JP2010006349A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝達比可変機構を備える車両用操舵装置において、軌道輪ユニットの製造にかかる手間を低減すること。
【解決手段】伝達比可変機構5は、第1の軸線Aの回りに回転可能な入力部材20および出力部材22と、入力部材20および出力部材22を差動回転可能に連結する内輪391と、内輪391を支持する外輪392と、外輪392を回転駆動可能な伝達比可変機構用モータとを含む。内輪391および外輪392の中心軸線としての第2の軸線Bは、第1の軸線Aに対して傾斜している。入力部材20と内輪391とは第1の凹凸係合部64によって係合している。出力部材22と内輪391とは第2の凹凸係合部67によって係合している。内輪391は、互いに別体に形成され同行移動可能に結合された、第1の部材151、第2の部材152および内輪本体153を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用操舵装置に関する。
変速装置として、例えば、偏心歯車を用いたもの(例えば、特許文献1参照)や、遊星歯車を用いたもの(例えば、特許文献2参照)や、揺動歯車を用いたもの(例えば、特許文献3参照)が知られている。特許文献2,3には、車両用操舵装置に適用された変速装置が記載されている。
特開平10−184819号公報 特開2007−302197号公報 特開2006−82718号公報
特許文献3では、互いに対向する第1および第4歯車と、第1および第4歯車の間に配置され第1および第4歯車に対して傾斜した揺動歯車と、を備えている。揺動歯車は、第1歯車に噛合する第2歯車と、第4歯車に噛合する第3歯車とを含んでいる。これら第2および第3歯車は、単一の部材に形成されている。
このため、揺動歯車を形成する際には、揺動歯車の製造中間体の一方の端面に第2歯車を形成した後、製造中間体の他方の端面に第3歯車を形成する。このとき、第2歯車に対して第3歯車の位置決めを精度よく設定しなければならず、揺動歯車の製造に手間がかかる。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、製造にかかる手間を低減することのできる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、操舵部材(2)の操舵角(θ1)に対する転舵輪(4L,4R)の転舵角(θ2)の比としての伝達比(θ2/θ1)を変更可能な伝達比可変機構(5)を備える車両用操舵装置(1)において、上記伝達比可変機構は、操舵部材に連なり第1の軸線(A)の回りに回転可能な入力部材(20)と、転舵輪に連なり第1の軸線の回りに回転可能な出力部材(22)と、第1および第2の端面(71,73)を有し、入力部材および出力部材を差動回転可能に連結する第1の軌道輪(391)と、第1の軌道輪を転動体(393)を介して回転可能に支持する第2の軌道輪(392)と、第2の軌道輪を回転駆動可能なアクチュエータ(23)と、を含み、第1および第2の軌道輪の中心軸線としての第2の軸線(B)が、第1の軸線に対して傾斜しており、入力部材および出力部材は、第1の軌道輪の対応する端面に対向する動力伝達面(70,72)を有し、第1の軌道輪の各端面および当該端面に対応する動力伝達面を動力伝達可能に係合させる凹凸係合部(64,67)が設けられ、凹凸係合部は、各端面および当該端面に対応する上記動力伝達面の一方に設けられた凸部(65,68)と、他方に設けられ上記凸部と係合する凹部(66,69)とを含み、上記第1の軌道輪は、上記第1の端面を形成する第1の部材(151)と、上記第2の端面を形成する第2の部材(152)とを有し、上記第1および第2の部材は、互いに別体に形成され且つ互いに同行移動可能に結合されていることを特徴とする(請求項1)。
本発明によれば、第1の軌道輪の第1および第2の端面の、凸部または凹部の形成は、例えば、第1の部材の製造中間体のうち第1の端面に相当する一端面に凸部または凹部を形成するとともに、第2の部材の製造中間体のうち第2の端面に相当する一端面に凸部または凹部を形成することにより達成される。本発明とは異なる構成の場合、例えば、単一の部材からなる第1の軌道輪の製造中間体の相対向する一対の端面の双方に凸部または凹部を形成する場合には、一方の端面に凸部または凹部を形成した後に、この一方の端面の凸部または凹部に対して精度よく、他方の端面に凸部または凹部を形成するという、手間のかかる作業が必要である。一方、本発明によれば、第1および第2の部材を別々に形成することができるので、上記のような手間がかからない。
また、本発明において、上記第1の軌道輪は内輪であり、上記内輪は、内輪軌道(168)を形成する外周(153a)を有する環状の内輪本体(153)を有し、上記第1および第2の部材は、上記内輪本体に固定されている場合がある(請求項2)。
この場合、内輪本体と第1の部材および第2の部材がそれぞれ別体に形成されている。これにより、内輪本体の製造中間体について、単品の状態で切削加工等を施して内輪軌道を形成することができる。例えば、単一の部材からなる第1の軌道輪の製造中間体に凹部または凸部を形成することに加え、内輪軌道を形成することで内輪を形成する場合と比べて、製造にかかる手間をより少なくできる。
また、本発明において、上記第1および第2の部材のそれぞれは、上記内輪本体の内周(153d)に嵌合された筒状部(154,159)と、筒状部の一端から筒状部の径方向外方へ延び内輪本体の対応する端面(153b,153c)に沿う環状フランジ(155,160)とを有し、上記内輪の端面は、各上記環状フランジに設けられている場合がある(請求項3)。
この場合、第1の部材の環状フランジと第2の部材の環状フランジとで、内輪本体を挟持することができる。これにより、内輪本体と、第1および第2の部材との互いの結合力をより高くできる。
また、本発明において、上記第1および第2の部材の筒状部の外周(171,172)は、内輪本体の内周に圧入された圧入部(173,175)と、逃げ凹部(174,176)とを含み、上記逃げ凹部と内輪本体の内周との間に隙間(D)が設けられ、上記内輪の軸方向に関して、上記第1および第2の部材の上記圧入部の間に、上記第1および第2の部材の上記逃げ凹部が、互いに隣接して配置されている場合がある(請求項4)。
この場合、内輪本体と、第1および第2の部材との結合強度を十分に確保できる。また、逃げ凹部が設けられている。これにより、内輪本体が圧入部に圧入されることに起因する軸受の内部すきまの変動を抑制することができる。したがって、軸受の内部隙間の管理が容易である。
