JP2010004422A - D/a変換回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 単純な回路で、且つ、回路規模をなるべく拡大することなく、グリッチの低減化を可能にするD/A変換回路を提供する。
【解決手段】 D/A変換対象であるデジタル信号の各ビット値に応じてVLかVHの何れか一方を選択してビット別基準電圧信号としてビット毎に出力する複数の基準電圧選択回路2と、複数の抵抗からなるラダー型の抵抗網11と、抵抗網11の終端に接続されて前記各ビット毎に入力されたビット別基準電圧信号に基づいて一のアナログ信号を出力する出力端子Poと、を備える。基準電圧選択回路2に対してビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を出力するまでの遅延時間につき、隣接する2つの基準電圧選択回路2において、出力端子Poに近い位置の方が、他方の遅延時間以上であり、出力端子Poに最も近い位置に存在する基準電圧選択回路2が、最も離れた位置に存在する基準電圧選択回路2よりも遅延時間が大きい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路に関し、特に、複数の抵抗で構成された抵抗網を有して実現されたD/A変換回路に関するものである。
複数の抵抗からなる抵抗網を有するD/A変換回路の従来構成例を図8に示す。図8に示すD/A変換回路90は、抵抗値の異なる2種類の複数の抵抗がラダー状に配列された抵抗網11、並びに複数の基準電圧選択回路96を備える。また、各基準電圧選択回路96は、スイッチ回路93、ドライバ回路94、ラッチ回路5を備える。
各ラッチ回路5は、デジタル信号の入力をビット別に受け付け、クロック信号によって当該入力されたデジタル信号をラッチする。図8では、D0・D1・D2・D3からなる4ビットのデジタル信号が入力される場合が図示されており、出力端子Poに最も近い位置に配置されているラッチ回路5にはMSB(Most Significant Bit)のデジタル値D3が入力され、以下、出力端子Poから離れる方向に位置するラッチ回路5には下位ビットのデジタル値が入力される。そして、最も出力端子Poから離れている位置に存在するラッチ回路5には、LSB(Least Significant Bit)のデジタル値D0が入力される構成である。なお、図8では入力されるデジタル信号が4ビットの場合を例示しているが、ビット数は4に限定されるものではない。
各ラッチ回路5は、D端子に入力デジタル信号が入力され、CK端子に入力されるクロック信号によってラッチされた後、Q端子よりラッチされたデジタル信号値が出力されてドライバ回路94に送出する。ドライバ回路94は、ラッチ回路5から与えられた信号値を、スイッチ回路93を予め設定された時間内で駆動できるような駆動力に変換して、スイッチ回路93に送出する。
スイッチ回路93は、2種類の異なる電圧レベルの電圧信号VH,VLが入力されており、ドライバ回路94から与えられる信号レベルに応じてVH,VLのいずれか一方の電圧信号を選択してビット別基準電圧信号として抵抗網11を構成する一の抵抗に送出する。ラッチ回路5に入力されるデジタル値は2値であるため、当該ラッチ回路5から出力される信号レベル、並びにドライバ回路94から出力される信号レベルも2値であるところ、スイッチ回路93から出力されるビット別基準電圧信号の信号レベルは、ラッチ回路5に入力されるデジタル値に応じたものとなる。
抵抗網11は、直列に接続された複数の抵抗(第1抵抗)と、前記各抵抗の一端に一端が接続された別の複数の抵抗(第2抵抗)とで構成される。そして、この抵抗網の終端を出力端子Poと接続する。そして、適宜この出力端子Poの後段に出力バッファ(不図示)を設け、出力バッファからの出力信号によってアナログデータとして取得する。なお、各第2抵抗の抵抗値は、出力端子Poと反対側の終端に接続されている抵抗を除く各第1抵抗の抵抗値の2倍で構成されている。また、第1抵抗のうち、その出力端子Poと反対側の終端に接続されている抵抗の抵抗値は、第2抵抗の抵抗値と等しく構成されている。つまり、ここでいう「第1抵抗」、「第2抵抗」とは、直列に接続されている抵抗を「第1抵抗」と便宜上呼称し、さらに各第1抵抗の一端に一端が接続されている抵抗を「第2抵抗」と便宜上呼称しているものであって、抵抗値によって呼称を変えているものではない。
すなわち、各第2抵抗は、一端にスイッチ回路93によって選択されたVH,VLのうちのいずれか一方の電圧がビット別基準電圧信号として与えられる。なお、出力端子Poから最も離れた位置に配置された第1抵抗の端子のうち、第2抵抗と接続されていない側の端子には、所定の電圧Voffが印加される。出力端子Poから出力される電圧レベルVAOは、下記(数1)のように表される。なお、以下において、Dn(n=0,…,3)は、入力デジタル信号のビット別の値(1or0)である。
(数1)
AO={(D0×2+D1×2+D2×2+D3×2)/2}(VH−VL)+Voff
このような構成にすることで、入力されたデジタル信号Di(D3,D2,D1,D0)をアナログ電圧信号に変換することができる。
