JP2010016661A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010016661A
JP2010016661A JP2008175169A JP2008175169A JP2010016661A JP 2010016661 A JP2010016661 A JP 2010016661A JP 2008175169 A JP2008175169 A JP 2008175169A JP 2008175169 A JP2008175169 A JP 2008175169A JP 2010016661 A JP2010016661 A JP 2010016661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
image
pixel
correction value
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008175169A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4957668B2 (ja
Inventor
Nariyasu Kyo
成泰 姜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2008175169A priority Critical patent/JP4957668B2/ja
Publication of JP2010016661A publication Critical patent/JP2010016661A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4957668B2 publication Critical patent/JP4957668B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】 カラー画像からグレースケールの白黒画像を生成する際に、青色部分及び黒い部分が識別しづらくなるのを抑制することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 白黒画像を保持する白黒画像記憶部と、B成分がR成分及びG成分よりも大きく、R成分及びG成分がいずれも第1閾値よりも小さな画素を注目画素としてカラー画像から抽出する注目画素抽出部と、注目画素におけるB成分及びR成分の差分値、及び、B成分及びG成分の差分値に基づいて、輝度成分を調整するための正の補正値を決定する補正値決定部と、注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータに補正値を加算したデータに変換することによって白黒画像から輝度調整画像を生成する調整画像生成部により構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理装置に係り、さらに詳しくは、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータによって構成されるカラー画像を色空間変換することによって、輝度成分のピクセルデータによって構成されるグレースケールの白黒画像を生成する画像処理装置の改良に関する。
原稿の光学読み取りなどによって得られたカラー画像をグレースケールの白黒画像として印刷する場合、カラー画像の色空間変換が行われる。この色空間変換は、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータがそれぞれ割り当てられた多数の画素によって構成されるカラー画像をYCbCrなどの色空間に変換する画像処理である。白黒画像は、色空間変換後の輝度成分のピクセルデータによって構成される。通常、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータからYCbCrの輝度成分Yを求めるには、人の比視感度曲線に基づく変換式Y=0.299R+0.587G+0.114Bが用いられる。
この様な変換式によってR成分、G成分及びB成分のピクセルデータから輝度成分Yを求める場合、R成分及びG成分の係数がB成分の係数に比べて大きいことから、青色に近い画素ほど輝度成分Yが小さくなる度合いが増すこととなる。このため、カラー画像を白黒画像に変換した際に、カラー画像の青色部分は、輝度成分Yがカラー画像を視認する際の感覚的な輝度レベルよりも低くなり、黒に近くなってしまうことになる。その結果、カラー画像における青色部分と黒い部分とが白黒画像では識別しづらくなるという問題があった。
例えば、黒い背景上に青色の文字が配置されたカラー画像を白黒画像に変換する場合、文字が黒に近くなるので、文字が認識できなくなってしまう。また、青色の背景上に黒い文字が配置されたカラー画像を白黒画像に変換する場合には、背景が黒に近くなることによって、文字が認識できなくなってしまう。
また、上述した様な変換式によってR成分、G成分及びB成分のピクセルデータから輝度成分Yを求める場合には、R成分及びG成分の係数がB成分の係数に比べて大きいことから、黄色に近い画素ほど輝度成分Yが大きくなる度合いが増すこととなる。このため、カラー画像を白黒画像に変換した際に、カラー画像の黄色部分は、輝度成分Yがカラー画像を視認する際の感覚的な輝度レベルよりも高くなり、白に近くなってしまうことになる。その結果、カラー画像における黄色部分と白い部分とが白黒画像では識別しづらくなるという問題があった。
例えば、白い背景上に黄色の文字が配置されたカラー画像を白黒画像に変換する場合、文字が白に近くなるので、文字が認識できなくなってしまう。また、黄色の背景上に白い文字が配置されたカラー画像を白黒画像に変換する場合には、背景が白に近くなることによって、文字が認識できなくなってしまう。また、蛍光マーカなどで塗られた黄色の領域を有するカラー画像を白黒画像に変換する場合には、黄色の領域が白に近くなることによって、蛍光マーカなどで塗られた領域が認識できなくなってしまう。
なお、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータによって構成されるカラー画像をグレースケールの白黒画像に変換する技術としては、例えば、特許文献1に記載の変換方法がある。この特許文献1に記載の変換方法は、R成分、G成分及びB成分から成分間の差分値を求めて色範囲を決定し、各色成分とこの色範囲との差から白黒画像の輝度成分を求める方法である。この変換方法では、各色成分と色範囲との差に基づいて白黒画像の輝度成分が求められるので、人の比視感度からずれてしまうという問題があった。また、特許文献2には、カラー画像をモノクロ画像に変換する際に、画像データにマトリクス係数を乗算することによって濃度調整を行う技術が開示されている。この特許文献2に記載の画像処理装置は、RGB成分のピクセルデータにマトリクス係数を乗算することによって新たなRGB成分を求め、この新たなRGB成分から輝度成分を算出するものであり、計算量が多くなってしまうという問題があった。
