JP2004106650A - 貨物移動防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長さ調節が容易なことで荷台の対向壁面間への装着を容易に行うことができ、これによって現場作業の効率化を図り得るようにする。
【解決手段】運送車両のコンテナCの幅方向の側壁面C1間に架設してコンテナCの積載空間を仕切ることにより積載された貨物WのコンテナC上での移動を防止する用に供される貨物移動防止装置10であり、側壁面C1間に差し渡される仕切りビーム20と、該仕切りビーム20の少なくとも一方の端面から出没するスライド金具30と、該スライド金具30が最大没入位置にまで没入した状態を係脱可能に係止するためのコイルスプリング52により付勢される球体53、球体53が嵌り込む仕切りビーム20に設けられた貫通孔24cおよび貫通孔24cから球体53を抜き出させる円柱体62からなる係脱構造とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】運送車両のコンテナCの幅方向の側壁面C1間に架設してコンテナCの積載空間を仕切ることにより積載された貨物WのコンテナC上での移動を防止する用に供される貨物移動防止装置10であり、側壁面C1間に差し渡される仕切りビーム20と、該仕切りビーム20の少なくとも一方の端面から出没するスライド金具30と、該スライド金具30が最大没入位置にまで没入した状態を係脱可能に係止するためのコイルスプリング52により付勢される球体53、球体53が嵌り込む仕切りビーム20に設けられた貫通孔24cおよび貫通孔24cから球体53を抜き出させる円柱体62からなる係脱構造とを備えている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運送車両の荷台に積載された貨物の移動を阻止して荷崩れを防止する貨物移動防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、実用新案登録第2553839号公報に記載されているような貨物移動防止装置が知られている。この貨物移動防止装置は、トラック等の運送車両の荷台(箱型のコンテナを含む)に積載された貨物の移動を阻止して荷崩れを防止するためのものであり、荷台の幅方向の対向壁面間に架設可能になっており、積載された貨物に当接させるように架設することで運送車両の急発進時や急停止時の貨物の倒壊を防止することができるようになっている。
【0003】
かかる貨物移動防止装置は、角筒状の仕切りビームと、この仕切りビームの各端部の開口から出没自在に当該仕切りビーム内に嵌装された長手方向一対のスライド金具とを備えて構成されている。仕切りビームは、荷台の対向壁面間の距離より短く寸法設定されている。そして、前記対向壁面間の距離に合うように各スライド金具を仕切りビームから出没させて突出量を調節することにより貨物移動防止装置の長さ設定が行われる。
【0004】
一方、荷台の側壁面の対向位置には、前後方向に延びる少なくとも一対の案内レールが設けられ、これらの案内レールには、長手方向の全長に亘って所定ピッチで取付孔が穿設されているのに対し、前記各スライド金具の先端には取付孔に嵌り込んで係止されるフックがそれぞれ設けられ、貨物移動防止装置は、これらフックの係止で対向壁面間に固定されるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第2553839号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の貨物移動防止装置は、スライド金具が仕切りビームに対して摺動自在に嵌装され自由に出没し得るようになっているため、例えば当該貨物移動防止装置を傾けると、下側に位置した一方のスライド金具が自重で仕切りビームから最大突出量まで飛び出してしまうばかりか、他方のスライド金具が仕切りビーム内に没入してしまうなど、長さ寸法の調節が困難であり、これによって現場作業を効率的に行い得ないという問題点が存在した。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、長さ調節が容易なことで荷台の対向壁面間への装着を容易に行うことができ、これによって現場作業の効率化を図り得る貨物移動防止装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、運送車両の荷台の幅方向の対向壁面間に架設して荷台の積載空間を仕切ることにより積載された貨物の荷台上での移動を防止する用に供される貨物移動防止装置であって、対向壁面間に差し渡される仕切りビームと、該仕切りビームの少なくとも一方の端面から出没するスライド金具とが備えられ、所定の位置まで没入したスライド金具を係止する一方、所定の操作で当該係止を解除する係脱構造が設けられてなることを特徴とするものである。
【0009】
この発明において荷台とは、トラックなどの運送車両の貨物を載せる部分のことであり、煽りを備えた通常のものはもちろん、箱型に形成されたいわゆるコンテナも含む概念として当該荷台という用語を使用している。
【0010】
そして、この発明によれば、貨物移動防止装置に設けられた係脱構造は、スライド金具が仕切りビームに対して所定の位置にまで没入した収納状態で、当該スライド金具の収納状態を維持するように構成されているため、貨物移動防止装置のハンドリング時や移送時、さらには荷台の対向壁面間への架設作業時などに、たとえ当該貨物移動防止装置を傾けても、スライド金具が仕切りビームから急激に突出し、これによって貨物移動防止装置の取り扱いが困難になるような不都合を有効に防止することができ、貨物移動防止装置に係る現場架設作業の作業性を向上させることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記係脱構造は、スライド金具に設けられ付勢手段により仕切りビームの内壁面を長手方向に向けて摺動可能に押圧する押圧体と、仕切りビームに設けられスライド金具が所定の位置まで没入した状態で押圧体を係止する係止手段と、この係止手段の係止を押圧操作で解除する係止解除手段とを備えてなる特徴とするものである。
【0012】
この発明によれば、スライド金具は、収納位置にまで没入された状態で当該スライド金具に設けられた押圧体が係止手段によって係止されるため、仕切りビームからのスライド金具の飛び出しが阻止される一方、係止解除手段を押圧操作することによって当該係止が解除され、これによってスライド金具は、仕切りビームから引き出され得る状態になる。
【0013】
そして、スライド金具が仕切りビームに対して出没しつつあるときは、押圧体が付勢手段の付勢力で仕切りビームの内壁面に押圧された状態となっているため、それが抵抗となって貨物移動防止装置の荷台への架設作業に際して若干引き出されたスライド金具が仕切りビームを傾けることにより急激に外部に飛び出したり、逆に急激に仕切りビーム内に没入してしまうようなことは起らず、常に安定した状態でスライド金具を出没させることができ、これによって貨物移動防止装置の架設作業の作業性を向上させることができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記押圧体は球体によって構成され、前記仕切りビームの内壁面には球体が案内されつつ長手方向に向けて摺動し得るガイド凹部が設けられ、前記係止手段は仕切りビームの内壁面を貫通するようにガイド凹部に貫設された貫通孔によって構成され、前記係止解除手段は、貫通孔に嵌入した球体を付勢手段の付勢力に抗して押し下げ操作し得る操作片を備えてなることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によれば、押圧体が球体によって構成されているため、スライド金具は、当該球体の球面が仕切りビームのガイド凹部に摺接しながら例えば転動しつつガイド凹部に案内されることで仕切りビームに対して円滑に進退することができる。
【0016】
また、スライド金具が所定の位置にまで没入すると、球体が付勢手段の付勢力によって貫通孔に嵌入されるため、スライド金具の移動が規制される一方、操作片の押圧操作で貫通孔に嵌入していた球体が当該嵌入孔から押し出されて係止が解除され、これによってスライド金具は、仕切りビームから引き出し得る状態になる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記スライド金具は、背面同士が対向配置される一対のC型材と、これらC型材間に介設される少なくとも1枚の介設板とを備えてなることを特徴とするものである。
【0018】
この発明によれば、C型材は、例えばアルミニウム合金の押出し成形によって容易に大量生産することができるため、貨物移動防止装置の製造コストの低減化に貢献することができる。また、C型材間に介設板を介設することにより、当該介設板を介した一対のC型材間に押圧体や付勢手段等の可動部材を収容する収容空間を確保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る貨物移動防止装置が運送車両のコンテナ内に装着された状態を示す斜視図である。なお、図1では後部ドア−を開放してコンテナ(荷台)C内を車両の後方から目視した状態を描いている。この図に示すように、コンテナC内には、一対の側壁面C1に互いに対向するように固定された前後方向に延びる幅方向一対の案内レール90が設けられている。案内レール90は、断面視で中央部が膨出して形成され、当該中央部の断面視でC字形状を呈した前後方向に延びるレール本体91と、このレール本体91の上下の縁部から互いに反対方向に突設された前後方向に延びる一対の長尺耳部92とを備えて構成されている。
