JP2010011586A - アルカリ蓄電池の充電方法および充電器 - Google Patents
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Abstract
【課題】アルカリ蓄電池の充電の制御を簡潔に行なう方法および前記方法を行う充電器を提供する。
【解決手段】本発明の充電方法は、(i)所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池の充電を行なう第1のステップ、および(ii)前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池の充電を行う第2のステップを含み、かつ、前記第1のステップおよび第2のステップにおいて、アルカリ蓄電池に充電電流および充電電圧を印加していないときのアルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定し、前記電池電圧Vn2が経時的に増加しないか、または減少したときに、充電を終了させる。
【選択図】図2A
【解決手段】本発明の充電方法は、(i)所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池の充電を行なう第1のステップ、および(ii)前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池の充電を行う第2のステップを含み、かつ、前記第1のステップおよび第2のステップにおいて、アルカリ蓄電池に充電電流および充電電圧を印加していないときのアルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定し、前記電池電圧Vn2が経時的に増加しないか、または減少したときに、充電を終了させる。
【選択図】図2A
Description
本発明は、主として、アルカリ蓄電池の充電方法に関し、より詳しくはアルカリ蓄電池の充電方法の改良に関する。
正極活物質として水酸化ニッケルを用いるアルカリ蓄電池は、比較的エネルギー密度が高い上、リチウムイオン二次電池より耐用性が長い。このため、アルカリ蓄電池は、いわゆるタフユース用途のための電源と用いられている。アルカリ蓄電池は、比較的高率かつ長時間の放電が求められる機器、例えば記録媒体の容量が大きいデジタルスチルカメラの電源として用いられている。
一方で、前記機器の高性能化等に伴い、その電源として用いられているアルカリ蓄電池に対し、その放電容量を向上させる試みが行われている。一般的には、正極材料および負極材料のような電極材料を増量することが考えられる。しかし、正極および負極の構成材料の増量により、限りある電池内部空間に占める電解質量が減少するため、寿命特性が劣化する。
このため、電極材料の増量に代わって、充電方法を改良することにより、充電容量および放電容量を増加させる方法が有用と考えられる。ただし、一般的に用いられている定電流充電時、特に急速充電時には、充電末期に充電効率が低下し、発熱が大きくなるとともに、電池内圧が大きく上昇する傾向がある。
そこで、定電流充電と定電圧充電とを併用することにより、効率よく充電容量を増加させる技術が極めて有用と考えられる。
しかしながら、定電流定電圧充電によりアルカリ蓄電池を充電する場合、充電末期に充電電流が増加する場合がある。具体的には、図1に示されるように、アルカリ蓄電池を定電流充電で所定の電池電圧Vにまで充電した後、定電圧充電ステップの初期において、充電電流は徐々に減少するものの、定電圧充電の末期に充電電流が増加する場合がある。この充電電流の増加は、正極からの酸素発生反応に起因し、特に充電レートが高いときに生じやすい。
しかしながら、定電流定電圧充電によりアルカリ蓄電池を充電する場合、充電末期に充電電流が増加する場合がある。具体的には、図1に示されるように、アルカリ蓄電池を定電流充電で所定の電池電圧Vにまで充電した後、定電圧充電ステップの初期において、充電電流は徐々に減少するものの、定電圧充電の末期に充電電流が増加する場合がある。この充電電流の増加は、正極からの酸素発生反応に起因し、特に充電レートが高いときに生じやすい。
このため、定電流定電圧充電によりアルカリ蓄電池を充電する場合、例えば、電池電圧のピーク値とこのピーク値から低下したΔVと、充電電流の最小値とこの最小値から上昇したΔIのいずれかの検出に応じて、充電を制御することが提案されている(特許文献1参照)。
さらには、電池電圧がピーク値から所定値低下したこと、または電池温度の温度変化が所定値に達したことを検出して、充電を制御することも提案されている(特許文献2参照)。
特開平06−133466号報
特開平10−174306号報
さらには、電池電圧がピーク値から所定値低下したこと、または電池温度の温度変化が所定値に達したことを検出して、充電を制御することも提案されている(特許文献2参照)。
特許文献1および2に開示される技術により、定電流定電圧充電の制御は可能となる。しかし、前記方法では、電圧検出手段に加えて、別の検出手段を設ける必要がある。具体的には、特許文献1に開示される技術では、電流検出手段をさらに設ける必要がある。特許文献2に開示される技術では、温度検出手段をさらに設ける必要がある。よって、特許文献1および2に開示される技術においては、充電システムが煩雑になり、大きなスペースが必要となる。さらには、電流検出手段、温度検出手段等が必要となるため、コストが増加する。
