JP2010011359A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、制御プログラム、記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、制御プログラム、記録媒体 Download PDF

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陽介 小西
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淳寿 森本
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Abstract

【課題】作業効率や処理効率の良い画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置10は、方向判定部22a、信頼度判定部22b、方向補正部22c、表示制御部22dを有する。方向判定部22aは原稿画像の原稿の天地方向を示した天地方向情報を生成する。信頼度判定部22bは前記天地方向情報の信頼度の高低を判定する。方向補正部22cは、前記信頼度が高い場合、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行い、前記信頼度が低い場合、利用者から入力される方向補正コマンドの内容に従って前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行う。表示制御部22dは、前記信頼度が低い場合、前記原稿のプレビューを示し且つ前記方向補正コマンドの入力を利用者に促すための方向補正指示用画像を表示装置11に表示し、前記信頼度が高い場合、前記方向補正指示用画像を表示装置11に表示しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、処理対象となる画像のサムネイルやプレビューを表示する画像処理装置に関する。
複写機、複合機、スキャナ等においては、プレビュー機能をオンにすると、入力画像に示される原稿の傾きや原稿の向き等を解析した結果が表示され、さらに利用者に指定または選択された条件に基づいて前記傾きや前記向きを補正する事がなされている。
特に、下記特許文献1には、入力された原稿画像について原稿の天地方向および原稿の傾きを判別し、且つ、予め設定された画像処理を施した原稿画像を表示する画像読取システムが開示されている。この画像読取システムでは、原稿の天地・傾き補正の判別結果に誤りがあれば、利用者によって判定結果の変更が行われ、変更した判定結果に応じて画像処理が再度実行されるようになっている。
特開2007−324648号公報(公開日:平成19年12月13日) 特開2006−87027号公報(公開日:平成18年3月30日) 特開平7−192086号公報(公開日:平成7年7月28日) 特開平6−189083号公報(公開日:平成6年7月8日)
しかし、特許文献1の構成によれば、原稿の天地方向の判別結果が正しい場合であっても、原稿のプレビューと判別結果とが必ず表示装置に表示されるようになっているため、装置の処理効率や利用者の作業効率が良くないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、利用者の作業効率や装置の処理効率の良い画像処理装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、原稿画像の原稿の天地方向を示した天地方向情報を生成する天地方向判定部と、前記原稿画像に基づいて前記天地方向情報の信頼度の高低を判定する信頼度判定部と、前記信頼度が高いと判定された場合、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行い、前記信頼度が低いと判定された場合、前記天地方向情報を参照せずに、利用者から入力される方向補正コマンドの内容に従って前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行う方向補正部と、前記信頼度が低いと判定された場合、前記原稿のプレビューを示し且つ前記方向補正コマンドの入力を利用者に促すための方向補正指示用画像を前記方向補正前に表示装置に表示し、前記信頼度が高いと判定された場合、前記方向補正指示用画像を表示装置に表示しない第1表示制御部とを有することを特徴とする。
本発明の構成によれば、前記天地方向情報の信頼度が高い場合、前記方向補正指示用画像を表示せず、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して前記方向補正を行う。そして、前記天地方向情報の信頼度が低い場合のみ、前記方向補正指示用画像を表示し、利用者の指示に応じた方向補正を行うことになる。それゆえ、原稿の天地方向の判別結果が正しい場合は前記方向補正指示用画像(プレビューを示した画像)の表示を省略でき、
利用者の作業効率や装置の処理効率を改善することができる。
また、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうちの最も多い方向を第1方向とし、次に多い方向を第2方向とする場合、前記第1方向が前記天地方向である可能性が高いため、前記第1方向を前記天地方向と判定することが可能である。但し、この場合、第1方向に向いている文字数と第2方向に向いている文字数との差が大きければ当該判定の信頼度は高く、この差が小さければ当該判定の信頼度は低くなる。つまり、(第1方向に向いている文字数)/(第2方向に向いている文字数)が大きければ当該判定
の信頼度は高く、(第1方向に向いている文字数)/(第2方向に向いている文字数)が
小さければ当該判定の信頼度は低くなるとも言える。それゆえ、本発明の画像処理装置において、前記天地方向判定部は、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうち、最も多い方向を前記天地方向と判定し、当該天地方向を示した天地方向情報を生成するものであり、前記信頼度判定部は、原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうち、最も多い方向を第1方向とし、次に多い方向を第2方向とする場合、第1方向に向いている文字数と第2方向に向いている文字数との比率または差の程度を示したパラメータに応じて前記信頼度の高低を判定することが好ましい。これにより、前記天地方向判定部にて生成される天地方向情報の信頼度を高精度で判定できる。
また、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうちの最も多い方向は天地方向である可能性が高いため、当該最も多い方向を前記天地方向と判定できる。但し、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうちの最も多い方向を天地方向と判定する場合、判定の標本となる文字の数が少なければ当該判定の信頼度は低くなる。そこで、本発明の画像処理装置において、前記天地方向判定部は、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうち、最も多い方向を前記天地方向と判定し、判定した天地方向を示した天地方向情報を生成するものであり、前記信頼度判定部は、原稿画像の原稿に示されている文字の向く方向毎に、当該方向に向いている文字数を判定し、全ての方向において前記文字数が閾値未満であれば前記天地方向情報の信頼度は低いと判定することが好ましい。これにより、前記天地方向判定部にて生成される天地方向情報の信頼度を高精度で判定できる。
さらに、本発明の画像処理装置において、前記方向補正指示用画像には原稿のプレビューが複数示され、各プレビューは互いに天地方向を異ならせていることが好ましい。これにより、利用者は、互いに天地方向の異なる複数のプレビューを確認でき、自身の意図に沿う方向補正の形態を把握し易くなる。
また、本発明の画像処理装置は、前記原稿画像に示される原稿のエッジが基準方向に対して傾いている場合、前記原稿画像に対して原稿の傾き補正を行う傾き補正部を備え、前記天地方向判定部が、前記傾き補正が行われた後の原稿画像に基づいて前記天地方向情報を生成する構成であることが好ましい。これにより、前記傾き補正が行われた後の原稿画像に基づいて天地方向情報が生成されるため、天地方向情報の信頼度を高めることができる。
