JP5634667B2 - 留置針及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、輸液を行うために血管に穿刺して留置する留置針及びその製造方法に関する。
患者に高濃度の栄養剤を輸液する際には、外針を含む留置針を穿刺して心臓に近い静脈まで挿入した後、外針を通じて所望箇所までガイドワイヤを挿入していく。そして、ガイドワイヤを所望の血管内まで到達させた後に、外針を取り外して留置カテーテルをガイドワイヤに沿って血管内へと挿入して留置し、留置カテーテルに栄養剤、薬液等の供給される輸液ラインを接続して輸液する。
上述したように留置針を穿刺する場合には、例えば、超音波撮像装置から超音波を発信し、穿刺する血管の位置を確認すると共に、穿刺した留置針に前記超音波を照射し、その反射波に基づいて得られた画像によって前記留置針の位置を確認しながら施術が行われている。
しかしながら、留置針は、患者の体内に穿刺されているため、その穿刺深さ、角度等によっては超音波の反射が弱く、該超音波の反射波に基づいて前記留置針の位置を確認することが困難な場合がある。
このような課題を解決するために、外針及び内針とからなる留置針において、該内針の外周面に孔や溝を設けることによって超音波撮像装置からの超音波を確実に反射して位置確認を可能とする構成が知られている。
この留置針は、例えば、管状の針本体と、該針本体の外周側に設けられた膜とからなり、前記針本体には、その外周と内周とを連通する多数の孔が形成されている。そして、留置針を患者の患部に穿刺し、その穿刺部位に対して超音波プローブから超音波を照射することにより、前記超音波が膜を通過して前記孔内における空気層に反射して反射波が受信されることによって前記留置針の撮像画像を得ている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−271874号公報
しかしながら、特許文献1に係る従来技術においては、超音波が膜を通過して空気層へと到達した際、該空気層における空気によって減衰されてしまうため、それに伴って、超音波撮像装置への超音波の反射が弱くなってしまい、鮮明な撮像画像が得られないことが懸念される。
また、膜の先端が血管内に留置された状態で針本体を引き抜いた場合、空気層を形成していた孔が前記針本体と共に体外へと取り除かれるため、体内に留置された膜の位置確認が困難となる問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、超音波によって体内における位置をより確実且つ高精度に確認することができ、安全且つ確実な手技を行うことが可能な留置針及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、外針と、該外針の内部に挿通される内針とを有する留置針において、
前記外針は、該外針の先端に設けられた検出部と該外針の基端側に設けられ前記検出部に接合される接合部とを有する外針本体と、該外針本体の内周側に設けられた内管とを備え、
前記検出部は、外周面が外周側に向かって凸状に形成され、前記内管との間に気体の封入された空間部を有しており、
前記内管の外周面に対して断面半円状の長尺体を前記内管の軸線方向に沿って螺旋状に巻回して形成され、
前記検出部の先端部は、前記外針の先端に向かって徐々に縮径したテーパ状に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、外針と、該外針の内部に挿通される内針とを備え、前記外針に、外周面が外周側に向かって凸状に形成され、内部に気体の封入された空間部を有する検出部を設けている。そして、内針及び外針からなる留置針を患者に穿刺し、該留置針に対して超音波装置から超音波を照射する。
これにより、外周側に向かって凸状となる検出部によって超音波を確実且つ好適に反射させると共に、空間部に封入された気体によって同様に超音波を確実且つ好適に反射させることができ、反射された超音波を超音波装置で検出することができる。その結果、患者に穿刺された留置針を超音波装置によって確実且つ高精度に確認することができ、該留置針の位置を確認しながら安全且つ確実な手技を行うことが可能となる。
また、外針本体を内管の外周側に巻回することによって簡便に前記外針を形成することができる。また、留置針を患者の血管に穿刺した後に、外針を残して内針をスムーズに抜去することができる。
