JP2015112553A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]基材;
前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第1の材料と第1の触媒金属とを含む第1の触媒層;及び
前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第2の材料と第2の触媒金属とを含む第2の触媒層;
を含み、
前記第1の触媒層が、排気ガスの流れ方向において、前記第2の触媒層の下流側に位置し、
前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であり、
前記酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が、前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい、排気ガス浄化用触媒。
[2]酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.035sec−1以下である、[1]に記載の排気ガス浄化用触媒。
[3]酸素吸蔵放出能を有する第1の材料がセリウムを含む、[1]又は[2]に記載の排気ガス浄化用触媒。
[4]酸素吸蔵放出能を有する第1の材料がジルコニウムを更に含む、[3]に記載の排気ガス浄化用触媒。
本発明は、基材;前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第1の材料と第1の触媒金属とを含む第1の触媒層;及び前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第2の材料と第2の触媒金属とを含む第2の触媒層;を含み、前記第1の触媒層が、排気ガスの流れ方向において、前記第2の触媒層の下流側に位置し;前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であり;前記酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が、前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい;排気ガス浄化用触媒に関する。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒の下流触媒層は、400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上である下流OSC材料を含んでいる。一方、上流触媒層は、400℃での酸素放出速度定数が、下流OSC材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい上流OSC材料を含んでいる。
(1)OSC材料に対して昇温還元(TPR)測定を行い、酸素放出のピークトップ温度(Tm)を測定する。
(2)下記式(I):
2InTm−Inβ=E/RTm+In(E/ARP) (I)
[式中、βは昇温速度であり;Eは活性化エネルギーであり;Aは頻度因子であり;Pは水素の割合であり;Rは気体定数である]
に基づいて、E及びAを算出する。
(3)アレニウスの式:
k=Aexp(−E/RT)
に基づいて、400℃での速度定数を算出し、これをOSC材料の400℃での酸素放出速度定数とする。
400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であるOSC材料(以下、「高速酸素放出OSC材料」ともいう)は、従来のOSC材料の製造方法とは異なる方法によって製造することができる。従来のOSC材料は、400℃での酸素放出速度定数がより小さいものであり、一般的には、当該OSC材料の成分を含む溶液から当該成分を沈殿させ、これを焼成することによって製造される。一方、高速酸素放出OSC材料は、例えば、従来の製造方法における焼成の前にOSC材料の成分を還元剤の存在下で加熱することによって製造することができる。具体的には、OSC材料の成分を還元剤の存在下で加熱する加熱工程、及び加熱工程で処理された成分を焼成する焼成工程を含む方法によって、高速酸素放出OSC材料を製造することができる。
昇温還元(TPR)装置:日本ベル株式会社製BELCAT
検出器:日本ベル株式会社製TCD
試料管:日本ベル株式会社製CAT−TPD−150−Q
サンプル量:0.1mg
2InTm−Inβ=E/RTm+In(E/ARP) (I)
[式中、βは昇温速度であり;Eは活性化エネルギーであり;Aは頻度因子であり;PはH2の割合(=0.05)であり;Rは気体定数である]
における左辺「2InTm−Inβ」を「1/Tm」に対してプロットし、直線を得る。
−dθ/dt=kθP (1)
[式中、θはO2の割合であり;tは時間であり;kは速度定数であり;PはH2の割合である]
[式中、βは昇温速度であり;Tは温度である]
−βdθ/dT=kθP (3)
を得る。
FC=kVsνmθP (4)
[式中、Vsνmは固体中の体積当たりの活性サイト数(=O)である]
が得られる。
C=kVsνmθP/F (5)
を得る。式(5)におけるCが、Tの上昇によりどのように変化するかをTPRで測定する。Tが上昇するとkは大きくなるが、θは徐々に小さくなる。そこで、Cの濃度の極大値を与えるピーク温度を調べる。
dC/dT=VsνmP/Fd(kθ)/dT=0 (6)
d(kθ)/dT=0 (7)
を得る。アレニウスの式[k=Aexp(−E/RT)]及び式(3)を、式(7)に代入し、式(8)及び式(9):
d(kθ)/dT=dk/dTθ+kdθ/dT=
A(−E/R)exp(−E/RT)(−1/T2)θ−kkθP/β=
kθ(E/RT2−kP/β)=0 (8)
E/RT2=kP/β (9)
を得る。これを変形して(対数をとり)、式(I):
2InTm−Inβ=E/RTm+In(E/ARP) (I)
[式中、Tmはピークトップ温度である]
を得る。式(I)の導出方法としては、R.J.CVETANOVIC及びY.AMENOMIYA著、「Application of a Temperature−Programmed Desorption Technique to Catalyst Studies」、Advances in Catalysis、1967年、第17巻、第103〜149頁も参照されたい。
[製造実施例1]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(200g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(550g:ZrO2として10重量%)、硝酸ランタン溶液(20g:La2O3として10重量%)、硝酸イットリウム溶液(30g:Y2O3として10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(26g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Y複合酸化物(以下、「OSC材料a」という)(100g)を得た。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から14時間に変更したこと以外は製造実施例1と同様にOSC材料(以下、「OSC材料b」という)(100g)を製造した。
OSC材料bの400℃での酸素放出速度定数は2.172sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例1と同様にOSC材料(以下、「OSC材料c」という)(100g)を製造した。
OSC材料cの400℃での酸素放出速度定数は1.376sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更したこと以外は製造実施例1と同様にOSC材料(以下、「OSC材料d」という)(100g)を製造した。
OSC材料dの400℃での酸素放出速度定数は0.471sec−1であった。
L−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例4と同様にOSC材料(以下、「OSC材料e」という)(100g)を製造した。
OSC材料eの400℃での酸素放出速度定数は0.067sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(200g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(550g:ZrO2として10重量%)、硝酸ランタン溶液(20g:La2O3として10重量%)、及び硝酸イットリウム溶液(30g:Y2O3として10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Y複合酸化物(以下、「OSC材料f」という)(100g)を得た。
