JP2010006324A - 可動式コンテナ - Google Patents

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勝 関川
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秀夫 桜井
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Abstract

【課題】すべての網かごに収納された食器等を充分に消毒し乾燥させること。
【解決手段】箱型の収納部102を有するコンテナ台車100は、収納部の内面102bにおいて底面102aより高い位置に取り付けられた支持部206−1a、206−1bと、収納部の底面102a上に着脱可能に設けられ、物品を載置したときに物品と底面102aとの間に空気路を確保する物品載置手段207とを具備し、物品載置手段207が、収納部の内面102bと内面102cとの間で相互に対向し底面102aに沿って延びる2本のフレーム部材207a1、207a2であって、各フレーム部材の一端に支持部に係合することが可能な係合部207c1、207c2が形成された2本のフレーム部材と、一端が一方のフレーム部材207a1に接続され他端が他方のフレーム部材207a2に接続され、2本のフレーム部材を支持するフレーム支持部材207b1〜207b3とを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、大量給食業務等において食缶や食器等の搬送に用いられるコンテナ台車(可動式コンテナ)に関し、特に、積み込まれた食缶や食器等を消毒及び乾燥させることが可能なコンテナ台車に関する。
従来から学校給食等の大量給食業務では、調理された食品を収納した食缶、食器及びトレーを、給食センターから配送先である学校等に配送するために、さらには、使用済みの食缶、食器及びトレーを学校等から給食センターに配送するために、これら食器等を収納した網かごを積載するコンテナ台車(すなわち可動式コンテナ)が用いられている。このコンテナ台車は、食器等を収納した網かごを積載した後、配送車に乗せられ、学校等又は給食センターに配送される。
このコンテナ台車は、食器等を搬送するためだけでなく、次のように食器等を消毒し乾燥させるためにも用いられる。学校等において、使用済みの食器等を収納した網かごがコンテナ台車に積載される。このコンテナ台車は、配送車に乗せられ給食センターに配送される。給食センターにおいて、コンテナ台車が配送車から降ろされる。食器等を収納した網かごがコンテナ台車から取り出され洗浄機により洗浄される。洗浄後、食器等を収納した網かごが、濡れた状態のままコンテナ台車に積載される。
このように網かごを積載したコンテナ台車は、網かごに収納された食器等を消毒し乾燥させるための構成を有する。かかるコンテナ台車の構成について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、従来技術に係るコンテナ台車の外部構成を示す模式図である。図9は、図8に示したコンテナ台車の内部構成を示す模式図である。
コンテナ台車10は、箱型の収納部11を有する筐体12と、この筐体12の底面に取り付けられたキャスター13と、を含む。筐体12の正面には、扉14が設けられている。この扉14を開くことにより、図9に示すように収納部11が開放される。なお、図9では、説明の便宜上、扉14の表現が省略されている。
収納部11内には、例えば4つの棚16が設けられている。4つの棚16の各々は、所定の間隔をおいて紙面上奥行き方向に延びる複数の桟16aにより構成されている。この棚16の上に、複数の網かご17が載せられる。
また、筐体12の上面には、筐体12の外部と収納部11の内部とを連通させる開口部15が形成されている。
以上の構成を有するコンテナ台車10においては、コンテナ台車10の上方に位置させた熱風発生装置(図示しない)により発生させられ、開口部15を介して収納部11内に送り込まれた熱風が、収納部11内の側面に沿って移動する。この熱風は、棚16とその下に隣接する棚16の上に載せられた網かごとの間を通る。これにより、網かごに収納された食器等に熱風が当てられるので、これら食器等は、熱殺菌されるとともに乾燥させられる。
しかしながら、上記従来技術に係るコンテナ台車には、以下に示すような問題がある。すなわち、コンテナ台車10の収納部11の最下段に配置された網かご18(棚16の上にではなく収納部11内の底面に直に載せられた網かご18)に収納された食器等には、充分に熱風が行き渡らず、この網かご18に収納された食器等の熱殺菌及び乾燥が不充分になる、という問題がある。
