(第1の実施例)
本実施例では、画像表示装置としての液晶プロジェクタと、画像処理装置としてのデジタルカメラがUSB接続し、デジタルカメラの記録メディアに保存した画像をデジタルカメラの操作によって、液晶プロジェクタが再生する方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラの構成を示す図である。以下、本発明の実施形態におけるデジタルカメラの構成について説明する。
1は本実施形態におけるデジタルカメラである。
2は撮影レンズ、3は絞り機能を備えるシャッター、4は光学像を電気信号に変換する撮像素子、5は撮像素子4のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。
6は撮像素子4、A/D変換器5、D/A変換器7にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路8及びシステム制御回路9により制御される。
10は画像処理回路であり、A/D変換器5からのデータ或いはメモリ制御回路8からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
8はメモリ制御回路であり、A/D変換器5、タイミング発生回路6、画像処理回路10、画像表示メモリ11、D/A変換器7、メモリ12を制御する。
A/D変換器5のデータが画像処理回路10、メモリ制御回路8を介して、或いはA/D変換器5のデータが直接メモリ制御回路8を介して、画像表示メモリ11或いはメモリ12に書き込まれる。
11は画像表示メモリ、7はD/A変換器、13はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像表示メモリ11に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器7を介して画像表示部13により表示される。
画像表示部13を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可能である。
12は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。
14は絞り機能を備えるシャッター3を制御する露光制御手段であり、フラッシュ17と連携することによりフラッシュ調光機能も有するものである。
15は撮影レンズ2のフォーカシングを制御する測距制御手段、16は撮影レンズ2のズーミングを制御するズーム制御手段である。
17はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
9はデジタルカメラ1全体を制御するシステム制御回路、20はシステム制御回路9の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。
18は電源制御手段で、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路9の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。19はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源手段である。
21はシステム制御回路9でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー等の表示部であり、デジタルカメラ1の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。
22は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリである。ここに機器の無線設定情報を記憶することができる。
23はメモリカードを接続する為のメモリカードインターフェースであり、24は外部機器とUSBを用いて接続する為のUSBインターフェースである。
25は、システム制御回路9の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
26はシャッタースイッチで、撮像素子4から読み出した信号をA/D変換器5、メモリ制御回路8を介してメモリ12に画像データを書き込む露光処理、画像処理回路10やメモリ制御回路8での演算を用いた現像処理という一連の処理の動作開始を指示する。
27は無線通信回路であり、無線信号を送受信し、無線通信を制御する。28は他の機器と無線通信を行うためのアンテナである。
図2は、本発明の実施形態における液晶プロジェクタの構成を示す図である。以下、本発明の実施形態における液晶プロジェクタの構成について説明する。
100は、本実施形態における液晶プロジェクタである。
109は、液晶プロジェクタ100全体を制御するシステム制御回路、101はシステム制御回路109の動作用の定数、変数、画像等を一時的に記憶するメモリである。102は、システム制御回路109のファームウェアプログラム等を記録した電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリである。ここに液晶プロジェクタ100がデジタルカメラに通知するCapability情報を記録することができる。
103は、システム制御回路109の各種の動作指示を入力するための操作部であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。120は、システム制御回路109の各種の動作指示を入力するためのリモコン受光部であり、液晶プロジェクタ100に付属する赤外線リモコンからのリモコンキーを受信することができる。
104は、電源制御手段で、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、ACアダプターの検出を行い、検出結果及びシステム制御回路109の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、ファンを含む各部へ供給する。105はACアダプター等からなる電源手段である。
