JP2015112553A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒 Download PDF

Info

Publication number
JP2015112553A
JP2015112553A JP2013257190A JP2013257190A JP2015112553A JP 2015112553 A JP2015112553 A JP 2015112553A JP 2013257190 A JP2013257190 A JP 2013257190A JP 2013257190 A JP2013257190 A JP 2013257190A JP 2015112553 A JP2015112553 A JP 2015112553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
osc material
exhaust gas
catalyst layer
oxygen
rate constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2013257190A
Other languages
English (en)
Inventor
悟司 松枝
Satoshi Matsueda
悟司 松枝
健一 滝
Kenichi Taki
健一 滝
将 星野
Sho Hoshino
将 星野
丹羽 幹
Miki Niwa
幹 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cataler Corp
Original Assignee
Cataler Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cataler Corp filed Critical Cataler Corp
Priority to JP2013257190A priority Critical patent/JP2015112553A/ja
Publication of JP2015112553A publication Critical patent/JP2015112553A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、エンジンの再始動時や通常走行時等の様々な雰囲気状態においても排気ガスを十分に浄化することのできる排気ガス浄化用触媒を提供することを課題とする。【解決手段】基材;前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第1の材料と第1の触媒金属とを含む第1の触媒層;及び前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第2の材料と第2の触媒金属とを含む第2の触媒層;を含み、前記第1の触媒層が、排気ガスの流れ方向において、前記第2の触媒層の下流側に位置し、前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であり、前記酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が、前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい、排気ガス浄化用触媒によって、前記課題を解決することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、酸素吸蔵放出能(OSC)を有する材料(以下、「OSC材料」という)を含む排気ガス浄化用触媒、特に、異なる種類のOSC材料を含む排気ガス浄化用触媒に関する。
エンジン等の内燃機関から排出される排気ガスには、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等の有害な物質が含まれている。これらの物質は大気汚染の原因となるため、排気ガスを浄化することが必要とされる。
排気ガスは、排気ガス浄化用触媒によって浄化される。排気ガス浄化用触媒は、通常、基材と当該基材上に配置された触媒層とから構成され、触媒層には触媒金属が含まれている。
排気ガスを効率的に浄化するためには、触媒金属の近傍における酸素の量を一定の範囲に制御することが有効である。この目的のため、触媒層にはセリウム−ジルコニウム複合酸化物等のOSC材料が含まれている(例えば、特許文献1〜3)。
セリウム−ジルコニウム複合酸化物は、酸素過剰条件下においてセリウムが3価から4価へ酸化することによって酸素を吸蔵する。一方、酸素不足条件下ではセリウムが4価から3価へ還元することによって酸素を放出する。これにより、触媒金属の近傍における雰囲気変動を抑え、排気ガスを効率的に浄化することが可能となる。
特開平8−215569号公報 特開平11−165067号公報 特開2003−265958号公報
近年、燃費向上の観点からハイブリッド車やアイドリングストップ車が増加している。これらの車は燃料カット中にエンジンを停止するため、エンジン停止時において排気ガス浄化用触媒中の雰囲気はリーン(酸素過剰状態)となる。そのため、エンジンの再始動時においても排気ガス浄化用触媒中の雰囲気はリーンである。その結果、エンジンを再始動する際に、NOxをNに還元して浄化することが困難となる。また、触媒金属の近傍においてOSC材料から酸素が放出されると、NOxの浄化が困難となる。これらの原因により、エンジンの再始動時には、多量のNOxが排出されるという問題が生じる。
この問題に対処するために、OSC材料から放出される酸素の量を少なくする方法が考えられる。しかし、この方法では、通常の走行時における雰囲気変動を十分に抑制することができないという新たな問題を生じる。
そのため、本発明は、エンジンの再始動時や通常走行時等の様々な雰囲気状態においても、排気ガスを十分に浄化することのできる排気ガス浄化用触媒を提供することを目的とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、異なる酸素放出速度定数を有する複数のOSC材料を使用することによって、様々な雰囲気状態においても排気ガスを十分に浄化できることを見出した。
すなわち、本発明は以下を包含する。
[1]基材;
前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第1の材料と第1の触媒金属とを含む第1の触媒層;及び
前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第2の材料と第2の触媒金属とを含む第2の触媒層;
を含み、
前記第1の触媒層が、排気ガスの流れ方向において、前記第2の触媒層の下流側に位置し、
前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であり、
前記酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が、前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい、排気ガス浄化用触媒。
[2]酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.035sec−1以下である、[1]に記載の排気ガス浄化用触媒。
[3]酸素吸蔵放出能を有する第1の材料がセリウムを含む、[1]又は[2]に記載の排気ガス浄化用触媒。
