JP2010012175A - 靴下類及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 足関節の障害に対する予防や治療、矯正、特に、足部の背屈時に踵骨の前方への誘導及び距骨の後方への誘導を円滑に行い、足関節の異常な外転を防止し、足関節内の異常運動に起因する骨連鎖によって誘発される下半身の異常運動を矯正することで、下肢アラインメント異常や誘発されるシンスプリントなどの諸障害を、普段から未然に防ぐべく予防処置を講じることができる靴下類の提供。
【解決手段】 伸縮強度の強い編成に編上げた難伸縮性領域20として、着用時、踵骨隆起部の頂点近傍と距骨上部とを連結してなる踵締付帯20a、内外踝と距骨上部とを連結してなる踵上締付帯20b及び踵骨の爪先側下端と距骨上部とを連結してなる踵下締付帯20cを設け、該踵締付帯20aが踵部の編成を二分してなる。
【選択図】図7

Description

本発明は、足関節の障害に対する予防や治療、矯正を目的とし、足関節内の異常運動に起因する骨連鎖がもたらす下肢アラインメント異常、下肢障害を未然に防ぐべく、踵骨の前方への誘導及び距骨の後方への誘導を円滑に行い、足関節の異常な外転防止に適した靴下類に関する。
従来、スポーツ等による下半身の障害の多くは、下肢に対して足部が背屈したときに、足関節が外転、即ち脛骨の前後軸に対して足部長軸が外側に向く状態となる異常運動に起因するといわれている。これは、「knee−in toe−out(膝が内側、つま先が外方向を向く)」(図1)という骨格異常運動として表れ、動的アラインメント異常と捉えられている。また、これとは逆の方向に向く「knee−out toe−in(膝が外側、つま先が内方向を向く)」という骨格異常運動(図2)も見られる。
特に多いのが前者で、人間の85%以上に無意識に起こっているといわれる。この異常運動の習慣化により発生する障害は、スポーツ障害分野では“toe−out症候群”と呼ばれ、大腿骨から脛骨104、腓骨105、距骨106、踵骨107そして足部にかけての骨連鎖(図4)により広く下半身の異常運動を誘発し、下半身の障害の80%以上は、この異常運動が関与していると考えられている。
ここで、足関節の異常運動について詳述する。理想的には内側の踝109と外側の踝110との間に距骨106が適正に嵌り込み、関節面が安定する位置で嵌合すればよいが(図4)、四足歩行から進化した人間の手足は屈筋支配が強い特徴があるところ、腓腹筋101とヒラメ筋102とからなる下腿三頭筋がアキレス腱103に癒合して踵骨107に付着している筋骨構造上(図3)、踵骨107を体後方へ引っ張る作用が働き、立位状態において常に踵骨107が体後方へ誘導され、同時に距骨106は体前方へスライドしてしまう(図5)。
次に前記足関節内の背屈時の異常運動について述べると、膝屈曲時(背屈時)には、立位状態以上に踵骨107を後方へ引っ張る作用が働き、踵骨107が体後方へ誘導され、同時に距骨106は体前方へスライドする(図5)。
このため、膝屈曲時又は立位状態であっても、舟状骨108らが下降し、足裏アーチの崩れももたらす。そして、異常な状態のまま、さらに足首を曲げようとすると、脛骨104と前方へズレた距骨106が干渉することから(図5、破線部K)、無意識に膝を内側に逃がし、干渉を回避する運動を起こす。これが前述の「knee−in toe−out」(図1)という動的アラインメント異常である。
上記下半身の異常運動が習慣化すると下肢アラインメント異常を来たし、体軸のズレ、扁平足、回内足、回外足、O脚(内反膝)、X脚(外反膝)、外反拇指などを誘発する。更に、腰痛、股関節炎、シンスプリント、アキレス腱炎、足底筋膜炎、足関節捻挫といった障害を誘発する一因ともなる。以上のことから、上記諸障害の原因は「踵骨の体後方への誘導」にあると言える。
かかる状態を放置すれば、痛みの慢性化、障害の再発率アップ、回復能力の低下、関節の変形、競技能力の低下といった悪循環に陥り、改善、回復に長期間を要することとなる。
