JP2010021015A - 端子金具及び端子付き電線 - Google Patents

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正明 田端
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Abstract

【課題】本発明は、接触抵抗が低減されると共に固着力が向上された端子金具及び端子付き電線を提供する。
【解決手段】電線11の端末において露出する芯線13が配置される底板30と、底板30の両側部から電線11の延びる延び方向と交差する方向に突出すると共に、芯線13に巻きつくようにして芯線13を圧縮しながら芯線13に圧着される一対のワイヤーバレル16と、底板30のうち芯線13が配置される配置面27に設けられて、ワイヤーバレル16が芯線13に圧着された状態で芯線13を介してワイヤーバレル16の端部28と対向する位置に、延び方向に間隔を空けて並ぶ複数の凹部18と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、端子金具及び端子付き電線に関する。
従来より、電線の端末に接続される端子金具として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この端子金具は、電線の端末から露出する芯線に外側からかしめられる圧着部と、この圧着部に連なって相手側端子と接続する接続部と、を備える。
上記した芯線の表面に酸化膜が形成されると、芯線と圧着部との間に酸化膜が介在することにより、芯線と圧着部との間の接触抵抗が大きくなることが懸念される。
そこで、従来技術においては、圧着部の内側(芯線側)には、電線の延びる方向と交差する方向に連続して延びる凹部(セレーション)が形成されている。
電線の芯線に圧着部をかしめつけると、芯線は圧着部に押圧されて電線の延びる方向に塑性変形する。すると、芯線の表面に形成された酸化膜が、凹部の開口縁と摺接することにより、剥離される。すると、芯線の新生面と、圧着部とが接触する。これにより、電線と端子金具との間の接触抵抗を小さくすることができる。
特開平10−125362号公報
近年、端子金具と電線との間の接触抵抗をさらに低減することが求められている。接触抵抗を低減させるためには、芯線に対して圧着部をさらに強く圧着することにより、芯線と端子金具とを確実に接触させることが考えられる。
しかしながら、上記の手法によると、圧着部によって芯線が高い圧力で押圧されることにより、芯線が切断されてしまい、芯線と端子金具との間の固着力が低下してしまうという問題がある。このように、接触抵抗を低減することと、固着力を向上させることを両立させることは容易ではない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、接触抵抗が低減されると共に固着力が向上された端子金具及び端子付き電線を提供することを目的とする。
本発明は、端子金具であって、電線の端末において露出する芯線が配置される底板と、前記底板の両側部から前記電線の延びる延び方向と交差する方向に突出すると共に、前記芯線に巻きつくようにして前記芯線を圧縮しながら前記芯線に圧着される一対のバレルと、前記底板のうち前記芯線が配置される配置面に設けられて、前記バレルが前記芯線に圧着された状態で、前記芯線を介して前記バレルの端部と対向する位置、一対の前記バレルが前記芯線の径方向についてオーバーラップする位置、及び一対の前記バレルが前記延び方向についてオーバーラップする位置のいずれか一つの位置に、前記延び方向に間隔を空けて並ぶ複数の凹部と、を備える。
また、本発明は、端子付き電線であって、芯線を含む電線と、前記電線の端末に圧着される端子金具と、を備える。
本発明によれば、バレルは芯線に巻きついて圧着される。芯線に圧着された状態で、バレルは芯線を圧縮する。底板のうち、バレルと芯線を介して対向する位置には、電線の延びる延び方向に間隔を空けて並ぶ複数の凹部が形成されている。芯線は、バレルから底板側に向けて圧力を受けて、凹部内に嵌入する。すると、凹部の孔縁と、芯線の表面とが摺接し、芯線の表面に形成された酸化膜が剥ぎ取られる。これにより、芯線の新生面が露出する。この新生面と、底板又はバレルとが接触することにより、芯線と、端子金具とが電気的に接続される。
底板のうち、芯線を介してバレルの端部と対向する位置、一対のバレルが芯線の径方向についてオーバーラップする位置、及び一対のバレルが延び方向についてオーバーラップする位置には、バレルから、他の領域に比べて強い圧力が加えられる。このため、底板のうち、芯線を介してバレルの端部と対向する位置、一対のバレルが芯線の径方向についてオーバーラップする位置、及び一対のバレルが延び方向についてオーバーラップする位置のいずれか一つの位置に凹部を形成することにより、芯線を凹部内に確実に嵌入させることができる。この結果、凹部の孔縁と芯線とが摺接して芯線の新生面が確実に露出するので、芯線と端子金具との間の接触抵抗を小さくすることができる。
また、本発明によれば、底板には複数の凹部が形成されているから、芯線と、凹部の孔縁とが接触する面積が増大する。これにより、凹部の孔縁から芯線に対して加わる応力が低減されるので、芯線が切断されることが抑制される。この結果、電線と端子金具との間の固着力が向上する。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記凹部は、前記底板のうち、前記バレルが前記芯線に圧着された状態で、前記バレルの端部と対向する領域の全域に亘って形成されていてもよい。