【0020】
そして、案内レール90は、各長尺耳部92が側壁面C1に当接された状態でねじ止めその他で側壁面C1に固定されることによりコンテナC内に装着されるようになっている。
【0021】
かかる一対の案内レール90における各レール本体91の対向面93には、前後方向の全長に亘って所定ピッチで穿設された複数の角孔94が設けられ、本発明に係る貨物移動防止装置10は、各端部が互いに対向した角孔94に嵌挿されることによって一対の案内レール90間に架設されるようになっている。
【0022】
そして、コンテナC内が貨物移動防止装置10によって前後方向で仕切られることにより、積載された貨物Wが貨物移動防止装置10に当接され、これによって運送車両の急発進や急停止時に貨物移動防止装置10に前後方向に向かう力が加わっても、貨物Wが転倒するような不都合の発生を確実に防止するようになっている。
【0023】
図2は、本発明に係る貨物移動防止装置10の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図3および図4は、その組立て斜視図であり、図3は、スライド金具30が案内レール90の角孔94に係止さる直前の状態、図4は、スライド金具30が案内レール90の角孔94に係止された状態をそれぞれ示している。なお、これらの図においては、図示の都合上、貨物移動防止装置10の一方の端部のみを示している。
【0024】
図2に示すように、貨物移動防止装置10は、前記案内レール90(図1)間の距離より短く長さ設定された角筒状の仕切りビーム20と、この仕切りビーム20の各端部からに摺動可能に嵌挿されるスライド金具30と、このスライド金具30の各先端部に設けられ案内レール90に着脱自在に装着される着脱構造40と、スライド金具30の仕切りビーム20からの急激な飛び出しを抑制する飛出し抑制構造50と、仕切りビーム20のスライド金具30内への収納状態を係止する係止手段と、当該係止手段による係止を解除する係止解除手段60とを備えた基本構成を有している。
【0025】
前記仕切りビーム20は、底板22、該底板22の両側縁から立設された幅方向一対の側板23および該側板23の上縁部間に架設された天板24からなる角筒状のビーム本体21と、このビーム本体21の天板24から上方に向けて突設された当該ビーム本体21と同一長さ寸法の幅方向一対の凸条25とからなっている。
【0026】
前記底板22には、幅方向の中央部が下方に向けて膨出されることにより形成した長手方向に延びる膨出条22aが設けられている。この膨出条22aは、正面視で逆台形状を呈し、基端部の幅寸法が前記一対の凸条25間の隙間寸法より僅かに狭く寸法設定されている。したがって、複数の仕切りビーム20を重ね合わせて収納したり移送するに際し、上部の仕切りビーム20の膨出条22aが下部の仕切りビーム20の凸条25間に嵌り込み、これによって荷崩れが起らないようにしている。
【0027】
前記側板23は、上縁部および下縁部に形成された上下一対の肉厚部23aと、これら一対の肉厚部23a間に形成された肉薄部23bとからなっている。本実施形態においては、肉厚部23aは略4.5mmに厚み設定されているのに対し、肉薄部23bは略3.0mmに厚み設定されている。側板23の上下を肉厚部23aとするとともに、中間部分を肉薄部23bとすることによって仕切りビーム20の構造上の強度を確保した上で材料コストの低減化を図り得るようにしている。
【0028】
かかる一対の側板23には、各肉薄部23bの端部から若干引き下がった位置の対向面に大径リベットR1を挿通させるための大径リベット孔23cがそれぞれ穿設されている。大径リベットR1は、仕切りビーム20に嵌装されたスライド金具30の移動範囲を決めるストッパーとしての役割を果たすものである。
【0029】
また、大径リベットR1は、大径リベット孔23cに挿通された状態で頭部および反対側のかしめ部が側板23の肉厚部23aより外方に出ないようにかしめ処理され、これによって複数の仕切りビーム20を、各肉厚部23aを当接させた状態で並置し得るようになり、これによって保管空間を有効に利用し得るようになっている。
【0030】
前記天板24の内面には、幅方向の中央位置に前後方向へ延びる堰凸条24aが膨設されているとともに、当該堰凸条24aの下面部には前後方向に延びるガイド凹部24bが設けられている。このガイド凹部24bは、後述する球体(押圧体)53の前後動(仕切りビーム20の長手方向に向かう移動)をガイドするためのものであり、正面視で球体53の径寸法に対応した曲率半径を有する円弧状に形状設定されている。また、天板24には、その端縁から所定距離だけ中央部に寄った位置であって幅方向の中央部に、係止解除手段60の一部を貫通させるための貫通孔(係止手段)24cが穿設されているとともに、この貫通孔24cを挟んだ状態で前後方向一対のビス孔24dが螺設されている。
【0031】
前記一対の凸条25は、天板24の幅方向の各縁部から上方に向けて突設された状態で、対向面が互いに対向する方向に向けて若干突出され、これによって正面視でそれぞれ逆L字状を呈している。そして、各凸条25の互いに対向方向に向けて突出した部分と天板24との間に、後述する支持板61を嵌め込むための嵌込み溝25aがそれぞれ形成している。
【0032】
このように構成された仕切りビーム20は、本実施形態においては、溶融状態のアルミニウム合金が所定の金型を介して押し出される、いわゆる押出し成形法によってその基体が製造され、当該基体に大径リベット孔23cおよび貫通孔24cが穿設されるとともに、ビス孔24dが螺設されることによって形成されている。
【0033】
前記スライド金具30は、断面視でC形状を呈した一対のC型材がビーム本体21内に摺接状態で嵌装されるものであり、本実施形態においては、上下幅寸法が略60mmで長さ寸法が略300mmに設定されている。かかる各C型材は、板状のC型材本体31と、このC型材本体31の上下の縁部から同一方向に向けて直角に突設された長手方向に延びる上下一対の庇条32とからなっている。
【0034】
上下の庇条32間の外寸法は、底板22および天板24間の内寸法より若干小さめに寸法設定されているとともに、庇条32のC型材本体31からの突出量の外寸法は、堰凸条24aおよび側板23間の内寸法より僅かに小さく寸法設定され、これによってC型材本体31は、庇条32の先端縁部を側板23に摺接させ、且つ上部の庇条32と天板24との間に若干の隙間が形成された状態で摺動可能にビーム本体21内に嵌装されるようになっている。
【0035】
そして、各C型材本体31には、ビーム本体21の大径リベット孔23cに対応した位置に長手方向に延びる長孔33がそれぞれ穿設され、一対のC型材がビーム本体21内に嵌装された状態で大径リベットR1が大径リベット孔23cおよび長孔33にそれぞれ差し通されることにより、スライド金具30は、長孔33の長手方向の範囲内で仕切りビーム20に対して出没し、若干の先端部を残してほとんどがビーム本体21内に没入した最大没入位置と、長孔33の奥側の縁部が大径リベットR1に当止した最大突出位置との間で位置変更し得るようになっている。
【0036】
前記着脱構造40は、一対のC型材本体31間で前方(図2における左方)から一部が外方に向かって突出する側面視でL字形状を呈した板状のL型材41と、このL型材41を挟持する略正方形状を呈した一対の挟持板44と、これら一対の挟持板44間に装着される係止片45と、一対の挟持板44間で前記L型材41と係止片45間に介設される板バネ46とからなっている。L型材41および各挟持板44は、L型材41を一対の挟持板44によって挟持した状態の合計厚み寸法が、ビーム本体21内に嵌装された一対のC型材間の隙間寸法より僅かに小さくなるようにそれぞれの厚み寸法が設定されている。
【0037】
かかる挟持板44には、L型材41の係止溝42aに対応した位置に同一形状の係止溝44aが凹設され、一対の挟持板44によりL型材41を挟持し固定した状態で、これらの係止溝42a,44aが合わさって着脱構造40の挟持溝が形成されるようになっている。
【0038】
そして、L型材41が一対の挟持板44によって挟持された状態で、所定本数の小径リベットR2がC型材本体31、挟持板44およびL型材41に貫通された後に当該小径リベットR2にかしめ処理が施されることによって一対のC型材本体31間でL型材41と挟持板44とが一体化されるようになっている。
【0039】
前記L型材41は、スライド金具30の長手方向に延びる横材42と、この横材42の後方(図2における右方)から上方に向けて突設された縦材43とからなっている。これら横材42と縦材43との接合部分の前方位置には、側面視でコ字状を呈した、板バネ46の一方の端部を嵌め込むための板バネ嵌込み溝41aが設けられている。
【0040】
また、横材42の下縁面の前方位置には、上記案内レール90の角孔94の下縁部に外嵌させるための係止溝42aが設けられている。この係止溝42aの前方位置には、横材42の前縁部の下端が斜めに切り取られることによって形成した傾斜縁面42bが設けられ、横材42の先端部は、この傾斜縁面42bに案内されることによって角孔94に嵌り込み易くなっている。
【0041】
前記係止片45は、L型材41と同一厚み寸法の板材によって形成された上下方向に長尺の係止片本体45aと、この係止片本体45aの上縁部後方から上方に向かって突設された操作用突起45bとからなっている。係止片本体45aの上縁部には、前方に向かって先下がりに傾斜した傾斜縁面45cが形成されている。
【0042】
