JP2010012537A - 工作機械用ワイパーの製造方法 - Google Patents

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博文 辻本
Akimitsu Tsuji
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Abstract

【課題】多品種の工作機械用ワイパーを少ないパーツで製造することができる。
【解決手段】モールド30は、キャビティ41〜47それぞれを有する複数のパーツ31〜37を備える。プレート状のワイパーを横断するようにして、2以上に分割して得られた複数の分割形状それぞれは、キャビティ41〜47それぞれの形状に一致する。パーツ31〜37を組み合わせて、キャビティ41〜47によって成型キャビティ49を形成する。その成型キャビティ49に成型材料を充填して、加硫成型によりワイパーを得る。
【選択図】図2

Description

本発明は、モールドを用いて工作機械用ワイパーを製造するための方法に関し、特に複数のパーツを組み合わせて形成されるモールドを用いた工作機械用ワイパーの製造方法に関する。
工作機械用ワイパーは、工作機械への取り付けのための金属から形成される心体材料に、切削くずを除去するためのリップ部を有するゴム部が一体的に接着されて構成される。工作機械用ワイパーの形状は、部分的には同じ形状を呈する場合が多いが、工作機械が多品種であるため、工作機械の種類に応じて、多種多様なものとなっている。
工作機械用ワイパーを製造する方法としては、ワイパー形状に一致したキャビティを有する一品一様の金型を用意し、そのキャビティに、ワイパーに一致した形状を有する心体材料及び未加硫ゴムを充填し、これらを加硫成型により一体成形する方法が知られている(第1の方法)。別の方法としては、心体材料をワイパーに一致した所定の平面形状に加工する一方、ゴム部については、標準的な金型を用いて加硫成型した後、ワイパーに一致した平面形状にカットし、そのカットしたゴム部に心体材料を接着してワイパーを得る方法が知られている(第2の方法)。
さらに、別の方法としては、必要なワイパーの一部の形状を呈するパーツを、工作機械に個別に取り付け、それら複数のパーツを組み合わせて、1つのワイパーとして使用する方法も知られている(第3の方法)。この場合、ある程度標準的な形状を有する金型を数種用意し、それら金型で心体材料とゴム部を一体成型して仕掛パーツを得て、その仕掛パーツをカットして、上記各パーツを製造するのが一般的である。
なお、従来、環状を分割した形状を呈する分割環状物を打ち抜き造形した後、その分割環状物を接合一体化させて環状のオイルシールを得るシール部材の製造方法が知られている(特許文献1参照)。
特開平6−221443号公報
しかし、上述した第1の方法では、非常に多品種にわたるワイパーそれぞれに対して、金型が必要となるので、金型コストが高くなると共に、多くの金型を保管・管理する必要が生じる。一方、第2の方法では、金型数・コストを低減できるものの、加硫したゴム部をカットした後、心体材料に貼付しているので、リップ部の加工精度が低下し、ワイパー機能が低下するという問題が生じる。また、金属から成る心体材料へのゴム部の接着力が加硫接着に比べて劣るため、早期剥離による不具合が生じる可能性が高まる。
さらに、第3の方法では、第2の方法に比べてゴム部と心体材料の接着力は改善されるが、リップ部の加工精度は第2の方法と同様に低く、ワイパー機能が低下する。また、金属とゴムとの複合体である仕掛パーツをカットする必要があると共に、多くのパーツを工作機械に取り付ける必要があるため、製造工程・取付工程が複雑になるという問題がある。
そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、多品種のワイパーを製造するに当たり、ゴム部と心体材料との接着強度やリップ部の加工精度を高く維持しつつ、金型数を低減し、金型コスト・金型管理を改善することが可能なワイパーの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る工作機械用ワイパーの製造方法は、プレート状の所定形状を有する工作機械用ワイパーを製造する工作機械用ワイパーの製造方法において、キャビティをそれぞれが有する複数のパーツを用意し、ワイパーを横断するようにして、2以上に分割して得られた複数の分割形状それぞれは、複数のパーツのうちいずれかのパーツのキャビティの形状に一致した形状であり、複数のパーツのうち一部又は全部を組み合わせて、所定形状の一部又は全部を呈する第1の成型キャビティを形成すると共に、その第1の成型キャビティに成型材料を充填してワイパーの一部又は全部を成型する第1工程を備えることを特徴とする。
