JP2010004258A - 負帰還増幅器 - Google Patents

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順一 戸高
Shuji Toda
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Abstract

【課題】負帰還増幅器において、出力電圧が基準電圧まで低下しても位相補償する。
【解決手段】ボルテージレギュレータ50は、3段構成の負帰還増幅器であり、D型Nch MOSトランジスタDNT1及びDNT2を有する位相補償回路5が設けられる。D型Nch MOSトランジスタDNT1は、ドレインが1段目の増幅回路1のE型Nch MOSトランジスタNT1のドレインに接続され、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。D型Nch MOSトランジスタDNT1とは差動対をなすD型Nch MOSトランジスタDNT2は、ドレインが1段目の増幅回路1のE型Nch MOSトランジスタNT2のドレインに接続され、ゲートにコンデンサC2及び抵抗R4から構成されるハイパスフィルターから出力される帰還電圧Ve1が入力される。E型Nch MOSトランジスタNT2のゲートには、抵抗分割された帰還電圧Ve2が入力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、負帰還増幅器に関する。
半導体集積回路には、演算増幅器、電圧レギュレータ、或いは降圧レギュレータなどの増幅器が用いられる。増幅器では、利得を高めるために増幅回路の段数を増やし、出力信号をインピーダンス分割する帰還回路部を介して入力側に負帰還をかける構成とし、帰還係数(β)倍した出力信号を入力側に戻して帰還係数(β)により所望の出力を出す負帰還増幅器が多用される(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、特許文献1などに記載される負帰還増幅器においては、出力電圧が基準電圧まで低下する(帰還係数が1になる)と、位相補償ができなくなるという問題点がある。
特開2007−233657号公報(頁10、図6)
本発明は、出力電圧が基準電圧まで低下しても位相補償ができる負帰還増幅器を提供することにある。
本発明の一態様の負帰還増幅器は、ゲートに基準電圧が入力される第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが差動対をなす第1の差動増幅回路と、前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力される増幅信号が入力され、複数段で構成され、最終段の第3の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力信号を出力し、最終段から前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートに帰還電圧を出力する増幅回路部と、前記第3の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと低電位側電源の間に縦続接続される第1のコンデンサ及び第1の抵抗を有するハイパスフィルターと、ドレインが前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続される第4の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとゲートが前記第1のコンデンサと前記第1の抵抗の間に接続され、ドレインが前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続される第5の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが差動対をなす第2の差動増幅回路とを有する位相補償回路とを具備し、前記位相補償回路により前記第1の差動増幅回路の出力部に電流が加算され、帰還係数が1の場合でも位相補償されることを特徴とする。
本発明によれば、出力電圧が基準電圧まで低下しても位相補償ができる負帰還増幅器を提供することができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施例1に係る負帰還増幅器について、図面を参照して説明する。図1は負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図である。本実施例では、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)構成の負帰還増幅器に、帰還係数が1の場合でも位相補償することができる位相補償回路を設けている。
図1に示すように、ボルテージレギュレータ50には、第1の増幅回路1、第2の増幅回路2、第3の増幅回路3、基準電圧発生回路4、位相補償回路5、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。ボルテージレギュレータ50は、3段構成の負帰還増幅器であり、最終段の第3の増幅回路3から一定な出力電圧Voutを出力する。
1段目の第1の増幅回路1には、E型Pch MOSトランジスタPT1、E型Pch MOSトランジスタPT2、E型Nch MOSトランジスタNT1乃至3、及びコンデンサC1が設けられる。第1の増幅回路1は、差動増幅回路である。
なお、MOSトランジスタはMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)とも呼称される。MISトランジスタはMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)とも呼称される。MOSトランジスタ及びMISトランジスタは絶縁ゲート型電界効果トランジスタとも呼称される。E型はエンハンスメント型とも呼称され、E型トランジスタはノーマリーオフ型トランジスタである。
E型Pch MOSトランジスタPT1は、ソースが高電位側電源としての入力電圧VINに接続され、ゲートがドレイン及びノードN2に接続される。E型Pch MOSトランジスタPT2は、ソースが入力電圧VINに接続され、ゲートがE型Pch MOSトランジスタPT1のゲートに接続され、ドレインがノードN3に接続される。E型Pch MOSトランジスタPT1及びPT2はカレントミラー回路を構成する。
ノードN2は、位相補償回路5のD型Nch MOSトランジスタDNT1のドレインに接続され、ノードN3は、位相補償回路5のD型Nch MOSトランジスタDNT2のドレイン及び第2の増幅回路2のE型Pch MOSトランジスタPT3のゲートに接続される。なお、D型はディプレッション型とも呼称され、D型MOSトランジスタはノーマリーオントランジスタである。
E型Nch MOSトランジスタNT1は、ドレインがノードN2(E型Pch MOSトランジスタPT1のドレイン)に接続され、ソースがノードN4に接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。E型Nch MOSトランジスタNT2は、ドレインがノードN3(E型Pch MOSトランジスタPT2のドレイン)に接続され、ソースがノードN4に接続され、ゲートに帰還電圧Ve2が入力される。E型Nch MOSトランジスタNT1及びNT2は、差動対をなし、ノードN3(E型Nch MOSトランジスタNT2のドレイン側)から差動増幅された信号が出力される。
E型Nch MOSトランジスタNT3は、ドレインがノードN4に接続され、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ゲートが基準電圧発生回路4のノードN1に接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。E型Nch MOSトランジスタNT3は、基準電圧Vrefに応じた電流I1を低電位側電源(接地電位)VSS側に流す。コンデンサC1は、一端がノードN1とE型Nch MOSトランジスタNT1及びNT3のゲートに接続され、他端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。
2段目の第2の増幅回路2には、E型Pch MOSトランジスタPT3、E型Nch MOSトランジスタNT4、及びE型Nch MOSトランジスタNT5が設けられる。
E型Pch MOSトランジスタPT3は、ソースが入力電圧VINに接続され、ドレインがノードN7に接続され、ゲートに第1の増幅回路1から出力される増幅信号が入力される。E型Pch MOSトランジスタPT3は、ノードN7(ドレイン側)から増幅された信号を出力する。
E型Nch MOSトランジスタNT4は、ドレインがノードN7に接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。E型Nch MOSトランジスタNT5は、ドレインがE型Nch MOSトランジスタNT4のソースに接続され、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。E型Nch MOSトランジスタNT5は、基準電圧Vrefに応じた電流I2を低電位側電源(接地電位)VSS側に流す。
