JP2010010001A - 端子金具及び端子付き電線 - Google Patents

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Junichi Ono
純一 小野
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Tetsuji Tanaka
徹児 田中
Hiroki Shimoda
洋樹 下田
Takuji Otsuka
拓次 大塚
Kenji Okamura
憲知 岡村
Masaaki Tabata
正明 田端
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Abstract

【課題】本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、冷熱サイクル特性が向上すると共に、耐屈曲性が向上した端子金具及び端子付き電線を提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤーバレル16のうち電線11が配される配設面27には、ワイヤーバレル16が電線11に圧着される前の状態において、ワイヤーバレル16に圧着された電線11の端部側の領域に、複数の凹部18が、延び方向に対して85°以上95°以下の角度で交差する第1方向について間隔を空けて並んで配されており、電線11の端部と反対側の領域に、第1方向に延びる複数の溝30が形成されており、溝30の側面31とワイヤーバレル16の配設面27との境界には稜部32が形成されており、複数の溝30のうち隣り合う溝30同士のピッチ間隔P1は、0.3mm以上0.8mm以下とされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、端子金具及び端子付き電線に関する。
従来より、電線の端末に接続される端子金具として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この端子金具は、電線の端末から露出する芯線に外側からかしめられる圧着部と、この圧着部に連なって相手側端子と接続する接続部と、を備える。
上記した芯線の表面に酸化膜が形成されると、芯線と圧着部との間に酸化膜が介在することにより、芯線と圧着部との間の接触抵抗が大きくなることが懸念される。
そこで、従来技術においては、圧着部の内側(芯線側)には、電線の延びる方向と交差する方向に連続して延びる凹部(セレーション)が形成されている。
電線の芯線に圧着部をかしめつけると、芯線は圧着部に押圧されて電線の延びる方向に塑性変形する。すると、芯線の表面に形成された酸化膜が、凹部の開口縁と摺接することにより、剥離される。すると、芯線の新生面と、圧着部とが接触する。これにより、電線と端子金具との間の接触抵抗を小さくすることができる。
特開平10−125362号公報
近年、端子金具及びこの端子金具を用いた端子付き電線に対しては、電気的な接続信頼性の向上が望まれている。上記の接続信頼性としては、例えば、冷却と加熱を繰り返した後に電線と端子金具との間の接触抵抗の変化を測定する冷熱サイクル特性や、端子金具に圧着された電線を複数回屈曲させた後に、電線と端子金具との間の接触抵抗の変化を測定する耐屈曲性が挙げられる。
従来例の構成によると、以下の理由により、上記した冷熱サイクル特性や、耐屈曲性について所望の性能を得られないおそれがある。
冷却と加熱を繰り返すと、端子金具の圧着部及び芯線は、膨張及び収縮を繰り返す。このとき、圧着部の熱膨張率と芯線の熱膨張率とが異なるために、冷熱サイクルを繰り返すと、圧着部と芯線とが相対的に移動することにより、電線と端子金具との間の接触抵抗が高くなることがある。
また、電線を屈曲させると、電線に対しては、電線の延びる方向について、電線の端部側に押す方向の力や、逆に、電線の端部と反対側に引っ張る方向の力が加わる。すると、電線の芯線と、圧着部に形成された凹部(セレーション)の開口縁とが、電線の延びる方向について摺接し、芯線が切断されることが懸念される。すると、電線と端子金具との間の接触抵抗が高くなることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、冷熱サイクル特性が向上すると共に、耐屈曲性が向上した端子金具及び端子付き電線を提供することを目的とする。
本発明は、端子金具であって、電線の端末において露出する導体に抱き込むように圧着される圧着部と、前記圧着部から延びて相手側端子金具と接続される接続部と、を備え、前記圧着部のうち前記電線が配される配設面には、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記圧着部に圧着された前記電線の端部側の領域に、複数の凹部が、前記電線の延びる延び方向に対して85°以上95°以下の角度で交差する第1方向について間隔を空けて並んで配されると共に、前記延び方向について間隔を空けて配されており、前記圧着部のうち前記電線が配される配設面には、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記圧着部に圧着された前記電線の端部と反対側の領域に、前記第1方向に延びる複数の溝が形成されており、前記溝の側面と前記圧着部の配設面との境界には稜部が形成されており、複数の前記溝のうち隣り合う溝同士のピッチ間隔P1は、0.3mm以上0.8mm以下とされている。