107は、ネットワーク接続するためのEthernet(登録商標)インターフェースである。液晶プロジェクタの故障等の状態を、液晶プロジェクタを集中管理するシステムに通知することができる。106は、デジタルカメラ、USBメモリ等とUSBを用いて接続する為のUSBインターフェースである。
108は、デジタルカメラ、USBメモリ等から読み出したJPEG画像の表示位置の設定処理と、ファイル名・日付・Exifなどの情報をオーバーレイする処理を行う。また処理した表示画像データを赤(R)/緑(G)/青(B)の3種の色信号からなるRGB信号にデジタル変換する。
111は、プロジェクタ映像信号処理回路で、デジタル化されたRGB信号をプロジェクタ装置に適した信号に変換する信号処理を行う。そのような信号処理としては、例えば、インターレースープログレッシブ変換処理、フレームレート変換処理、解像度変換処理等が挙げられる。110は、フレームメモリで、プロジェクタ映像信号処理回路110でプロジェクタに適した信号に変換する際の信号処理で使用され、1フレーム以上のRGB信号を記録することが可能である。112は、信号レベル調整回路で、プロジェクタ映像信号処理回路110からの出力をプロジェクタ装置の投影する投影画像に適するような信号レベルとするべく調整する。113は、液晶ドライバで、信号レベル調整回路112の出力信号に基づいて液晶パネル117を駆動する。
116は、ランプで、スクリーン119に投影画像を映し出すための光源である。105は、ランプ116に電力を供給する。115は、ランプ駆動回路(バラスト)で、電源105より供給される電力からランプ116に供給するための安定した高電圧を発生させる。液晶パネル117には、R/G/Bのカラーフィルタが接合されており、ランプ116より投射された光をRGBの画像に対応して光の透過・遮断を行う。レンズ群118は、液晶パネル117を通過したRGBの各色画像をスクリーン119へ結像させるとともに、投影画像の大きさを変化させる。スクリーン119は、映像信号を結像させる投影面を提供する。
図3は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラと液晶プロジェクタの構成を示す図である。
液晶プロジェクタ200は、USBインターフェース106に挿入されたUSBケーブル300を介し、デジタルカメラ100と接続する。デジタルカメラ100は、撮影画像を保持する記録メディア23とUSBインターフェース24を有し、プリンタと接続時には、保持した撮影画像を選択し、印刷できる機能を搭載している。
なお、本実施例で構築するシステムの通信媒体は、有線・無線のLANやBluetooth等でもよく、本実施例は構築するシステムの形態に依存するものではない。
以下、前記液晶プロジェクタの構成と前記デジタルカメラの構成をもとに、本実施形態において液晶プロジェクタとデジタルカメラと接続し、デジタルカメラが保持している画像をデジタルカメラの操作により、液晶プロジェクタが画像を投影する動作について説明する。なお以下の記述に基づくデジタルカメラの制御は図1の不揮発メモリ22上に存在するファームウェアプログラムによって実行される。
図5は、本発明の実施形態におけるダイレクトプリントシステム(DPS)のシステムモデルを示した図である。
本実施例のダイレクトプリント用の通信プロトコルとしては、上述のPictBridgeを利用して、画像データや能力情報としてのCapabillity、ステータス情報等を伝達する。PictBridge規格を実現するためのDPSアーキテクチャは、サーバ/クライアントモデルであり、Print Server501/Client502とStorage Server503/Client504が存在する。(DPS:Digital Photo Solution for Imaging Deviceの頭文字)。基本的に、Clientからの要求に対してServerが応答し、その結果をClientに返答するというシーケンスで、各DPSオペレーションが完結する。またServerから発行される通知に対して、Clientが応答し、その受け取り確認をServerに返答するというシーケンスで各DPSイベントが完結する。
具体的には、デジタルカメラ200のPrint Client502から印刷要求に応じて、液晶プロジェクタ100のPrint Server501が応答する。続いて、液晶プロジェクタ100のStorage Client504が画像を投影するために画像データを要求し、デジタルカメラ200のStorage Server503から画像データを返答する。また液晶プロジェクタ100のPrint Server501からデバイス状態などのDPSイベントを発行通知に対し、デジタルカメラ200のPrint Client502がDPSイベントの受け取り確認を返答する。
またPrint Server501/Client502は、液晶プロジェクタ100の不揮発性メモリ102上に存在するファームウェアプログラムで実行される。図示していないが、Print Server501/Client502を動作させるためには、USB I/F106を制御するUSBホストドライバ、通信プロトコルであるPTP(Picture Transfer Protocolの頭文字)のInitiatorが必要である。一方、Storage Server503/Client504を動作させるために、デジタルカメラ200には、USBデバイスドライバ、通信プロトコルであるPTP(Picture Transfer Protocol)のResponderが搭載されている。
図12は、本発明の実施形態における液晶プロジェクタのCapability情報管理テーブルを示した図である。
液晶プロジェクタ200が設定可能な能力を管理するためCapability情報管理テーブル1400を液晶プロジェクタ200の不揮発性メモリ102内に記憶する。
本テーブルには、用紙サイズ・ファイル名印刷・ファイルタイプ・Quality・用紙タイプ・日付印刷・イメージオプティマイズ・レイアウト・fixedSize・トリミングの情報が記憶されている。
用紙サイズは、標準(51000000)と液晶プロジェクタの表示解像度情報であるSXGA+:1400x1050(5100C000)が存在する。SXGA+の解像度で画像を投影することができる能力を持つ液晶プロジェクタ200であることを示している。
