JP5158419B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、本発明の目的は、直進走行時に互いに接触している箇所のフレッティング摩耗を抑制して耐久性を向上することができる車両用操舵装置を提供することである。
上記第1の領域の嵌合可能部の材質および第2の領域の嵌合可能部の材質が互いに異なっていることが好ましく(請求項2)、具体的には、上記第1の領域の嵌合可能部はセラミックスを含む場合がある(請求項3)。セラミックスであれば、硬度が高いので、フレッティング摩耗を格段に低減することができる。セラミックスとしては、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ジルコニア、アルミナを例示することができる。
具体的には、上記第1の動力伝達面および第2の動力伝達面の少なくとも一方の嵌合可能部は、互いに嵌合する凸部および凹部を含み、第1の領域の凸部(651,651A,)および第1の領域の凹部(661,661A)の嵌合が、第2の領域の凸部(652)および第2の領域の凹部(662)の嵌合よりも強い嵌合となるように、第1の領域の凸部(651A)を第2の領域の凸部(652)よりも大きくするか、または第1の領域の凹部(661A)を第2の領域の凹部(662)よりも小さくするかの少なくとも一方とされている場合がある(請求項5)。
なお、上記において、括弧内の参照符号は、後述する実施の形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる伝達比可変機構を備える車両用操舵装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に付与された操舵トルクを、操舵軸としてのステアリングシャフト3等を介して左右の転舵輪4L,4Rのそれぞれに与えて転舵を行う。車両用操舵装置1は、操舵部材2の操舵角θ1に対する転舵輪の転舵角θ2の比としての伝達比θ2/θ1を変更することのできるVGR(Variable Gear Ratio )機能を有している。
転舵機構10は、自在継手9に連なるピニオン軸15と、ピニオン軸15の先端のピニオン15aに噛み合うラック16aを有し車両の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸16とを有している。ラック軸16の一対の端部のそれぞれにタイロッド17L,17Rを介してナックルアーム18L,18Rが連結されている。
伝達比可変機構用モータ23は、例えば、ステアリングシャフト3とは同軸的に配置されたブラシレスモータからなり、軌道輪ユニット39を保持するロータ231と、このロータ231を取り囲むとともにステアリングコラムとしてのハウジング24に固定されたステータ232とを含んでいる。ロータ231は、第1の軸線Aの回りを回転するようになっている。
減速機構26は、例えばウォームギヤ機構からなり、操舵補助用モータ25の出力軸25aに連結された駆動歯車としてのウォーム軸27と、ウォーム軸27と噛み合い且つ第3のシャフト13に同行回転可能に連結された従動歯車としてのウォームギヤ28とを含んでいる。なお、減速機構26は、ウォームギヤ機構に限らず、平歯車やはすば歯車を用いた平行軸歯車機構等の他の歯車機構を用いてもよい。
上記伝達比可変機構用モータ23および操舵補助用モータ25の駆動は、それぞれ、CPU、RAMおよびROMを含む制御部29によって制御される。制御部29は、駆動回路40を介して伝達比可変機構用モータ23と接続されているとともに、駆動回路41を介して操舵補助用モータ25と接続されている。
各センサ42〜47からの信号が、制御部29に入力される。具体的には、操舵角センサ42からは、操舵部材2の直進位置からの操作量である操舵角θ1に対応する値として、第1のシャフト11の回転角についての信号が入力される。また、モータレゾルバ43からは、伝達比可変機構用モータ23のロータ231の回転角θrについての信号が入力される。
