JP2010015954A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体を用いて、簡素な構成でも蓄電素子の耐衝撃性を向上させる。
【解決手段】 複数の蓄電素子(11)と、複数の蓄電素子を支持する支持プレート(12)を含む蓄電モジュール(10)と、蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体(4)とともに、蓄電モジュールを収容するケース(20)と、を有する。蓄電モジュール及びケースは、熱交換媒体の移動を制限することにより、蓄電モジュール及びケースの相対変位に対して、熱交換媒体の移動抵抗を与える制限部を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体をケース内に収容した蓄電装置に関するものである。
従来、電気的に接続される複数の単電池を、ケース内に収容した電池パックがある(例えば、特許文献1−4参照)。ここで、電池パックが外力を受けた際に、単電池がケース内で移動してしまうのを抑制するために、単電池をケースに固定している。
特許文献1に記載の電池装置では、単電池の上部に間隔保持体を係合させることにより、単電池に対する耐振動性や耐衝撃性を向上させるようにしている。ここで、間隔保持体は、収納箱の内壁面に接触させている。
特開平10−199497号公報(段落0010−0012、図2,3) 特開平5−82153号公報 特開平5−16674号公報 特開平10−16689号公報
従来の電池パックのように、機械的な構成によって、単電池をケースに固定する場合には、単電池に対して耐衝撃性を持たせるのに、限度がある。そして、耐衝撃性を向上させるためには、単電池をケースに固定するために用いられる部品の数を増やしたり、この部品を形成する材料を変更して部品の強度を向上させたりする必要がある。
この場合には、部品点数の増加によって、電池パックの大きさや重量が増加したり、電池パックの製造コストが上昇したりしてしまう。また、部品の強度を向上させるための材料を用いれば、一般的には、電池パックの製造コストが上昇してしまう。
そこで、本発明の目的は、蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体を用いて、簡素な構成でも蓄電素子の耐衝撃性を向上させることができる蓄電装置を提供することにある。
本発明である蓄電装置は、複数の蓄電素子と、複数の蓄電素子を支持する支持プレートを含む蓄電モジュールと、蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体とともに、蓄電モジュールを収容するケースと、を有する。そして、蓄電モジュール及びケースは、熱交換媒体の移動を制限することにより、蓄電モジュール及びケースの相対変位に対して、熱交換媒体の移動抵抗を与える制限部を有する。
ここで、制限部によって、互いに直交する3つの方向のうち、少なくとも1つの方向における蓄電モジュールの変位に対して、熱交換媒体の移動抵抗を与えることができる。これにより、外力によって蓄電モジュールが少なくとも一方向に変位する際に、熱交換媒体の移動抵抗によって蓄電モジュールの変位を減衰させることができる。
支持プレート及びケースの間に位置する領域において、熱交換媒体の移動を制限することができる。具体的には、支持プレートと対向する面を備えた突起部をケースに設けておき、支持プレート及び突起部の間に位置する領域において、熱交換媒体の移動を制限することができる。ここで、支持プレートの外縁部に沿って延びるように、突起部を設けることができる。また、突起部を、支持プレートを挟む位置にそれぞれ配置することができる。
ケースのうち支持プレートと対向する面に、ケースよりも摩擦係数の小さい材料によって形成された層を設けることができる。これにより、ケース及び支持プレートの間の摩擦を低減することができる。そして、支持プレートをケースよりも強度の小さい材料で形成した場合において、支持プレートの摩耗を抑制することができる。
また、熱交換媒体を収容可能な多孔質体を、支持プレートと、ケースのうち支持プレートと対向する面との間に配置することができる。これにより、支持プレート及びケースが直接、接触するのを阻止することができ、支持プレート及びケースの間における摩擦を阻止することができる。また、多孔質体を用いることにより、多孔質体の内部において、熱交換媒体の移動を制限することができ、熱交換媒体の移動抵抗を発生させることができる。
一方、支持プレート及びケースのうち一方に、複数の凸部を設けるとともに、他方に、複数の凸部が挿入される複数の凹部を設け、凸部及び凹部の間に位置する領域において、熱交換媒体の移動を制限することができる。この場合には、熱交換媒体の移動を制限する領域を増やすことができ、熱交換媒体の移動抵抗を大きくすることができる。
上述した構成において、蓄電モジュールは、ケースに対して移動可能な状態で収容することができる。
一方、ケースの上面に気体の層を設けておき、ケースの上面に対して蓄電モジュールを固定することができる。これにより、ケースの上面に向かって蓄電モジュールが変位するのを阻止することができる。すなわち、蓄電モジュールがケースの上面に衝突してしまうのを阻止することができる。
また、蓄電モジュールに対して、ケースの内壁面と向かい合う面を備えたプレートを設けておき、プレート及びケースの間に位置する領域において、熱交換媒体の移動を制限することができる。さらに、支持プレートに、蓄電素子を変位可能な状態で支持する支持面を設けておき、支持面及び蓄電素子の間に位置する領域において、熱交換媒体の移動を制限することができる。また、支持プレート及びケースの間には、蓄電素子の端子を位置させることができる。