本発明は、上記問題を解決するものであって、アルカリ蓄電池の充電の制御を簡潔に行なう方法および前記方法を行う充電器を提供することを目的とする。
本発明は、(i)所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池の充電を行なう第1のステップ、および
(ii)前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池の充電を行う第2のステップ
を含み、
前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて、前記アルカリ蓄電池に充電電流および充電電圧を印加していないときの前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定し、前記電池電圧Vn2が経時的に増加しないか、または減少したときに、充電を終了させる、アルカリ蓄電池の充電方法に関する。
(ii)前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池の充電を行う第2のステップ
を含み、
前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて、前記アルカリ蓄電池に充電電流および充電電圧を印加していないときの前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定し、前記電池電圧Vn2が経時的に増加しないか、または減少したときに、充電を終了させる、アルカリ蓄電池の充電方法に関する。
前記充電方法において、平均電流I1は、0.3ItA以上、4ItA以下とすることが好ましい。
また、本発明は、
(1)外部電源からの電力をアルカリ蓄電池に供給する充電回路と、
(2)前記充電されているアルカリ蓄電池の電池電圧Vnを測定する電圧測定部と、
(3)前記充電回路を制御して、所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池を充電し、次いで、前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池を充電する充電制御部と、
(4)前記電圧測定部からの信号に基づき、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2が経時的に変化しないか、または減少したときに、前記充電回路を制御して、前記アルカリ蓄電池の充電を終了させる充電終了判定部と、
を備える、アルカリ蓄電池を充電するための充電器に関する。
(1)外部電源からの電力をアルカリ蓄電池に供給する充電回路と、
(2)前記充電されているアルカリ蓄電池の電池電圧Vnを測定する電圧測定部と、
(3)前記充電回路を制御して、所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池を充電し、次いで、前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池を充電する充電制御部と、
(4)前記電圧測定部からの信号に基づき、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2が経時的に変化しないか、または減少したときに、前記充電回路を制御して、前記アルカリ蓄電池の充電を終了させる充電終了判定部と、
を備える、アルカリ蓄電池を充電するための充電器に関する。
前記充電制御部は、前記充電回路を制御して、平均電流I1を、0.3ItA以上、4ItA以下とすることが好ましい。
前記充電制御部は、前記充電終了判定部を含むことが好ましい。
本発明の充電方法によれば、アルカリ蓄電池の充電の制御を、簡潔な検出手段により行うことが可能となる。また、本発明の充電方法により、アルカリ蓄電池の充電効率を向上させることができる。
以下、本発明を、図面を参照しながら説明する。
本発明のアルカリ蓄電池の充電方法は、
(i)所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池の充電を行なう第1のステップ、および
(ii)前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池の充電を行う第2のステップ
を含み、かつ、前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて、前記アルカリ蓄電池に電流および電圧を印加していないときの前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定し、前記電圧Vn2が経時的に増加しないか、または減少したときに、充電を終了させる。
本発明のアルカリ蓄電池の充電方法は、
(i)所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池の充電を行なう第1のステップ、および
(ii)前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池の充電を行う第2のステップ
を含み、かつ、前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて、前記アルカリ蓄電池に電流および電圧を印加していないときの前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定し、前記電圧Vn2が経時的に増加しないか、または減少したときに、充電を終了させる。