また、特許文献3には、カラー画像をモノクロ画像に変換する際に、Lの色成分から色相角H及び彩度Cを算出して補正量を決定する技術が開示されている。この特許文献3に記載のモノクロ化装置は、Lの色成分から色相角H及び彩度Cを算出してモノクロ化の際の補正量を決定するものである。このため、RGB成分のピクセルデータからLの色成分を求める必要があることから、計算量が多くなってしまうという問題があった。また、特許文献4には、カラー画像をモノクロ画像に変換する際に、カラーマップと変換テーブルを用いる技術が開示されている。この特許文献4に記載の変換機構は、特定の色についてRGBの各色成分を輝度成分に対応づけた変換テーブルを予め登録しておき、カラーマップ上の表示色データのうち、変換テーブルに登録されている表示色データについては、変換テーブル上の輝度成分に変換するものである。このため、RGBの色成分ごとに変換テーブルを用意しなければならないという問題があった。
特開2001−202508号公報 特開2003−143418号公報 特開平11−185017号公報 特開平6−308923号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータによって構成されるカラー画像からグレースケールの白黒画像を生成する際に、カラー画像における青色部分と黒い部分とが白黒画像において識別しづらくなるのを抑制することができる画像処理装置を提供することを目的とする。特に、人の比視感度から大きくずれることなく、また、計算量を増大させることなく、青色部分及び黒い部分を識別し易くした白黒画像を生成することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータによって構成されるカラー画像からグレースケールの白黒画像を生成した際に、カラー画像における黄色部分と白い部分とが白黒画像において識別しづらくなるのを抑制することができる画像処理装置を提供することを目的とする。特に、人の比視感度から大きくずれることなく、また、計算量を増大させることなく、黄色部分及び白い部分を識別し易くした白黒画像を生成することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による画像処理装置は、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータがそれぞれ割り当てられた多数の画素によって構成されるカラー画像を色空間変換することによって、輝度成分のピクセルデータによって構成されるグレースケールの白黒画像を生成する画像処理装置であって、上記白黒画像を保持する白黒画像記憶部と、上記B成分が上記R成分及び上記G成分よりも大きく、上記R成分及び上記G成分がいずれも第1閾値よりも小さな画素を注目画素として上記カラー画像から抽出する注目画素抽出部と、上記注目画素における上記B成分及び上記R成分の差分値、及び、上記B成分及び上記G成分の差分値に基づいて、上記輝度成分を調整するための正の補正値を決定する補正値決定部と、上記注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータに上記補正値を加算したデータに変換することによって上記白黒画像から輝度調整画像を生成する調整画像生成部とを備えて構成される。
この画像処理装置では、B成分がR成分及びG成分よりも大きくてR成分及びG成分がいずれも第1閾値よりも小さな画素を注目画素としてカラー画像から抽出し、B成分及びR成分の差分値とB成分及びG成分の差分値とに基づく補正値をピクセルデータに加算することによって白黒画像から輝度調整画像が生成される。この様な構成によれば、B成分がR成分及びG成分よりも大きくてR成分及びG成分が第1閾値よりも小さな画素を注目画素として抽出して補正値を加算するので、青色とその類似色の画素を抽出して輝度調整を行うことができる。そして、B成分及びR成分の差分値とB成分及びG成分の差分値とに基づく補正値を加算することによって輝度調整が行われるので、注目画素の輝度成分をB成分及びR成分の差分値とB成分及びG成分の差分値とに応じて高くすることができる。その際、補正値を白黒画像のピクセルデータに加算することによって輝度調整画像が生成されるので、人の比視感度から大きくずれることなく、また、計算量を増大させることなく、青色部分及び黒い部分を識別し易くした白黒画像を生成することができる。
第2の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記補正値決定部が、上記B成分及び上記R成分の差分値に比例し、かつ、第1閾値及び上記R成分の差分値に比例する正の第1補正値と、上記B成分及び上記G成分の差分値に比例し、かつ、第1閾値及び上記G成分の差分値に比例する正の第2補正値とを決定し、第1補正値及び第2補正値の和を求めて上記補正値とするように構成される。この様な構成によれば、B成分及びR成分の差分値に比例し、第1閾値及びR成分の差分値に比例する第1補正値を加算することによって輝度調整が行われるので、注目画素の輝度成分をB成分及びR成分の差分値と第1閾値及びR成分の差分値とに応じて高くすることができる。また、B成分及びG成分の差分値に比例し、第1閾値及びG成分の差分値に比例する第2補正値を加算することによって輝度調整が行われるので、注目画素の輝度成分をB成分及びG成分の差分値と第1閾値及びG成分の差分値とに応じて高くすることもできる。
第3の本発明による画像処理装置は、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータがそれぞれ割り当てられた多数の画素によって構成されるカラー画像を色空間変換することによって、輝度成分のピクセルデータによって構成されるグレースケールの白黒画像を生成する画像処理装置であって、上記白黒画像を保持する白黒画像記憶部と、上記R成分及び上記G成分がいずれも上記B成分よりも大きく、上記R成分及び上記G成分がいずれも第2閾値よりも大きな画素を注目画素として上記カラー画像から抽出する注目画素抽出部と、上記注目画素における上記R成分及び上記B成分の差分値、及び、上記G成分及び上記B成分の差分値に基づいて、上記輝度成分を調整するための正の補正値を決定する補正値決定部と、上記注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータから上記補正値を減算したデータに変換することによって上記白黒画像から輝度調整画像を生成する調整画像生成部とを備えて構成される。
