溝の底同士で不在部15bを集束し、その後集束させた不在部15bを結紮機74により線材でかしめるように構成されている。
カッター81は、集束結紮装置70の下流側に設けられている。カッター81は、集束結紮装置70に内包されていてもよい(不図示)。カッター81は板状に形成されており、切断される不在部15bが存在する側に鋭利な刃部が設けられている。カッター81も、集束板72、73と同期して、往復動をする。なお、集束結紮装置70及びカッター81が一体に構成されている場合(カッター81が集束結紮装置70に内包されている場合)は共通の駆動装置(不図示)により駆動する構成とするのが、構成が単純化されて好ましい。ただし、集束板72、73が互いに近接し、結紮機74が不在部15bを結紮した後に、カッター81がフィルムを切断する位置に動くような構成とすることが好ましい。
また、集束結紮装置70及びカッター81は、筒状体15aが下方に送られるのと同じ速さで下方に移動しつつ、不在部15bを集束して結紮し、切断した後、不在部15bを開放して上の位置に戻る、いわゆる「拝み運動(ボックスモーション)」をするのが好ましい。そこで、集束結紮装置70及びカッター81が、共通の上下に移動する架台(不図示)上に設置されると、構成が簡単になる。
続いて図4を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る包装体製造方法を説明する。図4は、包装体製造方法を説明するフローチャートである。以下の説明において、包装体製造方法は、包装体製造装置1(図1参照)の作用と併せて説明するが、他の代替作用を有する装置によって行われるものであってもよい。以下の説明で包装体製造装置1の構成及び帯状フィルムFを示す参照符号に言及しているときは、適宜図1及び図2を参照することとする。
原反21から引き出された帯状フィルムFは、ガイドローラ22Aで方向を変え、浸漬槽27内に導かれる。浸漬槽27内に導かれた帯状フィルムFは、浸漬槽27に貯留されている調味料Sに浸漬され、調味料Sが付着される(St1)。本実施の形態では、帯状フィルムFが浸漬槽27内でガイドローラ28B、28Aに案内されることにより、浸漬槽27内で横移動して含浸される時間を調節している。ガイドローラ28Aを通過した帯状フィルムFは、浸漬槽27外に設けられたガイドローラ22Bに向かって送られ、ガイドローラ22Bに至る途中の調味料Sから引き上げられたところで送風装置29からの空気の供給を受ける。これにより、帯状フィルムFのシール層Fsbに付着していた調味料Sが、少なくとも後の封止テープTとの溶着が可能な程度に除去される。なお、不織布層Fsaは、不織布が調味料Sを吸収しているため、調味料Sが付着している。
帯状フィルムFは、浸漬槽27から引き上げられた後、ガイドローラ22B、22Cを通過してフォーミングショルダー11に到達する。なお、帯状フィルムFは、原反21からフォーミングショルダー11に至る間、ガイドローラ22A、22B、22C、28A、28Bにより、所定の張力がかけられて、たわまないようになっている。フォーミングショルダー11に到達した帯状フィルムFは、フォーミングショルダー11の上端縁に形成された湾曲傾斜を介して円筒状の内部に引き込まれ、不織布層Fsaが内側に、シール層Fsbが外側になり、かつ、一方の側部Fiの不織布層Fsaと他方の側部Fjのシール層Fsbとが接触するように両側部Fi、Fjが重ねられて筒状に巻かれる(St2)。
筒状に巻かれた帯状フィルムFは、その形態を維持してフォーミングショルダー11の下方に位置する案内筒12に送られる。案内筒12に導かれた筒状の帯状フィルムFには、封止テープ原反24から引き出された封止テープTが、ガイドローラ25A〜25Dを通過して所定の張力をかけられたうえで供給され、筒状に巻かれた帯状フィルムFの両側部Fi、Fjにまたがるように配設される(St3)。筒状に巻かれた帯状フィルムFに配設された封止テープTは、案内筒12の上部と上部押さえローラ26Aとにより挟まれている。また、その下方では、案内筒12の下部と下部押さえローラ26Bとにより挟まれている。
筒状に巻かれた帯状フィルムFが、封止テープTが配設された状態で案内筒12に沿って下方に送られる際、両押さえローラ26A、26Bの間に設けられた縦接合装置13によって、筒状に巻かれた帯状フィルムFの外面Fsbと封止テープTとが、両側部Fi、Fjの双方で長手方向に沿って溶着される(St4)。筒状に巻かれた帯状フィルムFの外面Fsbと封止テープTとが溶着されることにより、筒状フィルムF1が形成される。