本願他の発明である蓄電装置は、複数の蓄電素子と、複数の蓄電素子を支持する支持プレートを含む蓄電モジュールと、蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体とともに、蓄電モジュールを収容するケースと、を有する。そして、支持プレートに、蓄電素子を変位可能な状態で支持する支持面を設けておき、蓄電素子及び支持面の間に位置する領域において、熱交換媒体の移動を制限することにより、支持プレート及び蓄電素子の相対変位に対して、熱交換媒体の移動抵抗を与えることができる。この場合において、支持プレートを、ケースに固定しておくことができる。
本発明では、蓄電モジュール及びケースを用いて、熱交換媒体の移動を制限することにより、蓄電モジュール及びケースの相対変位に対して、熱交換媒体の移動抵抗を与えている。これにより、蓄電モジュールが外力を受けてケース内で変位しようとしても、熱交換媒体の移動抵抗によって、蓄電モジュールの変位を減衰させることができる。すなわち、蓄電モジュールの耐衝撃性を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池パック(蓄電装置)の構成について、図1及び図2を用いて説明する。ここで、図1は、本実施例の電池パックの構成を示す分解斜視図であり、図2は、本実施例の電池パックの内部構成を示す断面図である。図1において、X軸、Y軸及びZ軸は、互いに直交する軸であり、Z軸は重力方向を示す軸である。他の図面においても同様である。
本実施例の電池パックは、車両に搭載される。具体的には、電池パックは、車両のフロアパネルやフレームに固定される。この車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車とは、電池パックの他に、車両の走行に用いられるエネルギを出力する、内燃機関や燃料電池といった他の動力源を備えた車である。また、電気自動車は、電池パックの出力だけを用いて走行する車である。本実施例の電池パックは、放電によって車両の走行に用いられるエネルギを出力したり、車両の制動時に発生する運動エネルギを回生電力として充電したりする。なお、車両の外部からの電力供給を受けて充電を行うこともできる。
本実施例の電池パック1は、電池モジュール(蓄電モジュール)10と、ケース20とを有している。ケース20は、電池モジュール10を収容するための空間を形成する収容部材21と、収容部材21の開口部21aを覆う蓋部材22とを有している。蓋部材22は、収容部材21にネジ等の締結部材によって固定されたり、溶接によって固定されたりする。これにより、ケース20の内部は、密閉状態となる。
また、収容部材21及び蓋部材22は、熱伝導性や耐食性等に優れた材料、例えば、後述する熱交換媒体4の熱伝導率と同等又はこれよりも高い熱伝導率を有する材料で形成することができる。具体的には、収容部材21及び蓋部材22を、アルミニウムや鉄等といった金属で形成することができる。
収容部材21の内壁面には、突状に形成された一対の第1ガイド部(突起部)23が形成されている。各第1ガイド部23は、収容部材21の底面と、X方向で互いに向かい合う側面とに沿って延びている。また、各第1ガイド部23は、Y方向において互いに向かい合うガイド面23aを有しており、これらのガイド面23aの間には、後述する電池モジュール10における支持プレート12が位置するようになっている。そして、互いに向かい合うガイド面23aの間隔は、支持プレート12の厚さよりも大きくなっている。
一方、蓋部材22の内壁面には、突状に形成された一対の第2ガイド部(突起部)24が形成されている。各第2ガイド部24は、蓋部材22の内壁面において、X方向に延びている。ここで、第2ガイド部24及び第1ガイド部23は、同一面内(X−Z平面内)に位置している。第2ガイド部24は、Y方向において互いに向かい合うガイド面24aを有しており、これらのガイド面24aの間には、電池モジュール10における支持プレート12が位置するようになっている。そして、互いに向かい合うガイド面24aの間隔は、支持プレート12の厚さよりも大きくなっている。
なお、本実施例では、ガイド部23,24がケース20に一体的に形成されているが、ガイド部23,24を別体として構成することもできる。
ここで、ケース20の内部には、電池モジュール10の他に、電池モジュール10との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体4が収容されている。この熱交換媒体4は、後述するように、電池モジュール10(単電池11)の温度を調節するために用いられる。
熱交換媒体4は、絶縁性を有する液体であり、例えば、油や、フッ素系不活性液体を用いることができる。油としては、例えば、シリコンオイルを用いることができる。また、フッ素系不活性液体としては、例えば、フロリナート、Novec HFE(hydrofluoroether)、Novec1230(スリーエム社製)を用いることができる。
なお、電池モジュール10の表面に絶縁処理を施しておけば、熱交換媒体4として、絶縁性を有する液体を用いなくてもよい。例えば、電池モジュール10の表面に、絶縁性を有する膜を形成しておくことができ、この場合には、水といった、絶縁性に優れていない熱交換媒体4を用いることができる。
次に、電池モジュール10の構成について説明する。
電池モジュール10は、複数の単電池11が電気的に直列に接続されたものである。複数の単電池11は、ケース20の内部において、並列に配置されている。単電池11としては、具体的には、蓄電素子としての二次電池を用いている。
各単電池11は、両端側において、一対の支持プレート12によって支持されている。支持プレート12は、例えば、樹脂で形成することができる。図2に示すように、各支持プレート12の外縁部は、対応する第1ガイド部23及び第2ガイド部24におけるガイド面23a,24aの間で挟まれるようになっている。また、支持プレート12及び各ガイド面23a,24aの間には、所定の間隔が空けられている。すなわち、互いに向かい合うガイド面23a(24a)の間隔は、支持プレート12の厚さよりも大きくなっている。
そして、各支持プレート12における4つの外縁部は、第1ガイド部23及び第2ガイド部24によって囲まれた状態となる。ここで、本実施例の電池パック1では、ケース20内に、電池モジュール10を配置しただけの構成となっている。すなわち、電池モジュール10は、ケース20に固定されていない。