さらに、本発明の画像処理装置は、前記原稿のプレビューを示し且つ傾き補正コマンドの入力を利用者に促すための傾き補正指示用画像を表示装置に表示する第2表示制御部を備え、前記傾き補正指示用画像には、前記プレビューが複数示され、各プレビューは互いに原稿の傾きを異ならせていることが好ましい。これにより、利用者は、互いに傾きの異なる複数のプレビューを確認でき、自身の意図に沿う傾き補正の形態を把握し易くなる。
また、本発明の画像形成装置は前記の画像処理装置を備えたものである。さらに、本発明の画像処理装置の制御方法は、原稿画像の原稿の天地方向を示した天地方向情報を生成
する工程と、前記原稿画像に基づいて前記天地方向情報の信頼度の高低を判定する工程と、前記信頼度が高いと判定された場合、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行い、前記信頼度が低いと判定された場合、前記天地方向情報を参照せずに、利用者から入力される方向補正コマンドの内容に従って前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行う工程とを含み、前記信頼度が低いと判定された場合、前記原稿のプレビューを示し且つ前記方向補正コマンドの入力を利用者に促すための方向補正指示用画像を前記方向補正前に表示装置に表示し、前記信頼度が高いと判定された場合、前記方向補正指示用画像を表示装置に表示しないことを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、コンピュータによって実現されてもよく、この場合には、コンピュータを前記画像処理装置の各部として動作させる制御プログラム、および、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の画像処理装置は、原稿画像の原稿の天地方向を示した天地方向情報を生成する天地方向判定部と、前記原稿画像に基づいて前記天地方向情報の信頼度の高低を判定する信頼度判定部と、前記信頼度が高いと判定された場合、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行い、前記信頼度が低いと判定された場合、前記天地方向情報を参照せずに、利用者から入力される方向補正コマンドの内容に従って前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行う方向補正部と、前記信頼度が低いと判定された場合、前記原稿のプレビューを示し且つ前記方向補正コマンドの入力を利用者に促すための方向補正指示用画像を前記方向補正前に表示装置に表示し、前記信頼度が高いと判定された場合、前記方向補正指示用画像を表示装置に表示しない第1表示制御部とを有することを特徴とする。それゆえ、原稿の天地方向の判別結果が正しい場合は前記方向補正指示用画像(プレビューを示した画像)の表示を省略でき、利用者の作業効率や装置の処理効率を改善することができる。
本発明の画像処理装置の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は、本実施形態の画像処理装置10の概略構成を示したブロック図である。
画像処理装置10は、複写機または複合機である画像形成装置(図1では不図示)に備えられている。そして、画像処理装置10は、画像形成装置に備えられている画像入力装置(スキャナ)によって原稿から原稿画像が読み取られると、この原稿画像に対して画像処理を実行するようになっている。
また、図1に示されるように、画像処理装置10は、表示装置11、記憶部12、制御部13に接続されている。表示装置11は、画像処理装置10にて生成された表示画像を表示する。また、記憶部12は、前記画像入力装置によって読み取られた原稿画像や画像処理装置10にて処理された原稿画像を保存する記憶領域である。さらに、画像処理装置10は、記憶部12に保存されている原稿画像を入力可能である。
表示装置11は、画像形成装置の操作パネルに構成される画像表示手段であり、画像形成装置を操作する上で必要な情報を利用者に示すためのものである。また、表示装置11はタッチパネルに覆われており、表示装置11に表示される画像はグラフィカルユーザインターフェイスとしても機能する。なお、表示装置11としては、液晶ディスプレイ等の一般的な画像表示手段が用いられる。
記憶部12は、画像形成装置に備えられているデータ保存手段である。記憶部12としては一般的なハードディスク装置を用いることができる。
制御部13は、画像処理装置10、記憶部12、表示装置11等の動作を制御するものである。また、制御部13は、画像処理装置10内部のデータの流れ、画像処理装置10と記憶部12との間のデータの流れ、画像処理装置10と表示装置11との間のデータの流れ、画像処理装置10と記憶部12との間のデータの流れをも制御している。なお、制御部13は、CPU、RAM、ROM等より構成されるコンピュータである。
つぎに、画像処理装置10の内部構成について詳細に説明する。図1に示されるように、画像処理装置10は、傾き調整部21および方向調整部22を有している。
傾き調整部21は、記憶部12に記憶されている原稿画像に示される原稿が傾いている場合、利用者に対して傾き補正の実行/非実行の選択を促すと共に、傾き補正を実行する
場合の補正角度の選択を促す。そして、傾き調整部21は、利用者が傾き補正の実行を選択した場合、利用者に選択された補正角度に応じて原稿画像に対して傾き補正を実行する。さらに、傾き調整部21によって傾き補正の行われた原稿画像は記憶部12に上書き保存される。
方向調整部22は、傾き調整部21による処理が行われた後、記憶部12に保存されている原稿画像に示されている原稿の天地方向の判定を行い、原稿の天地方向と原稿画像の上下方向とが不一致の場合には原稿画像に対して方向補正を実行する。
また、方向調整部22は、前記天地方向の判定結果の信頼度が低いと判断される場合、天地方向の判定結果に拘わらず、原稿画像のプレビューを表示装置11に表示することによって利用者に対して方向補正の実行または非実行の選択を促す。そして、方向調整部22は、利用者が方向補正の実行を選択した場合、利用者に選択された条件に応じて原稿画像に対して方向補正を実行する。さらに、方向調整部22によって方向補正の行われた原稿画像は記憶部12に上書き保存される。
以下、傾き調整部21および方向調整部22にて実行される処理についてさらに詳細に説明する。図1に示されるように、傾き調整部21は、傾き検知部21a、表示制御部21b、傾き補正部21cを有しており、方向調整部22は、方向判定部22a、信頼度判定部22b、方向補正部22c、表示制御部22dを有している。
傾き検知部21aは、記憶部12に記憶されている原稿画像を入力すると、この原稿画像に示される原稿の傾き角度を求める。ここで、傾き角度とは、図2に示される「θ」のように、基準方向と原稿画像に示される原稿のエッジとのなす角度を意味するものとする。さらに、基準方向とは、原稿画像における縦方向または横方向を意味するものとする。
傾き角度の求め方は様々であるが、本実施形態では、前記した特許文献3に記載されている手法により傾き角度を求める。以下、当該手法について説明する。
まず、傾き検知部21aは、原稿画像に対して2値化処理を実行することによって2値
化データを作成する。ここで、2値化処理に用いられる閾値は、例えば、原稿画像の画像データが8ビットの場合は128に設定される。また、原稿画像において複数の画素からなるブロック(例えば5×5画素)を設定し、このブロックにおける画素値の平均値を求め、求めた平均値を当該ブロック内の画素についての閾値としてもよい。
つぎに、傾き検知部21aは、以上のようにして2値化データに基づいて、原稿画像における黒画素と白画素との境界点を複数個抽出し、各境界点の座標値を求め(点列の座標データ)、メモリに格納する。例えば、原稿画像における文字部分の上端における白画素
と黒画素との境界点が抽出され、この境界点の座標値が求められることとなる。