従来、上記諸障害の予防、障害の治療、矯正を行うための処置としては、各異常個所の関節を固定することを目的とした様々なテーピングテクニックが存在している。例えば、障害が発症した足首部、膝部又は腰部などの各関節を固定するためのテーピングテクニックである。
一方、上記下肢アラインメント異常がもたらす一症状である扁平足を捉えて、足裏のアーチ構造確保という点に鑑み、足裏の正常なアーチに沿って、凸部を靴下底部内面に形成した靴下が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−258928号公報
しかしながら、前記テーピングテクニックにおいて、「踵骨の体後方への誘導」に前記諸障害の原因があるという点に着目した見解やテクニックは存在せず、ただ各異常個所の関節をテーピングにより固定するに過ぎなかったため、「踵骨の体後方への誘導」を解消するという根本的な問題解決には至らなかった。そして、各関節を固定してその動きを拘束するものであるから、関節の可動域を制限するため、十分な運動能力を発揮できないという問題点があった。また、テーピングの措置が面倒であるとともに、効果的なテーピング措置はある程度の熟練者によらなければ効果が期待できないという問題点に加え、使用したテープは使い捨てであるという経済的な理由とも相俟って、軽度のスポーツ練習や日常生活ではあまり使われないのが実情である。しかしながら、足関節の障害を未然に防ぐには、普段から何らかの予防処置を講じておくのが好ましい。
また、特許文献1に係る発明は、本来の正常な横アーチ及び縦アーチに沿って、又は何れか一方のアーチに沿って凸部を靴下底部内面に形成したことによって、足裏の凹凸を正常に整えようとするものであるが、かかる構成によっては、扁平足という一症状への対応に留まることから、足関節自体への矯正力は期待できず、下肢アラインメント異常そのものに対する予防、治療といった効果はない。
そして、上記下肢アラインメント異常は、下腿部にふくらはぎに拮抗できる強さの筋肉が存在しないために踵骨が後方へ引っ張られる現象であることから、筋力トレーニングや靴底にソールを入れるといった方法では、根本的に治すことができない。
そこで、本発明は、足関節の障害に対する予防や治療、矯正、特に、足部の背屈時に踵骨の前方への誘導及び距骨の後方への誘導を円滑に行い、足関節の異常な外転を防止し、足関節内の異常運動に起因する骨連鎖によって誘発される下半身の異常運動を矯正することで、下肢アラインメント異常や誘発されるシンスプリントなどの諸障害を、普段から未然に防ぐべく予防処置を講じることができる靴下類を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は次のように構成した。即ち、請求項1に記載の靴下類は、踵骨隆起部を覆う踵部に伸縮強度の異なる編成領域を有する靴下類であって、伸縮強度の強い編成に編上げた難伸縮性領域として、着用時、踵骨隆起部の頂点近傍と距骨上部とを連結してなる踵締付帯を設け、該踵締付帯が前記踵部の編成を二分してなることを特徴とする。
また、請求項2に記載の靴下類は、踵骨隆起部を覆う踵部に伸縮強度の異なる編成領域を有する靴下類であって、伸縮強度の強い編成に編上げた難伸縮性領域として、着用時、踵骨隆起部の頂点近傍と距骨上部とを連結してなる踵締付帯、内外踝と距骨上部とを連結してなる踵上締付帯及び踵骨の爪先側下端と距骨上部とを連結してなる踵下締付帯を設け、該踵締付帯が前記踵部の編成を二分してなることを特徴とする。
また、請求項3に記載の靴下類の製造方法は、丸編機により筒状に編成される上記請求項1に記載の靴下類の製造方法において、踵部の編成が、前記踵締付帯により二分される足首側の踵部を前記踵締付帯の角度調整領域として反転編と編目の逓減により編成し、次いで強伸縮糸を挿入しながら正転編により踵締付帯を編成し、その後該踵締付帯の角度調整領域として爪先側の踵部を反転編と編目の逓増により編成することを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の靴下類の製造方法は、丸編機により筒状に編成される上記請求項2に記載の靴下類の製造方法において、踵部の編成が、強伸縮糸を挿入しながら正転編により踵上締付帯を編成し、前記踵締付帯により二分される足首側の踵部を前記踵締付体の角度調整領域として反転編と編目の逓減により編成し、次いで強伸縮糸を挿入しながら正転編により踵締付帯を編成し、該踵締付帯の角度調整領域として爪先側の踵部を反転編と編目の逓増により編成した後、強伸縮糸を挿入しながら正転編により踵下締付帯を編成することを特徴とする。
