JP2010007101A - 蒸着源、成膜装置および成膜方法 - Google Patents

蒸着源、成膜装置および成膜方法 Download PDF

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Abstract

【課題】材料容器内の材料の充填密度を高める。
【解決手段】蒸着源100は、有機材料maを収納する材料容器110と、材料容器110に収納された有機材料maを加熱するヒータ105と、複数の貫通孔が形成された平板115aを有し、平板115aの押圧面115a1により材料容器110に収納された有機材料maを押圧しながら、ヒータ105の加熱により気化した有機分子を複数の貫通孔に通す押圧部材115と、弾性力を用いて押圧部材115による有機材料maへの押力を緩和するベローズ120とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸着源、成膜装置および成膜方法に関し、特に、蒸着源の材料容器に収納する材料の充填に関する。
蒸着技術を用いて機器を製造する際、材料の気化速度(蒸発速度)を一定に保つことは、成膜速度を向上させて、良質な膜を被処理体上に効率よく形成し、製品の性能を高めるために重要である。このため、従来から、蒸着源にヒータを配設するとともに、基板の近傍に膜厚センサを配設し、膜厚センサによって検出された結果に基づいて、ヒータ温度を調整することにより、材料の気化速度を一定に制御しようとする方法が提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。
また、材料容器に収納された材料をプロセス前に予め加熱し(プレヒート)、有機材料を溶融することにより材料の充填密度を高めることによって、材料の収納状態を均一化し、材料の気化速度を一定に制御しようとする方法も提案されている。
たとえば、250℃のプロセスでは、プロセス前に予め200℃程度で材料容器を加熱した状態で所定時間放置する(エージング)。材料容器に入れた材料は、プレヒートによって材料内に含まれる水分や不純物を除去した後、蒸着に供される。特に、昇華型の材料では、安定した蒸着のためには、十分な時間のエージングが必要となる。
特開2005−325425号公報
しかしながら、上記温度制御では、材料の消費過程において、材料の消費に偏りが生じたり材料が崩れたりして材料の蒸発面が変動し、これにより、材料の蒸発量が変化する場合がある。また、上記エージングでも充填密度のバラツキを抑えることはできず、材料の蒸発量が変化する場合がある。この結果、成膜速度が変動し、膜質に影響を与える。これに対して、材料を予めペレット状に固めたものを用意し、これを材料容器に収納することも考えられるが、これでは材料を予め固形化するという工程が一つ増えてしまい、生産性が悪くなる。
上記問題を解消するために、本発明では、押圧部材により材料容器内の材料の充填密度を高める蒸着源、成膜装置および成膜方法が提供される。
すなわち、上記課題を解決するために、本発明のある態様によれば、材料を収納する材料容器と、前記材料容器に収納された材料を加熱する加熱部材と、複数の貫通孔が形成された平板を有し、前記平板の押圧面により前記材料容器に収納された材料を押圧しながら、前記加熱部材の加熱により気化した材料分子を前記複数の貫通孔に通す押圧部材と、弾性力を用いて前記押圧部材による材料への押力を緩和する弾性部材と、を備える蒸着源が提供される。
これによれば、材料容器内の材料は、容器内に補充後、押圧部材の平板により押圧される。その際、材料に荷重される押力は、弾性部材の弾性力により緩和される。よって、適度な押圧により、材料は、容器内にて自然にペレット化(固形化)する。ペレット化された材料は、加熱部材の加熱により気化し、材料分子となって押圧部材の平板に形成された複数の貫通孔を通り抜けて成膜処理側に飛来する。
これにより、材料の蒸発面積は、押圧部材の平板と材料との接触面積となるため、蒸発面積を常に一定にすることができる。よって、たとえば、材料の消費過程により材料の消費に偏りが生じたり材料が崩れたりして材料の蒸発面積が変動することを回避することができる。このように蒸発面積が一定であるため、材料の蒸発速度も一定となる。この結果、成膜速度を一定にし、良質な膜を成膜することができる。
ここで、気化とは、液体が気体に変わる現象だけでなく、固体が液体の状態を経ずに直接気体に変わる現象(すなわち、昇華)も含んでいる。
