JP2010087826A - 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿を読み取って得られた入力画像データに基づいてこの入力画像データにおける原稿の画像領域である原稿領域を精度よく検出する。
【解決手段】入力画像データにおける原稿の端部の位置を検出する原稿傾き・サイズ検出部15と、入力画像データに応じた画像を表示する表示部7と、表示部7に表示させた画像における原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける指示入力部8と、原稿傾き・サイズ検出部15の検出した原稿の端部の位置と指示入力によって指示された原稿の端部の位置とに基づいて入力画像データにおける原稿領域を特定する原稿サイズ調整部16とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】入力画像データにおける原稿の端部の位置を検出する原稿傾き・サイズ検出部15と、入力画像データに応じた画像を表示する表示部7と、表示部7に表示させた画像における原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける指示入力部8と、原稿傾き・サイズ検出部15の検出した原稿の端部の位置と指示入力によって指示された原稿の端部の位置とに基づいて入力画像データにおける原稿領域を特定する原稿サイズ調整部16とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、原稿を読み取って得られた入力画像データに基づいてこの入力画像データにおける原稿領域を検出する画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来から、原稿をスキャナ等の画像読取装置で読み取って得られた画像データに基づいてこの画像データにおける上記原稿に対応する画像領域である原稿領域を検出し、上記画像データにおける原稿領域以外の領域を除去する処理を行う技術が知られている。
なお、画像データにおける原稿領域を検出する方法としては、例えば、原稿をスキャナ等の画像読取装置で読み取って得られた画像データから原稿の輪郭(エッジ)を検出し、この検出結果に基づいて原稿領域を検出する方法が知られている。
また、画像データから原稿の輪郭を検出する方法としては、例えば、特許文献1に開示されているように、原稿読取位置においてラインセンサに対して原稿の裏面側に位置する読取位置部材を原稿の地肌濃度と当該読取位置部材の濃度とを明確に切り分けられる色で均一濃度に着色しておき、ラインセンサの読み取り結果に基づいて、一定の副走査ライン間隔で原稿と読取位置部材との濃度差を調べることで原稿の輪郭を検出する方法がある。
特開2001−358914号公報(平成13年12月26日公開)
しかしながら、上記特許文献1の技術では、原稿読取位置を予め着色しておく必要がある。
また、原稿の地肌濃度と読取位置部材の濃度との組み合わせによっては、原稿の輪郭を適切に検出できず、原稿領域を精度よく検出できない場合がある。このため、例えば、検出された原稿領域が誤りであった場合に、その検出結果に基づいて原稿領域以外を除去する処理を行うと、実際には原稿の一部である部分まで削除され、必要な情報が欠損してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、原稿を読み取って得られた入力画像データに基づいてこの入力画像データにおける原稿領域を検出する画像処理装置において、原稿領域を精度よく検出することにある。
本発明の画像処理装置は、上記の課題を解決するために、原稿を読み取って得られた入力画像データに基づいてこの入力画像データにおける上記原稿に対応する画像の領域である原稿領域を検出する画像処理装置であって、上記入力画像データにおける上記原稿の端部の位置を検出するエッジ検出部と、上記入力画像データに応じた画像を表示する表示装置と、上記表示装置に表示させた画像における上記原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける指示入力装置と、上記エッジ検出部の検出した上記原稿の端部の位置と上記指示入力によって指示された上記原稿の端部の位置とに基づいて上記入力画像データにおける上記原稿領域を特定する原稿領域特定部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、エッジ検出部が入力画像データにおける原稿の端部の位置を検出し、表示装置が入力画像データに応じた画像を表示し、指示入力装置が表示装置に表示させた画像における原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける。そして、原稿領域特定部が、エッジ検出部の検出した原稿の端部の位置と指示入力によって指示された原稿の端部の位置とに基づいて入力画像データにおける原稿領域を特定する。したがって、エッジ検出部の検出結果だけでなく使用者によって入力された原稿の端部の位置に関する情報を用いて原稿領域と特定するので、エッジ検出部の検出結果のみに基づいて原稿領域を特定する場合や表示装置に表示させた画像における原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力のみに基づいて原稿領域を特定する場合に比べて原稿領域の誤検出を抑制して原稿領域を精度よく検出できる。
なお、上記エッジ検出部は、主走査方向もしくは副走査方向を検出方向とし、この検出方向に隣接する画素同士の画素値の差分を画素毎に算出し、算出した差分値が予め定めた閾値以上である画素のうち、上記検出方向の両端側に位置する画素を上記原稿の端部の位置として検出する処理を検出方向に並ぶ画素からなるラインのそれぞれについて行う処理を、上記閾値として複数種類の閾値を用いた場合のそれぞれについて行い、上記原稿領域特定部は、上記各閾値を用いた場合の上記原稿の端部の位置の検出結果のうち、当該検出結果に基づいて算出される上記原稿のサイズと上記指示入力に基づいて算出される上記原稿のサイズとの差が最小となる検出結果に基づいて上記原稿領域を特定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、エッジ検出部が複数種類の閾値を用いて検出した複数の原稿の端部の検出結果のうち、当該検出結果に基づいて算出される原稿のサイズが使用者からの指示入力に基づいて算出される原稿のサイズに最も近い検出結果を用いて原稿領域を特定する。これにより、エッジ検出部の検出結果のみに基づいて原稿領域を特定する場合に比べて原稿領域の誤検出を抑制できる。
また、上記指示入力装置は、上記表示装置に表示させた画像における上記原稿の対角線上に存在する2つの頂点の位置についての使用者からの指示入力を受け付け、上記エッジ検出部は、上記各ラインについての上記原稿の端部の位置の検出結果に基づいて上記原稿における上記2つの頂点に対応する各頂点の位置を検出し、上記原稿領域特定部は、上記エッジ検出部が検出した上記各頂点の位置と上記指示入力における上記各頂点の位置とに基づいて上記原稿領域を特定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、使用者が表示装置に表示された画像における原稿の2つの頂点の位置を指示するだけで、エッジ検出部による検出結果と使用者の指示入力とに基づいて原稿領域を特定することができる。したがって、使用者の利便性を向上させることができる。
また、上記入力画像データにおける上記原稿領域以外の領域を除去する原稿サイズ補正部を備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、入力画像データにおける原稿領域を精度よく検出し、その検出結果に基づいて原稿サイズ補正処理を行うことができるので、本来は原稿の一部である画像データが誤って削除され、必要な情報が欠損してしまうことを防止できる。
