JP2010011968A - コンロ付調理台 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンロ付調理台1は、加熱調理器20に関連してなされる吸気、排気の少なくともいずれか一方のための空気流通用開口13を、前記加熱調理器とは異なる位置に開設した天板10を備え、該天板の裏面10bに、該空気流通用開口に対応した開口40aを形成した裏補強桟部材40を固着していることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
上記のようなコンロ付調理台においては、加熱調理器の機器内部における熱のこもりを排熱するためや、排煙等のために、当該加熱調理器に関連して吸気及び排気がなされる。
上記のような吸気及び排気のための空気流通用の開口は、従来、モジュール化された加熱調理器のトッププレート等に設けられるのが一般的である。
このものでは、筐体のトッププレートの手前側に三口のコンロを配置し、その後方に上記吸排気口を設け、当該吸排気口に排気カバーを被せた構成とされている。
本発明の前記コンロ付調理台においては、前記裏補強桟部材を、前記加熱調理器と前記空気流通用開口とを連通させる空気流通路と、前記天板との間に設けられた中空部を有したものとしてもよい。
本発明の前記コンロ付調理台においては、前記天板の空気流通用開口に嵌め込まれる通気蓋部材を更に備えたものとし、前記裏補強桟部材に、前記通気蓋部材が載置される載置部を設けるようにしてもよい。
本発明の前記コンロ付調理台においては、前記裏補強桟部材の上面に、複数本の凹溝を設けるようにしてもよい。
また、前記コンロ付調理台は、上記のように、空気流通用開口を、天板に設けるとともに、該天板の裏面に、該空気流通用開口に対応した開口を形成した裏補強桟部材を固着している。従って、上記のように美観性及び清掃性を向上させるために、加熱調理器自体ではなく、天板に空気流通用開口を設けた場合にも上記裏補強桟部材によって、該天板の強度を高めることができる。
すなわち、裏補強桟部材が、加熱調理器に関連して設けられたダクトの一部を構成しているので、当該裏補強桟部材が天板を補強する機能と、ダクトの機能とを兼ね備えたものとなる。従って、これらを別体としたものと比べて、部品点数を少なくでき、組み付け工程時における工数を削減できる。
すなわち、当該裏補強桟部材が天板を補強する機能と、通気蓋部材を保持する機能とを兼ね備えたものとなる。従って、これらを別体としたものと比べて、部品点数を少なくでき、組み付け工程時における工数を削減できる。
すなわち、当該裏補強桟部材が天板を補強する機能と、コンロ式調理器の天板鍔部の一側端部を支持する機能とを兼ね備えたものとなる。従って、これらを別体としたものと比べて、部品点数を少なくでき、組み付け工程時における工数を削減できる。
図1は、第1実施形態に係るコンロ付調理台の一例を模式的に示し、図2におけるX−X線矢視概略一部縦断面図、及び一点鎖線内を拡大して示す概略縦断面図、図2は、同コンロ付調理台を模式的に示す概略斜視図である。
図3(a)、(b)は、いずれも同コンロ付調理台が備える裏補強桟部材の一例を模式的に示し、(a)は、概略平面図、(b)は、概略正面図である。
図4(a)、(b)は、同コンロ付調理台が備える天板の一例を模式的に示し、(a)は、概略平面図、(b)は、概略底面図である。
図5(a)〜(c)は、いずれも同コンロ付調理台の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、(a)は、裏補強桟部材の組み付け例を示す概略拡大一部縦断面図、(b)、(c)は、それぞれ図1における一点鎖線内に対応する箇所を示す概略拡大一部縦断面図である。
尚、以下の各実施形態において指す前後方向は、コンロ付調理台の正面(引出し操作の可能な側)に、対面した使用者を基準に手前側を前、奥側を後とし、その前後方向に直交する方向を左右方向として説明する。
また、図1では、コンロ付調理台のキャビネット(収納部)を図示省略している。
