JP2010009398A - データ処理装置、データ処理方法およびプログラム - Google Patents

データ処理装置、データ処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】クロック・スキューを最小にし、末端の配線構造の効率的な設計を支援し得るデータ処理装置を提供する。
【解決手段】データ処理装置20は、レイアウト領域に設定された複数のサブ領域を、配線が設けられるべき局所領域と配線が設けられないダミー領域とに分類する領域設定部22Bと、これらサブ領域内にクロック・スキューを最適化する仮想配線の規則構造を形成する規則構造生成部22Cと、当該形成された規則構造のうちダミー領域内に形成された仮想配線を、ダミー領域と局所領域との間の境界線を対称軸として折り返すことにより配線パターンを構成する配線構築部22Dと、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、LSIなどの集積回路に組み込まれるべきクロック分配構造を設計するためのデータ処理技術に関する。
LSIなどの集積回路は、フリップ・フロップ回路などのデジタル素子群に同期用のクロック信号を分配する配線構造を含む。しかしながら、配線容量や寄生容量の影響により、クロック信号の伝搬遅延時間の誤差(クロック・スキュー:Clock Skew)が生じ、集積回路の歩留まりを低下させるという問題がある。クロック・スキューについては、集積回路の設計段階で許容される最大値を設定するのが一般的である。高速動作が要求されるLSIでは、クロック・スキューの制約が厳しいため、この制約を満たした設計を行うことが難しい。
このクロック・スキューを最小化する手段として、たとえば、クロック・ツリー・シンセシス(CTS:Clock Tree Synthesis)と称する設計手法が知られている。このCTSにより、クロック信号伝搬用の配線構造がツリー状に構成され、この配線構造にバッファ回路(以下、単に「バッファ」と呼ぶ。)が挿入される。バッファの配置は、クロック信号の伝搬遅延時間を均等化するように決定される。
クロック・スキューを低減させる技術は、たとえば、特許文献1(特開2000−305965号)、特許文献2(特開2003−78014号公報)、特許文献3(特開2004−289030号公報)および特許文献4(特開2003−92352号公報)に開示されている。
特開2000−305965号公報 特開2003−78014号公報 特開2004−289030号公報 特開2003−92352号公報
近年、クロック配線構造の全体をCTSで設計せずに、クロック信号供給源に近い配線構造を規則的な構造として設計し、クロック信号供給源から遠い末端に近い配線構造をCTSで設計する手法が採用されている。このような設計手法は、たとえば、特許文献2に開示されている。特許文献2によれば、図1に模式的に示されるように、バッファ(クロックドライバ)11〜12を含む上位段1の配線構造は、H−tree(Hツリー)構造を有するように設計される一方、バッファ13,14を含む下位段2の配線構造はCTSで設計される。
しかしながら、この配線構造には、H−tree構造の末端の配線数を柔軟に調整することが難しいという問題がある。図1に示したように、H−tree構造の末端の配線数は、4×4個や8×8個などの2×2(nは正整数)個にせざるを得ない。H−tree構造の段数を一段増やすと、末端の配線数は4倍になる。
また、集積回路のレイアウト領域にハードマクロ(回路構成が固定された素子群)と呼ばれる部品が置かれる場合がある。ハードマクロ自体の回路配置(レイアウト)を変更することはできないので、ハードマクロ上にH−tree構造の配線やバッファを配置して実現不可能な設計データを生成するという問題や、ハードマクロを避けた位置に配線やバッファを配置することでH−tree構造の対称性が崩れてクロック・スキューが許容範囲を超えて大きくなるという問題が発生し得る。
上記に鑑みて本発明は、クロック・スキューを最小にするとともに末端の配線構造の細かくかつ効率的な設計を支援し得るデータ処理装置、データ処理方法およびプログラムを提供するものである。
