JP2010011322A - 通信システム、通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信網を介して互いに通信する個々の通信装置に接続された保守端末間で、その通信網を介して互いに情報を送受信できる通信システム、通信装置及び通信方法を提供する。
【解決手段】通信システム1は、通信網30を介して接続され、互いにデータの送受信を行う第1の通信装置10及び第2の通信装置20と、第1の通信装置10に接続される第1の端末40と、第2の通信装置20に接続される第2の端末50とを有する。第1の通信装置10は、第1または第2の端末の一方との間に第1の通信セッションが確立されている場合において、その一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、その所定の情報を含む応答信号を作成する他局端末連携部143と、第1または第2の端末の他方と第1または第2の通信装置との間に第2の通信セッションが確立されている場合、作成された応答信号を、その他方の端末へ送信するレポート送信部146とを有する。
【選択図】図1

Description

本願は、通信システム、通信装置及び通信方法に関し、特に、各通信装置に接続された保守端末間の通信を行う通信システム、通信装置及び通信方法に関する。
通信システムの保守作業では、異なる場所(例えば、異なる基地局)に設置された複数の通信装置(例えば、光伝送装置)に対して、保守作業員が同時に保守作業を行わなければならないことがある。そこで、例えば、伝送路を介して互いに接続される伝送装置の一つに接続された監視制御装置から、各伝送装置間の方路設定を自動的に行える方法が開示されている(特許文献1を参照)。
特開2000−252941号公報
ここで、通信システムの保守作業には、基板の交換、ソフトウェアモジュールの更新、または伝送信号の出力強度調整など、各設置場所にいる保守作業員がそれぞれ手作業で行う必要のある作業も含まれる。このような作業について、保守作業員が誤りなく所望の作業を行えるように、各通信装置に接続され、通信装置の設定などを行う保守端末間で、それぞれの通信装置の情報、各保守作業員の作業内容、作業進捗状況などを表す情報を共有できることが望ましい。
しかし、特許文献1に開示された方法では、保守端末間で情報を交換することは想定されていない。また、各保守端末間で直接通信するためには、それら保守端末を含む通信システムを構築しなければならず、現実的でない。また保守端末と通信装置とは、通信装置間の通信方式とは異なる方式で通信されることもある。そのため、保守作業員は、電話など、保守作業の対象となる通信システムとは別個の通信手段を用いて、互いに情報を交換する必要があった。
そこで、本願は、通信網を介して互いに通信する個々の通信装置に接続された保守端末間で、その通信網を介して互いに情報を送受信できる通信システム、通信装置及び通信方法を提供することを課題とする。
一つの実施形態によれば、通信システムが提供される。係る通信システムは、通信網を介して接続され、互いにデータの送受信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置と、第1の通信装置に接続される第1の端末と、第2の通信装置に接続される第2の端末とを有する。第1の通信装置は、第1の端末または第2の端末のうちの一方の端末との間に第1の通信セッションが確立されている場合において、その一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、その所定の情報を含む応答信号を作成する他局端末連携部と、第1の端末または第2の端末のうちの他方の端末と、第1の通信装置または第2の通信装置との間に第2の通信セッションが確立されている場合、作成された応答信号を、その他方の端末へ送信するレポート送信部とを有する。
また他の実施形態によれば、第1の端末と接続され、その第1の端末と、通信網を経由して通信装置に接続される他の通信装置と接続された第2の端末との間の通信を行う通信装置が提供される。係る通信装置は、第1の端末または第2の端末のうちの一方の端末との間に第1の通信セッションが確立されている場合において、その一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、その所定の情報を含む応答信号を作成する他局端末連携部と、第1の端末または第2の端末のうちの他方の端末と、その通信装置または他の通信装置との間に第2の通信セッションが確立されている場合、作成された応答信号をその他方の端末へ送信するレポート送信部とを有する。
さらに他の実施形態によれば、第1の通信装置に接続された第1の端末と、通信網を経由して第1の通信装置に接続される第2の通信装置と接続された第2の端末との間で通信する通信方法が提供される。係る通信方法は、第1の端末または第2の端末のうちの一方の端末と第1の通信装置との間に第1の通信セッションを確立し、第1の端末または第2の端末のうちの他方の端末と、第1の通信装置または第2の通信装置との間に第2の通信セッションを確立し、第1の通信装置は、その一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、その所定の情報を含む応答信号を作成し、作成された応答信号を、その他方の端末へ送信することを含む。
本願に開示された通信システム、通信装置及び通信方法は、通信網を介して互いに通信する個々の通信装置に接続された保守端末間で、その通信網を介して互いに情報を送受信できるという効果を奏する。
以下、図を参照しつつ、一つの実施形態による通信システムについて説明する。
一つの実施形態による通信システムは、通信網である伝送ネットワークを介して互いに通信する複数の通信装置に、それぞれ保守端末(あるいは、架前端末ともいう)が接続される。そして、係る通信システムでは、保守端末間で通信を開始する前に、一方の保守端末が、その保守端末が接続される通信装置との間に保守作業用の通信セッションを確立し、他方の保守端末が、その保守端末が接続された通信装置との間に保守作業用の通信セッションを確立する。そして、一方の保守端末から保守作業用の通信セッションが確立された通信装置へ、共有したい情報を含む命令を送信する。その命令を受信した通信装置は、受信した命令に含まれる情報を含むレポート(すなわち、応答信号)を作成し、そのレポートを、何れかの通信装置と保守作業用の通信セッションが確立されている他の保守端末へ向けて送信する。これにより、係る通信システムは、保守端末間で直接通信することができなくても、保守端末間の情報交換を可能とするものである。
図1は、一つの実施形態による通信システム1の概略構成図である。図1に示すように、通信装置10及び20は、異なる基地局に設置され、伝送ネットワーク30を介して接続される。伝送ネットワーク30は、例えば、伝送線として複数の光ファイバを有する。通信装置10及び20は、例えば光伝送装置である。この場合、通信装置10及び20は、送信するデータを、波長多重化された搬送波に載せて送信する。そして、通信装置10及び20は、様々な通信プロトコルに従って、伝送ネットワーク30を介して、互いにデータを送信し、あるいは受信する。また、通信装置10には、保守端末40が接続される。通信装置10と保守端末40は、例えば、RS232Cなどのインターフェースを介したシリアル通信により、互いにデータを送信し、あるいは受信する。同様に、通信装置20には、保守端末50が接続される。通信装置20と保守端末50も、例えば、シリアル通信により、互いにデータを送信し、あるいは受信する。