かかる係止片45は、一対の挟持板44の前方上部間に架設されたリベットからなる支持軸47回りに回動自在に軸支され、前端下縁部が横材42の上縁面に当止することによって直立した直立姿勢と、支持軸47回りに時計方向に回動して後縁面が縦材43に当止した傾斜姿勢との間で姿勢変更可能になっている。
【0043】
このような係止片45は、直立姿勢に姿勢設定された状態で、前縁面の上下寸法が、前記横材42の前縁面の上下寸法と合わせて角孔94の上下寸法より若干短めに寸法設定されている。これによって、横材42および係止片45の前端部を角孔94に差し込むと、係止片本体45aの傾斜縁面45cおよび横材42の傾斜縁面42bとが角孔94の上下の縁部に当止するようになっている。
【0044】
前記板バネ46は、係止片45を支持軸47回りに反時計方向に付勢するためのものであり、L字状に形状設定されたバネ本体46aと、このバネ本体46aの一方の端部にコ字状になるように折り曲げ処理されて形成されたコ字状部46bとからなっている。
【0045】
前記バネ本体46aは、コ字状部46bが設けられている側が係止片45とL型材41の板バネ嵌込み溝41aの奥部との間の距離より若干短めに長さ設定されているとともに、反対側が係止片45の上下寸法より若干短めに寸法設定されている。また、前記コ字状部46bは、L型材41の板バネ嵌込み溝41aに圧入されるように形状設定されている。
【0046】
したがって、L型材41が一対の挟持板44に挟持固定された状態で、横材42の上方の空間にバネ本体46aを差し入れ、コ字状部46bを板バネ嵌込み溝41aに圧入した後、係止片45を板バネ46の付勢力に抗して挟持板44間に差し込み、支持軸47を挟持板44および係止片本体45aに貫通させて当該支持軸47回りに回動自在に軸支することにより着脱構造40が完成する。かかる着脱構造40においては、普段は板バネ46に付勢力によって係止片45が横材42上に起立した起立姿勢に姿勢設定されている一方、操作用突起45bを板バネ46の付勢力に抗して支持軸47回りに時計方向に回動操作することにより傾斜姿勢に姿勢変更するようになっている。
【0047】
そして、L型材41の横材42が角孔94に嵌入されることによって係止溝42aが角孔94の下縁部に外嵌した状態で係止片本体45aの傾斜縁面45cの略中間位置が角孔94の上縁部に当接し、これによって案内レール90に装着された貨物移動防止装置10は、装着状態が安定するとともに、がたつかないようになっている。
【0048】
前記飛出し抑制構造50は、着脱構造40の後方位置で一対のC型材間に挟持されリベット止めで固定される球体支持板(介設板)51と、この球体支持板51に装着されるコイルスプリング52と、このコイルスプリング52の付勢力を受ける球体(押圧体)53とからなっている。
【0049】
前記球体支持板51は、上下寸法がC型材本体31の上下幅寸法より若干小さい側面視で矩形状の板体によって形成され、上縁部から下方に向けて所定幅で切り込まれることによって形成した装着凹部51aを有している。この装着凹部51aは、コイルスプリング52を装着するためのものであり、深さ寸法がコイルスプリング52の長さ寸法と略同一に設定されている。
【0050】
そして、一対のスライド金具30間に挟持固定された球体支持板51の装着凹部51aにコイルスプリング52が嵌挿され、引き続き球体53がコイルスプリング52の頂部に配置された状態で、スライド金具30を仕切りビーム20内に挿入することにより、球体53がコイルスプリング52の付勢力によりビーム本体21の天板24に形成された堰凸条24aのガイド凹部24bに押圧当接され、これによってスライド金具30の仕切りビーム20に対する出没動作が緩やかに行われるようになっている。
【0051】
前記係止解除手段60は、平面視で略楕円状を呈した支持板61と、この支持板61に下面側から装着される円柱体62と、この円柱体62の支持板61からの抜け止めを行うとともに、操作部材としての役割を備えた操作突起63とを備えて構成されている。本発明にかかる係脱構造は、本実施形態においては、貫通孔(係止手段)24cと、球体(押圧体)53と、係止解除手段60とを備えて構成されている。
【0052】
前記支持板61は、長尺側の中心線に沿う長さ寸法が一対の凸条25の嵌込み溝25aの溝奥間の距離より僅かに短く寸法設定され、これによって短尺側の各縁部を嵌込み溝25aに嵌め込み得るようになっている。
【0053】
かかる支持板61には、中心位置に円柱体62を摺接状態で挿通する挿通孔61aが穿設されているとともに、短尺側の中心線に沿う対称位置にビス64を通すための一対の小孔61bが穿設されている。前記挿通孔61aの孔径寸法は、仕切りビーム20の天板24に穿設された貫通孔24cの孔径寸法より小さく径設定されている。これらの貫通孔24cは、天板24の長手方向に延びる中心線上であって、貫通孔24cの孔心を中心とする点対称位置に螺設されたビス孔24dに対応して設けられている。
【0054】
したがって、支持板61を一対の嵌込み溝25aに嵌め込んで貫通孔24cに向けて移動させ、挿通孔61aの孔心と貫通孔24cの孔心とが一致した状態で、ビス64を小孔61bを介してビス孔24dに螺着し締結することによって支持板61が仕切りビーム20の天板24に固定されることになる。
【0055】
前記円柱体62は、支持板61の挿通孔61aに摺接状態で嵌挿される円柱体本体62aと、この円柱体本体62aの下端から同心で延設されたフランジ62bとからなっている。前記円柱体本体62aには、上面から同心で螺設されたネジ孔62cが螺設されている。また、前記フランジ62bは、外径寸法が天板24の貫通孔24cに摺接状態で嵌入され得る寸法に設定されている。
【0056】
前記操作突起63は、孔径寸法が支持板61の挿通孔61aの孔径寸法より若干小さめに設定された環状体63aと、この環状体63aに挿通される雄ネジ63bとからなっている。雄ネジ63bは、環状体63aを介して支持板61の挿通孔61aに貫通された円柱体本体62aのネジ孔62cに螺着され、これによって円柱体62は抜け止め状態で上下動が可能に支持板61に装着されるようになっている。
【0057】
かかる係止解除手段60の構成によれば、結合された一対のスライド金具30が仕切りビーム20に嵌挿された状態で、最大没入位置まで没入されることにより、球体53がコイルスプリング52の付勢力によって天板24の貫通孔24cに嵌り込み、これによってスライド金具30の仕切りビーム20への最大没入状態が維持されることになる。このとき、円柱体62がコイルスプリング52の付勢力によって上昇した球体53に押圧されて上方に向かい、操作突起63が支持板61から上方に突出した状態になっている。
【0058】
そして、スライド金具30を仕切りビーム20から引き出すに際しては、コイルスプリング52の付勢力に抗して操作突起63が押圧される。これによる円柱体62の下降によって球体53がフランジ62bに下方に押されビーム本体21の天板24に穿設された貫通孔24cから外れて係止が解除されるため、スライド金具30は移動が可能になる。
【0059】
また、スライド金具30は、一対のスライド金具30に挟持された上下一対の補強材(介設板)34を備えている。これらの補強材34は、厚み寸法が前記球体支持板51のそれと同一に寸法設定された直方体によって形成され、L型材41の直ぐ後方であって、長孔33を境にしてその上下に設けられ、小径リベットR2によるかしめ止めで各スライド金具30に固定されている。かかる補強材34の存在で一対のスライド金具30の結合状態が構造的に安定したものになっている。
【0060】
以下、図5〜図7を基に本発明に係る貨物移動防止装置10の作用について説明する。図5〜図7は、貨物移動防止装置10の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、図5の(イ)は、スライド金具30が仕切りビーム20に収納された状態、図5の(ロ)は、スライド金具30の仕切りビーム20に対する係止が解除された状態をそれぞれ示している。また、図6の(イ)は、スライド金具30が仕切りビーム20から引き出されつつある状態、図6の(ロ)は、スライド金具30の着脱構造40が案内レール90の角孔94に嵌め込まれる直前の状態をそれぞれ示している。さらに、図7の(イ)は、着脱構造40のL型材41が角孔94に嵌め込まれた状態、図7の(ロ)は、スライド金具30が着脱構造40により案内レール90に係止された状態をそれぞれ示している。
【0061】
まず、スライド金具30が仕切りビーム20に収納された状態では、図5の(イ)に示すように、スライド金具30は、仕切りビーム20に対して最大没入位置にまで没入し、長孔33の前端縁が大径リベットR1に当止してこれ以上の没入が阻止されているとともに、コイルスプリング52の付勢力により球体53が上昇してその上半分が仕切りビーム20の天板24に穿設された貫通孔24cに嵌り込み、これによってスライド金具30の最大没入位置が維持されている。
【0062】
そして、この状態では貨物移動防止装置10を傾けてもスライド金具30が仕切りビーム20から飛び出すようなことがないため、不必要なときにスライド金具30が仕切りビーム20から飛び出し、これによって貨物移動防止装置10の保管時や移送時に飛び出したスライド金具30が邪魔になって取り扱いが面倒になるような不都合を回避することができる。
【0063】
つぎに、貨物移動防止装置10を案内レール90に装着するに際しては、図5の(ロ)に矢印で示すように、操作突起63を指で押圧する。そうすると、円柱体62のフランジ62bがコイルスプリング52の付勢力に抗して球体53を押圧し、当該球体53が貫通孔24cから抜け出るため、仕切りビーム20に対するスライド金具30の係止が解除される。