上記の構成により、底板には、バレルの端部と対向する領域の全域に亘って凹部が形成されているので、芯線は、凹部の孔縁と、広い面積に亘って摺接する。これにより、芯線には広い領域にわたって新生面が露出し、この新生面と底板又はバレルとが接触するので、芯線と端子金具との間の接触抵抗を一層小さくすることができる。
前記凹部の孔縁は多角形状をなしていてもよい。
上記の構成によれば、円形状をなす場合に比べて、凹部の孔縁の周囲長が長くなる。これにより、芯線と、凹部の孔縁とが摺接する面積が増大するので、芯線と端子金具との間の接触抵抗を一層小さくすることができる。
前記凹部の孔縁は、前記延び方向と実質的に直交する直交部を有する構成としてもよい。
上記の構成によれば、電線に対して、例えば電線が屈曲されたり引っ張られる等、電線の延びる延び方向に力が加えられた場合に、直交部により芯線が保持される。この結果、電線と端子金具との固着力が向上する。
なお、実質的に直交するとは、延び方向と直交部とが直交する場合を含み、且つ、延び方向と直交部とが直交していなくても実質的に直交しているとみなしうる程度の角度で交差している場合を含む。
複数の前記凹部の直交部は、前記延び方向についてオーバーラップして形成されていてもよい。
上記の構成によれば、電線に対して延び方向の力が加えられた場合でも、延び方向についてオーバーラップして形成された直交部により、芯線は確実に保持される。この結果、電線と端子金具との固着力が一層向上する。
各前記凹部の孔縁には、複数の前記直交部が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、一つの凹部には複数の直交部が設けられているので、電線の端子金具との間の固着力が一層向上する。
前記凹部は、前記延び方向について直線状に並んで配されていてもよい。
上記の構成によれば、例えば凹部が千鳥状に配されている場合に比べて、電線の延び方向について、電線と端子金具との間の固着力を一層向上させることができる。
前記凹部は、前記バレルが前記芯線に圧着される前の状態において、前記底板のうち前記延び方向と交差する交差方向の中央付近の位置に、前記延び方向に延びて一列に並んで形成されていてもよい。
バレルが芯線に圧着されると、芯線を介して、底板に圧力が加わる。この底板に形成された凹部は、凹部が形成されていない部分に比べて板厚が薄いので、比較的に塑性変形しやすくなっている。このため、底板に圧力が加わると、凹部が塑性変形する結果、端子金具の寸法が変化し、端子金具の寸法安定性が低下することが懸念される。上記の構成によれば、凹部は延び方向に一列に並んで形成されているので、複数列の凹部が形成されている場合に比べて、端子金具の寸法安定性が向上する。さらに、凹部は、底板のうち交差方向の中央付近の位置に形成されているから、端子金具の寸法が交差方向について偏って変化することを抑制できる。
前記底板及び前記バレルの双方又は一方には、前記芯線が配置される配置面のうち、前記凹部が形成された位置と異なる位置に、補助凹部が形成されていてもよい。
上記の構成によれば、バレルから圧力を受けた芯線が補助凹部内に嵌入することにより、補助凹部の孔縁と、芯線の表面とが摺接し、芯線の表面に形成された酸化膜が剥ぎ取られる。これにより、芯線の新生面が露出する。この新生面と、底板又はバレルとが接触することにより、芯線と、端子金具との接触抵抗が一層低減する。
前記補助凹部は、前記延び方向に間隔を空けて複数並んで形成されていてもよい。また、前記補助凹部は、前記バレルが前記芯線に圧着される前の状態において前記延び方向と交差する交差方向に間隔を空けて複数並んで形成されていてもよい。
上記の構成によれば、底板には複数の補助凹部が形成されているから、芯線と、補助凹部の孔縁とが接触する面積が増大する。これにより、補助凹部の孔縁から芯線に対して加わる応力が低減されるので、芯線が切断されることが抑制される。この結果、電線と端子金具との間の固着力が一層向上する。
前記補助凹部は、前記凹部を対称中心として前記交差方向について対称な位置に形成されていてもよい。
補助凹部が凹部に対して非対称な位置に形成されていると、補助凹部の孔縁から芯線に対して加わる応力は凹部に対して非対称なものとなる。すると、補助凹部の孔縁から芯線に加わる応力に偏りが生じるため、補助凹部の中には、芯線に対して比較的に大きな応力が集中するものが生じる。すると、応力が集中する補助凹部において芯線が切断されてしまうことにより、電線と端子金具との間の固着力が低下するおそれがある。上記の構成によれば、補助凹部の孔縁から芯線に対して加わる応力は、凹部を対称中心として対称なものとなる。これにより、補助凹部の孔縁から芯線に加わる応力に偏りが生じることを抑制できる。これにより、芯線に対して応力が集中することが抑制されるので、芯線が切断されることが抑制される。この結果、電線と端子金具との間の固着力が一層向上する。
前記芯線はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる構成としてもよい。
芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、芯線の表面には酸化膜が比較的に形成されやすい。上記の構成は、芯線の表面に酸化膜が形成されやすい場合に有効である。