図2A〜2Cに、本発明のアルカリ蓄電池の充電方法における充電電流および充電電圧の変化の一例を示す。図2A〜2Cにおいて、横軸は充電時間であり、縦軸は電池電圧または充電電流を示している。図2Bは、図2Aの線Aで囲まれた部分における充電電流および充電電圧の変化の拡大図であり、図2Cは、図2Aの線Bで囲まれた部分における充電電流および充電電圧の変化の拡大図である。
本発明のアルカリ蓄電池の充電方法においては、まず、所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に増加するまで、アルカリ蓄電池の充電を行なう(第1のステップ)。つまり、図2Bに示されるように、大きさIのパルス電流により、アルカリ蓄電池が充電される。このときの平均電流I1は、例えば、印加時間と休止時間が同じである場合には、[充電電流の大きさ(I)]/2で表される。なお、前記電池電圧Vn1は、アルカリ蓄電池に充電電流を印加した状態での電池電圧である。
アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が、所定の電圧V1に達したのち、前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池の充電を行う(第2のステップ)。つまり、図2Cに示されるように、大きさV1のパルス電圧により、アルカリ蓄電池の充電が行われる。なお、図2Cに示されるように、第2のステップにおいて、V1のパルス電圧の印加に伴い、充電電流は、電池に通電している時間内で徐々に低下していく。
さらに、本発明においては、前記第1のステップおよび第2のステップにおいて、前記アルカリ蓄電池に充電電流および充電電圧を印加していないときに(つまり、通電していないときに)、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定し、前記電池電圧Vn2が経時的に増加しないか、または減少したときに、充電を終了させる。
従来の充電方法でアルカリ蓄電池の定電流定電圧充電を行なう場合、充電電流値、電池温度などの変化を監視する必要がある。つまり、電圧検出部の他に、電流検出部等の更なる構成要素を、充電器に設ける必要がある。
一方、本発明の充電方法においては、従来の充電方法とは異なり、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定できれば、充電電流、電池温度等を測定する必要がない。つまり、本発明の充電方法では、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定するだけでよい。
従来の充電方法でアルカリ蓄電池の定電流定電圧充電を行なう場合、充電電流値、電池温度などの変化を監視する必要がある。つまり、電圧検出部の他に、電流検出部等の更なる構成要素を、充電器に設ける必要がある。
一方、本発明の充電方法においては、従来の充電方法とは異なり、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定できれば、充電電流、電池温度等を測定する必要がない。つまり、本発明の充電方法では、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定するだけでよい。
さらに、従来の定電流定電圧充電の場合、充電末期、特に充電電流が大きい場合、充電受入れ性が低下するため、充電効率が低下する。一方、本発明の充電方法では、上記のように、電池に、パルス状の電流および電圧を印加しており、充電末期の充電電流が低下する。よって、充電受入れ性の低下を抑制することができ、充電効率の低下を抑制することができる。
なお、前記第1のステップにおいて、設計容量を超えて充電を行う場合等を除いて、充電が終了することはほとんどない。よって、電池電圧Vn2の測定は、第2のステップで行うことが好ましい。
電池電圧Vn2の減少により充電を終了させる場合、電池電圧Vn2のピーク値からの
低下幅ΔVは、特に限定されないが、電池の種類等に応じて、適宜決定される。
低下幅ΔVは、特に限定されないが、電池の種類等に応じて、適宜決定される。
前記第1のステップにおいて、平均電流I1は、0.3Itアンペア(A)以上、4Itアンペア(A)以下とすることが好ましい。ここで、1Itアンペアとは、全電池容量を、1時間で放電してしまうときの電流値のことをいう。
平均電流I1が4ItAより大きい場合、充電効率が大きく低下することがある。また、発熱量が大きくなるため、アルカリ蓄電池が劣化する可能性がある。さらに、大きな出力を持つ外部電源が必要となる。
平均電流I1が0.3ItAより小さい場合、定電流充電方式を用いても、電池電圧はピーク値に到達した後はほぼ一定値を示す。このため、本発明の効果が十分に得られないことがある。
平均電流I1が4ItAより大きい場合、充電効率が大きく低下することがある。また、発熱量が大きくなるため、アルカリ蓄電池が劣化する可能性がある。さらに、大きな出力を持つ外部電源が必要となる。
平均電流I1が0.3ItAより小さい場合、定電流充電方式を用いても、電池電圧はピーク値に到達した後はほぼ一定値を示す。このため、本発明の効果が十分に得られないことがある。
所定の電圧V1は、電池の種類、充電電流等に応じて、適宜決定される。