【0064】
この状態で、仕切りビーム20から外部に突出しているL型材41の横材42部分を、挟持板44を介して指で摘んで引っ張ることにより、スライド金具30は、図6の(イ)に示すように、仕切りビーム20から引き出されることになる。そして、スライド金具30が仕切りビーム20から引き出されつつある状態では、コイルスプリング52の付勢力によって球体53が天板24の堰凸条24aに形成されたガイド凹部24bの上面に押圧当接するため、スライド金具30の引き出し操作時に仕切りビーム20が傾くことによって当該スライド金具30が急に飛び出し、これによって案内レール90への装着操作が困難になるような不具合を確実に防止することができる。
【0065】
ついで、引き出されたスライド金具30を、その着脱構造40により案内レール90に係止させるに際しては、図6の(ロ)に示すように、係止片45の操作用突起45bを指で後方に向けて操作し、これによる係止片45の支持軸47回りの後方に向かう傾倒によりL型材41を案内レール90の角孔94に嵌め込み易くした上で、L型材41の横材42に凹設された係止溝42aを、図7の(イ)に示すように、案内レール90の角孔94の下縁部に嵌め込む。
【0066】
引き続き、操作用突起45bから指を離して係止片45の傾倒操作を解除することにより、係止片45は板バネ46の付勢力によって支持軸47回りに反時計方向に回動し、図7の(ロ)に示すように、係止片45の傾斜縁面45cが角孔94の上端面に当止し、これによる着脱構造40の角孔94への係止によりスライド金具30は上下動が規制された抜け止め状態で案内レール90の角孔94に装着されることになる。
【0067】
一旦装着された貨物移動防止装置10を案内レール90から取り外すに際しては、図7の(ロ)に示す状態で、操作用突起45bを後方に倒して図7の(イ)に示す状態とし、この状態でスライド金具30の先端側を上方に持上げるようにすればよい。これによってL型材41に凹設された係止溝42aの角孔94下縁部に対する係止が解除され、貨物移動防止装置10を案内レール90から取り外し得るようになる。
【0068】
以上詳述したように、本発明の貨物移動防止装置10によれば、貨物移動防止装置10をコンテナCの側壁面C1間に架設するに際し、たとえ当該貨物移動防止装置10を傾けても、飛出し抑制構造50の存在によってスライド金具30が仕切りビーム20から急激に突出するような不都合を確実に防止することができ、これによって貨物移動防止装置10の現場架設作業の作業性を確実に向上させることができる。
【0069】
また、前記スライド金具30は、背面同士が対向配置される一対のC型材によって構成され、これら一対のC型材間に補強材34および球体支持板51が介設された状態での小径リベットR2によるかしめ止めにより形成されているため、C型材は、例えばアルミニウム合金の押出し成形によって容易に製造することができ、部品コストの低減化に貢献するばかりか、一対のC型材を、補強材34および球体支持板51を挟んで互いに接合することによってスライド金具30を得ることができるため、切削加工等により球体支持板51をも含めて一体的にスライド金具30を製造する場合に比べて製造コストの低減化に貢献することができる。
【0070】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0071】
(1)上記の実施形態においては、飛出し抑制構造50が球体支持板51の装着凹部51aに装着されるコイルスプリング52および該コイルスプリング52により付勢される球体53とで構成されているが、本発明は、飛出し抑制構造50がコイルスプリング52および球体53によって構成されることに限定されるものではなく、仕切りビーム20とスライド金具30との間に弾力性のあるシートを介設するなど、スライド金具30の仕切りビーム20に対する出没速度が和らげられるものであれば、どのような構造のものであってもよい。
【0072】
(2)上記の実施形態においては、仕切りビーム20のガイド凹部24bに押圧当接される押圧体として球体53が採用されているが、本発明は、押圧体が球体53であることに限定されるものではなく、楕円体や円柱体、さらには先端に貫通孔24cに嵌り込み得る膨出部の形成された板バネなどであってもよい。因みに、押圧体として板バネを採用した場合には、当該板バネ自体が付勢力を発生し得るため、特にコイルスプリング52を採用しなくてもよく、その分部品コストの低減化に貢献する。
【0073】
(3)上記の実施形態においては、一対のC型材がリベット止めで一体化されてスライド金具30が形成されているが、リベット止めに代えてボルト止めや溶接止めによってC型材を一体化してもよい。
【0074】
(4)上記の実施形態においては、仕切りビーム20の側板23に肉薄部23bが形成されているが、本発明は側板23に肉薄部23bを設けることが必須ではなく、特に設けなくてもよい。
【0075】
(5)上記の実施形態においては、仕切りビーム20の底板22に膨出条22aが設けられているが、本発明は膨出条22aを設けることが必須ではなく、特に設けなくてもよい。
【0076】
(6)上記の実施形態においては、仕切りビーム20の両端部にそれぞれ出没自在に着脱構造40が設けられているが、本発明は、仕切りビーム20の両端部に出没自在の着脱構造40を設けることに限定されるものではなく、いずれか一方のみを出没自在とし、他方を固定してもよい。
【0077】
(7)上記の実施形態においては、仕切りビーム20の天板24に穿設された貫通孔24cは、スライド金具30の最大没入位置に対応して1つのみが設けられているが、本発明は、貫通孔24cが1つのみであることに限定されるものではなく、スライド金具30が最大没入位置より突出した複数の突出位置にそれぞれ対応するように複数の貫通孔を設けてもよい。こうすることによって複数の突出量のいずれかでスライド金具30を段階的に係止することが可能になり、状況に応じた作業性がより良好になる。
【0078】
【発明の効果】
本発明の貨物移動防止装置によれば、スライド金具が仕切りビームに対して最大没入位置にまで没入した収納状態で、当該収納状態を係止する係脱構造が備えられているため、貨物移動防止装置のハンドリング時や移送時、さらには荷台の対向壁面間への架設作業時などに、たとえ当該貨物移動防止装置を傾けても、スライド金具が仕切りビームから急激に飛び出し、これによって貨物移動防止装置の取り扱いが困難になるような不都合を有効に防止することができ、貨物移動防止装置に係る現場架設作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貨物移動防止装置が運送車両のコンテナ内に装着された状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る貨物移動防止装置10の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示す貨物移動防止装置の組立て斜視図であり、スライド金具が案内レールの角孔に係止さる直前の状態を示している。
【図4】図1に示す貨物移動防止装置の組立て斜視図であり、スライド金具が案内レールの角孔に係止された状態を示している。
【図5】貨物移動防止装置の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、(イ)は、スライド金具が仕切りビームに収納された状態、(ロ)は、スライド金具の仕切りビームに対する係止が解除された状態をそれぞれ示している。
【図6】貨物移動防止装置の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、(イ)は、スライド金具が仕切りビームから引き出されつつある状態、(ロ)は、スライド金具の着脱構造が案内レールの角孔に嵌め込まれる直前の状態をそれぞれ示している。
【図7】貨物移動防止装置の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、(イ)は、着脱構造のL型材が角孔に嵌め込まれた状態、(ロ)は、スライド金具が着脱構造により案内レールに係止された状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10 貨物移動防止装置 20 ビーム
21 ビーム本体 22 底板
22a 膨出条 23 側板
23a 肉厚部 23b 肉薄部
23c 大径リベット孔 24 天板
24a 堰凸条 24b ガイド凹部
24c 貫通孔(係止手段) 24d ビス孔
25 凸条 25a 嵌込み溝
30 スライド金具
31 型材本体 32 庇条
33 長孔 34 補強材(介設板)
40 着脱構造 41 L型材
41a 板バネ嵌込み溝 42 横材
42a 係止溝 42b 傾斜縁面
43 縦材 44 挟持板
44a 係止溝 45 係止片
45a 係止片本体 45b 操作用突起
45c 傾斜縁面 46 板バネ
46a バネ本体 46b コ字状部
47 支持軸 50 飛出し抑制構造
51 球体支持板(介設板) 51a 装着凹部
52 コイルスプリング 53 球体(押圧体)
60 係止解除手段 61 支持板
61a 挿通孔 61b 小孔
62 円柱体 62a 円柱体本体
62b フランジ 62c ネジ孔
63 操作突起 63a 環状体
63b 雄ネジ 64 ビス
90 案内レール 91 レール本体
92 長尺耳部 93 対向面
94 角孔 C コンテナ(荷台)
