JP2010011703A - 判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステム - Google Patents
判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ソフトウェアを有するデバイスに対し、このデバイスが偽造されたものかどうかを判定し、かつ、この判定の外部からの解析、それに基づく無効化が困難な判定機能付き電源回路を提供する。
【解決手段】本発明に係る判定機能付き電源回路102は、ソフトウェアデバイス101へ供給される電圧もしくは電流のレベルが所望のレベル以上であればソフトウェアデバイス101が非正規品であると判定する。もしくは上記電圧もしくは電流のレベルが所望のレベル範囲内であれば正規品であると判定する監視部104を備えている。これは、非正規品が基本的に消費電流が大きくなることによるものである。また、判定に用いる上記電圧もしくは電流は、ソフトウェアデバイス101の半導体特性によって決定されるものであり、この半導体特性は生産工場、製造プロセスによって異なるため、偽造するのは困難である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る判定機能付き電源回路102は、ソフトウェアデバイス101へ供給される電圧もしくは電流のレベルが所望のレベル以上であればソフトウェアデバイス101が非正規品であると判定する。もしくは上記電圧もしくは電流のレベルが所望のレベル範囲内であれば正規品であると判定する監視部104を備えている。これは、非正規品が基本的に消費電流が大きくなることによるものである。また、判定に用いる上記電圧もしくは電流は、ソフトウェアデバイス101の半導体特性によって決定されるものであり、この半導体特性は生産工場、製造プロセスによって異なるため、偽造するのは困難である。
【選択図】図1
Description
本発明は、ソフトウェアを有しているソフトウェアデバイスに対し、このソフトウェアデバイスが偽造されたものかどうかを判定し、かつ、この判定の外部からの解析が困難なアナログ的な判定機能を有する判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステムに関するものである。
図11は、一般的なセキュリティチェック機能を有したシステム1010の構成を示している。
システム1010は、マイコンデバイス1000、ソフトウェアを有しているソフトウェアデバイス1001、および電源回路1002を備えている。マイコンデバイス1000は、制御チップであって、例えば、システム1010を駆動するためにソフトウェアデバイス1001との間でデータ転送を行ったり、ソフトウェアデバイス1001が偽造されたものかどうかを判定するセキュリティチェックを行う。電源回路1002は、マイコンデバイス1000及びソフトウェアデバイス1001に電力を供給する。
ソフトウェアデバイス1001は、システム1010の起動とともにマイコンデバイス1000から上記セキュリティチェックを受ける。チェック方法はいろいろあるが、一般的には、マイコンデバイス1000から暗号化されたデータをソフトウェアデバイス1001に入力し、それに対する動作信号やレスポンス信号をマイコンデバイス1000に返送することよって偽造の有無を判定する。この場合、上記動作信号や上記レスポンス信号などのソフトウェアデバイス1001から返送される信号は、マイコンデバイス1000がデジタル信号で動作することから、Hiレベル(電源電圧レベル値)、Loレベル(GNDレベル値)を時間軸で展開した信号パターンとなる。この信号内にダミー信号も含めた複雑なパターンによってセキュリティが確保されている。
上述のように、システム1010ではセキュリティチェックに用いられる信号がデジタル信号であるため、外部から観測することが比較的困難ではなく、かつその観測した結果を解析し、ソフトウェアとして同じ動作をある程度実現することができる。このため、セキュリティチェックの効果が十分に発揮されず、市場に偽造ソフトウェアデバイスが出回ることとなる。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、ソフトウェアを有するデバイスに対し、このデバイスが偽造されたものかどうか(正規品かどうか)を判定し、かつ、この判定の外部からの解析、それに基づく無効化が困難な判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステムを提供することにある。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記課題を解決するために、ソフトウェアを有している負荷デバイスと、当該負荷デバイスを制御する制御デバイスと、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、少なくとも、第1電力供給ラインを用いて上記負荷デバイスに電力を供給し、第2電力供給ラインを用いて上記制御デバイスに電力を供給する電力供給部と、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する、もしくは上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルが、所望のレベル範囲内であることにより上記負荷デバイスが正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記課題を解決するために、ソフトウェアを有している負荷デバイスと、当該負荷デバイスを制御する制御デバイスと、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、少なくとも、第1電力供給ラインを用いて上記負荷デバイスに電力を供給し、第2電力供給ラインを用いて上記制御デバイスに電力を供給する電力供給部と、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する、もしくは上記第1電力供給ラインにおける電流レベルが、所望のレベル範囲内であることにより上記負荷デバイスが正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係るシステムは、上記課題を解決するために、ソフトウェアを有している負荷デバイスと、上記負荷デバイスを制御する制御デバイスと、電力を供給する、上記もしくは下記の判定機能付き電源回路とを少なくとも備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る判定機能付き電源回路は、負荷デバイスへ供給される電圧もしくは電流のレベルが、所望のレベル以上であれば上記負荷デバイスが非正規品であると判定する。もしくは、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルもしくは電流のレベルが、所望のレベル範囲内であれば上記負荷デバイスが正規品であると判定する。
通常、負荷デバイスを低消費電流で適切に、かつ高速に動作させるためには、技術的に高いレベルの製造プロセスが必要とされ、そのため製造コストが高くなる。非正規品では、このような技術的に高いレベルの製造プロセスは用いられないため、基本的に消費電流が大きくなる。それゆえ、上記構成により上記判定機能付き電源回路は、非正規品か否かを判定することができる。また、判定に用いる上記負荷デバイスへ供給される電圧もしくは電流は、上記負荷デバイスの半導体特性によって決定されるものであり、この半導体特性は生産工場、製造プロセスによって異なるため、偽造するのは困難である。
以上により、本発明に係る判定機能付き電源回路およびシステムは、ソフトウェアを有するデバイスに対し、このデバイスが偽造されたものかどうかを判定し、かつ、この判定の外部からの解析、それに基づく無効化が困難な判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステムを提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記第1電力供給ライン上に、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを変更するインピーダンス変更部をさらに備え、上記インピーダンス変更部は、上記負荷デバイスが規定の動作を行う通常時には、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを減少させ、上記判定を行う判定時には、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを増加させることが好ましい。
上記の構成のように、通常時に、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを減少させることで、上記判定機能付き電源回路の電源としての安定度を高めることができる。また、判定時に、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを増加させることで、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルが強調されるため、上記監視部の判定精度を高めることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記インピーダンス変更部は、インピーダンスをそれぞれ異なる複数の値に変更できるように構成されており、上記判定時に、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを増加させ、かつ、上記それぞれ異なる複数の値に変更し、上記監視部は、上記インピーダンス変更部によるインピーダンスの変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲を変更することが好ましい。
上記の構成のように、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスをそれぞれ異なる複数の値に変更し、この変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲も変更することで、外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記第1電力供給ライン上に、上記第1電力供給ラインにおける電流を変更する電流変更部をさらに備え、上記電流変更部は、上記負荷デバイスの駆動に要する電流よりも少ない電流を出力する電流源を備え、上記負荷デバイスが規定の動作を行う通常時には、上記第1電力供給ラインにおける電流を変更せず、上記判定を行う判定時には、上記電力供給部に代えて上記電流源により電力を供給することが好ましい。
上記の構成のように、上記判定時にのみ上記電力供給部に代えて上記負荷デバイスの駆動に要する電流よりも少ない電流を出力する電流源により電力を供給することで、電流供給能力が足りないため、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルが下限方向に引き下げられて強調されるため、上記監視部の判定精度を高めることができる。
