(実施形態)
図1には、一実施形態の組み立てボックスを示している。
本実施形態の組み立てボックスは、平面視矩形状の外形を有する底板1と、底板1の外形の四辺に沿って立設するように底板1上に組み立てられる四つの側板2と、平面視矩形状に組み立てられた四つの側板2に対して上方から着脱自在に被せられる蓋4とを備える。
底板1上には、四つの側板2によって全周を覆われた収納空間S1が形成される。収納空間S1は上方に向けて開放され、この開放部分が蓋4によって着脱自在に覆われる。
以下、各構成についてさらに詳しく説明する。
まず、底板1について説明する。
底板1は、所謂、パレットである。底板1は、上下一対の矩形状の板部と、この間に位置する複数の桁部とで構成される。複数の桁部のうち隣接する2つの桁部間に、フォークリフトの爪等が挿入される孔が形成される。底板1は、本実施形態では、平面視略正方形状である。底板1は、周方向に連続する四つの側面10を有する。四つの側面10は、第一方向D1の互いに逆側(第一方向D1の外側)を向く一対の側面10と、第二方向D2の互いに逆側(第二方向D2の外側)を向く一対の側面10とで、構成されている。第一方向D1と第二方向D2は、平面視において互いに直交する方向である。第一方向D1及び第二方向D2に対して直交する第三方向D3が、上下方向である。本文中で用いる直交の文言は厳密な意味での直交に限らず、略直交な場合も含む。
各側面10には、二つの貫通口11が水平方向に距離をあけて形成されている。各貫通口11は、フォークリフトの爪等が挿入される部分である。底板1は、例えば合成樹脂製であるが、木製や金属製でもよい。
次に、側板2について説明する。
四つの側板2は、一対の第一側板21と、一対の第二側板22とで構成されている。周方向において、第一側板21と第二側板22は交互に位置する。互いに隣接する第一側板21と第二側板22は、連結機構3によってL字状に連結される。一対の第一側板21は、底板1の上面の第一方向D1の両端縁部に組み立てられる。一対の第二側板22は、底板1の上面の第二方向D2の両端縁部に組み立てられる。
まず、第一側板21について説明する。
一対の第一側板21は共通の構造を備えるので、以下においては、第一側板21の共通の構造を説明する。図2には、連結機構3に連結された状態の第一側板21が示されている。
第一側板21は、矩形板状の中空板材210で主体が構成されている。中空板材210は、ハニカム構造を有する合成樹脂製の板材に対して、その厚み方向の両側に鋼板(アルミ板)を貼着したものである。貼着の方法としては、例えば、合成樹脂製の板材を加熱してその表面を溶融させて鋼板を貼着させる、熱溶着が挙げられる。該ハニカム構造に代えて、押し出し成形によってハーモニカの穴のように中空部分を一列に形成した構造や、柱体を多数並設した構造や、円錐体等の錐体を多数並設した構造を採用してもよいし、さらに他の構造を採用することも可能である。また、鋼板を貼着しない構造を採用してもよい。第一側板21の材質についても合成樹脂や金属に限定されず、木製であってもよい。
中空板材210の周縁部には、金属製の枠体211が固定されている。なお、枠体211は、樹脂製でもよい。
枠体211は、上第一コーナー部材212、上第二コーナー部材213、下第一コーナー部材214、下第二コーナー部材215、上フレーム材216、下フレーム材217及び縦フレーム材218で構成されている。
上第一コーナー部材212は、中空板材210の上側の一対の角部のうち、連結機構3に連結されない側の角部に嵌め込まれて固定される金属部材である。上第一コーナー部材212は、外形が略L字状である。図3に示すように、上第一コーナー部材212の背面(収納空間S1側を向く面)には、ロック穴2120が設けられている。
図4に示すように、上第二コーナー部材213は、中空板材210の上側の一対の角部のうち、連結機構3に連結される側の角部に嵌め込まれて固定される金属部材である。上第二コーナー部材213は、断面コ字状の本体部2130と、本体部2130から第二方向D2の外側に突出した上カバー片2131とを有する。
図5に示すように、下第一コーナー部材214は、中空板材210の下側の一対の角部のうち、連結機構3に連結されない側の角部に嵌め込まれて固定される金属部材である。下第一コーナー部材214の正面(収納空間S1側とは反対側を向く面)には、ピン2140と当て板23が設けられている。
ピン2140は、収納空間S1側とは反対側に突出する円筒状の突起と、この突起に取り付けられた、頭部が半球状のねじである。なお、ピン2140は、先端に径の大きい頭部を有する略円柱状の突起で構成されてもよい。当て板23は、正面に複数条のリブ230を有する矩形板状の部材であり、下第一コーナー部材214よりも下方に突出するように設けられている。複数条のリブ230は、例えば、当て板23をプレス加工することで、外側に突出し且つ内側に開口する形状に設けられる。当て板23の下第一コーナー部材214よりも下方の部分の上下長さは、底板1の上下長さ(つまり底板1の厚み)よりも所定距離だけ短い。言い換えると、当て板23は、第一側板21を底板1上に載せた状態で、当て板23の下端が底板1の下面よりも所定距離だけ上方に位置するように設けられている。ここで、所定距離とは、例えば5mm程度である。下第一コーナー部材214の下面には、挿入孔2141が設けられている。