前記バレルにより圧着された前記芯線の圧縮率を、前記バレルが圧着された後の前記芯線の断面積の、前記バレルが圧着される前の前記芯線の断面積に対する百分率としたとき、前記圧縮率は、40%以上70%以下である構成としてもよい。
芯線の表面に形成された酸化膜を破って接触抵抗を小さくするためには、高い圧縮率で圧着部を導体にかしめつける必要がある。上記の構成によれば、圧着部は、圧縮率が40%以上70%以下であるような、比較的に高い圧縮率で電線に圧着される。これにより、芯線の表面に形成された酸化膜を効果的に剥ぎ取ることができる。
本発明によれば、電線と端子間具との間の接触抵抗が低減されると共に、電線と端子金具との間の固着力を向上させることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図3を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態は、電線11の端末から露出する芯線13に雌端子金具(本発明の端子金具に相当)12が圧着された端子付き電線10である。
(電線11)
図1に示すように、電線11は、複数の金属細線を撚り合せてなる芯線13と、この芯線13の外周を包囲する絶縁性の合成樹脂からなる絶縁被覆14と、を備える。金属細線は、銅、銅合金、アルミニウム、又はアルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。本実施形態においては、アルミニウム合金が用いられている。図1に示すように、電線11の端末においては絶縁被覆14が剥がされて、芯線13が露出している。
(雌端子金具12)
雌端子金具12は、金属板材を図示しない金型により所定の形状にプレス加工してなる。雌端子金具12は、電線11の絶縁被覆14の外周を抱き込むようにかしめられるインシュレーションバレルと、このインシュレーションバレル15に連なって芯線13が載置(配置)される底板30と、この底板30の両側部から突出すると共に芯線13に外側から巻きつくようにして芯線13を圧縮して芯線13に圧着されるワイヤーバレル16(本発明のバレルに相当)と、底板30に連なって、図示しない雄端子金具(本発明の相手側端子金具に相当)と接続する接続部17と、を備える。図2に示すように、インシュレーションバレル15は、図2における上下方向にそれぞれ突出する一対の板状をなす。
詳細には図示しないが、接続部17は、雄端子金具の雄タブ(図示せず)が挿入可能な筒状をなしている。接続部17の内部には、弾性接触片26が形成されており、この弾性接触片26と、雄端子金具の雄タブとが弾性的に接触することにより、雄端子金具と雌端子金具12とが電気的に接続されるようになっている。
本実施形態においては、雌端子金具12は筒状の接続部17を有する雌端子金具12としたが、これに限られず、雄タブを有する雄端子金具としてもよいし、また金属板材に貫通孔が形成されたいわゆるLA端子としてもよく、必要に応じて任意の形状の端子金具とすることができる。
(ワイヤーバレル16)
図2に、展開状態(電線に圧着する前の状態)における底板30及びワイヤーバレル16の要部拡大平面図を示す。図3に示すように、ワイヤーバレル16は、底板30から、図2おける上下方向に突出して形成されており、一対の板状をなす。ワイヤーバレル16は、電線を圧着する前の状態において、図2における紙面を貫通する方向から見て、略矩形状をなしている。
図3に示すように、ワイヤーバレル16は、図3における左右方向両側から芯線13に巻きつくようにかしめつけられる。一対のワイヤーバレル16,16の端部28,28は、雌端子金具12のうち図3における左右方向の中央付近でお互いに当接すると共に、図3における下方を向く姿勢となっている。ワイヤーバレル16の両端部28は、図3における上方から芯線13に当接している。
(凹部18)
図2に示すように、ワイヤーバレル16には、電線11が圧着されたときに電線11が配される配置面27(図2において紙面を貫通する方向手前側に位置する面)に、複数(本実施形態では7つ)の凹部18が形成されている。各凹部18の孔縁20は、電線11を圧着する前の状態において、図2の紙面を貫通する方向から見て、四角形状(多角形状)をなしている。詳細には、本実施形態においては、長方形状をなしている。なお、図2においては、凹部18の内部の構造については省略して記載してある。
図2に示すように、複数の凹部18は、ワイヤーバレル16が芯線13に圧着された状態で芯線13が延びる延び方向(図2における矢線Aで示す方向)について間隔を空けて、直線状に一列に並んで配されている。各凹部18の孔縁20は、延び方向と実質的に直交する一対の直交部19,19を有する。なお、実質的に直交するとは、延び方向と直交部19とが直交する場合を含み、且つ、延び方向と直交部19とが直交していなくても実質的に直交しているとみなしうる程度の角度で交差している場合を含む。
図2に示すように、底板30に形成された各凹部18の一対の直交部19,19は、延び方向(図2における矢線Aで示す方向)についてオーバーラップして配されている。さらに、延び方向について並ぶ複数の凹部18にそれぞれ形成された直交部19も、延び方向についてオーバーラップして配されている。