OSC材料fの400℃での酸素放出速度定数は0.014sec−1であった。
ヒドラジンをギ酸に変更したこと以外は製造実施例5と同様にOSC材料(以下、「OSC材料x」という)(100g)を製造した。
OSC材料xの400℃での酸素放出速度定数は0.034sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(50g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(750g:ZrO2として10重量%)、硝酸ランタン溶液(50g:La2O3として10重量%)、硝酸ネオジム溶液(50g:Nd2O3として10重量%)、硝酸イットリウム溶液(50g:Y2O3として10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(12g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Nd−Y複合酸化物(以下、「OSC材料g」という)(100g)を得た。
OSC材料gの400℃での酸素放出速度定数は2.710sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例6と同様にOSC材料(以下、「OSC材料h」という)(100g)を製造した。
OSC材料hの400℃での酸素放出速度定数は1.541sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更し、且つL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例6と同様にOSC材料(以下、「OSC材料i」という)(100g)を製造した。
OSC材料iの400℃での酸素放出速度定数は0.081sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(50g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(750g:ZrO2として10重量%)、硝酸ランタン溶液(50g:La2O3として10重量%)、硝酸ネオジム溶液(50g:Nd2O3として10重量%)、及び硝酸イットリウム溶液(50g:Y2O3として10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Nd−Y複合酸化物(以下、「OSC材料j」という)(100g)を得た。
OSC材料jの400℃での酸素放出速度定数は0.029sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(350g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(200g:ZrO2として10重量%)、硝酸ランタン溶液(20g:La2O3として10重量%)、硝酸ネオジム溶液(30g:Nd2O3として10重量%)、硝酸プラセオジウム溶液(50g:Pr6O11として10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(35g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Nd−Pr複合酸化物(以下、「OSC材料k」という)(100g)を得た。
OSC材料kの400℃での酸素放出速度定数は2.201sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例9と同様にOSC材料(以下、「OSC材料l」という)(100g)を製造した。
OSC材料lの400℃での酸素放出速度定数は1.213sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更し、且つL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例9と同様にOSC材料(以下、「OSC材料m」という)(100g)を製造した。
OSC材料mの400℃での酸素放出速度定数は0.064sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(350g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(200g:ZrO2として10重量%)、硝酸ランタン溶液(20g:La2O3として10重量%)、硝酸ネオジム溶液(30g:Nd2O3として10重量%)、及び硝酸プラセオジウム溶液(50g:Pr6O11として10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Nd−Pr複合酸化物(以下、「OSC材料n」という)(100g)を得た。
OSC材料nの400℃での酸素放出速度定数は0.011sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(25g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(900g:ZrO2として10重量%)、硝酸ネオジム溶液(50g:Nd2O3として10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(5g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−Nd複合酸化物(以下、「OSC材料o」という)(100g)を得た。
OSC材料oの400℃での酸素放出速度定数は2.589sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例12と同様にOSC材料(以下、「OSC材料p」という)(100g)を製造した。
OSC材料pの400℃での酸素放出速度定数は1.459sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更し、且つL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例12と同様にOSC材料(以下、「OSC材料q」という)(100g)を製造した。
OSC材料qの400℃での酸素放出速度定数は0.074sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(25g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(900g:ZrO2として10重量%)、及び硝酸ネオジム溶液(50g:Nd2O3として10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−Nd複合酸化物(以下、「OSC材料r」という)(100g)を得た。
OSC材料rの400℃での酸素放出速度定数は0.023sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(450g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(50g:ZrO2として10重量%)、硝酸ランタン溶液(50g:La2O3として10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(45g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La複合酸化物(以下、「OSC材料s」という)(100g)を得た。
OSC材料sの400℃での酸素放出速度定数は2.058sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例15と同様にOSC材料(以下、「OSC材料t」という)(100g)を製造した。
OSC材料tの400℃での酸素放出速度定数は1.101sec−1であった。
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更し、且つL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例15と同様にOSC材料(以下、「OSC材料u」という)(100g)を製造した。
OSC材料uの400℃での酸素放出速度定数は0.061sec−1であった。
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(450g:CeO2として20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(50g:ZrO2として10重量%)、及び硝酸ランタン溶液(50g:La2O3として10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La複合酸化物(以下、「OSC材料v」という)(100g)を得た。