本発明によれば、クロック信号を分配する配線パターンをレイアウト領域に形成するデータ処理装置が提供される。このデータ処理装置は、前記レイアウト領域に設定された複数のサブ領域を、配線が設けられるべき局所領域と配線が設けられないダミー領域とに分類する領域設定部と、前記複数のサブ領域内にクロック・スキューを最適化する仮想配線の規則構造を形成する規則構造生成部と、当該形成された規則構造のうち前記ダミー領域内に形成された仮想配線を、前記ダミー領域と前記局所領域との間の境界線を対称軸として折り返すことにより前記配線パターンを構成する配線構築部とを備える。
本発明によれば、クロック信号を分配する配線パターンをレイアウト領域に形成するデータ処理方法が提供される。このデータ処理方法は、前記レイアウト領域に設定された複数のサブ領域を、配線が設けられるべき局所領域と配線が設けられないダミー領域とに分類するステップと、前記複数のサブ領域内にクロック・スキューを最適化する仮想配線の規則構造を形成するステップと、当該形成された規則構造のうち前記ダミー領域内に形成された仮想配線を、前記ダミー領域と前記局所領域との間の境界線を対称軸として折り返すことにより前記配線パターンを構成するステップと、を備える。
本発明によれば、クロック信号を分配する配線パターンをレイアウト領域に形成するデータ処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。このデータ処理は、前記レイアウト領域に設定された複数のサブ領域を、配線が設けられるべき局所領域と配線が設けられないダミー領域とに分類する領域設定処理と、前記複数のサブ領域内にクロック・スキューを最適化する仮想配線の規則構造を形成する規則構造生成処理と、当該形成された規則構造のうち前記ダミー領域内に形成された仮想配線を、前記ダミー領域と前記局所領域との間の境界線を対称軸として折り返すことにより前記配線パターンを構成する配線構築処理と、を含む。
上記データ処理装置、データ処理方法およびプログラムによれば、レイアウト領域の全体に亘って仮想配線の規則構造が形成される。この規則構造のうち、ダミー領域内に形成された仮想配線を対称軸を介して局所領域側に折り返すことにより配線パターンが形成される。よって、物理配線を設けることができない領域(たとえば、ハードマクロが置かれた領域)に仮想配線が形成されたとしても、この領域をダミー領域とみなして、ダミー領域側の仮想配線を局所領域側に折り返す処理を実行することができる。かかる処理により、クロック・スキューを最適化する規則構造のうち、最低限必要な領域(ダミー領域)の配線構造のみを折り返すことができる。したがって、クロック・スキューを最小にする配線パターンを得ることができ、実現不可能な配線パターンの生成を確実に回避することが可能である。しかも、レイアウト領域全体からみて局所的なダミー領域の仮想配線が折り返されるため、配線構造を細かくかつ効率的に設計することが可能である。
上述の通り、本発明によれば、クロック・スキューを最小にする配線パターンを得ることができ、実現不可能な配線パターンの生成を確実に回避し、配線構造を細かくかつ効率的に設計することができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図2は、本発明に係る一実施形態のデータ処理装置20の概略構成を示す機能ブロック図である。このデータ処理装置20は、クロック信号を分配する配線パターンをレイアウト領域に形成する機能を有する。データ処理装置20は、領域分割部22A、領域設定部22B、規則構造生成部22C、配線構築部22Dおよびバッファ挿入部22Eを有している。
プロセッサ21は、ユーザーにより指示情報が手動入力される操作入力部27と接続されており、操作入力部27は、入力された指示情報をプロセッサ21に出力する。操作入力部27は、たとえばキー入力部やポインティング・デバイスで構成され、ユーザ・インターフェースを構成する。ユーザは、この操作入力部27を操作して、後述する種々の指示情報をプロセッサ21に与えることができる。また、プロセッサ21は、出力インターフェース(出力I/F)25を介して表示部26と接続されている。この表示部26は、プロセッサ21から転送されたレイアウト領域の画像情報を表示する機能を有する。ユーザは、表示部26の表示画像を確認しつつ、操作入力部27を操作することができる。