また、本発明において、上記第1および第2の部材の上記筒状部が互いに凹凸係合することにより、上記第1および第2の部材の相対回転が規制されている場合がある(請求項5)。この場合、第1および第2の部材の相対回転を確実に規制することができる。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施の形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる伝達比可変機構を備える車両用操舵装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に付与された操舵トルクを、操舵軸としてのステアリングシャフト3等を介して左右の転舵輪4L,4Rのそれぞれに与えて転舵を行うものである。この車両用操舵装置1は、操舵部材2の操舵角θ1に対する転舵輪の転舵角θ2の比としての伝達比θ2/θ1を変更することのできるVGR(Variable Gear Ratio)機能を有している。
車両用操舵装置1は、操舵部材2と、操舵部材2に連なるステアリングシャフト3とを有している。ステアリングシャフト3は、互いに同軸上に配置された第1〜第3の軸としての第1〜第3のシャフト11〜13を含んでいる。第1〜第3のシャフト11〜13の中心軸線としての第1の軸線Aは、当該第1〜第3のシャフト11〜13の回転軸線でもある。
第1のシャフト11の一端に操舵部材2が同行回転可能に連結されている。第1のシャフト11の他端と第2のシャフト12の一端とは、伝達比可変機構5を介して差動回転可能に連結されている。第2のシャフト12の他端と第3のシャフト13の一端とは、トーションバー14を介して所定の範囲内で弾性的に相対回転可能且つ動力伝達可能に連結されている。
第3のシャフト13の他端は、自在継手7、中間軸8、自在継手9および転舵機構10等を介して、転舵輪4L,4Rと連なっている。
転舵機構10は、自在継手9に連なるピニオン軸15と、ピニオン軸15の先端のピニオン15aに噛み合うラック16aを有し車両の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸16とを有している。ラック軸16の一対の端部のそれぞれにタイロッド17L,17Rを介してナックルアーム18L,18Rが連結されている。
上記の構成により、操舵部材2の回転は、ステアリングシャフト3等を介して転舵機構10に伝達される。転舵機構10では、ピニオン15aの回転がラック軸16の軸方向の運動に変換される。ラック軸16の軸方向の運動は、各タイロッド17L,17Rを介して対応するナックルアーム18L,18Rに伝えられ、これらのナックルアーム18L,18Rがそれぞれ回動する。これにより、各ナックルアーム18L,18Rに連結された対応する転舵輪4L,4Rがそれぞれ操向する。
伝達比可変機構5は、ステアリングシャフト3の第1および第2のシャフト11,12間の回転伝達比(伝達比θ2/θ1)を変更するためのものであり、ニューテーションギヤ機構とされている。この伝達比可変機構5は、第1のシャフト11の他端に設けられた入力部材20と、第2のシャフト12の一端に設けられた出力部材22と、入力部材20と出力部材22との間に介在する中間部材としての軌道輪ユニット39と、を含んでいる。
入力部材20は、操舵部材2および第1のシャフト11とは同軸的に且つ同行回転可能に連結されている。出力部材22は、第2のシャフト12とは同軸的に且つ同行回転可能に連結されている。第1の軸線Aは、入力部材20および出力部材22の中心軸線および回転軸線でもある。
出力部材22は、第2のシャフト12や転舵機構10等を介して転舵輪4L,4Rに連なっている。
上記の軌道輪ユニット39は、第1の軌道輪としての内輪391と、第2の軌道輪としての外輪392と、内輪391および外輪392間に介在する玉等の転動体393とを含んでおり、4点接触軸受を構成している。
転動体393としては、玉以外にも、円筒ころ、針状ころ、円錐ころを用いることができる。また、転動体393は、単列に配置されていてもよいし、複列に配置されていてもよい。複列にすると、外輪392に対する内輪391の倒れを防止できる。複列のものとして、複列アンギュラ軸受を例示できる。
内輪391は、入力部材20と出力部材22とを差動回転可能に連結するものである。内輪391および外輪392は、第1の軸線Aに対して傾斜する中心軸線としての第2の軸線Bを有している。第2の軸線Bは、第1の軸線Aに対して所定の傾斜角度をなして傾斜している。内輪391は、転動体393を介して外輪392に回転可能に支持されていることにより、第2の軸線Bの回りを回転可能であり、また、外輪392を駆動するためのアクチュエータとしての電動モータである伝達比可変機構用モータ23が駆動されることに伴い、第1の軸線Aの回りを回転可能である。内輪391および外輪392は、第1の軸線A回りにコリオリ運動(首振り運動)可能である。
伝達比可変機構用モータ23は、軌道輪ユニット39の径方向外方に配置されており、第1の軸線Aが中心軸線とされている。伝達比可変機構用モータ23は、第1の軸線A回りに関する外輪392の回転数を変更することにより、伝達比θ2/θ1を変更する。
伝達比可変機構用モータ23は、例えば、ステアリングシャフト3とは同軸的に配置されたブラシレスモータからなり、軌道輪ユニット39の外輪392を保持するロータ231と、このロータ231を取り囲むとともにステアリングコラムとしてのハウジング24に固定されたステータ232とを含んでいる。ロータ231は、第1の軸線Aの回りを回転するようになっている。
この車両用操舵装置1は、ステアリングシャフト3に操舵補助力を付与するための操舵補助力付与機構19を備えている。操舵補助力付与機構19は、伝達比可変機構5の出力部材22に連なる入力軸としての上記第2のシャフト12と、転舵機構10に連なる出力軸としての上記第3のシャフト13と、第2のシャフト12と第3のシャフト13との間に伝達されるトルクを検出する後述のトルクセンサ44と、操舵補助用のアクチュエータとしての操舵補助用モータ25と、操舵補助用モータ25と第3のシャフト13との間に介在する減速機構26とを含んでいる。
操舵補助用モータ25は、ブラシレスモータ等の電動モータからなる。この操舵補助用モータ25の出力は、減速機構26を介して第3のシャフト13に伝達される。
減速機構26は、例えばウォームギヤ機構からなり、操舵補助用モータ25の出力軸25aに連結された駆動歯車としてのウォーム軸27と、ウォーム軸27と噛み合い且つ第3のシャフト13に同行回転可能に連結された従動歯車としてのウォームギヤ28とを含んでいる。なお、減速機構26は、ウォームギヤ機構に限らず、平歯車やはすば歯車を用いた平行軸歯車機構等の他の歯車機構を用いてもよい。
上記伝達比可変機構5および操舵補助力付与機構19は、ハウジング24に設けられている。ハウジング24は、車両の乗員室(キャビン)内に配置されている。なお、ハウジング24を、中間軸8を取り囲むように配置してもよいし、車両のエンジンルーム内に配置してもよい。
上記伝達比可変機構用モータ23および操舵補助用モータ25の駆動は、それぞれ、CPU、RAMおよびROMを含む制御部29によって制御される。制御部29は、駆動回路40を介して伝達比可変機構用モータ23と接続されているとともに、駆動回路41を介して操舵補助用モータ25と接続されている。