また、本発明は、端子付き電線であって、導体を含む電線と、前記電線の端末に圧着される端子金具と、を備える。
本発明によれば、凹部の孔縁に形成されたエッジによって導体の表面に形成された酸化膜が剥がされて新生面が露出し、この新生面と圧着部とが接触することにより電線と端子金具とが電気的に接続される。これにより導体と端子金具との接触抵抗が低減される。
また、本発明によれば、また、複数の凹部が形成されることにより、凹部の孔縁の辺長が増大する。すると、凹部の孔縁に形成されたエッジの長さも増大する。これにより、凹部の孔縁に形成されたエッジが芯線に食い込む領域も増大する。この結果、広い面積で芯線を保持できるので、芯線とワイヤーバレルとが相対的に移動することを抑制可能となり、冷熱サイクル特性が向上する。
また、本発明によれば、溝の稜部に形成されたエッジによって導体の表面に形成された酸化膜が剥がされて新生面が露出し、この新生面と圧着部とが接触することにより電線と端子金具とが電気的に接続される。これにより導体と端子金具との接触抵抗が低減される。
また、本発明によれば、溝同士のピッチ間隔P1は、比較的に小さな値に設定されているので、溝同士のピッチ間隔が比較的に大きな値に設定されている場合に比べて、圧着部の配設面における、溝の稜部が占有する面積が増大する。すると、溝の稜部に形成されたエッジが芯線に食い込む領域も増大する。この結果、芯線に食い込んだ稜部は、比較的に広い面積で電線を保持することができる。
この結果、電線に対して、電線の延び方向の力が加えられた場合に、電線は、芯線に食い込んだ稜部によって、比較的に広い面積で保持される。これにより、比較的に高い圧力で圧着部を芯線に圧着した場合でも、芯線に対して稜部から加えられる応力が分散されるので、芯線が切断されるのを抑制できる。この結果、圧着部が電線に固着される固着力を向上させることができる。
また、本実施形態においては、溝を、ワイヤーバレルの配設面のうち、電線の端部側と反対側の領域に形成する構成とした。これにより、第1方向について連続した溝により、電線の延びる方向に加えられた力を第1方向について切れ目なく確実に受けることができるので、芯線と圧着部との間の固着力が向上する。この結果、電線と圧着部との間の耐屈曲性が向上する。
なお、ピッチ間隔P1とは、一の溝の幅方向中央部と、隣に位置する他の溝の幅方向中央部と、の間隔をいう。
本発明によれば、電線と端子金具との間の接触抵抗について、冷熱サイクル特性が向上すると共に、耐屈曲性が向上する。
本発明の一実施形態を図1ないし図9を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態は、電線11の端末から露出する芯線(本発明の導体に相当)13に雌端子金具(本発明の端子金具に相当)12が圧着された端子付き電線10である。
(電線11)
図1に示すように、電線11は、複数の金属細線を撚り合せてなる芯線13と、この芯線13の外周を包囲する絶縁性の合成樹脂からなる絶縁被覆14と、を備える。金属細線は、銅、銅合金、アルミニウム、又はアルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。本実施形態においては、アルミニウム合金が用いられている。図1に示すように、電線11の端末においては絶縁被覆14が剥がされて、芯線13が露出している。
(雌端子金具12)
雌端子金具12は、金属板材を図示しない金型により所定の形状にプレス加工してなる。雌端子金具12は、電線11の絶縁被覆14の外周を抱き込むようにかしめられるインシュレーションバレル15と、このインシュレーションバレル15に連なって、芯線13を外側から抱き込むようにかしめられるワイヤーバレル16(本発明の圧着部に相当)と、このワイヤーバレル16に連なって、図示しない雄端子金具(本発明の相手側端子金具に相当)と接続する接続部17と、を備える。図3に示すように、インシュレーションバレル15は、上下方向にそれぞれ突出する一対の板状をなす。
図2に示すように、接続部17は、雄端子金具の雄タブ(図示せず)が挿入可能な筒状をなしている。接続部17の内部には、弾性接触片26が形成されており、この弾性接触片26と、雄端子金具の雄タブとが弾性的に接触することにより、雄端子金具と雌端子金具12とが電気的に接続されるようになっている。
本実施形態においては、雌端子金具12は筒状の接続部17を有する雌端子金具12としたが、これに限られず、雄タブを有する雄端子金具としてもよいし、また金属板材に貫通孔が形成されたいわゆるLA端子としてもよく、必要に応じて任意の形状の端子金具とすることができる。
(ワイヤーバレル16)
図3に、展開状態(電線に圧着する前の状態)におけるワイヤーバレル16の要部拡大平面図を示す。図3に示すように、ワイヤーバレル16は、図3おける上下方向に突出する一対の板状をなす。ワイヤーバレル16は、電線を圧着する前の状態において、図3の紙面を貫通する方向から見て、略矩形状をなしている。
(凹部18)
図3に示すように、ワイヤーバレル16には、電線11が圧着されたときに電線11が配される配設面27(図3において紙面を貫通する方向手前側に位置する面)のうち、電線11の端部側(図3における左側)の領域に、複数の凹部18が形成されている。各凹部18の孔縁は、電線11を圧着する前の状態において、図3の紙面を貫通する方向から見て、四角形状をなしている。詳細には、本実施形態においては、平行四辺形状をなしている。