請求項1に記載の靴下類を着用すれば、踵締付帯の強い収縮力により踵骨が体前方に引張され、距骨及び踵骨を適正な位置に誘導することができ、足関節内の異常運動を正常化することができる。
また、請求項2に記載の靴下類によれば、踵上締付帯及び踵下締付帯の強い収縮力により、激しい運動時等に踵締付帯が踵骨隆起部の頂点近傍と距骨上部を結ぶ適正位置からズレることを防止することができる。
このように足関節内の異常運動が正常化されることにより、骨連鎖によって誘発される下半身の異常運動も解消されることとなる結果、体軸のズレ、扁平足、回内足、回外足、O脚(内反膝)、X脚(外反膝)、外反拇指といったアラインメント異常や、腰痛、股関節炎、シンスプリント、アキレス腱炎、足底筋膜炎、足関節捻挫といった各種障害が解消されることとなる。
さらに、請求項3及び4に記載の靴下類の製造方法によれば、本発明に係る靴下類の踵部の複雑な構成を丸編機を使用して容易に編成することができる。
ここでまず、図5及び図6に基づき踵骨107及び距骨106の正常位置への誘導について説明する。足関節の障害に対して予防や治療、矯正をし、足関節内の異常運動に起因する骨連鎖がもたらす下肢アラインメント異常、下肢障害を未然に防ぐには、踵骨107の体後方への移動及び距骨106の体前方へのスライド(図5)を防止し、日常的に踵骨107及び距骨106を正常な位置へと誘導しておくことが肝要である。その手段としては、踵骨107に対して斜め上前方方向へと外力を加えることが有効であり、人の標準的な距踵関節面及び距骨下関節面の構造上、角度α´が水平方向に対して約45度〜約55度となる方向軸β´で、踵骨107の先端部近傍から距骨106の上部方向へと踵骨107を誘導することが好ましい(図6)。これにより踵骨107が体前方の正常な位置へ誘導されると同時に、距骨106は逆に体後方の正常な位置へとスライドする。
以下、本発明の靴下類を実現する最良の形態を、実施例に基づいて説明する。
本発明に係る靴下類とは、短靴下のほか、サイハイソックス(太もも中央までの長さ)、オーバーザニー(膝上程度の長さ)、ハイソックス(ほぼ膝下までの長さ)、スリークォーターソックス(ふくらはぎまでの長さ)、ブーツソックス(ふくらはぎ中央までの長さ)、クルーソックス(短靴下よりもやや長い)、スニーカーソックスなど様々な靴下の他に、パンティストッキング又はタイツなど踵部を被覆する装着物を含むものである。以下、実施例1として、短靴下を使用して説明する。
本発明の第一の実施例について、図7乃至図10に基づき説明する。図7は、第一の実施例に係る本発明に係る靴下1を示す図、図8は力の働きを示す図、図9、図10は本発明に係る靴下1を装着時の足関節への作用を示した図である。
図中、1は本発明に係る靴下、20は難伸縮性領域、30は角度調整領域を示す。また、20aは踵締付帯、20bは踵上締付帯、20cは踵下締付帯を示す。その他、40は足挿入口部、50は足首部、60は足甲足底部、70は爪先部を示す。
靴下1は、踵部に、伸縮強度の強い編成に編上げた難伸縮性領域20として、踵締付帯20a、踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cが構成され、該各締付帯の間に、角度調整領域30が構成されてなる(図7)。その他の足挿入口部40、足首部50、足甲足底部60及び爪先部70は通常の靴下と同様の構成である。
靴下1の素材は、天然糸、合成糸など通常の靴下に用いられるもので良い。例えば、綿、アクリル、毛、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、麻、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどのほか、これらの組み合せである。
