JP2010015634A - 磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド浮上高異常予測方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド浮上高異常予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドの故障またはメディア傷の発生を防ぐことができるようにする。
【解決手段】気圧センサー160は、HDDが使用される環境における気圧を検知する。CPU270は、気圧センサー160によって検知された気圧に基づいて電力をヒータ122に供給するよう指示する。センサー故障検出器242は、気圧センサー160の故障を検出する。CPU270は、センサー故障検出器242による気圧センサー160の故障の検出に応じてヘッド121の浮上高の異常を予測して、当該ヘッド121をディスク110上からアンロードさせるよう指示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、気圧センサーによって検知される気圧に基づいて決定される量の電力が浮上高調整体に供給されることによりヘッドの浮上高(ヘッド浮上高)が調整される磁気ディスク装置に係り、特に気圧センサーの故障のために浮上高調整体に必要以上の電力が供給されてヘッド浮上高が異常に低下するのを防止するのに好適な、磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド浮上高異常予測方法に関する。
従来から、ヘッド浮上高(Dynamic Fly Height: DFH)の調整が可能なアクチュエータを備えた磁気ディスク装置が知られている。このアクチュエータは、ヘッド(磁気ヘッド)が搭載された磁気ヘッドスライダを有しており、当該スライダをディスク(磁気ディスク)の半径方向に移動可能に支持する。ヘッド浮上高とは、ヘッドとディスク(詳しくはディスクの表面、つまりディスク面)との距離を指すのが一般的である。
ヘッド浮上高の調整が可能なアクチュエータ(浮上高アクチュエータ)として、熱アクチュエータ、圧電アクチュエータ等が知られている。このようなアクチュエータを用いたヘッド浮上高の調整は、当該アクチュエータの一部を変形させることによって行われる。
例えば熱アクチュエータでは、熱膨張による磁気ヘッドスライダの変形が用いられる。この熱膨張のための熱源(浮上高調整体)にはヒータ(抵抗性発熱素子)が用いられる。このヒータは、アクチュエータに含まれる磁気ヘッドスライダのヘッドに近い位置に配置される。熱アクチュエータでは、ヒータに供給される電力の量を制御して磁気ヘッドスライダ(ヘッドの部分)の熱膨張量(変形量)を可変することにより、ヘッド浮上高が調整される。ヘッド浮上高は、例えば特許文献1に記載されているように、再生信号の高調波比を用いて測定(推定)される。
圧電アクチュエータでは、磁気ヘッドスライダ(または磁気ヘッドスライダを支持するサスペンション)に配置された圧電素子に印加される電圧を制御して、ヘッドの部分の変形量を可変することにより、ヘッド浮上高が調整される。つまり圧電アクチュエータでは、浮上高調整体として圧電素子が用いられる。
ヘッド浮上高は、例えば特許文献2乃至5に記載されているように、磁気ディスク装置が使用される環境における気圧(周囲気圧)によって変化する。つまり、ヘッド浮上高は、周囲気圧が高くなると高くなり、周囲気圧が低くなると低くなる。このように、ヘッド浮上高が周囲気圧の変化によって変化した場合、ヘッドによるディスクへの書き込み/ディスクからの読み出しが安定して行えなくなる。
そこで、ヘッド浮上高を周囲気圧に影響されずに常に目標高さに維持できるように、例えば上記特許文献2に記載されているような技術(先行技術)が用いられる。この先行技術によれば、磁気ディスク装置の周囲気圧が気圧センサーで計測され、浮上高調整体に供給される電力(電圧または電流)の量が、当該計測された気圧に応じて制御される。この制御により、ヘッド浮上高を目標高さに維持することが可能となる。
特開2004−014092号公報 特開平09−063220号公報 特開平06−150522号公報 特開平10−334626号公報 特開2007−310957号公報
ところが、上記先行技術においても、気圧センサーが故障した場合には、ヘッド浮上高を目標高さに維持することが困難となる。特に、気圧センサーによって検知される気圧の値が実際よりも高くなる場合には、以下に述べるようにヘッド浮上高が異常に低く設定される可能性がある。
もし、気圧センサーによって検知された気圧の値が実際よりも高くなると、ヘッド浮上高が目標高さよりも高くなると誤って推定される。このような場合、ヘッド浮上高を目標高さまで下げようとして、浮上高調整体に供給される電力の量が本来設定されるべき量よりも多くなるように設定される。ところが、実際の気圧は、気圧センサーによって検知された気圧よりも低い。それにも拘わらずに、浮上高調整体に多くの電力が供給されるため、実際のヘッド浮上高は目標高さよりも異常に低く設定される可能性がある。このような状況では、ヘッドが高速に回転しているディスク(ディスクメディア)に接触して、当該ヘッドの故障もしくはディスクの傷(メディア傷)が発生するおそれがある。