3段目(最終段)の第3の増幅回路3には、E型Pch MOSトランジスタPT4、抵抗R1、及び抵抗R2が設けられる。
E型Pch MOSトランジスタPT4は、ソースが入力電圧VINに接続され、ドレインがノードN8に接続され、ゲートに第2の増幅回路2から出力される増幅信号が入力される。E型Pch MOSトランジスタPT4は、ノードN8(ドレイン側)から増幅された、一定な出力電圧Voutを出力する。
抵抗R1は、一端がノードN8に接続され、他端がノードN9に接続される。抵抗R2は、一端がノードN9に接続され、他端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。ノードN9から抵抗R1及びR2で抵抗分割(インピーダンス分割とも呼称される)された帰還電圧Ve2がE型Nch MOSトランジスタNT2のゲートに入力される。
コンデンサCLは、安定化コンデンサ(容量値が比較的大きい)であり、一端がノードN8に接続され、他端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。抵抗RLは、負荷抵抗であり、一端がノードN8に接続され、他端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。抵抗RLの値により、ノードN8から低電位側電源(接地電位)VSS側に流れる出力電流Ioutの値は変化する。
基準電圧発生回路4には、定電流源11、E型Nch MOSトランジスタNT7、及び抵抗R3が設けられる。基準電圧発生回路4は、第1の増幅回路1、第2の増幅回路2、及び位相補償回路5に基準電圧Vrefを供給する。
抵抗R3は、一端が入力電圧VINに接続される。定電流源11は、一端が抵抗R3の他端に接続され、他端がノードN1に接続され、バイアス電流Ibを生成する。
E型Nch MOSトランジスタNT7は、ドレインがノードN1に接続され、ゲートがドレインに接続され、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。E型Nch MOSトランジスタNT7は、低電位側電源(接地電位)VSS側にバイアス電流Ibを流す。
位相補償回路5には、D型Nch MOSトランジスタDNT1、D型Nch MOSトランジスタDNT2、E型Nch MOSトランジスタNT6、コンデンサC2、及び抵抗R4が設けられる。位相補償回路5は、ボルテージレギュレータ50の位相補償を行う。
D型Nch MOSトランジスタDNT1は、ドレインがノードN2に接続され、ソースがノードN5に接続され、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。D型Nch MOSトランジスタDNT2は、ドレインがノードN3に接続され、ソースがノードN5に接続され、ゲートがノードN6に接続される。D型Nch MOSトランジスタDNT1及びDNT2は、差動対をなす。
ここで、E型MOSトランジスタではなく、D型Nch MOSトランジスタDNT1及びDNT2を用いているので、ゲートを低電位側電源(接地電位)VSSに接続することができ、1段目の第1の増幅回路1の入力側に信号が回り込む経路がなく、リップルノイズへの影響を低減することができる。
E型Nch MOSトランジスタNT6は、ドレインがノードN5に接続され、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。E型Nch MOSトランジスタNT6は、低電位側電源(接地電位)VSS側に電流I11を流す。
ここで、E型Nch MOSトランジスタNT7と、E型Nch MOSトランジスタNT3、E型Nch MOSトランジスタNT5、及びE型Nch MOSトランジスタNT6とはカレントミラー回路を構成する。E型Nch MOSトランジスタNT3に流れる電流I1は、バイアス電流Ibのミラー倍された電流である。E型Nch MOSトランジスタNT5に流れる電流I2は、バイアス電流Ibのミラー倍された電流である。E型Nch MOSトランジスタNT6に流れる電流I11は、バイアス電流Ibのミラー倍された電流である。
抵抗R4は、一端がノードN6に接続され、他端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。コンデンサC2は、一端がノードN6に接続され、他端がノードN8に接続される。ここで、ボルテージレギュレータ50の帰還回路網は、コンデンサC2及び抵抗R4からなるハイパスフィルターと抵抗R1及びR2から構成される。
次に、本実施例のボルテージレギュレータの帰還回路網について図2及び図3を参照して説明する。図2は本実施例のボルテージレギュレータの帰還回路網を示す図、図3は本実施例のボルテージレギュレータの位相補償を示す図である。
図2に示すように、ボルテージレギュレータ50では、コンデンサC2と抵抗R4から構成されるハイパスフィルターの帰還電圧Ve1がD型Nch MOSトランジスタDNT2のゲートに入力され、D型Nch MOSトランジスタDNT2は低電位側電源(接地電位)VSS側に帰還電流としての電流Ie1を流す。抵抗分割(インピーダンス分割)された帰還電圧Ve2がE型Nch MOSトランジスタNT2のゲートに入力され、E型Nch MOSトランジスタNT2は低電位側電源(接地電位)VSS側に帰還電流としての電流Ie2を流す。
出力電圧Vout、帰還電圧Ve1は、
Vout={(1/sC2)+R4}×Ia・・・・・・・・・・式(1)
Ve1=R4×Ia・・・・・・・・・・・・・・・・式(2)
と表されるので、伝達関数(Ve1/Vout)は、
Ve1/Vout=(sC2×R4)/{1+(sC2×R4)}・・・・式(3)
Ve1=[(sC2×R4)/{1+(sC2×R4)}]×Vout・・・式(4)
と表される。なお、Iaは帰還回路網に流れる電流、(1/sC2)はコンデンサC2のインピーダンスである。
電流Ie、電流Ie1、電流Ie2、は、
Ie=Ie1+Ie2・・・・・・・・・・・・・・・・式(5)
Ie1=gmD2×Ve1 ・・・・・・・・・・・・・・式(6)
Ie2=gm2×β×Vout ・・・・・・・・・・・・式(7)
と表される。なお、Ieは合成電流、βは{R2/(R1+R2)}で表される帰還係数であり、gm2はE型Nch MOSトランジスタNT2のトランスコンダクタンス、gmD2はD型Nch MOSトランジスタDNT2のトランスコンダクタンスである。式(4)乃至式(7)から、合成電流Ieは、
Ie={(gmD2・Vout・sC2R4)+gm2・β・Vout(1+sC2R4)}/(1+sC2R4)・・・・式(8)
と表される。この式を変形すると、
Ie={(gmD2+gm2・β)Vout×(s+ωz)}/(s+ωp) ・・・・・・・・・・式(9)
と表される。ここで、ωzは零周波数であり、1/{(gmD2/gm2・β)+1}×C2×R4で表される。ωpは極周波数であり、1/(C2×R4)で表される。
周波数ωと合成電流Ieの関係を指数関数的に表すと、図3に示すように、合成電流Ieは、零周波数ωzまではgm2×β×Voutとなり、零周波数ωzから極周波数ωpまでは直線的に増加し、極周波数ωp以上になるとgmD2×Voutとなる。
零周波数ωzと極周波数ωpの関係は、
ωz/ωp=1/{(gmD2/gm2・β)+1}・・・・・・・・・・・・・・・式(10)
と表される。出力電圧Voutと基準電圧Vref、位相θと周波数の関係は、
Vout=Vref1×(1/β) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(11)
θ=tan-1(f/fz)−tan-1(f/fp) ・・・・・・・・・・・・・・・式(12)
と表されるので、出力電圧Voutが基準電圧Vrefまで低下し、帰還係数βが1になった場合でもボルテージレギュレータ50の位相補償を行うことができる。ここで、f/fz、f/fpは位相変化である。
例えば、帰還係数βが1、gmD2とgm2が同じ場合、ωz/ωpが0.5で位相θは18°となり、ボルテージレギュレータ50の位相補償を行うことができる。なお、gmD2をgm2よりも大きく設定すると位相補償を大きくすることができる。一方、gmD2とgm2の関係を、
gmD2<<gm2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(13)
に設定すると、ωz/ωpが略1となり、位相補償することができない。
次に、比較例のボルテージレギュレータについて図4を参照して説明する。図4は比較例のボルテージレギュレータを示す回路図である。
図4に示すように、比較例のボルテージレギュレータ50aには、第1の増幅回路1、第2の増幅回路2、第3の増幅回路3a、基準電圧発生回路4、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。ボルテージレギュレータ50aは、3段構成の負帰還増幅器であり、最終段の第3の増幅回路3から一定な出力電圧Voutを出力する。ここで、比較例のボルテージレギュレータ50aでは、本実施例のボルテージレギュレータ50の位相補償回路5の代わりに、帰還回路網として抵抗R1、抵抗R2、及びコンデンサC2が位相補償回路として機能する。以下、本実施例のボルテージレギュレータ50と異なる点のみ説明する。
3段目(最終段)の第3の増幅回路3aには、E型Pch MOSトランジスタPT4、抵抗R1、抵抗R2、及びコンデンサC2が設けられる。