そして、傾き検知部21aは、求めた各座標値から回帰直線を求め、その回帰直線の回帰係数bを下記の式(1)に基づいて求める。
Figure 2010011359
なお、式(1)におけるSx、Syは、それぞれ、変数xと変数yとの残差平方和であり、下記の式(2)〜式(4)によって表されるものである。
Figure 2010011359
さらに、傾き検知部21aは、式(1)に基づいて求めた回帰係数bの値を、下記の式(5)に代入することによってθを求め、求めたθを傾き角度θとして表示制御部21bへ送る。つまり、ここで求められたθが原稿画像に示される原稿の傾き角度である。
Figure 2010011359
つぎに、図1に示される表示制御部21bについて説明する。表示制御部21bは、傾き検知部21aにて検出された傾き角度θの絶対値が閾値TH(例えば0.5°)以上である場合、図2に示す傾き補正指示用画像30を表示装置11に表示する処理を行う。
これに対し、傾き検知部21aにて検出された傾き角度θの絶対値が閾値TH未満である場合、表示制御部21bは、傾き補正指示用画像30を表示装置11に表示せず、処理を終了する。そして、この場合は、後段の傾き補正部21cによる処理も行われずに、方向調整部22による処理が開始されることになる。
ここで、傾き補正指示用画像30とは、図2に示されるように、傾き角度θから算出される補正角度の候補値が複数通り示され、且つ各候補値で傾き補正した場合の原稿のプレビューが示されている画像である。また、傾き補正指示用画像30には、傾き角度θの原稿のプレビューも示される。
以下、表示制御部21bによる処理をより詳細に説明する。傾き角度θの原稿が示された原稿画像における傾きを補正するためには、この原稿画像に対して回転角度−θにて回転処理を施す必要がある(なお、本実施形態では、回転角度−θにて回転処理を施すということは、反時計回りにθ°だけ回転処理を施す意味であるものとする)。
それゆえ、表示制御部21bは、傾き角度θが入力された場合、補正角度の候補値として−θを挙げることになる。また、傾き検知部21aにて検出される傾き角度θは若干の誤差を含んでいる場合がある。そこで、本実施形態では、−θのみならず、−(θ+0.5θ)、および、−(θ−0.5θ)をも、補正角度の候補値として挙げることにしている。
つぎに、傾き補正指示用画像30の作成処理について説明する。表示制御部21bは、補正角度の候補値を定めた後、記憶部12から原稿画像を入力し、この原稿画像に対して間引き処理を行うことによって間引き画像を作成する。この間引き画像は、傾き角度θだけ傾いている原稿のプレビュー(図2の参照符a)に相当するものである。
間引き処理は、原稿全体(プレビュー)が表示装置11に表示されるようにするための処理である。また、間引き処理は、ニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等の補間処理によって行われる。ニアレストネイバー法とは、補間にて生成される補間画素に一番近い既存画素の値または補間画素と所定の位置関係にある既存画素の値を、補間画素の値とする手法である。バイリニア法とは、補間画素を囲む周囲4点の既存画素の値の加重平均値(補間画素からの距離に比例した係数を重みとする)を求め、求めた値を補間画素の値とする手法である。バイキュービック法とは、補間画素を囲む4点に加え、さらにそれらを囲む12点を加えた計16点の既存画素を用いて、補間演算を行う手法である。
そして、表示制御部21bは、補正角度の候補値毎に、前記間引き画像に対して当該候補値で回転処理を施すことによって、当該候補値で回転処理した場合の原稿のプレビュー(図2の参照符b,c,d)を作成する。その後、表示制御部21bは、以上の各プレビューと補正角度の候補値とを対応付けて示した傾き補正指示用画像30を生成し、傾き補正指示用画像30を表示装置11に表示する。なお、表示制御部21bは、表示装置11の表示特性に応じた階調補正処理(γ補正)を行った上で、傾き補正指示用画像30を表示装置11に表示する。
ここで、傾き補正指示用画像30の一例を図2に示す。図2のように、傾き補正指示用画像30には、傾き角度θ傾いている原稿のプレビューa、補正角度−θで傾き補正(回転処理)した場合の原稿のプレビューb、補正角度−(θ+0.5θ)で傾き補正した場合の原稿のプレビューc、補正角度−(θ−0.5θ)で傾き補正した場合の原稿のプレビューdが示されることになる。なお、図2の例では、傾き角度θ=5°であり、補正角度の候補値として、−5°、−7.5°、−2.5°が示されていることになる。
つぎに、図1に示される傾き補正部21cについて説明する。まず、傾き補正指示用画像30に示されている補正角度の候補値のうち、いずれかの補正角度が利用者に選択されるとする(つまり、利用者は、傾き補正コマンドを入力することによって、傾き補正の実行を選択したことになる)。この場合、傾き補正部21cは、記憶部12に保存されている原稿画像を読み出し、利用者に選択された補正角度にて当該原稿画像に対して回転処理を行うことによって傾き補正を行う。そして、傾き補正部21cは、回転処理後の原稿画像を記憶部12に上書き保存する。これにより、記憶部12に保存されている原稿画像に示される原稿の傾きは補正される。また、傾き補正部21cは、傾き補正を行わない旨のコマンドが利用者によって入力された場合は傾き補正を行わずに処理を終了する。
傾き補正部21cにおける回転処理は下記の式(6)を利用することによって実行される。式(6)は、原点を中心として反時計回り方向に角度θだけ回転処理を行う場合の回転前座標(X,Y)と回転後座標(X´,Y´)と関係を示した式である。なお、本実施
形態の傾き補正における回転角度は‐45°〜45°である。
Figure 2010011359
また、利用者は、図示しない操作パネルのテンキーやキーボードによって、傾き補正指示用画像30に示されている補正角度の候補値を選択し(つまり傾き補正コマンドを入力する)、または、傾き補正を行わない旨のコマンドを入力できる。また、表示装置11がタッチパネルに覆われている場合、利用者は図2に示されているプレビューb〜dにタッチすることにより、タッチしたプレビューに対応する補正角度を選択できる。
つぎに、図1に示される方向調整部22に含まれる各部について説明する。なお、方向調整部22は、傾き調整部21の処理が終了した後で処理を開始するようになっている。それゆえ、方向調整部22に含まれる各部は、傾き調整部21にて傾き補正が施された場合、傾き補正の施された後の原稿画像であって記憶部12に上書き保存されている原稿画像を対象として処理を行うことになる。
方向判定部22aは、記憶部12に保存されている原稿画像を読み出し、この原稿画像に示される原稿の天地方向を判定し、判定した天地方向を示した天地方向情報を出力する。なお、方向判定部22aの判定処理は前記した特許文献4に紹介されている手法を利用したものである。以下、方向判定部22aの処理手順を説明する。
(パターン化)
まず、方向判定部22aは、OCR技術(Optical Character Recognition)に基づい
て、原稿画像に示される原稿に記されている各文字をパターン化する。
(マッチング)
つぎに、方向判定部22aは、原稿画像から得られた文字パターンiと予めデータベース化されている文字パターンjとを比較する。この比較においては、文字パターンiと文字パターンjとを重ね合わせ、画素毎に色(白黒)が同じになるか否かを判定し、全ての画素の白黒が同じである場合、文字パターンiの文字と文字パターンjの文字との比較結果を「一致」とする。また、文字パターンiとの間において全ての画素の白黒が同じになる文字パターンjがデータベースにない場合、文字パターンiとの間において白黒が同じになる画素数が最も多い文字パターンjを選択し、文字パターンiの文字と前記選択した文字パターンjの文字との比較結果を「一致」とする。さらに、文字パターンiとの間において、白黒が同じになる画素数が所定数に達している文字パターンjがデータベースにない場合、比較判定不可能とする。
(方向判定)
さらに、方向判定部22aは、原稿画像から得られた各文字パターンiに対して、90°、180°、270°の回転角度で回転処理を行い、各回転処理にて得られた文字パターンiについて前記のマッチングを繰り返す。そして、方向判定部22aは、回転角度毎に、前記マッチングにおいて「一致」と判定された文字数をカウントし、文字数の最も多かった回転角度(回転処理を行っていない文字の回転角度は0°とする)を天地方向として判定し、この角度を示した情報を天地方向情報として出力する。