この画像処理装置では、R成分及びG成分がいずれもB成分よりも大きくてR成分及びG成分がいずれも第2閾値よりも大きな画素を注目画素としてカラー画像から抽出し、R成分及びB成分の差分値とG成分及びB成分の差分値とに基づく補正値をピクセルデータから減算することによって白黒画像から輝度調整画像が生成される。この様な構成によれば、R成分及びG成分がB成分よりも大きくてR成分及びG成分が第2閾値よりも大きな画素を注目画素として抽出して補正値を減算するので、黄色とその類似色の画素を抽出して輝度調整を行うことができる。そして、R成分及びB成分の差分値とG成分及びB成分の差分値とに基づく補正値を減算することによって輝度調整が行われるので、注目画素の輝度成分をR成分及びB成分の差分値とG成分及びB成分の差分値とに応じて低くすることができる。その際、補正値を白黒画像のピクセルデータから減算することによって輝度調整画像が生成されるので、人の比視感度から大きくずれることなく、また、計算量を増大させることなく、黄色部分及び白い部分を識別し易くした白黒画像を生成することができる。
第4の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記補正値決定部が、上記R成分及び上記B成分の差分値に比例し、かつ、上記R成分及び第2閾値の差分値に比例する正の第3補正値と、上記G成分及び上記B成分の差分値に比例し、かつ、上記G成分及び第2閾値の差分値に比例する正の第4補正値とを決定し、第3補正値及び第4補正値の和を求めて上記補正値とするように構成される。この様な構成によれば、R成分及びB成分の差分値に比例し、R成分及び第2閾値の差分値に比例する第3補正値を減算することによって輝度調整が行われるので、注目画素の輝度成分をR成分及びB成分の差分値とR成分及び第2閾値の差分値とに応じて低くすることができる。また、G成分及びB成分の差分値に比例し、G成分及び第2閾値の差分値に比例する第4補正値を減算することによって輝度調整が行われるので、注目画素の輝度成分をG成分及びB成分の差分値とG成分及び第2閾値の差分値とに応じて低くすることもできる。
第5の本発明による画像処理装置は、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータがそれぞれ割り当てられた多数の画素によって構成されるカラー画像を色空間変換することによって、輝度成分のピクセルデータによって構成されるグレースケールの白黒画像を生成する画像処理装置であって、上記白黒画像を保持する白黒画像記憶部と、上記B成分が上記R成分及び上記G成分よりも大きく、上記R成分及び上記G成分がいずれも第1閾値よりも小さな画素を第1注目画素として上記カラー画像から抽出する第1注目画素抽出部と、上記R成分及び上記G成分がいずれも上記B成分よりも大きく、上記R成分及び上記G成分がいずれも第2閾値よりも大きな画素を第2注目画素として上記カラー画像から抽出する第2注目画素抽出部と、第1注目画素における上記B成分及び上記R成分の差分値、及び、上記B成分及び上記G成分の差分値に基づいて、上記輝度成分を調整するための正の青成分補正値を決定するとともに、第2注目画素における上記R成分及び上記B成分の差分値、及び、上記G成分及び上記B成分の差分値に基づいて、上記輝度成分を調整するための正の黄成分補正値を決定する補正値決定部と、第1注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータに上記青成分補正値を加算したデータに変換するとともに、第2注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータから上記黄成分補正値を減算したデータに変換することによって、上記白黒画像から輝度調整画像を生成する調整画像生成部とを備えて構成される。
第6の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記白黒画像及び上記輝度調整画像を表示する表示部と、操作部からの入力信号に基づいて上記白黒画像及び上記輝度調整画像のいずれかを選択し、用紙に印刷する印刷部とを備えて構成される。この様な構成によれば、白黒画像及び輝度調整画像が表示され、操作部からの入力信号に基づいていずれかを選択して印刷させるので、表示された画像を見て所望の画像を印刷させることができる。
第7の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記補正値の異なる2以上の上記輝度調整画像を表示する表示部と、操作部からの入力信号に基づいて上記各輝度調整画像のいずれかを選択し、用紙に印刷する印刷部とを備えて構成される。この様な構成によれば、補正値の異なる複数の輝度調整画像が表示され、操作部からの入力信号に基づいていずれかを選択して印刷させるので、表示された画像を見て所望の画像を印刷させることができる。
第8の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、操作部からの入力信号に基づいて、輝度の調整レベルを指定する調整レベル指定部を備え、上記補正値決定部が、上記調整レベル指定部によって指定された調整レベルに基づいて、上記補正値を決定するように構成される。この様な構成によれば、操作部からの入力信号によって指定された輝度の調整レベルに基づいて補正値が決定されるので、必要に応じて輝度成分の調整量を変更することができる。
本発明による画像処理装置によれば、B成分がR成分及びG成分よりも大きくてR成分及びG成分が第1閾値よりも小さな画素を注目画素として抽出して補正値を加算するので、青色とその類似色の画素を抽出して輝度調整を行うことができる。そして、B成分及びR成分の差分値とB成分及びG成分の差分値とに基づく補正値を加算することによって輝度調整が行われるので、注目画素の輝度成分をB成分及びR成分の差分値とB成分及びG成分の差分値とに応じて高くすることができる。その際、補正値を白黒画像のピクセルデータに加算することによって輝度調整画像が生成されるので、人の比視感度から大きくずれることなく、また、計算量を増大させることなく、青色部分及び黒い部分を識別し易くした白黒画像を生成することができる。従って、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータによって構成されるカラー画像からグレースケールの白黒画像を生成する際に、カラー画像における青色部分と黒い部分とが白黒画像において識別しづらくなるのを抑制することができる。