C1 側壁面 R1 大径リベット
R2 小径リベット W 貨物
【発明の属する技術分野】
本発明は、運送車両の荷台に積載された貨物の移動を阻止して荷崩れを防止する貨物移動防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、実用新案登録第2553839号公報に記載されているような貨物移動防止装置が知られている。この貨物移動防止装置は、トラック等の運送車両の荷台(箱型のコンテナを含む)に積載された貨物の移動を阻止して荷崩れを防止するためのものであり、荷台の幅方向の対向壁面間に架設可能になっており、積載された貨物に当接させるように架設することで運送車両の急発進時や急停止時の貨物の倒壊を防止することができるようになっている。
【0003】
かかる貨物移動防止装置は、角筒状の仕切りビームと、この仕切りビームの各端部の開口から出没自在に当該仕切りビーム内に嵌装された長手方向一対のスライド金具とを備えて構成されている。仕切りビームは、荷台の対向壁面間の距離より短く寸法設定されている。そして、前記対向壁面間の距離に合うように各スライド金具を仕切りビームから出没させて突出量を調節することにより貨物移動防止装置の長さ設定が行われる。
【0004】
一方、荷台の側壁面の対向位置には、前後方向に延びる少なくとも一対の案内レールが設けられ、これらの案内レールには、長手方向の全長に亘って所定ピッチで取付孔が穿設されているのに対し、前記各スライド金具の先端には取付孔に嵌り込んで係止されるフックがそれぞれ設けられ、貨物移動防止装置は、これらフックの係止で対向壁面間に固定されるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第2553839号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の貨物移動防止装置は、スライド金具が仕切りビームに対して摺動自在に嵌装され自由に出没し得るようになっているため、例えば当該貨物移動防止装置を傾けると、下側に位置した一方のスライド金具が自重で仕切りビームから最大突出量まで飛び出してしまうばかりか、他方のスライド金具が仕切りビーム内に没入してしまうなど、長さ寸法の調節が困難であり、これによって現場作業を効率的に行い得ないという問題点が存在した。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、長さ調節が容易なことで荷台の対向壁面間への装着を容易に行うことができ、これによって現場作業の効率化を図り得る貨物移動防止装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、運送車両の荷台の幅方向の対向壁面間に架設して荷台の積載空間を仕切ることにより積載された貨物の荷台上での移動を防止する用に供される貨物移動防止装置であって、対向壁面間に差し渡される仕切りビームと、該仕切りビームの少なくとも一方の端面から出没するスライド金具とが備えられ、所定の位置まで没入したスライド金具を係止する一方、所定の操作で当該係止を解除する係脱構造が設けられてなることを特徴とするものである。
【0009】
この発明において荷台とは、トラックなどの運送車両の貨物を載せる部分のことであり、煽りを備えた通常のものはもちろん、箱型に形成されたいわゆるコンテナも含む概念として当該荷台という用語を使用している。
【0010】
そして、この発明によれば、貨物移動防止装置に設けられた係脱構造は、スライド金具が仕切りビームに対して所定の位置にまで没入した収納状態で、当該スライド金具の収納状態を維持するように構成されているため、貨物移動防止装置のハンドリング時や移送時、さらには荷台の対向壁面間への架設作業時などに、たとえ当該貨物移動防止装置を傾けても、スライド金具が仕切りビームから急激に突出し、これによって貨物移動防止装置の取り扱いが困難になるような不都合を有効に防止することができ、貨物移動防止装置に係る現場架設作業の作業性を向上させることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記係脱構造は、スライド金具に設けられ付勢手段により仕切りビームの内壁面を長手方向に向けて摺動可能に押圧する押圧体と、仕切りビームに設けられスライド金具が所定の位置まで没入した状態で押圧体を係止する係止手段と、この係止手段の係止を押圧操作で解除する係止解除手段とを備えてなる特徴とするものである。
【0012】
この発明によれば、スライド金具は、収納位置にまで没入された状態で当該スライド金具に設けられた押圧体が係止手段によって係止されるため、仕切りビームからのスライド金具の飛び出しが阻止される一方、係止解除手段を押圧操作することによって当該係止が解除され、これによってスライド金具は、仕切りビームから引き出され得る状態になる。
【0013】
そして、スライド金具が仕切りビームに対して出没しつつあるときは、押圧体が付勢手段の付勢力で仕切りビームの内壁面に押圧された状態となっているため、それが抵抗となって貨物移動防止装置の荷台への架設作業に際して若干引き出されたスライド金具が仕切りビームを傾けることにより急激に外部に飛び出したり、逆に急激に仕切りビーム内に没入してしまうようなことは起らず、常に安定した状態でスライド金具を出没させることができ、これによって貨物移動防止装置の架設作業の作業性を向上させることができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記押圧体は球体によって構成され、前記仕切りビームの内壁面には球体が案内されつつ長手方向に向けて摺動し得るガイド凹部が設けられ、前記係止手段は仕切りビームの内壁面を貫通するようにガイド凹部に貫設された貫通孔によって構成され、前記係止解除手段は、貫通孔に嵌入した球体を付勢手段の付勢力に抗して押し下げ操作し得る操作片を備えてなることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によれば、押圧体が球体によって構成されているため、スライド金具は、当該球体の球面が仕切りビームのガイド凹部に摺接しながら例えば転動しつつガイド凹部に案内されることで仕切りビームに対して円滑に進退することができる。
【0016】
また、スライド金具が所定の位置にまで没入すると、球体が付勢手段の付勢力によって貫通孔に嵌入されるため、スライド金具の移動が規制される一方、操作片の押圧操作で貫通孔に嵌入していた球体が当該嵌入孔から押し出されて係止が解除され、これによってスライド金具は、仕切りビームから引き出し得る状態になる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記スライド金具は、背面同士が対向配置される一対のC型材と、これらC型材間に介設される少なくとも1枚の介設板とを備えてなることを特徴とするものである。
【0018】
この発明によれば、C型材は、例えばアルミニウム合金の押出し成形によって容易に大量生産することができるため、貨物移動防止装置の製造コストの低減化に貢献することができる。また、C型材間に介設板を介設することにより、当該介設板を介した一対のC型材間に押圧体や付勢手段等の可動部材を収容する収容空間を確保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る貨物移動防止装置が運送車両のコンテナ内に装着された状態を示す斜視図である。なお、図1では後部ドア−を開放してコンテナ(荷台)C内を車両の後方から目視した状態を描いている。この図に示すように、コンテナC内には、一対の側壁面C1に互いに対向するように固定された前後方向に延びる幅方向一対の案内レール90が設けられている。案内レール90は、断面視で中央部が膨出して形成され、当該中央部の断面視でC字形状を呈した前後方向に延びるレール本体91と、このレール本体91の上下の縁部から互いに反対方向に突設された前後方向に延びる一対の長尺耳部92とを備えて構成されている。
【0020】
そして、案内レール90は、各長尺耳部92が側壁面C1に当接された状態でねじ止めその他で側壁面C1に固定されることによりコンテナC内に装着されるようになっている。
【0021】
かかる一対の案内レール90における各レール本体91の対向面93には、前後方向の全長に亘って所定ピッチで穿設された複数の角孔94が設けられ、本発明に係る貨物移動防止装置10は、各端部が互いに対向した角孔94に嵌挿されることによって一対の案内レール90間に架設されるようになっている。
【0022】
そして、コンテナC内が貨物移動防止装置10によって前後方向で仕切られることにより、積載された貨物Wが貨物移動防止装置10に当接され、これによって運送車両の急発進や急停止時に貨物移動防止装置10に前後方向に向かう力が加わっても、貨物Wが転倒するような不都合の発生を確実に防止するようになっている。
【0023】
図2は、本発明に係る貨物移動防止装置10の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図3および図4は、その組立て斜視図であり、図3は、スライド金具30が案内レール90の角孔94に係止さる直前の状態、図4は、スライド金具30が案内レール90の角孔94に係止された状態をそれぞれ示している。なお、これらの図においては、図示の都合上、貨物移動防止装置10の一方の端部のみを示している。
【0024】