例えば、上記第1工程では、所定形状の一部を呈する第1の成型キャビティを形成すると共に、その第1の成型キャビティに成型材料を充填してワイパーの一部を成型する。その場合、上記製造方法は、複数のパーツのうち一部又は全部を組み合わせて、所定形状の他の部分を呈する第2の成型キャビティを形成すると共に、その第2の成型キャビティに成型材料を充填してワイパーの一部に一体化されるワイパーの他の部分を成型する第2工程をさらに備えることが好ましい。特に好ましくは、上記第1工程で使用された少なくとも1つのパーツが第2工程で再度使用される。
上記第2工程では、ワイパーの一部におけるワイパーの他の部分との接続部分の形状、及び上記所定形状の他の部分を、一体化した形状を呈する第2の成型キャビティが形成され、第2の成型キャビティの内部には、成型材料と共に上記接続部分が配置されていることが好ましい。
ワイパーは、一部が屈曲した形状であると共に、ワイパーを複数の分割形状に分割するとき、屈曲した部分で分割しないようにすることが好ましい。例えば、ワイパーは、屈曲しつつ延在した形状を呈しており、ワイパーを幅方向に沿って分割することにより、上記複数の分割形状を得る。
本発明に係るモールドは、プレート状の所定形状を有する工作機械用ワイパーを加硫成型するためのモールドにおいて、キャビティをそれぞれが有する複数のパーツを備え、プレート状のワイパーを横断するようにして、2以上に分割して得られた複数の分割形状それぞれは、複数のパーツのうちいずれかのパーツのキャビティの形状に一致した形状であり、複数のパーツのうち一部又は全部を組み合わせて所定形状の一部又は全部を呈する第1の成型キャビティを形成することを特徴とする。
本発明では、多品種のワイパーを製造するに当たり、ワイパーの高い加工精度を維持すると共に、モールドのパーツ数を抑え、金型コストの低減、金型管理の簡素化を図ることが可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照にしつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態において成型される工作機械用ワイパーの一例を示す平面図である。ワイパー10は、プレート状の所定形状を有しており、直線がそのプレート平面において4箇所で屈曲されてC字形の平面形状を呈する。すなわち、ワイパー10は、2箇所で直角に屈曲されてコーナー部21、22が形成され、さらに両端部23、24が直角に内側に屈曲されるようにして、直線がプレート平面に沿ってC字に延在した形状を呈する。
ワイパー10は、本体部13と、工作機械ヘッド面との摺動部となるリップ部14とを備える。本体部13は、板状の弾性本体部17と、ワイパーを補強するための金属板から形成される心体部12と備え、弾性本体部17の前面に、心体部12が積層されて構成される。本体部13には、厚さ方向に貫通された取付穴(不図示)が設けられ、ワイパー10は、取付穴を介して工作機械に取り付けられる。
リップ部14は、C字形の内周に沿って設けられ、弾性本体部17の幅方向における一方の端部からC字の内側に突出するようにして形成される。リップ部14は、その先端部14Aによって工作機械ヘッド面に落とされた切粉や切削液を掻き取るために、例えば弾性本体部17より遠ざかるに従って厚さが薄くなるように形成されている。リップ部14及び弾性本体部17は、ゴム又は熱可塑性樹脂等の合成樹脂からなる弾性材料によって一体的に形成される。
C字形のワイパー10を、横断するようにして、ワイパーの幅方向に沿って7分割したとき、形成される7つの分割形状は、例えば、コーナー部21、22、端部23、24、及び直線接続部25〜27となる。ここで、コーナー部21、22及び端部23、24は、直線が90°屈曲したL字形を呈する。直線接続部25は、コーナー部21、22同士を接続し、直線形状を呈する。また、直線接続部26、27は、コーナー部21、22それぞれと端部23、24それぞれとを接続する直線形状を呈する。
図2、3は、ワイパー10を成型するためのモールド(金型)30を示す図である。本実施形態におけるモールド30は、それぞれがキャビティ41〜47を有する複数のパーツ31〜37を備える。パーツ31〜37それぞれは、図3に示すように、上型28と下型29とを備え、それらの間に中空のキャビティ41〜47を形成する。なお、図3では、パーツ31の断面のみ示すが、他のパーツ32〜37の断面も図3と同様である。