ファイル名印刷は、OFF(55010000)が存在する。ファイル名を付加し、画像を表示することができる能力を持たない液晶プロジェクタ200であることを示している。
ファイルタイプは、デフォルト(53000000)とEXIF/JPEG(53010000)が存在する。EXIF/JPEGフォーマットの画像データを表示することができる能力を持つ液晶プロジェクタ200であることを示している。ビットマップフォーマット・PNGフォーマット等、JPEGフォーマット以外に対応した液晶プロジェクタである場合、本ファイルタイプにコードが追加される。
Quality・用紙タイプ・日付印刷・イメージオプティマイズ・レイアウト・fixedSize・トリミングは、標準のみが存在し、液晶プロジェクタ200の標準仕様に基づき、画像表示を行うことを示している。
後述するが、デジタルカメラ100は、液晶プロジェクタ200に設定可能な能力を問い合せるが、液晶プロジェクタ200は、本Capability情報管理テーブルから情報を取得し、デジタルカメラ100に液晶プロジェクタ200の能力を通知する。
図4、図26、図27は、本発明の実施形態におけるダイレクトプリントシステム(DPS)コマンド及びイベントについて示した図である。
全てのDPSコマンドおよびイベントは、XML形式で記述する。
通信開始されると、ダイレクトプリント対応機器がどんなサービス機能を有するのかを確認するためのコマンドがDPS_ConfigurePrintServiceであり、DPSバージョン・ベンダー名・プロダクト名・シリアル番号などが記述される。401は、Print Client502が送信するコマンドDPS_ConfigurePrintServiceである。402は、Print Server501が該コマンドに応答したものであり、Result値が記述される。デジタルカメラは、本DPS_ConfigurePrintServiceのプロダクト名から接続相手が液晶プロジェクタであると判断できる。
液晶プロジェクタ200に設定可能な能力を問い合わせるためのコマンドがDPS_GetCapabilityであり、デジタルカメラは、液晶プロジェクタ200が持つ能力情報を取得することが可能となる。そして、quality・用紙サイズ・用紙タイプ・ファイルタイプ・日付印刷・ファイル名印刷・イメージオプティマイズ・レイアウト・fixedSize・トリミングの能力を知ることが出来る。403は、Print Client502が用紙サイズを問い合わせるために送信するコマンドDPS_GetCapabilityである。404は、Print Server501が該コマンドに応答したものであり、Result値と液晶プロジェクタの解像度である用紙サイズコードが記述される。図12で示した液晶プロジェクタのCapability情報管理テーブルの場合、用紙サイズコード51000000(標準)と5100C000(SXGA+)を記述する。
デジタルカメラ100から印刷を要求するためのコマンドがDPS_StartJobである。印刷要求のパラメータには、印刷設定と印刷情報が存在する。印刷設定には、デジタルカメラ100のユーザー操作によって設定された内容(quality・用紙サイズ・用紙タイプ・ファイルタイプ・日付印刷・ファイル名印刷・イメージオプティマイズ・レイアウト・fixedSize・トリミング)が記述される。印刷情報には、印刷指定された1画像以上の印刷画像に対する画像ファイルIDや印刷枚数等が記述される。405は、Print Client502が印刷を要求するコマンドDPS_StartJobである。406は、Print Server501が該コマンドに応答したものであり、Result値が記述される。
デジタルカメラ100から印刷を中止するためのコマンドがDPS_AbortJobである。411は、Print Client502が印刷を中止するために送信するコマンドDPS_AbortJobである。412は、Print Server501が該コマンドに応答したものであり、Result値が記述される。
デジタルカメラ100から印刷を再開するためのコマンドがDPS_ContinueJobである。413は、Print Client502が印刷を再開するために送信するコマンドDPS_ContinueJobである。414は、Print Server501が該コマンドに応答したものであり、Result値が記述される。
液晶プロジェクタ200から印刷状態を通知するためのイベントがDPS_NotifyJobStatusであり、印刷の進捗、総印刷枚数などが記述される。408は、Print Server501が印刷状態を通知するために送信するイベントDPS_NotifyJobStatusである。412は、Print Client502が該コマンドに応答したものであり、Result値が記述される。
液晶プロジェクタ200から液晶プロジェクタ200のデバイス状態を通知するためのイベントがDPS_NotifyDeviceStatusであり、アイドル・印刷中などの印刷状態、画像ファイル等のエラー内容、Capability変更有無、新たな印刷ジョブを受け付け可能か否かなどの情報が記述される。408は、Print Server501がデバイス状態を通知するために送信するイベントDPS_NotifyDeviceStatusである。412は、Print Client502が該コマンドに応答したものであり、Result値が記述される。
液晶プロジェクタ200から必要な画像のファイルIDを取得するためのコマンドがDPS_GetFileIDであり、画像のファイルパスなどが記述される。421は、Storage Client504が画像のファイルIDを取得するために送信するコマンドDPS_GetFileIDである。420は、Storage Server503が該コマンドに応答したものであり、Result値と該ファイルIDが記述される。