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、気圧センサーの異常に起因するようなヘッド浮上高の異常を予測してヘッドをディスク上からアンロードすることにより、ヘッドの故障またはメディア傷の発生を防ぐことができる磁気ディスク装置及び同装置におけるヘッド浮上高異常予測方法を提供することにある。
本発明の1つの観点に係る磁気ディスク装置は、前記磁気ディスク装置が利用される環境における気圧を検知する気圧センサーと、供給される電力の量に応じてヘッドの浮上高を調整するように構成された浮上高調整体に、前記気圧センサーによって検知された気圧に基づいて電力を供給するよう指示する電力コントローラと、前記気圧センサーの故障を検出する故障検出手段と、前記気圧センサーの故障検出に応じて前記ヘッドの浮上高の異常を予測して、前記ヘッドをディスク上からアンロードさせるよう指示するアンロードコントローラとを具備することを特徴とする。
本発明によれば、気圧センサーの故障が検出されたことをもって、ヘッドの浮上高の異常が予測されて、当該ヘッドがディスク上からアンロードされるため、たとえ気圧センサーが故障しているとしても、当該ヘッドの故障またはメディア傷が発生するのを防止できる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置(HDD)の構成を示すブロック図である。このHDDは、大きく分けて、ヘッドディスクアセンブリ部(HDA部)100と、印刷回路基板部(PCB部)200とから構成される。
HDA部100は、HDDの本体部であり、磁気ディスク(ディスク)110と、スピンドルモータ(SPM)130と、アクチュエータ140と、ヘッドIC(HIC)150と、気圧センサー160とを有する。ディスク110は上側と下側の2つのディスク面を有している。ディスク110の2つのディスク面の少なくとも一方のディスク面は、データが磁気記録される記録面をなしている。ディスク110の記録面には同心円状の多数のトラック(図示せず)が形成されている。ディスク110の記録面の内周側の所定数のトラックからなる領域は、システムのみが使用するシステム領域111として割り当てられている。ディスク110はスピンドルモータ(SPM)130により高速に回転させられる。
アクチュエータ140は磁気ヘッドスライダ120を有する。スライダ120は、ディスク110の記録面に対応するように配置される。スライダ120は、ディスク110の回転により当該ディスク110上で浮上する。スライダ120は、ヘッド(磁気ヘッド)121及びヒータ122を含む。ヘッド121は、リードヘッド素子及びライトヘッド素子を有する複合ヘッドである。ヘッド121は、ディスク110へ/からのデータの書き込み/読み出しに用いられる。
ヒータ122は、抵抗性発熱素子から構成される。ヒータ122は、当該ヒータ122に電力(電流)が供給されることにより発熱する。ヒータ122は、発熱によってスライダ120の一部分(ここではヘッド121の部分)を熱膨張させることにより、ヘッド121とディスク110の記録面との距離、つまりヘッド121の浮上高(ヘッド浮上高)を調整するための浮上高調整体として用いられる。
アクチュエータ140は熱アクチュエータである。アクチュエータ140はスライダ120に加えて、当該スライダ120を支持するサスペンションアーム141と、当該サスペンションアーム141を回転自在に支持するピボット軸142と、ボイスコイルモータ(VCM)143とを有する。VCM143はアクチュエータ140の駆動源であり、サスペンションアーム141にピボット軸142周りの回転トルクを発生させて、スライダ120をディスク110の半径方向に移動させる。これにより、スライダ120に搭載されたヘッド121は、目標トラック上に位置付けられる。
SPM130及びVCM143は、後述するモータドライバIC210からそれぞれ供給される駆動電流(SPM電流及びVCM電流)により駆動される。
ヘッド121及びヒータ122はHIC150と接続されている。HIC150は、例えばアクチュエータ140の所定部位に固定され、フレキシブル印刷回路基板(FPC)で、PCB部200側と電気的に接続されている。但し、図1では、作図の都合で、HIC150は、アクチュエータ140から離れた箇所に配置されている。なお、HIC150がPCB部200に固定された構成であっても良い。
HIC150は、リードアンプ(ヘッドアンプ)151、ライトドライバ152及びヒータコントローラ153を含む単一チップのICである。リードアンプ151は、ヘッド121により読み出された信号(リード信号)を増幅する。ライトドライバ152は、後述するリード/ライトチャネル230(詳細にはリード/ライトチャネル230内のライトチャネル233)から転送されるライトデータをライト電流に変換してヘッド121に出力する。
ヒータコントローラ153は、後述するCPU270によって指定された量の電力(以下、DFHパワーと称する)をヒータ122に供給する。本実施形態では、ヒータコントローラ153によってヒータ122に供給されるDFHパワーの値は、HIC150に設けられた専用レジスタ(図示せず)に、その値を示すパラメータ(DFHパワーパラメータ)を設定することによって指定される。この専用レジスタへのパラメータの設定は、CPU270によって後述するHDC240経由でシリアルインタフェースを介して行われる。
