JP2010011914A - 留置針及び穿刺針 - Google Patents

留置針及び穿刺針 Download PDF

Info

Publication number
JP2010011914A
JP2010011914A JP2008172297A JP2008172297A JP2010011914A JP 2010011914 A JP2010011914 A JP 2010011914A JP 2008172297 A JP2008172297 A JP 2008172297A JP 2008172297 A JP2008172297 A JP 2008172297A JP 2010011914 A JP2010011914 A JP 2010011914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
puncture needle
recess
puncture
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008172297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5191823B2 (ja
Inventor
Yasushi Nishizawa
裕史 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2008172297A priority Critical patent/JP5191823B2/ja
Publication of JP2010011914A publication Critical patent/JP2010011914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5191823B2 publication Critical patent/JP5191823B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】操作性が良く、患者に対して円滑に穿刺を行うと共に、前記患者の負担を軽減する。
【解決手段】管状に形成された穿刺針16の外周面16aには、穿刺針16の軸線方向に沿って延在し、且つ、半径内方向に窪んだ検出溝24が形成される。この検出溝24は、外周面16aに対して所定深さで窪んだ第1凹部26と、第1凹部26に対してさらに窪んだ第2凹部28とから構成され、第2凹部28は、検出溝24の延在方向に沿って等間隔離間して配置設けられる。また、検出溝24の両端部は、第1凹部26と外周面16aとの間に設けられた緩やかな曲面30a、30bでそれぞれ接合される。
【選択図】図3

Description

本発明は、留置針及び穿刺針に関し、一層詳細には、超音波を利用して穿刺時における位置を検出可能な留置針及び穿刺針に関する。
例えば、患者に高濃度の栄養剤を輸液する際には、カテーテル(外針)及び穿刺針(内針)を含む留置針を穿刺して心臓に近い静脈まで挿入した後、穿刺針の外周側に設けられたカテーテルだけを血管内に留置し、カテーテルに栄養剤、薬液等の供給される輸液ラインを接続して輸液する。このような留置針を穿刺する場合には、例えば、超音波撮像装置から超音波を発信し、穿刺する血管の位置を確認すると共に、穿刺した穿刺針に前記超音波を照射し、その反射波に基づいて得られた画像によって前記穿刺針の位置を確認しながら施術が行われている。
この留置針は、例えば、管状の外針と、その内部に摺動自在に内挿される内針とを備え、前記内針の外周面に凹状の螺旋溝が形成されている。そして、穿刺針を患者の患部に穿刺し、その穿刺部位に対して超音波撮像装置から超音波を照射することにより、前記螺旋溝内のエア層に前記超音波を反射させて反射波を前記超音波撮像装置で受信することによって前記穿刺針の撮像画像を得ている(例えば、特許文献1参照)。
また、外針を用いずに穿刺する穿刺針でも超音波による確認が行われている。このような穿刺針として、例えば、管状に形成され、その外周面には複数のV溝が螺旋状に形成されている。このV溝は、外周面に対して所定深さで窪み、穿刺針で患者を穿刺して体内に挿入された際、超音波装置から発せられた超音波が前記V溝で反射して該超音波装置で検出されることによってその位置が特定される(例えば、特許文献2参照)。
特許第3171525号公報 特開平3−228748号公報
しかしながら、特許文献1に係る従来技術においては、留置針を構成する内針の外周面が、凹状の螺旋溝と該螺旋溝の形成されていない部位とから凹凸状に形成されているため、外針を残して内針を抜去する際に、その凹凸状の外周面が外針の内周面に引っ掛かるため、スムーズに操作することができない場合がある。一方、特許文献2に係る従来技術においては、穿刺針の外周面が、V溝と該V溝の形成されていない部位とから凹凸状に形成されているため、穿刺針を患者に対して穿刺する際や抜去する際に、その凹凸状の外周面が体内を進む際の抵抗となると共に、該抵抗による患者への負担が増大してしまう懸念がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、操作性が良く、且つ、患者に対して円滑に穿刺を行うと共に、前記患者の負担を軽減することが可能な留置針及び穿刺針を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、外針と、該外針の内部に挿通される内針とを有する留置針において、