制御部29には、操舵角センサ42、伝達比可変機構用モータ23の回転角を検出するための回転角検出手段としてのモータレゾルバ43、トルク検出手段としてのトルクセンサ44、転舵角センサ45、車速センサ46およびヨーレートセンサ47がそれぞれ接続されている。
操舵角センサ42から制御部29へは、操舵部材2の直進位置からの操作量である操舵角θ1に対応する値として、第1のシャフト11の回転角についての信号が入力される。
モータレゾルバ43から制御部29へは、伝達比可変機構用モータ23のロータ231の回転角θrについての信号が入力される。
トルクセンサ44から制御部29へは、操舵部材2に作用する操舵トルクTに対応する値として、第2および第3のシャフト12,13間に作用するトルクについての信号が入力される。
転舵角センサ45から制御部29へは、転舵角θ2に対応する値として第3のシャフト13の回転角についての信号が入力される。
車速センサ46から制御部29へは、車速Vについての信号が入力される。
ヨーレートセンサ47から制御部29へは、車両のヨーレートγについての信号が入力される。
制御部29は、各上記センサ42〜47の信号等に基づいて、伝達比可変機構用モータ23および操舵補助用モータ25の駆動を制御する。
上記の構成により、伝達比可変機構5の出力は、操舵補助力付与機構19を介して転舵機構10に伝達される。より具体的には、操舵部材2に入力された操舵トルクは、第1のシャフト11を介して伝達比可変機構5の入力部材20に入力され、出力部材22から操舵補助力付与機構19の第2のシャフト12に伝達される。
第2のシャフト12に伝達された操舵トルクは、トーションバー14および第3のシャフト13に伝わり、操舵補助用モータ25からの出力と合わさって中間軸8等を介して転舵機構10に伝達される。
図2は、図1の要部のより具体的な構成を示す断面図である。図2を参照して、ハウジング24は、例えば、アルミニウム合金等の金属を筒状に形成してなるものであり、第1〜第3のハウジング51〜53を含んでいる。このハウジング24内には、第1〜第8の軸受31〜38が収容されている。第1〜第5の軸受31〜35および第7〜第8の軸受37〜38は、それぞれ、アンギュラ玉軸受等の転がり軸受であり、第6の軸受36は、針状ころ軸受等の転がり軸受である。
第1のハウジング51は筒状をなしており、差動機構としての伝達比可変機構5を収容する差動機構ハウジングを構成しているとともに、伝達比可変機構用モータ23を収容するモータハウジングを構成している。第1のハウジング51の一端は、端壁部材54によって覆われている。第1のハウジング51の一端と端壁部材54とは、ボルト等の締結部材55を用いて互いに固定されている。第1のハウジング51の他端の内周面56に、第2のハウジング52の一端の環状凸部57が嵌合されている。これら第1および第2のハウジング51,52は、ボルト等の締結部材(図示せず)を用いて互いに固定されている。
第2のハウジング52は筒状をなしており、トルクセンサ44を収容するセンサハウジングと、モータレゾルバ43を収容するレゾルバハウジングとを構成している。また、第2のハウジング52は、伝達比可変機構用モータ23の後述するバスバー99と、伝達比可変機構用モータ23のロータ231をロックするためのロック機構58とを収容している。第2のハウジング52の他端の外周面59に、第3のハウジング53の一端の内周面60が嵌合している。
第3のハウジング53は、筒状をなしており、減速機構26を収容する減速機構ハウジングを構成している。第3のハウジング53の他端には端壁部61が設けられている。端壁部61は環状をなしており、第3のハウジング53の他端を覆っている。
図3は、図2の伝達比可変機構5およびその周辺の拡大図である。図3を参照して、伝達比可変機構5の入力部材20、出力部材22および軌道輪ユニット39の内輪391は、それぞれ、環状をなしている。
入力部材20は、入力部材本体201と、入力部材本体201の径方向内方に配置され入力部材本体201と同行回転可能に連結された筒状部材202とを含んでいる。
第1のシャフト11は、筒状部材202の挿通孔202aを挿通することにより、筒状部材202と同行回転可能に連結されている。
第2のシャフト12は、出力部材22の挿通孔22aを挿通することにより、出力部材22と同行回転可能に連結されている。
第1のシャフト11と第2のシャフト12の互いの対向端部11a,12aは、支持機構133によって同軸的に且つ相対回転可能に支持されている。支持機構133は、上記の筒状部材202と、第8の軸受38とを含んでいる。すなわち、筒状部材202は、入力部材20の一部を構成するとともに、支持機構133の一部を構成している。
筒状部材202は、第1および第2のシャフト11,12のそれぞれの対向端部11a,12aを取り囲んでいる。筒状部材202の一端は、第1の軸受31と径方向に対向している。筒状部材202の他端は、第2のシャフト12の対向端部12aと径方向に対向している。
筒状部材202の他端には、第8の軸受38のための軸受保持孔109が形成されている。この軸受保持孔109に、第2のシャフト12の対向端部12aが挿通されている。第2のシャフト12の対向端部12aと軸受保持孔109との間に第8の軸受38が介在しており、筒状部材202と第2のシャフト12の相対回転を許容している。
なお、筒状部材202を第2のシャフト12の対向端部12aに同行回転可能に連結するとともに、第8の軸受38を、筒状部材202と第1のシャフト11の対向端部11aとの間に介在させてもよい。
内輪391は、筒状部材202の径方向外方に配置されている。外輪392は、伝達比可変機構用モータ23のロータ231の内周部233に形成された傾斜孔63に同行回転可能に保持されており、ロータ231とは第1の軸線Aの回りを同行回転する。外輪392とロータ231とはステアリングシャフト3の軸方向Sに関して相対移動が規制されている。
ロータ231が第1の軸線Aの回りを回転することに伴い、軌道輪ユニット39がコリオリ運動する。
なお、外輪392が入力部材20および出力部材22を差動回転可能に連結するとともに、内輪391が伝達比可変機構用モータ23のロータ231と同行回転可能に連結されるようにしてもよい。この場合、軌道輪ユニット39は、内輪支持型となる。
図4は、伝達比可変機構5の要部を断面で表した側面図である。図4では、入力部材20および出力部材22については、側面を示しており、軌道輪ユニット39については、断面を示している。軌道輪ユニット39の内輪391は、円筒状の第1の部材151と、円筒状の第2の部材152と、円環状の内輪本体153とを含んでいる。これら第1の部材151、第2の部材152および内輪本体153は、互いに別部材を用いて形成されている。
第1の部材151は、入力部材20に隣接して配置されており、第1の筒状部154と、第1の筒状部154の一端に設けられた第1の環状フランジ155とを有している。
