JP2010017045A - チャージポンプ回路 - Google Patents

チャージポンプ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2010017045A
JP2010017045A JP2008176487A JP2008176487A JP2010017045A JP 2010017045 A JP2010017045 A JP 2010017045A JP 2008176487 A JP2008176487 A JP 2008176487A JP 2008176487 A JP2008176487 A JP 2008176487A JP 2010017045 A JP2010017045 A JP 2010017045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
time
switching elements
output voltage
pump circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008176487A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kojima
弘幸 小島
Yoshitaka Meya
佳隆 女屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
System Solutions Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Semiconductor Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2008176487A priority Critical patent/JP2010017045A/ja
Publication of JP2010017045A publication Critical patent/JP2010017045A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】チャージポンプ回路の出力電圧を制御可能にすると共に、その回路規模を小さくし、消費電力も小さく抑える。
【解決手段】第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3がいずれもオフしている時間(オフ−オフ時間)を設ける。そして、制御回路14により、前記オフ−オフ時間を調整して出力電圧Voutを制御するようにした。オフ−オフ時間においては、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3がいずれもオフしているため、電荷量ΔQの転送は停止し、その分、出力電圧Voutは低下することになる。従って、オフ−オフ時間を調整することで、出力電圧Voutを制御することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力電圧を昇圧して出力するチャージポンプ回路に関する。
一般に、チャージポンプ回路は、電荷転送を行う複数のスイッチング素子を直列接続して複数段のポンピングパケットを構成して、1つのポンピングパケットから次段のポンピングパケットへと電荷を転送することにより、初段のポンピングパケットに入力される入力電位を昇圧する回路であり、例えば、表示装置の駆動回路の電源回路に広く用いられている。
従来、チャージポンプ回路の出力電圧を所望電圧に安定させるために、レギュレータが用いられていた。図13は、そのようなチャージポンプ回路の構成を示す図である。チャージポンプ回路100の出力にレギュレータが接続されている。このレギュレータは、チャージポンプ回路100の出力電圧を電源とするオペアンプ101と、オペアンプ101の出力がゲートに印加されたPチャネル型トランジスタ101と、Pチャネル型トランジスタ101に接続された抵抗R1,R2から構成されている。オペアンプ101の正入力端子(+)には基準電圧Vrefが入力され、オペアンプ101の負入力端子(−)には抵抗R1,R2の接続点の電圧が入力されている。
レギュレータの出力電圧は、数1によって表される。
ここで、R1、R2はそれぞれ抵抗R1、R2の抵抗値である。
したがって、R1,R2の値を調節することにより、チャージポンプ回路100の出力電圧を所望電圧に安定化することができる。
特開2000−134911号公報 特開2004−336985号公報 特開2006−203747号公報
しかしながら、チャージポンプ回路にレギュレータを設けると全体の回路規模が大きくなるという問題があった。また、レギュレータにおいては、Pチャネル型トランジスタ101から接地に常時電流が流れるので、消費電力が大きくなるという問題もあった。
そこで、本発明のチャージポンプ回路は、入力電圧が印加された第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子に直列に接続された第2のスイッチング素子と、前記第1及び第2のスイッチング素子の接続ノードに結合され、前記第1及び第2のスイッチング素子のオン、オフに応じて、前記第1のスイッチング素子から転送された電荷が充放電されるコンデンサと、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせると共に、前記第1及び第2のスイッチング素子が両方ともオフするオフ−オフ時間を可変制御する制御回路と、を備え、前記第2のスイッチング素子から入力電圧を昇圧した出力電圧を得ると共に、前記制御回路により前記オフ−オフ時間を可変制御することにより、前記出力電圧を制御するようにしたことを特徴とする。