また、R成分及びG成分がB成分よりも大きくてR成分及びG成分が第2閾値よりも大きな画素を注目画素として抽出して補正値を減算するので、黄色とその類似色の画素を抽出して輝度調整を行うことができる。そして、R成分及びB成分の差分値とG成分及びB成分の差分値とに基づく補正値を減算することによって輝度調整が行われるので、注目画素の輝度成分をR成分及びB成分の差分値とG成分及びB成分の差分値とに応じて低くすることができる。その際、補正値を白黒画像のピクセルデータから減算することによって輝度調整画像が生成されるので、人の比視感度から大きくずれることなく、また、計算量を増大させることなく、黄色部分及び白い部分を識別し易くした白黒画像を生成することができる。従って、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータによって構成されるカラー画像からグレースケールの白黒画像を生成した際に、カラー画像における黄色部分と白い部分とが白黒画像において識別しづらくなるのを抑制することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による画像処理装置の概略構成の一例を示したブロック図であり、画像処理装置の一例として複合機1が示されている。この複合機1は、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などを有するMFP(Multi-Function Peripheral)であり、これらの機能を選択的に実行することができるようになっている。
この複合機1は、CPU11、ROM12、RAM13、表示部14、操作部15、読取部16、印刷部17、モデム18、NCU19、ネットワークI/F20、ストレージ21及び画像処理部22により構成される。CPU11、ROM12、RAM13、表示部14、操作部15、読取部16、印刷部17、モデム18、ネットワークI/F20、ストレージ21及び画像処理部22は、共通のバス10に接続されている。
NCU(ネットワークコントロールユニット)19は、PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆回線網)を介して他の通信装置と通信するための通信制御装置であり、モデム18に接続されている。ネットワークI/F20は、LANを介して他の端末装置と通信するための通信制御装置である。
読取部16は、原稿の光学読み取りによって原稿画像を生成する読取装置であり、例えば、光を走査させて画像を読み取るスキャナ装置が用いられる。印刷部17は、文書データを用紙に印刷する印刷装置であり、例えば、読取部16によって生成された原稿画像を用紙に印刷する動作が行われる。
ストレージ21は、文書データを保持するための記憶装置であり、読取部16によって生成された原稿画像、他の端末装置から転送された文書データ、他の通信装置からファクシミリ受信した画像データなどが保持される。
画像処理部22は、カラー画像を色空間変換することによって、グレースケールの白黒画像を生成する動作を行っている。具体的には、読取部16によって原稿から読み取られた原稿画像、他の端末装置から転送された文書データなどをモノクロ印刷する際に、色空間変換してグレースケールの白黒画像が生成される。
処理対象のカラー画像は、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータがそれぞれ割り当てられた多数の画素によって構成される。一方、処理結果として得られる白黒画像は、RGB色空間をYCbCr色空間に変換する際の輝度成分Yのピクセルデータによって構成される。
図2は、図1の複合機1の要部における構成例を示したブロック図であり、画像処理部22内の機能構成の一例が示されている。この画像処理部22は、色空間変換部31、白黒画像記憶部32、差分算出部33、閾値記憶部34、第1注目画素抽出部35、第2注目画素抽出部36、補正値決定部37、調整画像生成部38、輝度調整画像記憶部39、表示制御部45、印刷制御部46及び調整レベル指定部47により構成される。
色空間変換部31は、所定の変換式に基づいてカラー画像を色空間変換する変換処理部であり、色空間変換によってグレースケールの白黒画像を生成し、白黒画像記憶部32内に書き込む動作を行っている。具体的には、R成分、G成分及びB成分のピクセルデータによって構成されるカラー画像が、YCbCr色空間に変換され、輝度成分Yのピクセルデータによって白黒画像が形成される。
R成分、G成分及びB成分のピクセルデータからYCbCrの輝度成分Yを求めるには、人の比視感度曲線に基づく変換式Y=0.299R+0.587G+0.114Bが用いられる。
ここでは、RGB各8ビットのピクセルデータが色空間変換され、8ビット(256階調)の輝度成分Yからなる白黒画像が生成されるものとする。また、カラー画像を色空間変換して白黒画像を生成する際、グレースケールの階調を画像ごとに調整する処理、レンジを画像ごとに補正する処理などが必要に応じて行われるものとする。
差分算出部33は、カラー画像から注目画素を抽出し、さらに、その注目画素の補正値を決定するための差分値を算出する動作を行っている。具体的には、R成分及びB成分の差分値をR差分α1として求め、G成分及びB成分の差分値をG差分β1として求める動作が行われる。また、青色とその類似色の画素抽出用として、所定の第1閾値及びR成分の差分値α2と、第1閾値及びG成分の差分値β2とを求める動作が行われる。
また、黄色とその類似色の画素抽出用として、R成分及び所定の第2閾値の差分値α3と、G成分及び第2閾値の差分値β3とを求める動作が行われる。上記第1閾値及び第2閾値は、閾値記憶部34内に予め保持される。
ピクセルデータが8ビット256階調のデータである場合、第1閾値は、階調数の半分以下の値、例えば、階調数の1/4に相当する64程度に定められる。また、第2閾値は、階調数の半分以上の値、例えば、階調数の3/4に相当する192程度に定められる。
第1注目画素抽出部35は、R成分、G成分及びB成分に基づいて、青色とその類似色の画素を注目画素としてカラー画像から抽出する抽出処理部である。具体的には、B成分がR成分及びG成分よりも大きく、R成分及びG成分がいずれも第1閾値よりも小さな画素を第1注目画素としてカラー画像から抽出する動作を行っている。ここでは、差分算出部33によって算出されたR差分α1及びG差分β1がいずれも負であって、かつ、差分値α2及びβ2がいずれも正である画素が第1注目画素として抽出される。
第2注目画素抽出部36は、R成分、G成分及びB成分に基づいて、黄色とその類似色の画素を注目画素としてカラー画像から抽出する抽出処理部である。具体的には、R成分及びG成分がいずれもB成分よりも大きく、R成分及びG成分がいずれも第2閾値よりも大きな画素を第2注目画素としてカラー画像から抽出する動作を行っている。ここでは、差分算出部33によって算出されたR差分α1及びG差分β1がいずれも正であって、かつ、差分値α3及びβ3がいずれも正である画素が第2注目画素として抽出される。