図3に示すように、一対のワイヤーバレル16,16は、芯線13の外側に巻きつくように圧着される。この状態で、ワイヤーバレル16は、芯線13を外側から圧縮している。上述したように、ワイヤーバレル16の端部28は、図3における左右方向の中央付近において、上方から芯線13に当接している。これにより、ワイヤーバレル16の端部28は、芯線13に対して、底板30側に向かって圧力を加えるようになっている。
図3に示すように、底板30の配置面27には、凹部18が、ワイヤーバレル16の端部28と芯線13を介して対向する位置に、形成されている。詳細には、底板30のうち、図3における左右方向(延び方向と交差する交差方向)の中央付近の位置に形成されている。この凹部18は、図2に示すように、底板30の配置面27のうち、芯線13に圧着された状態におけるワイヤーバレル16の端部28が底板30と対向する領域の全域に亘って形成されている。
本実施形態においては、ワイヤーバレル16により圧着された芯線13の圧縮率を、ワイヤーバレル16により圧着された後の芯線13の断面積の、ワイヤーバレル16が圧着される前の芯線13の断面積に対する百分率としたとき、圧縮率は、40%以上70以下とされる。本実施形態においては、60%とされる。
次に、本実施形態の作用、効果について説明する。以下に、電線11に対する雌端子金具12の取付け工程の一例を示す。まず、金属板材を金型を用いてプレス成形することで所定の形状に形成する。このとき、凹部18を同時に形成してもよい。
その後、所定形状に形成された金属板材を曲げ加工することで接続部17を形成する(図1参照)。このときに凹部18を形成してもよい。また、別工程にて凹部18を形成してもよい。
続いて、電線11の絶縁被覆14を剥がして芯線13を露出させる。芯線13を底板30の上に載置し、且つ、絶縁被覆14をインシュレーションバレル15の上に載置した状態で、図示しない金型により、両バレル15,16を電線11に対して外側からかしめる。
図3に示すように、ワイヤーバレル16を芯線13にかしめつけると、芯線13は、ワイヤーバレル16に押圧されて圧縮される。すると、芯線13が底板30に形成された凹部18内に嵌入する。これにより、芯線13の外周面が、凹部18の孔縁20に形成されたエッジと摺接する。すると、芯線13の外周面に形成された酸化膜が剥がされて、芯線13の新生面が露出する。この新生面とワイヤーバレル16又は底板30とが接触することにより、芯線13と雌端子金具12とが電気的に接続される。これにより端子付き電線10が完成する。なお、図3においては、複数の芯線13の断面を、全体として模式的に記載してある。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態によれば、ワイヤーバレル16は芯線13に巻きついて圧着される。芯線13に圧着された状態で、ワイヤーバレル16は芯線13を圧縮する。底板30のうち、ワイヤーバレル16と芯線13を介して対向する位置には、電線11の延び方向に間隔を空けて並ぶ複数の凹部18が形成されている。芯線13は、ワイヤーバレル16から底板30側に向けて圧力を受けて、凹部18内に嵌入する。すると、凹部18の孔縁20と、芯線13の表面とが摺接し、芯線13の表面に形成された酸化膜が剥ぎ取られる。これにより、芯線13の新生面が露出する。この新生面と、底板30又はワイヤーバレル16とが接触することにより、芯線13と、雌端子金具12とが電気的に接続される。
底板30のうちワイヤーバレル16の端部と対向する位置には、ワイヤーバレル16の端部28から、ワイヤーバレル16の他の部分から加えられる圧力よりも強い圧力が加えられる。このため、底板30のうちワイヤーバレル16の端部28に対向する位置に凹部18を形成することにより、芯線13は凹部18内に確実に嵌入する。この結果、凹部18の孔縁20と芯線13とが摺接して芯線の新生面が確実に露出するので、芯線13と雌端子金具12との間の接触抵抗を小さくすることができる。
また、本実施形態によれば、底板30には複数の凹部18が形成されているから、芯線13と、凹部18の孔縁20とが接触する面積が増大する。これにより、凹部18の孔縁20から芯線13に対して加わる応力が低減されるので、芯線13が切断されることが抑制される。この結果、電線11と雌端子金具12との間の固着力が向上する。
また、本実施形態によれば、ワイヤーバレル16のうち複数の凹部18の間の領域においては、芯線13に対して比較的に大きな応力が集中する。これにより、各凹部18の孔縁20において、確実に芯線13の表面に形成された酸化膜を剥離して、芯線13の新生面を露出させることができる。これにより、芯線13とワイヤーバレル16との接触抵抗を低減させることができる。
さらに、凹部18は、底板30のうち、ワイヤーバレル16が芯線13に圧着された状態で、ワイヤーバレル16の端部28と対向する領域の全域に亘って形成されている。これにより、芯線13は、凹部18の孔縁20と、広い面積に亘って摺接する。この結果、芯線13には広い領域にわたって新生面が露出し、この新生面と底板30又はワイヤーバレル16とが接触するので、芯線13と雌端子金具12との間の接触抵抗を一層小さくすることができる。
また、複数の凹部18が形成されることにより、凹部18の孔縁20の辺長が増大する。すると、凹部18の孔縁20に形成されたエッジの長さも増大する。これにより、芯線13と、凹部18の孔縁20とが摺接する面積も増大する。この結果、芯線13の新生面は、より広い範囲で底板30又はワイヤーバレル16と接触するので、芯線13と雌端子金具12との接触抵抗を低減させることができる。