[4]酸素吸蔵放出能を有する第1の材料がジルコニウムを更に含む、[3]に記載の排気ガス浄化用触媒。
本発明によれば、エンジンの再始動時や通常走行時等の様々な雰囲気状態においても、排気ガスを十分に浄化することのできる排気ガス浄化用触媒を提供することができる。
排気ガス浄化用触媒の一例を示す。 排気ガス浄化用触媒の断面図の一部を示す。 排気ガス浄化用触媒の断面図の一部を示す。 昇温還元(TPR)測定を行うためのプログラムを示す。 酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の酸素放出速度定数とNOx排出量との関係を示す。 酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の酸素放出速度定数とNOx排出量との関係を示す。 第2の触媒層の長さと第1の触媒層の長さとの比率と、NOx排出量との関係を示す。
<排気ガス浄化用触媒>
本発明は、基材;前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第1の材料と第1の触媒金属とを含む第1の触媒層;及び前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第2の材料と第2の触媒金属とを含む第2の触媒層;を含み、前記第1の触媒層が、排気ガスの流れ方向において、前記第2の触媒層の下流側に位置し;前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であり;前記酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が、前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい;排気ガス浄化用触媒に関する。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒の用途は特に限定されないが、ハイブリッド車、アイドリングストップ車等に使用することが好ましい。
以下、酸素吸蔵放出能を有する第1の材料、第1の触媒金属、及び第1の触媒層をそれぞれ、「下流OSC材料」、「下流触媒金属」、及び「下流触媒層」ともいう。また、酸素吸蔵放出能を有する第2の材料、第2の触媒金属、及び第2の触媒層をそれぞれ、「上流OSC材料」、「上流触媒金属」、及び「上流触媒層」ともいう。
例えば、図1に示すように、排気ガス浄化用触媒1を排気ガスの流路に配置することによって、排気ガスが当該触媒内を通過する。その際、図2に示すように、排気ガスに含まれる有害な物質は、基材2上に配置された第2の触媒層(上流触媒層)3及び第1の触媒層(下流触媒層)4に接触する。ここで、上流触媒層3は、酸素放出速度定数が小さいOSC材料を含んでいるため、上流触媒金属の近傍における酸素量の増加を抑えることができる。その結果、エンジンの再始動時においても上流触媒金属は排気ガスを浄化することができる。一方、下流触媒層4は、酸素放出速度定数が大きいOSC材料を含んでいるため、通常の走行時において下流触媒金属の近傍における雰囲気変動を抑制することができる。その結果、通常の走行時においても下流触媒金属は排気ガスを浄化することができる。
上流触媒層及び下流触媒層はそれぞれ、同一の基材上に、排気ガスの流れ方向における上流から下流に向かって順に配置されている。上流触媒層と下流触媒層とは同一の基材上において間隔を空けて配置されていてもよいし、間隔を空けずに配置されていてもよい。
排気ガスの流れ方向における上流触媒層の長さと下流触媒層の長さとの比率は特に限定されないが、排気ガスの浄化率の観点から、10:90〜90:10であることが好ましく、20:80〜80:20であることがより好ましく、35:65〜65:35であることが特に好ましい。
基材としては、排気ガス浄化用触媒において一般的に使用されているものを挙げることができる。例えば、ストレートフロー型又はウォールフロー型のモノリス基材等を挙げることができる。複数のセルを有するモノリス基材では、セルを構成するセル壁上に下流触媒層及び上流触媒層が配置されていることが好ましい。基材の材質も特に限定されず、例えば、セラミック、炭化ケイ素、金属等の基材を挙げることができる。
触媒金属としては、排気ガスを浄化するために一般的に使用されている金属を挙げることができる。例えば、貴金属、より具体的には、パラジウム、白金、ロジウム等を挙げることができる。
第1の触媒金属(下流触媒金属)及び第2の触媒金属(上流触媒金属)は同じ種類の金属でもよいし、異なる種類の金属でもよい。また、下流触媒金属及び上流触媒金属はそれぞれ、1種の単独の金属でもよいし、2種以上の金属の組み合わせ(例えば合金)でもよい。
例えば、下流触媒金属がパラジウム及び/又は白金であり、上流触媒金属がパラジウム及び/又は白金であることが好ましい。より具体的には、下流触媒金属及び上流触媒金属が共にパラジウムであることが特に好ましい。ここで、下流触媒金属及び上流触媒金属がパラジウムである場合、当該パラジウムの合計の量としては、例えば、基材1Lあたり、0.05〜10g、0.1〜5g、0.5〜2g等を挙げることができる。基材1Lとは、基材の空隙部を含む嵩体積としての1Lを意味する。
下流触媒金属と上流触媒金属との重量比は、下流触媒層と上流触媒層との長さの比率に準じて決定することができる。例えば、下流触媒層と上流触媒層との長さの比率が1:9である場合、下流触媒金属と上流触媒金属との重量比も1:9とすることができる。一方、当該重量比を触媒層の長さの比率と無関係に決定することもできる。
下流触媒層及び上流触媒層はそれぞれ、下流触媒金属及び上流触媒金属を担持するための担体を含んでいてもよい。担体としては、触媒金属を担持するために一般的に使用されている耐熱性の無機酸化物を挙げることができる。例えば、アルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア等を挙げることができる。担体は、触媒金属の比表面積を増大させると共に、反応熱を消散させて触媒金属のシンタリングを抑制する機能を有する。担体の量としては、例えば、各触媒層あたり、5〜95重量%、20〜80重量%等を挙げることができる。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒は主に、基材、下流触媒層、及び上流触媒層から構成されているが、本発明の効果を損なわない範囲において任意の層を更に含んでいてもよい。例えば、基材と下流触媒層及び/又は上流触媒層との間に任意の層が配置されていてもよい。また、下流触媒層及び/又は上流触媒層の上に更なる触媒層が配置されていてもよい。
例えば、図3に示すように、基材2上に配置された上流触媒層3及び下流触媒層4の上に更なる上流触媒層5及び更なる下流触媒層6が配置されていてもよい。更なる上流触媒層5に含まれる触媒金属及びOSC材料はそれぞれ、上流触媒層3に含まれる触媒金属及びOSC材料の範囲内で選択されることが好ましい。また、更なる下流触媒層6に含まれる触媒金属及びOSC材料はそれぞれ、下流触媒層4に含まれる触媒金属及びOSC材料の範囲内で選択されることが好ましい。排気ガスの流れ方向における更なる上流触媒層5の長さと更なる下流触媒層6の長さとの比率も、排気ガスの流れ方向における上流触媒層3の長さと下流触媒層4の長さとの比率の範囲内で選択されることが好ましい。
<OSC材料>
