JP2010014165A - 二重配管 - Google Patents

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    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/10Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically
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Abstract

【課題】膨張弁および蒸発器の側の端部および隔壁での接続部における二重配管の組立性を改善し、外管側に高温・高圧の冷媒を流すことができるようにする。
【解決手段】二重配管構造の第1管体11および第2管体12と、これらを隔壁1の位置で結合するパイプクランプ13とを備え、第1管体11の両端および第2管体12の一端に接続部材14,15,16を設けて、第1外管11bおよび第2外管12bの中に、第1内管11aおよび第2内管12aによって仕切られた高圧冷媒用の通路21,29と低圧冷媒用の通路とを形成し、接続部材14,15,16によって、高圧冷媒用の通路21,29の接続を低圧冷媒用の通路内で行い、これらの通路を形成するためのシールをOリングで行うようにして、大気への高圧漏れ部位およびろう接部位をなくした。
【選択図】図1

Description

本発明は二重配管に関し、特に車両用空調装置の冷凍サイクルの中で内部熱交換器として使用される二重配管に関する。
車両用空調装置においては、冷凍サイクルの成績係数を上げるために、内部熱交換器が使用されている。内部熱交換器は、膨張弁へ供給される液冷媒と圧縮機へ戻る冷媒との間で熱交換を行うように構成されている。凝縮器またはガスクーラにより冷却されて膨張弁へ供給される冷媒が圧縮機へ戻る冷媒によってさらに冷却されることで膨張弁および蒸発器の入口の冷媒のエンタルピが低下する。同時に、蒸発器にて車室内空気の加熱により蒸発されて圧縮機へ戻る冷媒は膨張弁へ供給される冷媒によりさらに加熱されることで圧縮機の入口の冷媒のエンタルピが上昇する。膨張弁の入口の過冷却度が大きくなり、圧縮機の入口の過熱度が大きくなることで、冷凍サイクルの成績係数が上がり、その結果、所要の冷力を得るのにより少ない動力で済むため、車両用空調装置に対するエンジンの負荷が小さくなり、省エネルギ運転を期待することができる。
このような内部熱交換器は、冷凍サイクルの中に内部熱交換器という独立した装置を設置するのではなく、冷凍サイクルの配管自体を内部熱交換器として機能させることが行われている(たとえば、特許文献1参照)。この内部熱交換器は、内管と外管とを同心状に配置した二重配管によって構成され、内管を流れる冷媒と、内管と外管との間に形成される通路を流れる冷媒との間で、内管を介して熱交換を行うようにしている。二重配管は、その両端に、内管と、内管および外管の間の通路とがそれぞれ独立して外部配管に接続できるように形成されたブロックが設けられている。このようなブロックでは、内管、外管および外部配管との接続部は、ろう接にて気密に接合されている。この二重配管によって構成された内部熱交換器は、車室内に設置された膨張弁および蒸発器に隣接して配置されている。膨張弁が接続される側とは反対側の内部熱交換器のブロックには、エンジンルーム内に設置され、エンジンルームと車室との間の隔壁を介して延びてきた高圧配管および低圧配管が接続されている。
また、冷凍サイクルを構成する膨張弁および蒸発器に関して、二重配管を二重配管構造のまま直接接続することができるようにした構成も知られている(たとえば、特許文献2参照)。この構成によれば、蒸発器に、その冷媒入口および冷媒出口を取り囲むようにした筒状のケースを接合し、そのケースの中に、出口ポートを蒸発器の冷媒入口に接続した状態で膨張弁を収容し、ケースの開口端には二重配管の外管を接続し、膨張弁の入口ポートにはケースの開口端を介して延びる二重配管の内管を接続するようにしている。この構成では、二重配管の内管は、膨張弁に高温・高圧の液冷媒を送る高圧配管として使用され、内管と外管との間の環状の通路は、蒸発器を出た低温・低圧の冷媒を送る低圧配管として使用されている。
