JP2010003193A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】CCC高負荷運転時に圧力異常が起きるのを防止できるようにする。
【解決手段】圧縮機11から吐出された冷媒を外部熱交換器13で冷却した後、膨張弁14を介して内部が複数室に画成された商品収納庫1の各室1a〜1cの冷却用熱交換器17a〜17cに供給する全室冷却運転モードと、圧縮機から吐出された冷媒を商品収納庫の各室のうち少なくとも一室1aに新たに設けた加熱用熱交換器18に直接供給した後、膨張弁を介して加熱用熱交換器が設置されている室1aを除く他室1b,1cの冷却用熱交換器17b,17cに供給する冷却・加熱同時運転モードと、の間で選択的に冷媒の流れを切り替えるための弁を備え、全室冷却運転中に高負荷運転状態になると、冷媒の余剰分を加熱用熱交換器に溜め込ませるために、所定の時間、弁を冷却・加熱同時運転モード側に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部が複数室に画成され、そのうちの少なくとも一室が2つの熱交換器を備えた冷却/加熱切替室からなる商品収納庫を備え、運転モードを、全室冷却運転モードと冷却・加熱同時運転モードとの間で選択可能な自動販売機に係り、より詳しくは全室冷却運転で高負荷運転時に圧力異常が起きるのを防止することのできる自動販売機に関する。
従来より、内部が複数室に画成され、そのうちの少なくとも一室が2つの熱交換器を備えた冷却/加熱切替室からなる商品収納庫を備え、運転モードを、全室冷却運転モードと冷却・加熱同時運転モードとの間で選択可能な自動販売機は知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−227833号公報
ところで、自動販売機に用いられる冷媒回路において、冷媒量は、基本的にその回路の内容積や負荷量から決定される。しかし、ヒートポンプ回路を構成する際には、冷却・加熱同時運転(以下、これを「HCC運転」という)時と全室冷却運転(以下、これを「CCC運転」という)時とでは、最適冷媒量が異なるため、HCC運転の効率の観点から冷媒量を多めに入れており、これによってCCC運転時には過冷媒状態となる傾向にある。
これに加えて、1つの室に対応させて2つの熱交換器が配置されている冷却/加熱切替室を有するものにあっては、熱交換器、特に加熱用熱交換器(凝縮器)の容積を大きくできないため、圧縮機が停止している平衡圧時における加熱用熱交換器側配管内の冷媒溜め込み量が小さい。そのため、冷却用熱交換器側配管内の冷媒量が過冷媒状態となり、CCC運転で高負荷運転(以下、これを「CCC高負荷運転」という)時に、高圧が異常に上がることがあった。
本発明の技術的課題は、CCC高負荷運転時に圧力異常が起きるのを防止できるようにすることにある。
(1)本発明に係る自動販売機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒を冷却する外部熱交換器と、冷媒を膨張させる膨張弁と、内部が複数室に画成された商品収納庫の各室にそれぞれ設けられた冷却用熱交換器と、商品収納庫の各室のうち少なくとも一室に新たに設けられた加熱用熱交換器と、圧縮機から吐出された冷媒を外部熱交換器で冷却した後、膨張弁を介して各室の冷却用熱交換器に供給する全室冷却運転モードと、圧縮機から吐出された冷媒を直接加熱用熱交換器に供給した後、膨張弁を介して加熱用熱交換器が設置されている室を除く他室の冷却用熱交換器に供給する冷却・加熱同時運転モードと、の間で選択的に冷媒の流れを切り替えるための弁と、全室冷却運転中に高負荷運転状態であると判断すると、冷媒の余剰分を加熱用熱交換器に溜め込ませるために、所定の時間、弁を冷却・加熱同時運転モード側に切り替える処理を行う制御装置と、を備えるものである。
(2)本発明に係る自動販売機は、外気温度を検出する外気温度センサと、商品収納庫内の温度を検出する庫内温度センサと、をさらに有し、制御装置が、外気温度センサにて検出される外気温度が所定値を超えた時、庫内温度センサにて検出される庫内温度に応じて、弁を冷却・加熱同時運転モード側に切り替える時間を決定するものである。