E型Pch MOSトランジスタPT4は、ソースが入力電圧VINに接続され、ドレインがノードN8に接続され、ゲートに第2の増幅回路2から出力される増幅信号が入力される。E型Pch MOSトランジスタPT4は、ノードN8(ドレイン側)から増幅された、一定な出力電圧Voutを出力する。
コンデンサC2は、一端がノードN8に接続され、他端がノードN10に接続される。抵抗R1は、一端がノードN8に接続され、他端がノードN9に接続される。抵抗R2は、一端がノードN9に接続され、他端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。ノードN9から抵抗R1及びR2で抵抗分割された帰還電圧VeがE型Nch MOSトランジスタNT2のゲートに入力される。
ここで、ボルテージレギュレータ50aの帰還回路網は、コンデンサC2、抵抗R1、及びR2から構成される。抵抗R2は、低電位側電源(接地電位)VSS側に帰還回路網に流れる電流Iaを流す。
次に、比較例のボルテージレギュレータの帰還回路網について図5及び図6を参照して説明する。図5は比較例のボルテージレギュレータの帰還回路網を示す図、図6は比較例のボルテージレギュレータの位相補償を示す図である。
図5に示すように、ボルテージレギュレータ50aの帰還電圧Veは、ハイパスフィルターの出力(帰還電圧Ve1)とローパスフィルターの出力(帰還電圧Ve2)を加算することにより“零”を作っている。
出力電圧Vout、帰還電圧Ve1は、
Vout=[(R1/sC2)/{(1/sC2)+R1}+R2]×Ia・・・・・・・・式(14)
Ve1=R2×Ia ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(15)
と表される。式(14)及び式(15)から、
Vout=[(R1/sC2)/{(1/sC2)+R1}+R2]・(Ve/R2)・・・・・・式(16)
Vout=[{R1/R2(1+sC2・R1)}+1]・Ve ・・・・・・・・・・・・式(17)
と表される。したがって、帰還回路網の伝達関数(Ve/Vout)は、
Ve/Vout={s+(1/C2・R1)}/{s+(1/C2・Rt)}・・・・・・・式(18)
と表される。なお、Rtは{(R1×R2)/(R1+R2)}である。零周波数ωzを1/(C2×R1)とし、極周波数ωpを1/(C2×Rt)とすると、帰還係数βが{R2/(R1+R2)}であるから、
ωp=1/(β・C2・R1)・・・・・・・・・・・・・・式(19)
と表される。
周波数ωと帰還電圧Veの関係を指数関数的に表すと、図6に示すように、帰還電圧Veは、零周波数ωzまではβ×Voutとなり、零周波数ωzから極周波数ωpまでは直線的に増加し、極周波数ωp以上になるとVoutとなる。
零周波数ωzと極周波数ωpの関係は、式(19)などから、
ωz/ωp=β・・・・・・・・・・・・・・・・・式(20)
と表される。出力電圧Voutは{Vref×(1/β)}であるので、出力電圧Voutが基準電圧Vrefまで低下し、帰還係数βが1になった場合、ωz/ωpが1となり、零周波数ωzと極周波数ωpが等しくなり、比較例のボルテージレギュレータ50aの位相補償を行うことができなくなる。
上述したように、本実施例の負帰還増幅器では、第1の増幅回路1、第2の増幅回路2、第3の増幅回路3、基準電圧発生回路4、位相補償回路5、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。位相補償回路5には、D型Nch MOSトランジスタDNT1、D型Nch MOSトランジスタDNT2、E型Nch MOSトランジスタNT6、コンデンサC2、及び抵抗R4が設けられる。D型Nch MOSトランジスタDNT1は、ドレインが1段目の第1の増幅回路1のE型Nch MOSトランジスタNT1のドレインに接続され、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。D型Nch MOSトランジスタDNT2は、D型Nch MOSトランジスタDNT1とは差動対をなし、ドレインが1段目の第1の増幅回路1のE型Nch MOSトランジスタNT2のドレインに接続され、ゲートにコンデンサC2及び抵抗R4から構成されるハイパスフィルターから出力される帰還電圧Ve1が入力される。E型Nch MOSトランジスタNT1とは差動対をなすE型Nch MOSトランジスタNT2は、最終段の第3の増幅回路3から抵抗R1及びR2で抵抗分割された帰還電圧Ve2をゲートに入力する。最終段の第3の増幅回路3は、E型Pch MOSトランジスタPT3のドレイン側から出力電圧Voutを出力する。ボルテージレギュレータ50の帰還回路網は、コンデンサC2及び抵抗R4からなるハイパスフィルターと抵抗R1及びR2から構成される。
このため、出力電圧Voutが基準電圧Vrefまで低下し、帰還係数βが1になった場合でもボルテージレギュレータ50の位相補償を行うことができる。また、差動対をなすD型Nch MOSトランジスタDNT1及びDNT2を用いているので、ボルテージレギュレータ50の入力側に信号が回り込む経路が無く、リップルノイズへの影響を低減することができる。
なお、本実施例では、ボルテージレギュレータ50をMOSトランジスタで構成しているが、代わりにMISトランジスタで構成してもよい。また、BiCMOSで構成してもよい。更に、ボルテージレギュレータ50を3段の増幅回路で構成しているが、2段の増幅回路或いはn段(ただし、nは4以上)の増幅回路で構成してもよい。
次に、本発明の実施例2に係る負帰還増幅器について、図面を参照して説明する。図7は負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図である。本実施例では、位相補償回路の構成を変更している。
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図7に示すように、ボルテージレギュレータ51には、第1の増幅回路1、第2の増幅回路2、第3の増幅回路3、基準電圧発生回路4、位相補償回路5a、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。ボルテージレギュレータ51は、3段構成の負帰還増幅器であり、最終段の第3の増幅回路3から一定な出力電圧Voutを出力する。
位相補償回路5aには、D型Nch MOSトランジスタDNT1、D型Nch MOSトランジスタDNT2、E型Nch MOSトランジスタNT6、コンデンサC2、コンデンサC3、抵抗R4、及び抵抗R5が設けられる。位相補償回路5aは、ボルテージレギュレータ51の位相補償を行う。
D型Nch MOSトランジスタDNT1は、ドレインがノードN2に接続され、ソースがノードN5に接続され、ゲートがノードN21に接続される。コンデンサC3は、一端がノードN21に接続され、他端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。抵抗R5は、一端がノードN21に接続され、他端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。
ここで、コンデンサC3の容量をコンデンサC2の容量と等しくし、抵抗R5の抵抗値を抵抗R4の抵抗値と等しくすると、D型Nch MOSトランジスタDNT2のゲートにおけるインピーダンスとD型Nch MOSトランジスタDNT1のゲートにおけるインピーダンスを等価とすることができる。この結果、D型Nch MOSトランジスタDNT2のゲート−ドレイン間容量を介してD型Nch MOSトランジスタDNT2のゲートに漏れる電源リップル(1段目の第1の差動増幅回路1の出力(ノードN3)にのるリップル)を、D型Nch MOSトランジスタDNT1のゲート−ドレイン間容量を介してD型Nch MOSトランジスタDNT1のゲートに漏れる電源リップル(1段目の第1の差動増幅回路1の出力(ノードN2)にのるリップル)と等しくすることができる。したがって、1段目の第1の差動増幅回路1の差動出力部で電源リップルを回路的に打ち消し、ボルテージレギュレータ51のリップル特性を向上させることができる。
上述したように、本実施例の負帰還増幅器では、第1の増幅回路1、第2の増幅回路2、第3の増幅回路3、基準電圧発生回路4、位相補償回路5a、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。位相補償回路5aには、D型Nch MOSトランジスタDNT1、D型Nch MOSトランジスタDNT2、E型Nch MOSトランジスタNT6、コンデンサC2、コンデンサC3、抵抗R4、及び抵抗R5が設けられる。ボルテージレギュレータ51の帰還回路網は、コンデンサC2及び抵抗R4からなるハイパスフィルターと抵抗R1及びR2から構成される。コンデンサC3の容量をコンデンサC2の容量と等しくし、抵抗R5の抵抗値を抵抗R4の抵抗値と等しくしている。
このため、実施例1の効果の他に、D型Nch MOSトランジスタDNT1及びDNT2のゲートでのインピーダンスを等価にすることができ、差動出力で回路的に打ち消し、ボルテージレギュレータ51のリップル特性を向上させることができる。
