JP2010005494A - 塩水生成貯留装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塩を保持する塩保持手段および保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクを備えるタイプの塩水生成貯留装置において、塩水濃度上昇を効果的に行うことである。
【解決手段】 塩を保持する塩保持手段3と保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンク4とを備え、前記塩水タンク4内の塩水をイオン交換装置2へ送水する塩水生成貯留装置であって、前記保持された塩に前記塩水タンク4内の塩水を散水する散水器5と、前記塩水タンク4の塩水貯留部6と前記散水器5とを接続する循環ライン7と、前記循環ライン7に設けたポンプ8とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、塩を保持する塩保持手段と保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクとを備え、前記塩水タンク内の塩水をイオン交換装置へ送水する塩水生成貯留装置に関する。
この種塩水生成貯留装置として、特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1の塩水生成貯留装置は、塩水濃度を上昇させる手段(塩水濃度上昇手段)を備えていないので、塩水濃度の低下により再生不良が発生する虞がある。
塩水濃度上昇手段としては、特許文献2に記載のものが知られている。この特許文献2の塩水生成貯留装置では、塩水タンク内底部に塩があり、生成塩水の比重が水より重く、底部の塩水濃度が高くなっている。そこで、この特許文献2の塩水濃度上昇手段は、タンク内の塩水を攪拌装置により攪拌するように構成されている。しかしながら、特許文献1のような塩を保持する塩保持手段と保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクとを備えるタイプの塩水生成貯留装置の塩水濃度上昇には適していない。
特開2005−279512号公報 特開2001−149799号公報
この発明の解決しようとする課題は、塩を保持する塩保持手段および保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクを備えるタイプの塩水生成貯留装置において、塩水濃度上昇を効果的に行うことである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、塩を保持する塩保持手段と保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクとを備え、前記塩水タンク内の塩水をイオン交換装置へ送水する塩水生成貯留装置であって、前記保持された塩に前記塩水タンク内の塩水を散水する散水器と、前記塩水タンクの塩水貯留部と前記散水器とを接続する循環ラインと、前記循環ラインに設けたポンプとを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、前記塩水タンク内の塩水が前記循環ラインを通して循環され、かつ前記散水器から塩に散水されることにより、塩水濃度を効果的に上昇させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記散水器が、前記塩水タンクの内壁面に向けて散水するように構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、塩がブリッジ状に残り、塩の溶解がほとんど行われない状態となった塩橋を作ることなく、塩水濃度を上昇することができるという効果を奏する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、一端を前記循環ラインの
ポンプ下流側から分岐し、他端を前記イオン交換装置へ接続した塩水供給ラインを備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明による効果に加えて、塩水濃度上昇のためのポンプを塩水送水用に共用でき、装置構成を簡素化でき、塩水生成貯留装置をイオン交換装置に対して遠隔設置できるという効果を奏する。
この発明によれば、塩を保持する塩保持手段と保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクとを備えるタイプの塩水生成貯留装置において、塩水濃度上昇を効果的に行うことができる。