ここで、天地方向情報が0°とは、原稿画像に示される原稿の天地方向と原稿画像の上下方向とが一致している状態を示す。天地方向情報が180°とは、原稿画像に示される原稿の天地方向が原稿画像の上下方向に対して逆向きになっている状態を示す。また、天地方向情報が90°または270°とは、原稿画像に示される原稿の天地方向が原稿画像の上下方向に対して直交している状態を示す。例えば、図13(a)に示される原稿画像の
天地方向情報を0°とすると、図13(b)に示される原稿画像の天地方向情報は180°となる。
つぎに、図1の信頼度判定部22bについて説明する前に、方向判定部22aによる方向判定処理の精度(つまり、天地方向情報の精度)について説明する。方向判定部22aは、原稿画像に示される原稿の文字に着目し、この文字の方向に基づいて原稿の天地方向を判定していることになる。つまり、図4に示されるように、原稿に示されている各文字の方向がほぼ揃っている場合、方向判定部22aの方向判定処理の信頼度は高くなるが、図5に示されるように、原稿において互いに方向の異なる文字が混在している場合、方向判定部22aによる方向判定処理の信頼度は低くなる。それゆえ、方向判定部22aの方向判定の精度は、判定対象となる原稿に示されている文字の態様に応じて異なるものとなる。
そこで、本実施形態では、方向判定部22aによる方向判定が行われた後、この方向判定の信頼度、つまり天地方向情報の信頼度を信頼度判定部22bにおいて判定することにしている。以下、信頼度判定部22bにて実行される信頼度判定について説明する。
図1に示されるように、信頼度判定部22bは第1判定部60および第2判定部61を有している。まず、第1判定部60の処理内容を説明する上で必要となる事項について以下説明する。
方向判定部22aの判定処理においては、上述したように、回転処理の回転角度毎に(0°、90°、180°、270°)、前記マッチングにおいて「一致」と判定した文字数をカウントした。ここで、本実施形態では、前記マッチングにて「一致」と判定された文字数の最も多い回転角度を第1角度とし、第1角度回転することによって前記マッチングにて「一致」と判定された文字の向きを第1方向とする。また、前記マッチングにて「一致」と判定された文字数が2番目に多い回転角度を第2角度とし、第2角度回転することによって前記マッチングにて「一致」と判定された文字の向きを「第2方向」とする。つまり、原稿画像の原稿に示される各文字の各方向のうち、最も多い方向が第1方向となり、次に多い方向が第2方向となる。
さらに、本実施形態では、前記マッチングにて「一致」と判定された文字数が3番目に多い回転角度を第3角度とし、第3角度回転することによって前記マッチングにて「一致」と判定された文字の向きを第3方向とする。また、前記マッチングにて「一致」と判定された文字数の最も少ない回転角度を第4角度とし、第4角度回転することによって前記マッチングにて「一致」と判定された文字の向きを第4方向とする。
例えば、図5に示す原稿では、第1角度は0°であり、第1角度0°の文字の向きが第1方向となる。また、第2角度は270°であり、第2角度270°の文字の向きが第2方向となる。さらに、第3角度は180°であり、第3角度180°の文字の向きが第3方向となる。また、第4角度は90°であり、第4角度90°の文字の向きが第4方向となる。
そして、第1判定部60は、判定対象となる原稿において、第1方向に向いている文字の数と第2方向に向いている文字の数とを判定する。ここで、第1方向に向いている文字の数は、第1角度回転させることによって前記マッチングにて「一致」と判定された文字数に等しく、第2方向に向いている文字の数は、第2角度回転させることによって前記マッチングにて「一致」と判定された文字数に等しい。例えば、図5に示す原稿では、第1方向に向いている文字の数は100となり、第2方向に向いている文字の数は80となる。
つぎに、第1判定部60は、第1方向に向いている文字の数および第2方向に向いている文字の数を下記の式(7)に代入することによって信頼度パラメータを演算する。
信頼度パラメータ=(第1方向に向いている文字の数)/(第2方向に向いている文字の数) …式(7)
ここで、図4のように、原稿におけるコンテンツ(文字)の方向が揃っているほど信頼度パラメータの値は高くなり、図5のように、原稿におけるコンテンツの方向のバラツキが大きくなるほど信頼度パラメータの値は低くなる。それゆえ、信頼度パラメータの値が高いほど方向判定部22aの方向判定の信頼度は高くなり、信頼度パラメータの値が低いほど方向判定部22aの方向判定の信頼度は低くなるものと考えられる。
そこで、信頼度判定部22bの第1判定部60では、信頼度パラメータと閾値th(例えば5.0)とを比較する処理をおこなっている。なお、図4に示される原稿の場合、第1信頼度パラメータは10となるが、図5に示される原稿の場合、第1信頼度パラメータは1.25となる。
つぎに、信頼度判定部22bの第2判定部61について説明する。方向判定部22aによる方向判定処理の精度は、当然ではあるが、判定に用いられる標本数(原稿に示されている第1〜第4方向の文字数)が多いほど高くなり、標本数が少ないほど低くなる。例えば、図6に示すように、原稿に示されている第1〜第4方向の文字数が極めて少ない場合、方向判定部22aによる方向判定の精度は低下する。
そこで、信頼度判定部22bの第2判定部61では、第1方向に向いている文字の数,第2方向に向いている文字の数,第3方向に向いている文字の数,第4方向に向いている文字の数の全てについて、閾値TH´(例えば20文字)と比較する処理を行っている。
そして、信頼度判定部22bは、第1判定部60および第2判定部61の比較結果を参照し、下記の条件Aおよび条件Bのうちの少なくともいずれかの条件に適合するか否かを判断する。ここで、信頼度判定部22bは、条件Aおよび条件Bのうちの少なくともいずれかに適合する場合、天地方向情報(方向判定)に対して「信頼度低」と判定する。また、信頼度判定部22bは、下記の条件Aおよび条件Bの両条件に適合しない場合、天地方向情報に対して「信頼度高」と判定する。
条件A:信頼度パラメータが閾値th未満であること。
条件B:第1方向に向いている文字の数,第2方向に向いている文字の数,第3方向に向いている文字の数,第4方向に向いている文字の数の全ての値が閾値TH´未満であること。
つぎに、方向補正部22cについて説明する。方向補正部22cは、信頼度判定部22bの判定結果が「信頼度高」である場合、方向判定部22aにて生成された天地方向情報に基づいて原稿画像に対する方向補正の要否を決定する。そして、方向補正部22cは、方向補正が必要な場合、前記原稿画像に対して、天地方向情報に示されている角度に応じた方向補正を施す。
つまり、信頼度判定部22bの判定結果が「信頼度高」である場合、方向判定部22aによる方向判定結果を示した天地方向情報は正確であると考えられる。したがって、この場合、天地方向情報に基づいて方向補正の実行/非実行を決定し、実行する場合は天地方
向情報の内容に基づいた方向補正を行う。
具体的に、方向補正部22cは、信頼度判定部22bの判定結果が「信頼度高」であり、方向判定部22aにて生成される天地方向情報に示されている角度が0°である場合、
原稿画像に対する方向補正を行わずに処理を終了する。
一方、方向補正部22cは、信頼度判定部22bの判定結果が「信頼度高」であり、方向判定部22aにて生成される天地方向情報に示されている角度が0°でない場合、記憶部12に記憶されている原稿画像を読み出して、当該原稿画像に対して方向補正を施す。そして、この方向補正においては、方向判定部22aにて生成される天地方向情報に示されている角度だけ原稿画像を回転させることになる。これにより、回転後の原稿画像に示される原稿の天地方向と原稿画像の上下方向とが一致するように、原稿画像に示される原稿の天地方向を補正することができる。
