JP2004211917A - 冷房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】配管レイアウトを簡素にしつつも二重管構造のフレキシブルホースを一本のみで構成して、製造コストを削減した冷房装置の提供を図る。
【解決手段】放熱器12に接続される二重管26および蒸発器15に接続される二重管23の内管27、24同士を直接または間接的に連通接続して放熱器12から蒸発器15に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし且つ両二重管23、26の外管25、28同士を非連通とし、圧縮機11に接続される二重管構造のフレキシブルホース17のうち圧縮機11の入口配管19を蒸発器15側の外管25に連通接続するとともに圧縮機11の出口配管18を放熱器12側の外管25に連通接続した。そのため、冷房サイクル1の配管が二重管構造で構成され簡素な配管レイアウトとなるとともに、二重フレキシブルホース17が一本のみで構成されて、冷房装置の製造コストが低減される。
【選択図】 図1
【解決手段】放熱器12に接続される二重管26および蒸発器15に接続される二重管23の内管27、24同士を直接または間接的に連通接続して放熱器12から蒸発器15に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし且つ両二重管23、26の外管25、28同士を非連通とし、圧縮機11に接続される二重管構造のフレキシブルホース17のうち圧縮機11の入口配管19を蒸発器15側の外管25に連通接続するとともに圧縮機11の出口配管18を放熱器12側の外管25に連通接続した。そのため、冷房サイクル1の配管が二重管構造で構成され簡素な配管レイアウトとなるとともに、二重フレキシブルホース17が一本のみで構成されて、冷房装置の製造コストが低減される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の熱交換サイクルに用いられる冷房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用に用いられる冷房装置は、圧縮機、放熱器、圧力制御弁および蒸発器を備え、各機器を配管で接続して1つの冷房サイクルを構成している(炭酸ガス含有の冷房サイクルも含む)。
【0003】
一般には、従来の冷房装置は、冷媒を高圧高温に圧縮するコンプレッサ(圧縮機)と、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ(放熱器)と、凝縮された冷媒を気液分離して液冷媒を一時内部に蓄えるリキッドタンクと、冷媒の断熱膨脹を行う膨脹弁(圧力制御弁)と、断熱膨脹された冷媒と空気の熱交換を行って空気を冷却するエバポレータ(蒸発器)と、を備え、エバポレータ(蒸発器)を流通した冷媒は再びコンプレッサに流入して、冷房装置にサイクルを循環する構成となっている。
【0004】
この種の冷房装置にあっては、冷房サイクルを構成する配管のレイアウトを簡素化すべく二重管を用いたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1の従来技術では、コンプレッサとエバポレータとを連結する配管を二重管とするとともに、コンプレッサとコンデンサとを連結する配管を二重管として、サイクルを構成している。
【0006】
【特許文献1】
特開平2000−346469号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コンプレッサには、ベルトを介してエンジンの駆動力が伝達されるようになっているが、このエンジンの振動がコンプレッサに伝達されることとなる。また、コンプレッサ自身からは冷媒の吸入・圧縮による脈動が生じる。そのため、これらの振動がコンデンサおよびエバポレータに伝達されないように、コンプレッサに接続される両二重管はいずれも可撓性を備え二重管構造のフレキシブルホースで構成され、コンデンサからの振動は減衰されるようになっている。
【0008】
しかしながら、この二重フレキシブルホースは一般の金属製の2重管に比べて原価高であり、冷房サイクルの製造コストが高くついてしまう傾向がある。
【0009】
本発明は、このような従来技術をもとに為されたものであって、2重管構造の配管を用いて配管レイアウトを簡素にしつつも二重フレキシブルホースを一本のみで構成して、製造コストを低減した冷房装置の提供が目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮した冷媒を冷却する放熱器と、冷却された冷媒の圧力を制御する圧力制御弁と、圧力が制御された冷媒の吸熱作用により空気を冷却する蒸発器と、を備えた冷房装置において、
前記放熱器に対して一の二重管を接続し且つ前記蒸発器に対して他の二重管を接続し、両二重管の内管同士を直接または間接的に連通接続して放熱器から蒸発器に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし且つ両二重管の外管同士を非連通とし、前記圧縮機に該圧縮機の出口配管および入口配管を構成する二重管構造のフレキシブルホースを接続して、圧縮機入口配管を前記蒸発器側外管に連通接続するとともに圧縮機出口配管を前記放熱器側外管に連通接続したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の冷房装置において、両二重管をジョイントブロックに接続固定し、前記ジョイントブロックは、両二重管の内管同士を連通接続するための連通通路と、放熱器側外管と圧縮機出口配管とを連通する連通通路と、蒸発器側外管と圧縮機入口配管とを連通する連通通路と、を備えことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の冷房装置において、放熱器に接続される二重管より、蒸発器に接続される二重管を長く設定したことを特徴とするものである。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の冷房装置において、二重管構造のフレキシブルホースの内側ホースを圧縮機出口配管として構成する一方、外側ホースを圧縮機入口配管としたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、放熱器に接続される二重管および蒸発器に接続される二重管の内管同士を直接または間接的に連通接続して放熱器から蒸発器に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし、両二重管の外管同士を非連通として放熱器側外管と蒸発器側の外管とに画成し、圧縮機に接続される二重管構造のフレキシブルホースのうち圧縮機入口配管を蒸発器側外管に連通接続するとともに圧縮機出口配管を放熱器側外管に連通接続したため、冷房サイクルの配管が二重管構造で構成され簡素な配管レイアウトとなるとともに、二重管構造のフレキシブルホースが一本のみで構成されるため、冷房装置の製造コストが低減される。
【0015】