さらに、外針は、検出部の外周側を覆い、外周径が一定となるカバーを有することにより、前記外針を含む留置針を穿刺する際、前記カバーによって前記外針の穿刺抵抗が軽減されて円滑に穿刺することができる。
またさらに、本発明は、前記内管となる管状体の内部に治具を挿入した状態で、該管状体の外周面に対して断面半円状であり開口部を有する前記長尺体を該開口部が内周側となるように巻回し、前記管状体の軸線方向に沿って前記長尺体を隣接させるように配置する工程と、
前記長尺体同士が接合され、且つ、前記長尺体を前記管状体の外周面に接合させて前記内管との間に気体の封入された空間部を有する前記検出部を作製する工程と、
前記管状体と共に加工され、前記検出部の先端部を前記外針の先端に向かって徐々に縮径したテーパ状に形成する工程と、
前記管状体の内部から前記治具を離脱する工程と、
前記検出部の基端部を筒状に形成された前記接合部に接合させて前記外針本体を作製する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、軸状の治具の外周面に長尺体を巻回し、該長尺体を前記管状体の軸線方向に沿って隣接するように巻回してから、前記長尺体同士を接合し、且つ、その内部に気体の封入された空間部を形成して外針本体を作製した後、前記治具を外針本体から取り出すことによって留置針を製造している。
従って、治具に長尺体を巻回し、前記長尺体同士を接合することによって、空間部内に気体を封入した状態で留置針の外針本体を製造することが可能となり、前記留置針を患者に穿刺した際に、外針本体及び空間部内の気体によって超音波装置から照射された超音波を確実且つ好適に反射し、該留置針の位置を確認することが可能となる。
また、検出部を作製する工程は、治具の外周側に長尺体が巻回された状態で、該長尺体を加熱して変形させて互いに接合することにより、空間部の内部に気体が封入された外針本体を簡便に形成することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、外針と、該外針の内部に挿通される内針とを備え、前記外針は、外周面が外周側に向かって凸状で、内部に気体の封入された空間部を有する検出部を設けることにより、前記留置針を患者に穿刺して超音波装置から超音波を照射した際、前記検出部によって超音波を確実且つ好適に反射させて超音波装置で検出することができる。その結果、患者に穿刺された留置針を超音波装置によって確実且つ高精度に確認することができ、該留置針の位置を確認しながら安全且つ確実な手技を行うことができる。
本発明に係る留置針及びその製造方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る留置針を示す。
この留置針10は、図1及び図2に示すように、カテーテル(外針)12と、カテーテル12を保持する外針ハブ14と、カテーテル12の内部に挿通される穿刺針(内針)16と、穿刺針16を保持する内針ハブ18とを有し、内針ハブ18は、外針ハブ14の内部に嵌合するように構成されている。
そして、内針ハブ18の端部には、シリンジ20を接続(嵌合)することができる。
この穿刺針16は、中空の管体であって、その外周面には、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って延在する浅い導入溝22が設けられており、導入溝22に流れ込む血液によってフラッシュバックの確認が可能である。
図3及び図4に示すように、カテーテル12は、外針本体24と、外針本体24の内周側に設けられた内管(管状体)26とを有する。
外針本体24は、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂から透明に形成されて適度な弾性を有し、穿刺針16の外周側を覆うように設けられている。この外針本体24は、先端部側(矢印A方向)に設けられ、断面半円状(断面凸状)の長尺体28が外針本体24に軸線方向に沿って螺旋状に巻回された検出部30と、基端部側(矢印B方向)に設けられて検出部30に接合された接合部32とを備え、接合部32の基端部が外針ハブ14に接合されている。
この検出部30及び接合部32は、略同一直径からなる筒状に形成される。そして、外針本体24は、その内周面が内管26の外周面に当接して接合される。
検出部30の外周面は、外周側に向かって凸状となる断面略円弧状に形成され、且つ、検出部30の軸線方向に沿って連続して凹凸状に形成されると共に、その内部には、空気の封入された空間部34が設けられる。