液晶プロジェクタ200から必要な画像のファイル情報を取得するためのコマンドがDPS_GetFileInfoである。423は、Storage Client504が画像のファイル情報を取得するために送信するコマンドDPS_GetFileInfoであり、情報を取得した画像のファイルIDが記述される。422は、Storage Server503が該コマンドに応答したものであり、Result値と該画像のファイルタイプ、ファイルサイズ、サムネイルフォーマット、サムネイルサイズが記述される。
液晶プロジェクタ200から必要な画像を取得するためのコマンドがDPS_GetFileである。425は、Storage Client504が画像を取得するために送信するコマンドDPS_GetFileであり、情報を取得した画像のファイルIDが記述される。422は、Storage Server503が該コマンドに応答したものであり、Result値と取得した画像のサイズが記述される。図示していないが、画像を分割して取得するコマンドDSP_GetPartialFileも存在する。DPS_GetFileの代わりに、DPS_GetPartialFileを利用してもよい。
図7は、本発明の実施形態におけるDPS Discoveryシーケンス図である。
初めに液晶プロジェクタ100とデジタルカメラ200の間で互いがDPS機能を有するかどうかを確認するためのネゴシエーションを行う。
PictBridge規格では、USB接続をトリガーとして両機器間にPTP接続が確立した後に、このDPS Discovery処理が行われる。液晶プロジェクタ200・デジタルカメラ100の両機器は、通信プロトコルとしてPTP(PTPは、Picture Transfer Protocolの頭文字)を採用しており、液晶プロジェクタ200はPTP Initiatorとして、デジタルカメラ100はPTP Responderとして動作する。PTP Initiatorとは、セッションを開始し、Responderに対してPTPコマンドを発行するデバイスのことである。PTP Responderとは、PTP InitiatorからのPTPコマンドに対してレスポンスを返すデバイスのことである。
初めに701では、PTP Initiatorがデジタルカメラ100についての情報を取得するためにPTP ResponderへGetDeviceInfoを発行する。なお、PTPコマンドは、Command、Data、Responseの3つのフェーズから構成されている。また、Dataフェーズのみ必須ではなく、データの向きも含めてCommand毎に異なっている。通常は、Command毎に定められた向きのDataの転送が行われて、それに対する応答がResponseとして返される。
702では、PTP InitiatorがPTP ResponderへOpenSessionを発行し、セッション開始を通知する。
703では、PTP InitiatorがPTP ResponderへGetNumObjectを発行し、デジタルカメラ100のストレージに記憶されているスクリプトの数を取得する。
704では、PTP InitiatorがPTP Responder へGetObjectHandlesを発行し、デジタルカメラ100のストレージに記憶されているスクリプトのハンドルを取得する。
705では、PTP InitiatorがPTP Responder へGetObjectInfoを発行し、PTP ResponderからDDISCVRY.DPSという空のスクリプトファイル情報を取得することで、デジタルカメラ100がDPS機能を有していることを確認する。
また、706でPTP ResponderもPTP Initiator の発行するSendObjectInfoのDataフェーズからHDISCVRY.DPSという空のスクリプトファイル情報を通知されることで、液晶プロジェクタ200がDPS機能を有していることを確認する。以上でDPS Discovery601は完了する。
PictBridge規格では、DPSコマンドを、PTPコマンドを利用して送信する。液晶プロジェクタ200からデジタルカメラ100に向けてDPSコマンドを送信するときと、デジタルカメラ100から液晶プロジェクタ200に向けてDPSコマンドを送信するときで、利用するPTPコマンドおよびシーケンスが異なる。夫々を図8・図9で説明する。
図8は、本発明の実施形態における液晶プロジェクタ200がデジタルカメラ100に向けてDPSコマンドを発行したときのPTPコマンドのシーケンス図である。
801では、DPS ClientがPTP InitiatorにDPSコマンド(図では、一例としてDPS_NotifyDeviceStatus409を記した)を発行する。
802では、PTP Initiatorがこれから送信するオブジェクトのファイルタイプとファイルサイズをPTP Responderに通知するためにSendObjectInfoを発行する。
803では、PTP InitiatorがDPSコマンドを送信するために,PTP ResponderにSendObjectを発行する。
804では、PTP Responderが取得したDPSコマンドをDPS Serverに送信する。以上のようにして、液晶プロジェクタ200が発行したDPSコマンドはデジタルカメラ100に送信される。
図9は、本発明の実施形態における液晶プロジェクタ200がデジタルカメラ100からDPSコマンドを受けたときのPTPコマンドレベルでのシーケンス図である。
901では、DPS ServerがPTP ResponderにDPSコマンド(図では、一例としてDPS_StartJob405を記した)を発行する。
902では、それを受けたPTP ResponderがPTP InitiatorにRequestObjectTransferというPTPイベントを発行し、PTP Initiatorに対してPTP Responderからオブジェクトを取得するよう要求する。
903では、PTP Initiatorがこれから取得するオブジェクトのファイルタイプとファイルサイズを取得するためにPTP ResponderにGetObjectInfoを発行する。
904では、PTP InitiatorがDPSコマンドを取得するためにPTP ResponderにGetObjectを発行する。