また、上記エッジ検出部による上記原稿の端部の位置の検出結果に基づいて上記入力画像データにおける上記原稿の正規の配置角度に対する上記原稿の傾き角度を検出する原稿傾き検出部と、上記原稿傾き検出部の検出した傾き角度に基づいて上記入力画像データにおける上記原稿の傾きを補正する原稿傾き補正部とを備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、入力画像データにおける原稿の傾きを補正することができる。
また、上記入力画像データに応じた画像のサイズを上記表示装置の表示画面のサイズに応じて変倍する変倍画像生成部を備え、上記表示装置は上記変倍画像生成部によって変倍された画像を表示する構成であってもよい。
上記の構成によれば、入力画像データに応じた画像を表示装置の表示画面のサイズに応じた大きさで表示させることができる。
本発明の画像読取装置は、原稿を読み取って上記原稿の画像データを取得するスキャナ装置と、上記したいずれかの画像処理装置とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、スキャナ装置によって読み取った画像データにおける原稿領域を適切に検出することができる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの画像処理装置と、上記画像処理装置から出力される画像データに応じた画像を記録材上に形成する画像出力装置とを備えている。
上記の構成によれば、画像処理装置によって入力画像データに含まれる原稿領域を適切に検出するとともに、この検出結果に応じた画像を記録材上に形成することができる。
本発明の画像処理方法は、上記の課題を解決するために、原稿を読み取って得られた入力画像データに基づいてこの入力画像データにおける上記原稿に対応する画像の領域である原稿領域を検出する画像処理方法であって、上記入力画像データにおける上記原稿の端部の位置を検出するエッジ検出工程と、上記入力画像データに応じた画像を表示する表示工程と、上記表示工程で表示した画像における上記原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける指示入力工程と、上記エッジ検出工程で検出した上記原稿の端部の位置と上記指示入力によって指示された上記原稿の端部の位置とに基づいて上記入力画像データにおける上記原稿領域を特定する原稿領域特定工程とを含むことを特徴としている。
上記の方法によれば、エッジ検出工程において入力画像データにおける原稿の端部の位置を検出し、表示工程において入力画像データに応じた画像を表示し、指示入力工程において上記表示工程で表示した画像における原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける。そして、原稿領域特定工程において、エッジ検出工程で検出した原稿の端部の位置と指示入力工程で指示入力された原稿の端部の位置とに基づいて入力画像データにおける原稿領域を特定する。したがって、エッジ検出工程の検出結果だけでなく使用者によって入力された原稿の端部の位置に関する情報を用いて原稿領域と特定するので、エッジ検出工程の検出結果のみに基づいて原稿領域を特定する場合や表示させた画像における原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力のみに基づいて原稿領域を特定する場合に比べて原稿領域の誤検出を抑制できる。
なお、上記画像処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記画像処理装置の各部として動作させるプラグラム、およびそれを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も本発明の保護範囲に含まれる。
以上のように、本発明の画像処理装置は、上記入力画像データにおける上記原稿の端部の位置を検出するエッジ検出部と、上記入力画像データに応じた画像を表示する表示装置と、上記表示装置に表示させた画像における上記原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける指示入力装置と、上記エッジ検出部の検出した上記原稿の端部の位置と上記指示入力によって指示された上記原稿の端部の位置とに基づいて上記入力画像データにおける上記原稿領域を特定する原稿領域特定部とを備えている。
また、本発明の画像処理方法は、上記入力画像データにおける上記原稿の端部の位置を検出するエッジ検出工程と、上記入力画像データに応じた画像を表示する表示工程と、上記表示工程で表示した画像における上記原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける指示入力工程と、上記エッジ検出工程で検出した上記原稿の端部の位置と上記指示入力によって指示された上記原稿の端部の位置とに基づいて上記入力画像データにおける上記原稿領域を特定する原稿領域特定工程とを含む。
それゆえ、本発明の画像処理装置および画像処理方法によれば、原稿領域の誤検出を抑制して原稿領域を精度よく検出できる。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では本発明をデジタルカラー複写機に適用する場合の例について説明するが、本発明の適用対象はこれに限るものではなく、原稿を読み取って得られた画像データに基づいてこの原稿に対応する画像領域である原稿領域を検出する処理を行う画像処理装置であれば適用できる。
本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では本発明をデジタルカラー複写機に適用する場合の例について説明するが、本発明の適用対象はこれに限るものではなく、原稿を読み取って得られた画像データに基づいてこの原稿に対応する画像領域である原稿領域を検出する処理を行う画像処理装置であれば適用できる。
(1.デジタルカラー複写機1の構成)
図1は、本実施形態にかかるデジタルカラー複写機1の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、デジタルカラー複写機(画像読取装置、画像形成装置)1は、カラー画像入力装置(スキャナ装置)2、カラー画像処理装置(画像処理装置)3、カラー画像出力装置(画像出力装置)4、メモリ(記憶装置)5、および操作パネル6を備えている。なお、メモリ5、および操作パネル6はカラー画像処理装置3に備えられていてもよい。
図1は、本実施形態にかかるデジタルカラー複写機1の概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、デジタルカラー複写機(画像読取装置、画像形成装置)1は、カラー画像入力装置(スキャナ装置)2、カラー画像処理装置(画像処理装置)3、カラー画像出力装置(画像出力装置)4、メモリ(記憶装置)5、および操作パネル6を備えている。なお、メモリ5、および操作パネル6はカラー画像処理装置3に備えられていてもよい。
カラー画像入力装置2は、例えばCCDなどの光学情報を電気信号に変換するデバイスを備えたスキャナ部より構成され、原稿からの反射光像を、RGBのアナログ信号として出力する。
図2は、カラー画像入力装置2の概略構成を示す模式図である。この図に示すように、カラー画像入力装置2は、上部筐体50に設けられた原稿搬送部2aと、下部筐体60に設けられたスキャナ部2bなどを備えている。