前記内針は、先端部近傍の外周面に設けられ、該外周面に対して内周側に窪んだ第1凹部と、
前記第1凹部の外面に設けられ、該外面に対して内周側に窪んだ第2凹部とを有する検出溝を備えることを特徴とする。
本発明によれば、内針の先端部近傍における外周面に、該外周面に対して内周側に窪んだ第1凹部と、前記第1凹部の外面に設けられ、該外面に対して内周側に窪んだ第2凹部とからなる検出溝を設ける。そして、内針は、外針の内部に挿通された状態で、検出溝を外針の内部に位置させることにより、前記留置針を患者に穿刺した際、内針の前記検出溝が患者の体内組織に対して直接接触することを回避できる。従って、内針を含む留置針を患者に穿刺する際の抵抗となることがなく、該留置針を円滑に穿刺して施術を行うことができると共に、前記患者への負担も軽減される。
さらに、超音波装置から照射された超音波を第2凹部によって確実且つ好適に反射させることができるため、患者に穿刺された留置針を高精度に確認することができ、該留置針の位置を確認しながら安全且つ確実な手技を行うことが可能となる。
さらにまた、患者から外針を残して内針を抜去する際に、内針の検出溝が外周面に対して窪んでいるため、外針の内周面に引っ掛かることを抑制できるので、スムーズに内針を抜去することができる。
また、本発明は、穿刺針において、先端部近傍の外周面に設けられ、該外周面に対して内周側に窪んだ第1凹部と、
前記第1凹部の外面に設けられ、該外面に対して内周側に窪んだ第2凹部とを有する検出溝を備えることを特徴とする。
本発明によれば、穿刺針の先端部近傍における外周面に、該外周面に対して内周側に窪んだ第1凹部と、前記第1凹部の外面に設けられ、該外面に対して内周側に窪んだ第2凹部とからなる検出溝を設ける。そして、検出溝を有した穿刺針を患者に穿刺した際、検出溝が外周面に対して窪んでいるため、患者の体内組織が第2凹部に対して接触することが回避され、該体内組織が前記第1及び第2凹部からなる凹凸部位に引っ掛かることが防止される。従って、穿刺針を患者に穿刺する際の抵抗となることがなく、該穿刺針を円滑に穿刺して施術を行うことができると共に、前記患者への負担も軽減される。
さらに、超音波装置から照射された超音波を第2凹部によって確実且つ好適に反射させることができるため、患者に穿刺された穿刺針を高精度に確認することができ、該穿刺針の位置を確認しながら安全且つ確実な手技を行うことが可能となる。
さらにまた、第1凹部の軸線方向に沿った両端部に、外周面側に向かって径方向に徐々に拡径して該外周面に接合される接合面を有することにより、前記穿刺針を患者に穿刺した際に、その体内組織が前記第1凹部内に入り込む時の抵抗を軽減することができ、該穿刺針の穿刺抵抗を低減してより円滑に施術を行うことができる。
またさらに、検出溝を、穿刺針の軸線方向に沿って延在させ、且つ、該穿刺針の中心線を支点とした所定角度となる幅寸法で周方向に沿って形成することにより、超音波照射装置によって一層確実に前記穿刺針の先端部近傍を検出することが可能となる。
また、第2凹部を、第1凹部の幅方向における中央部に設け、前記第1凹部の底面に対して前記穿刺針の内周側に向かって凸状に窪ませて形成するとよい。
さらに、第2凹部を、第1凹部の周方向に沿った幅寸法と略同一の幅寸法で形成することにより、前記第2凹部を幅広として超音波照射装置による超音波を確実且つ好適に反射させ、穿刺針の位置検出精度を向上させることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、留置針を構成する内針の先端部近傍における外周面に、該外周面に対して内周側に窪んだ第1凹部と、前記第1凹部の外面に設けられ、該外面に対して内周側に窪んだ第2凹部とからなる検出溝を設けることにより、留置針を患者に穿刺した際、外周面に対して窪んだ前記検出溝の第2凹部が前記患者の体内組織と接触することが回避され、該体内組織が前記第1及び第2凹部からなる凹凸部位に引っ掛かることが防止される。その結果、留置針を患者に穿刺する際に抵抗が生じることがなく、該留置針を円滑に穿刺して施術を行うことができると共に、穿刺時における前記患者への負担も軽減される。
また、穿刺針の先端部近傍における外周面に、該外周面に対して内周側に窪んだ第1凹部と、前記第1凹部の外面に設けられ、該外面に対して内周側に窪んだ第2凹部とからなる検出溝を設けることにより、穿刺針を患者に穿刺した際、外周面に対して窪んだ前記検出溝の第2凹部が前記患者の体内組織と接触することが回避され、該体内組織が前記第1及び第2凹部からなる凹凸部位に引っ掛かることが防止される。その結果、穿刺針を患者に穿刺する際に抵抗が生じることがなく、該穿刺針を円滑に穿刺して施術を行うことができると共に、穿刺時における前記患者への負担も軽減される。
本発明に係る留置針及び穿刺針について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る留置針を示す。