特開2004−58863号公報 特開2008−57949号公報
しかしながら、内部熱交換器として機能させる二重配管は、その膨張弁が接続される側の端部に分岐継手を構成するブロックが設けられ、内管、外管、膨張弁および蒸発器の配管とのそれぞれの接続部をろう接にて接合しているが、このような接合作業は、車両への組み付け時に行う場合は、時間と手間がかかってしまい、あらかじめろう接しておく場合には、接続されるべき配管と一体になるので、かさばってしまって、組立性が悪くなってしまう。このような二重配管は車室内に設置されるが、車両によっては、膨張弁および蒸発器から車室をエンジンルームから隔離している隔壁までの長さが熱交換に必要な長さを確保できないほど短い場合がある。そのような場合には、必要な長さを有する二重配管を隔壁を貫通して配置することになるが、車室側およびエンジンルーム側の組立手順の関係からそれぞれの側に分割した二重配管を設置しておいて、これらを隔壁の位置で接続したいというニーズがある。
また、二重配管を二重配管構造のまま膨張弁および蒸発器に接続するとき、二重配管の内管を高圧配管、内管と外管との間の環状の通路を低圧配管とするのが構成的に都合のよい使い方になるが、高温の冷媒によって外管の外表面に確実に霜が付着することがないという理由から、内管を低圧配管、内管と外管との間の環状の通路を高圧配管として使用したいというニーズがある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、膨張弁および蒸発器の側の端部におけるろう接部位をなくして組立性を改善し、内管を低圧配管として使用することができる二重配管を提供することを目的とする。
本発明では上記問題点を解決するために、第1内管および第1外管を有する二重配管構造の第1管体と、第2内管および第2外管を有する二重配管構造の第2管体とを接続してなる二重配管において、前記第1管体の両端にそれぞれ配置され、前記第1内管と前記第1外管との間の第1通路の両端を閉止して前記第1内管を前記第1外管の開口側に連通させるとともに前記第1通路を前記第1外管の軸方向に延びる第1および第2筒状部に連通させ、前記第1通路の閉止部における前記第1内管および前記第1外管との嵌合部をシールリングによりシールした第1および第2接続部材と、前記第2接続部材と接続される側の前記第2管体の一端に配置され、前記第2内管と前記第2外管との間の第2通路の一端を閉止して前記第2内管を前記第2外管の開口側に連通させるとともに前記第2通路の一端を前記第2外管の軸方向に延びる第3筒状部に連通させ、前記第2通路の閉止部における前記第2内管および前記第2外管との嵌合部および前記第2接続部材の前記第2筒状部と前記第3筒状部との嵌合部をシールリングによりシールした第3接続部材と、前記第1外管の前記第2接続部材が配置された側の端部と前記第2外管の前記第3接続部材が配置された側の端部との嵌合部をシールリングによりシールした状態で固定するパイプクランプと、を備えていることを特徴とする二重配管が提供される。
このような二重配管によれば、隔壁のところで接続できるように分離された第1管体および第2管体を有し、これらの相互接続および膨張弁と第1管体との接続の部位にそれぞれ設けた第1ないし第3接続部材のシールをシールリングとすることで、組立性を改善することができる。また、第1接続部材は、その第1筒状部が第1外管の中にてその軸方向に延びるように形成したことで、第1内管と第1外管との間の第1通路を膨張弁の高圧液冷媒を導入する入口ポートに接続可能になっている。
上記構成の二重配管は、高圧冷媒が流れる膨張弁との接続部分および高圧冷媒が流れる第1管体と第2管体との接続部分が、基本的に、第1外管および第2外管の中に位置している。すなわち、膨張弁との接続部分では、第1管体の第1通路から膨張弁へ高圧冷媒が送られる第1接続部材の第1筒状部が低圧配管として使用される第1外管の中にあり、第1管体と第2管体との接続部分では、低圧配管として使用される第1外管および第2外管の中で、高圧配管として使用される第1管体の第1通路および第2管体の第2通路の接続を第2接続部材の第2筒状部および第3接続部材の第3筒状部を介して行っている。これにより、これらの接続部分に配置されたシールリングによるシール部位において、高圧冷媒の漏れがあったとしても、それが大気に漏れることはないという利点がある。