図3に示すように、複数の凹部18は、ワイヤーバレル16が芯線13に圧着された状態で芯線13が延びる延び方向(図3における矢線Aで示す方向)について間隔を空けて配されている。
また、図3に示すように、複数の凹部18は、芯線13の延び方向(図3における矢線Aで示す方向)に対して交差する第1方向(図3における矢線Bで示す方向)に間隔を空けて並んで配されている。本実施形態においては、第1方向は、延び方向に対して85°以上95°以下の角度で交差する方向となっている。詳細には、略90°で交差している。
なお、各凹部18の孔縁は、芯線13が延びる延び方向(図3における矢線Aで示す方向)に対して85°以上95°以下の角度で交差する一対の第1孔縁19を含む。本実施形態では、図4に示すように、第1孔縁19は、延び方向に対して略90°の角度で交差している。また、第1方向(図4において矢線Bで示す方向)について並ぶ複数の各凹部18の第1孔縁19は、第1方向に沿う直線上に並んで配されている。なお、図4においては、凹部18の内側の構造については省略して記載してある。
さらに、図3に示すように、複数の凹部18は、芯線13の延び方向(図3における矢線Aで示す方向)に対して角度βで交差し、且つ第1方向とは異なる第2方向(図3における矢線Cで示す方向)に間隔を空けて並んで配されている。本実施形態では、角度βは、略30°の角度に設定されている。
また、図4に示すように、各凹部18の孔縁を構成する辺は、第2方向(図4における矢線Cで示す方向)に平行な一対の第2孔縁20を有する。第2方向について並ぶ各凹部18の第2孔縁20は、第2方向に沿う直線上に並んで配されている。
図4に示すように、第1孔縁19の長さ寸法L1は、第1方向(図4における矢線Bで示す方向)について隣り合う凹部18の第1孔縁19,19同士の間隔L2以上の寸法に設定されている。これにより、延び方向(図4における矢線Aで示す方向)について隣に位置する複数の凹部の第1孔縁19同士を、延び方向についてオーバーラップして配することができるようになっている。詳細には、複数の凹部18のうち、一の凹部18の第1孔縁19と、延び方向について一の凹部18の隣に位置し、且つ互いに交差方向について並ぶ複数(本実施形態では2つ)の他の凹部18,18の第1孔縁19,19とが、延び方向についてオーバーラップしている。
また、図4に示すように、延び方向(図4において矢線Aで示す方向)と、第2方向(矢線Cで示す方向)とのなす角度βは、複数の凹部18のうち一の凹部18の第1孔縁19と、延び方向について一の凹部18の隣に位置して第2方向について並ぶ複数(本実施形態では2つ)の他の凹部18,18の第1孔縁19とが、延び方向についてオーバーラップして配されるように設定されている。本実施形態では、上述したように角度βは30°に設定されている。
また、図4に示すように、複数の凹部18のうち、芯線13の延び方向(図4における矢線Aで示す方向)と交差する第1方向(図4における矢線Bで示す方向)についての、凹部18のピッチ間隔P2は、0.1mm以上0.8mm以下に設定されている。本実施形態においては、凹部18のピッチ間隔P2は0.5mmに設定されている。なお、ピッチ間隔P2とは、第1方向について、一の凹部18における対角線の交点と、一の凹部18の隣に位置する他の凹部18における対角線の交点と、の間隔をいう。
第1方向(図4における矢線Bで示す方向)について隣り合う凹部18同士の間隔は、本実施形態では上記した第1孔縁19同士の間隔L2と同じになっている。この凹部18同士の間隔は、0.1mm以上であって、且つ第1方向(図4における矢線Bで示す方向)における凹部のピッチ間隔P2の二分の一以下に設定されている。本実施形態においては、凹部18同士の間隔は、0.1mmに設定されている。
また、図4に示すように、延び方向(図4において矢線Aで示す方向)についての、凹部18のピッチ間隔P3は、0.3mm以上0.8mm以下に設定されている。本実施形態においては、ピッチ間隔P3は、0.5mmに設定されている。なお、ピッチ間隔P3とは、延び方向について、一の凹部18における対角線の交点と、一の凹部18の隣に位置する他の凹部18における対角線の交点と、の間隔をいう。なお、ピッチ間隔P3とは、延び方向について、一の凹部18における対角線の交点と、一の凹部18の隣に位置する他の凹部18における対角線の交点と、の間隔をいう。
延び方向(図4における矢線Aで示す方向)について隣り合う凹部18同士の間隔L3は、0.1mm以上であって、且つ、延び方向における凹部18同士のピッチ間隔P3から0.1mmを差し引いた値以下に設定されている。本実施形態においては、L3は、0.2mmに設定されている。
図5に示すように、凹部18の底面は、凹部18の孔縁に比べてやや小さく形成されている。これにより、凹部18の底面と、凹部18の孔縁とは、凹部18の底面から凹部18の孔縁に向かうに従って、拡開する4つの傾斜面21によって接続されている。なお、図5には2つの傾斜面21が記載されている。
図5に示すように、傾斜面21のうち、一対の第1孔縁19と凹部18の底面とを接続する傾斜面21は、第1傾斜面22とされる。第1傾斜面22と、ワイヤーバレル16のうち芯線13が配される側の面とのなす角度αは、90°≦α≦110°に設定されている。本実施形態においては、角度αは、105°に設定されている。なお、詳細には図示しないが、傾斜面21のうち、一対の第2孔縁20と凹部18との底面を接続する傾斜面21は、第2傾斜面とされる。