一般に、D/A変換回路においては、図8に示すように、同じ構成要素からなる回路ブロックを必要なビット数だけ並べて構成することが良く行われる。このとき、抵抗網11の終端(出力点)であるノードN3に注目すると、デジタル入力信号の各ビット値D0〜D3が各ビットに対応したスイッチ回路93を制御してから、ノードN3のアナログ電圧値として反映されるまでには、ビット毎に遅延量が異なり、その遅延量はノードN3までの抵抗値と容量値に影響される。具体的には、最も抵抗値が小さいMSBのデジタル入力信号であるD3の変化がノードN3に最も早く現れる。そのため、例えばデジタル入力信号Di(D3,D2,D1,D0)が「0111」から「1000」に変化する時には、遅延量が最も少ないD3の「0」から「1」の変化の影響が最も早く見えるためノードN3ではコード変化の途中で一瞬「1111」に対応するアナログ出力が生じ、この結果過渡的な電圧スパイク(グリッチ)を招来する。
図9は、グリッチの有無を説明するための図である。(a)は理想的なD/A変換後のアナログ電圧信号、(b)はグリッチを伴ったD/A変換後のアナログ電圧信号の一例である。このようなグリッチの存在は、後段の回路に対してノイズとして伝搬する他、異なったアナログ値として変換してしまう場合もあり、好ましくない。このため、従来、このようなグリッチの発生を抑制するための技術が提供されている。
例えば、下記特許文献1並びに2には、D/A変換回路と出力端子の間にサンプルホールド回路を挿入することで、グリッチを伝達しないようにする技術が開示されている。また、下記特許文献3には、出力経路にスイッチを設け、グリッチが発生したときのみ出力スイッチをオフする技術が開示されており、下記特許文献4には、グリッチと同様のパルスを生成し減算することでグリッチをキャンセルする技術が開示されている。
特開平9−082618号公報 特開2005−286522号公報 特開平5−167442号公報 特開平4−051612号公報
上記特許文献1並びに2に記載された方法の場合、D/A変換回路内にサンプルホールド回路を備える必要があり、回路規模が拡大してしまう。
また、上記特許文献3に記載された方法の場合、グリッチ発生時のみスイッチをオフする機能を備える必要があるため、別途グリッチ検出回路が必要になる上、グリッチの立ち上がり時並びに立ち下がり時にそれぞれスイッチをオンオフ動作することになるため、当該スイッチ動作に起因した別のノイズが生じる恐れがある。
また、上記特許文献4に記載された方法の場合、発生するグリッチのパルスを認識した上で、そのパルスを複製する回路、並びに複製されたパルスをグリッチのパルスから減算する回路を備える必要があり、回路規模の拡大化や回路構成の複雑化につながる。
本発明は、上記の問題点に鑑み、単純な回路で、且つ、回路規模をなるべく拡大することなく、グリッチの低減化を可能にするD/A変換回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明のD/A変換回路は、D/A変換対象であるデジタル信号の入力をビット毎に受け付け、入力された前記デジタル信号の各ビット値に応じて第1基準電圧信号と第2基準電圧信号の何れか一方を選択してビット別基準電圧信号としてビット毎に出力する複数の基準電圧選択回路と、直列に接続された複数の第1抵抗、並びに、第1端子と第2端子の2端子を有するとともに前記第1端子が前記第1抵抗の各一端に接続し、前記第2端子が前記基準電圧選択回路の出力端と各別に接続する複数の第2抵抗、を備えてなる抵抗網と、前記抵抗網の終端に接続され、前記第2抵抗の前記各第2端子に対して前記各ビット毎に入力された前記ビット別基準電圧信号に基づいて一のアナログ信号を出力する出力端子と、を備え、前記基準電圧選択回路に対して前記ビット値が入力されてから前記ビット別基準電圧信号を出力するまでの遅延時間につき、隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路の前記遅延時間が、他方の前記基準電圧選択回路の前記遅延時間以上であり、前記出力端子から電気的に最も近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路の前記遅延時間が、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路の前記遅延時間よりも大きいことを第1の特徴とする。
また、本発明のD/A変換回路は、上記第1の特徴に加えて、前記各基準電圧選択回路は、前記第1及び第2基準電圧信号の何れか一方を選択するためのスイッチ回路を前記各ビット毎にそれぞれ備えており、隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のオン抵抗が、他方の前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のオン抵抗以下であり、前記出力端子から電気的に最も近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のオン抵抗が、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のオン抵抗よりも小さいことを第2の特徴とする。