また、本発明のチャージポンプ回路は、入力電圧が印加された第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子に直列に接続された第2のスイッチング素子と、前記第1及び第2のスイッチング素子の接続ノードに結合され、前記第1及び第2のスイッチング素子のオン、オフに応じて、前記第1のスイッチング素子から転送された電荷が充放電されるコンデンサと、を備え、前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせるることにより、前記第2のスイッチング素子から入力電圧を昇圧した出力電圧を得る第1の手段と、前記第1及び第2のスイッチング素子が両方ともオフする時間を変化させることにより、前記出力電圧を制御する第2の手段とを備えることを特徴とする。
本発明のチャージポンプ回路によれば、複数のスイッチング素子がいずれもオフする時間(オフ−オフ時間)を制御することで出力電圧を制御するようにしたので、レギュレータを不要にすることができる。これにより、回路規模の増大を抑えると共に、消費電力の増加も抑えることができる。
本発明の実施形態によるチャージポンプ回路について図面を参照しながら説明する。このチャージポンプ回路は、入力電圧Vddを3倍昇圧して出力電圧Vout=3Vddを得る回路である。
図1に示すように、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3が直列に接続されている。第1のスイッチング素子SW1の入力端子には正の電源電圧Vddが印加されている。第1のスイッチング素子SW1と第2のスイッチング素子SW2の接続ノードには第1のコンデンサC1の一方の端子が接続され、第1のコンデンサC1の他方の端子には、その端子電圧を制御する第1のドライバー11が接続されている。また、第2のスイッチング素子SW2と第3のスイッチング素子SW3の接続ノードには第2のコンデンサC2の一方の端子が接続され、第2のコンデンサC2の他方の端子には、その端子電圧を制御する第2のドライバー12が接続されている。
第3のスイッチング素子SW3の出力端子が、チャージポンプ回路の出力端子であり、この出力端子と接地の間には出力コンデンサCoutが接続されている。また、出力端子には負荷13が接続され、この負荷13に出力電流Ioutが流れる。
制御回路14は、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3のそれぞれのオン、オフを制御するため第1のクロックCLK1、第2のクロックCLK1bを出力する。ここで、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3を交互にスイッチングさせるために、第1、第3のスイッチング素子SW1,SW3は、同じ第1のクロックCLK1で制御され、第2のスイッチング素子SW2は、第2のクロックCLK1bで制御されるようになっている。
尚、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3を適切にスイッチングさせるために、第1のクロックCLK1、第2のクロックCLK1bの信号レベルをそれぞれレベルシフトさせるレベルシフト回路15a、15b,15cが、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3に対応して設けられている。レベルシフトされた第1のクロックCLK1、第2のクロックCLK1bも便宜的に同じ記号で示してある。
上述のチャージポンプ回路の基本動作について説明する。ここで、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3は、いずれもNチャネル型MOSトランジスタであるとする。また、第1のスイッチング素子SW1と第2のスイッチング素子SW2の接続ノードの電圧をV1、第2のスイッチング素子SW2と第3のスイッチング素子SW3の接続ノードの電圧をV2とする。このチャージポンプ回路は基本的には2つのフェーズ(相)を有しており、図1(a)が第1フェーズに、図1(b)が第2フェーズに対応する。第1フェーズと第2フェーズは交互に繰り返されることにより、安定状態に至る。以下の説明においては、チャージポンプ回路はそのような安定状態にあるとする。
まず、図1(a)の第1フェーズにおいて、第1のクロックCLK1はハイ(High)、第2のクロックCLK1bはロウ(Low)である。これにより、第1のスイッチング素子SW1と第3のスイッチング素子SW3はオン(ON)し、第2のスイッチング素子SW2はオフ(OFF)する。また、第1のドライバー11の出力は、第2フェーズの電源電圧Vddから接地電圧0Vに変化し、第2のドライバー12の出力は逆に、第2フェーズの接地電圧0Vから電源電圧Vddに変化する。
すると、第1のコンデンサC1に第1のスイッチング素子SW1を通して電流i1(t)が流れ込み、第1のコンデンサC1が充電される。この時、電荷量ΔQが第1のコンデンサC1に転送され、第1のスイッチング素子SW1と第2のスイッチング素子SW2の接続ノードの電圧V1は2VddからVddに変化する。また、第3のスイッチング素子SW3を通して、第2のコンデンサC2から出力コンデンサCoutに電流i3(t)が流れ込み、出力コンデンサCoutが充電される。この時、電荷量ΔQが出力コンデンサCoutに転送され、第2のスイッチング素子SW2と第3のスイッチング素子SW3の接続ノードの電圧V2は2Vddから3Vddに変化する。この時、第3のスイッチング素子SW3はオンしているので出力電圧Voutは3Vddになる。