905では、PTP Initiatorが取得したDPSコマンドをDPS Clientに送信する。以上でデジタルカメラ100が発行したDPSコマンドが液晶プロジェクタ200に受信される。
図6は、本発明の実施形態における液晶プロジェクタとデジタルカメラの接続開始から画像表示完了までのDPSコマンドのシーケンス図である。
図は、液晶プロジェクタ100とデジタルカメラ200がPictBridge規格に基づいてダイレクト接続をし、画像1枚を表示するまでのシーケンスを表している。
初めに液晶プロジェクタ100とデジタルカメラ200の間で互いがDPS機能を有するかどうかを確認するためのネゴシエーションを行う。PictBridge規格では、USB接続をトリガーとして両機器間にPTP接続が確立した後に、図7に示すDPS Discovery601が行われる。
602では、デジタルカメラ200のPrint Client502が液晶プロジェクタ100のPrint Server501へDPS_ConfigurePrintService401を発行する。その目的は、液晶プロジェクタ100, デジタルカメラ200の両機器が互いに有する機能を確認することである。つまり、液晶プロジェクタ100がPrint Server501/Storage Client503を有することを、デジタルカメラ200がPrint Client502/Storage Server504を有することを互いに通知し合う。
603では、液晶プロジェクタ100はどのような表示設定が可能なのかを問い合わせるためにPrint Client502がPrint Server501へDPS_GetCapability403を発行する。DPS_GetCapability403を受けて発行される能力情報のパラメータには、quality・用紙サイズ・用紙タイプ・ファイルタイプ・日付印刷・ファイル名印刷・イメージオプティマイズ・レイアウト・fixedSize・トリミング等を記述できる。そのため、Print Client502は、デジタルカメラ200が必要な情報をDPS_GetCapability403に記述し発行する。Print Server501は、DPS_GetCapability403で取得要求されたパラメータを解析し、図12に示すCapability管理情報テーブルから、該当する情報を取得し、Print Client502へCapability情報を通知する。本実施例では、DPS_GetCapability403のパラメータが用紙サイズである場合、液晶プロジェクタ100は、用紙サイズの選択肢として、デフォルト(51000000)と液晶プロジェクタの表示解像度に関連付けられた用紙サイズ:SXGA+コード(5100C000)を含めた能力情報を作成する。DPS_GetCapability403へ応答として、Print Client502へこの能力情報を送信することで能力情報送信が実現する。その結果、Print Client502が得たCapability情報がデジタルカメラ200のUIに反映されて、ユーザーの選択できる機能(quality・用紙サイズ・用紙タイプ・ファイルタイプ・日付印刷・ファイル名印刷・イメージオプティマイズ・レイアウト・fixedSize・トリミング)が決定する。これによりプリンタの能力に応じた印刷設定画面を表示可能となる。
604は、ユーザーがデジタルカメラ200から液晶プロジェクタ100で表示させる画像を選択し、直接印刷ボタン2601を押下する操作である。604の操作により、605でPrint Client502がPrint Server501にDPS_StartJob405を発行する。これによって、Print Client502からPrint Server501へ印刷設定および印刷情報が通知されて表示処理が開始される。このとき、 本発明ではDPS_StartJob405のパラメータの印刷用紙サイズには、デフォルト(51000000)を記述する。
606では、液晶プロジェクタ100が待機状態から表示処理状態に遷移したことをデジタルカメラ200に通知するために、Print Server501はPrint Client502へDPS_NotifyDeviceStatus409を発行する。
607では、印刷指定されている画像ファイルの中で現在何枚目の表示処理を行っているかを示すプログレス通知をデジタルカメラ200に対して行うためにPrint Server501はDPS_NotifyJobStatus407をPrint Client502へ発行する。
608では、表示する画像のファイルタイプとファイルサイズ情報を取得するために、Storage Client503がStorage Server504へDPS_GetFileInfo422を発行する。DPS_GetFileInfo422を受信したStorage Server504は、Storage Deviceから該ファイルデータを取得する。次に、Storage Sever504は、603で取得した用紙コードに割り当てられた液晶プロジェクタ100の解像度とファイルの画素数を比較し、ファイルの画素数の方が大きい場合、リサイズ処理を行う。例えば、液晶プロジェクタの解像度がSXGA+(縦1400画素・横1050画素)で、かつ、表示画像の画素数が縦2800画素・横2100画素の場合、表示画像を縦1400画素・横1050画素に、リサイズ処理を行う。Storage Sever504は、リサイズ処理により生成されたファイルデータ及びファイル情報を、一時的にメモリ12に保存を行うと共に、Storage Client503にファイルタイプとファイルサイズ情報を通知する。ここで、Storage Client503に送られたファイルサイズ情報を元にStorage Client503はメモリ確保を行い、後に続く画像ファイルの取得に備える。
609では、Storage Client503は、608で取得した情報に基づき、画像ファイルデータを取得するためにStorage Server504にDPS_GetFile424を発行する。DPS_GetPartialFileにより、分割的に取得をする方法もある。DPS_GetFile424を受信したStorage Server504は、608で、メモリ12に保存したリサイズ処理済みのファイルデータを、Storage Client503に送信することで画像送信する。