気圧センサー160は、HDDが使用される環境における気圧(環境気圧)を検知する。本実施形態では、気圧センサー160はHDA部100内に設けられる。しかし気圧センサー160がPCB部200内に設けられていても、HDA部100及びPCB部200の外部に設けられていても構わない。
一方、PCB部200は、主として2つのLSI、即ちモータドライバIC210及びシステムLSI220を有している。モータドライバIC210は、SPM130及びVCM143を駆動する。即ちモータドライバIC210は、SPM130を一定の回転速度で駆動制御する。モータドライバIC210はまた、CPU270から指定されたVCM操作量の示す値の電流(VCM電流)をVCM143に与えることで、アクチュエータ140を駆動する。
システムLSI220は、リード/ライトチャネル230、ディスクコントローラ(HDC)240、フラッシュROM(FROM)250、RAM260及びCPU270が単一チップに集積されたSOC(System on Chip)と呼ばれるLSIである。
リード/ライトチャネル230は、リード/ライトに関連する信号処理を行う信号処理デバイスである。リード/ライトチャネル230(の後述するリードチャネル232)は、ハーモニックセンサー回路(HSC)231を有する。HSC231については後述する。リード/ライトチャネル230は、HIC150と接続されている。
HDC240は、ホスト(ホスト装置)、リード/ライトチャネル230、RAM260及びCPU270と接続されている。ホストは、HDDを利用する、パーソナルコンピュータのようなデジタル機器である。HDC240は、ホストから転送されるコマンド(ライトコマンド、リードコマンド等)を受信すると共にホストと当該HDC240との間のデータ転送を制御するホストインタフェース制御機能を有する。HDC240はまた、リード/ライトチャネル230を介して行われるディスク110と当該HDC240との間のデータ転送を制御するディスクインタフェース制御機能を有する。
HDC240は、ヘッド浮上高算出器(F算出器)241、センサー故障検出器242及びDFHパワー決定器(DFHP決定器)243を含む。F算出器241、センサー故障検出器242及びDFHP決定器243の機能については後述する。
FROM250は、書き換え可能な不揮発性メモリである。FROM250は、制御プログラム(ファームウェアプログラム)を保存する。CPU270は、この制御プログラムに従ってHDDを制御する。FROM250の記憶領域の一部は気圧予測パラメータ領域251として用いられる。気圧予測パラメータ領域251は、図1のHDDが使用される環境における気圧を予測(算出)するのに必要なパラメータ(気圧予測パラメータ)k,Pr,Frを保存するのに用いられる。
パラメータkは、図1のHDDが利用される環境における気圧の変化に対するヘッド121の浮上高(ヘッド浮上高)の変化の度合いを表す係数(比例定数)である。以下、パラメータkを係数kと称する。係数kは、気圧の変化量をΔP、気圧がΔPだけ変化した場合のヘッド浮上高の変化量をΔFとすると、次式
k=ΔF/ΔP (1)
で表される。つまり係数kは、気圧の変化に対するヘッド浮上高変化の感度を表す。係数kは、HDDの製造工程で取得される。
パラメータPrは基準の気圧を表す。以下、パラメータPrを基準の気圧Prと称する。本実施形態における基準の気圧Prは大気圧(101,325Pa)であるが、これに限らない。
パラメータFrは、図1のHDDが基準の気圧Prの下に置かれ、且つヒータ122に電力が供給されていない状態におけるヘッド121の浮上高(第1の浮上高)を表す。以下、パラメータFrをヘッド浮上高Frと称する。本実施形態において、ヘッド浮上高Frは、HDDの製造工程(詳細にはヒートランテスト工程)において後述するF測定器241によって測定される。
RAM260は、書き換え可能な揮発性のメモリである。RAM260の記憶領域の一部は、HDC240を介してディスク110に書き込まれるべきデータ(ライトデータ)を一時格納するためのライトバッファとして用いられる。RAM260の記憶領域の別の一部は、リード/ライトチャネル230を介してディスク110から読み出されたデータ(リードデータ)を一時格納するためのリードバッファとして用いられる。RAM260の更に別の一部はレジスタファイル261として用いられる。レジスタファイル261はレジスタ261a乃至261dを含む。レジスタ261a,261b及び261cは、それぞれ、上記k,Pr及びFrを保持するのに用いられる。レジスタ261dは、目標となるヘッド浮上高(目標ヘッド浮上高)Ftを実現するのに現時点において最適なDFHパワーを表す値(DFHPc)を保持するのに用いられる。
CPU270は、HDDの主コントローラとして用いられる。CPU270はFROM250に格納されている制御プログラムに従ってHDDを制御する。
本実施形態では、リード/ライトチャネル230及びHDC240にまたがって、ヘッド121の浮上高(ヘッド浮上高)を測定するためのヘッド浮上高測定器(F測定器)280が設けられている。F測定器280は、リード/ライトチャネル230が有するHSC231及びHDC240が有するF算出器241から構成される。
図2は、図1に示されるF測定器280及びセンサー故障検出器242とその周辺の構成を示すブロック図である。