また、本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記電流変更部における電流源は、上記負荷デバイスの駆動に要する電流よりも少ない、それぞれ異なる電流を複数出力することができる可変電流源であり、上記電流変更部は、上記判定時に、上記可変電流源からそれぞれ異なる電流を複数出力し、上記監視部は、上記可変電流源による電流の変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲を変更することが好ましい。
上記の構成のように、供給する電流をそれぞれ異なる複数の値の電流に変更し、この変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲も変更することで、外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記電力供給部は、上記判定を行う判定時には、上記負荷デバイスが規定の動作を行う通常時に比べてレベルが大きい電圧を供給することが好ましい。
上記の構成のように、上記判定時に上記通常時に比べてレベルが大きい電圧を供給すことで、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルもしくは電流レベルが強調されるため、上記監視部の判定精度を高めることができる。
また、本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記電力供給部は、上記判定時に、レベルが大きく、かつ、それぞれ異なるレベルの電圧を供給し、上記監視部は、上記電力供給部による電圧の変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲を変更することが好ましい。
上記の構成のように、供給する電圧をそれぞれ異なる複数の値に変更し、この変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲も変更することで、外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記判定を行う判定時の任意の期間、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルに基づき容量素子を充電もしくは放電することにより生成した電圧を、上記第1電力供給ラインにおける電圧として上記監視部に入力する変換部をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成のように、上記判定時の任意の期間、上記第1電力供給ラインにおける電流値に応じて容量素子を充電もしくは放電することにより生成した電圧を上記監視部にて判定することで、誤差が平均化され、測定時の環境によって発生しうる誤判定を緩和することができる。また、外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記変換部は、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルに基づき上記容量素子の充電量もしくは放電量を設定する電流設定部を備え、上記電流設定部は、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルに対し比率を持たせて上記容量素子の充電量もしくは放電量を設定することが好ましい。
上記の構成のように、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルに対し比率を持たせて上記容量素子の充電量もしくは放電量を設定することで、外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記変換部は、第1ダミー信号の入力に基づき、上記容量素子の充電を放電へ切り替え、もしくは放電を充電へ切り替え、上記監視部は、上記変換部による電圧の生成方法の変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲を変更することが好ましい。
上記の構成のように、上記変換部での電圧生成方法をその生成の途中で変更することで、外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記変換部は、上記第1ダミー信号の入力に基づき上記容量素子の放電を充電へ切り替えるとき、上記容量素子の電位を完全に放電してから充電へ切り替えることが好ましい。
上記の構成のように、上記変換部での電圧生成方法をその生成の途中で変更することで、外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記監視部は、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルもしくは電流レベルと、上記所望のレベルとを比較するコンパレータを備え、当該コンパレータの複数の比較結果から上記判定を行うことが好ましい。
上記の構成のように、複数の比較結果から上記判定を行うことで、判定精度を高めることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記監視部は、上記コンパレータの複数の比較結果であるデジタル値を反転させた値から上記判定を行うことが好ましい。
上記の構成のように、複数の比較結果であるデジタル値を反転させた値から上記判定を行うことで、外部から判定方式を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記判定を行うために、バースト信号に基づき上記各部の動作を制御する判定制御部をさらに備え、上記判定制御部は、上記システムの起動時に、もしくは上記システムの動作途中の任意の期間で、もしくはその双方で上記判定を行うように制御することが好ましい。
非正規品であってもシステムの起動時にのみ消費電流を低減させれば上記判定をパスすることも一応は可能である。このため上記判定は、消費電流を低減させることが不可能に近い上記システムの動作途中の任意の期間で、もしくはこの期間を含めて行うことが望ましい。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記バースト信号には、第2ダミー信号が含まれており、上記判定制御部は、上記第2ダミー信号が含まれている場合には、上記第2ダミー信号に対応した判定結果は無視して上記判定を行うように上記監視部を制御することが好ましい。
上記の構成のように、ダミー信号を含めて、そのダミー信号に対応した判定結果は無視して上記判定を行うように判定方式を変更することで、外部から判定方式を解析しにくくすることができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記制御デバイスから入力されたデジタル信号に基づき、上記監視部の判定に用いる上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲、および上記判定制御部の制御に用いる制御条件を解析する解析部をさらに備え、上記監視部は上記解析部にて解析された上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲に基づき判定し、上記判定制御部は上記解析部にて解析された制御条件に基づき動作することが好ましい。
上記の構成のように、制御デバイスから送られるデジタル信号から上記監視部の判定に用いる上記所望のレベルなどや上記判定制御部の制御条件を取得することで、多種多様な負荷デバイスに対応できるという汎用性を有することができる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、上記第2電力供給ラインにおける電圧もしくは電流レベルに基づき、上記監視部の判定に用いる上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲、および上記判定制御部の制御に用いる制御条件を解析する解析部をさらに備え、上記監視部は上記解析部にて解析された上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲に基づき判定し、上記判定制御部は上記解析部にて解析された制御条件に基づき動作することが好ましい。
上記の構成のように、上記制御デバイスからアナログ的に上記監視部の判定に用いる上記所望のレベルなどや上記判定制御部の制御条件を取得することで、多種多様な負荷デバイスに対応できるという汎用性を有することができるとともに、上記各条件を上記制御デバイスから送られるデジタル信号から取得する場合と比較して上記各条件の外部からの解析を困難とすることができる。なお、このように、上記各条件を上記制御デバイスから送られるロジック信号から取得する場合、外部からの解析が可能であるが、本発明では、上述のように上記負荷デバイスの半導体特性によって決定される、上記負荷デバイスへ供給される電圧もしくは電流を用いて判定を行うため、たとえ上記各条件を解析できたとしても偽造するのは困難である。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、情報溝を形成することによりソフトウェアを記録している記録媒体である負荷デバイスと、当該負荷デバイスを再生するものであり、当該負荷デバイスの情報溝の深さが異なることによって使用する電力もしくは信号レベルが異なる回路部を有する再生部と、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、上記再生部に電力を供給する電力供給部と、上記再生部の上記回路部に供給する電圧レベルもしくは電流レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る判定機能付き電源回路は、負荷デバイスへ供給される電圧もしくは電流のレベルが、所望のレベル以上であれば上記負荷デバイスが非正規品であると判定する。
一般的に、再生専用媒体と、書き換え・書き込み可能媒体とでは、情報を記録させるために媒体に形成する情報溝の深さが異なり、この差はそれを再生する回路部での電力、信号レベルに反映されるため、この電力や信号レベルの変化によって非正規品と正規品とを見極めることができる。また、判定に用いる上記回路部へ供給される電圧もしくは電流は、上記回路部の半導体特性によって決定されるものであり、この半導体特性は生産工場、製造プロセスによって異なるため、偽造するのは困難である。