次に、図1(b)の第2フェーズにおいて、第1のクロックCLK1はロウ、第2のクロックCLK1bはハイである。これにより、第1のスイッチング素子SW1と第3のスイッチング素子SW3はオフし、第2のスイッチング素子SW2はオンする。また、第1のドライバー11の出力は、第1フェーズの接地電圧0Vから電源電圧Vddに変化し、第2のドライバー12の出力は逆に、第1フェーズの電源電圧Vddから接地電圧0Vに変化する。
すると、第2のスイッチング素子SW2を通して、第1のコンデンサC1から第2のコンデンサC2に電流i2(t)が流れ込み、第2のコンデンサC2が充電される。この時、電荷量ΔQが第2のコンデンサC2に転送され、第2のスイッチング素子SW2と第3のスイッチング素子SW3の接続ノードの電圧V2はVddから2Vddに変化する。第3のスイッチング素子SW3はオフしているので、出力電圧Voutは3Vddに維持される。
このように、第1フェーズと第2フェーズの動作が繰り返されることにより、出力電圧Vout=3Vddが得られる。ただし、上記動作において、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3等による電圧ロスは無視している。また、第1及び第3のスイッチング素子SW1,SW3と、第2のスイッチング素子SW2という2つのスイッチ群は、完全に相補的にスイッチングし、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3がいずれもオフしている時間(以下、オフ−オフ時間又は、OFF−OFF時間という)はないと仮定している。
本発明の実施形態においては、前記オフ−オフ時間を設けると共に、前記オフ−オフ時間を調整して出力電圧Voutを制御するようにした。オフ−オフ時間においては、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3がいずれもオフしているため、電荷量ΔQの転送は停止し、その分、出力電圧Voutは低下することになる。従って、オフ−オフ時間を調整することで、出力電圧Voutを制御することが可能である。
一般に、オフ−オフ時間は、出力側から入力側への電流の逆流による昇圧効率劣化を防止するために設けられる。第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3が同時にオンすると、出力側から入力側への電流の逆流が生じるからである。しかし、本発明の実施形態においては、単に、オフ−オフ時間を固定して設けたのではなく、オフ−オフ時間を可変にすることで、出力電圧Voutを制御するようにした点に特徴がある。
これにより、レギュレータを用いることなく、出力電圧Voutを制御することができる。また、レギュレータを用いた場合に比して、回路規模を小さくでき、消費電力も小さく抑えることができる。
前記オフ−オフ時間を調整する方法としては、次の2通りの方法がある。
(オフ−オフ時間の第1の調整方法)
図2に示すように、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3のスイッチング周期T(つまり、第1のクロックCLK1及び第2のクロックCLK1bの周期T)を固定する。そして、第1及び第3のスイッチング素子SW1,SW3がオンする時間(つまり、第1のクロックCLK1がハイの時間)と第2のスイッチング素子SW2がオンする時間(つまり、第2のクロックCLK1bがハイの時間)を可変にすることである。
すなわち、図2(a)のように、第2のスイッチング素子SW2がオンの時間と第1及び第3のスイッチング素子SW1,SW3がオンする時間の間に、オフ−オフ時間が設定されている。図2(b)の動作タイミングは、図2(a)の動作タイミングに比べて、オン時間が短い場合を示している。
尚、図2中においては、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3がオンする時間、つまりオン時間をON時間と記載している。また、オフ−オフ時間をOFF−OFF時間と記載している。
(オフ−オフ時間の第2の調整方法)
第1の調整方法は、周期固定、オン時間可変であるが、第2の調整方法は、それとは逆に、オン時間固定、周期可変としたものである。つまり、図3に示すように、第1及び第3のスイッチング素子SW1,SW3がオンする時間(つまり、第1のクロックCLK1がハイの時間)と第2のスイッチング素子SW2がオンする時間(つまり、第2のクロックCLK1bがハイの時間)を固定する。
そして、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3のスイッチング周期T(つまり、第1のクロックCLK1及び第2のクロックCLK1bの周期T)を可変にする。図3(b)の動作タイミングは図3(a)の動作タイミングと比べて、周期Tが長くなっている。(周期T→周期T’に変化)
上記のような2つのオフ−オフ時間の調整は、図1の制御回路14により、第1のクロックCLK、第2のクロックCLK1bをそれぞれ図2、図3のように制御することにより実現可能である。特に、図1のチャージポンプ回路においては、出力電圧Voutを制御回路14にフィードバックすることにより、出力電圧Voutを所望電圧に安定化させるように構成されている。