領域分割部22Aは、集積回路を設計するためのレイアウト領域(またはレイアウト空間)を複数のサブ領域に分割する機能を有する。領域設定部22Bは、これらサブ領域を、配線が設けられるべき局所領域と、配線が設けられないダミー領域とに分類する機能を有している。図3(A)は、8×8個のサブ領域41に分割されたレイアウト領域30(垂直分割数:8、水平分割数:8)を模式的に示す図である。図3(B)に示されるように、領域設定部22Bは、これらサブ領域41を、太線で囲まれた配線領域44を構成する7×5個の局所領域43と、29個のダミー領域42とに分類することができる。
規則構造生成部22Cは、複数のサブ領域内にクロック・スキューを最適化する仮想配線(予備配線)の規則構造を形成する機能を有する。たとえば、規則構造生成部22Cは、図4に示されるように、レイアウト領域30の全体に亘って、サブ領域41を区分し格子パターンを形成している境界線に沿って規則的な仮想配線パターン50を形成する。この仮想配線パターン50は、クロック信号供給源(仮想配線パターンの中心)から末端まで仮想配線を伝搬するクロック信号の遅延時間が均等化するようにクロック・スキューを最適化する規則構造を有する。図4の仮想配線パターン50は、H−tree構造(H字状の2分木構造)の末端に再帰的にH−tree構造を付加することにより形成することができる。
配線構築部22Dは、規則構造生成部22Cで形成された規則構造のうちダミー領域内に形成された仮想配線を、ダミー領域と局所領域との間の境界線を対称軸として折り返すことにより配線パターンを構成する機能を有する。図4のレイアウト領域30の場合、ダミー領域42の仮想配線は、局所領域43とダミー領域42間の境界線を対称軸として配線領域44内に折り返されることとなる。
バッファ挿入部22Eは、配線構築部22Dにより得られた配線パターンにバッファ(クロックドライバ)を挿入する機能を有する。たとえば、H−tree構造をなす仮想配線の各分岐点の直前にバッファを挿入することができる。
プロセッサ21は、最終的に生成した回路データをデータ記憶部28に記憶させる。あるいは、プロセッサ21は、LAN(Local Area Network)や通信回線(図示せず)を通じて、生成した回路データを送信してもよい。
図2に示される調整部23は、境界位置調整部23A、構造位置調整部23Bおよびハードマクロ位置調整部23Cを含む。この調整部23は、操作入力部27で入力された指示情報に基づいて、レイアウト領域30内に形成された仮想配線構造の全体または一部の位置を調整することができる。
境界位置調整部23Aは、操作入力部27で入力された指示情報に基づいて、レイアウト領域30内の境界線を水平方向または垂直方向へ指定先位置に移動させる機能を有している。たとえば、ユーザは操作入力部27を操作して、図5(A)に示されるようにレイアウト領域30内の境界線70を指定し、図5(B)に示されるようにこの境界線70を水平方向左方へ移動させることができる。これにより、ハードマクロ63を避ける位置へ境界線70とともに仮想配線を移動させることができる。
ハードマクロ位置調整部23Cは、レイアウト領域30内で回路構成が固定されたハードマクロを、指示情報により指定された位置へ移動させる機能を有している。たとえば、ユーザは操作入力部27を操作して、図5(A)に示すハードマクロ64を指定し、このハードマクロ64を図5(B)に示す位置に移動させることができる。
構造位置調整部23Bは、レイアウト領域30内に形成された仮想配線構造を、指示情報により指定された位置へ移動させる機能を有している。たとえば、ユーザは操作入力部27を操作して、図6(A)に示されるように仮想配線パターン50の構造中心30Cを指定し、図6(B)の矢印に示すようにこの構造中心30Cを移動させることで、ハードマクロ60,61,62と重複しない位置へ仮想配線パターン50の全体を移動させることができる。
なお、ユーザは、領域設定部22B、規則構造生成部22Cおよび配線構築部22Dのうちのいずれの処理段階でも、操作入力部27を操作して調整部23を動作させることが可能である。