平板の外周は、前記材料容器の開口の内部周縁に位置してもよい。前記平板の外周は、前記材料容器の開口の内部周縁に位置する前記押圧部材は、前記材料容器内に入れ子式に入れ込まれ、入れ込まれた押圧部材の先端に設けられた平板により材料を押圧してもよい。
これによれば、材料の表面全体に平板の押圧面を合わせることができるため、材料の蒸着表面全体に均一に押力を掛けることができる。これにより、材料が消費されても、常に材料の蒸発面積が一定になり、材料の蒸発速度を常に一定にすることができる。
前記押圧部材は、前記複数の貫通孔を通り抜けた材料分子を成膜処理が実行される処理容器まで運搬する搬送路と連結してもよい。
前記処理容器内を所望の減圧状態にし、前記蒸着源の外部の圧力と、前記処理容器と前記搬送路を介して連通する前記蒸着源の内部の圧力と、の違いにより、前記押圧部材を材料に押圧することができる。
その際、前記蒸着源の外部及び内部の圧力差は、10(Pa)以上であればよい。
前記蒸着源の外部は大気圧であり、前記蒸着源の内部は10(Pa)以下の真空圧であってもよい。
前記押圧部材には、前記材料分子を運搬する不活性ガスの導入口が設けられていてもよい。
前記導入口は、前記平板の押圧面から所定の距離だけ離れた位置に設けられていてもよい。平板の押圧面から導入口までの距離を適正に設計すると、材料分子をキャリアガス(不活性ガス)内にスムーズに入り込ませることができる。これにより、材料分子を効率よく成膜に利用して、成膜速度を向上させるとともにその変動を抑制することができる。
前記導入口から前記平板の押圧面までの所定の距離は、前記複数の貫通孔を通り抜けた材料分子を成膜処理が実行される処理容器まで運搬する搬送路のコンダクタンスに応じて決定してもよい。材料分子をキャリアガス(不活性ガス)内にスムーズに入り込ませることができるか否かは、材料容器内の前記平板から導入口までの拡散距離に影響され、材料容器から処理容器まで運搬される材料分子の量は、搬送路のコンダクタンスに影響される。
前記加熱部材は、前記平板に隣接し、前記複数の貫通孔が形成された平板を直接加熱してもよい。特に、平板が厚みのあるポーラス(多孔質体)から形成されている場合、平板を直接加熱することにより、材料を効率的に気化させることができる。
前記平板は、1枚のパンチング部材、2枚以上のパンチング部材の重ね合わせ又はポーラス部材のいずれかにより形成されていてもよい。前記材料容器に収納される材料は、有機材料であってもよい。
また、前記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、前記蒸着源を搬送路に連結し、前記平板を通り抜けた材料分子を前記搬送路から処理容器まで運搬し、前記処理容器にて前記材料分子を被処理体に蒸着させる成膜装置が提供される。
前記蒸着源を複数有し、各蒸着源を前記搬送路の分岐路にそれぞれ連結し、前記平板を通り抜けた材料分子を前記搬送路の分岐路から処理容器まで運搬し、前記処理容器にて前記材料分子を被処理体に蒸着させてもよい。
また、前記課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、材料容器に材料を収納し、加熱部材により前記材料容器に収納された材料を加熱し、複数の貫通孔が形成された平板を有する押圧部材により前記材料容器に収納された材料を押圧し、弾性部材の弾性力を用いて前記押圧部材による材料への押力を緩和しながら、前記加熱部材の加熱により気化した材料分子を前記平板に形成された複数の貫通孔に通し、前記複数の貫通孔を通り抜けた前記材料分子を処理装置まで運搬し、前記運搬した材料分子により被処理体を成膜する成膜方法が提供される。
その際、前記膜を成膜する処理容器を所望の真空圧に保持し、前記蒸着源の外部の圧力と、前記処理容器と搬送路を介して連通する前記蒸着源の内部の圧力と、の違いにより前記押圧部材を用いて材料を押圧してもよい。
弾性部材の縮み量により材料の残量を推測することができる。これにより、材料を補充するタイミングを決定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、材料容器内の材料の充填密度を高めることができる。
発明を実施するための形態
以下に添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の構成及び機能を有する構成要素については、同一符号を付することにより、重複説明を省略する。また、本明細書中、1sccmは(10−6/60)m/secとする。