以上により、本発明に係る判定機能付き電源回路およびシステムは、ソフトウェアを有するデバイスに対し、このデバイスが偽造されたものかどうかを判定し、かつ、この判定の外部からの解析、それに基づく無効化が困難な判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステムを提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、ソフトウェアを有している負荷デバイスと、当該負荷デバイスを制御する制御デバイスと、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、少なくとも、第1電力供給ラインを用いて上記負荷デバイスに電力を供給し、第2電力供給ラインを用いて上記制御デバイスに電力を供給する電力供給部と、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する、もしくは上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルが、所望のレベル範囲内であることにより上記負荷デバイスが正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る判定機能付き電源回路は、ソフトウェアを有している負荷デバイスと、当該負荷デバイスを制御する制御デバイスと、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、少なくとも、第1電力供給ラインを用いて上記負荷デバイスに電力を供給し、第2電力供給ラインを用いて上記制御デバイスに電力を供給する電力供給部と、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する、もしくは上記第1電力供給ラインにおける電流レベルが、所望のレベル範囲内であることにより上記負荷デバイスが正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係るシステムは、ソフトウェアを有している負荷デバイスと、上記負荷デバイスを制御する制御デバイスと、電力を供給する、上記もしくは下記の判定機能付き電源回路とを少なくとも備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る判定機能付き電源回路は、負荷デバイスへ供給される電圧もしくは電流のレベルが、所望のレベル以上であれば上記負荷デバイスが非正規品であると判定する。もしくは、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルもしくは電流のレベルが、所望のレベル範囲内であれば上記負荷デバイスが正規品であると判定する。
通常、負荷デバイスを低消費電流で適切に、かつ高速に動作させるためには、技術的に高いレベルの製造プロセスが必要とされ、そのため製造コストが高くなる。非正規品では、このような技術的に高いレベルの製造プロセスは用いられないため、基本的に消費電流が大きくなる。それゆえ、上記構成により上記判定機能付き電源回路は、非正規品か否かを判定することができる。また、判定に用いる上記負荷デバイスへ供給される電圧もしくは電流は、上記負荷デバイスの半導体特性によって決定されるものであり、この半導体特性は生産工場、製造プロセスによって異なるため、偽造するのは困難である。
また、本発明に係る判定機能付き電源回路は、情報溝を形成することによりソフトウェアを記録している記録媒体である負荷デバイスと、当該負荷デバイスを再生するものであり、当該負荷デバイスの情報溝の深さが異なることによって使用する電力もしくは信号レベルが異なる回路部を有する再生部と、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、上記再生部に電力を供給する電力供給部と、上記再生部の上記回路部に供給する電圧レベルもしくは電流レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る判定機能付き電源回路は、負荷デバイスへ供給される電圧もしくは電流のレベルが、所望のレベル以上であれば上記負荷デバイスが非正規品であると判定する。
一般的に、再生専用媒体と、書き換え・書き込み可能媒体とでは、情報を記録させるために媒体に形成する情報溝の深さが異なり、この差はそれを再生する回路部での電力、信号レベルに反映されるため、この電力や信号レベルの変化によって非正規品と正規品とを見極めることができる。また、判定に用いる上記回路部へ供給される電圧もしくは電流は、上記回路部の半導体特性によって決定されるものであり、この半導体特性は生産工場、製造プロセスによって異なるため、偽造するのは困難である。
以上により、本発明に係る判定機能付き電源回路およびシステムは、ソフトウェアを有するデバイスに対し、このデバイスが偽造されたものかどうかを判定し、かつ、この判定の外部からの解析、それに基づく偽造が困難な判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステムを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態を説明するにあたり、まず、本発明の概要について図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明に係るシステム200の構成を示している。システム200は、マイコンデバイス(制御デバイス)100と、ソフトウェアを有しているソフトウェアデバイス(負荷デバイス)101と、判定機能付き電源回路(以下、単に「電源回路」と称する)102とを備えている。システム200は、例えばゲーム機等に代表されるシステムがこれにあたる。
マイコンデバイス100は、制御チップであって、システム200を駆動するために、ソフトウェアデバイス101との間でデータ転送を行ったり、ここでは説明を省略するシステム200の他の構成(例えば表示部など)の制御を行う。ソフトウェアデバイス101は、昨今データコピーによる非正規品が市場に多く出回っているため、マイコンデバイス100はソフトウェアデバイス101が非正規品かどうかを判定するセキュリティチェックを行う必要があるが、システム200ではこのセキュリティチェックを電源回路102の監視部104によって実施している。
電源回路102は、電力供給部103と監視部104とを備え、電力供給部103によりマイコンデバイス100及びソフトウェアデバイス101などのシステム200における各種構成に電力を供給する。また、電源回路102は、監視部104によりソフトウェアデバイス101に所定の電圧を印加した場合にソフトウェアデバイス101に流れ込む電流量を観測し、この電流量を予め設定している基準値と比較し、その比較結果を予め設定している判定方法によって判定することにより、ソフトウェアデバイス101のセキュリティチェックを行う。
図2は、紙面向かって左側に、ソフトウェアデバイス101が正規品(正常品)である場合の、ソフトウェアデバイス101のデータクロック、消費電流、監視部104における観測値を上から順に示しており、また、紙面向かって右側に、ソフトウェアデバイス101が非正規品(NG品)である場合の、ソフトウェアデバイス101のデータクロック、消費電流、監視部104における観測値を上から順に示している。
ソフトウェアデバイス101は、マイコンデバイス100と通信することから、同図に示すようなデータクロック200を持っている。このためソフトウェアデバイス101は、回路動作する際にデータクロック202に同期したスパイク電流205,207を発生する。スパイク電流205,207は、ソフトウェアデバイス101自体が動作する際、デバイス内部のトランジスタゲートの充放電電流が貫通電流によって生成されることによるものであり、それゆえスパイク電流205,207の電流値は、デバイス自体の半導体特性によって決定され、生産工場、プロセス構造によって変化する。
通常、負荷デバイスを低消費電流で適切に、かつ高速に動作させるためには、技術的に高いレベルの製造プロセスが必要とされ、そのため製造コストが高くなる。非正規品では、このような技術的に高いレベルの製造プロセスは用いられないため、スパイク電流207が正規品のスパイク電流205と比べて大きくなる。この差により、正規品であるか非正規品であるかを見極めることができる。
スパイク電流205,207が流れる際に電源供給部103のインピーダンスによってその印加電圧が低下しリプル電圧が生成される。このリプル電圧を観測値208,209として、予め設定している基準値範囲(所望のレベル範囲)203内であるかどうかを調べ、基準値範囲203内であれば正規品と判定する。正規品の観測値208は、基準値範囲203内となり、これによって正規品であると判定する。これに対し、非正規品の観測値208は、スパイク電流207が多いためその分電圧降下が高めとなって基準値範囲203外となり、これによって非正規品であると判定する。
また、上述のように、電源回路102からソフトウェアデバイス101に流れ込む電流量は、ソフトウェアデバイス101で使用している半導体の特性そのものによって決定される。このため、ソフトウェアはコピー出来たとしても、使用している半導体特性をコピーするのは困難であることから、セキュリティチェックの無効化は困難である。
以上のように、本発明では、電源回路102からソフトウェアデバイス101に流れ込む電流量が正規品と非正規品とでは異なることによりセキュリティチェックを行うものである。そして、このようなアナログ値を用いてチェックを行うことにより、従来のロジック信号を用いたセキュリティチェックと比較して、外部からの解析、偽造、それに基づくセキュリティチェックの無効化を困難なものにすることができる。そして、その結果、信頼性の高いセキュリティチェック機能を有するシステムを構築することができ、また、偽造ソフトウェアデバイスが使用できなくなることにより偽造ソフトウェアデバイスが市場に出回ることを間接的に低減することができる。
なお、ここでは、ソフトウェアデバイス101に所定の電圧を印加した場合にソフトウェアデバイス101に流れ込む電流量を観測すると述べたが、これに限らず、ソフトウェアデバイス101に所定の電流を印加した場合にソフトウェアデバイス101に印加される電圧量を観測してもよい。また、観測値208,209が基準値範囲203内であるかどうかを調べたが、これに限らず、観測値208,209が基準値以上であるかどうかを調べてもよい。この場合、基準値以上であれば非正規品であると判定し、基準値以下であれば正規品であると判定する。
以下、本発明の様々な実施形態について説明するが、各実施形態では説明の便宜上、一例として、ソフトウェアデバイスに所定の電圧を印加した場合にソフトウェアデバイスに流れる電流量を観測する構成として、また、当該電流量による電圧値が基準値以上であるかどうかを調べる構成として、かかる説明を行うものとする。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図3および図4を用いて説明すると以下の通りである。
本発明の一実施形態について図3および図4を用いて説明すると以下の通りである。
図3は、本実施形態に係るシステム400の構成を示している。
システム400は、マイコンデバイス300と、ソフトウェアを有しているソフトウェアデバイス301と、電源回路302とを備えている。システム400は、例えば携帯型ゲーム機や据置型ゲーム機と当該ゲーム機と電気的に接続される電子機器とによって構成されるシステムなどがこれにあたる。
マイコンデバイス300は、制御チップであって、システム400を駆動するために、ソフトウェアデバイス301との間でデータ転送を行ったり、ここでは説明を省略するシステム400の他の構成(例えば表示部など)の制御を行う。ソフトウェアデバイス301は、昨今データコピーによる非正規品が市場に多く出回っているため、マイコンデバイス300はソフトウェアデバイス301が非正規品かどうかを判定するセキュリティチェックを行う必要があるが、システム400ではこのセキュリティチェックを電源回路302の監視部304によって実施している。