この発明の実施の形態は、イオン交換装置へ樹脂の再生のため塩水を生成し、貯留して、供給する塩水生成貯留装置に適用される。
この発明の実施の形態は、塩を保持する塩保持手段と保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクとを備え、前記塩水タンク内の塩水をイオン交換装置へ送水する塩水生成貯留装置であって、前記保持された塩に前記塩水タンク内の塩水を散水する散水器と、前記塩水タンクの塩水貯留部と前記散水器とを接続する循環ラインと、前記循環ラインに設けたポンプとを備えることを特徴とする塩水生成貯留装置である。この塩水生成貯留装置は、塩水供給装置と称することもできる。
この実施の形態においては、前記塩水タンク内に所定水位の水が供給されることで、前記塩保持手段に保持された塩の一部が水に浸漬し、これにより塩水が生成され、貯留される。そして、前記循環ポンプを駆動すると、前記タンク内に貯留された塩水が前記循環ラインを通して前記散水器へ供給され、塩水は散水器から塩に振りかけられる。その結果、塩の一部が塩水中に溶解し塩水濃度が上昇する。この塩水濃度の上昇は、前記循環ラインを塩水が循環しながら行われるので、前記塩水タンク内に塩水の流れが形成されことにより、特別な攪拌器を用いることなく塩水濃度が短時間で効果的上昇する。
ここで、この実施の形態の構成要素について説明する。前記塩水タンクは、塩水を貯留するための周知の容器であり、塩(再生塩と称することもできる。)により腐食しない材質にて形成され、形状は特に限定されないが、塩の補給が可能なように構成される。前記塩保持手段は、前記塩水タンク内を塩の貯留部と塩水の貯留部とに区画する透水性の部材から構成され、好ましくは、前記塩水タンク内を上下に区画し、水を通すための微小な多数の孔を有する周知の塩水プレートから構成される。塩は、前記塩保持手段の上に貯留され、前記塩水タンク内に前記塩保持手段よりも上方に所定水位まで水を供給(補水)すると、貯留された塩の下部が水に浸漬され、塩が水に溶解することで、塩水が生成される。
前記塩水生成貯留装置には、前記保持された塩に前記塩水タンク内の塩水を散水する散水器と、前記塩水タンクの塩水貯留部と前記散水器とを接続する循環ラインと、前記循環ラインに設けたポンプとを含む塩水濃度上昇手段を備えている。前記散水器は、前記塩水タンクの塩貯留部の上方に設けられ、前記循環ラインを通して供給される前記塩水タンク内の塩水を前記塩保持手段上に貯留された塩に振りかける(好ましくは、シャワー状に散水する)ように構成される。この散水器は、好ましくは、前記塩水タンク内壁に沿って配置され、散水孔を有するリング状のパイプから構成される。
前記散水器は、好ましくは、前記塩水タンクの内壁面に向けて散水するように構成される。こうした構成とすることにより、つぎの作用効果を奏する。すなわち、塩を保持する
塩保持手段および保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクを備えるタイプの塩水生成貯留装置においては、前記塩保持手段に山状に保持された塩の内側部分のみが溶解し、結果としてブリッジ状の塩(塩橋と称する。)ができると、塩が残っているにも拘わらず、その塩が溶解しないということがある。しかしながら、前記散水器から塩水が前記塩水タンクの内壁へ向けて散水するように構成することで、塩橋の形成を抑えることができる。前記散水器を前記リング状のパイプとした場合、前記散水孔は、このパイプの前記塩水タンク内壁側の下部において散水が直接塩に到達することなく、前記内壁に到達するように、斜め下方に向けて形成される。
前記塩水濃度上昇手段の制御は、前記イオン交換装置に設けた制御手段,前記イオン交換装置の制御手段と別個に前記塩水生成貯留手段に設けた制御手段または前記イオン交換装置および前記塩水生成貯留手段に共通の一の制御手段により行うように構成することができる。前記塩水濃度上昇手段のポンプを駆動する方法については、前記制御手段によりタイマーを用いて所定時間だけ行う方法、または前記塩水タンク内の塩水濃度を検出する塩水濃度検出手段を設け、塩水濃度が設定値以下となると前記ポンプを駆動する方法のいいずれかを採用することができる。また、前記ポンプの駆動のタイミングは、前記塩水タンク内への補水工程終了後とすることができる。また、塩水の循環と塩水の送水とを同じポンプで行う場合は、塩水送水時は前記ポンプが駆動されるので、塩水濃度上昇動作が行われるので、これに加えて補水工程終了後に前記ポンプを駆動するように構成することが望ましい。