図6に示すように、下第二コーナー部材215は、中空板材210の下側の一対の角部のうち、連結機構3に連結される側の角部に嵌め込まれて固定される金属部材である。下第二コーナー部材215は、断面コ字状の本体部2150と、本体部2150から第二方向D2の外側に突出した下カバー片2151とを有する。さらに、本体部2150の正面(収納空間S1側とは反対側を向く面)には、当て板23が設けられている。当て板23は、本体部2150よりも下方に突出するように設けられている。当て板23の本体部2150よりも下方の部分の上下長さは、底板1の上下長さ(つまり底板1の厚み)よりも若干短い。
図2に示すように、上フレーム材216は、中空板材210の上端部に長手方向に亘って固定された断面コ字状の金属部材である。上フレーム材216の長手方向の一端部は、上第一コーナー部材212で覆われ、上フレーム材216の長手方向の他端部は、上第二コーナー部材213の本体部2130で覆われる。
下フレーム材217は、中空板材210の下端部に長手方向に亘って固定された断面コ字状の金属部材である。下フレーム材217の長手方向の一端部は、下第一コーナー部材214で覆われ、下フレーム材217の長手方向の他端部は、下第二コーナー部材215の本体部2150で覆われる。
縦フレーム材218は、中空板材210の側端部に長手方向に亘って固定された断面コ字状の金属部材である。縦フレーム材218の上端部は、上第一コーナー部材212で覆われ、縦フレーム材218の下端部は、下第一コーナー部材214で覆われる。
中空板材210の他方の側端部には長手方向に亘って、連結機構3が備える第一連結部材30の縦フレーム部300が固定される。縦フレーム部300の上端部は、上第二コーナー部材213の本体部2130で覆われ、縦フレーム部300の下端部は、下第二コーナー部材215で覆われる。
各フレーム材216,217,218及び縦フレーム部300の中空板材210の端部への固定は、例えば、各フレーム材216,217,218及び縦フレーム部300の長手方向の複数箇所を、工具等で打ち込んで凹状に変形させ、この変形部分を中空板材210に食い込ませることによって行うことができる。なお、各フレーム材216,217,218及び縦フレーム部300の中空板材210の端部への固定は、接着剤やリベット等を用いて行ってもよい。
当て板23を含む第一側板21の第三方向D3の長さは、底板1の方向D1,D2の長さと同じか、それよりも若干小さく、当て板23を含む第一側板21の第二方向D2の長さは、底板1の方向D1,D2の長さよりも小さい。
続いて、第二側板22について説明する。
一対の第二側板22は共通の構造を備えるので、以下においては、第二側板22の共通の構造を説明する。図7には、連結機構3に連結された状態の第二側板22が示されている。
第二側板22は、矩形板状の中空板材220で主体が構成されている。中空板材220は、第一側板21の中空板材210と同様に、ハニカム構造を有する合成樹脂製の板材の厚み方向の両側に、鋼板(アルミ板)を貼着したものである。
中空板材220の周縁部には、金属製の枠体221が固定されている。なお、枠体221は、樹脂製でもよい。枠体221は、上第一コーナー部材222、上第二コーナー部材223、下第一コーナー部材224、下第二コーナー部材225、上フレーム材226、下フレーム材227及び縦フレーム材228で構成されている。
図8に示すように、上第一コーナー部材222は、中空板材220の上側の一対の角部のうち、連結機構3に連結されない側の角部に嵌め込まれて固定される金属部材である。上第一コーナー部材222は、外形が略L字状の本体部2220と、本体部2220内に突没自在に設けられたロックピン2221と、本体部2220から第二方向D2の外側に突出したL字状の係止片部2222とを備える。
本体部2220は、中空板材220の上端部と側端部のそれぞれに嵌め込まれて固定される。ロックピン2221には、操作バー2223が設けられている。ロックピン2221は、利用者により操作バー2223が操作されることによって、本体部2220から第二方向D2の外側に突出するロック姿勢と、本体部2220内に収容される退避姿勢との間で移動自在である。
図9に示すように、上第二コーナー部材223は、中空板材220の上側の一対の角部のうち、連結機構3に連結される側の角部に嵌め込まれて固定される金属部材である。上第二コーナー部材223は、中空板材220の上端部に固定される断面コ字状の本体部2230と、本体部2230から第一方向D1の外側に突出した上カバー片2231とを有する。
図10A及び図10Bに示すように、下第一コーナー部材224は、中空板材220の下側の一対の角部のうち、連結機構3に連結されない側の角部に嵌め込まれて固定される金属部材である。下第一コーナー部材224は、外形が略L字状の本体部2240と、本体部2240の正面(収納空間S1側とは反対側を向く面)に設けられた当て板23と、本体部2240から第一方向D1の外側に突出した係止部2241とを備える。