電源回路302は、電力供給部303と、監視部304と、インピーダンス変更部305と、判定制御部306とを備えている。
電力供給部303は、DC−DCコンバータもしくはレギュレータなどの一般的な電源回路によって構成されており、マイコンデバイス300及びソフトウェアデバイス301などのシステム400における各種構成に電力を供給する。電力供給部303は、ソフトウェアデバイス301と電力供給部303との間に設けられた電力供給ラインL1(第1電力供給ライン)を用いてソフトウェアデバイス301に電力を供給し、マイコンデバイス300と電力供給部303との間に設けられた電力供給ラインL2(第2電力供給ライン)を用いてマイコンデバイス300に電力を供給する。
監視部304は、コンパレータ307と、基準電圧源310と、メモリ311と、判定部312とによって構成されており、ソフトウェアデバイス301のセキュリティチェックを行う。コンパレータ307は、インピーダンス変更部305によって強調された、電力供給ラインL1における電圧と、基準電圧源310にて生成された基準電圧(基準値)とが入力され、これらの電圧値を比較し、その比較結果をメモリ311に出力する。メモリ311は、コンパレータ307の出力を記憶する。コンパレータ307、基準電圧源310、およびメモリ311は、それぞれ一般的な構成のものでよい。
判定部312は、メモリ311の記憶内容を読み出し、そのデジタル値からソフトウェアデバイス301が非正規品であるか否かを判定する。この判定方法については、上述したとおりである。この判定において判定部312は、コンパレータ307の複数の比較結果を通して判定を行うことが好ましく、それにより判定精度を高めることができる。また、判定部312は、コンパレータ307の複数の比較結果であるデジタル値を反転させた値に基づき判定を行ってもよい。このように判定方式を工夫することで、外部からの解析を困難とする(何を行っているのか分からないようにする)ことができる。
判定部312は、上述のような各種方法によって判定を行い、ソフトウェアデバイス301が正規品であると判定した場合には、マイコンデバイス300に制御信号を入力してシステム400を駆動させるための規定の処理を開始させる。一方、ソフトウェアデバイス301が非正規品であると判定した場合には、電力供給部303に制御信号を入力してソフトウェアデバイス301への電力供給を停止させるか、もしくはマイコンデバイス300に制御信号を入力してソフトウェアデバイス301との通信を停止させる。
なお、監視部304は、以上のような構成に限らず、例えば、メモリ311と判定部312とを備えず、コンパレータ307の出力をマイコンデバイス300に直接入力し、ソフトウェアデバイス301が非正規品か否かの判定、およびその判定結果に基づくその後の処理をマイコンデバイス300が行う構成としてもよい。また、その後、いずれの場合においても、マイコンデバイス300から表示部にソフトウェアデバイス301が非正規品であるから交換を促すような表示を行ってもよい。
インピーダンス変更部305は、電力供給ラインL1上に設けられ、電力供給ラインL1におけるインピーダンスを変更する。具体的には、ソフトウェアデバイス301が規定の動作を行う通常時には電源としての安定度を高めるために低インピーダンスとし、セキュリティチェック時には電力供給ラインL1における電圧値がより顕著に強調されて出力されるように高インピーダンスとする。このようにセキュリティチェック時に電力供給ラインL1におけるインピーダンスを増加させて電圧値を強調することにより、監視部304のコンパレータ307での比較を容易にして判定精度を高めることができる。換言すれば、コンパレータ307のオフセット、基準電圧源310にて生成する基準電圧値の精度をさほど厳密に設計しなくても問題なく所望の結果を得ることができる。
インピーダンス変更部305は、例えば、図3に示すように、電力供給部303とソフトウェアデバイス301との間に、電力供給部103とソフトウェアデバイス101との接続状態を接続状態(以下、「ON」と称する)もしくは非接続状態(以下、「OFF」と称する)に変更する低インピーダンスのショートスイッチ308と、ショートスイッチ308に並列に接続された抵抗器309とによって構成されている。インピーダンス変更部305は、通常時には、ショートスイッチ308をONして電源としてリプルを防止し、一方セキュリティチェック時には、ショートスイッチ308をOFFして電力供給部303とソフトウェアデバイス301との間に抵抗器309を直列に接続してインピーダンスを増加させ、これによってリプル電圧を増加させる。
制御判定部306は、セキュリティチェックを行うために、バースト信号を用いて監視部304およびインピーダンス変更部305を制御する。具体的には、制御判定部306は、マイコンデバイス300からスタートフラグが入力されると、制御信号を入力して、監視部304を動作させるとともに、インピーダンス変更部305のショートスイッチ308をOFFさせて、セキュリティチェックを開始させる。そして、一定期間経過を計測した後、監視部304の動作を停止させるとともに、ショートスイッチ308をONさせて、セキュリティチェックを終了させる。
セキュリティチェックは、システム400の起動時に、もしくはシステム400の動作途中の任意の期間で、もしくはその双方で行う。非正規品であってもシステム400の起動時にのみ消費電流を低減させればセキュリティチェックをパスすることも一応は可能である。このためセキュリティチェックは、システム400の動作途中の任意の期間で、もしくはこの期間を含めて行うことが望ましい。上記動作途中の任意の期間とは、例えばゲームであればシーンを変更するときなどの、表示部への出力がマイコンデバイス300からのみ行われていてソフトウェアデバイス301からのデータ転送が行われていない期間(大概、表示部に「loading中」という表示がなされている期間)を指す。この期間でセキュリティチェックを行えば、システム起動時と同様に通常動作に影響を与えず、また、この期間であれば消費電流を低減させることは不可能に近い。
制御判定部306は、以上のような構成に限らず、上述した制御判定部306の本質的機能を実現できる構成であればどのような構成でもよい。例えば、セキュリティチェック期間中、バースト信号をマイコンデバイス300から入力される構成としてもよく、あるいはマイコンデバイス300からスタートフラグとエンドフラグとが入力される構成としてもよい。
次に、システム400のセキュリティチェック動作の流れの一例(以下、「基本動作1」と称する)について説明する。
システム400では、システム400が起動されると、電源回路302の電力供給部303が、マイコンデバイス300およびソフトウェアデバイス301などへの電力供給を開始する。電力供給が完了すると、マイコンデバイス300は、セキュリティチェックを開始するためにスタートフラグを判定制御部306へ入力する。判定制御部306は、マイコンデバイス300からのスタートフラグの入力に基づき、監視部304を動作させるとともに、インピーダンス変更部305のショートスイッチ308をOFFさせ、セキュリティチェックを開始させる。
監視部304は、コンパレータ307にて、インピーダンス変更部305によって強調された、電力供給ラインL1における電圧と、基準電圧源310にて生成された基準電圧(基準値)とを比較し、その比較結果をメモリ311に出力するとともに、判定部312にて非正規品であるか否かを判定させる。そして、その結果、ソフトウェアデバイス301が正規品であると判定した場合には、マイコンデバイス300に制御信号を入力してシステム400を駆動するための規定の処理を開始させる。このとき、判定制御部306は、監視部304の動作を停止させるとともに、ショートスイッチ308をONさせて、セキュリティチェックを終了させている。また、システム400の動作の途中の任意の期間で、以上のような動作により、再度セキュリティチェックを行ってもよい。一方、ソフトウェアデバイス301が非正規品であると判定した場合には、各種方法によりソフトウェアデバイス301の使用を停止させ、判定制御部306は、監視部304の動作を停止させるとともに、ショートスイッチ308をONさせて、セキュリティチェックを終了させる。
次に、電源回路302の変更例(変更例1,2)について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、上述した電源回路302と異なる点についてのみ説明することとする。
(変更例1)
変更例1は、セキュリティチェック時に、電力供給ラインL1におけるインピーダンスを増加させつつ、それぞれ異なる複数の値に変更し、このインピーダンスの変更に応じて判定に用いる基準値も変更することで、セキュリティチェックの判定方式の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現するものである。
変更例1は、セキュリティチェック時に、電力供給ラインL1におけるインピーダンスを増加させつつ、それぞれ異なる複数の値に変更し、このインピーダンスの変更に応じて判定に用いる基準値も変更することで、セキュリティチェックの判定方式の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現するものである。
変更例1の場合、インピーダンス変更部305は、インピーダンスをそれぞれ異なる複数の値に変更できるように構成される。例えば、抵抗器309に代えて、抵抗とスイッチとが直列に接続されて形成されている抵抗部を並列に複数接続して設ける。また、監視部304の基準電圧源310は、インピーダンス変更部305によるインピーダンスの変更に応じてそれぞれ異なる複数の値の基準電圧を出力できるように構成される。
判定制御部306は、インピーダンス変更部305の上記抵抗部の上記スイッチのON・OFFを制御して、電力供給ラインL1におけるインピーダンスをそれぞれ異なる複数の値に変更するとともに、基準電圧源310を制御して、電力供給ラインL1におけるインピーダンスの変更に応じた基準電圧を出力させる。
セキュリティチェック動作の流れについては、セキュリティチェック時に上述のように電力供給ラインL1におけるインピーダンスを複数の値に変更させるとともに、この変更に応じて基準電圧も複数の値に変更させる点以外は、上述した基本動作1の流れと基本的に同じである。
図4は、変更例1の場合の、ソフトウェアデバイス301のデータクロック、消費電流、監視部304による観測値を上から順に示している。スパイク電流405は、図2に示したスパイク電流205,207と同様にデータクロックに同期し、一定の電流量を示しているが、観測値406および基準値407は、上述のように電力供給ラインL1におけるインピーダンスの変更に伴い、それぞれ変動している。以上のような構成により、セキュリティチェックの判定方式の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現することができる。
(変更例2)
変更例2は、セキュリティチェック時にダミー判定を織り交ぜ、当該ダミー判定による判定結果は無視することで、セキュリティチェックの判定方式の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現するものである。