各単電池11の両端には、正極端子11a及び負極端子11bが設けられている。各単電池11の正極端子11aは、隣り合って配置された他の単電池11の負極端子11bとバスバー13を介して電気的及び機械的に接続されている。同様に、各単電池11の負極端子11bは、隣り合って配置された他の単電池11の正極端子11aとバスバー13を介して電気的及び機械的に接続されている。すなわち、複数の単電池11を、バスバー13を介して電気的に直列に接続することにより、電池モジュール10として所望の出力を得ることができる。
ここで、複数の単電池11のうち特定の単電池11には、正極用及び負極用の配線(不図示)が接続されており、これらの配線は、ケース20を貫通して、ケース20の外部に配置された電子機器に接続されている。電子機器としては、電力の供給を受けて動作するものであればよく、例えば、電池モジュール10の出力(電圧値)を変換するためのDC/DCコンバータや、車両の走行に用いられるモータに電力を供給するためのインバータが挙げられる。
各単電池11の内部には、発電要素が収容されている。発電要素は、電極板(正極板及び負極板)及びセパレータで構成されており、公知の構成を適宜、適用することができる。
ここで、正極板としては、アルミニウム等の金属(合金を含む)で形成された集電板の表面に、活物質を含む正極層を形成したものを用いることができる。負極板としては、アルミニウム等の金属(合金を含む)で形成された集電板の表面に、活物質を含む負極層を形成したものを用いることができる。より具体的には、ニッケル水素電池では、正極層の活物質として、ニッケル酸化物を用い、負極層の活物質として、MmNi(5−x−y−z)AlMnCo(Mm:ミッシュメタル)等の水素吸蔵合金を用いることができる。また、リチウムイオン電池では、正極層の活物質として、リチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極層の活物質として、カーボンを用いることができる。なお、正極層及び負極層には、活物質の他にも、導電剤等を含めることができる。
なお、本実施例では、円筒型の単電池11を用いているが、角型といった他の形状の単電池を用いることもできる。すなわち、単電池11は、一対の支持プレート12によって支持される構成であれば、いかなる構成であってもよい。また、本実施例では、二次電池を用いているが、二次電池の代わりに、蓄電素子としての電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。
ここで、単電池11は充放電によって発熱するが、単電池11に熱交換媒体4を接触させることにより、単電池11及び熱交換媒体4の間で熱交換が行われ、単電池11の熱が熱交換媒体4に伝達される。熱を持った熱交換媒体4は、ケース20の内部で流動して、ケース20の内壁面に接触することにより、ケース20に熱を伝達することができる。そして、ケース20に伝達された熱は、大気中に放出される。これにより、電池モジュール10(単電池11)の放熱(冷却)を行うことができる。
また、単電池11が過度に冷却された場合には、電池パック1のケース20を温めれば、ケース20に伝達された熱が、熱交換媒体4を介して単電池11に伝達され、単電池11の温度低下を抑制することができる。このように、ケース20内に熱交換媒体4を収容しておくことにより、単電池11及びケース20の間における熱伝達を促進させることができる。また、ケース20内に、熱交換媒体4を強制的に流動させるためのファンを設けておけば、熱交換媒体4を介した熱伝達を効率良く行うことができる。
次に、上述した電池パック1が外力を受けた場合において、電池パック1の内部における動作について説明する。
図3は、支持プレート12の端部及び第2ガイド部24の周辺構造を示す拡大図であり、Y−Z平面における断面図である。なお、図3では、支持プレート12及び第2ガイド部24の構成を示しているが、支持プレート12及び第1ガイド部23の構成も同様である。
図3に示すように、第2ガイド部24及び支持プレート12の間には、所定のスペースが設けられており、このスペースには熱交換媒体4が存在している。また、図3は、電池パック1に対して外力が作用することにより、電池モジュール10(支持プレート12)が図3の矢印Fで示す方向に変位する場合を示している。このとき、電池モジュール10が矢印Fで示す方向に変位することにより、第2ガイド部24における一方のガイド面24aと支持プレート12との間隔が狭くなる。そして、第2ガイド部24における一方のガイド面24aと支持プレート12との間に位置する熱交換媒体4は、図3の点線で示す矢印の方向に移動しようとする。
ここで、支持プレート12及び第2ガイド部24の間に位置するスペースは、ケース20内における他のスペースよりも小さくなっているため、熱交換媒体4は、支持プレート12の周囲に沿って移動しにくくなっている。これに伴い、支持プレート12は、矢印Fで示す方向に移動しにくくなる。これにより、支持プレート12及び第2ガイド部24の間に位置する熱交換媒体4によって、支持プレート12に作用する外力Fを減衰させることができる。
上述した外力を減衰させる原理について、図4を用いて説明する。図4は、液体が収容されたケース内において、ピストンを移動させるときの動作を説明する図である。
ケース40内には、ピストン41及び液体42が収容されている。また、ピストン41には、液体42の移動を許容するための開口部41aが形成されている。図4に示す状態において、ピストン41に対して外力F1を作用させると、ピストン41は、外力F1が作用する方向に移動しようとする。このとき、ケース40のうち、領域A1に位置する液体42は、ピストン41の開口部41aを介して、領域A2に移動しようとする。