本発明に係る排気ガス浄化用触媒の下流触媒層は、400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上である下流OSC材料を含んでいる。一方、上流触媒層は、400℃での酸素放出速度定数が、下流OSC材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい上流OSC材料を含んでいる。
本明細書において「酸素放出速度定数」とは、OSC材料から酸素が放出される反応の速度を表すものである。酸素放出速度定数が大きいほど、OSC材料から酸素が放出されるまでにかかる時間が短くなる。一方、酸素放出速度定数が小さいほど、OSC材料から酸素が放出されるまでにかかる時間が長くなる。そのため、酸素放出速度定数が大きいOSC材料が下流触媒層に含まれていると、通常の走行時において下流触媒金属の近傍における雰囲気変動を抑制することができる。これにより、通常の走行時においても下流触媒金属が排気ガスを浄化することができる。一方、酸素放出速度定数が小さいOSC材料が上流触媒層に含まれていると、上流触媒金属の近傍における酸素量の増加を抑えることができる。これにより、エンジンの再始動時においても上流触媒金属が排気ガスを浄化することができる。その結果、様々な雰囲気状態においても排気ガスを十分に浄化することが可能となる。
下流OSC材料の酸素放出速度定数が大きいほど、通常の走行時において下流触媒金属の近傍における雰囲気変動を抑制することができる。そのため、下流OSC材料の酸素放出速度定数は0.06sec−1以上であり、好ましくは0.1sec−1以上であり、より好ましくは0.5sec−1以上であり、更に好ましくは1sec−1以上であり、特に好ましくは2sec−1以上である。
下流OSC材料の酸素放出速度定数の上限に特に制限はないが、例えば、10sec−1、8sec−1等を挙げることができる。
上流OSC材料の酸素放出速度定数が小さいほど、上流触媒金属の近傍における酸素量の増加を抑えることができる。そのため、上流OSC材料の酸素放出速度定数は、好ましくは0.035sec−1以下であり、より好ましくは0.015sec−1以下であり、特に好ましくは0.005sec−1以下である。
上流OSC材料の酸素放出速度定数の下限に特に制限はないが、例えば、0.0001sec−1、0.0005sec−1等を挙げることができる。
酸素放出速度定数は本発明者らによって初めて見出されたものであり、以下の工程に従って決定することができる。
(1)OSC材料に対して昇温還元(TPR)測定を行い、酸素放出のピークトップ温度(Tm)を測定する。
(2)下記式(I):
2InTm−Inβ=E/RTm+In(E/ARP) (I)
[式中、βは昇温速度であり;Eは活性化エネルギーであり;Aは頻度因子であり;Pは水素の割合であり;Rは気体定数である]
に基づいて、E及びAを算出する。
(3)アレニウスの式:
k=Aexp(−E/RT)
に基づいて、400℃での速度定数を算出し、これをOSC材料の400℃での酸素放出速度定数とする。
より具体的には、以下の実施例において詳細に記載した方法に従って決定することができる。
下流OSC材料及び上流OSC材料は特別な成分を含んでいる必要はない。例えば、下流OSC材料及び上流OSC材料は、セリア、セリウム−ジルコニウム複合酸化物、ニッケル酸化物等を含んでいることが好ましい。また、これらに加えて、ランタン、イットリウム、ネオジム、プラセオジウム等を含んでいてもよい。
下流OSC材料及び上流OSC材料がセリウム−ジルコニウム複合酸化物を含む場合、セリウムとジルコニウムとの重量比は特に限定されないが、例えば、90:5〜5:90等を挙げることができる。また、下流OSC材料及び上流OSC材料におけるセリウムとジルコニウムとの合計の割合としては、例えば、70重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、95重量%以上等を挙げることができる。
下流OSC材料及び上流OSC材料の含有量は特に限定されないが、例えば、基材1Lあたり、それぞれ5〜200g、10〜100g等を挙げることができる。基材1Lとは、基材の空隙部を含む嵩体積としての1Lを意味する。
<OSC材料の製造方法>
400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であるOSC材料(以下、「高速酸素放出OSC材料」ともいう)は、従来のOSC材料の製造方法とは異なる方法によって製造することができる。従来のOSC材料は、400℃での酸素放出速度定数がより小さいものであり、一般的には、当該OSC材料の成分を含む溶液から当該成分を沈殿させ、これを焼成することによって製造される。一方、高速酸素放出OSC材料は、例えば、従来の製造方法における焼成の前にOSC材料の成分を還元剤の存在下で加熱することによって製造することができる。具体的には、OSC材料の成分を還元剤の存在下で加熱する加熱工程、及び加熱工程で処理された成分を焼成する焼成工程を含む方法によって、高速酸素放出OSC材料を製造することができる。
高速酸素放出OSC材料の成分としては、例えば、セリウム、ジルコニウム、ニッケル、ランタン、イットリウム、ネオジム、プラセオジウム等を挙げることができる。
還元剤としては、例えば、ヒドラジン、水素化ホウ素ナトリウム等を挙げることができる。
加熱工程において、還元剤に加えて、グルタミン酸水素ナトリウムを使用してもよい。グルタミン酸水素ナトリウムを使用することにより、高速酸素放出OSC材料の酸素放出速度定数を更に大きくすることができる。
加熱工程における加熱温度は特に限定されないが、例えば、70〜100℃、80〜98℃、90〜95℃等を挙げることができる。
加熱工程における加熱時間は特に限定されないが、加熱時間を長くすることによって、高速酸素放出OSC材料の酸素放出速度定数を更に大きくすることができる。例えば、0.25時間以上が好ましく、6時間以上がより好ましく、14時間以上が更に好ましく、24時間以上が特に好ましい。加熱時間の上限に特に制限はないが、例えば、96時間、72時間等を挙げることができる。
焼成工程における焼成温度は特に限定されないが、例えば、600〜1000℃、700〜900℃等を挙げることができる。焼成時間は特に限定されないが、例えば、3〜7時間、4〜6時間等を挙げることができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。
<酸素放出速度定数の測定方法>
昇温還元(TPR)装置:日本ベル株式会社製BELCAT
検出器:日本ベル株式会社製TCD
試料管:日本ベル株式会社製CAT−TPD−150−Q
サンプル量:0.1mg
(1)以下の製造実施例及び製造比較例で製造したOSC材料を乳鉢で10分間粉砕し、大気中120℃で12時間乾燥させる。乾燥させたOSC材料を0.1mg秤量し、試料管に入れ、図4に示すプログラムに従ってTPR測定を行う。
(2)プログラムにおける前処理後に、各昇温速度(β=2、10、又は30℃/min)でのTCD(≒O放出)ピークトップ温度(Tm)を測定する。
(3)下記式(I):
2InTm−Inβ=E/RTm+In(E/ARP) (I)
[式中、βは昇温速度であり;Eは活性化エネルギーであり;Aは頻度因子であり;PはHの割合(=0.05)であり;Rは気体定数である]
における左辺「2InTm−Inβ」を「1/Tm」に対してプロットし、直線を得る。
(4)得られた直線の傾きからEを算出し、切片からAを算出する(傾き=E/R;切片=In(E/ARP))。