変更例2は、セキュリティチェック時にダミー判定を織り交ぜ、当該ダミー判定による判定結果は無視することで、セキュリティチェックの判定方式の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現するものである。
変更例2の場合、判定制御部306には、セキュリティチェック期間中、マイコンデバイス300から、周波数をずらす、もしくは間引くなどしてダミー信号(第2ダミー信号)が加えられたバースト信号が入力される。もしくは、判定制御部306は、このようなダミー信号が含まれたバースト信号を自らで生成する。判定制御部306は、上記ダミー信号が含まれたバースト信号に基づき、監視部304およびインピーダンス変更部305を制御する。また、このとき、監視部304の判定部312を制御して、ダミー信号の入力時の判定結果は無視させるなど、判定方式を変更させる。
以上のような構成により、セキュリティチェックの判定方式の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現することができる。なお、セキュリティチェック動作の流れについては、上述した基本動作1の流れと基本的に同じである。また、この変更例2は、実施の形態1、変更例1、また後述する各実施形態と適宜組み合わせて用いることができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図5を用いて説明すると以下の通りである。
本発明の他の実施形態について図5を用いて説明すると以下の通りである。
図5は、本実施形態に係るシステム400aの構成を示している。なお、説明の便宜上、図3に示したシステム400の部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。また、基本的に、システム400と異なる点についてのみ説明する。
システム400aは、システム400に対し、電源回路302に代えて電源回路302aを備えている。電源回路302aは、電源回路302に対し、インピーダンス変更部305に代えて電流変更部505を備えている。
電流変更部505は、電力供給ラインL1上に設けられ、セキュリティチェック時に電力供給ラインL1における電流を変更する。電流変更部505は、電力供給ラインL1における電流を変更することによって、インピーダンス変更部305と同様に、電力供給ラインL1における電圧値を強調するものである。
電流変更部505は、例えば、図5に示すように、電力供給部303とソフトウェアデバイス301との間に、電力供給部303とソフトウェアデバイス301との接続状態を接続状態(以下、「ON」と称する)もしくは非接続状態(以下、「OFF」と称する)に変更するスイッチ508と、スイッチ508に対しソフトウェアデバイス301側に接続されている定電流源509とによって構成されている。定電流源509は、ソフトウェアデバイス301の駆動に要する電流よりも少ない電流を出力する。監視部304のコンパレータ307には、定電流源509の下流側(定電流源509に対しソフトウェアデバイス301側)の電圧が供給される。基準電圧源310は、電流変更部505による電力供給ラインL1における電圧値の強調に対応した基準電圧を生成する。
電流変更部505は、制御判定部306の制御に基づき、通常時には、スイッチ508をONして、電力供給部303からソフトウェアデバイス301へ電力の供給を行う。一方、セキュリティチェック時には、スイッチ508をOFFして、電力供給部303とソフトウェアデバイス301とを非接続状態とし、定電流源509によってソフトウェアデバイス301へ電力を供給する。これにより、ソフトウェアデバイス301が動作すると、電流供給能力が足りないため、第1電力供給ラインL1における電圧レベルが下限方向に引き下げられて強調される。この場合、実施の形態1における抵抗器を利用したインピーダンス変更部305よりも観測される電圧値の変動幅が大きく、かつ管理しやすいことから、監視部304のコンパレータ307のオフセット、基準電圧源310の基準値の精度をさほど厳密に設計しても問題なく所望の結果を得ることができる。
また、定電流源509を、ソフトウェアデバイス301の駆動に要する電流よりも少ない、それぞれ異なる値の電流を複数出力することができる可変電流源とし、セキュリティチェック時に、上記可変電流源から電流を複数の値に変更してソフトウェアデバイス301へ電力を供給するとともに、この電流の変更に応じて判定に用いる基準電圧も複数の値に変更させることで、上述した実施の形態1における変更例1と同様な効果を奏することができる。
また、電力供給ラインL1における電圧値の強調方法は、上述した実施の形態1,2に示したものに限られるわけではなく、例えば、セキュリティチェック時に、電力供給部303から通常時に比べてレベルが大きい電圧をソフトウェアデバイス301に供給することでも同様の効果を奏することができる。また、セキュリティチェック時に、レベルが大きく、かつ、それぞれ異なる複数のレベルの電圧を供給するとともに、この電圧の変更に応じて判定に用いる基準電圧も複数の値に変更させることで、上述した実施の形態1における変更例1と同様な効果を奏することができる。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について図6〜図8を用いて説明すると以下の通りである。
本発明の他の実施形態について図6〜図8を用いて説明すると以下の通りである。
図6は、本実施形態に係るシステム400bの構成を示している。なお、説明の便宜上、図3に示したシステム400の部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。また、基本的にシステム400と異なる点についてのみ説明する。
システム400bは、システム400に対し、電源回路302に代えて電源回路302bを備えている。電源回路302bは、電源回路302に対し、インピーダンス変更部305に代えて変換部605を、判定制御部306に代えて判定制御部606を備えている。
変換部605は、電源供給ラインL1における電流を監視部304にて判定する電圧値(以下、「測定値」と称する)に変換するものであり、電流設定部608と、可変電流源609a,609bと、コンデンサ(容量素子)611とによって構成されている。
電流設定部608は、電源供給ラインL1における電流値に基づき、可変電流源609a,609bの出力電流を設定する。この電流設定部608の設定に基づき、可変電流源609aはコンデンサ611の充電を行い、可変電流源609bはコンデンサ611の放電を行う。コンデンサ611は、その両端の電圧が上記測定値として監視部304のコンパレータ307に入力される。コンデンサ611は、本実施形態のように電源回路302b内に内蔵されていてもよいし、外付けであってもよい。監視部304の基準電圧源310は、変換部605によって生成された測定値に対応した基準電圧を生成する。
制御判定部606は、セキュリティチェックを行うために、バースト信号を用いて監視部304および変換部605を制御する。具体的には、制御判定部606は、マイコンデバイス300からスタートフラグが入力されると、制御信号を入力して、変換部605の可変電流源609a,609bのいずれかを動作させてコンデンサ611の充電もしくは放電を開始させる。なお、当然ではあるが、コンデンサ611を放電させる場合には、予めコンデンサ611を充電しておく。次に、任意の期間経過を計測した後、制御信号を入力して監視部304を動作させ、セキュリティチェックを開始させる。その後、監視部304および変換部605の動作を停止させて、セキュリティチェックを終了させる。
制御判定部606は、以上のような構成に限らず、上述した制御判定部606の本質的機能を実現できる構成であればどのような構成でもよい。例えば、セキュリティチェック期間中、バースト信号をマイコンデバイス300から入力される構成としてもよく、あるいはマイコンデバイス300からスタートフラグとエンドフラグとが入力される構成としてもよい。
以上のように、変換部605は、制御判定部606の制御に基づき、セキュリティチェック期間の任意の期間(例えば、セキュリティチェック期間)、電源供給ラインL1における電流値に基づきコンデンサ611を充電もしくは放電することにより測定値を生成し、この測定値を監視部304にて判定させる。このように電源供給ラインL1における電流値に基づきコンデンサ611の電圧を積算もしくは減算して測定値を生成することにより、誤差が平均化され、測定時の環境によって発生しうる誤判定を緩和することができる。また、外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
また、変換部605の電流設定部608は、第1電力供給ラインL1における電流値に対し比率を持たせて可変電流源609a,609bの出力電流を設定、すなわちコンデンサ611の充電量もしくは放電量を設定してもよい。このように設定することにより、コンデンサ611の到達電圧の予測を困難なものとして外部から判定方式・判定基準を解析しにくくすることができる。
次に、システム400bのセキュリティチェック動作の流れの一例(以下、「基本動作2」と称する)について説明する。
システム400bでは、システム400bが起動されると、電源回路302bの電力供給部303が、マイコンデバイス300およびソフトウェアデバイス301などへの電力供給を開始する。電力供給が完了すると、マイコンデバイス300は、セキュリティチェックを開始するためにスタートフラグを判定制御部606へ入力する。判定制御部606は、マイコンデバイス300からのスタートフラグの入力に基づき、変換部605の可変電流源609a,609bのいずれかを動作させてコンデンサ611の充電もしくは放電を開始させる。次いで、任意の期間経過を計測した後、判定制御部606は、制御信号を入力して監視部304を動作させ、セキュリティチェックを開始させる。
監視部304は、コンパレータ307にて、変換部605によって生成された測定値と、基準電圧源310にて生成された基準電圧とを比較し、その比較結果をメモリ311に出力するとともに、判定部312にて非正規品であるか否かを判定させる。そして、その結果、ソフトウェアデバイス301が正規品であると判定した場合には、マイコンデバイス300に制御信号を入力して規定の処理を開始させる。このとき、判定制御部606は、監視部304および変換部605の動作を停止させて、セキュリティチェックを終了させている。また、システム400bの動作の途中の任意の期間で、以上のような動作により、再度セキュリティチェックを行ってもよい。一方、ソフトウェアデバイス301が非正規品であると判定した場合には、各種方法によりソフトウェアデバイス301の使用を停止させる。その後、判定制御部606は、監視部304および変換部605の動作を停止させて、セキュリティチェックを終了させる。
次に、電源回路302bの変更例(変更例3)について、図7および図8を用いて説明する。図7は変更例3の場合の変換部605の回路構成を示している。なお、以下では、説明の便宜上、上述した電源回路302bと異なる点についてのみ説明することとする。
(変更例3)