(3)本発明に係る自動販売機は、圧縮機の吐出冷媒温度を検出する吐出冷媒温度センサと、商品収納庫内の温度を検出する庫内温度センサと、をさらに有し、制御装置が、吐出冷媒温度センサにて検出される吐出冷媒温度が所定値を超えた時、庫内温度センサにて検出される庫内温度に応じて、弁を冷却・加熱同時運転モード側に切り替える時間を決定するものである。
(4)本発明に係る自動販売機は、冷媒として、CO2 冷媒を使用し、外部熱交換器として、全室冷却運転モード時に、圧縮機にて所定圧力にまで圧縮された冷媒を冷却して冷熱を庫外へ放熱するガスクーラを用い、膨張弁として、加熱用熱交換器または外部熱交換器にて冷却された冷媒を膨張させる電子膨張弁と、この電子膨張弁にて膨張させられた冷媒をさらに膨張させるキャピラリとを用いるものである。
本発明の自動販売機においては、全室冷却運転中に高圧が上がった高負荷運転状態、つまり加熱用熱交換器側との圧力差が大きくなったCCC高負荷運転状態で弁を冷却・加熱同時運転(HCC運転)モード側に切り替えて、冷媒の余剰分を加熱用熱交換器に流し溜め込ませるため、極めて短い時間で冷媒余剰分の溜め込みを行うことができ、CCC高負荷運転時に圧力異常が起きるのを防止することができる。また、このように弁をHCC運転モード側に切り替える時間すなわち高圧下げ運転時間が短い時間で済むため、加熱用熱交換器が設置されている室内を暖めてしまう影響は微小となる。
全室冷却運転中に高負荷運転状態であるか否かの判断は、外気温度や圧縮機の吐出冷媒温度をトリガとし、かつその時の庫内温度により判断することができる。
冷媒としてはCO2 冷媒の使用も可能である。その場合、外部熱交換器として、ガスクーラを用いる。なお、膨張弁として、電子膨張弁とこの電子膨張弁にて膨張させられた冷媒をさらに膨張させるキャピラリを用いた二段絞り(二段膨張)とすることで、CO2 冷媒の使用が容易となる。
以下、図示実施形態に基づき本発明を説明する。なお、ここでは商品収納庫の内部が3室に画成され、そのうちの一室が2つの熱交換器すなわち冷却用熱交換器(蒸発器)と加熱用熱交換器(凝縮器)とを備えた冷却/加熱切替室に構成され、他の二室は冷却用熱交換器(蒸発器)のみを備えた冷却室に構成されていてHCC運転が可能なものを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、二室以上の冷却/加熱切替室を有してHHC運転が可能なものであってもよいし、冷却室のいずれかにヒータを設置し、このヒータを用いた冷却/加熱切替室をさらに有するものであってもよい。さらに、商品収納庫の内部が3室以上に画成されていてもよいものである。また、ここでは冷媒としてCO2 冷媒(二酸化炭素冷媒)を使用し、かつ圧縮機として二段式圧縮機を用いるものを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、CO2 冷媒以外の冷媒や単段式圧縮機の使用も可能である。
図1は本発明の一実施形態に係る自動販売機の制御部の構成を示すブロック図、図2はその高圧下げ運転モード時の制御部の動作を示すフローチャート、図3はその高圧下げ運転による冷媒配管内圧力の抑制効果を従来と比較して示すグラフであり、縦軸に冷媒配管内の圧力、横軸に時間をとってある。図4はその全室冷却運転(CCC運転)モード時の冷媒の流れを示す冷媒回路図、図5はその高圧下げ運転(HCC運転)時の冷媒の流れを示す冷媒回路図であり、各図において同一または相当する部分には同一の符号を付してある。
本実施形態の自動販売機は、図4及び図5のように商品収納庫1の内部が三室1a,1b,1cに画成され、そのうちの一室1aが2つの熱交換器すなわち冷却用熱交換器(蒸発器)17aと加熱用熱交換器(凝縮器)18とを備えた冷却/加熱切替室に構成され、他の二室1b,1cが冷却用熱交換器(蒸発器)17b,17cのみを備えた冷却室に構成されている。なお、冷却室の一方の室、例えば室1bにヒータを設けて、室1bをヒータと蒸発器17bとによる冷却/加熱切替室としてもよい。