まず、本発明の一実施形態にかかる6層連続成膜装置について、図1を参照しながら説明する。図1は、6層連続成膜装置10の概略を示した縦断面図である。6層連続成膜装置10は、処理容器内に搬入されたガラス基板(以下、基板Gと称呼する。)上に有機膜を成膜する成膜装置の一例である。
6層連続成膜装置10は、6つの蒸着源100、処理容器200、6本の搬送路300及び6つのバルブ400を有している。蒸着源100は、すべて同一構造である。蒸着源100は、SUS等の金属から形成されている。石英等は有機材料と反応しにくいため、蒸着源100は、石英等でコーティングされた金属から形成されていてもよい。
蒸着源100には、その内部に異なる種類の有機材料maが納められ、ヒータ105が埋設されている。ヒータ105は温調器500に接続されている。温調器500は、ヒータ105に電圧を印加する。これにより、ヒータ105が埋め込まれた蒸着源100を所望の温度に温め、有機材料を気化させる。なお、ヒータ105は、蒸着源100に収納された材料を加熱する加熱部材の一例である。
6つの搬送路300は、一端にて6つの蒸着源100と連結し、他端にて処理容器200を貫通して6つの吹き出し機構205とそれぞれ連結する。各搬送路300には、バルブ400が取り付けられ、成膜するときには開いて蒸着源100にて気化された有機分子を処理容器側に搬送し、成膜しないときには閉じて気化有機分子の搬送を停止させる。
吹き出し機構205は、中空の矩形状をした同一構造であり、互いに平行して等間隔に配置されている。蒸着源100にて気化された有機分子は、搬送路300を通って各吹き出し機構205の上部中央に設けられた開口から吹き出される。隔壁210は、各吹き出し機構205の間に設けられ、吹き出し機構205同士を仕切ることにより、隣接する吹き出し機構205の上部開口からそれぞれ吹き出される有機分子同士が混ざり合うことを防止する。
摺動機構215は、ステージ215a、支持体215bおよびスライド機構215cを有している。ステージ215aは、支持体215bにより支持されている。基板Gは、処理容器200に設けられたゲートバルブ220から搬入され、図示しない高電圧電源により印加された高電圧によって静電吸着される。スライド機構215cは、処理容器200の天井部に装着されるとともに接地されていて、ステージ215aに吸着された基板Gを処理容器200の長手方向にスライドさせることにより、各吹き出し機構205のわずか上空にて基板Gを平行移動させるようになっている。
処理容器200は、図示しない排気装置を用いて排気され、10−1(Pa)以下の真空圧に保持されるようになっている。処理容器200を貫通した搬送路300と処理容器200との接触部分にはOリング225が設けられ、これにより、処理容器200内部の気密は保持される。一方、6つの蒸着源100は大気中に配設されている。かかる構成により、蒸着源100の内部は10(Pa)以下の真空圧、蒸着源100の外部は約10(Pa)の大気圧になり、10(Pa)以上の圧力差が生じる。
各蒸着源100の側壁には、その側壁を貫通するキャリアガスの導入口が設けられている。キャリアガスの導入口は、ガスラインLgを介して、マスフローコントローラ600、バルブ700、ガス供給源800と接続されている。ガス供給源800から供給されたアルゴン(Ar)ガスは、マスフローコントローラ600及びバルブ700によりその流量及び供給タイミングを制御されながら各蒸着源100の内部に供給される。アルゴンガスは、各蒸着源100の内部にて気化された有機分子を各吹き出し機構205まで搬送するためのキャリアガスとして機能する。なお、キャリアガスとして機能するガスは、アルゴンガスに限られず、ヘリウムガス、クリプトンガス、キセノンガスなどの不活性ガスであればよい。
コントローラ900は、図示しない記憶領域(ROM、RAM等)、入出力I/F(インターフェース)およびCPUを有している。CPUは、記憶領域に格納された各種データやプログラムを用いて、各ヒータ105に印加する電圧を求め、温調器500に送信する。コントローラ900は、また、ガス供給源800に、アルゴンガスの供給を指示するとともに、マスフローコントローラ600にキャリアガスの流量調整を指示し、バルブ700に供給タイミングを指示する。
図1の1−1断面を示した図2を参照すると、各有機膜を成膜する際、3つの蒸着源100に収納された最大で3種類の有機材料を混合させる。たとえば、2種類の有機材料を混合させて成膜したい場合には、成膜に使用する材料を収納した2つの蒸着源100のバルブ400を開き、残りの蒸着源のバルブ400を閉じればよい。かかる構成によれば、ヒータ105の加熱により気化した有機分子は、アルゴンガスにより搬送路300の分岐路内を搬送し、合流後、吹き出し機構205内を運ばれ、上部開口Opから出て、基板Gに付着する。これにより、所望の特性を有する有機膜を成膜することができる。