上記の構成により、伝達比可変機構5の出力は、操舵補助力付与機構19を介して転舵機構10に伝達される。より具体的には、操舵部材2に入力された操舵トルクは、第1のシャフト11を介して伝達比可変機構5の入力部材20に入力され、出力部材22から操舵補助力付与機構19の第2のシャフト12に伝達される。第2のシャフト12に伝達された操舵トルクは、トーションバー14および第3のシャフト13に伝わり、操舵補助用モータ25からの出力と合わさって中間軸8等を介して転舵機構10に伝達される。
図3は、図2の伝達比可変機構5およびその周辺の拡大図である。図3を参照して、伝達比可変機構5の入力部材20、出力部材22および内輪391は、それぞれ、環状をなしている。
第1のシャフト11は、筒状部材202の挿通孔202aを挿通することにより、筒状部材202と同行回転可能に連結されている。
第2のシャフト12は、出力部材22の挿通孔22aを挿通することにより、出力部材22と同行回転可能に連結されている。
筒状部材202は、第1および第2のシャフト11,12のそれぞれの対向端部11a,12aを取り囲んでいる。筒状部材202の一端は、第1の軸受31と径方向に対向している。筒状部材202の他端は、第2のシャフト12の対向端部12aと径方向に対向している。
なお、筒状部材202を第2のシャフト12の対向端部12aに同行回転可能に連結するとともに、第8の軸受38を、筒状部材202と第1のシャフト11の対向端部11aとの間に介在させてもよい。
図4は、伝達比可変機構5の一部を断面で表した側面図である。図3および図4を参照して、入力部材本体201および内輪391は、互いにステアリングシャフト3の軸方向Sに対向する環状の第1の動力伝達面70,71を有している。入力部材本体201の第1の動力伝達面70には、嵌合可能部としての第1の凸部651,652が設けられ、中間部材としての内輪391の端面からなる第1の動力伝達面71には、嵌合可能部としての第1の凹部661,662が設けられている。第1の凸部651,652と第1の凹部661,662とが噛み合うことにより、入力部材本体201と内輪391とは動力伝達可能とされている。
図6Aに示すように、第1の凸部651,652は、第1の動力伝達面70の周方向に等間隔に配置され、図6Bに示すように、第1の凹部661,662は、第1の動力伝達面71の周方向に等間隔に配置されている。各第1の動力伝達面70,71は、操舵角が操舵中心を含む所定の角度範囲内にあるときに互いに嵌合する第1の領域P1,Q1と、操舵角が上記所定の角度範囲外にあるときに互いに嵌合する第2の領域P2,Q2とを含んでいる。
第1の動力伝達面70において、第1の領域P1にある第1の凸部651(例えば3〜5個)が、第2の領域P2にある第1の凸部652よりも硬くされている。そのために、第1の領域P1にある第1の凸部651を構成するためのころ部材311としては、相対的に硬度の高い材料が用いられており、第2の領域P2にある第1の凸部652を構成するためのころ部材312としては、相対的に硬度の低い材料が用いられている。ころ部材311としてセラミックスを用いる場合、ころ部材312としては、セラミックスよりも低硬度の、例えば軸受鋼、ステンレス鋼を用いることができる。セラミックスとしては、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ジルコニア、アルミナを例示することができる。ころ部材311,312としては、図5に示すように、入力部材20の径方向内方に向かうにしたがって縮径された円錐ころであってもよいし、円筒ころであってもよい。
第1の凸部651,652の合計数は、例えば38個である。第1の凹部661,662の合計数は、第1の凸部651,652の合計数とは異なる数にされている。第1の凸部651,662の合計数と第1の凹部661,662の合計数との差に応じて、入力部材本体201と内輪391との間で差動回転を発生することができる。
図10Aに示すように、第2の凸部681,682は、第2の動力伝達面72の周方向に等間隔に配置され、図10Bに示すように、第2の凹部691,692は、第2の動力伝達面73の周方向に等間隔に配置されている。各第2の動力伝達面72,73は、操舵角が操舵中心を含む所定の角度範囲内にあるときに互いに嵌合する第1の領域U1,W1と、操舵角が上記所定の角度範囲外にあるときに互いに嵌合する第2の領域U2,W2とを含んでいる。