以下、オフ−オフ時間を調整する第1の調整方法(周期固定、オン時間可変)を実現するための制御回路14の具体的な構成例について図4、図5を用いて説明する。図示のように、制御回路14は、出力電圧Voutと基準電圧Vrefとの差を増幅する増幅器20と、
三角波電圧を発生する三角波発生器21と、三角波発生器21によって発生された三角波電圧と増幅器20の出力を比較する比較器22を備える。
増幅器20は、その出力電圧が、Vout+A(Vout−Vref)となるように、例えばオペアンプ回路を用いて形成されているとする。Aは増幅器20の増幅率である。そして、比較器22から第1のクロックCLK1が得られる。第2のクロックCLK1bは、第1のクロックCLK1の位相をシフトすることにより作成することができる。
この制御回路14の動作について、図1、図5を参照して説明する。いま、出力電圧Voutが基準電圧Vrefと等しいとすると、増幅器20の出力電圧は、基準電圧Vrefになる。すると、三角波電圧>基準電圧Vrefの時間は、比較器22の出力電圧はハイになり、三角波電圧<基準電圧Vrefの時間は、比較器22の出力電圧はロウになる。これにより、第1のクロックCLK1の波形が得られる。第1のクロックCLK1のハイの時間が第1及び第3のスイッチング素子SW1,SW3がオンするオン時間に相当している。
この安定状態から、何らかの原因で出力電圧Voutがαだけ低下したとする。すると、増幅器20の出力電圧はVref−A・αに低下する。そうすると、第1のクロックCLK1のハイの時間、つまり第1及び第3のスイッチング素子SW1,SW3のオン時間が長くなり、前記オフ−オフ時間は短くなるので、出力電圧Voutは基準電圧Vrefまで上昇して安定化するのである。
尚、図1のチャージポンプ回路は、入力電圧Vddを3倍昇圧して、正の出力電圧Vout=3Vddを得るチャージポンプ回路であるが、本発明は、スイッチング素子と、コンデンサの数を変更することにより、入力電圧Vddをn倍(nは2以上の自然数)昇圧する正のチャージポンプ回路にも適用することができる。また、本発明は、入力電圧、スイッチング素子と、コンデンサの数を変更することにより、Vddを−n倍(nは1以上の自然数)昇圧する負のチャージポンプ回路にも適用することができる。
次に、3倍昇圧のチャージポンプ回路を例として、出力電圧Voutを理論計算により導出し、オフ−オフ時間を調整した場合の出力電圧Voutの変化を検証する。この理論計算では、実際の回路で考慮すべき各種パラメータ、例えば、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3の抵抗、ボンディングワイヤーの抵抗等を考慮している。
図6は、チャージポンプ回路の出力電圧Voutの理論計算に用いた回路図である。図1の第1のコンデンサC1の容量値はCfly1、第2のコンデンサC2の容量値はCfly2としている。第1のコンデンサC1、第2のコンデンサC2はそれぞれICに外付けされているので、ボンディングワイヤーの抵抗が考慮される。第1のコンデンサC1のボンディングワイヤ抵抗値はrw1a、rw1bであり、第2のコンデンサC2のボンディングワイヤ抵抗値はrw2a、rw2bである。
また、第1のドライバー11は、電源電圧Vddと接地電圧Vss(=0V)の間に接続され、相補的にスイッチングする2つの直列スイッチで構成され、それぞれの抵抗値はRU1、RD1である。第2のドライバー12も、電源電圧Vddと接地電圧Vss(=0V)の間に接続され、相補的にスイッチングする2つの直列スイッチで構成され、それぞれの抵抗値はRU2、RD2である。また、第1のドライバー11、第2のドライバー12に接続される電源線、接地線の抵抗値をそれぞれrwvdd、 rwgrbとしている。
n段目の容量成分C、抵抗成分R、時定数τは以下のようになる。
・1段目
・2段目
・3段目
チャージポンプ回路の出力電圧損失は(1)容量損失成分と(2)抵抗損失成分によって表すことができる。
(1)容量損失成分について
出力端子からは常に出力電流Ioutが流れているので、チャージポンプ回路の周期をT(周波数をf)とすると、1周期に移動する電荷量ΔQは、数11で表される。
安定状態ならば各段のスイッチング素子のオン時間TONにΔQの電荷が移動する(図1)。よって、第1のコンデンサC1の容量損失は、数12で表される。
また、第2のコンデンサC2の容量損失は、数13で表される。
となる。また、第3のスイッチング素子SW3がオフしている時間TOFFに、出力コンデンサCoutらIoutの電流が流れるので、出力電圧リップルは、数14で表される。
ここで、TOFF=T−TONとすると、出力電圧リップルは、数15に書き換えられる。
よって、容量損失の総計vloss_Caillは、数16で表すことができる。
(2)抵抗損失について
出力端子からは常にIoutの電流が流れているので、1周期にΔQの電荷が移動し、安定状態ならば、各段のスイッチング素子のオン時間TONにΔQの電荷が移動する。(図1参照)スイッチング素子がオンになった瞬間をt=0として、n段に流れる電流をin(t)とすると、以下の数17が成り立つ。
また、n段のスイッチング素子SWnがオンした時(t=0)に流れる電流をionとすると、ionは、数18で表される。
数16を数18に代入すると、数19が得られる。
また、スイッチング素子SWnがオフする直前に流れる電流ioffnは、数20で表される。
さらに、数20を数19に代入すると、数21が得られる。
よって、n段目の抵抗損失は、数22で表される。