上記プロセッサ21は、マイクロプロセッサ,ROM,RAM,信号伝達用バスおよび入出力インターフェースを備えた集積回路で構成することができる。プロセッサ21の機能ブロック22A〜22E,23A〜23Cの全部または一部は、半導体集積回路などのハードウェアで実現されてもよいし、あるいは、不揮発性メモリや光ディスクなどの記録媒体に記録されたプログラムまたはプログラムコードで実現されてもよい。このようなプログラムまたはプログラムコードは、機能ブロック22A〜22E,23A〜23Cの全部または一部の処理を、CPUなどの演算装置を有するコンピュータに実行させるものである。
次に、データ処理装置20の動作を図7および図8を参照しつつ以下に説明する。図7は、データ処理装置20の基本的な処理手順を示すフローチャートであり、図8は、調整部23の処理手順を示すフローチャートである。
ユーザが操作入力部27を操作して、レイアウト領域に対する水平分割数Mと垂直分割数N(M,Nは正整数)を指定する指示情報を入力したとき(ステップS10)、領域分割部22Aは、入力された指示情報に基づいて、図3(A)に例示するようにレイアウト領域30を複数のサブ領域41に分割する(ステップS11)。水平分割数として4の値が入力され、垂直分割数として4の値が入力された場合、図9に示すように、レイアウト領域30は4×4個のサブ領域41に分割され、仮想配線パターン50の末端の配線数は4×4(=16)個となる。
続けて、領域設定部22Bは、図3(B)に示すように、これらサブ領域41をダミー領域42と局所領域43とに分類する(ステップS12)。たとえば、2の整数乗のうち水平分割数Mの値を下回らない最小の数をmとし、2の整数乗のうち垂直分割数Nの値を下回らない最小の数をnとするときに、領域分割部22Aは、レイアウト領域30をm×n個のサブ領域41に分割する(ステップS11)。そして、領域設定部22Bは、これらサブ領域41のうち、M×N個のサブ領域41を配線領域44に割り当て、残りのサブ領域41をダミー領域42に割り当てる(ステップS12)。(M,N)=(7,5)の場合、(m,n)=(8,8)となり、図3(A)および図3(B)に示すレイアウト領域30が形成される。
次に、規則構造生成部22Cは、レイアウト領域30の全体に亘り、サブ領域41を区分する境界線に沿って仮想配線の規則構造(図4の仮想配線パターン50)を形成する(ステップS13)。図10(A)〜(E)は、H−tree構造を形成する手順を概略的に示す図である。説明の便宜上、図10(A)〜(E)は、4×4個のサブ領域41内に仮想配線パターン50(図9)を形成する方法を示している。規則構造生成部22Cは、先ず、図10(A)に示されるように、レイアウト領域30と一致する大きさを持つ最上位領域31を生成する。次いで、図10(B)に示すように、最上位領域31を2つのブロック領域32A,32Bに分割して中間階層領域32を構成する。そして、これらブロック領域32A,32Bの中心間を結ぶ仮想配線51を形成する。次いで、図10(C)に示すように、ブロック領域32Aを2つのブロック領域33C,33Dに分割し、ブロック領域32Bを2つのブロック領域33A,33Bに分割して中間階層領域33を構成する。そして、ブロック領域33C,33Dの中心間を結ぶ仮想配線52Aを形成し、ブロック領域33A,33Bの中心間を結ぶ仮想配線52Bを形成する。このように、上位領域の各ブロック領域を2つのブロック領域に分割し、これらブロック領域の中心間を結ぶ仮想配線を形成するという処理を再帰的に繰り返すことにより、図10(D)に示す中間階層領域34が形成され、更に図10(E)に示すレイアウト領域30が形成されることとなる。
次に、配線構築部22Dは、ダミー領域42内に形成された仮想配線を、ダミー領域42と局所領域43との間の境界線を対称軸として折り返す(ステップS14)。ここで、ダミー領域42内の仮想配線の折り返し方向は、上述の再帰処理によりH−tree構造を形成する際に決められる。すなわち、図10(A)〜(E)に示したように、或る階層よりも1つ上位の階層の各ブロック領域(以下、「親領域」と呼ぶ。)を2つのブロック領域(以下、「子領域」と呼ぶ。)に分割し、これら子領域の中心間を結ぶ仮想配線を配置するという処理が再帰的に実行される。仮想配線の折り返し方向は、同じ親領域から生成された子領域のうち一方(ダミー領域)から他方(局所領域)へ向かう方向に定められる。たとえば、図10(C)に示す中間階層領域33のブロック領域33C,33Dは、1つ上位の階層の中間階層領域32(図10(B))の親領域32Aから生成される。このため、ブロック領域33Cがダミー領域に対応し、ブロック領域33Dが局所領域に対応する場合、ブロック領域33Cに対応するダミー領域内の仮想配線は、ブロック領域33Dに対応する局所領域内に折り返される。