具体的には、最下段に配置された網かご18と、これの上方に隣接する棚16との間には、熱風が通る隙間が確保されている。これに比べて、最下段に配置された網かご18と収納部11内の底面との間には、熱風が通るための隙間がほとんどない。よって、このような網かご18の特に下方に収納された食器等には、熱風がほとんど当たらない。
この問題を解決するために、収納部11の底面の上方に棚16を1段追加する手法が行われている。ところが、底面の清掃性を損なわないようにするために、底面と追加しようとする棚16との間に、手腕が入る程度の高さを確保しなければならない。よって、この手法を採用した場合には、収納部11内の高さを高くしなければならないため、結果として、コンテナ台車10の高さが高くなってしまう。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、すべての網かごに収納された食器等を充分に消毒し乾燥させることが可能なコンテナ台車(可動式コンテナ)を提供することを目的とする。
本発明に係る可動式コンテナは、箱型の収納部を有する可動式コンテナであって、前記収納部の内面において該収納部の底面より高い位置に取り付けられた支持部と、前記収納部の底面の上に着脱可能に設けられ、物品を載置したときに該物品と前記底面との間に空気路を確保する物品載置手段と、を具備し、前記物品載置手段が、前記収納部の前記内面とこれに対向する内面との間において相互に対向し前記底面に沿って延びる2本のフレーム部材であって、各フレーム部材の一端に前記支持部に係合することが可能な係合部が形成された2本のフレーム部材と、一端が一方のフレーム部材に接続され他端が他方のフレーム部材に接続され、前記2本のフレーム部材を支持するフレーム支持部材と、を含む、ことを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、参照図面において共通する構成要素に対しては、同一の参照符号が用いられる。
(一実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係るコンテナ台車(可動式コンテナ)の外部構成を示す模式図である。図2は、図1に示したコンテナ台車の内部構成を示す模式図である。
図1及び図2を参照すると、本実施の形態に係るコンテナ台車100は、箱型の収納部102を有する筐体101と、この筐体101の底面に取り付けられたキャスター104と、を含む。
筐体101の或る1つの面には、開閉可能な扉103が2つ設けられている。また、筐体101の上記或る1つの面と対向する面にも、同様の扉を設けることもできる。図2には、この扉103を開くことにより、収納部102が開放された状態を示している。なお、図2では、説明の便宜上、扉103の表現は省略されている。
収納部102内には、例えば4つの棚201a〜201dが設けられている。各棚は、所定の間隔をおいて紙面上奥行き方向に延びる複数の桟202により構成されている。この棚の上に、複数の網かご203が載せられる。
また、筐体101の上面には、筐体101の外部と収納部102の内部とを連通させる開口部204が形成されている。
収納部102内の底面102aの上には、網かご等の物品を載置するための物品載置装置が着脱自在に設けられている。本実施の形態では、一例として、底面102aの上に2つの物品載置装置207及び208が設けられている。さらに、図1及び図2には示されていないが、収納部102内の対向する2つの内面には、それぞれ、物品載置装置207及び物品載置装置208を支持する支持部が、底面102aより高い位置に取り付けられている。これら物品載置装置207及び208並びに支持部について、さらに図3及び図4を参照して説明する。
図3(a)は、図2に示したコンテナ台車をA−A'断面に沿って表現した断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示したコンテナ台車に設けられた物品載置装置を示す正面図である。図4は、図2に示したコンテナ台車の一部を拡大して表現した斜視図である。
まず、支持部に着目する。図3(a)に示すように、収納部102内の対向する2つの内面(内面102b及び内面102c)には、支持部が取り付けられている。具体的には、内面102bには、例えば2つの支持部、すなわち、支持部206−1a及び支持部206−1bが取り付けられている。同様に、内面102cには、例えば2つの支持部、すなわち、支持部206−2a及び支持部206−2bが取り付けられている。