上記した分割形状21〜27それぞれは、各パーツ31〜37のキャビティ41〜47それぞれの形状に一致している。したがって、パーツ31、32のキャビティ41、42の形状は、直線が直角に屈曲させられたL字形の平面形状を呈する。また、パーツ33、34のキャビティ43、44の形状は、直線が90°直角に屈曲させられたL字形の平面形状を呈する。さらに、パーツ35〜37のキャビティ45〜47の形状は、直線状の平面形状を呈する。
各キャビティ41〜47それぞれは、ワイパーの形状に対応して、本体部13を成型するために、本体部13に一致した形状を呈する本体キャビティ部52Aと、リップ部14を成型するために、リップ部に一致した形状を呈するリップキャビティ部53Aとが一体となって構成される。そして、リップキャビティ部53Aは、各キャビティ41〜47において、幅方向における一端に沿って設けられると共に、パーツ31〜34においては、キャビティ41〜44のL字の内周側に配置されている。
各パーツ31、32、35〜37におけるキャビティ41、42、45〜47は、2つのキャビティに接続できるように、キャビティの延在方向における両端部が、パーツ31、32、35〜37それぞれの端面において開口している。一方、キャビティ43、44は、1つのキャビティ(キャビティ46又は47)に接続できるように、それぞれの延在方向における一端がパーツ33、34の端面において開口しているのみで、他端はパーツ33、34の内部に配置され開口されない。
これらパーツ31〜37が、互いに端面同士が突き合わされて、組み合わされることにより、キャビティ41〜47同士が接続される。そして、これらキャビティ41〜47によって、ワイパー10の形状と一致した形状を呈する成型キャビティ49が形成されることとなる。
成型キャビティ49には、加硫成型後に心体部となる金属板12’、及び加硫成型後にリップ部14及び弾性本体部17となる未加硫ゴム17’が成型材料としてこの順に充填・配置される。金属板12’は、ワイパー10の平面形状に対応して、C字形の1枚の金属板から成り、弾性本体部17に接着しやすいように適宜接着処理が施されていると共に、本体キャビティ部52Aにおいて下型29の上に配置される。また、未加硫ゴム17’は、シート形状を呈し、本体キャビティ部52Aからリップキャビティ部53Aにわたって充填され、本体キャビティ部52Aでは金属板12’の上に重ねられる。
これら未加硫ゴム17’及び金属板12’は、上型28及び下型29によって加圧されると共に加熱されて加硫成型され、未加硫ゴム17’が金属板12’に加硫接着され、本体部13とリップ部14とを有するワイパー10が得られる。なお、ワイパー10は、加硫成型後に、取付穴(不図示)が設けられる。
次に、図4の示す工作機械用ワイパー60が成型される場合の例を説明する。プレート状のワイパー60は、C字形のワイパー10と同様に、本体部13とリップ部14を備えると共に、プレート平面において、直線が2箇所で折り曲げられてZ字に延在する。すなわち、ワイパー10は、2つのコーナー部71、72で60°で屈曲されてZ字形の平面形状を呈している。
Z字形のワイパー60が幅方向に沿ってワイパー60を横断するように分割され、5分割されたとき、形成される5つの分割形状は、例えば、60°屈曲したV字形の平面形状を呈するコーナー部71、72と、これらコーナー部71、72に接続される直線状の平面形状を呈する両端部73、74と、コーナー部71、72を接続するための直線状の平面形状を呈する直線接続部75となる。
図5は、ワイパー60を成型するための金型(モールド)80を示す図である。モールド80は、それぞれがキャビティ91〜95を有する複数のパーツ81〜85が組み合わされて形成される。各パーツ81〜85は、モールド30と同様に、上型28と下型29とを備え、本体キャビティ部52A及びリップキャビティ部53Aが形成される(図3参照)。
上記した分割形状71〜75それぞれは、各パーツ81〜85のキャビティ91〜95それぞれの形状に一致している。したがって、パーツ81、82のキャビティ91、92の形状は、直線が60°で屈曲するV字形の平面形状を呈すると共に、キャビティ93〜95それぞれの形状は、直線状の平面形状を呈する。
リップキャビティ部53Aは、各キャビティ91〜97において、幅方向における一端に沿って設けられる。したがって、リップキャビティ部53Aは、パーツ81において、キャビティ91のV字の内周側に配置されている一方、パーツ82において、キャビティ91のV字の外周側に配置されている。そして、キャビティ91、92、95は、キャビティの延在方向における両端部が、パーツ81、82、85それぞれの端面において開口している。一方、キャビティ93、94は、それぞれの延在方向における一端がパーツ83、84の端面において開口しているが、他端はパーツ83、84の内部に配置され開口されない。
