JP2010007247A - 充填材の充填方法および栓部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既設のコンクリート部材1に形成された有底の削孔穴2に充填材3の充填を行う工程と、充填材3が充填された削孔穴2に栓部材5を押し込む工程とを備える充填材の充填方法であって、栓部材5が、先端部の直径が削孔穴2の内径よりも小さく、基端部の直径が削孔穴2の内径よりも大きく形成された円錐台状の部材からなり、該栓部材5を所定長削孔穴2内に押し込むことにより削孔穴2の孔口を密閉する。
【選択図】図1
Description
このように、緩んだ状態で充填材が充填されると、充填材と孔壁との間に隙間が生じるおそれがあった。
本実施形態では、せん断補強部材4が削孔穴2に挿入された状態で、先端定着部材42および基端定着部材43のそれぞれが既設のコンクリート部材1の鉄筋と同等のコンクリート被り厚さが確保されている。
なお、ストッパ部材53を構成する材料は、例えば木材やプラスチック等の樹脂材により構成するなど、適宜公知の材料から選定して構成すればよい。
なお、グラウトストッパ55を構成する材料は、例えば木材やプラスチック等の樹脂材により構成するなど、適宜公知の材料から選定して構成すればよい。
穿孔工程は、図4(a)に示すように、既設のコンクリート部材1の表面(一面側)1aから裏面(他面側)1bに向けて、せん断補強部材4を設置するための削孔穴2を形成する工程である。
そして、削孔穴2の拡幅部22の穿孔が完了したら、削孔穴2に穿孔のために生じたコンクリート粉を除去する。
充填工程は、図4(b)に示すように、穿孔工程において形成された削孔穴2に、充填材3の充填およびせん断補強部材4の挿入を行う工程である。
本実施形態では、削孔穴2に充填材3を充填した後、せん断補強部材4をこの削孔穴2に挿入するものとするが、この順序は限定されるものではなく、せん断補強部材4を削孔穴2に挿入してから充填材3を充填してもよい。また、このとき、せん断補強部材4の基端定着部材43を、拡幅部22に係止させてもよい。
押込工程は、図4(c)に示すように、充填材3およびせん断補強部材4により内部が充填された削孔穴2に栓部材5を押し込む工程である。
栓部材5を押し込むことにより、充填材3を削孔穴2内に所定の圧力を付与した状態で押し込むとともに、栓部材5の先端に形成された突起部材56によりせん断補強部材4を押さえる。
また、ストッパ穴52に、ストッパ部材53を押し込むことで、栓部材5の基端側を拡径させて、削孔穴2の孔口に栓部材5を固定する。
なお、不陸調整材として、透水性を有した材料を使用すれば、不陸調整材が目詰まりするまでは、不要な充填材3が不陸調整材を通して排出されることが可能となる。
養生工程は、削孔穴2に栓部材5が挿入された状態で、削孔穴2内の充填材3が所望の強度を発現するまで養生する工程である。
充填材3が硬化した後、栓部材5を残置することが困難な施工条件の場合には、ストッパ部材53を引き抜き、栓部材5を削孔穴2から取り外す。
また、充填材3は、栓部材5を押し込むことにより圧力が負荷されるため、削孔穴2内に密実に充填される。
また、栓部材5の外周面に、不陸調整材が設置されていることで、既設のコンクリート部材1に不陸があったとしても、所望の密着度を確保することができる。
特に、本発明の対象となるコンクリート構造物(コンクリート部材1)は限定されるものではなく、あらゆるコンクリート構造物に適用可能である。
例えば、図5(a)に示すように、ストッパ穴52が省略され、栓本体51に貫通孔54のみが形成されており、貫通孔54にグラウトストッパ55が挿入された栓部材5aを使用してもよい。栓部材5aによれば、貫通孔54により充填材3の充填を確認することが可能であるとともに、グラウトストッパ55を貫通孔54に挿入することで、栓本体51の基端部の拡径を行い、ストッパ部材と同様の機能を期待することができる。
また、図5(c)に示す栓部材5cのように、ストッパ穴52およびストッパ部材53と貫通孔54およびグラウトストッパ55を省略したものであってよい。
また、せん断補強部材4は必要に応じて配置すればよく、省略してもよい(図6参照)。
また、栓部材5は、既設のコンクリート部材1から突出することなく、削孔穴2内に挿入されていてもよい(図6参照)。
2 削孔穴
3 充填材
4 せん断補強部材
5 栓部材
51 栓本体
52 ストッパ穴
53 ストッパ部材
54 貫通孔
55 グラウトストッパ
56 突起部材
A 補強構造
Claims (8)
- 既設のコンクリート構造物に形成された削孔穴に充填材の充填を行う工程と、
前記充填材が充填された削孔穴に栓部材を押し込む工程と、を備える充填材の充填方法であって、
前記栓部材が、先端部の直径が前記削孔穴の内径よりも小さく、基端部の直径が前記削孔穴の内径よりも大きく形成された円錐台状の部材からなり、該栓部材を所定長削孔穴内に押し込むことにより削孔穴の孔口を密閉することを特徴とする、充填材の充填方法。 - 既設のコンクリート構造物に形成された削孔穴に充填材の充填を行うとともにせん断補強部材を挿入する工程と、
前記充填材が充填された削孔穴に栓部材を押し込む工程と、を備える充填材の充填方法であって、
前記栓部材が、先端部の直径が前記削孔穴の内径よりも小さく、基端部の直径が前記削孔穴の内径よりも大きく形成された円錐台状の部材からなり、該栓部材を所定長削孔穴内に押し込むことにより前記せん断補強部材を抑えるとともに削孔穴の孔口を密閉することを特徴とする、充填材の充填方法。 - 前記栓部材に貫通孔が形成されており、
前記栓部材を押し込む工程において、前記充填材が前記貫通孔から流出するまで前記栓部材を押し込むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の充填材の充填方法。 - 充填材が充填された削孔穴に押し込まれる栓部材であって、
先端部の直径が前記削孔穴の内径よりも小さく、基端部の直径が前記削孔穴の内径よりも大きく形成された円錐台状の栓本体と、
前記栓本体に形成されて、基端部側に開口するストッパ穴と、
前記ストッパ穴に挿入されて前記栓本体の基端部側を拡径させるストッパ部材と、を備えることを特徴とする、栓部材。 - 充填材が充填された削孔穴に押し込まれる栓部材であって、
先端部の直径が前記削孔穴の内径よりも小さく、基端部の直径が前記削孔穴の内径よりも大きく形成された円錐台状の栓本体と、
前記栓本体の先端から基端方向に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔に挿入されて該貫通孔を遮蔽するグラウトストッパと、を備えることを特徴とする、栓部材。 - 充填材が充填された削孔穴に押し込まれる栓部材であって、
先端部の直径が前記削孔穴の内径よりも小さく、基端部の直径が前記削孔穴の内径よりも大きく形成された円錐台状の栓本体と、
前記栓本体に形成されて、基端部側に開口するストッパ穴と、
前記ストッパ穴に挿入されて前記栓本体の基端部側を拡径させるストッパ部材と、
前記栓本体の先端から基端方向に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔に挿入されて該貫通孔を遮蔽するグラウトストッパと、を備えることを特徴とする、栓部材。 - 前記栓本体の周面に不陸調整材が設置されていることを特徴とする、請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の栓部材。
- 前記栓本体の先端面に突起部材が形成されていることを特徴とする、請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の栓部材。
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