縦接合装置13で溶着されて筒状フィルムF1が形成されると、この筒状フィルムF1内にポンプ31からノズル32を経て内容物Cが充填される(St5)。筒状フィルムF1に内容物Cが充填されて生成された筒状体15aは、送りローラ14によって下流側へ搬送される。一対の送りローラ14は、筒状体15aを局部的に押しつぶすように狭圧して搬送するが、押しつぶされた筒状体15aは、送りローラ14の位置を通過した後は内容物Cによる内圧により元の筒形に復帰する。その後、筒状体15aは、送りローラ14の下流側で一対のしごきローラ41により間欠的に所定の長さにわたり狭圧され、接合されている封止テープTが片面に収まるように扁平にされて、内容物Cのない不在部15bが所定の間隔をもって形成される(St6)。
筒状体15aは順次しごき装置40の下流に送られ、形成された不在部15bが集束結紮装置70の位置に達すると、まず、不在部15bは、対向する集束板72、73により集束溝の溝底に、細く集束される(St7)。次に、集束された不在部15bは、結紮機74により金属線材又は合成樹脂線材を用いて上下に離間した2カ所で結紮される(St8)。その後、結紮された不在部15bは下流に送られ、カッター81の位置に至ると、カッター81によって、フィルムは2つの結紮の間で切断される(St9)。このように、結紮の間で切断されることにより、1個ずつの包装体となる。この包装体は、包装体製造装置1から取り出され、次の工程に供給される。
次に図5を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る包装体Rについて説明する。図5は、包装体Rの部分詳細図であり、内部構造の把握の容易のために、封止テープTや帯状フィルムFを適宜切断して示している。包装体Rは、典型的には、包装体製造装置1(図1参照)で、図4に示す包装体製造方法により製造されるが、他の代替作用を有する装置、方法で製造されたものであってもよい。包装体Rは、内面Fsaが不織布で形成され、外面Fsbがシール層で形成された帯状フィルムFの両側部Fi、Fjを、これらの外側に配設された封止テープTで接合して形成された筒状フィルムF1の内部に、内容物Cが充填されて構成されている。帯状フィルムFは、一方の側部Fiの内面Fsaと他方の側部Fjの外面Fsbとが接触している、いわゆる封筒貼りとなっている。両側部Fi、Fjをつなぐ封止テープTは、両側部Fi、Fjの外面Fsbに接触して、筒状に巻かれた帯状フィルムFに溶着されている。このように、両側部Fi、Fjの外面Fsbに外側から封止テープTが接合されて筒状フィルムF1が形成されているので、内面Fsaにシール層以外の層を形成することが可能になり、内部に充填される内容物Cを内面Fsaの材質に応じて多種多様なものを採用することができる。
本実施の形態では、内面Fsaに不織布層が形成され、そこには調味料Sとして燻製液が付着されている。内面Fsaを不織布層とすることができるので、内面をシール層とする場合に比べて、調味料Sの保持力を向上させ、また、調味料Sの含有量を増やすことができる。また、本実施の形態では、内容物Cは食物である。内面Fsaに燻製液が付着された筒状フィルムF1に内容物Cを充填しているので、包装体Rが製造されてから消費者の手元に届くまでに燻製処理が行われ、特有の風味を付加した包装体Rとすることができる。
以上の説明では、帯状フィルムFが調味料Sに含浸されることとしたが、調味料を不織布層Fsaに塗布することとしてもよい。また、含浸された帯状フィルムFのシール層Fsbに付着した調味料Sを風で除去することとしたが、例えば不織布ロールで拭き取ることとしてもよい。拭き取りは、含浸される前の帯状フィルムFの不織布層Fsaを用いてもよい。また、原反21から筒状形成部10に至る間に不織布層Fsaに調味料Sが付着されることとしたが、あらかじめ不織布層Fsaに調味料Sが付着された帯状フィルムをロール状に巻いて原反21としてもよい。この場合、浸漬槽27等の調味料Sを付着させる構成は備えなくてよい。
以上の説明では、帯状フィルムFが筒状形成部10において、いわゆる封筒貼りに適した重なりで筒状に巻かれることとしたが、内面Fsaの両側部Fi、Fj同士を重ねる、いわゆる合掌貼りに適した重なりとしてもよい。しかしながら、本実施の形態では内面Fsa同士を溶着せずに両側部Fi、Fjの外面Fsbと封止テープTとを溶着するので、接触部Fcの層数及び製造工程の省力化の観点から、封筒貼りに適した重なりとするのが好ましい。
以上の説明では、縦接合装置13が、熱風加熱溶着(ホットジェットシール)を行う装置であるとしたが、その他の溶着手段、例えば、超音波溶着、抵抗加熱溶着、レーザー加熱溶着、溶融樹脂滴吹付溶着等の溶着手段を用いてもよい。しかしながら、溶着強度の安定性及び外観の美観の観点から、超音波溶着あるいは熱風加熱溶着を行うことが好ましい。なお、いずれの場合も、封止テープTの外側から2本の溶着線(縦シール線)Li、Ljにより溶着される。