(溝30)
図3に示すように、ワイヤーバレル16には、電線が圧着されたときに電線が配される側に位置する配設面27(図3において紙面を貫通する方向手前側に位置する面)に、第2方向(図3にいて矢線Bで示す方向)に延びる複数(本実施形態では4つ)の溝30が形成されている。複数の溝30は、延び方向(図3における矢線Aで示す方向)について間隔を空けて配されている。なお、図3においては、溝30の内側の詳細な構造については省略して記載してある。
図3に示すように、交差方向(図3において矢線Bで示す方向)は、延び方向(図3において矢線Aで示す方向)に対して85°以上95°以下の角度で交差している。本実施形態では、交差方向は、延び方向に対して略90°の角度で交差している。
図4に示すように、ワイヤーバレル16には、ワイヤーバレル16の配設面27と、各溝30の2つの側面31,31との境界に、稜部32,32が形成されている。溝30の断面形状は、溝部18の底面から稜部32に向かうに従って(図6においては上方に向かうに従って)、図6における左右方向に拡開する略台形状をなしている。溝30の断面形状は、図6において左右対称に形成されている。溝30の側面21と、ワイヤーバレル16配設面27とのなす角度γは、90°≦γ≦110°に設定されている。本実施形態においては、角度γは、105°に設定されている。
図4に示すように、複数の溝30のうち、芯線13の延び方向(図4における矢線Aで示す方向)についての、溝30のピッチ間隔P1は、0.3mm以上0.8mm以下に設定されている。本実施形態においては、ピッチ間隔P1は0.5mmに設定されている。なお、ピッチ間隔P1とは、一の溝30の幅方向中央部と、隣に位置する他の溝30の幅方向中央部と、の間隔をいう。
また、延び方向(図3における矢線Aで示す方向)について隣り合う溝30同士の間隔L4は、0.1mm以上であって、且つ、延び方向における溝30同士のピッチ間隔P1から0.1mmを差し引いた値以下に設定されている。本実施形態においては、溝30同士の間隔L4は、0.2mmに設定されている。
本実施形態においては、ワイヤーバレル16により圧着された芯線13の圧縮率を、ワイヤーバレル16により圧着された後の芯線13の断面積の、ワイヤーバレル16が圧着される前の芯線13の断面積に対する百分率としたとき、圧縮率は、40%以上70以下とされる。本実施形態においては、60%とされる。
上述した凹部18は、ワイヤーバレル16を、図7に示す第1金型24によりプレス加工することにより形成される。第1金型24には、凹部18に対応する位置に複数の凸部25が、紙面を貫通する方向手前側の方向に突出して形成されている。なお、図7においては、凸部25の詳細な構造については省略して記載してある。
また、上述した溝30は、ワイヤーバレル16を、図示しない第2金型によりプレス加工することにより形成される。第2金型には、溝30に対応する位置に複数の凸部が突出して形成されている。
次に、本実施形態の作用、効果について説明する。以下に、電線11に対する雌端子金具12の取付け工程の一例を示す。まず、金属板材を金型を用いてプレス成形することで所定の形状に形成する。このとき、凹部18を同時に形成してもよい。
その後、所定形状に形成された金属板材を曲げ加工することで接続部17を形成する(図2参照)。このときに凹部18を形成してもよい。
図6に示すように、雌端子金具12をプレス成形する際の第1金型24には、ワイヤーバレル16の凹部18に対応する位置に複数の凸部25が形成されている。この凸部25を形成するためには、ワイヤーバレル16に形成された凹部18と対応する領域を残して、図示しない金属板材の表面から、凹部18に対応する領域と異なる領域を削り出せばよい。
上述した、凹部18に対応する領域と異なる領域とはどのような形状をなすかについて説明する。図4に示すように、ワイヤーバレル16に形成された凹部18は、第1方向(矢線Bで示す方向)について間隔を空けて並んで形成され、且つ、第2方向(矢線Cで示す方向)について間隔を空けて並んで形成されている。さらに、各凹部18の第1孔縁19は、第1方向(矢線Bで示す方向)に沿う直線上に並んで配されており、且つ、各凹部18の第2孔縁20は、第2方向(矢線Cで示す方向)に沿う直線上に並んで配されている。
このため、図4に示すように、ワイヤーバレル16の電線11が配された面には、凹部18に対応する領域と異なる領域が、第1方向(矢線Bで示す方向)に帯状に延びて複数形成されると共に、第2方向(矢線Cで示す方向)に帯状に延びて複数形成されている。
従って、凸部25を形成するには、金属板材の表面から、第1方向に沿って帯状に延びる複数の切削溝40を切削加工すると共に、第2方向に沿って帯状に延びる複数の切削溝41を切削加工すればよい。この結果、第1金型24の製造コストを低減できる。
続いて、電線11の絶縁被覆14を剥がして芯線13を露出させる。芯線13をワイヤーバレル16の上に載置し、且つ、絶縁被覆14をインシュレーションバレル15の上に載置した状態で、図示しない金型により、両バレル15,16を電線11に対して外側からかしめる。