第1の環状フランジ155は、第1の筒状部154に対して径方向外方に延びている。第1の環状フランジ155のうち、入力部材20に対向する外側面が、内輪391の第1の端面71とされている。第1の環状フランジ155には、内側面157が形成されている。内側面157は、第2の軸線Bと平行で且つ第1の軸線Aに対して傾斜する傾斜方向K(以下、単に傾斜方向Kという。)に関して、第1の端面71と対向している。第1の筒状部154の他端には、第2の部材152に対向する内側面158が形成されている。
第2の部材152は、出力部材22に隣接して配置されており、第2の筒状部159と、第2の筒状部159の一端に設けられた第2の環状フランジ160とを有している。
第2の環状フランジ160は、第2の筒状部159に対して径方向外方に延びている。第2の環状フランジ160のうち、出力部材22に対向する外側面が、内輪391の第2の端面73とされている。第2の環状フランジ160には、傾斜方向Kに関して第2の端面73と対向する内側面163が形成されている。第2の筒状部159の他端には、第1の部材151に対向する内側面164が形成されている。
第1および第2の筒状部154,159は、内輪391の周方向C1(以下、単に周方向C1という。)に関する相対回転を規制するための規制構造165を含んでいる。規制構造165は、第1の筒状部154の内側面158に形成された第1の起伏部166と、第2の筒状部159の内側面164に設けられた第2の起伏部167とを含んでいる。
第1および第2の起伏部166,167は、対応する内側面158,164において、周方向C1に沿って全周に形成されている。これら第1および第2の起伏部166,167は、波形形状をなしている。本実施の形態において、第1および第2の起伏部166,167は、それぞれ、矩形波形状をなして互いに凹凸係合しており、周方向C1に関して互いに隙間なく接触している。
内輪本体153の外周面153aには、内輪軌道168が形成されている。内輪軌道168は、転動体393が通過する軌道面であり、断面円弧状をなしている。内輪本体153は、第1および第2の部材151,152に固定されている。
具体的には、内輪本体153の一端面153bは、第1の環状フランジ155に沿わされており、第1の環状フランジ155の内側面157に面接触している。また、内輪本体153の他端面153cは、第2の環状フランジ160に沿わされており、第2の環状フランジ160の内側面163に面接触している。
内輪本体153の内周面153dは、第1および第2の筒状部154,159の外周面171,172のそれぞれに圧入固定されている。具体的には、第1の筒状部154の外周面171に、第1の圧入部173と第1の逃げ凹部174とが設けられている。また、第2の筒状部159の外周面172に、第2の圧入部175と第2の逃げ凹部176とが設けられている。
傾斜方向Kに関して、第1の圧入部173は、相対的に第2の部材152から遠い位置に配置されており、第1の逃げ凹部174は、相対的に第2の部材152に近い位置に配置されている。第1の圧入部173は、相対的に大径に形成されており、内輪本体153の内周面153dに圧入固定されている。第1の逃げ凹部174は、相対的に小径に形成されていることで、内輪本体153の内周面153dとの間に隙間Dを形成しており、内周面153dとは接触していない。
傾斜方向Kに関して、第2の圧入部175は、相対的に第1の部材151から遠い位置に配置されており、第2の逃げ凹部176は、相対的に第1の部材151に近い位置に配置されている。第2の圧入部175は、相対的に大径に形成されており、内輪本体153の内周面153dに圧入固定されている。第2の逃げ凹部176は、相対的に小径に形成されていることで、内輪本体153の内周面153dとの間に隙間Dを形成しており、内周面153dとは接触していない。
第1および第2の逃げ凹部174,176は、傾斜方向Kに関して互いに隣接しており、これら第1および第2の逃げ凹部174,176によって、上記隙間Dが形成されている。
傾斜方向Kに関して、第1および第2の逃げ凹部174,176の位置は、内輪軌道168の位置と関連付けられている。具体的には、傾斜方向Kに関して、内輪軌道168の長さと、第1および第2の逃げ凹部174,176の長さとは、互いに等しくされている。また、傾斜方向Kに関して、内輪軌道168と、第1および第2の逃げ凹部174,176とは、それぞれの一端の位置が揃えられているとともに、それぞれの他端の位置が揃えられている。
上記の構成により、内輪391の軸方向(傾斜方向K)に関して、第1および第2の圧入部173,175の間に、第1および第2の逃げ凹部174,176が、互いに隣接して配置されている。
入力部材本体201および内輪391の第1の部材151のそれぞれに、第1の凹凸係合部64が設けられている。これにより、入力部材20と内輪391とは動力伝達可能とされている。また、内輪391の第2の部材152および出力部材22のそれぞれに、第2の凹凸係合部67が設けられている。これにより、内輪391と出力部材22とは動力伝達可能とされている。
第1の凹凸係合部64は、入力部材本体201の一端面としての動力伝達面70に形成された第1の凸部65と、内輪391の第1の端面71に形成され第1の凸部65に係合する第1の凹部66と、を含んでいる。第1の凸部65および第1の凹部66は、対応する動力伝達面70および第1の端面71において、それぞれの周方向の全域に亘って形成されている。各第1の凸部65は、例えば断面半円形形状をなしている。各第1の凹部66は、第1の凸部65に概ね合致する形状をなしている。
動力伝達面70および第1の端面71はステアリングシャフト3の軸方向S(以下、単に軸方向Sという。)に互いに対向しており、第1の凹凸係合部64は、これら動力伝達面70および第1の端面71を動力伝達可能に係合させる。
第1の凸部65は、例えば38個形成されている。第1の凹部66の数は、第1の凸部65の数とは異なる数にされている。第1の凸部65の数と第1の凹部66の数との差に応じて、入力部材本体201と内輪391との間で差動回転を発生することができる。
なお、第1の凸部65の配置と第1の凹部66の配置とを入れ換えてもよい。
第2の凹凸係合部67は、出力部材22の一端面としての動力伝達面72に形成された第2の凸部68と、内輪391の第2の端面73に形成され第2の凸部68に係合する第2の凹部69と、を含んでいる。動力伝達面72および第2の端面73は、軸方向Sに関して互いに対向しており、第2の凹凸係合部67は、これら動力伝達面72および第2の端面73を動力伝達可能に係合させる。
第2の凹凸係合部67の第2の凸部68は、第1の凹凸係合部64の第1の凸部65と同様の構成を有しており、第2の凹部69は、第1の凹部66と同様の構成を有している。より具体的には、出力部材22の動力伝達面72は、入力部材本体201の動力伝達面70と同様の構成を有しており、内輪391の第2の端面73は、この内輪391の第1の端面71と同様の構成を有している。したがって、第2の凹凸係合部67の詳細についての説明は省略する。