したがって、3倍昇圧チャージポンプ回路の抵抗損失の合計は、数23で表すことができる。
以上より、図1の3倍昇圧チャージポンプ回路の出力電圧Voutは、数24のようになる。
ここで、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3のすべてがオフになるオフ−オフ時間はTOFF−OFFは、数25で表される。
従って、オフ−オフ時間TOFF−OFFを変えるには、前述のように以下の2通りがある。
(1)周期Tを固定して、スイッチング素子のオン時間TONを変える。
(2)スイッチング素子のオン時間TONを固定して、周期Tを変える。
上記計算により導出した出力電圧式(数24)を用いて、(1)、(2)の手法を解析する。
まず、(1)の手法解析のため、図7示すパラメータ値を用いたときのオフ−オフ時間TOFF−OFFに対する出力電圧Voutの結果を図8に示してある。
また、(2)の手法解析のため、図9に示したパラメータ値を用いたときのオフ−オフ時間TOFF−OFFに対する出力電圧Voutの結果を図10に示してある。これらの結果から、(1)と(2)の特性は異なるが、どちらの手法でも出力電圧Voutの制御が可能であることがわかる。ただし、(2)の手法においては、出力電圧Voutはオフ−オフ時間TOFF−OFFに対して線形が優れているので、出力電圧Voutの制御容易性の点で(2)の手法が優れている。
以上は、3倍昇圧チャージポンプ回路の理論計算について説明したが、以下で、第1乃至第3のスイッチング素子SW1,SW2,SW3をNチャネル型トランジスタとした場合のSPICE回路シミュレーションを行った結果について説明する。回路シミュレーション図6の回路に基づいて行われた。
まず、(1)の手法の場合、図7のパラメータ値が用いられ、(2)の手法の場合、図7のパラメータ値が用いられた。その結果をそれぞれ図11、図12に示す。これから分かるように、図8と図11、図10と図12は、それぞれ良く一致した。以上により、出力電圧Voutの理論計算が正しいことが確認された。
なお、上記実施形態では、本発明のチャージポンプ回路の一例として3倍昇圧チャージポンプ回路を挙げた。しかし、本発明のチャージポンプ回路には、スイッチング素子やコンデンサ等の数を増減させた他のチャージポンプも含まれる。
本発明の実施形態によるチャージポンプ回路の回路図である。 本発明の実施形態によるチャージポンプ回路のオフ−オフ時間の第1の調整方法を説明するタイミング図である。 本発明の実施形態によるチャージポンプ回路のオフ−オフ時間の第2の調整方法を説明するタイミング図である。 制御回路の回路図である。 制御回路の動作を説明する波形図である。 理論計算に用いたチャージポンプ回路の回路図である。 理論計算に用いたチャージポンプ回路のパラメータ値を示す図である。 本発明の実施形態によるチャージポンプ回路の出力電圧の理論計算の結果を示す図である。 理論計算に用いたチャージポンプ回路のパラメータ値を示す図である。 本発明の実施形態によるチャージポンプ回路の出力電圧の理論計算の結果を示す図である。 本発明の実施形態によるチャージポンプ回路の出力電圧の回路シミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施形態によるチャージポンプ回路の出力電圧の回路シミュレーション結果を示す図である。 従来例のチャージポンプ回路を示す図である。
符号の説明
11 第1のドライバー 12 第2のドライバー
13 負荷 14 制御回路
15a,15b,15c レベルシフト回路
20 増幅器 21 三角波発生回路 22 比較器
SW1 第1のスイッチング素子 SW2 第2のスイッチング素子
SW3 第3のスイッチング素子 C1 第1のコンデンサ
C2 第2のコンデンサ Cout 出力コンデンサ

Claims (6)

  1. 入力電圧が印加された第1のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子に直列に接続された第2のスイッチング素子と、
    前記第1及び第2のスイッチング素子の接続ノードに結合され、前記第1及び第2のスイッチング素子のオン、オフに応じて、前記第1のスイッチング素子から転送された電荷が充放電されるコンデンサと、
    前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせると共に、前記第1及び第2のスイッチング素子が両方ともオフするオフ−オフ時間を可変制御する制御回路と、を備え、前記第2のスイッチング素子から入力電圧を昇圧した出力電圧を得ると共に、前記制御回路により前記オフ−オフ時間を可変制御することにより、前記出力電圧を制御するようにしたことを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 前記制御回路は、前記第1のスイッチング素子のオン、オフを制御する第1のクロックと、前記第2のスイッチング素子のオン、オフを制御する第2のクロックとを出力することを特徴とする請求項1に記載のチャージポンプ回路。
  3. 前記制御回路は、前記第1及び第2のクロックの周期を固定し、前記第1及び第2のスイッチング素子がオンする時間に対応した前記第1及び第2のクロックの時間を可変制御することを特徴とする請求項2に記載のチャージポンプ回路。
  4. 前記制御回路は、前記第1及び第2のスイッチング素子がオンする時間に対応した前記第1及び第2のクロックの時間を固定し、前記第1及び第2のクロックの周期を可変制御することを特徴とする請求項2に記載のチャージポンプ回路。