上部筐体50には、原稿トレイ51と、原稿トレイ51に載置された原稿の検知を行う原稿セットセンサ54、原稿を1枚ずつ搬送するための呼込みローラ対52、原稿上の画像を読み取るために原稿を搬送する搬送ローラ対53a,53b、原稿の先端が搬送されたことを検知する給送タイミングセンサ55、原稿の排出を行う原稿排出ローラ対57、排出される原稿を検知する原稿排出センサ56などが設けられている。搬送ローラ対(整合ローラ対)53bにおける少なくとも一方のローラは、駆動軸に電磁クラッチ(図示せず)を備えており、駆動モータ(図示せず)からの駆動力の伝達を制御できるようになっており、原稿のない状態では停止している。そして、原稿の先端が給送タイミングセンサ55に接触し、このセンサから所定の信号が伝達されたときに、原稿を下流側に搬送する方向に回動するように設定されている。搬送ローラ対53bは、停止した状態で、上流側より搬送された原稿の先端が、搬送ローラ対53bのニップ部に付き当たり、原稿に所定の撓みを形成した後に、下流側に原稿を搬送するように回動する。この際に、搬送ローラ対53bのニップ部により、原稿の先端エッジが搬送方向に直角となるように整合される。
下部筐体60には、載置台61の下面に沿って平行に往復移動する走査ユニット(スキャナヘッド)62,63、結像レンズ64、および光電変換素子であるCCDラインセンサ65、排出トレイ66などが設けられている。走査ユニット62は、原稿トレイ51から搬送される原稿、あるいは、載置台61に載置された原稿に光を照射するための光源62a(例えば、ハロゲンランプなど)、原稿で反射された光を所定の光路に導くためのミラー62bなどを備えている。また、走査ユニット63は、原稿で反射された光を所定の光路に導くためのミラー63a,63bなどを備えている。
結像レンズ64は、走査ユニット63から導かれた原稿からの反射光をCCDラインセンサ65上の所定の位置に結像させる。CCDラインセンサ65は、結像された光像を光電変換して電気信号を出力する。すなわち、原稿(例えば、原稿の表面)から読み取ったカラー画像に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したデータを生成し、カラー画像処理装置3へ出力する。
カラー画像処理装置3は、カラー画像入力装置2から入力されたアナログ信号に、種々の処理を施すと共にカラー画像出力装置4が扱える形に変換して、カラー画像出力装置4へと出力するものである。
カラー画像処理装置3は、図1に示したように、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、縮小画像作成部14、原稿傾き・サイズ検出部15、原稿サイズ調整部16、原稿傾き・サイズ補正部17、領域分離処理部18、色補正部19、黒生成下色除去部20、空間フィルタ処理部21、出力階調補正部22、および階調再現処理部23を備えている。
また、カラー画像入力装置2において取得されたアナログ信号(スキャン画像データ)は、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、原稿傾き・サイズ補正部17、領域分離処理部18、色補正部19、黒生成下色除去部20、空間フィルタ処理部21、出力階調補正部22、階調再現処理部23の順に送られ、CMYKのデジタルカラー信号としてカラー画像出力装置4に出力される(パイプライン処理)。なお、入力階調補正部13は、入力諧調補正を施したデータを原稿傾き・サイズ補正部17、縮小画像作成部14、および原稿傾き・サイズ検出部15に出力し、縮小画像作成部14および原稿傾き・サイズ検出部15は入力階調補正部13から入力されるデータに基づいて後述する各処理を行うようになっている。すなわち、縮小画像作成部14、原稿傾き・サイズ検出部15、および原稿サイズ調整部16が行う処理はパイプライン処理ではない。
A/D(アナログ/デジタル)変換部11は、RGBのアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。
シェーディング補正部12は、A/D変換部11より送られてきたデジタルのRGB信号に対して、カラー画像入力装置2の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施すものである。また、シェーディング補正部12は、A/D変換部11より送られてきたデジタルのRGB信号に対して、カラーバランスを整えると同時に、濃度信号などカラー画像処理装置3に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換する処理を施す。
入力階調補正部13は、シェーディング補正部12にて各種の歪みが取り除かれたRGB信号(RGBの反射率信号)に対して、下地濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を施す。
縮小画像作成部(変倍画像生成部)14は、入力階調補正部13から出力されるRGB信号(画像データ)を操作パネル6に備えられる表示部7の表示画面に応じたサイズに縮小して縮小画像データを生成し、この縮小画像データを表示部7に出力する。画図の縮小方法は特に限定されるものではないが、例えば、ゼロ次ホールド、最近傍内挿、双線形補間、3次畳み込み内挿などの一般的な補間手法を用いることができる。
原稿傾き・サイズ検出部(原稿傾き検出部、エッジ検出部)15は、入力階調補正部13から出力されるRGB信号(画像データ)に基づいて原稿のエッジを検出し、検出結果に応じて原稿の傾き角度(原稿の正規の配置角度(原稿の各辺が画像データの主走査方向または副走査方向と一致する角度)に対する原稿の傾き角度)、補正処理開始位置(原稿画像以外の部分を除去するための補正処理であるサイズ補正処理の開始位置)、および補正後の原稿端部の位置を算出し、これら各パラメータを原稿サイズ調整部16に出力する。
原稿サイズ調整部(原稿領域特定部)16は、原稿傾き・サイズ検出部15で算出された上記各パラメータと指示入力部8を介して使用者が入力した補助情報とに基づいて原稿サイズ(原稿領域;サイズ補正処理で除去せずに残す領域)を調整(特定)する。また、原稿サイズ調整部16は、原稿領域の特定結果、すなわち、原稿の傾きの角度、調整後の原稿画像サイズ、および補正処理開始位置の各パラメータを原稿傾き・サイズ補正部17に出力する。
原稿傾き・サイズ補正部(原稿サイズ補正部、原稿傾き補正部)17は、入力階調補正部13から出力されるRGB信号(画像データ)に対し、原稿サイズ調整部16から入力される原稿の傾きの角度、調整後の原稿画像サイズ、および補正処理開始位置の各パラメータに基づいて、原稿の傾きを補正する傾き補正処理、およびサイズ補正処理(原稿画像以外の部分を除去する処理)を施し、これら各処理を施したRGB信号(画像データ)を領域分離処理部18に出力する。
原稿傾き・サイズ検出部15、原稿サイズ調整部16、および原稿傾き・サイズ補正部17の詳細については後述する。
領域分離処理部18は、RGB信号より、入力画像中の各画素を文字領域、網点領域、写真領域のいずれかに分離するものである。領域分離処理部18は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成下色除去部20、空間フィルタ処理部21、出力階調補正部22、および階調再現処理部23へと出力するとともに、原稿傾き・サイズ補正部17から入力されたRGB信号をそのまま後段の色補正部19に出力する。
色補正部19は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
黒生成下色除去部20は、色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成処理、および元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する下色除去処理を行うものである。これにより、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