上記キャビネット3は、左右に配された側板4,4と、背面側に設けられた図示しない背板と、上部に載置された上記コンロ付カウンター2とにより前方に開口する箱状とされており、その内方には、複数の引出し5を備えている。
上記コンロ付カウンター2は、図1に示すように、大略的に、キッチンの天板(ワークトップ)を構成するカウンター10と、加熱調理器としての電磁式コンロ調理器20と、上記カウンター10の裏面10bに固着された裏打ち材30〜35(図4(b)参照)及び裏補強桟部材40とを備えている。
上記排気用開口13には、2つの通気蓋部材14,14が着脱自在に嵌め込まれている。これら通気蓋部材14,14は、図2に示すように、上記排気用開口13と同様、細長状とされ、多数の通気用の貫通孔が開設されている。また、これら通気蓋部材14,14は、排気用開口13に嵌め込まれた状態で、その上面がカウンター10の上面10aと略面一となるよう形成されており、また、その下部は、後記する裏補強桟部材40に支持されている。このように、細長孔状に開設された一つの排気用開口13に対して、該排気用開口13を中央で分割するように、2つの通気蓋部材14,14を嵌め込むことで、通気蓋部材14,14を、例えば、細長孔状とされた一つの排気用開口に合わせて、一つのものとした場合と比べて、小さくできるので、通気蓋部材14,14の取扱い性及び清掃性が良い。尚、通気蓋部材を上記のように分割せずに、排気用開口に合わせて形成した一つの通気蓋部材としてもよい。
また、このカウンター10の厚みは、例えば、5.0mm〜20.0mm程度とされており、従来のメラミン化粧板等からなる木質カウンターと比べて、薄板状とされている。
上記コンロ本体21は、手前側に外気を導入するための吸気口24を設け、また、後部側に排気口25を設けている。また、上記吸気口24の近傍に外気導入手段としてのファン26を内蔵している。上記吸気口24から導入される外気は、例えば、キャビネット3の前面側に設けられた図示しない電磁式コンロ調理器20の操作部と幕板との隙間等や、同前面側に設けられた貫通孔等を介して導入される。
上記構成とされた電磁式コンロ調理器20では、ファン26を駆動することで、上記吸気口24から外気を導入し、その導入した外気によって、コンロ本体21の内部機器を強制的に冷却し、その冷却に使用されて昇温した熱風を、上記排気口25から排気するようにしている。
また、本実施形態では、トッププレート22の上面と、カウンター10の上面10aとが上記補強部材22bを除いて略面一となるように、上記電磁式コンロ調理器20を設置している。
本実施形態では、上記裏打ち材は、図4(b)に示すように、カウンター10の手前側の裏面10bに固着された前部裏打ち材30と、カウンター10の後端部近傍の裏面10bに固着された後部裏打ち材31と、カウンター10の左右端部近傍の裏面10bにそれぞれ固着された左右裏打ち材32,33と、該左右裏打ち材32,33の内方に固着された左右支持桟材34,35とから構成されている。
上記前部裏打ち材30は、図4(a)に示すように、上記調理器用開口12の手前側縁部から、平面視して、その後端部30aが開口内方に向けて延出するように固着されている。また、上記左右支持桟材34,35は、上記調理器用開口12の左右縁部から、平面視して、それぞれの一部が張り出すように固着されている。
上記前部補強桟部材41は、図1に示すように、平板状の上板状部42と、該上板状部42の下面に連成された中空筒状部43と、該上板状部42の下面に連成された鉤状係止部44とを備えている。
上記上板状部42の上面のカウンター裏面10bに固着される部位には、複数本(図例では6本)の凹溝42bが、長手方向(左右方向)に沿って形成されている。
また、この上板状部42は、図3(a)の二点鎖線及び図4(a)に示すように、その前端部42cが、平面視して、上記調理器用開口12の後側縁部から開口内方に向けて延出するように(張り出すように)固着されている。また、上記上板状部42は、その後端部42aが、平面視して、上記排気用開口13の手前側縁部から開口内方に向けて延出するように(張り出すように)固着されている。