(5)算出したE及びAをアレニウスの式に代入し、400℃での速度定数を算出する。算出した速度定数をOSC材料の400℃での酸素放出速度定数とする。
<式(I)の導出方法>
−dθ/dt=kθP (1)
[式中、θはOの割合であり;tは時間であり;kは速度定数であり;PはHの割合である]
β=dT/dt (2)
[式中、βは昇温速度であり;Tは温度である]
式(2)を式(1)に代入して、式(3):
−βdθ/dT=kθP (3)
を得る。
キャリアーガスの流速をFとし、生成した水の気相濃度をCとすると、式(4):
FC=kVνθP (4)
[式中、Vνは固体中の体積当たりの活性サイト数(=O)である]
が得られる。
式(4)を変形し、式(5):
C=kVνθP/F (5)
を得る。式(5)におけるCが、Tの上昇によりどのように変化するかをTPRで測定する。Tが上昇するとkは大きくなるが、θは徐々に小さくなる。そこで、Cの濃度の極大値を与えるピーク温度を調べる。
式(5)の両辺をTで微分し、0とおき、式(6)及び式(7):
dC/dT=VνP/Fd(kθ)/dT=0 (6)
d(kθ)/dT=0 (7)
を得る。アレニウスの式[k=Aexp(−E/RT)]及び式(3)を、式(7)に代入し、式(8)及び式(9):
d(kθ)/dT=dk/dTθ+kdθ/dT=
A(−E/R)exp(−E/RT)(−1/T)θ−kkθP/β=
kθ(E/RT−kP/β)=0 (8)
E/RT=kP/β (9)
を得る。これを変形して(対数をとり)、式(I):
2InTm−Inβ=E/RTm+In(E/ARP) (I)
[式中、Tmはピークトップ温度である]
を得る。式(I)の導出方法としては、R.J.CVETANOVIC及びY.AMENOMIYA著、「Application of a Temperature−Programmed Desorption Technique to Catalyst Studies」、Advances in Catalysis、1967年、第17巻、第103〜149頁も参照されたい。
<OSC材料の製造>
[製造実施例1]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(200g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(550g:ZrOとして10重量%)、硝酸ランタン溶液(20g:Laとして10重量%)、硝酸イットリウム溶液(30g:Yとして10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(26g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Y複合酸化物(以下、「OSC材料a」という)(100g)を得た。
上記の酸素放出速度定数の測定方法に従って、OSC材料aの酸素放出速度定数を決定した。OSC材料aの400℃での酸素放出速度定数は2.412sec−1であった。
[製造実施例2]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から14時間に変更したこと以外は製造実施例1と同様にOSC材料(以下、「OSC材料b」という)(100g)を製造した。
OSC材料bの400℃での酸素放出速度定数は2.172sec−1であった。
[製造実施例3]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例1と同様にOSC材料(以下、「OSC材料c」という)(100g)を製造した。
OSC材料cの400℃での酸素放出速度定数は1.376sec−1であった。
[製造実施例4]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更したこと以外は製造実施例1と同様にOSC材料(以下、「OSC材料d」という)(100g)を製造した。
OSC材料dの400℃での酸素放出速度定数は0.471sec−1であった。
[製造実施例5]
L−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例4と同様にOSC材料(以下、「OSC材料e」という)(100g)を製造した。
OSC材料eの400℃での酸素放出速度定数は0.067sec−1であった。
[製造比較例1−1]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(200g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(550g:ZrOとして10重量%)、硝酸ランタン溶液(20g:Laとして10重量%)、及び硝酸イットリウム溶液(30g:Yとして10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Y複合酸化物(以下、「OSC材料f」という)(100g)を得た。
OSC材料fの400℃での酸素放出速度定数は0.014sec−1であった。
[製造比較例1−2]
ヒドラジンをギ酸に変更したこと以外は製造実施例5と同様にOSC材料(以下、「OSC材料x」という)(100g)を製造した。
OSC材料xの400℃での酸素放出速度定数は0.034sec−1であった。
[製造実施例6]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(50g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(750g:ZrOとして10重量%)、硝酸ランタン溶液(50g:Laとして10重量%)、硝酸ネオジム溶液(50g:Ndとして10重量%)、硝酸イットリウム溶液(50g:Yとして10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(12g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Nd−Y複合酸化物(以下、「OSC材料g」という)(100g)を得た。
OSC材料gの400℃での酸素放出速度定数は2.710sec−1であった。
[製造実施例7]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例6と同様にOSC材料(以下、「OSC材料h」という)(100g)を製造した。
OSC材料hの400℃での酸素放出速度定数は1.541sec−1であった。
[製造実施例8]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更し、且つL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例6と同様にOSC材料(以下、「OSC材料i」という)(100g)を製造した。
OSC材料iの400℃での酸素放出速度定数は0.081sec−1であった。
[製造比較例2]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(50g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(750g:ZrOとして10重量%)、硝酸ランタン溶液(50g:Laとして10重量%)、硝酸ネオジム溶液(50g:Ndとして10重量%)、及び硝酸イットリウム溶液(50g:Yとして10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Nd−Y複合酸化物(以下、「OSC材料j」という)(100g)を得た。