当て板23は、本体部2240よりも下方に突出するように設けられている。当て板23の本体部2240よりも下方の部分の上下長さは、底板1の上下長さ(つまり底板1の厚み)よりも若干短い。
係止部2241は、本体部2240から第一方向D1の外側に突出した突片部2242と、突片部2242の先端部から収納空間S1側に突出した係止片部2243と、本体部2240の下端部から突出した受け片部2244とを有する。係止片部2243は、フック形状であり、斜め上方に開口した係止溝2245が設けられている。係止溝2245の開口部分の下側の溝縁2245aは、係止溝2245の底部分に近い部分ほど下方に位置するように傾斜した傾斜面である。これにより、ピン2140は、溝縁2245aを伝って係止溝2245の底部分へと、スムーズに挿入される。
係止片部2243の係止溝2245の周囲には、補強用のリブ2246が設けられている。リブ2246は、例えば、係止片部2243をプレス加工することで一部変形させて、外側に突出し且つ内側に凹む形状に設けられる。受け片部2244には、上方に突出した円柱形状の係止用突起2247が設けられている。係止用突起2247は、ピン2140が係止溝2245の底部分へと挿入される際に、妨げにならない高さ及び配置に設けられている。
図11に示すように、下第二コーナー部材225は、中空板材220の下側の一対の角部のうち、連結機構3に連結される側の角部に嵌め込まれて固定される金属部材である。下第二コーナー部材225は、中空板材220の下端部に固定されるコ字状の本体部2250と、本体部2250から第一方向D1の外側に突出した下カバー片2251とを有する。さらに、本体部2250の正面(収納空間S1側とは反対側を向く面)には、当て板23が設けられている。当て板23は、本体部2250よりも下方に突出するように設けられている。当て板23の本体部2250よりも下方の部分の上下長さは、底板1の上下長さ(つまり底板1の厚み)よりも所定距離だけ短い。言い換えると、当て板23は、第二側板22を底板1上に載せた状態で、当て板23の下端が底板1の下面よりも所定距離だけ上方に位置するように設けられている。ここで、所定距離とは、例えば5mm程度である。
図7に示すように、上フレーム材226は、中空板材220の上端部に長手方向に亘って固定された断面コ字状の金属部材である。上フレーム材226の長手方向の一端部は、上第一コーナー部材222の本体部2220で覆われ、上フレーム材226の長手方向の他端部は、上第二コーナー部材223の本体部2230で覆われる。
下フレーム材227は、中空板材220の下端部に長手方向に亘って固定された断面コ字状の金属部材である。下フレーム材227の長手方向の一端部は、下第一コーナー部材224の本体部2240で覆われ、下フレーム材227の長手方向の他端部は、下第二コーナー部材225の本体部2250で覆われる。
縦フレーム材228は、中空板材210の側端部に長手方向に亘って固定された金属部材である。図8、図10A及び図10Bに示すように、縦フレーム材228は、断面コ字状の本体部2280と、本体部2280から第一方向D1の外側に突出した断面L字状の係止片部2281とを備える。
本体部2280の上端部は、上第一コーナー部材222の本体部2220で覆われ、係止片部2281の上端部は、上第一コーナー部材222の係止片部2222が重なる。本体部2280の下端部は、下第一コーナー部材224の本体部2240で覆われ、係止片部2281の下端部は、下第一コーナー部材224の突片部2242と係止片部2243が重なる。
図7に示すように、中空板材220の他方の側端部には長手方向に亘って、連結機構3が備える第二連結部材31の縦フレーム部310が、固定される。縦フレーム部310の上端部は、上第二コーナー部材223の本体部2230で覆われ、縦フレーム部310の下端部は、下第二コーナー部材225の本体部2250で覆われる。
各フレーム材226,227,228及び縦フレーム部310の中空板材220の端部への固定は、例えば、各フレーム材226,227,228及び縦フレーム部310の長手方向の複数箇所を、工具等で打ち込んで凹状に変形させ、この変形部分を中空板材220に食い込ませることによって行うことができる。なお、各フレーム材226,227,228及び縦フレーム部310の中空板材220の端部への固定は、接着剤等を用いて行ってもよい。
当て板23を含む第二側板22の第三方向D3の長さは、底板1の方向D1,D2の長さと同じか、それよりも若干小さく、当て板23を含む第二側板22の第一方向D1の長さは、底板1の方向D1,D2の長さよりも小さい。
続いて、連結機構3について説明する。
図12、図13A及び図13Bに示すように、連結機構3は、第一側板21と第二側板22とを、L字状に展開した位置(図13Aの位置)と、互いに重ね合さる位置(図13Bの位置)との間で、回転自在に連結する機構である。以下では、第一側板21と第二側板22とが、L字状に展開した位置にある状態を基準として、各構成について説明する。