冷却装置は、基本的に圧縮機と、外部熱交換器と、膨張弁と、前述の冷却用熱交換器(蒸発器17a,17b,17c)及び加熱用熱交換器(凝縮器)18とから構成される。これを更に詳述すると、圧縮機は、CO2 冷媒(以下、単に「冷媒」という)を中間圧力にまで圧縮する一段目圧縮部11aと冷媒を所定圧力にまで圧縮する二段目圧縮部11bとを具備する二段式圧縮機(以下、単に「圧縮機」という)11から構成されている。また外部熱交換器は、圧縮機11の負荷を低減させるために冷媒を冷却する中間熱交換器12と、冷媒の熱エネルギを放熱するためのガスクーラ13とから構成されている。また膨張弁は、冷媒を膨張させ低圧低温の冷媒にする電子膨張弁14と、電子膨張弁14にて膨張させられ分流器15にて各室に分配された低圧低温の冷媒をさらに膨張させて蒸発器17a,17b,17cにそれぞれ供給するキャピラリ16a,16b,16cとから構成されている。また、蒸発後の低圧低温冷媒が依然保有する冷熱を回収するために、冷熱の一部を電子膨張弁14に流入する前の冷媒に受け渡す内部熱交換器19が設けられている。
また、中間熱交換器12をショートカットするバイパス配管21aと、ガスクーラ13をショートカットするバイパス配管21bと、一段目圧縮部11aの吐出側冷媒流路を中間熱交換器12とバイパス配管21aとの間で切り替える三方弁22aと、二段目圧縮部11bの吐出側冷媒流路をガスクーラ13とバイパス配管21bとの間で切り替える三方弁22bが設けられている。さらに、二段目圧縮部11bの吐出側と三方弁22bとを接続する配管21cの途中から分岐して凝縮器18の上流側とを接続する配管21dと、その分岐点に配置されて二段目圧縮部11bの吐出側冷媒流路を三方弁22bと凝縮器18との間で切り替える三方弁22cが設けられている。
また、蒸発器17a,17b,17cへの冷媒の流入を制御する電磁弁23a,23b,23cと、中間熱交換器12の下流側と二段目圧縮部11bの吸込み側とを接続する配管21eの途中に設けられて、バイパス配管21aを利用する際に閉じられる電磁弁23dが設けられている。
また、凝縮器18の下流側の配管21fとガスクーラ13の下流側の配管21gには、それぞれ冷媒が一定の方向に流れるように制御する逆止弁24a,24bが設けられているとともに、ガスクーラ下流側の逆止弁24bと内部熱交換器19の高圧配管との間に、冷媒中のコンタミを金網等で除去するフィルタストレーナ25が設置されている。
また、外気温度を検出する外気温度センサ26aと、商品収納庫1内の冷却室の温度を検出する庫内温度センサ26bと、圧縮機11の吐出冷媒温度を検出する吐出冷媒温度センサ26cが設けられている。
また、各蒸発器17a,17b,17cの下流側配管を一つにまとめる集合管27が設けられており、この集合管27を介して各蒸発器17a,17b,17cと内部熱交換器19の低圧配管とが接続されるようになっている。
制御部は、図1のように制御装置31が各部温度を入力し、圧縮機11、三方弁22a,22b,22c、及び電磁弁23a,23b,23c,23dをオン/オフ制御(開閉制御)するとともに、CCC運転中に高負荷運転状態であると判断すると、冷媒の余剰分を加熱用熱交換器すなわち凝縮器18に溜め込ませるために、記憶部32に予め記憶されている時間テーブル32aに基づいて、所定の時間、三方弁22a,22b,22c及び電磁弁23a,23b,23c,23dをHCC運転モード側に切り替えて高圧を下げる処理を行う機能を有している。33は高圧下げ運転タイマであり、圧縮機11起動後の経過時間をカウントするとともに、CCC運転モードから高圧下げ運転モード(HCC運転モード)側に切り替えた時点からの経過時間をカウントするカウンタとして機能する。
CCC運転中に高負荷運転状態であるか否かの判断は、圧縮機11の起動時ではなく、ある程度、高圧(圧力)が上がった状態、例えば圧縮機11がONして50〜150秒後(ここでは60秒後に設定)で、以下のように行われる。すなわち、外気温度センサ26aにて検出される外気温度Taが所定値(例えば35℃)を超えた(35℃≦Ta)時、庫内温度センサ26bにて検出される庫内温度Tbを見て判断され、CCC高負荷運転状態になった場合の切替時間、つまり高圧下げ運転時間(HCC運転時間)は、庫内温度Tbに応じて決定される。ここでは、庫内温度Tbが25℃≦Tbの時、切替時間7秒間、庫内温度Tbが15℃≦Tb<25℃の時、切替時間5秒間、庫内温度TbがTb<15℃の時は、切替なしとしている。