保守端末40及び50は、通信装置10または20に対してそれらの動作を規定するための設定パラメータを入力したり、通信装置10または20から、それらの状態を示す情報を取得するための操作機器であり、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、PC)である。本実施形態では、保守端末40及び50と、通信装置10及び20間の通信に使用する通信プロトコルは、Telcordia規格に従ったものを用いた。そして、保守端末40及び50は、通信装置10または20と通信可能であるが、保守端末40と保守端末50とが直接通信することはできない。通信装置10及び20に対する保守作業を行う場合、通信装置10が設置された場所にいる作業者は、保守端末40から通信装置10に対してログオンし、保守端末40と通信装置10間の保守作業用の通信セッションを確立する。同様に、作業者は、保守端末40から通信装置20に対してログオンし、保守端末40と通信装置20間に保守作業用の通信セッションを確立してもよい。また同様に、通信装置20が設置された場所にいる作業者は、保守端末50から通信装置20に対してログオンし、保守端末50と通信装置20間に保守作業用の通信セッションを確立する。同様に、作業者は、保守端末50から通信装置10に対してログオンし、保守端末50と通信装置10間に保守作業用の通信セッションを確立することができる。なお、保守端末40または50と、通信装置10または20間の通信セッションの確立手順については後述する。
保守端末40及び50は、通信セッションの確立後に、通信装置10または20に対して各種の設定を行うコマンドを送信したり、通信装置10または20から所定の設定情報あるいは状態情報などを取得する。また、作業者は、保守アクションコマンドを保守端末40を通じて通信装置10または20に送信することにより、通信装置10または20を介して保守端末50へ所定の情報を送信することができる。同様に、作業者は、保守端末50から通信装置10または20を介して保守端末40へ所定の情報を送信することができる。
なお、図1では、理解を容易にするために、伝送ネットワーク30に接続される通信装置の数を2個としたが、係る実施形態における通信システム1では、3個以上の通信装置が伝送ネットワーク30を介して接続され、互いに通信可能となっていてもよい。3個以上の通信装置が接続される場合も、保守作業が行われる通信装置に保守端末が接続される。
図2は、一つの実施形態による通信装置10の概略構成図である。なお、通信装置10と通信装置20は、同一の構成を有するので、以下では、通信装置10についてのみ説明する。図2に示すように、通信装置10は、端末処理部11、リモート処理部12、ルーティング処理部13、メンテナンス処理部14、伝送処理部15、記憶部16及び報知部17を有する。
このうち、ルーティング処理部13、メンテナンス処理部14及び伝送処理部15は、マイクロプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、上記の各部を、ファームウェアとして実装してもよい。また、端末処理部11は、保守端末との接続に使用される通信インターフェース(例えば、RS232C)及びその周辺回路と、マイクロプロセッサ上で実行されるプログラムとを有する。同様に、リモート処理部12は、伝送ネットワーク30に通信装置10を接続するための通信インターフェース及びその周辺回路と、マイクロプロセッサ上で実行されるプログラムとを有する。さらに、記憶部16は、ROM、RAMなどの半導体メモリ、あるいは磁気記録媒体及びそのアクセス装置などを有する。さらに、報知部17は、LED、液晶ディスプレイまたはスピーカを有する。
以下、通信装置10の各部について詳細に説明する。
端末処理部11は、リモート処理部12またはメンテナンス処理部14からルーティング処理部13を介して送られてきたデータを、保守端末10との通信に用いられる信号形式に変換し、保守端末10へ出力する。また端末処理部11は、保守端末10から通信信号を受信すると、その通信信号からデータを抽出し、抽出したデータをルーティング処理部13へ渡す。
リモート処理部12は、端末処理部11またはメンテナンス処理部14からルーティング処理部13を介して送られてきたデータを、通信装置20との通信に用いられる信号形式に変換し、伝送ネットワーク30へ出力する。またリモート処理部12は、通信装置20から伝送ネットワーク30を経由して通信信号を受信すると、その通信信号からデータを抽出し、抽出したデータをルーティング処理部13へ渡す。
ルーティング処理部13は、保守端末40から端末処理部11を経由して受け取ったデータを、そのデータに含まれる宛先及びデータの種類を参照して、通信装置10で処理するか、通信装置20へ転送するかを決定する。同様に、ルーティング処理部13は、通信装置20からリモート処理部12を経由して受け取ったデータを、そのデータに含まれる宛先及びデータの種類を参照して、通信装置10で処理するか、保守端末40へ転送するかを決定する。具体的には、ルーティング処理部13は、受け取ったデータが保守アクションコマンドまたはコマンドであり、そのデータの宛先が自装置(すなわち、通信装置10)である場合、そのデータをメンテナンス処理部14へ渡す。また、受け取ったデータが保守アクションレポートであり、そのデータの宛先が自装置(すなわち、通信装置10)である場合、ルーティング処理部13は、そのデータを端末処理部11へ渡す。一方、ルーティング処理部13は、受け取ったデータの宛先が他の通信装置(すなわち、通信装置20)である場合、そのデータをリモート処理部12へ渡す。また、ルーティング処理部13は、受け取ったデータに含まれる宛先が保守端末40である場合、そのデータを端末処理部11へ渡す。
メンテナンス処理部14は、通信装置10の保守作業に関する各種処理を実行する。
図3に、メンテナンス処理部14の機能ブロック図を示す。図3に示すように、メンテナンス処理部14は、ユーザ登録部141、端末接続確認部142、他局端末連携部143、コマンド実行部144、コマンド解析部145及びレポート送信部146を有する。
ユーザ登録部141は、保守端末40または50と通信装置10との通信セッションを確立するか否か決定する。すなわち、保守端末40から通信装置10に対して、通信セッション確立要求信号が送信されると、ユーザ登録部141は、保守端末40に対して、ユーザ識別情報(ユーザID)とパスワードの入力を求める応答信号を返す。そこで、作業者により、保守端末40のユーザインタフェースを介してユーザID及びパスワードが入力されると、保守端末40は、通信装置10に対してそのユーザID及びパスワードを送信する。ユーザ登録部141は、受信したユーザID及びパスワードが、記憶部16に予め登録されているID及びそのIDに対応するパスワードと一致するか否か調べる。そして一致する場合、ユーザ登録部141は、保守端末40からのログオンを許可する。すなわちユーザ登録部141は、通信装置10と保守端末40間の通信セッションを確立し、その通信セッションのセッション識別情報(セッションID)を割り当てる。ユーザ登録部141は、そのセッションIDと、ユーザIDを関連付けたセッション種別管理テーブルを記憶部16に記憶する。ユーザ登録部141は、他の通信装置に接続された保守端末(本実施形態では、保守端末50)から伝送ネットワーク30を経由して送られてきた通信セッション確立要求に対しても同様に処理する。
ユーザIDには、保守作業者用のID(例えば、'MNT-USERA')と、その他の権限を有するユーザ用のID(例えば、システム管理者用の'ROOT'、一般ユーザ用の'USERA'等)が含まれる。
表1に、セッションID管理テーブルを示す。
Figure 2010011322
表1に示すように、セッションIDが'1'または'2'である場合、確立された通信セッションは、通信装置10と、通信装置10に直接接続される保守端末40間の通信セッションであることを示す。また、セッションIDが'3-n'(n=1,2,...)である場合、確立された通信セッションは、通信装置10と、伝送ネットワーク30を介して通信装置10に接続される保守端末間の通信セッションであることを示す。
表2に、セッション種別管理テーブルの一例を示す。
Figure 2010011322
表2に示す例では、左端の列に通信セッションのセッションIDが記述され、中央の列に、確立された通信セッションに対応するユーザIDが記述される。また右端の列に、確立された通信セッションの通信先が他の通信装置を経由している場合、その通信装置の識別情報(装置ID)が記述される。表2に示す例では、二つの通信セッションが確立されていることが示されている。確立されている通信セッションのうち、セッションIDが'1'である通信セッションは、保守作業用IDと関連付けられている。一方、セッションIDが'3-1'である通信セッションは、一般ユーザ用IDと関連付けられている。