第2の動力伝達面72において、第1の領域U1にある第2の凸部681(例えば3〜5個)が、第2の領域U2にある第2の凸部682よりも硬くされている。そのために、第1の領域U1にある第2の凸部681を構成するためのころ部材321としては、相対的に硬度の高い材料が用いられており、第2の領域U2にある第2の凸部682を構成するためのころ部材322としては、相対的に硬度の低い材料が用いられている。ころ部材321としてセラミックスが用いられる場合、ころ部材322としては、セラミックスよりも低硬度の、例えば軸受鋼、ステンレス鋼を用いることができる。セラミックスとしては、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ジルコニア、アルミナを例示することができる。ころ部材321,322としては、図9に示すように、出力部材22の径方向内方に向かうにしたがって縮径された円錐ころであってもよいし、円筒ころであってもよい。
第2の凸部681,682の合計数と第2の凹部691,692の合計数との関係は、例えば38と40のように互いに異ならせていてもよいし、また、互いに同じにされていてもよい。
上記の第1の領域P1,U1のころ部材311、321や高硬度部材391B,391Cに用いるセラミックスとしては、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、アルミナを例示することができる。
ロータコア85の一端には、被保持孔87が形成されている。この被保持孔87の径方向内方には、環状の軸受保持部88が設けられている。軸受保持部88は、第1のハウジング51の一端の内周側に形成された環状凸部89に配置されている。これらの被保持孔87と軸受保持部88との間に第2の軸受32が介在していることにより、ロータコア85の一端が第1のハウジング51に回転可能に支持されている。
伝達比可変機構用モータ23のステータ232は、第1のハウジング51の他端に形成された環状の第1の溝部94内に収容されている。この第1の溝部94は、軸方向Sの他方S2側に開放されている。
ステータコア95は、円環状のヨーク97と、ヨーク97の周方向に等間隔に配置され且つヨーク97の径方向内方に突出する複数のティース98と、を含んでいる。ヨーク97の外周面は、第1のハウジング51の第1の溝部94の内周面に焼きばめ等によって固定されている。各ティース98のそれぞれに電磁コイル96が巻回されている。
ロック機構58は、ロータコア85とは同行回転可能に連結された被規制部100と、被規制部100に係合することにより被規制部100の回転を規制するための規制部101とを含んでいる。被規制部100は環状の部材であり、外周面に凹部102が形成されている。凹部102は、被規制部100の周方向に関して1箇所または複数箇所に形成されている。なお、ロータコア85に凹部102を設けてもよい。この場合、ロータコア85が上記の被規制部を構成する。被規制部100の一部は、トルクセンサ44の一部とは軸方向Sの位置が重ね合わされている。
ロック機構58に対して軸方向Sの他方S2側にモータレゾルバ43が配置されている。モータレゾルバ43は、第2のハウジング52の他端に形成された第2の溝部103に収容されており、ロータコア85の径方向外方に位置している。
モータレゾルバ43とトルクセンサ44とは、ステアリングシャフト3の径方向R3に相対向している。モータレゾルバ43の一部とトルクセンサ44の一部とは、軸方向Sに関する位置が重ね合わされている。モータレゾルバ43は、レゾルバロータ105とレゾルバステータ106とを含んでいる。レゾルバロータ105は、ロータコア85の他端の外周面107に同行回転可能に固定されている。レゾルバステータ106は、第2のハウジング52の外周部104の内周面108に圧入固定されている。
第3の軸受33は、第2のハウジング52の延伸部92の先端の内周部に形成された軸受保持孔110と、出力部材22に形成された軸受保持部111との間に介在している。出力部材22は、第3の軸受33を介して第2のハウジング52の環状の延伸部92に回転可能に支持されている。第3の軸受33は、第4の軸受34に取り囲まれており、軸方向Sに関して両者の位置が重ね合わされている。