以下、本発明の実施の形態について、車両用空調装置の冷凍サイクルの中で使用される内部熱交換器に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
図1は発明の実施の形態に係る二重配管およびその接続態様を示す図である。
車両用空調装置の冷凍サイクルでは、車両のエンジンルーム内に図示はしないが圧縮機と、凝縮器と、レシーバとが設置され、エンジンルームとは隔壁1によって隔てられた車室内に膨張弁2および蒸発器3が配置されている。図示の例では、膨張弁2は、蒸発器3の冷媒入口および冷媒出口を覆うように蒸発器3の端面に取り付けられたケース4の中に収容されている。ケース4の中では、膨張弁2の出口ポートが蒸発器3の冷媒入口に接続されている。この車室内側にある膨張弁2および蒸発器3は、内部熱交換器10を介して、エンジンルーム内にあるレシーバおよび圧縮機と接続される。
この内部熱交換器10は、隔壁1を境にして車室内側の第1管体11とエンジンルーム内側の第2管体12とに分離された形になっており、パイプクランプ13によって結合されている。第1管体11は、第1内管11aを囲うように第1外管11bが同心状に配置されることによって構成され、第2管体12も同様に、第2内管12aを囲うように第2外管12bが同心状に配置されることによって構成されている。
なお、第1管体11の第1内管11aおよび第2管体12の第2内管12aは、図示の例では、真っ直ぐなパイプにしてあるが、実際には、真っ直ぐなパイプを捩り加工して波形スパイラル構造にしてある。これにより、平滑管よりも熱交換部分の伝熱面積を増やすことができるので高い伝熱特性が得られ、曲げ加工性に優れているので、第1および第2外管11b,12bを曲げるときに追従しやすく、しかも、曲げたときに、第1内管11aと第1外管11bとの間の通路21および第2内管12aと第2外管12bとの間の通路29を塞いでしまうことがない。
第1管体11は、その両端にそれぞれ接続部材14,15が配置されている。接続部材14は、第1管体11の一端の末端処理をするとともに膨張弁2およびケース4と接続する機能を有している。接続部材14は、第1管体11の他端の末端処理をするとともに第2管体12と接続する機能を有している。
第2管体12は、その一端に接続部材16が配置されてその末端処理をするとともに第1管体11と接続する機能を有している。第2管体12の他端近傍には、分岐接続部材17が配置されて第2内管12aの末端処理をするとともにレシーバから延びる高圧配管5を接続し、圧縮機の吸入口へ接続される低圧配管6を接続している。この低圧配管6は、一端が第2管体12の他端にボルト7によって固定される接続配管8を有し、その接続配管8の他端には、フレキシブルホースが接続される。
次に、内部熱交換器10を構成する第1管体11および第2管体12のそれぞれの端部に設けられた接続部材14,15,16および分岐接続部材17の具体例について説明する。
図2は第1管体の一端側の構成例を示す図であって、(A)は第1管体の一端側の構成例を示す部分断面図、(B)は(A)のa−a矢視方向から見た接続部材の端面図である。
第1管体11の一端には、接続部材14が配置されている。この接続部材14は、第1内管11aが嵌合される大径筒状部14aと、第1外管11bを塞ぐように第1外管11bに嵌合される環状基部14bと、第1外管11bの軸方向に延びる筒状部14cとを有し、この実施の形態では、樹脂製としている。大径筒状部14aおよび環状基部14bは、第1内管11aと第1外管11bとの間に形成される通路21の一端を閉止して第1内管11aを第1外管11bに連通させるようにしている。筒状部14cは、その一端が直角方向に折れ曲がって通路21に連通するように形成されている。このため、環状基部14bの内側の通路26は、概略U字状の断面形状になっている。筒状部14cは、その他端が第1外管11bの開口端より突出しており、ケース4内に収容されている膨張弁2の高圧の液冷媒を導入する入口ポートに嵌合される。