これらパーツ81〜85が、互いに端面同士が突き合わされて、組み合わされることにより、キャビティ91〜95同士が接続される。そして、これらキャビティ91〜95によって、ワイパー60の形状と一致した形状を呈する成型キャビティ99が形成されることとなる。成型キャビティ99には、金属板12’、未加硫ゴム17’が配置・充填され、加硫成型されることによりワイパー60が得られる。
以上のように、本実施形態では、複数のパーツが組み合わされて形成された成型キャビティ49、99によって、ワイパー10、60が製造されるので、多種多様なワイパー10を少ない種類の金型で製造することができる。例えば、本実施形態では、ワイパー10のサイズ違いのワイパーは、直線接続部25〜27を製造するためのパーツ35〜37を、キャビティの長さが違う別のパーツに置き換えることによって対応できる。
また、上記パーツを適宜組み合わせることによって、C字、Z字形以外の平面形状を呈するワイパーも製造可能である。例えば、パーツ21、83、84を組み合わせることによって、L字形のワイパーを製造することが可能である。なお、本実施形態では、多くのワイパーに含まれるコーナー部や直線部を成型するためのものが、パーツとして用意されるので、上記パーツによって種々の形状のワイパーを成型可能である。
また、本実施形態では、各ワイパーは、一端から他端まで一体に成型されるので、ワイパーの形状を高い精度で成形できる。特に、ワイパーにおいてリップ部14の形状は、特に高精度で成形する必要があるが、そのようなリップ部14についても高い精度で成形可能である。さらに、心体部と弾性本体部は、加硫接着により接着されるので、これらの接着強度も高めることができる。
本実施形態では、成型キャビティ49、99において、キャビティ同士の接続部分は、僅かに隙間が生じていることがある。したがって、その接続部分の隙間から、未加硫ゴムが加硫成型時に流れ出て、ワイパー10にいわゆる“バリ”ができることがあり、そのようなバリは、加硫成型後に、研削、切断等によって除去する必要がある。一方、リップ部の屈曲部分にバリが形成されると、そのバリは精度良く除去することが難しく、リップ部の形状を精度良く成形できないおそれがある。
したがって、本実施形態では、成型キャビティ49、99において、キャビティ同士の接続部分(例えば、キャビティ41とキャビティ46の接続部分)は、図2、5に示すように、屈曲した部分(コーナー部等)を形成せずに、直線部分を形成することが好ましい。すなわち、本実施形態では、図1及び図4に示すように、ワイパー10、60は、屈曲した部分で分割されずに、直線部分において分割されることが好ましい。このような態様によれば、バリが形成されたとしても、リップ部の屈曲部分ではなく、直線部分に形成されるので、バリを容易に除去することが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態に係るワイパーの製造方法について図6〜8を用いて説明する。なお、以下の説明においては、C字形の平面を呈するワイパー10の製造方法について説明するが、ワイパー60や他の形状を呈するワイパーに関しても同様に製造することが可能である。また、以下説明するように、本実施形態において、ワイパー10は、パーツ31、33〜36が使用されて製造されるが、パーツ32、37は使用されない。すなわち、本実施形態において、ワイパー10を製造するためのモールドは、パーツ31、33〜36から成る。
本実施形態では、図7に示すように、ワイパー10を成型するために、まず、パーツ31、33、35、36が組み合わされ、これらのキャビティ41、43、45、46が接続されて第1の成型キャビティ111が形成される。第1の成型キャビティ111は、ワイパー10全体のうち、端部23から直線接続部25の中央部までの部分10A(すなわち、端部23、接続部26、コーナー部21、及び接続部25の一部25A)を成型するためのキャビティであって、部分10A(図6参照)に一致した形状を形成する。
本実施形態では、第1の成型キャビティ111には、第1の実施形態と同様に、金属板12’、未加硫ゴム17A’が配置される。このとき、ワイパー10の心体部12は、1枚の金属板で成るため、金属板12’は、その一部が、第1の成型キャビティ111の内部に配置され、その他の部分が、キャビティ111内に配置されず、パーツ35の一方の開口部から外部に突出している。