図2に示すように、貨物移動防止装置10は、前記案内レール90(図1)間の距離より短く長さ設定された角筒状の仕切りビーム20と、この仕切りビーム20の各端部からに摺動可能に嵌挿されるスライド金具30と、このスライド金具30の各先端部に設けられ案内レール90に着脱自在に装着される着脱構造40と、スライド金具30の仕切りビーム20からの急激な飛び出しを抑制する飛出し抑制構造50と、仕切りビーム20のスライド金具30内への収納状態を係止する係止手段と、当該係止手段による係止を解除する係止解除手段60とを備えた基本構成を有している。
【0025】
前記仕切りビーム20は、底板22、該底板22の両側縁から立設された幅方向一対の側板23および該側板23の上縁部間に架設された天板24からなる角筒状のビーム本体21と、このビーム本体21の天板24から上方に向けて突設された当該ビーム本体21と同一長さ寸法の幅方向一対の凸条25とからなっている。
【0026】
前記底板22には、幅方向の中央部が下方に向けて膨出されることにより形成した長手方向に延びる膨出条22aが設けられている。この膨出条22aは、正面視で逆台形状を呈し、基端部の幅寸法が前記一対の凸条25間の隙間寸法より僅かに狭く寸法設定されている。したがって、複数の仕切りビーム20を重ね合わせて収納したり移送するに際し、上部の仕切りビーム20の膨出条22aが下部の仕切りビーム20の凸条25間に嵌り込み、これによって荷崩れが起らないようにしている。
【0027】
前記側板23は、上縁部および下縁部に形成された上下一対の肉厚部23aと、これら一対の肉厚部23a間に形成された肉薄部23bとからなっている。本実施形態においては、肉厚部23aは略4.5mmに厚み設定されているのに対し、肉薄部23bは略3.0mmに厚み設定されている。側板23の上下を肉厚部23aとするとともに、中間部分を肉薄部23bとすることによって仕切りビーム20の構造上の強度を確保した上で材料コストの低減化を図り得るようにしている。
【0028】
かかる一対の側板23には、各肉薄部23bの端部から若干引き下がった位置の対向面に大径リベットR1を挿通させるための大径リベット孔23cがそれぞれ穿設されている。大径リベットR1は、仕切りビーム20に嵌装されたスライド金具30の移動範囲を決めるストッパーとしての役割を果たすものである。
【0029】
また、大径リベットR1は、大径リベット孔23cに挿通された状態で頭部および反対側のかしめ部が側板23の肉厚部23aより外方に出ないようにかしめ処理され、これによって複数の仕切りビーム20を、各肉厚部23aを当接させた状態で並置し得るようになり、これによって保管空間を有効に利用し得るようになっている。
【0030】
前記天板24の内面には、幅方向の中央位置に前後方向へ延びる堰凸条24aが膨設されているとともに、当該堰凸条24aの下面部には前後方向に延びるガイド凹部24bが設けられている。このガイド凹部24bは、後述する球体(押圧体)53の前後動(仕切りビーム20の長手方向に向かう移動)をガイドするためのものであり、正面視で球体53の径寸法に対応した曲率半径を有する円弧状に形状設定されている。また、天板24には、その端縁から所定距離だけ中央部に寄った位置であって幅方向の中央部に、係止解除手段60の一部を貫通させるための貫通孔(係止手段)24cが穿設されているとともに、この貫通孔24cを挟んだ状態で前後方向一対のビス孔24dが螺設されている。
【0031】
前記一対の凸条25は、天板24の幅方向の各縁部から上方に向けて突設された状態で、対向面が互いに対向する方向に向けて若干突出され、これによって正面視でそれぞれ逆L字状を呈している。そして、各凸条25の互いに対向方向に向けて突出した部分と天板24との間に、後述する支持板61を嵌め込むための嵌込み溝25aがそれぞれ形成している。
【0032】
このように構成された仕切りビーム20は、本実施形態においては、溶融状態のアルミニウム合金が所定の金型を介して押し出される、いわゆる押出し成形法によってその基体が製造され、当該基体に大径リベット孔23cおよび貫通孔24cが穿設されるとともに、ビス孔24dが螺設されることによって形成されている。
【0033】
前記スライド金具30は、断面視でC形状を呈した一対のC型材がビーム本体21内に摺接状態で嵌装されるものであり、本実施形態においては、上下幅寸法が略60mmで長さ寸法が略300mmに設定されている。かかる各C型材は、板状のC型材本体31と、このC型材本体31の上下の縁部から同一方向に向けて直角に突設された長手方向に延びる上下一対の庇条32とからなっている。
【0034】
上下の庇条32間の外寸法は、底板22および天板24間の内寸法より若干小さめに寸法設定されているとともに、庇条32のC型材本体31からの突出量の外寸法は、堰凸条24aおよび側板23間の内寸法より僅かに小さく寸法設定され、これによってC型材本体31は、庇条32の先端縁部を側板23に摺接させ、且つ上部の庇条32と天板24との間に若干の隙間が形成された状態で摺動可能にビーム本体21内に嵌装されるようになっている。
【0035】
そして、各C型材本体31には、ビーム本体21の大径リベット孔23cに対応した位置に長手方向に延びる長孔33がそれぞれ穿設され、一対のC型材がビーム本体21内に嵌装された状態で大径リベットR1が大径リベット孔23cおよび長孔33にそれぞれ差し通されることにより、スライド金具30は、長孔33の長手方向の範囲内で仕切りビーム20に対して出没し、若干の先端部を残してほとんどがビーム本体21内に没入した最大没入位置と、長孔33の奥側の縁部が大径リベットR1に当止した最大突出位置との間で位置変更し得るようになっている。
【0036】
前記着脱構造40は、一対のC型材本体31間で前方(図2における左方)から一部が外方に向かって突出する側面視でL字形状を呈した板状のL型材41と、このL型材41を挟持する略正方形状を呈した一対の挟持板44と、これら一対の挟持板44間に装着される係止片45と、一対の挟持板44間で前記L型材41と係止片45間に介設される板バネ46とからなっている。L型材41および各挟持板44は、L型材41を一対の挟持板44によって挟持した状態の合計厚み寸法が、ビーム本体21内に嵌装された一対のC型材間の隙間寸法より僅かに小さくなるようにそれぞれの厚み寸法が設定されている。
【0037】
かかる挟持板44には、L型材41の係止溝42aに対応した位置に同一形状の係止溝44aが凹設され、一対の挟持板44によりL型材41を挟持し固定した状態で、これらの係止溝42a,44aが合わさって着脱構造40の挟持溝が形成されるようになっている。
【0038】
そして、L型材41が一対の挟持板44によって挟持された状態で、所定本数の小径リベットR2がC型材本体31、挟持板44およびL型材41に貫通された後に当該小径リベットR2にかしめ処理が施されることによって一対のC型材本体31間でL型材41と挟持板44とが一体化されるようになっている。
【0039】
前記L型材41は、スライド金具30の長手方向に延びる横材42と、この横材42の後方(図2における右方)から上方に向けて突設された縦材43とからなっている。これら横材42と縦材43との接合部分の前方位置には、側面視でコ字状を呈した、板バネ46の一方の端部を嵌め込むための板バネ嵌込み溝41aが設けられている。
【0040】
また、横材42の下縁面の前方位置には、上記案内レール90の角孔94の下縁部に外嵌させるための係止溝42aが設けられている。この係止溝42aの前方位置には、横材42の前縁部の下端が斜めに切り取られることによって形成した傾斜縁面42bが設けられ、横材42の先端部は、この傾斜縁面42bに案内されることによって角孔94に嵌り込み易くなっている。
【0041】
前記係止片45は、L型材41と同一厚み寸法の板材によって形成された上下方向に長尺の係止片本体45aと、この係止片本体45aの上縁部後方から上方に向かって突設された操作用突起45bとからなっている。係止片本体45aの上縁部には、前方に向かって先下がりに傾斜した傾斜縁面45cが形成されている。
【0042】
かかる係止片45は、一対の挟持板44の前方上部間に架設されたリベットからなる支持軸47回りに回動自在に軸支され、前端下縁部が横材42の上縁面に当止することによって直立した直立姿勢と、支持軸47回りに時計方向に回動して後縁面が縦材43に当止した傾斜姿勢との間で姿勢変更可能になっている。
【0043】
このような係止片45は、直立姿勢に姿勢設定された状態で、前縁面の上下寸法が、前記横材42の前縁面の上下寸法と合わせて角孔94の上下寸法より若干短めに寸法設定されている。これによって、横材42および係止片45の前端部を角孔94に差し込むと、係止片本体45aの傾斜縁面45cおよび横材42の傾斜縁面42bとが角孔94の上下の縁部に当止するようになっている。
【0044】
前記板バネ46は、係止片45を支持軸47回りに反時計方向に付勢するためのものであり、L字状に形状設定されたバネ本体46aと、このバネ本体46aの一方の端部にコ字状になるように折り曲げ処理されて形成されたコ字状部46bとからなっている。
【0045】
前記バネ本体46aは、コ字状部46bが設けられている側が係止片45とL型材41の板バネ嵌込み溝41aの奥部との間の距離より若干短めに長さ設定されているとともに、反対側が係止片45の上下寸法より若干短めに寸法設定されている。また、前記コ字状部46bは、L型材41の板バネ嵌込み溝41aに圧入されるように形状設定されている。
【0046】