OSC材料jの400℃での酸素放出速度定数は0.029sec−1であった。
[製造実施例9]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(350g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(200g:ZrOとして10重量%)、硝酸ランタン溶液(20g:Laとして10重量%)、硝酸ネオジム溶液(30g:Ndとして10重量%)、硝酸プラセオジウム溶液(50g:Pr11として10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(35g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Nd−Pr複合酸化物(以下、「OSC材料k」という)(100g)を得た。
OSC材料kの400℃での酸素放出速度定数は2.201sec−1であった。
[製造実施例10]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例9と同様にOSC材料(以下、「OSC材料l」という)(100g)を製造した。
OSC材料lの400℃での酸素放出速度定数は1.213sec−1であった。
[製造実施例11]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更し、且つL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例9と同様にOSC材料(以下、「OSC材料m」という)(100g)を製造した。
OSC材料mの400℃での酸素放出速度定数は0.064sec−1であった。
[製造比較例3]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(350g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(200g:ZrOとして10重量%)、硝酸ランタン溶液(20g:Laとして10重量%)、硝酸ネオジム溶液(30g:Ndとして10重量%)、及び硝酸プラセオジウム溶液(50g:Pr11として10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La−Nd−Pr複合酸化物(以下、「OSC材料n」という)(100g)を得た。
OSC材料nの400℃での酸素放出速度定数は0.011sec−1であった。
[製造実施例12]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(25g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(900g:ZrOとして10重量%)、硝酸ネオジム溶液(50g:Ndとして10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(5g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−Nd複合酸化物(以下、「OSC材料o」という)(100g)を得た。
OSC材料oの400℃での酸素放出速度定数は2.589sec−1であった。
[製造実施例13]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例12と同様にOSC材料(以下、「OSC材料p」という)(100g)を製造した。
OSC材料pの400℃での酸素放出速度定数は1.459sec−1であった。
[製造実施例14]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更し、且つL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例12と同様にOSC材料(以下、「OSC材料q」という)(100g)を製造した。
OSC材料qの400℃での酸素放出速度定数は0.074sec−1であった。
[製造比較例4]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(25g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(900g:ZrOとして10重量%)、及び硝酸ネオジム溶液(50g:Ndとして10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−Nd複合酸化物(以下、「OSC材料r」という)(100g)を得た。
OSC材料rの400℃での酸素放出速度定数は0.023sec−1であった。
[製造実施例15]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(450g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(50g:ZrOとして10重量%)、硝酸ランタン溶液(50g:Laとして10重量%)、及びPVP K−30(0.1g)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。混合溶液を90〜95℃に加熱した後、尿素をpHが11となるまで添加し、共沈物を得た。これに、ヒドラジン(45g)及びL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物(12g)を添加し、90〜95℃で24時間攪拌した。得られた共沈物をろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La複合酸化物(以下、「OSC材料s」という)(100g)を得た。
OSC材料sの400℃での酸素放出速度定数は2.058sec−1であった。
[製造実施例16]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から6時間に変更したこと以外は製造実施例15と同様にOSC材料(以下、「OSC材料t」という)(100g)を製造した。
OSC材料tの400℃での酸素放出速度定数は1.101sec−1であった。
[製造実施例17]
ヒドラジンの存在下における90〜95℃での攪拌時間を24時間から0.25時間に変更し、且つL−グルタミン酸水素ナトリウム−水和物を使用しなかったこと以外は製造実施例15と同様にOSC材料(以下、「OSC材料u」という)(100g)を製造した。
OSC材料uの400℃での酸素放出速度定数は0.061sec−1であった。
[製造比較例5]
イオン交換水(1300ml)に硝酸セリウム溶液(450g:CeOとして20重量%)、オキシ硝酸ジルコニウム溶液(50g:ZrOとして10重量%)、及び硝酸ランタン溶液(50g:Laとして10重量%)を添加し、攪拌して混合溶液を調製した。次に、混合溶液に別途調製したアンモニア水溶液(25重量%)を室温下でpHが12となるまで添加し、共沈物を得た。共沈物を80〜90℃で120分間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄し、110℃で乾燥した。その後、大気中800℃で5時間焼成し、Ce−Zr−La複合酸化物(以下、「OSC材料v」という)(100g)を得た。