前記塩タンクには、その内部へ水を補給するための補水手段を備えている。この補水手段としては、好ましくは、前記イオン交換装置から補水するように構成する。この場合、好ましくは、前記イオン交換装置の通水作動および再生作動を切り換える流路制御バルブと前記塩水タンクとを塩水供給ラインで接続し、前記塩水供給ラインにポンプおよび流量調整手段を塩水供給方向にこの順で設け、前記塩水供給ラインの流量調整手段および前記流路制御バルブ間と前記塩水タンクとを接続して補水ラインを形成する。前記流量調整手段は、好ましくは、流通抵抗が可変の流量調整バルブとするが、流通抵抗が固定のオリフィスとすることもできる。
こうした構成を採用することにより、補水が流量調整手段により制限されないので、速やかに補水を行うことができる。また、こうした構成の補水手段において、前記塩水供給ラインの前記補水ラインの分岐部と前記流量調整手段との間に前記ポンプ方向への流れを阻止する逆止弁を備えることが望ましい。この構成により、補水時ポンプに原水圧がかからないので、耐圧性の低いマグネットポンプ等のポンプを使用することができる。
また、前記補水手段は、前記イオン交換装置からではなく別個の補水ラインを設けて補水を行うように構成することができる。さらに、補水の終了は、フロート式の補水制御バルブにより、前記塩水タンク内水位が所定水位となると前記補水制御バルブを閉じる方法とすることができる。しかしながら、前記塩水タンク内水位を検出する水位センサを設けるとともに、前記補水ラインを開閉可能な電気式の補水制御バルブを設け、前記制御手段が前記水位センサによる検出水位が設定値となると前記補水制御バルブを閉じることにより、補水を終了するように構成できる。さらに、前記補水手段は、前記散水器を含む塩水循環ラインの一部を用いて構成することができる。
前記イオン交換樹脂は、除去対象とする特定イオン(硬度分や硝酸性窒素など)の吸着量が所定の交換能力に達すると、この特定イオンが処理水中へ漏洩するようになる。そこで、前記イオン交換装置は、前記特定イオンの吸着量が所定の交換能力に達する前に、前記イオン交換樹脂に前記塩水生成貯留装置から塩水(具体的には、塩化ナトリウム水溶液)を供給して接触させる再生を行い、交換能力を回復させるようにしている。
また、前記イオン交換装置は、樹脂を充填した樹脂収容部と、前記塩水供給ラインにと接続され通水作動および再生作動を切り換える流路制御バルブとを含んで構成され、前記塩水タンクと前記流路制御バルブとが塩水供給ラインにて接続される。前記再生作動は、好ましくは、逆洗工程,再生(塩水導入)工程,押出工程,洗浄工程および補水工程をこの順で行う。
前記再生工程における塩水供給は、好ましくは、一端を前記循環ラインのポンプ下流側から分岐し、他端を前記イオン交換装置へ接続した塩水供給ラインを用いて行う。この場合、前記循環ラインの一部は前記塩水供給ラインの一部として共用され、前記ポンプが塩水供給ポンプとしても利用される。こうした構成を採用することにより、前記塩水生成貯留装置およびこれと前記イオン交換装置との組合せからなるイオン交換システムの構成を簡素化できる。また、前記塩水生成貯留装置を前記イオン交換装置から離して設置(遠隔設置)した場合、原水圧を利用するエゼクタ方式のものと比較して送水能力を低下することなく、塩水を供給できる。
なお、前記再生工程における塩水供給は、前記流路制御バルブに内蔵されたエゼクタに原水を流通させ、このエゼクタで発生する負圧を利用して前記塩水タンク内の塩水を前記イオン交換樹脂へ供給するように構成できる。
以下、この発明を実施した塩水生成貯留装置1の実施例1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、前記塩水生成貯留装置1とイオン交換装置2とからなるイオン交換システムの全体構成図であり、図2は、前記塩水生成貯留装置1の要部拡大断面の説明図であり、図3は、同実施例1の制御手順を説明するフローチャート図であり、図4は、同実施例1の異なる制御手順を説明するフローチャート図であり、図5は、通水工程,逆洗工程,押出工程および洗浄工程時における前記塩水生成貯留装置1の水の流れを説明する図であり、図6は、再生工程時における前記塩水生成貯留装置1の水の流れを説明する図であり、図7は、補水工程時における前記塩水生成貯留装置1の水の流れを説明する図であり、図8は、通水待機工程時における前記塩水生成貯留装置1の水の流れを説明する図である。