空間フィルタ処理部21は、黒生成下色除去部20から入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域識別信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正する。これにより、出力画像のぼやけや粒状性劣化を軽減することができる。
出力階調補正部22は、濃度信号などの信号をカラー画像出力装置4の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行う。
階調再現処理部23は、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理を施す。
また、階調再現処理部23は、空間フィルタ処理部19と同様、CMYK信号の画像データに対して領域識別信号を基に所定の処理を施す。例えば、領域分離処理部18にて文字に分離された領域は、特に黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部19による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされる。同時に、階調再現処理部23においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。また、領域分離処理部18にて網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部19において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。また、領域分離処理部18にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
上述した各処理が施された画像データは、メモリ5に一旦記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置4に入力される。
図3(a)はデジタルカラー複写機1の外観の例を示す斜視図であり、図3(b)はこのデジタルカラー複写機1に備えられる操作パネル6の平面図である。この図に示すように、操作パネル6は、表示部7と指示入力部8とを備えている。なお、図3(b)に示した例では、液晶表示パネルからなる表示部7と複数の操作キーからなる指示入力部8とが設けられているが、これに限るものではなく、例えば、表示部7としての機能と指示入力部8としての機能とを併せ持つタッチパネルを用いてもよい。また、表示部7は液晶表示パネルに限るものではなく、例えばCRT、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いてもよい。
表示部(表示装置)7は、デジタルカラー複写機1の各部の状態を示す情報、デジタルカラー複写機1に対する使用者の指示入力を支援するための情報、および縮小画像作成部14から入力される縮小画像データに応じた画像などを表示する。
指示入力部(指示入力装置)8は、使用者からの指示入力を受け付け、デジタルカラー複写機1の制御部(図示せず)に伝達する。
カラー画像出力装置4は、カラー画像処理装置3から入力された画像データを記録材(例えば紙等)上に出力するものである。カラー画像出力装置4の構成は特に限定されるものではなく、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたカラー画像出力装置を用いることができる。
メモリ5は、カラー画像処理装置3の各部において用いられる各種データおよびカラー画像処理装置3において所定の処理が施された後の画像データを記憶する記憶手段である。
なお、上述した各部の処理は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部(図示せず)が、ROM等の記憶手段(図示せず)に格納されたプログラムや各種データ、操作パネル6を介して使用者から入力される指示等に基づいて制御するようになっている。
(2.原稿傾き・サイズ検出部15の詳細)
図4は、原稿傾き・サイズ検出部15の構成を示すブロック図である。この図に示すように、原稿傾き・サイズ検出部15は、エッジ検出処理部31、傾き算出部32、および判定部33を備えている。
図4は、原稿傾き・サイズ検出部15の構成を示すブロック図である。この図に示すように、原稿傾き・サイズ検出部15は、エッジ検出処理部31、傾き算出部32、および判定部33を備えている。
エッジ検出処理部(エッジ検出部)31は、入力階調補正部13から入力された画像データに対してエッジ検出処理を行う。
図5は、エッジ検出方法の一例を示す説明図である。この図に示す例では、画像データにおける水平方向(主走査方向;検出方向)に延伸する各ラインについて、左右方向に隣接する画素同士の画素値の差分を画素毎に算出し、算出した差分値が予め定めた第1閾値以上である画素のうち、最も左側の画素の座標および最も右側の画素の座標を、エッジ部分を示す座標であるエッジ座標として検出する。
なお、上記の第1閾値は、例えばカラー画像入力装置2における上部筐体(原稿カバー)50が半開きの状態で原稿が読み取られた際に発生する原稿以外の領域のムラをエッジとして誤検知することなく、原稿のエッジを適切に検知することができる値(例えば40)に設定することが好ましい。
その後、画像データの全ライン(画像データ全体)についてのエッジ座標の算出結果のうち、最も上側のエッジ座標(EdgeTx,EdgeTy)、最も下側のエッジ座標(EdgeBx,EdgeBy)、最も左側のエッジ座標(EdgeLx,EdgeLy)、および最も右側のエッジ座標(EdgeRx,EdgeRy)をそれぞれ抽出する。すなわち、矩形形状からなる原稿の各頂点(各角部)に対応する座標(原稿頂点座標)を抽出する。
また、上記の第1閾値よりも所定値だけ小さい第2閾値(例えば30)、およびこの第2閾値よりも所定値だけ小さい第3閾値(例えば40)を採用した場合についても、第1閾値を用いた上記の場合と同様の方法で、原稿の各頂点に対応する座標である原稿頂点座標を抽出する。
また、算出した各原稿頂点座標を、閾値毎に傾き算出部32に出力する。なお、各原稿頂点座標だけでなく各ラインについて検出したエッジ座標を全て閾値毎に傾き算出部32に出力するようにしてもよい。また、各原稿頂点座標あるいは各ラインについて検出したエッジ座標をエッジ検出処理部31がメモリ5に一旦格納し、傾き算出部32がそれを適宜読み出すようにしてもよい。
図6は、同一の画像データに対して各閾値を用いてエッジ検出処理を行った場合の検出結果の一例を示す説明図である。この図に示すように、同一の画像データであっても、閾値に応じてエッジ検出位置が異なる場合がある。
傾き算出部(原稿傾き検出部)32は、上記の各閾値を用いて算出した各原稿頂点座標に基づいて、原稿の傾き角度αおよび補正処理開始位置(補正処理開始座標)を閾値毎に算出し、判定部33に出力する。
具体的には、tanα’=(EdgeTy−EdgeLy)/(EdgeTx−EdgeLx)に基づいて角度α’を算出する。なお、図7に示すように、tanα’の算出値とそれに対応する角度α’の値とを対応付けたテーブルを予めメモリ5に記憶させておき、このテーブルを用いて角度αを算出するようにしてもよい。
そして、算出した角度α’が45°以下である場合には、原稿の傾き角度αをα=α’とし、補正処理開始位置(StartX,StartY)を(EdgeLx,EdgeLy)とする。
一方、算出した角度α’が45°以下である場合には、原稿の傾き角度αをα=α’−90とし、補正処理開始位置(StartX,StartY)を(EdgeTx,EdgeTy)とする。