OSC材料vの400℃での酸素放出速度定数は0.009sec−1であった。
上記の製造実施例及び製造比較例において製造したOSC材料の400℃での酸素放出速度定数を表1に示す。
Figure 2015112553
<排気ガス浄化用触媒の製造>
[比較例1]
(1)OSC材料a(25g)、アルミナ(25g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.5g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって50mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(2)OSC材料a(25g)、アルミナ(25g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.5g)を用いて、下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって50mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。これにより、排気ガス浄化用触媒Aを得た。
[実施例1]
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料c及びOSC材料aに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Bを得た。
[実施例2]
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料e及びOSC材料aに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Cを得た。
[実施例3]
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料x及びOSC材料aに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Dを得た。
[実施例4]
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料f及びOSC材料aに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Eを得た。
[実施例5]
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料x及びOSC材料cに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Fを得た。
[実施例6]
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料x及びOSC材料eに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Gを得た。
[比較例2]
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料x及びOSC材料xに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Hを得た。
[比較例3]
上流触媒層用のスラリー及び下流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料をそれぞれ、OSC材料c及びOSC材料xに変更したこと以外は、比較例1と同様に排気ガス浄化用触媒Iを得た。
[実施例7]
(1)OSC材料f(5g)、アルミナ(5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.1g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって10mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(2)OSC材料a(45g)、アルミナ(45g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.9g)を用いて、下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって90mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。これにより、排気ガス浄化用触媒Jを得た。
[実施例8]
(1)OSC材料f(10g)、アルミナ(10g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.2g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって20mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(2)OSC材料a(40g)、アルミナ(40g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.8g)を用いて、下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって80mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。これにより、排気ガス浄化用触媒Kを得た。
[実施例9]
(1)OSC材料f(17.5g)、アルミナ(17.5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.35g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって35mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(2)OSC材料a(32.5g)、アルミナ(32.5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.65g)を用いて、下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって65mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。これにより、排気ガス浄化用触媒Lを得た。
[実施例10]
(1)OSC材料f(32.5g)、アルミナ(32.5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.65g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって65mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(2)OSC材料a(17.5g)、アルミナ(17.5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.35g)を用いて、下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって35mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。これにより、排気ガス浄化用触媒Mを得た。
[実施例11]