ここで、方向補正部22cにて行われる方向補正(回転処理)について説明する。天地方向情報に示されている角度が方向補正部22cの回転処理の回転角度になる。したがって、本実施形態における方向補正の回転角度は±90°、±180°、±270°のいずれかとなる。そして、原点を中心として反時計まわりに、90°、180°、270°のうちのいずれかの回転角度で回転処理を行う場合、回転前座標(X,Y)と回転後座標(X´,Y´)との関係は以下の式(8)〜式(13)にて表すことができる。
Figure 2010011359
また、方向補正部22cは、信頼度判定部22bの判定結果が「信頼度低」である場合、方向判定部22aにて生成された天地方向情報に基づく方向補正を行わず、方向補正の実行/非実行を利用者に選択させ、また、方向補正における回転角度を利用者に選択させ
る。
つまり、信頼度判定部22bの判定結果が「信頼度低」の場合、方向判定部22aの方向判定によって生成された天地方向情報の内容は不正確な可能性がある。したがって、この場合、天地方向情報に基づいて方向補正の実行/非実行の決定を行わず、また、天地方
向情報に基づく方向補正を行わない。その代わりに、方向補正の実行/非実行を利用者に
選択させ、また、方向補正における回転角度を利用者に選択させるようにしている。
具体的に、方向補正部22cは、信頼度判定部22bの判定結果が「信頼度低」の場合、方向補正指示用画像40を表示装置11に表示する旨のコマンドを表示制御部22dに送る。
このコマンドを受けた表示制御部22dは、図3に示されるように、記憶部12に保存
されている原稿画像に対応する原稿のプレビューfと、前記原稿画像に対して回転角度90°,180°,270°にて回転処理を施した場合の原稿のプレビューg,h,iとを示した方向補正指示用画像40を表示装置11に表示する。これにより、利用者は、記憶部12に保存されている原稿画像の原稿の天地方向の正否を確認できる。
なお、方向補正指示用画像40の作成手法は、傾き補正指示用画像30の作成手法と同様である。つまり、表示制御部22dは、記憶部12に保存されている原稿画像を間引いた間引き画像を作成する。この間引き画像は図3のプレビューfに相当するものである。また、表示制御部22dは、作成した間引き画像に対して、回転角度90°,180°,270°にて回転処理を施すことによって、各回転角度にて回転処理を施した場合の原稿画像のプレビュー(図3の参照符g,h,i)を作成する。さらに、表示制御部22dは
、以上の各プレビューと回転角度とを対応付けて示した方向補正指示用画像40を生成し、方向補正指示用画像40を表示装置11に表示する。
ここで、利用者が、方向補正指示用画像40に示されている90°,180°,270°の回転角度のうち、いずれかの回転角度を選択したものとする。この場合、方向補正コマンドが入力されたことになり(方向補正の実行が利用者に選択されたことになる)、方向補正部22cは、記憶部12に保存されている原稿画像を読み出し、利用者に選択された回転角度(方向)によって当該原稿画像に対して回転処理(方向補正)を行う。そして、方向補正部22cは、回転処理後の原稿画像を記憶部12に上書き保存する。これにより、記憶部12に保存されている原稿画像に示される原稿の天地方向の向きは、利用者の選択した方向通りに補正されることになる。
また、補正を行わない旨のコマンドが利用者によって入力された場合(つまり、方向補正の非実行が利用者に選択された場合)、方向補正部22cおよび表示制御部22dは回転処理(方向補正)を行わずに処理を終了する。
なお、利用者は、図示しない操作パネルのテンキーやキーボードによって、表示装置11に表示されている方向補正指示用画像40に示されている回転角度を選択し(方向補正コマンドを入力でき)、または、方向補正を行わない旨のコマンドを入力できる。また、表示装置11がタッチパネルに覆われている場合、利用者は図3に示されているプレビューi,h,gにタッチすることにより、タッチしたプレビューに対応する回転角度を選択できる。
つぎに、画像処理装置10の処理の順序を図7に基づいて説明する。図7は、画像処理装置10にて実行される処理の流れを示したフローチャートである。
まず、画像入力装置(スキャナ)にて読み取られた原稿画像が記憶部12に書き込まれると、図7に示すように、画像処理装置10は、原稿画像に示される原稿の傾き角度を求める(S1)。つぎに、画像処理装置10は、S1にて求められた傾き角度の絶対値が閾値TH以上である場合(S2にてYES)、図2に示す傾き補正指示用画像30を表示装置11に表示する(S3)。なお、S1にて求められた傾き角度の絶対値が閾値TH未満である場合(S2にてNO)、画像処理装置10は、傾き補正指示用画像30を表示装置11に表示することなく、処理をS7へ移行する。
傾き補正指示用画像30の表示中において、傾き補正指示用画像30に示されている補正角度の候補値のうちいずれかの候補値が利用者に選択された場合(つまり利用者が傾き補正コマンドを入力した場合)、画像処理装置10は、記憶部12に保存されている原稿画像を読み出し、利用者に選択された補正角度の候補値に基づいて当該原稿画像に対して傾き補正(回転処理)を行う(S4にてYES,S5)。その後、画像処理装置10は傾
き補正指示用画像30の表示を終了する(S6)。なお、傾き補正のなされた原稿画像は記憶部12に上書きされる。
これに対し、傾き補正指示用画像30の表示中において、傾き補正を行わない旨のコマンドが利用者によって入力された場合(つまり利用者が傾き補正の非実行を選択した場合)、画像処理装置10は、傾き補正を行わずに傾き補正指示用画像30の表示を終了する(S4にてNO,S6)。
つぎに、画像処理装置10は、記憶部12に保存されている原稿画像を読み出し、この原稿画像に示される原稿の天地方向を判定し、判定した天地方向を角度として示した天地方向情報を出力する(S7)。なお、天地方向情報には、0°、90°、180°、270°のいずれかの値が示されることになる。
さらに、画像処理装置10は、式(7)に基づいて演算される信頼度パラメータが閾値th以上か否かを判定し、信頼度パラメータが閾値th以上であれば処理をS9に移行し(S8にてYES)、信頼度パラメータが閾値th未満であれば処理をS12に移行する(S8にてNO)。
また、S9では、画像処理装置10は、第1方向に向く文字の数〜第4方向に向く文字の数の全ての値が閾値TH´未満であるか否かを判定し、第1方向に向く文字の数〜第4方向に向く文字の数の全ての値が閾値th未満であれば処理をS12に移行し(S9にてYES)、そうでなければ処理をS10に移行する。
なお、S8にてYESであり、且つ、S9にてNOである場合は、天地方向の判定の結果(天地方向情報)は正確であると考えられる。また、S8にてNOである場合またはS9にてYESである場合、天地方向の判定の結果(天地方向情報)は不正確な可能性があると考えられる。
そして、S8にてYESであり且つS9にてNOである場合、画像処理装置10は、S7にて生成された天地方向情報に示されている角度が0°であるか否かを判定し、天地方向情報に示されている角度が0°である場合は原稿画像に対する方向補正を行わずに処理を終了する(S10にてYES)。
また、画像処理装置10は、天地方向情報に示されている角度が0°でないと判定される場合(S10においてNO)、記憶部12に記憶されている原稿画像を読み出して、当該原稿画像に対して方向補正(回転処理)を施し(S11)、処理を終了する。なお、S11の方向補正では、天地方向情報に示されている角度だけ原稿画像を回転させることになる。これにより、回転後の原稿画像に示される原稿の天地方向と原稿画像の上下方向とが一致するように、原稿画像に示される原稿の天地方向を補正することができる。
また、画像処理装置10は、S8にてNOである場合またはS9にてYESである場合、図3に示す方向補正指示用画像40を表示装置11に表示する(S12)。そして、方向補正指示用画像40の表示中において、方向補正指示用画像40に示されている90°,180°,270°の回転角度のうち、利用者がいずれかの回転角度を選択した場合(つまり利用者が方向補正コマンドを入力した場合)、画像処理装置10は、記憶部12に保存されている原稿画像を読み出し、利用者に選択された回転角度に基づいて当該原稿画像に対して方向補正(回転処理)を行う(S13にてYES,S14)。その後、画像処理装置10は方向補正指示用画像40の表示を終了する(S15)。なお、方向補正のなされた原稿画像は記憶部12に上書きされる。これにより、記憶部12に保存されている原稿画像に示される原稿の天地方向の向きは、利用者の選択した方向通りに補正されるこ
