JP2010018149A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】EPSのECUは、トルクセンサのホールから得られる2つの電気的出力に基づき、電動モータへの通電を制御する。そして、ECUのマイコンは、エンジン起動時に、電動モータに通電させて相対回転変位量を発生させるとともにトルクセンサから電気的出力を発生させることで、ホールICの中で故障したものを特定する故障器特定手段として機能する。これにより、マイコンは故障器を高精度に特定することができるとともに、非故障器から得られる電気的出力に基づいて、アシスト力を弱めることなく、EPSによるアシストを続行することができる。
【選択図】図5
Description
そこで、今後の更なる改善策として、EPS故障時でもアシスト力を弱めることなく、最終的なアシスト停止を回避できるような制御手段が要求されている。
請求項1に記載のEPSは、舵輪の操舵をアシストする出力を発生する電動モータと、舵輪と転舵輪との間で、舵輪に与えられたトルクの伝達経路をなすシャフトと、シャフトに組み込まれ、舵輪側のシャフトと転舵輪側のシャフトとの相対回転変位量に応じて、トルクを検出するための複数の電気的出力を発生するトルク検出手段と、複数の電気的出力に基づき電動モータへの通電を制御する制御手段とを備える。
請求項2に記載のEPSによれば、故障器特定手段は、電流値の一時的な変動を複数回繰り返す。
これにより、電流値の一時的な変動、および電気的出力の一時的な変化が安定して繰り返されるようになる。このため、電気的出力が閾値を跨いで変化したか否かの判定に対する信頼性を高めることができるので、結果的に、故障器特定に対する信頼性を高めることができる。
請求項3に記載のEPSによれば、故障器特定手段は2つの異なる閾値を記憶しており、2つの閾値の内、大きい方の閾値を大側閾値として記憶し、小さい方の閾値を小側閾値として記憶している。また、故障器特定手段は、電気的出力が大側閾値を一時的に上回る上回り超過と、電気的出力が小側閾値を一時的に下回る下回り超過とが交互に生じるように、電流値を大側および小側に交互に一時的に変動させる。
これにより、例えば、電気的出力が電流値の変動に応じて変化するものの大側または小側にずれている場合でも、確実に故障器として特定することができる。このため、故障器特定に対する信頼性を高めることができる。
請求項4に記載のEPSによれば、故障器特定手段は、電流値を正弦関数または余弦関数に従わせることで一時的に変動させる。
これにより、電気的出力は、一時的に変化した時の極大部または極小部において安定する。このため、故障器特定に対する信頼性を高めることができる。
請求項5に記載のEPSによれば、制御手段は、複数の出力発生手段の中に故障器があるか否かを判定する故障判定手段と、複数の出力発生手段の中に故障器があると判定されたときに、複数の出力発生手段の中に故障器があることを記憶する故障履歴記憶手段とを有する。そして、故障器特定手段は、複数の出力発生手段の中に故障器があることを故障履歴記憶手段が記憶しているときに電流値を一時的に変動させる。
これにより、制御手段は、故障器の存在が確認された場合にのみ、故障器特定の処理を実行する。このため、効率的に故障器を特定することができる。
さらに、故障器特定手段は2つの閾値を記憶しており、2つの閾値の内、大きい方の閾値を大側閾値として記憶し、小さい方の閾値を小側閾値として記憶している。また、故障器特定手段は、電気的出力が大側閾値を一時的に上回る上回り超過と、電気的出力が小側閾値を一時的に下回る下回り超過とが交互に生じるように、電流値を大側および小側に交互に一時的に変動させる。
さらに、故障器特定手段は、電流値を正弦関数または余弦関数に従わせることで一時的に変動させる。
実施例のEPS1を図面に基づいて説明する。
EPS1は、図1に示すように、電動モータ2の出力により舵輪3の操舵をアシストするものであり、主として、乗員により舵輪3に与えられるトルクに基づき制御されている。また、このトルクは、例えば、ステアリングシャフト(以下、シャフト4と呼ぶ)に組み込まれたトルクセンサ5により検出されてECU6に出力され、ECU6は、検出されたトルク等に応じて電動モータ2への通電制御を実行している。
なお、電動モータ2には、直流モータ、ブラシレスDCモータ、スイッチトリラクタンスモータ、埋込磁石型同期モータ等、種々の形式のモータを採用することができる。
この結果、トルクセンサ5は、相対回転変位量に応じて変化する磁束を発生することができる。
実施例のEPS1の特徴を、図面を用いて説明する。
まず、ECU6のマイコン30は、エンジン起動時に、電動モータ2に通電させて相対回転変位量を発生させるとともにトルクセンサ5から電気的出力を発生させることで、ホールIC15、16の中で故障したものを特定する故障器特定手段として機能する(以下、ホールIC15、16の中で、故障器特定手段により故障したものと特定されたものを故障器と呼び、故障器特定手段により故障したものと特定されなかったものを非故障器と呼ぶ)。
そして、マイコン30は、図5に示すように、電気的出力が大側閾値を一時的に上回る上回り超過と、電気的出力が小側閾値を一時的に下回る下回り超過とが交互に生じるように、電流値を大側および小側に交互に一時的に変動させる。
そして、マイコン30は、電気的出力に上回り超過および下回り超過が両方とも発生したか否かを判定することで、故障器を特定する。
実施例のEPS1の制御方法を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