(1)OSC材料f(40g)、アルミナ(40g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.8g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって80mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(2)OSC材料a(10g)、アルミナ(10g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.2g)を用いて、下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって20mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。これにより、排気ガス浄化用触媒Nを得た。
[実施例12]
(1)OSC材料f(45g)、アルミナ(45g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.9g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって90mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(2)OSC材料a(5g)、アルミナ(5g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.1g)を用いて、下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって10mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。これにより、排気ガス浄化用触媒Oを得た。
[実施例13]
(1)OSC材料x(25g)、アルミナ(25g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.25g)を用いて、上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、モノリス基材(全長:100mm、容積:1.0L、セル数:900セル/in)における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって50mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(2)OSC材料a(25g)、アルミナ(25g)、及び硝酸パラジウム水溶液(Pdとして0.25g)を用いて、下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって50mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(3)OSC材料x(25g)、アルミナ(25g)、及び硝酸ロジウム水溶液(Rhとして0.15g)を用いて、更なる上流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの入口側端面から出口側端面に向かって50mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。
(4)OSC材料a(25g)、アルミナ(25g)、及び硝酸ロジウム水溶液(Rhとして0.15g)を用いて、更なる下流触媒層用のスラリーを調製した。このスラリーを、前記モノリス基材における排気ガスの出口側端面から入口側端面に向かって50mmまでの範囲に全量塗布し、250℃で1時間乾燥させた後、500℃で1時間焼成した。これにより、排気ガス浄化用触媒Pを得た。
[実施例14]
上流触媒層用のスラリー及び更なる上流触媒層用のスラリーに含まれるOSC材料xを、OSC材料cに変更したこと以外は、実施例13と同様に排気ガス浄化用触媒Qを得た。
<耐久性能試験>
排気ガス浄化用触媒A−Oについて、8万km走行相当の耐久試験を行った。その後、これらの触媒を排気量1.6Lのエンジンを有する実機車両(ハイブリッド車両)に搭載し、JC08モードで走行して、NMHC、CO、及びNOxの排出量を測定した。結果を表2に示す。なお、表2の値は、JC08モードのCold評価とHot評価とのコンバイン値である。
Figure 2015112553
排気ガス浄化用触媒P及びQについて、6万km走行相当の耐久試験を行った。その後、これらの触媒を排気量1.6Lのエンジンを有する実機車両(ハイブリッド車両)に搭載し、JC08モードで走行して、NMHC、CO、及びNOxの排出量を測定した。結果を表3に示す。なお、表3の値は、JC08モードのCold評価とHot評価とのコンバイン値である。
Figure 2015112553
触媒D及びF〜Hを用いた試験結果より、下流OSC材料の酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であると、排気ガスの浄化率が向上することが示された。例えば、NOxの排出量に関する結果を図5に示す。
触媒A〜Eを用いた試験結果より、上流OSC材料の酸素放出速度定数が下流OSC材料の酸素放出速度定数よりも小さいと、排気ガスの浄化率が向上することが示された。特に、上流OSC材料の酸素放出速度定数が0.035sec−1以下であると、排気ガスの浄化率が更に向上することが示された。例えば、NOxの排出量に関する結果を図6に示す。
触媒E及びJ〜Oを用いた試験結果より、上流触媒層の長さと下流触媒層の長さとの比率が35:65〜65:35であると、排気ガスの浄化率が更に向上することが示された。例えば、NOxの排出量に関する結果を図7に示す。
1・・・排気ガス浄化用触媒、2・・・基材、3・・・第2の触媒層(上流触媒層)、4・・・第1の触媒層(下流触媒層)、5・・・更なる上流触媒層、6・・・更なる下流触媒層

Claims (4)

  1. 基材;
    前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第1の材料と第1の触媒金属とを含む第1の触媒層;及び
    前記基材上に配置された、酸素吸蔵放出能を有する第2の材料と第2の触媒金属とを含む第2の触媒層;
    を含み、
    前記第1の触媒層が、排気ガスの流れ方向において、前記第2の触媒層の下流側に位置し、
    前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.06sec−1以上であり、
    前記酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が、前記酸素吸蔵放出能を有する第1の材料の400℃での酸素放出速度定数よりも小さい、排気ガス浄化用触媒。
  2. 酸素吸蔵放出能を有する第2の材料の400℃での酸素放出速度定数が0.035sec−1以下である、請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒。
  3. 酸素吸蔵放出能を有する第1の材料がセリウムを含む、請求項1又は2に記載の排気ガス浄化用触媒。
  4. 酸素吸蔵放出能を有する第1の材料がジルコニウムを更に含む、請求項3に記載の排気ガス浄化用触媒。