次に、本発明の実施例3に係る負帰還増幅器について、図面を参照して説明する。図8は負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図である。本実施例では、第1の増幅回路、第2の増幅回路、及び位相補償回路の構成を変更している。
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図8に示すように、ボルテージレギュレータ52には、第1の増幅回路1b、第2の増幅回路2b、第3の増幅回路3、基準電圧発生回路4、位相補償回路5b、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。ボルテージレギュレータ52は、3段構成の負帰還増幅器であり、最終段の第3の増幅回路3から一定な出力電圧Voutを出力する。
1段目の第1の増幅回路1bには、E型Pch MOSトランジスタPT1、E型Pch MOSトランジスタPT2、E型Nch MOSトランジスタNT1、E型Nch MOSトランジスタNT2、D型Nch MOSトランジスタDNT3、及びコンデンサC1が設けられる。第1の増幅回路1bは、差動増幅回路であり、D型Nch MOSトランジスタDNT3を用いたことが実施例1の第1の増幅回路1と異なる。
D型Nch MOSトランジスタDNT3は、ドレインがノードN4に接続され、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。
2段目の第2の増幅回路2bには、E型Pch MOSトランジスタPT3、E型Nch MOSトランジスタNT4、及びD型Nch MOSトランジスタNT4が設けられる。2段目の第2の増幅回路2bは、D型Nch MOSトランジスタNT4を用いたことが実施例1の2段目の第2の増幅回路2と異なる。
D型Nch MOSトランジスタDNT4は、ドレインがE型Nch MOSトランジスタNT4のソースに接続され、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。
位相補償回路5bには、D型Nch MOSトランジスタDNT1、D型Nch MOSトランジスタDNT2、コンデンサC2、コンデンサC3、抵抗R4、及び抵抗R5が設けられる。位相補償回路5bは、ボルテージレギュレータ52の位相補償を行い、E型Nch MOSトランジスタNT6を省略し、コンデンサC3及び抵抗R5を追加したことが実施例1の位相補償回路5と異なる。
実施例1の場合、D型Nch MOSトランジスタDNT1及びDNT2のソース電位が低くなると、E型Nch MOSトランジスタNT6のドレイン−ソース間電圧を確保することができず、定電流源としてのE型Nch MOSトランジスタNT3、E型Nch MOSトランジスタNT5、E型Nch MOSトランジスタNT6間の電流をとることが困難になる可能性がある。その場合、E型Pch MOSトランジスタPT1乃至3のバランスがくずれ、E型Pch MOSトランジスタの出力抵抗が小さい場合にリップルが劣化する可能性が生じる。
このため、本実施例では、差動増幅回路を構成するD型Nch MOSトランジスタDNT1及びDNT2の定電流源としてのE型Nch MOSトランジスタNT6を削除し、定電流源としてのE型Nch MOSトランジスタNT3をD型Nch MOSトランジスタDNT3に置き換え、定電流源としてのE型Nch MOSトランジスタNT5をD型Nch MOSトランジスタDNT4に置き換えている。
そして、D型Nch MOSトランジスタDNT3及びDNT5のゲートを低電位側電源(接地電位)VSSに接続し、D型Nch MOSトランジスタDNT1乃至4で電流比がとれるようにしている。このような構成をすることにより、ボルテージレギュレータ52の低電圧動作時のリップルの劣化を抑制することができる。また、D型Nch MOSトランジスタDNT3及びDNT4のゲートを低電位側電源(接地電位)VSSに接続しているので、定電流源を介するリップル及びノイズ特性を改善することができる。
上述したように、本実施例の負帰還増幅器では、第1の増幅回路1b、第2の増幅回路2b、第3の増幅回路3、基準電圧発生回路4、位相補償回路5b、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。第1の増幅回路1bには、差動対をなすE型Nch MOSトランジスタNT1及びNT2のソースと低電位側電源(接地電位)VSSの間に、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続されるD型Nch MOSトランジスタDNT3が設けられる。第2の増幅回路2bには、E型Nch MOSトランジスタNT4のソースと低電位側電源(接地電位)VSSの間に、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続されるD型Nch MOSトランジスタDNT4が設けられる。位相補償回路5bには、D型Nch MOSトランジスタDNT1、D型Nch MOSトランジスタDNT2、コンデンサC2、コンデンサC3、抵抗R4、及び抵抗R5が設けられる。ボルテージレギュレータ52の帰還回路網は、コンデンサC2及び抵抗R4からなるハイパスフィルターと抵抗R1及びR2から構成される。コンデンサC3の容量をコンデンサC2の容量と等しくし、抵抗R5の抵抗値を抵抗R4の抵抗値と等しくしている。
このため、実施例1及び2の効果の他に、D型Nch MOSトランジスタDNT1乃至4で電流比をとるので、ボルテージレギュレータ52の低電圧動作時のリップルの劣化を抑制することができ、定電流源を介するリップル及びノイズ特性を改善することができる。
なお、本実施例では、D型Nch MOSトランジスタDNT1及びDNT2で差動増幅回路を構成しているが、D型Nch MOSトランジスタDNT1のドレインとノードN2の間に基準電圧Vrefがゲートに印加される第1のE型Nch MOSトランジスタを設け、D型Nch MOSトランジスタDNT2のドレインとノードN3の間に基準電圧Vrefがゲートに印加される第2のE型Nch MOSトランジスタを設けてカスコード構成にしてもよい。この場合、差動増幅回路の出力抵抗を高く保つことができ、定電流源としてのD型Nch MOSトランジスタDNT1乃至4の電流比の設定を容易にすることができる。
次に、本発明の実施例4に係る負帰還増幅器について、図面を参照して説明する。図9は負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図である。本実施例では、負電圧を出力する負帰還増幅器に、帰還係数が1の場合でも位相補償する位相補償回路を設けている。
図9に示すように、ボルテージレギュレータ53には、第1の増幅回路1c、第2の増幅回路2c、第3の増幅回路3c、基準電圧発生回路4c、位相補償回路5c、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。ボルテージレギュレータ53は、3段構成の負帰還増幅器であり、最終段の第3の増幅回路3cから負電圧である一定な出力電圧Voutを出力する。
1段目の第1の増幅回路1cには、E型Pch MOSトランジスタPT11乃至13、E型Nch MOSトランジスタNT11、E型Nch MOSトランジスタNT12、及びコンデンサC11が設けられる。第1の増幅回路1cは、差動増幅回路である。
E型Pch MOSトランジスタPT11は、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ドレインがノードN12に接続され、ゲートが基準電圧発生回路4cのノードN11に接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。コンデンサC11は、一端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、他端がノードN11に接続される。
E型Pch MOSトランジスタPT12は、ソースがノードN12に接続され、ドレインがノードN13に接続され、ゲートがコンデンサC11の他端及びノードN11に接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。E型Pch MOSトランジスタPT13は、ソースがノードN12に接続され、ドレインがノードN14に接続され、ゲートに帰還電圧Ve2が入力される。E型Pch MOSトランジスタPT12及びPT13は差動対をなす。E型Pch MOSトランジスタPT13は、ノードN14(ドレイン側)から差動増幅された信号を出力する。
E型Nch MOSトランジスタNT11は、ドレインがノードN13に接続され、ソースが負電源である入力電圧−VINに接続され、ゲートがドレインに接続される。ノードN13は、位相補償回路5cのD型Pch MOSトランジスタDPT1のドレインに接続される。E型Nch MOSトランジスタNT12は、ドレインがノードN14に接続され、ソースが入力電圧−VINに接続され、ゲートがE型Nch MOSトランジスタNT11のゲートに接続される。ノードN14は、位相補償回路5cのD型Pch MOSトランジスタDPT2のドレインに接続される。E型Nch MOSトランジスタNT11及びNT12はカレントミラー回路を構成する。
2段目の第2の増幅回路2cには、E型Pch MOSトランジスタPT15、E型Pch MOSトランジスタPT16、及びE型Nch MOSトランジスタNT13が設けられる。