OSC材料vの400℃での酸素放出速度定数は0.009sec−1であった。
[比較例1]
(1)OSC材料a(25g)、アルミナ(25g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.5g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in2)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって50mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料c及びOSC材料aに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Bを得た。
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料e及びOSC材料aに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Cを得た。
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料x及びOSC材料aに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Dを得た。
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料f及びOSC材料aに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Eを得た。
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料x及びOSC材料cに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Fを得た。
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料x及びOSC材料eに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Gを得た。
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料x及びOSC材料xに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Hを得た。
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料c及びOSC材料xに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Iを得た。
(1)OSC材料f(5g)、アルミナ(5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.1g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in2)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって10mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(1)OSC材料f(10g)、アルミナ(10g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.2g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in2)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって20mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(1)OSC材料f(17.5g)、アルミナ(17.5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.35g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in2)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって35mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(1)OSC材料f(32.5g)、アルミナ(32.5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.65g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in2)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって65mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(1)OSC材料f(40g)、アルミナ(40g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.8g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in2)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって80mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(1)OSC材料f(45g)、アルミナ(45g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.9g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in2)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって90mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(1)OSC材料x(25g)、アルミナ(25g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.25g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in2)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって50mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
上流触媒層用のスラリー及び更なる上流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料xを、OSC材料cに変更したこと以外は、実施例13と同様に排気ガス浄化用触媒Qを得た。
排気ガス浄化用触媒A−Oについて、8万km走行相当の耐久試験を行った。その後、これらの触媒を排気量1.6Lのエンジンを有する実機車両(ハイブリッド車両)に搭載し、JC08モードで走行して、NMHC、CO、及びNOxの排出量を測定した。結果を表2に示す。なお、表2の値は、JC08モードのCold評価とHot評価とのコンバイン値である。
Claims (4)
- 基材;
前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第1の材料と第1の触媒金属とを含む第1の触媒層;及び
前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第2の材料と第2の触媒金属とを含む第2の触媒層;
を含み、
前記第1の触媒層が、排気ガスの流れ方向において、前記第2の触媒層の下流側に位置し、
前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であり、
前記酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が、前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい、排気ガス浄化用触媒。 - 酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.035sec−1以下である、請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒。
- 酸素吸蔵放出能を有する第1の材料がセリウムを含む、請求項1又は2に記載の排気ガス浄化用触媒。
- 酸素吸蔵放出能を有する第1の材料がジルコニウムを更に含む、請求項3に記載の排気ガス浄化用触媒。
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