充電電流および充電電圧の印加時間は、特に限定されない。また、印加時間と休止時間とは、同じであってもよいし、異なってもよい。
本発明のアルカリ蓄電池の充電方法は、例えば、
(1)外部電源からの電力をアルカリ蓄電池に供給する充電回路と、
(2)前記充電されているアルカリ蓄電池の電池電圧Vnを測定する電圧測定部と、
(3)前記充電回路を制御して、所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池を充電し、次いで、前記電圧V1を上限値とする電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池を充電する充電制御部と、
(4)前記電圧測定部からの信号に基づき、充電電流および充電電圧の印加を休止しているときの前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2が経時的に変化しないか、または減少したときに、前記充電回路を制御して、前記アルカリ蓄電池の充電を終了させる充電終了判定部と、
を備える充電器を用いて行いことができる。なお、充電制御部は、充電終了判定部を含んでいてもよい。つまり、充電制御部と充電終了判定部とは、一体化されていてもよい。
(1)外部電源からの電力をアルカリ蓄電池に供給する充電回路と、
(2)前記充電されているアルカリ蓄電池の電池電圧Vnを測定する電圧測定部と、
(3)前記充電回路を制御して、所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池を充電し、次いで、前記電圧V1を上限値とする電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池を充電する充電制御部と、
(4)前記電圧測定部からの信号に基づき、充電電流および充電電圧の印加を休止しているときの前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2が経時的に変化しないか、または減少したときに、前記充電回路を制御して、前記アルカリ蓄電池の充電を終了させる充電終了判定部と、
を備える充電器を用いて行いことができる。なお、充電制御部は、充電終了判定部を含んでいてもよい。つまり、充電制御部と充電終了判定部とは、一体化されていてもよい。
図3に、本発明の一実施形態に係るアルカリ蓄電池の充電器のブロック図を示す。なお、図3の充電器においては、充電制御部が、充電終了判定部を含む場合を示している。
図3の充電器10は、充電回路11、電圧測定部12、電圧判定部(図示せず)を含む充電制御部13、およびデータ処理部14を備える。
充電回路11は、外部電源22からの電力をアルカリ蓄電池21に供給する。充電回路11の制御は、充電制御部13により行われる。
充電制御部13は、充電回路11を制御して、所定の電流Iのアルカリ蓄電池への印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池を充電する(第1のステップ)。次いで、前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池を充電する(第2のステップ)。
充電回路11は、外部電源22からの電力をアルカリ蓄電池21に供給する。充電回路11の制御は、充電制御部13により行われる。
充電制御部13は、充電回路11を制御して、所定の電流Iのアルカリ蓄電池への印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池を充電する(第1のステップ)。次いで、前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池を充電する(第2のステップ)。
アルカリ蓄電池21には、電圧測定部12が並列に接続されており、電圧測定部12により、アルカリ蓄電池21の電池電圧Vn1が測定される。前記第1のステップにおいて、充電制御部13は、電圧測定部12からの信号に基づいて、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、所定の充電電流Iのアルカリ蓄電池への印加および休止が繰り返されるように、充電回路11を制御する。次いで、電池電圧Vn1が、所定の電圧V1に達した後は(つまり前記第2のステップにおいては)、充電制御部13は、前記電圧V1を上限値とする充電電圧のアルカリ蓄電池への印加および休止が繰り返されるように、充電回路11を制御する。
さらに、前記第1のステップおよび第2のステップにおいて、充電電流および充電電圧の印加が休止されているときの電池電圧Vn2が、電圧測定部12により測定される。電圧測定部12からの信号は、データ処理部14を介して、充電制御部13に出力されている。充電制御部13において、充電電流および充電電圧の印加が休止されているときの電池電圧Vn2が、経時的に変化しないか、または減少したと判断された場合、充電制御部13からの信号に基づいて、充電回路11からのアルカリ蓄電池21への電力の供給が停止される。
充電制御部と充電終了判定部とが別個に設けられている図4の充電器40の場合、電圧測定部12からのデータが、データ処理部14を介して充電制御部41および充電終了判定部42に出力される。充電制御部41および充電終了判定部42が、電圧測定部12からのデータに基づいて、それぞれ充電回路11を制御する。図4において、図3と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