また、第1の凸部651,652は、第1の凹部661,662と付勢方向Hに対向している。同様に、第2の凹部691,692は、第2の凸部681,682と付勢方向Hに対向している。出力部材22には、第3の軸受33の内輪331が圧入固定されている。出力部材22は、その中央部の段部が内輪331の一端面に当接しており、内輪331を付勢方向Hに押圧している。第3の軸受33の外輪332は、外輪332を付勢方向Hに移動可能に保持する軸受保持孔110に隣接配置された環状の段部114に受けられており、付勢方向Hへの移動が規制されている。出力部材22の付勢方向Hへの移動は、第3の軸受33によって規制されている。
具体的には、軌道輪ユニット39の外輪392が、ロータコア85の傾斜孔63に圧入固定されている。これにより、ロータコア85は、外輪392を第1の軸線Aの回りに同行回転可能且つ軸方向Sに同行移動可能に保持している。
多極磁石115は、円筒形状の永久磁石であり、複数の極(N,Sそれぞれ同じ極数)が周方向に等間隔で着磁されている。
トルクセンサ44は、磁気ヨーク116,117からの磁束を誘導する一対の集磁リング119,120をさらに含んでいる。これら一対の集磁リング119,120は、軟磁性体を用いて形成された環状の部材であり、磁気ヨーク116,117を取り囲んでこれらの磁気ヨーク116,117にそれぞれ磁気的に結合されている。
第2および第3のシャフト12,13の相対回転量に応じて磁気ヨーク116,117に磁束が生じるようになっており、この磁束は、集磁リング119,120により誘導され、合成樹脂部材121に埋設されたホールIC(図示せず)により検出される。これにより、第2のシャフト12(操舵部材)に加えられたトルクに応じた磁束密度を検出することが出来る。
第2のシャフト12と第3のシャフト13とは、第6の軸受36を介して相対回転可能に互いに支持されている。第6の軸受36は、減速機構26のウォームホイール28に取り囲まれている。減速機構26は、第3のハウジング53の外周部127および端壁部61、ならびに第2のハウジング52の隔壁部93によって区画された収容室128に収容されている。ウォームホイール28の一部と第6の軸受36とは、軸方向Sに関する位置が重なり合っている。
第7の軸受37の内輪371は、第3のシャフト13の外周部に形成された環状の段部129と、第3のシャフト13の外周部に螺合されたナット部材130とによって挟持されている。第7の軸受37の外輪372は、第3のハウジング53に形成された環状の段部131と第3のハウジング53に保持された止め輪132とによって挟持されている。
上記(i)の場合、すなわち、ロック機構58によって伝達比可変機構用モータ23のロータ231の回転が規制されている場合において操舵部材の操作により第1のシャフト11が回転すると、入力部材本体201の第1の凸部651,652が第1の軸線Aの回りを回転する。このとき、軌道輪ユニット39は第1の軸線Aの回りを回転するコリオリ運動をせず、内輪391のみがその第2の軸線B回りを回転する。この回転により、第1の凹部661,662が設けられている内輪391が回転し、さらに第2のシャフト12を回転させる。
上記(ii)の場合、すなわち、伝達比可変機構用モータ23のロータ231が回転しており、且つ運転者が操舵部材を保持していることにより入力部材20の回転が規制されている場合、ロータ231が第1の軸線Aの回りを回転することにより、軌道輪ユニット39がコリオリ運動する。これにより、内輪391が入力部材20と出力部材22とを互いに逆回転させようとする。しかしながら、入力部材20の回転が規制されていることにより、出力部材22のみが回転する。
これにより、車両が比較的低速で走行している場合等には、伝達比(θ2/θ1)を大きくして運転者による操舵部材2の操作量を少なくして転舵することができる。
また、第1の領域P1,Q1の嵌合可能部としての第1の凸部651および第1の凹部661がセラミックスで構成されている場合や、第1の領域U1,W1の嵌合可能部としての第2の凸部681および第2の凹部691がセラミックスで構成されている場合には、フレッティング摩耗を格段に低減することができる。