ユーザ登録部141は、セッション種別管理テーブルを参照し、通信装置10と通信装置10に接続される保守端末40間において、保守作業用IDと関連付けられた通信セッションが確立されているか否かを確認する。そしてユーザ登録部141は、通信装置10と何れかの保守端末との間において、保守作業用IDと関連付けられた通信セッションが確立されていると、通信装置10を、保守作業が実行されることを示す保守モードに設定する。このとき、保守作業用IDと関連付けられた通信セッションを、保守作業用通信セッションという。具体的には、ユーザ登録部141は、通信装置10に保守モードが設定されているか否かを示す保守モード設定フラグの値を'ON'に設定し、記憶部16に記憶する。またユーザ登録部141は、保守作業の対象となる各通信装置(本実施形態では、通信装置20)へ、通信装置10が保守モードに設定されたことを示す保守モード設定信号を送信する。なお、保守作業の対象となる通信装置の装置IDは、保守端末40から通信装置10へ送信されるコマンドにより、通信装置10へ通知することができる。また、伝送ネットワーク30に接続された全ての通信装置が保守作業の対象となる場合、ユーザ登録部141は、記憶部16に記憶されたルーティングテーブルに登録されている全ての通信装置へ保守モード設定信号を送信してもよい。
一方、通信装置10と何れの保守端末との間にも保守作業用通信セッションが確立されていない場合、ユーザ登録部141は、通信装置10を保守モードに設定しない。また、通信装置10と保守端末との間に確立された通信セッションに関連付けられたユーザIDが、保守作業者用のIDと異なる場合も、ユーザ登録部141は、通信装置10を保守モードに設定しない。通信装置10が保守モードに設定されていない場合、保守モード設定フラグの値は'OFF'に設定される。
なお、ユーザ登録部141は、通信セッションを確立するか否かを決定するために、ユーザID及びパスワードとともに、あるいはユーザID及びパスワードの代わりに、保守端末の識別情報(端末ID、例えば、所定の規則に従って登録された端末名称、MACアドレス等)を用いてもよい。また、ユーザ登録部141は、通信装置10に直接接続される保守端末40と通信装置10との間に保守作業用通信セッションが確立された場合のみ、通信装置10を保守モードに設定してもよい。
ユーザ登録部141は、保守端末よりログアウト信号を受信すると、通信装置10とその保守端末間の通信セッションを終了し、セッション種別管理テーブルから、その通信セッションに対応するユーザIDを消去する(他の通信装置を経由して通信セッションが確立されていた場合には装置IDも消去する)。また、ユーザ登録部141は、確立された保守作業用の通信セッションがなくなると、保守モード設定フラグの値を'OFF'に書き換え、記憶部16に記憶する。そしてユーザ登録部141は、保守作業の対象となる各通信装置へ、保守モード解消信号を送信する。
端末接続確認部142は、保守モード設定信号を他の通信装置から受信したときに、通信装置10が保守モードに設定されているか否か(すなわち、保守作業用通信セッションが確立されているか否か)を確認する。そして、通信装置10が保守モードに設定されていない場合、端末接続確認部142は、報知部17を介して作業者に、保守作業用の通信セッションが未確立であることを通知する。その通知は、例えば、報知部17のLEDを点滅させたり、スピーカを通じて警告音を出力することにより行われる。また端末接続確認部142は、保守モード設定信号を送信した通信装置に対して、保守モードに設定されていないことを示す保守モード未設定信号を送信する。
一方、端末接続確認部142は、保守モード設定信号を他の通信装置から受信したときに、通信装置10が保守モードに設定されている場合、保守モード設定信号を送信した通信装置に対して、保守モード設定信号を返信する。
また、端末接続確認部142は、受信した保守モード設定信号に基づいて、保守モードに設定された通信装置の装置IDを記憶部16に記憶する。さらに、端末接続確認部142は、受信した保守モード解消信号に基づいて、保守モードに設定済みであるとして記憶されている通信装置の装置IDを、記憶部16から消去する。
さらに、端末接続確認部142は、記憶部16に記憶された、保守モード設定済みの装置IDと、保守作業対象となる通信装置の装置IDを参照して、保守作業の対象となる全ての通信装置が保守モードに設定されたことを確認すると、そのことを報知部17を介して作業者に通知する。あるいは、端末接続確認部142は、通信装置10との間に保守作業用通信セッションが確立されている全ての保守端末に対して、保守作業の対象となる全ての通信装置が保守モードに設定されたことを示すレポートを送信してもよい。
保守作業の対象となる各通信装置が上記の機能を有することにより、作業者は、各通信装置と保守端末との間に保守作業用通信セッションが確立されているか否かを確認することができる。
他局端末連携部143は、他の通信装置から伝送ネットワーク30を介して保守作業用のコマンド(以下、保守アクションコマンドという)を受信すると、そのコマンドに従った処理を実行する。また他局端末連携部143は、他の通信装置に接続された保守端末と、通信装置10に接続された保守端末40との間で、保守作業に使用する各種情報を共有できるように、記憶部16に保守作業用記憶領域を確保する。
他局端末連携部143は、受け取った保守アクションコマンドの実行結果にしたがった保守アクションレポートを作成する。例えば、他局端末連携部143が、保守アクションコマンドにしたがって、所定の連携データを記憶した場合、他局端末連携部143は、その連携データを各保守端末にも通知するように、保守アクションレポートにその連携データを含める。また、保守アクションコマンドが、所定時刻をタイムアップとする計時を行うことを要求するものである場合、他局端末連携部143は、保守アクションレポートに、タイムアップ時刻と計時実行命令を含める。他局端末連携部143は、作成した保守アクションレポートを記憶部16に記憶する。
他局端末連携部143は、保守アクションコマンドの送信元へ、そのコマンドを受け取ったことを示す応答信号を送信する。また他局端末連携部143は、保守アクションコマンドの実行が終了すると、そのコマンドが実行されたことを示す保守アクションコマンド実行フラグの値をONに設定する。
なお、他局端末連携部143は、保守アクションコマンドを実行しても、必ずしも保守アクションレポートを作成しなくてもよい。例えば、保守アクションコマンドが、保守作業用記憶領域に記憶されたデータと、その保守アクションコマンドに含まれるデータの相違点を検出するものである場合、相違点がなければ、他局端末連携部143は保守アクションレポートを作成しないようにしてもよい。この場合、他局端末連携部143は保守アクションコマンド実行フラグもOFFのまま維持する。また、保守アクションコマンドは、保守アクションレポートを送信するか否かを決定するためのレポート送信フラグINHを含んでいてもよい。この場合、他局端末連携部143は、そのレポート送信フラグINHを参照して、保守アクションレポートを作成するか否かを決定する。例えば、レポート送信フラグINHがレポートの送信を許可することを示す値に設定されていれば、他局端末連携部143は、保守アクションコマンドを実行した後、上記のように保守アクションレポートを作成し、保守アクションコマンド実行フラグをONに設定する。一方、レポート送信フラグINHがレポートを送信しないことを示す値に設定されていれば、他局端末連携部143は、保守アクションコマンドを実行しても、保守アクションレポートを作成せず、保守アクションコマンド実行フラグをOFFのまま維持する。
コマンド実行部144は、通信装置10が宛先として示されたコマンド(保守アクションコマンドを除く)を受信すると、そのコマンドに含まれる命令を実行する。例えば、コマンド実行部144は、通信装置10の各種パラメータ(例えば、伝送信号強度の調整用パラメータ等)を、受信したコマンドにおいて指定された値に設定する。あるいは、コマンド実行部144は、そのコマンドに示された情報にしたがって、ルーティングテーブルを更新する。