なお、図3および図4の充電器において、データ処理部14は、電圧測定部12からのデータを演算処理するために設けられているが、電圧測定部12がデータ処理機能を有すれば、データ処理部14は設けず、電圧測定部12からのデータをそのまま充電制御部13に出力してもよい。
充電制御部は、0.3ItA以上4ItA以下である平均電流I1を記憶しており、充電回路を制御して、第1のステップにおいて、アルカリ蓄電池を充電するときの平均電流I1を、0.3ItA以上4ItA以下とすることが好ましい。
充電回路としては、充電制御部からの信号に基づいてアルカリ蓄電池に電力を供給できる回路を、特に限定されることなく用いることができる。
電圧測定部としては、アルカリ蓄電池の電圧を測定可能な当該分野で公知の装置を用いることができる。
充電制御部としては、電圧測定部からの信号に基づいて、アルカリ蓄電池を充電するときに、所定の充電電流または所定の充電電圧の印加および休止を所定のパターンで繰り返すように、充電回路を制御できる回路等を、特に限定することなく用いることができる。
電圧判定部としては、電圧測定部からの信号に基づいて、通電されていないときのアルカリ蓄電池の電池電圧が経時的に変化しないか、または減少したときに、充電回路を制御して、アルカリ蓄電池の充電を終了させることができる回路等を、特に限定することがなく用いることができる。
外部電源としては、特に限定されないが、商用電源、ならびに燃料電池、太陽電池、発電機などの電力供給手段を用いることができる。
電圧測定部としては、アルカリ蓄電池の電圧を測定可能な当該分野で公知の装置を用いることができる。
充電制御部としては、電圧測定部からの信号に基づいて、アルカリ蓄電池を充電するときに、所定の充電電流または所定の充電電圧の印加および休止を所定のパターンで繰り返すように、充電回路を制御できる回路等を、特に限定することなく用いることができる。
電圧判定部としては、電圧測定部からの信号に基づいて、通電されていないときのアルカリ蓄電池の電池電圧が経時的に変化しないか、または減少したときに、充電回路を制御して、アルカリ蓄電池の充電を終了させることができる回路等を、特に限定することがなく用いることができる。
外部電源としては、特に限定されないが、商用電源、ならびに燃料電池、太陽電池、発電機などの電力供給手段を用いることができる。
このように、図3および図4に示されるような充電器を用いることにより、本発明の充電方法を行うことができる。
本発明の充電方法により充電されるアルカリ蓄電池には、ニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池等が挙げられる。
以下の実施例では、ニッケル水素蓄電池を、本発明の充電方法により充電した。
(正極の作製)
水酸化ニッケルと、水酸化コバルトと、酸化亜鉛と、所定の分散媒とを混合して、正極ペーストを調製した。得られたペーストを、ニッケルからなる三次元多孔体に、充填し、乾燥し、ロールプレス機で圧延した。こうして、正極を作製した。
水酸化ニッケルと、水酸化コバルトと、酸化亜鉛と、所定の分散媒とを混合して、正極ペーストを調製した。得られたペーストを、ニッケルからなる三次元多孔体に、充填し、乾燥し、ロールプレス機で圧延した。こうして、正極を作製した。
(負極の作製)
水素吸蔵合金(組成式MmNi3.55Co0.75Al0.3Mn0.4(Mmは軽希土類元素の混合物))と、結着剤と、所定の分散媒とを混合して、負極ペーストを調製した。得られた負極ペーストを、パンチングメタルに、塗布し、乾燥し、ロールプレス機で圧延した。こうして、負極を作製した。なお、パンチングメタルは、ニッケルをメッキした鋼板を、穿孔することにより得た。
水素吸蔵合金(組成式MmNi3.55Co0.75Al0.3Mn0.4(Mmは軽希土類元素の混合物))と、結着剤と、所定の分散媒とを混合して、負極ペーストを調製した。得られた負極ペーストを、パンチングメタルに、塗布し、乾燥し、ロールプレス機で圧延した。こうして、負極を作製した。なお、パンチングメタルは、ニッケルをメッキした鋼板を、穿孔することにより得た。
(ニッケル水素蓄電池の組立)
得られた正極と負極との間に、セパレータを配置して、積層体を得た。得られた積層体を、渦巻状に捲回して、電極群を得た。セパレータとしては、スルホン化処理されたポリプロピレン不織布を用いた。
得られた電極群を、金属製有底ケース(径14mm、高さ50mm)の中に収容した。次いで、前記ケース内に、電解液である、水酸化カリウムを主成分とする比重1.3のアルカリ水溶液を注入した。この後、ケースの開口端を封口板によって封止した。こうして、ニッケル水素蓄電池(理論容量2Ah)を作製した。
得られた正極と負極との間に、セパレータを配置して、積層体を得た。得られた積層体を、渦巻状に捲回して、電極群を得た。セパレータとしては、スルホン化処理されたポリプロピレン不織布を用いた。
得られた電極群を、金属製有底ケース(径14mm、高さ50mm)の中に収容した。次いで、前記ケース内に、電解液である、水酸化カリウムを主成分とする比重1.3のアルカリ水溶液を注入した。この後、ケースの開口端を封口板によって封止した。こうして、ニッケル水素蓄電池(理論容量2Ah)を作製した。
得られたニッケル水素蓄電池の活性化を以下のようにして行った。まず、得られた電池を、0.1ItAの電流で15時間充電した。次に、充電後の電池を、0.5ItAの電流で、電池電圧が1Vに低下するまで放電した。このような充放電サイクルを3回繰り返して、ニッケル水素蓄電池の活性化を行なった。