とになる。
これに対し、方向補正指示用画像40の表示中において、方向補正を行わない旨のコマンドが利用者によって入力された場合(つまり利用者が方向補正の非実行を選択した場合)、画像処理装置10は、方向補正を行わずに方向補正指示用画像40の表示を終了する(S13にてNO,S15)。
以上のように、本実施形態の画像処理装置10は、方向判定部22a、信頼度判定部22b、方向補正部22c、表示制御部22dを有している。そして、方向判定部22aは、原稿画像の原稿の天地方向を示した天地方向情報を生成し、信頼度判定部22bは、前記原稿画像に基づいて前記天地方向情報の信頼度の高低を判定するものである。さらに、方向補正部22cは、前記信頼度が高いと判定された場合、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行い、前記信頼度が低いと判定された場合、前記天地方向情報を参照せずに、利用者から入力される方向補正コマンドの内容に従って前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行うものである。また、表示制御部22dは、前記信頼度が低いと判定された場合、前記原稿のプレビューを示し且つ前記方向補正コマンドの入力を利用者に促すための方向補正指示用画像40を前記方向補正前に表示装置11に表示し、前記信頼度が高いと判定された場合、前記方向補正指示用画像40を表示装置11に表示しない。
このような画像処理装置10によれば、前記天地方向情報の信頼度が高い場合、方向補正指示用画像40を表示せず、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して前記方向補正を行う。そして、前記天地方向情報の信頼度が低い場合のみ、方向補正指示用画像40を表示し、利用者の指示に応じた方向補正を行うことになる。それゆえ、原稿の天地方向の判別結果が正しい場合は方向補正指示用画像40の表示を省略でき、利用者の作業効率や装置の処理効率を改善することができる。
また、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうちの最も多い方向を第1方向とし、次に多い方向を第2方向とする場合、前記第1方向が前記天地方向である可能性が高いため、前記第1方向を前記天地方向と判定することが可能である。但し、この場合、第1方向に向いている文字数と第2方向に向いている文字数との差が大きければ当該判定の信頼度は高く、この差が小さければ当該判定の信頼度は低くなる。つまり、(第1方向に向いている文字数)/(第2方向に向いている文字数)が大きければ当該判定
の信頼度は高く、(第1方向に向いている文字数)/(第2方向に向いている文字数)が
小さければ当該判定の信頼度は低くなるとも言える。それゆえ、本実施形態において、方向判定部22aは、原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうち、最も多い方向を前記天地方向と判定し、当該天地方向を示した天地方向情報を生成し、信頼度判定部22bは、第1方向に向いている文字数と第2方向に向いている文字数との比率を示した信頼度パラメータに応じて前記信頼度の高低を判定している。これにより、方向判定部22aにて生成される天地方向情報の信頼度を高精度で判定できる。
また、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうちの最も多い方向を天地方向と判定する場合、判定の標本となる文字の数が少なければ当該判定の信頼度は低くなる。そこで、本実施形態において、信頼度判定部22bは、原稿画像の原稿に示されている文字の向く方向毎に、当該方向に向いている文字数を判定し、全ての方向において前記文字数が閾値TH´未満であれば天地方向情報の信頼度は低いと判定している。
することが好ましい。これにより、方向判定部22aにて生成される天地方向情報の信頼度を高精度で判定できる。
さらに、方向補正指示用画像40には原稿のプレビューが複数示され、各プレビューは
互いに天地方向を異ならせている。これにより、利用者は、互いに天地方向の異なる複数のプレビューを確認でき、自身の意図に沿う方向補正の形態を把握し易くなる。
また、本実施形態の画像処理装置10は、原稿画像に示される原稿のエッジが基準方向に対して傾いている場合、原稿画像に対して原稿の傾き補正を行う傾き補正部21cを備えている。そして、方向判定部22aは、前記傾き補正が行われた後の原稿画像に基づいて天地方向情報を生成している。これにより、傾き補正が行われた後の原稿画像に基づいて天地方向情報が生成されるため、天地方向情報の信頼度を高めることができる。
さらに、本実施形態の画像処理装置10は、原稿のプレビューを示し且つ傾き補正コマンドの入力を利用者に促すための傾き補正指示用画像30を表示装置11に表示する表示制御部21bを有している。また、この傾き補正指示用画像30には、プレビューが複数示され、各プレビューは互いに原稿の傾きを異ならせている。これにより、利用者は、互いに傾きの異なる複数のプレビューを確認でき、自身の意図に沿う傾き補正の形態を把握し易くなる。
なお、本実施形態では、表示制御部21bにて表示される傾き補正指示用画像30には、傾き角度θを補正するための補正角度の候補値として、−θのみならず、−(θ+α・θ)、および、−(θ−α・θ)が挙げられている(α=0.2)。ここで、前記のαは、0.2に限定されるものではなく、変更可能である。
また、本実施形態の画像処理装置10にて用いられる閾値TH,閾値th,閾値TH´はユーザによって調整可能になっていてもよい。この場合、利用者は、画像形成装置の操作パネルからテンキーを用いて閾値TH,閾値th,閾値TH´を調整してもよいし、画像形成装置に接続されている端末のスキャナ・ドライバの設定画面においてマウスやキーボードを用いて閾値TH,閾値th,閾値TH´を調整してもよい。また、閾値TH,閾値th,閾値TH´の値は、利用者によって入力されるものであってもよいし、予め用意されている複数の値の中から利用者に選択されるものであってもよい。
また、以上の実施形態では、原稿画像の原稿が傾いている場合、図2に示される傾き補正指示用画像30を表示しているが、例えば、図8に示されるような傾き補正指示用画像30aを表示してもよい。図8の傾き補正指示用画像30aでは、左側から右側に向け、補正角度の候補値の小さい順にプレビューが並べて示されている。これにより、ユーザからすれば、補正後の原稿の傾き度合をより把握し易くなる。
また、原稿画像の傾きが僅かであるような場合であって、傾き補正を行わなくても問題が無いような場合、傾き補正を行わない方が処理時間を短縮化できるため好ましい。そこで、図2の傾き補正指示用画像30や図8の傾き補正指示用画像30aに代えて、図9に示されるような傾き補正指示用画像30bを表示してもよい。図9の傾き補正指示用画像30aでは、各補正角度の候補値に対応するプレビューm,n,pと補正をしない場合の原稿のプレビューkとを同列に配さず、且つ、プレビューm,n,pよりもプレビューkを大きく示している。これにより、利用者は、プレビューkを注視しやすくなり、補正をしなくても問題無しと判断し易くなる。つまり、利用者に対して補正不要コマンドを入力させ易くできる。
なお、本願明細書において「閾値以上」とは、「判定対象値≧閾値」と、「判定対象値>閾値」とのいずれの意味であってもよい。なお、「閾値以上」が「判定対象値≧閾値」の意味とする場合、「閾値未満」は「判定対象値<閾値」の意味となる。また、「閾値以上」が「判定対象値>閾値」の意味とする場合、「閾値未満」は「判定対象値≦閾値」の意味となる。
〔画像形成装置について〕
つぎに、以上にて示した画像処理装置10を備える画像形成装置について説明する。図10は、画像形成装置(複写機または複合機)を示すブロック図である。ここで、複合機とは、デジタル複写機、コピア機能・プリンタ機能・ファクシミリ送信機能・scan to e-mail機能等を備える多機能装置である。なお、図10では画像処理装置10を画像処理装置10aとして示す。