接続部材14において、大径筒状部14aと第1内管11aとの嵌合部は、Oリング22によってシールされ、環状基部14bと第1外管11bとの嵌合部は、Oリング23によってシールされ、筒状部14cと膨張弁2の入口ポートとの嵌合部は、Oリング24によってシールされる。第1外管11bの先端部に周設されたOリング25は、ケース4との嵌合部のシールに使用される。
図3は第1管体および第2管体の接続構成例を示す断面図である。
第1管体11の他端には、接続部材15が配置されている。この接続部材15は、接続部材14と同様、第1内管11aが嵌合される大径筒状部15aと、第1外管11bを塞ぐように第1外管11bに嵌合される環状基部15bと、第1外管11bの軸方向に延びて通路26と連通している筒状部15cとを有し、樹脂により一体成形されている。接続部材15は、第1外管11bの一部を変形して環状基部15bを拘束することによって第1外管11bの中に固定されている。接続部材15は、その大径筒状部15aと第1内管11aとの嵌合部をOリング27によってシールし、環状基部15bと第1外管11bとの嵌合部をOリング28によってシールしている。
第2管体12の一端には、接続部材16が配置されている。この接続部材16は、第2内管12aが嵌合される大径筒状部16aと、第2外管12bを塞ぐように第2外管12bに嵌合される環状基部16bと、第2外管12bの軸方向に延びて第2内管12aと第2外管12bとの間に形成される通路29と連通している筒状部16cとを有し、樹脂により一体成形されている。この接続部材16の筒状部16cは、接続部材15の筒状部15cと嵌合され、Oリング30によってシールされている。接続部材16は、その大径筒状部16aと第2内管12aとの嵌合部をOリング31によってシールし、環状基部16bと第2外管12bとの嵌合部をOリング32によってシールしている。
接続部材15の筒状部15cおよび接続部材16の筒状部16cは、それぞれ第1外管11bおよび第2外管12bと同心をなすように形成されている。これにより、第1管体11および第2管体12を嵌合するときにそれらの軸を中心とする回転位置に関係なく筒状部15cおよび筒状部16cの軸線が常に一致するので、第1管体11および第2管体12の結合作業を容易にすることができる。
また、高圧の冷媒が流れる通路21および通路29の接続を、第1外管11bおよび第2外管12bの内側であって低圧の冷媒が流れる通路内にて行うようにしたことにより、Oリング27,28,30,31,32で高圧の冷媒の液漏れがあったとしても、その漏れ先は、低圧の冷媒が流れる通路内であるため、これら高圧のシール部位は、大気への漏れ部位とはならない。
第1外管11bは、その端部が拡管されて段部33を有する雌型継手を形成している。これに対向する第2外管12bの端部は、リブ34と2条の溝部とが形成され、その溝部にはOリング35が嵌め込まれている。第1外管11bおよび第2外管12bの接続は、第2外管12bの端部を第1外管11bの端部に挿入後、段部33およびリブ34を挟むようにしてこれらの全周をパイプクランプ13の内側に形成された凹部に嵌合させることによって行われる。
図4は第2管体の他端側の構成例を示す図であって、(A)は第2管体の他端側近傍の構成例を示す断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図である。
第2管体12の他端には、分岐接続部材17が配置されている。この分岐接続部材17は、第2内管12aが嵌合される大径筒状部17aと、第2外管12bを塞ぐように第2外管12bに嵌合される環状基部17bと、第2外管12bの軸方向に延びて第2内管12aと第2外管12bとの間に形成される通路29と連通している筒状部17cとを有し、樹脂で一体に形成されている。筒状部17cは、第2外管12bの軸方向に開口する開口端をプラグ36で閉止し、第2外管12bの軸に直交する方向に開口部17dを有している。この開口部17dは、第2外管12bと一体に形成された筒体37を貫通して挿入された高圧配管5に連通されている。高圧配管5は、これに形成されたリブを取り囲むように筒体37の先端部をかしめ加工することで、第2外管12bに固定されている。