610ではStorage Client503が609で取得したデータをPrint Deviceに送信し、Print Deviceは、画像を表示する。Print Deviceは、画像処理回路108のことである。
以上が完了すると、611としてPrint Server501は、液晶プロジェクタ100が待機状態に遷移したことをデジタルカメラ200に通知するために、DPS_NotifyDeviceStatus409をPrint Client502へ発行する。
本発明の実施形態における液晶プロジェクタ200は、デジタルカメラ100との接続状態に応じて表示画面を制御するため、各表示画面を説明する。
図13は、本発明の実施形態におけるデバイスが接続されていない場合に表示される液晶プロジェクタ100の表示画面の一例である。
液晶プロジェクタ100にデバイスが接続されていない場合、画面表示部2000にデバイス接続を促すコメント2001、接続が可能なデバイスの画像2002、2003が表示される。液晶プロジェクタ100とデジタルカメラ200が接続すると、図14へ画面遷移する。またデジタルカメラ200と切断すると、どのような画面状態であっても本画面に遷移する。
図14は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ200との接続処理中に表示される液晶プロジェクタ100の表示画面の一例である。
画面表示部2000に、接続の処理中であるコメントと処理状況の進捗状況を表示する接続状況表示部2100が表示される。デジタルカメラ200から印刷できる状態になると、図15へ画面遷移する。
図15は、本発明の実施形態における印刷可能状態時に表示される液晶プロジェクタ100の表示画面の一例である。
画面表示部2000に、デジタルカメラ200からの印刷が可能であることを示すコメント2200が表示される。デジタルカメラ200から印刷の要求があると、図16へ画面遷移する。
図16は、本発明の実施形態における印刷中状態時に表示される液晶プロジェクタ100の表示画面の一例である。
画面表示部2000に、デジタルカメラ200から液晶プロジェクタ100への印刷指示が行われ、その処理を行っていることを示すコメント2300が表示される。
また、n/NのNについてはデジタルカメラ200からの印刷指示された画像の枚数が表示され、nについては何枚目を表示しているかを示す。1枚印刷の場合、1/1と表示される。画像を表示できる状態になると、図17へ画面遷移する。
図17は、本発明の実施形態における印刷画像を表示した液晶プロジェクタ100の表示画面の一例である。
デジタルカメラ200から液晶プロジェクタ100への印刷指示した画像2400が表示される。再度、デジタルカメラ200から印刷の要求があると、図16からの画面遷移を繰り返す。
一方、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ100は、画像印刷制御するためのユーザーインターフェースを有する。本ユーザーインターフェースは、液晶プロジェクタ200との接続状態に応じて、ユーザインタフェースを制御するため、夫々説明する。
図19は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ200の背面を示した図である。
背面には、切替スイッチ2600、直接印刷ボタン2601、SETボタン2602、上下左右ボタン2603、MENUボタン2604、液晶モニター2605を備える。
切り替えスイッチ2600は、撮影を行うか、撮影した画像を表示するかのモードを切り替えるスイッチである。
ダイレクト印刷ボタン2601は、液晶モニター2605に表示されている画像をダイレクト印刷する場合に使用するボタンである。PictBridge対応プリンタと接続するとボタンのランプが点灯する。ダイレクトボタン2601を押下すると、図24に示すダイレクト印刷処理中画面が表示される。
SETボタン2603は、設定値を確定するときなどに使用するボタンである。この状態で押下すると図23に示す直接指定印刷に関する画面が表示される。
上下左右ボタン2603は、メニューの選択をする場合に上下左右でカーソルを移動させる場合や画像の表示で複数画像存在する場合に次の画像や前の画像を表示させる場合に使用する。
図23は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ200での印刷設定画面の一例である。
印刷設定画面の情報表示3101は設定した用紙サイズ、用紙タイプ、レイアウトの情報が表示される。3102では、プリンタが日付を印字して印刷できる場合、日付を印字して印刷するか否かを選択することができる。3103では、プリンタがファイル名を印字して印刷できる場合、ファイル名を印字して印刷するか否かを選択することができる。3104では、画像の印刷枚数を設定することができる。3105では、プリンタが対応する印刷用紙、用紙タイプ、レイアウトを設定することができる。
デジタルカメラ200が、図12に示す液晶プロジェクタのCapability情報を取得した場合、そこに含まれる用紙サイズの選択肢として、SXGA+を表示することなく、用紙サイズ:デフォルトのみ表示する。
印刷3100を選択し、SETボタン2602を押下すると、デジタルカメラ200は、印刷要求を液晶プロジェクタに送信し、液晶プロジェクタから印刷中状態であることと印刷のプログレスを受信することで、図24に示す印刷中の画面を表示する。
図24は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ200でのダイレクト印刷処理中画面の一例である。
図19にてダイレクト印刷ボタン2601を押下されると印刷処理を行う。印刷処理を行っていることが表示される。印刷処理中コメント3300は印刷処理を行っていることと印刷処理の進捗状況(n/N)を表示する。液晶プロジェクタ100から受信したDPS_NotifyJobStatusのプログレスの値を表示するが、Nは全印刷枚数を示し、nは何枚目を印刷しているかを示す。1枚印刷の場合、1/1と表示する。