ここで、開口部41aの開口面積は、ケース40内におけるピストン41の面積よりも小さくなっているため、液体42は、開口部41aを通過しにくくなっている。これにより、ピストン41の両側に位置する領域A1,A2では、圧力差ΔPが生じることになる。具体的には、領域A1における圧力をP1とすると、領域A2における圧力は、P1−ΔPとなる。このようにピストン41の両側で圧力差が生じると、ピストン41には、外力F1が作用する方向とは逆方向の力F2が作用することになる。この力F2は、外力F1を受けたピストン41の運動エネルギを減衰させる力となる。
図3に示す構成においても、図4で説明した場合と同様の現象が発生する。すなわち、支持プレート12及び第2ガイド部24の間に形成されるスペースは、図4に示す開口部41aに相当し、支持プレート12を境とした両側において圧力差を生じさせることになる。この圧力差は、図3の外力Fが作用する方向とは逆方向の力を発生させるため、支持プレート12に作用する外力Fを減衰させることができる。ここで、本実施例では、電池モジュール10をケース20内に配置しただけであるため、上述したように、電池モジュール10(支持プレート12)に作用する外力Fを減衰させることにより、電池モジュール10がケース20に衝突してしまうのを防止することができる。
図3では、支持プレート12に対して図3の左側に向かう外力Fが作用した場合について説明したが、図3の右側に向かう外力Fが作用した場合についても同様である。
一方、図5では、支持プレート12に対してZ方向の外力Fが作用する場合を示している。図5において、支持プレート12に外力Fが作用すると、支持プレート12は、上方に向かって移動するようになる。このとき、支持プレート12及び第2ガイド部24の間に位置する熱交換媒体4は、図5の点線で示す方向に移動しようとする。
図5においても、支持プレート12は、第2ガイド部24によって所定のスペースを空けた状態で囲まれているため、このスペースが図4で説明した開口部41aと同等の機能を果たすことになる。これにより、支持プレート12の周囲において、圧力差を生じさせることができ、支持プレート12に対して、外力Fが作用する方向とは逆方向の力(減衰力)を作用させることができる。
本実施例では、支持プレート12におけるすべての外縁部が、第1ガイド部23及び第2ガイド部24によって囲まれている。このため、支持プレート12に対して、X方向、Y方向及びZ方向のうち任意の方向の外力が作用したとしても、この外力の方向とは逆方向の減衰力を発生させることができる。これにより、電池モジュール10がケース20に衝突して過度の負荷を受けるのを防止することができる。
また、本実施例では、電池モジュール10を組み立てた後に、支持プレート12を第1ガイド部23及び第2ガイド部24に挿入するだけでよい。すなわち、電池モジュール10をケース20に固定する必要が無くなる。これにより、電池パック1の製造工程を簡略化することができる。また、電池モジュール10をケース20に固定するための部材が不要となるため、コストダウンを図ることができる。
さらに、本実施例では、ケース20の内壁面に、ガイド部23,24を形成することにより、Y方向における支持プレート12の移動量を制限するようにしている。図6に示すように、支持プレート12にY方向の外力Fが作用した場合において、Y方向における支持プレート12の移動量を制限しないと、支持プレート12及びケース20(収容部材21)の側面の間に位置する領域Eの圧力が上昇してしまう。ここで、単電池11のうち、領域E内に位置する端面11cに弁が設けられている場合には、領域Eにおける圧力上昇によって弁が閉じ状態から開き状態に変化してしまうことがある。この弁は、単電池11の内部(発電要素)で発生したガスを、単電池11の外部に放出させるために用いられる。なお、単電池11の端面11cには、正極端子11aや負極端子11bが設けられている。
上述したように、領域Eにおける圧力上昇によって弁が閉じ状態から開き状態に変化してしまうと、弁が本来の動作とは異なる動作をしてしまうことになる。本実施例では、Y方向における支持プレート12の移動量を制限しているため、領域Eにおける圧力上昇を抑制でき、単電池11の端面11cに弁を設けたとしても、弁が閉じ状態から開き状態に誤って動作してしまうのを防止できる。
また、本実施例では、ガイド部23,24を用いて、支持プレート12の移動を制限しているため、ケース20を電池モジュール10の外面に沿って配置することができ、ケース20を小型化することができる。すなわち、本実施例では、電池モジュール10の移動量が制限されているため、電池モジュール10及びケース20の間隔を狭くすることができる。そして、ケース20の小型化に伴い、電池パック1を小型化することができる。
なお、本実施例では、2つの支持プレート12に対して、第1ガイド部23及び第2ガイド部24をそれぞれ配置しているが、2つの支持プレート12のうち一方に対して、第1ガイド部23及び第2ガイド部24を設けることもできる。この場合であっても、X方向、Y方向及びZ方向のすべての方向に関して、外力が作用する方向とは逆方向の減衰力を支持プレート12に作用させることができる。
また、本実施例では、一対のガイド部23によって支持プレート12を挟むようにしているが、支持プレート12に対して一方の側にのみ、ガイド部23を配置することもできる。具体的には、図2に示す構成において、一対の支持プレート12の間に位置する領域にのみ、ガイド部23を設けたり、支持プレート12及びケース20の間に位置する領域にのみ、ガイド部23を設けたりすることができる。同様に、支持プレート12に対して一方の側にのみ、ガイド部24を配置することができる。この場合であっても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施例では、支持プレート12における4つの外縁部(4つの辺)に対して、第1ガイド部23及び第2ガイド部24を設けているが、これに限るものではない。すなわち、支持プレート12における4つの外縁部のうち、少なくとも1つの外縁部に対して、第1ガイド部23や第2ガイド部24に相当するガイド部を設けることもできる。この場合には、ガイド部が設けられた位置において、外力が作用する方向とは逆方向の減衰力を支持プレート12に作用させることができる。
