JP2010006253A - 車両用シートレール、及びそれを構成するロアレール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロアレール2と、スライダー3とをスライド可能に係合して構成する車両用シートレール1。ロアレール2は、土台部21と、頭部22と、これらを繋ぐ首部23とを有する中実部材よりなり、首部23の左右には、内方に窪んだ窪み部24を設けてなる。スライダー3は、頭部22を左右から挟み込むように形成された左右一対の側壁部31と、側壁部31の間に掛け渡された回転軸32に設けられたローラ部33と、側壁部31の下端において内方に突出した左右一対のフック部34とを有してなる。ロアレール2における頭部22の上面である摺動面25に、スライダー3のローラ部33を当接させると共に、フック部34を窪み部24内に配置した状態で両者を係合させるよう構成されている。
【選択図】図1
Description
車両用シートレールは、車体床面に取り付けられるロアレールと、車両用シートに取り付けられるスライダーとをスライド可能に係合して構成されている。
上記ロアレールは、土台部と、頭部と、これらを繋ぐ首部とを有する中実部材よりなると共に、該首部の左右には、内方に窪んだ窪み部を設けてなり、
上記スライダーは、上記頭部を左右から挟み込むように形成された左右一対の側壁部と、該一対の側壁部の間に掛け渡された回転軸に設けられたローラ部と、上記一対の側壁部の下端においてそれぞれ内方に突出した左右一対のフック部とを有してなり、
上記ロアレールにおける上記頭部の上面である摺動面に、上記スライダーの上記ローラ部を当接させると共に、上記左右一対のフック部をそれぞれ上記窪み部内に配置した状態で両者を係合させるよう構成されていることを特徴とする車両用シートレールにある(請求項1)。
上記ロアレールは、中実部材で構成することにより、鋼材よりも剛性の小さい材料を適用しても、十分な強度、剛性を確保することができる。そのため、鋼材よりも剛性は小さくても、軽量である材料を適用することができる。しかも、中実であり剛性があるため、幅を小さく設計することができる。それ故、上記ロアレールを用いて構成される車両用シートレールは、十分な強度、剛性を確保すると共に、軽量化及び小型化を図ることができる。
上記スライダーの上記ローラ部は、上記ロアレールにおける上記頭部の上面である摺動面に当接する。そのため、荷重は上記ローラ部を介してロアレールで受けることとなるが、上記ロアレールは、中実部材からなるため、荷重に耐える十分な剛性を有している。
土台部と、頭部と、これらを繋ぐ首部とを有すると共に、該首部の左右には、内方に窪んだ窪み部を設けてなり、第1の発明の車両用シートレールに適用されることを特徴とするロアレールにある(請求項5)。
そのため、本発明のロアレールを用いれば、十分な強度、剛性を確保すると共に、軽量化及び小型化を図ることができる車両用シートレールを構成することができる。
上記ロアレールは、上述したように、鋼材以外の材料を適用した場合にも、強度、剛性を確保することができる。そして、鋼材以外の材料としては、例えば、アルミニウム合金を用いることができる。
アルミニウム合金の剛性は、鋼材の約1/3であるが、本発明の構造であれば、アルミニウ合金を用いても、十分な強度、剛性を発揮することができる。
この場合には、現在の一般的な鋼製の車両用シートレールに比べて、大幅な軽量化を実現することができる。
より具体的には、6000系アルミニウム合金としては、例えば、A6N01、A6063、A6061等を用いることが好ましく、7000系アルミニウム合金としては、例えば、A7N01、A7003、A7075等を用いることが好ましい。
また、安定性の向上のために、上記ロアレールの土台部の幅を、上記頭部の幅よりも大きくすることが好ましい。
上記スライダーは、鋼材、アルミニウム合金材、合成樹脂材等を用いて構成することが好ましい。
上記摺動面には、耐磨耗性の向上を目的として、硬質アルマイト、耐磨耗性を有する塗装等の表面処理を行ってもよい。
この場合には、上記スライダーと上記ロアレールの中心を安定して定めることができる。そのため、シートレールのスライド摺動性を向上することができ、車両用シートの位置の調節をスムーズに行うことができる。
これにより、ロアレールに衝撃破断が生じ難いスライド規制機構を実現することができる。
また、上記ロックピンの昇降により、ロアレール部をくわえ込むことができるので、衝撃荷重の緩和をすることができる。