本実施形態にかかる6層連続成膜装置10では、図2に示した成膜機構を、図1に示したように並行して6つ配置する。これによれば、基板Gが、1〜6番目の吹き出し機構205の上方をある速度で進行する。これにより、図3に示したように、基板GのITO上に順に、第1層のホール注入層、第2層のホール輸送層、第3層の青発光層、第4層の緑発光層、第5層の赤発光層、第6層の電子輸送層が形成される。このうち、第3層〜第5層の青発光層、緑発光層、赤発光層がホールと電子の再結合により発光する発光層である。また、有機層上のメタル層は、スパッタリングにより成膜される。
これにより、有機層を陽極(アノード)および陰極(カソード)にてサンドイッチした構造の有機EL素子がガラス基板上に形成される。有機EL素子の陽極および陰極に電圧を印加すると、陽極からはホール(正孔)が有機層に注入され、陰極からは電子が有機層に注入される。注入されたホールおよび電子は有機層にて再結合し、このとき発光が生じる。
以上の成膜中には、材料の消費過程において材料の消費に偏りが生じたり材料が崩れたりして、材料の蒸発面積が変動し、これに伴い蒸発量が変化する場合がある。この結果、成膜速度が変動し、膜質に影響を与える。これに対して、予めペレット状に固めたものを用意し、これを材料容器に収納することも考えられるが、これでは工程が一つ増えてしまい、生産性が悪くなる。
そこで、本実施形態に係る6層連続成膜装置10では、蒸着源の外部及び内部の圧力の違いを利用して材料容器内の有機材料の充填密度を高める。以下、その機構について詳しく説明する。
図4(a)〜(c)は、1つの蒸着源100を拡大し、その機構及び内部の有機材料の充填密度の状態を示している。蒸着源100は、材料容器110、押圧部材115,ベローズ120及びボルト125を有している。材料容器110は、凹状に形成され、内部の凹みには粒状の有機材料maが収納されている。有機材料maは、ヒータ105により加熱されて気化する。
押圧部材115は、その先端に平板115aを有している。押圧部材115と材料容器110とは、インローで合うようになっている。つまり、平板115aの外周は、材料容器110の開口の内部周縁に位置し、材料容器110の内部に入れ子式に入れ込まれる。平板115aは、図5に拡大して示したように、メタルポーラスにより形成されている。
メタルポーラスは金属の多孔質体であり、その内部にて気孔同士が連通し、複数の貫通孔を形成している。気孔径(呼び孔径)は、たとえば、3mm以下、気孔率は50%であれば、平板115aの押圧面115a1により有機材料maを十分に押圧することができるとともに、気化した有機分子をメタルポーラス内部の気孔間の隙間に通し、搬送路300から処理容器側に運ぶことができる。なお、平板115aに用いられるポーラス部材としては、メタルポーラスに代えて、石英ポーラスを用いてもよい。
かかる構成によれば、有機材料maの表面全体に平板115aの押圧面115a1を合わせて、材料の蒸着表面全体に均一に押力を加えることができる。これにより、有機材料の消費によらず、材料の蒸発面積を常に一定にすることができる。この結果、材料の蒸発速度を常に一定にすることができる。
平板115aは、フランジ115bに固定されている。フランジ115bのつば部には、ベローズ120の一端が固定されている。ベローズ120の他端には、ボルト125が固着されている。材料容器110は、ボルト125により押圧部材115に着脱可能に取り付けられる。つまり、材料補充時には、押圧部材115から取り外し、材料補充後、再びボルト125により押圧部材115に取り付ける。なお、ベローズ120は、弾性力を用いて押圧部材115による有機材料maへの押力を緩和する弾性部材の一例であり、他の例としては、たとえば、板バネやスプリングであってもよい。
(有機材料のペレット化)
前述したように、蒸着源100は大気中に配設されている。よって、蒸着源100の外部からは約10(Pa)の大気圧が加わる。これに対して、処理容器200は、排気装置を用いて排気されることにより、たとえば、10−1(Pa)以下の真空圧に保持される。蒸着源100内は、10(Pa)以下の圧力である。図1に示したように、搬送路300は、処理容器200と連通している。よって、搬送路300の内部および押圧部材115のフランジ115bの内部は、処理容器200の内部の真空圧と同じ減圧状態になる。