次いで、配線構築部22Dは、当該折り返された仮想配線(折り返し配線)が局所領域43側の仮想配線と重複するか否かを判定する(ステップS15)。折り返し配線が局所領域43側の仮想配線と重複する場合(ステップS15のYES)、当該折り返し配線の位置をシフトさせる(ステップS16)。他方、当該折り返し配線が局所領域43側の仮想配線と重複しない場合(ステップS15のNO)、配線構築部22Dは次のステップS17に処理を移行させる。
たとえば、図11(A)に示されるように、レイアウト領域30が4×4個のサブ領域41に分割され、局所領域43とダミー領域42A,42Bとが設定された場合を想定する。この場合、配線構築部22Dは、ダミー領域42A内の仮想配線を局所領域43に折り返す(ステップS14)。このとき、その折り返し配線と局所領域43内の仮想配線とが重複するので、当該折り返し配線を現在のレイヤーから他のレイヤーにシフトさせる(図11(B))。また、配線構築部22Dは、図11(B)のダミー領域42B内の仮想配線を局所領域43に折り返す(ステップS14)。このときも、その折り返し配線と局所領域43内の仮想配線とが重複するので、当該折り返し配線を現在のレイヤーから他のレイヤーにシフトさせる(図11(C))。
次のステップS17の微調整処理では、調整部23が、操作入力部27で入力された指示情報に基づいて、レイアウト領域30内に形成された仮想配線構造の全体または一部の位置を調整する。この微調整処理では、図8に示されるように、境界線と移動先位置とを指定する指示情報が入力されたとき(ステップS20のYES)、境界位置調整部23Aは、その指示情報に基づいて、指定された境界線を移動させる(ステップS21)。他方、指示情報が入力されないとき(ステップS20のNO)、ステップS22に処理が移行する。
次に、ハードマクロと移動先位置とを指定する指示情報が入力されたとき(ステップS22のYES)、ハードマクロ位置調整部23Cは、その指示情報に基づいて、指定されたハードマクロを移動させる(ステップS23)。他方、指示情報が入力されないとき(ステップS22のNO)、ステップS24に処理が移行する。
次に、仮想配線構造の中心の移動先位置を指定する指示情報が入力されたとき(ステップS24のYES)、構造位置調整部23Bは、その指示情報に基づいて、仮想配線構造全体を移動させる(ステップS25)。他方、指示情報が入力されず(ステップS22のNO)、操作入力部27からの処理の終了指示が入力されないとき(ステップS26のNO)は、ステップS20〜S25の手順が繰り返し実行される。操作入力部27からの処理の終了指示が入力されたとき(ステップS26のYES)、図7のメインルーチンへ処理が戻る。
図7を参照すると、微調整処理(ステップS17)が終了した後、バッファ挿入部22Eは、配線構築部22Dにより得られた配線パターンにバッファ(クロックドライバ)を挿入する(ステップS18)。その後、バッファ挿入部22Eは、回路パターンに不要な仮想配線を消去して(ステップS19)、配線パターンを生成させる。そして、生成された回路パターンは、図2のデータ記憶部28に格納される。
上記実施形態のデータ処理装置20が奏する効果を以下に説明する。上述の通り、領域分割部22A、領域設定部22Bおよび規則構造生成部22Cは、レイアウト領域30の全体に亘って、クロック・スキューを最適化し得る仮想配線の規則構造を形成する。そのうえで、配線構築部22Dは、この規則構造のうち、ダミー領域42内に形成された仮想配線を対称軸を介して局所領域43側に折り返すことにより配線パターンを形成する。よって、物理配線を設けることができないダミー領域(たとえば、図12に示すようにハードマクロ65,66が置かれたダミー領域42)に仮想配線が形成されたとしても、当該ダミー領域内の仮想配線を局所領域内に折り返す処理を実行することができる。
したがって、クロック・スキューを最小にする配線パターンを得ることができ、実現不可能な配線パターンの生成を確実に回避することが可能である。しかも、レイアウト領域30の全体からみて局所的なダミー領域42の仮想配線が折り返されるため、配線構造を細かくかつ効率的に設計することが可能である。