なお、付随効果として、放熱器から蒸発器に液相冷媒を流す高圧側冷媒配管を両二重管の内管で構成してあるため、液相冷媒を外管に流す場合に比べ、液相冷媒の循環量を少なく設定でき、冷房サイクル全体の冷媒総量を少なくできる利点もある。なお、環境保護上、冷房サイクルに利用する冷媒総量が少ないことが好ましい。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、両二重管をジョイントブロックに接続固定し、ジョイントブロックは、両二重管の内管同士を連通接続する連通通路と、放熱器側外管と圧縮機出口配管とを連通する連通通路と、蒸発器側外管と圧縮機入口配管とを連通する連通通路と、を備えるため、このジョイントブロックにより両二重管を確実且つ容易に接続することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加え、放熱器に接続される二重管よりも、蒸発器に接続される二重管を長く設定したため、蒸発器の熱交換効率の向上効果および圧縮機の消費動力の低減効果を好適に維持される。
【0018】
つまり、蒸発器側に接続される二重管内では、放熱器から蒸発器へ向かう冷媒(内管を流通する冷媒)が蒸発器から圧縮機に向かう冷媒(外管を流通する冷媒)によって過冷却される一方で、逆に蒸発器から圧縮機に向かう冷媒(外管を流通する冷媒)が放熱器から蒸発器へ向かう冷媒(内管を流通する冷媒)によって過熱されることにより、蒸発器の熱交換効率向上および圧縮機の消費動力低減がもたらされることなるが、本請求項2記載の発明のように、放熱器側に接続される二重管よりも蒸発器に接続される二重管を長く設定することで、上述のように蒸発器の熱交換効率の向上効果および圧縮機の消費動力の低減効果が好適に維持できる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3記載の発明の効果に加え、二重管構造のフレキシブルホースの内側ホースを圧縮機の出口配管として構成する一方、外側ホースを圧縮機の入口配管としたため、高圧の冷媒がフレキシブルホースの内側ホースを流通し、低圧の冷媒がフレキシブルホースの外側ホースを流通することとなる。つまり、漏洩率の高い高圧冷媒を内側に閉じこめた構造となっているため、冷媒の漏洩率を低く抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
第1実施形態:図1〜図3は本発明の第1実施形態の冷房装置を示すものである。図1は本例の冷房装置の概略構成図である。
【0022】
図1に示すように、本例の冷房装置の冷房サイクル1は、冷媒を圧縮するコンプレッサ(圧縮機)11と、圧縮した冷媒を凝縮するコンデンサ(放熱器)12と、凝縮した冷媒を一時蓄えるリキッドタンク13と、凝縮した冷媒の断熱膨脹を行う膨脹弁(圧力制御弁)14と、膨脹した冷媒の蒸化を行うエバポレータ(蒸発器)15と、を備えた構造である。
【0023】
コンプレッサ11には、継手16を介して二重管構造のフレキシブルホース17(なお、フレキシブルホースとは樹脂成形または蛇腹成形などにより可撓性を備えて振動負荷に耐えうる屈伸自在な管をいい、この例では二重フレキシブルホース17の内側ホース18および外側ホース19のいずれも樹脂成形により可撓性を持たせてある)が接続されている。
【0024】
具体的には、二重フレキシブルホース17のコンプレッサ11側端末(一端)に固着された継手16をコンプレッサ11に対してボルトにより締結することで、二重フレキシブルホース17の一端がコンプレッサ11に接続されている。このフレキシブルホース17の内側ホース18は、コンプレッサ11の吐出ポート(図示せぬ)に連通接続される「コンプレッサ出口配管」として構成され、一方、フレキシブルホース17の外側ホース19は、コンプレッサ11の吸入ポート(図示せぬ)に連通接続される「コンプレッサ入口配管」として構成される。
【0025】
また、この二重フレキシブルホース17の他端には、カシメにより継手21が固着されており、この継手21を後述するジョイントブロック31にボルト(図示せぬ)により締結することで、二重フレキシブルホース17の他端がジョイントブロック31に接続されるようになっている。
【0026】
エバポレータ15には、膨脹弁14およびこの膨脹弁14に連結される継手22を介して金属製の二重管23(24,25)が接続され、また、コンデンサ12には、ヘッダタンクおよびリキッドタンク13に固定されたブロック継手29およびこのブロック継手29に連結される継手30を介して他の金属製の二重管26(27,28)が接続されるようになっている。これら両二重管23、26は、エバポレータ15およびコンデンサ12に接続される前に、予めジョイントブロック31を介してろう付けなどにより連結されて一本の二重管として構成されている。この実施形態では、コンデンサ12側の二重管26よりもエバポレータ15側の二重管23を長く設定してある。なお、継手16、22、30の構造は、従来構造(例えば、特開2001−235081号公報等)と同等であり、説明を省略する。
【0027】
図2はジョイントブロックの側面図、図3はジョイントブロック31とこれに接続される二重管23、26および二重フレキシブルホース17の接続構造を示すジョイントブロック近傍の断面図である。
【0028】
図2、3に示すように、このジョイントブロック31に連結固定される両二重管23、26の内管24、27同士は、連通接続されて、コンデンサ12からエバポレータ15に冷媒を流すための高圧冷媒配管として構成される。また、このジョイントブロック31に固定される両二重管23、26の外管25、28同士は、ジョイントブロック31の仕切壁部33を隔てて非連通となっており、このうちエバポレータ側外管25にフレキシブルホース17の外側ホース(コンプレッサ入口配管)19が連通接続され且つコンデンサ側外管28にフレキシブルホース17の内側ホース(コンプレッサ出口配管)18が連通接続されている。
【0029】
つまり、ジョイントブロック31は、図2および図3に示すように、コンデンサ側内管27を受け入れる受口34aおよびエバポレータ側内管24を受け入れる受口34bを有してこれら両二重管23、26の内管24、27同士を連通接続する連通通路34と、コンデンサ側外管28を受け入れる受口35aとコンプレッサ出口配管(内側ホース)18に固着される継手21の分岐管37を受け入れる受口35bとを備えてこれらコンデンサ側外管28とコンプレッサ出口配管(内側ホース)18とを連通する連通通路35と、エバポレータ側外管25を受け入れる受口36aとコンプレッサ入口配管(外側ホース)19に固着される継手21の分岐管38を受け入れる受口36bとを備えてこれらエバポレータ側外管25とコンプレッサ入口配管(外側ホース)19とを連通する連通通路36と、を備えている。
【0030】
ここで、受口35aおよび受口35bは切削加工により互いに直交して設けられているが、これら受口35a、35bが互いに交差して連通することで前記連通通路35が形成されている。また、受口36aおよび受口36bもそれぞれ切削加工に互いに直交して設けられているが、これら受口36a、36bが互いに交差して連通することで前記連通通路36が形成されている。
【0031】