E型Pch MOSトランジスタPT16は、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。E型Pch MOSトランジスタPT15は、ソースがE型Pch MOSトランジスタPT16のドレインに接続され、ドレインがノードN17に接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。
E型Nch MOSトランジスタNT13は、ドレインがノードN17に接続され、ソースが入力電圧−VINに接続され、ゲートがノードN14に接続される。E型Nch MOSトランジスタNT13は、ノードN17(ドレイン側)から増幅された信号を出力する。
3段目(最終段)の第3の増幅回路3cには、E型Nch MOSトランジスタNT14、抵抗R11、及び抵抗R12が設けられる。
抵抗R12は、一端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、他端がノードN18に接続される。抵抗R11は、一端がノードN18に接続され、他端がノードN19に接続される。ノードN18から抵抗R11及びR12で抵抗分割(インピーダンス分割とも呼称される)された帰還電圧Ve2がE型Pch MOSトランジスタPT13のゲートに入力される。
E型Nch MOSトランジスタNT14は、ドレインがノードN19に接続され、ソースが入力電圧−VINに接続され、ゲートに第2の増幅回路2cから出力される増幅信号が入力される。E型Nch MOSトランジスタNT14は、ノードN19(ドレイン側)から増幅された、負電圧である一定な出力電圧Voutを出力する。
コンデンサCLは、安定化コンデンサ(容量値が比較的大きい)であり、一端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、他端がノードN19に接続される。抵抗RLは、負荷抵抗であり、一端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、他端がノードN19に接続される。抵抗RLの値により、ノードN19から流れる出力電流Ioutの値は変化する。
基準電圧発生回路4cには、定電流源12、E型Pch MOSトランジスタPT17、及び抵抗R13が設けられる。基準電圧発生回路4cは、第1の増幅回路1c、第2の増幅回路2c、及び位相補償回路5cに基準電圧Vrefを供給する。
E型Pch MOSトランジスタPT17は、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ドレインがノードN11に接続され、ゲートがドレインに接続される。定電流源12は、一端がノードN11に接続され、バイアス電流Ibを生成する。抵抗R13は、一端が定電流源12の他端に接続され、他端が入力電圧−VINに接続される。
位相補償回路5cには、D型Pch MOSトランジスタDPT1、D型Pch MOSトランジスタDPT2、E型Pch MOSトランジスタPT14、コンデンサC12、及び抵抗R14が設けられる。位相補償回路5cは、ボルテージレギュレータ53の位相補償を行う。
E型Pch MOSトランジスタPT14は、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ドレインがノードN15に接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。
D型Pch MOSトランジスタDPT1は、ソースがノードN15に接続され、ドレインがノードN13に接続され、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。D型Pch MOSトランジスタDPT2は、ソースがノードN15に接続され、ドレインがノードN14に接続され、ゲートがノードN16に接続される。D型Pch MOSトランジスタDPT1及びDPT2は、差動対をなす。
ここで、E型MOSトランジスタではなく、D型Pch MOSトランジスタDPT1及びDPT2を用いているので、ゲートを低電位側電源(接地電位)VSSに接続することができ、1段目の第1の増幅回路1cの入力側に信号が回り込む経路がなく、リップルノイズへの影響を低減することができる。
E型Pch MOSトランジスタPT17と、E型Pch MOSトランジスタPT11、E型Pch MOSトランジスタPT14、及びE型Pch MOSトランジスタPT16とはカレントミラー回路を構成する。
ボルテージレギュレータ53の帰還回路網は、コンデンサC12及び抵抗R14からなるハイパスフィルターと抵抗R11及びR12から構成される。本実施例では、実施例1の電源系を変更(正電源⇒負電源)し、それに対応するためにMOSトランジスタのPchとNchを入れ替えた構成としている。このため、位相補償回路5cの動作及び位相補償は実施例1と同様なので説明を省略する。
上述したように、本実施例の負帰還増幅器では、第1の増幅回路1c、第2の増幅回路2c、第3の増幅回路3c、基準電圧発生回路4c、位相補償回路5c、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。位相補償回路5cには、D型Pch MOSトランジスタDPT1、D型Pch MOSトランジスタDPT2、E型Pch MOSトランジスタPT14、コンデンサC12、及び抵抗R14が設けられる。D型Pch MOSトランジスタDPT1は、ドレインが1段目の第1の増幅回路1cのE型Pch MOSトランジスタPT12のドレインに接続され、ゲートが低電位側電源(接地電位)VSSに接続される。D型Pch MOSトランジスタDPT2は、D型Pch MOSトランジスタDPT1とは差動対をなし、ドレインが1段目の第1の増幅回路1cのE型Pch MOSトランジスタPT13のドレインに接続され、ゲートにコンデンサC12及び抵抗R14から構成されるハイパスフィルターから出力される帰還電圧Ve1が入力される。E型Pch MOSトランジスタPT12とは差動対をなすE型Pch MOSトランジスタPT13は、最終段の第3の増幅回路3cから抵抗R11及びR12で抵抗分割された帰還電圧Ve2をゲートに入力する。最終段の第3の増幅回路3cは、E型Nch MOSトランジスタNT14のドレイン側から負電圧である出力電圧Voutを出力する。ボルテージレギュレータ53の帰還回路網は、コンデンサC12及び抵抗R14からなるハイパスフィルターと抵抗R11及びR12から構成される。
このため、出力電圧Voutが基準電圧Vrefまで接近し、帰還係数βが1になった場合でもボルテージレギュレータ53の位相補償を行うことができる。また、差動対をなすD型Pch MOSトランジスタDPT1及びDPT2を用いているので、ボルテージレギュレータ53の入力側に信号が回り込む経路が無く、リップルノイズへの影響を低減することができる。
なお、本実施例では、ボルテージレギュレータ53をMOSトランジスタで構成しているが、代わりにMISトランジスタで構成してもよい。また、BiCMOSで構成してもよい。更に、ボルテージレギュレータ53を3段の増幅回路で構成しているが、2段の増幅回路或いはn段(ただし、nは4以上)の増幅回路で構成してもよい。
次に、本発明の実施例5に係る負帰還増幅器について、図面を参照して説明する。図10は負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図である。本実施例では、負電圧を出力する負帰還増幅器の位相補償回路の構成を変更している。
以下、実施例4と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図10に示すように、ボルテージレギュレータ54には、第1の増幅回路1c、第2の増幅回路2c、第3の増幅回路3c、基準電圧発生回路4c、位相補償回路5d、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。ボルテージレギュレータ54は、3段構成の負帰還増幅器であり、最終段の第3の増幅回路3cから負電圧である一定な出力電圧Voutを出力する。
位相補償回路5dには、D型Pch MOSトランジスタDPT1、D型Pch MOSトランジスタDPT2、E型Pch MOSトランジスタPT14、コンデンサC12、コンデンサC13、抵抗R14、及び抵抗R15が設けられる。位相補償回路5dは、ボルテージレギュレータ54の位相補償を行う。
D型Pch MOSトランジスタDPT1は、ソースがノードN15に接続され、ドレインがノードN13に接続され、ゲートがノードN31に接続される。コンデンサC13は、一端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、他端がノードN31に接続される。抵抗R15は、一端が低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、他端がノードN31に接続される。