上記鉤状係止部44は、上記上板状部42の前端部近傍の下面に左右方向に沿って連成され、手前側に向けて開口するような鉤状とされ、後記する後部補強桟部材45の係止突片部47bを係止するための係止部として機能する。
上記固着部46の上面のカウンター裏面10bに固着される部位には、図3(a)に示すように、複数本(図例では2本)の凹溝46bが、長手方向(左右方向)に沿って形成されている。また、この固着部46は、その前端部46aが、平面視して、上記排気用開口13の後側縁部から開口内方に向けて延出するように(張り出すように)固着されている。
また、該固着部46の下部には、上記同様の中空筒状部46cが左右方向に沿って長尺状に連成されており、該中空筒状部46cの後下端部には、外方に向けて突設されるとともに、上記後部裏打ち材31の段部31aに固着される突片部46dが連成されている。
さらに、この前面部には、図3(b)に示すように、左右方向に沿って長孔状とされた上流側開口47aが設けられている。この上流側開口47aは、図1に示すように、電磁式コンロ調理器20の排気口25に対向するように配設され、該排気口25と連通される。
この左右側部の開口は、上記一対のサイドカバー部材48,49によって閉塞されている。これら各サイドカバー部材48,49は、図3に示すように、上記略筒状体の左右側部の開口をそれぞれ閉塞するカバー部48b,49bと、これらカバー部48b,49bの上端部から外方に向けて延設されるとともに、カウンター10の裏面10bに固着される固着片部48a,49aとを備えている。
これらサイドカバー部材48,49は、図3(a)に示すように、上記排気用開口13の左右縁部から、平面視して、それぞれの一部が露出するように(張り出すように)固着されている。
また、これらサイドカバー部材48,49の手前側かつ内方側の一部が、上記調理器用開口12の後部側入隅部から、平面視して、露出するように(張り出すように)固着されている。
また、上記サイドカバー部材48,49も上記同様の金属材からなるものとしており、例えば、切削、プレス加工等により上記のような形状に形成するようにしてもよい。
さらに、裏補強桟部材40を構成する各部材41,45,48,49のカウンター10の裏面10bへの固着は、接着剤によって固着するようにしてもよく、例えば、常温硬化型の瞬間接着剤としてもよく、シリコーン系接着剤を併用するようにしてもよい。特に、前部補強桟部材41及び後部補強桟部材45の上面に塗布する接着剤は、これら上面に設けられた凹溝42b,46b内に隙間なく充填される接着剤とすることが好ましい。
すなわち、本実施形態では、裏補強桟部材40は、その上流側開口47aが上記電磁式コンロ調理器20の排気口25と連通されるとともに、下流側開口40aが上記カウンター10の排気用開口13に連通されて、電磁式コンロ調理器20から排気された熱風を排気するための排気用ダクトを構成し、その内方空間が、上記排気口25から排気された熱風を、上記排気用開口13に向けて送気するための空気流通路ap1を構成する。
この裏補強桟部材40の下流側開口40aから排気された熱風或いは排煙等は、排気用開口13に嵌め込まれた通気蓋部材14の貫通孔を介して、例えば、コンロ付調理台1の上部に設けられた図示しないレンジフード等によって吸引され、屋外等に排気される。
さらに、上記調理器用開口12の内方に向けて延出するように張り出した上記裏補強桟部材40の前端部42c及び各サイドカバー部材48,49の一部が、図4(a)に示すように、上記前部裏打ち材30の後端部30a及び上記左右支持桟材34,35の張出部34a,35aとともに、上記電磁式コンロ調理器20のトッププレート22の鍔部22aを支持する支持部として機能する。
まず、図5(a)に示すように、前部補強桟部材41の鉤状係止部44に、後部補強桟部材45の係止突片部47bを係止させて、前部補強桟部材41と後部補強桟部材45とを組み付ける。この際、上記各サイドカバー部材48,49を、それぞれ左右側部に固着するようにしてもよい。