このようにして、蒸着源100の外部及び内部の圧力差が10(Pa)以上になると、圧力の違いにより、大気側から真空側に向かって圧力が加わる。図4(b)では、上記圧力差により、材料容器110の底面側(大気側)から押圧部材115側(真空側)に圧力が加わり、有機材料maは、押圧部材115の平板115aにより押圧される。その際、有機材料maに荷重される押力は、ベローズ120の弾性力により緩和される。よって、有機材料maは、材料容器110に収納後、適度な押圧により材料容器内にて自然にペレット化(固形化)する。ペレット化された有機材料maは、ヒータ105の加熱により気化し、有機材料分子となって押圧部材115の平板115aに形成された複数の貫通孔を通り抜けて、搬送路300を通って成膜処理側に飛来する。
以上、本実施形態に係る蒸着源100によれば、有機材料maを材料容器110に収納しただけで、有機材料maを自然とペレット化させることができるとともに、気化した有機分子を平板115aに形成された気孔間(貫通孔)を通過させて処理容器側に運ぶことができる。
これによれば、有機材料maの消費過程において、材料の消費に偏りが生じたり材料が崩れたりして有機材料の蒸発面積が変動することを回避できる。すなわち、有機材料maの蒸発面は、平板115aの押圧面115a1であるため、有機材料が収納された直後の場合や(図4(b))、その後、消費されて少なくなった場合にも(図4(c))、常に一定となる。この結果、有機材料maの蒸発速度も一定となり、成膜速度の変動がなく、良質な有機膜を効率的に成膜することができる。
また、ベローズ120の縮み量により材料の残量を推測することができる。これにより、材料の適正な補充タイミングを知ることができる。
なお、蒸着源100の外部及び内部の圧力差が10(Pa)以上であれば、蒸着源100の外部は大気圧でなくてもよい。上記圧力差があれば、粉状の有機材料を材料容器中でペレット化することができる。
(材料容器の蒸発面からキャリアガスの導入口までの距離)
前述したように、押圧部材115の側壁には、有機分子を運搬するためのアルゴンガスを導入する導入口inが設けられている。平板115aの押圧面115a1からキャリアガスの導入口inまでの距離hが成膜速度に及ぼす影響を確認することができれば、前記距離hを適正に設計することにより、有機分子をキャリアガス(不活性ガス)内にスムーズに入り込ませることができる。この結果、有機分子を効率よく成膜に利用して、成膜速度を向上させることができ、良質な有機膜を効率的に成膜することができる。
(第1の実験)
そこで、発明者らは、上記距離hの適正値を実験により求めた。実験では、図6に示した実験用の材料容器110の内部に設けられた材料分子の搬送路の最上部に、径rがφ10mmのオリフィスを設けた。材料容器110には、2カ所のキャリアガス導入口in1,in2と2カ所の材料投入位置pu,plを設けた。材料容器110の中間位置にメタルポーラスPを設け、1つ目の材料投入位置は、メタルポーラスP直上の位置Puとし、2つ目の材料投入位置は、メタルポーラスPを取り除き、容器内の底部Plとした。各位置には同じ有機材料を投入した。
キャリアガス導入口in1は、メタルポーラスPから10mm(容器内の底部から66mm)の位置に設け、キャリアガス導入口in2は、容器内の底部から19mmの位置に設けた。メタルポーラスP下の有機分子及びキャリアガスは、メタルポーラスPを通って上部に搬送可能である。なお、実験では、キャリアガスとしてアルゴンガスを用いた。
実験の条件を図7(a)に示す。条件Aの有機材料位置Pu及びアルゴンガス導入口in1は、いずれもポーラスP上であり、有機材料の蒸発面からアルゴンガス導入口in1までの推定距離は5mmである。条件B〜Eは、すべて容器内の底部である有機材料位置Plに有機材料を投入した。また、アルゴンガスは、条件C及び条件Dでは導入口in1から導入され、条件B及び条件Eでは導入口in2から導入した。条件B〜Eの場合、有機材料の蒸発面からアルゴンガス導入口までの推定距離は、14mm、61mm、51mm、4mmである。
実験の結果を図7(b)に示す。これによれば、有機材料の蒸発面からアルゴンガス導入口までの距離が短い条件A及び条件Eでは、アルゴンガスの流量に対する成膜速度が高く、かつ、アルゴンガスの流量の増加に応じて成膜速度が向上した。一方、有機材料の蒸発面からアルゴンガス導入口までの距離が長い条件B〜Dでは、アルゴンガスの流量に対する成膜速度が低く、かつ、アルゴンガスの流量の増加に応じて成膜速度が低下した。