この検出部30は、外針本体24の少なくとも先端部近傍に設けられていればよいが、外針本体24の軸線方向に沿った全長にわたって設けられていてもよい。このため、検出部30は、カテーテル12の少なくとも先端部近傍に設けられている。
なお、空間部34も、検出部30の外周面と同様に外周側に向かって凸状となる断面半円状(断面凸状)に形成される。
また、外針本体24は、穿刺針16の先端近傍まで達しており、穿刺針16の先端が血管内に挿入されると、外針本体24も同一の血管内に挿入されることとなる。
内管26は、外針本体24の内周面に密着(好ましくは融着)され、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン等の樹脂製材料から透明且つ円筒状に形成されている。また、内管26の内部には、穿刺針16が挿通自在に設けられる。なお、内管26は、外針本体24と同一の樹脂製材料から形成してもよいし、別の樹脂製材料から形成してもよい。内管26の内周径は、穿刺針16の外周径と略同等又は若干大きく形成される。
シリンジ20は、円筒状のシリンジ本体36と、シリンジ本体36の内部に挿入されるプランジャ38とを含み、プランジャ38の一端部にはガスケット40が装着され、プランジャ38の後端部が、シリンジ本体36の基端部から外部に突出している。
シリンジ本体36の先端部には、接続ポート42が突出し、接続ポート42を介して内針ハブ18の基端部に接続される。すなわち、シリンジ20は、接続ポート42を通じて内針ハブ18の内部と連通している。
本発明の第1の実施の形態に係る留置針10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に留置針10(カテーテル12)の製造方法について図5A〜図5Dを参照しながら説明する。
最初に、図5Aに示すように、内管26の内部に軸状の治具44を挿入した後、内管26の外周面に対して断面半円状の長尺体28を軸線方向(矢印A、B方向)に沿って螺旋状に巻きつけていく。この際、長尺体28は、隣接して巻回された長尺体28と外周面同士が接触し、且つ、その開口部48が内管26側となるように巻回されると共に、内管26の軸線方向に沿って所定長さとなるように複数回巻回される(図5B参照)。
次に、図5Cに示されるように、長尺体28の巻回された内管26の外周側に、所定間隔離間するように円筒状のヒータ46を配置し、長尺体28及び内管26を所定温度で加熱する。これにより、熱可塑性樹脂からなる長尺体28が内管26側(半径内方向)へと熱収縮し、内管26に接触した長尺体28の開口部48が内管26の外周面に対して接合されると共に、内周側に向かうように断面略半円状に変形して筒状の検出部30が形成される。この際、外針本体24の外周面は、隣接した長尺体28から断面円弧状で連続した凹凸形状で形成される。
最後に、内管26の内部に挿通されている治具44を軸線方向に沿って変位させ内管26の内部から取り出す(図5D参照)。そして、この検出部30の基端部が、外針ハブ14に接合された接合部32に接合されて外針本体24となる。また、検出部30の先端部は、内管26と共に加工され、先端部に向かって徐々に縮径したテーパ状に形成される(図3参照)。
このように、熱可塑性樹脂からなる長尺体28を内管26に対して螺旋状に巻回し、長尺体28を加熱して内周側へと熱収縮させることによって内部に空間部34を有した検出部30を簡便に形成することができると共に、長尺体28が内管26の外周面に接合されることによって空間部34の気密が保持され、空間部34内に空気(気体)が保持される。
なお、この空間部34に封入される気体は空気に限定されるものではなく、空気以外の気体を封入するようにしてもよい。
また、長尺体28は、上述したようにヒータ46による加熱作用下に接合される場合に限定されず、例えば、接着剤等を用いて長尺体28同士を接合し、且つ、長尺体28を内管26の外周面に対して固着するようにしてもよい。
次に、このように製造された留置針10の作用について図6及び図7を参照しながら説明する。
先ず、図6に示すように、医師等の医療従事者が把持して留置針10を患者50の血管(静脈)に向かって穿刺すると共に、超音波エコー装置(超音波照射装置)52のプローブ54を患者50の穿刺部位近傍に対して押し当ててエコービーム(超音波)56を照射する。なお、このプローブ54は、エコービーム56を発生させて反射したエコービーム56を受信可能に構成されている。