超音波溶着の場合、包装体Rは、筒状に巻かれた帯状フィルムFの両側部Fi、Fjに配設された封止テープTの外側から長手方向に沿った2本の溶着線Li、Ljが超音波溶着により形成される。このとき、溶着線Liの方は、内容物Cに至るまでの間に3枚のフィルム(封止テープT、一方の側部Fi、他方の側部Fj)が介在している。他方、溶着線Ljの方は、内容物Cに至るまでの間に2枚のフィルム(封止テープT、他方の側部Fj)が介在している。2本の溶着線Li、Ljの溶着強度(溶着の剥離しやすさ)は、溶着線Liの方が溶着線Ljよりも大きく(剥離しにくく)なっている。典型的には、溶着部分を剥離させようとしたときに、溶着線Liの方は溶着部分が剥離する前に周囲の帯状フィルムFが破断されてしまうような強度で溶着されており、溶着線Ljの方は周囲の帯状フィルムFが破断される前に溶着部分が剥離される強度で溶着されている。このように構成されていることにより、筒状フィルムF1を剥がして内容物Cを露出させようとする際に、溶着線Ljの方から封止テープTが剥離されることとなり、封止テープTが剥がれる方向のまま引き続き帯状フィルムFが剥がれるので、筒状フィルムF1を剥がしやすくなる。仮に、溶着線Liの方から剥がれるとすると、封止テープTを剥がした後に、封止テープTを剥がした方向とは逆方向に帯状フィルムFの側部Fiをつまんで剥がすこととなる。
1 包装体製造装置
10 筒状形成部
13 縦接合装置
23 封止テープ供給装置
27 浸漬槽
30 充填装置
70 集束結紮装置
74 結紮機
C 内容物
F 帯状フィルム
F1 筒状フィルム
Fi、Fj 側部
Fsa 内面(不織布層)
Fsb 外面(シール層)
R 包装体
S 調味料
T 封止テープ
W 線材
10 筒状形成部
13 縦接合装置
23 封止テープ供給装置
27 浸漬槽
30 充填装置
70 集束結紮装置
74 結紮機
C 内容物
F 帯状フィルム
F1 筒状フィルム
Fi、Fj 側部
Fsa 内面(不織布層)
Fsb 外面(シール層)
R 包装体
S 調味料
T 封止テープ
W 線材
Claims (5)
- 一方の面に調味料が付着された不織布層が形成され、他方の面に合成樹脂と溶着するシール層が形成された帯状のフィルムを、前記不織布層を内側にし前記シール層を外側にして筒状に巻く筒状形成部と;
前記筒状に巻かれた帯状のフィルムの両側部に、前記両側部にまたがって外側から長手方向に沿って前記シール層と溶着する合成樹脂の封止テープを配設する封止テープ配設部と;
前記筒状に巻かれた帯状のフィルムの外面と前記封止テープとを前記両側部の双方で長手方向に沿って溶着する溶着部とを備える;
包装体製造装置。 - 一方の面に不織布層が形成され他方の面に合成樹脂と溶着するシール層が形成された帯状のフィルムの前記不織布層に調味料を付着する調味料付着部を備え;
前記調味料付着部で調味料が付着された前記帯状のフィルムが前記筒状形成部に供給されるように構成された;
請求項1に記載の包装体製造装置。 - 前記筒状に巻かれた帯状のフィルムの外面と前記封止テープとが溶着されて形成された筒状フィルムに内容物を充填する充填部と;
内容物が充填された前記筒状フィルムの両端を、合成樹脂又は金属の線材で結紮する線材結紮部とを備える;
請求項1又は請求項2に記載の包装体製造装置。 - 帯状のフィルムの一方の面に調味料を付着する調味料付着工程と;
前記帯状のフィルムを、前記調味料が付着された面を内側にして筒状に形成する筒状形成工程と;
前記筒状に形成された前記帯状のフィルムの両側部を、長手方向に沿って配設した封止テープを介して接合して筒状フィルムを形成する接合工程と;
前記筒状フィルムに内容物を充填する充填工程と;
前記内容物が充填された前記筒状フィルムの両端を集束し結紮する集束結紮工程とを備える;
包装体製造方法。 - 内面に調味料が付着された筒状フィルムと;
内容物が充填された前記筒状フィルムの両端を結紮する結紮手段とを備え;
前記筒状フィルムは、外面に合成樹脂と溶着するシール層が形成され、内面に不織布層が形成され、前記調味料が前記不織布層に付着されて構成された;
包装体。
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- 2008-07-08 JP JP2008178332A patent/JP2010018293A/ja active Pending
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