未加硫ゴム17A’は、パーツ31、33、36のキャビティ内部には、全体にわたって充填されるが、パーツ35のキャビティ45には、その内部の一部45Aにしか充填されない。具体的には、未加硫ゴム17A’は、キャビティ45の内部において、図7に示すように左側の略半分には充填されるが、右側の略半分には充填されない。すなわち、成型キャビティ111には、キャビティ43からキャビティ45の中央部まで、未加硫ゴム17A’が充填される。第1の成型キャビティ111に配置・充填された金属板12’、未加硫ゴム17A’は、第1の実施形態と同様に、加圧・加熱により加硫成型され、ワイパー10の端部23から直線接続部25の中央部までの部分10Aが得られる(第1の加硫成型工程)。
次いで、第1の成型キャビティ111が分解され、ワイパー10の残りの部分10B(すなわち、直線接続部25の残りの部分25B、コーナー部22、直線接続部27、端部24)を成型するための第2の成型キャビティ112が形成される。
ここで、コーナー部22の形状は、ワイパー10のプレート平面において、コーナー部21を90°回転させた形状と同一である。また、直線接続部27の形状は、直線接続部26を180°回転させた形状と同一である。そのため、本実施形態では、コーナー部22、直線接続部27を成型するために、第1の加硫成型工程で使用されたパーツ31、36が使用される。また、直線接続部25の残りの部分25Bを成型するために、引き続きパーツ35が使用される。一方、端部24の形状は、端部23を90°回転させた形状と同一であるが、端部23を成型するためのパーツ33を90°回転させて配置させても、パーツ33の開口部はパーツ36の開口部に接続しないので、パーツ33を端部24を成型するために使用できない。
したがって、本実施形態では、図8に示すように、パーツ31、34、35、36が組み合わされ、これらキャビティ41、44、45、46によって、第2の成型キャビティ112が形成される。すなわち、第2の成型キャビティ112の形状は、直線接続部25の一部25Aの形状とワイパー10の残りの部分10Bの形状が一体化した形状と同一である。
第2の成型キャビティ112において、上記第1の加硫成型工程で既に成型された直線接続部25の一部25A(接続部分)は、キャビティ45の一部45Aの内部に配置される。また、キャビティ45のその他の部分45B、及びキャビティ41、44、46の内部には、金属板12’のゴムが接着されていない部分及び未加硫ゴム17B’が配置・充填される。
第2の成型キャビティ112の内部に配置・充填された金属板12’、未加硫ゴム17B’は、第1の実施形態と同様に、加圧・加熱により加硫成型される。この加硫成型により、ワイパー10の残りの部分10B(直線接続部25の中央部から端部24までの部分)がワイパーの一部10Aに接着一体化して成型され、ワイパー10全体が得られる(第2の加硫成型工程)。
以上のように、本実施形態では、ワイパーの加硫成型工程を2回に分けて行うことにより、ワイパー10の異なる箇所を、1つのパーツで成型することが可能であるので、ワイパーを成型するためのモールドの部品点数を減らすことができる。なお、本実施形態では、ワイパーの加硫成型工程を3回以上に分けて行っても良い。
なお、本実施形態では、第1の加硫成型工程において、直線接続部25の全体が成型されても良い。このような場合には、第2の加硫成型工程では、キャビティ41、44、46の内部にのみ未加硫ゴム17B’が充填される。この場合、第2の成型キャビティ112は、パーツ31、34、36の3つのパーツで構成されても良い。
但しキャビティ41の左側の開口部から未加硫ゴムが流れ出るおそれがあるので、第2の加硫成型工程では、直線接続部25が成型されるか否かにかかわらず、キャビティ45が第2の成型キャビティ112に組み込まれていたほうが良い。また、ワイパーの一部10Aと、ワイパーの他の部分10Bとの接着部分10Cの接着性を考慮すると、第1の加硫成型工程において直線接続部25の一部25Aが成型され、第2の加硫成型工程において直線接続部25の残りの部分25Bが成型されたほうが良い。
なお、以上の説明においては、キャビティ内部に未加硫ゴムが充填される場合について説明したが、未加硫ゴムの代わりに、合成樹脂が充填されても良い。