このエコービーム56は、患者50の皮膚表面58から内部に向かって照射され、図7に示されるように、留置針10のカテーテル12を構成する検出部30によって反射すると共に、外針本体24における空間部34の空気によっても同様に反射する。
詳細には、検出部30の外周面が、外周側に向かって断面円弧状となる凸状に形成されているため、エコービーム56がプローブ54側に向かって確実且つ好適に反射され、しかも、内部に設けられた空間部34の空気によっても同様にエコービーム56がプローブ54側に向かって確実且つ好適に反射される。
そして、カテーテル12における検出部30の外周面及び空間部34内の空気によって反射したエコービーム56がプローブ54によって受信され、この受信したデータがプローブ54からリード線60を通じて超音波エコー装置52の図示しない制御部へと出力されて処理された後、ディスプレイ62に画像として表示される。詳細には、ディスプレイ62に表示される留置針10の画像は、超音波エコー装置52によって検出される外針本体24における検出部30の軸線方向に沿った長さ分だけ線状に表示され、その先端部が患者50の血管(静脈)に到達しているか否かをディスプレイ62から確認することができる。
その結果、空間部34を有したカテーテル12の先端部近傍が、超音波エコー装置52のディスプレイ62に画像として鮮明に表示され、カテーテル12を含む留置針10の位置を高精度に確認することができる。換言すれば、留置針10の視認性をより一層向上させることが可能となる。
そして、医師等は、ディスプレイ62を確認しながら留置針10及びプローブ54を移動させ、穿刺針16を患者50の血管へと導く。このとき、シリンジ20のプランジャ38を適度に引きながら留置針10を進めていく。
この穿刺針16が血管に正しく穿刺されると、血液がシリンジ20の接続ポート42を通じてシリンジ本体36へと導入されてフラッシュバックが発生する。
このように、穿刺針16が血管に穿刺されたことが確認された後、カテーテル12を残して、穿刺針16及びシリンジ20を取り除き、図示しない輸液ラインを外針ハブ14に接続して血管内に栄養剤、薬液等を供給する。
以上のように、第1の実施の形態に係る留置針10では、カテーテル12と、カテーテル12の内部に挿通される穿刺針16とを有し、カテーテル12は、外針本体24と、外針本体24の内周側に設けられた内管26とを備えており、外針本体24の先端部近傍には、断面半円状(断面凸状)の長尺体28が螺旋状に巻回された検出部30が設けられ、検出部30はその内部に空気が封入された空間部34を有している。このような構成とすることにより、留置針10を患者50に穿刺した際、超音波エコー装置52から照射されたエコービーム56を検出部30の外周面及び空間部34内の空気に対して確実且つ好適に反射させて検出することができる。
その結果、患者50に対して穿刺された留置針10を超音波エコー装置52によって確実且つ高精度に確認することができ、留置針10の位置を確認しながら医師等が安全且つ確実な手技を行うことが可能となる。
また、外針本体24の検出部30は、断面半円状の長尺体28からなり、その外周面が断面円弧状の凸状に形成されているため、患者50の皮膚表面58に対する留置針10の穿刺角度θ(図6参照)を変化させた場合でも、検出部30の外周面によって超音波エコー装置52のエコービーム56をエコービーム56の照射方向となるプローブ54側に向かって反射させることが可能となる。換言すれば、留置針10の穿刺角度に関わらずエコービーム56をプローブ54側に向かって反射させ、留置針10の位置を確認することができる。
さらに、留置針10のカテーテル12のみを患者50の体内に留置した際でも、カテーテル12を構成する外針本体24の検出部30によってカテーテル12の位置を確実且つ高精度に確認することができるため、例えば、留置されたカテーテル12が誤って動いてしまった場合でも、その位置を超音波エコー装置52で確認して所望位置に復帰させることができる。
一方、図8に示される留置針70のように、外針本体24の外周側を円筒状のカバー部材72で覆うと共に検出部30の外周面に対して装着し、カバー部材72によって外針本体24の外周面を軸線と略平行な平滑形状としてもよい。これにより、外針本体24を含む留置針70を穿刺する際、カバー部材72によって外針本体24の穿刺抵抗が軽減されて円滑に穿刺することができると共に、隣接する長尺体28同士の接合を強固とすることができる。