リード/ライトチャネル230は、リードチャネル232及びライトチャネル233を有する。リードチャネル232は、ヘッド121によって読み取られてリードアンプ151によって増幅されたリード信号を処理するための周知の回路構成を有している。即ちリードチャネル232は、アナログフィルタ234、アナログ/ディジタル変換器(ADC)235、デジタルフィルタ236及びビタビ復号器237を含む。
アナログフィルタ234は、リードアンプ151によって増幅されたリード信号に含まれる高周波ノイズを除去するのに用いられる。ADC235は、アナログフィルタ234の出力信号(リード信号)をデジタルデータに変換する。デジタルフィルタ236は、ADC235の出力データに対してパーシャルレスポンス(PR)のクラスに合わせた波形等化(PR等化)を施す。ビタビ復号器237は、デジタルフィルタ236の出力から最尤のデータ系列(最も確からしい系列)を検出し、当該検出されたデータ系列をNRZコードのようなデータに復号化する。
リードチャネル232はまた、HSC231を含む。HSC231は、例えばデジタルフィルタ236の出力から、ヘッド浮上高を測定するのに必要な第1高調波振幅H1及び第3高調波振幅H3を検出する。
HDC240は、前述したように、F算出器241、センサー故障検出器242及びDFHP決定器243を有する。
F算出器241は、HSC231によって検出された第1高調波振幅H1及び第3高調波振幅H3に基づき、ヘッド浮上高を算出する。HSC231及びF算出器241は前述したようにF測定器280を構成する。
センサー故障検出器242は、気圧センサー160の故障を検出するように構成されている。センサー故障検出器242は、気圧予測器242a及び比較器242bを含む。気圧予測器242aは、ヒータ122に電力が供給されていない状態でF測定器280(のF算出器241)によって測定(算出)されるヘッド121の浮上高(第2の浮上高)Fpに基づいて、その時点の気圧Ppを予測する。更に詳細に述べるならば、気圧予測器242aは、レジスタファイル261のレジスタ261a,261b及び261cに保持されているk,Pr及びFpから、上記浮上高Fpとなる現在の気圧Ppを予測する。
比較器242bは、気圧予測器242aによって予測された気圧Ppと、その時点において気圧センサー160によって検知される気圧Pcとの差分の絶対値|Pc−Pp|を、予め定められた閾値Pthと比較する。比較器242bは、|Pc−Pp|が閾値Pthを超えている場合、気圧センサー160の故障が検出されたことを示す有効な信号(例えば高レベルの信号)242cを出力する。この信号242cはCPU270に転送される。
DFHP決定器243は、気圧センサー160によって検知される気圧に基づき、当該検知された気圧の下で、ヘッド121の浮上高を目標ヘッド浮上高Ftに調整(設定)するのに最適な、ヒータ122に供給されるべきDFHパワーを示すパラメータ値DFHPcを決定する。ヒータ122に電力が供給されていない状態では、気圧が高くなるほど、ヘッド121の浮上高が高くなり、逆に気圧が低くなるほどヘッド121の浮上高が低くなる。
そこでDFHP決定器243は、気圧センサー160によって検知される気圧が高いほど、ヘッド121の浮上高を目標ヘッド浮上高Ftまで低くするために、より大きな値のDFHパワーを示すパラメータ値DFHPcを決定する。またDFHP決定器243は、気圧センサー160によって検知される気圧が低いほど、より小さな値のDFHパワーを示すパラメータ値DFHPcを決定する。決定されたパラメータ値DFHPcはレジスタ261dに保持される。CPU270は電力コントローラとして機能して、レジスタ261dに保持されているDFHPcを、HDC240を介してHIC150内の専用レジスタに設定することによって、DFHパワーをヒータ122に供給するようヒータコントローラ153に指示する。これによりヒータコントローラ153は、専用レジスタに設定されているパラメータ値DFHPcの示す量のDFHパワー、つまり現在の気圧に最適な量のDFHパワーをヒータ122に供給する。これにより、ヘッド121の浮上高は、目標ヘッド浮上高Ftに維持される。
HDC240はまた、エラー訂正回路(ECC)244を有する。ECC244は、リードチャネル232内のビタビ復号器237によって復号化されたデータのエラーを当該データに付されているエラー訂正符号に基づき訂正する。
次に、本実施形態の動作について、(A)係数kを取得する処理、(B)ヘッド浮上高Frを取得する処理、(C)HDDの起動時におけるヘッド浮上高異常予測処理を例に順次説明する。
(A)係数kを取得する処理
まず、係数kを取得する処理について説明する。本実施形態では、HDDの製造段階で、複数ロットのヘッド121(HDA部100)に対して、HDDが置かれる環境における気圧Pを変えながら当該ヘッド121の浮上高(ヘッド浮上高)Fを測定する動作が行われる。このヘッド浮上高Fの測定にはF測定器280(内のF算出器241)が用いられる。このとき、ヒータ122は、ヒータコントローラ153によって電力(DFHパワー)が供給されない状態に設定される。なお、F測定器280(内のF算出器241)によるヘッド浮上高測定の詳細については後述する。
図3は、ヒータ122にDFHパワーが供給されていない状態における気圧Pとヘッド浮上高Fとの関係を示す。図3から明らかなように、気圧Pに対するヘッド浮上高Fの関係は直線31で近似されることが知られている。