また、本発明のD/A変換回路は、上記第2の特徴に加えて、前記スイッチ回路がトランジスタを含む回路で構成されており、隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のトランジスタサイズが、他方の前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のトランジスタサイズ以下であり、前記出力端子から電気的に最も近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のトランジスタサイズが、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のトランジスタサイズよりも小さいことを第3の特徴とする。
また、本発明のD/A変換回路は、上記第1〜第3のいずれか一の特徴に加えて、前記基準電圧選択回路は、前記各ビット毎にそれぞれドライバ回路を備えており、入力された前記各ビット値に応じた電圧信号に対して前記ドライバ回路で増幅処理を施した後、前記各ビット値に応じた前記ビット別基準電圧信号を出力する構成であり、隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記ドライバ回路の駆動力が、他方の前記基準電圧選択回路が備える前記ドライバ回路の駆動力以下であり、前記出力端子から電気的に最も近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記ドライバ回路の駆動力が、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記ドライバ回路の駆動力よりも小さいことを第4の特徴とする。
また、本発明のD/A変換回路は、上記第1〜第4のいずれか一の特徴に加えて、前記各基準電圧選択回路は、前記各ビット毎にそれぞれ遅延回路を備えており、当該遅延回路の回路構成を異ならせることで前記基準電圧選択回路間の前記遅延時間を相違させていることを第5の特徴とする。
また、本発明のD/A変換回路は、上記第5の特徴に加えて、前記遅延回路が、ロジック数を異ならせたロジック回路、各素子の物理量を異ならせたCR遅延素子回路、並びに配線長を異ならせた配線、の少なくともいずれか一で構成されていることを第6の特徴とする。
また、本発明のD/A変換回路は、上記第1〜第6のいずれか一の特徴に加えて、隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路の方が、他方の前記基準電圧選択回路よりも上位ビットに対応する前記ビット値の入力を受け付け、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が、最下位ビットに対応する前記ビット値の入力を受け付けることを第7の特徴とする。
上記各特徴を有する本発明のD/A変換回路によれば、出力端子からの電気的距離の相違に基づくビット間の遅延時間の長さの相違、すなわち、前記基準電圧選択回路に対して前記ビット値が入力されてから前記ビット別基準電圧信号を出力するまでの時間差の存在を緩和することができる。これにより、ビット間で遅延時間の長さの相違に起因したグリッチの発生を抑制することができる。
以下において、本発明のD/A変換回路の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、図8を参照して説明した従来のD/A変換回路と同一の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
[第1実施形態]
以下に、本発明のD/A変換回路の第1実施形態(以下、「本実施形態」という)につき、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のD/A変換回路の構成例である。図1に示すD/A変換回路1は、抵抗値の異なる2種類の複数の抵抗がラダー状に配列された抵抗網11、並びに複数の基準電圧選択回路2を備える。また、各基準電圧選択回路2は、それぞれにスイッチ回路3を備える。
基準電圧選択回路2は、図8に示す基準電圧選択回路96と同様、デジタル信号の入力をビット別に受け付け、入力された各ビット別のデジタル信号が、各基準電圧選択回路96が備えるスイッチ回路3に送出される。スイッチ回路3は、図8に示すスイッチ回路と同様、2種類の異なる電圧レベルの電圧信号VH,VLが入力されており、入力される信号レベルに応じてVH,VLのいずれか一方の電圧信号を選択してビット別基準電圧信号として抵抗網11を構成する一の抵抗(第2抵抗)の一端に送出する。
なお、図1に示すように、本実施形態でも入力されるデジタル信号が4ビットの場合を例示しているが、ビット数は4に限定されるものではない。また、図8の場合と同様、適宜この出力端子Poの後段に出力バッファ(不図示)を設け、出力バッファからの出力信号によってアナログデータとして取得する構成として良い。
図1に示す本実施形態のD/A変換回路1は、図8に示す従来のD/A変換回路90と同様、同じ構成要素からなる基準電圧選択回路2を必要なビット数だけ並べて構成されている。しかしながら本実施形態の場合、各基準電圧選択回路2が備えるスイッチ回路3のスイッチサイズを異ならせる。より具体的には、MSBのデータ値が入力される基準電圧選択回路2、すなわち、出力端子Poに接続されるノードN3に電圧を出力する基準電圧選択回路2内のスイッチ回路3のスイッチサイズを最も小さくし、以下、ビット列が下位に行くほど、すなわち、接続ノードが出力端子Poから離れるほどスイッチサイズを大きくする。そして、LSBのデータ値が入力される基準電圧選択回路2、すなわち、接続ノードが出力端子Poから最も離れた基準電圧選択回路2内のスイッチ回路3のスイッチサイズを最も大きくする。