図8に示すように、ワイヤーバレル16を芯線13にかしめつけると、芯線13はワイヤーバレル16に押圧されて、芯線13の延び方向(図8における矢線Aで示す方向)に塑性変形して延びる。すると、芯線13の外周面が、各凹部18の孔縁に形成されたエッジと摺接する。これにより、芯線13の外周面に形成された酸化膜が剥がされて、芯線13の新生面が露出する。この新生面とワイヤーバレル16とが接触することにより、芯線13とワイヤーバレル16とが電気的に接続される。なお、図7においては、複数の芯線13の断面を、全体として模式的に記載してある。
また、本実施形態によれば、ワイヤーバレル16のうち複数の凹部18の間の領域においては、芯線13に対して比較的に大きな応力が集中する。これにより、各凹部18の孔縁において、確実に芯線13の表面に形成された酸化膜を剥離して、芯線13の新生面を露出させることができる。これにより、芯線13とワイヤーバレル16との接触抵抗を低減させることができる。
また、複数の凹部18が形成されることにより、凹部18の孔縁の辺長が増大する。すると、凹部18の孔縁に形成されたエッジの長さも増大する。これにより、凹部18の孔縁に形成されたエッジが芯線13に食い込む領域も増大する。この結果、芯線13はより広い面積でワイヤーバレル16に保持されるから、冷熱サイクルを繰り返しても、芯線13とワイヤーバレル16とが相対的に移動することを抑制可能となり、冷熱サイクル特性が向上する。
また、凹部18の孔縁を構成する第1孔縁19は、電線の延び方向に対して略90°の角度をなして交差している。これにより、ワイヤーバレル16に圧着された状態の電線11に対して、電線11の延び方向に沿う力が加えられた場合に、第1孔縁19に形成されるエッジが芯線13に食い込むことにより、ワイヤーバレル16による芯線13の保持力が向上する。
さらに、延び方向について隣接して位置する複数の凹部18の第1孔縁19同士は、延び方向についてオーバーラップして配されているから、第1孔縁19に形成されたエッジが芯線13に食い込む領域が、電線11の延び方向について必ず存在するようになっている。これにより、ワイヤーバレル16による芯線13の保持力を一層向上させることができる。
本実施形態によれば、凹部18の孔縁のうち、電線11の端部側(図8における左側)に位置する第1孔縁19により、電線11に対して、端部側に向かう方向の力が加わったときに、確実に保持できる。また、凹部18の孔縁のうち電線11の端部と反対側(図8における右側)に位置する第1孔縁19により、電線11に対して、端部と反対側に向かう方向の力が加わったときに、確実に保持できる。
さらに、本実施形態では、第1方向と、第2方向とのなす角度βは略30°とされる。これにより、複数の凹部18のうち一の凹部18の第1孔縁19と、延び方向について一の凹部18の隣に位置して第2方向について並ぶ2つの他の凹部18,18の第1孔縁19とが、延び方向についてオーバーラップして配される。これにより、電線11に対して、端部側に向かう力が加わった場合、及び端部と反対側に向かう力が加わった場合の双方において、ワイヤーバレル16が芯線13を保持する能力を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、複数の凹部18は、第1方向について、0.1mm以上0.8mm以下という比較的に小さなピッチ間隔P2を空けて並んで配される。これにより、単位面積当たりの凹部18の数が増加する。すると、単位面積当たりにおける、凹部18の孔縁に形成されたエッジの領域が増大する。これにより、単位面積当たりにおいて、凹部18の孔縁に形成されたエッジが芯線13に食い込む領域が比較的に大きくなるから、ワイヤーバレル16による芯線13の保持力を向上させることができる。
また、金属板材を金型によってプレス加工して雌端子金具12を形成する際に、複数の凹部18同士の間隔が過度に狭いと、金型に過度の負荷が加わるので好ましくない。本実施形態によれば、第1方向について隣り合う凹部18同士の間隔L2を0.1mm以上とすることにより、凹部18を成形するための金型に過度の負荷が加わることを抑制できる。
また、本実施形態では、第1方向について隣り合う凹部18同士の間隔を第1方向についての凹部18のピッチ間隔P2の二分の一以下とすることにより、複数の凹部18のうち一の凹部18と、延び方向について一の凹部18の隣に位置する他の凹部18とをオーバーラップして配することができる。
また、本実施形態によれば、延び方向について、0.3mm以上0.8mm以下という比較的に小さなピッチ間隔P3を空けて凹部18が並んで配される。これにより、単位面積当たりの凹部18の数が増加する。すると、単位面積当たりにおける、凹部18の孔縁に形成されたエッジの領域が増大する。これにより、単位面積当たりにおいて、凹部18の孔縁に形成されたエッジが芯線13に食い込む領域が比較的に大きくなるから、ワイヤーバレル16による芯線13の保持力を向上させることができる。
金属板材を金型によってプレス加工して端子金具を形成する際に、複数の凹部18同士の間隔が過度に狭いと、金型に過度の負荷が加わるので好ましくない。一方で、延び方向における凹部18の幅寸法が過度に小さいと、凹部18を形成する金型の凸部の幅寸法が過度に小さくなり、やはり金型に過度の負荷が加わるので好ましくない。
本実施形態によれば、延び方向について隣り合う凹部18同士の間隔L3を0.1mm以上とすることにより、プレス加工時に金型に過度の負荷が加わることを抑制できる。また、延び方向について隣り合う凹部18同士の間隔L3を延び方向における凹部18のピッチ間隔P3から0.1mmを差し引いた値以下とすることにより、凹部18を成形するための金型に過度の負荷が加わることを抑制できる。