次いで、上記のように各裏打ち材30〜35が固着されたカウンター10の裏面10bに、上記のように組み付けられた裏補強桟部材40を、図5(b)に示すように、接着剤によって固着させる。この際、カウンター10の表裏を反転させるとともに、裏補強桟部材40の表裏を反転させて固着させるようにしてもよい。
また、上記のように、前部補強桟部材41と後部補強桟部材45とを組み付けた状態で、カウンター10の裏面10bに固着させるのではなく、前部補強桟部材41を該当箇所に固着し、次いで、後部補強桟部材45を固着させるようにしてもよい。また、これら前部補強桟部材41及び後部補強桟部材45をカウンター10の裏面10bに固着させた後に、図4(b)に示すように、各サイドカバー部材48,49をカウンター10の裏面10bに固着させるようにしてもよい。
さらに、各通気蓋部材14,14を上記載置部に載置して、コンロ付カウンター2が形成され、該コンロ付カウンター2を、図2に示すように、上記キャビネット3の上部に載置して、コンロ付調理台1が形成される。
尚、上記したコンロ付調理台1の組み付け工程は、一例であり、他の工程にて形成するようにしてもよい。
特に、本実施形態では、トッププレート22の上面及び通気蓋部材14の上面と、カウンター10の上面10aとを略面一にしているので、コンロ付カウンター2の略全面がフラットな印象を与え、美観性に優れたものとなるとともに、フラットであることから清掃性に優れたものとなる。また、このように、トッププレート22の上面及び通気蓋部材14の上面と、カウンター10の上面10aとを略面一にした場合にも、本実施形態では、上記のように、電磁式コンロ調理器20のトッププレート22の周縁部に、堰として機能する補強部材22bを設けているので、トッププレート22において調理中に吹き零れ等が生じた場合にも、上記各通気蓋部材14への異物等の流入が低減される。
さらに、上記裏補強桟部材40の前部補強桟部材41及び後部補強桟部材45のカウンター10の裏面10bへの固着面には、それぞれ凹溝42b,46bを形成しているので、例えば、これら固着面が平滑面とされたものと比べて、カウンター10の裏面10bへの接着面積が増加し、当該裏補強桟部材40のカウンター10の裏面10bへの固着強度を高めることができる。従って、当該裏補強桟部材40がカウンター10の裏面10bから剥離することを低減できるので、カウンター10の強度を効果的に高めることができる。
特に、本実施形態では、上記裏補強桟部材40を金属材(アルミ材)からなるものとしているので、上記排気用開口13から平面視して張り出す各部位の美観性及び清掃性が、例えばこれらを木質系材料からなるものとした場合と比べて、向上される。
このような態様とした場合においても、左右方向に沿って長尺状とされた排気用開口13の長辺側には、金属材からなる上記前部補強桟部材41及び後部補強桟部材45が固着されるので、カウンター10の強度を高めることができる。
さらに、本実施形態では、コンロ付調理台1を使用するユーザーへの熱風の影響が少なくなるよう、カウンター10の電磁式コンロ調理器20の後部近傍に、排気用開口13を左右方向に沿って長尺状に形成した例を示しているが、これに限られず、例えば、電磁式コンロ調理器20の側部近傍に、前後方向に沿って排気用開口を設けるような態様としてもよい。
さらにまた、本実施形態では、カウンター10に設けた空気流通用開口としての開口13は、電磁式コンロ調理器20からの熱風を排気するための排気用開口13としたが、これに限られず、加熱調理器へ外気を導入するための吸気用の開口としてもよく、或いは、排気と吸気とを兼用した開口としてもよい。このように排気と吸気とを兼用した開口とした場合には、上記裏補強桟部材40の内方空間を、適宜、仕切るための仕切板等を設けるようにしてもよい。
さらに、コンロ式調理器に代えて、或いは加えて、オーブンレンジやグリル(ロースター)等の加熱調理器をキャビネット3に配設し、該加熱調理器に関連してなされる吸気や排気のための空気流通用開口及びダクトとして、上記排気用開口13及び裏補強桟部材40を把握するようにしてもよい。