ここで、スイッチ回路3のスイッチサイズとは、例えばスイッチ回路3がMOSトランジスタで構成されている場合には、当該MOSトランジスタサイズを意味するものとして良く、他の素子でスイッチを構成する場合にはその素子サイズを意味するものとして良い。ここでは、スイッチ回路3がMOSトランジスタで構成されているとして説明する。
MOSトランジスタのサイズ(面積)を大きくすると、チャネル領域の面積が増大し、これによってオン抵抗が低下する。従って、上記のような規則で各スイッチ回路3の大きさを変更した場合、下位ビットに行くに連れてMOSトランジスタのサイズが大きくなることから、下位ビットに行くに連れて当該スイッチ回路3のオン抵抗が低下する。逆に言えば、上位ビットに行くに連れてスイッチ回路3のオン抵抗が増加し、これに伴って、スイッチ回路3並びに抵抗網11で構成されるRC遅延回路の抵抗(R)成分が増加し、遅延時間が増加することとなる。
つまり、上記のような構成とすることで、上位ビットに行くに連れて前記RC遅延回路の遅延時間を増加させることができる。図8に示す従来構成の場合、上位ビットに行くに連れて遅延量が小さい構成であったため、基準電圧選択回路2において、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間が上位ビットほど短かった。このため、MSBと共にMSB以外のビット列にも値の変化があった場合、MSBの値の変化がMSB以外のビット列の値の変化よりも先に出力端子Poに反映されてしまい、グリッチが発生していた。しかし、図1に示す本実施形態の構成とすることで、上位ビットに行くに連れてスイッチ回路3のオン抵抗由来の抵抗成分を増加させたため、RC遅延回路の遅延量がビット間でほぼ均一化される。この結果、複数のビット値が変化するようなデジタル信号が連続して入力された場合であっても、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間がビット間でほぼ均一化され、これによってグリッチの発生を抑制することが可能となる。
しかも、図1に示すように、本実施形態のD/A変換回路1を実現するには、スイッチ回路3のスイッチサイズを各ビット間で異ならせるのみで良い。従来構成においても、各基準電圧選択回路2内にはスイッチ回路93が備えられているところ、本実施形態のような構成とすることで、従来構成に加えて追加回路を付加することなくグリッチを抑制したD/A変換回路を実現することが可能となる。
図2に、スイッチ回路3の一構成例を示す。図2に示すスイッチ回路3はCMOSトランジスタで構成されており、制御信号CONに基づいてVH,VLのいずれか一方の電圧を選択してビット別電圧基準信号として出力する。このスイッチ回路3をD/A変換回路1に利用した場合には、制御信号CONとして各ビット別の2値のデジタル信号が入力される構成となる。図2の構成の場合には、入力されたビット別のデジタル信号とその反転信号がCMOS回路に入力され、デジタル信号がHighレベルの場合には電圧VLが、Lowレベルの場合には電圧VHがそれぞれビット別基準電圧信号として出力される。
なお、図2に示すスイッチ回路3の構成はあくまで一例であって、入力されるデジタル信号のレベルに応じてVH,VLのいずれか一方の電圧を選択して出力する構成であれば、図2に示される構成に限られるものではない。
また、上記においては、スイッチ回路3のスイッチサイズをビット毎に異ならせるに際し、MOSトランジスタの素子サイズそのものを変化させる場合について説明したが、利用するスイッチの個数をビット毎に変化させることで、事実上スイッチサイズを異ならせるものとしても良い。
図3は、本実施形態に係るD/A変換回路が備えるスイッチ回路3の別の構成例である(以下、スイッチ回路3aと示す)。CMOSトランジスタで構成された部分スイッチ回路31がビット数分(図では4つ)並列に接続された構成要素を2組有して実現される。このような構成において、上位ビットに行くに連れて利用する部分スイッチ回路の個数を減少させる。具体的には、LSBのビット列においては、データ値をCON1〜CON4の全てに入力させる。そして、上位ビットに行くに連れて、データ値を入力する部分スイッチ回路31の個数を減少させ、MSBのビット列においてはCON1にのみデータ値を入力させる。
このような構成としたとき、MSBのビット列においては、電圧VH側、VL側のいずれも、一の部分スイッチ回路31の制御端子にのみデータ値が入力される結果、データ値がHigh/Lowのいずれの場合においても、いずれかの組の部分スイッチ回路31が1つだけ導通する。これに対し、LSBのビット列においては、データ値が電圧VH側、VL側の両者において4つの部分スイッチ回路31全ての制御端子に入力される結果、データ値がHigh/Lowのいずれの場合においても、いずれかの組の部分スイッチ回路が4つとも導通する。この結果、各部分スイッチ回路31内のオン抵抗が並列に接続されることとなり、結果的にMSBに比べLSBのビット列の方がスイッチ回路3内のオン抵抗が減少する。