これらの支持部のうち支持部206−1a及び支持部206−1bの形状が、図4に示されている。支持部206−1bは、金属製の板により構成されており、内面102bに当接する取付面206−1b1と、これに連続的に接続され内面102bに直交する第1支持面206−1b2と、これに連続的に接続され内面102bに略平行な第2支持面206−1b3と、を含む。支持部206−1bは、内面102bにおいて底面102aより高い位置に取り付けられている。支持部206−1bは、取付面206−1b1を内面102bに対してネジにより固定することにより、内面102bに取り付けられる。
支持部206−1aは、支持部206−1bと同様の構成を有しており、内面102bにおいて支持部材206−1bと同じ高さとなるように取り付けられる。
他方、支持部206−2a及び206−2bは、図4には表現されていないが、図4に示した内面102bに対向する内面102c(図3参照)に対して、同様の手法により構成され取り付けられる。
次に、物品載置装置207及び208に着目する。図3に示す物品載置装置207は、図4にも同様に示すように、例えば2本の丸棒状フレーム部材207a1及び207a2と、例えば3本の板状フレーム支持部材207b1〜207b3と、により構成される。2本のフレーム部材207a1及び207a2は、内面102bと内面102cとの間において相互に対向しており、底面102aに沿って延びている。
また、2本のフレーム部材207a1及び207a2の一端には、それぞれ、支持部206−1a及び支持部206−1bに係合することが可能な係合部207c1及び係合部207c2が形成されている。この係合部207c1(207c2)は、例えば、フレーム部材207a1(207a2)の一端を、該フレーム部材の延設方向に略垂直に湾曲させることにより形成されたものである。
3本のフレーム支持部材207b1〜207b3は、一端がフレーム部材207a1に接続され他端がフレーム部材207a2に接続されることにより、フレーム部材207a1及びフレーム部材207a2を支持する。
このような構成を有する物品載置装置207は、図3に示すように、収納部102内の底面102aに対して平行に該底面に沿って設けられたときには、この物品載置装置207の上に網かご等の物品を載置することができる。なお、この場合、係合部207c1及び係合部207c2は、底面102aに当接しているので、支持部206−1a及び支持部206−1bに係合せず、これらよりも下方に位置していることは、いうまでもない。
また、物品載置装置207は、図4に示すように、フレーム部材207a1に形成された係合部207c1を、収納部102内の内面102bに取り付けられた支持部206−1aに係合させ、同様に、フレーム部材207a2に形成された係合部207c2を、収納部102内の内面102bに取り付けられた支持部206−1bに係合させることができる。この場合、フレーム部材207a1の一端に形成された係合部207c1及びフレーム部材207a2の一端に形成された係合部207c2は、それぞれ、支持部206−1a及び支持部206−1bにより支持される一方、フレーム部材207a1の他端及びフレーム部材207a2の他端は、収納部102内の底面102aに当接して該底面により支持される。
このように、フレーム部材207a2に形成された係合部207c2が支持部206−1bに係合したときには、係合部207c2は、図4に明確に示すように、収納部102bと支持部206−1bの第1支持面206−1b2と第2支持面206−1b3とにより囲まれる領域に収容されることにより、係合部207c2は支持部206−1bにより支持されることになる。このような関係は、フレーム部材207a1に形成された係合部207c1と支持部206−1aとの間にも同様に当てはまる。
なお、物品載置装置208は、上述した物品載置装置207と同様の構成を有する。ただし、物品載置装置207及び物品載置装置208は、図3に示すように両者の間に隙間を確保しつつ底面102aに対して平行に配置されるように、その大きさが決定される。
次に、以上のような構成を有するコンテナ台車の動作について、先に用いた図2及び図3に加えて図5乃至図7を参照して説明する。