さらに、凹部18の孔縁20は多角形状をなしているから、例えば凹部18の孔縁20が円形状をなす場合に比べて、凹部18の孔縁20の周囲長を長くすることができる。これにより、芯線13と、凹部18の孔縁20とが摺接する面積が増大するので、芯線13と雌端子金具12との間の接触抵抗を一層小さくすることができる。
また、凹部18の孔縁20を構成する直交部19は、電線の延び方向に対して実質的に直交している。これにより、ワイヤーバレル16に圧着された状態の電線11に対して、例えば電線11が屈曲されたり引っ張られる等、電線11の延び方向に沿う力が加えられた場合に、直交部19が芯線13を保持することにより、ワイヤーバレル16による芯線13の固着力が向上する。
さらに、延び方向について隣接して位置する複数の凹部18の直交部19同士は、延び方向についてオーバーラップして配されているから、直交部19により芯線13が保持される領域が、電線11の延び方向について必ず存在するようになっている。これにより、ワイヤーバレル16による芯線13の固着力を一層向上させることができる。その上、各凹部18に形成された一対の直交部19,19は、延び方向についてオーバーラップして配されているから、ワイヤーバレル16による芯線13の固着力をさらに向上させることができる。
本実施形態によれば、凹部18の孔縁20のうち、電線11の端部側(図2における左側)に位置する直交部19により、電線11に対して、端部側に向かう方向の力が加わったときに、確実に保持できる。また、凹部18の孔縁20のうち電線11の端部と反対側(図2における右側)に位置する直交部19により、電線11に対して、端部と反対側に向かう方向の力が加わったときに、確実に保持できる。
本実施形態では、凹部18は、延び方向について直線状に並んで配されている。これにより、例えば凹部18が千鳥状に配されている場合に比べて、電線11の延び方向について、電線11と雌端子金具12との間の固着力を一層向上させることができる。
本実施形態では、凹部18は、ワイヤーバレル16が芯線13に圧着される前の状態において、底板30のうち延び方向と交差する交差方向の中央付近の位置に、延び方向に延びて一列に並んで形成されている。
上述したように、ワイヤーバレル16が芯線13に圧着されると、芯線13を介して、底板30に圧力が加わる。この底板30に形成された凹部18は、凹部18が形成されていない部分に比べて板厚が薄いので、比較的に塑性変形しやすくなっている。このため、底板30に圧力が加わると、凹部18が塑性変形する結果、雌端子金具12の寸法が変化し、雌端子金具12の寸法安定性が低下することが懸念される。本実施形態によれば、凹部18は延び方向に一列に並んで形成されているので、複数列の凹部18が形成されている場合に比べて、底板30が塑性変形しやすい部分が少なくなっている。このため、ワイヤーバレル16を芯線13にかしめた前後における雌端子金具12の寸法安定性が向上する。さらに、凹部18は、底板30のうち交差方向の中央付近の位置に形成されているから、雌端子金具12の寸法が交差方向について偏って変化することを抑制できる。
本実施形態においては、芯線13はアルミニウム合金からなる。このように、芯線13がアルミニウム合金からなる場合、芯線13の表面には酸化膜が比較的に形成されやすい。本実施形態は、芯線13の表面に酸化膜が形成されやすい場合に有効である。
さらに、芯線13の表面に形成された酸化膜を破って接触抵抗を小さくするためには、高い圧縮率でワイヤーバレル16を芯線13にかしめつける必要がある。本実施形態によれば、ワイヤーバレル16は、圧縮率が40%以上70%以下であるような、比較的に高い圧縮率で電線11に圧着される。これにより、芯線13の表面に形成された酸化膜を効果的に剥ぎ取ることができる。上記の圧縮率は、上記範囲内で適宜変更することができ、例えば50%以上60%以下にすることや、電線11の芯線13の断面積が大きい場合には40%以上50%以下にすることもできる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図4を参照して説明する。本実施形態においては、芯線13にワイヤーバレル16が圧着された状態においては、一対のワイヤーバレル16,16のうち、図4における左側に位置するワイヤーバレル16の上に、図4における右側に位置するワイヤーバレル16が、芯線13の径方向についてオーバーラップしてかしめられている。なお、一対のワイヤーバレル16,16の位置関係については、図4における左側に位置するワイヤーバレル16が上側に位置する構成であってもよい。
図4に示すように、一対のワイヤーバレル16,16が芯線13の径方向についてオーバーラップする領域は、領域Pとされる。領域Pは、雌端子金具12のうち図4における左右方向の中央付近に形成されている。底板30の配置面27には、前述した領域Pが芯線13を介して底板30と対向する位置に、凹部18が形成されている。この凹部18は、領域Pのうち図4における左右方向の中央付近の領域に対応する位置に形成されることが好ましい。換言すれば、凹部18は、領域Pのうち図4における左右方向の中央付近の領域と対向して形成されることが好ましい。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態においては、底板30のうち領域Pと対向する位置に対しては、一対のワイヤーバレル16,16の双方から圧力が加えられる。このため、底板30のうち領域Pと対向する位置には、1つのワイヤーバレル16から圧力が加えられる領域に比べて、大きな圧力が加えられる。この、底板30のうち領域Pと対向する位置に凹部18を形成することにより、芯線13を凹部18内に確実に嵌入させることができる。この結果、凹部18の孔縁20と芯線13とが摺接して芯線の新生面が確実に露出するので、芯線13と雌端子金具12との間の接触抵抗を小さくすることができる。