上記の各実施の形態においては、第1の領域の材質を変更することにより、第1の領域の嵌合可能部としての凸部および凹部のフレッティング摩耗を防止したが、これに付加して、第1の領域の嵌合可能部間の嵌合力を第2の領域の嵌合可能部間の嵌合力よりも大きくすることより、第1の領域の嵌合可能部間の結合剛性を高め、これにより、フレッティング摩耗の防止効果をより高めるようにしてもよい。
具体的には、動力伝達面70において、第1の領域P1の第1の凸部651Aを構成するころ部材311Aの例えば一端の径R1が、第2の領域の第1の凸部652を構成するころ部材312の同側端の径R2よりも大きくされていることにより(R1>R2)、第1の領域P1,Q1の第1の凸部651Aおよび第1の凹部661間の嵌合が、第2の領域P2,Q2の第1の凸部652および第1の凹部662間の嵌合よりも強い嵌合とされている。径R1と径R2の差は、10μm〜30μm程度が好ましい。
また、図13〜図15の何れかと同じ構成を採用することにより、第2の動力伝達面72,73の第1の領域U1,W1の嵌合可能部間の嵌合力を第2の領域U2,W2の嵌合可能部間の嵌合力よりも大きくし、フレッティング摩耗の防止効果を高めるようにしてもよい。
これにより、操舵角θ1が上記所定の範囲を通過中のときと、通過前または通過後のときとの間で、操舵部材2の操舵反力の変化を小さくすることができ、操舵フィーリングを向上することができる。
また、上記の実施の形態では、中間部材を内輪または内輪と同行回転する部材としたが、これに代えて、中間部材を外輪または外輪と同行回転する部材としてもよい。この場合、伝達比可変機構用モータ23は内輪を駆動することになる。
Claims (6)
- 操舵部材の操舵角に対する車輪の転舵角の比である伝達比を変更可能な伝達比可変機構を備え、
この伝達比可変機構は、操舵部材に連結され第1の軸線の回りに回転可能な入力部材と、車輪に連結され第1の軸線の回りに回転可能な出力部材と、入力部材および出力部材の間に介在し両部材の差動回転を許容するように両部材を連結する中間部材と、を含み、
中間部材は、第1の軸線に対して傾斜した第2の軸線の回りに回転可能であり、
入力部材および中間部材は、互いに嵌合可能な嵌合可能部を有する環状の第1の動力伝達面をそれぞれ含み、
出力部材および中間部材は、互いに嵌合可能な嵌合可能部を有する環状の第2の動力伝達面をそれぞれ含み、
第1の動力伝達面および第2の動力伝達面のそれぞれは、操舵角が操舵中心を含む所定の角度範囲内にあるときに互いに嵌合する第1の領域と、操舵角が上記所定の角度範囲外にあるときに互いに嵌合する第2の領域とを含み、
第1の領域にある嵌合可能部が第2の領域にある嵌合可能部よりも硬くされていることを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1において、上記第1の領域の嵌合可能部の材質および第2の領域の嵌合可能部の材質が互いに異なっていることを特徴とする車両用操舵装置。
- 請求項2において、上記第1の領域の嵌合可能部はセラミックスを含むことを特徴とする車両用操舵装置。
- 請求項1から3の何れか1項において、上記第1の領域の嵌合可能部の嵌合力が第2の領域の嵌合可能部の嵌合力よりも大きくされていることを特徴とする車両用操舵装置。
- 請求項4において、上記第1の動力伝達面および第2の動力伝達面の少なくとも一方の嵌合可能部は、互いに嵌合する凸部および凹部を含み、
第1の領域の凸部および第1の領域の凹部の嵌合が、第2の領域の凸部および第2の領域の凹部の嵌合よりも強い嵌合となるように、第1の領域の凸部を第2の領域の凸部よりも大きくするか、または第1の領域の凹部を第2の領域の凹部よりも小さくするかの少なくとも一方とされていることを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項5において、上記凸部はころ部材により形成され、
第1の領域の凸部を形成するころ部材の径が、第2の領域の凸部を形成するころ部材の径よりも大きくされていることを特徴とする車両用操舵装置。
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