判定部33は、入力階調補正部13から出力された画像データの傾きを傾き算出部32が算出した傾き角度αおよび補正処理開始位置に基づいて補正した場合の、傾き補正後の原稿頂点座標(EdgeTx’,EdgeTy’)、(EdgeBx’,EdgeBy’)、(EdgeLx’,EdgeLy’)(EdgeRx’,EdgeRy’)を下記式に基づいて算出する。
なお、上記式におけるXは、T,B,L,Rのいずれかを示す。すなわち、(EdgeTx’,EdgeTy’)を算出する場合にはX=T、(EdgeBx’,EdgeBy’)を算出する場合にはX=B、(EdgeLx’,EdgeLy’)を算出する場合にはX=L、(EdgeRx’,EdgeRy’)を算出する場合にはX=Rである。
なお、判定部33は、上記の各閾値を用いて算出した原稿頂点座標のそれぞれについて、傾き補正後の原稿頂点座標を算出する。以下の説明では、第1閾値に対応する傾き補正後の原稿頂点座標を(Edge1Tx’,Edge1Ty’)、(Edge1Bx’,Edge1By’)、(Edge1Lx’,Edge1Ly’)、(Edge1Rx’,Edge1Ry’)とし、第2閾値に対応する傾き補正後の原稿頂点座標を(Edge2Tx’,Edge2Ty’)、(Edge2Bx’,Edge2By’)、(Edge2Lx’,Edge2Ly’)、(Edge2Rx’,Edge2Ry’)とし、第3閾値に対応する傾き補正後の原稿頂点座標を(Edge3Tx’,Edge3Ty’)、(Edge3Bx’,Edge3By’)、(Edge3Lx’,Edge3Ly’)、(Edge3Rx’,Edge3Ry’)とする。
そして、判定部33は、傾き補正後の各原稿頂点座標、傾き角度α、および補正処理開始位置を原稿サイズ調整部16に出力する。
なお、本実施形態ではエッジ検出処理部31が水平方向(主走査方向)を検出方向としているが、これに限らず、垂直方向(副走査方向)を検出方向としてもよい。
(3.原稿サイズ調整部16の詳細)
原稿サイズ調整部16は、指示入力部8を介して使用者が入力する原稿頂点座標(本実施形態では左上端部(左上角部)の座標(RefTx,RefTy)および右下端部(右下角部)の座標(RefBx,RefBy))を受け付ける。
原稿サイズ調整部16は、指示入力部8を介して使用者が入力する原稿頂点座標(本実施形態では左上端部(左上角部)の座標(RefTx,RefTy)および右下端部(右下角部)の座標(RefBx,RefBy))を受け付ける。
この際、デジタルカラー複写機1の制御部は、図8(a)に示すように、縮小画像作成部14によって作成された入力画像データ(原稿から読み取った画像データ)の縮小画像を表示部7に表示させるとともに、原稿の左上端部の位置を選択することを促すメッセージを表示させる。使用者は、この表示画面を参照し、指示入力部8を介して原稿の左上端部の位置を選択することができる。この選択操作は、例えば、キー操作によって表示部7に表示されるカーソルを移動させることで行ってもよく、表示部7がタッチパネルである場合にはタッチパネル操作によって行ってもよい。
また、デジタルカラー複写機1の制御部は、原稿の左上端部の位置が選択されると、図8(b)に示すように、縮小画像作成部14によって作成された入力画像データの縮小画像、および使用者が選択した原稿の左上端部の位置を示す画像を表示部7に表示させるとともに、原稿の右下端部の位置を選択することを促すメッセージを表示させる。使用者は、この表示画面を参照し、指示入力部8を介して原稿の右下端部の位置を選択することができる。
なお、使用者によって選択される原稿端部の位置は、左上端部および右下端部に限るものではない。例えば、矩形形状からなる原稿の4つの角部(頂点)のうち、表示された画像の最上端部および最下端部を選択するようにしてもよく、右上端部および左下端部を選択するようにしてもよく、対角線上にある任意の2点を選択するようにしてもよい。
そして、原稿サイズ調整部16は、使用者からの原稿頂点座標の入力を受け付けると、その原稿頂点座標を原稿傾き・サイズ検出部15が算出した傾き角度αに基づいて傾き補正処理した場合の、傾き補正後の原稿頂点座標である参照原稿頂点座標(RefTx’,RefTy’),(RefBx’,RefBy’)を下記式に基づいて算出する。
なお、上記式におけるXはT,Bのいずれかを示す。すなわち、(RefTx’,RefTy’)を算出する場合にはX=T、(RefBx’,RefBy’)を算出する場合にはX=Bである。
次に、原稿サイズ調整部16は、下記式を用いて、上記の各閾値を用いて算出した原稿頂点座標について、閾値毎に評価値を算出する。
EvalX = |MAX(EdgeXTx’,EdgeXBx’,EdgeXLx’,EdgeXRx’)−MAX(RefTx’,RefBx’)| + |MIN(EdgeXTx’,EdgeXBx’,EdgeXLx’,EdgeXRx’)−MIN(RefTx’,RefBx’)| + |MAX(EdgeXTy’,EdgeXBy’,EdgeXLy’,EdgeXRy’)−MAX(RefTy’,RefBy’)| + |MIN(EdgeXTy’,EdgeXBy’,EdgeXLy’,EdgeXRy’)−MIN(RefTy’,RefBy’)|
なお、上記式中のEvalXおよびEdgeXにおけるXは第1閾値〜第3閾値のいずれかを示している。すなわち、原稿サイズ調整部16は、上記式を用いて、第1閾値を用いて算出した原稿頂点座標の評価値Eval1、第2閾値を用いて算出した原稿頂点座標の評価値Eval2、および、第3閾値を用いて算出した原稿頂点座標の評価値Eval3をそれぞれ算出する。
EvalX = |MAX(EdgeXTx’,EdgeXBx’,EdgeXLx’,EdgeXRx’)−MAX(RefTx’,RefBx’)| + |MIN(EdgeXTx’,EdgeXBx’,EdgeXLx’,EdgeXRx’)−MIN(RefTx’,RefBx’)| + |MAX(EdgeXTy’,EdgeXBy’,EdgeXLy’,EdgeXRy’)−MAX(RefTy’,RefBy’)| + |MIN(EdgeXTy’,EdgeXBy’,EdgeXLy’,EdgeXRy’)−MIN(RefTy’,RefBy’)|
なお、上記式中のEvalXおよびEdgeXにおけるXは第1閾値〜第3閾値のいずれかを示している。すなわち、原稿サイズ調整部16は、上記式を用いて、第1閾値を用いて算出した原稿頂点座標の評価値Eval1、第2閾値を用いて算出した原稿頂点座標の評価値Eval2、および、第3閾値を用いて算出した原稿頂点座標の評価値Eval3をそれぞれ算出する。
図9は、各閾値を用いて検出したエッジ検出結果に基づいて傾き補正を行った場合の原稿サイズと、使用者の指定した原稿頂点座標に基づいて傾き補正した場合の原稿サイズとを示す説明図である。この図に示すように、各閾値に対応する傾き補正後の原稿サイズは、閾値毎に異なるが、上記の評価値が小さいほど使用者が指定した原稿頂点座標に基づく原稿サイズに近くなる。
その後、原稿サイズ調整部16は、上記のように算出した各閾値に対応する原稿頂点座標の評価値を比較し、評価値が最も近い原稿頂点座標、すなわち、各閾値に対応する原稿頂点座標のうち、使用者が指定した原稿頂点座標に基づく原稿画像サイズに最も近い原稿サイズを示す原稿頂点座標を、サイズ補正処理(原稿画像以外の部分を除去する処理)に用いる原稿頂点座標として決定する。これにより、画像データにおける原稿に対応する画像領域である原稿領域が特定される。
そして、原稿サイズ調整部16は、上記のように決定したサイズ補正処理に用いる原稿頂点座標に基づいて、サイズ補正処理後の原稿の高さおよび幅、すなわち原稿のサイズを算出する。
例えば、サイズ補正処理後の原稿の高さおよび幅は以下の各式を用いて算出される。
サイズ補正処理後の原稿高さ = MAX(EdgeXTy’,EdgeXBy’,EdgeXLy’,EdgeXRy’) − MIN(EdgeXTy’,EdgeXBy’,EdgeXLy’,EdgeXRy’)