作製したニッケル水素蓄電池を、以下のようにして充電した。ニッケル水素蓄電池の充電は、図3に示される充電器を用いて行った。
(実施例1)
得られたニッケル水素蓄電池を、通電時(充電電流を印加した状態)の電池電圧Vn1が、1.64V(電圧V1)に到達するまで、4Aの充電電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった(第1のステップ)。平均電流I1は、2A(1ItA)であった。
この後、前記1.64Vを上限値とする充電電圧(つまり、1.64Vの充電電圧)で、10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった(第2のステップ)。
得られたニッケル水素蓄電池を、通電時(充電電流を印加した状態)の電池電圧Vn1が、1.64V(電圧V1)に到達するまで、4Aの充電電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった(第1のステップ)。平均電流I1は、2A(1ItA)であった。
この後、前記1.64Vを上限値とする充電電圧(つまり、1.64Vの充電電圧)で、10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった(第2のステップ)。
充電中、通電していないときのニッケル水素蓄電池の電池電圧Vn2を測定したところ、充電の進行に伴いVn2値が上昇したのち、ピークに到達し、その後、低下した。
電池電圧のピーク値からの低下ΔVn2が5mVとなったときに、充電を終了した。その結果、充電電気量は2.27Ahであった。
1時間の休止の後に、充電後の電池を、0.2ItAの電流で、電池電圧が1Vに低下するまで放電した。その結果、放電容量は、1.95Ahであった。
1時間の休止の後に、充電後の電池を、0.2ItAの電流で、電池電圧が1Vに低下するまで放電した。その結果、放電容量は、1.95Ahであった。
(実施例2)
第1のステップにおいて、通電時の電池電圧Vn1が1.9Vに到達するまで、16Aの充電電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。平均電流I1は8A(4ItA)であった。
第2のステップにおいて、前記1.98Vを上限値とする充電電圧で、10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。
前記以外は、実施例1と同様にして、ニッケル水素蓄電池の充電を行なった。本実施例2において、充電電気量は、1.98Ahであった。
第1のステップにおいて、通電時の電池電圧Vn1が1.9Vに到達するまで、16Aの充電電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。平均電流I1は8A(4ItA)であった。
第2のステップにおいて、前記1.98Vを上限値とする充電電圧で、10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。
前記以外は、実施例1と同様にして、ニッケル水素蓄電池の充電を行なった。本実施例2において、充電電気量は、1.98Ahであった。
1時間の休止の後に、充電後の電池を、0.2ItAの電流で、電池電圧が1Vに低下するまで放電した。その結果、放電容量は、1.58Ahであった。
(実施例3)
第1のステップにおいて、通電時の電池電圧Vn1が1.54Vに到達するまで、1.2Aの電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。平均電流I1は、0.6A(0.3ItA)であった。
第2のステップにおいて、前記1.54Vを上限値とする充電電圧で、10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。
前記以外は、実施例1と同様にして、ニッケル水素蓄電池の充電を行なった。本実施例3において、充電電気量は、2.24Ahであった。
第1のステップにおいて、通電時の電池電圧Vn1が1.54Vに到達するまで、1.2Aの電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。平均電流I1は、0.6A(0.3ItA)であった。
第2のステップにおいて、前記1.54Vを上限値とする充電電圧で、10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。
前記以外は、実施例1と同様にして、ニッケル水素蓄電池の充電を行なった。本実施例3において、充電電気量は、2.24Ahであった。
1時間の休止の後に、充電後の電池を、0.2ItAの電流で、電池電圧が1Vに低下するまで放電した。その結果、放電容量は、1.93Ahであった。
なお、充電電流が大きくなると、内部抵抗の増加、反応の過電圧等によって、充電中の電圧が上昇する。このため、実施例1〜3において、充電電流によって、V1の値を変化させた。
(比較例1)
上記のようにして作製したニッケル水素蓄電池を、従来の定電流定電圧充電に供した。図5に、比較例1で用いた充電器のブロック図を示す。図5において、図4と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
図5の充電器50は、アルカリ蓄電池(ニッケル水素蓄電池)21に直列に接続された電流測定部51をさらに備える。