コマンド実行部144は、受信したコマンドにおいて指示された処理を実行すると、処理が終了したことを示す応答信号を作成する。その後、コマンド実行部144は、コマンドの送信元の保守端末へ、ルーティング処理部13を介してその応答信号を送信する。
コマンド解析部145は、ルーティング処理部13を介して受け取った信号を解析し、その信号を、ユーザ登録部141、他局端末連携部143またはコマンド実行部144の何れに転送するかを決定する。例えば、受け取った信号が通信セッションの確立に関連する信号(例えば、通信セッション確立要求信号または保守端末40から入力されたユーザID等)の場合、コマンド解析部145は、その信号をユーザ登録部141へ転送する。
また、受け取った信号が保守アクションコマンドであれば、コマンド解析部145は、通信装置10が保守モードに設定されているか否か確認する。そして、通信装置10が保守モードに設定されている場合、受け取った保守アクションコマンドを他局端末連携部143へ転送する。一方、通信装置10が保守モードに設定されていない場合、コマンド解析部145は、受け取った保守アクションコマンドに含まれる送信元情報を参照して、その送信元に対して保守アクションコマンドの実行を拒否することを示す応答信号を送信する。そしてコマンド解析部145は、その保守アクションコマンドを廃棄する。
さらに、受け取った信号が、通信装置10に対する処理を規定するコマンドである場合も、コマンド解析部145は、通信装置10が保守モードに設定されているか否か確認する。そして、通信装置10が保守モードに設定されている場合、受け取ったコマンドをコマンド実行部144へ転送する。一方、通信装置10が保守モードに設定されていない場合、コマンド解析部145は、受け取ったコマンドに含まれる送信元情報を参照して、その送信元に対してコマンドの実行を拒否することを示す応答信号を送信する。そしてコマンド解析部145は、そのコマンドを廃棄する。
レポート送信部146は、定期的に、あるいは他局端末連携部143からの通知により、保守アクションコマンド実行フラグを確認し、当該フラグがONになっていると、記憶部16に記憶されている保守アクションレポートを送信する。
その際、レポート送信部146は、保守アクションレポートの宛て先を、セッション種別管理テーブルを参照することにより、通信装置10に対して保守作業用ユーザとしてログオンしている各保守端末に決定する。そしてレポート送信部146は、保守アクションレポートに、レポート送信先の保守端末が接続される通信装置の装置IDを宛先情報として付す。その後レポート送信部146は、ルーティング処理部13へ出力する。
なお、レポート送信部146は、保守アクションレポートを、保守モードに設定されている他の通信装置のそれぞれに送信してもよい。この場合、保守アクションレポートを受け取った通信装置のルーティング処理部13は、自己に対して保守作業用ユーザとしてログオンしている各保守端末へ保守アクションレポートを転送する。これにより、作業者は、複数の通信装置にログオンしなくてもよく、例えば作業者が使用する保守端末が接続される通信装置にのみ保守作業用IDを用いてログオンするだけでよい。そのため、特に保守作業の対象となる通信装置の数が多い場合でも、保守作業を開始する前に必要な工数を少なくすることができる。さらに、レポート送信部146は、保守アクションレポートを、通信装置10に直接接続された保守端末40にのみ、送信するようにしてもよい。レポート送信部146は、上記のような保守アクションレポートの送信先の選択を、例えば、保守アクションコマンドにおいて保守アクションレポートの送信先を指定することによって行うことができる。
保守アクションレポートを送信した後、レポート送信部146は、保守アクションコマンド実行フラグをOFFに設定するとともに、送信し終わった保守アクションレポートを、記憶部16から消去する。
図4(a)〜(c)に、例示的な保守アクションコマンド401〜403を示す。図4(a)〜(c)に示すように、保守アクションコマンドはテキストベースで規定される。また、保守アクションコマンドには、そのコマンドが保守アクションコマンドであることを示す、アクション定義情報410(図4に示す例では、"OPR-MAINTE")がコマンドの先頭に付される。なお、アクション定義情報410は、保守アクションコマンドが通信装置に実行させる処理に応じて異なる複数の定義を有していてもよい。アクション定義情報410に引き続いて、保守アクションコマンドの宛先情報420が記述される。その後、保守アクションコマンドの識別タグ430が記述される。この識別タグ430に記載された値は、保守アクションコマンドに対応する応答信号にも記載される。
図4(a)に示されるように、識別タグ430に続いて、任意に、各保守端末において連携させる連携データ440が記述される。さらに、識別タグ430または連携データ440の次に、機能フラグ450が記述される。機能フラグ450は、保守アクションコマンドにより実行される処理を表す。例えば、図4(a)に示すように、機能フラグ450が"SET"であれば、連携データ440が、通信装置10の記憶部16に確保された保守作業用記憶領域に記憶される。あるいは、機能フラグ450が"GET"であれば、保守アクションコマンドの送信元の保守端末へ返信される保守アクションレポートに、所定の情報を含めることが要求されることを表す。さらに、図4(c)に示すように、機能フラグ450が"START"であれば、その保守アクションコマンドに基づいて作成された保守アクションレポートを受け取った保守端末にカウントダウン処理を実行させる。
その後、図4(b)及び(c)に示すように、機能フラグ450の次に、保守アクションコマンドの送信元の保守端末が接続される通信装置の装置ID460が記述される。送信元の装置ID460に続いて、任意に、カウントダウンフラグ470及び設定時刻480が記述される。カウントダウンフラグ470が"ON"に設定されている場合、他局端末連携部143は、カウントダウンの完了時刻を設定時刻480に設定し、その完了時刻を保守作業用記憶領域に記憶する。
図5(a)〜(c)に、例示的な保守アクションレポート501〜503を示す。図5(a)〜(c)に示すように、保守アクションレポート501〜503はテキストベースで規定される。また図5(a)に示す保守アクションレポート501は、図4(a)に示す保守アクションコマンド401に対応して作成される。同様に、図5(b)及び(c)に示す保守アクションレポート502、503は、それぞれ、図4(b)及び(c)に示す保守アクションコマンド402、403に対応して作成される。
図5(a)〜(c)に示すように、保守アクションレポート501〜503の先頭には、保守アクションレポートを作成した通信装置を示す名称510、作成時刻520が記述される。それらに続いて、保守アクションレポートであることを示すレポート識別情報530が記述される。また、保守アクションレポートにも、機能フラグ540が記述される。機能フラグ540は、保守アクションレポートの作成において基準となった保守アクションコマンドの機能フラグ450と同じ値に設定される。そして機能フラグ540が"SET"であれば、保守アクションコマンドの連携データ440に含まれるデータが、連携データ550に複写される。またさらに、図5(c)に示すように、機能フラグ540が"START"であれば、保守アクションレポートを受信した保守端末はカウントダウン処理を実行する。
機能フラグ540または連携データ550の次に、保守アクションレポートの送信元の装置ID560が記述される。送信元の端末ID560に続いて、任意に、カウントダウンフラグ570及び設定時刻580が記述される。これらも、保守アクションレポートの作成において基準となった保守アクションコマンドに含まれるカウントダウンフラグ470及び設定時刻480と同一の値を有する。カウントダウンフラグ570が"ON"に設定されている場合、保守アクションレポートを受信した保守端末は、カウントダウンの完了時刻を設定時刻580に設定し、その完了時刻を保守端末が有する記憶部に記憶する。なお、保守アクションコマンドに含まれる設定時刻480及び保守アクションレポートに含まれる設定時刻580は、計時開始時刻であってもよい。この場合、保守アクションレポートを受信した保守端末は、計時開始時刻になると自動的に計時を開始する。