図10に示されるように、画像形成装置100は、画像入力装置(カラー画像入力装置)101、画像処理装置(カラー画像処理装置)10a、画像出力装置(カラー画像出力装置)103より構成される。
画像入力装置101は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサからなり、原
稿から反射してきた光をR、G、B(R:赤・G:緑・B:青)に色分解された電気信号に変換する。ラインセンサにより入力されたカラー画像信号(RGBアナログ信号)は、A/D(アナログ・デジタル)変換部51にてデジタル信号に変換され、シェーディング補正部52にて画像入力装置101の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みが取り除かれる。その後、入力処理部53においてRGB信号のそれぞれに対してγを補正する処理などが施される。
入力処理部53から出力されたデータは記憶部12に引き渡される。傾き調整部21は、上述したように、利用者からの指示に応じて、記憶部12から読み出された原稿画像に対して傾き補正を行う。方向調整部22は、傾き調整部21にて傾き補正が行われた後の原稿画像に対して、利用者からの指示または方向判定結果に応じて方向補正を行う。
方向調整部22による処理が施された後の画像データは、色補正処理をはじめとする下記の画像処理が施される。色補正部54では、RGB信号の補色であるCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)信号が生成されると共に色再現性を高める処理が施され、黒生成/下色除去部55にてCMYK(K:黒)4色信号に変換される。空間フィルタ部56ではCMYK信号に対して強調処理や平滑化処理がなされ、中間調生成部57では画像を出力するための階調再現処理がなされる。
一方、領域分離処理部58においては入力画像データの各画素が黒文字、色文字、網点、印画紙写真(連続階調領域)等のどのような領域に属する画素であるのか判定が下される。領域分離処理部58より出力された領域分離データはそれぞれ黒生成/下色除去部55、空間フィルタ部56、中間調生成部57に引き渡され、各種領域に応じた適切な処理の切替えが行われる。
中間調生成部57から出力されたCMYK信号は画像出力装置103に引き渡され出力画像が用紙上に形成(印刷)される。なお、画像出力装置103は電子写真方式のプリンタやインクジェット方式のプリンタ等の画像を形成(印刷)する装置であり、表示装置11は画像形成装置100の操作パネルに設置された液晶ディスプレイ等の画像を表示する装置である。
また、記憶部12に格納されている画像データは、例えばPDFファイルフォーマットに変換され、ネットワーク網や通信回線を介して外部接続装置や通信回線へ向けて送信されてもよい。この送信は図10の送受信部59によって制御される。
さらに、原稿の天地方向の判定が行われ且つ必要に応じて原稿の方向補正がなされた画像データをファイリングデータとして記憶部12に保存して管理するようにしても良い。
この場合、上記画像データは、例えば、JPEG圧縮アルゴリズムに基づいてJPEGコードに圧縮されて保存される。そして、コピー出力動作やプリント出力動作が指示された場合は、記憶部12からJPEGコードが引き出され、不図示のJPEG伸張部に引き渡され、復号化処理がなされRGBデータに変換される。一方、イメージ送信動作の場合、記憶部12からJPEGコードが引き出され、ネットワーク網や通信回線を介して外部接続装置や通信回線へ向けてデータが伝送される。なお、ファイリングデータの管理やデータの引渡しの動作制御については制御部が行うものとする。
〔画像読取装置について〕
つぎに、以上示した画像処理装置10を備える画像読取装置(スキャナ)について説明する。図11は、画像読取装置を示すブロック図である。なお、図11では画像処理装置10を画像処理装置10bとして示す。
図11に示すように、画像読取装置200は、画像入力装置101と画像処理装置10bより構成され、画像処理装置10は、A/D変換部51、シェーディング補正部52、入力処理部53、傾き調整部21および方向調整部22より構成される。図11に示される各部材のうち、図10の部材と同じ参照符が付された部材については、図10の部材と同じ機能を有する。
画像処理装置10において上記各処理が施された後のRGB画像信号はコンピュータやハードディスク、ネットワークなどへ出力される。また、傾き調整部21および方向調整部22にて生成された表示画像は表示装置(液晶ディスプレイ等)に表示される。なお、スキャナ本体に表示装置が設置されてあってもよい。
〔画像入力装置について〕
つぎに、図10および図11に示される画像入力装置101について説明する。図12は、画像入力装置101の構成を示す模式図である。画像入力装置101は、上部筐体510で構成される原稿搬送部、下部筐体560で構成されるスキャナ部などを備える。上部筐体510には、原稿トレイ511に載置された原稿の検知を行う原稿セットセンサ514、原稿を1枚ずつ搬送するための呼込みローラ512、原稿の画像を読み取るために原稿を搬送する搬送ローラ513a・513b、原稿の排出を行う原稿排出ローラ50、排出された原稿が載せられる排出トレイ566、排出される原稿を検知する原稿排出センサ567などが設けられている。搬送ローラ513bは、用紙の方向を整合するための整合ローラとして機能するものである。搬送ローラ513bの駆動軸には電磁クラッチ(不図示)が備えられている。そして、電磁クラッチを制御する制御回路(不図示)によって、駆動モータ(図示せず)から搬送ローラ513bへの駆動力の伝達が制御される。原稿のない状態では、搬送ローラ513bは停止している。原稿の先端が給送タイミングセンサ515に接触し、このセンサから前記制御回路に所定の信号が伝達されたときに、原稿トレイ511から排出トレイ566へ向けた方向に原稿が搬送されるように搬送ローラ513bは回転を開始する。なお、搬送ローラ513bは、上流側より搬送された原稿の先端が停止状態の搬送ローラ513bのニップ部に突き当たって当該原稿に撓みが形成された後に回転を開始するように設定される。これにより、搬送ローラ513bのニップ部により原稿の先端が搬送方向に直角となるように整合される。
下部筐体560には、載置台561の下面に沿って平行に往復移動する走査ユニット562・563、結像レンズ564、光電変換素子であるCCDラインセンサ565、排出トレイ566などが設けられている。
走査ユニット562は、原稿トレイ511から搬送される原稿、あるいは、載置台561に載置された原稿に光を照射するための光源562a(例えば、ハロゲンランプなど)
、原稿にて反射された光を所定の光路に導くためのミラー562bなどを備えている。また、走査ユニット563は、原稿にて反射され且つミラー562bから導かれた光をCCDラインセンサ565に導くためのミラー563a・563bを備えている。
結像レンズ564は、走査ユニット563から導かれた反射光をCCDラインセンサ565上の所定の位置に結像させる。CCDラインセンサ565は、結像された光像を光電変換して電気信号を出力する。すなわち、原稿(例えば、原稿の表面)から読み取ったカラー画像に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したデータを画像処理装置10aまたは10bへ出力する。
〔プログラムについて〕
本実施形態は、コンピュータに実行させるプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録可能なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、上記した傾き調整部21および方向調整部22に実行させるプログラムを記録するものとすることもできる。この結果、傾き調整部21および方向調整部22に実行させるプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータにて処理が行われるために図示していないメモリ(例えばROM)のそのものであっても良いし、また、外部記憶装置(不図示)としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに挿入することでプログラムが読み取られるようなプログラムメディアであっても良い。いずれの場合においても、格納されているプログラムコードはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムコードが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable
Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプロ
グラムコードを担持する媒体であっても良い。
また、本実施の形態は、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であり、前記記録媒体は、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。また、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。上記記録媒体のプログラムがデジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで、上述した傾き調整部21および方向調整部22の処理が実行される。
コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバーなどに接続するための通信手段としてのネットワークカードやモデムなどが備えられる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の画像処理装置は、原稿から読み取られた画像データを処理する装置に好適である。また、この画像処理装置は、複合機、複写機、スキャナ専用機、ファクシミリ装置、端末装置に備えられるものである。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示したブロック図である。 本実施形態の画像処理装置によって表示装置に表示される傾き補正指示用画像の一例を示した模式図である。 本実施形態の画像処理装置によって表示装置に表示される方向確認用画像の一例を示した模式図である。 天地方向の判定結果の信頼度が高い原稿画像を示した説明図である。 天地方向の判定結果の信頼度が低い原稿画像を示した説明図である。 天地方向の判定結果の信頼度が低い原稿画像であり、図5の原稿画像とは異なる原稿画像を示した説明図である。 本実施形態の画像処理装置にて実行される処理の流れを示したフローチャートである。 本実施形態の画像処理装置によって表示装置に表示される傾き補正指示用画像の変形例を示した模式図である。 本実施形態の画像処理装置によって表示装置に表示される傾き補正指示用画像のさらなる変形例を示した模式図である。 本実施形態の画像処理装置を備える画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の画像処理装置を備える画像読取装置の構成を示すブロック図である。 図10および図11の画像入力装置の構成を示す模式図である。 (a)は天地方向情報が0°となる原稿画像を示した模式図であり、(b)は天地方向情報が180°となる原稿画像を示した模式図である。
符号の説明
10 画像処理装置
11 表示装置
21b 表示制御部(第2表示制御部)
21c 傾き補正部
22a 方向判定部(天地方向判定部)
22b 信頼度判定部
22c 方向補正部
22d 表示制御部(第1表示制御部)
30 傾き補正指示用画像
40 方向補正指示用画像
100 画像形成装置
101 画像入力装置
200 画像読取装置

Claims (10)

  1. 原稿画像の原稿の天地方向を示した天地方向情報を生成する天地方向判定部と、
    前記原稿画像に基づいて前記天地方向情報の信頼度の高低を判定する信頼度判定部と、
    前記信頼度が高いと判定された場合、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行い、前記信頼度が低いと判定された場合、前記天地方向情報を参照せずに、利用者から入力される方向補正コマンドの内容に従って前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行う方向補正部と、
    前記信頼度が低いと判定された場合、前記原稿のプレビューを示し且つ前記方向補正コマンドの入力を利用者に促すための方向補正指示用画像を前記方向補正の前に表示装置に表示し、前記信頼度が高いと判定された場合、前記方向補正指示用画像を表示装置に表示しない第1表示制御部とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記天地方向判定部は、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうち、最も多い方向を前記天地方向と判定し、当該天地方向を示した天地方向情報を生成するものであり、
    前記信頼度判定部は、原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうち、最も多い方向を第1方向とし、次に多い方向を第2方向とする場合、第1方向に向いている文字数と第2方向に向いている文字数との比率または差の程度を示したパラメータに応じて前記信頼度の高低を判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記天地方向判定部は、前記原稿画像の原稿に示されている各文字の向く各方向のうち、最も多い方向を前記天地方向と判定し、判定した天地方向を示した天地方向情報を生成するものであり、
    前記信頼度判定部は、原稿画像の原稿に示されている文字の向く方向毎に、当該方向に向いている文字数を判定し、全ての方向において前記文字数が閾値未満であれば前記天地方向情報の信頼度は低いと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記方向補正指示用画像には原稿のプレビューが複数示され、各プレビューは互いに天地方向を異ならせていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記原稿画像に示される原稿のエッジが基準方向に対して傾いている場合、前記原稿画像に対して原稿の傾き補正を行う傾き補正部を備え、
    前記天地方向判定部は、前記傾き補正が行われた後の原稿画像に基づいて前記天地方向情報を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記原稿のプレビューを示し且つ傾き補正コマンドの入力を利用者に促すための傾き補正指示用画像を表示装置に表示する第2表示制御部を備え、
    前記傾き補正指示用画像には、前記プレビューが複数示され、各プレビューは互いに原稿の傾きを異ならせていることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 原稿画像の原稿の天地方向を示した天地方向情報を生成する工程と、
    前記原稿画像に基づいて前記天地方向情報の信頼度の高低を判定する工程と、
    前記信頼度が高いと判定された場合、前記天地方向情報に基づいて前記原稿画像に対して原稿の方向補正を行い、前記信頼度が低いと判定された場合、前記天地方向情報を参照せずに、利用者から入力される方向補正コマンドの内容に従って前記原稿画像に対して原
    稿の方向補正を行う工程とを含み、
    前記信頼度が低いと判定された場合、前記原稿のプレビューを示し且つ前記方向補正コマンドの入力を利用者に促すための方向補正指示用画像を前記方向補正の前に表示装置に表示し、前記信頼度が高いと判定された場合、前記方向補正指示用画像を表示装置に表示しないことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置を制御する制御プログラムであり、コンピュータを前記画像処理装置の各部として動作させる制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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