図13Aに示すように、連結機構3は、第一側板21の側端部に設けられる第一連結部材30と、第二側板22の側端部に設けられる第二連結部材31と、第一連結部材30と第二連結部材31のそれぞれが連結される中間部材32とを備える。連結部材30,31及び中間部材32のそれぞれは、例えば、アルミニウム等の金属製である。
第一連結部材30は、第一側板21の中空板材210の側端部を長手方向に亘って挟み込む断面コ字状の縦フレーム部300と、縦フレーム部300から第二方向D2の外側に突出した突片部301と、突片部301の先端部に設けられた第一嵌め込み部302とを有する。
第一嵌め込み部302は、その断面形状が、一部切欠かれた円形状(つまりC字状)である。第一嵌め込み部302の外周面の一部から、突片部301が径外方向に突出している。第一嵌め込み部302の外周面の他の一部からは、第一ストッパー片303が径外方向に突出している。
第一連結部材30は、第一側板21の上下長さと略同じ上下長さを有し、長手方向に亘って断面形状が一定である。つまり、第一連結部材30は、全長に亘って、縦フレーム部300、突片部301、第一嵌め込み部302、及び第一ストッパー片303を有する。
第二連結部材31は、第二側板22の中空板材220の側端部を長手方向に亘って挟み込む断面コ字状の縦フレーム部310と、縦フレーム部310から第一方向D1の外側に突出した突片部311と、突片部311の先端部に設けられた第二嵌め込み部312とを有する。
第二嵌め込み部312は、その断面形状が、一部切欠かれた円形状(つまりC字状)である。第二嵌め込み部312の外周面の一部から、突片部311が径外方向に突出している。第二嵌め込み部312の外周面の他の一部からは、第二ストッパー片313が径外方向に突出している。
第二連結部材31は、第二側板22の上下長さと略同じ上下長さを有し、長手方向に亘って断面形状が一定である。つまり、第二連結部材31は、全長に亘って、縦フレーム部310、突片部311、第二嵌め込み部312、及び第二ストッパー片313を有する。
中間部材32は、第一連結部材30の突片部301及び第一嵌め込み部302が回転自在に嵌め込まれる第一溝部33と、第二連結部材31の突片部301及び第二嵌め込み部312が回転自在に嵌め込まれる第二溝部34を備える。さらに、中間部材32は、第一溝部33に連通する第一凹部35と、第二溝部34に連通する第二凹部36を備える。
第一溝部33は、第一嵌め込み部302が回転自在に嵌め込まれる平面視円形状の回転支持領域330と、突片部301が移動自在に位置する平面視円弧状の回転規制領域331を有する。回転規制領域331の最小溝幅L1は、第一嵌め込み部302の直径よりも小さい。第一凹部35は、平面視円弧状の凹みであり、第一溝部33の回転支持領域330に連通している。
第一溝部33は、回転規制領域331の周方向の一方(反時計回りの方向)の溝壁面を構成する第一規制面332と、回転規制領域331の周方向の他方(時計回りの方向)の溝壁面を構成する第二規制面333を有する。第一凹部35は、周方向の一方(反時計回りの方向)の溝壁面を構成する第一規制面350と、周方向の他方(時計回りの方向)の溝壁面を構成する第二規制面351を有する。
第二溝部34は、第二嵌め込み部312が回転自在に嵌め込まれる平面視円形状の回転支持領域340と、突片部311が移動自在に位置する平面視円弧状の回転規制領域341を有する。回転規制領域341の最小溝幅L2は、第二嵌め込み部312の直径よりも小さい。第二凹部36は、平面視円弧状の凹みであり、第二溝部34の回転支持領域340に連通している。
第二溝部34は、回転規制領域341の周方向の一方(時計回りの方向)の溝壁面を構成する第一規制面342と、回転規制領域341の周方向の他方(反時計回りの方向)の溝壁面を構成する第二規制面343を有する。第二凹部36は、周方向の一方(時計回りの方向)の溝壁面を構成する第一規制面360と、周方向の他方(反時計回りの方向)の溝壁面を構成する第二規制面361を有する。
本実施形態では、中間部材32は、その中心を通る仮想的な中心線C1を有する。中間部材32において、第一溝部33と第二溝部34とは、中心線C1を対称軸として互いに線対称に設けられており、第一凹部35と第二凹部36とは、中心線C1を対称軸として互いに線対称に設けられている。凹部35,36は、中間部材32のうち、外側の部分に比べて厚みが大きくて強度がある中央側の部分に形成されている。
中間部材32は、上下方向に長尺な部材である。中間部材32の長手方向(上下方向)の長さは、側板21,22の上下方向の長さと略同じである。中間部材32は、長手方向に亘って一定の断面形状を有する。
連結部材30,31のそれぞれは、中間部材32の長手方向の一端から、溝部33,34及び凹部35,36に対して、嵌め込み部302,312、突片部301,311、及びストッパー片303,313を差し込むことで、中間部材32に連結される。
連結機構3は、第一側板21と第二側板22とがL字状に展開した位置にあるとき、第一連結部材30の突片部301が、第一溝部33の第一規制面332に当たり、かつ第一ストッパー片303が、第一凹部35の第一規制面350に当たるように構成されている。またこのときに、連結機構3は、第二連結部材31の突片部311が、第二溝部34の第一規制面342に当たり、かつ第二ストッパー片313が、第二凹部36の第一規制面360に当たるように構成されている。ここで、凹部35,36は、中間部材32のうち強度がある中央側の部分に形成されてため、側板21,22に対してL字状に展開した位置からさらに広がる方向に力が加えられたときに、変形しにくくなっている。