変更例3は、セキュリティチェック時にダミー判定を織り交ぜ、当該ダミー判定時にコンデンサ611の充電を放電へ切り替え、もしくは放電を充電へ切り替えて測定値を生成することで、セキュリティチェックの判定方式・判定基準の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現するものである。
変更例3は、セキュリティチェック時にダミー判定を織り交ぜ、当該ダミー判定時にコンデンサ611の充電を放電へ切り替え、もしくは放電を充電へ切り替えて測定値を生成することで、セキュリティチェックの判定方式・判定基準の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現するものである。
変更例3の場合、変換部605は具体的には図7に示すように構成される。
電流設定部608は、Nチャネル型MOSトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)N1,N2で形成されているカレントミラー回路によって構成されている。トランジスタN1には、電力供給部303からソフトウェアデバイス301への電流(負荷電流)が流れている。
可変電流源609aは、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)P1と、そのソースと電源端子との間に接続されている電流量可変スイッチ612aとを備えている電流源部615aが3個並列に接続されて構成されている。各電流源部615aのトランジスタP1のゲートは、互いに接続されているとともに、トランジスタN1,N2のゲートと接続されている。各電流源部615aのトランジスタP1のドレインは、互いに接続されているとともに、スイッチ613aを介して、他端がGND端子に接続されているコンデンサ611の一端に接続されている。
可変電流源609bは、Nチャネル型MOSトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する)N4と、そのソースとGND端子との間に接続されている電流量可変スイッチ612bとを備えている電流源部615bが3個並列に接続されて構成されている。各電流源部615bのトランジスタN4のゲートは互いに接続されており、1つの電流源部615bのトランジスタN4は、トランジスタN2のドレインとそのドレインが接続されているトランジスタN3とカレントミラー回路を形成している。各電流源部615bのトランジスタN1のドレインは、互いに接続されているとともに、スイッチ613bを介してコンデンサ611の一端に接続されている。
各電流源部615aの電流量可変スイッチ612aおよび各電流源部615bの電流量可変スイッチ612bは、判定制御部606によってそのON・OFFが制御される。電流量可変スイッチ612aがONの場合は、各電流源部615aのトランジスタP1のソースと電源端子とが接続され、OFFの場合には、それらが非接続となる。電流量可変スイッチ612bがONの場合は、各電流源部615bのトランジスタN4のソースとGND端子とが接続され、OFFの場合には、それらが非接続となる。
スイッチ613aは、変換部605内に備えられているトグルフリップフロップ(以下、「トグルFF」と称する)614のD入力と接続されているXQ出力によってそのON・OFFが制御され、スイッチ613bは、トグルFF614のQ出力によってそのON・OFFが制御される。スイッチ613aがONの場合は、各電流源部615aのトランジスタP1のドレインとコンデンサ611の一端とが接続され、OFFの場合には、それらが非接続となる。スイッチ613bがONの場合は、各電流源部615bのトランジスタN4のドレインとコンデンサ611の一端とが接続され、OFFの場合には、それらが非接続となる。
トグルFF614のck入力には、マイコンデバイス300もしくは判定制御部606から上記ダミー判定を行うためのダミー信号(第1ダミー信号)が入力される。トグルFF614は、ck入力に上記ダミー信号が入力される度に、XQ出力からHiレベルの出力とLoレベルの出力とが交互に出力される。このため、スイッチ613a,613bは、いずれかがONであって、いずれかがOFFとなる。
判定制御部606には、セキュリティチェック期間中、マイコンデバイス300から、トグルFF614のck入力にも入力される上記ダミー信号が、周波数をずらす、もしくは間引くなどして加えられたバースト信号が入力される。もしくは、判定制御部606は、上記ダミー信号および上記ダミー信号が含まれたバースト信号を自らで生成して、上記ダミー信号をトグルFF614のck入力に入力する。
判定制御部606は、マイコンデバイス300からスタートフラグが入力されると、上記ダミー信号が含まれたバースト信号に基づき、制御信号を入力して、各電流源部615aの電流量可変スイッチ612aおよび各電流源部615bの電流量可変スイッチ612bのいずれかをON、いずれかをOFFとして、コンデンサ611の充電もしくは放電を開始させる。また、判定制御部606は、監視部304の基準電圧源310を制御して、変換部605による測定値の生成方法の変更に対応した基準電圧を生成させる。
なお、上述のように、電流設定部608が、第1電力供給ラインL1における電流値に対し比率を持たせて可変電流源609a,609bの出力電流を設定する構成は、電流設定部608を構成するカレントミラー回路のミラー比を変更するか、判定制御部606がONさせる電流量可変スイッチ612aもしくは電流量可変スイッチ612bの数を変更することによって達成できる。
以上のような構成により変換部605は、トグルFF614に上記ダミー信号が入力されることにより、電源供給ラインL1における電流値に基づくコンデンサ611の充電を放電へ切り替え、もしくは放電を充電へ切り替えて測定値を生成する。そして、この変換部605による測定値の生成方法の変更に対応した基準電圧を用いて監視部304にて判定を行う。このような構成により、コンデンサ611の到達電圧の予測が困難となって、セキュリティチェックの判定方式・判定基準の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現することができる。
また、変換部605は、トグルFF614への上記ダミー信号の入力に基づきコンデンサ611の放電を充電へ切り替えるときに、コンデンサ611の電位を完全に放電してから充電へ切り替える構成としてもよい。このような構成とすることによっても、コンデンサ611の到達電圧の予測が困難となって、セキュリティチェックの判定方式・判定基準の外部からの解析を困難としてより高度なセキュリティチェックを実現することができる。
図8は、変更例3の場合の、ソフトウェアデバイス301のデータクロック、消費電流、監視部304による観測値を上から順に示している。データクロックごとに観測したスパイク電流値705から算出した電流によって上記説明のとおりコンデンサ611の電圧を積算していく。その過程でダミー信号706が入ってくると充電と放電とを反転させ、逆に観測したスパイク電流値705から算出した電流によってコンデンサ611の電位を引き下げていく。その後任意の判定ポイント709で基準値703と比較を実施する。これによって外部からの解析を困難なシステムを提供する。
なお、セキュリティチェック動作の流れについては、セキュリティチェック時に上述のように変換部605にて測定値の生成方法を変更しながら測定値を生成するとともに、当該生成方法を変更しながら生成された測定値に対応した基準電圧を用いて監視部304にて判定を行う点以外は、上述した基本動作2の流れと基本的に同じである。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施形態について図9を用いて説明すると以下の通りである。
本発明の他の実施形態について図9を用いて説明すると以下の通りである。
図9は、本実施形態に係るシステム400cの構成を示している。なお、説明の便宜上、図3に示したシステム400の部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。また、基本的にシステム400と異なる点についてのみ説明する。また、監視部804については、一部の構成の図示を省略している。
システム400cは、システム400に対し、マイコンデバイス300に代えてマイコンデバイス300aを、電源回路302に代えて電源回路302cを備えている。電源回路302cは、電源回路302と同様に電力供給およびセキュリティチェックを行うものであるが、そのセキュリティチェックに用いる基準値および制御条件などをマイコンデバイス300aからアナログ的に入手する。
電源回路302cは、電源回路302に対し、監視部304に代えて監視部804を、判定制御部306に代えて判定制御部806を、また、インピーダンス変更部305a、アナログ−デジタル変換回路(ADC回路)811、制御部812、およびデジタル−アナログ変換回路(DAC回路)813をさらに備えている。なお、特許請求の範囲に記載した、本発明に係る判定機能付き電源回路が備えている解析部は、ADC回路811および制御部812から構成されている。
マイコンデバイス300aは、マイコンデバイス300の機能に加えて、電源回路302cがセキュリティチェックに用いる基準値および制御条件などをアナログ的に入手できるように構成されている。
監視部804は、監視部304と同等の機能・構成を有するものであるが、基準電圧源310に代えて基準電圧源810を備えている。基準電圧源810は、DAC回路813から入力される電圧を基準電圧(基準値)として出力するとともに、判定制御部806の制御に基づき基準電圧を生成して出力する。
判定制御部806は、判定制御部306と同等の機能を有するものであるが、各部を制御するための制御条件がADC回路811から入力される。判定制御部806は、ADC回路811から入力された制御条件に基づき各部を制御する。この制御条件とは、インピーダンス変更部305および監視部804の動作制御を行うためのものであって、例えば、インピーダンス変更部305のスイッチ308のON・OFF制御のタイミングやダミー信号の割り振りなどである。なお、本実施形態の構成は、上述した各実施形態(実施形態3は除く)や後述する実施形態と適宜組み合わせて用いることが可能であるため、上記制御条件とは、上述に限らず、各実施形態において判定制御部が行う各種制御を行うためのものも含まれる。
インピーダンス変更部305aは、電力供給ラインL2上に設けられ、実施の形態1に示したインピーダンス変更部305と同等の機能・構成を有する。すなわち、インピーダンス変更部305aは、電力供給ラインL2におけるインピーダンスを変更するものであって、具体的には、通常時には電源としての安定度を高めるために低インピーダンスとし、セキュリティチェック時には電力供給ラインL2における電圧値がより顕著に強調されて出力されるように高インピーダンスとする。
ADC回路811は、インピーダンス変更部305aによって強調された電力供給ラインL2における電圧値をアナログ−デジタル変換することによって、上述の基準値および制御条件などを解析・取得する。また、ADC回路811は、解析した上述の基準値に対応するデジタル信号をDAC回路813に入力するとともに、上述の制御条件に対応するデジタル信号を判定制御部806に入力する。