なお、ここではCCC運転中に高負荷運転状態であるか否かの判断を、前述したように外気温度Taをトリガとし、かつその時の庫内温度Tbにより判断しているが、これに限るものでなく、例えば吐出冷媒温度センサ26cで検出される圧縮機11の吐出冷媒温度Tcが所定値(例えば130℃)を超えた(130℃≦Tc)時、庫内温度センサ26bにて検出される庫内温度Tbを見て判断するようにしてもよい。いずれにせよ、高圧下げ運転時間(HCC運転時間)は、短すぎると圧力上昇を抑えられず、長すぎると冷却/加熱切替室1a内を暖め過ぎてしまう。さらに、機械構成によっては、トリガやパラメータに応じた最適高圧下げ運転時間が変化する。このため、機種毎の最適高圧下げ運転時間を予め採取しておくことが望ましい。
次に、本実施形態の自動販売機の動作について説明する。
まず、全室冷却運転(CCC運転)について図4に基づき説明する。圧縮機11の一段目圧縮部11aで圧縮されて圧力を中間よりやや低いところまで上昇された冷媒である一段目冷媒が、三方弁22aを通って中間熱交換器12に供給され、中間熱交換器12において放熱される。そして、中間熱交換器12を通過した一段目冷媒は、二段目圧縮部11bに吸い込まれ、さらに圧縮される。そして、この二段目圧縮部11bで圧縮されて高温・高圧となった冷媒である二段目冷媒は、二段目圧縮部11bから途中に三方弁22c,22bがある配管21cを経由してガスクーラ13に供給され、そこからガスクーラ13と電子膨張弁14とを接続する配管21gを経由して電子膨張弁14に供給される。この時、二段目冷媒は内部熱交換器19において、冷熱を受け取り冷却される。そして、電子膨張弁14において膨張した低温低圧冷媒は、電子膨張弁14の下流側と各蒸発器17a,17b,17cとを接続する配管に流れ、途中、電磁弁23a,23b,23cから各キャピラリ16a,16b,16cを経由してさらに膨張し、各蒸発器17a,17b,17cに供給され、各蒸発器17a,17b,17cすなわち室1a,1b,1cが冷却される。そして、各蒸発器17a,17b,17cを通過した低温低圧冷媒は、各蒸発器17a,17b,17cと一段目圧縮部11aとを集合管27を介して連結する配管を経由して一段目圧縮部11aに戻される。この時、低温低圧冷媒が保有する冷熱は内部熱交換器19において二段目冷媒に受け渡される。
次に、高圧下げ運転について図2のフローチャート及び図5の冷媒回路図に基づき、図1、図3及び図4を参照しながら説明する。まず、圧縮機11がONし、CCC運転が開始されると(ステップS1)、圧縮機11がONしてから60秒経過したか否かをみて(ステップS2)、60秒経過していたら、外気温度Taを取り込み(ステップS3)、外気温度Taが35℃より高いか否かを判断し(ステップS4)、外気温度Taが35℃より低いと判定されればステップS3に戻り、外気温度Taが35℃より高い(35℃≦Ta)と判定されれば、次に庫内温度Tbを取り込み(ステップS5)、庫内温度Tbの判定を行う(ステップS6)。そして、ステップS6にて庫内温度Tbが15℃より低い(Tb<15℃)と判定されれば、高圧下げ運転モードへの切替えは行わず(ステップS7)、処理をステップS3に戻す。
また、ステップS6にて庫内温度Tbが15℃より高く、25℃より低い(15℃≦Tb<25℃)と判定されれば、切替時間すなわち高圧下げ運転時間を5秒間にセットし(ステップS8)、三方弁22a,22b,22cをONする(高圧下げ運転モード側へ切替える)とともに、電磁弁23a,23dを閉じさせ(ステップS9)、タイマ33のカウントを開始させる(ステップS10)。これにより、図5のように高圧下げ運転モードの冷媒回路が形成され、高圧下げ運転が開始され、凝縮器18への冷媒余剰分の溜め込みが行われる。なお、このときの冷媒の流れ(図5)については後述するが、冷却・加熱同時運転モード(HCC運転モード)時の流れと同じである。