また、上述した留置針10、70では、内管26の外周側に断面半円状(断面凸状)の長尺体28を巻回して外針本体24に空間部34を形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、留置針10(カテーテル12)を製造する際に、治具44の外周面に対して空間部34を有するチューブ状(中空状)の長尺体28を直接巻回して加熱することによって内管26を設けることなく、外針本体24を形成するようにしてもよい。
また、空間部34を有するチューブ状の長尺体28の代わりに、治具44に巻回することによって空間部34を形成可能な、例えば、後述する断面C字状の長尺体158を用いてもよい。
これらの場合には、外針本体24を含むカテーテル12の内部に直接穿刺針16が挿通されることとなる。このような構成を採用することにより、留置針10における部品点数の削減及びコストの削減を図ることが可能となる。
また、チューブ状の長尺体28を内管26の外周に巻回して外針本体24を形成してもよい。
次に、第2の実施の形態に係る留置針100を図9に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る留置針10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係る留置針100は、外針本体102に設けられた検出部104が、内部に空間部106を有した断面略長円形状のチューブ状の長尺体108を巻回して形成されており、内管26がない点で、第1の実施の形態に係る留置針10と相違している。
この検出部104は、その軸線方向に沿って長尺な断面略長円形状の長尺体108からなり、その内部には同様に断面略長円形状の空間部106が設けられている。詳細には、長尺体108の断面形状は、両端部に一組の円弧部110a、110bを有し、一方の円弧部110aと他方の円弧部110bとを繋ぐように平面部112a、112bが所定間隔離間して設けられている。
そして、この長尺体108を、治具44の外周面に対して螺旋状に巻回し、隣接した長尺体108の円弧部同士を互いに接触させた状態で図示しないヒータによって加熱して熱収縮させることによって治具44側に向かって変形して、隣接した長尺体108同士が円弧部110a、110bを介して互いに接合される。これにより、巻回された長尺体108より筒状の検出部104が形成される。
このように形成された検出部104は、患者50を穿刺して超音波エコー装置52によってエコービーム56を照射する際、その円弧部にエコービーム56が反射すると共に、円弧部110a、110bの内側となる空間部106の空気にも同様にエコービーム56が反射してプローブ54で検出される。
次に、第3の実施の形態に係る留置針150を図10に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る留置針10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第3の実施の形態に係る留置針150は、外針本体152に設けられた検出部154が、断面C字状の長尺体158を巻回して隣接する長尺体158同士を融着することによって空間部156が形成されており、内管26がない点で、第1の実施の形態に係る留置針10と相違している。
この検出部154は、外針本体152の軸線方向に沿った一側部が開口した断面C字状の長尺体158からなり、その内部には断面略円形状の空間部156が設けられている。
そして、この長尺体158を、治具44の外周面に対して螺旋状に巻回し、その開口部160を、隣接するように巻回された長尺体158の外周面で閉塞した状態で図示しないヒータによって加熱する。この長尺体158が熱収縮して治具44側(内周側)に向かって変形して、隣接した長尺体158同士が開口部160を介して互いに接合される。これにより、巻回された長尺体158より筒状の検出部154が形成される。また、開口部160が、隣接した長尺体158の外周面に接合されることによって空間部156内の気密が保持され、空気が封入された状態となる。
このように形成された検出部154は、患者50を穿刺して超音波エコー装置52によってエコービーム56を照射する際、その外周面にエコービーム56が反射すると共に、空間部156の空気にも同様にエコービーム56が反射してプローブ54で検出される。