JP2013257190A 2013-12-12 2013-12-12 排気ガス浄化用触媒 Ceased JP2015112553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013257190A JP2015112553A (ja) 2013-12-12 2013-12-12 排気ガス浄化用触媒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013257190A JP2015112553A (ja) 2013-12-12 2013-12-12 排気ガス浄化用触媒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015112553A true JP2015112553A (ja) 2015-06-22

Family

ID=53526878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013257190A Ceased JP2015112553A (ja) 2013-12-12 2013-12-12 排気ガス浄化用触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015112553A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017130917A1 (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 新日本電工株式会社 セリア・ジルコニア系複合酸化物酸素吸放出材料、排ガス浄化触媒、及び排ガス浄化用ハニカム構造体
WO2021049525A1 (ja) 2019-09-10 2021-03-18 三井金属鉱業株式会社 セリウム元素及びジルコニウム元素を含有する複合酸化物の粉末、及びこれを使用した排ガス浄化用触媒組成物、並びにその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181476A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Cataler Corp 排ガス浄化用触媒
JP2012086199A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Toyota Motor Corp 排ガス浄化用触媒
JP2012154259A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Mazda Motor Corp 排気ガス浄化用触媒装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181476A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Cataler Corp 排ガス浄化用触媒
JP2012086199A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Toyota Motor Corp 排ガス浄化用触媒
JP2012154259A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Mazda Motor Corp 排気ガス浄化用触媒装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017130917A1 (ja) * 2016-01-26 2017-08-03 新日本電工株式会社 セリア・ジルコニア系複合酸化物酸素吸放出材料、排ガス浄化触媒、及び排ガス浄化用ハニカム構造体
CN108495818A (zh) * 2016-01-26 2018-09-04 新日本电工株式会社 二氧化铈-二氧化锆系复合氧化物氧吸放材料、排气净化催化剂和排气净化用蜂窝结构体
CN108495818B (zh) * 2016-01-26 2021-02-26 新日本电工株式会社 二氧化铈-二氧化锆系复合氧化物氧吸放材料、排气净化催化剂和排气净化用蜂窝结构体
US10987654B2 (en) 2016-01-26 2021-04-27 Nippon Denko Co., Ltd Ceria-zirconia-based composite oxide oxygen storage material, exhaust gas cleaning catalyst, and honeycomb structure for exhaust gas cleaning
WO2021049525A1 (ja) 2019-09-10 2021-03-18 三井金属鉱業株式会社 セリウム元素及びジルコニウム元素を含有する複合酸化物の粉末、及びこれを使用した排ガス浄化用触媒組成物、並びにその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5386121B2 (ja) 排気ガス浄化触媒装置、並びに排気ガス浄化方法
JP7043398B2 (ja) 排ガス浄化用触媒
JP5807782B2 (ja) 排ガス浄化用触媒
US8067330B2 (en) Catalytic material and catalyst for purifying exhaust gas component
JP6855445B2 (ja) 排ガス浄化用触媒
JP4807129B2 (ja) ディーゼルパティキュレートフィルタ
JP5910833B2 (ja) 排ガス浄化触媒
WO2010064497A1 (ja) 排気ガス浄化触媒、それを用いた排気ガス浄化装置、及び排気ガス浄化方法
JP4849034B2 (ja) 触媒付パティキュレートフィルタ
RU2557056C2 (ru) Катализатор ловушечного типа для очистки бедных по nox выхлопных газов и система очистки выхлопных газов
JP2007021456A (ja) 排ガス浄化用触媒
CN111148571A (zh) 排气净化用催化剂
JPWO2015076403A1 (ja) 排気ガス浄化用触媒
US10408102B2 (en) Oxidation catalyst device for exhaust gas purification
JP2020179348A (ja) 排ガス浄化用触媒
WO2018199249A1 (ja) 排気ガス浄化用触媒およびそれを用いた排気ガス浄化方法
KR101855537B1 (ko) Rh 로딩량이 감소된 NOx 저장 촉매
JP6735912B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒およびそれを用いた排気ガス浄化方法
JP5954159B2 (ja) 触媒付パティキュレートフィルタ
JP5834925B2 (ja) 触媒付パティキュレートフィルタ
JP2015112553A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP2014100662A (ja) 触媒付パティキュレートフィルタ
JP6627813B2 (ja) 触媒付きパティキュレートフィルタの製造方法
JP2015112555A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP6247922B2 (ja) 排ガス浄化用触媒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20180626