一方、図7に示すように、第2ガイド部24のガイド面24aや、蓋部材22のうち支持プレート12の端面と向かい合う内壁面に対して、樹脂層25を形成することができる。樹脂層25を形成する材料は、適宜設定することができる。例えば、支持プレート12を樹脂で形成した場合において、この樹脂と同じ材料で樹脂層25を形成することができる。また、樹脂の代わりに、ケース20よりも摩擦係数の小さい物質を用いることもできる。
ケース20(ガイド部24を含む)を金属で形成するとともに、支持プレート12を樹脂で形成した場合には、支持プレート12がケース20と接触することによって摩耗してしまうおそれがある。ここで、支持プレート12が外力を受けて微小振動する場合には、支持プレート12がケース20に接触することがある。この場合には、支持プレート12及びケース20の間における摩擦によって、支持プレート12が摩耗してしまうおそれがある。
そこで、図7に示すように、ケース20のうち、支持プレート12と接触する面に、樹脂層25を設けておくことにより、支持プレート12の摩耗を抑制することができる。すなわち、支持プレート12は、微小振動しても、樹脂層25と接触するだけであるため、支持プレート12の摩耗を抑制することができる。
なお、図7に示す構成では、ガイド面24の全面と、蓋部材22のうち支持プレート12と向かい合う領域の全面に、樹脂層25を設けているが、一部の領域に樹脂層25を設けるだけでもよい。この場合でも、支持プレート12は、樹脂層25に接触するようになるため、支持プレート12の摩耗を抑制することができる。
一方、図8に示すように、支持プレート12及びケース20の間に、多孔質体26を配置することができる。多孔質体26としては、例えば、発泡ウレタンを用いることができる。多孔質体26を用いると、多孔質体26に形成された複数の孔部に熱交換媒体4が浸入することになる。
ここで、支持プレート12が外力を受けることによって変位しようとすると、多孔質体26が弾性変形することになる。このとき、多孔質体26に形成された複数の孔部は、図4で説明した開口部41aと同等の機能を果たすことになる。すなわち、多孔質体26の孔部を通過するときの熱交換媒体4の抵抗によって、外力が作用する方向とは異なる方向の力(減衰力)を支持プレート12に作用させることができる。
また、図8に示す構成では、支持プレート12及びケース20の間に、多孔質体26を配置しているため、支持プレート12がケース20に接触するのを阻止することができ、支持プレート12が摩耗してしまうのを防止することができる。
なお、図8に示す構成では、支持プレート12及び第2ガイド部24の間に形成されたスペースの全体に多孔質体26を設けているが、これに限るものではない。すなわち、上記スペースの一部に、多孔質体26を配置するだけでもよい。この構成であっても、支持プレート12の摩耗を抑制したり、支持プレート12に作用する外力に対して減衰力を与えたりすることができる。
次に、本実施例の変形例について、図9を用いて説明する。ここで、図9は、支持プレート及びガイド部の周辺構造を示す図であり、図3に対応した図である。なお、本実施例で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一符号を用いている。
本変形例では、支持プレート12の端面に2つの凸部12aを設けている。また、ケース20(蓋部材22)に形成される第2ガイド部24には、各凸部12aが挿入される凹部24bが形成されている。ここで、凸部12a及び凹部24bの間には、所定のスペースが空けられており、このスペースには熱交換媒体4が存在している。
本変形例では、凸部12a及び凹部23bの間に形成されたスペースが、図4で説明した開口部41aに相当する。そして、支持プレート12が図9の左右方向又は上方向の外力を受けた場合には、この外力が作用する方向とは逆方向の力を発生させることができ、支持プレート12に作用する外力を減衰させることができる。なお、図9の点線で示す矢印は、熱交換媒体4の移動する方向を示している。
ここで、本変形例では、凸部12a及び凹部24bを2つずつ設けているため、支持プレート12及び第2ガイド部24の間における熱交換媒体4の移動抵抗を増加させることができる。これにより、支持プレート12に作用する外力を減衰させる能力を向上させることができる。
なお、凸部12aや凹部24bの数は、適宜設定することができる。また、本変形例では、第2ガイド部24に凹部24bを形成し、支持プレート12に凸部12aを形成するものであるが、これに限るものではない。具体的には、図10に示すように、第2ガイド部24に凸部24cを形成し、支持プレート12の端面に対して、凸部24cが挿入される凹部12bを形成することができる。この場合であっても、本変形例と同様の効果を得ることができる。図10の点線で示す矢印は、熱交換媒体4の移動する方向を示している。凸部24cや凹部12bの数は、適宜設定することができる。ここで、第1ガイド部23についても、図9や図10に示す第2ガイド部24と同様の構成とすることができる。
次に、本発明の実施例2である電池パックについて、図11を用いて説明する。ここで、図11は、本実施例の電池パックにおける内部構成を示す断面図である。なお、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一符号を用いている。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
本実施例の電池パック1において、ケース20の内部には、熱交換媒体4が収容されているが、熱交換媒体4の液面4aは、蓋部材22の内壁面から離れている。そして、ケース20内の上部には、空気層5が形成されている。なお、本実施例では、空気を用いているが、他の成分の気体を用いることもできる。また、空気層5の厚さ(Z方向の長さ)は、適宜設定することができる。