この結果から、オリフィスの径rがφ10mmのとき、約10mmを閾値として、成膜の効率が向上するグループと低下するグループに分けられることが分かった。すなわち、材料の蒸発面からキャリアガス導入口までの距離が10mm以下のとき、成膜速度が高く、ガス流量の増加に応じて効率的に成膜が可能であることがわかった。
(第2の実験)
次に、発明者らは、容器最上部に取り付けたオリフィスの径rがφ10mm、φ0.5mmのときの、材料の蒸発面からキャリアガスの導入口inまでの距離hが成膜速度に及ぼす影響を調べた。このときの実験の条件を図8(a)に示す。条件A,D,Fでは、オリフィスの径rはφ10mm、条件B,C,Eでは、オリフィスの径rはφ0.5mmとした。条件A〜Fのすべてにおいて、有機材料位置Pl及びアルゴンガス導入口in2は、いずれもポーラスP下であり、有機材料の蒸発面からアルゴンガス導入口in2までの距離は条件A,Bが17mm、条件C,Dが6mm、条件E,Fが5mmであった。条件B〜Eでは、すべて容器内の底部である有機材料位置Plに有機材料を投入した。また、アルゴンガスは、条件C及び条件Dでは導入口in1から導入し、条件B及び条件Eでは導入口in2から導入した。条件B〜Eの場合、有機材料の蒸発面からアルゴンガス導入口までの距離は、14mm、61mm、51mm、4mmである。また、第2の実験では、第1の実験と異なる有機材料を用いた。
実験の結果を図8(b)に示す。これによれば、オリフィスの径rがφ0.5mmであって、有機材料の蒸発面からアルゴンガス導入口までの距離が短い(5mm、6mm)条件C及び条件Eの場合、成膜速度は高くなるが、アルゴンガスの流量の増加に応じて成膜速度は低下した。その他の条件A、B,D,Fの場合には、成膜速度は低く、かつ、アルゴンガスの流量の増加に応じて成膜速度が低下した。
以上、二つの実験から、次のことが考察される。まず、第1の実験から、成膜速度は、有機材料の蒸発面からキャリアガスの導入口までの距離hに大きく依存することがわかる。これは、有機材料の蒸発面からキャリアガスの導入口までの搬送路の拡散距離hが長いと、気化された有機分子が拡散する際、キャリアガスの導入口まで届かない有機分子の割合が高くなり、有機分子がキャリアガスの流れの中に効率的に入り込めないために、成膜速度が低下すると考えられる。この状況で、キャリアガスの流量を増加させると、キャリアガスの流量が増加するのに対してキャリアガスに入り込む有機分子の量は変わらないため、成膜速度は低下する。
よって、上記距離hを適正に設計することは重要であり、たとえば、オリフィスの径rがφ10mmの場合、上記距離hを10mm以下にすることにより、有機材料分子をキャリアガス内にスムーズに入り込ませることができる。この結果、有機分子を効率よく成膜に利用して、成膜速度を向上させることができ、良質な有機膜を効率的に成膜することができる。
つぎに、第2の実験から、成膜速度は、オリフィスの径rにも少なからず依存することがわかる。これは、材料容器から処理容器まで運搬される材料分子の量は、搬送路のコンダクタンスにも影響されるためと考えられる。
すなわち、条件C及び条件Eのようにオリフィスの径rがφ0.5mmと小さく、かつ、材料と導入口との距離hが5mm又は6mmと短い場合、コンダクタンスが小さくなり、キャリアガスが流れにくくなり、かつ、気化された有機分子が拡散する際、キャリアガスの導入口まで届く有機分子の割合が高くなるため、容器内を進むキャリアガスに有機分子が入り込みやすくなり、成膜速度が向上する。キャリアガス流量が多くなると、キャリアガスの流量が増加するのに対してキャリアガスに入り込む有機分子の量は変わらないため、成膜速度は低下する。
一方、条件A、Bのように材料と導入口との距離hが17mmと長いと、コンダクタンスの大小に拘わらず、上記実験1と同じ理由によりキャリアガスの流れに有機分子が入り込みにくくなり、成膜速度は低下する。さらに、アルゴンガスの流量が増加すると、ガス流量の増加に応じてアルゴンガスの量に対する有機分子の量が少なくなるため、成膜速度はさらに低下する。
さらに、条件D、Fのようにオリフィスの径rがφ10mmと大きく、かつ、材料と導入口との距離hが5mm又は6mmと短い場合には、コンダクタンスが大きくなり、キャリアガスが流れやすくなる。しかしながら、この場合、気化された有機分子が拡散する際、キャリアガスの導入口まで届く有機分子の割合が高くなるため、有機分子が条件C,Eよりキャリアガスに入り込みにくくなるものの、条件A、Bよりキャリアガスに入り込みやすくなる。よって、条件A、Bと比べると、成膜速度は高く、キャリアガスの流量が増加しても成膜速度はほぼ1.0(a.u.)を維持している。なお、キャリアガス流量が多くなると、キャリアガスの流量が増加するのに対してキャリアガスに入り込む有機分子の量は変わらないため、わずかに成膜速度は低下する。