なお、保守アクションコマンドは、そのコマンドに含まれるアクション定義情報の種類に応じて、通信装置10の他局端末連携部143に様々な処理を実行させることができる。例えば、保守アクションコマンドにおいて連携データ中の所定位置を指定することにより、他局端末連携部143は、保守作業用記憶領域に記憶されている連携データの一部のみを書き換えたり、その指定位置以降のデータを保守アクションレポートに含めて各保守端末へ送信することができる。あるいは、他局端末連携部143は、新たに受信した保守アクションコマンド中に含まれる連携データと、保守作業用記憶領域に記憶されている連携データとを比較し、異なる部分だけを抽出することができる。そして他局端末連携部143は、抽出されたデータを、保守アクションレポートに含めて、各保守端末へ送信することができる。
伝送処理部15は、通常の通信に関する処理を実行する。例えば、伝送処理部15は、他の通信装置から伝送ネットワーク30を経由して送られ、リモート処理部12を介して受信したデータを、そのデータに含まれる宛先情報を参照して、他の通信装置へ転送する。
記憶部16は、上記のように、セッションID管理テーブル、セッション種別管理テーブル、ルーティングテーブル及び保守モードに設定されている通信装置の装置IDを記憶する。さらに記憶部16は、一時的に格納されるデータ、通信装置10を制御するために必要なプログラム、パラメータ及びデータなどを記憶する。そして記憶部16は、必要に応じて、それらプログラム、パラメータ及びデータを、通信装置10の各部に提供する。また記憶部16は、保守作業用記憶領域を確保できるだけの記憶容量を有する。
図6のシーケンス図を参照しつつ、通信装置10、20及び保守端末40、50間の通信手順を説明する。この手順では、保守端末40から通信装置20への保守アクションコマンドを送信することにより、保守端末40が保守端末50へデータを送信する。また、保守端末40を操作する作業員は、保守作業用IDを用いて通信装置10及び20にログオンしている(すなわち、保守端末40と通信装置10、20間に、保守作業用の通信セッションが確立されている)ものとする。同様に、保守端末50を操作する作業員は、保守作業用IDを用いて通信装置10及び20にログオンしているものとする。
最初に、保守端末40から、通信装置20へ向けて保守アクションコマンドが送信される(ステップS101)。その保守アクションコマンドは、通信装置10のルーティング処理部13により転送され、伝送ネットワーク30を介して通信装置20へ伝達される(ステップS102)。通信装置20のルーティング処理部13は、受信した保守アクションコマンドの宛先情報を参照し、その宛先が自己宛てであることを確認すると、その保守アクションコマンドをメンテナンス処理部14の他局端末連携部143へ渡す(ステップS103)。他局端末連携部143は、受け取った保守アクションコマンドを実行する(ステップS104)。このとき、他局端末連携部143は、受け取った保守アクションコマンドに応じて、記憶部16に保守作業用記憶領域を設定し、保守アクションコマンドに含まれるデータをその保守作業用記憶領域に記憶してもよい。そして他局端末連携部143は、保守アクションコマンドの送信元である保守端末40へ、応答信号を返信する(ステップS105)。
通信装置10のリモート処理部12は、伝送ネットワーク30を介して通信装置20からの応答信号を受信すると、その応答信号をルーティング処理部13へ渡す。そしてルーティング処理部13は、その応答信号に含まれる宛先情報を参照し、その応答信号を、保守端末40へ転送する(ステップS106)。
また、通信装置20が保守アクションコマンドを実行した後、通信装置20のレポート送信部146は、保守アクションレポートを、保守作業者用IDを用いて通信装置20にログオンしている各保守端末へ向けて送信する(ステップS107)。そして通信装置20のルーティング処理部13は、保守端末40宛ての保守アクションレポートを伝送ネットワーク30を介して通信装置10へ送信し、一方、保守端末50宛ての保守アクションレポートを、端末処理部11を介して保守端末50へ送信する(ステップS108)。
以上の手順により、本実施形態に係る通信システム1は、保守端末40から保守端末50へデータを送信することができる。
また、上記の手順において、保守端末40は、通信装置10へ向けて保守アクションコマンドを送信することによっても、保守端末50へデータを送信することができる。この場合、保守アクションコマンドを受信した通信装置10は、その保守アクションコマンドを実行した後、通信装置10に対してログオンしている各保守端末へ向けて保守アクションレポートを送信する。
なお、上記のステップS107において、保守アクションコマンドがレポート送信フラグINHを含み、そのレポート送信フラグINHが保守アクションレポートを送信しない値に設定されていると、ステップS107及びS108の処理は省略される。
さらに、保守端末50から保守端末40へ向けてデータを送信することも、上記の手順において保守端末40と保守端末50を入れ換えることにより、同様に実行することができる。
以上説明してきたように、一つの実施形態による通信システムでは、保守端末から、保守作業の対象となる通信装置の何れかに対して、保守端末間で共有したいデータを保守アクションコマンドに含めて送信する。その保守アクションコマンドを受け取った通信装置は、保守アクションコマンドに含まれるデータ、あるいは通信装置の所定の情報を含む保守アクションレポートを他の保守端末へ向けて送信する。そのため、各保守端末は、互いに直接通信することができなくとも、互いに情報を交換することができる。また、係る通信システムでは、予め保守作業用に登録されたユーザIDを用いて、保守端末と通信装置間の通信セッションが確立されたときにのみ、その保守端末は他の保守端末と通信することが可能となる。そのため、係る通信システムは、正当な権限を有する者にのみ情報を享有させることが可能となる。また、係る通信システムでは、保守作業の対象となる複数の通信装置のうち、保守モードに設定された通信装置は、他の通信装置へ保守モードに設定されたことを通知する。一方、その通知を受けた保守モードに設定されていない通信装置は、他の通信装置が保守モードに設定されたことを作業者に警告する。そのため、係る通信システムでは、保守モードに設定されていない通信装置の作業員に対して、保守作業用のユーザIDを用いて、保守端末を通信装置に接続することを催促することができる。また、保守作業の対象となる全ての通信装置について作業準備が整ったことを、各通信装置の作業者は知ることができる。したがって、係る通信システムでは、各作業員は、互いに連携して、それら通信装置に対して確実に保守作業を開始することができる。
さらに、上述した通信システムを利用することにより、保守作業の遂行上、以下に説明するような利点を得ることができる。
(1)各作業者が同一の作業リストを参照し、その作業リストに示された所定の作業を終了したことを、上記のシステムを通じて他の作業者に通知することにより、作業者同士が作業の進捗状況を確認することが可能となる。
(2)各通信装置に対して所定の作業を同時に行う必要がある場合、上記のシステムを通じて作業開始時刻または作業完了時刻を通知することにより、各作業者は、その所定の作業を同時に行うことができる。
(3)通信装置から出力される信号強度のチューニングなど、所定時点における各通信装置に対する所定のパラメータの設定値または/及び測定値に基づいて、その所定のパラメータを決定する作業を、一つの保守端末が実行することができる。
以下、本実施形態に係る通信システムを用いた保守作業の作業手順について詳述する。