図5は、図1に示したコンテナ台車の内部構成を示す模式図である。図6(a)は、図5に示したコンテナ台車をB−B'断面に沿って表現した断面図であり、図6(b)は、図6(a)に示したコンテナ台車をC−C’断面に沿って表現した正面図である。図7は、本発明の一実施の形態に係るコンテナ台車における物品載置装置の周りでの熱風の移動を示す模式図である。
物品載置装置207及び物品載置装置208は、図2及び図3に示す状態(以下便宜上「第1状態」という。)では、ともに、底面102aに沿って該底面に平行に配置されることにより、網かご203を載置することができる。この第1状態では、物品載置装置207に着目すると、或る1つの網かごは、フレーム部材207a1及びフレーム部材207a2の上に跨って載置される。すなわち、この網かごの底面は、これらフレーム部材の上面に当接する。ここで、フレーム部材207a1とフレーム部材207a2との間には間隔がおかれている(図4参照)とともに、これらフレーム部材は、これらの下に接続されたフレーム支持部材207b1〜207b3により支持されている(図3及び図7参照)。よって、この網かごの底面と収納部102の底面102aとの間には、実質的に、フレーム部材207a2(又はフレーム部材207a1)の厚みとフレーム支持部材207b1(フレーム支持部材207b2又は207b3)の厚みとを加えたものに相当する高さ(図7における高さX)の空間が確保される。この空間は、熱風が通るための空気路として機能することができる。このような機能は、物品載置装置207と同様の構成を有する物品載置装置208も同様に備わっている。
このように機能する物品載置装置207及び物品載置装置208によれば、これらの上に載置される網かごには、充分な熱風が当てられることになる。
すなわち、図7を参照するに、筐体101の上面に形成された開口部204(図2参照)を介して収納部102内に送り込まれた熱風は、収納部102の内面に沿って下方に移動し(矢印F1及びF2)、底面102aに衝突して紙面上左方向に向きを変え、物品載置装置208の対向する2つのフレーム部材208a2とフレーム部材208a1との間に進行する(矢印F3)。
このように両フレーム部材の間に入った熱風の一部は、網かご701の底面から網かご701の内部に入り込む(矢印F4及びF5)。また、両フレーム部材の間に入った熱風の一部は、網かご701の底面を通過する。このように網かご701を通過した熱風の一部は、矢印F6に示すように、物品載置装置208の上方に抜けて、網かご701又は網かご702の側方からこれらの内部に移動しうる。また、網かご701を通過した熱風の一部は、そのまま底面102aに沿って移動して網かご702の下方を移動する(矢印F7)。
網かご702の下方を移動する熱風もまた、網かご701の下方を移動した熱風(矢印F4及びF5)と同様な移動をしうる(矢印F8乃至F10)。網かご702を通過した熱風(矢印F11)は、上述したように、物品載置装置207の上方に抜け、網かご702及び703の側方からこれらの網かごの内部に進行するか、又は、網かご703の下方に入り込む。
網かご703の下方に入り込んだ熱風もまた、上述した矢印F4、F5、F8〜F10と同様に移動して、網かご703内に入り込む(矢印F12〜F14)。網かご703の下方を通過した熱風は、物品載置装置207の上方に抜ける(矢印F15)。
以上、第1状態について説明した。
一方、物品載置装置207及び物品載置装置208は、図5及び図6に示す状態(以下便宜上「第2状態」という。)では、網かごを載置しない。すなわち、物品載置装置207に着目すると、フレーム部材207a2の「一端」に形成された係合部207c2は、内面102bにおいて底面102aより高い位置に取り付けられた支持部206−1bにより支持され、フレーム部材207a2の他端は、底面102aに当接してこれに支持される。フレーム部材207a2に対向するフレーム部材207a1についても、その一端は、内面102bに取り付けられた支持部206−1aにより支持され、その他端は、底面102aに当接してこれに支持される。
よって、図5及び図6(b)に明確に表現されているように、物品載置装置207と底面102aとの間には、底面102aを清掃しようとする作業員の手腕が入り込むことができるような空間が確保されている。