連結機構3は、第一側板21と第二側板22とが互いに重なり合う位置にあるときに、図13Bに示すように、第一連結部材30の突片部301が、第一溝部33の第二規制面333に当たり、かつ第一ストッパー片303が、第一凹部35の第二規制面351に当たるように構成されている。またこのときに、連結機構3は、第二連結部材31の突片部311が、第二溝部34の第二規制面343に当たり、かつ第二ストッパー片313が、第二凹部36の第二規制面361に当たるように構成されている。
本実施形態では、図13A及び図13Bに示すように、連結機構3は、連結部材30,31のそれぞれが、中心線C1に対して0度〜45度の範囲で回転自在となるように構成されている。連結部材30,31のそれぞれが0度の位置にあるときに、側板21,22は互いに重なり合い、連結部材30,31のそれぞれが45度の位置にあるときに、側板21,22はL字状に展開する。なお、側板21,22がL字状に展開する位置にあるときに、側板21,22でなす角度は、厳密な90度に限らず、略90度であってもよい。
側板21,22がなす最大角度は、95度〜105度が好ましい。この場合、側板21,22を90度まで展開するときに、90度よりも若干大きく開くことができて、連結機構3(特に突片部301,311)に負荷がかかりにくい。なお、側板21,22がなす最大角度が95度〜105度であれば、側板21,22を最大限に展開した状態で底板1上に載せても、底板1上から側板21,22が落ちにくい。
本実施形態では、連結部材30,31のそれぞれが0度の位置にあるときに、連結部材30,31は、隙間を介して互いに平行に位置する。そのため、側板21,22は互いに重なり合う位置にあるときに、隙間を介して互いに平行に位置する。
組み立てボックスは、上述した連結機構3を介して連結される側板21,22からなるユニットを、2つ備える。2つのユニットは、側板21,22に設けられた係止用の構造によって、平面視矩形状に組み立て可能である。
次に、蓋4について説明する。
図1に示すように、蓋4は、下方に開口した、平面視矩形状の箱体である。蓋4は、天板部40と、4つの側板部41とで主体が構成されている。天板部40、4つの側板部41のそれぞれは、例えば、ハニカム構造を有する合成樹脂製の板材である。なお、天板部40、4つの側板部41のそれぞれは、第一側板21の中空板材210や第二側板22の中空板材220と同様に、ハニカム構造を有する合成樹脂製の板材の厚み方向の両側に、鋼板(アルミ板)を貼着したものであってもよい。
天板部40は、平面視略矩形状の板体である。天板部40の4つの隅部のそれぞれには、平面視直角三角形状の切り欠き部42が設けられている。蓋4は、各切り欠き部42を埋める同形状の補強板43をさらに備える。天板部40と4つの補強板43によって、蓋4の平面視矩形状の天面(上面)が構成される。補強板43は、天板部40よりも潰れにくい部材であり、例えば、ポリプロピレンを約2倍に押出発泡成形した独立気泡構造のシート材である。
4つの側板部41のそれぞれは、天板部40の4つの端辺のうちの1つと一体である。天板部40と4つの側板部41は、例えば、1枚のハニカム構造を有する合成樹脂製の板材に、熱曲げ、溶着等の各種の加工を施すことによって形成される。4つの側板部41は、略同じ構造である。
図14には、下方から視たときの、蓋4のコーナー部分の分解図が示されている。側板部41は、平面視L字状である。側板部41は、天板部40の端辺の1つと一体の板状の長辺部410と、長辺部410の長手方向の一端と一体の板状の短辺部411とを含む。長辺部410と短辺部411とが、平面視においてL字状に並んでいる。
長辺部410の長手方向の他端(短辺部411から遠い側の長手方向の端)には、隣接する他の側板部41の短辺部411が収まる切り欠き部412が設けられている。
本実施形態では、短辺部411の下面は、長辺部410の下面と上下位置が同じであり、短辺部411の上面は、長辺部410から離れるほど下方に位置するように傾斜した傾斜面となっており、短辺部411は、略台形状である。短辺部411が収まる切り欠き部412は、同様に略台形状である。
隣接する2つの側板部41は、一方の側板部41の長辺部410の切り欠き部412に、他方の側板部41の短辺部411が収められて、短辺部411の上に長辺部410の一部(切り欠き部412よりも上の部分)が重なる状態で並ぶ。ここで、短辺部411は、長辺部410のうち切り欠き部412の周囲の部分に対しては接着されていない。
このように4つの側板部41のそれぞれが、隣接する側板部41に対して一部上方に重なる状態で並ぶことで、天板部40にかかる荷重を4つの側板部41で分散して支えやすくなっている。
図1及び図14に示すように、蓋4はさらに、蓋4のコーナー部分の内側に取り付けられる内コーナー部材44と、蓋4のコーナー部分の外側に取り付けられる外コーナー部材45とを備える。