なお、このジョイントブロック31に接続される二重フレキシブルホース17の継手21は、図3に示すように、二重フレキシブルホース17の端末において、同心状に配置されている外側ホース19と内側ホース18とを並列的に分岐する金属製の2本の分岐管37、38と、この分岐管にろう付けにより一体に設けられたフランジ39と、を備えて構成される。2本の分岐管のうちの大径管38は、一端が二重フレキシブルホース17の外側ホース19に加締め部材38aにより固着され、他端が前記ジョイントブロック31の受口36bに差し込まれる。また、2本の分岐管のうちの小径管37は、一端が二重フレキシブルホース17の内側ホース18に加締め部材37aにより固着され且つ前記大径管38の湾曲部38bを貫通して該大径管38と略平行に伸設された他端が前記ジョイントブロック31の受口35bに差し込まれる。この状態で(つまり、各分岐管37、38がジョイントブロック31の各受口35b、36bに差し込まれた状態で)、ジョイントブロック31に継手21のフランジ39がボルト41で締結されることで、ジョイントブロック31に2重フレキシブルホース17が接続固定される。
【0032】
このような配管接続構造により、コンプレッサ11、コンデンサ12、リキッドタンク13、膨脹弁14およびエバポレータ15が接続された冷房サイクル1が構成される。つまり、図1に示すように、コンプレッサ11で圧縮された冷媒は、2重フレキシブルホース17の内側ホース18→ジョイントブロック31→二重管26の外管28と通じてコンデンサ12に流れこみ、凝縮される。凝縮された冷媒は、リキッドタンク13で一時貯留されて気液分離されたのち、液冷媒が二重管26の内管27→ジョイントブロック31→二重管23の内管24を通じて膨脹弁14で断熱膨脹される。断熱膨脹された冷媒はエバポレータ15で空気の熱交換を行って空気を冷却して自身は吸熱する。そして、エバポレータ13を流通した冷媒は、二重管23の外管25→ジョイントブロック31→2重フレキシブルホース17の外側ホース19を通じて、再びコンプレッサ11に流入して、冷房装置にサイクルを循環する。なお、図中符号42はOリングを示し、符号43はろう材の配置位置を示す。
【0033】
この冷房装置によれば、以下のような効果がある。
【0034】
第1に、コンデンサ12に接続される二重管26およびエバポレータ15に接続される二重管23の内管24、27同士を直接または間接的に連通接続してコンデンサ12からエバポレータ15に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし、両二重管23、26の外管25、28同士を非連通としてコンデンサ側外管28とエバポレータ側外管25とに画成し、コンプレッサ11に接続され二重管構造のフレキシブルホース17の外側ホース(コンプレッサ入口配管)19をエバポレータ側外管25に連通接続するとともに内側ホース(コンプレッサ出口配管)18をコンデンサ側外管28に連通接続したため、冷房サイクル1の配管が二重管構造で構成され簡素な配管レイアウトとなるとともに、二重管構造のフレキシブルホース17が一本のみとなるため、冷房装置の製造コストが低減される。
【0035】
また、付随効果として、コンデンサ12からエバポレータ15に液相冷媒を流す高圧側冷媒配管を両二重管23、26の内管24、27で構成してあるため、液相冷媒を外管25、28に流す場合に比べ、液相冷媒の循環量を少なく設定でき、冷房サイクル全体の冷媒総量を少なくできる利点もある。なお、環境保護上、冷房サイクルに利用する冷媒総量は少ない方が好ましい。
【0036】
第2に、両二重管23、26の内管24、27同士を連通接続するための連通通路34と、コンデンサ側外管28とコンプレッサ出口配管(内側ホース)18とを連通する連通通路35と、エバポレータ側外管25とコンプレッサ入口配管(外側ホース)19とを連通する連通通路36と、を備えるジョイントブロック31に対して両二重管23、26を接続固定したため、このジョイントブロック31により両二重管23、26を確実且つ容易に接続することができる。
【0037】
第3に、コンデンサ12に接続される二重管26よりも、エバポレータ15に接続される二重管23を長く設定したため、エバポレータ15の熱交換効率の向上効果およびコンプレッサ11の消費動力の低減効果が好適に維持される。つまり、エバポレータ15に接続される二重管23内では、コンデンサ12からエバポレータ15へ向かう冷媒(内管24を流通する冷媒)がエバポレータ15からコンプレッサ11に向かう冷媒(外管25を流通する冷媒)によって過冷却される一方で、逆にエバポレータ15からコンプレッサ11に向かう冷媒(外管25を流通する冷媒)がコンデンサ12からエバポレータ15へ向かう冷媒(内管24、27を流通する冷媒)によって過熱されることにより、エバポレータ15の熱交換効率向上およびコンプレッサ11の消費動力低減がもたらされることなるが、本請求項2記載の発明のように、コンデンサ12側に接続される二重管26よりもエバポレータ15側に接続される二重管23を長く設定することで、上述のように作用効果(エバポレータ15の熱交換効率向上およびコンプレッサ11の消費動力低減)を好適に維持できる。
【0038】
第4に、二重管構造のフレキシブルホース17の内側ホース18をコンプレッサ出口配管として構成する一方、外側ホース19をコンプレッサ入口配管としたため、高圧の冷媒が二重フレキシブルホース17の内側ホース18を流通し、低圧の冷媒が二重フレキシブルホース17の外側ホース19を流通することとなる。つまり、漏洩率の高い高圧冷媒を内側に閉じこめた構造となっているため、冷媒の漏洩率を低く抑えることができる。
【0039】
第2実施形態:図4〜図5は本発明の第2実施形態の冷房装置を示すものである。なお、第1実施形態と同等の構成については同一符号を付してその構成および作用効果の説明を省略する。
【0040】
この第2実施形態では第1実施形態とジョイントブロックの構造が異なり、この第2実施形態のジョイントブロック50は、二つの二重管23、26が同一方向から接続される構造である。
【0041】
このジョイントブロック50は、ブロック本体50AとU字状のパイプ部材50Bとから構成されている。ブロック本体50Aは、第1実施形態と同様、コンデンサ側外管28を受け入れる受口35aとコンプレッサ出口配管(内側ホース)18に固着される継手21の分岐管37(図3参照)を受け入れる受口35bとを備えてこれらコンデンサ側外管28とコンプレッサ出口配管(内側ホース)18とを連通する連通通路35と、エバポレータ側外管25を受け入れる受口36aとコンプレッサ入口配管(外側ホース)19に固着される継手21の分岐管38(図3参照)を受け入れる受口36bとを備えてこれらエバポレータ側外管25とコンプレッサ入口配管(外側ホース)19とを連通する連通通路36と、を備えている。
【0042】
また、第1実施形態と同様に、前記受口35aおよび受口35bは切削加工により互いに直交して設けられているが、これら受口35a、35bが互いに交差して連通することで連通通路35が形成されている。また、受口36aおよび受口36bもそれぞれ切削加工に互いに直交して設けられているが、これら受口36a、36bが互いに交差して連通することで連通通路36が形成されている。
【0043】
そして、この実施形態では、図4および図5に示すように、コンデンサ側内管27を受け入れる受口34aを貫通してブロック本体50Aから該内管27が突出し、またエバポレータ側内管24を受け入れる受口34bを貫通してブロック本体50Aから内管24が突出し、これら突出した両内管27、24を、連通通路34としてのパイプ部材50Bにより連通接続している。つまり、この実施形態では、両二重管23、26の内管24、27同士を連通接続する連通通路34が、ブロック本体50Aとは別体に設けられたパイプ部材50Bにより構成されている。