さらにまた、第1状態から第2状態への移行をさらに容易にするために、図4に示すように、収納部102の底面102aと内面102bとが隣接する領域に、この底面から内面102bに向かって上昇する傾斜面401が形成されている。これにより、作業員が第1状態にある物品載置装置207を内面102bに向かう力を加えると、この傾斜面401に当接した係合部207c1及び係合部207c2がこの傾斜面401に沿って上方に移動する。これにより、フレーム部材207a1、207a2と底面102aとの間に空間が生じるので、作業員は、これらフレーム部材を握持し易くなる。
以上の事項は、物品載置装置207と同様の構成を有する物品載置装置208にも同様に当てはまる。
以上、第2状態について説明した。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態では、物品載置装置として、2つの物品載置装置207及び208を用いる場合について説明した。しかしながら、1つの物品載置装置のみを用いることも可能である。この場合には、収納部102の内面102b及び内面102cのうちのいずれか一方に、この物品載置装置を支持する支持部を設けることができる。また、この場合、物品載置装置は、内面102bと内面102cとの間においてできるだけ長い構成を有することが有利である。載置できる網かごの数を多くすることができるからである。
また、上述した実施の形態では、2つの物品載置装置207及び208が、延設方向において同一の長さを有する場合について説明したが、両者が内面102bと内面102cとの間に設けることができる限り、両者の延設方向における長さを同一にする必要はない。すなわち、一方の物品載置装置が他方の物品載置装置より延設方向に長くなるように構成してもよい。
さらに、上述した実施の形態では、各物品載置装置は、相互に平行に延びる2つのフレーム部材により構成される場合について説明した。しかしながら、各物品載置装置は、3つ以上のフレーム部材により構成することも可能である。フレーム部材の数は、載置しようとする網かごのサイズ(特に例えば図3における上下方向における網かごの長さ)に応じて、増やすことができる。
さらにまた、上述した実施の形態では、各物品載置装置が3つのフレーム支持部材を有する場合について説明した。しかしながら、各物品載置装置に用いられるフレーム支持部材の数に限定はない。最終的に要求される物品載置装置の全体的な重量及び強度に応じて、フレーム支持部材の数を増減させることができる。
各物品載置装置に用いられるフレーム部材及びフレーム支持部材の形状は、丸棒状又は板状に限定されず、適宜変更することが可能なものである。
また、上記実施の形態では、熱風発生装置の下方にコンテナ台車を位置させ、コンテナ台車の上面に設けられた開口部を介して、熱風発生装置により発生させた熱風をコンテナ台車の収納部内に取り込むことにより、コンテナ台車の収納部内に熱風を供給する方式が想定されている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、コンテナ台車の或る面に形成された扉やシャッター等を開けることにより収納部内部を外部と連通させた状態のコンテナ台車、又は、収納部内に連通する開放面等が設けられたコンテナ台車を、熱風発生装置内の収容領域(この領域内で熱風が循環させられる)に収容することにより、コンテナ台車の収納部内に熱風を送り込む方式を採用してもよい。この場合、物品載置装置は、そのフレーム部材がコンテナ台車の収納部内においてコンテナ台車の正面に対して平行又は垂直となるように、収納部内に設けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、最下段に配置された網かごに収納された食器等も、充分に熱風が当てられるので、充分に消毒され乾燥させられる。また、特別な棚を追加する必要もないので、収納部内を大幅に改造する必要もコンテナ台車の高さを高くする必要もなく、したがって、必要とされるコストを抑えながら、積み込まれた網かごに収納された食器等に対する消毒・乾燥作用を高めることができる。また、各段の棚に載置できる網かごのサイズを変える必要もないので、従来から流通・流用されている大量の網かごをそのまま利用することができる。