図1を参照して、前記塩水生成貯留装置1は、塩を保持する塩保持手段としての塩プレート3および保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンク4を備え、前記塩水タンク4内の塩水を前記イオン交換装置2へその再生のために送水するように構成される。そして、前記保持された塩に前記塩水タンク4内の塩水を散水する散水器5と、前記塩水タンク4の塩水貯留部6と前記散水器5とを接続する循環ライン7と、前記循環ライン7に設けたポンプ8とを備えている。9は、前記循環ライン7の前記ポンプ8の上流側に設けたフィルタである。この塩水生成貯留装置1は、図1の一点鎖線で示すように、その構成要素を箱体(図示省略)内に収めてユニット化している。前記散水器5と、前記循環ライン7と、前記ポンプ8とを含んで塩水濃度上昇手段(塩水濃度調整手段と称することもできる。)10を構成している。
前記塩水タンク4は、開閉自在の蓋(図示省略)を備え、合成樹脂製であって、塩の補給が可能なように上端開放の容器としている。前記塩プレート3は、前記塩水タンク4内を塩水貯留部6と塩貯留部11とに区画し、水を通すための微小な多数の孔(図示省略)を有するプレートから構成している。
図2を参照して、前記散水器5は、前記塩貯留部11の上方部に設けられ、前記循環ライン7を通して供給される前記塩水タンク4内の塩水を前記塩プレート3上に貯留された
塩に振りかけるリング状のパイプから構成している。前記パイプは、前記塩水タンク4内壁に沿って配置され、多数の散水孔12,12、…を形成している。この各散水孔12は、前記パイプの前記塩水タンク4内壁側の下部において散水が直接塩に到達することなく、前記内壁に振りかけられるように、斜め下方に向けて形成している。
再び図1を参照して、前記イオン交換装置2は、陽イオン交換樹脂(図示省略で、以下、イオン交換樹脂という。)を使用して水中の硬度分をナトリウムイオンやカリウムイオンへ置換する軟水装置としている。前記イオン交換装置2は、前記特定イオンの吸着量が所定の交換能力に達する前に、前記イオン交換樹脂に前記塩水生成貯留装置1から塩水を供給して接触させる再生を行い、交換能力を回復させるようにしている。
また、前記イオン交換装置1は、前記イオン交換樹脂を充填した樹脂収容部13と、通水作動および再生作動を切り換える流路制御バルブ(弁機構)14とを含んで構成され、前記循環ライン7の前記ポンプ8下流側と前記流路制御バルブ14とが塩水供給ライン15にて接続される。したがって、前記塩水タンク4から前記イオン交換装置2へ塩水を供給する塩水供給ラインは、前記循環ライン7の一部と前記塩水供給ライン15とで構成される。この塩水供給ライン15には前記ポンプ8の下流側に位置するように流量調整手段としての流量調整バルブ17,前記ポンプ8方向への流れを阻止する逆止弁18を塩水供給方向にこの順で設けている。前記流量調整バルブ17は、開度を変えることで、流通抵抗を可変とすることができる構造のものである。
さらに、前記イオン交換装置2から前記塩タンク4へ水を補給するための補水ライン19を備えている。この補水ライン19は、前記塩水供給ライン15の前記逆止弁18下流側から分岐して形成することで、前記塩水供給ライン15の一部を補水ラインとして利用している。この補水ライン19の先端には、フロート式の第一補水制御バルブ20を備えており、前記塩水タンク4内水位が所定水位Hとなるとこの第一補水制御バルブ20が閉じて補水を終了し、前記水位が所定水位以下となると前記第一補水制御バルブ20が開き補水が可能となる。前記第一補水制御バルブ20は、塩水が流入可能な開口(図示省略)を備えた筒状体21内に設けており、公知の構造のものを用いることができる。この筒状体21内には塩水濃度を検出する塩水濃度センサ22を設けている。
前記流路制御バルブ14は、つぎの通水作動と、逆洗工程,再生工程,押出工程,洗浄工程および補水工程からなる再生作動とを行うように構成され、通水作動時、塩水循環により塩水が前記イオン交換装置2本体へ入らない動作を行うものであれば、特定の構造、構成のバルブに限定されない(例えば、特許文献1の開閉弁(7),(8),(10),(12),(14)の組合せからなるバルブとすることができる)。この流路制御バルブ14には、前記塩水供給ライン15に加えて、原水ライン25,処理水ライン26,排水ライン27が接続されている