中止3200を選択し、SETボタン2602を押下すると図25に示す印刷処理中止確認画面が表示される。
図25は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ200での印刷処理中止確認画面の一例である。
中止3400を選択しSETボタン2602を押下すると、印刷処理を中止し図19に示す画面が表示される。ここで、デジタルカメラ200は、液晶プロジェクタ100に対し、印刷中止要求DPS_AbortJobを送信する。印刷中止要求を受信した液晶プロジェクタ100は画像表示を中止し、図15のようにアイドル状態に遷移する。
続行3401を選択し、SETボタン2602を押下すると、印刷処理を続行する。
以上のようにしてデジタルカメラと液晶プロジェクタをUSB接続したシステムおいて、デジタルカメラが保持する画像をボタン等の操作部材を操作することにより、液晶プロジェクタに表示することができる。
また液晶プロジェクタの解像度に適した画像を表示できる。かつ画素数の大きい画像であっても、通信速度の向上により、表示処理速度を向上させることができる。
本実施例では液晶プロジェクタとデジタルカメラによるシステムについて説明したが、テレビや画像ビューワー等、画像を表示する機器についても適用可能である。
その他、機器接続を形成する上でそれぞれの端末が通信に用いた通信パケットフォーマットや画像を表示するにあたっての操作部材等は本実施例に限定されるものではない。
(第2の実施例)
本実施例では、液晶プロジェクタとデジタルカメラがUSB接続し、デジタルカメラの記録メディアに保存した画像をデジタルカメラの操作によって、液晶プロジェクタが再生する方法について説明する。
本実施例における液晶プロジェクタ構成、液晶プロジェクタとデジタルカメラの構成及び接続方法は全て(第1の実施例)と同様で説明を省略する。(第1の実施例)と異なる点は、デジタルカメラのDPOF印刷操作によって、液晶プロジェクタが、画像をスライドショー表示する点である。
図18は、本発明の実施形態のおける液晶プロジェクタ100でスライドショー設定画面を示した図である。
液晶プロジェクタ100は、液晶プロジェクタ100のリモコン操作により、2500で、画像をスライドショー表示する/しないを指定する。また2501で、スライドショー間隔を指定する。
スライドショー表示を有効にすると、デジタルカメラ200からのDPOF印刷要求に記述されている画像を指定された間隔でスライドショー表示する。
スライドショー表示を無効にすると、デジタルカメラ200からのDPOF印刷要求に記述されている画像を、液晶プロジェクタ100のリモコン操作により、表示する。
図10は、本発明の実施形態におけるDPOFファイル構成を示した図である。
デジタルカメラ100のメモリカードI/F23に挿入された記録メディア内のフォルダ構成は、ルートディレクトリの直下にDCIMディレクトリとMISCディレクトリが存在する。
“DCIM”ディレクトリの下には、撮影画像EFGH0001.JPG1005群が保存されている。
”MISC”ディレクトリ1000の下には、DPOFファイルが保存される。DPOFファイルには、印刷用DPOFファイル:AUTPRINT.MRK1001、スライドショー用DPOFファイル:AUTPLAYn.MRK1002、転送用DPOFファイル:AUTXFER.MRK1003、UNICODE用DPOFファイル:UNICODE.MRK1004の4種類存在する。
スライドショー用DPOFファイルは、AUTPLAY0.MRK・AUTPLAY1.MRKなど、10個のファイル(AUTPLAYn.MRK1002)を持つことができる。
印刷用DPOFファイル1001には、1006に示す通り、デジタルカメラ名やDPOFファイル作成日時などのヘッダー部と、プロダクトID・ファイルフォーマット・画像ファイルのパス情報・画像の撮影日時情報等をジョブ毎に保持している。前記表示画像を印刷画像として指定すると、印刷用DPOFファイル1001にジョブが追加される。一方、表示画像を印刷画像から外すと、印刷用DPOFファイル1001からジョブが削除される。
図20は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ200でのDPOF印刷の操作に関する画面の一例である。
液晶モニター2605に印刷に関するメニューが表示され、印刷2700を指定しSETボタン2602を押下すると、図22に示すDPOF印刷設定に関する画面が表示される。
印刷する画像を指定...2701を指定し、SETボタン2602を押下すると、図21に示す印刷する画像を選択する画面が表示される。
図21は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ200でのDPOF印刷する画像を選択する画面の一例である。
液晶モニター2605に画像が表示され、左上に表示されている画像に設定されている印刷枚数2800が表示され、その右部に全体で設定されている全印刷枚数2801が表示される。
SETボタン2602を押下すると、図29に示す印刷する画像の枚数を設定する画面が表示される。複数画像存在している場合、上下左右ボタン2603で右を押下した場合は次の画像、左を押下した場合は前の画像が表示される。
MENUボタン2604を押下すると、図20で示したDPOF印刷の操作に関する画面が表示される。ここで、デジタルカメラ200は、画像印刷指定した内容を、図10の印刷用DPOFファイル1001に反映する。
図22は、本発明の実施形態におけるデジタルカメラ200でのDPOF印刷設定に関する画面の一例である。
デジタルカメラ200と液晶プロジェクタ100が接続すると、デジタルカメラ200は、本画面に遷移する。
DPOF印刷設定情報表示3001は設定した印刷する画像の全枚数、用紙サイズ、用紙タイプ、レイアウトの情報が表示される。3102では、プリンタが対応する印刷用紙、用紙タイプ、レイアウトを設定することができる。
ここで本発明では、デジタルカメラ200が、図12に示す液晶プロジェクタのCapability情報を取得した場合、用紙サイズ:SXGA+を表示することなく、用紙サイズ:デフォルトのみ表示する。