したがって、L型材41が一対の挟持板44に挟持固定された状態で、横材42の上方の空間にバネ本体46aを差し入れ、コ字状部46bを板バネ嵌込み溝41aに圧入した後、係止片45を板バネ46の付勢力に抗して挟持板44間に差し込み、支持軸47を挟持板44および係止片本体45aに貫通させて当該支持軸47回りに回動自在に軸支することにより着脱構造40が完成する。かかる着脱構造40においては、普段は板バネ46に付勢力によって係止片45が横材42上に起立した起立姿勢に姿勢設定されている一方、操作用突起45bを板バネ46の付勢力に抗して支持軸47回りに時計方向に回動操作することにより傾斜姿勢に姿勢変更するようになっている。
【0047】
そして、L型材41の横材42が角孔94に嵌入されることによって係止溝42aが角孔94の下縁部に外嵌した状態で係止片本体45aの傾斜縁面45cの略中間位置が角孔94の上縁部に当接し、これによって案内レール90に装着された貨物移動防止装置10は、装着状態が安定するとともに、がたつかないようになっている。
【0048】
前記飛出し抑制構造50は、着脱構造40の後方位置で一対のC型材間に挟持されリベット止めで固定される球体支持板(介設板)51と、この球体支持板51に装着されるコイルスプリング52と、このコイルスプリング52の付勢力を受ける球体(押圧体)53とからなっている。
【0049】
前記球体支持板51は、上下寸法がC型材本体31の上下幅寸法より若干小さい側面視で矩形状の板体によって形成され、上縁部から下方に向けて所定幅で切り込まれることによって形成した装着凹部51aを有している。この装着凹部51aは、コイルスプリング52を装着するためのものであり、深さ寸法がコイルスプリング52の長さ寸法と略同一に設定されている。
【0050】
そして、一対のスライド金具30間に挟持固定された球体支持板51の装着凹部51aにコイルスプリング52が嵌挿され、引き続き球体53がコイルスプリング52の頂部に配置された状態で、スライド金具30を仕切りビーム20内に挿入することにより、球体53がコイルスプリング52の付勢力によりビーム本体21の天板24に形成された堰凸条24aのガイド凹部24bに押圧当接され、これによってスライド金具30の仕切りビーム20に対する出没動作が緩やかに行われるようになっている。
【0051】
前記係止解除手段60は、平面視で略楕円状を呈した支持板61と、この支持板61に下面側から装着される円柱体62と、この円柱体62の支持板61からの抜け止めを行うとともに、操作部材としての役割を備えた操作突起63とを備えて構成されている。本発明にかかる係脱構造は、本実施形態においては、貫通孔(係止手段)24cと、球体(押圧体)53と、係止解除手段60とを備えて構成されている。
【0052】
前記支持板61は、長尺側の中心線に沿う長さ寸法が一対の凸条25の嵌込み溝25aの溝奥間の距離より僅かに短く寸法設定され、これによって短尺側の各縁部を嵌込み溝25aに嵌め込み得るようになっている。
【0053】
かかる支持板61には、中心位置に円柱体62を摺接状態で挿通する挿通孔61aが穿設されているとともに、短尺側の中心線に沿う対称位置にビス64を通すための一対の小孔61bが穿設されている。前記挿通孔61aの孔径寸法は、仕切りビーム20の天板24に穿設された貫通孔24cの孔径寸法より小さく径設定されている。これらの貫通孔24cは、天板24の長手方向に延びる中心線上であって、貫通孔24cの孔心を中心とする点対称位置に螺設されたビス孔24dに対応して設けられている。
【0054】
したがって、支持板61を一対の嵌込み溝25aに嵌め込んで貫通孔24cに向けて移動させ、挿通孔61aの孔心と貫通孔24cの孔心とが一致した状態で、ビス64を小孔61bを介してビス孔24dに螺着し締結することによって支持板61が仕切りビーム20の天板24に固定されることになる。
【0055】
前記円柱体62は、支持板61の挿通孔61aに摺接状態で嵌挿される円柱体本体62aと、この円柱体本体62aの下端から同心で延設されたフランジ62bとからなっている。前記円柱体本体62aには、上面から同心で螺設されたネジ孔62cが螺設されている。また、前記フランジ62bは、外径寸法が天板24の貫通孔24cに摺接状態で嵌入され得る寸法に設定されている。
【0056】
前記操作突起63は、孔径寸法が支持板61の挿通孔61aの孔径寸法より若干小さめに設定された環状体63aと、この環状体63aに挿通される雄ネジ63bとからなっている。雄ネジ63bは、環状体63aを介して支持板61の挿通孔61aに貫通された円柱体本体62aのネジ孔62cに螺着され、これによって円柱体62は抜け止め状態で上下動が可能に支持板61に装着されるようになっている。
【0057】
かかる係止解除手段60の構成によれば、結合された一対のスライド金具30が仕切りビーム20に嵌挿された状態で、最大没入位置まで没入されることにより、球体53がコイルスプリング52の付勢力によって天板24の貫通孔24cに嵌り込み、これによってスライド金具30の仕切りビーム20への最大没入状態が維持されることになる。このとき、円柱体62がコイルスプリング52の付勢力によって上昇した球体53に押圧されて上方に向かい、操作突起63が支持板61から上方に突出した状態になっている。
【0058】
そして、スライド金具30を仕切りビーム20から引き出すに際しては、コイルスプリング52の付勢力に抗して操作突起63が押圧される。これによる円柱体62の下降によって球体53がフランジ62bに下方に押されビーム本体21の天板24に穿設された貫通孔24cから外れて係止が解除されるため、スライド金具30は移動が可能になる。
【0059】
また、スライド金具30は、一対のスライド金具30に挟持された上下一対の補強材(介設板)34を備えている。これらの補強材34は、厚み寸法が前記球体支持板51のそれと同一に寸法設定された直方体によって形成され、L型材41の直ぐ後方であって、長孔33を境にしてその上下に設けられ、小径リベットR2によるかしめ止めで各スライド金具30に固定されている。かかる補強材34の存在で一対のスライド金具30の結合状態が構造的に安定したものになっている。
【0060】
以下、図5〜図7を基に本発明に係る貨物移動防止装置10の作用について説明する。図5〜図7は、貨物移動防止装置10の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、図5の(イ)は、スライド金具30が仕切りビーム20に収納された状態、図5の(ロ)は、スライド金具30の仕切りビーム20に対する係止が解除された状態をそれぞれ示している。また、図6の(イ)は、スライド金具30が仕切りビーム20から引き出されつつある状態、図6の(ロ)は、スライド金具30の着脱構造40が案内レール90の角孔94に嵌め込まれる直前の状態をそれぞれ示している。さらに、図7の(イ)は、着脱構造40のL型材41が角孔94に嵌め込まれた状態、図7の(ロ)は、スライド金具30が着脱構造40により案内レール90に係止された状態をそれぞれ示している。
【0061】
まず、スライド金具30が仕切りビーム20に収納された状態では、図5の(イ)に示すように、スライド金具30は、仕切りビーム20に対して最大没入位置にまで没入し、長孔33の前端縁が大径リベットR1に当止してこれ以上の没入が阻止されているとともに、コイルスプリング52の付勢力により球体53が上昇してその上半分が仕切りビーム20の天板24に穿設された貫通孔24cに嵌り込み、これによってスライド金具30の最大没入位置が維持されている。
【0062】
そして、この状態では貨物移動防止装置10を傾けてもスライド金具30が仕切りビーム20から飛び出すようなことがないため、不必要なときにスライド金具30が仕切りビーム20から飛び出し、これによって貨物移動防止装置10の保管時や移送時に飛び出したスライド金具30が邪魔になって取り扱いが面倒になるような不都合を回避することができる。
【0063】
つぎに、貨物移動防止装置10を案内レール90に装着するに際しては、図5の(ロ)に矢印で示すように、操作突起63を指で押圧する。そうすると、円柱体62のフランジ62bがコイルスプリング52の付勢力に抗して球体53を押圧し、当該球体53が貫通孔24cから抜け出るため、仕切りビーム20に対するスライド金具30の係止が解除される。
【0064】
この状態で、仕切りビーム20から外部に突出しているL型材41の横材42部分を、挟持板44を介して指で摘んで引っ張ることにより、スライド金具30は、図6の(イ)に示すように、仕切りビーム20から引き出されることになる。そして、スライド金具30が仕切りビーム20から引き出されつつある状態では、コイルスプリング52の付勢力によって球体53が天板24の堰凸条24aに形成されたガイド凹部24bの上面に押圧当接するため、スライド金具30の引き出し操作時に仕切りビーム20が傾くことによって当該スライド金具30が急に飛び出し、これによって案内レール90への装着操作が困難になるような不具合を確実に防止することができる。
【0065】
ついで、引き出されたスライド金具30を、その着脱構造40により案内レール90に係止させるに際しては、図6の(ロ)に示すように、係止片45の操作用突起45bを指で後方に向けて操作し、これによる係止片45の支持軸47回りの後方に向かう傾倒によりL型材41を案内レール90の角孔94に嵌め込み易くした上で、L型材41の横材42に凹設された係止溝42aを、図7の(イ)に示すように、案内レール90の角孔94の下縁部に嵌め込む。
【0066】
引き続き、操作用突起45bから指を離して係止片45の傾倒操作を解除することにより、係止片45は板バネ46の付勢力によって支持軸47回りに反時計方向に回動し、図7の(ロ)に示すように、係止片45の傾斜縁面45cが角孔94の上端面に当止し、これによる着脱構造40の角孔94への係止によりスライド金具30は上下動が規制された抜け止め状態で案内レール90の角孔94に装着されることになる。