次いで、高圧下げ運転が開始されてから5秒経過したか否かをみて(ステップS11)、5秒経過していたら、三方弁22a,22b,22cをOFFする(全室冷却運転モード側へ切替える)とともに、電磁弁23a,23dを開き(ステップS12)、タイマ33をリセットし(ステップS13)、処理をステップS3に戻す。
また、ステップS6にて庫内温度Tbが25℃より高い(25℃≦Tb)と判定されれば、切替時間すなわち高圧下げ運転時間を7秒間にセットし(ステップS14)、三方弁22a,22b,22cをONする(高圧下げ運転モード側へ切替える)とともに、電磁弁23a,23dを閉じさせ(ステップS15)、タイマ33のカウントを開始させる(ステップS16)。これにより、図5のように高圧下げ運転モードの冷媒回路が形成され、高圧下げ運転が開始され、凝縮器18への冷媒余剰分の溜め込みが行われる。
次いで、高圧下げ運転が開始されてから7秒経過したか否かをみて(ステップS17)、7秒経過していたら、ステップ12に飛び、三方弁22a,22b,22cをOFFする(全室冷却運転モード側へ切替える)とともに、電磁弁23a,23dを開き(ステップS12)、タイマ33をリセットし(ステップS13)、処理をステップS3に戻す。
高圧下げ運転(HCC運転)は、図5の冷媒回路によって行われる。すなわち、三方弁22a,22b,22cをONするとともに、電磁弁23a,23dを閉じて、冷媒が図5中に太い実線で示す配管を矢印方向へ流れるように冷媒回路を構成する。まず、圧縮機11の一段目圧縮部11aで圧縮されて圧力を中間よりやや低いところまで上昇された冷媒である一段目冷媒は、中間熱交換器12をショートカットするバイパス配管21aを経由し、殆ど放熱せずに二段目圧縮部11bに吸い込まれ、さらに圧縮される。そして、この二段目圧縮部11bで圧縮されて高温・高圧となった冷媒である二段目冷媒は、二段目圧縮部11bから配管21dを経由して凝縮器18へ供給され、凝縮器18に余剰冷媒が溜め込まれる。この高圧下げ運転は極めて短時間で終了し、元のCCC運転モードに戻されるので、このときに凝縮器18が加熱される問題は無視できる程度であるが、通常のHCC運転モードでは、この高圧下げ運転モードと同様の冷媒回路構成のまま運転が継続される。以下、この通常のHCC運転モードによる冷媒流れについて説明する。
すなわち、二段目冷媒は、凝縮器18に供給され、凝縮器18が加熱される。次いで、凝縮器18を通過した二段目冷媒は、凝縮器18の下流側の配管21fからガスクーラ13をショートカットするバイパス配管21bを経由して電子膨張弁14に供給される。この時、二段目冷媒は内部熱交換器19において、冷熱を受け取り冷却される。そして、電子膨張弁14において膨張した低温低圧冷媒は、電子膨張弁14の下流側と冷却室側の蒸発器17b,17cとを接続する配管に流れ、途中、電磁弁23b,23cから各キャピラリ16b,16cを経由してさらに膨張し、各蒸発器17b,17cに供給され、各蒸発器17b,17cすなわち冷却室1b,1cが冷却される。そして、各蒸発器17b,17cを通過した低温低圧冷媒は、各蒸発器17b,17cと一段目圧縮部11aとを集合管27を介して連結する配管を経由して一段目圧縮部11aに戻される。この時、低温低圧冷媒が保有する冷熱は内部熱交換器19において二段目冷媒に受け渡される。
このように、本実施形態の自動販売機によれば、CCC運転中に高圧が上がった高負荷運転状態、つまり凝縮器18側との圧力差が大きくなったCCC高負荷運転状態で三方弁22a,22b,22cをONするとともに、電磁弁23a,23dを閉じることで、高圧下げ運転(HCC運転)モードに切り替えて、冷媒の余剰分を凝縮器18に流し溜め込ませるため、極めて短い時間で冷媒余剰分の溜め込みを行うことができ、図3のようにCCC高負荷運転時に圧力異常が起きるのを防止することができる。
また、高圧下げ運転(HCC運転)は極めて短時間で終了し、元のCCC運転モードに戻されるので、凝縮器18が設置されている冷却/加熱切替室1a内を暖めてしまう影響は微小とすることができる。
また、CCC高負荷運転状態であるか否かの判断は、外気温度や圧縮機の吐出冷媒温度をトリガとし、かつその時の庫内温度により判断することができるので、制御部を容易に構築することができる。