第1の実施形態に係るC字形の工作機械用ワイパーを示す平面図である。 第1の実施形態において、C字形のワイパーを製造するためのモールドを示す平面図である。 モールドの一部を成すパーツの断面図である。 第1の実施形態に係るZ字形の工作機械用ワイパーを示す平面図である。 第1の実施形態において、Z字形のワイパーを製造するためのモールドを示す平面図である。 第2の実施形態に係るC字形の工作機械用ワイパーを示す平面図である。 第2の実施形態において、C字形のワイパーを製造するための第1の加硫成型工程を示す平面図である。 第2の実施形態において、C字形のワイパーを製造するための第2の加硫成型工程を示す平面図である。
符号の説明
10、60 工作機械用ワイパー
10A ワイパーの一部
10B ワイパーの残りの部分(ワイパーの他の部分)
12 心体部
12’ 金属板(成型材料)
13 本体部
14 リップ部
17’ 未加硫ゴム(成型材料)
21、22 コーナー部
23、24 端部
25〜27 直線接続部
25A 直線接続部の一部(接続部分)
30 モールド
31〜37、81〜85 パーツ
41〜47、91〜95 キャビティ
49、99 成型キャビティ
111、112 第1及び第2の成型キャビティ

Claims (7)

  1. プレート状の所定形状を有する工作機械用ワイパーを製造する工作機械用ワイパーの製造方法において、
    キャビティをそれぞれが有する複数のパーツを用意し、
    前記プレート状のワイパーを横断するようにして、2以上に分割して得られた複数の分割形状それぞれは、前記複数のパーツのうちいずれかのパーツの前記キャビティの形状に一致した形状であり、
    前記複数のパーツのうち一部又は全部を組み合わせて、前記キャビティによって前記所定形状の一部又は全部を呈する第1の成型キャビティを形成すると共に、その第1の成型キャビティに成型材料を充填してワイパーの一部又は全部を成型する第1工程を備えることを特徴とする工作機械用ワイパーの製造方法。
  2. 前記第1工程では、前記複数のパーツのうち一部又は全部を組み合わせて前記所定形状の一部を呈する第1の成型キャビティを形成すると共に、その第1の成型キャビティに成型材料を充填してワイパーの一部を成型し、
    前記複数のパーツのうち一部又は全部を組み合わせて、前記キャビティによって前記所定形状の他の部分を呈する第2の成型キャビティを形成すると共に、その第2の成型キャビティに成型材料を充填して前記ワイパーの一部に一体化されるワイパーの他の部分を成型する第2工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の工作機械用ワイパーの製造方法。
  3. 前記第2工程では、前記複数のパーツのうち一部又は全部を組み合わせて、前記ワイパーの一部における前記ワイパーの他の部分との接続部分の形状、及び前記所定形状の他の部分を、一体化した形状を呈する第2の成型キャビティが形成され、前記第2の成型キャビティの内部には、前記成型材料と共に前記接続部分が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の工作機械用ワイパーの製造方法。
  4. 前記第2工程では、前記第1工程で使用された少なくとも1つのパーツが再度使用されることを特徴とする請求項2に記載の工作機械用ワイパーの製造方法。
  5. 前記ワイパーは、一部が屈曲した形状であると共に、
    前記ワイパーを複数の分割形状に分割するとき、屈曲した部分で分割しないようにすることを特徴とする請求項1に記載の工作機械用ワイパーの製造方法。
  6. 前記ワイパーは、屈曲しつつ延在した形状を呈しており、
    前記ワイパーを幅方向に沿って分割することにより、前記複数の分割形状を得ることを特徴とする請求項1に記載の工作機械用ワイパーの製造方法。
  7. プレート状の所定形状を有する工作機械用ワイパーを加硫成型するためのモールドにおいて、
    前記モールドは、キャビティをそれぞれが有する複数のパーツを備え、
    前記プレート状のワイパーを横断するようにして、2以上に分割して得られた複数の分割形状それぞれは、前記複数のパーツのうちいずれかのパーツの前記キャビティの形状に一致した形状であり、
    前記複数のパーツのうち一部又は全部を組み合わせて前記所定形状の一部又は全部を呈する第1の成型キャビティを形成することを特徴とするモールド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017189863A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 バンドー化学株式会社 工作機械用シール部材

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