このことから、蒸着源100に設けるキャリアガスの導入口inの位置は、平板115aの押圧面115a1からどれだけ離れているかが重要であり、オリフィスの径rがφ10mmの場合には、10mm以下であることが好ましい。また、導入口inから平板115aの押圧面115a1までの所定の距離は、材料分子を処理容器200まで運搬する搬送路のコンダクタンス(すなわち、オリフィスの径r)に応じて、さらに適正値に決定されるのが好ましい。
本実施形態に係る蒸着源100では、上記各実験結果を考慮して、材料表面(材料の蒸発面)からキャリアガス導入口までの距離hを適正に設計する。これにより、成膜速度を大きく向上させることができる。また、本実施形態に係る蒸着源100では、蒸着面は常に平板115aの押圧面115a1であり、キャリアガス導入口inまでの距離は、材料の消費量によって変動することはない。これにより、蒸着速度を一定にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、蒸着源の外部及び内部の圧力の違いを利用して材料容器内の有機材料の充填密度を高め、蒸着速度及び成膜速度を一定かつ向上させることができる。
上記実施形態において、各部の動作はお互いに関連しており、互いの関連を考慮しながら、一連の動作として置き換えることができる。そして、このように置き換えることにより、蒸着源の実施形態を、その蒸着源を用いた成膜装置および成膜方法の実施形態とすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、蒸着源100は、上記構成に限られない。たとえば、図4に示した蒸着源100では、ボルト125及びベローズ120が押圧部材115側に固定されていたが、図9に示したように、ボルト125及びベローズ120を材料容器110側に固定してもよい。
また、有機材料は、材料容器110に埋め込まれたヒータ105により間接的に加熱されるだけでなく、平板115a上に配置されたヒータ130により直接的に加熱されてもよい。特に、平板115aが厚みのあるポーラス(多孔質体)から形成されている場合、平板115aを直接加熱することにより、有機材料を効率的に気化させることができる。
また、平板115aは、メタルポーラスに限られず、たとえば、図10(a)に示したように、所望の開口率を有する1枚のパンチングメタル115c1であってもよく、図10(b)に示したように、2枚のパンチングメタル115c1を離隔して重ね合わせた構造であってもよい。いずれの場合にも、押圧部材115の先端に設けられたパンチングメタル115c1の表面が、押圧面115a1となる。さらに、平板115aは、2枚以上のパンチングメタルの重ね合わせにより形成されていてもよい。また、パンチング部材は、メタルに限られず、たとえば、石英等の誘電体であってもよい。
上記実施形態の6層連続成膜装置10にて成膜処理することが可能なガラス基板のサイズは、730mm×920mm以上でも可能である。たとえば、処理容器200は、730mm×920mm(チャンバ内の寸法:1000mm×1190mm)のG4.5基板サイズや、1100mm×1300mm(チャンバ内の寸法:1470mm×1590mm)のG5基板サイズを連続成膜処理することができる。また、上記実施形態の6層連続成膜装置10にて処理される被処理体には、上記サイズのガラス基板以外に直径が、たとえば200mmや300mmのシリコンウエハも含まれる。
さらに、本発明の材料容器に収納される材料は、有機材料だけに限られない。本発明にかかる蒸着源は、有機膜を形成するためだけでなく、液晶ディスプレイを製造するための蒸着源としても利用することができる。
本発明の一実施形態にかかる6層連続成膜装置の縦断面図である。 図1の1−1断面図である。 同実施形態の6層連続成膜装置により形成される有機EL素子を示した図である。 同実施形態の蒸着源にて材料を圧縮する工程を説明するための図である。 同実施形態の押圧部材の平板を示した図である。 同実施形態の実験用蒸着源の断面図である。 図7(a)は同実施形態の実験1の実験条件を示した表であり、図7(b)は実験1の結果を示したグラフである。 図8(a)は同実施形態の実験2の実験条件を示した表であり、図8(b)は実験2の結果を示したグラフである。 同実施形態の蒸着源の変形例を示した図である。 同実施形態の押圧部材の平板の変形例を示した図である。