すなわち、下位ビットに行くに連れて導通する部分スイッチ回路31の個数が増加し、この結果、並列に接続する部分スイッチ回路31内の抵抗数が増加し、スイッチ回路3a全体のオン抵抗の合成値が減少する。逆に、上位ビットに行くに連れてスイッチ回路3a全体のオン抵抗の合成値が増加する。この結果、上位ビットに行くに連れて、スイッチ回路3a並びに抵抗網11で構成されるRC遅延回路の抵抗(R)成分が増加し、遅延時間を増加させることができる。
従って、本実施形態のD/A変換回路1が備えるスイッチ回路3aを、図3に示すような構成とすることで、上位ビットに行くに連れて前記RC遅延回路の遅延時間を増加させることができるため、RC遅延回路の遅延量をビット間でほぼ均一化することができる。この結果、複数のビット値が変化するようなデジタル信号が連続して入力された場合であっても、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間がビット間で均一化され、これによってグリッチの発生を抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
以下に、本発明のD/A変換回路の第2実施形態(以下、「本実施形態」という)につき、図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4は、本実施形態のD/A変換回路の構成例である。図4に示すD/A変換回路1aは、図1に示す第1実施形態のD/A変換回路1において、各基準電圧選択回路2の代わりに2aを備える。ここで、基準電圧選択回路2aは、ドライバ回路4、ラッチ回路5を備え、さらに、第1実施形態に係るスイッチ回路3に代えて図8に示す従来のスイッチ回路93を備える。つまり、本実施形態に係る基準電圧選択回路2が備えるスイッチ回路は、第1実施形態とは異なり、ビット間でスイッチサイズを異ならさず、共通とする。
一方、基準電圧選択回路2aが備えるドライバ回路4は、従来の基準電圧選択回路96が備えるドライバ回路94とは異なり、ビット間で駆動力を異ならせる。より具体的には、MSBのデータ値が入力される基準電圧選択回路2a、すなわち、出力端子Poに接続されるノードN3に電圧を出力する基準電圧選択回路2内のドライバ回路4の駆動力を最も小さくし、以下、ビット列が下位に行くほど、すなわち、接続ノードが出力端子Poから離れるほどドライバ回路4の駆動力を大きくする。そして、LSBのデータ値が入力される基準電圧選択回路2a、すなわち、接続ノードが出力端子Poから最も離れた基準電圧選択回路2a内のドライバ回路4の駆動力を最も大きくする。
ドライバ回路4の駆動力が大きいほど、ラッチ回路5から与えられたデジタル信号を駆動力変換するのに要する時間が短縮化される。逆に、ドライバ回路4の駆動力が小さいほど、ラッチ回路5から与えられたデジタル信号を駆動力変換するのに要する時間が増加する。
従って、上記のような規則で各ドライバ回路4の駆動力を変更した場合、下位ビットに行くに連れて、ラッチ回路5よりデジタル信号が与えられてからドライバ回路4より駆動信号が出力されるまでに要する時間が短縮化され、逆に、上位ビットに行くに連れて、ラッチ回路5よりデジタル信号が与えられてからドライバ回路4より駆動信号が出力されるまでに要する時間が増加する。
図8に示す従来構成の場合、上位ビットに行くに連れて遅延量が小さい構成であったため、基準電圧選択回路2において、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間が上位ビットほど短かった。しかし、本実施形態のような構成とすることで、上位ビットに行くに連れて、ラッチ回路5よりデジタル信号が与えられてからドライバ回路4より駆動信号が出力されるまでに要する時間が増加するため、RC遅延回路の遅延分が相殺される。この結果、複数のビット値が変化するようなデジタル信号が連続して入力された場合であっても、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間がビット間でほぼ均一化され、これによってグリッチの発生を抑制することが可能となる。
また、本実施形態においても、図8に示す従来構成と比較して、ドライバ回路の駆動力をビット間で異ならせるのみで良いため、従来構成と比較して追加回路を付加することなくグリッチを抑制したD/A変換回路を実現することが可能となる。
図5に、ドライバ回路4の一構成例を示す。図5(a)に示すように、ドライバ回路4は、複数の部分ドライバ回路32で構成されており、各部分ドライバ回路32には制御信号CONn(n=5〜8)が入力される。また、図5(b)は、部分ドライバ回路32の回路構成例が示されており、入力信号INが入力されると、制御信号CON(及びその反転信号)によって動作制御されて、入力信号に駆動力変換処理が施された出力信号OUTが送出される。なお、図5(b)に示す回路構成例は一例であって、この構成に限られるものではない。