内輪391の第2の軸線Bが入力部材20および出力部材22の第1の軸線Aに対して所定角度θだけ傾斜していることにより、一部の第1の凸部65と、一部の第1の凹部66とが、互いに噛み合っている。
なお、入力部材本体201の動力伝達面70および内輪391の第1の端面71のそれぞれに傘歯車を形成して第1の凹凸係合部を構成するとともに、内輪391の第2の端面73および出力部材22の動力伝達面72のそれぞれに傘歯車を形成して第2の凹凸係合部を構成してもよい。この場合、第1の凸部および第2の凸部は、それぞれ、傘歯車の歯によって構成され、上記第1の凹部および第2の凹部は、それぞれ、傘歯車の歯と歯の間の溝によって構成される。
図3を参照して、伝達比可変機構用モータ23のロータ231は、軸方向Sに延びる筒状のロータコア85と、ロータコア85の外周面に固定された永久磁石86とを含んでいる。ロータコア85の径方向内方には、トルクセンサ44が収容されている。ロータコア85によって、第1の凹凸係合部64および第2の凹凸係合部67の双方が全周に亘って取り囲まれているとともに、トルクセンサ44が全周に亘って取り囲まれている。ロータコア85内に伝達比可変機構5やトルクセンサ44を収容することにより、軸方向Sに関するハウジング24の長さを短くでき、その結果、車両の二次衝突の衝撃を吸収するための衝撃吸収ストロークを長く確保できる。また、ハウジング24に隣接して設けられるチルト・テレスコピック機構(図示せず)の配置スペースを確保することができる。
ロータコア85の一端には、第2の軸受32のための被保持孔87が形成されている。この被保持孔87の径方向内方には、環状の軸受保持部88が設けられている。軸受保持部88は、第1のハウジング51の一端の内周側に形成された環状凸部89に配置されている。これらの被保持孔87と軸受保持部88との間に第2の軸受32が介在している。これにより、ロータコア85の一端が第1のハウジング51に回転可能に支持されている。
ロータコア85の中間部には、第4の軸受34のための被保持孔90が形成されている。この被保持孔90の径方向内方には、環状の軸受保持部91が設けられている。軸受保持部91は、第2のハウジング52の一端の内周側に形成された環状の延伸部92に配置されている。環状の延伸部92は、第2のハウジング52の他端に設けられた隔壁部93から、軸方向Sの一方S1側に延びる筒状をなしており、ロータコア85を挿通している。
上記の被保持孔90と軸受保持部91との間に、第4の軸受34が介在している。これにより、ロータコア85の中間部が、第2のハウジング52の環状の延伸部92に回転可能に支持されている。軌道輪ユニット39をロータ231の軸方向に挟んで配置された一対の軸受としての第2および第4の軸受32,34によって、ロータコア85が両持ち支持されている。
ロータ231の永久磁石86は、ステアリングシャフト3の周方向C2に交互に異なる磁極を有しており、周方向C2に関して、N極とS極とが交互に等間隔に配置されている。永久磁石86は、ロータコア85の中間部の外周面に固定されている。永久磁石86と伝達比可変機構5の一部とは、軸方向Sに関する位置が互いに重ね合わされている。
伝達比可変機構用モータ23のステータ232は、第1のハウジング51に収容されている。
ステータ232は、電磁鋼板を複数積層してなるステータコア95と、電磁コイル96とを含んでいる。
ステータコア232は、円環状のヨーク97と、ヨーク97の周方向に等間隔に配置され且つヨーク97の径方向内方に突出する複数のティース98と、を含んでいる。ヨーク97の外周面は、第1のハウジング51の内周面に焼きばめ等によって固定されている。各ティース98のそれぞれに電磁コイル96が巻回されている。
ステータ232に対して軸方向Sの他方S2側にバスバー99が配置されている。バスバー99は全体として環状をなした状態で第2のハウジング52に収容されており、伝達比可変機構用モータ23の各電磁コイル96に接続されている。このバスバー99は、駆動回路からの電力を各電磁コイル96に供給する。バスバー99と第3および第4の軸受33,34の一部とは、軸方向Sに関する位置が重ね合わされている。
バスバー99に対して軸方向Sの他方S2側にロック機構58が配置されている。ロック機構58は、伝達比可変機構用モータ23のロータ231の回転を規制するためのものであり、第2のハウジング52の一端に収容されている。
ロック機構58は、ロータコア85とは同行回転可能な被規制部100と、被規制部100に係合することにより被規制部100の回転を規制する規制部101とを含んでいる。被規制部100は環状の部材であり、外周面に凹部102が形成されている。凹部102は、被規制部100の周方向に関して1箇所または複数箇所に形成されている。なお、ロータコア85に直接凹部102を設けてもよい。この場合、ロータコア85が上記の被規制部を構成する。被規制部100の一部は、トルクセンサ44の一部とは軸方向Sの位置が重ね合わされている。
規制部101は、被規制部100の径方向外方に配置されている。この規制部101は、第2のハウジング52に保持されており、被規制部100側に移動可能となっている。規制部101が被規制部100側に移動して凹部102に係合することにより、ロータコア85の回転が規制される。
ロック機構58に対して軸方向Sの他方S2側にモータレゾルバ43が配置されている。モータレゾルバ43は、第2のハウジング52に収容されており、ロータコア85の径方向外方に位置している。
モータレゾルバ43の一部とトルクセンサ44の一部とは、軸方向Sに関する位置が重ね合わされている。モータレゾルバ43は、レゾルバロータ105とレゾルバステータ106とを含んでいる。レゾルバロータ105は、ロータコア85の他端の外周面に同行回転可能に固定されている。レゾルバステータ106は、第2のハウジング52に固定されている。
第1のシャフト11は、入力部材20の筒状部材202および第1の軸受31を介して、第1のハウジング51に回転可能に支持されている。第1の軸受31は、第2の軸受32に取り囲まれており、軸方向Sに関して両者の位置が揃えられている。
第3の軸受33は、第2のハウジング52の延伸部92の先端の内周部に形成された軸受保持孔110と、出力部材22に形成された軸受保持部111との間に介在している。出力部材22は、第3の軸受33を介して、第2のハウジング52の環状の延伸部92に回転可能に支持されている。第3の軸受33は、第4の軸受34に取り囲まれており、軸方向Sに関して両者の位置が揃えられている。
第1の凹凸係合部64および第2の凹凸係合部67には、それぞれ、予圧が付与されており、これにより、第1の凸部65と第1の凹部66との滑らかな係合、および第2の凸部68と第2の凹部69との滑らかな係合が可能となっている。
具体的には、第1のハウジング51の一端側に、付勢部材としての弾性部材113が配置されている。弾性部材113は、例えば皿ばねを用いて形成されており、入力部材本体201を出力部材22に近づける方向としての付勢方向H1(軸方向Sの他方S2側)に、入力部材本体201を付勢する。なお、弾性部材113は、波状のウェーブワッシャでもよいし、樹脂製のリング等の他の弾性体でもよい。