難伸縮性領域20は、強伸縮のゴム糸を挿入して難伸縮性に構成される。踵締付帯20aは踵骨隆起部の先端近傍と距骨上部とを連結して、踵上締付帯20bは内外踝の下端を略水平方向に連結して、また踵下締付帯20cは距骨の爪先側先端付近から略垂直方向に土踏まずを連結して周設される。難伸縮性領域20の編成は、夫々所望の伸縮強度が得られるのであれば、使用する素材の別によっても良いし、編み方の別によっても良い。
角度調整領域30は、踵部を覆う椀状の立体形状に形成され、角度調整領域30の編目数や編目の反転編の開始位置を適宜変更することにより、角度調整領域に挟着される踵締付帯20aの編込み角度を調整する。
図8に示すように、踵締付帯20aは踵骨隆起部先端近傍と距骨上部を連結して周設され、踵骨先端部zと距骨上部の点yを結ぶ線βが示す向き、即ち、踵締付帯20aにより生じる伸縮力の力の向きは角度αとなる。該角度αを約40度〜約60度で構成すれば、年齢や性別などによる距踵関節面及び距骨下関節面の構造上の個人差に対応することができる。
踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cは上記角度αに構成された踵締付帯20aが着用者の運動時等に上記角度αからズレないように、踵骨の正常な位置への誘導を安定させるべく踵締付帯20aの上下を締め付けている。
本発明に係る靴下を着用すると、立位の状態においても、踵骨部の踵締付帯20aによる強度の収縮力を受けた結果(図9、図10)、踵骨は前方の正常な位置に誘導されると同時に、距骨下関節のスライド運動により距骨が後方へ誘導され内踝と外踝との間に適正に嵌り込む。当該方向以外に力は作用しないので、足関節全体の運動性が損なわれることはない。また、踵締付帯20aの上下に編成された踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cによる強度の収縮力を受けて(図9、図10)、角度調整領域30及び踵締付帯20aのズレを防止し、踵骨及び距骨の正常位置への安定的な誘導が可能となる。
また、背屈時には、踵骨部にかかる踵締付帯20aによる一層の強度の収縮力を受けた結果、踵骨は前方の正常な位置に誘導されると同時に、距骨下関節のスライド運動により距骨が後方へ誘導され内踝と外踝との間に適正に嵌り込む。当該方向以外に力は作用しないので、足関節全体の運動性が損なわれることはない。また、踵締付帯20aの上下に編成された踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cによる強度の収縮力を受けて、角度調整領域30及び踵締付帯20aのズレを防止し、踵骨の安定した正常位置への誘導が可能となる。
以上、本発明に係る靴下を着用すれば、足関節内の異常運動が正常化されることにより、足関節の種々の障害を未然に防ぐことができ、骨連鎖によって誘発される下半身の異常運動も解消されることとなる結果、体軸のズレ、扁平足、回内足、回外足、O脚(内反膝)、X脚(外反膝)、外反母趾といったアラインメント異常や、腰痛、股関節炎、シンスプリント、アキレス腱炎、足底筋膜炎、足関節捻挫といった各種障害が解消されることとなる。
本発明の第二の実施例について、図11に基づいて説明する。本実施例は、前記実施例の靴下をストッキングに応用したものである。
図11は、本実施例におけるストッキングを示す図である。図中、21は難伸縮性領域、31は角度調整領域を示す。
即ち、本実施例におけるストッキングは、伸縮強度の異なる編成領域を有するストッキングであって、伸縮強度の強い編成に編上げた難伸縮性領域21として、踵骨隆起部の頂点近傍と距骨上部とを連結してなる踵締付帯21aと、内外踝と距骨上部とを連結してなる踵上締付帯21bと、踵骨の爪先側下端と距骨上部とを連結してなる踵下締付帯21cとが構成され、該各締付帯の間に反転編で編成された角度調整領域31を設けてなることを特徴としている。
本実施例におけるストッキングの素材は、ナイロン、ポリウレタンなど、通常、ストッキングに用いられる素材でよく、難伸縮性領域21の編成は、夫々所望の伸縮強度が得られるのであれば、使用する素材の別によっても良いし、編み方の別によっても良い。