<実施形態3>
続いて、本発明の実施形態3を図5を参照して説明する。本実施形態においては、一対のワイヤーバレル16,16は、底板30のうち、電線11の延びる延び方向(図5において紙面を貫通する方向)について、ずれた位置に形成されている。詳細には、図5における左側に位置するワイヤーバレル16は、右側に位置するワイヤーバレル16よりも、紙面を貫通する方向手前側に位置して形成されている。ワイヤーバレル16が芯線13に圧着された状態においては、一対のワイヤーバレル16,16は、電線11の延び方向についてオーバーラップしてかしめられている。
図5に示すように、一対のワイヤーバレル16,16が、電線11の延び方向についてオーバーラップする領域は、領域Qとされる。領域Qは、雌端子金具12のうち図5における左右方向の中央付近に形成されている。底板30の配置面27には、前述した領域Qが芯線13を介して底板30と対向する位置に、凹部18が形成されている。この凹部18は、領域Qのうち図5における左右方向の中央付近の領域に対応する位置に形成されることが好ましい。換言すれば、凹部18は、領域Qのうち図5における左右方向の中央付近の領域と対向して形成されることが好ましい。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態においては、底板30のうち領域Qと対向する位置に対しては、一対のワイヤーバレル16,16の双方から圧力が加えられる。このため、底板30のうち領域Qと対向する位置には、他の部分のように1つのワイヤーバレル16から圧力が加えられる場合に比べて、大きな圧力が加えられる。この、底板30のうち領域Qと対向する位置に凹部18を形成することにより、芯線13を凹部18内に確実に嵌入させることができる。この結果、凹部18の孔縁20と芯線13とが摺接して芯線の新生面が確実に露出するので、芯線13と雌端子金具12との間の接触抵抗を小さくすることができる。
<実施形態4>
続いて、本発明の実施形態4を図6及び図7を参照しつつ説明する。図6に示すように、ワイヤーバレル16には、電線11が圧着されたときに電線11が配される配置面27(図6において紙面を貫通する方向手前側に位置する面)に、複数の補助凹部38が形成されている。各補助凹部38の孔縁40は、電線11を圧着する前の状態において、図6の紙面を貫通する方向から見て、四角形状(多角形状)をなしている。詳細には、本実施形態においては、長方形状をなしている。なお、図6においては、補助凹部38の内部の構造については省略して記載してある。補助凹部38は、図示しない金型でプレス加工することにより形成される。
図6に示すように、複数の補助凹部38は、ワイヤーバレル16が芯線13に圧着された状態で芯線13が延びる延び方向(図6における矢線Aで示す方向)について間隔を空けて配されている。各補助凹部38の孔縁40は、延び方向と実質的に直交する一対の補助直交部39,39を有する。なお、実質的に直交するとは、延び方向と補助直交部39とが直交する場合を含み、且つ、延び方向と補助直交部39とが直交していなくても実質的に直交しているとみなしうる程度の角度で交差している場合を含む。
また、補助凹部38は、ワイヤーバレル16が芯線13に圧着される前の状態において延び方向と交差する交差方向(図6において矢線Bで示す方向)について、間隔を空けて並んで配されている。本実施形態では、延び方向と交差方向とは実質的に直交している。本実施形態においては、補助凹部38は、交差方向について2列に並ぶと共に、凹部18を図6における上下に挟む位置に形成されている。
図6に示すように、底板30に形成された各補助凹部38の一対の補助直交部39,39は、延び方向(図6における矢線Aで示す方向)についてオーバーラップして配されている。さらに、延び方向について並ぶ複数の補助凹部38にそれぞれ形成された補助直交部39も、延び方向についてオーバーラップして配されている。
図7に示すように、一対のワイヤーバレル16,16は、芯線13の外側に巻きつくように圧着される。この状態で、ワイヤーバレル16は、芯線13を外側から圧縮している。
図7に示すように、補助凹部38は、底板30の配置面27のうち、ワイヤーバレル16の端部28と芯線13を介して対向する位置とは異なる領域であって、且つ凹部18と異なる位置に、形成されている。