また、凹部18の第1孔縁19と凹部18の底面とを接続する第1傾斜面22は、ワイヤーバレル16の配設面27に対して105°の角度αで形成されている。上述したように凹部18は第1金型24に形成された凸部25を金属板材に押圧することにより形成される。このため、押圧後、第1金型24の凸部25を容易に離脱させるために、凹部18の孔縁と凹部18の底面との間には、凹部18の底面から凹部18の孔縁に向かうに従って拡開する傾斜面21が形成される。すなわち、傾斜面21と、ワイヤーバレル16のうち芯線13が配される側の面との間には鈍角が形成される。
傾斜面21と、ワイヤーバレル16の配設面27との間に形成される角度αが大きいことは、凹部18の孔縁に形成されたエッジが緩やかになることを意味する。本実施形態においては、第1傾斜面22とワイヤーバレル16の配設面27との間に形成される角度αは、105°と、鈍角としては比較的に小さい。このため、凹部18の第1孔縁19に形成されるエッジは、比較的に鋭いものとなっている。この結果、第1孔縁19に形成されたエッジが、芯線13に食い込むことにより、芯線13に形成された酸化膜を確実に剥がすことができる。
また、図9に示すように、ワイヤーバレル16を芯線13にかしめつけると、芯線13はワイヤーバレル16に押圧されて、芯線13の延び方向(図9における矢線Aで示す方向)に塑性変形して延びる。すると、芯線13の外周面が、各溝30の稜部32に形成されたエッジと摺接する。これにより、芯線13の外周面に形成された酸化膜が剥がされて、芯線13の新生面が露出する。この新生面とワイヤーバレル16とが接触することにより、芯線13とワイヤーバレル16とが電気的に接続される。なお、図9においては、複数の芯線13の断面を、全体として模式的に記載してある。
そして、本実施形態によれば、ワイヤーバレル16のうち複数の溝30の間の領域においては、芯線13に対して比較的に大きな応力が集中する。これにより、各溝30の稜部32において、確実に芯線13の表面に形成された酸化膜を剥離して、芯線13の新生面を露出させることができる。これにより、芯線13とワイヤーバレル16との接触抵抗を低減させることができる。
また、芯線13がワイヤーバレル16に押圧されることにより、芯線13の外周面に溝30の稜部32が食い込む。これにより、芯線13が、ワイヤーバレル16に保持される。
本実施形態においては、ワイヤーバレル16の配設面27には、複数の溝30が形成されており、隣り合う溝30同士のピッチ間隔P1は、0.3mm以上0.8mm以下(本実施形態では0.5mm)に設定されている。このように、本実施形態では、溝30同士のピッチ間隔P1は、比較的に小さな値に設定されているので、溝30同士のピッチ間隔が比較的に大きな値に設定されている場合に比べて、ワイヤーバレル16の配設面27における、溝30の稜部32が占有する面積が増大する。すると、溝30の稜部32に形成されたエッジが芯線13に食い込む領域も増大する。この結果、芯線13に食い込んだ稜部32は、比較的に広い面積で電線11を保持することができる。
この結果、電線11に対して、電線11の延び方向の力が加えられた場合に、電線11は、芯線13に食い込んだ稜部32によって、比較的に広い面積で保持される。これにより、比較的に高い圧力でワイヤーバレル16を芯線13に圧着した場合でも、芯線13に対して稜部32から加えられる応力が分散されるので、芯線13が切断されるのを抑制できる。この結果、ワイヤーバレル16が電線11に固着される固着力を向上させることができる。
また、本実施形態においては、溝30を、ワイヤーバレル16の配設面27のうち、電線11の端部側と反対側の領域に形成する構成とした。これにより、第1方向について連続した溝18により、電線11の延びる方向に加えられた力を確実に受けることができるので、芯線13とワイヤーバレル16との間の固着力が向上する。この結果、電線11とワイヤーバレル16との間の耐屈曲性が向上すると考えられる。
また、溝30の稜部32は、電線11の延び方向に対して85°以上95°以下(本実施形態では略90°)の角度をなして交差している。これにより、ワイヤーバレル16に圧着された状態の電線11に対して、電線11の延び方向に沿う力が加えられた場合に、稜部32に形成されるエッジが芯線13に食い込むことにより、ワイヤーバレル16による芯線13の保持力が向上する。
また、溝30の側面21は、ワイヤーバレル16の配設面27に対して105°の角度γで形成されている。上述したように溝30は第2金型に形成された凸部を金属板材に押圧することにより形成される。このため、押圧後、第2金型の凸部を容易に離脱させるために、溝30の稜部32と溝30の底面との間には、溝30の底面から溝30の稜部32に向かうに従って拡開する側面21が形成される。すなわち、溝30の側面21と、ワイヤーバレル16の配設面27との間には鈍角が形成される。
溝の側面21と、ワイヤーバレル16の配設面27との間に形成される角度γが大きいことは、溝30の稜部32に形成されたエッジが緩やかになることを意味する。本実施形態においては、溝の側面21とワイヤーバレル16の配設面27との間に形成される角度γは、105°と、鈍角としては比較的に小さい。このため、溝30の稜部32に形成されるエッジは、比較的に鋭いものとなっている。この結果、稜部32に形成されたエッジが、芯線13に食い込むことにより、芯線13に形成された酸化膜を確実に剥がすことができる。