上記のようにして作製したニッケル水素蓄電池を、従来の定電流定電圧充電に供した。図5に、比較例1で用いた充電器のブロック図を示す。図5において、図4と同じ構成要素には、同じ番号を付している。
図5の充電器50は、アルカリ蓄電池(ニッケル水素蓄電池)21に直列に接続された電流測定部51をさらに備える。
ニッケル水素蓄電池を、1ItAの電流で、電池電圧が1.57Vに達するまで充電し、次いで、1.75Vの定電圧で充電した。具体的には、外部電源22からの電力を、充電回路11を介して、電池21に供給した。このとき、充電電流は、1ItAとした。電池21を、1ItAの電流で充電しながら、電池21の電圧を電圧測定部12で測定した。測定データは、電圧測定部12から電圧データ処理部53を介して充電制御部41に送られ、充電制御部41において、電池21の電圧が1.75Vになったと判断されると、充電制御部41から信号に基づいて、充電回路11が制御され、電池21が、1.75Vの定電圧で充電された。電池21を、1.75Vの定電圧で充電しながら、充電電流の変化を、電流測定部51で測定した。測定データは、電流測定部51から電流データ処理部52を介して充電終了判定部42送られ、充電終了判定部42において、充電電流が最小となり、充電電流が増加し始めた(dI/dt>0)と判断されると、充電終了判定部42からの信号に基づいて、充電回路11が制御されて、充電が終了された。
本比較例1において、充電電気量は、2.30Ahであった。
本比較例1において、充電電気量は、2.30Ahであった。
1時間の休止の後に、充電後の電池を、0.2ItAの電流で、電池電圧が1Vに低下するまで放電した。その結果、放電容量は、1.92Ahであった。
(実施例4)
第1のステップにおいて、通電時の電池電圧Vn1が2Vに到達するまで、20Aの電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。平均電流I1は10A(5ItA)であった。
第2のステップにおいて、前記2Vを上限値とする充電電圧で、10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。
前記以外は、実施例1と同様にして、ニッケル水素蓄電池の充電を行なった。本実施例4において、充電電気量は、1.78Ahであった。
第1のステップにおいて、通電時の電池電圧Vn1が2Vに到達するまで、20Aの電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。平均電流I1は10A(5ItA)であった。
第2のステップにおいて、前記2Vを上限値とする充電電圧で、10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。
前記以外は、実施例1と同様にして、ニッケル水素蓄電池の充電を行なった。本実施例4において、充電電気量は、1.78Ahであった。
1時間の休止の後に、充電後の電池を、0.2ItAの電流で、電池電圧が1Vになるまで放電した。その結果、放電容量は、1.30Ahであった。
(参考例1)
第1のステップにおいて、0.4ItAの電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。平均電流I1は、0.2ItA(0.4A)とした。
本参考例においては、充電電気量が理論電池容量の110%に到達した時点で充電を終了した。充電中、通電していないときに、ニッケル水素蓄電池の電池電圧Vn2を測定したところ、充電の進行に従い、充電電圧は上昇した。充電末期の酸素発生領域に到達すると、電池電圧Vn2はほとんど変化しなかった。
第1のステップにおいて、0.4ItAの電流で10秒の通電と10秒の休止とを繰り返して、パルス充電を行なった。平均電流I1は、0.2ItA(0.4A)とした。
本参考例においては、充電電気量が理論電池容量の110%に到達した時点で充電を終了した。充電中、通電していないときに、ニッケル水素蓄電池の電池電圧Vn2を測定したところ、充電の進行に従い、充電電圧は上昇した。充電末期の酸素発生領域に到達すると、電池電圧Vn2はほとんど変化しなかった。
1時間の休止の後に、充電後の電池を、0.2ItAの電流で、電池電圧が1Vに低下するまで放電した。その結果、放電容量は、1.98Ahであった。
比較例1に示されるように、従来の方法でアルカリ蓄電池の定電流定電圧充電を行なう場合、充電電流値などの変化を監視する必要がある。つまり、電圧検出部の他に、電流検出部等の更なる構成要素を、充電器に設ける必要がある。
一方、実施例1〜4に示されるように、本発明の充電方法によれば、アルカリ蓄電池で一般的に用いられている−ΔV検出制御のみにより、アルカリ蓄電池の充電を行なうことができる。よって、比較例1の充電方法に代表されるような従来の方法とは異なり、本発明の充電方法においては、電圧検出部を設けておけば、電流検出部等の更なる構成要素を設ける必要がない。
さらには、実施例1と比較例1との比較から、本発明の充電方法に充電されたアルカリ蓄電池は、従来の定電流定電圧充電法により充電されたアルカリ蓄電池と同等の充放電容量が得られることがわかる。
一方、実施例1〜4に示されるように、本発明の充電方法によれば、アルカリ蓄電池で一般的に用いられている−ΔV検出制御のみにより、アルカリ蓄電池の充電を行なうことができる。よって、比較例1の充電方法に代表されるような従来の方法とは異なり、本発明の充電方法においては、電圧検出部を設けておけば、電流検出部等の更なる構成要素を設ける必要がない。