なお、本発明に係る留置針及びその製造方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態では、長尺体28、108、158として、チューブ状、断面半円状、断面C字状のものを用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、中空状又は断面凸状(断面U字状、コ字状及びΩ字状等で断面中心から見て一部が開口した形状や、断面H字状等で壁部を基準として2方向が開口した形状を含む。)であればいかなる形状であってもよい。また、カバー部材72(カバー)や内管26は必要に応じて設けることができる。
図1は、第1の実施の形態に係る留置針を示す全体構成図である。 図2は、図1に示す留置針の全体縦断面図である。 図3は、図2の留置針の先端部近傍を示す拡大断面図である。 図4は、図3に示す留置針の先端部近傍の分解斜視図である。 図5Aは、第1の実施の形態に係る留置針の第1製造工程を示す説明図であり、図5Bは、第1の実施の形態に係る留置針の第2製造工程を示す説明図であり、図5Cは、第1の実施の形態に係る留置針の第3製造工程を示す説明図であり、図5Dは、第1の実施の形態に係る留置針の第3製造工程を示す説明図である。 図6は、留置針を患者に穿刺し、留置針を超音波エコー装置によって検出する様子を示す模式図である。 図7は、図6の留置針に対して超音波エコー装置からの超音波が照射されて反射した状態を示す拡大図である。 図8は、変形例に係る留置針の先端部近傍を示す拡大断面図である。 図9は、本実施の第2の実施の形態に係る留置針の先端部近傍を示す拡大断面図である。 図10は、本実施の第3の実施の形態に係る留置針の先端部近傍を示す拡大断面図である。
符号の説明
10、70、100、150…留置針 12…カテーテル
14…外針ハブ 16…穿刺針
20…シリンジ 24、102、152…外針本体
26…内管 28、108、158…長尺体
30、104、154…検出部 34、106、156…空間部
44…治具 46…ヒータ
48、160…開口部 50…患者
52…超音波エコー装置 54…プローブ
72…カバー部材 110a、110b…円弧部

Claims (4)

  1. 外針と、該外針の内部に挿通される内針とを有する留置針において、
    前記外針は、該外針の先端に設けられた検出部と該外針の基端側に設けられ前記検出部に接合される接合部とを有する外針本体と、該外針本体の内周側に設けられた内管とを備え、
    前記検出部は、外周面が外周側に向かって凸状に形成され、前記内管との間に気体の封入された空間部を有しており、
    前記内管の外周面に対して断面半円状の長尺体を前記内管の軸線方向に沿って螺旋状に巻回して形成され、
    前記検出部の先端部は、前記外針の先端に向かって徐々に縮径したテーパ状に形成されることを特徴とする留置針。
  2. 請求項1記載の留置針において、
    前記外針は、前記検出部の外周側を覆い、外周径が一定となるカバーを有することを特徴とする留置針。
  3. 請求項1又は2記載の留置針を製造する製造方法において、
    前記内管となる管状体の内部に治具を挿入した状態で、該管状体の外周面に対して断面半円状であり開口部を有する前記長尺体を該開口部が内周側となるように巻回し、前記管状体の軸線方向に沿って前記長尺体を隣接させるように配置する工程と、
    前記長尺体同士が接合され、且つ、前記長尺体を前記管状体の外周面に接合させて前記内管との間に気体の封入された空間部を有する前記検出部を作製する工程と、
    前記管状体と共に加工され、前記検出部の先端部を前記外針の先端に向かって徐々に縮径したテーパ状に形成する工程と、
    前記管状体の内部から前記治具を離脱する工程と、
    前記検出部の基端部を筒状に形成された前記接合部に接合させて前記外針本体を作製する工程と、
    を有することを特徴とする留置針の製造方法。
  4. 請求項3記載の製造方法において、
    前記検出部を作製する工程は、前記治具の外周側に前記長尺体が巻回された状態で、該長尺体を加熱して変形させて互いに接合することを特徴とする留置針の製造方法。
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