また、ユーザは、操作入力部27を操作して調整部23に指示情報を与えることにより、配線パターンを細かくかつ簡便に設計することが可能である。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、図3(A)に示されるように、レイアウト領域30に設定された各サブ領域41の形状は矩形状であるが、これに限定されるものではない。任意の閉曲線で囲まれた領域をサブ領域とすることもできる。
また、図4の仮想配線パターン50はH字状の2分木構造を有するが、これに限定されるものではない。サブ領域を区分する境界線のパターンを変えて、当該境界線上に他の形状の2分木構造を形成してもよい。
説明の便宜上、図5(A)〜(B)および図6(A)〜(B)は、ダミー領域42の仮想配線が折り返されていない仮想配線パターン50を示しているが、これに限定されるものではない。ダミー領域42の仮想配線が折り返された後に、境界位置調整部23A、構造位置調整部23Bおよびハードマクロ位置調整部23Cはそれぞれ位置調整を実行してもよい。
従来のH−tree(Hツリー)構造の典型例を示す図である。 本発明に係る一実施形態のデータ処理装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 8×8個のサブ領域に分割されたレイアウト領域を模式的に示す図である。 規則的な仮想配線パターン(規則構造)が形成されたレイアウト領域を模式的に示す図である。 レイアウト領域内の境界位置を移動させる処理を説明するための図である。 レイアウト領域内の仮想配線パターンを移動させる処理を説明するための図である。 本実施形態のデータ処理装置の基本的な処理手順を示すフローチャートである。 調整部の処理手順を概略的に示すフローチャートである。 4×4個のサブ領域に分割されたレイアウト領域を概略的に示す図である。 H−tree構造を再帰的に形成する手順を概略的に示す図である。 ダミー領域内の仮想配線を局所領域に折り返す手順を示す図である。 ハードマクロが置かれたレイアウト領域を概略的に示す図である。
符号の説明
20 データ処理装置
21 プロセッサ
22A 領域分割部
22B 領域設定部
22C 規則構造生成部
22D 配線構築部
22E バッファ挿入部
23 調整部
23A 境界位置調整部
23B 構造位置調整部
23C ハードマクロ位置調整部
25 出力インターフェース(出力I/F)
26 表示部
27 操作入力部
28 データ記憶部
30 レイアウト領域
30C 構造中心
41 サブ領域
42 ダミー領域
43 局所領域
44 配線領域
50 仮想配線パターン
60〜66 ハードマクロ
70 境界線

Claims (18)

  1. クロック信号を分配する配線パターンをレイアウト領域に形成するデータ処理装置であって、
    前記レイアウト領域に設定された複数のサブ領域を、配線が設けられるべき局所領域と配線が設けられないダミー領域とに分類する領域設定部と、
    前記複数のサブ領域内にクロック・スキューを最適化する仮想配線の規則構造を形成する規則構造生成部と、
    当該形成された規則構造のうち前記ダミー領域内に形成された仮想配線を、前記ダミー領域と前記局所領域との間の境界線を対称軸として折り返すことにより前記配線パターンを構成する配線構築部と、
    を備えるデータ処理装置。
  2. 請求項1記載のデータ処理装置であって、
    ユーザにより指示情報が手動入力される操作入力部と、
    回路構成が固定されたハードマクロを、前記指示情報により指定された位置へ移動させるハードマクロ位置調整部と、
    を更に備えるデータ処理装置。
  3. 請求項1または2記載のデータ処理装置であって、
    ユーザにより指示情報が手動入力される操作入力部と、
    前記指示情報に基づいて、前記レイアウト領域内で前記境界線の位置を移動させる境界位置調整部と、
    を更に備えるデータ処理装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、
    ユーザにより指示情報が手動入力される操作入力部と、