本例は、本発明の実施例にかかる車両用シートレールについて、図1〜図4を用いて説明する。
図1〜図4に示すように、本例の車両用シートレール1は、車体床面に取り付けられるロアレール2と、車両用シートに取り付けられるスライダー3とをスライド可能に係合して構成されている。上記ロアレール2は、土台部21と、頭部22と、これらを繋ぐ首部23とを有する中実部材よりなると共に、該首部23の左右には、内方に窪んだ窪み部を設けてなる。上記スライダー3は、上記頭部22を左右から挟み込むように形成された左右一対の側壁部31と、該一対の側壁部31の間に掛け渡された回転軸32に設けられたローラ部33と、上記一対の側壁部31の下端においてそれぞれ内方に突出した左右一対のフック部34とを有してなる。上記ロアレール2における上記頭部22の上面である摺動面25に、上記スライダー3の上記ローラ部33を当接させると共に、上記左右一対のフック部34をそれぞれ上記窪み部24内に配置した状態で両者を係合させるよう構成されている。
以下、これを詳説する。
また、上記摺動面25は、ロアレール2の幅方向中央に長手方向に沿って設けられた複数の直径6mm、深さ2mmの凹部26を有している。
そして、上記側壁部31は、高さh1=25mmである。また、上記回転軸32は、直径d=6mmあり、上記側壁部31の上端から9mmの位置に設けられている。
また、上記フック部34は、上記一対の側壁部31の下端においてそれぞれ内方に8mm突出している。
なお、上述の寸法は、これに限られるものではなく、適宜変更可能である。
2 ロアレール
21 土台部
22 頭部
23 首部
24 窪み部
25 摺動面
3 スライダー
31 側壁部
32 回転軸
33 ローラ部
34 フック部
Claims (5)
- 車体床面に取り付けられるロアレールと、車両用シートに取り付けられるスライダーとをスライド可能に係合して構成する車両用シートレールであって、
上記ロアレールは、土台部と、頭部と、これらを繋ぐ首部とを有する中実部材よりなると共に、該首部の左右には、内方に窪んだ窪み部を設けてなり、
上記スライダーは、上記頭部を左右から挟み込むように形成された左右一対の側壁部と、該一対の側壁部の間に掛け渡された回転軸に設けられたローラ部と、上記一対の側壁部の下端においてそれぞれ内方に突出した左右一対のフック部とを有してなり、
上記ロアレールにおける上記頭部の上面である摺動面に、上記スライダーの上記ローラ部を当接させると共に、上記左右一対のフック部をそれぞれ上記窪み部内に配置した状態で両者を係合させるよう構成されていることを特徴とする車両用シートレール。 - 請求項1において、上記ロアレールは、アルミニウム合金よりなることを特徴とする車両用シートレール。
- 請求項1又は2において、上記摺動面は、上記ロアレールの幅方向中心側から外側に向かって下方に傾斜するテーパ形状を有しており、上記スライダーの上記ローラ部は、上記ロアレールの幅方向中心から外側に向かって径が大きくなる左右一対のテーパロールよりなることを特徴とする車両用シートレール。
- 請求項1〜3のいずれか1項において、上記摺動面は、長手方向に沿って設けられた複数の凹部を有し、上記スライダーには、上記凹部に挿入されてスライドを規制可能なロックピン部が設けられていることを特徴とする車両用シートレール。
- 車体床面に取り付けられ、車両用シートに取り付けられるスライダーとスライド可能に係合して車両用シートレールを構成するロアレールであって、
土台部と、頭部と、これらを繋ぐ首部とを有する中実部材よりなると共に、該首部の左右には、内方に窪んだ窪み部を設けてなり、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シートレールに適用されることを特徴とするロアレール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008168572A JP2010006253A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | 車両用シートレール、及びそれを構成するロアレール |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-06-27 JP JP2008168572A patent/JP2010006253A/ja active Pending
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