【0044】
このような構成によりコンプレッサ11、コンデンサ12、リキッドタンク13、膨脹弁14およびエバポレータ15が接続されて、第1実施形態と同様の作用効果が得れる。
【0045】
第3実施形態:図6〜図7は本発明の第3実施形態の冷房装置を示すものである。なお、第2実施形態と同等の構成については同一符号を付してその構成および作用効果の説明を省略する。
【0046】
この第3実施形態のジョイントブロック60は、第2実施形態のパイプ部材50Bに代えて、受口34aおよび受口34bと直交する方向から切削加工されこれら受口34a、34b同士を連通接続する切削孔61により、連通通路34が形成されている点で、第2実施形態と異なっている。なお、連通通路34を構成するための切削孔61の開放端は盲栓62により閉塞されている。
【0047】
このような構成によりコンプレッサ11、コンデンサ12、リキッドタンク13、膨脹弁14およびエバポレータ15が接続されて、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0048】
第4実施形態:図8〜図11は本発明の第4実施形態の冷房装置を示すものである。なお、第2実施形態と同等の構成については同一符号を付してその構成および作用効果の説明を省略する。
【0049】
この第4実施形態では、ジョイントブロック70およびジョイントブロック70に接続固定される二重フレキシブルホース17の継手71の構成が第2実施形態と異なっている。この第4実施形態の継手71は、第1〜第3実施形態の継手21と異なり、二重フレキシブルホース17の端末において、同心状に配置されている外側ホース19と内側ホース18の端末に加締め固定され、これら外側ホース19および内側ホース18と同軸で設けられた大径管73および小径管72と、これら大径管73およびまたは小径管72とろう付けにより一体に設けられたフランジ74と、からなる。小径管72は、大径管73およびフランジ74より突出しており、小径管72およびフランジ74から突設された筒部75にはOリング42が嵌装されている。
【0050】
これに対応して、ジョイントブロック70のブロック本体50Aには、前記大径管73と連通接続される筒部75を受け入れる受口36bおよび小径管72を受け入れる受口36bが同軸で形成されている。小径管用の受口35bは、直交するコンデンサ側外管28を受け入れる受口35aに、直接貫通しており、これにより二重フレキシブルホース17の内側ホース(コンプレッサ出口配管)18とコンデンサ側外管28とが接続される。また、大径管用の受口36bは、直交するエバポレータ側外管25を受け入れる受口36aと、連通口76を介して連通し、これにより二重フレキシブルホース17の外側ホース(コンプレッサ入口配管)19とエバポレータ側外管25とが接続される。
【0051】
このような構成によりコンプレッサ11、コンデンサ12、リキッドタンク13、膨脹弁14およびエバポレータ15が接続されて、第4実施形態の冷房装置おいても第1〜第3実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0052】
以上のように、本発明によれば、コンデンサに接続される二重管およびエバポレータに接続される二重管の内管同士を直接または間接的に連通接続してコンデンサからエバポレータに冷媒を流すための高圧冷媒配管とし、両二重管の外管同士を非連通としてコンデンサ側外管とエバポレータ側外管とに画成し、コンプレッサに接続される二重管構造のフレキシブルホースのうちコンプレッサ入口配管をエバポレータ側外管に連通接続するとともにコンプレッサ出口配管をコンデンサ側外管に連通接続したため、冷房サイクルの配管が二重管構造で構成されるとともに二重フレキシブルホースが一本となる。そのため、簡素な配管レイアウトとしつつ冷房装置の製造コストを低減できる。
【0053】
なお、本発明においてジョイントブロックおよびこのジョイントブロックに接続される二重フレキシブルホース用の継手の構造は、上述の実施形態に限られず、製造可能な構造であれば、その他の形態に変更可能である。また、本発明は、冷媒にCO2等を用いた冷房サイクルにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の冷房装置の概略構成図。
【図2】同冷房装置のジョイントブロックを示す側面図。
【図3】同冷房装置のジョンとブロックと二重管および二重フレキシブルホースとの接続構造を示す拡大断面図。
【図4】本発明の第2実施形態の冷房装置のブロックジョイントを示す側面図。
【図5】図4中の要部を一部破断面で示した側面図。
【図6】本発明の第3実施形態の冷房装置のブロックジョイントを示す側面図。
【図7】図6中の要部を一部破断面で示した側面図。
【図8】本発明の第4実施形態の冷房装置のブロックジョイントを示す側面図。
【図9】図8中のの要部を一部破断面で示した側面図。
【図10】図8中A−A線に沿う断面図。
【図11】図10中C−C線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…冷房サイクル
11…コンプレッサ(圧縮機)
12…コンデンサ(放熱器)
13…リキッドタンク
14…膨脹弁
15…エバポレータ(蒸発器)
17…フレキシブルホース
18…内側ホース(コンポレッサの出口配管)
19…外側ホース(コンプレッサの入口配管)
23…二重管
24…エバポレータ側の内管
25…エバポレータ側の外管
26…二重管
27…コンデンサ側の内管
28…コンデンサ側の外管
31…ジョイントブロック
34…連通通路
35…連通通路
36…連通通路
50…ジョイントブロック
60…ジョイントブロック
70…ジョイントブロック
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の熱交換サイクルに用いられる冷房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用に用いられる冷房装置は、圧縮機、放熱器、圧力制御弁および蒸発器を備え、各機器を配管で接続して1つの冷房サイクルを構成している(炭酸ガス含有の冷房サイクルも含む)。
【0003】
一般には、従来の冷房装置は、冷媒を高圧高温に圧縮するコンプレッサ(圧縮機)と、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ(放熱器)と、凝縮された冷媒を気液分離して液冷媒を一時内部に蓄えるリキッドタンクと、冷媒の断熱膨脹を行う膨脹弁(圧力制御弁)と、断熱膨脹された冷媒と空気の熱交換を行って空気を冷却するエバポレータ(蒸発器)と、を備え、エバポレータ(蒸発器)を流通した冷媒は再びコンプレッサに流入して、冷房装置にサイクルを循環する構成となっている。
【0004】
この種の冷房装置にあっては、冷房サイクルを構成する配管のレイアウトを簡素化すべく二重管を用いたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1の従来技術では、コンプレッサとエバポレータとを連結する配管を二重管とするとともに、コンプレッサとコンデンサとを連結する配管を二重管として、サイクルを構成している。