そこで本実施形態では、HDDの動作が保証されている気圧範囲の下限気圧Pmin及び上限気圧Pmaxで、それぞれヘッド浮上高Fmin及びFmaxが測定される。そして、次式
k=(Fmax−Fmin)/(Pmax−Pmin) (2)
に示されるように、PmaxとPminとの差分(Pmax−Pmin)、つまり気圧の変化量に対する、FmaxとFminとの差分(Fmax−Fmin)、つまりヘッド浮上高の変化量の比率が、係数kとして取得される。この係数kは、図3に示す直線31の傾きである。取得された係数kはFROM250内の気圧予測パラメータ領域251の所定位置に保存される。本実施形態では。取得された係数kは同一機種のHDDにおいて共通に用いられる。しかし、HDD毎に係数kが取得されても構わない。
(B)ヘッド浮上高Frを取得する処理
次に、ヘッド浮上高Frを取得する処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。この処理は、図1に示すHDDの製造段階におけるヒートランテスト工程で、当該HDDが基準の気圧Prの下に置かれ、且つヒータ122にDFHパワーが供給されていない状態で実行される。このとき、ディスク110上に確保されているシステム領域111内の予め定められているトラック(特定トラック)には、ヘッド浮上高測定用の一定周波数のデータ(単一周波数基準パターン)が書き込まれているものとする。
まずCPU270は、基準の気圧Prの下で、且つヒータ122にヒータコントローラ153によってDFHパワーが供給されていない(“DFHパワー=0”の)状態で、ヘッド121の浮上高(ヘッド浮上高)FrをF測定器280によって測定させる(ステップ401)。ここでは周知の調和比浮上高(HRF)方法を用いて、次のようにヘッド浮上高Frが測定される。
まず、ヘッド121によって上記特定トラックから上記一定周波数のデータが読み出される。ヘッド121によって読み出されたデータ信号、つまりリード信号(リードバック信号)は、HIC150内のリードアンプ151によって増幅されて、リード/ライトチャネル230内のリードチャネル232に入力される。このリード信号は、アナログフィルタ234を介してADC235に入力されて、当該ADC235によってデジタルデータに変換される。このデジタルデータは、デジタルフィルタ236によって波形等化される。F測定器280内のHSC231は、この波形等化されたデジタルデータから、第1高調波振幅H1及び第3高調波振幅H3を検出する。なお、波形等化前のデジタルデータ(つまりADC235の出力)から、第1高調波振幅H1及び第3高調波振幅H3が検出される構成であっても構わない。
F測定器280内のF算出器241は、HSC231によって検出された第1高調波振幅H1及び第3高調波振幅H3に基づき、HRF方法を用いてヘッド浮上高Frを算出する。ここでは、H1/H3の自然対数値を変数xとしてヘッド浮上高Frを算出するための予め定められた関数f(x)が用いられる。つまりF算出器241は、
Fr=f{ln(H1/H3)} (3)
の演算によりヘッド浮上高Frを算出する。
CPU270は、F算出器241によって算出された、つまりF測定器280によって測定されたヘッド浮上高Frの値を、基準の気圧Prの値と共に、FROM250内の気圧予測パラメータ領域251の所定位置に保存する(ステップ402)。
(C)HDDの起動時におけるヘッド浮上高異常予測処理
次に図1に示すHDDの起動(パワーオン)時において実行されるヘッド浮上高異常予測処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
HDDの起動時には、当該HDDを初期化する初期化処理が行われる。この初期化処理は、CPU270の制御によって行われるヘッド浮上高異常予測処理を含む。まずCPU270は、RAM260内のレジスタファイル261を初期化する。ここではCPU270は、FROM250の気圧予測パラメータ領域251に保存されているk,Pr及びFrの各パラメータを、それぞれ、レジスタファイル261のレジスタ261a,261b及び261cにロードする(ステップ501)。このステップ501において、CPU270は、レジスタファイル261のレジスタ261dに、DFHパワー「0」(“DFHパワー=0”)を示す「DFHPc」を設定する。
次にCPU270は、レジスタファイル261のレジスタ261dに設定されているDFHパワー「0」を示す「DFHPc」を、HIC150の専用レジスタに設定する(ステップ502)。これにより、ヒータコントローラ153によってヒータ122に供給されるDFHパワーが「0」に設定される。つまりHDDは、ヒータコントローラ153からヒータ122にDFHパワー(電力)が供給されない状態に設定される。
この状態でCPU270は、先のヘッド浮上高Frの測定と同様に、ヒータ122にDFHパワーが供給されていない状態におけるヘッド121の浮上高(ヘッド浮上高)FpをF測定器280によって測定させる(ステップ503)。
センサー故障検出器242の気圧予測器242aは、測定器280によって測定されたヘッド浮上高Fpと、レジスタ261a,261b及び261cにそれぞれロード(保持)されているk,Pr及びFrとを入力する。気圧予測器242aは、入力されたFp,k,Pr及びFrに基づき、現在、HDDが置かれている環境における気圧Ppを、次式