    前記レイアウト領域内に形成された仮想配線構造を、前記指示情報により指定された位置へ移動させる構造位置調整部と、
    を更に備えるデータ処理装置。
  5. 請求項4記載のデータ処理装置であって、前記構造位置調整部は、前記指示情報により指定された位置へ前記仮想配線構造の中心を移動させる、データ処理装置。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、前記規則構造生成部は、前記仮想配線の二分木構造を前記規則構造として生成する、データ処理装置。
  7. 請求項1から6のうちのいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、前記サブ領域を区分する境界線が格子パターンを形成している、データ処理装置。
  8. 請求項1から7のうちのいずれか1項に記載のデータ処理装置であって、前記レイアウト領域を複数のサブ領域に分割する領域分割部を更に備えるデータ処理装置。
  9. クロック信号を分配する配線パターンをレイアウト領域に形成するデータ処理方法であって、
    前記レイアウト領域に設定された複数のサブ領域を、配線が設けられるべき局所領域と配線が設けられないダミー領域とに分類するステップと、
    前記複数のサブ領域内にクロック・スキューを最適化する仮想配線の規則構造を形成するステップと、
    当該形成された規則構造のうち前記ダミー領域内に形成された仮想配線を、前記ダミー領域と前記局所領域との間の境界線を対称軸として折り返すことにより前記配線パターンを構成するステップと、
    を備えるデータ処理方法。
  10. 請求項9記載のデータ処理方法であって、回路構成が固定されたハードマクロを、外部からの指示情報により指定された位置へ移動させるステップを更に備えるデータ処理方法。
  11. 請求項9または10記載のデータ処理方法であって、外部からの指示情報に基づいて、前記レイアウト領域内で前記境界線の位置を移動させるステップを更に備えるデータ処理方法。
  12. 請求項9から11のうちのいずれか1項に記載のデータ処理方法であって、前記レイアウト領域に形成された仮想配線構造を、外部からの指示情報により指定された位置へ移動させるステップを更に備えるデータ処理方法。
  13. 請求項12記載のデータ処理方法であって、前記仮想配線構造を移動させるステップでは、前記指示情報により指定された位置へ前記仮想配線構造の中心を移動させる、データ処理方法。
  14. クロック信号を分配する配線パターンをレイアウト領域に形成するデータ処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記データ処理は、
    前記レイアウト領域に設定された複数のサブ領域を、配線が設けられるべき局所領域と配線が設けられないダミー領域とに分類する領域設定処理と、
    前記複数のサブ領域内にクロック・スキューを最適化する仮想配線の規則構造を形成する規則構造生成処理と、
    当該形成された規則構造のうち前記ダミー領域内に形成された仮想配線を、前記ダミー領域と前記局所領域との間の境界線を対称軸として折り返すことにより前記配線パターンを構成する配線構築処理と、
    を含む、プログラム。
  15. 請求項14記載のプログラムであって、前記データ処理は、回路構成が固定されたハードマクロを、外部からの指示情報により指定された位置へ移動させるハードマクロ位置調整処理を更に含む、プログラム。
  16. 請求項14または15記載のプログラムであって、前記データ処理は、外部からの指示情報に基づいて、前記レイアウト領域内で前記境界線の位置を移動させる境界位置調整処理を更に含む、プログラム。
  17. 請求項14から16のうちのいずれか1項に記載のプログラムであって、前記データ処理は、前記レイアウト領域内に形成された仮想配線構造を、外部からの指示情報により指定された位置へ移動させる構造位置調整処理を更に含む、プログラム。
  18. 請求項17記載のプログラムであって、前記構造位置調整処理は、前記指示情報により指定された位置へ前記仮想配線構造の中心を移動させる処理を含む、プログラム。
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