符号の説明
10 6層連続成膜装置
100 蒸着源
105、130 ヒータ
110 材料容器
115 押圧部材
115a 平板
115b フランジ
120 ベローズ
125 ボルト
200 処理容器
205 吹き出し機構
300 搬送路
400 バルブ
ma 有機材料

Claims (18)

  1. 材料を収納する材料容器と、
    前記材料容器に収納された材料を加熱する加熱部材と、
    複数の貫通孔が形成された平板を有し、前記平板の押圧面により前記材料容器に収納された材料を押圧しながら、前記加熱部材の加熱により気化した材料分子を前記複数の貫通孔に通す押圧部材と、
    弾性力を用いて前記押圧部材による材料への押力を緩和する弾性部材と、を備える蒸着源。
  2. 前記平板の外周は、前記材料容器の開口の内部周縁に位置する請求項1に記載された蒸着源。
  3. 前記押圧部材は、前記材料容器内に入れ子式に入れ込まれ、入れ込まれた押圧部材の先端に設けられた平板により材料を押圧する請求項2に記載された蒸着源。
  4. 前記押圧部材は、前記複数の貫通孔を通り抜けた材料分子を成膜処理が実行される処理容器まで運搬する搬送路と連結する請求項1〜3のいずれかに記載された蒸着源。
  5. 前記処理容器内を所望の減圧状態にし、前記蒸着源の外部の圧力と、前記処理容器と前記搬送路を介して連通する前記蒸着源の内部の圧力と、の違いにより前記押圧部材を材料に押圧する請求項1〜4のいずれかに記載された蒸着源。
  6. 前記蒸着源の外部及び内部の圧力差は、10Pa以上である請求項5に記載された蒸着源。
  7. 前記蒸着源の外部は大気圧であり、前記蒸着源の内部は10Pa以下の真空圧である請求項6に記載された蒸着源。
  8. 前記押圧部材には、前記材料分子を運搬する不活性ガスの導入口が設けられている請求項1〜7のいずれかに記載された蒸着源。
  9. 前記導入口は、前記平板の押圧面から所定の距離だけ離れた位置に設けられる請求項8に記載された蒸着源。
  10. 前記導入口から前記平板の押圧面までの所定の距離は、前記複数の貫通孔を通り抜けた材料分子を成膜処理が実行される処理容器まで運搬する搬送路のコンダクタンスに応じて決定される請求項9に記載された蒸着源。
  11. 前記加熱部材は、前記平板に隣接し、前記複数の貫通孔が形成された平板を直接加熱する請求項1〜10のいずれかに記載された蒸着源。
  12. 前記平板は、1枚のパンチング部材、2枚以上のパンチング部材の重ね合わせ又はポーラス部材のいずれかにより形成される請求項1〜11のいずれかに記載された蒸着源。
  13. 前記材料容器に収納される材料は、有機材料である請求項1〜12のいずれかに記載された蒸着源。
  14. 前記請求項1〜13のいずれかに記載された蒸着源を搬送路に連結し、前記平板を通り抜けた材料分子を前記搬送路から処理容器まで運搬し、前記処理容器にて前記材料分子を被処理体に蒸着させる成膜装置。
  15. 前記蒸着源を複数有し、各蒸着源を前記搬送路の分岐路にそれぞれ連結し、前記平板を通り抜けた材料分子を前記搬送路の分岐路から処理容器まで運搬し、前記処理容器にて前記材料分子を被処理体に蒸着させる請求項14に記載された成膜装置。
  16. 材料容器に材料を収納し、
    加熱部材により前記材料容器に収納された材料を加熱し、
    複数の貫通孔が形成された平板を有する押圧部材により前記材料容器に収納された材料を押圧し、
    弾性部材の弾性力を用いて前記押圧部材による材料への押力を緩和しながら、前記加熱部材の加熱により気化した材料分子を前記平板に形成された複数の貫通孔に通し、
    前記複数の貫通孔を通り抜けた前記材料分子を処理装置まで運搬し、
    前記運搬した材料分子により被処理体を成膜する成膜方法。
  17. 前記膜を成膜する処理容器を所望の真空圧に保持し、前記蒸着源の外部の圧力と、前記処理容器と搬送路を介して連通する前記蒸着源の内部の圧力と、の違いにより前記押圧部材を用いて材料を押圧する請求項16に記載された成膜方法。
  18. 前記弾性部材の縮み量に応じて、前記材料容器に収納された材料の補充タイミングを決定する請求項16又は17に記載された成膜方法。
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