前記通水作動では、前記原水ライン25を流れる原水は、前記樹脂収容部13内を下降流で流れ、その過程で硬度分がナトリウムイオンへ置換され、軟水化され、前記処理水ライン26を介して需要箇所へ供給される。前記再生作動の逆洗工程では、前記原水ライン25を流れる原水は前記樹脂収容部13内を上昇流で流れ、堆積した懸濁物質や破砕などによって生じた微細樹脂を洗い流し、前記排水ライン33から系外へ排出される。前記再生工程では、前記塩水供給ライン15から供給された塩水が前記樹脂収容部13内を流れてイオン交換樹脂の再生を行い、前記排水ライン27から系外へ排出される。前記押出工程では、前記原水ライン25を流れる原水は、押出水として、前記樹脂収容部13を流れ、塩水を押し出しながら前記排水ライン27から系外へ排出される。前記洗浄工程では、前記原水ライン25を流れる原水は、洗浄水として、前記樹脂収容部13内に残留している塩水を洗い流しながら、前記樹脂収容部13を下降流で通過し、前記排水ライン27を
介して系外へ排出される。前記補水工程では、前記原水ライン25を流れる原水は、補給水として、前記塩水供給ライン15および前記補水ライン19を介して前記塩水タンク4へ供給される。
前記ポンプ8および前記流路制御バルブ14は、前記塩水濃度センサ22,前記塩水供給ライン15の端部に設けた塩水流量計23からの信号を入力する制御器24により制御される。前記制御器24は、マイクロプロセッサおよびメモリ(いずれも図示省略)等を備え、前記流路制御バルブ14を制御することにより前記イオン交換装置2の通水作動および再生作動を制御する第一プログラムと前記ポンプ8を制御することにより前記塩水濃度上昇手段11を制御して塩水濃度を上昇させる第二プログラムを前記メモリに記憶している。前記制御器24は、前記塩水濃度センサ22からの信号に基づき、塩水濃度が設定値以下のとき、表示器(図示省略)にて警報を行うように構成している。
前記第一プログラムは、前記制御器24からの指令信号により、前記流路制御バルブ14が制御され、図3に示すように、通水作動と、逆洗工程,再生工程,押出工程,洗浄工程および補水工程からなりこれらの工程をこの順で実施する再生作動とを行うプログラムである。
また、前記第二プログラムは、図4に示すように、前記補水工程終了後の通水待機工程時所定時間(たとえば、5〜6時間程度)だけ前記ポンプ8を駆動し、塩水濃度を上昇するように構成している。
ここで、上記構成の実施例1の塩水生成貯留装置1の動作を中心に図に基づき説明する。図5から図8において、実線矢視は水の流れおよび方向を示している。
(通水作動,逆洗工程,押出工程,洗浄工程)
前記通水作動,前記逆洗工程,前記押出工程および前記洗浄工程においては、図5に示すように、前記制御器24により前記ポンプ8が駆動停止状態にあるので、前記塩水濃度上昇手段10は作動停止状態にある。
(再生工程)
前記再生工程においては、図6に示すように、前記ポンプ8が駆動されると、前記塩水タンク4内の塩水は、前記循環ライン7を通して、前記散水器5へ供給される。そして、塩水は、この散水器5から前記塩水タンク4の内壁へ向けて散水され、塩貯留部11の前記塩水タンク4の内壁に接している塩に振りかけられる。その結果、塩の一部が塩水中に溶解し塩水濃度が上昇する。この散水による塩水濃度の上昇は、前記循環ライン7を塩水が循環しながら行われ、前記塩水タンク4の塩水貯留部6において塩水の流れが形成され、塩水濃度が短時間で効果的に上昇する。
この実施例1では、前記塩水タンク4の内壁面に向けて散水するように構成しているので、塩橋の形成を抑えることができる。前記ポンプ8により供給される塩水の一部は、前記補水ライン19を通しても流れるが、前記イオン交換装置1への塩水供給、前記散水器5への塩水供給に大きな影響を与えることはない。
また、前記ポンプ8の駆動により、前記循環ライン7の一部および前記塩水供給ライン15を通して前記イオン交換装置2へ塩水が供給され、イオン交換樹脂の再生が行われる。このように、前記循環ライン7の一部は前記塩水供給ライン15の一部として共用され、前記ポンプ8が塩水供給ポンプとしても利用されるので、イオン交換システムの構成を簡素化できる。また、前記ポンプ8を用いて前記イオン交換装置2へ塩水を供給するようにしているので、前記塩水生成貯留装置1を前記イオン交換装置2から離して設置(遠隔
設置)した場合、原水圧を利用するエゼクタ方式のものと比較して送水能力を低下することなく、塩水を供給できる。
(補水工程)
つぎに、前記補水工程では、図7を参照して、前記原水ライン25の原水が前記流路制御バルブ14、前記塩水供給ライン15,前記補水ライン19を通して前記塩水タンク4内へ供給される。この補水工程において、補水が流量調整バルブ17により制限されないので、速やかに補水を行うことができる。また、前記塩水供給ライン15の前記補水ラインの分岐部と前記流量調整バルブ17との間に前記逆止弁18を備えているので、補水時前記ポンプ8に原水圧がかからず、耐圧性の低いポンプを使用することができる。