外コーナー部材45は、補強板43の上面と天板部40の上面の補強板43の周囲の部分を覆う上カバー部450と、隣接する2つの側板部41の長手方向の端部の外面を覆う一対の側カバー部451とを含む。上カバー部450と一対の側カバー部451は、それぞれが略L字状であり、互いに一体である。上カバー部450と一対の側カバー部451は、例えば、1枚の金属板を折り曲げて形成される。一対の側カバー部451のそれぞれの上下長さは、側板部41の上下長さと同じである。
一対の側カバー部451のうちの一方によって、長辺部410の切り欠き部412の周囲の部分と短辺部411との境目の部分が、覆われる。
上カバー部450の上面には、位置決め用の一対の突片部452が設けられている。2つの蓋4を上下に重ねたときに、下側に位置する蓋4の4隅の一対の突片部452が、上側に位置する蓋4の4隅の一対の側板部41に箱内側から当たることで、上側の蓋4の位置決めがなされる。
内コーナー部材44は、補強板43の下面と天板部40の下面の補強板43の周囲の部分を覆う下カバー部440と、隣接する2つの側板部41の長手方向の端部の内面を覆う一対の側カバー部441とを含む。下カバー部440は、略L字状の板体であり、一対の側カバー部441は、矩形状の板体である。一対の側カバー部441のそれぞれは、下カバー部440に対して直角であり、下カバー部440と一体である。一対の側カバー部441のそれぞれの上下長さは、側板部41の上下長さと同じである。
本実施形態では、一対の側カバー部441は、互いに離れて位置している。一対の側カバー部441のそれぞれは、隣接する2つの側板部41の長手方向の端部全体の内面ではなく、長手方向の一端から離れた一部分の内面だけを覆っている。
内コーナー部材44と外コーナー部材45とは、下カバー部440と上カバー部450と、その間に位置する天板部40の一部とをリベット等の固定具で固定することで、一体化される。補強板43は、下カバー部440と上カバー部450との間に挟まれてその位置が固定される。
4つの側板部41の下端部には、金属製の枠体46が固定されている。枠体46は、四つのコーナー部材47と、四つのフレーム材48とで構成されている。
4つのフレーム材48のそれぞれは、4つの側板部41の下端部のそれぞれに長手方向に亘って固定される断面コ字状の金属部材である。4つのフレーム材48のそれぞれによって、内コーナー部材44の一対の側カバー部441の下端部と、外コーナー部材45の一対の側カバー部451の下端部も、側板部41と共に挟み込まれる。
四つのコーナー部材47のそれぞれは、平面視略L字状の金属部材である。各コーナー部材47は、平面視においてL字状に連続する2つの側板部41の角部分をフレーム材48の上から挟み込むように固定される。
4つの側板部41のうち、第一方向D1に離れて位置する2つの側板部41のそれぞれには、2つの取っ手49が水平方向に距離をおいて設けられている。本実施形態では、各取っ手49は、側板部41に設けられた貫通孔に嵌め込まれた取っ手部材で構成される。
次に、本実施形態の組み立てボックスを組み立てる手順の一例について説明する。
まず、底板1の上に、L字状に展開された側板21,22及び連結機構3からなる1つのユニットが載せられる。このとき、第一側板21は、底板1の上面の第一方向D1の端縁部に載置され、第二側板22は、底板1の上面の第二方向D2の端縁部に載置される。またこのとき、第一側板21の下端部の一対の当て板23が、底板1の第一方向D1の側面10に当たり、第二側板22の下端部の一対の当て板23が、底板1の第二方向D2の側面10に当たるように、底板1上に側板21,22が載置される。ここで、4つの当て板23のそれぞれは、底板1の下面よりも若干上方に位置する。
次いで、底板1上に、L字状に展開された側板21,22及び連結機構3からなる他のユニットが載せられる。このとき、一方のユニットの第一側板21の側端部が、他方のユニットの第二側板22の側端部に係止され、一方のユニットの第二側板22の側端部が、他方のユニットの第一側板21の側端部に係止されるように、2つのユニットを平面視矩形枠状に組み合わせる。
2つのユニットが組み合わさった状態で、図15及び図16に示すように、一方のユニットの第一側板21の上第一コーナー部材212と縦フレーム材218と下第一コーナー部材214とが、他方のユニットの第二側板22の上第一コーナー部材222の係止片部2222と縦フレーム材228の係止片部2281と下第一コーナー部材224の係止部2241に係止される。
このとき、一方のユニットのピン2140が、他方のユニットの係止溝2245に嵌り込んでフック形状の係止片部2243に引っ掛かり、一方のユニットの挿入孔2141に、他方のユニットの係止用突起2247が挿入されることで、両ユニットの第一側板21の側端部の下端部が、第二側板22の側端部の下端部に係止される。