【0006】
【特許文献1】
特開平2000−346469号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コンプレッサには、ベルトを介してエンジンの駆動力が伝達されるようになっているが、このエンジンの振動がコンプレッサに伝達されることとなる。また、コンプレッサ自身からは冷媒の吸入・圧縮による脈動が生じる。そのため、これらの振動がコンデンサおよびエバポレータに伝達されないように、コンプレッサに接続される両二重管はいずれも可撓性を備え二重管構造のフレキシブルホースで構成され、コンデンサからの振動は減衰されるようになっている。
【0008】
しかしながら、この二重フレキシブルホースは一般の金属製の2重管に比べて原価高であり、冷房サイクルの製造コストが高くついてしまう傾向がある。
【0009】
本発明は、このような従来技術をもとに為されたものであって、2重管構造の配管を用いて配管レイアウトを簡素にしつつも二重フレキシブルホースを一本のみで構成して、製造コストを低減した冷房装置の提供が目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮した冷媒を冷却する放熱器と、冷却された冷媒の圧力を制御する圧力制御弁と、圧力が制御された冷媒の吸熱作用により空気を冷却する蒸発器と、を備えた冷房装置において、
前記放熱器に対して一の二重管を接続し且つ前記蒸発器に対して他の二重管を接続し、両二重管の内管同士を直接または間接的に連通接続して放熱器から蒸発器に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし且つ両二重管の外管同士を非連通とし、前記圧縮機に該圧縮機の出口配管および入口配管を構成する二重管構造のフレキシブルホースを接続して、圧縮機入口配管を前記蒸発器側外管に連通接続するとともに圧縮機出口配管を前記放熱器側外管に連通接続したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の冷房装置において、両二重管をジョイントブロックに接続固定し、前記ジョイントブロックは、両二重管の内管同士を連通接続するための連通通路と、放熱器側外管と圧縮機出口配管とを連通する連通通路と、蒸発器側外管と圧縮機入口配管とを連通する連通通路と、を備えことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の冷房装置において、放熱器に接続される二重管より、蒸発器に接続される二重管を長く設定したことを特徴とするものである。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の冷房装置において、二重管構造のフレキシブルホースの内側ホースを圧縮機出口配管として構成する一方、外側ホースを圧縮機入口配管としたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、放熱器に接続される二重管および蒸発器に接続される二重管の内管同士を直接または間接的に連通接続して放熱器から蒸発器に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし、両二重管の外管同士を非連通として放熱器側外管と蒸発器側の外管とに画成し、圧縮機に接続される二重管構造のフレキシブルホースのうち圧縮機入口配管を蒸発器側外管に連通接続するとともに圧縮機出口配管を放熱器側外管に連通接続したため、冷房サイクルの配管が二重管構造で構成され簡素な配管レイアウトとなるとともに、二重管構造のフレキシブルホースが一本のみで構成されるため、冷房装置の製造コストが低減される。
【0015】
なお、付随効果として、放熱器から蒸発器に液相冷媒を流す高圧側冷媒配管を両二重管の内管で構成してあるため、液相冷媒を外管に流す場合に比べ、液相冷媒の循環量を少なく設定でき、冷房サイクル全体の冷媒総量を少なくできる利点もある。なお、環境保護上、冷房サイクルに利用する冷媒総量が少ないことが好ましい。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、両二重管をジョイントブロックに接続固定し、ジョイントブロックは、両二重管の内管同士を連通接続する連通通路と、放熱器側外管と圧縮機出口配管とを連通する連通通路と、蒸発器側外管と圧縮機入口配管とを連通する連通通路と、を備えるため、このジョイントブロックにより両二重管を確実且つ容易に接続することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加え、放熱器に接続される二重管よりも、蒸発器に接続される二重管を長く設定したため、蒸発器の熱交換効率の向上効果および圧縮機の消費動力の低減効果を好適に維持される。
【0018】
つまり、蒸発器側に接続される二重管内では、放熱器から蒸発器へ向かう冷媒(内管を流通する冷媒)が蒸発器から圧縮機に向かう冷媒(外管を流通する冷媒)によって過冷却される一方で、逆に蒸発器から圧縮機に向かう冷媒(外管を流通する冷媒)が放熱器から蒸発器へ向かう冷媒(内管を流通する冷媒)によって過熱されることにより、蒸発器の熱交換効率向上および圧縮機の消費動力低減がもたらされることなるが、本請求項2記載の発明のように、放熱器側に接続される二重管よりも蒸発器に接続される二重管を長く設定することで、上述のように蒸発器の熱交換効率の向上効果および圧縮機の消費動力の低減効果が好適に維持できる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3記載の発明の効果に加え、二重管構造のフレキシブルホースの内側ホースを圧縮機の出口配管として構成する一方、外側ホースを圧縮機の入口配管としたため、高圧の冷媒がフレキシブルホースの内側ホースを流通し、低圧の冷媒がフレキシブルホースの外側ホースを流通することとなる。つまり、漏洩率の高い高圧冷媒を内側に閉じこめた構造となっているため、冷媒の漏洩率を低く抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
第1実施形態:図1〜図3は本発明の第1実施形態の冷房装置を示すものである。図1は本例の冷房装置の概略構成図である。
【0022】
図1に示すように、本例の冷房装置の冷房サイクル1は、冷媒を圧縮するコンプレッサ(圧縮機)11と、圧縮した冷媒を凝縮するコンデンサ(放熱器)12と、凝縮した冷媒を一時蓄えるリキッドタンク13と、凝縮した冷媒の断熱膨脹を行う膨脹弁(圧力制御弁)14と、膨脹した冷媒の蒸化を行うエバポレータ(蒸発器)15と、を備えた構造である。
【0023】
コンプレッサ11には、継手16を介して二重管構造のフレキシブルホース17(なお、フレキシブルホースとは樹脂成形または蛇腹成形などにより可撓性を備えて振動負荷に耐えうる屈伸自在な管をいい、この例では二重フレキシブルホース17の内側ホース18および外側ホース19のいずれも樹脂成形により可撓性を持たせてある)が接続されている。
【0024】