また、カウンター10は、人造大理石からなるものとしたが、これに限られず、他の樹脂製カウンターや木製カウンター等としてもよい。
さらにまた、本実施形態では、コンロ付調理台1の天板として、電磁式コンロ調理器20を備えたコンロ付カウンター2を例示しているが、さらに、シンクや作業スペース等を備えた天板としてもよい。
図6(a)〜(c)は、いずれも第1変形例に係る裏補強桟部材を示し、(a)は、概略縦断面図、(b)は、概略平面図、(c)は、概略正面図である。
尚、上記裏補強桟部材40との相違点を中心に説明し、同様の機能を有する構成については、同一符号を付し、その説明を省略あるいは簡略に説明する。
すなわち、上記筒状補強桟部材41Aは、カウンター10の裏面10bへの固着面を形成する上板状部42及び固着部46が一体的に形成され、その下部に上記同様の中空筒状部43,46cを連成し、ダクト状部47Aは、その前面部が上板状部42の前端部に一体的に連結されている。
また、上記同様、筒状補強桟部材41Aのダクト状部47Aの前面部には、図6(c)に示すように、上流側開口47aが開設されている。
また、カウンター10の排気用開口13を取り囲むように裏面10bに固着される部材が、上記のように一部材の筒状補強桟部材41Aとされているので、排気用開口13の周囲のカウンター10の強度をより効果的に高めることができる。
さらに、通気蓋部材14が載置される載置部が、全周に亘って露出するように張り出された一部材からなる張出部42Aaとされているので、上記例よりも美観性及び清掃性に優れたものとなる。
尚、上記裏補強桟部材40及び第1変形例に係る裏補強桟部材40Aとの相違点を中心に説明し、同様の機能を有する構成については、同一符号を付し、その説明を省略あるいは簡略に説明する。
すなわち、本変形例に係る裏補強桟部材40Bは、図7(a)に示すように、カウンター10の裏面10bへの固着面を形成する上板状部42及び固着部46を一体的に形成するとともに、その下部に上記同様の中空筒状部43,46cを連成したものとされており、その下部に、別体の下ダクト部材45Aが固着される態様とされている。
つまり、本変形例に係る裏補強桟部材40Bは、排気用ダクトの上蓋を構成し、下ダクト部材45Aとによって排気用ダクトを構成している。
この下ダクト部材45Aには、ダクト状部47Aの背面部の上端部から外方に向けて延設された固着片45bと、左右側面部48Ab,49Abから外方に向けて延設された固着片45aとが設けられている。これら固着片45a,45bを、それぞれ上記裏補強桟部材40Bの中空筒状部43A,46Acに、ネジやビス等の止着具6によって固着させるようにしている。
また、上記第1変形例に係る裏補強桟部材40Aと同様、カウンター10の排気用開口13を取り囲むように裏面10bに固着される部材が、上記のように一部材とされた裏補強桟部材40Bとされているので、排気用開口13の周囲のカウンター10の強度をより効果的に高めることができる。
さらに、通気蓋部材14が載置される載置部が、全周に亘って張り出された一部材からなる張出部42Aaとされているので、上記第1変形例に係る裏補強桟部材40Aと同様、美観性及び清掃性に優れたものとなる。
図8(a)、(b)は、いずれも第2実施形態に係るコンロ付調理台の一例を模式的に示し、(a)は、概略斜視図、(b)は、図1における一点鎖線内に対応する箇所を示す概略拡大一部縦断面図、図9(a)、(b)は、いずれも図4に対応させた図である。
図10(a)は、同コンロ付調理台が備える裏補強桟部材の一例を模式的に示す概略平面図、(b)、(c)は、いずれも同コンロ付調理台の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、それぞれ図1における一点鎖線内に対応する箇所を示す概略拡大一部縦断面図である。
図11(a)、(b)は、いずれも同コンロ付調理台の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、それぞれ図1における一点鎖線内に対応する箇所を示す概略拡大一部縦断面図である。