またこのとき、一方のユニットのロック穴2120に、他方のユニットの突出姿勢にあるロックピン2221が挿入されることで、両ユニットの第一側板21の側端部の上端部が、第二側板22の側端部の上端部に係止される。ロックピン2221は、利用者によって操作バー2223が操作されて、退避姿勢から突出姿勢に移動されることで、ロック穴2120に挿入される。ロックピン2221がロック穴2120内に挿入されることで、第一側板21が第二側板22に対して係止された状態から上方に抜け出すことが抑制される。
次いで、底板1の上に平面視矩形枠状に組み立てられた2つのユニットの上端部に、蓋4が取り付けられる。
次に、本実施形態の組み立てボックスを分解する手順の一例について説明する。
まず、蓋4を上方に持ち上げて、2つのユニットの上端部から、蓋4を取り外す。
次いで、2つのユニットのそれぞれのロックピン2221を退避姿勢に移動させて、2つのユニットのロックを解除する。
次いで、2つのユニットのうち一方のユニットを上方に持ち上げて、一方のユニットの底板1上に組み立てられた状態を解除する。このとき、両ユニットの係止が解除される。
次いで、2つのユニットのうち他方のユニットも上方に持ち上げて、他方のユニットの底板1上に組み立てられた状態を解除する。
次いで、2つのユニットのそれぞれにおいて、側板21,22が互いに重なり合う位置まで回転させる。これにより、2つのユニットは、コンパクトに収納可能となる。
側板21,22が互いに重なり合う位置まで回転させて折り畳んだ2つのユニットのそれぞれは、底板1の上に重ねて載せ、さらにその上から蓋4を被せることによって、収納することができる。
なお、2つのユニットは、底板1の上に2段に重ねた2つの蓋4に対して、1つの蓋4内に1つのユニットが位置するように、収納されてもよい。この場合、2段に重ねた2つの蓋4は、下側の蓋4の位置決め用の突片部452によって上側の蓋4の位置決めがなされる。また、複数の組み立てボックスを折り畳んで収納する場合には、1つの底板1の上に、蓋4を2段よりもさらに多く重ねて、各蓋4内にユニットを1つずつ収納してもよい。
以上説明した本実施形態の組み立てボックスでは、側板21,22が連結部材30,31を介して中間部材32の溝部33,34に対して回転自在に連結されている。これにより、従来例のような1つの溝によって1つの側板の90度の回転を許容するような構造に比べて、各溝部33,34の開口幅(最少溝幅L1,L2)を小さくすることができる。
したがって、本実施形態の組み立てボックスでは、連結部材30,31の嵌め込み部302,312が、中間部材32の溝部33,34から抜け出しにくく、隣接する側板21,22同士をより確実に連結することができる。
また、本実施形態の組み立てボックスでは、側板21,22がL字状に展開された位置にあるときに、連結部材30,31の突片部301,311が、溝部33,34の第一規制面332,342に当たり、かつストッパー片303,313が、凹部35,36の第一規制面350,360に当たるように設けている。そのため、本実施形態の組み立てボックスでは、側板21,22がL字状に展開された位置からさらに開く方向に力が加わった際に、この力を2つの規制面で分散して支持することができる。これにより、溝部33,34の開口幅が拡がって、連結部材30,31の嵌め込み部302,312が、中間部材32の溝部33,34から抜け出すことを抑制できる。
また、本実施形態の組み立てボックスでは、側板21,22の下端部に下方に突出する当て板23を設け、各当て板23を底板1の側面10に当たるように組み立てることで、底板1上において、側板21,22がL字状に展開された位置から近づく方向に回転することを防止することができる。
また、本実施形態の組み立てボックスでは、側板21,22の下端部に下方に突出する当て板23を備えることで、組み立ての際に、一旦、底板1が載置された床上で側板21,22をL字状に展開した後で、少し持ち上げるだけで、底板1上に載せることができる。また、本実施形態の組み立てボックスでは、組み立ての際に、側板21,22が底板1上から床上に落ちた場合に、少し持ち上げるだけで、底板1上に載せ直すことができる。
ここで、本実施形態では、当て板23は、側板21,22を展開して底板1上に載せた状態で、当て板23の下端が底板1の下面よりも所定距離だけ上方に位置するように設けられており、かつ、底板1の上面と側面10とでなされる角部分と、側板21,22の下側のコーナー部材214,215,224,225の下面と収納空間S1側の面とでなされる角部分のうち少なくとも一方が、R面取り等の面取り形状である。上記の所定距離は、当て板23の下面が床面に当たるときの側板21,22を、床面に載置された底板1に向けて床面上をスライド移動させたときに、側板21,22と底板1とが、面取り部分において接触するように(つまり側面の鉛直な部分同士が接触しないように)設定された距離である。
これにより、当て板23の下面が床面に当たる状態で展開した側板21,22を、床面上を底板1側にスライド移動させるだけで、側板21,22を底板1上に乗り上げさせることができ、側板21,22が底板1上から床上に落ちた場合に、底板1上への載せ直しが簡単に行える。
また、本実施形態の組み立てボックスでは、側板21,22の下端部の当て板23が、組み立てた状態で、底板1の下面よりも下方に突出しないため、当て板23が何かに引っ掛かって、側板21,22が底板1上から外れ落ちることを抑制できる。