補正値決定部37は、青成分補正値算出部41、調整係数記憶部42、黄成分補正値算出部43及び調整係数記憶部44からなり、差分算出部33によって算出された差分値に基づいて、注目画素の輝度成分Yを調整するための正の補正値を決定する動作を行っている。
青成分補正値算出部41は、第1注目画素抽出部35によって抽出された第1注目画素について、第1注目画素におけるB成分及びR成分の差分値とB成分及びG成分の差分値とに基づいて、輝度成分Yを調整するための正の青成分補正値を算出する演算処理部である。
具体的には、B成分及びR成分の差分値(−α1)に比例し、かつ、第1閾値及びR成分の差分値α2に比例する正の第1補正値と、B成分及びG成分の差分値(−β1)に比例し、かつ、第1閾値及びG成分の差分値β2に比例する正の第2補正値とを決定する。そして、第1補正値及び第2補正値の和を求めて青成分補正値αとする動作が行われる。
一般に、彩度が最大である青色は、R成分及びG成分が最小であり、B成分が最大となっている。例えば、RGBの各成分が8ビットの場合、彩度が最大の青色は、R=G=0、B=255によって表される。上記青成分補正値αは、この様な青色に近いほど輝度成分Yの調整量が増加するようになっている。
第1補正値は、比例係数をθ1(θ1>0)として、(−α1)×α2×θ1と表される。また、第2補正値は、比例係数をθ2(θ2>0)として、(−β1)×β2×θ2と表される。従って、青成分補正値αは、α=(−α1)×α2×θ1+(−β1)×β2×θ2と表される。
ここで、比例係数θ1,θ2は、階調数及び第1閾値に応じて設定される1未満の一定値であり、変更可能な調整係数として調整係数記憶部42内に予め保持されるものとする。例えば、0.0001≦θ1≦0.005、0.0001≦θ2≦0.005と定められる。また、θ1及びθ2は、演算を簡略化するために共通の値を用いても良いし、輝度成分の調整の精度を上げるために個別に定めても良い。
黄成分補正値算出部43は、第2注目画素抽出部36によって抽出された第2注目画素について、第2注目画素におけるR成分及びB成分の差分値とG成分及びB成分の差分値とに基づいて、輝度成分Yを調整するための正の黄成分補正値を算出する演算処理部である。
具体的には、R成分及びB成分の差分値α1に比例し、かつ、R成分及び第2閾値の差分値α3に比例する正の第3補正値と、G成分及びB成分の差分値β1に比例し、かつ、G成分及び第2閾値の差分値β3に比例する正の第4補正値とを決定する。そして、第3補正値及び第4補正値の和を求めて黄成分補正値βとする動作が行われる。
一般に、彩度が最大である黄色は、R成分及びG成分が最大であり、B成分が最小となっている。例えば、RGBの各成分が8ビットの場合、彩度が最大の黄色は、R=G=255、B=0によって表される。上記黄成分補正値βは、この様な黄色に近いほど輝度成分Yの調整量が増加するようになっている。
第3補正値は、比例係数をθ3(θ3>0)として、α1×α3×θ3と表される。また、第4補正値は、比例係数をθ4(θ4>0)として、β1×β3×θ4と表される。従って、黄成分補正値βは、β=α1×α3×θ3+β1×β3×θ4と表される。
ここで、比例係数θ3,θ4は、階調数及び第2閾値に応じて設定される1未満の一定値であり、変更可能な調整係数として調整係数記憶部44内に予め保持されるものとする。例えば、0.0001≦θ3≦0.005、0.0001≦θ4≦0.005と定められる。また、θ3及びθ4は、演算を簡略化するために共通の値を用いても良いし、輝度成分の調整の精度を上げるために個別に定めても良い。
調整画像生成部38は、注目画素に対応するピクセルデータを調整することによって白黒画像から輝度調整画像を生成する動作を行っている。すなわち、第1注目画素に対応するピクセルデータについて、ピクセルデータに青成分補正値算出部によって算出された青成分補正値αを加算したデータに当該ピクセルデータを変換する動作が行われる。
具体的には、第1注目画素に対応するピクセルデータについて、輝度成分YをY+αに変換する動作が行われる。
また、第2注目画素に対応するピクセルデータについて、ピクセルデータから黄成分補正値算出部43によって算出された黄成分補正値βを減算したデータに当該ピクセルデータを変換する動作が行われる。
具体的には、第2注目画素に対応するピクセルデータについて、輝度成分YをY−βに変換する動作が行われる。注目画素以外の画素については、白黒画像におけるピクセルデータがそのまま輝度調整画像のピクセルデータとして用いられる。
これにより、白黒画像記憶部32内の白黒画像から輝度調整画像が生成され、輝度調整画像記憶部39内に書き込まれる。
表示制御部45は、白黒画像及び輝度調整画像を表示させるために、白黒画像記憶部32内から白黒画像を読み出すとともに、当該白黒画像に対応する輝度調整画像を輝度調整画像記憶部39内から読み出し、表示データとして表示部14へ出力する動作を行っている。
また、表示制御部45では、補正値の異なる複数の輝度調整画像を表示させるために、同一の白黒画像に対応する複数の輝度調整画像を輝度調整画像記憶部39内から読み出し、表示データとして表示部14へ出力する動作も行われる。上記複数の輝度調整画像は、調整係数θ1〜θ4を互いに異ならせて輝度調整された画像である。
印刷制御部46は、白黒画像及び輝度調整画像のいずれかを選択して、用紙に印刷させるために、操作部15からの入力信号に基づいて、白黒画像記憶部32内から白黒画像を読み出すとともに、当該白黒画像に対応する輝度調整画像を輝度調整画像記憶部39内から読み出し、印刷データとして印刷部17へ出力する動作を行っている。
また、印刷制御部46では、補正値の異なる複数の輝度調整画像のいずれかを選択して、用紙に印刷させるために、操作部15からの入力信号に基づいて、同一の白黒画像に対応する複数の輝度調整画像を輝度調整画像記憶部39内から読み出し、印刷データとして印刷部17へ出力する動作も行われる。上記複数の輝度調整画像は、調整係数θ1〜θ4を互いに異ならせて輝度調整された画像である。
調整レベル指定部47は、操作部15からの入力信号に基づいて、輝度の調整レベルを指定する輝度成分の調整量設定部である。補正値決定部37では、調整レベル指定部47によって指定された調整レベルに基づいて、補正値を決定する動作が行われる。
例えば、輝度の調整レベルが強、中、弱の3段階のいずれかに指定され、指定された調整レベルに応じた調整係数に基づいて青成分補正値及び黄成分補正値が算出される。