この留置針10は、図1及び図2に示されるように、カテーテル(外針)12と、カテーテル12を保持する外針ハブ14と、カテーテル12の内部に挿通される穿刺針(内針)16と、穿刺針16を保持する内針ハブ18とを有し、内針ハブ18は、外針ハブ14の内部に嵌合するように構成されている。そして、内針ハブ18の端部には、シリンジ20を接続することができる。
カテーテル12は、外針本体22からなり、外針本体22は、例えば、樹脂製材料から透明に形成されて適度な弾性を有し、穿刺針16の外周側を覆うように設けられる。この外針本体22は、穿刺針16の先端近傍まで達しており、穿刺針16の先端が血管内に挿入されると、外針本体22も同一の血管内に挿入されることとなる。
この穿刺針16は、図3及び図4に示されるように、中空の管体であって、その先端部が軸線に対して斜めに傾斜して形成され、基端部が内針ハブ18の先端部に保持される。穿刺針16の外周面16aには、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って延在する検出溝24が設けられる。
検出溝24は、図3〜図7に示されるように、穿刺針16の先端部近傍において所定長さで一直線上に形成されると共に、周方向に沿って所定幅で形成される。この検出溝24は、穿刺針16の外周面16aに対して半径内方向(内周側)に所定深さだけ窪んだ第1凹部26と、第1凹部26の外面に設けられ、外面に対して半径内方向(内周側)に深く窪んだ第2凹部28とを含み、第1凹部26の軸線方向に沿った両端部は、外周面16aに向かって徐々に浅くなり、半径内方向に向かって凹状となる緩やかな曲面(接合面)30a、30bでそれぞれ接合される。
すなわち、検出溝24は、第1凹部26と第2凹部28とで穿刺針16の外周面16aに対して2段階に窪んだ段差状に形成される。なお、第1凹部26の両端部は、緩やかな曲面30a、30bの代わりに、第1凹部26の底面に対して小さな角度で傾斜した緩やかなテーパ面で外周面16aと接合するようにしてもよい。
第2凹部28は、第1凹部26の底面において穿刺針16の中心側に向かって略半球状に窪み、第1凹部26の幅方向に沿った略中央部に形成されると共に、第1凹部26の軸線方向(矢印A、B方向)に沿って互いに等間隔離間して複数(例えば、5個)設けられる。すなわち、第2凹部28は、穿刺針16の内周側に向かって凹状に窪んで形成される。
シリンジ20は、円筒状のシリンジ本体32と、シリンジ本体32の内部に挿入されるプランジャ34とを含み、プランジャ34の一端部にはガスケット36が装着され、プランジャ34の基端部が、シリンジ本体32の基端部から外部に突出している。
シリンジ本体32の先端部には、接続ポート38が突出し、接続ポート38を介して内針ハブ18の基端部に接続される。すなわち、シリンジ20は、接続ポート38を通じて内針ハブ18の内部と連通している。
本発明の実施の形態に係る留置針10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその使用方法並びに作用効果について説明する。
先ず、図8に示すように、医師等の医療従事者が穿刺針16を含む留置針10を把持して患者40の血管(静脈)に向かって穿刺し、穿刺針16を所望部位に向けて徐々に挿入していくことにより、その先端部が体内組織42を切り開きながら進む。この際、図9に示されるように、穿刺針16は、カテーテル12の内部に挿通されており、この状態では、穿刺針16の検出溝24はカテーテル12の内部に位置している。このため、穿刺針16の検出溝24は、体内組織42に接することなく、留置針10が穿刺される。
一方、留置針10を患者40に穿刺すると同時に、超音波エコー装置(超音波照射装置)44のプローブ46を患者40の穿刺部位近傍に対して押し当てエコービーム(超音波)Eを照射する。なお、このプローブ46は、エコービームEを発生させて反射したエコービームEを受信可能に構成されている。
このエコービームEは、患者40の皮膚表面から内部に向かって照射され、図8に示されるように、カテーテル12を透過して穿刺針16の検出溝24において反射してプローブ46側に向かって進行して受信される。
そして、穿刺針16の検出溝24において反射したエコービームEがプローブ46によって受信され、この受信したデータがプローブ46からリード線48を通じて超音波エコー装置44の制御部(図示せず)へと出力されて処理された後、ディスプレイ50に画像として表示される。詳細には、ディスプレイ50に表示される穿刺針16の画像は、超音波エコー装置44によって検出される検出溝24の軸線方向(矢印A、B方向)に沿った長さ分だけ線状に表示され、その先端部が患者40の血管(静脈)に到達しているか否かをディスプレイ50から確認することができる。
その結果、穿刺針16の先端部近傍が、超音波エコー装置44のディスプレイ50に画像として鮮明に表示され、留置針10を構成する穿刺針16の位置が高精度に確認される。
そして、医師等は、ディスプレイ50を確認しながら穿刺針16及びプローブ46を移動させ、穿刺針16を患者40の血管へと導く。このとき、シリンジ20のプランジャ34を適度に引きながら留置針10を進めていく。
この穿刺針16が血管に正しく穿刺されると、血液がシリンジ20の接続ポート38を通じてシリンジ本体32へと導入されてフラッシュバックが発生する。