なお、ここでは圧縮機として二段式圧縮機を用いたものを例に挙げて説明したが、単段式圧縮機を採用した場合は、中間熱交換器12を不要にできる。
本発明の一実施形態に係る自動販売機の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る自動販売機の高圧下げ運転モード時の制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る自動販売機の高圧下げ運転による冷媒配管内圧力の抑制効果を従来と比較して示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る自動販売機の全室冷却運転(CCC運転)モード時の冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の一実施形態に係る自動販売機の高圧下げ運転(HCC運転)時の冷媒の流れを示す冷媒回路図である。
符号の説明
1 商品収納庫
1a〜1c 室
11 二段式圧縮機(圧縮機)
13 ガスクーラ(外部熱交換器)
14 電子膨張弁(膨張弁)
16a〜16c キャピラリ(膨張弁)
17a〜17c 蒸発器(冷却用熱交換器)
18 凝縮器(加熱用熱交換器)
22a〜22c 三方弁(弁)
23a〜23d 電磁弁(弁)
26a 外気温度センサ
26b 庫内温度センサ
26c 吐出冷媒温度センサ
31 制御装置

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    冷媒を冷却する外部熱交換器と、
    冷媒を膨張させる膨張弁と、
    内部が複数室に画成された商品収納庫の各室にそれぞれ設けられた冷却用熱交換器と、
    前記商品収納庫の各室のうち少なくとも一室に新たに設けられた加熱用熱交換器と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒を前記外部熱交換器で冷却した後、前記膨張弁を介して前記各室の冷却用熱交換器に供給する全室冷却運転モードと、前記圧縮機から吐出された冷媒を直接前記加熱用熱交換器に供給した後、前記膨張弁を介して前記加熱用熱交換器が設置されている室を除く他室の冷却用熱交換器に供給する冷却・加熱同時運転モードと、の間で選択的に冷媒の流れを切り替えるための弁と、
    前記全室冷却運転中に高負荷運転状態であると判断すると、冷媒の余剰分を前記加熱用熱交換器に溜め込ませるために、所定の時間、前記弁を冷却・加熱同時運転モード側に切り替える処理を行う制御装置と、
    を備えることを特徴とする自動販売機。
  2. 外気温度を検出する外気温度センサと、商品収納庫内の温度を検出する庫内温度センサと、をさらに有し、
    前記制御装置は、前記外気温度センサにて検出される外気温度が所定値を超えた時、前記庫内温度センサにて検出される庫内温度に応じて、前記弁を前記冷却・加熱同時運転モード側に切り替える時間を決定することを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 前記圧縮機の吐出冷媒温度を検出する吐出冷媒温度センサと、商品収納庫内の温度を検出する庫内温度センサと、をさらに有し、
    前記制御装置は、前記吐出冷媒温度センサにて検出される吐出冷媒温度が所定値を超えた時、前記庫内温度センサにて検出される庫内温度に応じて、前記弁を前記冷却・加熱同時運転モード側に切り替える時間を決定することを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  4. 冷媒は、CO2 冷媒であり、
    前記外部熱交換器は、前記全室冷却運転モード時に、前記圧縮機にて所定圧力にまで圧縮された冷媒を冷却して冷熱を庫外へ放熱するガスクーラからなり、
    前記膨張弁は、加熱用熱交換器または前記外部熱交換器にて冷却された冷媒を膨張させる電子膨張弁と、該電子膨張弁にて膨張させられた冷媒をさらに膨張させるキャピラリとからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動販売機。
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