図3(a)〜(c)は、図1の複合機1におけるカラー画像のモノクロ印刷時の動作の一例を模式的に示した説明図である。図中の(a)には、処理対象のカラー画像が示されている。このカラー画像は、青色の背景上に黒い文字「ABC」が前景として配置された画像データである。
図中の(b)には、(a)のカラー画像を色空間変換することによって得られるグレースケールの白黒画像が示されている。白黒画像は、カラー画像におけるR成分、G成分及びB成分のピクセルデータから人の比視感度曲線に基づく変換式Y=0.299R+0.587G+0.114Bを用いて輝度成分Yを求めることによって形成される。
この白黒画像では、青色に近い画素ほど輝度成分Yが小さくなる度合いが増すので、カラー画像における青色の背景部分が、黒に近くなっている。このため、背景部分と文字部分との輝度差が小さく、文字が認識しづらくなっている。
図中の(c)には、(b)の白黒画像から得られる輝度調整画像が示されている。この輝度調整画像は、B成分がR成分及びG成分よりも大きく、R成分及びG成分がいずれも第1閾値よりも小さな第1注目画素を青色とその類似色の画素であるとしてカラー画像から抽出し、そのRGB成分に応じて白黒画像における輝度成分を増加させることによって得られる。
これにより、青色とその類似色の画素の輝度成分が高くなるので、青色の背景部分が黒から遠ざかり、文字が認識し易くなっている。また、黒い背景上に青色の文字が配置されている場合も同様の効果を得ることができる。
白い背景上に黄色の文字が配置されている場合、黄色の背景上に白い文字が配置されている場合も同様に白黒画像に比べて文字を認識し易くすることができる。
本願発明者らによるシミュレーション結果によれば、輝度成分の調整量を決定する調整係数θ1,θ2を必要以上に大きくした場合、調整後の輝度成分Yが過度に大きくなってしまい、青色部分と黒い部分との識別性は良くなるが、青色部分と赤色や緑色のような青色の色相から離れた有彩色部分とが識別しづらくなるということが分かった。
また、調整係数θ3,θ4を必要以上に大きくした場合、調整後の輝度成分Yが過度に小さくなってしまい、黄色部分と白い部分との識別性は良くなるが、黄色部分と赤色や緑色のような黄色の色相から離れた有彩色部分とが識別しづらくなるということが分かった。そこで、調整係数θ1〜θ4は、階調数(ビット深度)=256、第1閾値=64、第2閾値=192の場合、0.0001以上0.005以下の範囲内に定められる。
図4のステップS101〜S113は、図1の複合機1における輝度調整時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、色空間変換部31は、カラー画像におけるピクセルデータを取得し、所定の変換式に従ってRGB成分から白黒画像における輝度成分Yを生成する(ステップS101,S102)。
次に、差分算出部33は、カラー画像におけるRGB成分からR差分α1、G差分β1、差分値α2、α3、β2及びβ3を算出する。
このとき、第2注目画素抽出部36は、R差分α1及びG差分β1が共に正であって、R成分及び第2閾値の差分値α3とG成分及び第2閾値の差分値β3とが共に正である画素を黄色とその類似色の画素として抽出する(ステップS103,S104)。
黄成分補正値算出部43は、第2注目画素抽出部36によって抽出された画素について、R差分α1、G差分β1、差分値α3、β3、調整係数θ3及びθ4に基づいて、黄成分補正値β=α1×α3×θ3+β1×β3×θ4を算出する(ステップS105)。
調整画像生成部38は、第2注目画素抽出部36によって抽出された画素について、白黒画像における輝度成分YをY−βに変換し(ステップS106)、その他の画素についてスルーさせる(ステップS113)。
一方、第1注目画素抽出部35は、R差分α1及びG差分β1が共に負であって、第1閾値及びR成分の差分値α2と第1閾値及びG成分の差分値β2とが共に正である画素を青色とその類似色の画素として抽出する(ステップS108,S109)。
青成分補正値算出部41は、第1注目画素抽出部35によって抽出された画素について、R差分α1、G差分β1、差分値α2、β2、調整係数θ1及びθ2に基づいて、青成分補正値α=(−α1)×α2×θ1+(−β1)×β2×θ2を算出する(ステップS110)。
調整画像生成部38は、第1注目画素抽出部35によって抽出された画素について、白黒画像における輝度成分YをY+αに変換し(ステップS111)、その他の画素についてスルーさせる(ステップS112)。
ステップS101からステップS106,S108からS113の処理手順は、全画素について輝度成分の変換が完了するまで繰り返され、全画素について変換が完了すると、この処理を終了する(ステップS107)。
本実施の形態によれば、B成分がR成分及びG成分よりも大きくてR成分及びG成分が第1閾値よりも小さな画素を第1注目画素として抽出して補正値を加算するので、青色とその類似色の画素を抽出して輝度調整を行うことができる。そして、B成分及びR成分の差分値とB成分及びG成分の差分値とに基づく青成分補正値を加算することによって輝度調整が行われるので、第1注目画素の輝度成分YをB成分及びR成分の差分値とB成分及びG成分の差分値とに応じて高くすることができる。その際、青成分補正値を白黒画像のピクセルデータに加算することによって輝度調整画像が生成されるので、人の比視感度から大きくずれることなく、また、計算量を増大させることなく、青色部分及び黒い部分を識別し易くした白黒画像を生成することができる。
また、R成分及びG成分がB成分よりも大きくてR成分及びG成分が第2閾値よりも大きな画素を第2注目画素として抽出して補正値を減算するので、黄色とその類似色の画素を抽出して輝度調整を行うことができる。そして、R成分及びB成分の差分値とG成分及びB成分の差分値とに基づく黄成分補正値を減算することによって輝度調整が行われるので、第2注目画素の輝度成分YをR成分及びB成分の差分値とG成分及びB成分の差分値とに応じて低くすることができる。その際、黄成分補正値を白黒画像のピクセルデータから減算することによって輝度調整画像が生成されるので、人の比視感度から大きくずれることなく、また、計算量を増大させることなく、黄色部分及び白い部分を識別し易くした白黒画像を生成することができる。
なお、本実施の形態では、青色とその類似色の画素についての輝度調整と黄色とその類似色についての輝度調整とが行われる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、青色とその類似色の画素についての輝度調整のみ行う青色調整モードと、黄色とその類似色についての輝度調整のみ行う黄色調整モード、青色とその類似色の画素についての輝度調整と黄色とその類似色についての輝度調整とを行う青黄調整モードと、輝度調整を行わない調整無しモードとが選択可能な構成であっても良い。
実施の形態2.