(通水待機工程)
この補水工程の終了は、前記制御器24によって制御され、通水要求があり前記制御器24が通水工程へ制御を切替えるまで行われる通水待機工程(図3参照)へ移行する。この通水待機工程において、図4を参照して、処理ステップS1(以下、処理ステップSNを単にSNと称する。)で、YESが判定され、S2で前記ポンプ8が駆動され、前記塩水濃度上昇手段10が作動される。
これを説明するに、図8を参照して、図6の再生工程と同様に前記塩水濃度上昇手段10により塩水濃度の上昇作用が行われる。前記再生工程と異なるのは、前記ポンプ8により送水される塩水が前記イオン交換装置2へは送水されない点である。このため再生工程と比較して、塩水の循環量が増大し、早期に塩水濃度を上昇させることができる。
S3にて、設定時間が経過すると、YESが判定され、S4へ移行して前記ポンプ8を停止し、塩水濃度調整動作を終了する。S3は、設定時間行われるので、S1にてNOが判定されて、通水作動が開始されても前記ポンプ8の運転を継続する。
この発明は、前記実施例1に限定されるものではなく、図9に示す実施例2の塩水生成貯留装置1を含むものである。図9において、図1の装置と異なる構成を中心に説明し、同じ構成要素は同じ符号を付して説明を省略する。異なるのは、前記塩水タンク4への補水を前記塩水供給ライン15と前記循環ライン7の一部を用いて行うように構成するとともに、前記塩水タンク4内に補水の上限水位を検出する水位センサ28を設け、上限水位を検出すると閉じる電気開閉式第二補水制御バルブ29を設けた点である。また、前記塩水循環ライン7の一部を前記塩水供給ライン15を用いて行うように構成している。前記塩水濃度上昇手段10の動作は、前記実施例1と同様である。補水工程時、前記原水ライン25の原水が前記流路制御バルブ14、前記塩水供給ライン15の一部,前記循環ライン7の一部、前記散水器5を通して前記塩水タンク4内へ供給される。補水の終了は、前記制御器24が前記水位センサ28の検出信号を受けて前記第二補水制御バルブ29を閉じることで行われる。
また、前記実施例1では、通水待機工程において、前記ポンプ8の駆動停止の制御をタイマーを用いて行っているが、この発明は、前記塩水濃度センサ22を用いて行う図10に示す実施例3を含むものである。この実施例3では、S11にて通水待機工程が判定されると、S12にて塩水濃度が第一設定値以下かどうかを判定し、YESであるとS13にて前記ポンプ8を駆動する。そして、S14にて塩水濃度が第一設定値より所定値高い第二設定値となるとS15へ移行して前記ポンプ8を停止する。
この発明の実施例1に係るイオン交換システムの全体構成図。 同実施例1の要部拡大断面の説明図。 同実施例1の制御手順を説明するフローチャート図。 同実施例1の異なる制御手順を説明するフローチャート図。 同実施例1の通水,逆洗,押出,洗浄工程を示す説明図。 同実施例1の再生工程を示す説明図。 同実施例1の補水工程を示す説明図。 同実施例1の通水待機工程を示す説明図。 この発明の実施例2に係るイオン交換システムの全体構成図。 この発明の実施例3の制御手順を説明するフローチャート図。
符号の説明
1 塩水生成貯留装置
2 イオン交換装置
4 塩水タンク
5 散水器
6 塩水貯留部
7 循環ライン
8 ポンプ

Claims (3)

  1. 塩を保持する塩保持手段と保持された塩の一部を水に浸漬して塩水を生成して貯留する塩水タンクとを備え、前記塩水タンク内の塩水をイオン交換装置へ送水する塩水生成貯留装置であって、
    前記保持された塩に前記塩水タンク内の塩水を散水する散水器と、
    前記塩水タンクの塩水貯留部と前記散水器とを接続する循環ラインと、
    前記循環ラインに設けたポンプとを備えることを特徴とする塩水生成貯留装置。
  2. 前記散水器が、前記塩水タンクの内壁に向けて散水するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の塩水生成貯留装置。
  3. 一端を前記循環ラインのポンプ下流側から分岐し、他端を前記イオン交換装置へ接続した塩水供給ラインを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塩水生成貯留装置。
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