ここで、コンデンサC13の容量をコンデンサC12の容量と等しくし、抵抗R15の抵抗値を抵抗R14の抵抗値と等しくすると、D型Pch MOSトランジスタDPT2のゲートにおけるインピーダンスとD型Pch MOSトランジスタDPT1のゲートにおけるインピーダンスを等価とすることができる。この結果、D型Pch MOSトランジスタDPT2のゲート−ドレイン間容量を介してD型Pch MOSトランジスタDPT2のゲートに漏れる電源リップル(1段目の第1の差動増幅回路1cの出力にのるリップル)を、D型Pch MOSトランジスタDPT1のゲート−ドレイン間容量を介してD型Pch MOSトランジスタDPT1のゲートに漏れる電源リップル(1段目の第1の差動増幅回路1cの出力にのるリップル)と等しくすることができる。したがって、差動出力で電源リップルを回路的に打ち消し、ボルテージレギュレータ54のリップル特性を向上させることができる。
上述したように、本実施例の負帰還増幅器では、第1の増幅回路1c、第2の増幅回路2c、第3の増幅回路3c、基準電圧発生回路4c、位相補償回路5d、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。位相補償回路5dには、D型Pch MOSトランジスタDPT1、D型Pch MOSトランジスタDPT2、E型Pch MOSトランジスタPT14、コンデンサC12、コンデンサC13、抵抗R14、及び抵抗R15が設けられる。D型Pch MOSトランジスタDPT1は、ドレインが1段目の第1の増幅回路1cのE型Pch MOSトランジスタPT12のドレインに接続される。D型Pch MOSトランジスタDPT1のゲートと低電位側電源(接地電位)VSSの間に、並列配置されるコンデンサC13及び抵抗R15が設けられる。ボルテージレギュレータ53の帰還回路網は、コンデンサC12及び抵抗R14からなるハイパスフィルターと抵抗R11及びR12から構成される。コンデンサC13の容量をコンデンサC12の容量と等しくし、抵抗R15の抵抗値を抵抗R14の抵抗値と等しくしている。
このため、実施例4の効果の他に、D型Pch MOSトランジスタDPT1及びDPT2のゲートでのインピーダンスを等価にすることができ、差動出力で回路的に打ち消し、ボルテージレギュレータ54のリップル特性を向上させることができる。
次に、本発明の実施例6に係る負帰還増幅器について、図面を参照して説明する。図11は負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図である。本実施例では、負電圧を出力する負帰還増幅器の第1の増幅回路、第2の増幅回路、及び位相補償回路の構成を変更している。
以下、実施例4と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図11に示すように、ボルテージレギュレータ55には、第1の増幅回路1e、第2の増幅回路2e、第3の増幅回路3c、基準電圧発生回路4c、位相補償回路5e、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。ボルテージレギュレータ55は、3段構成の負帰還増幅器であり、最終段の第3の増幅回路3cから負電圧である一定な出力電圧Voutを出力する。
1段目の第1の増幅回路1eには、D型Pch MOSトランジスタDPT3、E型Pch MOSトランジスタPT12、E型Pch MOSトランジスタPT13、E型Nch MOSトランジスタNT11、E型Nch MOSトランジスタNT12、及びコンデンサC11が設けられる。第1の増幅回路1eは、差動増幅回路であり、D型Pch MOSトランジスタDPT3を用いたことが実施例4の第1の増幅回路1cと異なる。
D型Pch MOSトランジスタDPT3は、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ドレインがノードN12に接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。
2段目の第2の増幅回路2eには、D型Pch MOSトランジスタDPT4、E型Pch MOSトランジスタPT15、及びE型Nch MOSトランジスタNT13が設けられる。2段目の第2の増幅回路2eは、D型Pch MOSトランジスタDPT4を用いたことが実施例4の2段目の第2の増幅回路2cと異なる。
D型Pch MOSトランジスタDPT4は、ソースが低電位側電源(接地電位)VSSに接続され、ドレインがE型Pch MOSトランジスタPT15のソースに接続され、ゲートに基準電圧Vrefが入力される。
位相補償回路5eには、D型Pch MOSトランジスタDPT1、D型Pch MOSトランジスタDPT2、コンデンサC12、コンデンサC13、抵抗R14、及び抵抗R15が設けられる。位相補償回路5eは、ボルテージレギュレータ55の位相補償を行い、E型Pch MOSトランジスタPT14を省略し、コンデンサC13及び抵抗R15を追加したことが実施例4の位相補償回路5cと異なる。
実施例4の場合、D型Pch MOSトランジスタDPT1及びDPT2のドレイン電位の絶対値が低くなると、E型Pch MOSトランジスタPT14のドレイン−ソース間電圧を確保することができず、定電流源としてのE型Pch MOSトランジスタPT11、E型Pch MOSトランジスタPT14、E型Pch MOSトランジスタPT16間の電流をとることが困難になる可能性がある。その場合、E型Nch MOSトランジスタNT11乃至13のバランスがくずれ、E型Nch MOSトランジスタの出力抵抗が小さい場合にリップルが劣化する可能性が生じる。
このため、本実施例では、差動増幅回路を構成するD型Pch MOSトランジスタDPT1及びDPT2の定電流源としてのE型Pch MOSトランジスタPT14を削除し、定電流源としてのE型Pch MOSトランジスタPT11をD型Pch MOSトランジスタDPT3に置き換え、定電流源としてのE型Pch MOSトランジスタPT16をD型Pch MOSトランジスタDPT4に置き換えている。
そして、D型Pch MOSトランジスタDPT3及びDPT4のゲートをノードN11に接続(基準電圧Vrefが供給される)、D型Pch MOSトランジスタDPT1乃至4で電流比がとれるようにしている。このような構成をすることにより、ボルテージレギュレータ55の低電圧動作時のリップルの劣化を抑制することができる。また、D型Pch MOSトランジスタDPT3及びDPT4のゲートをノードN11に接続しているので、定電流源を介するリップル及びノイズ特性を改善することができる。
上述したように、本実施例の負帰還増幅器では、第1の増幅回路1e、第2の増幅回路2e、第3の増幅回路3c、基準電圧発生回路4c、位相補償回路5e、コンデンサCL、及び抵抗RLが設けられる。第1の増幅回路1eには、差動対をなすE型Pch MOSトランジスタPT12及びPT13のソースと低電位側電源(接地電位)VSSの間に、ゲートに基準電圧Vrefが入力されるD型Pch MOSトランジスタDPT3が設けられる。第2の増幅回路2eには、E型Pch MOSトランジスタPT15のソースと低電位側電源(接地電位)VSSの間に、ゲートに基準電圧Vrefが入力されるD型Pch MOSトランジスタDPT4が設けられる。位相補償回路5eには、D型Pch MOSトランジスタDPT1、D型Pch MOSトランジスタDPT2、コンデンサC12、コンデンサC13、抵抗R14、及び抵抗R15が設けられる。ボルテージレギュレータ55の帰還回路網は、コンデンサC12及び抵抗R14からなるハイパスフィルターと抵抗R11及びR12から構成される。コンデンサC13の容量をコンデンサC12の容量と等しくし、抵抗R15の抵抗値を抵抗R14の抵抗値と等しくしている。
このため、実施例4及び5の効果の他に、D型Pch MOSトランジスタDPT1乃至4で電流比をとるので、ボルテージレギュレータ55の低電圧動作時のリップルの劣化を抑制することができ、定電流源を介するリップル及びノイズ特性を改善することができる。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
例えば、実施例6では、D型Pch MOSトランジスタDPT1及びDPT2で差動増幅回路を構成しているが、D型Pch MOSトランジスタDPT1のドレインとノードN13の間に基準電圧Vrefがゲートに印加される第1のE型Pch MOSトランジスタを設け、D型Pch MOSトランジスタDPT2のドレインとノードN14の間に基準電圧Vrefがゲートに印加される第2のE型Pch MOSトランジスタを設けてカスコード構成にしてもよい。また、実施例では負帰還増幅器をボルテージレギュレータに適用しているが、アンプなどに適用することができる。