【0067】
一旦装着された貨物移動防止装置10を案内レール90から取り外すに際しては、図7の(ロ)に示す状態で、操作用突起45bを後方に倒して図7の(イ)に示す状態とし、この状態でスライド金具30の先端側を上方に持上げるようにすればよい。これによってL型材41に凹設された係止溝42aの角孔94下縁部に対する係止が解除され、貨物移動防止装置10を案内レール90から取り外し得るようになる。
【0068】
以上詳述したように、本発明の貨物移動防止装置10によれば、貨物移動防止装置10をコンテナCの側壁面C1間に架設するに際し、たとえ当該貨物移動防止装置10を傾けても、飛出し抑制構造50の存在によってスライド金具30が仕切りビーム20から急激に突出するような不都合を確実に防止することができ、これによって貨物移動防止装置10の現場架設作業の作業性を確実に向上させることができる。
【0069】
また、前記スライド金具30は、背面同士が対向配置される一対のC型材によって構成され、これら一対のC型材間に補強材34および球体支持板51が介設された状態での小径リベットR2によるかしめ止めにより形成されているため、C型材は、例えばアルミニウム合金の押出し成形によって容易に製造することができ、部品コストの低減化に貢献するばかりか、一対のC型材を、補強材34および球体支持板51を挟んで互いに接合することによってスライド金具30を得ることができるため、切削加工等により球体支持板51をも含めて一体的にスライド金具30を製造する場合に比べて製造コストの低減化に貢献することができる。
【0070】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0071】
(1)上記の実施形態においては、飛出し抑制構造50が球体支持板51の装着凹部51aに装着されるコイルスプリング52および該コイルスプリング52により付勢される球体53とで構成されているが、本発明は、飛出し抑制構造50がコイルスプリング52および球体53によって構成されることに限定されるものではなく、仕切りビーム20とスライド金具30との間に弾力性のあるシートを介設するなど、スライド金具30の仕切りビーム20に対する出没速度が和らげられるものであれば、どのような構造のものであってもよい。
【0072】
(2)上記の実施形態においては、仕切りビーム20のガイド凹部24bに押圧当接される押圧体として球体53が採用されているが、本発明は、押圧体が球体53であることに限定されるものではなく、楕円体や円柱体、さらには先端に貫通孔24cに嵌り込み得る膨出部の形成された板バネなどであってもよい。因みに、押圧体として板バネを採用した場合には、当該板バネ自体が付勢力を発生し得るため、特にコイルスプリング52を採用しなくてもよく、その分部品コストの低減化に貢献する。
【0073】
(3)上記の実施形態においては、一対のC型材がリベット止めで一体化されてスライド金具30が形成されているが、リベット止めに代えてボルト止めや溶接止めによってC型材を一体化してもよい。
【0074】
(4)上記の実施形態においては、仕切りビーム20の側板23に肉薄部23bが形成されているが、本発明は側板23に肉薄部23bを設けることが必須ではなく、特に設けなくてもよい。
【0075】
(5)上記の実施形態においては、仕切りビーム20の底板22に膨出条22aが設けられているが、本発明は膨出条22aを設けることが必須ではなく、特に設けなくてもよい。
【0076】
(6)上記の実施形態においては、仕切りビーム20の両端部にそれぞれ出没自在に着脱構造40が設けられているが、本発明は、仕切りビーム20の両端部に出没自在の着脱構造40を設けることに限定されるものではなく、いずれか一方のみを出没自在とし、他方を固定してもよい。
【0077】
(7)上記の実施形態においては、仕切りビーム20の天板24に穿設された貫通孔24cは、スライド金具30の最大没入位置に対応して1つのみが設けられているが、本発明は、貫通孔24cが1つのみであることに限定されるものではなく、スライド金具30が最大没入位置より突出した複数の突出位置にそれぞれ対応するように複数の貫通孔を設けてもよい。こうすることによって複数の突出量のいずれかでスライド金具30を段階的に係止することが可能になり、状況に応じた作業性がより良好になる。
【0078】
【発明の効果】
本発明の貨物移動防止装置によれば、スライド金具が仕切りビームに対して最大没入位置にまで没入した収納状態で、当該収納状態を係止する係脱構造が備えられているため、貨物移動防止装置のハンドリング時や移送時、さらには荷台の対向壁面間への架設作業時などに、たとえ当該貨物移動防止装置を傾けても、スライド金具が仕切りビームから急激に飛び出し、これによって貨物移動防止装置の取り扱いが困難になるような不都合を有効に防止することができ、貨物移動防止装置に係る現場架設作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貨物移動防止装置が運送車両のコンテナ内に装着された状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る貨物移動防止装置10の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示す貨物移動防止装置の組立て斜視図であり、スライド金具が案内レールの角孔に係止さる直前の状態を示している。
【図4】図1に示す貨物移動防止装置の組立て斜視図であり、スライド金具が案内レールの角孔に係止された状態を示している。
【図5】貨物移動防止装置の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、(イ)は、スライド金具が仕切りビームに収納された状態、(ロ)は、スライド金具の仕切りビームに対する係止が解除された状態をそれぞれ示している。
【図6】貨物移動防止装置の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、(イ)は、スライド金具が仕切りビームから引き出されつつある状態、(ロ)は、スライド金具の着脱構造が案内レールの角孔に嵌め込まれる直前の状態をそれぞれ示している。
【図7】貨物移動防止装置の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、(イ)は、着脱構造のL型材が角孔に嵌め込まれた状態、(ロ)は、スライド金具が着脱構造により案内レールに係止された状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10 貨物移動防止装置 20 ビーム
21 ビーム本体 22 底板
22a 膨出条 23 側板
23a 肉厚部 23b 肉薄部
23c 大径リベット孔 24 天板
24a 堰凸条 24b ガイド凹部
24c 貫通孔(係止手段) 24d ビス孔
25 凸条 25a 嵌込み溝
30 スライド金具
31 型材本体 32 庇条
33 長孔 34 補強材(介設板)
40 着脱構造 41 L型材
41a 板バネ嵌込み溝 42 横材
42a 係止溝 42b 傾斜縁面
43 縦材 44 挟持板
44a 係止溝 45 係止片
45a 係止片本体 45b 操作用突起
45c 傾斜縁面 46 板バネ
46a バネ本体 46b コ字状部
47 支持軸 50 飛出し抑制構造
51 球体支持板(介設板) 51a 装着凹部
52 コイルスプリング 53 球体(押圧体)
60 係止解除手段 61 支持板
61a 挿通孔 61b 小孔
62 円柱体 62a 円柱体本体
62b フランジ 62c ネジ孔
63 操作突起 63a 環状体
63b 雄ネジ 64 ビス
90 案内レール 91 レール本体
92 長尺耳部 93 対向面
94 角孔 C コンテナ(荷台)
C1 側壁面 R1 大径リベット
R2 小径リベット W 貨物
Claims (4)
- 運送車両の荷台の幅方向の対向壁面間に架設して荷台の積載空間を仕切ることにより積載された貨物の荷台上での移動を防止する用に供される貨物移動防止装置であって、対向壁面間に差し渡される仕切りビームと、該仕切りビームの少なくとも一方の端面から出没するスライド金具とが備えられ、所定の位置に没入したスライド金具を係止する一方、所定の操作で当該係止を解除する係脱構造が設けられてなることを特徴とする貨物移動防止装置。
- 前記係脱構造は、スライド金具に設けられ付勢手段により仕切りビームの内壁面を長手方向に摺動可能に押圧する押圧体と、仕切りビームに設けられスライド金具が所定の位置まで没入した状態で押圧体を係止する係止手段と、この係止手段の係止を押圧操作で解除する係止解除手段とを備えてなる請求項1記載の貨物移動防止装置。
- 前記押圧体は、球体によって構成され、前記仕切りビームの内壁面には、球体が案内されつつ長手方向に向けて摺動し得るガイド凹部が設けられ、前記係止手段は、仕切りビームの内壁面を貫通するようにガイド凹部に貫設された貫通孔によって構成され、前記係止解除手段は、貫通孔に嵌入した球体を前記付勢手段の付勢力に抗して押し下げ操作し得る操作片を備えてなる請求項2記載の貨物移動防止装置。
- 前記スライド金具は、背面同士が対向配置される一対のC型材と、これらC型材間に介設される少なくとも1枚の介設板とを備えてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の貨物移動防止装置。
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