弾性部材113は、入力部材本体201を出力部材22に向けて付勢することにより、第1の凹凸係合部64および第2の凹凸係合部67のそれぞれに予圧を付与する。
弾性部材113は、第1のハウジング51の一端の環状凸部89の内周に形成された軸受保持孔134に保持されている。弾性部材113は、軸受保持孔134に保持された第1の軸受31の外輪312の一端面を、付勢方向H1側に付勢(押圧)している。第1の軸受31の外輪312は、軸受保持孔134に対して軸方向Sに相対移動可能に嵌合されている。弾性部材113に隣接して蓋部材135が設けられている。蓋部材135は、軸受保持孔134に形成された雌ねじ部134aに螺合しており、弾性部材113を受けており、付勢部材113が付勢方向H1とは反対の方向H2に移動することを規制している。
第1の軸受31の内輪311は、筒状部材202の一端に圧入固定されており、筒状部材202および入力部材本体201とは、同行回転可能且つ軸方向Sに同行移動可能である。この内輪311は、入力部材本体201を付勢方向H1に押圧している。
第1の凹凸係合部64の第1の凸部65は、第1の凹部66と付勢方向H1に対向している。同様に、第2の凹凸係合部67の第2の凹部69は、第2の凸部68と付勢方向H1に対向している。出力部材22には、第3の軸受33の内輪331が圧入固定されている。
第3の軸受33の外輪332は、軸受保持孔110に遊嵌されており、軸受保持孔110に対して軸方向Sに相対移動可能である。第3の軸受33の外輪332は、軸受保持孔110に隣接配置された環状の段部114に受けられており、付勢方向H1への移動が規制されている。
上記の構成により、弾性部材113の付勢力は、第1の軸受31の外輪312および転動体を介して内輪311に伝わり、さらに入力部材20に伝わる。入力部材20に伝わった付勢力は、第1の凹凸係合部64、第2の凹凸係合部67,出力部材22の順に伝わり、さらに第3の軸受33の内輪331、転動体および外輪332に伝わる。第3の軸受33の外輪332に伝わった付勢力は、環状の段部114によって受けられる。
弾性部材113の付勢力により軌道輪ユニット39の内輪391が軸方向Sに移動することに伴い、軌道輪ユニット39の転動体393、外輪392および伝達比可変機構用モータ23のロータ231が、軸方向Sに同行移動するようになっている。
具体的には、軌道輪ユニット39の外輪392が、ロータコア85の傾斜孔63に圧入固定されている。
また、第2の軸受32および第4の軸受34のそれぞれの外輪322,342は、ロータコア85の対応する環状の被保持孔87,90に遊嵌されており、ロータコア85を軸方向Sに相対移動可能に支持している。第2の軸受32の内輪321は、環状凸部89の軸受保持部88に圧入固定されている。第4の軸受34の内輪341は、第2のハウジング52の環状の延伸部92の軸受保持部91に圧入固定されている。
上記の構成により、入力部材20および出力部材22は、軌道輪ユニット39に対して、付勢方向H1およびこれとは反対の方向H2(軸方向S)に相対移動可能となっている。
本実施の形態では、入力部材20および出力部材22がハウジング24に対して軸方向Sに移動可能な量の上限が、規制されている。
具体的には、第1のハウジング51の環状凸部89の先端面89aが、入力部材本体201の環状面201aと軸方向Sに相対向している。同様に、第2のハウジング24の環状の延伸部92の先端面92aが、出力部材22の環状面22bと、軸方向Sに相対向している。
例えば、工場出荷時の初期状態において、軸方向Sに関する環状凸部89の先端面89aと、入力部材本体201の環状面201aとの間に所定の隙間E1が設けられている。同様に、初期状態において、軸方向Sに関する環状の延伸部92の先端面92aと、出力部材22の環状面22bとの間に所定の隙間E2が設けられている。
これらの隙間E1,E2は、内輪391に対して入力部材20および出力部材22が軸方向Sに移動したときでも、第1の凹凸係合部64で歯とびが生じないように、且つ、第2の凹凸係合部67で歯とびが生じないように、適宜設定されている。
これにより、入力部材20および出力部材22が内輪391に対して軸方向Sに過大に動くことを規制できる。その結果、第1の凹凸係合部64における第1の凸部65および第1の凹部66の互いの噛み合いを十分に維持でき、これら第1の凸部65および第1の凹部66の間に歯とび(滑り)が生じることを防止できる。
また、第2の凹凸係合部67における第2の凸部68および第2の凹部69の互いの噛み合いを十分に維持でき、これら第2の凸部68および第2の凹部69の間に歯とび(滑り)が生じることを防止できる。
なお、弾性部材113を用いて、出力部材22を入力部材20に近づける方向(付勢方向H1とは反対の方向H2)に付勢してもよい。この場合、弾性部材113は、第3の軸受33を保持する軸受保持孔110に保持され、環状の段部114と第3の軸受33の外輪332とによって挟まれる。弾性部材113の付勢力は、第3の軸受33、出力部材22、第2の凹凸係合部67、第1の凹凸係合部64、入力部材20、第1の軸受31の内輪311、転動体、外輪312および蓋部材135の順に伝わり、第1のハウジング51によって受けられる。
上記のように、弾性部材113を用いて第1および第2の凹凸係合部64,67のそれぞれに予圧を付与している。このような構成であれば、定圧予圧構造を実現でき、製造時の予圧管理を容易にすることができる。
また、内輪391に対する入力部材20および出力部材22の軸方向Sの移動量を規制可能な構造を採用している。これにより、第1および第2の凹凸係合部64,67のそれぞれに、転舵輪等から極めて大きな力が入力されたことにより、入力部材20および出力部材22が軸方向Sに変位したときでも、各凸部65,68と、対応する凹部66,69との間で滑りが生じることを確実に防止することができる。
また、内輪391の軸方向Sへの変位を、支持機構133によって妨げることがないようにされている。具体的には、支持機構133の第8の軸受38の外輪382は、筒状部材202の軸受保持孔109に遊嵌されており、軸受保持孔109に対して軸方向Sに移動可能とされている。第8の軸受38の内輪381は、第2のシャフト12の対向端部12aに圧入固定されている。なお、第8の軸受38の外輪382を軸受保持孔109に圧入固定し、内輪381を対向端部12aに遊嵌してもよい。
トルクセンサ44は、伝達比可変機構用モータ23のロータコア85の径方向内方に配置されており、第2のシャフト12の中間部に固定された多極磁石115と、第3のシャフト13の一端に支持され、多極磁石115が発生する磁界内に配置されて磁気回路を形成する一対の軟磁性体としての磁気ヨーク116,117と、を含んでいる。
多極磁石115は、円筒形状の永久磁石であり、複数の極(N,Sそれぞれ同じ極数)が周方向に等間隔で着磁されている。