ここで、本実施形態では、図5(a)に示すドライバ回路4において、上位ビットに行くに連れて利用する部分ドライバ回路32の個数を減少させる。具体的には、LSBのビット列においては、全ての部分ドライバ回路32に制御信号を入力する。そして、上位ビットに行くに連れて、制御信号を入力する部分ドライバ回路32の個数を減少させ、MSBのビット列においては制御信号CON5のみを部分ドライバ回路32に入力する。
このような構成としたとき、MSBのビット列においては、一の部分ドライバ回路32のみが稼働し、信号増幅が施される。これに対し、LSBのビット列においては、4つの部分ドライバ回路32が稼働し、信号増幅が施される。この結果、下位ビットに行くに連れてドライバ回路4における駆動力が上昇し、逆に、上位ビットに行くに連れてドライバ回路4における駆動力が低下する。これにより、ドライバ回路4を出力された信号が、後段のスイッチ回路93に到達するのに要する時間が、下位ビットに行くにつれて減少し、逆に、上位ビットに行くに連れて増加する。
図8に示す従来構成の場合、上位ビットに行くに連れて遅延量が小さい構成であったため、基準電圧選択回路2において、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間が上位ビットほど短かった。このため、MSBと共にMSB以外のビット列にも値の変化があった場合、MSBの値の変化がMSB以外のビット列の値の変化よりも先に出力端子Poに反映されてしまい、グリッチが発生していた。しかし、図4に示す本実施形態の構成とすることで、上位ビットに行くに連れてドライバ回路4を出力した信号がスイッチ回路93に到達するのに要する時間が増加するため、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間がビット間でほぼ均一化され、これによってグリッチの発生を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態では、各基準電圧選択回路2aが備えるスイッチ回路をビット間で同一のスイッチ回路で構成されるものとしたが、第1実施形態で説明したようにスイッチ回路を各基準電圧選択回路間で異ならせるものとしても良い。すなわち、図4に示すD/A変換回路1aにおいて、スイッチ回路93の代わりに第1実施形態で説明したスイッチ回路3を備える構成とすることもできる。このように構成することで、各スイッチ回路間におけるオン抵抗を異ならせつつ、さらに、各ドライバ回路間において、ラッチ回路5よりデジタル信号が与えられてから増幅信号を出力するまでに要する時間を異ならせて、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間をビット間でほぼ均一化するものとしても良い。
[第3実施形態]
以下に、本発明のD/A変換回路の第3実施形態(以下、「本実施形態」という)につき、図面を参照して説明する。なお、第1、第2実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は、本実施形態のD/A変換回路の構成例である。図6に示すD/A変換回路1bは、図4に示す第2実施形態のD/A変換回路1aが備える各基準電圧選択回路2aの代わりに基準電圧選択回路2bを備える。そして、この基準電圧選択回路2bは、基準電圧選択回路2aが備えるドライバ回路4の代わりにドライバ回路4aを備える構成である。
ドライバ回路4aは、直列に接続された複数の部分ドライバ回路で構成されており、各ビット間において当該部分ドライバ回路の回路数を異ならせて構成される。より具体的には、MSBのビット列に係るドライバ回路4内の部分ドライバ回路数を最も多くし、下位ビットに行くに連れて、部分ドライバ回路の個数を減少させ、LSBのビット列に係るドライバ回路4内の部分ドライバ回路数を最も少なくする。
直列に接続された部分ドライバ回路の個数が増加すると、各部分ドライバ回路でドライブ処理が逐次的に施される結果、ドライバ回路4aにデータ値が入力されてから、ドライブ処理が施された信号がドライバ回路4aより出力されるまでに要する時間が増加する。すなわち、直列に接続された部分ドライバ回路の個数が最も多いMSBのビット列において、ドライバ回路4内でドライブ処理に要する時間が最大となり、下位ビットに行くに連れて部分ドライバ回路の個数が減少するためドライバ回路4内でドライブ処理に要する時間が減少する。そして、部分ドライバ回路の個数が最も少ないLSBのビット列において、ドライバ回路4内でドライブ処理に要する時間が最小となる。
図8に示す従来構成の場合、上位ビットに行くに連れて遅延量が小さい構成であったため、基準電圧選択回路2において、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間が上位ビットほど短かった。このため、MSBと共にMSB以外のビット列にも値の変化があった場合、MSBの値の変化がMSB以外のビット列の値の変化よりも先に出力端子Poに反映されてしまい、グリッチが発生していた。しかし、図6に示す本実施形態の構成とすることで、上位ビットに行くに連れてドライバ回路4a内でドライブ処理に要する時間が増加するため、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間がビット間でほぼ均一化され、これによってグリッチの発生を抑制することが可能となる。