Pp=Pr−(Fr−Fp)/k (4)
に従って予測する(ステップ504)。つまり、センサー故障検出器242は、現在、HDDが置かれている環境における予測される気圧Ppを、上記(4)式に従って算出する。
図6に、気圧予測器242aにより上記(4)式に従って気圧Ppが予測される原理を示す。図6には、気圧Pに対するヘッド浮上高Fの関係を示す、図3と同様の、傾き(係数)kの直線31が示されている。ここで、傾き(係数)kは、気圧Pr及びPpと、気圧Pr及びPpにおけるヘッド浮上高Fr及びFpとから、次式
k=(Fr−Fp)/(Pr−Pp) (5)
で表される。この(5)式から、気圧(予測気圧)Ppが上記(4)式で表されることは明らかである。
気圧予測器242aによって予測(算出)された気圧(予測気圧)Ppの値はセンサー故障検出器242の比較器242bに入力される。この比較器242bには、気圧センサー160によって検知される現在の気圧(実測気圧)Pcの値も入力される。比較器242bは、実測気圧Pcと予測気圧Ppとの差分の絶対値|Pc−Pp|を、予め定められた閾値Pthと比較する(ステップ505)。
比較器242bは、|Pc−Pp|が閾値Pthを超えている場合(ステップ506)、つまり予測気圧Ppに対する実測気圧Pcのずれ(の絶対値)が閾値Pthを超えている場合、気圧センサー160の故障が検出されたことを示す例えば高レベルの信号242cをCPU270に出力する(ステップ507)。これにより、比較器242b(センサー故障検出器242)からCPU270に対して、気圧センサー160の故障が検出されたことが通知される。
これに対し、|Pc−Pp|が閾値Pth以下の場合(ステップ506)、つまり予測気圧Ppに対する実測気圧Pcのずれ(の絶対値)が閾値Pth以下の場合、気圧センサー160が正常であることを示す例えば低レベルの信号242cをCPU270に出力する(ステップ508)。
CPU270は、比較器242bから出力された信号242cが高レベルであるか否かに基づき、センサー故障検出器242によって気圧センサー160の故障が検出されたかを判定する(ステップ509)
もし、気圧センサー160の故障が検出されたならば(ステップ509がYES)、CPU270はヘッド121の浮上高が異常となることを予測する(ステップ510)。つまりCPU270は、気圧センサー160によって検知される気圧に基づいて、ヒータ122に供給されるべきDFHパワーの値(電力の量)がDFHP決定器243によって決定され、その決定された値のDFHパワーがヒータコントローラ153によってヒータ122に供給された場合、ヘッド121の浮上高が目標ヘッド浮上高Ftから大きく外れることを予測する。
ここで、故障が検出された気圧センサー160によって検知された気圧の値が、実際よりも上記閾値Pthを超えて高い方にずれている場合を想定する。このような状態で、HDDを通常と同様に動作させるならば、ヘッド121の浮上高を目標ヘッド浮上高Ftに維持するのに最適なDFHパワーよりも大きなDFHパワーがヒータ122に供給されることになる。この場合、ヘッド121の浮上高が目標ヘッド浮上高Ftよりも異常に低くなる。ヘッド121の浮上高が異常に低下すると、当該ヘッド121がディスク110に接触し、当該ヘッド121の故障または当該ディスク110の傷が発生するおそれがある。
次に、故障が検出された気圧センサー160によって検知された気圧の値が、実際よりも上記閾値Pthを超えて低い方にずれている場合を想定する。このような状態で、HDDを通常と同様に動作させるならば、ヘッド121の浮上高を目標ヘッド浮上高Ftに維持するのに最適なDFHパワーよりも小さなDFHパワーがヒータ122に供給されることになる。この場合、ヘッド121の浮上高が目標ヘッド浮上高Ftよりも異常に高くなる。ヘッド121の浮上高が異常に高くなると、当該ヘッド121によるディスク110へ/からのデータの書き込み/読み出しを正しく行えなくなるおそれがある。
そこで本実施形態では、CPU270はヘッド121の浮上高が異常となることを予測すると(ステップ510)、アンロードコントローラとして機能して、当該ヘッド121をディスク110の外に配置されているランプ(図示せず)にアンロードさせる(ステップ511)。これにより、ヘッド121がディスク110に接触するのを防止して、当該ヘッド121の故障または当該ディスク110の傷が発生するのを防止できる。また、エラーが多発するような、ディスク110へ/からのデータの書き込み/読み出しが行われるのを防止できる。なお、ヘッド121のアンロードは、周知のように、CPU270が当該アンロードをモータドライバIC210に指示することで、つまりモータドライバIC210を介してアクチュエータ140のVCM143を制御することで、実行される。
CPU270は、ヘッド121をアンロードさせると(ステップ511)、ヘッド121の浮上高の異常が予測されたことを示すログ情報を、例えばFROM250内に予め確保されている異常予測履歴領域に保存する(ステップ512)。このFROM250の異常予測履歴領域に保存されたログ情報は、ホストからの要求に応じて読み出され、HDC240を介して当該ホストに転送される。
CPU270は、上記ログ情報を異常予測履歴領域に保存すると(ステップ512)、HDC240を介してホストにエラーを通知する(ステップ513)。ここで、ステップ512及び513の実行順が、上記とは逆であっても構わない。