このように、穿刺針16が血管に穿刺されたことが確認された後、カテーテル12を残して、穿刺針16及びシリンジ20を取り除き、カテーテル12を介して血管内に図示しないガイドワイヤーを挿入した後に、カテーテル12を除去する。次いで、ガイドワイヤーに沿って、図示しない留置カテーテル(中心静脈カテーテル)を血管内に留置する。次いで、図示しない輸液ラインを留置カテーテルに接続して血管内に栄養剤、薬液等を供給する。
カテーテル12を残して穿刺針16を抜去する際には、穿刺針16は、カテーテル12の内部(内腔)を通って患者40の体外に抜去されるため、穿刺時と同様に、穿刺針16の検出溝24が体内組織42に接することがない。また、穿刺針16の検出溝24が、外周面16aに対して窪んで設けられているため、カテーテル12の内周面に引っ掛かることも抑制することができる。
以上のように、本実施の形態では、穿刺針16の外周面16aに、外周面16aより窪んだ第1凹部26と、第1凹部26に対してさらに窪んだ第2凹部28とからなる検出溝24を設けることにより、穿刺針16を患者40に穿刺する際、又は、抜去する際に生じる抵抗を抑制し、円滑な穿刺作業を行うことができ、それに伴って、穿刺時における患者40への負担を軽減することができる。
また、穿刺針16の外周面16aに対して窪んだ第1凹部26に対してさらに第2凹部28を窪ませることにより、超音波エコー装置44から照射されたエコービームEを確実且つ好適に反射させ、超音波エコー装置44によって検出することができる。その結果、患者40に穿刺された穿刺針16の先端部を、超音波エコー装置44のディスプレイ50に画像として鮮明に表示し、その位置を高精度に確認することができ、穿刺針16の位置を確認しながら医師等が安全且つ確実な手技を行うことが可能となる。
すなわち、検出溝24は、超音波エコー装置44からの超音波を反射可能な第2凹部28と、穿刺針16を穿刺する際に第2凹部28が体内組織42と接触することを回避するための第1凹部26とから構成されている。換言すれば、第1凹部26は、穿刺針16の外周面16aに密着した体内組織42から第2凹部28を逃がすための逃げ溝として機能する。
さらに、穿刺時において、検出溝24における第2凹部28とカテーテル12との間に空間が生じるため、超音波エコー装置44から照射されたエコービームEが空間内の空気に反射し、第2凹部28に反射したエコービームEと共に超音波エコー装置44で検出することができる。その結果、穿刺針16の検出精度をさらに向上させることが可能となる。
次に、第1及び第2変形例に係る穿刺針100、120について説明する。なお、上述した本発明の実施の形態に係る穿刺針16と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
第1変形例に係る穿刺針100は、図10〜図12に示されるように、検出溝102を構成する第2凹部104が、穿刺針100の軸線と直交方向に延在した断面長方形状に形成される点で、本発明の実施の形態に係る穿刺針16と相違している。第2凹部104は、検出溝102の軸線方向に沿って等間隔離間して複数(例えば、5個)設けられると共に、穿刺針100の内周側に向かって凸状に窪んで形成される。また、第2凹部104は、穿刺針100の周方向において第1凹部26と同一の幅寸法で形成される。
このように、第2凹部104を、断面長方形状に形成することにより、本発明の実施の形態に係る穿刺針16と比較し、第2凹部104の面積を大きく確保することが可能となるため、超音波エコー装置44で穿刺針100の位置を検出する際の検出精度をより向上させることができ、且つ、穿刺針100を穿刺する際の抵抗が軽減され患者40の負担を軽減可能となる。
第2変形例に係る穿刺針120は、図13〜図15に示されるように、第1及び第2凹部122、124からなる検出溝126が、穿刺針120の軸線と直交する周方向に沿って幅広状で形成されると共に、第2凹部124の底面が、穿刺針120の外周面と略平行となる断面円弧状に形成される点で、第1変形例に係る穿刺針100と相違している。
この検出溝126は、穿刺針120の軸線を中心とした所定角度θの範囲で穿刺針120の外周面に形成される。この角度θは、例えば、120°に設定するとよく、180°とするとさらに好適である。すなわち、検出溝126を構成する第1凹部122と第2凹部124とが穿刺針120の周方向において同一の幅寸法で形成される。
このように、検出溝126を穿刺針120の周方向に沿って幅広状に設けることにより、本発明の実施の形態に係る穿刺針16と比較し、検出溝126の面積を大きく確保することが可能となるため、超音波エコー装置44で穿刺針120の位置を検出する際の検出精度をより一層向上させることができ、且つ、穿刺針120を穿刺する際の抵抗が軽減され患者40の負担を軽減できる。
次に、上述した穿刺針16を有し、薬液等を患者40に対して注入可能な穿刺具150について図16及び図17を参照しながら説明する。なお、上述した本実施の形態に係る留置針10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この穿刺具150は、穿刺針16と、穿刺針16を保持する針ハブ152と、シリンジ154とを有する。穿刺針16は、中空の管体であって、その先端部が軸線に対して斜めに傾斜して形成され、基端部が針ハブ152の先端部に保持される。そして、穿刺針16の外周面には、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って延在する検出溝24が設けられる。なお、この検出溝24は、上述した留置針10を構成する穿刺針16に設けられたものと同一の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