具体的には、二重フレキシブルホース17のコンプレッサ11側端末(一端)に固着された継手16をコンプレッサ11に対してボルトにより締結することで、二重フレキシブルホース17の一端がコンプレッサ11に接続されている。このフレキシブルホース17の内側ホース18は、コンプレッサ11の吐出ポート(図示せぬ)に連通接続される「コンプレッサ出口配管」として構成され、一方、フレキシブルホース17の外側ホース19は、コンプレッサ11の吸入ポート(図示せぬ)に連通接続される「コンプレッサ入口配管」として構成される。
【0025】
また、この二重フレキシブルホース17の他端には、カシメにより継手21が固着されており、この継手21を後述するジョイントブロック31にボルト(図示せぬ)により締結することで、二重フレキシブルホース17の他端がジョイントブロック31に接続されるようになっている。
【0026】
エバポレータ15には、膨脹弁14およびこの膨脹弁14に連結される継手22を介して金属製の二重管23(24,25)が接続され、また、コンデンサ12には、ヘッダタンクおよびリキッドタンク13に固定されたブロック継手29およびこのブロック継手29に連結される継手30を介して他の金属製の二重管26(27,28)が接続されるようになっている。これら両二重管23、26は、エバポレータ15およびコンデンサ12に接続される前に、予めジョイントブロック31を介してろう付けなどにより連結されて一本の二重管として構成されている。この実施形態では、コンデンサ12側の二重管26よりもエバポレータ15側の二重管23を長く設定してある。なお、継手16、22、30の構造は、従来構造(例えば、特開2001−235081号公報等)と同等であり、説明を省略する。
【0027】
図2はジョイントブロックの側面図、図3はジョイントブロック31とこれに接続される二重管23、26および二重フレキシブルホース17の接続構造を示すジョイントブロック近傍の断面図である。
【0028】
図2、3に示すように、このジョイントブロック31に連結固定される両二重管23、26の内管24、27同士は、連通接続されて、コンデンサ12からエバポレータ15に冷媒を流すための高圧冷媒配管として構成される。また、このジョイントブロック31に固定される両二重管23、26の外管25、28同士は、ジョイントブロック31の仕切壁部33を隔てて非連通となっており、このうちエバポレータ側外管25にフレキシブルホース17の外側ホース(コンプレッサ入口配管)19が連通接続され且つコンデンサ側外管28にフレキシブルホース17の内側ホース(コンプレッサ出口配管)18が連通接続されている。
【0029】
つまり、ジョイントブロック31は、図2および図3に示すように、コンデンサ側内管27を受け入れる受口34aおよびエバポレータ側内管24を受け入れる受口34bを有してこれら両二重管23、26の内管24、27同士を連通接続する連通通路34と、コンデンサ側外管28を受け入れる受口35aとコンプレッサ出口配管(内側ホース)18に固着される継手21の分岐管37を受け入れる受口35bとを備えてこれらコンデンサ側外管28とコンプレッサ出口配管(内側ホース)18とを連通する連通通路35と、エバポレータ側外管25を受け入れる受口36aとコンプレッサ入口配管(外側ホース)19に固着される継手21の分岐管38を受け入れる受口36bとを備えてこれらエバポレータ側外管25とコンプレッサ入口配管(外側ホース)19とを連通する連通通路36と、を備えている。
【0030】
ここで、受口35aおよび受口35bは切削加工により互いに直交して設けられているが、これら受口35a、35bが互いに交差して連通することで前記連通通路35が形成されている。また、受口36aおよび受口36bもそれぞれ切削加工に互いに直交して設けられているが、これら受口36a、36bが互いに交差して連通することで前記連通通路36が形成されている。
【0031】
なお、このジョイントブロック31に接続される二重フレキシブルホース17の継手21は、図3に示すように、二重フレキシブルホース17の端末において、同心状に配置されている外側ホース19と内側ホース18とを並列的に分岐する金属製の2本の分岐管37、38と、この分岐管にろう付けにより一体に設けられたフランジ39と、を備えて構成される。2本の分岐管のうちの大径管38は、一端が二重フレキシブルホース17の外側ホース19に加締め部材38aにより固着され、他端が前記ジョイントブロック31の受口36bに差し込まれる。また、2本の分岐管のうちの小径管37は、一端が二重フレキシブルホース17の内側ホース18に加締め部材37aにより固着され且つ前記大径管38の湾曲部38bを貫通して該大径管38と略平行に伸設された他端が前記ジョイントブロック31の受口35bに差し込まれる。この状態で(つまり、各分岐管37、38がジョイントブロック31の各受口35b、36bに差し込まれた状態で)、ジョイントブロック31に継手21のフランジ39がボルト41で締結されることで、ジョイントブロック31に2重フレキシブルホース17が接続固定される。
【0032】
このような配管接続構造により、コンプレッサ11、コンデンサ12、リキッドタンク13、膨脹弁14およびエバポレータ15が接続された冷房サイクル1が構成される。つまり、図1に示すように、コンプレッサ11で圧縮された冷媒は、2重フレキシブルホース17の内側ホース18→ジョイントブロック31→二重管26の外管28と通じてコンデンサ12に流れこみ、凝縮される。凝縮された冷媒は、リキッドタンク13で一時貯留されて気液分離されたのち、液冷媒が二重管26の内管27→ジョイントブロック31→二重管23の内管24を通じて膨脹弁14で断熱膨脹される。断熱膨脹された冷媒はエバポレータ15で空気の熱交換を行って空気を冷却して自身は吸熱する。そして、エバポレータ13を流通した冷媒は、二重管23の外管25→ジョイントブロック31→2重フレキシブルホース17の外側ホース19を通じて、再びコンプレッサ11に流入して、冷房装置にサイクルを循環する。なお、図中符号42はOリングを示し、符号43はろう材の配置位置を示す。
【0033】
この冷房装置によれば、以下のような効果がある。
【0034】
第1に、コンデンサ12に接続される二重管26およびエバポレータ15に接続される二重管23の内管24、27同士を直接または間接的に連通接続してコンデンサ12からエバポレータ15に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし、両二重管23、26の外管25、28同士を非連通としてコンデンサ側外管28とエバポレータ側外管25とに画成し、コンプレッサ11に接続され二重管構造のフレキシブルホース17の外側ホース(コンプレッサ入口配管)19をエバポレータ側外管25に連通接続するとともに内側ホース(コンプレッサ出口配管)18をコンデンサ側外管28に連通接続したため、冷房サイクル1の配管が二重管構造で構成され簡素な配管レイアウトとなるとともに、二重管構造のフレキシブルホース17が一本のみとなるため、冷房装置の製造コストが低減される。
【0035】
また、付随効果として、コンデンサ12からエバポレータ15に液相冷媒を流す高圧側冷媒配管を両二重管23、26の内管24、27で構成してあるため、液相冷媒を外管25、28に流す場合に比べ、液相冷媒の循環量を少なく設定でき、冷房サイクル全体の冷媒総量を少なくできる利点もある。なお、環境保護上、冷房サイクルに利用する冷媒総量は少ない方が好ましい。