図6に示すように、上記の補助凹部38は、凹部18を対称中心として、交差方向(図6における矢線Bで示す方向)について対称な位置に形成されている。詳細には、交差方向について並ぶ2つの補助凹部38は、この2つの補助凹部38の間に位置する凹部18と、交差方向に並んで位置しており、且つ、交差方向について並ぶ2つの補助凹部38と、この2つの補助凹部38の間に位置する凹部18との間隔は、同じ寸法に設定されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態によれば、ワイヤーバレル16は芯線13に巻きついて圧着される。芯線13に圧着された状態で、ワイヤーバレル16は芯線13を圧縮する。芯線13は、ワイヤーバレル16から底板30側に向けて圧力を受けて、補助凹部38内に嵌入する。すると、補助凹部38の孔縁40と、芯線13の表面とが摺接し、芯線13の表面に形成された酸化膜が剥ぎ取られる。これにより、芯線13の新生面が露出する。この新生面と、底板30又はワイヤーバレル16とが接触することにより、芯線13と、雌端子金具12とが電気的に接続される。
上記のように、凹部18の孔縁20と、芯線13とが摺接することに加えて、さらに補助凹部38の孔縁40と、芯線13とが摺接することにより、芯線13の新生面が広い面積で露出する。これにより、芯線13と、雌端子金具12との接触抵抗を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、底板30には複数の補助凹部38が形成されているから、芯線13と、補助凹部38の孔縁20とが接触する面積が増大する。これにより、補助凹部38の孔縁20から芯線13に対して加わる応力が低減されるので、芯線13が切断されることが抑制される。この結果、電線11と雌端子金具12との間の固着力が向上する。
さらに、補助凹部38の孔縁20は多角形状をなしているから、例えば補助凹部38の孔縁20が円形状をなす場合に比べて、補助凹部38の孔縁20の周囲長を長くすることができる。これにより、芯線13と、補助凹部38の孔縁20とが摺接する面積が増大するので、芯線13と雌端子金具12との間の接触抵抗を一層小さくすることができる。
また、補助凹部38の孔縁20を構成する補助直交部39は、電線の延び方向に対して実質的に直交している。これにより、ワイヤーバレル16に圧着された状態の電線11に対して、例えば電線11が屈曲されたり引っ張られる等、電線11の延び方向に沿う力が加えられた場合に、補助直交部39が芯線13を保持することにより、ワイヤーバレル16による芯線13の固着力が向上する。
さらに、延び方向について隣接して位置する複数の補助凹部38の補助直交部39同士は、延び方向についてオーバーラップして配されているから、補助直交部39により芯線13が保持される領域が、電線11の延び方向について必ず存在するようになっている。これにより、ワイヤーバレル16による芯線13の固着力を一層向上させることができる。その上、各補助凹部38に形成された一対の補助直交部39,39は、延び方向についてオーバーラップして配されているから、ワイヤーバレル16による芯線13の固着力をさらに向上させることができる。
本実施形態によれば、補助凹部38の孔縁40のうち、電線11の端部側(図6における左側)に位置する補助直交部39により、電線11に対して、端部側に向かう方向の力が加わったときに、確実に保持できる。また、補助凹部38の孔縁40のうち電線11の端部と反対側(図6における右側)に位置する補助直交部39により、電線11に対して、端部と反対側に向かう方向の力が加わったときに、確実に保持できる。
例えば、補助凹部38が凹部18に対して非対称な位置に形成されていると、補助凹部38の孔縁40から芯線13に対して加わる応力は凹部18に対して非対称なものとなる。すると、補助凹部38の孔縁40から芯線13に加わる応力に偏りが生じるため、補助凹部38の中には、芯線13に対して比較的に大きな応力が集中するものが生じる。すると、応力が集中する補助凹部38において芯線13が切断されてしまうことにより、電線11と雌端子金具12との間の固着力が低下するおそれがある。
上記の点に鑑み、本実施形態においては、補助凹部38は、凹部18を対称中心として交差方向について対称な位置に形成されている。これにより、補助凹部38の孔縁40から芯線13に対して加わる応力は、凹部18を対称中心として対称なものとなる。この結果、補助凹部38の孔縁40から芯線13に加わる応力に偏りが生じることを抑制できる。すると、芯線13に対して応力が集中することが抑制されるので、芯線13が切断されることが抑制される。この結果、電線11と雌端子金具12との間の固着力が一層向上する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、凹部18の孔縁20は長方形状をなす構成としたが、凹部18の孔縁20は、台形状、平行四辺形状、菱形状、長方形状、正方形円形状等、任意の四角形状でもよく、また、長円形状、三角形状、五角形状等の多角形状でもよく、また、星形状、クロス状等、必要に応じて、任意の形状を取りうる。例えば、凹部18は、図8に示すように平行四辺形状とすることができる。
(2)本実施形態では、7つの凹部18が形成される構成としたが、これに限られず、凹部18は、2つ〜6つ、又は8つ以上設けられる構成としてもよい。
(3)本実施形態では各凹部18には一対の直交部19が形成される構成としたが、直交部19は省略しうる。また、凹部18に1つの直交部19が形成される構成としてもよく、また、1つの凹部18に3つ以上の複数の直交部19が形成される構成としてもよい。
(4)本実施形態においては、1つの凹部18に形成された一対の直交部19は、延び方向についてオーバーラップして配されていたが、これに限られず、各凹部18の直交部19は、延び方向についてオーバーラップしない配置としてもよい。