ここで、ケース20は密閉状態となっているため、ケース20の内部全体に熱交換媒体4を収容させる場合には、ケース20内の温度変化に応じてケース20の内圧が変化することがある。すなわち、ケース20内の温度が上昇すると、熱交換媒体4が膨張することによって、ケース20の内圧が上昇することがある。ここで、ケース20内に熱交換媒体4よりも収縮性に優れた空気層5を設けておくことにより、ケース20内における熱交換媒体4の膨張を吸収することができ、ケース20の内圧が上昇するのを抑制することができる。
また、ケース20内に空気層5を設けておくことにより、ケース20内への熱交換媒体4の充填を容易に行うことができる。ここで、ケース20の内部全体に熱交換媒体4を充填させる場合には、蓋部材22を収容部材21に固定した後に、熱交換媒体4を補充しなければならないことがある。そこで、本実施例のように空気層5を設けておくことにより、熱交換媒体4を補充する必要が無くなり、電池パック1の製造工程を簡略化することができる。
実施例1と同様に、ケース20内に電池モジュール10を配置しただけの構成では、ケース20内に空気層5が存在することにより、電池モジュール10がZ方向の外力を受けた際に、電池モジュール10がケース20の内壁面に衝突してしまうことがある。すなわち、空気層5が存在することにより、実施例1で説明したような熱交換媒体4の移動抵抗に伴う減衰力は低下してしまう。
そこで、本実施例では、支持プレート12の上端面を、蓋部材22の内壁面に固定するようにしている。具体的には、ボルトといった締結部材30を用いて、支持プレート12の上端面を蓋部材22に固定している。なお、支持プレート12を蓋部材22に固定する構造は、締結部材30を用いた構造に限るものではなく、支持プレート12を蓋部材22に固定できるものであれば、いかなる構造であってもよい。例えば、支持プレート12及び蓋部材22に、互いに係合する部材を設けておき、これらの部材が係合状態において互いに外れないようにすることができる。
本実施例のように、支持プレート12を蓋部材22に固定することにより、電池モジュール10がZ方向の外力を受けた場合でも、電池モジュール10が蓋部材22に衝突してしまうのを抑制することができる。
一方、電池モジュール10がY方向の外力を受けた場合には、支持プレート12のうち、締結部材30と接続されている側とは反対側の端部が変形することがある。例えば、支持プレート12を樹脂で形成した場合には、支持プレート12の一端部(上端面)が固定されているために、支持プレート12の他端部(下端面)が変形することになる。ここで、図11に示す矢印は、支持プレート12の他端部が変形する方向を示している。
支持プレート12の端部が変形する場合には、支持プレート12及び収容部材21の側面21bの間隔が狭まることになる。このとき、支持プレート12及び側面21bの間に位置するスペースでは、熱交換媒体4の移動抵抗が増加し、実施例1で説明した場合と同様に、支持プレート12に減衰力を作用させることができる。これにより、支持プレート12が収容部材21の側面21bに近づく方向に変位するのを抑制することができる。
一方、電池モジュール10がX方向の外力を受けた場合には、支持プレート12の上端面及び蓋部材22の内壁面の接触によって、支持プレート12の変形を阻止することができる。ここで、支持プレート12は、図11のX方向に延びており、支持プレート12の上端面は、蓋部材22の内壁面に固定されている。この状態では、電池モジュール10がX方向の外力を受けた場合でも、支持プレート12が蓋部材22に接触していることで、支持プレート12はX方向に変形しにくくなっている。これにより、X方向における支持プレート12の変形を抑制することができる。
なお、一対の支持プレート12の間には、複数の単電池11が配置されているため、支持プレート12がX方向に変位することがあっても、複数の単電池11及び収容部材21の側面の間に位置する熱交換媒体4によって、実施例1で説明した場合と同様の減衰力を発生させることができる。すなわち、複数の単電池11が1つの壁面として機能し、支持プレート12がY方向に変形する場合と同様の効果が得られる。
次に、本発明の実施例3である電池パックの構成について、図12及び図13を用いて説明する。ここで、図12は、本実施例の電池パックの構成を示す外観斜視図である。また、図13は、本実施例の電池パックの内部構成を示す断面図である。なお、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一符号を用いている。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
本実施例の電池パック1では、一対の支持プレート12に対して、一対のプレート14及び一対のプレート15を固定している。一対のプレート14は、Y方向において互いに向かい合った状態で配置されている。そして、各プレート14における4つの端面(4つの辺)のうち、2つの端面は支持プレート12に接触しており、他の2つの端面は、後述するプレート15に接触している。一対のプレート15は、Z方向において互いに向かい合った状態で配置されている。そして、各プレート15における4つの端面(4つの辺)のうち、2つの端面は支持プレート12に接触している。
上述したように構成することで、複数の単電池11は、支持プレート12及びプレート14,15によって囲まれた状態となる。言い換えれば、支持プレート12及びプレート14,15によって形成される空間部に、複数の単電池11が収容されている。
また、支持プレート12及びプレート14,15によって形成される空間部の外側には、熱交換媒体4が収容されている。すなわち、支持プレート12及びプレート14,15の各プレートと、ケース20の内壁面との間に形成されたスペースには、熱交換媒体4が存在している。ここで、支持プレート12及びプレート14,15によって形成される空間部は、熱交換媒体4で満たしてもよいし、空気や他の成分の気体で満たすようにしてもよい。また、支持プレート12及びプレート14,15における接触部分は、密閉状態であってもよいし、隙間が設けられていてもよい。
本実施例の電池パック1において、電池モジュール10に対してX方向の外力が作用した場合には、外力の作用する方向に電池モジュール10が移動することになる。すなわち、電池モジュール10は、ケース20の内部に配置しただけの構成であるため、ケース20に対して移動可能となっている。