第2内管12aと分岐接続部材17の大径筒状部17aとの嵌合部は、Oリング38によってシールされ、第2外管12bと分岐接続部材17の環状基部17bとの嵌合部は、Oリング39によってシールされ、分岐接続部材17の筒状部17cとプラグ36との嵌合部は、Oリング40によってシールされ、分岐接続部材17と高圧配管5との嵌合部は、Oリング41によってシールされ、第2外管12bと高圧配管5との嵌合部は、Oリング42によってシールされている。
高圧の冷媒が流れる高圧配管5および通路29の接続を、第2外管12bの内側であって低圧の冷媒が流れる通路内にて行うようにしたことにより、Oリング38,39,40,41による高圧のシール部位は、大気への漏れ部位とはならない。
次に、以上の構成の内部熱交換器10を含む冷凍サイクルの動作について説明する。なお、図中の矢印は、冷媒の流れ方向を示している。
まず、図示はしないが、エンジンルーム内では、圧縮機がエンジンにより駆動されて冷媒を圧縮し、その圧縮された高温・高圧の冷媒は凝縮器にて凝縮され、凝縮された冷媒は、レシーバにて気液に分離され、気液分離された液冷媒が、高圧配管5を介して内部熱交換器10に導入される。内部熱交換器10に導入された液冷媒は、分岐接続部材17の筒状部17c、第2管体12の通路29、接続部材16の筒状部16c、接続部材15の筒状部15c、第1管体11の通路21、接続部材15の筒状部15cを通って膨張弁2へ送られる。膨張弁2では、その液冷媒を絞り膨張させることにより低温・低圧の冷媒にして蒸発器3へ送られる。蒸発器3では、送り込まれた冷媒が車室内の空気と熱交換されることにより蒸発され、これによって車室内の空気が冷やされる。蒸発器3にて蒸発された冷媒は、ケース4を通って内部熱交換器10に導入される。内部熱交換器10に導入された冷媒は、接続部材14の環状基部14bおよび大径筒状部14a、第1管体11の第1内管11a、接続部材15の大径筒状部15aおよび環状基部15b、接続部材16の環状基部16bおよび大径筒状部16a、第2内管12a、分岐接続部材17の大径筒状部17a、第2外管12bおよび低圧配管6を通って圧縮機に吸入される。
ここで、膨張弁2は、蒸発器3を出た冷媒の温度および圧力に応じて蒸発器3へ送り出す冷媒の流量を制御しており、これによって、蒸発器3を出た冷媒は所定の過熱度を有するように制御される。
また、内部熱交換器10では、第2管体12の第2内管12aと第2外管12bとの間の通路29および第1管体11の第1内管11aと第1外管11bとの間の通路21を流れる高温・高圧の冷媒と第2管体12の第2内管12aおよび第1管体11の第1内管11aを流れる低温・低圧の冷媒との間で熱交換を行っている。これにより、膨張弁2に入る冷媒は内部熱交換器10によってさらに冷却されることで膨張弁2の入口、さらには蒸発器3の入口の冷媒のエンタルピが低下され、同時に、圧縮機へ吸入される冷媒が内部熱交換器10によってさらに過熱されることで圧縮機の入口の冷媒のエンタルピが上昇されるので、蒸発器3の入口と圧縮機の入口とのエンタルピ差と圧縮機の入口と出口とのエンタルピ差との比で表される成績係数を向上させることができ、これに伴い、冷凍能力およびシステムの効率を向上させることができるようになる。
以上の内部熱交換器10によれば、接続可能に途中で分離する構成にしたので、膨張弁2および蒸発器3から隔壁1までの距離が短い車両においても、第2管体12によってエンジンルームの中まで延長させることにより、熱交換するのに第1管体11だけでは不足する長さを確保することができるようになる。
図5は第2管体の他端側の別の構成例を示す断面図である。
この別の構成例によれば、分岐接続部材43は、第2内管12aが嵌合される大径筒状部43aと、第2外管12bを塞ぐように第2外管12bに嵌合される環状基部43bとを有し、第2内管12aと第2外管12bとの間に形成される通路29の他端を塞いでいる。分岐接続部材43の大径筒状部43aと第2内管12aとの嵌合部は、Oリング44によってシールされ、環状基部43bと第2外管12bとの嵌合部は、Oリング45によってシールされている。このOリング45が配置される位置よりも軸方向内側の第2外管12bには、これと一体に筒体46が形成され、その筒体46には高圧配管5が嵌合され、ろう接により気密に接合されている。
なお、筒体46および高圧配管5のろう接は、分岐接続部材43を挿入する前にあらかじめ実施しておくことにより、ろう接による熱が伝達されることによるOリング44,45への熱損傷を防ぐことができる。