【0036】
第2に、両二重管23、26の内管24、27同士を連通接続するための連通通路34と、コンデンサ側外管28とコンプレッサ出口配管(内側ホース)18とを連通する連通通路35と、エバポレータ側外管25とコンプレッサ入口配管(外側ホース)19とを連通する連通通路36と、を備えるジョイントブロック31に対して両二重管23、26を接続固定したため、このジョイントブロック31により両二重管23、26を確実且つ容易に接続することができる。
【0037】
第3に、コンデンサ12に接続される二重管26よりも、エバポレータ15に接続される二重管23を長く設定したため、エバポレータ15の熱交換効率の向上効果およびコンプレッサ11の消費動力の低減効果が好適に維持される。つまり、エバポレータ15に接続される二重管23内では、コンデンサ12からエバポレータ15へ向かう冷媒(内管24を流通する冷媒)がエバポレータ15からコンプレッサ11に向かう冷媒(外管25を流通する冷媒)によって過冷却される一方で、逆にエバポレータ15からコンプレッサ11に向かう冷媒(外管25を流通する冷媒)がコンデンサ12からエバポレータ15へ向かう冷媒(内管24、27を流通する冷媒)によって過熱されることにより、エバポレータ15の熱交換効率向上およびコンプレッサ11の消費動力低減がもたらされることなるが、本請求項2記載の発明のように、コンデンサ12側に接続される二重管26よりもエバポレータ15側に接続される二重管23を長く設定することで、上述のように作用効果(エバポレータ15の熱交換効率向上およびコンプレッサ11の消費動力低減)を好適に維持できる。
【0038】
第4に、二重管構造のフレキシブルホース17の内側ホース18をコンプレッサ出口配管として構成する一方、外側ホース19をコンプレッサ入口配管としたため、高圧の冷媒が二重フレキシブルホース17の内側ホース18を流通し、低圧の冷媒が二重フレキシブルホース17の外側ホース19を流通することとなる。つまり、漏洩率の高い高圧冷媒を内側に閉じこめた構造となっているため、冷媒の漏洩率を低く抑えることができる。
【0039】
第2実施形態:図4〜図5は本発明の第2実施形態の冷房装置を示すものである。なお、第1実施形態と同等の構成については同一符号を付してその構成および作用効果の説明を省略する。
【0040】
この第2実施形態では第1実施形態とジョイントブロックの構造が異なり、この第2実施形態のジョイントブロック50は、二つの二重管23、26が同一方向から接続される構造である。
【0041】
このジョイントブロック50は、ブロック本体50AとU字状のパイプ部材50Bとから構成されている。ブロック本体50Aは、第1実施形態と同様、コンデンサ側外管28を受け入れる受口35aとコンプレッサ出口配管(内側ホース)18に固着される継手21の分岐管37(図3参照)を受け入れる受口35bとを備えてこれらコンデンサ側外管28とコンプレッサ出口配管(内側ホース)18とを連通する連通通路35と、エバポレータ側外管25を受け入れる受口36aとコンプレッサ入口配管(外側ホース)19に固着される継手21の分岐管38(図3参照)を受け入れる受口36bとを備えてこれらエバポレータ側外管25とコンプレッサ入口配管(外側ホース)19とを連通する連通通路36と、を備えている。
【0042】
また、第1実施形態と同様に、前記受口35aおよび受口35bは切削加工により互いに直交して設けられているが、これら受口35a、35bが互いに交差して連通することで連通通路35が形成されている。また、受口36aおよび受口36bもそれぞれ切削加工に互いに直交して設けられているが、これら受口36a、36bが互いに交差して連通することで連通通路36が形成されている。
【0043】
そして、この実施形態では、図4および図5に示すように、コンデンサ側内管27を受け入れる受口34aを貫通してブロック本体50Aから該内管27が突出し、またエバポレータ側内管24を受け入れる受口34bを貫通してブロック本体50Aから内管24が突出し、これら突出した両内管27、24を、連通通路34としてのパイプ部材50Bにより連通接続している。つまり、この実施形態では、両二重管23、26の内管24、27同士を連通接続する連通通路34が、ブロック本体50Aとは別体に設けられたパイプ部材50Bにより構成されている。
【0044】
このような構成によりコンプレッサ11、コンデンサ12、リキッドタンク13、膨脹弁14およびエバポレータ15が接続されて、第1実施形態と同様の作用効果が得れる。
【0045】
第3実施形態:図6〜図7は本発明の第3実施形態の冷房装置を示すものである。なお、第2実施形態と同等の構成については同一符号を付してその構成および作用効果の説明を省略する。
【0046】
この第3実施形態のジョイントブロック60は、第2実施形態のパイプ部材50Bに代えて、受口34aおよび受口34bと直交する方向から切削加工されこれら受口34a、34b同士を連通接続する切削孔61により、連通通路34が形成されている点で、第2実施形態と異なっている。なお、連通通路34を構成するための切削孔61の開放端は盲栓62により閉塞されている。
【0047】
このような構成によりコンプレッサ11、コンデンサ12、リキッドタンク13、膨脹弁14およびエバポレータ15が接続されて、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0048】
第4実施形態:図8〜図11は本発明の第4実施形態の冷房装置を示すものである。なお、第2実施形態と同等の構成については同一符号を付してその構成および作用効果の説明を省略する。
【0049】
この第4実施形態では、ジョイントブロック70およびジョイントブロック70に接続固定される二重フレキシブルホース17の継手71の構成が第2実施形態と異なっている。この第4実施形態の継手71は、第1〜第3実施形態の継手21と異なり、二重フレキシブルホース17の端末において、同心状に配置されている外側ホース19と内側ホース18の端末に加締め固定され、これら外側ホース19および内側ホース18と同軸で設けられた大径管73および小径管72と、これら大径管73およびまたは小径管72とろう付けにより一体に設けられたフランジ74と、からなる。小径管72は、大径管73およびフランジ74より突出しており、小径管72およびフランジ74から突設された筒部75にはOリング42が嵌装されている。
【0050】
これに対応して、ジョイントブロック70のブロック本体50Aには、前記大径管73と連通接続される筒部75を受け入れる受口36bおよび小径管72を受け入れる受口36bが同軸で形成されている。小径管用の受口35bは、直交するコンデンサ側外管28を受け入れる受口35aに、直接貫通しており、これにより二重フレキシブルホース17の内側ホース(コンプレッサ出口配管)18とコンデンサ側外管28とが接続される。また、大径管用の受口36bは、直交するエバポレータ側外管25を受け入れる受口36aと、連通口76を介して連通し、これにより二重フレキシブルホース17の外側ホース(コンプレッサ入口配管)19とエバポレータ側外管25とが接続される。
【0051】