ここで、外力の作用する方向に電池モジュール10が移動しようとすると、電池モジュール10及びケース20の間に存在する熱交換媒体4によって、実施例1で説明した場合と同様の減衰力が働くことになる。
例えば、図13に示す構成において、電池モジュール10が右側に移動しようとした場合には、電池モジュール10の上方及び下方に位置するスペースにおいて、熱交換媒体4が移動しにくくなる。これにより、電池モジュール10に対して右側に位置するスペースと左側に位置するスペースには、圧力差が生じることになる。具体的には、電池モジュール10に対して右側に位置するスペースにおける圧力は、左側に位置するスペースにおける圧力よりも高くなる。これにより、電池モジュール10に対しては、外力が作用する方向とは逆方向の力(減衰力)が作用することになり、電池モジュール10に作用する外力を減衰させることができる。
ここで、電池モジュール10及びケース20の間における間隔は、適宜設定することができる。具体的には、上述した熱交換媒体4の移動抵抗に伴う減衰力が発生しやすくなるように、電池モジュール10及びケース20の間における間隔を設定することができる。
本実施例では、支持プレート12及びプレート14,15によって複数の組電池11を囲んでいる。このため、電池モジュール10がX方向、Y方向及びZ方向のいかなる方向の外力を受けたとしても、電池モジュール10に対して上述した減衰力を作用させることができる。
なお、本実施例では、支持プレート12に対してプレート14,15を固定しているが、これに限るものではない。すなわち、ケース20におけるすべての内壁面(6つの内壁面)と向かい合う面を電池モジュール10に設けておけばよい。例えば、実施例1(図1)で説明した電池モジュール10を、6つの面で構成されるプレートで覆うことができる。
また、本実施例では、一対のプレート15を用いているが、1つのプレート15を用いるだけでもよい。この場合において、1つのプレート15は、図13に示すように、支持プレート12の端部に固定してもよいし、支持プレート12における他の位置に固定してもよい。他の位置としては、複数の単電池11の間に配置することができる。プレート14についても、上述したプレート15と同様な構成とすることができる。
さらに、本実施例では、X方向、Y方向及びZ方向のすべての外力に対して減衰力を作用させるようにしているが、これに限るものではない。すなわち、特定の方向(1つ又は2つの方向)の外力に対してのみ、減衰力を作用させる構成であってもよい。例えば、実施例1で説明した電池モジュール10を、ケース20の内部に配置するだけでもよい。この場合には、図13のX方向における外力に対して減衰力を発生させることができる。
次に、本発明の実施例4である電池パックの構成について、図14を用いて説明する。ここで、図14は、本実施例の電池パックにおいて、単電池の支持構造を示す概略図である。なお、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については同一符号を用いている。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
本実施例では、支持プレート12がケース20に固定されている。支持プレート12は、単電池11を支持するための支持面12cを有している。ここで、支持面12cは、単電池11の外形に沿った形状に形成されている。すなわち、支持面12cは、段差部を有している。支持面12cは、支持プレート12に形成された開口部の内壁面に相当するものである。そして、支持面12cを形成する開口部には、単電池11が挿入される。
単電池11の端部には、正極端子11a又は負極端子11bが設けられている。また、蓋部材11dは、単電池11の外装を構成するケースに固定され、単電池11の内部を密閉状態とする。
本実施例では、支持プレート12の支持面12cと単電池11との間に所定のスペースを空けている。このスペースには、熱交換媒体4が浸入することになる。なお、図14では、単電池11が支持面12cから離れているが、実際には、重力の作用を受けて、支持面12cの一部と接触することになる。これにより、単電池11は、支持プレート12によって支持されることになる。そして、単電池11は、支持プレート12に固定されることなく、支持面12cで囲まれた領域内を変位することができる状態となっている。
支持プレート12は、ケース20に固定されているため、本実施例の電池パックに外力が作用した場合には、支持プレート12の支持面12cに対して、単電池11が変位するようになる。ここで、単電池11及び支持面12cの間に形成されたスペースには、熱交換媒体4が移動可能な状態で存在しており、支持面12cに対して単電池11が変位しようとすると、実施例1で説明した場合と同様の減衰力が働くことになる。
例えば、図14に示す構成において、支持プレート12に対して単電池11が図14の左側に変位しようとすると、単電池11及び支持面12cの間に形成されたスペースにおいて、熱交換媒体4が移動しにくくなる。これにより、単電池11に対しては外力が作用する方向とは逆方向の力(減衰力)が作用することになり、単電池11に作用する外力を減衰させることができる。
なお、本実施例では、支持プレート12をケース20に固定しているが、これに限るものではない。具体的には、実施例1〜3で説明した構成に対して、本実施例の構成を適用することができる。この場合には、電池モジュール10に対する減衰力だけでなく、単電池11に対する減衰力も作用させることができる。