本実施例におけるストッキングを着用すれば、足関節内の異常運動が正常化されることにより、前記実施例同様、足関節の種々の障害を未然に防ぐことができ、骨連鎖によって誘発される下半身の異常運動も解消されることとなる結果、体軸のズレ、扁平足、回内足、回外足、O脚(内反膝)、X脚(外反膝)、外反拇指といったアラインメント異常や、腰痛、股関節炎、シンスプリント、アキレス腱炎、足底筋膜炎、足関節捻挫といった各種障害が解消されることとなる。
次に、上記実施例1に係る靴下の製造方法について説明する。図12は、靴下1の編立展開概略図である。
靴下1の製造には、円筒状のシリンダの外周面に複数の針床を設け、複数の針を上下して編み込む丸編機を使用する。まず、シリンダを正回転させて編み込む正転編により足挿入口部40を編成する。通常の靴下と同様に、脛部からのズレを防止するべく足挿入口部40には地糸及び裏糸を編込みながらゴム糸を挿入して編成する。足挿入口部40に連続して足首部50を正転編により編成する。足首部50の編成幅は各種靴下に従い変更すればよい。
次に、踵上締付帯20bを正転編により編成する。同時に、内外踝の下端を略水平方向に締め付けるべく強伸縮性のゴム糸を挿入して編成する。
踵上締付帯20bの編成が完了すると踵上締付帯20bの足甲側下辺Aが編成待ち状態となり、シリンダの正逆回転を反復させて編み込む反転編を踵上締付帯20bの足底側下辺のみから開始する。そして、編目を逓減させながら足首側の角度調整領域30を台形状に編成する。
その後、踵締付帯20aを正転編により編成する。同時に、踵骨隆起部先端近傍及び距骨上部間を締め付けるべく強伸縮のゴム糸を挿入して編成する。この時、反転編により形成された台形の斜辺B及び踵上締付帯20bの編成待ち状態の下辺Aと踵締付帯20aの上辺Cとを踵締付帯20aの編成開始に伴って縫い合わせ、踵部を覆う半椀状の立体形状に足首側の角度調整領域30を形成する。
次に、爪先側の角度調整領域30について、足底側のみを反転編し、編目を逓増することにより台形状に編成する。この為、反転編により踵締付帯20aの下辺の一部Dが編成待ち状態となる。通常、爪先側の角度調整領域30は足首側の角度調整領域30と対称に構成される。
その後、踵下締付帯20cを正転編により編成する。同時に、距骨の爪先側先端近傍及び土踏まず間を略垂直方向に締め付けるべく強伸縮性のゴム糸を挿入して編成する。この時、踵締付帯20aの編成待ち状態中の下辺Dと反転編により形成された台形の斜辺E及び踵下締付帯20cの足甲側の上辺Fとを踵下締付帯20cの編成開始に伴って縫い合わせ、踵部を覆う半椀状の立体形状に爪先側の角度調整領域30を形成する。踵締付帯20aに二分割された足首側及び爪先側の角度調整領域30が一体的に踵部を覆う機能を発揮する。また、角度調整領域30の編目数や編目の逓減又は逓増開始位置を変更することで踵締付帯20aの角度が水平方向に対して約40度〜約60度になるように調整する。該角度αを約40度〜約60度で構成すれば、年齢や性別などによる距踵関節面及び距骨下関節面の構造上の個人差に対応することができる。本発明に係る靴下1は踵部の編成途中に踵締付帯20aを構成し、踵部の編成を二分割することに特徴があり、該二分割された角度調整領域30が踵締付帯20aの角度を調整及び維持している。
次に、足甲足底部60を正転編により編成する。最後に爪先部70を足裏側のみ反転編し、且つ編目を逓減及び逓増することにより爪先を覆う椀状の立体形状に形成する。そして、爪先部70の開口部を縫製部80を利用して縫製し、捨て糸部90を裁断して靴下1の製造は完了する。