サイズ補正処理後の原稿の幅 = MAX(EdgeXTx’,EdgeXBx’,EdgeXLx’,EdgeXRx’) − MIN(EdgeXTx’,EdgeXBx’,EdgeXLx’,EdgeXRx’)
なお、上記各式中のEdgeXにおけるXは、第1閾値〜第3閾値のいずれかを示している。すなわち、サイズ補正処理に用いる原稿頂点座標が第1閾値に対応する原稿頂点座標である場合にはX=1、サイズ補正処理に用いる原稿頂点座標が第2閾値に対応する原稿頂点座標である場合にはX=2、サイズ補正処理に用いる原稿頂点座標が第3閾値に対応する原稿頂点座標である場合にはX=3である。
サイズ補正処理後の原稿の幅 = MAX(EdgeXTx’,EdgeXBx’,EdgeXLx’,EdgeXRx’) − MIN(EdgeXTx’,EdgeXBx’,EdgeXLx’,EdgeXRx’)
なお、上記各式中のEdgeXにおけるXは、第1閾値〜第3閾値のいずれかを示している。すなわち、サイズ補正処理に用いる原稿頂点座標が第1閾値に対応する原稿頂点座標である場合にはX=1、サイズ補正処理に用いる原稿頂点座標が第2閾値に対応する原稿頂点座標である場合にはX=2、サイズ補正処理に用いる原稿頂点座標が第3閾値に対応する原稿頂点座標である場合にはX=3である。
その後、原稿サイズ調整部16は、傾き角度α、サイズ補正処理後の原稿サイズ、および補正処理開始位置の各パラメータを原稿傾き・サイズ補正部17に出力する。
このように、本実施形態では、サイズ補正処理に用いる原稿サイズ(サイズ補正処理後に画像データに残す領域の範囲)を、A4,B5等の定型サイズではなく、上記処理により算出されたサイズ補正処理後の原稿の高さおよび幅に対応するサイズとする。
なお、原稿サイズ調整部16が、上記のように算出した補正後の原稿の高さおよび幅と定型サイズの用紙との対応関係を、出力解像度別に用紙サイズテーブルとしてメモリ5に記憶させるようにしてもよい。
(4.原稿傾き・サイズ補正部17の詳細)
原稿傾き・サイズ補正部17は、原稿サイズ調整部16から入力される傾き角度α、サイズ補正処理後の原稿サイズ、および補正処理開始位置の各パラメータに基づいて、入力階調補正部13から入力される画像データに対して傾き補正処理およびサイズ補正処理を行う。
原稿傾き・サイズ補正部17は、原稿サイズ調整部16から入力される傾き角度α、サイズ補正処理後の原稿サイズ、および補正処理開始位置の各パラメータに基づいて、入力階調補正部13から入力される画像データに対して傾き補正処理およびサイズ補正処理を行う。
傾き補正処理およびサイズ補正処理の方法としては、例えば、回転行列を用いたアフィン変換処理などを用いることができる。
一般に、座標(x,y)をθ回転させた座標(x’,y’)は、下記の回転行列式で表すことができる。
画像の画素値として出力する場合には、整数値(x’,y’)に対応する小数値(xs,ys)を算出し、これをバイリニア等で補間演算すればよい。小数値(xs,ys)は、上記の回転行列式の逆変換式である下記の行列式によって算出される。
図10に示すように、回転補正前のx−y座標系において、(xs+StartX,ys+StartY)を取り囲む4点の画素の座標を(xi,yj)、(xi+1,yj)、(xi,yj+1)、(xi+1,yj+1)とし(i,jは1以上の整数)、xi≦xs+StartX<xi+1、yj≦ys+StartY<yj+1とし、上記4つの画素の値をそれぞれ(xi,yj)についてはZ1、(xi+1,yj)についてはZ2、(xi,yj+1)についてはZ3、(xi+1,yj+1)についてはZ4とし、xiとxsとのx方向についての距離とxsとxi+1とのx方向についての距離との比をu:1−u、yjとysとのy方向についての距離とysとyj+1とのy方向についての距離との比をv:1−vとすると、補間後の座標値Zは、以下のバイリニアによる補間式、
Z(x’,y’)=Z(xs,ys)=(1−v){(1−u)Z1+uZ2}+v{(1−u)Z3+uZ4}
で表される。
Z(x’,y’)=Z(xs,ys)=(1−v){(1−u)Z1+uZ2}+v{(1−u)Z3+uZ4}
で表される。
上記の方法により、サイズ補正処理後の原稿サイズに対応する各画素を傾き角度αに応じて回転させる。これにより、回転補正後の各画素の座標(x’,y’)は、0≦x’≦サイズ補正後の原稿幅、0≦y’≦サイズ補正後の原稿高さとなる。
以上のように、本実施形態では、入力画像データに応じた画像を表示部7に表示させるとともに、原稿傾き・サイズ検出部15の検出した入力画像データに含まれる原稿画像の端部の位置を、表示部7に表示させた画像に基づいて使用者が選択した原稿画像の端部の位置情報に基づいて調整する。
これにより、入力画像データに基づいて原稿画像サイズを検出する原稿サイズ検出手段の検出結果のみを用いる構成や、表示部に表示された入力画像データに応じた画像を用いて使用者が入力した原稿の端部の位置情報のみに基づいて原稿サイズを検出する構成に比べて、原稿サイズをより適切に検出することができる。
なお、使用者によって選択指示される原稿画像の端部の位置は、必ずしも厳密な位置を指定するものでなくてもよく、おおまかな位置を示す情報であってもよい。したがって、表示部7に表示させる縮小画像の解像度は特に限定されず、低解像度であってもよい。
また、傾き補正処理およびサイズ補正処理は、原稿画像が読み取られる毎(あるいは入力される毎)に常に行うようにしてもよく、使用者がこれらの処理を行うか否かを原稿画像が読み取られる毎(あるいは入力される毎)選択するようにしてもよい。傾き補正処理およびサイズ補正処理を行わない場合、原稿傾き・サイズ補正部17は、入力階調補正部13から出力されるRGB信号(画像データ)をそのまま領域分離処理部18に出力する。
例えば、デジタルカラー複写機1の制御部は、初期状態において、表示部7の表示画面に図11に示すような機能選択画面を表示させる。そして、この機能選択画面が表示されているときに「原稿傾き・サイズ補正」機能が選択指示されると、デジタルカラー複写機1の制御部は、図12に示すように「原稿傾き・サイズ補正」機能に関するメニュー画面を表示させる。このメニュー画面において、使用者は、「常に設定する」または「スキャンの度に確認する」のいずれかを選択できる。そして、「常に設定する」が選択された場合には原稿画像が読み取られる毎(あるいは入力される毎)に傾き補正処理およびサイズ補正処理を行い、「スキャンの度に確認する」が選択された場合には原稿画像が読み取られる毎(あるいは入力される毎)に傾き補正処理およびサイズ補正処理の要否を使用者が選択する。
また、傾き補正処理およびサイズ補正処理を行う際、デジタルカラー複写機1の制御部が、使用者が行うべき動作(使用手順)を表示部7に表示させるようにしてもよい。また、図13に示すように、使用者が行うべき動作(使用手順)を表示部7に表示させるか否かを使用者に選択させるための画面を表示させ、この表示に対する使用者の指示を受け付けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、カラー画像処理装置3が入力された画像データに各種処理を施してカラー画像出力装置4に出力するまでの処理を連続して行う場合の例について説明したがこれに限るものではない。例えば、入力画像データに応じた画像データと、この入力画像データから検出した傾き角度、補正処理開始位置、および補正後の原稿端部の位置とを記憶手段に記憶させておき、必要に応じてこれらのデータを読み出して傾き補正処理およびサイズ補正処理を行うようにしてもよい。図14は、この場合のデジタルカラー複写機1の構成例を示すブロック図である。
この図に示すデジタルカラー複写機1は、カラー画像入力装置2、カラー画像処理装置3a,3b、カラー画像出力装置4、画像メモリ5a,5b、操作パネル6、および画像記憶装置9を備えている。
カラー画像入力装置2、カラー画像出力装置4、および操作パネル6の構成は図1に示した構成と同様である。