各保守端末が有するハードディスクなどの記憶部(図示せず)には、予め同じ作業リストが記憶される。なお、作業リストは、上記の保守アクションコマンドの連携データに作業リストを含ませ、その保守アクションコマンドを送信することにより、一つの保守端末から他の保守端末へ配信されるようにしてもよい。図7(a)及び(b)に、作業リストの一例を示す。図7(a)に示す作業リスト700は、上記のシステム1の保守端末40にて表示される作業リストであり、一方、図7(b)に示す作業リスト750は、上記のシステム1の保守端末50にて表示される作業リストである。作業リスト700、750には、それぞれ、通信装置10、20に対して行う作業が、作業順序に従って上から順に並べられている。そして各作業リストには、各作業に対して、作業段階に応じたチェック欄701〜703が設けられる。各チェック欄701〜703は、各作業に対して、作業者自身がその作業を行なったか否かを示すチェックボックス711〜713と、遠隔地にいる他の作業者がその作業を行ったか否かを示すチェックボックス721〜723とを含む。(なお、各チェックボックスは、便宜上、ONの状態のとき黒、OFFの状態のとき白で表されている)。さらに作業リスト700、750は、それぞれ、作業者が使用する保守端末における作業リストのチェック結果(すなわち、作業の進捗状況)を、他の保守端末に反映させるための同期ボタン705を含む。
以下、作業リストを参照した作業手順について説明する。
各作業者は、保守端末40、50から保守作業者用IDを用いて通信装置10、20へログオンする。その後、各作業者は、保守端末40、50において保守作業用プログラムを起動することにより、それぞれ、保守端末40、50のディスプレイ(図示せず)に、上記の作業リストを表示させることができる。
各作業者は、保守作業を開始すると、作業リストにしたがって、パッケージを交換したり、光ファイバを通信装置に接続するなどの作業を行う。そして各作業が終了する度に、作業者は、マウス、タッチパネル等の入力装置(図示せず)を用いて、対応するチェックボックス711〜713をONにする。そして、作業者は同期ボタン705を押下して、他の保守端末へそのチェック結果を通知する。例えば、通信装置10に対する一連の作業が終了した時点で、作業者が、保守端末40において、入力装置を用いて同期ボタン705を押下したとする。このとき保守端末40は、作業リスト中、ONにされたチェックボックスを調べる。そして保守端末40は、そのONにされたチェックボックスを示す情報を自装置作業情報として、自身の記憶部に記憶する。また保守端末40は、その自装置作業情報を連携データとして含む保守アクションコマンドを作成する。保守端末40は、その保守アクションコマンドを、通信装置10または20に向けて送信する。通信装置10または20は、上記のように、その保守アクションコマンドを受信すると、保守アクションコマンドの連携データから、ONにされたチェックボックスを示す情報を含む保守アクションレポートを作成する。そして通信装置10または20は、保守端末40及び50へ向けて、その保守アクションレポートを送信する。保守端末50は、保守アクションレポートを受信すると、その保守アクションレポートに含まれる情報に基づいて、作業リストのチェックボックス721〜723のうち、保守端末40において作業済みとしてチェックされたものに対応するチェックボックスをONとして表示する。例えば、図7(a)の作業リスト700に示すように、「パッケージ交換」から「光閾値設定完了」までの作業が通信装置10に対して行われた後、保守端末40において同期ボタン705が押下されたとする。この場合、図7(b)の作業リスト750に示すように、保守端末50では、通信装置10に対するそれらの作業が実行されたことを示すチェックボックス721〜723がONとして表示される。そして保守端末50は、通信装置10に対して「パッケージ交換」から「光閾値設定完了」までの作業が行われたことを示す他装置作業情報を、保守端末50の記憶部(図示せず)に記憶する。
同様に、通信装置20に対する保守作業を行う作業者が、通信装置20に対して行った作業に対応するチェックボックス711〜713をONにして、同期ボタン705を押下することにより、その作業進捗状況が保守端末40へ通知される。このように、各作業者は、上記のシステムを利用することにより、お互いに作業の進捗状況を確認することができる。なお、保守端末は、チェックボックスがONにされる度に、ONにされたチェックボックスを示す情報を連携データとして含む保守アクションコマンドを自動的に作成し、その保守アクションコマンドを送信してもよい。この場合、作業リストは同期ボタンを含まなくてもよい。
また、保守端末は、各通信装置に対して同じ段階まで作業が終了しないと、次の作業を実行できないようにしてもよい。この場合、保守端末は、自己の記憶部に記憶されている自装置作業情報及び他装置作業情報を参照して、その保守端末が接続された通信装置に対して完了した作業と、他の通信装置に対して完了した作業とを検出する。そして保守端末は、その検出結果に基づいて、全ての通信装置に対して完了した作業を特定することができる。例えば、全ての通信装置に対して、作業リスト700、750の作業ブロック1に含まれる一連の作業(「パッケージ交換開始」から「パッケージ交換完了」まで)が終了するまで、各保守端末は、作業ブロック2に含まれる作業(「光閾値1設定」など)を行えないようにしてもよい。ここで、各保守端末から通信装置へ送信されるコマンドによって行われる作業が禁止される場合、各保守端末は、その作業の前の段階の作業が終了するまで、禁止される作業に対応するコマンドを送信しない。あるいは、通信装置に対して、そのユーザインターフェース等(図示せず)を介して直接操作される作業が禁止される場合、保守端末は、通信装置に対して、保守作業開始時点においてその操作を無効とするコマンドを送信する。そして各通信装置に対する、その禁止された作業の前の段階の作業が終了した場合、保守端末は、通信装置に対する直接操作を有効とするコマンドを通信装置に対して送信して、その作業の実行を許可する。
なお、作業リスト中の特定の作業についてのみ、上記のように各通信装置に対してその特定の作業の前の全ての作業が終了しないと、作業者がその特定の作業を実行できないようにしてもよい。そのために、各保守端末は、その特定の作業に同時作業フラグを関連付ける。なお、何れか一つの保守端末から他の保守端末へ、保守アクションコマンドを利用して、その特定の作業を通知してもよい。この場合、特定の作業を指定する保守端末は、どの作業に対して同時作業フラグを設定するかを示した同時作業情報(例えば、その特定の作業の内容を示す識別情報、あるいは作業開始からその特定の作業までの作業段階の数等)を、連携データとして含む保守アクションコマンドを作成する。そして特定の作業を指定する保守端末は、その保守アクションコマンドを通信装置へ送信する。その保守アクションコマンドを受信した通信装置は、同時作業情報を含む保守アクションレポートを作成し、各保守端末へ向けてその保守アクションレポートを送信する。そして保守アクションレポートを受信した保守端末は、同時作業情報に基づいて、特定の作業に関連付けて同時作業フラグを設定することができる。
また保守端末は、チェックボックス711〜713の何れかをONにする度、あるいは同期ボタン705を押下する度、次に行われるべき作業を、作業リスト上でハイライト表示してもよい。ここで、保守端末は、上記のように全ての通信装置に対して所定の作業が完了していないと、次の作業の実行を禁止する場合、全ての通信装置に対して所定の作業が行われたことを確認した後に、次の作業をハイライト表示する。
さらに、作業リスト中の所定の作業について、各通信装置に対して同時に作業を開始させたい場合、保守端末は、その所定の作業と関連付けて、所定の作業開始時刻を設定するためのダイアログ及びカウントダウン開始ボタンをディスプレイに表示するようにしてもよい。この場合において、作業者が、何れかの保守端末において、操作部を介して所定の作業開始時刻をカウント完了時刻として設定し、カウントダウン開始ボタンを押下すると、その保守端末は、カウントダウンを実行することを示す機能フラグと、所定の作業開始時刻をカウント完了時刻として含む保守アクションコマンドを通信装置に対して送信する。その保守アクションアクションコマンドを受信した通信装置は、そのカウントダウン終了時刻及びカウントダウンの実行フラグを含む保守アクションレポートを作成する。そしてその通信装置は、その保守アクションレポートを各保守端末に対して送信する。一方、保守アクションレポートを受信した保守端末は、そのレポートに基づいて、カウントダウンの終了時刻あるいは残り時間をディスプレイに表示し、カウントダウンを開始する。なお、所定の作業について、各通信装置における特定の作業を所定の時刻までに完了させたい場合も、同様の手順により、各保守端末は、その所定の時刻に計時が完了するように、カウントダウンを実行することができる。