上記第一の実施例の靴下1では、踵締付帯20a、踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cを設けたが、踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cを設けなくても、踵締付帯20aのみの構成で踵骨及び距骨の誘導は可能であって本発明の効果を奏することができる。但し、着用者の激しい運動時等の踵締付帯20aのズレを防止し、踵骨及び距骨の正常位置への安定的な誘導を維持するには、踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cを設け、踵締付帯20aの上下を締め付けるのが最良である。なお、踵締付帯20aのみで構成した靴下1を装着した場合に、ゴムバンド等で踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cに当たる箇所を締め付けてズレを防止することも可能である。また、踵締付帯20aのみで構成した靴下1の製造方法としては、上記第一の実施例に係る靴下1の製造方法において、踵上締付帯20b及び踵下締付帯20cを編成せず、足首部50に連続して足首側の角度調整領域30を編成し、次いで踵締付帯20a、爪先側の角度調整領域30、そして足甲足底部60の順に踵部を編成すればよい。
また、上記実施例1及び2において、踵締付帯20a・21a、踵上締付帯20b・21b及び踵下締付帯20c・21cの編成幅を使用用途や体型に応じて変更することが可能である。例えば、スポーツ用の靴下として、踵締付帯20aのズレをより防止するために踵上締付帯20bや踵下締付帯20cの編成幅を大きくしてもよい。
本発明は、例えば、靴下の製造メーカー並びに販売業者等により、産業上、利用可能なものである。
knee−in toe−outを示す図 knee−out toe−inを示す図 下腿三頭筋がアキレス腱に癒合した状態を示す図 足関節の骨格を示す図 膝屈曲時の異常な足関節の状態を示す図 足関節の異常を正常位置に誘導する状態を示す図 第一の実施例に係る本発明に係る靴下を示す図 力の働きを示す図 本発明に係る靴下を装着時の足関節への作用を示した図 本発明に係る靴下を装着時の足関節への作用を示した図 第二の実施例に係る本発明に係るストッキングを示す図 本発明に係る靴下の編立展開概略図
符号の説明
1 本発明に係る靴下
20、21 難伸縮性素材領域
20a、21a 踵締付帯
20b、21b 踵上締付帯
20c、21c 踵下締付帯
30、31 角度調整領域
40 足挿入口部
50 足首部
60 足甲足底部
70 爪先部
80 縫製部
90 捨て糸部
101 腓腹筋
102 ヒラメ筋
103 アキレス腱
104 脛骨
105 腓骨
106 距骨
107 踵骨
108 舟状骨
109 内踝
110 外踝

Claims (4)

  1. 踵骨隆起部を覆う踵部に伸縮強度の異なる編成領域を有する靴下類であって、伸縮強度の強い編成に編上げた難伸縮性領域として、着用時、踵骨隆起部の頂点近傍と距骨上部とを連結してなる踵締付帯を設け、該踵締付帯が前記踵部の編成を二分してなることを特徴とする靴下類。
  2. 踵骨隆起部を覆う踵部に伸縮強度の異なる編成領域を有する靴下類であって、伸縮強度の強い編成に編上げた難伸縮性領域として、着用時、踵骨隆起部の頂点近傍と距骨上部とを連結してなる踵締付帯と、内外踝と距骨上部とを連結してなる踵上締付帯と、踵骨の爪先側下端と距骨上部とを連結してなる踵下締付帯とを設け、該踵締付帯が前記踵部の編成を二分してなることを特徴とする靴下類。
  3. 丸編機により筒状に編成される請求項1に記載の靴下類の製造方法において、踵部の編成が、前記踵締付帯により二分される足首側の踵部を前記踵締付帯の角度調整領域として反転編と編目の逓減により編成し、次いで強伸縮糸を挿入しながら正転編により踵締付帯を編成し、その後該踵締付帯の角度調整領域として爪先側の踵部を反転編と編目の逓増により編成することを特徴とする靴下類の製造方法。
  4. 丸編機により筒状に編成される請求項2に記載の靴下類の製造方法において、踵部の編成が、強伸縮糸を挿入しながら正転編により踵上締付帯を編成し、前記踵締付帯により二分される足首側の踵部を前記踵締付体の角度調整領域として反転編と編目の逓減により編成し、次いで強伸縮糸を挿入しながら正転編により踵締付帯を編成し、該踵締付帯の角度調整領域として爪先側の踵部を反転編と編目の逓増により編成した後、強伸縮糸を挿入しながら正転編により踵下締付帯を編成することを特徴とする靴下類の製造方法。
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