カラー画像処理装置3aは、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、および原稿傾き・サイズ検出部15を備えている。カラー画像処理装置3bは、縮小画像作成部14、原稿サイズ調整部16、原稿傾き・サイズ補正部17、領域分離処理部18、色補正部19、黒生成下色除去部20、空間フィルタ処理部21、出力階調補正部22、および階調再現処理部23を備えている。カラー画像処理装置3aおよび3bに備えられる各部の機能は、図1に示したカラー画像処理装置3の各部と略同様である。
画像メモリ5a,5bは、カラー画像処理装置3a,3bの各部の処理に用いられる画像データおよび各種パラメータを記憶する記憶手段である。
画像記憶装置9は、入力階調補正部13から出力される画像データと、原稿傾き・サイズ検出部15が検出した各パラメータ(傾き角度、補正処理開始位置、および補正後の原稿端部の位置)とを記憶する記憶手段である。画像記憶装置9は、これら各データを保存するための充分な記憶容量を持っていればよく、特に限定されるものではないが、例えばHDD(ハードディスク)を用いることができる。
カラー画像処理装置3bは、操作パネル6を介して入力される使用者からの指示に応じた所定のタイミング(カラー画像処理装置3aの処理とは非同期のタイミング)で画像記憶装置9から原稿画像の画像データ、およびこの原稿に対応する上記各パラメータを読み出し、図1の場合と同様の方法で傾き補正処理およびサイズ補正処理を行う。なお、傾き補正処理およびサイズ補正処理を施した画像データを画像メモリ5bに順次格納し、領域分離処理部18が画像メモリ5bに格納された上記画像データを適宜読み出して領域分離処理を施し、その後、色補正部19、黒生成下色除去部20、空間フィルタ処理部21、出力階調補正部22、および階調再現処理部23が領域分離処理部18から出力される画像データに対して上述した各処理を順次行い、最終的にカラー画像出力装置4に出力するようにしてもよい。
また、本実施形態では、カラー画像出力装置4を備えたデジタルカラー複写機1について説明したが、本発明の適用対象はこれに限るものではなく、例えば画像形成装置を備えないスキャナ(画像読取装置)に適用することもできる。
図15は、本発明をスキャナ(画像読取装置)1bに適用した場合の構成例を示すブロック図である。この図に示すスキャナ1bは、カラー画像入力装置2、カラー画像処理装置3c、画像メモリ5c、操作パネル6、および画像記憶装置9cを備えている。カラー画像入力装置2、操作パネル6、およびカラー画像処理装置3cに備えられるA/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、縮小画像作成部14、原稿傾き・サイズ検出部15、原稿サイズ調整部16、および原稿傾き・サイズ補正部17の構成および機能は図1に示したデジタルカラー複写機1と略同様である。
カラー画像処理装置3cは、A/D変換部11、シェーディング補正部12、入力階調補正部13、縮小画像作成部14、原稿傾き・サイズ検出部15、原稿サイズ調整部16、および原稿傾き・サイズ補正部17に加えて、セレクタ24を備えている。このセレクタ24には、入力階調補正部13から出力された画像データと、原稿傾き・サイズ補正部17から出力された画像データとが入力される。そして、セレクタ24は、傾き補正処理およびサイズ補正処理を行うか否かについての使用者の選択指示に応じて、入力階調補正部13から出力された画像データ、または原稿傾き・サイズ補正部17から出力された画像データを画像記憶装置9cに出力するようになっている。つまり、傾き補正処理およびサイズ補正処理が選択されていないときは入力階調補正部13から出力されたRGBデータ(画像データ)を画像記憶装置9cに転送し、傾き補正処理およびサイズ補正処理が選択されているときには傾き補正処理およびサイズ補正処理を施した画像データを画像記憶装置9cに転送する。
画像メモリ5cは、カラー画像処理装置3cの各部において用いられる画像データを記憶する記憶手段である。
画像記憶装置9は、カラー画像処理装置3cから出力される画像データを記憶する記憶手段である。画像記憶装置9は上記画像データを保存するための充分な記憶容量を持っていればよく、特に限定されるものではないが、例えばHDD(ハードディスク)を用いることができる。
なお、入力階調補正部13は、入力階調補正後の画像データを画像メモリ5cに一旦書き込み、原稿傾き・サイズ補正部17は画像メモリ5cに書き込まれている上記画像データを適宜読み出して傾き補正処理およびサイズ補正処理を施す。また、原稿傾き・サイズ補正部17は、傾き補正処理およびサイズ補正処理後の画像データを画素毎に画像メモリ5cに書き込み、1ページ全ての画像データに対する傾き補正処理およびサイズ補正処理が終了したときに制御部が画像メモリ5cからこの1ページ分の画像データを読み出して画像記憶装置9cに出力するようになっている。
また、本実施形態では、傾き補正処理およびサイズ補正処理を施した画像データをカラー画像出力装置4に出力する構成(図1、図14参照)、および画像記憶装置9cに記憶させる構成(図15参照)について説明したが、これに限らず、例えばネットワークを介してで接続されたコンピュータ、サーバ、デジタル複合機、プリンタ等の外部装置に送信するようにしてもよい。
また、本実施形態では、使用者がデジタルカラー複写機1あるいはスキャナ1bの操作パネル6を介して各種指示を入力する構成について説明したが、これに限らず、例えば、デジタルカラー複写機1あるいはスキャナ1bに対して通信可能に接続されたコンピュータを介して指示入力を行う構成としてもよい。この場合、コンピュータに表示されるデジタルカラー複写機1あるいはスキャナ1bのドライバの設定画面において使用者がマウスやキーボード等の指示入力手段を用いて各種指示を入力するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、デジタルカラー複写機1およびスキャナ1bに備えられるカラー画像処理装置3,3a,3b,3cの各部(例えば原稿上端検出部13および原稿傾き補正部15)は、CPU等のプロセッサを用いてソフトウェアによって実現されるものであってもよい。すなわち、カラー画像処理装置3,3a,3b,3cは、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるカラー画像処理装置3,3a,3b,3cの制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、デジタルカラー複写機1あるいはスキャナ1bに供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって達成される。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、デジタルカラー複写機1あるいはスキャナ1bを通信ネットワークと接続可能に構成し、通信ネットワークを介して上記プログラムコードを供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
また、カラー画像処理装置3,3a,3b,3cの各ブロックは、ソフトウェアを用いて実現されるものに限らず、ハードウェアロジックによって構成されるものであってもよく、処理の一部を行うハードウェアと当該ハードウェアの制御や残余の処理を行うソフトウェアを実行する演算手段とを組み合わせたものであってもよい。