本発明の実施例1である電池パックの構成を示す分解斜視図である。 実施例1である電池パックの断面図である。 実施例1において、支持プレート及びガイド部の周辺構造を示す概略図である。 熱交換媒体の流動に伴う減衰力の発生原理を説明する図である。 実施例1において、支持プレート及びガイド部の周辺構造を示す概略図である。 実施例1の電池パックにおける一部の内部構成を示す概略図である。 支持プレート及びガイド部の周辺構造を示す概略図である。 支持プレート及びガイド部の周辺構造を示す概略図である。 実施例1の変形例において、支持プレート及びガイド部の周辺構造を示す概略図である。 実施例1の変形例において、支持プレート及びガイド部の周辺構造を示す概略図である。 本発明の実施例2である電池パックの内部構造を示す概略図である。 本発明の実施例3である電池パックの内部構造を示す概略図である。 実施例3である電池パックの断面図である。 本発明の実施例4である電池パックにおいて、単電池の支持構造を示す概略図である。
符号の説明
1:電池パック(蓄電装置) 10:電池モジュール(蓄電モジュール)
11:単電池(蓄電素子) 12:支持プレート
14,15:プレート 20:ケース
21:収容部材 22:蓋部材
23:第1ガイド部 24:第2ガイド部
23a,24a:ガイド面 25:樹脂層
26:多孔質体 30:締結部材
4:熱交換媒体

Claims (16)

  1. 複数の蓄電素子と、前記複数の蓄電素子を支持する支持プレートを含む蓄電モジュールと、
    前記蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体とともに、前記蓄電モジュールを収容するケースと、を有し、
    前記蓄電モジュール及び前記ケースは、前記熱交換媒体の移動を制限することにより、前記蓄電モジュール及び前記ケースの相対変位に対して、前記熱交換媒体の移動抵抗を与える制限部を有することを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記制限部は、互いに直交する3つの方向のうち、少なくとも1つの方向における前記蓄電モジュールの変位に対して、前記熱交換媒体の移動抵抗を与えることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記支持プレート及び前記ケースの間に位置する領域において、前記熱交換媒体の移動を制限することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電装置。
  4. 前記ケースは、前記支持プレートと対向する面を備えた突起部を有しており、
    前記支持プレート及び前記突起部の間に位置する領域において、前記熱交換媒体の移動を制限することを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 前記突起部は、前記支持プレートの外縁部に沿って延びていることを特徴とする請求項4に記載の蓄電装置。
  6. 前記突起部は、前記支持プレートを挟む位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の蓄電装置。
  7. 前記ケースは、前記支持プレートと対向する面において、前記突起部よりも摩擦係数の小さい材料によって形成された層を有することを特徴とする請求項4から6のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  8. 前記支持プレートと、前記ケースのうち前記支持プレートと対向する面との間に配置され、前記熱交換媒体を収容可能な多孔質体を有することを特徴とする請求項4から6のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  9. 前記支持プレート及び前記ケースのうち一方が複数の凸部を有するとともに、他方が前記複数の凸部が挿入される複数の凹部を有しており、
    前記凸部及び前記凹部の間に位置する領域において、前記熱交換媒体の移動を制限することを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置。
  10. 前記蓄電モジュールは、前記ケースに対して移動可能な状態で収容されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  11. 前記ケースは、この上面に沿って気体の層を有しており、
    前記蓄電モジュールは、前記ケースの上面に固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  12. 前記蓄電モジュールは、前記ケースの内壁面と向かい合う面を備えたプレートを有しており、
    前記プレート及び前記ケースの間に位置する領域において、前記熱交換媒体の移動を制限することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  13. 前記支持プレートは、前記蓄電素子を変位可能な状態で支持する支持面を有しており、
    前記支持面及び前記蓄電素子の間に位置する領域において、前記熱交換媒体の移動を制限することを特徴とする請求項1から12のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  14. 前記支持プレート及び前記ケースの間に、前記蓄電素子の端子が位置していることを特徴とする請求項1から13のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  15. 複数の蓄電素子と、前記複数の蓄電素子を支持する支持プレートを含む蓄電モジュールと、
    前記蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体とともに、前記蓄電モジュールを収容するケースと、を有し、
    前記支持プレートは、前記蓄電素子を変位可能な状態で支持する支持面を有しており、
    前記蓄電素子及び前記支持面の間に位置する領域において、前記熱交換媒体の移動を制限することにより、前記支持プレート及び前記蓄電素子の相対変位に対して、前記熱交換媒体の移動抵抗を与えることを特徴とする蓄電装置。
  16. 前記支持プレートは、前記ケースに固定されていることを特徴とする請求項15に記載の蓄電装置。
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