また、物品載置装置は、物品を載置するために収納部の底面に沿って配置された第1状態から、一端を収納部の底面により支持され他端を収納部の内面により支持される第2状態に容易に移行することができるので、物品の載置機能と収納部の底面の清掃性機能とを確保することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコンテナ台車の外部構成を示す模式図である。 図2は、図1に示したコンテナ台車の内部構成を示す模式図である。 図3(a)は、図2に示したコンテナ台車をA−A'断面に沿って表現した断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示したコンテナ台車に設けられた物品載置装置を示す正面図である。 図4は、図2に示したコンテナ台車の一部を拡大して表現した斜視図である。 図5は、図1に示したコンテナ台車の内部構成を示す模式図である。 図6(a)は、図5に示したコンテナ台車をB−B'断面に沿って表現した断面図であり、図6(b)は、図6(a)に示したコンテナ台車をC−C’断面に沿って表現した正面図である。 図7は、本発明の一実施の形態に係るコンテナ台車における物品載置装置の周りでの熱風の移動を示す模式図である。 従来技術に係るコンテナ台車の外部構成を示す正面図である。 図9は、図8に示したコンテナ台車の内部構成を示す正面図である。
符号の説明
100 コンテナ台車
101 筐体
102 収納部
102a 底面
102b、102c 内面
103 扉
104 キャスター
203 網かご
204 開口部
206−1a、206−1b、206−2a、206−2b 支持部
206−1b1 取付面
206−1b2 第1支持面
206−1b3 第2支持面
207 第1物品載置装置
207a1、207a2 フレーム部材
207b1〜207b3 フレーム支持部材
207c1、207c2 係合部
208 第2物品載置装置
208a1、208a2 フレーム部材
208b1〜208b3 フレーム支持部材
208c1、208c2 係合部

Claims (7)

  1. 箱型の収納部を有する可動式コンテナであって、
    前記収納部の内面において該収納部の底面より高い位置に取り付けられた支持部と、
    前記収納部の底面の上に着脱可能に設けられ、物品を載置したときに該物品と前記底面との間に空気路を確保する物品載置手段と、
    を具備し、
    前記物品載置手段が、
    前記収納部の前記内面とこれに対向する内面との間において相互に対向し前記底面に沿って延びる2本のフレーム部材であって、各フレーム部材の一端に前記支持部に係合することが可能な係合部が形成された2本のフレーム部材と、
    一端が一方のフレーム部材に接続され他端が他方のフレーム部材に接続され、前記2本のフレーム部材を支持するフレーム支持部材と、
    を含む、ことを特徴とする可動式コンテナ。
  2. 前記物品載置手段が物品を載置しないときに、各フレーム部材の一端に形成された係合部が前記支持部に係合して該支持部より支持され、各フレーム部材の他端が前記収納部の底面に当接して該底面により支持される、請求項1に記載の可動式コンテナ。
  3. 各フレーム部材の一端に形成された前記係合部は、該フレーム部材の一端を該フレーム部材の延設方向に略垂直に湾曲させることにより形成されたものである、請求項1又は請求項2に記載の可動式コンテナ。
  4. 前記支持部は、該支持部が取り付けられる内面に直交する直交面と、該直交面に連続的に接続され前記内面に略平行な平行面と、を含み、
    前記直交面と前記平行面と前記内面とにより囲まれる領域に、前記物品載置手段のフレーム部材に形成された係合部を収容する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の可動式コンテナ。
  5. 前記支持部が、前記収納部の対向する2つの内面のうち一方の内面に形成された第1支持部と、該2つの内面のうち他方の内面に形成された第2支持部と、を含み、
    前記物品載置手段が、第1物品載置手段と第2物品載置手段とを含み、
    前記第1物品載置手段に含まれた各フレーム部材の一端に形成された係合部は、前記第1支持部に係合することが可能であり、前記第2物品載置手段に含まれた各フレーム部材の一端に形成された第2支持部に係合することが可能である、請求項1から請求項4のいずれかに記載の可動式コンテナ。
  6. 前記第1物品載置手段に含まれた各フレーム部材の延設方向における長さが、前記第2物品載置手段に含まれた各フレーム部材の延設方向における長さと、略同一である、請求項1から請求項5のいずれかに記載の可動式コンテナ。
  7. 前記収納部の内面と該収納部の底面とが隣接する領域に、該底面から該内面に向かって上昇する傾斜面が形成されている、請求項1から請求項6のいずれかに記載の可動式コンテナ。
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