磁気ヨーク116,117は、多極磁石115を取り囲んでいる。各磁気ヨーク116,117は、合成樹脂部材118にモールドされている。合成樹脂部材118は、第3のシャフト13の一端に同行回転可能に連結されている。
トルクセンサ44は、磁気ヨーク116,117からの磁束を誘導する一対の集磁リング119,120をさらに含んでいる。これら一対の集磁リング119,120は、軟磁性体を用いて形成された環状の部材であり、磁気ヨーク116,117を取り囲んでこれらの磁気ヨーク116,117にそれぞれ磁気的に結合されている。
一対の集磁リング119,120は、軸方向Sに離隔して相対向している。集磁リング119,120は、合成樹脂部材121によりモールドされている。合成樹脂部材121は、第2のハウジング52の環状の延伸部92に保持されている。
第2および第3のシャフト12,13の相対回転量に応じて磁気ヨーク116,117に磁束が生じるようになっており、この磁束は、集磁リング119,120により誘導され、合成樹脂部材121に埋設されたホールIC(図示せず)により検出される。これにより、第2のシャフト12に加えられたトルクに応じた磁束密度を検出することが出来る。
図2を参照して、トルクセンサ44に対して軸方向Sの他方S2側に第5の軸受35が配置されている。第5の軸受35は、第3のシャフト13の一端の外周に形成された軸受保持部122と、第2のハウジング52の隔壁部93に形成された軸受保持孔123との間に介在している。軸受保持孔123は、第5の軸受35を介して第3のシャフト13の一端を回転可能に支持している。
第3のシャフト13は、第2のシャフト12およびトーションバー14を取り囲んでいる。具体的には、第3のシャフト13に、この第3のシャフト13の一端に開放された挿通孔124が形成されている。挿通孔124には、第2のシャフト12の他端部が挿通されている。第2のシャフト12には軸方向Sに延びる挿通孔125が形成されており、この挿通孔125にトーションバー14が挿通されている。
トーションバー14の一端は、第2のシャフト12の挿通孔125の一端にセレーション嵌合等により同行回転可能に連結されている。トーションバー14の他端は、第3のシャフト13の挿通孔124にセレーション嵌合等により同行回転可能に連結されている。
第2のハウジング52の環状の延伸部92の径方向内方の空間が、トルクセンサ収容室126とされており、トルクセンサ収容室126への潤滑剤の侵入を抑制するための構造がさらに設けられている。
具体的には、第2のハウジング52の環状の延伸部92の一端に配置されたシール付きの第3の軸受33と、第3の軸受33の径方向内方に配置された出力部材22と、出力部材22の径方向内方に配置された第2のシャフト12とによって、トルクセンサ収容室126の一端が閉じられている。また、シール付きの第5の軸受35と、第5の軸受35の径方向内方に配置された第3のシャフト13と、第3のシャフト13の挿通孔124を塞ぐトーションバー14とによって、トルクセンサ収容室126の他端が閉じられている。
上記の構成により、第1および第2の凹凸係合部64,67のそれぞれに充填された潤滑剤が、トルクセンサ収容室126に侵入してくることを抑制でき、且つ減速機構26のウォーム軸27およびウォームホイール28の噛み合い領域に充填された潤滑剤が、トルクセンサ収容室126に侵入してくることを抑制できる。
第2のシャフト12と第3のシャフト13とは、第6の軸受36を介して相対回転可能に互いに支持されている。第6の軸受36は、減速機構26のウォームホイール28に取り囲まれている。減速機構26は、収容室128に収容されている。収容室128は、第3のハウジング53の外周部127と、端壁部61と、第2のハウジング52の隔壁部93とによって区画されている。ウォームホイール28の一部と第6の軸受36とは、軸方向Sに関する位置が重なり合っている。
第3のシャフト13の中間部と第3のハウジング53の端壁部61との間に第7の軸受37が介在している。端壁部61は、第7の軸受37を介して第3のシャフト13を回転可能に支持している。
第7の軸受37の内輪371は、第3のシャフト13の外周部に形成された環状の段部129と、第3のシャフト13の外周部に螺合されたナット部材130とによって挟持されている。第7の軸受37の外輪372は、第3のハウジング53に形成された環状の段部131と第3のハウジング53に保持された止め輪132とによって挟持されている。
以上の次第で、本実施の形態によれば、軌道輪ユニット39の内輪391の第1および第2の部材151,152は、互いに別体に形成され且つ互いに同行移動可能に結合されている。このような構成を採用することにより、内輪391の第1および第2の端面71,73への、対応する凹部66,69の形成は、例えば、以下のようにして少ない手間で行うことができる。
すなわち、第1の部材151の製造中間体の一端面(第1の端面71に相当)に第1の凹部66を形成するとともに、第2の部材152の製造中間体の一端面(第2の端面73に相当)に第2の凹部69を形成することにより、第1および第2の端面71,73に、対応する凹部66,69を形成できる。
本実施の形態とは異なる構成の場合、例えば、単一の部材からなる内輪の製造中間体の相対向する一対の端面に凹部を形成する場合には、一方の端面に凹部を形成した後に、この一方の端面の凹部に対して精度よく、他方の端面に凹部を形成するという、手間のかかる作業が必要である。
一方、本実施の形態によれば、第1および第2の部材151,152を別々に形成することができるので、第1および第2の部材151,152を形成する際に、それぞれの凹部66,69の相対位置を精度よく設定するという、手間のかかる作業が不要である。
各凹部66,69を形成した後に、第1および第2の部材151,152を凹凸係合させればよい。
また、内輪391において、内輪本体153と、第1の部材151と、第2の部材152とがそれぞれ別体に形成されている。これにより、内輪本体153の製造中間体について、単品の状態で切削加工等を施して内輪軌道168を形成することができる。
例えば、単一の部材からなる内輪の製造中間体の一対の端面に凹部を形成することに加え、内輪軌道を形成することで内輪を形成する場合と比べて、本実施の形態では、各凹部66,69の形成時に互いの相対位置を精度よく設定する必要がなく、内輪391の製造にかかる手間を少なくできる。
また、内輪本体153として、例えば、JIS(日本工業規格)等の規格で定められている標準サイズの軸受内輪を用いることができ、よりコスト安価に内輪本体153を形成することができる。
さらに、第1の部材151の第1の環状フランジ155と第2の部材152の第2の環状フランジ160とで、内輪本体153を挟持している。これにより、内輪本体153と、第1および第2の部材151,152との互いの結合力をより高くできる。