シリンジ154は、シリンジ本体156の先端部に設けられた接続ポート158を介して針ハブ152に接続され、針ハブ152の内部と連通している。
上述した穿刺具150を患者40の血管(静脈)に穿刺する際には、穿刺針16を穿刺して血管に向かって徐々に挿入していくことにより、その先端部が体内組織42を切り開きながら進み、穿刺針16の外周面16aが体内組織42に密着しながら進むこととなる。この際、図17に示されるように、穿刺針16の外周面16aに対して窪んだ検出溝24の内部に体内組織42が入り込むことが抑制され、体内組織42が検出溝24を構成する第1及び第2凹部26、28の底面に対して接することが回避される。その結果、体内組織42が、検出溝24の第2凹部28に引っ掛かることが阻止される。また、穿刺針16の外周面16aと検出溝24との接合部位も緩やかな曲面30a、30bで構成されているため、体内組織42が第1凹部26内に若干だけ入り込んだ場合でも接合部位に引っ掛かることが防止される。すなわち、穿刺針16を患者40の体内に穿刺する際の抵抗が軽減され、円滑に穿刺作業を行うことができる。
また、穿刺針16の穿刺時において、図示しない超音波エコー装置から照射されたエコービームEが検出溝24の第2凹部28に反射し、第2凹部28に反射したエコービームEが超音波エコー装置で検出される。その結果、患者40に穿刺されている穿刺針16の先端部位置を確実に検出することができる。
そして、穿刺針16が血管内に穿刺されたことが確認された後、シリンジ154のプランジャ34を穿刺針16側(矢印A方向)に向かって押圧し、その内部に充填された薬液等を穿刺針16を通じて血管へと供給する。
この穿刺針16を穿刺部位から抜去する場合には、検出溝24が穿刺針16の外周面16aに対して凹状に窪んで設けられているため、検出溝24の内部に体内組織42が入り込むことが抑制され、穿刺針16が体内組織42に引っ掛かることがなく、円滑に抜去させることができる。すなわち、穿刺針16を抜去する際の患者40への負担が軽減される。このように、上述した留置針10では、カテーテル12の内部に挿通した状態で患者40に穿刺する穿刺針16をカテーテル12を用いずに患者40に穿刺することができる。
また、上述した本実施の形態では、穿刺具150が穿刺針16を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、上述した穿刺針100、120を有するものであってもよい。
なお、本発明に係る留置針及び穿刺針は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
図1は、本実施の形態に係る留置針を示す全体構成図である。 図2は、図1に示す留置針の全体縦断面図である。 図3は、図2の留置針の先端部近傍を示す拡大断面図である。 図4は、図3の留置針を構成する穿刺針の先端部を示す拡大斜視図である。 図5は、図4の穿刺針における検出溝近傍を示す拡大平面図である。 図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、図5のVII−VII線に沿った断面図である。 図8は、留置針を患者に穿刺し、留置針を構成する穿刺針を超音波エコー装置によって検出する様子を示す模式図である。 図9は、図8の留置針に対して超音波エコー装置からの超音波が照射されて反射した状態を示す拡大図である。 図10は、第1変形例に係る穿刺針の先端部近傍を示す拡大斜視図である。 図11は、図10の穿刺針における検出溝近傍を示す拡大平面図である。 図12は、図11のXII−XII線に沿った断面図である。 図13は、第2変形例に係る穿刺針の先端部近傍を示す拡大斜視図である。 図14は、図13のXIV−XIV線に沿った断面図である。 図15は、図13のXV−XV線に沿った断面図である。 図16は、穿刺針が用いられた穿刺具を示す全体構成図である。 図17は、図16の穿刺針の先端部近傍を示す拡大断面図である。
符号の説明
10…留置針 12…カテーテル
16、100、120…穿刺針 20、154…シリンジ
24、102、126…検出溝 26、122…第1凹部
28、104、124…第2凹部 30a、30b…曲面
42…体内組織 44…超音波エコー装置
46…プローブ 150…穿刺具
152…針ハブ

Claims (7)

  1. 外針と、該外針の内部に挿通される内針とを有する留置針において、
    前記内針は、先端部近傍の外周面に設けられ、該外周面に対して内周側に窪んだ第1凹部と、
    前記第1凹部の外面に設けられ、該外面に対して内周側に窪んだ第2凹部とを有する検出溝を備えることを特徴とする留置針。
  2. 請求項1記載の留置針において、
    前記内針は、前記外針の内部に挿通された状態で、前記検出溝が前記外針の内部に位置することを特徴とする留置針。