さらには、実施例1と比較例1との比較から、本発明の充電方法に充電されたアルカリ蓄電池は、従来の定電流定電圧充電法により充電されたアルカリ蓄電池と同等の充放電容量が得られることがわかる。
なお、第1のステップにおける平均電流I1を4ItAよりも大きい場合(実施例4)、充電効率が大きく低下することがある。さらに、大きな出力を持つ外部電源が必要になる。
平均電流I1を0.3ItAより小さな電流値とした場合(参考例1)、充電末期の電圧低下が認められない。これは、充電中の電池の発熱量が小さくなるためである。このような場合は、定電流定電圧充電を行なう必要性が低くなる。
このことから、第1のステップにおいて、平均電流I1は、0.3ItA以上、4ItA以下であることが好ましい。
平均電流I1を0.3ItAより小さな電流値とした場合(参考例1)、充電末期の電圧低下が認められない。これは、充電中の電池の発熱量が小さくなるためである。このような場合は、定電流定電圧充電を行なう必要性が低くなる。
このことから、第1のステップにおいて、平均電流I1は、0.3ItA以上、4ItA以下であることが好ましい。
上記実施例では、通電時間を10秒間とし、休止時間を10秒間としたが、通電時間および休止時間を10秒以外とした場合にも、本発明の効果が得られることが確認された。
本発明により、アルカリ蓄電池を、簡潔な制御方法で充電する充電を提供することができる。例えば、本発明の充電方法により、アルカリ蓄電池の充電効率を向上させることができる。また、本発明の充電方法は、例えば、急速充電へも適用することができる。
10、40、50 充電器
11 充電回路
12 電圧測定部
13 充電制御部
14 データ処理部
21 アルカリ蓄電池
22 外部電源
41 充電制御部
42 充電終了判定部
51 電流測定部
52 電流データ処理部
53 電圧データ処理部
11 充電回路
12 電圧測定部
13 充電制御部
14 データ処理部
21 アルカリ蓄電池
22 外部電源
41 充電制御部
42 充電終了判定部
51 電流測定部
52 電流データ処理部
53 電圧データ処理部
Claims (5)
- アルカリ蓄電池の充電方法であって、
(i)所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池の充電を行なう第1のステップ、および
(ii)前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池の充電を行う第2のステップ
を含み、
前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて、前記アルカリ蓄電池に充電電流および充電電圧を印加していないときの前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2を測定し、前記電池電圧Vn2が経時的に増加しないか、または減少したときに、充電を終了させる、アルカリ蓄電池の充電方法。 - 前記平均電流I1を、0.3ItA以上、4ItA以下とする、請求項1記載のアルカリ蓄電池の充電方法。
- アルカリ蓄電池を充電するための充電器であって、
(1)外部電源からの電力をアルカリ蓄電池に供給する充電回路と、
(2)前記充電されているアルカリ蓄電池の電池電圧Vnを測定する電圧測定部と、
(3)前記充電回路を制御して、所定の充電電流Iの印加および休止を繰り返して、平均電流I1で、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn1が所定の電圧V1に達するまで、前記アルカリ蓄電池を充電し、次いで、前記電圧V1を上限値とする充電電圧の印加および休止を繰り返して、前記アルカリ蓄電池を充電する充電制御部と、
(4)前記電圧測定部からの信号に基づき、前記アルカリ蓄電池の電池電圧Vn2が経時的に変化しないか、または減少したときに、前記充電回路を制御して、前記アルカリ蓄電池の充電を終了させる充電終了判定部と、
を備える、アルカリ蓄電池の充電器。 - 前記充電制御部が、前記充電回路を制御して、前記平均電流I1を、0.3ItA以上、4ItA以下とする、請求項3記載のアルカリ蓄電池の充電器。
- 前記充電制御部が、前記充電終了判定部を含む、請求項3または4記載のアルカリ蓄電池の充電器。
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JP2008165977A JP2010011586A (ja) | 2008-06-25 | 2008-06-25 | アルカリ蓄電池の充電方法および充電器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017208588A1 (ja) * | 2016-06-02 | 2017-12-07 | 株式会社村田製作所 | 充電装置、充電方法、蓄電装置、電子機器、電動車両及び電力システム |
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-
2008
- 2008-06-25 JP JP2008165977A patent/JP2010011586A/ja active Pending
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