つまり、本実施形態では、ドライバ回路4a内において直列に接続される部分ドライバ回路の個数を変化させることで、実質的には、上位ビットに行くに連れて遅延時間を増大させた遅延回路を実現していると見ることもできる。言い換えれば、ドライバ回路4a内において、上位ビットに行くに連れて遅延時間を増大した遅延回路を備える構成であれば、直列に接続された部分ドライバ回路の個数を変化させる形態であっても実現可能である。この具体例を図7に示す。なお、図7は、本実施形態におけるD/A変換回路が備えるドライバ回路4aのみを示している。
図7(a)は、部分ドライバ回路にRC遅延回路を接続し、各ビット毎に遅延係数を異ならせてドライバ回路4aを実現している。また、(b)は、単にドライバ回路4a内における配線長を異ならせることでドライバ回路4aを実現している。(a)、(b)のいずれの場合においても、上位ビットに行くに連れてドライバ回路4a内でドライブ処理に要する時間を増加させる構成とすることで、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間がビット間でほぼ均一化され、これによってグリッチの発生を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態で説明したようにスイッチ回路を各基準電圧選択回路間で異ならせるものとしても良い。
[別実施形態]
以下に別実施形態につき、説明する。
〈1〉上記各実施形態では、上位ビットに行くに連れて遅延時間を意図的に増加させることで、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間をビット間でほぼ均一化する構成とした。しかし、必ずしも全てのビット間において遅延時間を異ならせる必要はなく、例えばグリッチの発生要因として最も顕著なビット列(例えばMSB)についてのみ遅延時間の対策を行う構成としても良い。また、それ以外の複数のビット列において遅延時間を異ならせる構成としても良い。
例えば、MSBのビット列についてのみ遅延時間の対策を行う場合においては、第1実施形態では、MSBのビット列における基準電圧選択回路2内のスイッチ回路3のスイッチサイズのみを他のビット列のものよりも大きくする。また、第2実施形態では、MSBのビット列における基準電圧選択回路2a内のドライバ回路4のスイッチサイズのみを他のビット列のものよりも大きくする。
また、第3実施形態では、MSBのビット列における基準電圧選択回路2b内のドライバ回路4aにおいて、他のビット列に係るドライバ回路4aよりも、直列に接続された部分ドライバ回路数を増加する。若しくは、MSBのビット列における基準電圧選択回路2b内のドライバ回路4aにおいて、他のビット列に係るドライバ回路4aよりも、遅延時間が長く設定されたRC遅延回路を備える。若しくは、MSBのビット列における基準電圧選択回路2b内のドライバ回路4aにおいて、他のビット列に係るドライバ回路4aよりも配線長を長くする。
このような構成とした場合においても、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでに要する時間のビット間における時間差を緩和することができ、グリッチの抑制効果を有する。
〈2〉第2及び第3実施形態において、各基準電圧選択回路内のラッチ回路15に入力されるクロック信号を、LSB側(下位ビット側)から順に上位ビットに向かって入力するような構成としても良い。このように構成されるとき、上位ビットに行くに連れてラッチ回路15内にクロック信号が到達するまでの時間が増加されるため、上位ビットに行くに連れて、ビット値がラッチ回路15に入力されてからラッチ回路15より後段の回路に信号が出力されるまでの時間が増加する。これにより、ビット値が入力されてからビット別基準電圧信号を抵抗網11に送出するまでの時間のビット間の時間差を緩和させることができる。
上記各実施形態のD/A変換回路は、携帯端末装置内においてアナログ電圧や電流によって制御される回路や素子の制御用途に好適に利用され得る。具体的には、例えば携帯端末の表示駆動回路や、オーディオ機器のボリューム制御回路、カメラのオートフォーカス制御回路等に利用することができる。
第1実施形態のD/A変換回路 第1実施形態のスイッチ回路の構成例 第1実施形態のスイッチ回路の別の構成例 第2実施形態のD/A変換回路 第2実施形態のD/A変換回路が備えるドライバ回路の一構成例 第3実施形態のD/A変換回路 第3実施形態のD/A変換回路が備えるドライバ回路の一構成例 従来のD/A変換回路の一構成例 グリッチの有無を説明するための図
符号の説明
1: D/A変換回路
2、2a: 基準電圧選択回路
3、3a: スイッチ回路
5: ラッチ回路
11: 抵抗網
31: 部分スイッチ回路
32: 部分ドライバ回路
90: D/A変換回路
93: スイッチ回路
94: ドライバ回路
96: 基準電圧選択回路

Claims (7)

  1. D/A変換対象であるデジタル信号の入力をビット毎に受け付け、入力された前記デジタル信号の各ビット値に応じて第1基準電圧信号と第2基準電圧信号の何れか一方を選択してビット別基準電圧信号としてビット毎に出力する複数の基準電圧選択回路と、
    直列に接続された複数の第1抵抗、並びに、第1端子と第2端子の2端子を有するとともに前記第1端子が前記第1抵抗の各一端に接続し、前記第2端子が前記基準電圧選択回路の出力端と各別に接続する複数の第2抵抗、を備えてなる抵抗網と、