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) ゲートに基準電圧が入力される第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと差動対をなす第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1及び第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと低電位側電源の間に設けられ、ゲートに前記基準電圧が入力される第3のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有する第1の増幅回路と、前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力される増幅信号が入力される第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、ドレインが前記第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記基準電圧が入力される第4のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第4のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのソースと前記低電位側電源の間に設けられ、ゲートに前記基準電圧が入力されるが第5のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有する第2の増幅回路と、前記第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力される増幅信号が入力される第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと前記低電位側電源の間に設けられ、縦続接続される第1及び第2の抵抗と有し、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力信号を出力し、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の間から第1の帰還電圧を前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートに出力する第3の増幅回路と、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと前記低電位側電源の間に縦続接続される第1のコンデンサ及び第1の抵抗を有するハイパスフィルターと、ドレインが前記第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記低電位側電源に接続される第1のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、ドレインが前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第1のコンデンサと前記第1の抵抗の間に接続され、前記第1のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとは差動対をなし、前記第1のコンデンサ及び前記第1の抵抗により生成される第2の帰還電圧がゲートに入力される第2のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1及び第2のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのソースと前記低電位側電源の間に設けられ、ゲートに前記帰還電圧が入力される第6のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有する位相補償回路とを具備し、前記位相補償回路により前記第1の増幅回路の出力部に電流が加算され、帰還係数が1の場合でも位相補償される負帰還増幅器。
(付記2) ゲートに基準電圧が入力される第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと差動対をなす第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1及び第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと低電位側電源の間に設けられ、ゲートに前記基準電圧が入力される第3のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有する第1の増幅回路と、前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力される増幅信号が入力される第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、ドレインが前記第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記基準電圧が入力される第4のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第4のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのソースと前記低電位側電源の間に設けられ、ゲートに前記基準電圧が入力されるが第5のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有する第2の増幅回路と、前記第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力される増幅信号が入力される第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと前記低電位側電源の間に設けられ、縦続接続される第1及び第2の抵抗と有し、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力信号を出力し、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の間から第1の帰還電圧を前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートに出力する第3の増幅回路と、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと前記低電位側電源の間に縦続接続される第1のコンデンサ及び第1の抵抗を有するハイパスフィルターと、ドレインが前記第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続される第1のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、ドレインが前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第1のコンデンサと前記第1の抵抗の間に接続され、前記第1のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとは差動対をなし、前記第1のコンデンサ及び前記第1の抵抗により生成される第2の帰還電圧がゲートに入力される第2のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1及び第2のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのソースと前記低電位側電源の間に設けられ、ゲートに前記帰還電圧が入力される第6のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートと前記低電位側電源の間に、並列配置される第2のコンデンサ及び第2の抵抗と有する位相補償回路とを具備し、前記位相補償回路により前記第1の増幅回路の出力部に電流が加算され、帰還係数が1の場合でも位相補償される負帰還増幅器。
(付記3) ゲートに基準電圧が入力される第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと差動対をなす第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第1及び第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと低電位側電源の間に設けられ、ゲートが前記低電位側電源に接続される第1のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有する第1の増幅回路と、前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力される増幅信号が入力される第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、ドレインが前記第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記基準電圧が入力される第3のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第3のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのソースと前記低電位側電源の間に設けられ、ゲートが前記低電位側電源に接続される第2のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有する第2の増幅回路と、前記第1のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力される増幅信号が入力される第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと前記低電位側電源の間に設けられ、縦続接続される第1及び第2の抵抗と有し、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力信号を出力し、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