  5. 前記制御回路は、前記出力電圧と基準電圧との差を増幅する増幅器と、
    三角波電圧を発生する三角波発生器と、前記三角波電圧と前記増幅器の出力を比較する比較器とを備え、前記比較器から前記第1のクロックを得ることを特徴とする請求項3に記載のチャージポンプ回路。
  6. 入力電圧が印加された第1のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子に直列に接続された第2のスイッチング素子と、
    前記第1及び第2のスイッチング素子の接続ノードに結合され、前記第1及び第2のスイッチング素子のオン、オフに応じて、前記第1のスイッチング素子から転送された電荷が充放電されるコンデンサと、を備え、
    前記第1及び第2のスイッチング素子を交互にオン、オフさせることにより、前記第2のスイッチング素子から入力電圧を昇圧した出力電圧を得る第1の手段と
    前記第1及び第2のスイッチング素子が両方ともオフする時間を変化させることにより、前記出力電圧を制御する第2の手段とを備えることを特徴とするチャージポンプ回路。
JP2008176487A 2008-07-07 2008-07-07 チャージポンプ回路 Pending JP2010017045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176487A JP2010017045A (ja) 2008-07-07 2008-07-07 チャージポンプ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008176487A JP2010017045A (ja) 2008-07-07 2008-07-07 チャージポンプ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010017045A true JP2010017045A (ja) 2010-01-21

Family

ID=41702578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008176487A Pending JP2010017045A (ja) 2008-07-07 2008-07-07 チャージポンプ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010017045A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10069408B2 (en) Switched capacitor circuit modifying voltage on the inductor of a buck regulator
CN1893245B (zh) 包括具不同放电时间常数的电荷泵型升压电路的电源设备
US7501802B2 (en) DC-DC converting method and apparatus
JP5214221B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路および制御方法
JP4209878B2 (ja) チャージポンプ回路とこれを利用した直流変換装置
US7843712B2 (en) Charge pump for positive pumping and negative pumping
JP2007244051A (ja) 昇圧回路及びこれを備えた電気機器
JP6556519B2 (ja) スイッチング電源回路、液晶駆動装置、液晶表示装置
JP2006314197A (ja) 低損失dc/dcコンバータ
JP2006311703A (ja) チャージポンプ回路を有する電子機器
JP2009060702A (ja) チャージポンプ式昇圧回路
KR100377698B1 (ko) 차지펌프 회로
KR20150024611A (ko) 전하 펌프 회로
JP2007089242A (ja) チャージポンプ式昇圧回路を有する半導体装置
US10686377B1 (en) Start-up method and apparatus for boost converters
KR20150074651A (ko) 전하 펌프 회로의 구동 회로 및 이를 포함하는 전하 펌프 시스템
JP2006353007A (ja) チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法
JP2007097251A (ja) チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法
JP3475173B2 (ja) チャージポンプ回路
JP5617545B2 (ja) 電源コントローラ、および電子機器
US7884497B2 (en) Power supply circuit
JP2009124824A (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路、制御方法
US20070103225A1 (en) Charge pump circuit
JP2010017045A (ja) チャージポンプ回路
JP3713267B2 (ja) チャージポンプ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110531

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110602