制御部812は、上述の基準値および制御条件などを入手するために、システム400cの起動時に、インピーダンス変更部305a、ADC回路811、およびDAC回路813を制御する。インピーダンス変更部305aに対しては、インピーダンス変更部305aにおけるスイッチのON・OFFを制御し(インピーダンス変更部305のスイッチ308に対する制御と同じ)、ADC回路811およびDAC回路813に対しては、
その動作のON・OFFを制御する。
その動作のON・OFFを制御する。
DAC回路813は、ADC回路811にて解析された上記基準値に対応するデジタル信号をデジタル−アナログ変換することによって、上記基準値を生成し、この生成した上記基準値を監視部804の基準電圧源810に入力する。また、一例としてインピーダンス変更部305aによって強調された電力供給ラインL2における電圧値(ドロップ電圧)を100mV毎のステップで細分化し、100mV−200mVの時はクロック何回目をダミー信号にする等の制御条件にあててもよい。
以上のように、本実施形態における電源回路302cは、セキュリティチェックに用いる基準値および制御条件などをマイコンデバイス300aから入手することで、多種多様なソフトウェアデバイスに対応できるという汎用性を有することができる。また、上記基準値などをアナログ的に入手することで、入手の際に上記基準値などを外部から解析されることを困難なものにすることができる。
また、これに対し電源回路302cは、上記基準値などをマイコンデバイス300aからデジタル的に入手することも可能である。この場合、マイコンデバイス300aは、上記基準値などを示すデジタル信号を電源回路302cに入力する。電源回路302cは、インピーダンス変更部305aを排除し、上記デジタル信号をADC回路811にて解析する。その他の構成や動作については、上述したものと同様である。
以上のようなデジタル的に入手する構成の場合、アナログ的に入手する構成と比較して、多種多様なソフトウェアデバイスに対応できるという汎用性を有することができる点については同じであるが、入手の際に上記基準値などを外部から解析されるおそれがある。しかしながら、本発明では、上述のように、ソフトウェアデバイスの半導体特性によって決定される、ソフトウェアデバイスへ供給される電圧もしくは電流を用いて判定を行うため、たとえ上記基準値などを解析できたとしても偽造、セキュリティチェックの無効化を実現するのは困難である。しかしながら、以上ようなデジタル的に入手する構成の場合、外部から制御信号を強制的に入力されることも想定できることから、このような問題が発生することのないアナログ的に入手する構成のほうが、セキュリティ上好ましいとは言える。
なお、セキュリティチェック動作の流れについては、セキュリティチェックの初めに上記基準値などをマイコンデバイス300aから入手する点以外は、上述した基本動作1の流れと基本的に同じである。また、その動作による波形についても、図2や図4で示した波形と同様である。
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施形態について図10を用いて説明すると以下の通りである。
本発明の他の実施形態について図10を用いて説明すると以下の通りである。
本実施形態は、上述した各実施形態とは異なり、電源回路から直接電源を供給されないソフトウェアデバイスのセキュリティチェックを行うことを目的としたものである。このソフトウェアデバイスとしては、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc Recordable)、CD−RW(Compact Disc Rewritable)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、もしくはDVD−RW(Digital Versatile Disc Rewritable)などの記録媒体が挙げられる。
一般的に、再生専用媒体と、書き換え・書き込み可能媒体とでは、情報を記録させるために媒体に形成する情報溝の深さが異なり、この差はそれを再生する回路部での電力、信号レベルに反映されるため、この電力や信号レベルの変化によって非正規品と正規品とを見極めることができる。
図10は、本実施形態に係るシステム910の構成を示している。システム910は、例えば、据置型ゲーム機と当該ゲーム機と電気的に接続される電子機器とによって構成されるシステム、CDやDVDなどの再生装置を内蔵する電子機器、もしくは上記再生装置と上記再生装置と電気的に接続される電子機器とによって構成されるシステムなどがこれにあたる。
システム910は、マイコンデバイス900と、ソフトウェアを有しているソフトウェアデバイス901と、電源回路902と、ソフトウェアデバイス901を再生する再生部908とを備えている。
マイコンデバイス900は、制御チップであって、システム910を駆動するために、再生部908との間でデータ転送を行ったり、ここでは説明を省略するシステム910の他の構成(例えば表示部など)の制御を行う。また、マイコンデバイス900は、上述したマイコンデバイス300aと同等の機能を有することもできる。
ソフトウェアデバイス901は、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、もしくはDVD−RWである。
電源回路902は、電力供給部903および監視部904を備えている。電力供給部903は、DC−DCコンバータもしくはレギュレータなどの一般的な電源回路によって構成されており、マイコンデバイス900及び再生部908などのシステム910における各種構成に電力を供給する。電力供給部903は、再生部908と電力供給部903との間に設けられた電力供給ラインL1を用いて再生部908に電力を供給し、マイコンデバイス900と電力供給部903との間に設けられた電力供給ラインL2を用いてマイコンデバイス900に電力を供給する。監視部904は、ソフトウェアデバイス901のセキュリティチェックを行う。監視部904は、上述した各実施形態における監視部と同等の機能を有するものである。
再生部908は、ソフトウェアデバイス901を再生するためにソフトウェアデバイス901にレーザ光を照射するレーザドライバ(回路部)906、ソフトウェアデバイス901にて反射された反射光を光検出器(不図示)にて電気信号に変換し、後段の回路(不図示)にて復調などの処理を行うために上記電気信号を増幅するプリアンプ(回路部)905など、CDやDVDであるソフトウェアデバイス901を再生する一般的な再生装置の構成を備えている。
上述のような、再生専用媒体と、書き換え・書き込み可能媒体とでの電力などの差は、再生部908のレーザドライバ906の電力もしくはプリアンプ905の電力などに反映され、基本的にはそのレベルが大きくなる。これは、情報溝に対し、レーザドライバ906が安定した信号振幅をプリアンプ905に出力するためにレーザの光量を上昇させるケースと、逆にレーザ能力は固定とし、プリアンプ905自体にオートゲインコントロール機能を搭載させるケースとが考えられるためである。いずれにしても、監視部904は、上述した各実施形態と同様にして、再生部908に電力を供給する電力供給ラインL1における電圧値もしくは電流値が基準値以上か否かによりセキュリティチェックを行う。なお、ここでは、電力などが変化する構成として、レーザドライバ906やプリアンプ905を挙げたが、これに限らず、再生専用媒体と、書き換え・書き込み可能媒体とで電力に差が生じる構成であれば、基本的には本実施形態における機能を果たせることになる。
以上のように、本発明の実施形態に係る判定機能付き電源回路は、接続されるソフトウェアデバイスの製造プロセス・バラツキによって決定しうる負荷電流、または電圧値もしくはその両方のアナログ信号を用いてセキュリティチェックを行うことによって、従来のマイコンデバイス−ソフトウェアデバイス間でデジタル信号を用いて行う場合よりも、外部からの解析、偽造、それに基づくセキュリティチェックの無効化を困難なものにすることができる。そして、その結果、信頼性の高いセキュリティチェック機能を有するシステムを構築することができ、また、偽造ソフトウェアデバイスが使用できなくなることにより偽造ソフトウェアデバイスが市場に出回ることを間接的に低減することができる。
また、本発明の実施形態に係る判定機能付き電源回路は、半導体デバイスで形成されたソフトウェアデバイスだけでなく、DVDやCDなどの記録媒体に対してもセキュリティチェックを行うことができる。これは、再生専用媒体と、書き換え・書き込み可能媒体とでは情報の書き込み方式が異なり、それによって再生装置の読み込みレーザの電力やデータを取り込むプリアンプの電力に変化が生じることを利用している。本発明を応用しこれらの電力変化箇所に判定機能付き電源を配置することによって偽造を防止することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る判定機能付き電源回路は、携帯型ゲーム機、据置型ゲーム機と当該ゲーム機と電気的に接続される電子機器とによって構成されるシステム、CDやDVDなどの再生装置を内蔵する電子機器、もしくは上記再生装置と上記再生装置と電気的に接続される電子機器とによって構成されるシステムの電源回路として好適に利用できる。
100、300、300a、900 マイコンデバイス(制御デバイス)
101、301、901 ソフトウェアデバイス(負荷デバイス)
102、302、302a、302b、302c、902 判定機能付き電源回路
103、303、304a、804、904 監視部
104、304、903 電力供給部
200、400、400a、400b、400c、910 システム
305、305a インピーダンス変更部
306、606、806 判定制御部
307 コンパレータ
505 電流変更部
605 変換部
608 電流設定部
905 プリアンプ(回路部)
906 レーザドライバ(回路部)
908 再生部
101、301、901 ソフトウェアデバイス(負荷デバイス)
102、302、302a、302b、302c、902 判定機能付き電源回路
103、303、304a、804、904 監視部
104、304、903 電力供給部
200、400、400a、400b、400c、910 システム
305、305a インピーダンス変更部
306、606、806 判定制御部
307 コンパレータ
505 電流変更部
605 変換部
608 電流設定部
905 プリアンプ(回路部)
906 レーザドライバ(回路部)
908 再生部
Claims (20)
- ソフトウェアを有している負荷デバイスと、当該負荷デバイスを制御する制御デバイスと、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、
少なくとも、第1電力供給ラインを用いて上記負荷デバイスに電力を供給し、第2電力供給ラインを用いて上記制御デバイスに電力を供給する電力供給部と、
上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する、もしくは上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルが、所望のレベル範囲内であることにより上記負荷デバイスが正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴とする判定機能付き電源回路。 - ソフトウェアを有している負荷デバイスと、当該負荷デバイスを制御する制御デバイスと、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、