実施の形態1では、RGB成分に基づいてカラー画像から注目画素を抽出し、輝度成分Yを調整する場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、輝度分布の周波数解析によって白黒画像における文字領域を判定し、その判定結果に基づいて白黒画像及び輝度調整画像を合成する場合について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2による画像処理装置の一構成例を示したブロック図である。この画像処理装置50は、色空間変換部31、白黒画像記憶部32、差分算出部33、閾値記憶部34、注目画素抽出部51、補正値決定部52、調整画像生成部38、輝度調整画像記憶部39、エッジ密集度算出部53、文字領域判定部54及び画像合成部55により構成される。
色空間変換部31、白黒画像記憶部32、差分算出部33、閾値記憶部34、注目画素抽出部51、補正値決定部52、調整画像生成部38及び輝度調整画像記憶部39は、図2の画像処理部22におけるものと同様である。
エッジ密集度算出部53は、白黒画像記憶32内から白黒画像を読み出して近傍ピクセル間のブロック処理演算によりピクセル単位でエッジを抽出し、近傍領域に含まれるエッジの強度データからエッジ密集度を算出する動作を行っている。
文字領域判定部54は、エッジ密集度算出部53よって算出されたエッジ密集度を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて文字領域を判定する動作を行っている。また、文字領域を判定する際、網点領域を除外する処理などが必要に応じて行われるものとする。
画像合成部55は、文字領域判定部54による判定結果に基づいて、白黒画像と、当該白黒画像に対応する輝度調整画像とを合成して合成画像を生成する動作を行っている。合成画像は、文字領域については輝度調整画像を採用し、文字領域以外の領域については白黒画像を採用することによって形成される。
図6(a)〜(c)は、図5の画像処理装置50におけるカラー画像のモノクロ印刷時の動作の一例を示した図である。図中の(a)には、処理対象のカラー画像が示されている。このカラー画像は、白い背景上に黄色の文字「ABC・・・」が前景として配置されているとともに、写真画像が配置された画像データである。
図中の(b)には、(a)のカラー画像を色空間変換することによって得られるグレースケールの白黒画像と、輝度調整画像が示されている。白黒画像は、カラー画像におけるR成分、G成分及びB成分のピクセルデータから人の比視感度曲線に基づく変換式Y=0.299R+0.587G+0.114Bを用いて輝度成分Yを求めることによって形成される。
この白黒画像では、黄色に近い画素ほど輝度成分Yが大きくなる度合いが増すので、カラー画像における黄色の文字部分が、白に近くなっている。このため、背景部分と文字部分との輝度差が小さく、文字が認識しづらくなっている。
一方、輝度調整画像は、R成分及びG成分が共にB成分よりも大きく、R成分及びG成分が共に第2閾値よりも大きな第2注目画素を黄色とその類似色の画素であるとしてカラー画像から抽出し、そのRGB成分に応じて白黒画像における輝度成分を減少させることによって得られる。
このため、黄色とその類似色の画素の輝度成分が低くなるので、黄色の文字部分が白から遠ざかり、文字が認識し易くなっているが、写真画像については、黄色と赤色や緑色のような黄色の色相から離れた有彩色との輝度差が小さく、見づらくなっている。
図中の(c)には、(b)の白黒画像及び輝度調整画像を合成した合成画像が示されている。白黒画像を周波数解析することによって、文字領域A1が判定される。合成画像は、この文字領域A1について輝度調整画像を採用し、文字領域A1以外の領域について白黒画像を採用することによって形成される。
つまり、合成画像では、文字領域A1以外の領域について見づらくなるのを抑制しつつ、文字領域A1については輝度調整によって文字が認識し易くなっている。
本発明の実施の形態1による画像処理装置の概略構成の一例を示したブロック図であり、画像処理装置の一例として複合機1が示されている。 図1の複合機1の要部における構成例を示したブロック図であり、画像処理部22内の機能構成の一例が示されている。 図1の複合機1におけるカラー画像のモノクロ印刷時の動作の一例を模式的に示した説明図である。 図1の複合機1における輝度調整時の動作の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2による画像処理装置の一構成例を示したブロック図である。 図5の画像処理装置50におけるカラー画像のモノクロ印刷時の動作の一例を示した図である。
符号の説明
1 複合機
10 バス
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 表示部
15 操作部
16 読取部
17 印刷部
18 モデム
19 NCU
20 ネットワークI/F
21 ストレージ
22 画像処理部
31 色空間変換部
32 白黒画像記憶部
33 差分算出部
34 閾値記憶部
35 第1注目画素抽出部
36 第2注目画素抽出部
37 補正値決定部
38 調整画像生成部
39 輝度調整画像記憶部
41 青成分補正値算出部
42 調整係数記憶部
43 黄成分補正値算出部
44 調整係数記憶部
45 表示制御部
46 印刷制御部
47 調整レベル指定部
50 画像処理装置
51 注目画素抽出部
52 補正値決定部
53 エッジ密集度算出部
54 文字領域判定部
55 画像合成部

Claims (8)

  1. R成分、G成分及びB成分のピクセルデータがそれぞれ割り当てられた多数の画素によって構成されるカラー画像を色空間変換することによって、輝度成分のピクセルデータによって構成されるグレースケールの白黒画像を生成する画像処理装置において、
    上記白黒画像を保持する白黒画像記憶部と、
    上記B成分が上記R成分及び上記G成分よりも大きく、上記R成分及び上記G成分がいずれも第1閾値よりも小さな画素を注目画素として上記カラー画像から抽出する注目画素抽出部と、
    上記注目画素における上記B成分及び上記R成分の差分値、及び、上記B成分及び上記G成分の差分値に基づいて、上記輝度成分を調整するための正の補正値を決定する補正値決定部と、
    上記注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータに上記補正値を加算したデータに変換することによって上記白黒画像から輝度調整画像を生成する調整画像生成部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記補正値決定部は、上記B成分及び上記R成分の差分値に比例し、かつ、第1閾値及び上記R成分の差分値に比例する正の第1補正値と、上記B成分及び上記G成分の差分値に比例し、かつ、第1閾値及び上記G成分の差分値に比例する正の第2補正値とを決定し、第1補正値及び第2補正値の和を求めて上記補正値とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. R成分、G成分及びB成分のピクセルデータがそれぞれ割り当てられた多数の画素によって構成されるカラー画像を色空間変換することによって、輝度成分のピクセルデータによって構成されるグレースケールの白黒画像を生成する画像処理装置において、
    上記白黒画像を保持する白黒画像記憶部と、
    上記R成分及び上記G成分がいずれも上記B成分よりも大きく、上記R成分及び上記G成分がいずれも第2閾値よりも大きな画素を注目画素として上記カラー画像から抽出する注目画素抽出部と、
    上記注目画素における上記R成分及び上記B成分の差分値、及び、上記G成分及び上記B成分の差分値に基づいて、上記輝度成分を調整するための正の補正値を決定する補正値決定部と、
    上記注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータから上記補正値を減算したデータに変換することによって上記白黒画像から輝度調整画像を生成する調整画像生成部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 上記補正値決定部は、上記R成分及び上記B成分の差分値に比例し、かつ、上記R成分及び第2閾値の差分値に比例する正の第3補正値と、上記G成分及び上記B成分の差分値に比例し、かつ、上記G成分及び第2閾値の差分値に比例する正の第4補正値とを決定し、第3補正値及び第4補正値の和を求めて上記補正値とすることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. R成分、G成分及びB成分のピクセルデータがそれぞれ割り当てられた多数の画素によって構成されるカラー画像を色空間変換することによって、輝度成分のピクセルデータによって構成されるグレースケールの白黒画像を生成する画像処理装置において、
    上記白黒画像を保持する白黒画像記憶部と、
    上記B成分が上記R成分及び上記G成分よりも大きく、上記R成分及び上記G成分がいずれも第1閾値よりも小さな画素を第1注目画素として上記カラー画像から抽出する第1注目画素抽出部と、
    上記R成分及び上記G成分がいずれも上記B成分よりも大きく、上記R成分及び上記G成分がいずれも第2閾値よりも大きな画素を第2注目画素として上記カラー画像から抽出する第2注目画素抽出部と、
    第1注目画素における上記B成分及び上記R成分の差分値、及び、上記B成分及び上記G成分の差分値に基づいて、上記輝度成分を調整するための正の青成分補正値を決定するとともに、第2注目画素における上記R成分及び上記B成分の差分値、及び、上記G成分及び上記B成分の差分値に基づいて、上記輝度成分を調整するための正の黄成分補正値を決定する補正値決定部と、
    第1注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータに上記青成分補正値を加算したデータに変換するとともに、第2注目画素に対応するピクセルデータを当該ピクセルデータから上記黄成分補正値を減算したデータに変換することによって、上記白黒画像から輝度調整画像を生成する調整画像生成部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 上記白黒画像及び上記輝度調整画像を表示する表示部と、
    操作部からの入力信号に基づいて上記白黒画像及び上記輝度調整画像のいずれかを選択し、用紙に印刷する印刷部とを備えたことを特徴とする請求項1、3又は5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 上記補正値の異なる2以上の上記輝度調整画像を表示する表示部と、
    操作部からの入力信号に基づいて上記各輝度調整画像のいずれかを選択し、用紙に印刷する印刷部とを備えたことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像処理装置。
  8. 操作部からの入力信号に基づいて、輝度の調整レベルを指定する調整レベル指定部を備え、
    上記補正値決定部が、上記調整レベル指定部によって指定された調整レベルに基づいて、上記補正値を決定することを特徴とする請求項1又は3に記載の画像処理装置。