ところで、気圧センサー160によって検知される気圧(実測気圧)Pcが正しくても、例えばスライダ120の異常により、測定器280によって測定されるヘッド浮上高Fpが実測気圧Pcに対応したヘッド浮上高からずれることが発生し得る。このような場合、気圧予測器242aによって上記(4)式に従って予測(算出)される気圧(予測気圧)Rpは、当該気圧Pcから閾値Pthを超えてずれる可能性がある。もし、実測気圧Pcが正しくても、実測気圧Pcと予測気圧Ppとの差分の絶対値が閾値Pthを超えるならば、気圧センサー160の故障が検出される。
つまり本実施形態では、実測気圧Pcと予測気圧Ppとの差分の絶対値が閾値Pthを超える特定の状態が検出されたことをもって(ステップ506)、たとえ、その要因が、スライダ120の異常のような、気圧センサー160以外にあったとしても、その要因が、気圧センサー160の故障にあるとして検出される(ステップ507)。このように、上記特定の状態の要因を、その真の要因に無関係に気圧センサー160の故障にあるとしても、本実施形態では、以下に述べるように問題は生じない。
まず、上記特定の状態が検出されたことをもって(ステップ506)、気圧センサー160の故障が検出されたことがセンサー故障検出器242(比較器242b)からCPU270に通知されると(ステップ507)、CPU270は、ヘッド121の浮上高が異常となることを予測する(ステップ509,510)。するとCPU270は、ヘッド121をアンロードさせる(ステップ511)。
ここで、上記特定の状態の要因が、気圧センサー160以外の要因、例えばスライダ120の異常にあるものとする。また、上記特定の状態が検出されたにも拘わらずに、ヘッド121がアンロードされないものとする。この場合、気圧センサー160によって検知される気圧(実測気圧)Pcが正しくても、その気圧Pcに対応したDFHパワーがヒータ122に供給されると、ヘッド121の浮上高が目標ヘッド浮上高Ftから大きく外れるおそれがある。最悪の場合、ヘッド121がディスク110に接触し、当該ヘッド121の故障または当該ディスク110の傷が発生するおそれがある。
しかしながら本実施形態では、上記特定の状態が検出された場合(ステップ506)、その真の要因に無関係に、センサー故障検出器242によって気圧センサー160の故障が判定(検出)される(ステップ507)。この場合、CPU270によってヘッド浮上高の異常が予測され(ステップ509,510)、ヘッド121がアンロードされる(ステップ511)。これにより、上記特定の状態の要因が気圧センサー160以外にあったとしても、ヘッド121の故障またはディスク110の傷が発生するのを防止できる。
上記実施形態では、ヘッド浮上高の測定にHRF方法が適用されている。しかし、ヘッド浮上高を測定する方法は種々知られており、HRF以外の方法を適用しても構わない。例えば、周知のパルス幅方法を用いても構わない。また、上記実施形態では、アクチュエータ140として熱アクチュエータが用いられている。しかし、アクチュエータ140に、圧電アクチュエータまたは静電アクチュエータを用いても構わない。
また、HDC240から、F算出器241、気圧予測器242a、比較器242b及びDFHP決定器243のうちの少なくとも1つの回路を取り除き、その取り除かれた回路の処理をCPU270で行わせることも可能である。
なお、本発明は、上記実施形態またはその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態またはその変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態またはその変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置(HDD)の構成を示すブロック図。 図1に示されるヘッド浮上高測定器(F測定器)及びセンサー故障検出器とその周辺の構成を示すブロック図。 ヒータにDFHパワーが供給されていない状態における気圧とヘッド浮上高との関係を示す図。 HDDのヒートランテスト工程で実行されるヘッド浮上高を取得する処理の手順を示すフローチャート。 HDDの起動時に実行されるヘッド浮上高異常予測処理の手順を示すフローチャート。 気圧予測器による気圧予測の原理を説明するための図。
符号の説明
110…ディスク、120…スライダ(磁気ヘッドスライダ)、121…ヘッド、122…ヒータ(浮上高調整体)、130…SPM(スピンドルモータ)、140…アクチュエータ、153…ヒータコントローラ、160…気圧センサー、230…リード/ライトチャネル、231…HSC(ハーモニックセンサー回路)、232…リードチャネル、240…HDC(ディスクコントローラ)、241…F算出器(ヘッド浮上高算出器)、242…センサー故障検出器、242a…気圧予測器、242b…比較器、243…DFHP決定器(DFHパワー決定器)、250…FROM(フラッシュROM、不揮発性メモリ)、251…気圧予測パラメータ領域、260…RAM、261…レジスタファイル、261a〜261d…レジスタ、270…CPU(電力コントローラ、アンロードコントローラ)、280…F測定器(ヘッド浮上高測定器)。

Claims (12)

  1. 磁気ディスク装置において、