少なくとも、第1電力供給ラインを用いて上記負荷デバイスに電力を供給し、第2電力供給ラインを用いて上記制御デバイスに電力を供給する電力供給部と、
上記第1電力供給ラインにおける電流レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する、もしくは上記第1電力供給ラインにおける電流レベルが、所望のレベル範囲内であることにより上記負荷デバイスが正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴とする判定機能付き電源回路。 - 上記第1電力供給ライン上に、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを変更するインピーダンス変更部をさらに備え、
上記インピーダンス変更部は、上記負荷デバイスが規定の動作を行う通常時には、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを減少させ、上記判定を行う判定時には、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを増加させることを特徴とする請求項1に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記インピーダンス変更部は、インピーダンスをそれぞれ異なる複数の値に変更できるように構成されており、上記判定時に、上記第1電力供給ラインにおけるインピーダンスを増加させ、かつ、上記それぞれ異なる複数の値に変更し、
上記監視部は、上記インピーダンス変更部によるインピーダンスの変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲を変更することを特徴とする請求項3に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記第1電力供給ライン上に、上記第1電力供給ラインにおける電流を変更する電流変更部をさらに備え、
上記電流変更部は、上記負荷デバイスの駆動に要する電流よりも少ない電流を出力する電流源を備え、上記負荷デバイスが規定の動作を行う通常時には、上記第1電力供給ラインにおける電流を変更せず、上記判定を行う判定時には、上記電力供給部に代えて上記電流源により電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記電流変更部における電流源は、上記負荷デバイスの駆動に要する電流よりも少ない、それぞれ異なる電流を複数出力することができる可変電流源であり、
上記電流変更部は、上記判定時に、上記可変電流源からそれぞれ異なる電流を複数出力し、
上記監視部は、上記可変電流源による電流の変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲を変更することを特徴とする請求項5に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記電力供給部は、上記判定を行う判定時には、上記負荷デバイスが規定の動作を行う通常時に比べてレベルが大きい電圧を供給することを特徴とする請求項1または2に記載の判定機能付き電源回路。
- 上記電力供給部は、上記判定時に、レベルが大きく、かつ、それぞれ異なるレベルの電圧を供給し、
上記監視部は、上記電力供給部による電圧の変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲を変更することを特徴とする請求項7に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記判定を行う判定時の任意の期間、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルに基づき容量素子を充電もしくは放電することにより生成した電圧を、上記第1電力供給ラインにおける電圧として上記監視部に入力する変換部をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の判定機能付き電源回路。
- 上記変換部は、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルに基づき上記容量素子の充電量もしくは放電量を設定する電流設定部を備え、
上記電流設定部は、上記第1電力供給ラインにおける電流レベルに対し比率を持たせて上記容量素子の充電量もしくは放電量を設定することを特徴とする請求項9に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記変換部は、第1ダミー信号の入力に基づき、上記容量素子の充電を放電へ切り替え、もしくは放電を充電へ切り替え、
上記監視部は、上記変換部による電圧の生成方法の変更に応じて上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲を変更することを特徴とする請求項9または10に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記変換部は、上記第1ダミー信号の入力に基づき上記容量素子の放電を充電へ切り替えるとき、上記容量素子の電位を完全に放電してから充電へ切り替えることを特徴とする請求項11に記載の判定機能付き電源回路。
- 上記監視部は、上記第1電力供給ラインにおける電圧レベルもしくは電流レベルと、上記所望のレベルとを比較するコンパレータを備え、当該コンパレータの複数の比較結果から上記判定を行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の判定機能付き電源回路。
- 上記監視部は、上記コンパレータの複数の比較結果であるデジタル値を反転させた値から上記判定を行うことを特徴とする請求項13に記載の判定機能付き電源回路。
- 上記判定を行うために、バースト信号に基づき上記各部の動作を制御する判定制御部をさらに備え、
上記判定制御部は、上記システムの起動時に、もしくは上記システムの動作途中の任意の期間で、もしくはその双方で上記判定を行うように制御することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記バースト信号には、第2ダミー信号が含まれており、
上記判定制御部は、上記第2ダミー信号が含まれている場合には、上記第2ダミー信号に対応した判定結果は無視して上記判定を行うように上記監視部を制御することを特徴とする請求項15に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記制御デバイスから入力されたデジタル信号に基づき、上記監視部の判定に用いる上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲、および上記判定制御部の制御に用いる制御条件を解析する解析部をさらに備え、
上記監視部は上記解析部にて解析された上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲に基づき判定し、上記判定制御部は上記解析部にて解析された制御条件に基づき動作することを特徴とする請求項16に記載の判定機能付き電源回路。 - 上記第2電力供給ラインにおける電圧もしくは電流レベルに基づき、上記監視部の判定に用いる上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲、および上記判定制御部の制御に用いる制御条件を解析する解析部をさらに備え、
上記監視部は上記解析部にて解析された上記所望のレベルもしくは上記所望のレベル範囲に基づき判定し、上記判定制御部は上記解析部にて解析された制御条件に基づき動作することを特徴とする請求項16に記載の判定機能付き電源回路。 - 情報溝を形成することによりソフトウェアを記録している記録媒体である負荷デバイスと、当該負荷デバイスを再生するものであり、当該負荷デバイスの情報溝の深さが異なることによって使用する電力もしくは信号レベルが異なる回路部を有する再生部と、電力を供給する判定機能付き電源回路とを少なくとも備えているシステムにおける上記判定機能付き電源回路であって、
上記再生部に電力を供給する電力供給部と、
上記再生部の上記回路部に供給する電圧レベルもしくは電流レベルが、所望のレベル以上であることにより上記負荷デバイスが非正規品であると判定する監視部とを備えていることを特徴とする判定機能付き電源回路。 - ソフトウェアを有している負荷デバイスと、
上記負荷デバイスを制御する制御デバイスと、
電力を供給する、請求項1〜19のいずれか一項に記載の判定機能付き電源回路とを少なくとも備えていることを特徴とするシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008171342A JP2010011703A (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | 判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステム |
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---|---|
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JP2008171342A Pending JP2010011703A (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | 判定機能付き電源回路、およびそれを備えたシステム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014048893A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Mega Chips Corp | メモリシステム、メモリ装置、情報処理装置、メモリシステムの動作方法および比較演算器 |
JP2020166463A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社メガチップス | 真贋判定装置、プログラム、及び真贋判定装置の真贋判定方法 |
-
2008
- 2008-06-30 JP JP2008171342A patent/JP2010011703A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014048893A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Mega Chips Corp | メモリシステム、メモリ装置、情報処理装置、メモリシステムの動作方法および比較演算器 |
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