さらに、各通信装置から出力される信号強度のチューニングなど、所定時点における各通信装置に対する所定のパラメータの設定値または/及び測定値に基づいて、その所定のパラメータを決定する作業(以下、チューニング作業という)を一つの保守端末により行う例について説明する。なお、以下に説明する例では、チューニング作業の対象となる設定パラメータは、通信装置から伝送ネットワークへ出力される出力信号の強度に関するものとする。また、以下に説明する例では、一つの保守端末が、各通信装置に対する設定パラメータを決定する制御端末として選択される。
図8のシーケンス図を参照しつつ、チューニング作業の実行手順について説明する。
各保守端末に対してチューニング作業開始が指示されると、制御端末(保守端末A1)は、その制御端末が接続される通信装置A2及び伝送ネットワークを介して、通信装置B2へチューニングに必要な情報を取得するための保守アクションコマンドを送信する(ステップS801)。例えば、その保守アクションコマンドでは、機能フラグがチューニングに必要な情報(例えば、出力信号強度を決定するための設定パラメータの値等)を要求することを示す値("GET")に設定される。そして保守アクションコマンドを受信した通信装置B2は、チューニングに必要な情報を要求する保守アクションレポートを、通信装置B2に接続される保守端末B1へ向けて送信する(ステップS802)。保守端末B1により、その保守アクションレポートを受信したことが作業者に通知されると、作業者は、通信装置B2に対してアッテネータの交換等の作業を行う。そして作業者は、交換作業に伴う設定作業に従って、チューニングに必要な情報を保守端末B2に入力する(ステップS803)。そして保守端末B2は、入力された情報を連携データとして含む保守アクションコマンドを作成する。作成された保守アクションコマンドは、自動的、あるいは作業者による送信指示に従って、保守端末B2から通信装置A2へ送信される(ステップS804)。この場合、その保守アクションコマンドでは、機能フラグが、通信装置がその保守アクションコマンドに含まれる連携データを保持することを示す値("SET")に設定される。そして保守アクションコマンドを受け取った通信装置A2は、その連携データを含む保守アクションレポートを制御端末へ転送する(ステップS805)。同様の手順により、他の通信装置についてもチューニングに必要な情報を得ることができる。
制御端末は、全ての通信装置からチューニングに必要な情報を取得すると、各通信装置について設定を変更する必要が有るか否かを決定する(ステップS806)。そのために、例えば、制御端末は、出力信号強度の平均値と、各通信装置の出力信号強度の差を算出する。そして制御端末は、出力信号強度の平均値が所定の許容範囲から外れている場合、全ての通信装置に対してチューニングを行う必要有りと判定する。そして通信装置は、その平均値が平均強度に関する許容範囲内に含まれるように、全ての通信装置の設定パラメータ値を修正する。また、出力信号強度の平均値が平均強度に関する許容範囲内に含まれているものの、その平均値と特定の通信装置の出力信号強度との差の絶対値が、信号ばらつきに関する許容範囲から外れている場合、制御端末は、その特定の通信装置の設定パラメータ値を、その特定の通信装置の出力信号強度が平均値に近づくように修正する。
なお、設定パラメータの修正値は、周知の方法を用いて計算できるため、ここではその修正値の算出方法の詳細な説明は省略する。
制御端末は、チューニングが必要と判定した通信装置用に修正された設定パラメータ値を連携データとして含む保守アクションコマンドを作成する。そして制御端末は、作成した保守アクションコマンドを、チューニングが必要と判定した通信装置(ここでは、通信装置B2)に向けて送信する(ステップS807)。保守アクションコマンドを受信した通信装置B2は、そのコマンドに含まれる連携データを含む保守アクションレポートを作成し、保守端末B1へ送信する(ステップS808)。そして保守アクションレポートを受け取った保守端末B1では、作業者が、その保守アクションレポートに含まれる情報に基づいて、通信装置B2の出力信号強度に関する設定パラメータ値を修正するなど、所定の作業を実施する(ステップS809)。作業者が、その所定の作業に伴って得られたチューニング用情報を保守端末B2へ入力すると、保守端末B1は、その情報を連携データとして含む保守アクションコマンドを作成する。そして保守端末B1は、通信装置A2へ保守アクションコマンドを送信する(ステップS810)。保守アクションコマンドを受け取った通信装置A2は、制御端末へそのチューニング用情報を含む保守アクションレポートを送信する(ステップS811)。
以後、制御端末は、全ての通信装置からの必要な情報の取得及び設定値の配信を、全ての通信装置に対してチューニング不要と判定されるか、予め定められた所定回数を越えるまで繰り返す。なお、出力信号強度の設定値は、通信装置に接続された保守端末からのコマンドにより、その通信装置に送信されてもよい。
このように、本実施形態に係る通信システムでは、特定の保守端末が、各通信装置に対する所定の項目についての設定値を計算し、その設定値を各通信装置に対して配信することができるので、正確にチューニング作業を行うことができる。
なお、上記の手順において、保守端末A1は、保守アクションコマンドを通信装置A2へ送信し、通信装置A2から通信装置B2を介して保守端末B1へ保守アクションレポートを送信するようにしてもよい。同様に、保守端末B1は、保守アクションコマンドを通信装置B2へ送信し、通信装置B2から通信装置A2を介して保守端末A1へ保守アクションレポートを送信するようにしてもよい。
以上、一つの実施形態に係る通信システムについて説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、伝送ネットワークに接続される複数の通信装置のうちの一部に対して、伝送ネットワークとは別個に設けられた管理用ネットワーク(例えば、イーサネット(登録商標))を介して通信システム全体を管理する管理制御装置を接続してもよい。この場合、管理制御装置は、管理用ネットワークを介して接続される通信装置とは、直接通信して必要な情報を取得できる。また管理制御装置は、伝送ネットワークを介して間接的に接続される通信装置に対して、上記の保守端末と同様に、保守アクションコマンドを送信し、その保守アクションコマンドに対して返信される保守アクションレポートを参照することにより、必要な情報を取得できる。
以上のように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
以上説明した実施形態及びその変形例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
通信網(30)を介して接続され、互いにデータの送受信を行う第1の通信装置(10)及び第2の通信装置(20)と、
前記第1の通信装置(10)に接続される第1の端末(40)と、
前記第2の通信装置(20)に接続される第2の端末(50)とを有し、
前記第1の通信装置(10)は、
前記第1の端末(40)または前記第2の端末(50)のうちの一方の端末との間に第1の通信セッションが確立されている場合において、前記一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、該所定の情報を含む応答信号を作成する他局端末連携部(143)と、
前記第1の端末(40)または前記第2の端末(50)のうちの他方の端末と、前記第1の通信装置(10)または前記第2の通信装置(20)との間に第2の通信セッションが確立されている場合、前記応答信号を前記他方の端末へ送信するレポート送信部(146)とを有する、
通信システム。(1)(図1、図3)
(付記2)
前記第2の通信セッションが確立されると、前記第2の通信装置(20)は、前記第1の通信装置(10)へ前記第2の通信セッションが確立されたことを通知する、付記1に記載の通信システム。(2)(図3)
(付記3)
前記第1の通信装置(10)は、