の間から第1の帰還電圧を前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートに出力する第3の増幅回路と、前記第2のエンハンスメント型Pch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと前記低電位側電源の間に縦続接続される第1のコンデンサ及び第1の抵抗を有するハイパスフィルターと、ドレインが前記第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続され、ソースが前記低電位側電源に接続される第3のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、ドレインが前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続され、ソースが前記低電位側電源に接続され、ゲートが前記第1のコンデンサと前記第1の抵抗の間に接続され、前記第3のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとは差動対をなし、前記第1のコンデンサ及び前記第1の抵抗により生成される第2の帰還電圧がゲートに入力される第4のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第3のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートと前記低電位側電源の間に、並列配置される第2のコンデンサ及び第2の抵抗とを有する位相補償回路とを具備し、前記位相補償回路により前記第1の増幅回路の出力部に電流が加算され、帰還係数が1の場合でも位相補償される負帰還増幅器。
(付記4) 前記位相補償回路は、前記第1のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと第3のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインの間に設けられ、ゲートに前記基準電位が入力される第5のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、前記第2のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと第4のディプレッション型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインの間に設けられ、ゲートに前記基準電位が入力される第6のエンハンスメント型Nch絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを有する付記3に記載の負帰還増幅器。
本発明の実施例1に係る負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図。 本発明の実施例1に係るボルテージレギュレータの帰還回路網を示す図。 本発明の実施例1に係るボルテージレギュレータの位相補償を説明する図。 本発明の実施例1に係る比較例のボルテージレギュレータを示す回路図。 本発明の実施例1に係る比較例のボルテージレギュレータの帰還回路網を示す図。 本発明の実施例1に係る比較例のボルテージレギュレータの位相補償を説明する図。 本発明の実施例2に係る負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図。 本発明の実施例3に係る負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図。 本発明の実施例4に係る負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図。 本発明の実施例5に係る負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図。 本発明の実施例6に係る負帰還増幅器としてのボルテージレギュレータを示す回路図。
符号の説明
1、1b、1c、1e 第1の増幅回路
2、2b、2c、2e 第2の増幅回路
3、3a、3c 第3の増幅回路
4、4c 基準電圧発生回路
5、5a〜e 位相補償回路
11、12 定電流源
50、50a、51〜55 ボルテージレギュレータ
C1〜3、C1〜13、CL コンデンサ
DNT1〜4 D型Nch MOSトランジスタ
DPT1〜4 D型Pch MOSトランジスタ
I1、I2、I11、Ie1、Ie2 電流
Ia 帰還回路網に流れる電流
Ib バイアス電流
Iout 出力電流
N1〜19、N21、N31 ノード
NT1〜7、NT11〜14 E型Nch MOSトランジスタ
PT1〜4、PT11〜17 E型Pch MOSトランジスタ
R1〜5、R11〜15、RL 抵抗
Ve、Ve1、Ve2 帰還電圧
VIN 入力電圧
Vout 出力電圧
Vref 基準電圧
VSS 低電位側電源(接地電位)

Claims (5)

  1. ゲートに基準電圧が入力される第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが差動対をなす第1の差動増幅回路と、
    前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力される増幅信号が入力され、複数段で構成され、最終段の第3の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイン側から出力信号を出力し、最終段から前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートに帰還電圧を出力する増幅回路部と、
    前記第3の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインと低電位側電源の間に縦続接続される第1のコンデンサ及び第1の抵抗を有するハイパスフィルターと、ドレインが前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続される第4の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとゲートが前記第1のコンデンサと前記第1の抵抗の間に接続され、ドレインが前記第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレインに接続される第5の絶縁ゲート型電界効果トランジスタが差動対をなす第2の差動増幅回路とを有する位相補償回路と、
    を具備し、前記位相補償回路により前記第1の差動増幅回路の出力部に電流が加算され、帰還係数が1の場合でも位相補償されることを特徴とする負帰還増幅器。
  2. 前記第2の差動増幅回路のトランスコンダクタンスの値が前記第1の差動増幅回路のトランスコンダクタンス値以上に設定され、帰還係数が1の場合でも極周波数と零周波数が異なることを特徴とする請求項1に記載の負帰還増幅器。
  3. 前記第1及び第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタはエンハンスメント型Nch 絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、前記第4及び第5の絶縁ゲート型電界効果トランジスタはディプレッション型Nch 絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、前記第4の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートが前記低電位側電源に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の負帰還増幅器。
  4. 前記第1及び第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタはエンハンスメント型Pch 絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、前記第4及び第5の絶縁ゲート型電界効果トランジスタはディプレッション型Pch 絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、前記第4の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートが前記低電位側電源に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の負帰還増幅器。
  5. 前記第2の差動増幅回路は、前記第4の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートと前記低電位側電源の間に並列接続される第2のコンデンサ及び第2の抵抗を有し、前記第2のコンデンサの容量は前記第1のコンデンサの容量と等しく、前記第2の抵抗の抵抗値は前記第1の抵抗の抵抗値と等しいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の負帰還増幅器。
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