JP2008175169A 2008-07-04 2008-07-04 画像処理装置 Active JP4957668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008175169A JP4957668B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008175169A JP4957668B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010016661A true JP2010016661A (ja) 2010-01-21
JP4957668B2 JP4957668B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=41702331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008175169A Active JP4957668B2 (ja) 2008-07-04 2008-07-04 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4957668B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012023370A1 (ja) * 2010-08-19 2012-02-23 アイシン精機株式会社 ターゲット位置決定装置
CN104125371A (zh) * 2013-04-24 2014-10-29 京瓷办公信息系统株式会社 图像处理装置、图像形成系统、以及图像处理方法
JP2015106881A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 シャープ株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記録媒体
JP2018085578A (ja) * 2016-11-21 2018-05-31 Necソリューションイノベータ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US10104269B2 (en) 2016-03-18 2018-10-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing apparatus configured for binarizing image data and methods for binarizing image data
JP2020088812A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法ならびにプログラム
WO2022252007A1 (en) * 2021-05-31 2022-12-08 Boe Technology Group Co., Ltd. Distance measurement method, distance measurement apparatus, and computer-program product

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10290374A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像変換装置
JPH11110552A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Keyence Corp 画像の色抽出方法及びその方法を用いた画像処理装置
JP2001202508A (ja) * 2000-01-19 2001-07-27 Keyence Corp カラー画像の変換方法、変換装置、及び記録媒体
JP2001218070A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Keyence Corp 画像処理方法及び画像処理装置
JP2006031340A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Keyence Corp 画像変換方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10290374A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像変換装置
JPH11110552A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Keyence Corp 画像の色抽出方法及びその方法を用いた画像処理装置
JP2001202508A (ja) * 2000-01-19 2001-07-27 Keyence Corp カラー画像の変換方法、変換装置、及び記録媒体
JP2001218070A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Keyence Corp 画像処理方法及び画像処理装置
JP2006031340A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Keyence Corp 画像変換方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012023370A1 (ja) * 2010-08-19 2012-02-23 アイシン精機株式会社 ターゲット位置決定装置
JP5252247B2 (ja) * 2010-08-19 2013-07-31 アイシン精機株式会社 ターゲット位置決定装置
CN104125371A (zh) * 2013-04-24 2014-10-29 京瓷办公信息系统株式会社 图像处理装置、图像形成系统、以及图像处理方法
CN104125371B (zh) * 2013-04-24 2017-06-30 京瓷办公信息系统株式会社 图像处理装置、图像形成系统、以及图像处理方法
JP2015106881A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 シャープ株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記録媒体
US10104269B2 (en) 2016-03-18 2018-10-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing apparatus configured for binarizing image data and methods for binarizing image data
JP2018085578A (ja) * 2016-11-21 2018-05-31 Necソリューションイノベータ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2020088812A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法ならびにプログラム
JP7207977B2 (ja) 2018-11-30 2023-01-18 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法ならびにプログラム
WO2022252007A1 (en) * 2021-05-31 2022-12-08 Boe Technology Group Co., Ltd. Distance measurement method, distance measurement apparatus, and computer-program product

Also Published As

Publication number Publication date
JP4957668B2 (ja) 2012-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4700721B2 (ja) 画像処理装置
JP5953946B2 (ja) 画像処理装置、コンピュータプログラム
JP4878572B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4883789B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US7903872B2 (en) Image-processing apparatus and method, computer program, and storage medium
JP4957668B2 (ja) 画像処理装置
US9253368B2 (en) Image processing device setting binary value without using dither matrix when prescribed condition is satisfied
JP2007028336A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、プログラム、および記録媒体
JP2008103987A (ja) 画像処理装置
JP2017157971A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP2015015599A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体
JP6293466B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記録媒体
JP2005260404A (ja) 画像処理装置
JP5122507B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体
JP4176656B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、画像処理プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体
JP2018152670A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6834701B2 (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP6350877B2 (ja) 画像形成装置
JP6794901B2 (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2001352456A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置
JP2006005907A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び擬似中間調マトリクス作成方法
JP4266002B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および記録媒体
JP2008103986A (ja) 画像処理装置
JP2023112514A (ja) 画像処理装置、その制御方法およびプログラム
JP2011097477A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4957668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250