なお、フローチャートは、エンジン運転中の処理を示すもの(図6(a)参照)と、エンジン起動時の処理を示すもの(図6(b)参照)とに分かれている。
実施例のEPS1によれば、ECU6は、トルクセンサ5のホールIC15、16から得られる2つの電気的出力に基づき、電動モータ2への通電を制御する。そして、ECU6のマイコン30は、エンジン起動時に、電動モータ2に通電させて相対回転変位量を発生させるとともにトルクセンサ5から電気的出力を発生させることで、ホールIC15、16の中で故障したものを特定する故障器特定手段として機能する。
これにより、電流値の一時的な変動、および電気的出力の一時的な変化が安定して繰り返されるようになる。このため、電気的出力が閾値を跨いで変化したか否かの判定に対する信頼性を高めることができるので、結果的に、故障器特定に対する信頼性を高めることができる。
これにより、電気的出力は、一時的に変化した時の極大部または極小部において安定する。このため、故障器特定に対する信頼性を高めることができる。
これにより、マイコン30は、故障器の存在が確認された場合にのみ、故障器特定の処理を実行する。このため、効率的に故障器を特定することができる。
実施例のEPS1によれば、トルクセンサ5は、2つのホールIC15,16を有していたが、3つ以上のホールICを有するようにトルクセンサ5を構成してもよい。この場合、非故障器が2つ以上あれば、これらの非故障器について、さらに別途の手段により出力異常がないか否かを確認し、出力異常のない非故障器により得られる電気的出力に基づき電動モータ2の通電制御を続けることができる。
2 電動モータ
3 舵輪
4 シャフト
5 トルクセンサ(トルク検出手段)
6 ECU(制御手段)
8 転舵輪
9 インプットシャフト(舵輪側のシャフト)
10 アウトプットシャフト(転舵輪側のシャフト)
13 磁束発生手段
15 ホールIC(出力発生手段)
16 ホールIC(出力発生手段)
30 マイコン(故障器特定手段、故障判定手段、故障履歴記憶手段)
Claims (5)
- 舵輪の操舵をアシストする出力を発生する電動モータと、
前記舵輪と転舵輪との間で、前記舵輪に与えられたトルクの伝達経路をなすシャフトと、
このシャフトに組み込まれ、前記舵輪側の前記シャフトと前記転舵輪側の前記シャフトとの相対回転変位量に応じて、前記トルクを検出するための複数の電気的出力を発生するトルク検出手段と、
前記複数の電気的出力に基づき前記電動モータへの通電を制御する制御手段とを備え、
前記トルク検出手段は、前記相対回転変位量に応じて変化する磁束を発生する磁束発生手段と、この磁束発生手段で発生した磁束に応じて前記電気的出力を発生する複数の出力発生手段とを有し、
前記制御手段は、エンジン起動時に、前記電動モータに通電させて前記相対回転変位量を発生させるとともに前記トルク検出手段から前記複数の電気的出力を発生させることで、前記複数の出力発生手段の中から故障した前記出力発生手段を特定する故障器特定手段を有し、
この故障器特定手段は、
前記電気的出力が一時的に所定の閾値を跨いで変化するように、前記電動モータに通電させる電流値を一時的に変動させ、
前記電気的出力が、前記電流値の一時的な変動により前記閾値を跨いで変化したか否かを判定することで、前記複数の出力発生手段の中から故障した前記出力発生手段を特定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記故障器特定手段は、前記電流値の一時的な変動を複数回繰り返すことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記故障器特定手段は2つの異なる前記閾値を記憶しており、
2つの前記閾値の内、大きい方の前記閾値を大側閾値として記憶し、小さい方の前記閾値を小側閾値として記憶しており、
前記故障器特定手段は、
前記電気的出力が前記大側閾値を一時的に上回る上回り超過と、前記電気的出力が前記小側閾値を一時的に下回る下回り超過とが交互に生じるように、前記電流値を大側および小側に交互に一時的に変動させ、
前記電気的出力に前記上回り超過および前記下回り超過が、両方とも発生したか否かを判定することで、前記複数の出力発生手段の中から故障した前記出力発生手段を特定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置において、
前記故障器特定手段は、前記電流値を正弦関数または余弦関数に従わせることで一時的に変動させることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置において、
前記制御手段は、
前記複数の出力発生手段の中に故障した前記出力発生手段があるか否かを判定する故障判定手段と、
前記複数の出力発生手段の中に故障した前記出力発生手段があると判定されたときに、前記複数の出力発生手段の中に故障した前記出力発生手段があることを記憶する故障履歴記憶手段とを有し、
前記故障器特定手段は、前記複数の出力発生手段の中に故障した前記出力発生手段があることを前記故障履歴記憶手段が記憶しているときに、前記電流値を一時的に変動させることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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JP2012148607A (ja) * | 2011-01-17 | 2012-08-09 | Toyota Motor Corp | 車両の操舵制御装置 |
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