    前記磁気ディスク装置が利用される環境における気圧を検知する気圧センサーと、
    供給される電力の量に応じてヘッドの浮上高を調整するように構成された浮上高調整体に、前記気圧センサーによって検知された気圧に基づいて電力を供給するよう指示する電力コントローラと、
    前記気圧センサーの故障を検出する故障検出手段と、
    前記気圧センサーの故障検出に応じて前記ヘッドの浮上高の異常を予測して、前記ヘッドをディスク上からアンロードさせるよう指示するアンロードコントローラと
    を具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記ヘッドの浮上高を測定する浮上高測定手段を更に具備し、
    前記故障検出手段は、前記浮上調整体に電力が供給されていない状態で前記浮上高測定手段によって測定される前記ヘッドの浮上高に基づいて、その時点の前記環境における気圧Ppを予測する気圧予測手段を含み、前記気圧センサーによって検知された気圧Pcとその時点において前記気圧予測手段によって予測された気圧Ppとの差分に基づいて、前記気圧センサーの故障を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記気圧予測手段は、前記磁気ディスク装置が利用される環境における気圧の変化に対する前記ヘッドの浮上高の変化の度合いを表す係数kと、前記磁気ディスク装置が基準の気圧Prの下に置かれ、且つ前記浮上調整体に電力が供給されていない状態で前記浮上高測定手段によって測定された前記ヘッドの浮上高である第1の浮上高Frとから、前記浮上調整体に電力が供給されていない状態で前記浮上高測定手段によって測定される現在の前記ヘッドの浮上高である第2の浮上高Fpとなる現在の気圧Ppを予測することを特徴とする請求項2記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記気圧予測手段は、前記気圧Ppを、次式
    Pp=Pr−(Fr−Fp)/k
    に従って算出することを特徴とする請求項3記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記気圧予測手段は、前記磁気ディスク装置の起動時に、前記気圧Ppを予測することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記係数k、前記第1の浮上高Fr及び前記基準の気圧Prの値を予め格納する不揮発性メモリを更に具備することを特徴とする請求項3または4に記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記故障検出手段は、前記差分の絶対値を予め定められた閾値と比較し、前記差分の絶対値が前記閾値を超えている場合に前記気圧センサーの故障が検出されたことを示す故障検出信号を出力する比較器を更に含むことを特徴とする請求項2記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記アンロードコントローラは、前記浮上高の異常を予測した場合、前記磁気ディスク装置を利用するホスト装置にエラーを通知することを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記アンロードコントローラは、前記浮上高の異常の予測の履歴を、前記ホスト装置からの要求に応じて読み出し可能なように、不揮発性メモリの所定領域に保存することを特徴とする請求項8に記載の磁気ディスク装置。
  10. 気圧センサーによって検知される気圧に基づいて決定される量の電力が浮上高調整体に供給されることによりヘッドの浮上高が調整される磁気ディスク装置において、前記ヘッドの浮上高の異常を予測するためのヘッド浮上高異常予測方法であって、
    前記気圧センサーの故障を検出するステップと、
    前記気圧センサーの故障の検出に応じて前記ヘッドの浮上高の異常を予測するステップと、
    前記ヘッドの浮上高の異常が予測された場合、前記ヘッドをディスク上からアンロードするステップと
    を具備することを特徴とするヘッド浮上高異常予測方法。
  11. 前記浮上調整体に電力が供給されていない状態で前記ヘッドの浮上高を測定するステップと、
    前記測定された前記ヘッドの浮上高に基づいて、その時点における前記磁気ディスク装置が利用される環境における気圧Ppを予測するステップとを更に具備し、
    前記検出するステップでは、前記気圧Ppが予測された時点において前記気圧センサーによって検知される気圧Pcと当該予測された気圧Ppとの差分に基づいて、前記気圧センサーの故障が検出される
    ことを特徴とする請求項10記載のヘッド浮上高異常予測方法。
  12. 前記予測するステップでは、前記磁気ディスク装置が利用される環境における気圧の変化に対する前記ヘッドの浮上高の変化の度合いを表す係数kと、前記磁気ディスク装置が基準の気圧Prの下に置かれ、且つ前記浮上調整体に電力が供給されていない状態における前記ヘッドの浮上高である第1の浮上高Frとから、前記測定するステップで測定される現在の前記ヘッドの浮上高である第2の浮上高Fpとなる現在の気圧Ppが予測されることを特徴とする請求項11記載のヘッド浮上高異常予測方法。
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