図6は第2管体の他端側のさらに別の構成例を示す断面図である。
このさらに別の構成例によれば、第2管体12の他端にて、第2外管12bの開口端より突出している第2内管12aの先端部分を、その外周面が第2外管12bの内周面に接触するまで拡管し、それらの接触部分の全周をろう接することにより通路29の他端を閉止している。この閉止された通路29の他端近傍にて、第2外管12bに筒体46が一体に形成され、その筒体46には高圧配管5が嵌合され、ろう接により気密に接合されている。このようなろう接により、上記の分岐接続部材43と同様の分岐接続機構を構成することができる。
なお、筒体46および高圧配管5のろう接時に与えられる熱は、第2管体12が長い場合、これとは反対側の第2管体12の端部に設置されている接続部材16のOリング31,32,35まで伝達することはない。
以上の実施の形態では、膨張弁2および蒸発器3から隔壁1までの長さが熱交換に必要な長さを確保できないほど短い場合に好適な内部熱交換器10として使用される二重配管について説明した。しかし、膨張弁2および蒸発器3から隔壁1までの長さだけで内部熱交換器10として使用できる場合は、分岐接続部材17,43または分岐接続機構を有する第2管体12だけを、内部熱交換器10として使用することができる。
発明の実施の形態に係る二重配管およびその接続態様を示す図である。 第1管体の一端側の構成例を示す図であって、(A)は第1管体の一端側の構成例を示す部分断面図、(B)は(A)のa−a矢視方向から見た接続部材の端面図である。 第1管体および第2管体の接続構成例を示す断面図である。 第2管体の他端側の構成例を示す図であって、(A)は第2管体の他端側近傍の構成例を示す断面図、(B)は(A)のb−b矢視断面図である。 第2管体の他端側の別の構成例を示す断面図である。 第2管体の他端側のさらに別の構成例を示す断面図である。
符号の説明
1 隔壁
2 膨張弁
3 蒸発器
4 ケース
5 高圧配管
6 低圧配管
7 ボルト
8 接続配管
10 内部熱交換器
11 第1管体
11a 第1内管
11b 第1外管
12 第2管体
12a 第2内管
12b 第2外管
13 パイプクランプ
14 接続部材
14a 大径筒状部
14b 環状基部
14c 筒状部
15 接続部材
15a 大径筒状部
15b 環状基部
15c 筒状部
16 接続部材
16a 大径筒状部
16b 環状基部
16c 筒状部
17 分岐接続部材
17a 大径筒状部
17b 環状基部
17c 筒状部
17d 開口部
21 通路
22,23,24,25 Oリング
26 通路
27,28 Oリング
29 通路
30,31,32 Oリング
33 段部
34 リブ
35 Oリング
36 プラグ
37 筒体
38,39,40,41,42 Oリング
43 分岐接続部材
43a 大径筒状部
43b 環状基部
44,45 Oリング
46 筒体

Claims (11)

  1. 第1内管および第1外管を有する二重配管構造の第1管体と、第2内管および第2外管を有する二重配管構造の第2管体とを接続してなる二重配管において、
    前記第1管体の両端にそれぞれ配置され、前記第1内管と前記第1外管との間の第1通路の両端を閉止して前記第1内管を前記第1外管の開口側に連通させるとともに前記第1通路を前記第1外管の軸方向に延びる第1および第2筒状部に連通させ、前記第1通路の閉止部における前記第1内管および前記第1外管との嵌合部をシールリングによりシールした第1および第2接続部材と、
    前記第2接続部材と接続される側の前記第2管体の一端に配置され、前記第2内管と前記第2外管との間の第2通路の一端を閉止して前記第2内管を前記第2外管の開口側に連通させるとともに前記第2通路の一端を前記第2外管の軸方向に延びる第3筒状部に連通させ、前記第2通路の閉止部における前記第2内管および前記第2外管との嵌合部および前記第2接続部材の前記第2筒状部と前記第3筒状部との嵌合部をシールリングによりシールした第3接続部材と、
    前記第1外管の前記第2接続部材が配置された側の端部と前記第2外管の前記第3接続部材が配置された側の端部との嵌合部をシールリングによりシールした状態で固定するパイプクランプと、