尚、上記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略あるいは簡略に説明する。
上記電磁式コンロ調理器20Aは、本実施形態では、図8(a)に示すように、三口の加熱部23,23,23を左右方向に沿って横並びに並列配置している。
上記カウンター10Aの調理器用開口12Aは、上記三口の電磁式コンロ調理器20Aの横幅に合わせて、上記第1実施形態よりも横幅が大きく形成されている。
また、上記カウンター10Aには、図8(a)に示すように、独立した三つの排気用開口13A,13A,13Aが設けられており、これら各排気用開口13Aには、それぞれ通気蓋部材14Aが着脱自在に嵌め込まれている。
また、本実施形態では、上記裏補強桟部材50は、図8(b)に示すように、排気用ダクトとは別体とされており、該裏補強桟部材50の下面に排気用ダクト部材60が固着されている。
上記板状部51には、上記三つの独立して開設された排気用開口13Aのそれぞれに連通する三つの下流側開口50aが開設されている。また、該板状部51の上面のカウンター10Aの裏面10bへの固着面には、上記同様の凹溝51bが形成されている。
上記板状部51の各下流側開口50aは、図9(a)及び図10(a)の二点鎖線で示すように、各排気用開口13Aよりも平面視して、それぞれ小さく形成されており、各排気用開口13Aの内周縁部からその全周に亘って張り出した張出部51aが、上記各通気蓋部材14Aを載置するための載置部を構成する。
また、上記板状部51は、調理器用開口12Aの後側縁部から、平面視して、その前端部51cが開口内方に向けて延出するように固着されており、該前端部51cが、上記第1実施形態と同様、上記前部裏打ち材30の後端部30a及び上記左右支持桟材34,35の張出部34a,35aとともに、上記電磁式コンロ調理器20のトッププレート22の鍔部22aを支持する支持部として機能する。
本実施形態では、図9(b)に示すように、上記三つの排気用開口13Aに合わせて、独立した三つの排気用ダクト部材60,60,60を備えている。
上記トレイ64は、上方に開口64bを形成した断面形状がカップ状とされ、その上端部にはフランジ部64cが連成されている。また、前面側壁には、縦ダクト部61を送気される空気を取り入れる取り入れ口64aが開設されており、その下部には溜め部が形成されている。
このトレイ64は、上記裏補強桟部材50の張出部51aに、そのフランジ部64cが支持され、着脱自在とされている。
このようなトレイ64を設けることにより、上記通気蓋部材14Aから流下したゴミや水分等の異物を、該トレイ64の溜め部によって捕捉できる。
また、上記水平ダクト部62には、電磁式コンロ調理器20Aの排気口25に対向配置されて連通される上流側開口62aと、図9(b)に示すように、側壁から外方に向けて延設された固着片63とが設けられている。
これら一体的に形成された縦ダクト部61及び水平ダクト部62の天面部は、上記開口62bを除いて閉塞されており、該天面部は、上記裏補強桟部材50の下面の形状に合わせた形状とされている。
上記構成とされた排気用ダクト部材60は、その固着片63が上記裏補強桟部材50の中空筒状部52に、上記同様の止着具6によって固着される。また、電磁式コンロ調理器20Aの排気口25から排気された熱風は、空気流通路ap2を構成する水平ダクト部62、縦ダクト部61及び、該縦ダクト部61に収容されたトレイ64を経て、通気蓋部材14Aの貫通孔を介して、排気用開口13Aから排気される。
まず、図10(b)に示すように、カウンター10Aの裏面10bに、裏補強桟部材50を接着剤によって固着し、図9(b)及び図10(c)に示すように、三つの上記排気用ダクト部材60を、裏補強桟部材50に止着具6によって固着する。この際、カウンター10Aの表裏を反転させるとともに、裏補強桟部材50及び排気用ダクト部材60の表裏を反転させて固着させるようにしてもよい。
さらに、上記各トレイ64及び各通気蓋部材14Aを、上記載置部に載置して、コンロ付カウンター2Aが形成され、該コンロ付カウンター2Aを、図8(a)に示すように、上記キャビネット3の上部に載置して、コンロ付調理台1Aが形成される。