    前記抵抗網の終端に接続され、前記第2抵抗の前記各第2端子に対して前記各ビット毎に入力された前記ビット別基準電圧信号に基づいて一のアナログ信号を出力する出力端子と、を備え、
    前記基準電圧選択回路に対して前記ビット値が入力されてから前記ビット別基準電圧信号を出力するまでの遅延時間につき、隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路の前記遅延時間が、他方の前記基準電圧選択回路の前記遅延時間以上であり、
    前記出力端子から電気的に最も近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路の前記遅延時間が、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路の前記遅延時間よりも大きいことを特徴とするD/A変換回路。
  2. 前記各基準電圧選択回路は、前記第1及び第2基準電圧信号の何れか一方を選択するためのスイッチ回路を前記各ビット毎にそれぞれ備えており、
    隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のオン抵抗が、他方の前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のオン抵抗以下であり、
    前記出力端子から電気的に最も近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のオン抵抗が、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のオン抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のD/A変換回路。
  3. 前記スイッチ回路がトランジスタを含む回路で構成されており、
    隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のトランジスタサイズが、他方の前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のトランジスタサイズ以下であり、
    前記出力端子から電気的に最も近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のトランジスタサイズが、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記スイッチ回路のトランジスタサイズよりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のD/A変換回路。
  4. 前記基準電圧選択回路は、
    前記各ビット毎にそれぞれドライバ回路を備えており、入力された前記各ビット値に応じた電圧信号に対して前記ドライバ回路で増幅処理を施した後、前記各ビット値に応じた前記ビット別基準電圧信号を出力する構成であり、
    隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記ドライバ回路の駆動力が、他方の前記基準電圧選択回路が備える前記ドライバ回路の駆動力以下であり、
    前記出力端子から電気的に最も近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記ドライバ回路の駆動力が、前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が備える前記ドライバ回路の駆動力よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のD/A変換回路。
  5. 前記各基準電圧選択回路は、前記各ビット毎にそれぞれ遅延回路を備えており、当該遅延回路の回路構成を異ならせることで前記基準電圧選択回路間の前記遅延時間を相違させていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のD/A変換回路。
  6. 前記遅延回路が、ロジック数を異ならせたロジック回路、各素子の物理量を異ならせたCR遅延素子回路、並びに配線長を異ならせた配線、の少なくともいずれか一で構成されていることを特徴とする請求項5に記載のD/A変換回路。
  7. 隣接ビットに対応する2つの前記基準電圧選択回路のうち、前記出力端子から電気的により近い位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路の方が、他方の前記基準電圧選択回路よりも上位ビットに対応する前記ビット値の入力を受け付け、
    前記出力端子から電気的に最も離れた位置に存在する前記第2抵抗の前記第2端子に前記ビット別基準電圧信号を出力する前記基準電圧選択回路が、最下位ビットに対応する前記ビット値の入力を受け付けることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のD/A変換回路。
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