さらに、第1および第2の部材151,152の第1および第2の圧入部173,175に内輪本体153を圧入することで、内輪本体153と、第1および第2の部材151,152との結合強度を十分に確保できる。また、第1および第2の逃げ凹部174,176が設けられていることにより、内輪本体153が第1および第2の圧入部173,175に圧入されることに起因する、軌道輪ユニット39の内部すきまの変動を抑制することができる。したがって、軌道輪ユニット39の内部隙間の管理が容易である。
しかも、第1および第2の逃げ凹部174,176は第1および第2の圧入部173,175に挟まれており、内輪軌道168に対して、内輪391の径方向内方に位置しているので、内部隙間の変動を抑制する効果は高い。
さらに、第1および第2の部材151,152の第1および第2の起伏部166,167が互いに凹凸係合されている。これにより、第1および第2の部材151,152の相対回転を確実に規制することができる。
また、内輪391の第1の端面71側に設けられた第1の凹凸係合部64と、内輪391の第2の端面73側に設けられた第2の凹凸係合部67のそれぞれにおいて、各凸部65,68と対応する凹部66,69とのそれぞれの間に、弾性部材113等を用いて予圧が付与されている。これにより、第1および第2の凹凸係合部64,67のそれぞれにおいて、各凸部65,68と対応する凹部66,69との間にがたつきが生じることを防止でき、係合音を低減できる。
また、雌ねじ部134aへの蓋部材135のねじ込み量を調整することにより、弾性部材113による付勢力を調整することができる。
さらに、弾性部材113の付勢力を、第1の軸受31の外輪312を介して第1の軸受31の内輪311に伝えることができ、第1の軸受31に確実に予圧を付与することができる。
また、出力部材22が付勢方向H1に動こうとする力が第3の軸受33に付与されるので、第3の軸受33に確実に予圧を付与することができる。
また、第2および第4の軸受32,34は、ロータ231を軸方向Sに移動可能に支持している。内輪391がロータ231の軸方向に移動することに伴い、外輪392およびロータ231をロータ231の軸方向に同行移動することができ、その結果、内輪391と外輪392との間に不要な力が作用することを防止できる。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、第1および第2の起伏部166,167に代えて、図5に示すように、三角波形状をなす第1および第2の起伏部166A,167Aを用いてもよい。
また、軌道輪ユニットの内輪を伝達比可変機構用モータで回転駆動するとともに、外輪と入力部材とを第1の凹凸係合部で連結し、さらには外輪と出力部材とを第2の凹凸係合部で連結してもよい。この場合、外輪は、内輪391と同様、第1の端面が形成された第1の部材と、第2の端面が形成された第2の部材と、これら第1および第2の部材に固定された外輪本体とを含む構成となる。
本発明の一実施の形態にかかる伝達比可変機構を備える車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 図1の要部のより具体的な構成を示す断面図である。 図2の伝達比可変機構およびその周辺の拡大図である。 伝達比可変機構の要部を断面で表した側面図である。 本発明の別の実施の形態の要部の模式図である。
符号の説明
1…車両用操舵装置、2…操舵部材、4L,4R…転舵輪、5…伝達比可変機構、20…入力部材、22…出力部材、23…伝達比可変機構用モータ(アクチュエータ)、64…第1の凹凸係合部、65…第1の凸部、66…第1の凹部、67…第2の凹凸係合部、68…第2の凸部、69…第2の凹部、70…動力伝達面、71…第1の端面、72…動力伝達面、73…第2の端面、151…第1の部材、152…第2の部材、153…内輪本体、153a…(内輪本体の)外周、153b,153c…(内輪本体の)端面、153d…(内輪本体の)内周、154…第1の筒状部、155…第1の環状フランジ、159…第2の筒状部、160…第2の環状フランジ、168…内輪軌道、171…(第1の筒状部の)外周、172…(第2の筒状部の)外周、173…第1の圧入部、174…第1の逃げ凹部、175…第2の圧入部、176…第2の逃げ凹部、391…内輪(第1の軌道輪)、392…外輪(第2の軌道輪)、A…第1の軸線、B…第2の軸線、D…隙間、θ1…操舵角、θ2…転舵角、θ2/θ1…伝達比。

Claims (5)

  1. 操舵部材の操舵角に対する転舵輪の転舵角の比としての伝達比を変更可能な伝達比可変機構を備える車両用操舵装置において、
    上記伝達比可変機構は、操舵部材に連なり第1の軸線の回りに回転可能な入力部材と、転舵輪に連なり第1の軸線の回りに回転可能な出力部材と、第1および第2の端面を有し、入力部材および出力部材を差動回転可能に連結する第1の軌道輪と、第1の軌道輪を転動体を介して回転可能に支持する第2の軌道輪と、第2の軌道輪を回転駆動可能なアクチュエータと、を含み、
    第1および第2の軌道輪の中心軸線としての第2の軸線が、第1の軸線に対して傾斜しており、
    入力部材および出力部材は、第1の軌道輪の対応する端面に対向する動力伝達面を有し、
    第1の軌道輪の各端面および当該端面に対応する動力伝達面を動力伝達可能に係合させる凹凸係合部が設けられ、
    凹凸係合部は、各端面および当該端面に対応する上記動力伝達面の一方に設けられた凸部と、他方に設けられ上記凸部と係合する凹部とを含み、
    上記第1の軌道輪は、上記第1の端面を形成する第1の部材と、上記第2の端面を形成する第2の部材とを有し、
    上記第1および第2の部材は、互いに別体に形成され且つ互いに同行移動可能に結合されていることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記第1の軌道輪は内輪であり、
    上記内輪は、内輪軌道を形成する外周を有する環状の内輪本体を有し、
    上記第1および第2の部材は、上記内輪本体に固定されている車両用操舵装置。
  3. 請求項2において、上記第1および第2の部材のそれぞれは、上記内輪本体の内周に嵌合された筒状部と、筒状部の一端から筒状部の径方向外方へ延び内輪本体の対応する端面に沿う環状フランジとを有し、
    上記第1の軌道輪としての内輪の端面は、各上記環状フランジに設けられている車両用操舵装置。
  4. 請求項3において、上記第1および第2の部材の筒状部の外周は、内輪本体の内周に圧入された圧入部と、逃げ凹部とを含み、
    上記逃げ凹部と内輪本体の内周との間に隙間が設けられ、
    上記内輪の軸方向に関して、上記第1および第2の部材の上記圧入部の間に、上記第1および第2の部材の上記逃げ凹部が、互いに隣接して配置されている車両用操舵装置。
  5. 請求項3または4において、上記第1および第2の部材の上記筒状部が互いに凹凸係合することにより、上記第1および第2の部材の相対回転が規制されている車両用操舵装置。
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