尚、上記したコンロ付調理台1Aの組み付け工程は、一例であり、他の工程にて形成するようにしてもよい。
また、排気用開口13Aを、三つの加熱部23,23,23に合わせて、独立して開設しているので、上記第1実施形態のものと比べて、カウンター10Aの強度が向上される。
さらに、本実施形態では、上記排気用開口13Aに合わせて、独立した排気用ダクト部材60を設けるようにしているので、各加熱部において排気される熱風を、独立して送気、排気することができ、他の加熱部への干渉等を低減できる。
尚、上記のように独立して設けた排気用開口13Aの個数は、図例のものに限られず、電磁式コンロ調理器20Aの加熱部の口数に応じて、他の個数としてもよく、その場合は、その個数に合わせて、裏補強桟部材50の下流側開口50a及び排気用ダクト部材60を設けるようにしてもよい。
さらに、本実施形態に係る排気用ダクト部材60が備えるトレイ64を、上記第1実施形態及びその変形例で説明した各裏補強桟部材40,40Aや、下ダクト部材45Aに収容させる態様としてもよい。この場合は、上記各ダクト状部47,47A,47Bの形状を、トレイ64を収容可能なように適宜、変形すればよい。
さらにまた、本実施形態に係る裏補強桟部材50及び排気用ダクト部材60を、適宜、変形し、第1実施形態で説明したカウンター10に適用して上記コンロ付調理台1を形成するようにしてもよい。
10,10A カウンター(天板)
10b カウンターの裏面
12,12A 調理器用開口
13,13A 排気用開口(空気流通用開口)
14,14A 通気蓋部材
20,20A 電磁式コンロ調理器(加熱調理器、コンロ式調理器)
22 トッププレート(コンロ式調理器の天板)
22a トッププレートの鍔部(天板鍔部)
40,40A,40B 裏補強桟部材
40a,40Aa 下流側開口(空気流通用開口に対応した開口)
42a,46a,48a,49a 載置部
42Aa 載置部
42b,46b 凹溝
42c 支持部
43 中空筒状部(中空部)
50 裏補強桟部材
50a 下流側開口(空気流通用開口に対応した開口)
51a 載置部
51b 凹溝
51c 支持部
52 中空筒状部(中空部)
ap1,ap2 空気流通路
Claims (6)
- 加熱調理器に関連してなされる吸気、排気の少なくともいずれか一方のための空気流通用開口を、前記加熱調理器とは異なる位置に開設した天板を備え、該天板の裏面に、該空気流通用開口に対応した開口を形成した裏補強桟部材を固着していることを特徴とするコンロ付調理台。
- 請求項1において、
前記裏補強桟部材は、前記加熱調理器に関連して設けられた吸気、排気の少なくともいずれか一方のためのダクトの一部を構成していることを特徴とするコンロ付調理台。 - 請求項1または2において、
前記裏補強桟部材は、前記加熱調理器と前記空気流通用開口とを連通させる空気流通路と、前記天板との間に設けられた中空部を有していることを特徴とするコンロ付調理台。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記天板の空気流通用開口に嵌め込まれる通気蓋部材を更に備えており、
前記裏補強桟部材には、前記通気蓋部材が載置される載置部が設けられていることを特徴とするコンロ付調理台。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記加熱調理器は、前記天板に形成された調理器用開口に嵌め込んで設置されるコンロ式調理器とされ、
前記裏補強桟部材には、前記コンロ式調理器の天板鍔部の一側端部を支持する支持部が設けられていることを特徴とするコンロ付調理台。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記裏補強桟部材の上面には、複数本の凹溝が設けられていることを特徴とするコンロ付調理台。
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