前記第2の通信装置(20)から、前記第2の通信セッションが確立されたことを示す前記通知を受信すると、前記第1の通信セッションが確立されているか否かを判定する端末接続確認部(142)と、
前記端末接続確認部(142)が前記第1の通信セッションが確立されていないと判定したとき、作業者に警告する報知部(17)と、
を有する付記2に記載の通信システム。(3)(図2、図3)
(付記4)
前記第1の通信装置(10)は、前記一方の端末から前記命令を受信したときに、前記第1の通信セッションが確立されていない場合、前記命令を拒否するコマンド解析部(145)を有する、付記1〜3の何れか一項に記載の通信システム。(図3)
(付記5)
前記第1の通信装置(10)は記憶部(16)を有し、かつ前記一方の端末から前記命令を受信したときに、前記記憶部(16)に連携情報記憶領域を設定し、該連携記憶領域に前記命令に含まれる前記所定の情報を記憶する、付記1〜4の何れか一項に記載の通信システム。(図2)
(付記6)
前記他方の端末は、前記第1の通信装置(10)または前記第2の通信装置(20)と前記第2の通信セッションを確立した後、前記第1の通信装置(10)に対して連携情報を取得する命令を送信し、
前記第1の通信装置(10)の前記他局端末連携部(143)は、前記連係情報記憶領域に記憶された前記所定の情報を含む第2の応答信号を作成し、
前記第1の通信装置(10)の前記レポート送信部(146)は、前記第2の応答信号を前記他方の端末へ送信する、付記5に記載の通信システム。(図3)
(付記7)
前記第1及び第2の通信セッションは、前記第1の通信装置(10)または前記第2の通信装置(20)に対する保守作業用の情報を前記第1の端末(40)と前記第2の端末(50)間で通信するための通信セッションである、付記1〜6の何れか一項に記載の通信システム。(図1)
(付記8)
前記第1の通信装置(10)は、保守作業用のユーザ識別情報を記憶する記憶部(16)と、
前記一方の端末から入力されたユーザ識別情報と、前記保守作業用のユーザ識別情報とが一致する場合、前記一方の端末との間で前記第1の通信セッションを確立するユーザ登録部(141)を有する、付記1に記載の通信システム。(図2、図3)
(付記9)
第1の端末(40)と接続され、該第1の端末(40)と、通信網(30)を経由して接続される他の通信装置(20)と接続された第2の端末(50)との間の通信を行う通信装置(10)であって、
前記第1の端末(40)または前記第2の端末(50)のうちの一方の端末との間に第1の通信セッションが確立されている場合において、前記一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、該所定の情報を含む応答信号を作成する他局端末連携部(143)と、
前記第1の端末(40)または前記第2の端末(50)のうちの他方の端末と、前記通信装置(10)または前記他の通信装置(20)との間に第2の通信セッションが確立されている場合、前記応答信号を前記他方の端末へ送信するレポート送信部(146)と、
を有する通信装置。(4)(図1、図3)
(付記10)
第1の通信装置(10)に接続された第1の端末(40)と、通信網(30)を経由して該第1の通信装置(10)に接続される第2の通信装置(20)と接続された第2の端末(50)との間で通信する通信方法であって、
前記第1の端末(40)または前記第2の端末(50)のうちの一方の端末と前記第1の通信装置(10)との間に第1の通信セッションを確立し、
前記第1の端末(40)または前記第2の端末(50)のうちの他方の端末と、前記第1の通信装置(10)または第2の通信装置(20)との間に第2の通信セッションを確立し、
前記第1の通信装置(10)は、前記一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、該所定の情報を含む応答信号を作成し、
前記応答信号を前記他方の端末へ送信する、
ことを含む通信方法。(5)(図1、図6)
一つの実施形態による通信システムの概略構成図である。 一つの実施形態による通信装置の概略構成図である。 メンテナンス処理部の機能ブロック図である。 (a)〜(c)は、例示的な保守アクションコマンドを示す図である。 (a)〜(c)は、例示的な保守アクションレポートを示す図である。 保守端末間の通信のシーケンス図である。 (a)及び(b)は、作業リストの一例を示す図である。 一つの実施形態による通信システムにおいて各通信装置をチューニングするためのシーケンス図である。
符号の説明
1 通信システム
10、20 通信装置
30 伝送ネットワーク
40、50 保守端末
11 端末処理部
12 リモート処理部
13 ルーティング処理部
14 メンテナンス処理部
15 伝送処理部
16 記憶部
17 報知部
141 ユーザ登録部
142 端末接続確認部
143 他局端末連携部
144 コマンド実行部
145 コマンド解析部
146 レポート送信部

Claims (5)

  1. 通信網を介して接続され、互いにデータの送受信を行う第1の通信装置及び第2の通信装置と、
    前記第1の通信装置に接続される第1の端末と、
    前記第2の通信装置に接続される第2の端末とを有し、
    前記第1の通信装置は、
    前記第1の端末または前記第2の端末のうちの一方の端末との間に第1の通信セッションが確立されている場合において、前記一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、該所定の情報を含む応答信号を作成する他局端末連携部と、
    前記第1の端末または前記第2の端末のうちの他方の端末と、前記第1の通信装置または前記第2の通信装置との間に第2の通信セッションが確立されている場合、前記応答信号を前記他方の端末へ送信するレポート送信部とを有する、
    通信システム。
  2. 前記第2の通信セッションが確立されると、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置へ前記第2の通信セッションが確立されたことを通知する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1の通信装置は、
    前記第2の通信装置から、前記第2の通信セッションが確立されたことを示す前記通知を受信すると、前記第1の通信セッションが確立されているか否かを判定する端末接続確認部と、
    前記端末接続確認部が前記第1の通信セッションが確立されていないと判定したとき、作業者に警告する報知部と、
    を有する請求項2に記載の通信システム。
  4. 第1の端末と接続され、該第1の端末と、通信網を経由して接続される他の通信装置と接続された第2の端末との間の通信を行う通信装置であって、
    前記第1の端末または前記第2の端末のうちの一方の端末との間に第1の通信セッションが確立されている場合において、前記一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、該所定の情報を含む応答信号を作成する他局端末連携部と、
    前記第1の端末または前記第2の端末のうちの他方の端末と、前記通信装置または前記他の通信装置との間に第2の通信セッションが確立されている場合、前記応答信号を前記他方の端末へ送信するレポート送信部と、
    を有する通信装置。
  5. 第1の通信装置に接続された第1の端末と、通信網を経由して該第1の通信装置に接続される第2の通信装置と接続された第2の端末との間で通信する通信方法であって、
    前記第1の端末または前記第2の端末のうちの一方の端末と前記第1の通信装置との間に第1の通信セッションを確立し、
    前記第1の端末または前記第2の端末のうちの他方の端末と、前記第1の通信装置または第2の通信装置との間に第2の通信セッションを確立し、
    前記第1の通信装置は、前記一方の端末から所定の情報を含む命令を受信すると、該所定の情報を含む応答信号を作成し、
    前記応答信号を前記他方の端末へ送信する、
    ことを含む通信方法。
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