  3. 先端部近傍の外周面に設けられ、該外周面に対して内周側に窪んだ第1凹部と、
    前記第1凹部の外面に設けられ、該外面に対して内周側に窪んだ第2凹部とを有する検出溝を備えることを特徴とする穿刺針。
  4. 請求項3記載の穿刺針において、
    前記第1凹部の軸線方向に沿った両端部には、前記外周面側に向かって径方向に徐々に拡径して該外周面に接合される接合面を有することを特徴とする穿刺針。
  5. 請求項3又は4記載の穿刺針において、
    前記検出溝は、前記穿刺針の軸線方向に沿って延在し、且つ、該穿刺針の中心線を支点とした所定角度となる幅寸法で周方向に沿って形成されることを特徴とする穿刺針。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の穿刺針において、
    前記第2凹部は、前記第1凹部の幅方向における中央部に設けられ、前記第1凹部の底面に対して前記穿刺針の内周側に向かって凸状に窪んで形成されることを特徴とする穿刺針。
  7. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の穿刺針において、
    前記第2凹部は、前記第1凹部の周方向に沿った幅寸法と略同一の幅寸法で形成されることを特徴とする穿刺針。
JP2008172297A 2008-07-01 2008-07-01 留置針及び穿刺針 Active JP5191823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008172297A JP5191823B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 留置針及び穿刺針

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008172297A JP5191823B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 留置針及び穿刺針

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010011914A true JP2010011914A (ja) 2010-01-21
JP5191823B2 JP5191823B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=41698667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008172297A Active JP5191823B2 (ja) 2008-07-01 2008-07-01 留置針及び穿刺針

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5191823B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013146754A1 (ja) 2012-03-27 2013-10-03 塩野義製薬株式会社 Trpv4阻害活性を有する芳香族複素5員環誘導体
CN103463691A (zh) * 2013-09-26 2013-12-25 青岛大学医学院附属医院 一种血液透析用静脉留置针
WO2018169032A1 (ja) * 2017-03-16 2018-09-20 テルモ株式会社 カテーテル組立体
WO2018221417A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 株式会社パイオラックスメディカルデバイス 薬液注入ポート及び薬液注入装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000262628A (ja) * 1999-03-18 2000-09-26 Terumo Corp 留置針組立体
JP3171525B2 (ja) * 1994-04-14 2001-05-28 康雄 真島 医療用穿刺針
JP2002045423A (ja) * 2000-08-01 2002-02-12 Doctor Japan Kk 穿刺針
JP2003144436A (ja) * 2001-11-09 2003-05-20 Olympus Optical Co Ltd 穿刺針
JP2004181095A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Olympus Corp 超音波用穿刺針
JP2006288755A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Olympus Medical Systems Corp 医療処置装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3171525B2 (ja) * 1994-04-14 2001-05-28 康雄 真島 医療用穿刺針
JP2000262628A (ja) * 1999-03-18 2000-09-26 Terumo Corp 留置針組立体
