JP2010005565A - 排ガス浄化用触媒、及び排ガス浄化用触媒の製造方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒、及び排ガス浄化用触媒の製造方法 Download PDF

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克幸 藤田
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Abstract

【課題】低温活性に優れた性能を有するとともに、耐久性に優れたOSCをも有し、しかも、層厚の増加を招くことのない排ガス浄化用触媒、及び排ガス浄化用触媒の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の排ガス浄化用触媒は、ハニカム状のモノリスの全体に、PM/アルミナ担体とPM/CeZr担体とを含有するコーティング層が形成されており、当該コーティング層のうち排ガス流出側の領域には、PM/アルミナ担体とPM/CeZr担体との間隙にCeZr複合微粒子が導入されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、排ガス浄化用触媒、及び排ガス浄化用触媒の製造方法に関する。
自動車などから排出される排ガスには、炭化窒素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)などの有害物質が含まれている。そこで、このような排ガスを浄化するために、各種の排ガス浄化用触媒(例えば、三元触媒(TWC:Three Way Catalyst))が開発されている。
具体的には、ハニカム状のモノリスの全体に、PM/アルミナ担体とPM/CeZr担体とを含有するコーティング層が形成された排ガス浄化用触媒が知られている。PM/アルミナ担体は、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がアルミナ担体に担持されたものであり、他方、PM/CeZr担体は、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がCeZr担体に担持されたものである。
ところが、このような排ガス浄化用触媒は、低温活性に優れているものの、耐久性に優れた酸素吸蔵放出能(Oxygen Storage Capacity:以下「OSC」という。)を有しておらず、劣化しやすいという問題があった。そこで、耐久性に優れたOSCを付与するために、排ガス浄化用触媒にOSC材層をコーティングしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このようにOSC材層をコーティングした場合には、層厚の増加を招き、圧力損失が増加してしまう。
特表2007−530277号公報
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、低温活性に優れた性能を有するとともに、耐久性に優れたOSCをも有し、しかも、層厚の増加を招くことのない排ガス浄化用触媒、及び排ガス浄化用触媒の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の排ガス浄化用触媒は、ハニカム状のモノリスの全体に、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がアルミナ担体に担持されてなるPM/アルミナ担体と、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がCeZr担体に担持されてなるPM/CeZr担体とを含有するコーティング層が形成されており、当該コーティング層のうち排ガス流出側の領域には、前記PM/アルミナ担体と前記PM/CeZr担体との間隙にCeZr複合微粒子が導入されていることを特徴とする。
また、本発明において、前記領域は、L×0.3〜L×0.8(但し、L=前記モノリスの全長)で表示される領域であることを特徴とする。
また、本発明において、前記CeZr複合微粒子は、その平均粒径が150nm未満であることを特徴とする。
また、本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法は、ハニカム状のモノリスの全体を、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がアルミナ担体に担持されてなるPM/アルミナ担体と、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がCeZr担体に担持されてなるPM/CeZr担体とを含有する第一のスラリーに浸漬する工程と、当該工程で得られたモノリスのうち排ガス流出側となる領域を、CeZr複合微粒子を含有する第二のスラリーに浸漬する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明において、前記領域は、L×0.3〜L×0.8(但し、L=前記モノリスの全長)で表示される領域であることを特徴とする。
また、本発明において、前記CeZr複合微粒子は、その平均粒径が150nm未満であることを特徴とする。
本発明によれば、低温活性に優れた性能を有するとともに、耐久性に優れたOSCをも有し、しかも、層厚の増加を招くことのない排ガス浄化用触媒、及び排ガス浄化用触媒の製造方法を提供することが可能となる。
図1を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る排ガス浄化用触媒を示す概略図である。
図1に示す排ガス浄化用触媒100は、ハニカム状のモノリスの全体に、PM/アルミナ担体とPM/CeZr担体とを含有するコーティング層10が形成されており、当該コーティング層10のうち排ガス流出側の領域10a(すなわち、同図の触媒後部)には、PM/アルミナ担体とPM/CeZr担体との間隙に、CeZr複合微粒子が導入されている。領域10aは、L×0.3〜L×0.8(但し、L=前記モノリスの全長)で表示される領域である。また、CeZr複合微粒子は、その平均粒径が150nm未満であるもの好ましい(より好ましくは、100nm未満)。
なお、前述した通り、PM/アルミナ担体は、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がアルミナ担体に担持されたものであり、他方、PM/CeZr担体は、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がCeZr担体に担持されたものである。
このような排ガス浄化用触媒100の製造方法は、次の通りである。すなわち、その製造方法は、CeZr複合微粒子を平均粒径150nm未満(好ましくは、100nm未満)に湿式粉砕するとともに、湿式粉砕して得られた液に予め作製したTWCの後側部分を浸漬し、続いて乾燥焼成し、その表層内部にCeZr微粒子を導入するというものである。より具体的には、まず、ハニカム状のモノリスの全体を、PM/アルミナ担体とPM/CeZr担体とを含有する第一のスラリーに浸漬する。続いて、当該工程で得られたモノリスのうち排ガス流出側となる領域を、CeZr複合微粒子を含有する第二のスラリーに浸漬する。これにより、図1に示した排ガス浄化用触媒100が得られるのである。
このような排ガス浄化用触媒100において、ライトオフ性を左右する排ガス入口端面部には、従来と同様のコーティング層が形成されているため、従来と同様に、低温活性が維持されることとなる。また、温度上昇後の反応能力に寄与する触媒後部の表面層近傍には、CeZrが配置されているため、定常走行でOSCが効果的に機能することとなる。さらに、CeZr粉末は、複合酸化物を粉砕したものであるため、CeZr粉末を湿式粉砕して得られた液は、Ceバインダーなどの溶液ゾルよりもはるかに耐久性に優れている。しかも、このCeZr粉末は、超微粒子であり、コーティング層内に入り込むため、層厚は増加せず、圧力損失も増加しない。なお、CeZr粉末としては、その耐久性を向上させるために、希土類をドープしたものが望ましい。
<実施例>
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明者らは、次のようにして、本発明の実施例に係る排ガス浄化用触媒を製造し、その排ガス浄化用触媒について実車評価試験を実施した。
すなわち、本発明者らは、まず、Pd/Rh=1/1=1.57g/lのφ103×76(2.5ミル/900セル)のTWCを作成した。Pdは、粒径が5.5μmのアルミナ担体に担持され、他方、Rhは、粒径が1.5μmのCeZr担体(具体的には、CeZr=35/55/10の粉末)に担持されている。次に、本発明者らは、蒸留水を用いて、CeZrNd=23/67/10の複合酸化物を湿式粉砕して、微粒子スラリー(本発明の「第二のスラリー」に相当する。)を得た。続いて、本発明者らは、この微粒子スラリーを用いて、TWCの後部を40mmの長さまでディッピングし、その後、当該TWCを乾燥してから焼成することにより、本発明の実施例に係る排ガス浄化用触媒を得たのである。
そして、本発明者らは、このようにして得られた排ガス浄化用触媒について、次のような実車評価試験を実施した。具体的には、本発明者らは、本発明の実施例に係る排ガス浄化用触媒について、11モード(すなわち、始動時から100秒間)の排ガス浄化率(%)を測定し、低温活性に優れた性能を有するか否かを確認するとともに、11モードトータルのOSCを測定し、耐久性に優れたOSCを有するか否かを確認した。また、従来のTWCを比較例として、この比較例についても、実施例と同様の実車評価試験を実施した。それぞれの測定結果を図2、図3に示す。なお、図3(a)は、SCの測定結果を示すグラフであり、図3(b)はOSC性能の評価方法の説明図である。
図2に示すように、11モードの排ガス浄化率(%)は、炭化窒素(具体的には、THC)、一酸化炭素(CO)、及び窒素酸化物(NOx)のいずれについても、実施例の場合と比較例の場合とで、ほぼ同等の性能を示した。このことから、実施例の場合であっても、比較例の場合と同様に、低温活性に優れた性能を有するといえる。
また、図3(a)に示すように、11モードトータルのOSCは、実施例の場合には、比較例の場合と比べ、良好な結果を示した。このことから、実施例の場合には、比較例の場合と比べ、耐久性に優れたOSCを有するといえる。
以上の通り、本発明の実施例に係る排ガス浄化用触媒は、低温活性に優れた性能を有するとともに、耐久性に優れたOSCをも有することが判明した。また、本発明の実施例に係る排ガス浄化用触媒においては、M/アルミナ担体とPM/CeZr担体との間隙に、CeZr複合微粒子が導入されることになるため、層厚の増加を招くことはない。
本発明の実施形態に係る排ガス浄化用触媒を示す概略図である。 排ガス浄化率(%)の測定結果を示すグラフである。 (a)はOSCの測定結果を示すグラフであり、(b)はOSC性能の評価方法の説明図である。
符号の説明
100 排ガス浄化用触媒
10 コーティング層
10a CeZr複合微粒子が導入される領域