また、金属板材を第2金型によってプレス加工して雌端子金具12を形成する際に、複数の溝30同士の間隔が過度に狭いと、第2金型に過度の負荷が加わるので好ましくない。本実施形態によれば、電線11の延び方向について隣り合う溝30同士の間隔L4を0.1mm以上とすることにより、溝30を成形するための第2金型に過度の負荷が加わることを抑制できる。
また、本実施形態では、延び方向について隣り合う溝30同士の間隔L4を延び方向についての溝30のピッチ間隔P1から0.1mmを差し引いた値とすることにより、溝30を成形するための金型に過度の負荷が加わることを抑制できる。
本実施形態においては、芯線13はアルミニウム合金からなる。このように、芯線13がアルミニウム合金からなる場合、芯線13の表面には酸化膜が比較的に形成されやすい。本実施形態は、芯線13の表面に酸化膜が形成されやすい場合に有効である。
さらに、芯線13の表面に形成された酸化膜を破って接触抵抗を小さくするためには、高い圧縮率でワイヤーバレル16を芯線13にかしめつける必要がある。本実施形態によれば、ワイヤーバレル16は、圧縮率が40%以上70%以下であるような、比較的に高い圧縮率で電線11に圧着される。これにより、芯線13の表面に形成された酸化膜を効果的に剥ぎ取ることができる。上記の圧縮率は、上記範囲内で適宜変更することができ、例えば50%以上60%以下にすることや、電線11の導体断面積が大きい場合には40%以上50%以下にすることもできる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、凹部18の孔縁は平行四辺形状をなす構成としたが、凹部18の孔縁は、互いに平行な辺を有しない四角形、台形、菱形、矩形、方形等、必要に応じて、任意の形状の四角形状としうる。
(2)本実施形態では、ワイヤーバレル16の配設面27と、溝30の側面31とのなす角度は105°に設定したが、必要に応じて任意の角度に設定することができる。
(3)本実施形態では、ワイヤーバレルには4本の溝30が形成される構成としたが、溝30の本数は、2本〜6本、及び8本以上であってもよく、必要に応じて任意の本数の溝30を形成できる。
(4)凹部18は、第1孔縁19を有しない構成としてもよい。
(5)凹部18の第1孔縁19は、延び方向についてオーバーラップしない配置としてもよい。
(6)本実施形態では、延び方向と第2方向とのなす角度βは略30°に設定したが、これに限られず、角度βは必要に応じて任意の角度に設定しうる。
本発明に係る端子付き電線を示す側面図 雌端子金具を示す斜視図 展開状態における雌端子金具を示す要部拡大平面図 ワイヤーバレルに形成された凹部及び溝を示す要部拡大平面 図4におけるV−V線断面図 図4におけるVI−VI線断面図 第1金型を示す要部拡大平面図 凹部の孔縁が芯線に食い込んだ状態を示す要部拡大断面図 溝の稜部が芯線に食い込んだ状態を示す要部拡大断面図
符号の説明
10…端子付き電線
11…電線
12…雌端子金具(端子金具)
13…芯線
16…ワイヤーバレル
17…接続部
18…凹部
19…第1孔縁
20…第2孔縁
21…傾斜面
22…第1傾斜面
24…第1金型
25…凸部
26…弾性接触片
27…配設面
30…溝
31…溝の側面
32…稜部

Claims (17)

  1. 電線の端末において露出する導体に抱き込むように圧着される圧着部と、前記圧着部から延びて相手側端子金具と接続される接続部と、を備え、
    前記圧着部のうち前記電線が配される配設面には、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記圧着部に圧着された前記電線の端部側の領域に、複数の凹部が、前記電線の延びる延び方向に対して85°以上95°以下の角度で交差する第1方向について間隔を空けて並んで配されると共に、前記延び方向について間隔を空けて配されており、
    前記圧着部のうち前記電線が配される配設面には、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記圧着部に圧着された前記電線の端部と反対側の領域に、前記第1方向に延びる複数の溝が形成されており、前記溝の側面と前記圧着部の配設面との境界には稜部が形成されており、複数の前記溝のうち隣り合う溝同士のピッチ間隔P1は、0.3mm以上0.8mm以下とされている端子金具。
  2. 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記凹部の孔縁は四角形状をなしており、前記凹部の孔縁の少なくとも一つは、前記延び方向に対して85°以上95°以下の角度で交差する第1孔縁とされており、
    前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記第1孔縁の長さ寸法L1は、前記第1方向について隣り合う前記凹部の第1孔縁同士の間隔L2以上の寸法に設定されており、且つ、前記延び方向について隣接して位置する複数の前記凹部の第1孔縁同士は、前記延び方向についてオーバーラップして配されている請求項1に記載の端子金具。
  3. 前記第1孔縁は、前記凹部の孔縁のうち、前記電線の端部側に位置している請求項2に記載の端子金具。
  4. 前記第1孔縁は、前記凹部の孔縁のうち、前記電線の端部と反対側に位置している請求項2に記載の端子金具。