本発明のコンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理などの様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置、およびコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタ等の画像形成装置により構成されてもよい。さらには、ネットワークを介してサーバなどに接続するための通信手段としてのネットワークカードやモデムなどが備えられていてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、原稿を読み取って得られた画像データに基づいてこの原稿のサイズを検出し、上記画像データにおける原稿以外の部分を除去する処理を行う画像処理装置および画像処理方法に適用できる。
1 デジタルカラー複写機(画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置)
1b スキャナ(画像処理装置、画像読取装置、)
2 カラー画像入力装置
3,3a,3b,3c カラー画像処理装置(画像処理装置)
4 カラー画像出力装置
5 メモリ
5,5a,5b,5c 画像メモリ
6 操作パネル
7 表示部(表示装置)
8 指示入力部(指示入力装置)
9,9c 画像記憶装置
14 縮小画像作成部(変倍画像生成部)
15 原稿傾き・サイズ検出部(原稿傾き検出部、エッジ検出部)
16 原稿サイズ調整部(原稿領域特定部)
17 原稿傾き・サイズ補正部(原稿サイズ補正部、原稿傾き補正部)
24 セレクタ
31 エッジ検出処理部(エッジ検出部)
32 サイズ算出部(原稿傾き検出部)
32 傾き算出部
33 判定部
1b スキャナ(画像処理装置、画像読取装置、)
2 カラー画像入力装置
3,3a,3b,3c カラー画像処理装置(画像処理装置)
4 カラー画像出力装置
5 メモリ
5,5a,5b,5c 画像メモリ
6 操作パネル
7 表示部(表示装置)
8 指示入力部(指示入力装置)
9,9c 画像記憶装置
14 縮小画像作成部(変倍画像生成部)
15 原稿傾き・サイズ検出部(原稿傾き検出部、エッジ検出部)
16 原稿サイズ調整部(原稿領域特定部)
17 原稿傾き・サイズ補正部(原稿サイズ補正部、原稿傾き補正部)
24 セレクタ
31 エッジ検出処理部(エッジ検出部)
32 サイズ算出部(原稿傾き検出部)
32 傾き算出部
33 判定部
Claims (11)
- 原稿を読み取って得られた入力画像データに基づいてこの入力画像データにおける上記原稿に対応する画像の領域である原稿領域を検出する画像処理装置であって、
上記入力画像データにおける上記原稿の端部の位置を検出するエッジ検出部と、
上記入力画像データに応じた画像を表示する表示装置と、
上記表示装置に表示させた画像における上記原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける指示入力装置と、
上記エッジ検出部の検出した上記原稿の端部の位置と上記指示入力によって指示された上記原稿の端部の位置とに基づいて上記入力画像データにおける上記原稿領域を特定する原稿領域特定部とを備えていることを特徴とする画像処理装置。 - 上記エッジ検出部は、
主走査方向もしくは副走査方向を検出方向とし、この検出方向に隣接する画素同士の画素値の差分を画素毎に算出し、算出した差分値が予め定めた閾値以上である画素のうち、上記検出方向の両端側に位置する画素を上記原稿の端部の位置として検出する処理を検出方向に並ぶ画素からなるラインのそれぞれについて行う処理を、上記閾値として複数種類の閾値を用いた場合のそれぞれについて行い、
上記原稿領域特定部は、
上記各閾値を用いた場合の上記原稿の端部の位置の検出結果のうち、当該検出結果に基づいて算出される上記原稿のサイズと上記指示入力に基づいて算出される上記原稿のサイズとの差が最小となる検出結果に基づいて上記原稿領域を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記指示入力装置は、上記表示装置に表示させた画像における上記原稿の対角線上に存在する2つの頂点の位置についての使用者からの指示入力を受け付け、
上記エッジ検出部は、上記各ラインについての上記原稿の端部の位置の検出結果に基づいて上記原稿における上記2つの頂点に対応する各頂点の位置を検出し、
上記原稿領域特定部は、上記エッジ検出部が検出した上記各頂点の位置と上記指示入力における上記各頂点の位置とに基づいて上記原稿領域を特定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 上記入力画像データにおける上記原稿領域以外の領域を除去する原稿サイズ補正部を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 上記エッジ検出部による上記原稿の端部の位置の検出結果に基づいて上記入力画像データにおける上記原稿の正規の配置角度に対する上記原稿の傾き角度を検出する原稿傾き検出部と、
上記原稿傾き検出部の検出した傾き角度に基づいて上記入力画像データにおける上記原稿の傾きを補正する原稿傾き補正部とを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 上記入力画像データに応じた画像のサイズを上記表示装置の表示画面のサイズに応じて変倍する変倍画像生成部を備え、
上記表示装置は上記変倍画像生成部によって変倍された画像を表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 原稿を読み取って上記原稿の画像データを取得するスキャナ装置と、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置とを備えていることを特徴とする画像読取装置。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置と、上記画像処理装置から出力される画像データに応じた画像を記録材上に形成する画像出力装置とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 原稿を読み取って得られた入力画像データに基づいてこの入力画像データにおける上記原稿に対応する画像の領域である原稿領域を検出する画像処理方法であって、
上記入力画像データにおける上記原稿の端部の位置を検出するエッジ検出工程と、
上記入力画像データに応じた画像を表示する表示工程と、
上記表示工程で表示した画像における上記原稿の端部の位置についての使用者からの指示入力を受け付ける指示入力工程と、
上記エッジ検出工程で検出した上記原稿の端部の位置と上記指示入力によって指示された上記原稿の端部の位置とに基づいて上記入力画像データにおける上記原稿領域を特定する原稿領域特定工程とを含むことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記各部として機能させるためのプログラム。
- 請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008254402A JP2010087826A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体 |
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JP2017059948A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | ファクシミリ装置及びファクシミリシステム |
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2008
- 2008-09-30 JP JP2008254402A patent/JP2010087826A/ja active Pending
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