Claims (6)

  1. ハニカム状のモノリスの全体に、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がアルミナ担体に担持されてなるPM/アルミナ担体と、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がCeZr担体に担持されてなるPM/CeZr担体とを含有するコーティング層が形成されており、当該コーティング層のうち排ガス流出側の領域には、前記PM/アルミナ担体と前記PM/CeZr担体との間隙にCeZr複合微粒子が導入されていることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 請求項1において、
    前記領域は、L×0.3〜L×0.8(但し、L=前記モノリスの全長)で表示される領域であることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  3. 請求項1又は2において、
    前記CeZr複合微粒子は、その平均粒径が150nm未満であることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  4. ハニカム状のモノリスの全体を、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がアルミナ担体に担持されてなるPM/アルミナ担体と、Pt、Pd、Rhのうち少なくとも一種以上の貴金属(PM)がCeZr担体に担持されてなるPM/CeZr担体とを含有する第一のスラリーに浸漬する工程と、
    当該工程で得られたモノリスのうち排ガス流出側となる領域を、CeZr複合微粒子を含有する第二のスラリーに浸漬する工程と、
    を有することを特徴とする排ガス浄化用触媒の製造方法。
  5. 請求項4において、
    前記領域は、L×0.3〜L×0.8(但し、L=前記モノリスの全長)で表示される領域であることを特徴とする排ガス浄化用触媒の製造方法。
  6. 請求項4又は5において、
    前記CeZr複合微粒子は、その平均粒径が150nm未満であることを特徴とする排ガス浄化用触媒の製造方法。
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