(変形例)
以上、本実施形態の組み立てボックスについて説明したが、本実施形態の組み立てボックスは、下記の変形例を採用可能である。
本実施形態の組み立てボックスは、1つの第一側板21と1つの第二側板22とをL字状に連結させる連結機構3に加えて、この1つの第二側板22に対して他の1つの第一側板21をL字状に連結させる他の連結機構3をさらに備えてもよい。この場合、2つの第一側板21と1つの第二側板22とは2つの連結機構3を介して平面視コ字状に連結されて1つのユニットを構成する。この場合、このユニットには、さらに他の1つの第二側板22が係止等により組み立てられる。
連結部材30,31は、ストッパー片303,313を備えなくてもよく、この場合、中間部材32は、凹部35,36を備えなくてもよい。
また、凹部35,36は、第一規制面350,360のみを有し、第二規制面351,361を有さないように、周方向にさらに長く設けてもよい。この場合でも、側板21,22が互いに重なり合う位置にあるときに、連結部材30,31の突片部301,311が溝部33,34の第二規制面333,343に当たることで、側板21,22がさらに近づく方向へ回転することが防止される。
また、連結部材30,31の回転の規制は、凹部35,36の第一規制面350,360と第二規制面351,361のみで行い、溝部33,34は、第一規制面332,342及び第二規制面333,343を備えないように、開口部分を周方向に少し長く設けてもよい。
第一溝部33及び第一凹部35と,第二溝部34及び第二凹部36とは、線対称に設けられなくてもよく、第一側板21の最大回転角度と第二側板22の最大回転角度の合計が略90度となるように、非線対称に設けてもよい。
この場合でも、従来例のように1つの溝部で1つの側板の90度の回転を許容するような開口を設ける場合に比べて、溝部33,34の開口幅を小さくでき、溝部33,34からの嵌め込み部302,312の抜け出しを抑制することができる。
嵌め込み部302,312は、断面C字状に限らず、断面円形状や、断面多角形状等の、その他の溝部33,34の溝壁面に当たりながら回転する断面形状であってもよい。
底板1は、第一方向D1に長い平面視長方形状であってもよい。この場合、第二側板22が第一側板21よりも長いため、側板21,22を互いに重ね合わせた際に、第二側板22の端部の係止構造が、第一側板21に当たらなくて、第一側板21に疵を付けにくい。
連結機構3を介して連結される側板21,22からなるユニット2つを係止させる係止用の構造は、上記の構造に限定されず、適宜変更可能である。例えば、第二側板22の係止片部2243に、係止溝2245に代えて、第一方向D1の内側に突出するピンが設けられ、第一側板21の下第一コーナー部材214に、このピンが差し込まれる斜め下方に開口した係止溝が設けられてもよい。
(効果)
以上、添付図面に基づいて詳述したように、本実施形態の組み立てボックスは、第一の特徴として、下記の構成を具備する。
つまり、本実施形態の組み立てボックスは、底板1と、底板1上の収納空間S1を囲むように底板1の周縁部に組み立てられる複数の側板2と、複数の側板2に含まれる第一側板21と第二側板22をL字状に連結させる連結機構3と、を備える。
連結機構3は、第一側板21の側端部に設けられる第一連結部材30と、第二側板22の側端部に設けられる第二連結部材31と、第一連結部材30と第二連結部材31のそれぞれが連結される中間部材32とを有する。
中間部材32は、第一連結部材30が回転自在に嵌まる第一溝部33と、第二連結部材31が回転自在に嵌まる第二溝部34とを含む。
第一側板21と第二側板22とは、L字状に展開した位置と、互いに重ね合さる位置との間で、連結機構3を介して回転自在に連結されている。
上記の構成を備えることで、本実施形態の組み立てボックスによれば、従来例のように1つの溝部に1つの連結部材のおよそ90度の回転移動を許容する開口を設ける場合に比べて、各溝部33,34の開口幅(最少溝幅L1,L2)を小さくすることができ、各溝部33,34からの連結部材30,31の抜け出しを抑制することができる。これにより、本実施形態の組み立てボックスによれば、隣接する側板21,22同士をより確実に連結させることができる。
加えて、本実施形態の組み立てボックスは、付加的な第二の特徴として、下記の構成を具備する。
つまり、本実施形態の組み立てボックスにおいて、中間部材32は、第一溝部33に連通する第一凹部35と、第二溝部34に連通する第二凹部36とをさらに含む。第一連結部材30は、第一凹部35内で移動する第一ストッパー片303をさらに含み、第二連結部材31は、第二凹部36内で移動する第二ストッパー片313をさらに含む。
したがって、本実施形態の組み立てボックスによれば、各凹部35,36内で移動する各ストッパー片303,313によって、各連結部材30,31の回転がより確実に規制される。更に、中間部材32にかかる回転力を分散させることができる。
以上、実施形態について説明したが、組み立てボックスは前記した実施形態に限定されず、適宜の設計変更を行うことや、公知の技術を組み合わせることが可能である。