印刷3000を選択し、SETボタン2602を押下すると図24に示す印刷中の画面が表示され、かつ、図11のDPOF印刷処理を実行する。
図11は、本発明の実施形態におけるDPOF印刷開始から画像表示完了までのシーケンス図である。
予め、図22のようにデジタルカメラ200でDPOF印刷設定が行われており、かつ液晶プロジェクタ100とデジタルカメラ200がPictBridge接続し、液晶プロジェクタ100のCapability情報をデジタルカメラ200が取得した状態である。
1101では、図22の印刷3000を選択し、SETボタン2602を押下すると、Print Client502は、図10の印刷用DPOFファイル1001を解析し、印刷画像のファイルIDを取得する。
1102では、Print Client502が、取得したファイルIDを用い、印刷要求コマンドDPS_StartJob405を作成し、Print Server501にDPS_StartJob405を発行する。これによって、Print Client502からPrint Server501へ印刷設定および印刷情報が通知されて表示処理が開始される。このとき、本発明ではDPS_StartJob405のパラメータの印刷用紙サイズには、デフォルト(51000000)を記述する。
606では、液晶プロジェクタ100が待機状態から表示処理状態に遷移したことをデジタルカメラ200に通知するために、Print Server501はPrint Client502へDPS_NotifyDeviceStatus409を発行する。
1104では、印刷指定されている画像ファイルの中で現在何枚目の表示処理を行っているかを示すプログレス通知をデジタルカメラ200に対して行うためにPrint Server501はDPS_NotifyJobStatus407をPrint Client502へ発行する。図10の印刷用DPOFファイル1001であれば、プログレス:001/002と通知する。
1105では、表示する画像のファイルタイプとファイルサイズ情報を取得するために、Storage Client503がStorage Server504へDPS_GetFileInfo422を発行する。DPS_GetFileInfo422を受信したStorage Server504は、Storage Deviceから該ファイルデータを取得する。次に、Storage Sever504は、603で取得した用紙コードに割り当てられた液晶プロジェクタ100の解像度とファイルの画素数を比較し、ファイルの画素数の方が大きい場合、リサイズ処理を行う。例えば、液晶プロジェクタの解像度がSXGA+(縦1400画素・横1050画素)で、かつ、表示画像の画素数が縦2800画素・横2100画素の場合、表示画像を縦1400画素・横1050画素に、リサイズ処理を行う。Storage Sever504は、リサイズ処理により生成されたファイルデータ及びファイル情報の一時的に保存を行うと共に、Storage Client503にファイルタイプとファイルサイズ情報を通知する。ここで、Storage Client503に送られたファイルサイズ情報を元にStorage Client503はメモリ確保を行い、後に続く画像ファイルの取得に備える。
1106では、Storage Client503は、1105で取得した情報に基づき、画像ファイルデータを一括取得するためにStorage Server504にDPS_GetFile424を発行する。DPS_GetPartialFileにより、分割取得をする方法もある。DPS_GetFile424を受信したStorage Server504は、1105でリサイズしたファイルデータを、Storage Client503に送信する。
1107では、Storage Client503が609で取得したデータをPrint Deviceに送信し、Print Deviceは、画像を表示する。Print Deviceは、画像処理回路108のことである。
1108では、図18で液晶プロジェクタ100のスライドショー設定機能をONにしている場合、Print Server501は、1102で印刷要求された画像を全て表示したか否かを確認する。スライドショー設定機能をOFFにしている場合、図示していないが、Print Server501は、液晶プロジェクタ100のリモコン操作により、次画像の表示要求を受信すると、1102で印刷要求された画像を全て表示したか否かを確認する。全て表示していない場合、1104からの処理を繰り返す。そのときに、現在何枚目の表示処理を行っているかを示すプログレスのn値をインクリメントする。全て表示している場合、1109で、Print Server501は、液晶プロジェクタ100が待機状態に遷移したことをデジタルカメラ200に通知するために、DPS_NotifyDeviceStatus409をPrint Client502へ発行する。
また図示していないが、印刷中状態で、Print Server501は、液晶プロジェクタ100のリモコン操作により、画像表示の中止要求を受信すると、1109の液晶プロジェクタ100が待機状態に遷移したことをデジタルカメラ200に通知する処理を行う。
以上のようにしてデジタルカメラと液晶プロジェクタをUSB接続したシステムおいて、デジタルカメラにてDPOF印刷指定した画像群を、液晶プロジェクタにスライドショー表示することができる。
またDPOF印刷指定した画像全てに対し、液晶プロジェクタの画像の解像度に適した画像を表示できる。かつ画素数の大きい画像であっても、通信速度の向上により、表示処理速度を向上させることができる。
本実施例では液晶プロジェクタとデジタルカメラによるシステムについて説明したが、テレビや画像ビューワー等、画像を表示する機器についても適用可能である。
その他、機器接続を形成する上でそれぞれの端末が通信に用いた通信パケットフォーマットや画像を表示するにあたっての操作部材等は本実施例に限定されるものではない。
[他の実施の形態]
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。