このような構成によりコンプレッサ11、コンデンサ12、リキッドタンク13、膨脹弁14およびエバポレータ15が接続されて、第4実施形態の冷房装置おいても第1〜第3実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0052】
以上のように、本発明によれば、コンデンサに接続される二重管およびエバポレータに接続される二重管の内管同士を直接または間接的に連通接続してコンデンサからエバポレータに冷媒を流すための高圧冷媒配管とし、両二重管の外管同士を非連通としてコンデンサ側外管とエバポレータ側外管とに画成し、コンプレッサに接続される二重管構造のフレキシブルホースのうちコンプレッサ入口配管をエバポレータ側外管に連通接続するとともにコンプレッサ出口配管をコンデンサ側外管に連通接続したため、冷房サイクルの配管が二重管構造で構成されるとともに二重フレキシブルホースが一本となる。そのため、簡素な配管レイアウトとしつつ冷房装置の製造コストを低減できる。
【0053】
なお、本発明においてジョイントブロックおよびこのジョイントブロックに接続される二重フレキシブルホース用の継手の構造は、上述の実施形態に限られず、製造可能な構造であれば、その他の形態に変更可能である。また、本発明は、冷媒にCO2等を用いた冷房サイクルにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の冷房装置の概略構成図。
【図2】同冷房装置のジョイントブロックを示す側面図。
【図3】同冷房装置のジョンとブロックと二重管および二重フレキシブルホースとの接続構造を示す拡大断面図。
【図4】本発明の第2実施形態の冷房装置のブロックジョイントを示す側面図。
【図5】図4中の要部を一部破断面で示した側面図。
【図6】本発明の第3実施形態の冷房装置のブロックジョイントを示す側面図。
【図7】図6中の要部を一部破断面で示した側面図。
【図8】本発明の第4実施形態の冷房装置のブロックジョイントを示す側面図。
【図9】図8中のの要部を一部破断面で示した側面図。
【図10】図8中A−A線に沿う断面図。
【図11】図10中C−C線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…冷房サイクル
11…コンプレッサ(圧縮機)
12…コンデンサ(放熱器)
13…リキッドタンク
14…膨脹弁
15…エバポレータ(蒸発器)
17…フレキシブルホース
18…内側ホース(コンポレッサの出口配管)
19…外側ホース(コンプレッサの入口配管)
23…二重管
24…エバポレータ側の内管
25…エバポレータ側の外管
26…二重管
27…コンデンサ側の内管
28…コンデンサ側の外管
31…ジョイントブロック
34…連通通路
35…連通通路
36…連通通路
50…ジョイントブロック
60…ジョイントブロック
70…ジョイントブロック
Claims (4)
- 冷媒を圧縮する圧縮機(11)と、圧縮した冷媒を冷却する放熱器(12)と、冷却された冷媒の圧力を制御する圧力制御弁(14)と、圧力が制御された冷媒の吸熱作用により空気を冷却する蒸発器(15)と、を備えた冷房装置において、
前記放熱器(12)に対して一の二重管(26)を接続し且つ前記蒸発器(15)に対して他の二重管(23)を接続し、
両二重管(23、26)の内管(24、27)同士を直接または間接的に連通接続して放熱器(12)から蒸発器(15)に冷媒を流すための高圧冷媒配管とし、且つ両二重管(23、26)の外管(25、28)同士を非連通とし、
前記圧縮機(11)に該圧縮機の出口配管(18)および入口配管(19)を構成する二重管構造のフレキシブルホース(17)を接続して、圧縮機の入口配管(19)を前記蒸発器側の外管(25)に連通接続するとともに圧縮機の出口配管(18)を前記放熱器側の外管(28)に連通接続したことを特徴とする冷房装置。 - 請求項1記載の冷房装置において、
両二重管(23、26)をジョイントブロック(31)に接続固定し、
前記ジョイントブロック(31)は、両二重管(23、26)の内管(24、27)同士を連通接続する連通通路(34)と、放熱器側外管(28)と圧縮機の出口配管(18)とを連通する連通通路(35)と、蒸発器側外管(25)と圧縮機の入口配管(19)とを連通する連通通路(36)と、を備えることを特徴とする冷房装置。 - 請求項1または請求項2記載の冷房装置において、
前記放熱器側に接続される二重管(26)より、前記蒸発器側に接続される二重管(23)を長く設定したことを特徴とする冷房装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項記載の冷房装置において、
前記二重管構造のフレキシブルホース(17)の内側ホースを圧縮機出口配管(18)として構成する一方、外側ホースを圧縮機入口配管(19)としたことを特徴とする冷房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002378666A JP2004211917A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 冷房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002378666A JP2004211917A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 冷房装置 |
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JP2004211917A true JP2004211917A (ja) | 2004-07-29 |
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JP2002378666A Pending JP2004211917A (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 冷房装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8161770B2 (en) | 2006-08-22 | 2012-04-24 | Calsonic Kansei Corporation | Vehicle air conditioning system |
CN103797218A (zh) * | 2011-09-30 | 2014-05-14 | 日产自动车株式会社 | 朗肯循环系统 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002378666A patent/JP2004211917A/ja active Pending
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US8161770B2 (en) | 2006-08-22 | 2012-04-24 | Calsonic Kansei Corporation | Vehicle air conditioning system |
CN103797218A (zh) * | 2011-09-30 | 2014-05-14 | 日产自动车株式会社 | 朗肯循环系统 |
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