JP2002045423A (ja) * 2000-08-01 2002-02-12 Doctor Japan Kk 穿刺針
JP2003144436A (ja) * 2001-11-09 2003-05-20 Olympus Optical Co Ltd 穿刺針
JP2004181095A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Olympus Corp 超音波用穿刺針
JP2006288755A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Olympus Medical Systems Corp 医療処置装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013146754A1 (ja) 2012-03-27 2013-10-03 塩野義製薬株式会社 Trpv4阻害活性を有する芳香族複素5員環誘導体
CN103463691A (zh) * 2013-09-26 2013-12-25 青岛大学医学院附属医院 一种血液透析用静脉留置针
WO2018169032A1 (ja) * 2017-03-16 2018-09-20 テルモ株式会社 カテーテル組立体
JPWO2018169032A1 (ja) * 2017-03-16 2020-01-23 テルモ株式会社 カテーテル組立体
JP7049315B2 (ja) 2017-03-16 2022-04-06 テルモ株式会社 カテーテル組立体
US11318284B2 (en) 2017-03-16 2022-05-03 Terumo Kabushiki Kaisha Catheter assembly
US11904115B2 (en) 2017-03-16 2024-02-20 Terumo Kabushiki Kaisha Catheter assembly
WO2018221417A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 株式会社パイオラックスメディカルデバイス 薬液注入ポート及び薬液注入装置
JPWO2018221417A1 (ja) * 2017-05-31 2020-03-19 株式会社パイオラックスメディカルデバイス 薬液注入ポート及び薬液注入装置
US11484647B2 (en) 2017-05-31 2022-11-01 Piolax Medical Devices, Inc. Medicinal liquid injection port and medicinal liquid injection device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5191823B2 (ja) 2013-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5802135B2 (ja) 超音波ガイド穿刺針及び留置針
JP2011125632A (ja) 超音波ガイド穿刺針及び留置針
JP6995781B2 (ja) 電磁気針カテーテル挿入システム
EP2931132B1 (en) System for targeted cannulation
KR20090078306A (ko) T-Bar 봉합기
JP3171525B2 (ja) 医療用穿刺針
JP2011125389A (ja) 留置針
JP5552050B2 (ja) 留置針
KR20180027055A (ko) 초음파 프로브에 부착되는 혈관 천자 가이드 장치 및 이를 이용하는 혈관 천자 시스템
JP2020529887A (ja) カテーテル配置のための針を導入する方法および装置
JP5191823B2 (ja) 留置針及び穿刺針
JP2011120760A (ja) 留置針
JP6475367B2 (ja) 挿入物及びアタッチメント部材
CN210472242U (zh) 定位针、定位装置及定位设备
JP2004057516A (ja) 二重針組立体
US20110270090A1 (en) Needle having ultrasound opaque elements
US20210379395A1 (en) Treatment Method and Treatment System
JP2020127607A (ja) 埋込体留置具及び埋込体
WO2021029169A1 (ja) 内視鏡用処置具およびその作動方法
JP4997456B2 (ja) 内視鏡用注射具
JP5634667B2 (ja) 留置針及びその製造方法
CN203749980U (zh) 穿刺导向局麻针头
US20210379396A1 (en) Treatment method and treatment system
US11517667B2 (en) Puncture needle
JPH0332658A (ja) 肝切除手術用マーキング針

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5191823

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250