(5)本実施形態においては、複数並んで配されたそれぞれの凹部18に形成された直交部19は、延び方向についてオーバーラップして配されていたが、それぞれの凹部18の直交部19は、延び方向についてオーバーラップしない配置としてもよい。
(6)本実施形態では、凹部18は、ワイヤーバレル16の端部28と対向する領域の全域に亘って形成される構成とされたが、これに限られず、ワイヤーバレル16の端部28と対向する領域の一部にのみ形成されていてもよい。
(7)実施形態4では、補助凹部38の孔縁40は長方形状をなす構成としたが、補助凹部38の孔縁40の形状としては、円形状、長円形状でもよく、また、三角形状、四角形状、五角形状等の多角形状でもよく、また、溝状、星形状、クロス状等、必要に応じて任意の形状をとりうる。
(8)実施形態4では、補助凹部38は、延び方向に間隔を空けて複数並んで形成され、且つ、延び方向と交差する交差方向に間隔を空けて複数並んで形成される構成としたが、これに限られず、例えば延び方向に沿って延びる1つの補助凹部38を形成する構成としてもよい。
本発明の実施形態1に係る端子付き電線を示す側面図 展開状態における雌端子金具を示す要部拡大平面図 図1におけるIII−III線断面図 本発明の実施形態2に係る雌端子金具を示す断面図 本発明の実施形態3に係る雌端子金具を示す断面図 本発明の実施形態4に係る雌端子金具の展開状態を示す要部拡大平面図 雌端子金具を示す断面図 他の実施形態(1)に係る雌端子金具を示す要部拡大平面図
符号の説明
10…端子付き電線
11…電線
12…雌端子金具(端子金具)
13…芯線
16…ワイヤーバレル(バレル)
18…凹部
19…直交部
20…孔縁
27…配置面
28…端部
30…底板
38…補助凹部

Claims (15)

  1. 電線の端末において露出する芯線が配置される底板と、前記底板の両側部から前記電線の延びる延び方向と交差する方向に突出すると共に、前記芯線に巻きつくようにして前記芯線を圧縮しながら前記芯線に圧着される一対のバレルと、前記底板のうち前記芯線が配置される配置面に設けられて、前記バレルが前記芯線に圧着された状態で、前記芯線を介して前記バレルの端部と対向する位置、一対の前記バレルが前記芯線の径方向についてオーバーラップする位置、及び一対の前記バレルが前記延び方向についてオーバーラップする位置のいずれか一つの位置に、前記延び方向に間隔を空けて並ぶ複数の凹部と、を備えた端子金具。
  2. 前記凹部は、前記底板のうち、前記バレルが前記芯線に圧着された状態で、前記バレルの端部と対向する領域の全域に亘って形成されている請求項1に記載の端子金具。
  3. 前記凹部の孔縁は多角形状をなしている請求項1または請求項2に記載の端子金具。
  4. 前記凹部の孔縁は、前記延び方向と実質的に直交する直交部を有する請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の端子金具。
  5. 複数の前記凹部の直交部は、前記延び方向についてオーバーラップして形成されている請求項4に記載の端子金具。
  6. 各前記凹部の孔縁には、複数の前記直交部が設けられている請求項4または請求項5に記載の端子金具。
  7. 前記凹部は、前記延び方向について直線状に並んで配されている請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の端子金具。
  8. 前記凹部は、前記バレルが前記芯線に圧着される前の状態において、前記底板のうち前記延び方向と交差する交差方向の中央付近の位置に、前記延び方向に延びて一列に並んで形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の端子金具。
  9. 前記底板及び前記バレルの双方又は一方には、前記芯線が配置される配置面のうち、前記凹部が形成された位置と異なる位置に、補助凹部が形成されている請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の端子金具。
  10. 前記補助凹部は、前記延び方向に間隔を空けて複数並んで形成されている請求項9に記載の端子金具。
  11. 前記補助凹部は、前記バレルが前記芯線に圧着される前の状態において前記延び方向と交差する交差方向に間隔を空けて複数並んで形成されている請求項9または請求項10に記載の端子金具。
  12. 前記補助凹部は、前記凹部を対称中心として前記交差方向について対称な位置に形成されている請求項11に記載の端子金具。
  13. 芯線を含む電線と、前記電線の端末に圧着される請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の端子金具と、を備えた端子付き電線。
  14. 前記芯線はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項13に記載の端子付き電線。
  15. 前記バレルにより圧着された前記芯線の圧縮率を、前記バレルが圧着された後の前記芯線の断面積の、前記バレルが圧着される前の前記芯線の断面積に対する百分率としたとき、前記圧縮率は、40%以上70%以下である請求項13または請求項14に記載の端子付き電線。
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