  5. 前記第1孔縁は、前記凹部の孔縁を構成する辺のうち、前記電線の端部側と、前記電線の端部と反対側との双方に位置して、一対設けられている請求項2に記載の端子金具。
  6. 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記第1方向についての、前記凹部のピッチ間隔P2は、0.1mm以上0.8mm以下である請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の端子金具。
  7. 前記凹部は金属板材を金型によりプレス加工して形成されてなり、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記第1方向について隣り合う前記凹部同士の間隔L2は、0.1mm以上であって、且つ、前記第1方向における前記凹部のピッチ間隔P2の二分の一以下である請求項6に記載の端子金具。
  8. 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記延び方向についての、前記凹部のピッチ間隔P3は、0.3mm以上0.8mm以下である請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の端子金具。
  9. 前記凹部は金属板材を金型によりプレス加工して形成されてなり、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記延び方向について隣り合う前記凹部同士の間隔L3は、0.1mm以上であって、且つ、前記延び方向における前記凹部のピッチ間隔P3から0.1mmを差し引いた値以下である請求項8に記載の端子金具。
  10. 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記凹部の孔縁と前記凹部の底面とは、前記凹部の底面から前記凹部の孔縁に向かうに従って拡開する四つの傾斜面によって接続されており、前記傾斜面のうち前記第1孔縁と前記凹部の底面とを接続する第1傾斜面と、前記圧着部の配設面と、のなす角度αは、90°以上110°以下である請求項2ないし9のいずれか一項に記載の端子金具。
  11. 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記複数の凹部は、前記延び方向に対して交差すると共に前記第1方向と異なる第2方向について間隔を空けて並んで配されており、前記凹部の孔縁は、平行四辺形状をなしており、且つ、前記第1方向に平行な一対の第1孔縁及び前記第2方向に平行な一対の第2孔縁を有し、前記第1方向について並ぶ各前記凹部の第1孔縁は、前記第1方向に沿う直線上に並んで配されており、前記第2方向について並ぶ各前記凹部の第2孔縁は、前記第2方向に沿う直線上に並んで配されており、
    前記凹部は、前記圧着部を、前記凹部に対応する位置に複数の凸部が形成された金型によりプレス加工することで形成される請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の端子金具。
  12. 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記延び方向と前記第2方向とのなす角度βは、複数の前記凹部のうち一の凹部の第1孔縁と、前記延び方向について前記一の凹部の隣に位置して前記第2方向について並ぶ複数の他の凹部の第1孔縁とが、前記延び方向についてオーバーラップして配されるように設定されている請求項11に記載の端子金具。
  13. 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、複数の前記溝のうち一の溝の側面と前記配設面との境界に形成された稜部と、前記一の溝の隣に位置する他の溝の側面と前記配設面との境界に形成された稜部と、の間隔L4は、0.1mm以上であって、且つ、隣り合う前記溝同士のピッチ間隔P1から0.1mmを減じた値以下である請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の端子金具。
  14. 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記溝の断面形状は、前記溝の底面から前記稜部に向かうに従って拡開する略台形状をなしており、前記溝の側面と、前記圧着部の配設面と、のなす角度γは、90°以上110°以下である請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載の端子金具。
  15. 導体を含む電線と、前記電線の端末に圧着される請求項1ないし請求項14のいずれか一項に記載の端子金具と、を備えた端子付き電線。
  16. 前記導体はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項15に記載の端子付き電線。
  17. 前記圧着部により圧着された前記導体の圧縮率を、前記圧着部が圧着された後の前記導体の断面積の、前記圧着部が圧着される前の前記導体の断面積に対する百分率としたとき、前記圧縮率は、40%以上70%以下である請求項15または請求項16に記載の端子付き電線。
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