    を備えていることを特徴とする二重配管。
  2. 前記第2筒状部および前記第3筒状部は、前記第1外管および前記第2外管と同心をなしている請求項1記載の二重配管。
  3. 前記第2管体の他端近傍に配置され、前記第2通路の他端を閉止して前記第2内管を前記第2外管の開口側に連通させるとともに前記第2通路の他端を前記第2外管の軸に直交する方向から挿入されて嵌合された外部配管に連通させる分岐接続部材を備え、前記外部配管と前記分岐接続部材との嵌合部、前記第2通路の閉止部における前記第2内管および前記第2外管と前記分岐接続部材との嵌合部、および前記外部配管と前記第2外管との嵌合部をシールリングによりシールしている請求項1記載の二重配管。
  4. 前記第1ないし第3接続部材および前記分岐接続部材は、樹脂製である請求項3記載の二重配管。
  5. 前記第2管体の他端近傍に配置され、前記第2通路の他端を閉止して前記第2内管を前記第2外管の開口側に連通させるとともに前記第2通路の他端を前記第2外管に接合された外部配管に連通させる分岐接続部材を備え、前記第2通路の閉止部における前記第2内管および前記第2外管と前記分岐接続部材との嵌合部をシールリングによりシールしている請求項1記載の二重配管。
  6. 前記第2管体の他端にて、前記第2外管より突出している前記第2内管の先端部分を、その外周面が前記第2外管の内周面に接触するまで拡管し、それらの接触部分の全周をろう接して前記第2通路の他端を閉止し、前記第2通路の他端を前記第2外管に接合された外部配管に連通させるようにした請求項1記載の二重配管。
  7. 内管および外管を有する二重配管構造の二重配管において、
    一端側に配置され、前記内管と前記外管との間の通路の一端を閉止して前記内管を前記外管の開口側に連通させるとともに前記通路の一端を前記外管の軸方向に延びる筒状部に連通させ、前記通路の閉止部における前記内管および前記外管との嵌合部をシールリングによりシールした接続部材と、
    他端側にて、前記通路の他端を閉止して前記内管を前記外管の開口側に連通させるとともに前記通路の他端を前記外管に接合される外部配管に連通させる分岐接続部材と、
    を備えていることを特徴とする二重配管。
  8. 前記分岐接続部材は、前記外管の他端近傍に配置され、前記通路の他端を閉止して前記内管を前記外管の開口側に連通させるとともに前記通路の他端を前記外管の軸に直交する方向から挿入されて嵌合された外部配管に連通させる構成を有し、前記外部配管と前記分岐接続部材との嵌合部、前記通路の閉止部における前記内管および前記外管と前記分岐接続部材との嵌合部、および前記外部配管と前記外管との嵌合部をシールリングによりシールしている請求項7記載の二重配管。
  9. 前記接続部材および前記分岐接続部材は、樹脂製である請求項8記載の二重配管。
  10. 前記分岐接続部材は、前記外管の他端近傍に配置され、前記通路の他端を閉止して前記内管を前記外管の開口側に連通させるとともに前記通路の他端を前記外管に接合された外部配管に連通させる構成を有し、前記通路の閉止部における前記内管および前記外管と前記分岐接続部材との嵌合部をシールリングによりシールした請求項7記載の二重配管。
  11. 前記分岐接続部材は、前記外管の他端にて、前記外管より突出している前記内管の先端部分を、その外周面が前記外管の内周面に接触するまで拡管し、それらの接触部分の全周をろう接して前記通路の他端を閉止し、前記通路の他端を前記外管に接合された外部配管に連通させる構成にした請求項7記載の二重配管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114812016A (zh) * 2022-05-20 2022-07-29 西安交通大学 一种微通道蒸发器及其工作方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114812016A (zh) * 2022-05-20 2022-07-29 西安交通大学 一种微通道蒸发器及其工作方法
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